【文献】
三角 真、宮地利幸、知念賢一、篠田陽一,実ノードを利用したネットワークシミュレーションにおけるノードへのOSの導入及びパラメータ設定機構の開,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,2004年 1月30日,Vol.2004,No.9,p.97,2004-DPS-116(17)
【文献】
壬生亮太、小林泰三、大庭淳一、高見利也、上田将嗣、山元祐介、増原裕之、天野浩文、青柳 睦,グリッドミドルウェアの階層的管理機構によるNAREGIインストーラの設計と実装,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,2008年12月 9日,Vol.2008,No.125,pp.20〜21,2008-HPC-118(4)
【文献】
白勢健一郎、松岡 聡、中田秀基,グリッド環境におけるモニタリングシステムの自律的構成,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,2005年 3月 9日,Vol.2005,No.19,pp.3〜4,2005-ARC-162(1),2005-HPC-101(1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記記憶部は、前記ノード情報のステータスとして、前記ノードを初期化する初期化ステータスと、グリッドに前記ノードを割り当てる割当ステータスと、グリッドから前記ノードを離脱させる解除ステータスとを記憶し、
前記取得部は、前記ノード情報のステータスが初期化ステータスに更新された場合には前記リポジトリから初期化用の設定ファイルを取得し、前記ノード情報のステータスが割当ステータスに更新された場合には前記リポジトリから割当用の設定ファイルを取得し、前記ノード情報のステータスが解除ステータスに更新された場合には前記リポジトリから解除用の設定ファイルを取得し、
前記エージェント部は、前記初期化用の設定ファイル、または前記割当用の設定ファイル、または前記解除用の設定ファイルに定められた構成で前記ノードを設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のグリッド構成管理システム。
前記取得部が前記初期化用の設定ファイルを取得して前記エージェント部が前記ノードを初期化し、前記ノードが初期化された場合に前記取得部が前記割当用の設定ファイルを取得して前記エージェント部が前記ノードを前記グリッドに割り当て、前記ノードが前記グリッドに割り当てられた場合に前記取得部が前記解除用の設定ファイルを取得して前記エージェント部が前記ノードを前記グリッドから離脱させ、前記ノードが前記グリッドから離脱された場合に再度前記取得部が前記初期化用の設定ファイルを取得して前記エージェント部が前記ノードを初期化し、前記管理部は初期化された状態で前記ノードを管理する、
ことを特徴とする請求項2に記載のグリッド構成管理システム。
前記エージェント部は、前記ノード情報のステータスが前記ノードを初期化する初期化ステータスに更新された場合に前記取得部が前記リポジトリから取得した初期化用の設定ファイル、または前記ノード情報のステータスがグリッドに前記ノードを割り当てる割当ステータスに更新された場合に前記取得部が前記リポジトリから取得した割当用の設定ファイル、または前記ノード情報のステータスがグリッドから前記ノードを離脱させる解除ステータスに更新された場合に前記取得部が前記リポジトリから取得した解除用の設定ファイルに定められた構成で前記ノードを設定し、
前記管理部は、それぞれの設定ファイルによって前記ノードが設定された都度、前記記憶部に記憶されている前記ノード情報のノード属性情報を、前記ノードから受信したノード属性情報に更新する、
ことを特徴とする請求項5に記載のグリッド管理システム。
前記収集部は、前記ノードのCPU使用率と、前記ノードのメモリ使用率と、前記ノードのディスク容量とを前記稼働情報として取得し、取得したこれらの情報を前記監視データとして前記記憶部に蓄積させる、
ことを特徴とする請求項5に記載のグリッド構成管理システム。
前記取得ステップでは、前記ノード情報のステータスが初期化ステータスに更新された場合には初期化用の設定ファイルを取得し、前記ノード情報のステータスが割当ステータスに更新された場合には割当用の設定ファイルを取得し、前記ノード情報のステータスが解除ステータスに更新された場合には解除用の設定ファイルを取得し、
前記設定ステップでは、前記初期化用の設定ファイル、または前記割当用の設定ファイル、または前記解除用の設定ファイルに定められた構成で前記ノードを設定する、
ことを特徴とする請求項9に記載のグリッド構成管理方法。
