特許第5965646号(P5965646)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北陸電力株式会社の特許一覧 ▶ 日本安全産業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5965646-外灯の不点探査装置及び不点探査方法 図000002
  • 特許5965646-外灯の不点探査装置及び不点探査方法 図000003
  • 特許5965646-外灯の不点探査装置及び不点探査方法 図000004
  • 特許5965646-外灯の不点探査装置及び不点探査方法 図000005
  • 特許5965646-外灯の不点探査装置及び不点探査方法 図000006
  • 特許5965646-外灯の不点探査装置及び不点探査方法 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5965646
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月10日
(54)【発明の名称】外灯の不点探査装置及び不点探査方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20160728BHJP
   F21S 8/08 20060101ALI20160728BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20160728BHJP
   H05B 37/03 20060101ALI20160728BHJP
【FI】
   H05B37/02 Z
   F21S8/08
   F21V23/00 113
   F21V23/00 111
   H05B37/02 D
   H05B37/03 C
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-3348(P2012-3348)
(22)【出願日】2012年1月11日
(65)【公開番号】特開2013-143289(P2013-143289A)
(43)【公開日】2013年7月22日
【審査請求日】2014年11月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000242644
【氏名又は名称】北陸電力株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592112558
【氏名又は名称】日本安全産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090206
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 信道
(72)【発明者】
【氏名】高溝 仁志
(72)【発明者】
【氏名】中田 俊之
(72)【発明者】
【氏名】板庇 正直
(72)【発明者】
【氏名】長岡 勇樹
(72)【発明者】
【氏名】市川 竜之介
(72)【発明者】
【氏名】柴田 学
(72)【発明者】
【氏名】森川 恭裕
(72)【発明者】
【氏名】大平 邦延
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−135257(JP,A)
【文献】 特開平11−074095(JP,A)
【文献】 特開平04−177172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02
F21S 8/08
F21V 23/00
H05B 37/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源と自動点滅器と外灯機器からなる回路の不点原因箇所を探査する外灯不点探査装置であって、
操作部と接続端子を備えており、接続端子は、電源と自動点滅器と外灯機器をつなぐケーブルのうち、電源と自動点滅器をつなぐ自動点滅器一次側箇所と、電源と外灯機器をつなぐ箇所と、自動点滅器と外灯機器をつなぐ自動点滅器二次側箇所にそれぞれ接続するものであり、各接続端子は、ケーブルを把持して離脱不能で自立するとともに、把持と同時に被覆を貫通して芯線と電気的接触をする針を有しており、
操作部は、各接続端子を接続したままの状態で、自動点滅器一次側の電圧の測定と、自動点滅器二次側の電圧の測定、及び自動点滅器を迂回して電源と外灯機器を直接つなぐ状態のいずれかに切替できることを特徴とする外灯不点探査装置。
