特許第5965271号(P5965271)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5965271表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御装装置のプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5965271
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】表示制御装置、表示制御方法、及び、表示制御装装置のプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0485 20130101AFI20160721BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20160721BHJP
【FI】
   G06F3/0485
   G06F3/0481 170
【請求項の数】9
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2012-216562(P2012-216562)
(22)【出願日】2012年9月28日
(65)【公開番号】特開2014-71612(P2014-71612A)
(43)【公開日】2014年4月21日
【審査請求日】2014年12月16日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100125689
【弁理士】
【氏名又は名称】大林 章
(72)【発明者】
【氏名】堤 雄大
【審査官】 佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−173888(JP,A)
【文献】 特開2008−176658(JP,A)
【文献】 特開2006−285373(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0485,3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のオブジェクトが配置されたオブジェクト配置領域における所定の表示範囲を表示装置にスクロール可能に表示させるスクロール表示制御を実行すると共に、前記各オブジェクトの配置位置の制御を実行する表示制御装置であって、
前記表示装置において画像を表示可能な画面領域のサイズ情報を取得する取得部と、
前記画面領域のサイズ情報に基づいて前記オブジェクト配置領域におけるオブジェクト間余白を設定する配置情報設定部と、
前記オブジェクト間余白に従って前記オブジェクト配置領域に前記オブジェクトを配置するオブジェクト配置部と、
前記オブジェクト配置領域における前記所定の表示範囲を前記表示装置の前記画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域にスクロール可能に表示させる前記スクロール表示制御を実行するスクロール表示制御部とを備え、
前記配置情報設定部は、
前記オブジェクト配置領域において前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つがスクロール前には前記オブジェクト表示領域内に表示されない位置に配置される場合には、前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つのオブジェクトがスクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示される位置に配置されるように前記オブジェクト間余白を設定する
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記配置情報設定部は、前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つがスクロール前には前記オブジェクト表示領域内に表示されない位置に前記オブジェクト配置部が前記複数のオブジェクトを前記オブジェクト配置領域に配置するのに先立って、前記複数のオブジェクトの全てのオブジェクト間余白を設定することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記配置情報設定部は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトの位置は、当該オブジェクトの前記オブジェクト表示領域内に表示される部分の少なくとも一部のスクロール方向の長さが第1の所定値以上となるように、前記オブジェクト間余白を設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記配置情報設定部は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトの位置は、前記オブジェクト表示領域の端部位置が、当該オブジェクトのスクロール方向の長さにおける所定の範囲内となるように、前記オブジェクト間余白を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記配置情報設定部は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトの位置は、前記オブジェクト表示領域の端部位置が、当該オブジェクトのスクロール方向の長さにおける中心の位置となるように、前記オブジェクト間余白を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記スクロール表示制御部は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトを、スクロール後においては当該オブジェクトの全体が表示されるようにスクロールの量を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記配置情報設定部は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトの位置は、当該オブジェクトの前記オブジェクト表示領域内に表示されない部分の少なくとも一部のスクロール方向の長さが第2の所定値以上となるように、前記オブジェクト間余白を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一に記載の表示制御装置。
【請求項8】
複数のオブジェクトが配置されたオブジェクト配置領域における所定の表示範囲を表示装置にスクロール可能に表示させるスクロール表示制御を実行すると共に、前記各オブジェクトの配置位置の制御を実行する表示制御方法であって、
前記表示装置において画像を表示可能な画面領域のサイズ情報を取得し、
前記画面領域のサイズ情報に基づいて前記オブジェクト配置領域におけるオブジェクト間余白を設定し、
前記オブジェクト間余白に従って前記オブジェクト配置領域に前記オブジェクトを配置し、
前記オブジェクト配置領域における前記所定の表示範囲を前記表示装置の前記画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域にスクロール可能に表示させる前記スクロール表示制御を実行し、