前記取得ステップにおいて前記初期化用の設定ファイルを取得して前記設定ステップにおいて前記ノードを初期化し、前記ノードが初期化された場合に前記取得ステップにおいて前記割当用の設定ファイルを取得して前記設定ステップにおいて前記ノードを前記グリッドに割り当て、前記ノードが前記グリッドに割り当てられた場合に前記取得ステップにおいて前記解除用の設定ファイルを取得して前記設定ステップにおいて前記ノードを前記グリッドから離脱させ、前記ノードが前記グリッドから離脱された場合に再度前記取得ステップにおいて前記初期化用の設定ファイルを取得して前記設定ステップにおいて前記ノードを初期化し、初期化された状態で前記ノードを管理する、
ことを特徴とする請求項10に記載のグリッド構成管理方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるグリッド構成管理システムおよびグリッド構成管理方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態におけるグリッド構成管理システム1000の構成例を示す図である。
図1に示すように、グリッド構成管理システム1000は、グリッド管理装置100と、ユーザ環境に設けられたグリッド群200とを有して構成され、これらが互いにWAN(Wide Area Network)等の一般的なネットワークN1を介して接続されている。また、グリッド群200は、複数のグリッド210と、ノードプール220とを有して構成され、これらが互いにWAN あるいはLAN(Local Area Network)等の一般的なネットワークN2を介して接続されている。グリッド210は、グリッド210を構成するノード211を有し、ノードプール220はグリッド210に参加させるための割当用ノード221を有している。以下では、ノードプール220にあるノードとグリッド210に参加しているノードとを、それぞれノード211および割当用ノード221と呼ぶこととする。以下では、特に図示していないが、各装置は互いにデータを送受信するための通信部を有しているものとする。
【0012】
図2は、グリッド管理装置100およびノードプール220の機能的な構成を示すブロック図である。グリッド管理装置100は、グリッド210が有しているノード211の構成を管理するサーバである。
図2に示すように、グリッド管理装置100は、ノード管理部101と、グリッド管理部102と、監視部103と、構成情報生成部104と、監視データ収集部105と、構成情報配信部106と、ノード情報テーブル111と、グリッド情報テーブル112と、監視データ113と、構成情報114と、構成リポジトリ115とを有している。ノード管理部101と、グリッド管理部102と、監視部103と、構成情報生成部104と、監視データ収集部105と、構成情報配信部106は、グリッド管理装置100が有するCPU(Central Processing Unit)等の演算装置によって、その動作が制御される。これらの各部は、実際にはCPUがメモリ等の記憶媒体からこれらの機能を司るプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされるようになっている。また、ノード情報テーブル111と、グリッド情報テーブル112と、監視データ113と、構成情報114と、構成リポジトリ115は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置に記憶されている。
【0013】
ノード管理部101は、システム管理者からキーボード等の入力装置(不図示)を介してノードプールへのノードの割り当て指示を受け付けると、割当用ノード221のノードプールに登録する。後述するように、割当用ノード221のノードプールに登録されると、ノード管理部101は、登録された旨を構成エージェント2212に送信し、構成エージェント2212から割当用ノード221のノード属性情報を受信する。そして、ノード管理部101は、そのノード属性情報をノード情報テーブル111に追加し、追加されたレコードのステータスを「新規登録中」に更新する。
【0014】
図3は、ノード情報テーブル111の構成例を示す図である。
図3に示すように、ノード情報テーブル111は、ノード211を識別するためのモード名と、そのノードの状態を示すステータスと、そのノードが参加しているグリッドを示す参加グリッドと、そのノードの性能や設定を示すノード属性情報(例えば、アドレス、CPUの種類、メモリの容量、ソフトウェアの種類等の情報)とが対応付けられたノード情報が記憶されている。
