特許第5965291号(P5965291)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5965291
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】遊技場管理装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   A63F7/02 328
   A63F7/02 337
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2012-241831(P2012-241831)
(22)【出願日】2012年11月1日
(65)【公開番号】特開2014-90789(P2014-90789A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2015年8月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田崎 大輔
(72)【発明者】
【氏名】原田 竜大
(72)【発明者】
【氏名】野坂 利之
【審査官】 藤澤 和浩
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−075441(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/052278(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技への使用期限が設定された遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録すると共に、前記使用期限を遊技者が特定可能な情報を表示する記録媒体と、
前記使用期限が切れた前記記録媒体に対して遊技への使用を禁止する使用禁止状態を設定する使用禁止状態設定手段と、
前記使用禁止状態を解除するために遊技場の管理者が操作する解除操作手段と、
前記記録媒体に対して前記使用禁止状態を設定した後、予め定められた特別期限が切れるまでに管理者が前記解除操作手段を操作した場合に、その記録媒体の前記使用禁止状態を解除する禁止状態解除手段と、
前記使用禁止状態を設定した後、前記特別期限が切れた前記記録媒体に対して、前記使用禁止状態の解除を禁止する解除禁止状態を設定する解除禁止状態設定手段と、
前記使用禁止状態を設定しており、且つ前記特別期限内である前記記録媒体に対応した前記遊技価値の大きさの合計を特定可能に管理すると共に、前記使用禁止状態を設定しており、且つ前記特別期限が切れた前記記録媒体に対応した前記遊技価値の大きさの合計を特定可能に管理する管理手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場管理装置。
【請求項2】
前記管理手段は、前記使用期限が切れた遊技価値の大きさのうち、前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合を特定可能に管理することを特徴とする請求項1に記載の遊技場管理装置。
【請求項3】
前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合に基づいて、前記使用期限が切れている遊技価値の大きさのうち前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測する予測手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技場管理装置。
【請求項4】
前記管理手段は、前記使用禁止状態の解除対象となった記録媒体が記録していた遊技価値の大きさ別に、前記使用期限が切れた遊技価値の大きさのうち前記使用禁止状態が解除された度合を管理するものであり、
前記予測手段は、前記記録媒体が記録していた遊技価値の大きさ別の前記使用禁止状態が解除された度合に基づいて前記特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測することを特徴とする請求項3に記載の遊技場管理装置。
【請求項5】
前記管理手段は、前記使用期限が切れた遊技価値の大きさを記録した前記記録媒体のうち、前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れた記録媒体の度合を特定可能に管理するものであり、
前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れた記録媒体の度合に基づいて前記特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測する予測手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の遊技場管理装置。
【請求項6】
前記特別期限内であるか否かを、遊技者が特定しにくいように管理者に対して報知する特別期限報知手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の遊技場管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場を管理する遊技場管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機を設置した遊技場では、遊技者が投入した金額をカード等の記録媒体に記録し、その金額を対価として玉やメダル等の遊技媒体を貸し出している。
この記録媒体には、例えば特許文献1のように有効期限が設けられている。この有効期限が過ぎると、仮に投入した金額の全てが貸し出しに利用されていなかったとしても、その残金を玉やメダルの貸し出しに使用することができなくなってしまう。また、遊技場によっては、有効期限が切れた記録媒体を遊技者が所持している場合に、有効期限を延ばす特別措置を行っている。これは、有効期限が切れたにも関わらず、有効期限が切れたことに対する苦情を言う遊技者や、使用可能にするよう要求してくる遊技者に対処するためである。
また、遊技場では遊技者が投入した金額の管理を行っており、例えば特許文献2では、特別措置によって有効期限を延ばした金額を特定している。これにより、売り上げをより細かく管理することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−102464号公報
