(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、オブジェクトの回転を支援するインターフェース方法及びその装置を提供するものである。
【0009】
本発明の一実施形態が有する1つの特徴は、少なくとも1つのオブジェクトを、三次元空間を具現するディスプレイに出力する段階と、前記少なくとも1つのオブジェクトと、前記三次元空間内の回転軸との距離に基づいて、前記少なくとも1つのオブジェクトそれぞれに係わる回転半径を決定する段階と、を含むことである。前記方法は、少なくとも1つのオブジェクトに対する回転命令が受信されれば、前記回転半径に基づいて、前記少なくとも1つのオブジェクトそれぞれが、前記回転軸を中心に回転するように制御する段階をさらに含むことである。
【0010】
本発明の他の実施形態が有する1つの特徴は、少なくとも1つの下位オブジェクトが属した上位オブジェクトが含まれた第1画面を出力する段階と、前記上位オブジェクトに係わるドラッグ入力が検出されれば、前記第1画面に前記複数個の下位オブジェクトを出力する段階と、を含むことのである。前記方法は、ドラッグ入力が持続される間、前記ドラッグの長さによって、前記第1画面内の複数個の下位オブジェクト間の配置間隔を調整する段階と、前記ドラッグ入力が終わるとき、前記ドラッグ長が臨界値以上であるならば、前記複数個の下位オブジェクト間の配置間隔が所定の長さに調整された第2画面を出力する段階をさらに含む。
【0011】
本発明の他の実施形態による1つの特徴は、タッチ入力を感知する段階と、前記タッチ入力が感知された第1座標にオブジェクトが存在するか否かを判断する段階と、前記タッチ入力が感知された第1座標にオブジェクトが存在すれば、前記オブジェクトを、前記第1座標から所定の距離ほど離れた第2座標に移動させる段階を含むことである。
【0012】
本発明の他の実施形態による1つの特徴は、少なくとも1つのオブジェクトを、三次元空間を具現するディスプレイに出力する出力部と、前記少なくとも1つのオブジェクトと、前記三次元空間内の回転軸との距離に基づいて、前記少なくとも1つのオブジェクトそれぞれに係わる回転半径を決定する決定部と、を含むインターフェース装置を提供することである。さらに前記装置は、前記少なくとも1つのオブジェクトに係わる回転命令が受信されれば、前記回転半径に基づいて、前記少なくとも1つのオブジェクトそれぞれが、前記回転軸を中心に回転するように制御する制御部を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の他の実施形態による1つの特徴は、少なくとも1つの下位オブジェクトが属した上位オブジェクトが含まれた第1画面を出力する出力部を含むことを特徴とするインターフェース装置を提供することである。さらに前記装置は、前記上位オブジェクトに係わるドラッグ入力が検出されれば、前記第1画面に前記複数個の下位オブジェクトを出力する出力制御部、及び前記ドラッグ入力が持続される間、前記ドラッグ長によって、前記第1画面内の複数個の下位オブジェクト間の配置間隔を調整する間隔制御部をさらに含む。前記装置は、前記ドラッグ入力が終わるとき、前記ドラッグ長が臨界値以上であるならば、前記複数個の下位オブジェクト間の配置間隔が所定の長さに調整された第2画面を出力する画面制御部を含む。
【0014】
本発明の他の実施形態による1つの特徴は、タッチ入力を感知する入力感知部を含むことを特徴とするインターフェース装置を提供することである。前記装置は、前記タッチ入力が感知された第1座標にオブジェクトが存在するか否かを判断する判断部と、前記タッチ入力が感知された第1座標にオブジェクトが存在すれば、前記オブジェクトを、前記第1座標から所定の距離ほど離れた第2座標に移動させる移動部を含む。
【0015】
以下、添付された図面を参照し、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態によるインターフェース装置100に係わるブロック図を示している。
【0017】
本発明の一実施形態によるインターフェース装置100は、出力部110、決定部120及び制御部130を含む。
【0018】
出力部110は、少なくとも1つのオブジェクトを、三次元空間を具現するディスプレイ装置(図示せず)に出力する。本明細書でオブジェクトは、ユーザが選択することができる対象を総称する。オブジェクトは、アイコン、ウィンドー、リンクであってもよい。特に、オブジェクトは、一つ以上のオブジェクトを含むグループを示すことができる。本明細書では、一つ以上のオブジェクトが含まれたグループを示すオブジェクトを、上位オブジェクトを命名し、グループ内に含まれたオブジェクトを下位オブジェクトと命名する。