図3に示す例では、ノード名「node1.grid.org」で識別されるノード211は、新規登録中であり、ノード名「node2.grid.org」で識別されるノード211は、初期化された状態にあり、いずれも未だ参加グリッドは存在しないことを示している。
【0015】
また、ノード名「node3.grid.org」で識別されるノード211は、初期化されて現在グリッドG001で識別されるグリッド210に参加するための割当中であり、ノード名「node4.grid.org」で識別されるノード211は、参加のための割り当てが完了し、現在グリッドG001に参加している状態であることを示している。さらに、ノード名「node5.grid.org」で識別されるノード211は、グリッドG002で識別されるグリッド210からの割り当てが解除中であり、ノード名「node6.grid.org」で識別されるノード211は、「node4.grid.org」に参加しているノード211の場合と同様に、参加のための割り当てが完了し、現在グリッドG002に参加している状態であることを示している。このように、ノード情報テーブル111には、現時点でのノード211の状態がノード情報として記憶され、後述する処理を行うことによって、その状態が適宜更新されることとなる。
【0016】
例えば、後述する構成情報配信部106が割当用ノード221から更新後のノード属性情報を受け取ると、ノード管理部101はノード情報テーブル111にアクセスし、割当用ノード221のノード情報に対応する項目を更新する。具体的には、ノード管理部101は、割当用ノード221のノード情報の項目のうち、ノード属性情報、ステータス、参加グリッドを更新する。この更新によって、例えば、ノード管理部101は、割当用ノード221のステータスが「新規登録中」である場合には、次の段階のステータスである「初期化済み」に更新したり、あるいは割当用ノード221のステータスが「初期化済み」である場合には、次の段階のステータスである「割当中」に更新する。
【0017】
グリッド管理部102は、システム管理者からキーボード等の入力装置(不図示)を介してグリッド210の構成を示す情報(グリッド情報)の登録指示を受け付けると、グリッド情報をグリッド情報テーブル112に登録する。グリッド情報は、グリッド210の構成を管理するための情報である。
【0018】
図4は、グリッド情報テーブル112の構成例を示す図である。
図4に示すように、グリッド情報テーブル112は、グリッド210を識別するためのグリッドIDと、グリッドを構成するノードのうちマスタとなる機器を示すマスタサーバと、そのグリッドを構成するノード211の数を示すノード数とが対応付けて記憶されている。
図4に示す例では、グリッドID「G001」によって識別されるグリッドは、ノード名「node4.grid.org」によって識別されるノードをマスタサーバとし、10台のノードによって構成されていることを示している。同様に、グリッドID「G002」によって識別されるグリッドは、ノード名「node6.grid.org」によって識別されるノードをマスタサーバとし、20台のノードによって構成されていることを示している。グリッド情報テーブル112の各項目の値については、あらかじめシステム管理者等によって定められているものとする。
【0019】
グリッド管理部102は、後述する構成情報配信部106が割当用ノード221から更新後のノード属性情報を受け取ると、グリッド情報テーブル112にアクセスし、ノード属性情報に含まれるマスタサーバ名をキーとして参加すべきグリッドを特定し、ノード情報テーブル111の参加グリッドを更新する。例えば、ノードのステータスが「割当中」である場合に生成された構成情報(
図6右)によって割当用ノード221が設定されると、ノード属性情報にはマスタサーバ名「node4.grid.org」が含まれているため、グリッド管理部102は、このマスタサーバ名をキーとしてグリッド情報テーブル112にアクセスし、参加すべきグリッド「G001」を特定し、ノード情報テーブル111の参加グリッドをそのグリッド名に更新する。
【0020】
監視部103は、ノード211の稼働情報の統計(稼働統計情報)が記憶された監視データ113にアクセスし、その結果をグリッド管理装置100が有するディスプレイ等の表示装置(不図示)に表示させる。システム管理者は表示装置に表示された稼働統計情報を確認し、参加しているグリッド210やノード211の負荷等を確認することができる。
【0021】
図5は、監視データ113の構成例を示す図である。
図5に示すように、監視データ113は、ノード名と、CPU使用率と、メモリ使用量と、ディスク空き容量と、ノード属性情報とが対応付けて記憶されている。ノード名およびノード属性情報は、
