(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
カードのユーザー識別情報とカード識別情報とが読み取られると、当該ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードに関係するカード情報を第一の登録情報として表示する第一の登録情報表示手段と、
前記第一の登録情報が表示された後に、ユーザー認証を実行するユーザー認証手段と、
前記ユーザー認証の結果、ログインが実行されると、前記ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードの所有者の個人情報を第二の登録情報として表示する第二の登録情報表示手段と
を備えることを特徴とする表示操作装置。
前記第二の登録情報が表示された際に、ユーザーに、変更後の第二の登録情報を問い合わせて、変更後の第二の登録情報を受け付け、変更前の第二の登録情報とともに、変更後の第二の登録情報を出力する登録情報変更手段を更に備える
請求項1に記載の表示操作装置。
前記登録情報変更手段は、自装置の識別情報を取得して、当該取得された識別情報と、予め登録された識別情報とを照合し、両者が合致している場合に、ユーザーから変更後の第二の登録情報を受け付け、両者が不一致の場合は、ユーザーから変更後の第二の登録情報を受け付けない
請求項2に記載の表示操作装置。
カードのユーザー識別情報とカード識別情報とが読み取られると、当該ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードに関係するカード情報を第一の登録情報として表示する第一のステップと、
前記第一の登録情報が表示された後に、ユーザー認証を実行する第二のステップと、
前記ユーザー認証の結果、ログインが実行されると、前記ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードの所有者の個人情報を第二の登録情報として表示する第三のステップと
を備えることを特徴とする表示操作方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、ICカードの情報に基づいて、ユーザーがログイン前にログイン名を表示して、手間を削減している。しかしながら、この技術では、このICカードに関係する情報については、不明であり、ユーザーが変更や修正することが出来ないという問題がある。
【0005】
一方、近年、ICカードに限らず、キャッシュカード、クレジットカード、ポイントカード等の電子カードの普及により、一人のユーザーが複数の電子カードを携帯することが多くなってきている。このような状況の中で、ユーザーが、各電子カードに対する登録情報を十分に把握することが出来ないという事態が発生している。例えば、ユーザーが、電子カードに対して登録している登録情報を確認して変更や修正する場合には、この電子カードの発行元に問い合わせて、申し出をする必要があり、非常に手間であるという問題がある。又、電子カードの発行元では、この登録情報を包括的に一つの端末装置で管理している実態もある。
【0006】
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、電子カードに登録されている登録情報を安全で正確に確認することが可能な表示操作装置及び表示操作方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る表示操作装置は、カードのユーザー識別情報とカード識別情報とが読み取られると、当該ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードに関係するカード情報を第一の登録情報として表示する第一の登録情報表示手段と、前記第一の登録情報が表示された後に、前記ユーザー認証を実行するユーザー認証手段と、前記ユーザー認証の結果、ログインが実行されると、前記ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードの所有者の個人情報を第二の登録情報として表示する第二の登録情報表示手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
又、前記第二の登録情報が表示された際に、ユーザーに、変更後の第二の登録情報を問い合わせて、変更後の第二の登録情報を受け付け、変更前の第二の登録情報とともに、変更後の第二の登録情報を出力する登録情報変更手段を更に備える。
【0009】
又、前記登録情報変更手段は、自装置の識別情報を取得して、当該取得された識別情報と、予め登録された識別情報とを照合し、両者が合致している場合に、ユーザーから変更後の第二の登録情報を受け付け、両者が不一致の場合は、ユーザーから変更後の第二の登録情報を受け付けない。
【0010】
