特許第5965346号(P5965346)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5965346
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】テント
(51)【国際特許分類】
   E04H 15/10 20060101AFI20160721BHJP
【FI】
   E04H15/10
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-78871(P2013-78871)
(22)【出願日】2013年4月4日
(65)【公開番号】特開2014-201958(P2014-201958A)
(43)【公開日】2014年10月27日
【審査請求日】2015年1月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000138336
【氏名又は名称】株式会社スノーピーク
(74)【代理人】
【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(72)【発明者】
【氏名】山井 太
【審査官】 新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04165757(US,A)
【文献】 米国特許第05836331(US,A)
【文献】 特開平07−139228(JP,A)
【文献】 特表2013−501170(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 15/00 − 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本のポールに支持され張設されるインナーテントの中央頂部に排気用中央開口部設けられ、この排気用中央開口部を覆うフライシート設けられ、このフライシートの前記排気用中央開口部を覆う部分を山状に持ち上げ支持するフライシート中央部持ち上げポール前記排気用中央開口部上方にアーチ状に架設され、このフライシートのシート面方向の傾斜下方に向かって開口保持される雨侵入防止形ベンチレータがフライシートに設けられていると共に、このフライシートの前記排気用中央開口部を覆う部分が前記持ち上げポールにより山状に持ち上げられた際に、前記雨侵入防止形ベンチレータのベンチレータ用開口部が前記シート面方向の傾斜下方に向って開口保持される浮上保持部が前記持ち上げポールに設けられ、前記インナーテントの下方周囲に外気を導入する下部ベンチレータ設けられていることを特徴とするテント。
【請求項2】
前記雨侵入防止形ベンチレータは、前記フライシートの前記持ち上げポールにより山状に持ち上げられる傾斜位置に、フード先端部が傾斜下方側に位置するように設けたフード部付の前記ベンチレータ用開口部設けられ、このフード部が前記浮上保持部により持ち上げ保持されることでこのベンチレータ用開口部が開口保持状態となると共にシート面方向の傾斜下方側に向かって開口して雨侵入防止形の排気用開口部が形成される構成とされていることを特徴とする請求項1記載のテント。
【請求項3】
前記フライシートの前記持ち上げポールにより山状に持ち上げられる傾斜位置に、周方向に連続して若しくは周方向に間隔を置いて複数箇所に前記ベンチレータ用開口部設けられ、このベンチレータ用開口部にフライシートの内側材と重合するようにして外側材となる前記フード部設けられ、このフード部の前記フード先端部を前記フライシートの内側材に対して浮上保持してフード部を持ち上げ保持することで前記ベンチレータ用開口部が開口保持状態となる前記浮上保持部が前記持ち上げポールに設けられていて、前記フライシートの前記持ち上げポールにより山状に持ち上げられる傾斜位置に、シート面方向の傾斜下方側に向かって開口して雨侵入防止形の排気用開口部が形成されるように前記雨侵入防止形ベンチレータ構成されていることを特徴とする請求項2記載のテント。
【請求項4】
前記排気用中央開口部及び前記雨侵入防止形ベンチレータは、常時開口した構成若しくはメッシュ材で閉塞若しくはメッシュ材を着脱自在に設けた構成として、常時中央頂部の排気ルートが開口確保されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のテント。
【請求項5】
前記下部ベンチレータは、人の腰より低い高さであって、地面若しくはボトムシートに近い前記インナーテントの下方位置に、中央を囲むように周方向に連続して若しくは周方向に間隔を置いて複数設けられ、前記インナーテントの中央に炭火などの熱源を配置した際、この熱により前記下部ベンチレータから外気を導入すると共に、この熱源の真上に安定した上昇気流が生じて、この熱源の真上に位置する前記排気用中央開口部及びこれと連通する前記雨侵入防止形ベンチレータから外部へ排気されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のテント。