図3に示したノード情報テーブル111に格納されているものと同様のものである。CPU使用率、メモリ使用率、ディスク空き容量は、そのノードでこれらが使用されている割合や容量を示している。
図5に示す例では、ノード名「node1.grid.org」で識別されるノード211は、新規登録中であり、CPU使用率が5パーセント、メモリ使用率が20パーセント、ディスクの空き容量が95GBであることを示している。
【0022】
監視データ113は、後述する監視データ収集部105が、割当用ノード221にあらかじめインストールされている監視エージェント(後述)から送信された稼働情報を取得し、その稼働情報を監視データ113として登録することにより、各ノードの稼働情報が蓄積される。システム管理者は、監視データ113から稼働統計情報を確認することにより、グリッド210に対して最適な割当用ノード211を割り当てることができる。例えば、システム管理者は、あるグリッド全体のディスク容量が不足していると判断した場合には、最も空き容量が多いノードをそのグリッドに割り当てたり、あるいはこれとは逆にあるグリッドのCPU使用率が全体として低い場合には、そのグリッドのノードのステータスを「割当中」から「解除中」に移行させ、より少ない数のノードで各種の処理を行わせる。
【0023】
構成情報生成部104は、割当用ノード211のステータス(初期化、割当、解除)に応じた構成情報114をノードごとに生成する。構成情報とは、割当用ノード211に設定すべきノードの構成を示す情報である。構成情報生成部104は、ノード管理部101によってノード情報テーブル111が更新されると、その時点の最新のノード情報をロード(読み出し)し、更新された後のノード情報に示された構成情報を生成する。
【0024】
図6は、構成情報114の例を示す図である。
図6に示すように、構成情報114には、設定すべきノードを示すノード名と、そのノードが参加するグリッドのマスタサーバ名と、設定すべきノードの状態を示す構成タイプとが記載されている。
図6に示す例では、ノード名「node1.grid.org」で識別されるノード211には、現時点ではマスタサーバ名は設定せず、初期化用の構成に設定することを表している。このノードの構成情報がこのような内容となっている理由は、
図3に示したように、このノード(「node1.grid.org」)は、現在のステータスが「新規登録中」であり、初期化用の設定が必要となるためである。また、ノード名「node3.grid.org」で識別されるノード211には、マスタサーバ名「node4.grid.org」で識別されるノードをマスタサーバとして設定し、ノード割当用の構成に設定することを表している。このノードの構成情報がこのような内容となっている理由は、上述したように、このノード(「node3.grid.org」)は、現在のステータスが「割当中」であり、グリッドにノードを割り当てるための割当用の設定が必要となるためである。
【0025】
監視データ収集部105は、割当用ノード221にあらかじめインストールされている監視エージェント(後述)から送信された稼働情報を取得し、その稼働情報を監視データ113として登録し、蓄積させる。監視データ収集部105は、例えば、日次、週次等のあらかじめ定められたタイミングで稼働情報を取得し、そのデータをそのまま監視データ113として登録したり、あるいはある時点の平均値を算出し、そのデータを監視データ113として登録する。
【0026】
構成情報配信部106は、構成情報生成部104が生成した構成情報114に含まれている構成タイプをキーとして構成リポジトリ115にアクセスし、そのノードに必要なプログラム、設定ファイル、スクリプトを抽出し、抽出したこれらのファイル(更新用ファイル)を割当用ノード211に送信する。また、構成情報配信部106は、割当用ノード221から更新後のノード属性情報を受信する。
【0027】
図7は、構成リポジトリ115の構成例を示す図である。
図7に示すように、構成リポジトリ115は、
図3に示したノード情報テーブル111に含まれるステータスごとに、ディレクトリが設けられ、各ディレクトリには、割当用ノード221がそのステータスにある場合に必要な各種のプログラム、設定ファイル、スクリプトが記憶されている。
図7において、例えば、割当用ノード221のステータスが「初期化」である場合には、グリッド210に参加するためのグリッドプログラムや監視エージェントを動作させるための監視プログラム、これらのプログラムを実行させるためのinitスクリプトが必要であることを示している。他のステータスの場合もこれと同様に各種のプログラム、設定ファイル、スクリプトが記憶されている。なお、
