特許第5965170号(P5965170)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5965170
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】ラジアントチューブ式加熱装置
(51)【国際特許分類】
   F23C 3/00 20060101AFI20160721BHJP
   F23L 15/00 20060101ALI20160721BHJP
   F23D 14/12 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   F23C3/00 301
   F23L15/00 A
   F23D14/12 A
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-61951(P2012-61951)
(22)【出願日】2012年3月19日
(65)【公開番号】特開2013-194977(P2013-194977A)
(43)【公開日】2013年9月30日
【審査請求日】2015年3月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】391015764
【氏名又は名称】新和企業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100070105
【弁理士】
【氏名又は名称】野間 忠之
(73)【特許権者】
【識別番号】512071189
【氏名又は名称】スピンワークス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100070105
【弁理士】
【氏名又は名称】野間 忠之
(72)【発明者】
【氏名】ブリセルデン トーマス ディー
【審査官】 礒部 賢
(56)【参考文献】
【文献】 実公昭50−032824(JP,Y1)
【文献】 特開昭53−134262(JP,A)
【文献】 実公昭09−015373(JP,Y1)
【文献】 実開昭62−088169(JP,U)
【文献】 特開平09−170727(JP,A)
【文献】 実開昭63−159622(JP,U)
【文献】 特開平07−133912(JP,A)
【文献】 特開2009−168309(JP,A)
【文献】 特開2011−185458(JP,A)
【文献】 特開平10−281418(JP,A)
【文献】 実公平06−004171(JP,Y2)
【文献】 特公昭62−035013(JP,B2)
【文献】 特開2008−209058(JP,A)
【文献】 米国特許第04589844(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0014102(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23C 3/00
F23D 14/12
F23L 15/00
F28D 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
U字型又はW字型のラジアントチューブ(1)を有するラジアントチューブ式加熱装置において、ラジアントチューブ(1)の一端に接続されて炉外に設置される接続チューブ(2)内に、
中央にバーナ(5)と、当該バーナ(5)に流体燃料を供給する燃料供給用パイプ(4)とが挿入貫通される貫通孔(3a)を有し、両端に燃焼用空気が通過する通気孔(3ba)が穿設されているフランジ状部(3b)が設けられており、
両端の前記フランジ状部(3b,3b)間に、一方の通気孔(3ba)から他方の通気孔(3ba)に燃焼用空気を導くための中央の貫通孔(3a)を構成する管状部(3aa)の外壁に設けられた2枚で一組の螺旋板状の側壁(3ca)と
当該螺旋板状の側壁(3ca)の前記管状部(3aa)の反対側を連結封鎖する封鎖壁(3cb)で囲まれた通気室(3c)が軸方向に隣接する空気室側壁(3ca,3ca)間に間隙を設けて形成されているシリコンカーバイト製の螺旋形状熱交換器(3)が軸方向の両端を前記フランジ状部(3b)の通気孔(3ba)だけを閉塞しない状態で挿入保持されており、