【特許文献2】特開2007−75441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、有効期限が切れた状態の金額が多額となった後に、短期間で特別措置対象とした金額が多額に発生すると、遊技場の利益をコントロールしにくくなってしまう。そのため、特別措置を行う場合には、特別措置を許容する期限を設けることが望ましい。
しかしながら、有効期限(使用期限)及び特別措置を許容する期限(特別期限)をそれぞれ設けた場合、各期限が切れた金額がそれぞれどの程度存在するのかを遊技場の管理者が特定することが困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、有効期限が過ぎた金額、即ち、使用期限が切れた金額を遊技場の管理者が特定し易い遊技場管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載した発明は、遊技への使用期限が設定された遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録すると共に、前記使用期限を遊技者が特定可能な情報を表示する記録媒体と、前記使用期限が切れた前記記録媒体に対して遊技への使用を禁止する使用禁止状態を設定する使用禁止状態設定手段と、前記使用禁止状態を解除するために遊技場の管理者が操作する解除操作手段と、前記記録媒体に対して前記使用禁止状態を設定した後、予め定められた特別期限が切れるまでに管理者が前記解除操作手段を操作した場合に、その記録媒体の前記使用禁止状態を解除する禁止状態解除手段と、前記使用禁止状態を設定した後、前記特別期限が切れた前記記録媒体に対して、前記使用禁止状態の解除を禁止する解除禁止状態を設定する解除禁止状態設定手段と、前記使用禁止状態を設定しており、且つ前記特別期限内である前記記録媒体に対応した前記遊技価値の大きさの合計を特定可能に管理すると共に、前記使用禁止状態を設定しており、且つ前記特別期限が切れた前記記録媒体に対応した前記遊技価値の大きさの合計を特定可能に管理する管理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載した発明は、前記管理手段は、前記使用期限が切れた遊技価値の大きさのうち、前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合を特定可能に管理することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合に基づいて、前記使用期限が切れている遊技価値の大きさのうち前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測する予測手段を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記管理手段は、前記使用禁止状態の解除対象となった記録媒体が記録していた遊技価値の大きさ別に、前記使用期限が切れた遊技価値の大きさのうち前記使用禁止状態が解除された度合を管理するものであり、前記予測手段は、前記記録媒体が記録していた遊技価値の大きさ別の前記使用禁止状態が解除された度合に基づいて前記特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測することを特徴とする。
【0007】
請求項5に記載した発明は、前記管理手段は、前記使用期限が切れた遊技価値の大きさを記録した前記記録媒体のうち、前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れた記録媒体の度合を特定可能に管理するものであり、前記使用禁止状態が解除されることなく前記特別期限が切れた記録媒体の度合に基づいて前記特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測する予測手段を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記特別期限内であるか否かを、遊技者が特定しにくいように管理者に対して報知する特別期限報知手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載した発明によれば、使用期限が切れた記録媒体に対して遊技への使用を禁止する使用禁止状態を設定する一方、使用禁止状態を設定した後予め定められた特別期限が切れるまでの間はその使用禁止状態を解除可能としている。使用期限を設けないと記録媒体に記録されている情報の改竄を可能とする期間が長くなるため、使用期限を設けることが望ましい。その一方で、前述のように使用期限が切れたことに対して救済を求めてくる遊技者が存在するため、遊技者に示している使用期限が切れた後であっても記録媒体を使用可能に復帰可能とすることが望ましい。ただし、無期限に復帰可能としてしまうと、使用期限を設ける意味が薄くなること、また、いつ使用可能に復帰されるのかを把握できず、遊技場の利益をコントロールしにくくなるおそれがある。
【0009】
そこで、使用禁止状態を解除可能な最終的な期限である特別期限を設けることにより、使用期限が切れた状態でいつ使用禁止状態が解除されるのかが不明な遊技価値が大きくなることを抑制できる。これにより、使用期限が切れた後にも使用可能に復帰させる特別措置を実行可能なシステムを適切に実現でき、さらに、管理手段により各期限が切れた遊技価値の大きさを特定可能に管理しているので、各期限が切れた遊技価値の大きさがどの程度かを管理者が容易に特定できる。
【0010】
請求項2に記載した発明によれば、使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合を特定可能に管理するので、使用期限が切れた後にどの程度の遊技価値の大きさが使用禁止状態の解除対象となったかを特定できる。これにより、使用期限が切れているが特別期限内である遊技価値が存在する場合に、どの程度の遊技価値の大きさが使用禁止状態を解除されることなく特別期限が切れるか、つまり、使用期限が切れた遊技価値のうち使用可能に復帰しない遊技価値の大きさがどの程度になるかを管理者が特定し易くなる。したがって、特別期限が切れる遊技価値の大きさを早い段階で考慮して遊技機における遊技価値の付与率の調整等を行うことができる。
【0011】