尚、本発明は、表示操作方法として提供することが出来る。即ち、本発明は、カードのユーザー識別情報とカード識別情報とが読み取られると、当該ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードに関係するカード情報を第一の登録情報として表示する第一のステップと、前記第一の登録情報が表示された後に、前記ユーザー認証を実行する第二のステップと、前記ユーザー認証の結果、ログインが実行されると、前記ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードの所有者の個人情報を第二の登録情報として表示する第三のステップとを備えることを特徴とする。このような構成であっても、上述と同様の効果を得ることが可能となる。
【0011】
又、本発明は、電気通信回線などを介して個別に流通する、コンピュータに実行させるためのプログラムとして提供することができる。この場合、中央演算処理装置(CPU)が、本発明のプログラムに従ってCPU以外の各回路と協働して制御動作を実現する。又、前記プログラム及びCPUを用いて実現される各手段は、専用のハードウェアを用いて構成することもできる。又、当該プログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で流通させることも可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の表示操作装置及び表示操作方法によれば、カードに登録されている登録情報を安全で正確に確認することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、添付図面を参照して、本発明の表示操作装置の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。又、フローチャートにおける数字の前に付されたアルファベットSはステップを意味する。
【0015】
<表示操作装置>
以下に、本発明の実施形態に係る表示操作装置(表示操作部)を一例として、当該表示操作部を備えた画像形成装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略模式図である。但し、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。尚、本発明の画像形成装置は、例えば、コピー、スキャナ、プリンタ等の機能を備えた複合機が該当する。
【0016】
例えば、ユーザーが、ユーザー認証用の電子カードを保有して、複合機100(MFP:Multi Function Peripheral)に赴き、複合機100を利用する場合、自分の電子カード200を、当該複合機100に予め設けられたカードリーダー201に挿入し、当該電子カード200のユーザー情報を当該カードリーダー201に読み取らせる。
【0017】
カードリーダー201は、表示操作部101(操作パネル)に接続されており、当該表示操作部101がカードリーダー201により読み取られたユーザー情報に基づいて、ユーザー認証を実行する。
【0018】
ユーザー認証が成功すれば、例えば、表示操作部101は操作画面を表示するため、ユーザーは、操作画面を見ながら、所定の設定条件を入力し、印刷ジョブを実行させる。
【0019】
複合機100は、画像読取部、画像形成部、搬送部、定着部を有し、各部を連動して駆動させることで、前記印刷ジョブを実行する。
【0020】
尚、複合機100の表示操作部101には、ネットワーク300を介して所定の端末装置301(例えば、サーバー)に接続されており、この表示操作部101は、ネットワーク300を介して、前記ユーザー情報に基づき、前記端末装置301から所定の情報を読み出したり書き換えたりすることが可能である。
【0021】
次に、
図2は、本発明の実施形態に係る表示操作部の全体構成を示す概念図である。ユーザーは、前記表示操作部101を用いて、所定の操作画面を確認したり、所定の情報を入力したりする。この表示操作部101には、タッチパネル201(操作パネル)、操作キー202が設けられている。
【0022】
前記タッチパネル201では、所定の画面が表示されたり、当該表示された画面内のキーを押下することによって、当該押下されたキーに対応する情報が入力されたりする。
【0023】
前記操作キー202では、例えば、テンキー、スタートキー、クリアキー、ストップキー、リセットキー、電源キー等が備えられている。
【0024】
次に、
図3を用いて、複合機100及び表示操作部101の制御系ハードウェアの構成を説明する。
図3は、本発明に係る複合機100及び表示操作部101の制御系ハードウェアの構成を示す図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
【0025】
複合機100の制御回路は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304、各駆動部に対応するドライバ305、表示操作部101、カードリーダー201、外部インターフェイス306を内部バス307によって接続している。
【0026】
前記CPU301は、例えば、前記RAM303を作業領域として利用し、前記ROM302、前記HDD304等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて前記ドライバ305、前記表示操作部101、前記カードリーダー201、前記外部インターフェイス306からのデータや指示、信号、命令等を授受し、