【請求項2】
電源と自動点滅器と外灯機器からなる回路の不点原因箇所を探査する外灯不点探査装置を使用し、
外灯不点探査装置は、三つの接続端子と、操作部とを備えており、第一の接続端子は、電源と自動点滅器と外灯機器をつなぐケーブルのうち、電源と自動点滅器をつなぐ自動点滅器一次側箇所の被覆を針で貫通して芯線と電気的接触をさせて接続し、第二の接続端子は、電源と外灯機器をつなぐ箇所の被覆を針で貫通して芯線と電気的接触をさせて接続し、第三の接続端子は、自動点滅器と外灯機器をつなぐ自動点滅器二次側箇所の被覆を針で貫通して芯線と電気的接触をさせて接続し、操作部では第一〜第三の各接続端子を接続したままの状態で、自動点滅器一次側の電圧の測定と、自動点滅器二次側の電圧の測定と、自動点滅器を迂回して電源と外灯機器を直接つなぐ状態のいずれかに切替できることを特徴とする外灯不点探査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外灯機器が切れたときの不点原因箇所の探査に使用する不点探査装置及び不点探査方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電柱に設置される外灯機器は、自動点滅器が日照状況を感知して外灯を点灯させるものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−102373号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外灯を備える電柱の設置数の膨大さから、外灯が切れる事象は日々報告されており、その原因としては外灯機器の光源切れや、自動点滅器の故障が大部分を占めるものであった。このときに、事業者が高所作業車などで外灯のある場所までのぼり、図6のように、自動点滅器の採光部をカバーで覆い、遮光すること(図中のc1)により、外灯の点灯の有無を調べ、点灯しない場合には、テスター等の電圧測定器を使用し、接続端子を回路中の電源と自動点滅器の間の自動点滅器一次側箇所にあるケーブルに接続(図中のc2)し、そこで電圧が検知された場合には、回路中の自動点滅器と外灯機器の間の自動点滅器二次側箇所に接続端子を接続し直して再度電圧の有無を調べ(図中のc3)、電圧が検知されなければ、電源と外灯を直接接続(図中のc4)することにより、外灯の不点原因を探す手法がとられていた。また、電圧測定器の接続端子を回路中のケーブルに接続するときには、測定箇所のケーブルの被覆を削ぎ、露出した芯線に接続端子を接続して電圧を測定する。しかしながら、外灯の不点原因を発見するには、上記の作業を繰り返して探査しなければならず、さらに、両手で接続端子を接触させながら電圧測定器の表示メーターを確認することから、作業姿勢が大変不安定なものとなる。さらに、接続時のケーブルの被覆を削ぎ落した測定箇所は、短絡事故を防ぐために絶縁処理を施す必要があることから、その復元作業に手間がかかり、探査に要するコストも増加するものであった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、作業手間がかからず効率的に外灯の不点原因箇所を発見できる外灯不点探査装置及び不点探査方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のうち請求項1記載の発明は、電源と自動点滅器と外灯機器からなる回路の不点原因箇所を探査する外灯不点探査装置であって、操作部と接続端子を備えており、接続端子は、電源と自動点滅器と外灯機器をつなぐケーブルのうち、電源と自動点滅器をつなぐ自動点滅器一次側箇所と、電源と外灯機器をつなぐ箇所と、自動点滅器と外灯機器をつなぐ自動点滅器二次側箇所にそれぞれ接続するものであり、各接続端子は、ケーブルを把持して離脱不能で自立するとともに、把持と同時に被覆を貫通して芯線と電気的接触をする針を有しており、操作部は、各接続端子を接続したままの状態で、自動点滅器一次側の電圧の測定と、自動点滅器二次側の電圧の測定、及び自動点滅器を迂回して電源と外灯機器を直接つなぐ状態のいずれかに切替できることを特徴とする。
【0006】