【請求項6】
前記インナーテントを張設する前記支持ポールを挿通するポールスリーブは多数の通気孔を有する構成とされていて、このポールスリーブに前記支持ポールを挿通して張設した前記インナーテントとこのインナーテントを覆う前記フライシートとの間にシート間隔形成保持されると共に、このシート間隔を区画することになる前記ポールスリーブが前記多数の通気孔を有する構成若しくは通気用開口部を有する構成とされていることで区画部分が通気連通状態となっていると共に、このシート間隔の区画部分が前記ポールスリーブの通気孔を介してフライシートの周端外方若しくはこのシート間隔と連通する前記フライシートに設けた開口部と連通するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のテント。
【請求項7】
前記インナーテントに、窓部若しくはメッシュ部開閉自在に設けられていると共に、前記フライシートとの前記シート間隔と連通するシート間隔連通開口部設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のテント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シェルターやドーム型テントなどリビングスペースを有する(広義な意味での)テントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
日陰を作り出し風通しの良い窓部やメッシュ部などを有し、地面はそのまま露出させておいたり、ボトムシートを別に敷設するタイプのいわゆるシェルターや、単独での就寝用でなく比較的大型なドーム型テントなどリビングスペースを有するテントでは、テント内にテーブルや椅子をセットしたり、ボトムシートを敷くなどしてその中央に座した人々が囲むテーブルを設置する場合があるが、更にテーブルだけでなく、炭火を入れた炭火コンロなどの熱源を設置したい場合がある。
【0003】
例えば、テント内中央のテーブルにバーベキュー用の炭火コンロを組み込むようにして設置したり、台上に炭火コンロを載せたり、あるいは地面に炭火コンロを設置し、その回りのボトムシート上に座してこの炭火コンロを囲めるようにしたい。
【0004】
しかしながら、単にテント(インナーテント)中央頂部に排気用中央開口部を設けただけでは排気が十分に行われないし、大きく開口すれば、暖気も必要以上に奪われるし、また雨も降りそそぐし、虫の侵入も容易となる。
【0005】
一方、雨天時に中央開口部を逐次閉塞するようにすると、その開閉作業もわずらわしいし、また塞いだまま周囲の窓部や他のベンチレーションだけを頼りに炭火を使用する可能性が生じてしまい、真上への安定した上昇気流が生じないおそれがあり好ましくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、中央頂部に、排気が十分に行われ且つ雨や虫も侵入しにくい排気ルートが常に開口確保され、常時熱源による安定した上昇気流が生じ、常時この上昇気流が乱されず効率良くスムーズに排気される画期的なシェルターやドーム型テントなどリビングスペースで炭火を使用できるテントを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
複数本のポール1に支持され張設されるインナーテント2の中央頂部に排気用中央開口部3設けられ、この排気用中央開口部3を覆うフライシート4設けられ、このフライシート4の前記排気用中央開口部3を覆う部分を山状に持ち上げ支持するフライシート中央部持ち上げポール5前記排気用中央開口部3上方にアーチ状に架設され、このフライシート4のシート面方向の傾斜下方に向かって開口保持される雨侵入防止形ベンチレータ6がフライシート4に設けられていると共に、このフライシート4の前記排気用中央開口部3を覆う部分が前記持ち上げポール5により山状に持ち上げられた際に、前記雨侵入防止形ベンチレータ6のベンチレータ用開口部8が前記シート面方向の傾斜下方に向って開口保持される浮上保持部12が前記持ち上げポール5に設けられ、前記インナーテント2の下方周囲に外気を導入する下部ベンチレータ7設けられていることを特徴とするテントに係るものである。
【0009】
また、前記雨侵入防止形ベンチレータ6は、前記フライシート4の前記持ち上げポール5により山状に持ち上げられる傾斜位置に、フード先端部10が傾斜下方側に位置するように設けたフード部9付の前記ベンチレータ用開口部8設けられ、このフード部9が前記浮上保持部12により持ち上げ保持されることでこのベンチレータ用開口部8が開口保持状態となると共にシート面方向の傾斜下方側に向かって開口して雨侵入防止形の排気用開口部が形成される構成とされていることを特徴とする請求項1記載のテントに係るものである。
【0010】