前記オブジェクト配置領域において前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つがスクロール前には前記オブジェクト表示領域内に表示されない位置に配置される場合には、前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つのオブジェクトがスクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示される位置に配置されるように前記オブジェクト間余白を設定する
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項9】
複数のオブジェクトが配置されたオブジェクト配置領域における所定の表示範囲を表示装置にスクロール可能に表示させるスクロール表示制御を実行すると共に、前記各オブジェクトの配置位置の制御を実行するコンピュータを備える表示制御装置のプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記表示装置において画像を表示可能な画面領域のサイズ情報を取得する取得部と、
前記画面領域のサイズ情報に基づいて前記オブジェクト配置領域におけるオブジェクト間余白を設定する配置情報設定部と、
前記オブジェクト間余白に従って前記オブジェクト配置領域に前記オブジェクトを配置するオブジェクト配置部と、
前記オブジェクト配置領域における前記所定の表示範囲を前記表示装置の前記画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域にスクロール可能に表示させる前記スクロール表示制御を実行するスクロール表示制御部として機能させ、
前記配置情報設定部は、
前記オブジェクト配置領域において前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つがスクロール前には前記オブジェクト表示領域内に表示されない位置に配置される場合には、前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つのオブジェクトがスクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示される位置に配置されるように前記オブジェクト間余白を設定する
ことを特徴とする表示制御装置のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクロールされる画面の表示を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等の携帯用の装置においては、画面をスクロールさせることで、表示対象の全体を表示させることが行われている。例えば、画面上に複数のアイコンを表示させる場合であって、画面内に収まりきらないアイコンについては、画面をスクロールさせることによって画面に表示させる(例えば、特許文献1)。
【0003】
このようにすれば、スクロールという簡単な作業によって、数多くのアイコンを操作することができるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−94170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の手法では、画面を見ただけでは、画面がスクロール可能なのかどうか、即ち、画面内に収まりきらないアイコン等を表示させるためのスクロール可能な領域が存在するのかどうかを、利用者が容易に判断することはできなかった。
例えば、画面上に、スクロールが可能であることを示す特別な情報を表示することも考えられるが、この手法では、その情報の分だけ画面上の領域を確保する必要があり、画面上の領域を有効に活用することができない。
また、利用者がスクロール可能であることに気が付かないと、スクロール可能な領域に配置されたアイコンが利用されないという問題も生じる。
本発明は、この点に鑑みてなされたものであり、利用者に対して、画面内に収まりきらないアイコン等を表示させるためにスクロール可能であることを容易に理解させることなどを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために本発明が採用する手段を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために以下では図面の参照符号を便宜的に括弧書で付記するが、本発明を図示の形態に限定する趣旨ではない。
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明に係る表示制御装置は、複数のオブジェクトが配置されたオブジェクト配置領域における所定の表示範囲を表示装置(10)にスクロール可能に表示させるスクロール表示制御を実行すると共に、前記各オブジェクトの配置位置の制御を実行する表示制御装置(1)であって、前記表示装置(10)において画像を表示可能な画面領域のサイズ情報を取得する取得部(11)と、前記画面領域のサイズ情報に基づいて前記オブジェクト配置領域におけるオブジェクト間余白を設定する配置情報設定部(13)と、前記オブジェクト間余白に従って前記オブジェクト配置領域に前記オブジェクトを配置するオブジェクト配置部(12)と、前記オブジェクト配置領域における前記所定の表示範囲を前記表示装置(10)の前記画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域にスクロール可能に表示させる前記スクロール表示制御を実行するスクロール表示制御部(14)とを備え、前記配置情報設定部(13)は、前記オブジェクト配置領域において前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つがスクロール前には前記オブジェクト表示領域内に表示されない位置に配置される場合には、前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つのオブジェクトがスクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示される位置に配置されるように前記オブジェクト間余白を設定することを特徴とする。
【0008】
この発明において、オブジェクトは、アイコン、ウィジット、バナー等の各種の表示対象を含む概念である。オブジェクト配置領域は、オブジェクトが配置されて描画される全体の領域を含む概念である。スクロールは、縦方向のスクロールと横方向のスクロールの両方を含む概念である。部分的に表示される位置とは、利用者がこの位置に配置されて表示されるオブジェクトを見た場合に、スクロール可能であることを理解できる程度にオブジェクトが見える位置を含む概念である。
【0009】
上述した表示制御装置(1)において、前記配置情報設定部(13)は、前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つがスクロール前には前記オブジェクト表示領域内に表示されない位置に前記オブジェクト配置部(12)が前記複数のオブジェクトを前記オブジェクト配置領域に配置するのに先立って、前記複数のオブジェクトの全てのオブジェクト間余白を設定するようにしてもよい。