請求項3に記載した発明によれば、使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合に基づいて、即ち、過去の実績に基づいて、使用期限が切れている遊技価値の大きさのうち使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測する。特別期限が切れる遊技価値の大きさを管理者自身が予測する場合、ある程度の経験や慣れが必要となる。その点、本構成によれば、予測手段が予測するので、管理者がそれほど予測に慣れている必要がなくなる。また、管理者によって特別期限が切れる遊技価値の大きさの予測結果が異なることを抑制できる。
【0012】
請求項4に記載した発明によれば、使用禁止状態の解除対象となった記録媒体が記録していた遊技価値の大きさ別に使用期限が切れた遊技価値の大きさのうち使用禁止状態が解除された度合を管理し、その度合に基づいて特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測する。記録媒体に記録されている遊技価値の大きさによっては、使用禁止状態の解除を求める遊技者の度合が異なることが考えられる。つまり、使用期限が切れた場合の遊技価値が小さければそのまま諦める遊技者が増加するのに対し、遊技価値の大きさが大きければ遊技場の管理者に対して特別措置を求めてくる遊技者が増加する。そこで、遊技価値の大きさ別に特別措置が行われた(使用禁止状態が解除された)度合から特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測することにより、予測結果をより正確にすることができる。
【0013】
請求項5に記載した発明によれば、使用期限が切れた遊技価値の大きさを記録した記録媒体のうち、使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れた記録媒体の度合を特定可能に管理する。これにより、使用期限が切れた後に、使用禁止状態の解除を求めた遊技者の度合を特定可能となる。したがって、使用期限が切れた場合に放置する遊技者と特別措置を求める遊技者との割合を特定し易くでき、遊技場に来場する遊技者の性質を特定することができる。また、請求項3に記載した発明と同様に、管理者がそれほど予測に慣れている必要がなくなる、管理者によって特別期限が切れる遊技価値の大きさの予測結果が異なることを抑制できる。
【0014】
請求項6に記載した発明によれば、特別期限内であるか否かを遊技者が特定しにくいように管理者に対して報知する。全ての遊技者が特別期限内であるか否か、即ち、特別措置を行ってもらえるか否かを特定できてしまうと、使用期限を設けた意味がなくなってしまう。そこで、特別期限内であるか否かについては、遊技者が特定しにくいように、遊技場の管理者を対象として報知することにより、遊技者が特別期限を特定できてしまうことを抑制できる。この場合、「特別期限内であるか否かを遊技者が特定しにくいように」とは、特別期限内であるか否かを遊技者に対して全く報知しない態様、並びに、特別期限内であることすら報知しない態様、換言すると、特別期限の存在すら遊技者に報知しない態様も含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態による遊技場管理装置を適用した遊技場用システムの構成を概略的に示す図
図2】管理装置の構成の概略を示す図
図3】管理装置が管理するカード情報の一例を示す図
図4】管理装置が集計した使用期限切れ且つ特別期限内のカード情報の集計結果の一例を示す図
図5】管理装置が集計した使用期限切れ且つ特別期限切れのカード情報の集計結果の一例を示す図
図6】管理装置による特別期限切れの予測の一例を示す図
図7】管理装置による予測結果の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態による遊技場管理装置について、図1から図7を参照しながら説明する。
図1に示すように、遊技場管理装置を適用した遊技場用システム1が設けられている遊技場内には、複数の遊技機2が設置されており、各遊技機2に対応して各台計数機3が付設されている。これら遊技機2及び各台計数機3は、それぞれ中継装置4に接続している。中継装置4は、LANを介して管理装置5に接続しており、遊技機2や各台計数機3等の遊技装置側から出力される各種の遊技信号を管理装置5に送信すると共に、管理装置5から各種の情報を受信して遊技装置側に中継する。管理装置5は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、キーボード6やモニタ7等が接続されている。このような遊技場内には例えば数百台の遊技機2が設置されており、管理装置5の管理対象となっている。また、遊技場内には、景品交換のための周知のPOS8等も設置されている。本実施形態では、遊技機2としてパチンコ遊技機を想定しているが、スロットマシンであっても勿論よい。
【0017】
遊技機2は、遊技媒体としての玉(遊技価値。所謂パチンコ玉)を盤面に発射するためのハンドル10、玉を入賞させるための普図入賞口11、始動口12、玉の入賞に応じて表示図柄が変動する表示部13、大当り時に開放する大入賞口14、玉が払い出される上皿15、及び上皿15から溢れた玉を一時的に貯留する下玉受皿16等を備えている。遊技機2は、始動口12への玉の入賞(始動入賞)に応じて所定の当選確率にて大当り抽選を行い、その抽選結果に基づき所謂特別図柄(特図)による図柄変動を表示部13にて実行する。そして、表示部13に停止表示された図柄が大当り図柄の場合に大当りを発生させる。大当りが発生すると、遊技機2は、対応するラウンド数に応じた回数分だけ大入賞口14を開放する。
【0018】
このような構成の遊技機2からは、遊技の進行に伴って、遊技者が使用した玉数を特定可能なアウト信号、遊技機2から払い出された玉数を特定可能なセーフ信号、始動入賞により変動(作動)する液晶表示部(役物)における所謂スタートを特定可能なスタート信号、大当りの発生即ち特別遊技状態の発生を特定可能な大当り信号等が出力される。尚、大当り後に所謂時短状態や確変状態になる遊技機2であれば、時短状態や確変状態を特別遊技状態に含めてもよい。また、遊技機2としてスロットマシンを想定した場合には、いわゆるビッグボーナスやレギュラーボーナス等が特別遊技状態に対応する。
【0019】
