特許第5965669号(P5965669)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5965669
(24)【登録日】2016年7月8日
(45)【発行日】2016年8月10日
(54)【発明の名称】スクイズフォーマ用ノズル付きキャップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/06 20060101AFI20160728BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20160728BHJP
【FI】
   B65D47/06 A
   B65D83/00 G
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-42993(P2012-42993)
(22)【出願日】2012年2月29日
(65)【公開番号】特開2013-177189(P2013-177189A)
(43)【公開日】2013年9月9日
【審査請求日】2014年12月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002170
【氏名又は名称】特許業務法人翔和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修
(74)【代理人】
【識別番号】100101292
【弁理士】
【氏名又は名称】松嶋 善之
(74)【代理人】
【識別番号】100107205
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 秀一
(72)【発明者】
【氏名】高野 将行
(72)【発明者】
【氏名】山田 孝
【審査官】 神山 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−323746(JP,A)
【文献】 特開2011−051622(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/06
B65D 83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体の胴部を押圧することにより内容液を発泡させて吐出するスクイズフォーマ容器に用いられるスクイズフォーマ用ノズル付きキャップであって、
ノズル部が一体として設けられているキャップ本体と、該キャップ本体の内側に装着される泡形成パーツとを含んで構成されており、
該泡形成パーツは、前記キャップ本体の内側に装着された際に、前記キャップ本体の縦軸方向に沿った面に配置される上下2段のメッシュ部を備えると共に、上段メッシュ部と下段メッシュ部の前方に突出する台座部を備えており、
該泡形成パーツは、混合室から当該泡形成パーツに送られる内容液と空気との混合物を、前記台座部よりも下方の前面側から、前記下段メッシュ部を通過させて後面側に到らせた後に、前記台座部よりも上方の後面側から、前記上段メッシュ部を通過させることで発泡させた状態で、前記ノズル部に送り出して吐出させるようになっており、
前記キャップ本体は、装着スカート部と、該装着スカート部から上方に突出して設けられたパーツ装着部と、該パーツ装着部と隣接して前記装着スカート部から上方に立設して設けられた前記ノズル部とを含み、
前記ノズル部は、前記パーツ装着部に前記泡形成パーツを装着した状態で、前記台座部を覆って配置された折曲げヒンジ部の部分で前方に折り曲げられていることで、ノズル本体部を横方向に延設させて設けられているスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ。
【請求項2】
前記泡形成パーツは、前後抜き可能な金型成形品となっている請求項1記載のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ。
【請求項3】
前記装着スカート部の前記パーツ装着部よりも前方側に、折り曲げられた前記ノズル部の下側外周面を当接させて前記ノズル部の折曲げ角度を規制する支持台部が設けられている請求項1又は2記載のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ。
【請求項4】
前記キャップ本体の内側に装着された前記泡形成パーツの下方に、チューブホルダーが取り付けられている請求項1〜3のいずれか1項記載のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ。