【0010】
上述した表示制御装置(1)において、前記配置情報設定部(12)は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトの位置は、当該オブジェクトの前記オブジェクト表示領域内に表示される部分の少なくとも一部のスクロール方向の長さが第1の所定値以上となるように、前記オブジェクト間余白を設定するようにしてもよい。
【0011】
上述した表示制御装置(1)において、前記配置情報設定部(12)は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトの位置は、前記オブジェクト表示領域の端部位置が、当該オブジェクトのスクロール方向の長さにおける所定の範囲内となるように、前記オブジェクト間余白を設定するようにしてもよい。
【0012】
上述した表示制御装置(1)において、前記配置情報設定部(12)は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトの位置は、前記オブジェクト表示領域の端部位置が、当該オブジェクトのスクロール方向の長さにおける中心の位置となるように、前記オブジェクト間余白を設定するようにしてもよい。
【0013】
上述した表示制御装置(1)において、前記スクロール表示制御部(12)は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトを、スクロール後においては当該オブジェクトの全体が表示されるようにスクロールの量を制御するようにしてもよい。
【0014】
上述した表示制御装置(1)において、前記配置情報設定部(12)は、スクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示されるオブジェクトの位置は、当該オブジェクトの前記オブジェクト表示領域内に表示されない部分の少なくとも一部のスクロール方向の長さが第2の所定値以上となるように、前記オブジェクト間余白を設定するようにしてもよい。
【0015】
上述した課題を解決するため、本発明に係る表示制御方法は、複数のオブジェクトが配置されたオブジェクト配置領域における所定の表示範囲を表示装置(10)にスクロール可能に表示させるスクロール表示制御を実行すると共に、前記各オブジェクトの配置位置の制御を実行する表示制御方法であって、前記表示装置(10)において画像を表示可能な画面領域のサイズ情報を取得し、前記画面領域のサイズ情報に基づいて前記オブジェクト配置領域におけるオブジェクト間余白を設定し、前記オブジェクト間余白に従って前記オブジェクト配置領域に前記オブジェクトを配置し、前記オブジェクト配置領域における前記所定の表示範囲を前記表示装置(10)の前記画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域にスクロール可能に表示させる前記スクロール表示制御を実行し、前記オブジェクト配置領域において前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つがスクロール前には前記オブジェクト表示領域内に表示されない位置に配置される場合には、前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つのオブジェクトがスクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示される位置に配置されるように前記オブジェクト間余白を設定することを特徴とする。
【0016】
上述した課題を解決するため、本発明に係る表示制御装置のプログラムは、複数のオブジェクトが配置されたオブジェクト配置領域における所定の表示範囲を表示装置(10)にスクロール可能に表示させるスクロール表示制御を実行すると共に、前記各オブジェクトの配置位置の制御を実行するコンピュータを備える表示制御装置(1)のプログラムであって、前記コンピュータを、前記表示装置(10)において画像を表示可能な画面領域のサイズ情報を取得する取得部(11)と、前記画面領域のサイズ情報に基づいて前記オブジェクト配置領域におけるオブジェクト間余白を設定する配置情報設定部(13)と、前記オブジェクト間余白に従って前記オブジェクト配置領域に前記オブジェクトを配置するオブジェクト配置部(12)と、要求に応じて前記オブジェクト配置領域における前記所定の表示範囲を前記表示装置(10)の前記画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域にスクロール可能に表示させる前記スクロール表示制御を実行するスクロール表示制御部(14)として機能させ、前記配置情報設定部(13)は、前記オブジェクト配置領域において前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つがスクロール前には前記オブジェクト表示領域内に表示されない位置に配置される場合には、前記複数のオブジェクトのうち少なくとも1つのオブジェクトがスクロール前の前記オブジェクト表示領域内に部分的に表示される位置に配置されるように前記オブジェクト間余白を設定することを特徴とする。
【0017】
上記プログラムは記録媒体に記憶させても良い。この記録媒体を用いれば、例えば上記コンピュータに上記プログラムをインストールすることができる。ここで、上記プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施形態に係る表示制御装置の機能を説明するためのブロック図である。
図2】表示制御装置の構造を示すブロック図である。
図3】表示制御装置の全体的な動作を示すフローチャートである。
図4】表示制御装置の配置情報設定処理を示すフローチャートである。
図5】横方向のオブジェクト間余白の算出方法を説明する説明図である。
図6】縦方向のオブジェクト間余白の算出方法を説明する説明図である。
図7A】オブジェクトの配置例を示す説明図である。
図7B】オブジェクトの配置例を示す説明図である。
図8A】オブジェクト表示領域内に全てのオブジェクトが表示されない例を説明する説明図である。
図8B】オブジェクト表示領域内に表示されないオブジェクトの一部をオブジェクト表示領域内に表示させる例を説明する説明図である。
図9】オブジェクト表示領域内に表示されないオブジェクトの一部をオブジェクト表示領域内に表示させる例を説明する説明図である。
図10】第2実施形態の配置情報設定処理を示すフローチャートである。
図11】第2実施形態の縦方向のオブジェクト間余白の算出方法を説明する説明図である。
図12】第3実施形態の配置情報設定処理を示すフローチャートである。
図13】第3実施形態の縦方向のオブジェクト間余白の算出方法を説明する説明図である。
図14】第4実施形態の配置情報設定処理を示すフローチャートである。
図15】第4実施形態の縦方向のオブジェクト間余白の算出方法を説明する説明図である。
図16】変形例におけるスクロール前の状態を説明する説明図である。
図17】変形例におけるスクロール後の状態を説明する説明図である。
図18】変形例におけるウィンドウ内でのスクロール可能な状態を説明する説明図である。
図19】変形例におけるオブジェクトの描画領域とオブジェクトの大きさ及び形状との関係を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、実施形態として、本発明に係る表示制御装置について、図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
<1.表示制御装置の概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示制御装置1の機能を説明するためのブロック図である。図1に示すように、表示制御装置1は、表示部10と、取得部11と、オブジェクト配置部12と、配置情報設定部13と、スクロール表示制御部14と、記憶部15とを備える。これらのうち、取得部11と、オブジェクト配置部12と、配置情報設定部13と、スクロール表示制御部14は、表示制御装置1が表示制御のためのプログラムを実行することにより発揮される機能ブロックである。
【0020】
本実施形態の表示制御装置1は、一例として、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の携帯装置であり、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のタッチパネル型の表示部10(表示装置の一例)を備えている。表示制御装置1には、種々のアプリケーションプログラムをインストール可能であり、アプリケーションプログラムをインストールすると、アプリケーションプログラムのアイコンが表示部10に表示されるようになっている。
【0021】
取得部11は、表示部10(表示装置)において画像を表示することが可能な画面領域のサイズ情報を取得する。画面領域のサイズ情報とは、例えば画面領域の縦方向および横方向の長さの情報や、画面の解像度などの情報である。表示部10の画面領域のサイズ情報は、表示制御装置1によって制御される表示部10(表示装置)の種類によって異なる場合がある。
【0022】
配置情報設定部13は、取得部11によって取得した表示部10の画面領域のサイズ情報に基づいて、オブジェクト配置領域におけるオブジェクトの配置情報を設定する。本実施形態においてオブジェクトとは、アプリケーションプログラムのアイコン、ウィジット、あるいはバナー等を含み、表示部10において、アプリケーションプログラムのインストール等の処理に応じて随時追加され、あるいは削除可能な表示対象をいう。オブジェクト配置領域とは、オブジェクトが配置されて描画される全体の領域のことであり、配置情報設定部13によってオブジェクトの配置情報を設定し、当該配置情報に従ってオブジェクトを配置した結果としてオブジェクト配置領域が画定される。表示制御装置1は、表示部10(表示装置)の画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域に、オブジェクト配置領域において配置されたオブジェクトを描画(表示)する。オブジェクト表示領域よりもオブジェクト配置領域の方が大きい場合には、オブジェクト表示領域にはオブジェクト配置領域の一部が表示され、オブジェクト配置領域の他の部分についていは、スクロールを行うことによって表示領域に表示されることになる。また、オブジェクト表示領域とオブジェクト配置領域が同じ大きさである場合、スクロールを行うことなくオブジェクト配置領域の全てがオブジェクト表示領域に表示される。また、オブジェクト表示領域よりもオブジェクト配置領域の方が小さい場合には、オブジェクト配置領域は、オブジェクト表示領域と同じの大きさの領域に拡張される。このため、スクロールを行うことなくオブジェクト配置領域の全てがオブジェクト表示領域に表示される。
【0023】
オブジェクト配置部12は、配置情報設定部13によって設定されたオブジェクトの配置情報に従って、オブジェクト配置領域にオブジェクトを配置する。本実施形態においては、後述するように、オブジェクトの配置情報として、オブジェクト配置領域の横方向の長さ、オブジェクト配置領域の横方向の端部余白、オブジェクトの横方向の長さ、横方向のオブジェクト間余白、オブジェクト配置領域の縦方向の端部余白、オブジェクトの縦方向の長さ、縦方向のオブジェクト間余白等が設定されるので、オブジェクト配置部12は、これの値に従ってオブジェクトを配置する。
【0024】
スクロール表示制御部14は、利用者がタッチパネル式の表示部10を操作することにより、オブジェクト配置領域における表示範囲を移動させながら、当該表示範囲を表示部10の画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域に表示させるスクロール表示制御を実行する。このスクロール表示制御により、表示部10の画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域よりもオブジェクト配置領域の方が大きい場合でも、オブジェクト配置領域の全ての範囲を表示部10に表示させることができる。
【0025】
記憶部15には、表示制御装置1におけるスクロール表示制御やオブジェクトの配置位置の制御のためのプログラムが記憶され、さらには、必要に応じてオブジェクトの配置情報の設定のために用いられるデータが記憶される。
【0026】
図2に表示制御装置1の構成を示す。この図に示すように、表示制御装置1は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)30、CPU30の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)31、ブートプログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)32、各種のプログラムやデータを記憶するハードディスクドライブ(HDD)33、キーボードやマウスなどを含む入力部34、画像を表示するディスプレイ35、通信網NETを介して外部の装置と通信を行う通信インターフェース36、及びコンパクトディスクなどの情報記録媒体を読み取る読取装置37を備える。なお、本実施形態におけるディスプレイ35は、入力部34と一体に構成されたタッチパネル型のディスプレイ(表示装置)である。また、HDD33は、上述した記憶部15として機能する。
本実施形態において、CPU30は、取得部11、オブジェクト配置部12、配置情報設定部13、及びスクロール表示制御部14として動作し得る。
本実施形態の表示制御装置1は、一例として、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の携帯装置において、アプリケーションの一種としての表示制御プログラムを起動させた場合に表示制御装置1としての機能が実現されるようになっている。したがって、HDD33には、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の携帯装置の本来の機能を発揮させるためのOS(オペレーティングシステム)がインストールされているものとする。