【0019】
ディスプレイ装置(図示せず)は、1つの平面と、当該平面に垂直な一つ以上の平面によって三次元空間を具現することができる。ディスプレイ装置は、直交座標系、球座標系及び円筒座標系のうち一つを利用して三次元空間を具現することができる。ディスプレイ装置が直交座標系を利用する場合、三次元空間は、ディスプレイ装置の横方向と平行なx軸、ディスプレイ装置の縦方向と平行なy軸、及びディスプレイ装置の深さ方向と平行なz軸で具現することができる。
【0020】
ディスプレイ装置は、オブジェクトのz軸上の座標を遠近投映方式で表現することができる。すなわち、オブジェクトのz座標に沿って、オブジェクトの大きさを調節する。従って、z軸上の同一の座標に位置したオブジェクトの大きさは同一であるが、z軸上の異なる座標に位置したオブジェクトは、大きさが異なる。
【0021】
出力部110は、少なくとも1つのオブジェクトそれぞれに係わる三次元座標を決定した後、ディスプレイ装置内の当該座標にオブジェクトを出力する。
【0022】
決定部120は、オブジェクトに係わる回転半径を決定する。決定部120は、オブジェクトと、三次元空間内の回転軸との距離に基づいて、オブジェクトに係わる回転半径を決定する。
【0023】
実施形態によっては、オブジェクトそれぞれが異なる回転軸を中心に回転することもできるが、本明細書では、すべてのオブジェクトが同一の回転軸を中心に回転すると仮定する。回転軸は、x軸(または、x軸と平行な軸)やy軸(または、y軸と平行な軸)に固定されたり、あるいはユーザの操作によって変更される。一例として、ユーザが、x軸が下方に向かうようにディスプレイ装置を所持している場合、y軸(または、y軸と平行な軸)が回転軸に決定し、ユーザが、y軸が下方に向かうようにディスプレイ装置を所持している場合、x軸(または、x軸と平行な軸)が回転軸に決定する。
【0024】
一般的なインターフェース装置では、ユーザがオブジェクトの位置を自由に変更することができる。ユーザがオブジェクトの位置を自由に変更することができる場合には、出力された全てのオブジェクトが、回転軸から同一の距離に位置することはほぼ不可能である。従って、決定部120は、出力されたオブジェクトそれぞれについて、回転軸との距離を計算し、計算された距離に基づいて、それぞれのオブジェクトに係わる回転半径を決定する。しかし、ユーザが、オブジェクトの位置を自由に変更することができない場合には、オブジェクトと回転軸との距離は、一つ以上の固定された値のうち選択される。その場合、決定部120は、オブジェクトそれぞれと回転軸との距離を計算する必要なしに、既定の回転半径のうち一つにオブジェクトの回転半径を決定する。
【0025】
制御部130は、オブジェクトに係わる回転命令が受信されれば、回転半径に基づいて、オブジェクトが回転軸を中心に回転するように制御する。オブジェクトが異なる回転半径を有する場合、オブジェクトは、異なる回転軌跡に沿って回転する。制御部130は、回転半径に沿って、オブジェクトの回転速度が異なるように、出力部110を制御することができる。これは、回転半径の異なるオブジェクトが、同一時間の間、同一の角度を回転させるためである。
【0026】
オブジェクトに係わる回転命令として認識されるタッチ入力は、実施形態によって多様に設定される。以下では、説明の便宜のために、タッチパッドを具備したディスプレイ装置を、タッチ道具(タッチペン、指)を利用してドラッグするときに発せられる信号を回転命令と仮定し、ユーザの操作による制御部130の動作について説明する。
【0027】
まず、回転命令による制御部130の動作について説明する。
【0028】
制御部130は、回転命令が受信されれば、回転軸、回転方向及び回転速度(または、回転量)のうち一つを決定する。
【0029】
制御部130は、ドラッグ入力の方向によって回転軸を決定する。一例として、ユーザがディスプレイ装置をx軸方向(横長方向)にドラッグすれば、y軸が(縦長方向)回転軸に決定される。一方、ユーザがディスプレイ装置をy軸方向にドラッグすれば、x軸が回転軸に決定される。実施形態によっては、ドラッグ入力の方向と無関係に回転軸が決定されることもある。
【0030】
