【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、まず第一に、入口および閉端部を有する複数の管状反応区画を含む触媒反応器を充填するための方法であって、前記方法が、以下の段階:
a)第1の触媒の層を管状反応区画の閉端部に配置する段階、
b)第2の触媒の層を管状反応区画内の第1の触媒の層の上部に配置する段階
を含み、第1の触媒および第2の触媒は粒状の触媒であり、
ここで、
−段階a)が、第1のインサートを管状反応区画中に挿入し、次に、第1の触媒を第1のインサート中に導入することを伴い、それぞれの第1のインサートは、
・管状反応区画中に導入されるように設計された管状体、
・第1のインサートを所定の位置に保持するために管状反応区画の入口と共に作用するように設計された頭部
を含み、
・頭部は、管状体の内側と連絡している長手方向の通路を備えており、
−段階b)が、第2のインサートを管状反応区画中に挿入し、次に、第2の触媒を第2のインサート中に導入することを伴い、それぞれの第2のインサートは、
・管状反応区画中に導入されるように設計された管状体、
・第2のインサートを所定の位置に保持するために管状反応区画の入口と共に作用するように設計された頭部
を含み、
・頭部は、管状体の内側と連絡している長手方向の通路を備えており、
−第1のインサートの管状体が、第2のインサートの管状体の長さ寸法(L2)より大きい長さ寸法(L1)を有し、
−第1のインサートの頭部が、第2のインサートの頭部とは視覚的にはっきりと識別され、
−第1のインサートが、第2のインサートが挿入される前に除去される、
方法に関する。
【0011】
1つの実施形態によれば、この方法は、次の段階:
c)管状反応区画内における第3の触媒の層を第2の触媒の層の上部に配置する段階
をさらに含み、第3の触媒は粒状の触媒であり、
ここで、
−段階c)は、第3のインサートを管状反応区画中に挿入し、次に、第3の触媒を第3のインサート中に導入することを伴い、それぞれの第3のインサートは、
・管状反応区画中に導入されるように設計された管状体、
・第3のインサートを所定の位置に保持するために管状反応区画の入口と共に作用するように設計された頭部
を含み、
・頭部は、管状体の内側と連絡している長手方向の通路を備えており、
−第2のインサートの管状体は、第3のインサートの管状体の長さ寸法(L3)より大きい長さ寸法(L2)を有し、
−第3のインサートの頭部は、第1のインサートの頭部および第2のインサートの頭部とは視覚的にはっきりと識別され、
−第2のインサートは、第3のインサートが挿入される前に除去される。
【0012】
1つの実施形態によれば、第1、第2および、あてはまる場合は、第3のインサートの頭部は、異なる色である。
【0013】
1つの実施形態によれば、第1、第2および、あてはまる場合は、第3のインサートの頭部は、多角形、好ましくは六角形の断面を有し、および/または、第1の触媒が導入されているときの第1のインサートの頭部、第2の触媒が導入されているときの第2のインサートの頭部および、あてはまる場合は、第3の触媒が導入されているときの第3のインサートの頭部は、接触している。
【0014】
1つの実施形態によれば、各段階a)、b)および、あてはまる場合は、c)は、第1、第2または第3の触媒が導入された後に、第1、第2または第3のインサートの除去を含み、その後に、管状反応区画において、第1、第2または第3のインサートの再挿入が続き、第1の触媒の層、第2の触媒の層または第3の触媒の層にぶつかる。この再挿入は、管内に実際に存在する触媒のレベルを、例えば、各インサートにつくられた外側の模様を用いて点検することができることを目指している。
【0015】
1つの実施形態によれば、段階a)、b)および、あてはまる場合は、c)は、反応器のさまざまな管状反応区画において少なくとも一部は同時に行われる。
【0016】
1つの実施形態によれば、反応器は、区域に分割され、各段階a)、b)および、あてはまる場合は、c)が、各区域の管状反応区画の全てについて同時に実施される。
【0017】
本発明のもう1つの主題は、複数の管状反応区画を含む触媒反応器を充填するためのインサート一式であって、前記インサート一式が、第1のインサートおよび第2のインサートを含み、ここでそれぞれの第1のインサートおよびそれぞれの第2のインサートが、
−管状反応区画中に導入されるように設計された管状体、
−インサートを所定の位置に保持するために管状反応区画の入口と共に作用するように設計された頭部
を含み、
−頭部は、管状体の内側と連絡している長手方向の通路を備えており、
第1のインサートの管状体が、第2のインサートの管状体の長さ寸法(L2)より大きい長さ寸法(L1)を有し、第1のインサートの頭部が、第2のインサートの頭部とは視覚的にはっきりと識別され、異なる色である、一式である。
【0018】
本発明によるこのインサート一式は、第3のインサートをさらに含むことができ、ここでそれぞれの第3のインサートは、
−管状反応区画中に導入されるように設計された管状体、
−インサートを所定の位置に保持するために管状反応区画の入口と共に作用するように設計された頭部
を含み、
−頭部は、管状体の内側と連絡している長手方向の通路を備えており、
第2のインサートの管状体は、第3のインサートの管状体の長さ寸法(L3)より大きい長さ寸法(L2)を有し、第3のインサートの頭部は、第1のインサートおよび第2のインサートの頭部とは視覚的にはっきりと識別され、異なる色である。
【0019】
本発明によるインサート一式は、上文に記載されている方法の実施に適している。
【0020】
本発明は、従来技術の不利な点を克服することを可能にする。より詳しくは、それは、従来技術におけるよりもより効果的および/またはより迅速である、反応器に複数の触媒を充填するための方法を提供する。
【0021】
これは、触媒の重ね合わせ層が反応区画中に配置されることを可能にする異なるタイプのインサートの使用のお陰で達成される。それらのインサートの頭部は、そのインサートのタイプによって視覚的にはっきりと識別され、充填の誤りを回避することを可能にし、従って、反応器規模で、触媒のさまざまな層の確実な同時の充填を可能にする。