【0027】
<2.表示制御装置の動作>
以下、図3乃至図8を参照して、本実施形態の表示制御装置1の動作について説明する。
【0028】
<2−1:全体的な処理の流れ>
まず、図3のフローチャートを参照して、本実施形態の表示制御装置1における全体的な処理の流れについて説明する。
本実施形態においては、表示制御装置1のCPU30が、OSまたは他のアプリケーションプログラムからオブジェクトの追加または移動処理の要求を受け付けると(S100)、表示制御の処理を開始する。オブジェクトの追加とは、例えば、新たにアプリケーションプログラムをインストールしてアプリケーションプログラムのアイコンが追加される場合を言う。また、オブジェクトの移動とは、例えば、当初はスクロールしなくても表示されるアイコンの位置を、スクロールしなければ表示されない位置に移動する場合を言う。
【0029】
表示制御装置1のCPU30が以上のようなオブジェクトの追加または移動処理の要求を受け付けると(S100)、表示制御装置1のCPU30は、配置情報設定処理を行う(S101)。配置情報設定処理とは、表示部10の画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域に、出来るだけ多くのオブジェクトを等間隔で表示させるようにオブジェクトの配置情報を設定し、また、表示部10の画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域内に全てのオブジェクトを表示できない場合には、全てのオブジェクトを表示させるためにスクロールが必要であることを利用者に対して知らせるように、オブジェクトの配置情報を設定する処理である。詳しくは後述する。
【0030】
表示制御装置1のCPU30は、以上のように全てのオブジェクトの配置情報を設定した後に、その配置情報に従って、全てのオブジェクトを配置する処理を行う(S102)。その結果、オブジェクトを追加する場合であっても、また、オブジェクトを移動する場合であっても、全てのオブジェクトが適切に配置されることになる。また、オブジェクトの配置情報は、表示部10(表示装置)において画像を表示可能な画面領域のサイズ情報に基づいて設定されるから、表示部10(表示装置)の種類によって画面領域が異なる場合であっても、それぞれの画面領域の別に応じてオブジェクトが適切に配置されることになる。
【0031】
<2−2:配置情報設定処理>
次に、図4のフローチャートを参照して、本実施形態における配置情報設定処理について説明する。
表示制御装置1のCPU30は、まず、表示部10(表示装置)の画面領域のサイズ情報を、OSあるいは他のアプリケーションから取得する(S200)。本実施形態においては、図5に示すように、オフジェクト配置領域B1の横方向(図5においてX方向)の長さPwおよびオブジェクト表示領域の横方向の長さは、予め定められており、オフジェクト配置領域B1の横方向の長さPwとオブジェクト表示領域の横方向の長さは同一であるものとする。つまり、本実施形態においては、図9に示すように、オブジェクト配置領域B1の横方向(図9においてX方向)の長さは固定であり、オブジェクトB2の数が増えていくと、オブジェクト配置領域B1は縦方向(図9においてY方向)の長さが変わるようになっている。したがって、スクロールは、図9に示すように、矢印Sで示す方向に行われことになる。
【0032】
表示制御装置1のCPU30は、表示部10(表示装置)の画面領域のサイズ情報を取得すると、そのサイズ情報に基づいて、横方向の端部余白Swを算出する(S201)。端部余白Swとは、図5に示すように、オフジェクト配置領域B1の横方向の端部と、オブジェクトB2の横方向の端部との間隔を言う。端部余白Swの算出方法は、例えば、表示部10(表示装置)の画面領域の横方向の長さの何%というように予め決めておけばよい。
【0033】
そして、表示制御装置1のCPU30は、横方向に配置するオブジェクトB2の個数の最大値Nと、横方向のオブジェクト間余白Gwとを算出する(S202)。算出には次の式を用いる。
【0034】
Gw≧GwMin ・・・(1)
Pw=Sw+(Ow+Gw)*(N−1)+Ow+Sw ・・・(2)
【0035】
(1)式においてGwMinは横方向のオブジェクト間余白の最小値であり、(2)式においてOwはオブジェクトの横方向の長さである。GwMin及びOwは、予め定められているか、もしくは端部余白Swと同様に、表示部10(表示装置)の画面領域のサイズ情報(画面領域の横方向の長さ)に基づいて算出されるようにしてもよい。
以上のような式を用いることにより、所定の端部余白Sw、及び、横方向のオブジェクト間余白の最小値GwMinを保ちつつ、横方向に配置可能なオブジェクトの最大数Nが求められる。
【0036】
次に、表示制御装置1のCPU30は、表示制御装置1のCPU30は、表示部10(表示装置)の画面領域のサイズ情報に基づいて、縦方向の端部余白Shを算出する(S203)。端部余白Shとは、図6に示すように、オフジェクト配置領域B1の縦方向の上側端部と、オブジェクトB2の縦方向の上側端部との間隔を言う。端部余白Shの算出方法は、例えば、表示部10(表示装置)の画面領域の縦方向の長さの何%というように予め決めておけばよい。
【0037】
そして、表示制御装置1のCPU30は、縦方向に配置するオブジェクトB2の個数の最大値Mと、縦方向のオブジェクト間余白Ghとを算出する(S204)。算出には次の式を用いる。
【0038】
Gh≧GhMin ・・・(3)
Ph=Sh+(Oh+Gh)*(M−1)+Oh+Ah ・・・(4)
Ah≧0 ・・・(5)
【0039】
(3)式においてGhMinは縦方向のオブジェクト間余白の最小値であり、(4)式においてOhはオブジェクトの縦方向の長さである。また、(4)式においてAhはオフジェクト配置領域B1の最下段に配置されるオブジェクトB2の下側端部とオフジェクト配置領域B1の縦方向の下側端部との間隔のことをであり、(5)式において当該間隔が0以上であることを意味している。GhMin及びOhは、予め定められているか、もしくは端部余白Shと同様に、表示部10(表示装置)の画面領域のサイズ情報(画面領域の縦方向の長さ)に基づいて算出されるようにしてもよい。
以上のような式を用いることにより、縦方向の端部余白Sh、及び、縦方向のオブジェクト間余白の最小値GhMinを保ちつつ、縦方向に配置可能なオブジェクトの最大数Mが求められる。
【0040】
次に、表示制御装置1のCPU30は、オブジェクト配置領域B1の縦方向においてオブジェクトB2が最も多く配置される列におけるオブジェクトB2の総数と、上述のようにして算出した縦方向に配置可能なオブジェクトの最大数Mとの比較を行う(S205)。
【0041】
そして、オブジェクト配置領域B1の縦方向においてオブジェクトB2が最も多く配置される列におけるオブジェクトB2の総数が、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mよりも小さいか、または同数である場合には(S205:NO)、表示範囲B3で全てを表示させることが可能な範囲であるオブジェクト配置領域B1に、全てのオブジェクトB2を配置可能なので、上述のようにして算出した横方向のオブジェクト間余白Gwと縦方向のオブジェクト間余白Ghとを配置情報として設定する。