制御部130は、ドラッグの方向に基づいて、オブジェクトの回転方向を決定する。一例として、ユーザがディスプレイ装置を左側から右側にドラッグすれば、制御部130は、オブジェクトが反時計回りに回転するように制御し、ユーザがディスプレイ装置を右側から左側にドラッグすれば、制御部130は、オブジェクトが時計回りに回転するように制御する。
【0031】
また、制御部130は、ドラッグの速度(または、長さ)に基づいて、オブジェクトの速度(または、回転量)を決定することができる。一実施形態では、ユーザがディスプレイ装置を速くドラッグするほどオブジェクトが速く回転(または、回転量が大きい)することができる。他の実施形態では、ドラッグ長が長いほど、オブジェクトが速く回転(または、回転量が大きい)することができる。ドラッグ長は、ユーザがディスプレイ装置をドラッグした程度を意味するものであり、タッチダウン地点とタッチアップ地点との距離差を利用して算出する。
【0032】
前述の例では、ドラッグの入力回転命令として認識される場合について説明した。もしドラッグ入力が移動入力として認識されれば、ドラッグ入力に基づいて、オブジェクトを移動させる。一例として、ユーザがオブジェクトをタッチした状態で、ディスプレイ装置をドラッグすれば、制御部130は、ドラッグ入力をオブジェクトの移動命令として認識して、オブジェクトを移動させる。ドラッグ入力が移動命令として認識されれば、オブジェクトのz座標は変更されない。
【0033】
次に、回転命令が終了した後の制御部130の動作について説明する。
【0034】
一実施形態では、制御部130がドラッグ入力または回転命令が終了した後にも、オブジェクトが続けて回転するように、出力部110を制御することができる。制御部130は、ドラッグ入力の平均速度に基づいて、またはドラッグ入力の平均速度とは無関係に、オブジェクトが続けて回転するときの速度を決定する。他の実施形態では、ドラッグ入力が終われば、制御部130は、まずオブジェクトの位置が固定されるように、出力部110を制御する。オブジェクトの位置が固定される待機状態が臨界時間以上持続すれば、制御部130は、最終ドラッグの方向に基づいて、オブジェクトが続けて回転するように、出力部110を制御することもできる。他の実施形態では、ユーザがドラッグ入力が終わった後、オブジェクトを続けて回転させるか否かということ、及び回転速度のような環境を設定(または、変更)することができる。
【0035】
制御部130は、ユーザがオブジェクトを選択する頻度によって、オブジェクトの回転速度を異ならせることができる。一例として、ユーザが頻繁に選択するオブジェクトが、z軸の正の座標(画面に近い位置)に留まることが可能なように、当該オブジェクトがz軸の負の座標(画面から遠い位置)に位置するときは、回転速度を速くして、当該オブジェクトがz軸の正の座標に位置するときは、回転速度を遅くする。
【0036】
最後に、オブジェクトの形態と係わって、制御部130で遂行される動作について説明する。
【0037】
制御部130は、ユーザが当該オブジェクトを選択した頻度がオブジェクトに示されるように、出力部110を制御することができる。制御部130は、オブジェクトの選択頻度を、特定色相や特定表式を介して表現することができる。
【0038】
制御部130は、少なくとも1つの下位オブジェクトそれぞれの形態を結合し、上位オブジェクトの形態を生成することができ、上位オブジェクトの一側に、下位オブジェクトの個数が表示されるように制御することができる。
【0039】
図2A及び
図2Bは、本発明の一実施形態によるオブジェクトが出力された画面を示す。
【0040】
図2Aは、オブジェクトが三次元上の仮想空間210に配置された様子であり、
図2Bは、仮想空間210をディスプレイ装置に投映した画面220である。
【0041】
図2Bに図示された画面220には、三次元空間に配置されたオブジェクト202ないし204と、迅速実行アイコン201とが含まれる。迅速実行アイコン201は、ユーザが必要によって、登録、削除及び変更することができる。オブジェクト202ないし204のz軸上の座標は、遠近投映方式で表現される。すなわち、オブジェクト202ないし204が、z軸に沿って、画面220から距離が遠くなるほど、オブジェクト202ないし204の大きさが小さくなる。
図2Bでは、第1オブジェクト202が画面220に最も近く位置し、第3オブジェクト204が画面220から最も遠く離れており、第2オブジェクト203が、第1オブジェクト202と第3オブジェクト204との間にあるということが分かる。
【0042】
図3Aないし