図7では構成リポジトリ115の階層構造についてのみ記載しているが、実際にはこれらに対応付けてファイルやプログラム等の実体データが記憶されている。続いて、
図2に戻って、ノードプール220、割当用ノード221について説明する。
【0028】
ノードプール220は、グリッド210に割り当てられていないノードを退避させて管理するプールである。ノードプール220は、例えば、グリッド管理装置100の記憶部に、あらかじめ未割当ノード(割当用ノード221)を有したプールとして登録されており、システム管理者がその未割当ノードの中から割当用ノード221を選択し、選択したその割当用ノード221について、後述する各種の処理が実行される。
【0029】
図2に示すように、ノードプール220は割当用ノード221を含んでいる。割当用ノード221は、現時点でグリッド210に参加していないノードである。割当用ノード221は、監視エージェント2211と、構成エージェント2212と、グリッドプログラム2213と、グリッド設定ファイル2214とを有している。なお、監視エージェント2211、構成エージェント2212、グリッドプログラム2213は、CPU等の演算装置によって、その動作が制御される。これらの各部は、実際にはCPUがメモリ等の記憶媒体からこれらの機能を司るプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされるようになっている。また、これらを実行するためのファイルやグリッド設定ファイル2214は、HDD等の記憶装置に記憶されている。
【0030】
監視エージェント2211は、割当用ノード221(グリッド210に割り当てられた後はノード211)の稼働情報を収集する。稼働情報は、
図5に示した監視データ113と同様の情報である。
【0031】
構成エージェント2211は、グリッド管理装置100からの指示に応じて割当用ノード221をグリッド210に参加させるための各種の設定あるいはその解除を行う。構成エージェント2211は、割当用ノード221がグリッド210に割り当てられる際に、ノード属性情報をグリッド管理装置100に送信する。また、構成エージェント2211は、構成情報配信部106から上述した更新用ファイルを受信すると、そのファイルに含まれる割当用ノード221に必要なプログラム、設定ファイル、スクリプト(例えば、グリッドプログラム2213、グリッド設定ファイル2214)を読み出して実行し、割当用ノード221内のソフトウェア構成や設定を更新する。構成エージェント2211は、割当用ノード221内のソフトウェア構成や設定を更新すると、更新後のノード属性情報をグリッド管理装置100の構成情報配信部106に送信する。
【0032】
グリッドプログラム2213は、グリッド210に参加している他のグリッドと連携して種々のサービスを提供するためのプログラムである。また、グリッド設定ファイル2214は、割当用ノード221が割り当てられたグリッド210のマスタサーバ、アドレス等、そのノードがグリッドに参加するための各種の設定を行うためのファイルである。これらのプログラムやファイルは、HDD等の記憶装置に記憶される。続いて、グリッド構成管理システム1000で行われるグリッド構成管理処理について説明する。
【0033】
図8は、グリッド構成管理処理の処理手順を示すフローチャートである。以下では、ノードがノードプールに登録された後、グリッドへの参加の設定が解除されるまでの処理手順について説明しているが、ノード情報テーブル111が更新された場合には、ステップS802以降の処理が実行される。
【0034】
図8に示すように、グリッド構成管理処理では、システム管理者によって割当用ノード221が指定されると、ノード管理部101は、そのノードをノードプール220に登録する(ステップS801)。割当用ノード221がノードプールに登録されると、構成エージェント2212がノード属性情報を送信し、ノード管理部101は、そのノード属性情報を含むノード情報をノード情報テーブル111に追加し、追加されたノード情報のステータスを「新規登録中」に更新する。構成情報生成部104は、ステータスが更新されると、ノード情報テーブル111に記憶されているノード情報をロード(読み出し)し(ステップS802)、ロードした全てのノード情報について、ステップS804〜S818の各処理を繰り返す(ステップS803)。
【0035】
構成情報生成部104は、ロードしたノード情報のステータスが「新規登録中」であるか否かを判定し(ステップS804)、ロードしたノード情報のステータスが「新規登録中」であると判定した場合(ステップS804;Yes)、「初期化用」の構成情報を生成し、構成情報配信部106は、構成情報に含まれる「構成タイプ」をキーとして構成リポジトリ115にアクセスし、そのノードに必要なプログラム、設定ファイル、スクリプトを抽出する。そして、構成情報配信部106は、抽出したこれらの更新用ファイルを割当用ノード211に送信し、構成エージェント2212は、受信した更新用ファイルの設定等を反映する(ステップS805)。
【0036】
構成エージェント2212は、更新用ファイルの内容を反映すると、反映後の時点のノード属性情報を構成情報配信部106に送信し、構成情報配信部106がそのノード属性情報を受信する。構成情報配信部106がそのノード属性情報を受信すると、ノード管理部101はノード情報テーブル111にアクセスし、ノード情報を更新後のノード属性情報に書き換え、ノード情報テーブル111のステータスを「新規登録中」から「初期化済み」に更新する(ステップS806)。
【0037】
その後、構成エージェント2212は、更新用ファイルの内容を参照し、監視エージェントプログラム、グリッドプログラムをインストールし(ステップS807)、構成エージェント2212がこれらのプログラムのインストールを終了すると、再び構成情報配信部106がノード属性情報を受信し、ノード管理部101は、ノード情報テーブル111のステータスを「初期化済み」から「割当中」に更新する(ステップS808)。そして、ステータスが更新されると、構成情報生成部104は、再びノード情報テーブル111に記憶されているノード情報をロードし(ステップS802)、ロードした全てのノード情報について、ステップS804〜S818の各処理を繰り返す(ステップS803)。
【0038】
構成情報生成部104は、ロードしたノード情報のステータスが「新規登録中」であるか否かを判定し(ステップS804)、ロードしたノード情報のステータスが「新規登録中」でないと判定した場合(ステップS804;No)、さらにロードしたノード情報のステータスが「割当中」であるか否かを判定する(ステップS809)。
【0039】
そして、構成情報生成部104は、ロードしたノード情報のステータスが「割当中」であると判定した場合(ステップS809;Yes)、「割当用」の構成情報を生成し、構成情報配信部106は、構成情報に含まれる「構成タイプ」をキーとして構成リポジトリ115にアクセスし、そのノードに必要なプログラム、設定ファイル、スクリプトを抽出し、抽出したこれらの更新用ファイルを割当用ノード211に送信し、構成エージェント2212は、受信した更新用ファイルの設定等を反映する(ステップS810)。
【0040】
構成エージェント2212は、更新用ファイルの内容を反映すると、そのノードのグリッド設定の更新、およびグリッドプログラムの起動を実行する(ステップS811)。そして、構成エージェント2212は、その時点のノード属性情報を構成情報配信部106に送信し、構成情報配信部106は、そのノード属性情報を受信する。構成情報配信部106がそのノード属性情報を受信すると、ノード管理部101はノード情報テーブル111にアクセスし、ノード情報を更新後のノード属性情報に書き換え、ノード管理部101がノード情報テーブル111のステータスを「割当中」から「割当済み」に更新する(ステップS812)。このとき、グリッド管理部102は、更新後のノード属性情報に含まれるマスタサーバ名をキーとして参加すべきグリッドを特定し、ノード情報テーブル111の参加グリッドを更新する。このステップS812が終了すると、割当用ノード221が、グリッド210のノード211として割り当てられた状態となり、設定されたグリッド210に参加し、他のノード210と共に各種の処理を実行する。
【0041】
その後、ノード管理部101が、システム管理者からグリッド210に参加していたノード211に対して割当解除の指示を受け付けると、構成情報生成部104は、再びノード情報テーブル111に記憶されているノード情報をロードし(ステップS802)、ロードした全てのノード情報について、ステップS804〜S818の各処理を繰り返す(ステップS803)。
【0042】
構成情報生成部104は、ロードしたノード情報のステータスが「新規登録中」であるか否かを判定し(ステップS804)、ロードしたノード情報のステータスが「新規登録中」でないと判定した場合(ステップS804;No)、さらにロードしたノード情報のステータスが「割当中」であるか否かを判定し(ステップS809)、ロードしたノード情報のステータスが「割当中」でないと判定した場合(ステップS809;No)、さらにロードしたノード情報のステータスが「解除中」であるか否かを判定する(ステップS813)。この時点では、ノード211はグリッド210に参加していた状態であり、ノード情報のステータスは「割当中」となっているため、構成情報生成部104は、ロードしたノード情報のステータスが「解除中」でないと判定し(ステップS813;No)、ノード管理部101はノード情報のステータスを「解除中」に更新する(ステップS818)。
【0043】
その後、構成情報生成部104は、ステップS803に戻って、ステップS804、S809においてNo判定をし、さらにステップS813において構成情報生成部104は、ロードしたノード情報のステータスが「解除中」であると判定した場合(ステップS813;Yes)、「解除用」の構成情報を生成し、構成情報配信部106は、構成情報に含まれる「構成タイプ」をキーとして構成リポジトリ115にアクセスし、そのノードに必要なプログラム、設定ファイル、スクリプトを抽出し、抽出したこれらの更新用ファイルを割当用ノード211に送信し、構成エージェント2212は、受信した更新用ファイルの設定等を反映する(ステップS814)。
【0044】
構成エージェント2212は、更新用ファイルの内容を反映すると、ノード情報のステータスを「解除中」から「解除済み」に更新し(ステップS815)、グリッドプログラムの停止指示、グリッド設定の更新、グリッド用データ領域のクリア等、グリッド210からノード211を離脱させるための各種の設定を行う(ステップS816)。そして、構成エージェント2212は、その時点のノード属性情報を構成情報配信部106に送信し、構成情報配信部106は、そのノード属性情報を受信する。構成情報配信部106がそのノード属性情報を受信すると、ノード管理部101はノード情報テーブル111にアクセスし、ノード情報を更新後のノード属性情報に書き換え、ノード管理部101がノード情報テーブル111のステータスを「解除済み」から「初期化済み」に更新する(ステップS817)。以降、ノード管理部101が、システム管理者からグリッド210へのノード211に対する参加指示を受け付けると、構成情報生成部104は、再びノード情報テーブル111に記憶されているノード情報をロードし、ステップS802以降の各処理を繰り返す。
【0045】
なお、上述した例では、ステップS813において、ノード情報のステータスが「解除中」でないと判定した場合(ステップS813;No)、ステップS818においてノード管理部101が自動的にノード情報のステータスを「解除中」に更新しているが、ノード管理部101が解除指示を受け付けた際に、ノード情報をシステム管理者が手動で「解除中」に更新してもよい。この場合、上述したステップS818の実行を省略することができる。
【0046】
図9は、上述したグリッド構成管理処理を行った場合におけるノードのステータスの遷移を示す図である。
図9に示すように、割当用ノード221がノードプールに登録されると(NS1)、その割当用ノード221のノード情報のステータスが「新規登録中」に更新され、さらに初期化用の構成情報によって設定等が完了すると(NS2)、その割当用ノード221のノード情報のステータスが「初期化済み」に更新される。さらに、割当用の構成情報によって設定等が完了すると(NS3)、その割当用ノード221のノード情報のステータスが「割当中」に更新され、その後、グリッド設定の更新、およびグリッドプログラムが起動されると(NS4)、その割当用ノード221のノード情報のステータスが「割当済み」に更新される。そして、割当用ノード221は、ノード211としてグリッド210に参加する。
【0047】
その後、グリッド210からグリッド211が割当解除の指示を受けてグリッドから離脱すると(NS5)、そのノード211のノード情報のステータスが「解除中」に更新され、さらに解除用の構成情報によって設定等が完了すると(NS6)、そのノード211のノード情報のステータスが「初期化済み」に更新され、そのノードが割当用ノード221として再びノードプールに登録され、他のグリッド210への再割り当てが可能な予備リソースとなる。
【0048】
このように、グリッド構成管理システム1000が
図8に示したグリッド構成管理処理を行うことにより、作業に時間を要することのなく速やかにノードをグリッドに割り当てることができる。例えば、ノードを本システムに登録させると、その後グリッドに参加させる場合には、初期化済みの状態でノードプールにプーリングされるため、新たに登録作業を行うことなくグリッドへの割り当て作業を実行することができる。
【0049】
また、その割り当て作業は、ノードのグリッドへの参加指示を受けた後は自動的にグリッドに参加するための設定等を行うので、迅速にノードをグリッドに参加させることができる。また、グリッドに参加しているノード、しいてはそのグリッドのリソースの使用状況等を迅速に判断することができ、速やかにグリッド全体として最適なリソース配置が可能となり、処理能力を向上させる要求にオンデマンドに対応することができるようになる。