【0042】
しかし、オブジェクト配置領域B1の縦方向においてオブジェクトB2が最も多く配置される列におけるオブジェクB2の総数が、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mよりも大きい場合には(S205:YES)、表示範囲B3で全てを表示させることが可能な範囲であるオブジェクト配置領域B1に、全てのオブジェクトB2を配置できない。そこで、全てのオブジェクトB2を配置可能なようにオブジェクト配置領域B1を拡張することで、スクロールを行うことでオブジェクト配置領域の全てが表示部10のオブジェクト表示領域に表示されるようにする。この場合、利用者に対してスクロールが可能であることを知らせるために、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を表示部10のオブジェクト表示領域に半分表示させるように、オブジェクト配置領域B1において縦方向のオブジェクト間余白Ghを再計算する(S206)。図6においては、一番左側の列を第1列、一番上側の行を第1行として、行の番号をY座標で表し、第n列、第n行に配置されたオブジェクトB2の座標を(Xn,Yn)で示している。縦方向の最下位置のオブジェクトB2は座標(X1,Yn)で表されるオブジェクトB2である。
【0043】
縦方向のオブジェクト間余白Ghの再計算では、Ahをオブジェクトの縦方向の長さOhの半分であるOh/2として計算する。つまり、縦方向のオブジェクト間余白Ghを再計算する際には、次のような式を用いる。
【0044】
Gh≧GhMin ・・・(6)
Ph=Sh+(Oh+Gh)*M+Ah ・・・(7)
Ah=Oh/2 ・・・(8)
【0045】
以上のような式を用いることにより、図6に示すように、所定の端部余白Sh、及び、縦方向のオブジェクト間余白の最小値GhMinを保ちつつ、縦方向の最下位置においてオブジェクトB2の半分だけ(Ah)を表示部10のオブジェクト表示領域に表示させることができる。この場合、全ての部分が表示部10のオブジェクト表示領域に表示されるオブジェクトB1の個数がM個であり、表示部10のオブジェクト表示領域に半分だけ表示されるオブジェクトB1の個数が1個となる。
【0046】
図7A乃至図8Bを参照して以上の処理を説明すると、オブジェクト配置領域B1に配置すべき全てのオブジェクトの総数が、横方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Nと、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mとの積よりも小さい場合には、上述した式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)に従って、図7A、及び図7Bに矢印B6に示す順序で、オブジェクト配置領域B1にオブジェクトB2が配置されていくことになる。図7A及び図7Bの例では、簡単のために、横方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Nを3、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mを3としている。
【0047】
このような状態からさらにオブジェクトB2が追加されると、オブジェクト配置領域B1における第1列に配置すべきオブジェクトB2の総数が4となり、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mである3よりも大きくなる。したがって、この場合には、上述した式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)で算出した配置情報を用いると、図8Aに示すように座標(X1,Y4)の縦方向の最下位置のオブジェクトB2は、スクロールしなければ表示されない表示範囲B4に配置されることになる。
【0048】
そこで、表示制御装置1のCPU30は、上述した式(6)〜(8)を用いて、端部余白Sh、及び、縦方向のオブジェクト間余白の最小値GhMinを保ちつつ、縦方向の最下位置においてオブジェクトB2の半分だけ(Ah)を表示部10のオブジェクト表示領域に表示させるように、縦方向のオブジェクト間余白Ghを再計算する。そして、再計算された配置情報に基づいて全てのオブジェクトB2を配置すると、図8Bに示すように、座標(X1,Y4)の縦方向の最下位置のオブジェクトB2は、表示部10のオブジェクト表示領域に半分だけ(Ah)表示されるようになる。したがって、このように配置されたオブジェクトB2が表示された画面を見た利用者は、スクロールしなければ見えない領域にもオブジェクトB2が配置されていること、言い換えれば、画面のスクロールが可能であることを容易に理解することができる。
【0049】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図10及び図11を参照して説明する。第2実施形態は、オブジェクト配置領域B1の縦方向においてオブジェクトB2が最も多く配置される列におけるオブジェクトB2の総数が、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mよりも大きい場合に、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を表示部10のオブジェクト表示領域に所定長だけ表示させるところが第1実施形態と異なっている。
【0050】
図10は第2実施形態の表示制御装置1における配置情報設定処理のフローチャートであり、ステップS207の処理だけが図4に示す第1実施形態の配置情報設定処理のフローチャートと異なっている。つまり、オブジェクト配置領域B1の縦方向においてオブジェクトB2が最も多く配置される列におけるオブジェクトB2の総数が、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mよりも大きい場合は(S205:YES)、表示範囲B3で全てを表示させることが可能な範囲であるオブジェクト配置領域B1に、全てのオブジェクトB2を配置できない。そこで、全てのオブジェクトB2を配置可能なようにオブジェクト配置領域B1を拡張することで、スクロールを行うことでオブジェクト配置領域の全てが表示部10のオブジェクト表示領域に表示されるようにする。この場合、利用者に対してスクロールが可能であることを知らせるために、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を表示部10のオブジェクト表示領域に所定長表示させるように、オブジェクト配置領域B1において縦方向のオブジェクト間余白Ghを再計算する(S207)。
【0051】
第2実施形態における縦方向のオブジェクト間余白Ghの再計算では、図11に示すように、Ahが所定値AhMin以上の長さとなるように計算する。つまり、縦方向のオブジェクト間余白Ghを再計算する際には、次のような式を用いる。
【0052】
Gh≧GhMin ・・・(6)