図3Cは、本発明の一実施形態によって、オブジェクトを回転させる一例を示している。
【0043】
図3Aに図示された画面310には、第1オブジェクト301及び第2オブジェクト302がディスプレイされている。
図3Aないし
図3Cでは、ユーザが画面310を左側から右側にドラッグすれば、オブジェクト301,302が反時計回りに回転し、ユーザが画面310を右側から左側にドラッグすれば、オブジェクト301,312は、時計回りに回転する。
【0044】
このとき、オブジェクト301,302は、中心線315を貫いて、y軸と平行な回転軸316を中心に回転する。第1オブジェクト301と回転軸316との距離は、第2オブジェクト302と回転軸316との距離よりさらに近い。従って、第1オブジェクト301の回転半径が、第2オブジェクト302の回転半径より小さい。オブジェクト301,302の回転半径が異なるので、回転軌跡も異なる。
【0045】
図3Aに図示されていないが、ユーザが、第1画面310を上から下にドラッグすれば、オブジェクト301,302は、第1画面310の横と平行な回転軸を中心に、反時計回りで回転し、ユーザが、第1画面310を下から上にドラッグすれば、オブジェクト301,302は、第1画面310の横と平行な回転軸を中心に時計回りに回転する。
【0046】
実施形態によっては、オブジェクト301,302が回転する間、迅速実行アイコン319が透明に見えるように、透明度を調節することができる。オブジェクト301,302が回転する間、関連性のない項目を透明に調節することにより、オブジェクト301,302の回転空間を確保し、ユーザの操作をが容易にする。オブジェクト301,302の回転が終了すれば、迅速実行アイコン319の透明度を元通りに復元することができる。
【0047】
図3Bは、ユーザが画面310を左側から右側にドラッグした場合の第2画面320である。ユーザのドラッグによって、第1オブジェクト301及び第2オブジェクト302は、回転軸316を中心に反時計回りに回転する。
【0048】
第2画面320を参照すれば、第1オブジェクト301と第2オブジェクト302は、いずれも第2画面320の深さ方向にさらに遠くなる。従って、第2画面320での第1オブジェクト301と第2オブジェクト302は、第1画面310での第1オブジェクト301及び第2オブジェクト302より大きさがさらに小さく表現される。
【0049】
図3Cは、ユーザが、第2画面320を左側から右側にドラッグした場合の第3画面330である。ユーザのドラッグによって、第1オブジェクト301及び第2オブジェクト302は、回転軸316を中心に反時計回りに回転する。
【0050】
第3画面330を参照すれば、回転によって、第1オブジェクト301は、第3画面330にさらに近くなり、第2オブジェクト302は、第3画面330とさらに遠くなる。従って、第3画面330での第1オブジェクト301は、第2画面320での第1オブジェクト301より大きさがさらに大きく表現され、第3画面330での第2オブジェクト302は、第2画面320での第2オブジェクト302より大きさがさらに小さく表現される。
【0051】
図4は、本発明の一実施形態によるインターフェースを介してオブジェクトの選択頻度を表示する一例である。
【0052】
画面410には、3つのオブジェクト401,402,403が出力されている。それぞれのオブジェクト401,402,403の上側には、ユーザが当該オブジェクトを選択した頻度を示すために、バンド411,412,413を出力する。ユーザがオブジェクトを選択する回数に比例して、バンドの個数が増加すると仮定する。
【0053】
図4を参照すれば、ユーザは、第1オブジェクト401を最も多く選択し、第3オブジェクト403を最も少なく選択した。
図4では、オブジェクトの一側に、特定マークを出力することによって選択頻度を示したが、実施形態によっては、オブジェクトの選択頻度によって、オブジェクトの色を変化させたり、あるいは選択順位をオブジェクトと共に出力することもできる。
【0054】
このように、オブジェクトの一側に、使用頻度を直感的に認識することができるマークを出力することにより、ユーザが所望するオブジェクトを容易に選択することができるようにする。
【0055】
図5A及び
図5Bは、本発明の一実施形態によるインターフェースを介してオブジェクトの位置を移動させる一例を示す。
【0056】
