特許第5965489号(P5965489)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深セン概念貿易有限公司の特許一覧

<>
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000002
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000003
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000004
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000005
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000006
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000007
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000008
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000009
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000010
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000011
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000012
  • 特許5965489-照明/音声発生装置を備えた風船 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5965489
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月3日
(54)【発明の名称】照明/音声発生装置を備えた風船
(51)【国際特許分類】
   A63H 27/10 20060101AFI20160721BHJP
   A63H 33/22 20060101ALI20160721BHJP
   A63H 5/00 20060101ALI20160721BHJP
   A63H 9/00 20060101ALI20160721BHJP
【FI】
   A63H27/10 B
   A63H33/22 A
   A63H5/00 A
   A63H9/00 Q
   A63H9/00 E
   A63H9/00 F
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-534919(P2014-534919)
(86)(22)【出願日】2012年1月4日
(65)【公表番号】特表2014-528810(P2014-528810A)
(43)【公表日】2014年10月30日
(86)【国際出願番号】CN2012070043
(87)【国際公開番号】WO2013053208
(87)【国際公開日】20130418
【審査請求日】2014年5月27日
(31)【優先権主張番号】201110311576.6
(32)【優先日】2011年10月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514094092
【氏名又は名称】深セン概念貿易有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリック,ボー シュティーラー
【審査官】 前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−521044(JP,A)
【文献】 実開平06−022794(JP,U)
【文献】 特開平06−327846(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/095788(WO,A1)
【文献】 実開昭53−061000(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00
G09F19/00−27/00
F21V 1/00− 8/00
F21V 9/00−15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
風船壁内に照明/音声発生装置が固定された風船であって、
前記照明/音声発生装置がケーシングを備え、前記ケーシングに外カバーを掛合させると共に前記ケーシングと前記外カバーとの間に前記風船壁を位置させることで、前記外カバー風船壁に固定され
更に、前記外カバーには、前記照明/音声発生装置を制御する制御スイッチの備わるスイッチ外カバーが掛合される
ことを特徴とする照明/音声発生装置を備えた風船。
