(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
情報処理装置と、管理対象を管理する管理装置とがあるビル管理システムにおいて、通信網を介して行われる該情報処理装置と該管理装置との間の通信を中継する中継装置であって、
前記管理対象の構成を示す構成情報を含む第1の情報を記憶する記憶部と、
前記通信網を介して得られた前記管理対象を制御する制御指令を含む第2の情報を前記管理装置に中継するか否かを前記第1の情報に基づいて判定し、前記判定の結果に基づいて前記第2の情報を変換して中継する中継処理部と、
を備え、
前記通信網に対して管理装置側に設けられる
ことを特徴とする中継装置。
情報処理装置と、管理対象を管理する管理装置とがあり、該情報処理装置と該管理装置との間の通信が通信網を介して行われるビル管理システムにおけるビル管理方法であって、
前記通信網に対して管理装置側に設けられた中継装置であって、前記情報処理装置と該管理装置との間の通信を中継する中継装置において、
前記管理対象の構成を示す構成情報を含む第1の情報を記憶する過程と、
前記通信網を介して得られた前記管理対象を制御する制御指令を含む第2の情報を前記管理装置に中継するか否かを前記第1の情報に基づいて判定する過程と、
を含むことを特徴とするビル管理方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わるビル管理システムの概略構成図である。
この
図1には、本実施形態におけるビル管理システム(BEMS)1に係る、情報処理装置10と、ビル管理装置20(20A)(管理装置)と、管理対象装置30(管理対象)と、中継装置50(50A)と、端末装置70、80と、セキュリティシステム2が示されている。本実施形態におけるビル管理システム(BEMS)1は、少なくとも中継装置50(50A)を備えるとともに、上記に示す構成の一部又は全部をさらに備えるものであってもよい。なお、セキュリティシステム2は、ビル管理システム(BEMS)1に対する外部システムの一例として示されているセキュリティシステムである。セキュリティシステム2は、管理対象装置30が設けられている管理対象ビルにおける進入者などを監視する。
【0010】
まず、管理対象装置(管理対象)について説明する。管理対象装置30(管理対象)は、例えば、建築設備、情報通信サービスを提供する装置(「ICT装置」ともいう。)、発電設備、充電設備などの建物に付帯する設備である。以下、本実施形態における管理対象装置30(管理対象)は、照明設備、空調設備、監視設備等のうち少なくとも何れかを含むものとする。管理対象装置30(管理対象)は、ビル管理装置20(20A)(管理装置)によって運転状態が管理されており、ビル管理装置20(20A)からの指令に応じて運転状態を変更する。また、管理対象装置30(管理対象)は、ビル管理装置20(20A)から送られる要求に応じて、要求に応じた情報を応答する。例えば、ビル管理装置20(20A)から要求される情報には、各設備の運転状態を示す情報や、監視設備によって検出された監視情報が含まれる。
【0011】
次に、ビル管理装置(管理装置)について説明する。ビル管理装置20(20A)(管理装置)は、上記のように管理対象装置30(管理対象)の状態を管理するとともに、管理対象装置30(管理対象)の状態を示す情報を収集して、情報処理装置10に送る。ビル管理装置20(20A)は、管理対象のビルの設備規模に応じて設けられた管理対象装置30(管理対象)からの情報を管理する。そのため、ビル管理装置20(20A)が管理する情報は、管理対象のビルの設備規模に応じて管理する情報の種類及び情報量が異なる。例えば、比較的設備規模が大きなビルに適するビル管理装置をビル管理装置20として、比較的設備規模が小さなビルに適するビル管理装置をビル管理装置20Aとする。なお、ビル管理装置20は、さらに、管理対象装置30(管理対象)から収集した履歴情報を含む統計データや、管理対象装置30が管理する建物設備情報などのビル固有の情報を記憶して管理する。
【0012】
次に、中継装置について説明する。中継装置には、中継装置50と中継装置50Aがある。中継装置50と中継装置50Aとは、機能が異なり、ビル管理装置20(20A)の種類に応じて選択される。
例えば、中継装置50は、情報処理装置10とビル管理装置20とそれぞれ通信可能な状態に接続されており、情報処理装置10とビル管理装置20との通信を中継する。要するに、中継装置50は、ビル管理装置20によって収集された管理対象装置30(管理対象)からの情報を情報処理装置10に中継する。なお、ビル管理装置20によって収集された管理対象装置30(管理対象)からの情報は、管理対象装置30(管理対象)における最新の情報として、中継装置50によって中継される。
また、中継装置50Aは、情報処理装置10とビル管理装置20Aとそれぞれ通信可能な状態に接続されており、情報処理装置10とビル管理装置20Aとの通信を中継する。要するに、中継装置50Aは、ビル管理装置20Aによって収集された管理対象装置30(管理対象)からの情報を情報処理装置10に中継する。なお、ビル管理装置20Aによって収集された管理対象装置30(管理対象)からの情報は、管理対象装置30(管理対象)における最新の情報として、中継装置50Aによって中継される。
ただし、上述のように、中継装置50と中継装置50Aに接続されるビル管理装置の種類が異なることにより、中継装置50と中継装置50Aがそれぞれ中継する情報は、接続されるビル管理装置の種類に依存する。
なお、中継装置50と中継装置50Aがそれぞれ中継する情報の種類の違いとして、中継装置50が中継する情報には、中継装置50Aが中継しない情報の種類が含まれる。例えば、中継装置50だけが中継する情報の種類には、ビル管理装置20が管理対象装置30(管理対象)から収集した履歴情報を含む統計データや、管理対象装置30が管理する建物設備情報などのビル固有の情報などの情報の種類が含まれる。
このように、中継装置50は、中継装置50Aが中継する情報に加えて、上記の情報も中継する。
【0013】