図5Aに図示された第1画面510には、3つのオブジェクト501,502,503が含まれている。ユーザが第1オブジェクト501の位置を移動させるために、第1オブジェクト501をタッチした後、所望の位置にドラッグした後でタッチを終了する。実施形態によっては、ユーザが第1オブジェクト501をダブルクリックして第1オブジェクト501を選択した後、所望する位置にドラッグする場合にのみ、第1オブジェクト501が移動し、ユーザが第1オブジェクト501を単純タッチした後でドラッグすれば、オブジェクト501,502,503が回転軸を中心に回転することもできる。
【0057】
図5Bに図示された第2画面520は、第1オブジェクト501の位置が変更された画面である。第2画面520で、第1オブジェクト501は、ユーザのドラッグが終了した位置に配置されるということが分かる。
【0058】
図5A及び
図5Bでユーザは、移動命令に該当するドラッグを介して、オブジェクトのx軸及びy軸上の座標のみを変更することができる。ユーザがオブジェクトのz座標を変更しようとする場合には、回転命令に該当するドラッグ(例えば、オブジェクトがない空間をドラッグ)を介して、オブジェクトを回転させることができる。
【0059】
図6は、本発明の一実施形態によるインターフェース方法に係わるフローチャートを示す。
【0060】
段階S610では、少なくとも1つのオブジェクトを、三次元空間を具現するディスプレイに出力する。
【0061】
段階S620では、少なくとも1つのオブジェクトと、三次元空間内の回転軸との距離に基づいて、少なくとも1つのオブジェクトそれぞれに係わる回転半径を決定する。
【0062】
段階S630では、少なくとも1つのオブジェクトに係わる回転命令が受信されれば、回転半径に基づいて、少なくとも1つのオブジェクトそれぞれが回転軸を中心に回転するように制御する。
【0063】
図7は、本発明の他の実施形態によるインターフェース装置700に係わるブロック図を示している。
【0064】
本発明の他の実施形態によるインターフェース装置700は、出力部710、出力制御部720、間隔制御部730及び画面制御部740を含んでもよい。
【0065】
出力部710は、少なくとも1つの上位オブジェクトが含まれた第1画面を出力する。上位オブジェクトは、前述のように、少なくとも1つの下位オブジェクトを含むオブジェクトであり、下位オブジェクトが属するグループを代表する。
【0066】
出力制御部720は、上位オブジェクトに係わるドラッグ入力が検出されれば、第1画面に、複数個の下位オブジェクトが出力されるように、出力部710を制御する。複数個の下位オブジェクトは、上位オブジェクトと重なって出力される。
【0067】
間隔制御部730は、ドラッグ入力が持続される間、ドラッグ長によって、複数個の下位オブジェクト間の配置間隔を調整する。具体的には、ドラッグ長に比例して、下位オブジェクト間の配置間隔を増大させる。
【0068】
画面制御部740は、ドラッグ入力が終わる時点でのドラッグ長が、臨界値以上であるならば、複数個の下位オブジェクト間の配置間隔が所定の長さに調整された第2画面が出力されるように、出力部710を制御する。ドラッグ入力が終わる時点でのドラッグ長が、臨界値以上であるならば、ユーザは、下位オブジェクトが含まれた新しい画面の出力を所望すると判断することができる。画面制御部740は、下位オブジェクトが含まれた新しい画面が出力されるようにする。一方、ドラッグ入力が終わる時点でのドラッグ長が、臨界値未満であるならば、出力制御部720は、第1画面で、複数個の下位オブジェクトが出力されないように、出力部710を制御する。
【0069】
第2画面が出力された状態で、ユーザからグループ変更要請信号が受信されれば、以前グループまたは以後グループに含まれた複数個のオブジェクトが出力される。グループ変更要請信号は、ユーザが、第2画面でオブジェクトがない空間をドラッグするときに発せられる。特に、ユーザが、第2画面を左側から右側にドラッグすれば、その後のグループに含まれた下位オブジェクトが出力され、てユーザが、第2画面を右側から左側にドラッグすれば、以前のグループに含まれた下位オブジェクトが出力される。
【0070】
本発明の一実施形態では、ユーザが上位オブジェクトをドラッグする全ての場合に、第2画面を出力するのではなく、一定条件を満足する場合にのみ、第2画面を出力する。従って、ユーザが新しい画面の出力を所望するのではなく、単純に下位オブジェクトが何であるかを確認しようとする場合には、現在の画面で、たやすく下位オブジェクトのリストを確認することができる。
【0071】