遊技機2に敷設されている各台計数機3は、玉の貸出を受けるための遊技価値(例えば、紙幣)を投入する紙幣投入口30、各台計数機3の動作状態等を示す動作ランプ31、所謂再遊技を行うために遊技者が操作する再遊技釦32、玉を遊技機2に払出す払出ノズル33、ICカード9等の記録媒体を挿入するカード挿入口34、玉を計数する計数部35、下玉受皿16から溢れた玉を一時的に貯留する可動玉受皿36、及び可動玉受皿36から計数部35へ玉を案内する案内腕37等を備えている。各台計数機3は、遊技者によって紙幣投入口30に遊技価値が投入されて貸出釦(図示省略)が操作されると、例えば1玉4円で貸出す場合には、一回の貸出釦の操作に応じて125玉等の貸出単位の玉を払出ノズル33から遊技機2に貸し出す貸出処理を実行する。また、各台計数機3は、遊技機2から案内された玉を計数部35にて計数し、遊技者による再遊技釦32の操作に応じて計数した玉数を上限として遊技者に玉を貸し出す再遊技処理も実行する。
【0020】
この各台計数機3は、遊技者によって投入された遊技価値から貸し出した玉数に対応する遊技価値を減算した残額(遊技価値の大きさを特定可能な情報)を記憶しており、遊技者による返却釦(図示省略)の操作に応じて、残額が記録されたICカード9を発行する。また、各台計数機3は、他の計数機等で発行されたICカード9を受け付け、記録されている残額に基づいて、玉の貸し出しを行うことも可能である。
【0021】
ICカード9にはそれぞれ固有の識別番号(後述するカードID)が予め設定されている。本実施形態の場合、ICカード9は、遊技場の会員に対して発行された会員カードと、会員以外の一般遊技者に対して発行された一般カードとの双方を含んでいる。ただし、いずれのカードであっても、遊技価値を投入して玉の貸出しを受けた場合の残額は、本実施形態では発行日当日に限り有効となっている。つまり、ICカード9に記録された遊技価値には遊技への使用期限が設定されており、使用期限が切れた場合には、残額が残っていても玉の貸し出しを受けることはできない。そのため、ICカード9には使用期限が当日限りである旨が印刷されている。すなわち、ICカード9は、使用期限を遊技者が特定可能な情報を表示している。また、ICカード9には、後述するように、使用期限が切れたカードを使用可能状態に復帰させることが可能な期限である特別期限も設定されている。このICカード9は、カードIDに基づいて、記録されている残額や使用期限などが管理装置5により管理される。
【0022】
遊技場管理装置としての管理装置5は、図2に示すように、CPU50、ROM51、RAM52等を有する制御部53、上記した遊技信号等の各種の信号の入出力インターフェースとなる入出力部54、例えばHDDなどの記憶媒体で構成された記憶部55、使用禁止状態設定部56(使用禁止状態設定手段を構成する)、禁止状態解除部57(禁止状態解除手段を構成する)、解除禁止状態設定部58(解除禁止状態設定手段を構成する)、管理部59(管理手段を構成する)、予測部60(予測手段を構成する)、特別期限報知部61(特別期限報知手段を構成する)等を備えている。本実施形態では、これら使用禁止状態設定部56、禁止状態解除部57、解除禁止状態設定部58、管理部59、予測部60及び特別期限報知部61は、制御部53により実行されるコンピュータプログラムによってソフトウェア的に実現されている。
【0023】
この管理装置5は、記憶部55等に記憶されている制御プログラムに従って作動し、入出力部54に入力される遊技機2側からの遊技信号に基づいて、周知のように各種の遊技情報を管理する。具体的には、管理装置5は、遊技機2側から入力されるアウト信号に基づくアウトの特定、セーフ信号に基づくセーフの特定、スタート信号に基づくスタート回数などの遊技結果の集計、集計した遊技結果に基づく出玉率や稼動率或いは売上額等の遊技情報の集計を遊技機2毎、遊技機2の機種毎或いは遊技場全体等で行い、それらの情報を管理する。
【0024】
このとき、管理装置5は、上記した遊技結果とICカード9に割り振られているカードIDとを対応付け、カードIDに基づいて入金(遊技者による投資金額)、貸し出し玉数、計数した玉数等を管理していると共に、POS8における精算結果(いわゆる景品交換の交換結果)、精算時に交換した景品の種類及び数量、景品の在庫や仕入れ状況なども管理している。管理装置5が管理するこれらの情報は、上記した遊技情報等と共に履歴として管理され、遊技場の運営に利用されている。このため、残額が記録されているICカード9の使用期限や特別期限が切れているか否かは、遊技場の利益をコントロールする上で、熟慮すべき情報であると言える。つまり、管理者は使用期限が切れた残額を遊技場の収益と考えて運営(出玉率等の調整、景品の発注及び在庫の調整等)するのか、払い戻しされること(使用禁止状態を解除する特別措置が行われること等)を前提として運営するのかを判断する必要があり、その判断を誤ると、例えば遊技機2を過度に遊技者にとって不利に調整してしまうなど、遊技場の運営に支障をきたす虞があるためである。
【0025】
使用禁止状態設定部56は、詳細は後述するが、使用期限が切れたICカード9に対して、記憶されている遊技価値の遊技への使用を禁止する使用禁止状態を設定する。
禁止状態解除部57は、詳細は後述するが、使用禁止状態が設定されたICカード9に対して、その使用禁止状態を解除し、記憶されている遊技価値を遊技へ使用可能な状態に復帰する。本実施形態では、使用禁止状態は、使用期限が切れた後、特別期限が切れるまでに管理者が解除操作を行った場合(解除操作手段を操作した場合)に解除される。具体的には、遊技場の管理者は、キーボード6や図示しないマウス、或いはモニタ7に対応して設けられているタッチパネル等により解除操作を行う。つまり、本実施形態では、キーボード6やマウス等が解除操作手段として機能する。
解除禁止状態設定部58は、詳細は後述するが、禁止状態解除部57による禁止状態の解除を禁止する。本実施形態では、解除禁止状態設定部58は、使用禁止状態が設定された後、さらに特別期限も切れたICカード9に対して、使用禁止状態の解除を禁止する解除禁止状態を設定する。
【0026】