本発明のうち請求項2記載の発明は、電源と自動点滅器と外灯機器からなる回路の不点原因箇所を探査する外灯不点探査装置を使用し、外灯不点探査装置は、三つの接続端子と、操作部とを備えており、第一の接続端子は、電源と自動点滅器と外灯機器をつなぐケーブルのうち、電源と自動点滅器をつなぐ自動点滅器一次側箇所の被覆を針で貫通して芯線と電気的接触をさせて接続し、第二の接続端子は、電源と外灯機器をつなぐ箇所の被覆を針で貫通して芯線と電気的接触をさせて接続し、第三の接続端子は、自動点滅器と外灯機器をつなぐ自動点滅器二次側箇所の被覆を針で貫通して芯線と電気的接触をさせて接続し、操作部では第一〜第三の各接続端子を接続したままの状態で、自動点滅器一次側の電圧の測定と、自動点滅器二次側の電圧の測定と、自動点滅器を迂回して電源と外灯機器を直接つなぐ状態のいずれかに切替できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のうち請求項1及び2記載の発明によれば、回路から接続端子を外すことなく、操作部での測定箇所の切り替えにより、電源側、自動点滅器側、外灯側のいずれかに異常があることが即座に判明するので、不点探査作業の効率化が図れることになる。さらに、接続端子が回路の被覆を大きく欠損させずに貫くとともに、その位置で自立することにより、回路をつなぐケーブルの被覆を削ぐ作業がなくなり補修が不要となり、さらに、接続端子が回路のケーブル被覆を挟んで自立することにより、ケーブルから離脱しにくい構造となって不点探査作業の効率化をより一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施による外灯不点探査装置の使用状態、及び外灯不点探査装置を使用する回路を示す簡略化した説明図である。
図2】本実施による外灯不点探査装置の平面図である。
図3】(a)〜(d)は、外灯不点探査装置の接続端子と、その接続端子の接続手順を示す図である。
図4】自動点滅器一次側及び二次側それぞれの電圧測定における外灯不点探査装置の使用状態を示す簡略化した平面図である。
図5】同じく、電源と外灯を直結するときの外灯不点探査装置の使用状態を示す平面図である。
図6】従来の外灯不点原因の探査手順を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の外灯不点探査装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施による外灯不点探査装置は、図2のように、操作部1と、操作部1から有線で接続される三つの接続端子(第一〜第三接続端子とする)2a〜2cとからなっている。操作部1は、本体カバー3と、表示メーター4と、切替スイッチ5と、直結スイッチ6とからなっている。表示メーター4は、本体カバー3の正面側に配置してあり、第一〜第三接続端子2a〜2cに接続した状態で、切替スイッチ5を切り替えたときに、内蔵する交流電圧計の針が振れて250Vまでの電圧値を表示する。
【0012】
切替スイッチ5は、図2を参照すれば、本体カバー3の表示メーター4の下部に設けてあり、ツマミ付きのダイヤル5aを有し、ダイヤル5aは、図4及び図5のように、左回し方向、中央、右まわし方向の三段階に切り替えできるとともに、各切替位置は、本実施形態の場合、左回し方向に切り替えれば、第一接続端子2aと第二接続端子2b間(自動点滅器一次側)の電圧を測定することに設定し、右回し方向に切り替えれば第二接続端子2bと第三接続端子2c間(自動点滅器二次側)の電圧を測定することに設定し、切替スイッチ5のダイヤル5aを中央に位置させたときは、電圧の測定をOFFにするものである。直結スイッチ6は本体カバー3の切替スイッチ5の近傍に配置してあり、図1図2を参照すれば、電源7と外灯機器9を直結している第一接続端子2aと第三接続端子2c間の電気的接続を行う。また、直結スイッチ6は、ボタン式になっており、その直結スイッチ6を押している間のみ、電気的接続を行うものである。また、本実施による外灯不点探査装置には、上部にロープ10が取り付けてあり、ロープ10は、輪を作って結びつけてあり、その輪を電柱の足場11等に引っ掛けておくことができる。
【0013】