【請求項5】
前記泡形成パーツは、前記下段メッシュ部のメッシュ径よりも前記上段メッシュ部のメッシュ径の方が小さくなっている請求項1〜4のいずれか1項記載のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクイズフォーマ用ノズル付きキャップに関し、特に、容器本体の胴部を押圧することにより内容液を発泡させて吐出するスクイズフォーマ容器に用いられるスクイズフォーマ用ノズル付きキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
スクイズフォーマ容器は、内容液を収容した可撓性を有する容器本体の口首部に、内容液と空気とを混合する混合室と、メッシュからなる泡形成部材と、発泡させた内容液を吐出させるノズル部とを備えるキャップを装着して形成されるものである。スクイズフォーマ容器は、容器本体を押圧(スクイズ)することにより、容器本体の内部の内溶液と空気とを、混合室に送り込んで混合した状態で、泡形成部材を通過させることにより内容液を発泡させて、ノズル部から吐出させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、スクイズフォーマ容器は、発泡させた内容液の泡質を向上させるために、泡形成部材として、例えばメッシュ径の異なる複数のメッシュを用い、内溶液と空気との混合物を、メッシュ径の大きなメッシュを通過させて粗い泡を形成してから、さらにメッシュ径の小さなメッシュを通過させることで、きめの細かい均質且つ良質の泡を形成できるようにしたものも開発されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−51622号公報
【特許文献2】特表2007−528780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2のスクイズフォーマ容器によれば、メッシュ径の異なる複数のメッシュが、別々の部材としてキャップに組み込まれるので、キャップの構成が複雑になると共に、キャップの組み立て工程も煩雑になる。
【0006】
本発明は、メッシュ径の異なる複数のメッシュを、簡易な構成及び組み立て工程によって容易にキャップに組み込むことができると共に、泡質がコントロールされた良質の泡を安定した状態で形成することのできるスクイズフォーマ用ノズル付きキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、容器本体の胴部を押圧することにより内容液を発泡させて吐出するスクイズフォーマ容器に用いられるスクイズフォーマ用ノズル付きキャップであって、ノズル部が一体として成形されたキャップ本体と、該キャップ本体の内側に装着される泡形成パーツとを含んで構成されており、該泡形成パーツは、前記キャップ本体の内側に装着された際に、前記キャップ本体の縦軸方向に沿った面に配置される上下2段のメッシュ部を備えると共に、上段メッシュ部と下段メッシュ部の前方に突出する台座部を備えており、該泡形成パーツは、混合室から当該泡形成パーツに送られる内容液と空気との混合物を、前記台座部よりも下方の前面側から、前記下段メッシュ部を通過させて後面側に到らせた後に、前記台座部よりも上方の後面側から、前記上段メッシュ部を通過させることで発泡させた状態で、前記ノズル部に送り出して吐出させるスクイズフォーマ用ノズル付きキャップを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップによれば、メッシュ径の異なる複数のメッシュを、簡易な構成及び組み立て工程によって容易にキャップに組み込むことができると共に、泡質がコントロールされた良質の泡を安定した状態で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の好ましい一実施形態に係るスクイズフォーマ用ノズル付きキャップが取り付けられたスクイズフォーマ容器の側面図である。
図2】本発明の好ましい一実施形態に係るスクイズフォーマ用ノズル付きキャップの断面図である。
図3】(a)は泡形成パーツの斜視図、(b)は(a)のA−Aに沿った断面図である。
図4】本発明の好ましい一実施形態に係るスクイズフォーマ用ノズル付きキャップの分解斜視図である。
図5】本発明の好ましい一実施形態に係るスクイズフォーマ用ノズル付きキャップの分解断面図である。