次に、端末装置80について説明する。端末装置80は、情報処理装置10と通信することにより、ビルの入居者や、統合管理センターにおけるビル統合管理者などの操作によって入力される情報を情報処理装置10に送る。また、端末装置80は、情報処理装置10において生成された情報を表示する。端末装置80は、特定の場所に固定して設けられる形態と、携帯して移動可能とする形態の何れでもよい。
次に、端末装置70について説明する。端末装置70は、中継装置50(50A)に記憶させる情報を中継装置50(50A)に送り、中継装置50(50A)から送られた情報を表示する。端末装置70が中継装置50(50A)に記憶させる情報には、管理対象装置30(管理対象)の構成を示す構成情報や、情報処理装置10からビル管理装置20に中継する情報であるか否かを示す設定情報などが含まれる。また、端末装置70は、特定の場所に固定して設けられる形態と、携帯して移動可能とする形態の何れでもよい。
【0014】
次に、情報処理装置10について説明する。情報処理装置10は、ビル管理システム1におけるビル管理に係る主たる処理を行う。情報処理装置10は、ビル管理装置20(20A)(管理装置)を介して送られてくる管理対象装置30(管理対象)の情報を収集し、収集した情報を記録して管理する。情報処理装置10は、ビル管理装置20(20A)(管理装置)を介して管理対象装置30(管理対象)を制御する。
本実施形態における情報処理装置10は、管理用情報処理部110、遠隔BAS120、入居者用情報処理部140、外部システム連携部150、記憶部160を備える。
外部システム連携部150は、セキュリティシステム2などの外部システムと通信を行うことにより、外部システムからの情報を受け、記憶部160に記憶させる。情報処理装置10についての詳細の説明は後述とする。
要するに、比較的規模の大きな管理対象ビルには、管理装置20(管理装置)と、管理対象装置30(管理対象)と、中継装置50と、端末装置70、80を設けることとし、比較的規模の小さな管理対象ビルには、管理装置20A(管理装置)と、管理対象装置30(管理対象)と、中継装置50Aと、端末装置70、80を設けることとする。
【0015】
図2を参照し、ビル管理システム(BEMS)によって提供されるサービスの概要と、サービスの主な利用者との関係を説明する。
図2は、全体サービスの概要と、サービスの主な利用者との関係を示す構成図である。
図1と共通の構成には同じ符号を附す。
この
図2に示されるように、各ビルにおいて管理対象装置30(
図1)によって収集される情報を処理する応答性に応じて分類する。管理対象装置30(
図1)によって収集される情報は、各ビルに設けられるビル管理装置20(20A)によって収集される。
まず、各ビルに設けられるビル管理装置20(20A)は、「瞬時から定時まで」の範囲の処理を行うための情報を収集する。ビル管理装置20とビル管理装置20Aとは、ビルに設けられた設備の規模に応じて選択され、選択された何れかのビル管理装置がそれぞれのビルに設けられている。本実施形態の場合、例えば、比較的ビルの規模が比較的大きく、設けられた設備が比較的多い場合(中〜大規模建物)には、ビル管理装置20を適用し、比較的ビルの規模が比較的小さく、設けられた設備が比較的少ない場合(小〜中規模建物)には、ビル管理装置20Aを適用する。
【0016】
次に、ビル管理装置20(20A)によって収集された情報に基づいて情報処理装置10が、「定時から、予め定められた期間(定期)まで」の範囲の処理を行うための情報を収集する。情報処理装置10が行う処理は、管理者用に情報を提供する管理用情報処理部110による処理と、入居者用に情報を提供する入居者用情報処理部140とがある。
管理用情報処理部110は、エネルギー管理や、修繕メンテナンス管理などの情報をビル管理者に提供するための処理を行う。また、入居者用情報処理部140は、日常の運転管理、イベントの申請処理、エネルギー消費状況の可視化処理などの情報を、入居者やテナント利用者に提供するための処理を行う。
なお、管理用情報処理部110と入居者用情報処理部140は、ビル管理装置20とビル管理装置20Aの何れの情報をそれぞれ受ける。
【0017】
図3を参照し、ビル管理システムの詳細構成について説明する。
図3は、本実施形態におけるビル管理システムを示す構成部である。
図1から
図2までと共通の構成には同じ符号を附す。
【0018】
この
図3に示されるビル管理システム1には、情報処理装置10と、ビル管理装置20(管理装置)と、管理対象装置30(管理対象)と、中継装置50と、端末装置70と80と、通信網90が示されている。
情報処理装置10と、中継装置50と、端末装置80は、それぞれ通信網90を介して通信可能な状態に接続されている。
端末装置70は、中継装置50(50A)の情報登録処理部570と通信して、記憶部560に記憶させる情報を中継装置50(50A)に送り、情報登録処理部570から送られた情報を表示する。例えば、端末装置70は、管理対象装置30(管理対象)の構成を示す構成情報や、情報処理装置10からビル管理装置20に中継する情報であるか否かを示す設定情報などを中継装置50(50A)の記憶部560に記憶させる。
【0019】
最初にビル管理装置20の詳細構成について説明する。
ビル管理装置20は、管理対象装置30の状態を検出する少なくとも1つの子局装置210(子局部)を備えている。
この図に示される子局装置210は、子局装置210−1から子局装置210―kまでのk個の子局装置210が、各管理対象装置30に応じてそれぞれ設けられている。子局装置210−1から子局装置210―kまでを総じて示す場合は、単に「子局装置210」と示す。なお、子局装置210と同様に、管理対象装置30においても、管理対象装置30−1から管理対象装置30―kまでを総じて示す場合は、単に「管理対象装置30」と示す。
【0020】
子局装置210は、情報処理部211、情報入出力処理部231、記憶部261、通信処理部281を備える。
【0021】
情報入出力処理部231は、管理対象装置30に接続され、管理対象装置30との間で情報の入出力処理を行う。情報入出力処理部231は、情報処理部211による制御に応じて、管理対象装置30に情報を送る。又は、情報入出力処理部231は、情報処理部211による制御に応じて、管理対象装置30からの情報を得て記憶部261に記憶させる。