Ph=Sh+(Oh+Gh)*M+Ah ・・・(7)
Ah≧AhMin ・・・(9)
【0053】
ここで、所定値AhMinとは、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を表示部10のオブジェクト表示領域に部分的に表示させた場合に、当該オブジェクトB2の存在(つまり、スクロール可能であること)を利用者が理解できる可能性のある最小限の値である。
そこで、第2実施形態では、利用者に対して確実にスクロール可能であること理解させるために、所定値AhMin以上の長さであるAhを、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を表示部10のオブジェクト表示領域に部分的に表示させる場合における当該オブジェクトB2の表示部分の長さとして用いている。
【0054】
以上のように、第2実施形態においても、図11に示すように、所定の端部余白Sh、及び、縦方向のオブジェクト間余白の最小値GhMinを保ちつつ、縦方向の最下位置においてオブジェクトB2を所定長Ahだけ表示部10のオブジェクト表示領域に表示させることができるので、利用者はスクロール可能であることを容易に理解することができる。
【0055】
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態を図12及び図13を参照して説明する。第3実施形態は、オブジェクト配置領域B1の縦方向においてオブジェクトB2が最も多く配置される列におけるオブジェクトB2の総数が、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mよりも大きい場合に、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を、表示部10のオブジェクト表示領域に、オブジェクトB2の縦方向の長さにおける所定範囲内の長さだけ表示させるところが上述した各実施形態と異なっている。
【0056】
図12は第2実施形態の表示制御装置1における配置情報設定処理のフローチャートであり、ステップS208の処理だけが図4に示す第1実施形態の配置情報設定処理のフローチャートと異なっている。つまり、オブジェクト配置領域B1の縦方向においてオブジェクトB2が最も多く配置される列におけるオブジェクトB2の総数が、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mよりも大きい場合は(S205:YES)、表示範囲B3で全てを表示させることが可能な範囲であるオブジェクト配置領域B1に、全てのオブジェクトB2を配置できない。そこで、全てのオブジェクトB2を配置可能なようにオブジェクト配置領域B1を拡張することで、スクロールを行うことでオブジェクト配置領域の全てが表示部10のオブジェクト表示領域に表示されるようにする。この場合、利用者に対してスクロールが可能であることを知らせるために、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を、表示部10のオブジェクト表示領域に、オブジェクトB2の縦方向の長さにおける所定範囲内の長さだけ表示させるように、縦方向のオブジェクト間余白Ghを再計算する(S208)。
【0057】
第3実施形態における縦方向のオブジェクト間余白Ghの再計算では、図13に示すように、Ahが所定範囲内の長さとなるように計算する。つまり、縦方向のオブジェクト間余白Ghを再計算する際には、次のような式を用いる。
【0058】
Gh≧GhMin ・・・(6)
Ph=Sh+(Oh+Gh)*M+Ah ・・・(7)
Oh/2≧Ah≧AhMin ・・・(10)
【0059】
このように本実施形態では、オブジェクトB2の縦方向の長さOhの半分以下で、かつ、第2実施形態で説明した所定値AhMin以上の範囲の長さAhを用いる。
【0060】
以上のように、第3実施形態においても、図13に示すように、所定の端部余白Sh、及び、縦方向のオブジェクト間余白の最小値GhMinを保ちつつ、縦方向の最下位置においてオブジェクトB2を所定範囲の長さAhだけ表示部10のオブジェクト表示領域に表示させることができるので、利用者はスクロール可能であることを容易に理解することができる。
【0061】
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態を図14及び図15を参照して説明する。第4実施形態は、オブジェクト配置領域B1の縦方向においてオブジェクトB2が最も多く配置される列におけるオブジェクトB2の総数が、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mよりも大きい場合に、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を、表示部10のオブジェクト表示領域に表示させない長さが所定値以上になるようにさせるところが上述した各実施形態と異なっている。
【0062】
図14は第4実施形態の表示制御装置1における配置情報設定処理のフローチャートであり、ステップS209の処理だけが図4に示す第1実施形態の配置情報設定処理のフローチャートと異なっている。つまり、オブジェクト配置領域B1の縦方向においてオブジェクトB2が最も多く配置される列におけるオブジェクトB2の総数が、縦方向に配置可能なオブジェクトB2の最大数Mよりも大きい場合は(S205:YES)、表示範囲B3で全てを表示させることが可能な範囲であるオブジェクト配置領域B1に、全てのオブジェクトB2を配置できない。そこで、全てのオブジェクトB2を配置可能なようにオブジェクト配置領域B1を拡張することで、スクロールを行うことでオブジェクト配置領域の全てが表示部10のオブジェクト表示領域に表示されるようにする。この場合、利用者に対してスクロールが可能であることを知らせるために、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を、表示部10のオブジェクト表示領域に表示させない長さが、所定値以上になるように、縦方向のオブジェクト間余白Ghを再計算する(S209)。
【0063】
第4実施形態における縦方向のオブジェクト間余白Ghの再計算では、図15に示すように、Ahが所定長Ahとなるように計算する。この所定長Ahは、縦方向の最下位置のオブジェクトB2を表示部10のオブジェクト表示領域に表示させない長さOh−Ahが、例えば、オブジェクトB2の縦方向の長さOhの半分以上になるような長さである。つまり、縦方向のオブジェクト間余白Ghを再計算する際には、次のような式を用いる。
【0064】
Gh≧GhMin ・・・(6)
Ph=Sh+(Oh+Gh)*M+Ah ・・・(7)
Oh−Ah≧Oh/2 ・・・(11)
【0065】
以上のように、第4実施形態においても、図15に示すように、所定の端部余白Sh、及び、縦方向のオブジェクト間余白の最小値GhMinを保ちつつ、縦方向の最下位置においてオブジェクトB2を、表示部10のオブジェクト表示領域に表示させない長さが所定値以上となるようにすることができるので、利用者はスクロール可能であることを容易に理解することができる。
【0066】