また、前記フライシート4の前記持ち上げポール5により山状に持ち上げられる傾斜位置に、周方向に連続して若しくは周方向に間隔を置いて複数箇所に前記ベンチレータ用開口部8設けられ、このベンチレータ用開口部8にフライシート4の内側材と重合するようにして外側材となる前記フード部9設けられ、このフード部9の前記フード先端部10を前記フライシート4の内側材に対して浮上保持してフード部9を持ち上げ保持することで前記ベンチレータ用開口部8が開口保持状態となる前記浮上保持部12が前記持ち上げポール5に設けられていて、前記フライシート4の前記持ち上げポール5により山状に持ち上げられる傾斜位置に、シート面方向の傾斜下方側に向かって開口して雨侵入防止形の排気用開口部が形成されるように前記雨侵入防止形ベンチレータ6構成されていることを特徴とする請求項2記載のテントに係るものである。
【0011】
また、前記排気用中央開口部3及び前記雨侵入防止形ベンチレータ6は、常時開口した構成若しくはメッシュ材で閉塞若しくはメッシュ材を着脱自在に設けた構成として、常時中央頂部の排気ルートが開口確保されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のテントに係るものである。
【0012】
また、前記下部ベンチレータ7は、人の腰より低い高さであって、地面若しくはボトムシートに近い前記インナーテント2の下方位置に、中央を囲むように周方向に連続して若しくは周方向に間隔を置いて複数設けられ、前記インナーテント2の中央に炭火などの熱源11を配置した際、この熱により前記下部ベンチレータ7から外気を導入すると共に、この熱源11の真上に安定した上昇気流が生じて、この熱源11の真上に位置する前記排気用中央開口部3及びこれと連通する前記雨侵入防止形ベンチレータ6から外部へ排気されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のテントに係るものである。
【0013】
また、前記インナーテント2を張設する前記支持ポール1を挿通するポールスリーブ13は多数の通気孔を有する構成とされていて、このポールスリーブ13に前記支持ポール1を挿通して張設した前記インナーテント2とこのインナーテント2を覆う前記フライシート4との間にシート間隔14形成保持されると共に、このシート間隔14を区画することになる前記ポールスリーブ13が前記多数の通気孔を有する構成若しくは通気用開口部21を有する構成とされていることで区画部分が通気連通状態となっていると共に、このシート間隔14の区画部分が前記ポールスリーブ13の通気孔を介してフライシート4の周端外方若しくはこのシート間隔14と連通する前記フライシート4に設けた開口部と連通するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のテントに係るものである。
【0014】
また、前記インナーテント2に、窓部若しくはメッシュ部開閉自在に設けられていると共に、前記フライシート4との前記シート間隔14と連通するシート間隔連通開口部15設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のテントに係るものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は上述のように構成したから、中央頂部に、排気が十分に行われ且つ雨や虫も侵入しにくい排気ルートが常に開口確保され、常時熱源による安定した上昇気流が生じ、常時この上昇気流が乱されず効率良くスムーズに排気される画期的なシェルターやドーム型テントなどリビングスペースで炭火を使用できるテントとなる。
【0016】
また、請求項2,3,4,5記載の発明においては、更に本発明を簡易な構成で容易に実現でき、極めて実用性に優れたテントとなる。
【0017】
また、請求項6,7記載の発明においては、一層排気がスムーズとなり、極めて優れたテントとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施例の使用状態の説明正断面図である。
図2】本実施例の使用状態の説明平面図である。
図3】本実施例の説明斜視図である。
図4】本実施例のフライシートの一部を切り欠いた説明斜視図である。
図5】本実施例のフライシートを取り外した状態の説明斜視図である。
図6】本実施例のインナーテントの排気用中央開口部をインナーテント内下側から見上げた状態の説明斜視図である。
図7】本実施例のテント頂部の雨侵入防止形ベンチレータのフード先端部方向を示す説明断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0020】
インナーテント2内中央(リビングスペース)に、例えば炭火を収納した炭火コンロ11を配置すると、いわゆる煙突効果によりインナーテント2の下方周囲に設けた下部ベンチレータ7から外気を引き込みつつ、その真上に安定した上昇気流が生じ、この上昇気流によりインナーテント2の中央頂部の大きな排気用中央開口部3を介してフライシート4の排気用中央開口部3を覆う部分若しくはその周辺部に設けた雨侵入防止形ベンチレータ6から、熱気や煙などはスムーズに排気される。
【0021】
この雨侵入防止形ベンチレータ6は、フライシート4の排気用中央開口部3を覆う部分を持ち上げポール5により山状に持ち上げ支持し、このフライシート4のシート面方向の下方に向かって開口保持される構成の排気用開口部としたから、排気も常時スムーズに行われると共に、雨も侵入しにくい。
【0022】
また、この雨侵入防止形ベンチレータ6は、フライシート4の内側材に対して重合した上側材をフード部9とし、このフード部9を例えば浮上保持部12で持ち上げ保持してベンチレータ用開口部8を開口保持状態とすることで、常に熱源11上部、即ちテント中央頂部の排気シートは常に開口確保される。言い換えれば、簡易な構成にして、前述のように中央頂部に、排気が十分に行われ且つ雨や虫も侵入しにくい排気ルートが常に開口確保され、常時熱源11による安定した上昇気流が生じ、常時この上昇気流が乱されず効率良くスムーズに排気されることとなる。
【0023】
更に、中央頂部の交差するポール1に囲まれた部分に大きな排気用中央開口部3を開口し、この排気用中央開口部3をフライシート4で覆う構成であって、更にこのフライシート4に前記雨侵入防止形ベンチレータ6を周方向に連続して若しくは周方向に間隔を置いて複数設ける構成とすれば、常に一層安定した上昇気流が生じ、この上昇気流は乱されずスムーズに十分な排気が行われる。
【0024】
また、前述のように雨侵入防止形ベンチレータ6を傾斜下方側に向って開口保持するように構成することで、常時開口保持した状態で雨も侵入しない排気用開口部を容易に形成することができ、他の窓部や開口部(メッシュ部)などに頼って雨天時に中央頂部の中央開口部を閉塞したまま炭火を使用することも防止でき、常に上昇気流が乱されることがなく効率良くスムーズに熱や煙が排気される極めて実用性に優れたテントとなる。
【実施例】
【0025】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0026】
本実施例では、アーチ状に架設される複数本のポール1に支持され張設されるインナーテント2(テント本体)の中央頂部に、前記ポール1が通らず交差するポール1で囲まれた部分が形成されるように構成し、このインナーテント2の中央頂部のポール1で囲まれた部分いっぱいに大きな排気用中央開口部3を設け、この排気用中央開口部3を覆うフライシート4を設けている。
【0027】
インナーテント2は、このインナーテント2上面に設けたポールスリーブ13にポール1を通して張設し構築するが、このポール1を通すポールスリーブ13は、メッシュ材などで形成して多数の通気孔を有する若しくは大きな通気用開口部21を有する構成として通気可能なポールスリーブ13とし、このポールスリーブ13に通したポール1に支持されるようにフライシート4を覆い、端部をインナーテント2に固定したり、地面に向かってロープなどで引いて張設する構成としているため、ポール1で区画された部分は、フライシート4で覆われる。即ち、このインナーテント2とフライシート4との間にシート間隔14が形成されるが、このシート間隔14はポールスリーブ13で区画されることになるが、このポールスリーブ13は通気可能なため、各区画部分はこの通気可能なポールスリーブ13を介して連通する構成としている。
【0028】
また、本実施例では、このフライシート4の前記排気用中央開口部3を覆う部分を山状に持ち上げ支持するフライシート中央部持ち上げポール5を前記排気用中央開口部3上方にアーチ状に架設している。
【0029】
具体的には、排気用中央開口部3の縁部の対向位置に設けたポール係止孔16にこの持ち上げポール5の端部を係止し、この持ち上げポール5の端部間をロープやベルトなどの引き寄せ材22で引き寄せるなどしてこの持ち上げポール5をアーチ状に湾曲保持してフライシート4を山状に持ち上げて後述する雨侵入防止形ベンチレータ6がこの傾斜部分に設けられるように構成している。
【0030】
即ち、本実施例では、フライシート4の前記排気用中央開口部3を覆う部分に、この部分が前記持ち上げポール5により山状に持ち上げられた際に、シート面方向の下方に向かって開口保持される雨侵入防止形ベンチレータ6を複数等間隔に設けている。具体的には対向二箇所に設けている。
【0031】
更に説明すると、本実施例のこの雨侵入防止形ベンチレータ6は、前記フライシート4の前記持ち上げポール5により山状に持ち上げられる傾斜位置に、フード先端部10が傾斜下方側に位置するように設けたフード部9付のベンチレータ用開口部8を設け、このフード部9が持ち上げ保持されることでこのベンチレータ用開口部8が開口保持状態となると共にシート面方向の傾斜下方側に向かって開口して雨侵入防止形の排気用開口部が形成される構成としている。
【0032】
即ち、本実施例では、前記フライシート4の前記持ち上げポール5により山状に持ち上げられる傾斜位置に、周方向に間隔を置いて複数箇所、具体的には対向二箇所に前記ベンチレータ用開口部8を設け、このベンチレータ用開口部8にフライシート4の内側材と重合するようにして前記フード部9を設け、このフード部9の前記フード先端部10を前記フライシート4の内側材に対して浮上保持してフード部9を持ち上げ保持することで前記ベンチレータ用開口部8が開口保持状態となる浮上保持部12を設けて、前記フライシート4の前記持ち上げポール5により山状に持ち上げられる傾斜位置に、シート面方向の傾斜下方側に向かって開口して雨侵入防止形の排気用開口部が形成されるように前記雨侵入防止形ベンチレータ6を構成している。
【0033】
本実施例のこの浮上保持部12は、前記持ち上げポール5と交差するように交差アーチポール23を設けてフライシート4の頂部を支持すると共に、この交差アーチポール23の両端部を浮上保持部12としてフード部9の裏面及びそのフード先端部10を浮上保持するように構成している。
【0034】
尚、このような構成に限らず、例えば前記フライシート4の母材の前記持ち上げポール5により山状に持ち上げられた母材傾斜面にベンチレータ用開口部を設け、このベンチレータ用開口部を覆うようにフード部を重合し、このフード先端部が傾斜下方側に位置するように設け、このフード先端部に保形縁材を設けてアーチ状に保形されることでフライシート4の母材に対して浮上状態に保持されるように構成して、この母材傾斜面に沿う方向の傾斜下方側に向かって開口した構成としても良い。
【0035】
また、本実施例では、前記排気用中央開口部3及び前記雨侵入防止形ベンチレータ6は、このように常時開口した構成とし、また排気用中央開口部3はファスナーを用いてメッシュ材で形成したメッシュ閉塞部20で着脱自在に閉塞する構成とし、更にインナーテント2の下方周囲に設ける下部ベンチレータ7も常時開口した構成として、常時排気ルートが開口確保され、気流も乱されることなく常にスムーズに排気され、更に虫も侵入しにくい構成となるようにしている。
【0036】
また、本実施例では、前記インナーテント2の下方周囲に外気を導入する下部ベンチレータ7を設けているが、この下部ベンチレータ7は、前記インナーテント2の人の腰より低い高さであって、地面若しくはボトムシートに近い前記インナーテント2の下方位置に、中央を囲むように等間隔に片寄りなく複数箇所設けている。具体的に四箇所設けている。即ち、この外気を引き込む下部ベンチレータ7をできるだけ低い位置の点対称位置に設け、上部の雨侵入防止形ベンチレータ6も点対称位置に設けて、前記インナーテント2の中央に炭火などの熱源11を配置した際、この熱により前記下部ベンチレータ7からバランス良く外気を導入すると共に、その真上に一層安定した上昇気流が生じて、この熱源11の真上に位置する前記排気用中央開口部3及び前記雨侵入防止形ベンチレータ6から外部へ一層スムーズに熱気や煙が排気されるように構成している。
【0037】
本実施例のこの下部ベンチレータ7は、メッシュ材で覆った下部メッシュ開口部17に下部フード部18を設け、この下部フード部18を浮上保持する保持部材19で支承して常時開口保持する構成としている。
【0038】
また、本実施例では、前述のように前記インナーテント2を張設する前記支持ポール1を挿通するポールスリーブ13は通気孔を有する構成として、このポールスリーブ13に前記支持ポール1を挿通して張設した前記インナーテント2とこのインナーテント2を覆う前記フライシート4との間にシート間隔14を形成保持すると共に、このシート間隔14を区画することになる前記ポールスリーブ13が前記多数の通気孔を有するメッシュ材で形成すると共に大きな通気用開口部21をも有する構成とすることで区画部分が通気連通状態となると共に、このシート間隔14の区画部分が前記ポールスリーブ13の通気孔を介してフライシート4の周端外方と連通するように構成している。
【0039】
また、本実施例では、前記インナーテント2の周囲に大きな外気取り入れ口としてのメッシュ窓部を開閉自在に設けると共に、インナーテント2の上部に前記フライシート4との前記シート間隔14と連通する大きなシート間隔連通開口部15としてのメッシュ窓部を各区画毎に設けている。
【0040】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0041】
1 ポール(支持ポール)
2 インナーテント
3 排気用中央開口部
4 フライシート
5 持ち上げポール
6 雨侵入防止形ベンチレータ
7 下部ベンチレータ
8 ベンチレータ用開口部
9 フード部
10 フード先端部
11 熱源
12 浮上保持部
13 ポールスリーブ
14 シート間隔
15 シート間隔連通開口部
21 通気用開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7