記憶部261は、中継装置20から送られた情報、管理対象装置30から得た情報を一時的に記憶する。
情報処理部211は、予め定められた手順により、管理対象装置30に情報を送るように情報入出力処理部231を制御する。又は、情報処理部211は、予め定められた手順により、管理対象装置30からの情報を得るように情報入出力処理部231を制御する。
通信処理部281は、中継装置20の通信処理部580との通信処理を行い、通信処理部580との通信処理によって得られた情報を記憶部261に記憶させる。また、通信処理部281は、記憶部261に記憶されている情報を、情報処理部211の制御により通信処理部580に送る。
【0022】
さらに、本実施形態におけるビル管理装置20は、上記子局装置210(子局部)の他に、BUS290、並びに、ローカルBAS220を備えていてもよい。
BUS290は、ビル管理装置20が備える各部の間の通信を行うローカルネットワークである。
BUS290には、子局装置210(子局部)、ローカルBAS220がそれぞれ接続されており、接続される各装置がそれぞれBUS290を介して通信を行う。上記のBUS290を介する通信は、接続される各装置がそれぞれ備えている共通の通信プロトコルに従って行われる。
【0023】
ローカルBAS220は、設けられているビルにおいてビル管理システムを子局装置210(子局部)と連係して構成するための処理を行う。ただし、ローカルBAS220によって実施される処理は、前述のとおり「瞬時から定時まで」の範囲の処理である。比較的規模の大きなビルでは、管理者が常駐する場合があり、ローカルBAS220を設けておくことにより、ビル単位の管理が行うことができる。
また、ローカルBAS220を設けておくことにより、逐次収集した情報を定時ごとの変化を示す定時データを生成するとともに、中継装置50に定時データとして送る。
また、ローカルBAS220は、ビル管理装置20において、例えば、ビルに常駐する管理者に対するヒューマン・マシン・インタフェース処理を行う。
【0024】
次に中継装置50の詳細構成について説明する。
中継装置50は、通信網90に対してビル管理装置20側に設けられており、情報処理装置10とビル管理装置20との間の通信を中継する。
中継装置50は、中継処理部510、集計情報取得部520、記憶部560、情報登録処理部570、通信処理部580(第2通信処理部)、通信処理部590(第1通信処理部)を備える。
【0025】
中継処理部510は、情報処理装置10とビル管理装置20との間の通信を中継する処理を行う。中継処理部510は、情報処理装置10からの情報を通信処理部590から受け、ビル管理装置20に送る情報を通信処理部580に送信させる。中継処理部510は、ビル管理装置20からの情報を通信処理部580から受け、情報処理装置10に送る情報を通信処理部590に送信させる。なお、中継処理部510は、情報処理装置10からビル管理装置20に情報を中継する際、通信網90を介して得られた情報(第2の情報)をビル管理装置20に中継するか否かを、管理対象装置30に係る情報(第1の情報)に基づいて判定する。例えば、中継処理部510は、第2の情報をビル管理装置20に中継するか否かを識別する識別情報として第1の情報を定め、定めた第1の情報によって判定する。
【0026】
集計情報取得部520は、ローカルBAS220によって集計された定時データをローカルBAS220から取得するとともに、記憶部560に記憶させる。
【0027】
記憶部560は、中継処理部510に送る情報を記憶する。記憶する情報には、例えば、建物に関する情報、管理対象装置30に係る情報(第1の情報)、ローカルBAS220によって集計された定時データなどを記憶する。例えば、管理対象装置30に係る情報(第1の情報)として、記憶部560は、管理対象装置30の構成を示す構成情報を含む情報(第1の情報)を記憶する。
また、記憶部560は、管理対象装置30にはビル管理装置20によって制御される制御項目があり、制御項目を示す構成情報(第1の情報)を管理対象装置30に係る情報として記憶してもよい。
また、記憶部560は、管理対象装置30にはビル管理装置20によって状態の検出が行われる検出項目があり、検出項目を示す構成情報を含む情報(第1の情報)を管理対象装置30に係る情報として記憶してもよい。
また、上記の制御項目を示す構成情報又は検出項目を示す構成情報を、情報処理装置10からビル管理装置20に中継する情報であるか否かの判定基準を示す設定情報(第1の情報)としてもよい。
【0028】
情報登録処理部570は、端末装置70から送られる情報を記憶部560に記憶させる。また、情報登録処理部570は、記憶部560に記憶されている情報を端末装置70に表示させる。
【0029】
通信処理部590は、情報処理装置10と通信することにより、中継処理部510が中継する情報を中継する。通信処理部590(第1通信処理部)は、情報処理装置10と第1のプロトコルによって通信する。例えば、第1のプロトコルとしての上位層のプロトコルには、「FTP」、「telnet」など一般的な通信プロトコルを適用できる。また、下位層のプロトコルには、「TCP(UDP)/IP」などを適用できる。
【0030】
通信処理部580は、ビル管理装置20と通信することにより、中継処理部510が中継する情報を中継する。通信処理部580(第2通信処理部)は、ビル管理装置20と第2のプロトコルによって通信する。例えば、第2のプロトコルとしての上位層のプロトコルには、「BACnet/IP(登録商標)」、「FTP」、「telnet」などの通信プロトコルを適用できる。また、第1のプロトコルとしての下位層のプロトコルには、「TCP(UDP)/IP」、各種のリンク層、物理層のプロトコルを適用できる。
なお、第2のプロトコルは、非IP系のプロトコルであってもよい。
上記のように、通信処理部590と通信処理部580とに適用される通信プロトコルは、それぞれ異なるものを適用することができる。
【0031】
次に、情報処理装置10について説明する。情報処理装置10は、管理用情報処理部110、遠隔BAS120、入居者用情報処理部140、外部システム連携部150、記憶部160、通信処理部190を備える。