インターフェース装置700は、グループ設定部(図示せず)をさらに含んでもよい。グループ設定部(図示せず)は、ユーザの入力に基づいて、新しいグループを生成したり、あるいは1つのグループを二人以上のグループに分割することができる。
【0072】
グループ設定部(図示せず)は、ユーザが1つのオブジェクトをドラッグして、他のオブジェクトに隣接させれば、隣接したオブジェクトを含む新しいグループを生成するか否かを質疑する質疑ウィンドーを出力する。ユーザが新しいグループを生成するように指示すれば、グループ設定部(図示せず)は、2つのオブジェクトを含む新しいグループを生成し、生成されたグループを示す上位オブジェクトを生成する。実施形態によっては、ユーザがマルチタッチを介して複数個のオブジェクトを隣接させる場合にのみ、グループ生成部(図示せず)が新しいグループを生成することもできる。
【0073】
グループ設定部(図示せず)は、複数個の下位オブジェクトが出力された画面を一つ以上の領域に分割するタッチ入力が受信されれば、それぞれの領域に含まれたオブジェクトを1つのグループにし、複数個のグループを生成することができる。
【0074】
グループの生成及び分割に係わる詳細な説明は、
図10及び
図11でそれぞれ後述する。
【0075】
グループ設定部(図示せず)は、新たなグループが生成されたり、あるいは1つのグループが2以上のグループに生成されれば、それらグループを示す上位オブジェクトを生成する。以下では、グループ設定部(図示せず)が、上位オブジェクトに係わるイメージを生成する3種の方法について説明するが、本発明は、それらに限定されるものではない。
【0076】
最初の方法として、グループ設定部(図示せず)は、グループ内に含まれた下位オブジェクトのイメージを重ね、上位オブジェクトのイメージを生成することができる。メモリにオブジェクトのイメージサイズに該当する空間を割り当て、少なくとも1つの下位オブジェクトのイメージを蓄積することにより、上位オブジェクトのイメージを生成することができる。生成された上位オブジェクトのイメージは、不揮発性メモリに保管され、グループの属性(一例として、下位オブジェクトの種類)が変更されるまで続けて使用する。このような方式で、オブジェクトのイメージを生成する場合、下位オブジェクトのイメージを個別的にレンダリングする必要がなくて経済的である。
【0077】
第2の方法としては、グループ設定部(図示せず)がグループに属する下位オブジェクトのうち、1つのイメージを上位オブジェクトのイメージとして決定する。一例として、グループに属する複数個のオブジェクトのうち、ユーザが最も頻繁に選択するオブジェクトのイメージを、グループを示す上位オブジェクトのイメージとして決定することができる。
【0078】
第3の方法としては、グループ設定部(図示せず)が、グループに属する下位オブジェクトのイメージとは関連性のない新たなイメージを、上位オブジェクトのイメージとして生成するものである。
【0079】
上位オブジェクトのイメージに係わる説明は、
図9で詳細に説明する。
【0080】
図8Aないし
図8Cは、本発明の一実施形態によるインターフェース装置700で、ユーザが上位オブジェクトをドラッグする場合の一例を示す。
【0081】
図8Aは、ユーザが第1オブジェクト811に対するドラッグを開始するときの画面810を示す。第1オブジェクト811は、上位オブジェクトとして一つ以上の下位オブジェクトが含まれたグループを示す。ユーザがドラッグを開始すれば、第1オブジェクト811に含まれた下位オブジェクト812が第1オブジェクト811上に重なって表示される。
【0082】
図8Bは、ユーザがドラッグを持続する間の画面820を示す。ドラッグ長が長くなるほど、下位オブジェクト812間の間隔が広く調整される。同様に、ドラッグ長が短くなれば、下位オブジェクト812間の間隔が狭く調整される。
【0083】
図8Cは、ユーザがドラッグを終了した場合の画面830を示す。ユーザがドラッグを終了すれば、ドラッグが終わった時点でのドラッグ長に基づいて、新たな画面830を出力したり、あるいは下位オブジェクト812が表示されない画面810を出力する。
図8Cは、ドラッグが終わった時点でのドラッグ長が、臨界値以上である場合を仮定したので、下位オブジェクト812が含まれた新たな画面830が出力される。
【0084】
図9Aないし
図9Cは、本発明の一実施形態によるインターフェース装置700で、上位オブジェクトを生成する一例を示す。
【0085】
図Aで、グループ設定部(図示せず)は、グループに属する下位オブジェクト901,902,903のイメージを重ね、上位オブジェクト910のイメージを生成する。