前記螺旋形状熱交換器(3)の中央の前記貫通孔(3a)には前記バーナ(5)と、前記バーナ(5)に流体燃料を供給する燃料供給用パイプ(4)とが挿入貫通せしめられており、また前記接続チューブ(2)の炉壁(Y)と反対側の端部には排ガスの出口(2a)が設けられていると共に前記螺旋形状熱交換器(3)の前記フランジ状部(3b)の前記通気孔(3ba)に供給する燃焼用空気の流入用空間(6a)を形成する空気室形成用ハウジング(6)が取り付けられており、
前記ラジアントチューブ(1)の他端に接続されて炉外(Z)に設置される排ガス還流用チューブ(7)の他端は前記接続チューブ(2)の炉壁(Y)側で前記螺旋形状熱交換器(3)に向けて排ガスが流入するように前記接続チューブ(2)に接続されており、
前記接続チューブ(2)の前記炉壁(Y)側で前記排ガス還流用チューブ(7)の他端が接続されている部位の排ガス流入口(2b)を除いた前記接続チューブ(2)の内面と前記螺旋形状熱交換器(3)の外面との間に断熱材(8)が配置されているラジアントチューブ式加熱装置。
【請求項2】
前記螺旋形状熱交換器(3)が、両端の前記フランジ状部(3b)に穿設されている燃焼用空気が通過する前記通気孔(3ba)が複数で且つ他方の前記フランジ状部(3b)間に穿設されている複数の前記通気孔(3ba)に燃焼用空気を螺旋状に導く通気室(3c)も複数になる多条ネジ状である請求項1に記載のラジアントチューブ式加熱装置。
【請求項3】
前記接続チューブ(2)に接続されている前記ラジアントチューブ(1)が、前記バーナ(5)よりの火炎が噴射される内管(1a)と、当該内管(1a)の外側で前記螺旋形状熱交換器(3)から供給される燃焼用空気の一部を前記バーナ(5)よりの火炎の外周に送り込むことができる二重管構造である請求項1又は2に記載のラジアントチューブ式加熱装置。
【請求項4】
前記内管(1a)に、当該内管(1a)の内外を連通させる穴(1aa)が穿設されている請求項3に記載のラジアントチューブ式加熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱効率が良好なラジアントチューブ式加熱装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、工業用加熱炉、熱処理炉等の加熱炉において、炉内に燃焼ガスが存在すると悪影響を及ぼす加熱炉にあっては、炉内を燃焼ガスで満たして直接過熱する代わりに、ラジアントチューブ式加熱装置を用いて、間接加熱で高温の雰囲気を作り、被処理物の加熱処理を行っている。このラジアントチューブ式加熱装置は、チューブ内で燃料を燃焼させ、チューブ外表面からの輻射熱で、被処理物の加熱を行うものである。
【0003】
このラジアントチューブ式加熱装置としては、シングルエンドの直管タイプのラジアントチューブを有するラジアントチューブ式加熱装置や、U字型やW字型のラジアントチューブを有するラジアントチューブ式加熱装置などがある。
【0004】
U字型やW字型のラジアントチューブを有するラジアントチューブ式加熱装置は、シングルエンドの直管タイプのラジアントチューブを有するラジアントチューブ式加熱装置に比べて、構造が簡単で且つ伝熱量が大きいため望ましい。
【0005】
このようなU字型やW字型のラジアントチューブを有するラジアントチューブ式加熱装置は、ラジアントチューブの一方側(加熱側)にはバーナが配置され、他方側(排出ガス側)にはこのバーナより発生した排ガスを排出する排ガス配管に接続されている。そして、排ガス側には、バーナに供給する燃焼用空気を予熱する熱交換器が配置され、この熱交換器により燃焼用空気は予熱されてバーナ側へ送られ、燃料を燃焼する燃焼用空気として使用されている。
【0006】
この熱交換器としては、2重管構造となっており、内側の管に供給された空気は外側の管を通ってバーナ側へ送られ、排ガスは外側の管の外周を通過して排ガス配管から排出される構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、このような構造では排ガスと外側の管のみが接触して熱交換するため、熱交換器が排ガスと接触する面積が制約され、常温で送風された空気は400℃程度の予熱しか出来なかった。
【0007】
そこで、予熱空気の温度をもっと上げて省エネルギーを向上させるため、蓄熱式ラジアントチューブ式加熱装置が開発された。この技術は、ラジアントチューブの両端部にバーナを配置し、バーナを交互燃焼させることで、それぞれのバーナに配置された蓄熱器にバーナで発生した燃焼ガスの顕熱を蓄熱させ、蓄熱した熱と燃焼用空気とで熱交換させながら燃焼用空気を予熱するものである(例えば、特許文献2参照。)。この技術により、予熱空気温度は1000℃近い温度に上昇し、省エネルギー効果が期待されている。
【0008】
しかしながら、この蓄熱式ラジアントチューブ式加熱装置では、バーナをラジアントチューブの両端に配置するため、バーナ数が通常の2倍となり、設備費が高くなる。特に、従来のラジアントチューブ式加熱装置から蓄熱式ラジアントチューブ式加熱装置への置き換えの場合には、燃焼制御システムの切換えも必要となり、設備及び工事費も格段にアップし工事期間も長くなるため、設備費アップに見合う効果が期待できず、それほど普及していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平7−305833号公報
【特許文献2】特開2000−180081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで本発明は、蓄熱式ラジアントチューブ式加熱装置のようにバーナをラジアントチューブの両端に配置することなく、燃焼用空気の予熱温度を効率的に上昇させることができて熱効率が良好なラジアントチューブ式加熱装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、U字型又はW字型のラジアントチューブを有するラジアントチューブ式加熱装置において、ラジアントチューブの一端に接続されて炉外に設置される接続チューブ内に、
中央にバーナと当該バーナに流体燃料を供給する燃料供給用パイプとが挿入貫通される貫通孔を有し、両端に燃焼用空気が通過する通気孔が穿設されているフランジ状部が設けられており、両端のフランジ状部間に一方の通気孔から他方の通気孔に燃焼用空気を導くための中央の貫通孔を構成する管状部の外壁に設けられた2枚で一組の螺旋板状の側壁と、
当該螺旋板状の側壁の前記管状部の反対側を連結封鎖する封鎖壁で囲まれた通気室が軸方向に隣接する空気室側壁間に間隙を設けて形成されているシリコンカーバイト製の螺旋形状熱交換器が軸方向の両端をフランジ状部の通気孔だけを閉塞しない状態で挿入保持されており、
前記螺旋形状熱交換器の中央の貫通孔には前記バーナと、前記バーナに流体燃料を供給する燃料供給用パイプとが挿入貫通せしめられており、また前記接続チューブの炉壁と反対側の端部には排ガスの出口が設けられていると共に螺旋形状熱交換器のフランジ状部の通気孔に供給する燃焼用空気の流入用空間を形成する空気室形成用ハウジングが取り付けられており、
前記ラジアントチューブの他端に接続されて炉外に設置される排ガス還流用チューブの他端は前記接続チューブの炉壁側で前記螺旋形状熱交換器に向けて排ガスが流入するように前記接続チューブに接続されている構造にすればよいことを究明したのである。
また、接続チューブの炉壁側で排ガス還流用チューブの他端が接続されている部位の排ガス流入口を除いた接続チューブの内面と螺旋形状熱交換器の外面との間に断熱材が配置されていると、排ガス還流用チューブの他端から接続チューブ内に流入してきた排ガスが螺旋形状熱交換器の空気室の封鎖壁と接続チューブの内面との間に直ちに流入することが防止されて燃焼用空気の加熱効率が向上して好ましいことも究明したのである。
【0012】
そして、このような構造のラジアントチューブ式加熱装置において、螺旋形状熱交換器
が、両端のフランジ状部に穿設されている燃焼用空気が通過する通気孔が複数で且つこれ
ら両端のフランジ状部に穿設されている複数の通気孔を連絡する螺旋状の通気室も複数に
なる多条ネジ状であると、螺旋のピッチが長くなるため空気室内の燃焼用空気の流動抵抗
が小さくなるので好ましく、
接続チューブに接続されているラジアントチューブが、バーナよりの火炎が噴射される内
管とその内管の外側で螺旋形状熱交換器から供給される燃焼用空気の一部をバーナよりの
火炎の外周に送り込むことができる二重管構造であると、バーナよりの火炎に発生するN
Oxを減少させることができるので好ましく、
この接続チューブに接続されているラジアントチューブが二重管構造の場合に内管に内管
の内外を連通させる穴が穿設されていると、バーナよりの火炎に発生するNOxを更に減
少させることができるので好ましいことも究明したのである。

【発明の効果】
【0013】
本発明に係るラジアントチューブ式加熱装置は、燃焼用空気を2枚で一組の螺旋板状の側壁間に形成した螺旋状の通気室を経てバーナ方向に導く耐熱性が優れ且つ高熱伝導率を有するシリコンカーバイト製の螺旋形状熱交換器の螺旋状の通気室の外面を燃焼用空気の流動方向を逆方向に流動する排ガスで加熱することによって、燃焼用空気温度を効率良く高温に上昇させることができ、蓄熱式ラジアンチトユーブ式加熱装置のようにバーナを2台設置する必要もなく、設備費や工事費を大幅に削減することができる。また、従来のラジアントチューブ式加熱装置にも熱交換器部を取り替えるだけで簡単に設置することが可能であり、省エネルギー効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係るラジアントチューブ式加熱装置の外観説明図である。
図2】本発明に係るラジアントチューブ式加熱装置の要部拡大断面説明図である。
図3】本発明に係るラジアントチューブ式加熱装置に使用する螺旋形状熱交換器の形状を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面により本発明に係るラジアントチューブ式加熱装置について説明する。
図面中、1は炉内Xに配置されたU字型又はW字型のラジアントチューブであり、その一端には炉外Zに設置される接続チューブ部2が接続されている。この接続チューブ部2の炉壁Yと反対側の端部には排ガスの出口2aが設けられている
【0016】
3は中央にバーナ5とこのバーナ5に流体燃料を供給する燃料供給用パイプ4とが挿入貫通される貫通孔3aを有し、両端に燃焼用空気が通過する通気孔3baが穿設されているフランジ状部3bが設けられており、両端のフランジ状部3b,3b間に一方の通気孔3baから他方の通気孔3baに燃焼用空気を導くための中央の貫通孔3aを構成する管状部3aaの外壁に設けられた2枚で一組の螺旋板状の側壁3ca,3caとこの螺旋板状の側壁3ca,3caの前記管状部3aaの反対側を連結封鎖する封鎖壁3cbで囲まれた通気室3cが軸方向に隣接する空気室側壁3ca間に間隙を設けて形成されているシリコンカーバイト製の螺旋形状熱交換器である。この螺旋形状熱交換器3は、その軸方向の両端をフランジ状部3b,3bの通気孔3baだけを閉塞しない状態で接続チューブ部2内に挿入保持されている。
【0017】
この螺旋形状熱交換器3は、両端のフランジ状部3b,3bに穿設されている燃焼用空気が通過する通気孔3baが複数で且つこれら両端のフランジ状部3b,3bに穿設されている複数の通気孔3baを連絡する螺旋状の通気室3cも複数になる多条ネジ状であると、螺旋のピッチが長くなるため空気室3c内の燃焼用空気の流動抵抗が小さくなるので好ましい。
【0018】
6はラジアントチューブ1の一端に接続されて炉外Zに設置される接続チューブ部2の炉壁Yと反対側の端部に取り付けられており、螺旋形状熱交換器3のフランジ状部3bの通気孔3baに供給する燃焼用空気の流入用空間6aを形成する空気室形成用ハウジングである。
【0019】
7はラジアントチューブ1の他端に接続されて炉外Zに設置される排ガス還流用チューブであり、その他端は接続チューブ2の炉壁Y側で螺旋形状熱交換器3に向けて排ガスが流入するように接続されている。そして接続チューブ2の炉壁Y側で排ガス還流用チューブ7の他端が接続されている部位の排ガス流入口2bを除いた接続チューブ2の内面と螺旋形状熱交換器3の外面との間に断熱シートを積層したような構成の断熱材8が配置されていると、排ガス還流用チューブ7の他端から接続チューブ2内に流入してきた排ガスが螺旋形状熱交換器3の空気室3cの封鎖壁3cbと接続チューブ3の内面との間に直ちに流入することが防止され、螺旋形状熱交換器3の軸方向に隣接する空気室側壁3ca間の間隙に流入して螺旋形状熱交換器3の通気室3cを流動する燃焼用空気と逆方向に流動するため、燃焼用空気の加熱効率が向上して好ましいのである。
【0020】
なお、接続チューブ2に接続されているラジアントチューブ1が、バーナ5よりの火炎が噴射される内管1aとその内管1aの外側で螺旋形状熱交換器3から供給される燃焼用空気の一部をバーナ5よりの火炎の外周に送り込むことができる二重管構造であると、バーナ5よりの火炎に発生するNOxを減少させることができるので好ましく、この場合に内管1aに内管1aの内外を連通させる穴1aaが穿設されていると、バーナ5よりの火炎に発生するNOxを更に減少させることができるので好ましい。
【0021】
上記したような構造の本発明に係るラジアントチューブ式加熱装置においては、接続チューブ部2の炉壁Yと反対側の端部に取り付けられている空気室形成用ハウジング6の流入用空間6aに燃焼用空気を供給して螺旋形状熱交換器3の炉壁Yと反対側の端部のフランジ状部3bの通気孔3baから螺旋状の通気室3cを経て炉壁Y側の端部のフランジ状部3bの通気孔3baからU字型又はW字型のラジアントチューブ1内に燃焼用空気を送り込むと共に、螺旋形状熱交換器3の中央の貫通孔3aに挿入貫通された燃料供給用パイプ4から流体燃料を供給して燃料供給用パイプ4の先端に取り付けたバーナ5によって流体燃料を着火して火炎をラジアントチューブ1内に発生させるのである。この際、接続チューブ2に接続されているラジアントチューブ1が、バーナ5よりの火炎が噴射される内管1aとその内管1aの外側で螺旋形状熱交換器3から供給される燃焼用空気の一部をバーナ5よりの火炎の外周に送り込むことができる二重管構造であると、バーナ5よりの火炎に発生するNOxを減少させることができるので好ましく、この場合に内管1aに内管1aの内外を連通させる穴1aaが穿設されていると、バーナ5よりの火炎に発生するNOxを更に減少させることができるのである。
【0022】
かくしてラジアントチューブ1内の火炎は、ラジアントチューブ1を高温に加熱して間接加熱で炉内Xに高温の雰囲気を作り、被処理物の加熱処理を行った後、排ガス還流用チューブ7より接続チューブ部2の排ガス流入口2bを経て接続チューブ部2内の螺旋形状熱交換器3に向けて流入し、螺旋形状熱交換器3の通気室3cを流動する燃焼用空気と逆方向に流動して螺旋形状熱交換器3の通気室3cを流動する燃焼用空気を通気室3cの外壁を構成する2枚で一組の螺旋板状の側壁3ca,3caとこの螺旋板状の側壁3ca,3caの管状部3aaの反対側を連結封鎖する封鎖壁3cbとを介して加熱して接続チューブ部2の炉壁Yと反対側の端部に設けられている排ガスの出口2aから排出せしめられるのである。
この際、螺旋形状熱交換器3は耐熱性に優れ且つ熱伝導率が高いシリコンカーバイト製であるので、螺旋形状熱交換器3の温度は短時間で高温に加熱されて熱効率良く螺旋形状熱交換器3の通気室3cを流動する燃焼用空気を予熱することができるのである。
【0023】
このような螺旋形状熱交換器3において排ガスによる螺旋形状熱交換器3の通気室3cを流動する燃焼用空気の加熱は、接続チューブ2の炉壁Y側で排ガス還流用チューブ7の他端が接続されている部位の排ガス流入口2bを除いた接続チューブ2の内面と螺旋形状熱交換器3の外面との間に断熱材8が配置されていると、排ガス還流用チューブ7の他端から接続チューブ2内に流入してきた排ガスが螺旋形状熱交換器3の空気室3cの封鎖壁3cbと接続チューブ3の内面との間に直ちに流入することが防止され、螺旋形状熱交換器3の軸方向に隣接する空気室側壁3ca間の間隙に流入して螺旋形状熱交換器3通気室3cを流動する燃焼用空気と逆方向に流動するため、加熱効率が向上するのである。
【符号の説明】
【0024】
X 炉内
Y 炉壁
Z 炉外
1 ラジアントチューブ
1a 内管
1aa 穴
2 接続チューブ部
2a 排ガスの出口
2b 排ガス流入口
3 螺旋形状熱交換器
3a 貫通孔
3aa 管状部
3b フランジ状部
3ba 通気孔
3c 通気室
3ca 螺旋板状の側壁
3cb 封鎖壁
4 燃料供給用パイプ
5 バーナ
6 空気室形成用ハウジング
6a 燃焼用空気の流入用空間
7 排ガス還流用チューブ
8 断熱材
図1
図2
図3