図6】(a)、(b)は、ノズル部を折り曲げる状況を説明するスクイズフォーマ用ノズル付きキャップの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好ましい一実施形態に係るスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ10は、図1及び図2に示すように、いわゆるスクイズフォーマ容器11に取り付けて用いるノズル16が設けられたキャップであって、従来のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップと同様に、容器本体12の口首部12aに装着されて、内容液を空気と混合した後に泡状にして吐出する機能を備える。本実施形態では、スクイズフォーマ容器11は、可撓性を有する容器本体12の胴部12bを押圧(スクイズ)することにより、容器本体12の内部の内溶液と空気とを混合室18で混合させると共に、泡形成部材である泡形成パーツ13(図2参照)を通過させることで発泡させて、内容液を泡としてノズル部16から吐出できる。また、本実施形態のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ10は、泡形成パーツ13が、後述する所定の形状を有することで(図3(a)、(b)参照)、ワンパーツの一体成形品として、メッシュ径の異なる複数のメッシュ部14a,14bをキャップの内部に容易に組み付けることを可能にする。さらに、本実施形態のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ10は、ノズル部16及び泡形成パーツ13が、後述する所定の形状を有することで、ノズル本体部16bが斜め下方に向けて横方向に延設するキャップ本体17を、容易に形成できるようにする(図6(a)、(b)参照)。
【0011】
そして、本実施形態のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ10は、図1及び図2に示すように、容器本体12の胴部12bを押圧することにより内容液を発泡させて吐出するスクイズフォーマ容器11に用いられるキャップであって、ノズル部16が一体として成形されたキャップ本体17と、このキャップ本体17の内側に装着される泡形成パーツ13(図2参照)とを含んで構成される。泡形成パーツ13は、図3(a)、(b)にも示すように、キャップ本体17の内側に装着された際に、キャップ本体17の縦軸方向に沿った面に配置される上下2段のメッシュ部14a,14bを備えると共に、上段メッシュ部14aと下段メッシュ部14bの前方に突出する台座部15を備える。泡形成パーツ13は、混合室18から当該泡形成パーツ13に送られる内容液と空気との混合物を、台座部15よりも下方の前面側から、下段メッシュ部14bを通過させて後面側に到らせた後に、台座部15よりも上方の後面側から、上段メッシュ部14aを通過させることで発泡させた状態で、ノズル部16に送り出して吐出させる(図2参照)。
【0012】
また、本実施形態では、キャップ本体17は、図4図6に示すように、装着スカート部19と、この装着スカート部19から上方に突出して設けられたパーツ装着部20と、このパーツ装着部20と隣接して装着スカート部19から上方に立設して設けられたノズル部16とを含み、好ましくは上下抜き可能な合成樹脂製の金型成形品として形成されている。ノズル部16は、パーツ装着部20に泡形成パーツ13を装着した状態で(図6(a)参照)、台座部15を覆って配置された折曲げヒンジ部16aの部分で前方に折り曲げられることで、ノズル本体部16bを横方向に延設させて設けられている(図6(b)参照)。
【0013】
本実施形態では、キャップ本体17は、上述のように、装着スカート部19と、パーツ装着部20と、ノズル部16とからなる。装着スカート部19は、図2図4、及び図5に示すように、天面部19aの周縁部から円環状のスカート壁部19bが下方に延設する有天円筒形状の部分である。スカート壁部19bの内側面には、雌ネジ突条19cが形成されている。この雌ネジ突条19cを、容器本体12の口首部12aの外周面に形成された雄ネジ突条(図示せず。)に螺着することで、キャップ本体17が容器本体12の口首部12aに着脱可能に一体として装着される。
【0014】