【0086】
図9Bで、グループ設定部(図示せず)は、グループに属する下位オブジェクト901,902,903のうち、第1オブジェクト901のイメージを上位オブジェクト920のイメージとして決定する。
【0087】
図9Cで、グループ設定部(図示せず)は、下位オブジェクト901,902,903のイメージとは無関係な新たなイメージを、上位オブジェクト930のイメージとして生成する。
【0088】
図10A及び
図10Bは、本発明の一実施形態によるインターフェース装置700で、新たなグループを示す上位オブジェクトを生成する一例を示す。
【0089】
図10Aで、ユーザは、第1オブジェクト1001をドラッグして、第2オブジェクト1002の近くに移動させる。ユーザがドラッグを終了すれば、グループ生成部(図示せず)は、第1オブジェクト1001と第2オブジェクト1002とを含む新たなグループを生成するか否かを判断するために、質疑ウィンドー1010を出力する。
【0090】
ユーザが「はい」を選択すれば、第1オブジェクト1001と第2オブジェクト1002とを含む第3オブジェクトが生成される。第3オブジェクトは、上位オブジェクトであり、第1オブジェクト1001及び第2オブジェクト1002を含むグループを示す。
【0091】
ユーザが「いいえ」を選択すれば、新たなグループが生成されずに、第1オブジェクト1001がドラッグが終わった位置に出力される。
【0092】
図10Bで、ユーザは、第1オブジェクト1001と第2オブジェクト1002とをマルチタッチした後、第1オブジェクト100と第2オブジェクト1002とが隣接するようにドラッグする。ユーザがドラッグを終了すれば、グループ生成部(図示せず)は、第1オブジェクト1001と第2オブジェクト1002とを含む新たなグループを生成するか否かをを判断するために、質疑ウィンドー1010を出力する。
【0093】
質疑ウィンドー1010が出力された後の動作は、
図10Aで説明したところと同一であるので、以下説明を省略する。
【0094】
図11A及び
図11Bは、本発明の一実施形態によるインターフェース装置700で、グループを分割する一例を示す。
【0095】
図11Aでユーザは、左手人差し指と右手人差し指とを第1座標1101にタッチさせた後、左手人差し指は、左側の経路1104に沿って、第2座標1102までドラッグし、右手人差し指は、右側の経路1105に沿って、第3座標1103までドラッグする。
【0096】
ドラッグによって画面は、3つの領域に分割され、最初の領域には、第1オブジェクト1111及び第2オブジェクト1112が含まれ、第2の領域には、第3オブジェクト1113及び第4オブジェクト1114が含まれ、第3の領域には、第5オブジェクト1115及び第6オブジェクト1116が含まれる。
【0097】
グループ設定部(図示せず)は、第1オブジェクト1111及び第2オブジェクト1112が含まれたグループ、第3オブジェクト1113及び第4オブジェクト1114が含まれたグループ、及び第5オブジェクト1115及び第6オブジェクト1116が含まれたグループを新たに生成する。また、グループ設定部(図示せず)は、それぞれのグループを示す上位オブジェクト1117〜1119を生成する。
【0098】
図11Bは、グループ設定部(図示せず)が生成した上位オブジェクト1117〜1119を示す。
【0099】
図12は、本発明の一実施形態によるインターフェース装置700で、インターフェースを提供する方法に係わるフローチャートを示す。
【0100】
段階S1210では、上位オブジェクトが含まれた第1画面を出力する。上位オブジェクトは、前述のように、複数個の下位オブジェクトが属したグループを示す。
【0101】
段階S1220では、上位オブジェクトに係わるドラッグ入力が検出されれば、第1画面に少なくとも1つの下位オブジェクトを出力する。
【0102】
段階S1230では、ドラッグ入力が持続される間、ドラッグ長によって、第1画面内の複数個の下位オブジェクト間の配置間隔を調整する。
【0103】
段階S1240では、ドラッグ入力が終わるとき、ドラッグ長が臨界値以上であるならば、複数個の下位オブジェクト間の配置間隔が所定の長さに調整された第2画面を出力する。
【0104】
図13は、本発明の他の実施形態によるインターフェース装置1300に係わるブロック図を示している。
【0105】