【0032】
以下、
図4から
図6を参照し、情報処理装置10が行う処理について順に説明する。
本システムは、ビルの管理者と、ビルの入居者のうち管理者を除く一般者とに対してそれぞれ異なるサービスを提供する。
【0033】
まず、ビルの管理者に対してのサービスを説明する。ビルの管理者に対してのサービスは、ビルの各種情報を管理して提供するサービス(管理用情報処理部110)と、ビルに設けられている設備を遠隔制御するサービス(遠隔BAS120)とがある。
【0034】
(管理用情報処理部におけるサービス)
管理用情報処理部110は、ビルが備える設備の情報を管理する。
図4は、管理用情報処理部が行う処理を示す図である。
管理用情報処理部110によって提供される情報管理機能は、従来のビル情報管理システム(BEMS)の機能を含む。従来のBEMSは、一般的に管理するビルに設けられているが、管理用情報処理部110は、管理するビルに設けられていない点が異なる。
例えば、従来のBEMSが備えているビルが備える設備の情報管理の機能には、「エネルギー管理機能」、「データ分析評価機能」、「最適制御支援機能」、「保全管理機能」、「運転実績管理機能」、「警報管理機能」、「集中検針機能」などがある。
このような機能を提供する管理用情報処理部110は、中継装置50を介して中継される「瞬時値情報(瞬時)」と「定時値情報(定時)」を得て、管理用情報処理部110が参照する記憶部160(データベース)に記憶する。より具体的な実現方法として、例えば、中継装置50は、ビル管理装置20から得た「瞬時値情報(瞬時)」と「定時値情報(定時)」とを記憶している。管理用情報処理部110は、中継装置50において記憶されている「瞬時値情報(瞬時)」と「定時値情報(定時)」とを、通信手段を介して周期的に取得して、記憶部160に記憶してもよい。又は、管理用情報処理部110は、ビル管理装置20から情報を得たタイミングに同期して、中継装置50から中継される「瞬時値情報(瞬時)」と「定時値情報(定時)」とを、端末装置80からの要求に基づいて取得して記憶部160に記憶してもよい。なお、記憶部165は、管理用情報処理部110における一次記憶手段であり、例えば、管理用情報処理部110が処理を行う際に、記憶部160に記憶された情報を一時的に記憶する。また、記憶部160と記憶部165は、分離させずに一体としてもよい。以下の説明において、記憶部165に一時的に記憶させる処理の説明を省略する場合がある。
ビル管理者は、必要とされる情報を表示するようにユーザ端末装置80を操作して管理用情報処理部110に各要求情報を送る。管理用情報処理部110は、ビル管理者の操作によって送られた要求情報に応じて、上記の各種機能を実施するともに、上記要求に応じた情報をユーザ端末装置80に表示させる。
【0035】
(遠隔BASにおけるサービス)
遠隔BAS120は、中継装置50を介してビル管理装置20に制御情報を送り、ビルに設けられている設備(管理対象装置30)を遠隔管理する。
図5は、遠隔BASが行う処理を示す図である。
遠隔BAS120は、管理するビルが備える設備(管理対象装置30)の情報を管理するとともに、当該設備を制御する制御機能を提供する。遠隔BAS120によって提供される制御機能は、従来のように管理対象のビルに設けられているビル管理システム(ローカルBAS220)によって提供される機能のうちの一部の機能を少なくとも含むものである。
例えば、ローカルBAS220が備えているビル管理の機能には、「監視機能」、「表示機能」、「操作機能」、「データ管理機能」、「各種制御機能」などがある。この「各種制御機能」は、共通設備、電気設備、防犯防災設備、衛生設備、空調設備などを制御する機能を含む。
このような機能を提供する遠隔BAS120においては、例えば、中継装置50Aは、ビル管理装置20から得た「瞬時値情報(瞬時)」を記憶している。遠隔BAS120は、中継装置50Aを介して中継される「瞬時値情報(瞬時)」を得て、記憶部160(データベース)に記憶する。遠隔BAS120は、記憶部160(データベース)に記憶した「瞬時値情報(瞬時)」を参照し、「定時値情報(定時)」及び履歴情報を算出する。
ビル管理者は、必要とされる情報を表示するようにユーザ端末装置80を操作して遠隔BAS120に各要求情報を送る。遠隔BAS120は、ビル管理者の操作によって送られた要求情報に応じて、上記の各種機能を実施するともに、上記要求に応じた情報をユーザ端末装置80に表示させる。
【0036】
次に、ビルの入居者に対してのサービスを説明する。
上述のとおり、本実施形態のビル管理システム1によれば、ビル管理者は、「ローカルBASにおけるサービス」又は「遠隔BASにおけるサービス」により、ビルに設けられている設備(管理対象装置30)を遠隔管理することができる。また、入居者に対しては、ビル管理システム1によれば、以下に示す「見える化」サービスを提供する。
(入居者に提供される「見える化」サービス)
ビルの入居者に提供される「見える化」サービスには、入居者のうち管理者に提供する「入居者管理者向けサービス」と、入居者のうち管理者を除く一般者に提供する「入居者一般向けサービス」とがある。ここでいう管理者は、ビルを管理するビル管理者のことである。
図6は、入居者用情報処理部が行う処理を示す図である。
入居者用情報処理部140は、「入居者一般向けサービス」として、例えば、以下の機能に基づいたサービスを提供する。「入居者一般向けサービス」を提供する機能として、「情報表示機能」、「設備の操作機能」、「時間外申請機能」、「施設予約機能」、「エネルギー管理機能」などがある。
【0037】
「情報表示機能」は、入居者に対する「お知らせ」などの情報を提供する機能である。入居者用情報処理部140は、「情報表示機能」として、記憶部160に書き込まれた情報に基づいて、入居者に対する「お知らせ」などの情報を提供する処理を行う。
「設備の操作機能」は、管理対象の設備の操作(例えば、照明装置であれば、点灯・消灯の制御、調光制御などの操作(設定変更))を行う機能である。入居者用情報処理部140は、「設備の操作機能」として、管理対象の設備の操作(例えば、照明装置であれば、点灯・消灯の制御、調光制御などの操作(設定変更))を行うための表示画面を生成する。また、当該ユーザ端末装置80に表示した表示画面に応じて、入力された情報に基づいて、対象とされる設備を制御する処理を行う。
「時間外申請機能」は、設備ごとに設定されている標準条件(標準設定)と異なる条件により制御するための申請を受理する機能である。入居者用情報処理部140は、「時間外申請機能」として、設備ごとに設定されている標準設定と異なるように制御する対象設備の設定変更情報を得て、得られた設定変更情報を管理装置20に送る。
「施設予約機能」は、ビルに設けられている施設の利用予約を受け付ける機能である。入居者用情報処理部140は、「施設予約機能」として、ビルに設けられている施設の利用予約情報をユーザ端末装置80に提供するとともに、利用予約がない施設に対しての新たな利用予約情報を得て、得られた利用予約情報を管理装置20に送る。
「エネルギー管理機能」は、対象とされるビルにおいて利用されているエネルギー消費量を「見える化」する機能である。入居者用情報処理部140は、「エネルギー管理機能」として、記憶部160に書き込まれた情報に基づいて、対象とされるビルにおいて利用されているエネルギー消費量を視覚的に認識しやすくするための表示画面を生成し、ユーザ端末装置80に表示させる。
【0038】
「入居者管理者向けサービス」としては、例えば、以下の機能に基づいたサービスを提供する。「入居者管理者向けサービス」を提供する機能として、「運転状況確認機能」、「運転実績積算機能」、「外部情報発信機能」などがある。
「運転状況確認機能」は、管理対象装置30の運転状況を確認するための機能である。入居者用情報処理部140は、「運転状況確認機能」として、記憶部160に書き込まれた情報に基づいて、管理対象装置30の運転状況をユーザ端末装置80に表示させるための機能である。
「運転実績積算機能」は、管理対象装置30の運転履歴情報に基づいて、運転実績を積算するための機能である。入居者用情報処理部140は、「運転状況確認機能」として、記憶部160に書き込まれた管理対象装置30の運転履歴情報に基づいて、運転実績を積算して、演算結果を出力する。
「外部情報発信機能」は、外部に情報を発信(提供)する機能である。入居者用情報処理部140は、「外部情報発信機能」として、記憶部160に書き込まれた情報に基づいて、外部に発信(提供)する情報を表示する情報提供画面を生成し、生成した情報提供画面を外部に出力する。
【0039】
このように、入居者用情報処理部140は、入居者(管理者、一般者)からの要求に応じて、記憶部160に記憶されている情報に基づいて、上記機能(サービス)を提供する。入居者用情報処理部140を中心として、上記サービスを提供するために各種処理が実施される。
上記に示した各種サービスにおける入力情報は、ユーザ端末装置80に表示される操作画面に応じて入力された情報に基づいている。入居者のうちの管理者と管理者以外の一般者とに対してそれぞれ提供されるサービスが異なるが、管理者による操作も、一般者による操作も、ユーザ端末装置80に表示される操作画面に応じて情報を入力するように行われる。
【0040】
(ユーザ端末装置から入力された制御要求に基づいて制御する処理)
ところで、ユーザによるユーザ端末装置80の操作によって、「制御要求」が入力される場合がある。以下に示す手順は、ユーザによる操作によって、「制御要求」が入力された場合について説明する。
図7は、本実施形態において、ユーザによる操作によって、「制御要求」が入力された場合処理の手順を示すシーケンス図である。
【0041】
まず、ユーザ端末装置80は、ユーザによって入力された「制御要求」を検出し、検出した「制御要求」情報を情報処理装置10に送出する。「制御要求」情報には、ユーザ端末装置80の識別情報、ユーザ端末装置80が設けられている位置を示す位置情報、ユーザの識別番号、制御対象とその制御項目を識別する識別情報などが含まれる(ステップS81)。
情報処理装置10は、ユーザ端末装置80から送出された「制御要求」情報を得て、ユーザ端末装置80から送出された「制御要求」情報を要求したユーザの(ユーザ端末装置80の利用者の)認証処理を実施する。認証処理の結果、要求を許可するユーザと認証された場合、情報処理装置10は、「制御要求」情報に基づいて、処理の実行を要求する制御指令を生成する(ステップS10)。情報処理装置10は、制御指令を中継装置50に送出する(ステップS11)。
【0042】
中継装置50は、情報処理装置10から制御指令を得る。中継装置50の中継処理部510は、得られた情報(第2の情報)をビル管理装置20に中継するものであるか否かを、管理対象装置30に係る情報(第1の情報)に基づいて判定する(ステップS51)。なお、管理対象装置30に係る情報(第1の情報)は、記憶部560において記憶されている情報であり、例えば、管理対象装置30の構成を示す構成情報である。
【0043】
ステップS51における判定の結果、得られた情報(第2の情報)をビル管理装置20に中継するものでないと判定した場合、中継処理部510は、得られた情報(第2の情報)をビル管理装置20に中継せずに破棄するとともに、ステップS11に応じた処理を終了する(ステップS52)。
【0044】
ステップS51における判定の結果、得られた情報(第2の情報)をビル管理装置20に中継するものであると判定した場合、中継処理部510は、得られた情報(第2の情報)をビル管理装置20に中継する情報に変換して(ステップS53)、変換した情報をビル管理装置20に中継する(ステップS54)。
【0045】
そして、ビル管理装置20の子局装置210は、中継装置50によって中継された情報を得る。子局装置210は、中継装置50から得た情報に基づいた所定の処理を実施する。例えば、子局装置210は、中継装置50から得た情報に基づいた所定の処理として、管理対象装置30の状態を制御する制御指令を管理対象装置30に送る(ステップS24)。
管理対象装置30は、子局装置210から得た制御指令に基づいて、制御対象を制御する(ステップS34)。管理対象装置30は、子局装置210から得た制御指令(上記ステップS24)に基づいて制御対象を制御したことによって変化した、管理対象装置30の制御状態を示す情報を子局装置210に送る(ステップS35)。
【0046】
次に、子局装置210は、変化した管理対象装置30の制御状態を示す情報を記憶部261に記憶させる(ステップS25)とともに、中継装置50に送る(ステップS26)。
次に、中継処理部510は、子局装置210から送られた情報を得て、その情報を情報処理装置10に送る(ステップS56)とともに、記憶部560に記憶させる(ステップS57)。情報処理装置10は、中継装置50から送られた情報を、記憶部160に記憶させる(ステップS17)。記憶部160に記憶させる情報は、子局装置210において検出された最新の情報として、中継装置50から送られた情報である。以上の手順により、ユーザ端末80から入力された「制御要求」に応じて、情報処理装置10は、管理対象装置30を制御した結果を得ることができる。
【0047】
次に、情報処理装置10は、管理対象装置30の最新の情報を取得する定期情報収集処理を、予め定められた所定の周期に応じて実施する。
情報処理装置10は、子局装置210から送られた情報を中継するように中継装置50を制御する「情報中継」要求を周期的に中継装置50に送る(ステップS18)。
中継装置50は、情報処理装置10から送られた「情報中継」要求を得る。中継装置50から送られた「情報中継」要求に応じて、記憶部560において記憶されている情報を読み出す。中継装置50は、読み出した情報を最新の情報として情報処理装置10に送る(ステップS58)。
情報処理装置10は、中継装置50から送られた、子局装置210から送られた情報を、記憶部160に記憶させる(ステップS19)。
なお、上記のステップS18からS19までの一連の処理は、周期的に繰り返される。
【0048】
(情報処理装置からの制御指令に基づいた制御について)
ところで、情報処理装置から制御指令が供給される場合がある。以下に示す手順は、情報処理装置からの制御指令が供給された場合について説明する。
図8は、本実施形態における情報処理装置から制御指令が供給される場合の処理を示すシーケンス図である。
図7と同じ処理には同じ符号を附す。
【0049】
まず、情報処理装置10は、例えば、予め定められた周期に応じて制御指令を生成し(ステップS10A)、情報処理装置10に送出する。制御指令には、制御対象を識別する識別情報などが含まれる(ステップS11A)。
以上に示す処理により、情報処理装置10は、中継装置50において許可された情報を中継することにより、ビル管理装置20に不要な情報の中継を遮断することが可能となる。上記ステップS51における判定処理は、記憶部560に記憶されている「建物管理情報データベース」を参照する。「建物管理情報データベース」には、管理対象装置30の設備情報(第1の情報)を記憶しておくことにより、情報処理装置10から得た情報との照合を容易に行うことができる。
【0050】
(ユーザ端末装置における表示画面)
図9を参照し、ユーザ端末装置における表示画面について説明する。
図9は、本実施形態におけるユーザ端末装置における表示画面を示す図である。
【0051】
(1)セキュリティシステムとの連係による扉認証処理
ビル管理システム1は、セキュリティシステム2と連係し、セキュリティシステム2からの情報を得ることができる。
図9(a)は、セキュリティシステムとの連係により扉認証処理を行う場合の表示を示す。例えば、携帯端末を携帯しているユーザは、対象とする扉の近傍に近づいて、携帯端末が備えるカメラによって対象とする扉を撮影する。ユーザ端末装置80として携帯端末を用いた場合を示す。携帯端末(ユーザ端末装置80)において、当該扉の識別情報を識別させる。携帯端末に当該扉の識別情報を識別させる処理方法は、ユーザの操作を検出する入力処理、又は、携帯端末によって撮影した画像に基づいた認証処理など、適宜選択できる。例えば、画像に基づいた認証処理として、扉に設けられているプレートの文字(部屋名称など)を認識させてもよい。
携帯端末は、識別した当該扉の識別情報と、識別処理の完了日時を情報処理装置10に送る。
【0052】
情報処理装置10は、携帯端末から送られた当該扉の識別情報を得る。情報処理装置10(入居者用情報処理部140)は、当該扉の識別情報に基づいて認証処理を行い、当該扉情報及び扉内の情報(内部情報)を当該携帯端末に表示させるための情報として提供可能か否かを判定する。提供可能と判定された場合、情報処理装置10(入居者用情報処理部140)は、携帯端末から送られた、当該扉の情報(扉情報)及び扉内の情報(内部情報)を当該携帯端末に送り、当該携帯端末に表示させる。
この図に示される表示画面においては、上記認証処理により、当該扉情報及び扉内の情報(内部情報)を当該携帯端末に表示させるための情報として提供可能と認証された結果の一例が示されている。
この表示画面において、携帯端末によって撮影した扉の画像が背景画像として表示されており、当該扉の情報及び扉内の情報(内部情報)が背景画像に重ねて表示されている。
当該扉を認識した結果として、扉の認識処理が完了した日時が示されている。
当該扉の情報(扉情報)として、当該扉が設けられているビルの名称(ビル名称「XXXX」)、当該扉を利用する組織の名称(組織名称「YYYY部」)が示されている。また、当該扉内の情報として、在室者の有無情報が示されている。
さらに、この表示画面には、携帯端末利用者に対する「お知らせ」情報を表示させることができる。本図に示されている例では、表示させる「お知らせ」情報がない場合を示している。
以上のように、携帯端末の表示部に表示された表示情報を、ユーザが確認することができる。また、表示されている情報が正しく、当該扉を開錠させる処理の実行を開始させる指令を発生させるためのアイコン(「認証開始」)が表示されている。
【0053】
このアイコンを操作する(タッチする)ことにより、この扉を開錠させるために、この扉の近傍にいる人を認識する処理を行うことができる。
【0054】
(2)セキュリティシステムとの連係による入室を許可する人の認証処理
入室許可を申請する申請者の近傍に複数の人が存在する場合がある。このとき、申請者だけを認証して扉を開錠すると、申請者の近傍にいる人までも入室させてしまう虞がある。
そこで、本実施形態においては、申請者から扉を開錠させる申請を受けた場合には、申請者の近傍にいる人をまとめて認証する場合の一例を示す。
図9(b)は、セキュリティシステムとの連係により入室を許可する人の認証処理を行う場合の表示を示す。
【0055】
扉、又は、扉近傍に、扉を開錠させる申請をする申請者(例えば、「名前YYY」)と、その申請者(名前YYY)の周辺を撮像する監視カメラが設けられているものとする。また、本システムと連係するセキュリティシステム2には、入室が許可されている人の情報(顔写真、名前、所属、入室許可期間、進入許可範囲などの情報)が予め登録されており、セキュリティシステム2は、登録されている人の顔写真に基づいて認証処理を行うものとする。
【0056】
この監視カメラで撮像された画像情報は、セキュリティシステム2において認証する画像として取り込まれ、予め入室が許可されている人(例えば、「名前YYY」と「名前XXX」)の情報に基づいて認証処理が行われる。
監視カメラによって撮像された画像を背景画像にして、この認証処理の結果を背景画像に重ねて表示する。例えば、認証処理の対象として認識された人を、その人の顔の部分を四角で囲むようにして示されている。また、認証処理の対象として認識された人達のうち、「予め入室が許可されている人」であると認証された人の場合には、登録されている人の情報が表示され、「予め入室が許可されている人」であると認証されなかった人の場合には、「認証不能」の表示が表示されている。上記の表示画面は、入居者用情報処理部140、又は、セキュリティシステム2によって生成される。
以上のように、携帯端末の表示部に表示された表示情報を、ユーザ(扉を開錠させる申請をした申請者)が申請時の周囲の情況を確認することができる。要するに、扉を開錠させる申請をした申請者の近傍にいる人が、申請者の顔見知りの人でなくても、入室が許可された人か否かを、この図に表示されている画像情報を通して申請者が確認することができる。なお、扉を開錠させる申請をした申請者の近傍にいる人が、全て入室が許可された人であると認識した場合は、本システムは、扉を開錠することにしてもよい。
【0057】
以上のように、携帯端末の表示部に表示された表示情報を、扉の開錠を申請するユーザが確認することができる。また、申請者の周囲にいる人が、「予め入室が許可されている人」が含まれる場合に、当該扉を開錠させる処理の実行を開始させる指令を発生させるためのアイコン(「開錠OK」)が表示されている。申請者は、このアイコンを操作することにより、申請者による状況判断に従ってこの扉を開錠させることができる。
【0058】
(3)室内環境の設定制御
図9(c)は、室内環境の設定制御を行う場合の表示を示す。
携帯端末に表示させた画面に従って室内の環境設定を行う場合がある。携帯端末によって撮影した部屋の画像を背景画像として、当該部屋に設けられている設備の設定情報を重ねて表示した一例が示されている。
【0059】
例えば、この部屋には、照明設備、ブラインド、空調設備が設けられているものとする。照明設備の設定情報には、照明の点灯(On)/消灯(Off)の設定、照度の設定(明るく(bright)/暗く(unlighted))があり、図に示されている状態は、照明を明るく(bright)点灯(On)させるように設定されている。
また、ブラインドの設定情報には、開(Open)/閉(Close)があり、図に示されている状態は、開(Open)くように設定されている。
また、空調設備の設定情報には、空調の稼動(On)/停止(Off)の設定、温度設定があり、図に示されている状態は、温度が28℃(℃)になるように稼動(On)させるように設定されている。
【0060】
以上のように、携帯端末の表示部に表示された表示情報を、部屋の環境を設定できる権限を有しているユーザが確認し、変更することができる。また、表示されている情報に変更を行うことを確認するためのアイコン(「登録された環境にしますか」)が表示されている。
このアイコンを操作することにより、表示されている情報に、環境の設定を変更する処理を実施することができる。なお、上記の表示画面は、入居者用情報処理部140によって生成される。
【0061】
(4)維持管理支援処理
図9(d)は、維持管理支援処理を行う場合の表示を示す。
携帯端末に表示させた画面に従って設備の維持管理を行う場合がある。携帯端末によって撮影した設備の画像を背景画像として、当該設備の維持管理情報を重ねて表示した一例が示されている。
例えば、この図に示されるように、維持管理情報として、対象設備を稼動させていた状況を示す「運転状況一覧」、対象設備の故障とメンテナンス情報を示す「故障履歴・メンテナンス一覧」、対象設備を保守する際の消耗品の在庫状況を示す「消耗品在庫一覧」を表示してもよい。
【0062】
(5)省エネルギー化のための適応処理
前述のように、本ビル管理システム1によって入退室管理を行った場合、部屋や所定の空間ごとに、在室者の人数を管理することができる。例えば、在室者がいるか否かによって、当該部屋の空調をON/OFF制御することができる。また、ビル管理システム1は、在室者の人数に応じて空調の強度設定を調整することができる。このように、入退室管理処理と設備管理処理を連係することにより、ビル管理システム1は、空調や照明などの制御をさらに効率よく行えるようになる。
以上の実施形態において示したように、ビル管理システム1は、ビルの管理を容易にすることができる。
【0063】
(第2実施形態)
図10を参照し、ビル管理システムの詳細構成について説明する。
図10は、本実施形態におけるビル管理システムを示す構成部である。
図1から
図9までと共通の構成には同じ符号を附す。特に明示する場合を除き、ビル管理システム1、ビル管理装置20(管理装置)、中継装置50を、ビル管理システム1A、ビル管理装置20A(管理装置)、中継装置50Aに読み替える。
【0064】
この
図10に示されるビル管理システム1Aには、情報処理装置10と、ビル管理装置20A(管理装置)と、管理対象装置30(管理対象)と、中継装置50Aと、端末装置70と80と、通信網90が示されている。本実施形態におけるビル管理システム1Aは、第1実施形態におけるビル管理システム1の構成の一部を示すものであり、情報処理装置10、端末装置70と80と、通信網90などを共用することができる。