パーツ装着部20は、装着スカート部19の天面部19aから上方に突出して設けられた、前面側が略垂直に切り取られた略半円柱形状の膨出部分である。本実施形態では、パーツ装着部20の前面側の切取り面20cの中央部分には、ノズル部16の袋状に形成された折曲げヒンジ部16aが、一体として接合されている。パーツ装着部20の内部には、このノズル部16の袋状の折曲げヒンジ16aの中空内部と連続して、発泡した内溶液の縦方向流路を兼ねる、パーツ装着溝20aが形成されている。パーツ装着溝20aは、その上端部分をパーツ装着部20の天面よりも上方に突出させて、位置決め凹部20bを形成している。この位置決め凹部20bに上端部分を押し込むようにして、泡形成パーツ13をパーツ装着溝20aに装着することにより、泡形成パーツ13が、キャップ本体17の内部に安定した状態で位置決めされる(図2参照)。
【0015】
ノズル部16は、キャップ本体17が成形された直後の状態では(図4図5参照)、パーツ装着部20の切取り面20cと隣接して、装着スカート部19の天面部19aから上方に立設して設けられた、細長い中空ロッド形状の部分である。本実施形態では、ノズル部16は、パーツ装着部20の切取り面20cに接合される袋状の折曲げヒンジ部16aと、折り曲げる前の状態で、折曲げヒンジ部16aと連続して装着スカート部19の天面部19aに対して垂直上方に延設する、略半円の中空断面形状を有するノズル本体部16bとからなる。ノズル部16は、キャップ本体17が成形された直後の、装着スカート部19の天面部19aに対してノズル本体部16bが垂直上方に延設する状態から、例えば後述する泡形成パーツ13や混合器21やチューブホルダー22をキャップ本体17に一体として装着した後に、例えば折曲げヒンジ部16aを加熱して柔らかくしてから、当該折曲げヒンジ部16aを曲折部として、ノズル本体部16bを下方に回転させるようにして折り曲げることにより、ノズル本体部16bを、斜め下方に向けて横方向に延設させた状態で配置できるようになっている(図6(a)、(b)参照)。
【0016】
また、本実施形態では、装着スカート部19の天面部19aにおける、パーツ装着部20の切取り面20cよりも前方側に配置されて、折り曲げられたノズル部16のノズル本体部16bの下側外周面を当接させることで、ノズル本体部16bの折曲げ角度を規制する支持台部23が設けられている。支持台部23は、斜め下方に延設するノズル本体部16bの折曲げ角度に応じた傾斜角度で、上面が前方に向けて斜め下方に傾斜している。また支持台部23は、略半円の中空断面形状を有するノズル本体部16bの円弧状に湾曲する下側外周面と対応する、湾曲凹面を上面に備えている。これらによって、折り曲げられたノズル部16のノズル本体部16bを、安定した状態で下方から支持することができる。
【0017】
さらに、本実施形態では、装着スカート部19の天面部19aの下面から下方に突出して、外側インナーリング部24aと、内側インナーリング部24bとが、一体として形成されている。外側インナーリング部24aは、キャップ本体17が容器本体12の口首部12aに装着された際に、口首部12aの上端開口の開口内側面に密着することで、止水性を保持する。内側インナーリング部24bは、後述するチューブホルダー22の装着円筒壁22aの内側面を密着させた状態で、当該内側インナーリング部24bを介して、チューブホルダー22をキャップ本体17に装着させる(図2参照)。また、内側インナーリング部24bの内側領域は、チューブホルダー22が内側インナーリング部24bに装着された状態で、チューブホルダー22に取り付けられた混合器21と連通することで、混合器21から送られる内溶液と空気との混合物を、下段メッシュ部14bを通過させる前にさらに混合させる、混合室18を形成する。
【0018】
本実施形態によれば、キャップ本体17は、上述の構成を備えることにより、ノズル部16のノズル本体部16bを装着スカート部19の天面部19aに対して垂直に立設させた状態で、好ましくは上下抜き可能な金型成形品として容易に形成することができる。また、好ましくは折曲げヒンジ16aを加熱して柔らかくした状態で、ノズル本体部16aを折曲げヒンジ16aの部分で下方に回転させるようにして折り曲げることで、ノズル本体部16bを、横方向に延設させて容易に配置することができる。
【0019】
キャップ本体17の内側に装着される泡形成パーツ13は、本実施形態では、図3(a)、(b)に拡大して示すように、上段メッシュ部14aと下段メッシュ部14bとが、同じ面上に、又は平行な面上に配置されていることで、前後抜き可能な(図3の左右方向に抜くことが可能な)合成樹脂製の金型成形品となっている。泡形成パーツ13が前後抜き可能な金型成形品となっていることで、上下2段のメッシュ部14a,14bを備える泡形成パーツ13を、1パーツの部品として、精度良く、コンパクトに且つ容易に形成することが可能になると共に、各メッシュ部14a,14bのメッシュ径の大きさを、容易に調整することが可能になる。