図1に示した各駆動部の動作を制御する。又、表示操作部101は、CPU308、ROM309、RAM310を備え、各部の機能は、上述と同様である。
【0027】
一方、外部インターフェイス306には、ネットワーク300を介して端末装置301と通信可能に接続されており、この端末装置301の制御回路には、図示しないCPU、ROM、RAM、HDD、外部インターフェイスが設けられている。各部の機能は、上述と同様である。
【0028】
又、前記駆動部以外の後述する各手段(
図4に示す)についても、前記CPUが、各プログラムを実行することで当該各手段を実現する。前記ROM、RAM、HDD等には、以下に説明する各手段を実現するプログラムやデータが記憶されている。
【0029】
<本発明の実施形態>
次に、
図4、
図5を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。
図4は、本発明の複合機及び表示操作部の機能ブロック図である。又、
図5は、本発明の実行手順を示すためのフローチャートである。
【0030】
先ず、自身の(電子)カード200(例えば、ポイントカード)を所有するユーザーが、複合機100へ赴き、このポイントカード200を複合機100のカードリーダー201に設置すると、当該複合機100のカード読取手段401が、当該カードリーダー201を用いてポイントカード200に記憶されたユーザー識別情報(例えば、ユーザーの氏名「AAA」)とカード識別情報(例えば、発行元の名称「CCC」)とを読み取る(
図5:S101)。
【0031】
ここで、カード読取手段401がユーザー識別情報とカード識別情報とを読み取る方法は、特に限定はなく、例えば、ポイントカード200がICカードで、カードリーダー201が非接触式である場合には、カード読取手段401が、カードリーダー201を用いて、ポイントカード200内のICに登録されているユーザー識別情報とカード識別情報とを読み取る。
【0032】
又、複合機100の画像読取部を使用する場合には、カード読取手段401が、ユーザーにポイントカード200のユーザー識別情報及びカード識別情報が記載された一面を読み取らせる旨の画面を表示して、ユーザーにポイントカード200の一面を読み取らせることで、カード読取手段401が、ユーザー識別情報とカード識別情報とを読み取る。
【0033】
ここで、カード識別情報は、カードの発行元を一義的に示す情報を挙げることが出来、例えば、カード番号、発行元の名称、バーコード、店名、発行元のアクセス先等を挙げることが出来る。
【0034】
さて、カード読取手段401がユーザー識別情報とカード識別情報とを読み取ると、その旨を第一の登録情報表示手段402に通知する。当該通知を受けた第一の登録情報表示手段402は、前記読み取られたユーザー識別情報「AAA」とカード識別情報「CCC」とに対応して、ポイントカード200に関係するカード情報を第一の登録情報として表示する(
図5:S102)。
【0035】
ここで、第一の登録情報表示手段402が表示する方法は、特に限定は無いが、例えば、以下のようになされる。即ち、第一の登録情報表示手段402は、先ず、前記カード識別情報「CCC」に基づいて、このカード識別情報の発行元を示すアクセス先を指定する。ここで、第一の登録情報表示手段402がアクセス先を指定する場合には、例えば、前記カード識別情報「CCC」をそのままアクセス先として設定したり、表示操作部101にカード識別情報とアクセス先とを関連付けたアクセステーブルを予め用意し、第一の登録情報表示手段402がこのアクセステーブルのカード識別情報と前記読み取られたカード識別情報とを対応付けて、当該対応したカード識別情報のアクセス先を指定したりすることが出来る。
【0036】
次に、第一の登録情報表示手段402は、ネットワーク300を介して、前記指定したアクセス先に対応する発行元の端末装置301(サーバー)にアクセスする。
【0037】
ここで、前記発行元のサーバー301には、
図6Aに示すように、ユーザー識別情報601と、当該ユーザー識別情報601に対応した第一の登録情報602と、当該ユーザー識別情報601に対応した第二の登録情報603とが登録テーブル600として予め関連付けて記憶されている。
【0038】
第一の登録情報表示手段402は、前記登録テーブル600のユーザー識別情報601と、前記読み取られたユーザー識別情報「AAA」とを対応付けて、当該対応したユーザー識別情報601の第一の登録情報602を取得する。
【0039】
ここで、第一の登録情報602は、例えば、カード200を識別可能なカード200の発行元(氏名)、発行元の住所、発行元の連絡先(電話番号等)等の発行元を特定することが可能な情報を挙げることが出来る。これにより、例えば、ユーザー「AAA」がカード200を紛失した場合に、それを拾った第三者がカード200を読み取らせれば、カード200の発行元を認識して、カードの紛失時の連絡先として利用することが可能となる。又、第一の登録情報602には、ポイントカードの場合の現在のポイントや有効期限、ICカードの場合の残金や有効期限、IDカードの場合の名称や所属部署名、コピーカードの場合の印刷可能枚数等を含めても良い。更に、第一の登録情報602には、ユーザーが登録することを前提に、個人情報として簡単な氏名等を含めても良い。
【0040】
この第一の登録情報602は、基本的に、カード200に記載されている情報であり、カード200に対応して第三者が知ることが出来る情報に限定されるが、ユーザーの設定により、情報の内容を拡縮しても構わない。
【0041】
さて、第一の登録情報表示手段402は、前記取得した第一の登録情報602に基づいてタッチパネル201上に第一の登録情報画面を表示する(
図5:S102)。
【0042】
ここで、前記第一の登録情報画面604には、
図6Bに示すように、第一の登録情報602である「発行元、発行元の住所、発行元の連絡先」605が表示されるとともに、ユーザー認証を行うためのログインキー606と、OKキー607とが選択可能に表示される。これにより、ユーザーは、先ず、第一の登録情報602を確認することが可能となる。
【0043】
ここで、現在のユーザーが、カード200の所有者であれば、ユーザーは、前記ログインキー606を選択すると、第一の登録情報表示手段402が、当該ログインキー606の選択を受け付けて、その旨をユーザー認証手段403に通知する。当該通知を受けたユーザー認証手段403は、ユーザーにユーザー識別情報とパスワードとを問い合わせて、前記ユーザーのユーザー認証を実行する(
図5:S103)。
【0044】
ここで、ユーザー認証手段403がユーザー認証する方法は、特に限定はなく、例えば、別途、ログイン画面をタッチパネル201上に表示して、ユーザーからユーザー識別情報(「AAA」)と、これに対応するパスワード「zzz」とを受け付けて、当該受け付けたユーザー識別情報「AAA」及びパスワード「zzz」と、予め登録されたログイン用の登録ユーザー識別情報及び登録パスワードとをそれぞれ照合する。尚、登録ユーザー識別情報及び登録パスワードは、例えば、所定の認証テーブルとして予め表示操作部101の所定のメモリーに記憶させておく。
【0045】
前記照合の結果、前記受け付けたユーザー識別情報「AAA」又は/及びパスワード「zzz」が、前記登録ユーザー識別情報又は/及び登録パスワードと一致しない場合には(
図5:S103NO)、ユーザー認証手段403は、前記ユーザーをログインすることなく、処理を終了する。この場合は、ユーザーが、前記カード200の所有者以外の第三者である場合である。尚、ユーザーが、前記第一の登録情報画面604のOKキー607を単に選択した場合も同様である。
【0046】
一方、前記照合の結果、前記受け付けたユーザー識別情報「AAA」及びパスワード「zzz」が、前記登録ユーザー識別情報及び登録パスワードと一致する場合には(
図5:S103YES)、ユーザー認証手段403は、前記ユーザーをログインし、その旨を第二の登録情報表示手段404に通知する。当該通知を受けた第二の登録情報表示手段404は、前記ユーザー識別情報「AAA」とカード識別情報「CCC」とに対応して、ポイントカード200の所有者(ユーザー)の個人情報を第二の登録情報として表示する(
図5:S104)。
【0047】
ここで、第二の登録情報表示手段404が表示する方法は、特に限定は無いが、例えば、以下のようになされる。即ち、第二の登録情報表示手段404は、上述と同様に、前記カード識別情報「CCC」に対応するアクセス先を指定して、ネットワーク300を介して、前記指定したアクセス先に対応する発行元のサーバー301にアクセスする。そして、第二の登録情報表示手段404は、前記発行元のサーバー301の登録テーブル600のユーザー識別情報601と、前記ユーザー識別情報「AAA」とを対応付けて、当該対応したユーザー識別情報601の第二の登録情報603を取得する。
【0048】
ここで、第二の登録情報603は、例えば、氏名、ユーザーの住所、ユーザーの連絡先(電話番号等)等のカード200の所有者の個人情報を挙げることが出来る。又、第二の登録情報603には、ユーザーがカード200を使用した使用履歴や使用状況等を含めても構わない。
【0049】
この第二の登録情報603は、基本的に、所有者の個人情報であり、カード200に対応して第三者が知ることが出来ない情報に限定される。
【0050】
さて、第二の登録情報表示手段404は、前記取得した第二の登録情報603に基づいてタッチパネル201上に第二の登録情報画面を表示する(
図5:S104)。
【0051】
ここで、前記第二の登録情報画面608には、
図6Cに示すように、第二の登録情報603である「ユーザーの氏名、ユーザーの住所、ユーザーの連絡先」609が表示されるとともに、第二の登録情報603を変更するための変更キー610と、ログアウトキー611とが選択可能に表示される。これにより、ユーザーは、ログインにより、表示される情報量が増えて、個人情報を容易に確認することが可能となる。
【0052】
ここで、ユーザーが、前記第二の登録情報画面608を見ながら、ユーザーの住所「aaa」に誤りがあり、その場で修正したいと考え、前記変更キー610を選択すると、第二の登録情報表示手段404は、前記変更キー610の選択を受け付けて(
図5:S105YES)、その旨を登録情報変更手段405に通知する。当該通知を受けた登録情報変更手段405は、ユーザーに変更後の第二の登録情報を問い合わせて、変更後の第二の登録情報を受け付ける(
図5:S106)。
【0053】
ここで、登録情報変更手段405が受け付ける方法は、特に限定は無いが、例えば、別途、変更後の(新たな)登録情報を入力可能な登録情報受付画面をタッチパネル201上に表示して、ユーザーから変更後の第二の登録情報を受け付ける。例えば、ユーザーが、前記登録情報受付画面のうち、既に表示された変更前の第二の登録情報(ユーザーの住所「aaa」)を選択して、変更後の第二の登録情報(ユーザーの住所「bbb」)を入力すると、登録情報変更手段405は、変更前の第二の登録情報に対して変更後の第二の登録情報を受け付けて、発行元のサーバー301にアクセスし、
図6Aに示すように、変更後の第二の登録情報を受け付けた旨の履歴を登録テーブル600に関連付けておく。これにより、登録情報変更手段405は、前記変更後の第二の登録情報を受け付ける(
図5:S106)。尚、この状態では、未だ、第二の登録情報を変更しない。
【0054】
そして、登録情報変更手段405は、変更後の第二の登録情報を受け付けると、既に表示された変更前の第二の登録情報とともに、変更後の第二の登録情報を出力する(
図5:S107)。
【0055】
ここで、登録情報変更手段405が出力する方法は、特に限定は無いが、例えば、複合機100の印刷手段406に、変更前後の第二の登録情報を所定の用紙に印刷して出力する。これにより、例えば、ユーザーが、この印刷物を、変更した事実を示す証拠として利用し、カード200の発行元に提出することが出来る。カード200の発行元では、上述のように、登録テーブル600に、変更後の第二の登録情報が履歴として記憶されているから、発行元が、当該履歴とユーザーの印刷物の提出とを照合して、第二の登録情報を変更する。このようにすると、ユーザーが勝手に登録情報を変更すること無く、発行元が、ユーザーの変更後の登録情報を申し出ることで、この変更を許可した後に、ユーザーの登録情報を変更出来るため、ユーザーの登録情報の管理を適切にすることが出来る。
【0056】
尚、登録情報変更手段405が印刷物を出力する際に、前記カード200の登録情報の変更に関係する関係書類(申請書、手順、必要書類等)を合わせて出力するよう構成すると、ユーザーの利便性を更に向上させる。
【0057】
さて、ユーザーが、前記第二の登録情報画面608を見ながら、前記ログアウトキー611を選択すると、第二の登録情報表示手段404は、前記ログアウトキー611の選択を受け付けて(
図5:S108YES)、その旨をユーザー認証手段403に通知する。当該通知を受けたユーザー認証手段403は、このユーザーをログアウトし、全ての処理を終了する。尚、S105において、ユーザーが、前記第二の登録情報画面608を見ながら、変更すること無く(
図5:S105NO)、前記ログアウトキー611を選択する場合であっても(
図5:S108YES)、同様である。
【0058】
このように、本発明では、カードのユーザー識別情報とカード識別情報とが読み取られると、当該ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードに関係するカード情報を第一の登録情報として表示する第一の登録情報表示手段402と、前記第一の登録情報が表示された後に、前記ユーザー認証を実行するユーザー認証手段403と、前記ユーザー認証の結果、ログインが実行されると、前記ユーザー識別情報とカード識別情報とに対応して、前記カードの所有者の個人情報を第二の登録情報として表示する第二の登録情報表示手段404とを備えることを特徴とする。これにより、カードに登録されている登録情報を安全で正確に確認することが可能となる。
【0059】
尚、本発明の実施形態では、どの表示操作部101の登録情報変更手段405でも、ユーザーに、変更後の第二の登録情報を問い合わせて、変更後の第二の登録情報を受け付けるよう構成したが、他の構成でも構わない。例えば、登録情報変更手段405は、自装置(表示操作部101)の識別情報(位置情報等)を取得して、当該取得された識別情報と、予め登録された(登録情報の変更を許可された許可装置の)識別情報とを照合し、両者が合致している場合に、ユーザーから変更後の第二の登録情報を受け付けるよう構成しても良い。両者が不一致の場合は、登録情報変更手段405は、ユーザーから変更後の第二の登録情報を受け付けない。これにより、セキュリティーの観点から、限られた場所に存在する装置のみユーザーからの登録情報の変更を受け付けるよう構成出来る。
【0060】
又、本発明の実施形態では、表示操作部101及び複合機100が各手段を備えるよう構成したが、当該各手段を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。当該構成では、前記プログラムを表示操作部101に読み出させ、当該表示操作部101が前記各手段を実現する。その場合、前記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる方法として提供することも可能である。