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に述べる各種の変形が可能である。また、各変形例及び実施形態は、適宜、組み合わせてもよいことは勿論である。
【0067】
上述した実施形態においては、スクロールを行う範囲に特に制限を設けることなく自由にスクロールを行うようにしてもよいし、表示部10のオブジェクト表示領域に所定長だけ表示させる縦方向の最下位置のオブジェクトB2が、スクロール後における表示部10のオブジェクト表示領域において、第1行目に位置するようにスクロールの範囲を限定するようにしてもよい。例えば、図16に示すように、座標(X1,Y4)のオブジェクトB2が、スクロール前の表示部10のオブジェクト表示領域に所定長だけ表示されていたとする。
【0068】
この状態で矢印S方向にスクロールし、スクロールした長さが所定値以上に達した場合には、図17に示すように、座標(X1,Y4)のオブジェクトB2が、スクロール後における表示部10のオブジェクト表示領域において、第1行目に位置するように、スクロール位置を自動的に制御する。より具体的には、図17に示すように、オブジェクト配置領域B1における表示範囲を、表示範囲B3から表示範囲B4までの範囲でスクロール可能な場合に、表示範囲が表示範囲B3の位置から開始されたスクロールを、表示範囲が表示範囲B5の位置で一旦停止させるよう制御する。上述したように、全てのオブジェクトB2の配置情報は、上述した配置情報設定処理により設定されるため、横方向のオブジェクト間余白も縦方向のオブジェクト間余白も等間隔になっている。したがって、例えば、座標(X1,Y7)のオブジェクトB2が存在していた場合には、座標(X1,Y4)のオブジェクトB2が、スクロール後における表示部10のオブジェクト表示領域において、第1行目に位置するように、スクロール位置を自動的に制御することにより、その結果として、座標(X1,Y7)のオブジェクトB2が表示部10のオブジェクト表示領域において縦方向の最下位置のオブジェクトB2として所定長だけ表示されることになる。これにより、利用者は、さらにスクロールが可能であることを容易に理解することが可能となる。
【0069】
上述した各実施形態及び変形例においては、表示部10の画面領域の全域においてオブジェクトB2を表示可能とする例について説明した(つまり、表示部10の画面領域と表示部10の画面領域内に形成されたオブジェクト表示領域とを特に区別していない)。しかし、本発明はこのような例に限定されるものではない。例えば、図18に示すように、表示部10の画面領域B9内にウィンドウB7が表示され、このウィンドウB7内に複数のオブジェクトB2が表示され、このウィンドウB7内でスクロールが可能でる場合にも本発明を適用可能である。この場合には、ウィンドウB7における表示領域B8にオブジェクトB2を表示させるために、上述したような配置情報設定処理を行えばよい。この場合には、ウィンドウB7の表示領域B8の縦方向の最下位置において、オブジェクトB2が所定長だけ表示されることになるので、利用者は、ウィンドウB7内でスクロールが可能であることを容易に理解することができる。
【0070】
上述した各実施形態及び変形例においては、オブジェクトであるアイコンの形状が、全て角が丸い同じ大きさの四角形である場合について説明した。しかし、本発明はこのような例に限定されるものではなく、図19に示すように、オブジェクトB2の描画領域B10が、縦方向の長さOh、及び、横方向の長さOwと定められていれば、この描画領域B10の範囲内の任意の形状のオブジェクトB2を用いることが可能である。但し、この場合でも、上述した配置情報に基づいてオブジェクトB2の配置を行う場合には、描画領域B10の大きさを基準にする。
【0071】
上述した各実施形態及び変形例においては、オブジェクトB2が新規に追加された際、あるいは、配置位置を移動された際に、常に上述した配置情報設定処理を行う例について説明したが、本発明はこのような例に限定されるものではない。例えば、オブジェクト配置領域B1に配置された全てのオブジェクトを表示部10のオブジェクト表示領域に表示させるためにスクロールが必要になった場合にのみ、配置情報設定処理を行うようにしてもよい。
【0072】
上述した各実施形態及び変形例においては、画面を縦方向にスクロールをさせる例について説明したが、横方向にスクロールする場合にも本発明を適用可能である。この場合には、縦方向の最下位置にオブジェクトB2を所定長表示させるのではなく、例えば、横方向の右端位置にオブジェクトB2を所定長表示させるようにすればよい。
【0073】
上述した各実施形態及び変形例においては、表示制御装置1に対して種々のアプリケーションプログラムをインストールした場合に表示される各アプリケーションプログラムのアイコンについての表示制御の例について説明した。しかし、本発明はこのような例に限定されるものではない。例えば、表示制御装置1にインストールされた所定のアプリケーションにおいて当該アプリケーションが備える複数の機能を実行するためのボタン状のアイコンであって、当該アプリケーションのバージョンアップに伴って新しい機能が追加される度に当該機能を実行するために追加されていくようなアイコンを、当該アプリケーションの実行中に表示させるための表示制御としても本発明を適用可能である。
【0074】
表示制御装置1は、表示制御装置1が備える表示装置が表示する表示対象に対して、上述したスクロール表示制御やオブジェクトの配置位置の制御を実行する場合の例について説明した。しかし、本発明はこのような例に限定されるものではない。例えば、
表示制御装置1は、表示制御装置1とは異なる装置の備える表示装置に対して、上述したスクロール表示制御やオブジェクトの配置位置の制御を実行してもよい。
【0075】
なお、本発明における機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することとしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。また、本発明における機能またはその一部を実現するためのプログラムを配信する配信サーバ及び当該配信サーバに備えられた記憶媒体、及び当該配信サーバの外部に存在し、当該プログラムを前記配信サーバにより配信するために記憶している記憶媒体も、本発明の範囲に含まれる。
【0076】
また、上述した機能の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【0077】
なお、本発明は上述の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内での変更は本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0078】
NET……通信網、1……表示制御装置、10……表示部、11……取得部、12……オブジェクト配置部、13……配置情報設定部、14……スクロール表示制御部、15……記憶部、B1……オブジェクト配置領域、B2……オブジェクト、B3……表示範囲。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19