管理部59は、詳細は後述するが、使用禁止状態を設定しており、且つ特別期限内であるICカード9に対応した遊技価値(つまり、使用期限切れのICカード9に記録されている遊技価値)の大きさの合計を特定可能に管理する。また、管理部59は、使用禁止状態を設定しており、且つ特別期限が切れたICカード9に対応した遊技価値(つまり、使用期限及び特別期限が共に切れたICカード9に記録されている遊技価値)の大きさの合計を特定可能に管理する。また、管理部59は、使用期限が切れた遊技価値の大きさのうち、使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れた遊技価値(つまり、使用可能に復帰する特別措置が行われなかった遊技価値)の大きさの度合を特定可能に管理する。また、管理部59は、使用禁止状態の解除対象となったICカード9が記録していた遊技価値の大きさ別に、使用期限が切れた遊技価値の大きさのうち使用禁止状態が解除された度合を管理する。また、管理部59は、使用期限が切れた遊技価値の大きさを記録したICカード9のうち、使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れたICカード9の度合(つまり、特別措置を求めなかった遊技者の度合)を特定可能に管理する。
【0027】
予測部60は、詳細は後述するが、使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合に基づいて、使用期限が切れている遊技価値の大きさのうち使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れると想定される遊技価値の大きさを予測する。また、予測部60は、使用禁止状態の解除対象となったICカード9が記録していた遊技価値の大きさ別の使用禁止状態が解除された度合に基づいて、使用期限が切れている遊技価値の大きさのうち特別期限が切れると想定される遊技価値の大きさを予測する。
【0028】
特別期限報知部61は、詳細は後述するが、特別期限内であるか否かを、遊技者が特定しにくいように管理者に対して報知する。本実施形態の場合、特別期限であるか否かは、管理装置5のモニタ7に表示されることで管理者に報知される。そして、この管理装置5は、一般的には遊技者が入ることができない事務所等に設置されている。そして、ICカード9には、特別期限は記載されていない。つまり、本実施形態では、特別期限内であるか否かが遊技者に全く報知されない。このため、通常は、使用期限が切れたICカード9が特別期限内であるかを遊技者が特定することはできない。また、ICカード9には特別期限が存在すること自体が記載されていないので、特別期限内であるかを遊技者が特定することができないことに加えて、特別期限の存在自体を遊技者は知り得ない。
【0029】
次に、上記した構成による作用について説明する。
ICカード9は、上記したようにカードIDや残額が記録されていると共に、使用期限及び特別期限が設定されている。そして、管理装置5は、ICカード9に記録されている或いは対応付けられている各種の情報(以下、便宜的にカード情報と称する)を管理している。本実施形態の場合、ICカード9の使用期限は発行日当日に設定されており、特別期限は、一般会員に対して発行された一般カードが発行日を含めて14日間、会員遊技者に対して発行された会員カードが発行日を含めて30日間に設定されている。尚、使用期限及び特別期限の日数は一例であり、遊技場の管理者が任意に設定及び変更することが可能である。
【0030】
以下、カード情報の例を図3(a)〜(e)を参照して説明する。尚、図3(a)〜(e)に示す各カード情報は、後述する図4等のようにモニタ7の画面に表示される管理画面の一部を抜粋したものであり、いずれも9月1日におけるカード情報の集計例を示している。
図3(a)は、9月1日に一般遊技者に対して発行された一般カードであり、残額が5000円のICカード9のカード情報を示している。このICカード9の場合、発行日(入金日)には「9月1日」が記録され、発行日当日であるので使用期限の項には「○」が記録され、特別期限の項にも「○」が記録されている。つまり、図3(a)には、発行日当日であり、残額(5000円)を遊技に使用可能なICカード9のカード情報が示されている。
【0031】
図3(b)は、8月25日に一般遊技者に対して発行された一般カードであり、残額が3000円のICカード9のカード情報が示されている。このICカード9の場合、発行日(入金日)には「8月25日」が記録され、発行日当日ではないので使用期限の項には「×」が記録され(使用禁止状態にあることが示され)、特別期限が切れる前であるので特別期限の項には「○」が記録されている。つまり、図3(b)は、使用期限が切れているものの、特別期限が切れる前のICカード9のカード情報が示されている。この場合、ICカード9に記録されている残額は、そのままでは遊技に使用できないものの、特別期限内であるので(特別措置による救済対象であるので)、使用可能に復帰可能である。
【0032】
図3(c)は、8月30日に一般遊技者に対して発行された一般カードであり、残額が3000円のICカード9のカード情報が示されている。このICカード9の場合、発行日(入金日)には「8月30日」が記録され、発行日当日ではないので本来であれば図3(b)と同様に使用期限の項には「×」が記録されるべき物であるが、管理者による特別措置が行われた結果、使用可能に復帰し、使用期限の項には「○」が記録されている。尚、特別期限が切れる前であるので特別期限の項には「○」が記録されている。つまり、図3(c)は、使用期限が切れた後、特別期限が切れる前に特別措置により救済されたICカード9のカード情報が示されている。この場合、ICカード9に記録されている残額は、遊技に使用可能に復帰していることになる。
【0033】
ICカード9を使用可能に復帰させる場合、管理者は、使用期限が切れており、且つ、特別期限内であるICカード9のカード情報(図3(b)参照)が表示されている際に、使用期限の項をマウス等でクリックすることにより、その表示を「×」から「○」へ変更すること、即ち、使用禁止状態を解除して使用可能に復帰させる特別措置を行う。尚、管理者は、使用期限が「○」のICカード9(図3(a)参照)に対して、使用期限の項をクリックすることにより、その表示を「○」から「×」に変更すること、即ち、使用可能状態のICカード9を使用禁止状態とすることもできる。これは、ICカード9が盗難された際等にそのICカード9を使用禁止とするためである。
【0034】