【請求項2】
前記制御スイッチは外カバーの上部に固定されている
請求項1に記載の照明/音声発生装置を備えた風船。
【請求項3】
前記外カバーは少なくとも1の押圧部を備え、照明/音声発生装置内には、照明/音声発生装置の電気接続を導通させるための制御スイッチが取り付けられていて、押圧部は制御スイッチに対応していて、押圧部に対する押圧によって制御スイッチの制御が達成される
請求項2に記載の照明/音声発生装置を備えた風船。
【請求項4】
前記外カバーにはスイッチ台が覆設されていて、照明/音声発生装置のオンオフを制御するため、制御スイッチがスイッチ台に設けられるとともに、風船内に伸入して照明/音声発生装置の回路に接触する
請求項1に記載の照明/音声発生装置を備えた風船。
【請求項5】
前記スイッチ台は押圧部を備え、押圧部の下部が制御スイッチのトリガー機構に設置され、制御スイッチのトリガー機構は照明/音声発生装置の固定部に伸入し、接触片は固定部まで延伸してトリガー機構に対応する
請求項4に記載の照明/音声発生装置を備えた風船。
【請求項6】
前記接触片は固定部まで延伸して湾曲部を形成し、湾曲部は突出してトリガー機構に対応し、湾曲部がボタン電池に接触するために、ボタン電池の後部は中空構造となっている
請求項5に記載の照明/音声発生装置を備えた風船。
【請求項7】
風船体における照明/音声発生装置が固定される位置には、風船体の壁に柔軟性の保護膜が付設されている
請求項1に記載の照明/音声発生装置を備えた風船。
【請求項8】
前記保護膜は、紙片、粘着性のシール/紙、ラップフィルム、柔軟性プラスチックフィルム、ポリバルーン、布地のいずれかとすることができ、保護膜は照明/音声発生装置の占有面積よりも大きい
請求項7に記載の照明/音声発生装置を備えた風船。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風船に関し、特に、照明/音声発生装置を備えた風船に関する。
【背景技術】
【0002】
物質的な生活水準の持続的向上に伴い、風船はその特有の装飾性から、生活内における選択肢のひとつとなっている。通常、人々は風船に注気し、単体の風船として、または複数の風船を組み合わせて周囲を装飾する。
【0003】
しかし、このような使用方法はあまりに単調で、多様なニーズに応えることができない。そこで、特許文献1に開示される発光風船のように、各種効果を備えた風船が創造されている。当該風船は照明効果を備えていて、LED灯を発光体とし、シリコン光電池が電力供給する発光回路装置が、通気孔を有するプラスチック製の筐体内に装着されている。前記発光風船は簡易な構造で使いやすく、プラスチックチューブを取り付けて携帯したり、紐を結び付けて牽引し、空中に漂わせて楽しんだり、夜景を彩ったりするのに適している。
【0004】
しかし、このような風船の構造形式では発光は可能なものの、発光体と気体注入構造が風船の吸気口箇所に位置するため風船への気体注入に不便であり、かつ、風船が相対的に重いことから空中へ上げるのが困難であった。さらに、製造およびコストの問題から、広く応用されるには至っていない。
【0005】
特許文献2は、照明装置を風船の内壁に固定する構造を開示している。当該構造において、照明装置は下部にLED灯を備えるとともに、上部側には突出したキノコ状部を備えていて、風船を照明装置に密着させるべくOリングでキノコ状部の下部を縛ることで、照明装置と風船を固定している。さらに、吸気口箇所には伸出する矢尻型の拡大部を設けていて、当該矢尻型の拡大部が照明装置の接触片に接続され、矢尻型の拡大部を引き出すことで照明回路が導通し、LED灯が点灯する。このような構造は、風船の吸気口箇所に照明装置を設けないため風船へ注気しやすいほか、照明装置を小型化して風船内に取り付け可能とする一方で、次のような欠点がある。キノコ状部とOリングを設けたことで風船と照明装置の固定構造が単一的となり、風船と照明装置の固定は、Oリングをキノコ状部のネック部に設置することでのみ可能となるとともに、キノコ状部は固定構造の一部にすぎず、他の機能を実現することができない。また、キノコ状部のネックを形成するために、加工技術および過程がたいへん複雑となり、製造コストが上昇してしまう。さらに、矢尻型の拡大部は制御が簡単ではあるが、資源の浪費を招来し、環境保護に適さない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許出願第200610122541.7号
【特許文献2】英国特許出願第GB20070004575号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、内部に照明/音声発生装置を備え、制御および気体注入がしやすく、かつ低コストな、照明/音声発生装置を備えた風船を提供することを課題とする。
【0008】
本発明の他の目的は、照明/音声発生装置の制御が簡単であり、かつ風船の気体注入に影響せず、環境に影響を与える廃棄物が発生しない、照明/音声発生装置を備えた風船を提供することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、風船の外部から照明/音声発生装置のオンオフ制御を実現可能であり、資源の節約に適した、照明/音声発生装置を備えた風船を提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、照明/音声発生装置と風船壁との接触部位に保護構造を備え、当該構造が風船の爆発時に風船の照明/音声発生装置の飛行方向に影響を与え、飛行速度を減速させることで、照明/音声発生装置が人身に危害を及ぼさないよう保証する、照明/音声発生装置を備えた風船を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を達成するため、本発明は次の形態を備える。
【0012】
風船体、照明/音声発生装置を含み、照明/音声発生装置が風船体の壁に固定される、照明/音声発生装置を備えた風船であって、前記照明/音声装置が外カバーを介して風船壁に固定されていることを特徴とする。
【0013】
前記風船は、通常はエマルション風船、アルミフィルム風船、またはその他材質の風船である。
【0014】
前記照明/音声発生装置は照明灯または音声発生器、電池を備え、電池は各種方式で照明装置または音声発生器に電気接続され、かつ、照明/音声発生装置の外端は固定部であり、風船は当該固定部を覆っていて、外カバーは風船と固定部に固結されている。さらに、前記照明/音声発生装置の前端には照明灯または音声発生器が備えられ、照明/音声発生装置の中部にはボタン電池が設けられ、ボタン電池は接触片を介して照明灯または音声発生器に接続され、照明/音声発生装置の後部は固定部であり、風船体は当該固定部を覆っていて、外カバーがさらに当該固定部に掛止されている。
【0015】
照明灯は、白熱灯、ネオン灯、LED灯のいずれかとすればよく、音声発生器は、通常の意味において音楽または音声を再生可能な装置、例えばスピーカーである。ボタン電池は必要に応じて容量、サイズおよび数量を予め設定してもよいが、通常は、発光または音声発生の必要を満たすために、ボタン電池は2〜4個備えられる。
【0016】
さらに、前記外カバーには照明/音声発生装置のオンオフを制御するための制御スイッチが設けられている。
【0017】
さらに、前記制御スイッチは外カバーの上部に固定されている。
【0018】
さらに、前記外カバーは少なくとも1の押圧部を備え、照明/音声発生装置内には、照明/音声発生装置の電気接続を導通させて、照明/音声発生装置を動作させるための制御スイッチが取り付けられていて、押圧部は制御スイッチに対応していて、押圧部に対する押圧によって制御スイッチの制御との目的が達成される。
【0019】
通常の場合、外カバー内には風船壁が備えられ、風船壁内には制御スイッチが設けられ、制御スイッチは照明/音声発生装置に対応するが、場合によっては、風船壁が制御スイッチの下部に位置してもよい。
【0020】
さらに、前記外カバーにはスイッチ台が覆設されていて、照明/音声発生装置のオンオフを制御すべく、制御スイッチがスイッチ台に設けられるとともに、風船内に伸入して照明/音声発生装置の回路に接触する。
【0021】
前記制御スイッチは、圧接式、押動式、トグル式のいずれかである。
【0022】
比較的好ましい形態として、前記スイッチ台は押圧部を備え、前記制御スイッチはトリガー機構であり、押圧部の下部がトリガー機構に対応していて、トリガー機構は照明/音声発生装置の固定部に伸入し、接触片は固定部まで延伸してトリガー機構に対応し、トリガー機構によって接触片をボタン電池と導通させる、あるいはボタン電池との電気接続を切断可能とする。
【0023】
さらに、前記接触片は固定部まで延伸して湾曲部を形成し、湾曲部は突出してトリガー機構に対応し、湾曲部がボタン電池に接触して電気接続を形成し、照明/音声発生装置を動作させやすいよう、ボタン電池の後部は中空構造となっている。
【0024】
押圧部とトリガー機構は、通常は、例えばプラスチック、プラスチック、ゴムなどの非導電性の材料からなり、接触片は、ニッケルめっき金属片のような導電性金属材料からなる。
【0025】
前記照明装置は、通常はケーシング内に設けられている。照明装置の安全と信頼性を高めるために、ケーシングは上ケーシングと下ケーシングから構成され、上ケーシングと下ケーシングは互いに固定可能なことから、照明装置が収納されるとともに、照明灯が露出される。かつ、上ケーシングと下ケーシングは共同で1の後部を構成し、当該後部が外カバーに係合されることで、照明装置を外カバーによって堅固に風船体の壁に固定することができる。
【0026】
風船が使用過程において度々爆発することを考慮して、風船の安全性を強化するために、風船体における照明/音声発生装置が固定される位置には、風船体の壁に柔軟性の保護膜を付設し、風船の爆発時に、照明/音声発生装置が高速で飛び回り、人身に危害を及ぼすことを回避する。