第一〜第三接続端子2a〜2cは、図2図3(a)〜(d)のように、操作部1に取り付けてあり、本実施では、第一〜第三接続端子2a〜2cは、黒、白、赤とそれぞれ色が異なっている。また、第一〜第三接続端子2a〜2cの構造は、大きく分けて回路12中のケーブル12aの被覆を把持する把持部13と、操作部1から延長するコード15のプローブ15aに接続する被接続部14とからなっている。このうちの前記把持部13は、図2図3(a)〜(d)のように、筒体14aと、筒体14a内を進退自在に挿通する棒状をなす通電材16と、通電材16の長手方向の一端側に設けてあるケーブル押さえ部18と、通電材16の長手方向の他端側に設けてある押圧部19とからなっており、筒体14aの長手方向一端部には、ケーブル被押え部20が設けてある。通電材16は、筒体14a内に収容されている付勢部材21の付勢力によって常に押圧部19側に付勢されており、図3(b)のように、押圧部19を付勢部材21の付勢力に逆らって押したときに、通電材16が先端側に押し出されて同時にケーブル押さえ部18も先端側に突出する。また、通電材16の一端部は筒体側に屈曲しており、その先端部には針22を有している。ケーブル押さえ部18は、通電材16の長手方向一端側に僅かに移動可能な状態で取り付けてあり、ケーブル押さえ部18とケーブル被押さえ部20との間にケーブル12aを把持したときに、ケーブル押さえ部18が押圧部19側に移動するとともに、通電材16の針22がケーブル押さえ部18から突出し、その針22がケーブル12aの被覆を貫通して芯線23に到達する。
【0014】
上記の外灯不点探査装置は、下記に説明する回路に使用される。
回路12は、図1のように、電源7と自動点滅器8間、電源7と外灯機器9間及び自動点滅器8と外灯機器9間をそれぞれつないでおり、自動点滅器8が外部の暗さを感知してONとすることにより、電源7から外灯機器9が通電して外灯機器9が点灯する。
【0015】
本実施による外灯不点探査装置を上記の回路12に接続するときには、外灯不点探査装置の黒色の第一接続端子2aを電源7と自動点滅器8をつなぐ自動点滅器一次側箇所Xに接続し、電源7と外灯機器9をつなぐ箇所Yに白色の第二接続端子2bを接続し、赤色の第三接続端子2cを自動点滅器8と外灯機器9をつなぐ自動点滅器二次側箇所Zに接続する。そして、上記のように第一〜第三の各接続端子2a〜2cを接続した外灯不点探査装置を使用して不点箇所を探査するときは、自動点滅器の採光部をカバーで遮光した状態で、図4(a)のように、外灯不点探査装置の切替スイッチ5を「黒白」に切り替えることで、黒色の第一接続端子2aと白色の第二接続端子2b間(自動点滅器一次側)の電圧が測定され、電圧が検知されなければ電源7側に不点原因があることが判明し、また、電圧が検知されれば自動点滅器8または外灯機器9のいずれかに不点原因があることが判明する。次に、図4(b)のように、外灯不点探査装置の切替スイッチ5を「赤白」に切り替えることで、白色の第二接続端子2bと赤色の第三接続端子2c間(自動点滅器二次側)の電圧が測定され、電圧が検知されるときには外灯機器9側に不点原因があることが判明し、電圧が検知されないときには、自動点滅器8または自動点滅器8と外灯機器9の両方に不点原因があることが判定される。最後に、自動点滅器の採光部を覆っているカバーを外して図5のように、直結スイッチ6を押すことで、外灯機器9が点灯したときには、自動点滅器8が不点原因であり、点灯しないときには自動点滅器8と外灯機器9の両方に不点原因があることが判定される。
【0016】
本発明の外灯不点探査装置は、特許請求の範囲に記載する範囲内で上記実施形態のものから変更することもできる。上記実施形態では、切替スイッチ5を自動点滅器一次側と自動点滅器二次側の二方向に切り替えを可能とし、電源7と外灯機器9を直結する直結スイッチ6を有する構造としたが、切替スイッチ5を電源7と外灯機器9の直結を含む三方向の切り替えを可能とする構造としてもよい。また、直結スイッチ6はボタン式としたが、例えば左右に倒すことでON、OFFの切り替えを行うスイッチでもよい。第一〜第三接続端子2a〜2cは、外灯不点探査装置の本体カバー3から延長するケーブル12aに着脱自在に取り付けてあるが、着脱しないものでもよい。さらに、本実施での探査手順を自動点滅器一次側の電圧測定、自動点滅器二次側の電圧測定、電源7と外灯機器9間の直結の順で行ったが、いずれの箇所から始めてもよい。
【符号の説明】
【0017】
1 操作部
2a 第一接続端子(接続端子)
2b 第二接続端子(接続端子)
2c 第三接続端子(接続端子)
7 電源
8 自動点滅器
9 外灯機器
12 回路
12a ケーブル
22 針
23 芯線
X 電源と自動点滅器をつなぐ自動点滅器一次側箇所
Y 電源と外灯機器をつなぐ箇所
Z 自動点滅器と外灯機器をつなぐ自動点滅器二次側箇所
図1
図2
図3
図4
図5
図6