図3(d)は、8月5日に一般遊技者に対して発行された一般カードであり、残額が3000円のICカード9のカード情報が示されている。このICカード9の場合、発行日(入金日)には「8月5日」が記録され、発行日当日ではないので使用期限の項には「×」が記録され、更に、一般遊技者に対する特別期限も切れているので特別期限の項にも「×」が記録されている。この場合、ICカード9に記録されている残額は、遊技に使用できず、また、特別期限も切れていることから特別措置による救済対象とはならず、使用可能に復帰することはできない。つまり、使用期限が切れて使用禁止状態を設定した後、特別期限が切れたICカード9に対しては、使用禁止状態の解除が禁止(解除禁止状態が設定)される。このため、例えば8月1日に発行されたICカード9の場合、8月31日に特別期限が切れて無効となり、その後特別期限を例えば60日間に変更したとしても、そのICカード9が使用可能に復帰することはない。つまり、一度解除禁止状態が設定された場合、その後に特別期限が延長されて発行日が特別期限内に入るようになったとしても、使用禁止状態が継続される。
【0035】
図3(e)は、8月5日に会員遊技者に対して発行された会員カードであり、残額が5000円のICカード9のカード情報が示されている。このICカード9の場合、発行日(入金日)には「8月5日」が記録され、発行日当日ではないので使用期限の項には「×」が記録されているものの、会員遊技者に対する特別期限は一般遊技者よりも長い30日に設定されていることから、特別期限が切れていないので、特別期限の項には「○」が記録されている。この場合、ICカード9に記録されている残額は、そのままでは遊技に使用できないものの特別期限内であるので、管理者の操作によって使用可能に復帰可能である。
【0036】
管理装置5は、このようなカード情報に基づいて、使用期限や特別期限が切れたICカード9に記録されている残額を図4及び図5に示すように集計及び管理している。以下、使用期限が切れているものの特別期限内であるICカード9を便宜的に使用期限切れカードと称し、使用期限切れカードに記録されている残額を便宜的に「使用期限切れ残額」と称し、使用期限及び特別期限のいずれも切れているICカード9を便宜的に特別期限切れカードと称し、特別期限切れカードに記録されている残額を便宜的に「特別期限切れ残額」と称する。
【0037】
図4は、9月1日における使用期限切れ残額の集計結果の一例であり、モニタ7の画面には、使用期限切れカードのカード情報(図3(b)参照)を一覧表示する表示エリア71、使用期限切れカードのうち一般カードの内訳を残額別に示す表示エリア72、会員カードの内訳を残額別に示す表示エリア73、使用期限切れ残額の合計値を示す表示エリア74、及び、使用期限切れ残額のうちそのまま特別期限が切れることが想定される金額を予測する予測処理を実行するための金額予測ボタン75等が表示されている。管理者は、表示エリア71に表示されているカード情報の使用期限の項をクリックすることにより、上記したように使用可能に復帰させることができる。
【0038】
表示エリア72の合計金額は、図4の場合、0〜2000円、2500円〜7000円、7500円以上のように残額別に3区分に区分けした金額が示されており、例えば2500〜7000円のところには、残額が2500〜7000円のICカード9が20枚あり、その20枚のICカード9に記録されている残額の合計が80000円であることを示している。また、表示エリア72には、各区分の合計金額の合計(図4の場合、16000+80000+40000=136000円)が示されている。尚、表示エリア73についても同様である。また、表示エリア74には、表示エリア72の合計金額と、表示エリア73の合計金額との合計値(136000+66000=202000)が表示される。この表示エリア74に表示されている金額が、使用期限切れ残額の合計値(使用禁止状態を設定しており、且つ特別期限内である記録媒体に対応した遊技価値の大きさの合計)となる。
【0039】
図5は、9月1日における特別期限切れ残額の集計結果の一例であり、特別期限が切れてから一ヶ月間の履歴が表示されている。つまり、図5には、使用期限が切れた後、特別措置が行われないまま特別期限が切れたICカード9の過去一ヶ月間のカード情報が示されている。尚、一般遊技者と会員遊技者とで特別期限が異なっているので、発行日はそれぞれ異なっている。
【0040】
この場合、モニタ7の画面には、特別期限切れカードのカード情報(図3(d)参照)を一覧表示する表示エリア76、特別期限切れカードのうち一般カードの内訳を残額別に示す表示エリア77、会員カードの内訳を残額別に示す表示エリア78、及び特別期限切れ残額の合計値を示す表示エリア79等が表示されている。表示エリア76、77、78は、図4の表示エリア71、72、73にそれぞれ対応する。そのため、表示エリア79に表示されている金額が、特別期限切れ残額の合計値(使用禁止状態を設定しており、且つ特別期限が切れた記録媒体に対応した遊技価値の大きさの合計)となる。この場合、表示エリア79に表示されている残額は、特別措置の対象にはならず、その取り扱い(遊技場の収益として計上できること)が確定した金額と言える。
【0041】
また、表示エリア77、78には、内訳として、特別期限切れカードに記録されていた残額別の度合を示す枚数割合(=対応するカード数÷総カード数)が、残額別に表示されている。つまり、管理装置5は、使用禁止状態の解除対象となったICカード9が記録していた遊技価値の大きさ別に、使用期限が切れた遊技価値の大きさのうち使用禁止状態が解除された度合、及び、特別期限が切れたICカード9の度合(枚数割合)を管理している。
【0042】
具体的には、例えば、表示エリア77の0〜2000円の項の場合、特別期限が切れたICカードが15枚であり、使用期限が切れたICカード9の総枚数がカッコ内に示す30枚であり、枚数割合が50.0%(=15÷30)であり、特別期限が切れた残額の合計が16000円であり、使用期限が切れたICカード9に記録されていた残額の総合計がカッコ内に示す45000円であることが示されている。つまり、管理装置5は、使用期限が切れた残額のうち特別期限が切れた残額の度合(即ち、使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合。16000÷45000=36%)を間接的に特定可能に管理すると共に、使用期限が切れたICカード9のうち使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れたICカード9の度合(枚数割合)を特定可能に管理している。尚、表示エリア78についても同様である。
【0043】
このように、管理装置5によりカード情報を集計及び管理することで、管理者は、図4に示す表示エリア74に表示されている金額によって現時点での使用期限切れ残額の合計値を特定でき、図5に示す表示エリア79に表示されている金額によって過去の特別期限切れ残額の合計値を特定することができる。
ところで、図4の場合、現時点での使用期限切れ残額を特定することはできるものの、上記したように、管理者は、使用期限切れ残額のうちどの程度の金額がそのまま特別期限が切れるのかを想定して遊技場を運営する必要がある。このとき、管理者が経験豊富であれば過去の経験等から予測することも可能であるが、管理者によって想定する金額が異なったり、経験が浅い管理者が想定した金額が実際とはかけ離れた金額となってしまう等のおそれがある。
【0044】
そこで、管理装置5は、以下のようにして、特別期限が切れると想定される金額を予測している。
図6図4の一部を抜粋したものであり、使用期限切れカードの集計結果が示されている。この画面において管理者が金額予測ボタン75をクリックすると、管理装置5は、図5に示した特別期限切れのICカード9の集計結果(表示エリア77、78)に基づいて、即ち、過去一ヶ月間に実際に特別期限が切れた実績データ(特別期限切れカードの集計結果)に基づいて、使用期限が切れたICカード9に記録されている残額のうち特別期限が切れると想定される金額を、図7に示すように予測する。
【0045】
管理装置5は、管理者により金額予測ボタンがクリックされると、集計結果を示す表示エリア72、73に「特別期限切れ予測金額」の項を追加して予測金額を表示する。本実施形態では、管理装置5は、実績データとして図5に示す枚数割合を採用している。具体的には、例えば表示エリア72の0〜2000円の項の場合、使用期限切れの合計金額(16000円)に枚数割合(50.0%)を乗じることで、予測金額(8000円=16000円×50.0%)を算出している。他の項も同様に予測金額が算出され、例えば表示エリア72の2500〜7000円の項の場合、予測金額は40000×25.0%=20000円となり、7500〜の項の場合、予測金額は40000×20.0%=8000円となる。
【0046】
管理装置5は、他の区分についても同様に予測金額を算出し、その合計金額を、金額予測ボタン75の下に43117円(=一般カードの合計36000円+会員カードの合計7117円)に表示する。尚、一般カードや会員カード別、更に残額別に予測金額を算出しているのは、残額が多いほど特別措置を求める割合が高くなると想定されること、及び、会員遊技者の方が特別措置を求めてくる割合が高くなると想定されるためであり、その想定が正しいか否かを確認するためである。また、予測金額であるため、本来発生しない端数が出ている。
このように、管理装置5は、使用期限切れカードと特別期限切れカードのカード情報を集計及び管理すると共に、特別期限切れカードの集計結果に基づいて、特別期限が切れると想定される金額を予測している。
【0047】
以上説明した管理装置5によれば、次のような効果を奏する。
管理装置5は、使用期限が切れたICカード9に対して、記録されている遊技価値(残額)の遊技への使用を禁止する使用禁止状態を設定する一方、使用禁止状態を設定した後予め定められた特別期限が切れるまでの間はその使用禁止状態を解除可能としている。つまり、使用禁止状態を解除可能な最終的な期限である特別期限を設けている。これにより、使用期限が切れた状態でいつ使用禁止状態が解除されるのかが不明な遊技価値が大きくなることを抑制できる。また、使用期限が切れた後にも使用可能に復帰させる特別措置を実行可能な遊技場用システム1を適切に実現でき、さらに、各期限が切れた遊技価値の大きさを特定可能に管理しているので、各期限が切れた遊技価値の大きさがどの程度かを管理者が容易に特定できる。
【0048】
使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合を特定可能に管理するので、使用期限が切れた後にどの程度の遊技価値の大きさが使用禁止状態の解除対象となったかを特定でき、使用期限が切れているが特別期限内である遊技価値が存在する場合にどの程度の遊技価値の大きさが使用禁止状態を解除されることなく特別期限が切れるかを管理者が特定し易くなる。したがって、特別期限が切れる遊技価値の大きさを早い段階で考慮して遊技機2における遊技価値の付与率の調整等を行うことができるようになる。
【0049】
使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れたICカード9の度合(枚数割合)に基づいて、使用期限が切れている遊技価値の大きさのうち使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れる遊技価値の大きさ(予測金額)を予測する。これにより、管理者がそれほど予測に慣れている必要がなくなると共に、管理者によって予測金額の予測結果が異なることを抑制できる。
【0050】
使用禁止状態の解除対象となった記録媒体が記録していた遊技価値の大きさ別に枚数割合を管理し、その枚数割合に基づいて特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測する。これにより、使用期限が切れた場合の遊技価値が小さければそのまま諦める遊技者が増加するのに対し、遊技価値の大きさが大きければ遊技場の管理者に対して特別措置を求めてくる遊技者が増加することが想定されるが、遊技価値の大きさ別に集計された枚数割合に基づいて予測金額を算出することにより、予測結果をより正確にすることができる。
【0051】
また、枚数割合を管理することで、使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れたICカードの度合(即ち、そのICカード9を所有する遊技者の度合)を特定できるので、使用期限が切れた場合に放置する遊技者と特別措置を求める遊技者との割合を特定し易くでき、遊技場に来場する遊技者の性質を特定することができる。
特別期限内であるか否かを遊技者が特定しにくいように管理者に対して報知するので、使用期限を設けた意味がなくなること防止できる。尚、報知態様としては、例えばプリンタに印字したり、管理装置6に付設されたモニタ7以外の他のモニタに表示すること等も含まれる。
【0052】
(その他の実施形態)
本発明は、上記した一実施形態にて例示したものに限定されることなく、次のように変形又は拡張することができる。また、以下に示す変形例及び拡張例の一部又は全部を組み合わせることもできる。
記録媒体はICカード9のようなカードでなくとも良い。例えば、コインや携帯電話を用いたものが考えられる。この場合でも各台計数機3にてコインや携帯電話を受け付けた場合に残額を特定できるようにしておけば良い。
また、ICカード9における使用期限の表示方法を変更しても良い。例えばICカード9に発行日を記載する等、使用期限を直接的に遊技者が特定可能な表示態様としても良い。また、各台計数機3や読み取り装置等にICカード9を挿入した際に使用期限を遊技者に表示するような態様としても良い。
【0053】
カード情報の管理を管理装置5にて行う構成としたが、POS8で行っても良い。
図4及び図5等の集計結果に示した合計金額が特定できれば、合計金額そのものを表示する必要はなく、例えば、使用期限切れ、且つ特別期限内のカード情報を表示するのみとしても良い。この場合、表示したカード情報から、残額の合計を管理者が算出すれば良い。尚、使用期限切れカードや特別期限切れカードの合計金額についても同様である。
【0054】
使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れると想定される遊技価値の大きさを予測する際、その算出方法を変更してもよい。即ち、実施形態では枚数度合により予測金額を算出したが、例えば使用期限が切れた金額の合計のうち、そのまま特別期限が切れた金額の割合(金額度合)から求めるようにしても良い。つまり、過去の特別期限が切れた金額に基づいて、将来の特別期限が切れる金額を予測すれば予測金額の予測方法を任意に変更しても良い。具体的には、図5に示す一般カードの集計結果の0〜2000円の項の場合、特別期限が切れた合計金額が16000円であり、使用期限が切れた合計金額が45000円であるので、金額の度合は16000÷45000=35.6%となる。そして、これを実績データとして、予測金額を図7に示す合計金額(16000円)×35.6%=5696円と算出しても良い。尚、枚数度合と金額度合とでは予測金額に差が出る可能性があることから、両者を比較可能に表示し、いずれの方式を採用するかを管理者が適宜選択できる等の構成としても良い。
【0055】
このように、使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れた遊技価値の大きさの度合に基づいて、使用期限が切れている遊技価値の大きさのうち使用禁止状態が解除されることなく特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測することで、管理者がそれほど予測に慣れている必要がなくなる。また、管理者によって特別期限が切れる遊技価値の大きさの予測結果が異なることを抑制できる。また、使用禁止状態の解除対象となった記録媒体が記録していた遊技価値の大きさ別に使用期限が切れた遊技価値の大きさのうち使用禁止状態が解除された度合を管理し、その度合に基づいて特別期限が切れる遊技価値の大きさを予測することで、予測結果をより正確にすることができる。
予測金額は実際に発生しない端数も表示(一円単位で表示)するようにしたが、例えば、端数を切り上げ或いは切り下げ等して、予測金額を表示するようにしても良い。
会員遊技者と非会員(一般遊技者)に区別することなく特別期限が切れる割合や金額を特定しても良い。
【0056】
使用期限切れ残額や特別期限切れ残額を集計する際の範囲の区分の仕方を変更しても良い。例えば、0〜500円等のように実施形態よりも細かく区分しても良いし、0〜5000円のように実施形態よりも大きい区分としてもよい。また、残額の範囲にて区分することなく使用期限切れ残額や特別期限切れ残額の集計を行っても良い。尚、特別措置が行われることなく特別期限が切れたICカード9の枚数を特定することは、特別措置が行われる割合を特定するとも言える。つまり、特別措置が行われると想定される金額を予測することは、特別措置が行われる割合を予測することにも相当する。
遊技機2としては、パチンコ遊技機だけでなく、スロットマシンや封入式遊技機に対応した記録媒体に本願発明を適用しても良い。また、記録媒体を発行及び受付るのは、各台計数機3ではなく、計数機能を有しない貸出装置であっても良い。
【0057】
特別期限は遊技者にわかりにくければ良く、管理装置5における特別期限の表示方法を変更しても良いし、特別期限を管理装置5以外の場所にて表示しても良い。
特別期限が切れる金額を予測する場合、先月の特別期限切れとなった割合を用いる例を示したが、別の期間(例えば、複数月)にて特別期限切れとなった割合を用いて予測しても良いし、これまでの累計の特別期限切れとなった割合から算出するようにしても良い。また、それらを組み合わせ、それぞれの算出結果を比較可能に表示しても良い。さらに、予測金額を記憶しておき、予測金額を算出した際のICカード9が実際に特別期限切れになったのかを把握可能に表示することで、予測の精度を検証できるようにしてもよい。
【0058】
残額は、ICカード9に記録するのではなく、管理装置5にて残額を管理するようにしても良い。つまり、ICカード9に記録されているカードIDに対応づけて管理装置5が残額を記憶する構成としても良い。即ち、記録媒体に記録されている「遊技価値の大きさを特定可能な情報」とは、一実施形態の「残額」のように遊技価値の大きさを直接的に特定可能な情報であっても良いし、「カードID」のように遊技価値の大きさを間接的に特定可能な情報であっても良い。
一実施形態では残額の管理に本発明を適用した例を示したが、本発明は、所謂貯玉の管理に適用しても良い。つまり、使用期限及び特別期限を設けられていれば、遊技価値の大きさは残額の情報に限られるものではない。
【符号の説明】
【0059】
図面中、5は管理装置(遊技場管理装置)、9はICカード(記録媒体)、6はキーボード(解除操作手段)、7はモニタ(解除操作手段、特別期限報知手段)、56は使用禁止状態設定部(使用禁止状態設定手段)、57は禁止状態解除部(禁止状態解除手段)、58は解除禁止状態設定部(解除禁止状態設定手段)、59は管理部(管理手段)、60は予測部(予測手段)、61は特別期限報知部(特別期限報知手段)を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7