【0027】
一般的に、保護膜は通常は風船壁の内側、すなわち風船内に設けられるが、別の実施形態では、風船壁の外側にも保護膜を付着させてもよい。
【0028】
前記保護膜は、紙片、粘着性のシール/紙、ラップフィルム、柔軟性プラスチックフィルム、ポリバルーン、布地のいずれかとすることができる。
【0029】
前記保護膜は、良好な保護効果を備えるために、照明/音声発生装置の占有面積よりも大きくなければならない。
【0030】
保護膜を風船壁の外側に設置する場合、比較的好ましい形態としては粘着性のシール/紙を付設する。使用者は、風船に注気した後に、粘着性のシール/紙を照明/音声発生装置の周囲の風船壁に貼付することで、さらなる安全保護効果を達成する。
【0031】
前記保護膜は、風船壁の内側と外側に同時に設けてもよい。
【0032】
本発明は、従来の風船に影響を与えることなく、外カバーを介して照明/音声発生装置を固定するため、照明/音声発生装置を設置および装着しやすく、また、照明/音声発生装置の設置構造が簡略化され、製造コストが低減される。かつ、当該構造は風船の気体注入と使用に影響を及ぼすことがなく、装飾および娯楽をより提供しやすくなる。
【0033】
この構造の下で、さらに照明/音声発生装置の制御も実現可能である。簡単な押圧動作を行うだけで照明/音声発生装置のオンオフ制御を実現可能であり、風船の吸気口に付設された部材で別途制御を行う必要がないほか、さらには資源の節約も可能なことから、環境に対する汚染や悪影響が回避される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明における照明装置と外カバーを結合する一実施形態の構造図
図2】本発明が実施する第2実施形態の構造図
図3図2に示す形態において照明装置を点灯した構造図
図4】本発明が実施する第3実施形態の構造図
図5図4に示す形態において照明装置を点灯した構造図
図6】本発明が実施する第4実施形態の構造図
図7図6に示す形態において照明装置を点灯した構造図
図8】本発明が実施する第5実施形態の構造図
図9図8に示す形態において照明装置を点灯した構造図
図10】本発明が実施する第6実施形態の構造図
図11図10に示す形態において照明装置を点灯した構造図
図12】本発明が実施する第7実施形態の構造図
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の目的、技術方案および利点をより明確にするために、以下に図面と実施例を組み合わせて本発明をさらに詳細に説明する。なお、ここで述べる具体的な実施例は本発明を説明するためのものにすぎず、本発明を限定する主旨ではない。
【0036】
図1を参照して、本実施形態では、分解立体図を用いて照明装置と外カバーを結合する構造形式について述べるため、図中には風船を描画していないが、風船は依然として本発明を構成する必須要素である。ここでは、風船の構造に変更を加えていないことから、照明装置と外カバーの構造的特徴を説明するために、これら要素についてのみ説明する。
【0037】
通常、照明装置はLED灯1、接触片2、上ケーシング3、下ケーシング4からなり、トリガー機構5によってLED灯の点灯を制御する。うち、上ケーシング3と下ケーシング4は互いに固定可能である。具体的には、上ケーシング3の一方の側にバンプ32とスタッド33が備えられ、下ケーシング4のバンプ32およびスタッド33に対応する位置には係合溝45および係合孔46が設けられ、バンプ32およびスタッド33は係合溝45および係合孔46に嵌入して、上ケーシング3と下ケーシング4を固定可能である。同様に、下ケーシング4の他方の側にもバンプとスタッドが備えられ、対応部位の上ケーシング3に係合溝および係合孔が備えられる。上ケーシング3と下ケーシング4の両側での掛合によって、両者を堅固に固定することができる。これにより、上ケーシング3の前部31と下ケーシング4の前部41が大きめの孔を形成し、LED灯1が当該孔からちょうど露出して照明を行う。
【0038】
LED灯1は後方に向かって伸びる2つの接触片2および22を備え、接触片22はボタン電池8の前部に直接接続され、接触片2は後方に向かって伸び、ボタン電池8の後部まで延伸するとともに、湾曲部21を形成する。接触片2の後端において伸びる湾曲部21とボタン電池8とが回路を形成することで、LED灯1に電力が供給される。
【0039】
ボタン電池8は上ケーシング3と下ケーシング4によって形成される中部空洞42内に取り付けられ、中部空洞42は上ケーシング3と下ケーシング4の後部で形成される後部空洞43と連通している。これにより、トリガー機構5によって接触片2の湾曲部21を押圧して回路を導通させ、LED灯1の点灯と消灯を制御可能となる。
【0040】
トリガー機構5の中部には枢結スリーブ52が備えられ、当該枢結スリーブ52が後部空洞43内の突出軸47に覆設されることで、トリガー機構5はこの突出軸47まわりに左右に揺動可能とされる。トリガー機構5の両側には圧接部51が伸びていて、トリガー機構5の下部には突出した押持部53が備えられる。トリガー機構5の一方の圧接部51を押圧すると、押持部53が湾曲部21を押動または湾曲部21に対する押圧を解除することから、LED灯の点灯または消灯効果が達成される。
【0041】
下ケーシング4の後部44は掛合部を備え、同様に、上ケーシングの後部も掛合部34を備える。外カバー6が掛合溝62を介して掛合部34に嵌設されることで、照明装置と風船体をしっかりと結合することができる。外カバー6を装着しやすいように、通常は外カバー6の一方の側に切欠き61が加工される。
【0042】
LED灯1の点灯または消灯を制御しやすいように、さらにスイッチ外カバー7が設けられる。スイッチ外カバー7は外カバー6の底縁63に掛合し、外カバー6とともに照明装置を堅固に風船体の壁に固定することができる。トリガー機構5を制御しやすいように、スイッチ外カバー7の上部には押圧部71が備えられる。
【0043】
図2は、本発明における他の具体的な実施形態の簡略図である。本実施形態において、LED灯30とボタン電池40は照明装置の筐体内に取り付けられていて、接触片60はボタン電池40の後部に向かって伸び、照明装置の筐体は外側に延伸して照明装置の後部20を形成している。当該後部20は更に外側に延伸してスイッチ台90を形成し、押圧部70がスイッチ台90の表面に位置し、当該押圧部70を介してトリガー機構80を前進させるように押動可能である。
【0044】
外カバー50は照明装置を風船体10の壁に固定し、LED灯30を風船の内部に位置させる。
【0045】
図3を組み合わせて、LED灯30を点灯したい場合、矢印方向に押圧部70を圧接することで、トリガー機構80を下向きに運動させるように押動する。これにより、接触片60をボタン電池40上に押持し、回路を導通させることでLED灯30が点灯する。
【0046】
本実施形態では、スイッチ台90と照明装置の後部20が一体化構造を形成しているが、他の実施形態においてはさらに簡略化して、図4図5に示すようにスイッチ台を省略してもよい。
【0047】
図4は、本発明における第3の具体的な実施形態の簡略図である。本実施形態において、LED灯301とボタン電池401は照明装置の筐体内に取り付けられていて、接触片601はボタン電池401の後部に向かって伸び、照明装置の筐体は外側に延伸して照明装置の後部201を形成している。
【0048】
押圧部701が外カバー501の表面に位置し、当該押圧部701を介してトリガー機構801を動作させることができる。トリガー機構801はトグルスイッチであり、後部201内に位置し、矢印方向に動作することで接触片601をボタン電池401に接触させることができる。
【0049】
外カバー501は照明装置を風船体101の壁に固定し、LED灯301を風船の内部に位置させる。
【0050】
図5を組み合わせて、LED灯301を点灯したい場合、押圧部701を介してトリガー機構801を右へ回動するよう矢印方向に動作させることで、トリガー機構801の底部が接触片601を押圧し、接触片601がボタン電池401に押持されることで回路が導通され、LED灯301が点灯する。
【0051】
図6は、本発明における第4の具体的な実施形態の簡略図である。本実施形態の基本構造は図4と一致しているが、押圧部とトリガー機構の配置が異なる点で区別される。LED灯302とボタン電池402は照明装置の筐体内に取り付けられ、接触片602はボタン電池402の後部に向かって伸びるとともに、トリガー機構802が押圧しやすいよう、ボタン電池402の後部で湾曲部を形成している。照明装置の筐体は外側に延伸し、照明装置の後部202を形成している。
【0052】
左右2つの押圧部702が外カバー502の表面に位置し、当該押圧部702を介して左右でトリガー機構802を押圧可能である。トリガー機構802は後部202の内側に位置し、左右に揺動することで接触片602をボタン電池402に接触させることができる。
【0053】
外カバー502は照明装置を風船体102の壁に固定し、LED灯302を風船の内部に位置させる。
【0054】
図7を組み合わせて、LED灯302を点灯したい場合、押圧部702を介してトリガー機構802を右へ回動するよう矢印方向に動作させることで、トリガー機構802が接触片602を押圧し、接触片602がボタン電池402に押持されることで回路が導通され、LED灯302が点灯する。
【0055】
図8は、本発明における第5の具体的な実施形態の簡略図である。本実施形態において、LED灯303とボタン電池403はやはり照明装置の筐体内に取り付けられていて、接触片603はボタン電池403の後部に向かって伸び、照明装置の筐体は外側に延伸して照明装置の後部203を形成している。
【0056】
左右2つの押圧部703が外カバー503の表面に位置し、当該押圧部703を介して左右でトリガー機構803を押圧可能である。トリガー機構803は左右方向のトグルスイッチであり、後部203の内側に位置して、左右に動作することで接触片603をボタン電池403に接触させることができる。
【0057】
外カバー503は照明装置を風船体103の壁に固定し、LED灯303を風船の内部に位置させる。
【0058】
図9を組み合わせて、LED灯303を点灯したい場合、矢印方向に押圧部703を圧接することで、押圧部703がトリガー機構803を回動させるように押圧し、トリガー機構803の底部が接触片603を押圧して、接触片603がボタン電池403に押持されることで回路が導通され、LED灯303が点灯する。LED灯303を消灯したい場合には、他方の押圧部703を圧接すればよい。
【0059】
図10は、本発明における第6の具体的な実施形態の簡略図である。本実施形態では使い捨ての風船に対応すべく、LED灯304は起動後に常時点灯状態となる。LED灯304とボタン電池404は照明装置の筐体内に取り付けられていて、接触片604はボタン電池404の後部に向かって伸び、照明装置の筐体は外側に延伸して照明装置の後部204を形成している。
【0060】
接触片604による回路導通に対応する位置に、突出した係合片904が設けられている。接触片604がトリガー機構804に押動されてボタン電池404に押持されると、係合片904は、接触片604が回路を安定的に導通可能であるとともに、再びボタン電池404から分離することのないよう、接触片604を係止する。トリガー機構804自体には複数のアンダーカットが備えられ、押圧過程で安定的に前進可能である。
【0061】
押圧部704が外カバー504の表面に位置し、当該押圧部704を介してトリガー機構804を圧接可能である。トリガー機構804は後部204内に位置する。
【0062】
外カバー504は照明装置を風船体104の壁に固定し、LED灯304を風船の内部に位置させる。
【0063】
図11を組み合わせて、LED灯304を点灯したい場合、矢印方向に押圧部704を圧接することで、押圧部704がトリガー機構804を下向きに移動させるように押圧し、トリガー機構804が接触片604押圧して、接触片604がボタン電池404に押持されることで回路が導通され、LED灯304が点灯する。このとき、係合片904は、接触片604が回路を安定的に導通可能であるとともに、再びボタン電池404から分離することのないよう、接触片604を係止する。
【0064】
図12は本発明の第7実施形態の構造図である。図中、LED灯305とボタン電池405は照明装置の筐体内に取り付けられていて、接触片605はボタン電池405の後部に向かって伸び、照明装置の筐体は外側に延伸して照明装置の後部205を形成している。
【0065】
左右2つの押圧部705が外カバー505の表面に位置し、当該押圧部705を介して左右でトリガー機構805を押圧可能である。トリガー機構805は左右方向のトグルスイッチであり、後部205内に位置して、左右に動作することで接触片605をボタン電池405に接触させるよう押持することができる。
【0066】
外カバー505は照明装置を風船体105の壁に固定し、LED灯305を風船の内部に位置させる。うち、外カバー505の内側には内向きに突出したねじ山5051が備えられ、対応位置の後部205にはねじ溝2051が備えられる。ねじ山5051はねじ溝2051内に嵌入可能であり、装着時には、外カバー505を回転させることで外カバー505と後部205を堅固かつ安定的に結合することができる。
【0067】
LED灯305を点灯したい場合、押圧部705を圧接することで、押圧部705がトリガー機構805を回動させるように押圧し、トリガー機構805の底部が接触片605を押圧して、接触片605がボタン電池405に押持されることで回路が導通され、LED灯305が点灯する。LED灯305を消灯したい場合には、他方の押圧部705を圧接すればよい。
【0068】
総括すると、本発明における構造改良の要点は外カバーを設けたことにある。外カバーを照明装置(例えば音声発生装置のような他の装置であってもよい)に直接固定することで、風船体の壁は外カバーと照明装置の間に位置することになるため、照明装置に対し特殊なネック加工を施す必要がなくなる。外カバーと照明装置は、掛合(例えば内掛)、ねじ、溶接(例えば超音波溶接)、締りばめ、および類似の方式で固定すればよい。そして、外カバーは付属の制御スイッチを引き続き利用可能であり、照明装置を制御しやすい。
【0069】
以上は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を限定するものではない。本発明の主旨と原則の下で加えられる修正、等価の入れ替えおよび改良等は、いずれも本発明の保護の範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12