中継装置50Aは、中継装置50(
図3)に対して、集計情報取得部520を備えていない点が相違する。
ビル管理装置20A(管理装置)は、ビル管理装置20(
図3)に対して、ローカルBAS220を備えていない点が相違する。
要するに、ビル管理装置20Aは、管理対象装置30の状態を検出する少なくとも1つの子局装置210(子局部)を備えるものであり、ビル管理装置20Aの構成を簡素化することができる。このように管理対象ビルに設ける設備を簡素化することにより、比較的小規模のビルにおける設備導入コストを低減することができる。
本実施形態によれば、ローカルBAS220が実施していた機能を、情報処理装置10における遠隔BAS120が行うことにより、ビル管理システム1Aにおいても必要とされる機能を、通信網90を介して実現することができる。例えば、ビル管理システム1Aによって、ビル管理者に対する「遠隔BASにおけるサービス」や、入居者に対する「見える化サービス」が提供される。
このように、本実施形態においても、前述の
図7、
図8に示された処理の手順に従って処理が行われる。
以上の実施形態において示したように、ビル管理システム1Aは、ビルの管理を容易にすることができる。
【0065】
(1)なお、上記実施形態によれば、情報処理装置10と、管理対象装置30(管理対象)を管理するビル管理装置20(管理装置)とがあり、情報処理装置10とビル管理装置20との間の通信が通信網90を介して行われるビル管理システム1である。ビル管理システム1は、中継装置50を備える。中継装置50は、通信網90に対してビル管理装置20側に設けられており、情報処理装置10と該ビル管理装置20との間の通信を中継する。中継装置50は、記憶部560と、中継処理部510と、を備える。記憶部560は、管理対象装置30に係る第1の情報を記憶する。中継処理部510は、通信網90を介して得られた第2の情報をビル管理装置20に中継するか否かを第1の情報に基づいて判定する。
これにより、中継する情報と中継しない情報とを識別することができ、不要な情報をビル管理装置20に送ることを防ぐことができ、ビル管理装置20の処理を簡素化し、また不要な処理を防ぐことができることから、ビル管理システム1を安定に稼動させることができ、ビルの管理を容易にすることができる。
【0066】
(2)また、中継処理部510は、第2の情報をビル管理装置20に中継するか否かを識別する識別情報として第1の情報を定め、定めた第1の情報によって判定する。
(3)また、記憶部560は、管理対象装置30の構成を示す構成情報を含む第1の情報を記憶する。これにより、中継装置50は、管理対象装置30の構成を示す構成情報に基づいて、情報処理装置10から得た情報をビル管理装置20に中継するか否かを判定することができる。
【0067】
(4)また、記憶部560は、管理対象装置30にはビル管理装置20によって制御される制御項目があり、制御項目を示す構成情報を含む第1の情報を記憶する。これにより、中継装置50は、管理対象装置30の構成を示す構成情報に基づいて、情報処理装置10から得た情報をビル管理装置20に中継するか否かを判定することができる。
【0068】
(5)また、記憶部560は、管理対象装置30にはビル管理装置20によって状態の検出が行われる検出項目があり、検出項目を示す構成情報を含む第1の情報を記憶する。これにより、中継装置50は、ビル管理装置20によって状態の検出が行われる検出項目を示す構成情報に基づいて、情報処理装置10から得た情報をビル管理装置20に中継するか否かを判定することができる。
【0069】
(6)また、中継装置50は、通信処理部590と、通信処理部580と、を備える。通信処理部590は、情報処理装置10と第1のプロトコルによって通信する。通信処理部580は、ビル管理装置20と第2のプロトコルによって通信する。これにより、異なる通信プロトコルの変換処理をすることができる。
【0070】
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、ビル管理システム1は、各ビルに設けられている他のシステムからの情報を取り込むことも可能である。具体的には、子局装置210における通信処理部281(
図3、
図10)が、他のシステムと通信可能な状態に設けられているとする。他のシステムの一例をあげれば、例えば、災害情報を発報できるシステムがあげられる。より具体的には、地震システム(震度計)、火災警報装置、津波情報装置などがある(以下、まとめて、防災情報システムという。)。子局装置210は、防災情報システムからの防災情報を受信する。子局装置210は、受信した防災情報を中継装置50(50A)に送る。中継装置50(50A)は、通信処理部580により受信して、記憶部560に記憶させる。記憶部560には、各種情報の最新情報が記憶されており、中継処理部510によって読み出され、各種情報とともに情報処理装置10に送られる。このようにして、情報収集装置10は、管理装置30からの情報以外の情報を収集してもよい。
【0071】
なお、上記の実施形態におけるビル管理システム1が備える各部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリ及びマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
【0072】
なお、このビル管理システム1が備える各部は、メモリ及びCPU(中央演算装置)により構成され、ビル管理システム1が備える各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0073】
また、ビル管理システム1、及び中継装置50(50A)が備える各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み取らせて、実行することにより各部による処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0074】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。