【0020】
ここで、本実施形態では、上段メッシュ部14aのメッシュ径が例えば100〜300μm、下段メッシュ部14bのメッシュ径が例えば100〜400μmとなっていると共に、下段メッシュ部14bのメッシュ径よりも上段メッシュ部14aのメッシュ径の方が小さくなっている。これらによって、内溶液と空気との混合物を、下段メッシュ部14b及び上段メッシュ部14aを通過させながら、これらの混合物から、きめの細かい、均質且つ良質の泡を形成することが可能になる。
【0021】
また、本実施形態では、泡形成パーツ13は、一枚の縦長の略矩形形状のメッシュ形成板13aの上部及び下部に、上段メッシュ部14a及び下段メッシュ部14bが各々形成されていると共に、好ましくは上段メッシュ部14aと下段メッシュ部14bとの間の中間部分から、台座部15を前方に突出させた形状を有している。台座部15は、本実施形態では、下段メッシュ部14bの上方に隣接する位置から前方に張り出すようにして、その上面を、縦長の略矩形形状のメッシュ形成板13aの上下の短辺と平行に配置して設けられている。また台座部15は、下段メッシュ部14bの両側部の側方に配置されると共に、メッシュ形成板13aの両側の側縁部と台座部15の両側の側縁部との間に各々介在して設けられた支持ブラケット部13bによって、下方から強固に支持された状態で設けられている。
【0022】
さらに、本実施形態では、泡形成パーツ13に、縦長の略矩形形状のメッシュ形成板13aの周縁部から後方に突出して、矩形環状枠部13cが一体として設けられている。また上段メッシュ部14aと下段メッシュ部14bとの間の中間部分において、上段メッシュ部14aの下方に隣接する位置を横断して、中間補強枠部13dが後方に突出して一体として設けられている。これらによって、泡形成パーツ13は、その剛性を高めた状態で形成されている。
【0023】
泡形成パーツ13は、上述のように、キャップ本体17の、発泡した内溶液の縦方向流路を兼ねるパーツ装着溝20aに、キャップ本体17の下方から、上端部分を位置決め凹部20bに押し込むようにしながら嵌め込むことにより、台座部15の先端部分を折曲げヒンジ16aの中空内部に配置した状態で(図6(a)参照)、パーツ装着部20に安定した状態で位置決めされて、キャップ本体17に取り付けられる(図4図5参照)。装着された泡形成パーツ13の下方には、さらに、混合器21が取り付けられたチューブホルダー22が装着される。
【0024】
チューブホルダー22は、好ましくは上下抜き可能な合成樹脂製の金型成形品であって、図4及び図5に示すように、下部の縮径された円筒状部分であるチューブ装着部22bと、上部の拡径された円筒状部分である装着円筒壁22aと、チューブ装着部22bと装着円筒壁22aとの間の部分に配置された、2段円筒状部分である混合器装着部22cとからなる。チューブ装着部22bには、スクイズフォーマ容器11の容器本体12の底部まで延設する、ディップチューブ25の上端部分が装着される。混合器装着部22cには、混合器21が装着される。チューブホルダー22は、上述のように、装着円筒壁22aの内側面を、キャップ本体17の装着スカート部19の天面部19aから下方に突出する、内側インナーリング部24bに密着させた状態で、当該装着円筒壁22aを介してキャップ本体17に、下方から一体として取り付けられる(図2参照)。
【0025】
混合器21は、好ましくは上下抜き可能な合成樹脂製の金型成形品であって、上端周縁部から外側に円環状に張り出して設けられた、張出し係止部21aを備える。混合器21は、本体部分を混合器装着部22cの内部に収容すると共に、張出し係止部21aを装着円筒壁22aと混合器装着部22cとの接合段差部に係止することで、チューブホルダー22の内部に取り付けられる(図2参照)。混合器21は、容器本体12が押圧(スクイズ)されることによって、ディップチューブ25を介して送られる容器本体12の内部の内容液と、例えば装着円筒壁22aや混合器装着部22cの壁面に形成された通気孔を介して送られる容器本体12の内部の空気とを合流させることで初期混合させた状態で、内側インナーリング部24bの内側領域の混合室18に送り込むことによりさらに混合させる。またこれによって、容器本体12を押圧した際の加圧力により、内容液と空気との混合物を、装着円筒壁22aの中空内部を経て、キャップ本体17の縦方向流路を兼ねるパーツ装着溝20aに装着された泡形成パーツ13に、向けて送り出すことが可能になる。
【0026】