本発明の他の実施形態によるインターフェース装置1300は、入力感知部1310、判断部1320及び移動部1330を含んでもよい。
【0106】
入力感知部1310は、ユーザからのタッチ入力を感知する。入力感知部1310は、静電容量方式または減圧式のタッチパッドを含む。
【0107】
判断部1320は、タッチ入力が感知された第1座標にオブジェクトが存在するか否かを判断する。
【0108】
移動部1330は、タッチ入力が感知された第1座標にオブジェクトが存在すれば、オブジェクトを第1座標から所定の距離ほど離れた第2座標に移動させる。第2座標は、第1座標からy軸方向(または、x軸方向)に、一定距離ほど離れた座標であってもよい。
【0109】
移動部1330は、タッチ入力が感知された後、臨界時間以内にオブジェクトを移動させる移動入力が感知されれば、移動入力に基づいて、オブジェクトを第3座標に移動させる。一方、タッチ入力が感知された後、臨界時間以内に移動入力が感知されなければ、オブジェクトを第1座標に移動させる。
【0110】
従来には。ユーザがオブジェクトを移動させるために、オブジェクトをタッチすれば、オブジェクトが手の平(または、指)によって隠れてしまう、本発明では、ユーザがオブジェクトをタッチすれば、タッチ地点で所定の距離ほど離隔させてオブジェクトを表示することにより、オブジェクトがユーザの手の平によって隠れる問題を解決することができる。
【0111】
図14Aないし
図14Dは、本発明の一実施形態によるインターフェース装置1300を利用したオブジェクトの移動に係わる一例である。
【0112】
図1Aで、オブジェクト1410は、第1座標1401に位置している。ユーザは、オブジェクト1410を移動させる目的で、オブジェクト1410をタッチ(または、ダブルタッチ)した。
【0113】
図14Bで、ユーザがオブジェクト1410をタッチすれば、オブジェクト1410は、第1座標1401から第2座標1402に移動する。
【0114】
図14Cで、ユーザがオブジェクト1410をドラッグし、オブジェクト1410が第2座標1402から第3座標1403に移動する。
【0115】
図14D、
図14Bでユーザがドラッグなしにタッチを終了し、オブジェクト1410が第2座標1402から第1座標1401に移動する。
【0116】
本実施形態では、ユーザがオブジェクト1410をタッチした後、ドラッグをしないでタッチを終了する場合には、オブジェクト1410が第1座標1401(本来の座標)に移動すると仮定した。しかし、他の実施形態では、ユーザがオブジェクト1410をタッチした後でタッチを終了する場合には、オブジェクト1410が第2座標1402に留まることも可能である。
【0117】
図15は、本発明の一実施形態によるインターフェース装置1300が提供するインターフェース方法に係わるフローチャートを示す。
【0118】
段階S1510では、タッチ入力を感知する。
【0119】
段階S1520では、タッチ入力が感知された第1座標にオブジェクトが存在するか否かを判断する。
【0120】
段階S1530では、タッチ入力が感知された第1座標にオブジェクトが存在すれば、オブジェクトを、第1座標から所定の距離ほど離れた第2座標に移動させる。
【0121】
一方、前述の本発明の実施形態は、コンピュータで実行されるプログラムで作成可能であり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用し、前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで具現される。
【0122】
前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM(read-only memory)、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD(compact disc)−ROM、DVD(digital versatile disc)など)及びキャリアウエーブ(例えば、インターネットを介した送信)のような記録媒体を含む。
【0123】
以上、本発明について、その望ましい実施形態を中心に説明した。本発明が属する技術分野で当業者であるならば、本発明が本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態で具現されるということを理解することができるであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならないのである。