(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
タレットパンチプレスにおける上下のタレットに対して着脱交換するための複数のパンチ,ダイを着脱交換自在に備える回転自在なバッファタレット装置であって、パンチを着脱交換自在な複数のパンチ装着穴を円形状に配置して備えた上部バッファタレットと、各パンチに対応するダイを着脱交換自在な複数のダイ装着穴を円形状に配置して備えた下部バッファタレットを同軸心上に一体的に備えると共に、前記上部バッファタレットの径よりも下部バッファタレットの径を大きく形成してあり、複数の前記ダイ装着穴は、前記上部バッファタレットの径よりも大きな径の環状のダイ装着領域に備えられており、前記上部バッファタレットのパンチ装着穴又は下部バッファタレットのダイ装着穴の少なくとも一方の装着穴に近接した位置に、対をなす装着穴に装着してあるパンチ,ダイの待機状態を表示する金型状態表示手段を備えていることを特徴とするバッファタレット装置。
請求項1に記載のバッファタレット装置において、前記金型状態表示手段は、A色,B色の複数色を発光するLEDスイッチであり、前記A色の点灯,点滅、B色の点灯,点滅及びA色とB色の点灯,点滅によって金型の待機状態を表示する構成であることを特徴とするバッファタレット装置。
請求項2に記載のバッファタレット装置において、前記LEDスイッチの点灯,点滅を制御する点灯点滅制御手段を備え、当該点灯点滅制御手段は、前記タレットパンチプレスにおける制御手段から伝送された交換すべき金型データとバッファタレット装置に備えられている金型データとを比較する比較手段と、この比較手段による比較の結果、交換可能な金型又は交換不要の金型である場合には、その旨の表示をすべく表示形態を指示する表示形態指示部を備えていることを特徴とするバッファタレット装置。
請求項1〜3のいずれかに記載のバッファタレット装置において、前記上部バッファタレット,下部バッファタレットからタレットパンチプレスにおける上下のタレットへパンチ,ダイを搬送する搬送経路に対応した位置に、又は当該搬送経路に近接した位置に、前記パンチ,ダイに備えられているIDタグを読み取り可能な金型IDリーダを備えていることを特徴とするバッファタレット装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に記載の構成は、タレットパンチプレスとバッファタレット装置との間における金型交換は、第1のATC装置によって行い、多数の金型を格納した金型ストッカと前記バッファタレット装置との間の金型の交換は、第2のATC装置によって行っている。すなわち、従来は、バッファタレット装置に対する金型の交換を作業者が行うことを想定していないものであった。
【0006】
したがって、バッファタレット装置に対して作業者が手動的に金型の交換を行なおうとするとき、金型交換作業が容易ではなかった。また、バッファタレット装置に対して着脱交換すべき金型は、例えば作業指示書等を見なければ分からないものであり、バッファタレット装置に対する金型の着脱交換が難しく、かつ能率が悪いものであった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、タレットパンチプレスにおける上下のタレットに対して着脱交換するための複数のパンチ,ダイを着脱交換自在に備える回転自在なバッファタレット装置であって、パンチを着脱交換自在な複数のパンチ装着穴を円形状に配置して備えた上部バッファタレットと、各パンチに対応するダイを着脱交換自在な複数のダイ装着穴を円形状に配置して備えた下部バッファタレットを同軸心上に一体的に備えると共に、前記上部バッファタレットの径よりも下部バッファタレットの径を大きく形成してあり、複数の前記ダイ装着穴は、前記上部バッファタレットの径よりも大きな径の環状のダイ装着領域に備えられて
おり、前記上部バッファタレットのパンチ装着穴又は下部バッファタレットのダイ装着穴の少なくとも一方の装着穴に近接した位置に、対をなす装着穴に装着してあるパンチ,ダイの待機状態を表示する金型状態表示手段を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
また、前記バッファタレット装置において、前記金型状態表示手段は、A色,B色の複数色を発光するLEDスイッチであり、前記A色の点灯,点滅、B色の点灯,点滅及びA色とB色の点灯,点滅によって金型の待機状態を表示する構成であることを特徴とするものである。
【0010】
また、前記バッファタレット装置において、前記LEDスイッチの点灯,点滅を制御する点灯点滅制御手段を備え、当該点灯点滅制御手段は、前記タレットパンチプレスにおける制御手段から伝送された交換すべき金型データとバッファタレット装置に備えられている金型データとを比較する比較手段と、この比較手段による比較の結果、交換可能な金型又は交換不要の金型である場合には、その旨の表示をすべく表示形態を指示する表示形態指示部を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
また、前記バッファタレット装置において、前記上部バッファタレット,下部バッファタレットからタレットパンチプレスにおける上下のタレットへパンチ,ダイを搬送する搬送経路に対応した位置に、又は当該搬送経路に近接した位置に、前記パンチ,ダイに備えられているIDタグを読み取り可能な金型IDリーダを備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、バッファタレット装置における上下のバッファタレットに対するパンチ,ダイの着脱交換を容易に行うことができると共に、上下のバッファタレットに備えられているパンチ,ダイが交換すべきパンチ,ダイであるかを容易に知ることができ、作業者による手動的な交換作業を容易に、かつ能率よく行うことができるものである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に概念的、概略的に示すように、本発明の実施形態に係るバッファタレット装置1は、タレットパンチプレス3に一体的に装着してある。上記タレットパンチプレス3は、一般的な構成であって、よく知られた構成であるから、タレットパンチプレス3の構成、動作についての詳細な説明は省略する。
【0015】
前記バッファタレット装置1は、支持ブラケット5Uの基端部をボルトなどのごとき固定具を介して、タレットパンチプレス3のフレーム7に一体的に固定することにより、タレットパンチプレス3に一体的に装着してある。なお、バッファタレット装置1は、タレットパンチプレス3に一体的に装着することなく、近接して別個に設けてもよいものである。
【0016】
前記バッファタレット装置1は、前記支持ブラケット5Uの先端側に垂直にかつ回転自在に支持された回転軸9(
図2参照)が備えられており、この回転軸9には、パンチ(図示省略)を着脱交換自在な複数のパンチ装着穴11を円形状に配置して備えた上部バッファタレット13が備えられている。また、前記上部バッファタレット13の下側には、各パンチに対応するダイ(図示省略)を着脱交換自在な複数のダイ装着穴15を円形状に配置して備えた下部バッファタレット17が備えられている。
【0017】
すなわち、前記回転軸9には、上部バッファタレット13と下部バッファタレット17とが上下に離隔して一体的に備えられている。そして、前記上部バッファタレット13の下側には、当該上部バッファタレット13と同径の補助円板19が一体的に備えられている。この補助円板19は、前記上部バッファタレット13における各パンチ装着穴11にパンチを着脱交換自在に嵌入装着したときに、各パンチの下端部側が揺動することを規制するもので、前記各パンチ装着穴11に対応したパンチ下端部係合穴21が備えられている。また、前記パンチ下端部係合穴21にはパンチ(図示省略)の外周に設けられたキー溝に係合する突起が備えられており、パンチがパンチ装着穴11内で回転することを規制している。
【0018】
したがって、上下のバッファタレット13,17に着脱交換自在に備えられている所望のパンチ,ダイを所望位置に割出し回転すべく、サーボモータ(図示省略)によって前記回転軸9を回転するとき、パンチの下端部が揺動することを効果的に防止できるものである。よって、上下のバッファタレット13,17の回転位置決め(回転割出し)を迅速に行うことができるものである。
【0019】
バッファタレット装置1における上下のバッファタレット13,17は、
図1に示すように、前記支持ブラケット5Uに支持され、下部支持ブラケット5Lに一体的に備えたカバーフレーム23によって覆われている。そして、前記カバーフレーム23には、上下のバッファタレット13,17に対してパンチ,ダイの着脱交換を行うときに開閉することのできる扉25が備えられている。また、前記カバーフレーム23がタレットパンチプレス3におけるタレット3Tに対応した側には開口部27が備えられている。
【0020】
前記上下のバッファタレット13,17に対してパンチ,ダイの着脱交換を行うとき、容易に着脱交換を行うことができるように、
図2に示すように、前記上部バッファタレット13の径よりも下部バッファタレット17の径が大きく構成してある。そして、前記下部バッファタレット17に備えた複数のダイ装着穴15は、ダイの着脱交換時に上部バッファタレット13と干渉する事のないように、上部バッファタレット13の外周よりも外側の位置に備えられている。すなわち、複数のダイ装着穴15は、前記上部バッファタレット13の径よりも大きな径の環状のダイ装着領域に備えられている。したがって、前記扉25を開いて、上下のバッファタレット13,17に対してパンチ,ダイの着脱交換を手動的に行うとき、着脱交換を容易に行い得るものである。
【0021】
前記バッファタレット装置1とタレットパンチプレス3におけるタレット3Tの間において金型(パンチ,ダイ)の着脱交換を行うために、前記バッファタレット装置1と前記タレット3Tとの間にはATC装置29が備えられている。より詳細には、前記ATC装置29は水平に揺動自在な複数のロボットアームを揺動自在に連接したロボットから構成してあって、前記フレーム7の側面に装着してある。そして、前記ロボットアームの先端部には、金型を把持自在な金型グリッパ31が水平方向へ移動自在かつ上下動自在に備えられている。
【0022】
なお、ATC装置29は、前述したごとき構成に限ることなく、適宜構成のATC装置を採用することができるものである。また、複数のロボットアームを揺動自在に連接した構成のロボットは既に知られた構成であるから、前記ATC装置29についてのより詳細な構成、作用の説明は省略する。
【0023】
既に理解されるように、タレットパンチプレス3におけるタレット3Tとバッファタレット装置1における上下のバッファタレット13,17との間においての金型の交換は、前記ATC装置29によって行われるものである。そして、ATC装置29によって搬送する金型(パンチ,ダイ)に備えられているIDタグ(図示省略)を読み取り可能な金型IDリーダ33(
図1参照)が備えられている。前記金型IDリーダ33は、本実施形態においては、前記カバーフレーム23における開口部27に近接した位置に備えられている。
【0024】
したがって、タレットパンチプレス3におけるタレット3Tとバッファタレット装置1との間において交換を行う金型につき、バッファタレット装置1に備えられている金型を、ATC装置29によって前記金型IDリーダ33に対応する位置へ搬送して、金型に備えられているIDタグを金型IDリーダ33によって読み取ることができる。よって、ATC装置29によって搬送される金型、換言すれば、バッファタレット装置1に新たに装着した金型が正しい金型であるか否かを確認することができるものである。
【0025】
前記バッファタレット装置1において、前記上部バッファタレット13における各パンチ装着穴11に対応した位置又は下部バッファタレット17における各ダイ装着穴15に対応した位置は、対をなすパンチ装着穴11、ダイ装着穴15に装着してあるパンチ,ダイの待機状態を表示する金型状態表示手段35がそれぞれ備えられている。上記金型状態表示手段35は、市販のLEDスイッチから構成してある。
【0026】
上記LEDスイッチは、よく知られているように、例えば黄色発光のA色発光する第1スイッチ37Aと例えば青色発光のB色発光する第2スイッチ37Bを備えている。前記第1,第2のスイッチ37A,37Bは、個別に点灯、点滅することができると共に、両スイッチ37A,37Bを共に点灯、点滅することができるものである。したがって、第1スイッチ37Aが点灯している第1の状態、第1スイッチが点滅している第2の状態を表示することができると共に、第2のスイッチ37Bが点灯している第3の状態、第2のスイッチ37Bが点滅している第4の状態を表示することができる。さらに、第1,第2のスイッチ37A,37Bが共に点灯している第5の状態及び第1,第2のスイッチ37A,37Bが共に点滅している第6の状態を表示することができる。
【0027】
したがって、バッファタレット装置1に、次のプレス加工に使用する金型を用意するとき、例えば交換可能な金型の場合には、この交換可能な金型が装着してあるダイ装着穴15に対応した第1スイッチ37Aを点灯して第1の状態を表示することにより、この第1のスイッチ37Aに対応したダイ装着穴15に装着してある金型(この場合、対をなすパンチ,ダイを含む)は交換可能な金型であると知ることができる。また、金型が装着されていない空の装着穴も同様に第1状態の表示となる。そして、交換可能な金型を抜き取り、新しい金型を挿入して、また前記空の装着穴に新しい金型を挿入して、金型の交換を行ったときに、第1スイッチ37Aを点滅状態に切換えることにより、点滅している第1スイッチ37Aに対応した位置の金型は交換された金型であると知ることができる。
【0028】
また、例えば第2スイッチ37Bが点灯して第3の状態を表示している場合には、当該第2スイッチ37Bに対応した位置の金型の装着角度又はダイクリアランスを変更すべき金型であることを知ることができる。そして、金型の装着角度又はダイクリアランスを変更すると共に第2スイッチ37Bを点滅状態に切換えることにより、該当する金型の装着角度又はダイクリアランスが変更されたものとして知ることができる。
【0029】
また、前記バッファタレット装置1から、前記ATC装置29によって金型を取り出し、金型IDリーダ33によって上記金型に備えられているIDタグの読み取りを行ったときに、NC装置の登録メモリに予め登録してある金型と異なる場合には、例えば第1,第2のスイッチ37A,37Bを共に点灯し、一致した場合には第1,第2のスイッチ37A,37Bを共に消灯することにより、交換すべき金型が正しい金型であることと知ることができるものである。この場合の第1,第2スイッチ37A,37Bの消灯は、正しい金型であって交換不可の状態であることを示すものである。また、登録金型と異なる場合は、新たに交換した金型のIDタグを金型IDリーダ33により読み取って、予め登録メモリに登録してある金型と一致するか否かを再確認することが、一致するまで行われるものである。
【0030】
なお、第1,第2のスイッチ37A,37Bによる第1〜6の表示状態と金型の状態(例えば交換すべきか否か等の状態)との組合せは任意である。
【0031】
前記タレットパンチプレス3、バッファタレット装置1及び前記ATC装置29の動作を制御するNC装置39が備えられている。このNC装置39はコンピュータから構成してあって、加工プログラム41あるいは加工プログラムで使用する金型の情報である使用金型情報などの読み込みを行う加工プログラム読み込み部43が備えられている。そして、上記加工プログラム41の読み込みが行われると、金型抽出部45によって使用する金型(対をなすパンチとダイ)の抽出が行われると共に、タレットパンチプレス3におけるタレット3TのタレットステーションNoと抽出した各金型とを関連付けた加工プログラム用金型データテーブル47が作成される。
【0032】
さらに、前記NC装置39には、タレット3Tに装着されている金型とタレット3TのタレットステーションNoを関連付けたタレット金型データテーブル49が備えられている。そして、前記NC装置39には、前記加工プログラム用金型データテーブル47と前記タレット金型データテーブル49に含まれる金型を比較して使用しない金型、タレット上に存在する使用する金型、およびタレット上に存在しないが使用する金型を抽出する交換金型抽出部51が備えられている。そして、この交換金型抽出部51によって使用しない金型、タレット上に存在する使用する金型、およびタレット上に存在しないが使用する金型が抽出されると、交換金型データテーブル53が作成される。
【0033】
また、前記NC装置39には、前記バッファタレット装置1に備えられている金型と上下のバッファタレット13,17のステーションNoとを関連付けて予め格納したバッファタレット金型データテーブル55が備えられている。そして、当該バッファタレット金型データテーブル55に含まれる金型と交換金型データテーブル53に含まれる金型とが比較手段57によって比較される。
【0034】
上記比較手段57による比較の結果、交換金型抽出部51で抽出されたところの、タレット上に存在しないが加工に使用する金型と、バッファタレットの一致する金型が存在した場合には、一致した金型Noと上下のバッファタレット13,17のステーションNoとが関連付けて登録メモリ59に登録される。また、前記比較手段57による比較の結果、交換金型抽出部51で抽出されたタレット上に存在しないが加工に使用する金型が、バッファタレット金型データテーブル55内にも存在せず、例えば金型ストッカ等に備えられている別個の金型を装着すべき場合には、交換可能な金型が装着されている或は新たな金型を挿入可能な空のバッファタレット13,17のステーションNoと新たに装着すべき金型Noとを含む交換ステーションデータテーブル61が作成される。そして、当該交換ステーションデータテーブル61のデータを、表示手段62に表示することにより、金型を交換可能なステーションNoと装着すべき金型Noとを知ることができるものである。
【0035】
さらに、前記比較手段57による比較の結果、金型Noは一致するが、タレット3Tに対する装着角度又はダイクリアランスが異なる場合には、当該金型が装着されている上下のバッファタレット13,17におけるステーションNoと当該金型Noとを関連付けた角度・クリアランス変更データテーブル63が作成される。この角度・クリアランス変更データテーブル63のデータも前記表示手段62に表示されるものである。
【0036】
また、前記NC装置39には、表示形態指示部65が備えられている。この表示形態指示部65は、前記交換ステーションデータテーブル61のデータを入力して、当該データテーブル61に含まれているステーションNoに該当する金型状態表示手段35における第1スイッチ37Aを点灯する機能を有する。また、前記表示形態指示部65は、前記角度・クリアランス変更データテーブル63のデータを入力して、当該データテーブル63に含まれているステーションNoに該当する第2スイッチ37Bを点灯する機能を有するものである。
【0037】
したがって、加工プログラム41を予め読み込んで次のプレス加工を行うとき、バッファタレット装置1において金型状態表示手段35における第1スイッチ37Aが点灯している部分に対応するパンチ装着穴11、ダイ装着穴15に装着してあるパンチ,ダイは交換可能なパンチ,ダイであると知ることができる。そして、表示手段62に表示されている交換すべき金型Noを知ることにより、前記パンチ装着穴11,ダイ装着穴15に対して新たに装着すべき金型(パンチ,ダイ)を知ることができ、金型ストッカから新たな金型を取り出して、バッファタレット装置1における上下のバッファタレット13,17に対しての金型交換を正確にかつ容易に行うことができるものである。
【0038】
上述のように、第1スイッチ37Aが点灯しているステーションNoに該当するパンチ装着穴11、ダイ装着穴15に対して新たな金型を装着した後、第1スイッチ37Aを押す、或は適宜の入力手段(図示省略)によって、金型交換を行った旨の入力を行うと、前記第1スイッチ37Aは点滅状態に切換わり、金型の交換が行われたことの表示が行われるものである。
【0039】
また、前記第2スイッチ37Bが点灯している部分に対応するステーションNoにおける金型は装着角度又はダイクリアランスを変更すればよいものであるから、表示手段62の表示を見て装着角度又はダイクリアランスを変更した後、第2スイッチ37Bを押す、或は装着角度を変更した旨の入力を行って、第2スイッチ37Bを点滅状態に切換えることにより、該当するステーションNoにおける金型の装着角度又はダイクリアランスが変更されたものと知ることができる。
【0040】
既に理解されるように、バッファタレット装置1において、新たな金型に交換したステーションNoにおける第1スイッチ37Aは点滅した状態にあるから、第1スイッチ37Aが点滅しているステーションNoに装着した金型を、前記ATC装置29によって取り出し、当該金型を金型IDリーダ33に対応した位置に位置決めして当該金型に備えられているIDタグを、金型IDリーダ33により読み取り、前記加工プログラム用金型データテーブル47に含まれている金型のデータと照合する。そして、照合が正しい場合には、前記ステーションNoに装着されている金型は正しいものとして登録メモリ59に登録する。前記照合の結果、金型が正しい金型でなかった場合には、第1,第2スイッチ37A,37Bを共に点灯させ、一致していないことを知ることができ、再び金型の交換を行い、同様の動作を行い、金型が正しい金型の場合には登録メモリ59に登録する。
【0041】
前述したように、登録メモリ59に、バッファタレット装置1におけるバッファタレット13,17のステーションNoと正しい金型Noとを関連付けて登録した後、次に、加工プログラム41に従ってプレス加工を行う場合、前記登録メモリ59に登録されている内容に従って、ATC装置29に対応した位置に対して交換すべき金型が位置するように、バッファタレット装置1におけるバッファタレット13,17の回転割出し位置決めが行われ、ATC装置29によって、タレット3Tとバッファタレット装置1との間の金型交換が行われるものである。
【0042】
前述のごとく、タレット3Tとバッファタレット装置1との間の金型交換をATC装置29によって行う場合、交換すべき金型は、当該金型に備えたIDタグを金型IDリーダ33により読取って、正しい金型であることを予め確認してあるので、ATC装置29による金型交換時に改めてIDタグの読取りを行う必要はないものである。したがって、ATC装置29の動作を円滑に行うことができ、金型交換を迅速に行うことができるものである。よって、金型交換時間を短縮することができ、タレットパンチプレス23の稼働率の向上を図ることができるものである。
【0043】
既に理解されるように、本実施形態によれば、バッファタレット装置1における下部バッファタレット17は上部バッファタレット13より大径であって、上部バッファタレット13よりも外側の環状のダイ装着領域にダイ装着穴15を備えているものであるから、上下のバッファタレット13,17に対する金型(パンチ,ダイ)の着脱交換を容易に行い得るものである。
【0044】
また、バッファタレット装置において、新たに交換すべき金型に対応した位置の金型状態表示手段35の表示によって交換すべき金型であるか否かなどを直ちに知ることができ、金型交換を容易に行い得るものである。
【0045】
なお、本発明は前述したごとき実施形態のみに限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の形態でもって実施可能なものである。例えば、バッファタレット13,17における各装着穴11,15に対応した位置に、それぞれ液晶表示手段等の表示手段を備え、当該装着穴11,15に装着してある金型が交換すべき金型である場合には、前記表示手段に新たに交換すべき金型No等を表示する構成とすることも可能である。また、バッファタレット13にも第1,第2スイッチ37A,37Bを配置すればパンチとダイ別々に管理も可能となる。このような構成とすることにより、前記表示手段の表示を見て新たに装着すべき金型を確認することができ、装着すべき金型の誤りを防止することができるものである。
【0046】
また、新たに装着すべき金型を装着可能な複数のステーションNoをスイッチの点灯で知らせることにより、作業者は何れかのステーションに金型を挿入しスイッチを点滅させるだけで、金型IDが読み取りられ金型NoとステーションNoを関連付けて登録メモリに記憶されるので、作業者はバッファタレットの装着ステーションを意識せず、フリーに装着することができる。
【0047】
また、NC装置ではタレット金型テーブルとバッファタレット金型データテーブルと別々に比較している例を示したが、タレット金型データテーブル49とバッファタレット金型データテーブル55を合わせた両金型データテーブル(47+55)と加工プログラム用金型データテーブル47とを比較して、新たに装着が必要な金型Noおよびタレットとバッファ上には存在するが加工に使用しない金型NoのステーションNoを知るようにすることも可能である。