上述の構成を備える本実施形態のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ10は、図1に示すように、容器本体12の口首部12aに装着して用いられて、可撓性を有する容器本体12の胴部12bを押圧(スクイズ)することにより、容器本体12の内部の内溶液と空気とを混合室18で混合させることができる。また、図2に示すように、混合された内容液と空気との混合物を、泡形成パーツ13において、台座部15よりも下方の前面側から、下段メッシュ部14bを通過させて後面側に到らせた後に、台座部15よりも上方の後面側から、上段メッシュ部14aを通過させることで発泡させて、内容液を泡としてノズル部16のノズル本体部16bに送り出して、ノズル部16から吐出させることができる。
【0027】
そして、上述の構成を備える本実施形態のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ10によれば、メッシュ径の異なる複数のメッシュを、簡易な構成及び組み立て工程によって容易にキャップに組み込むことが可能になると共に、泡質がコントロールされた良質の泡を安定した状態で形成することが可能になる。
【0028】
すなわち、本実施形態のスクイズフォーマ用ノズル付きキャップ10によれば、泡形成パーツ13は、キャップ本体17の内側に装着された際に、キャップ本体17の縦軸方向に沿った面に配置される上下2段のメッシュ部14a,14bを一体として備えているので、好ましくは前後抜き可能な金型成形品として、上段メッシュ部14aと下段メッシュ部14bによるメッシュ径の異なる複数のメッシュを、コンパクトな一体成形品である泡形成パーツ13に、精度良く且つ容易に形成することが可能になる。またこのような簡易な構成の泡形成パーツ13を、発泡した内溶液の縦方向流路を兼ねる、パーツ装着溝20aに装着するだけの簡易な組み立て工程によって、メッシュ径の異なる複数のメッシュを、キャップ本体17に容易に組み込むことが可能になる。これらによって、混合された内容液と空気との混合物が、メッシュ径の異なる複数のメッシュを通過することが可能になって、きめの細かい、均質且つ良質の泡を形成することが可能になる。
【0029】
また、本実施形態では、上段メッシュ部14aと下段メッシュ部14bの前方に突出する台座部15を備えており、この台座部15は、泡形成パーツ13がキャップ本体17に装着された際に、ノズル部16の折曲げヒンジ部16aによって覆われて、当該台座部15の先端部分が、折曲げヒンジ部16aの中空内部に配置された状態となる(図6(a)参照)。これによって、図6(a)、(b)に示すように、装着スカート部19から上方にノズル部16を立設させた、好ましくは上下抜き可能な金型成形品として形成されたキャップ本体17のノズル部16のノズル本体部16bを(図6(a)参照)、好ましくは折曲げヒンジ部16aを加熱して柔らかくしてから、当該折曲げヒンジ部16aを曲折部として下方に回転させるようにして折り曲げる際に、台座部15の先端部分が、折曲げヒンジ部16aを後方から支持することで、当該折曲げヒンジ部16aの後方への移動を制限することが可能になる。これによって、例えば台座部15の先端部分が後方から当接する部分を基点として、折曲げヒンジ部16aをスムーズに且つ安定した状態で折り曲げさせることが可能になる。またこれによって、ノズル本体部16bが斜め下方に向けて横方向に延設するキャップ本体17を、好ましくは上下抜き可能な金型成形品から、容易に形成することが可能になる(図6(a)参照)。
【0030】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、キャップ本体は、上下抜き可能な金型成形品として形成されている必要は必ずしも無く、泡形成パーツは、前後抜き可能な金型成形品となっている必要は必ずしも無い。
【符号の説明】
【0031】
10 スクイズフォーマ用ノズル付きキャップ
11 スクイズフォーマ容器
12 容器本体
12a 口首部
12b 胴部
13 泡形成パーツ
13a メッシュ形成板
13b 支持ブラケット部
13c 矩形環状枠部
13d 中間補強枠部
14a 上段メッシュ部
14b 下段メッシュ部
15 台座部
16 ノズル部
16a 折曲げヒンジ部
16b ノズル本体部
17 キャップ本体
18 混合室
19 装着スカート部
19a 天面部
20 パーツ装着部
20a パーツ装着溝
20b 位置決め凹部
20c 切取り面
21 混合器
22 チューブホルダー
23 支持台部
25 ディップチューブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6