(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記基材層の裏面側に、バインダー中にビーズが分散されたスティッキング防止層を有し、上記青色光減衰手段がこのスティッキング防止層のバインダーに含有されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光拡散シート。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
【0023】
[第一実施形態]
<光拡散シート>
図1の光拡散シート1は、基材層2と、基材層2の表面側に積層される光拡散層3とを備えている。光拡散シート1は、基材層2と光拡散層3との2層構造体として形成されている。
【0024】
(基材層)
基材層2は、光線を透過させることのできる透明な合成樹脂を主成分として形成されている。ここで、透明は、有色透明、半透明とすることも可能であるが、光線透過率を高くするためには無色透明が好ましい。基材層2に用いられる合成樹脂としては、特に限定されるものではなく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル等が挙げられる。中でも、透明性に優れ、強度が高いポリエチレンテレフタレートが好ましく、撓み性能が改善されたポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
【0025】
基材層2の平均厚みの下限としては、10μmが好ましく、35μmがより好ましく、50μmがさらに好ましい。一方、基材層2の平均厚みの上限としては、500μmが好ましく、250μmがより好ましく、188μmがさらに好ましい。基材層2の平均厚みが上記下限未満の場合、光拡散層3の形成材料を塗工した際にカールが発生するおそれがある。逆に、基材層2の平均厚みが上記上限を超える場合、液晶表示装置の輝度が低下することがあり、またバックライトユニットの厚みが大きくなって液晶表示装置の薄型化の要求に反するおそれがある。
【0026】
(光拡散層)
光拡散層3は、光拡散剤4と、光拡散剤4を被覆するバインダー5とを含んでいる。光拡散層3は光拡散剤4を含有することによって、光拡散層3を裏側から表側に透過する光線を均一に拡散させることができる。また、光拡散剤4によって光拡散層3の表面に微細な凹凸が略均一に形成されている。光拡散シート1は、表面に形成される微細な凹凸のレンズ的屈折作用により、光線をより良く拡散させることができる。また、光拡散層3は、青色光を減衰させる青色光減衰手段を含んでいる。光拡散層3の平均厚みとしては、特には限定されないが、例えば1μm以上30μm以下程度とされている。
【0027】
光拡散剤4としては、樹脂製のビーズが用いられている。光拡散剤4として用いられるビーズは、光線を拡散させる性質を有する略球状の透明樹脂製粒子である。このビーズの形成材料としては、例えばアクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、シクロオレフィン等のオレフィン樹脂等を用いることができる。中でも、透明性が高いアクリル樹脂が好ましく、ポリメチルメタクリレート(PMMA)が特に好ましい。
【0028】
光拡散剤4の平均粒子径の下限としては、1μmが好ましく、2μmがより好ましく、5μmがさらに好ましい。一方、光拡散剤4の平均粒子径の上限としては、50μmが好ましく、20μmがより好ましく、15μmがさらに好ましい。光拡散剤4の平均粒子径が上記下限未満であると、光拡散剤4によって光拡散層3の表面に形成される凹凸が小さくなり、光拡散シート1として必要な光拡散性を満たさないおそれがある。逆に、光拡散剤4の平均粒子径が上記上限を超えると、光拡散シート1の厚みが増大し、また均一な拡散が困難になるおそれがある。なお、本明細書において、「平均粒子径」は、倍率1000倍の電子顕微鏡において観測される粒子から無作為に抽出した30個の粒子の粒子径を平均したものをいい、粒子径はフェレー径(一定方向の平行線で投影像を挟んだときの間隔)で定義するものとする。
【0029】
光拡散剤4は、上記青色光減衰手段として、青色光により励起されて黄色光を発する黄色蛍光体を含んでいる。黄色蛍光体は、青色光の波長(380nm〜500nm)を長波長側(550nm〜610nm)に変換して黄色の光を発する。光拡散剤4は、入射光の一部をそのまま(青色光のまま)透過させるとともに、黄色蛍光体の波長変換作用によって一部の光を黄色光に変換して透過させる。光拡散剤4に含まれる黄色蛍光体としては、例えばYAG系蛍光体(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体)が挙げられる。また、かかるYAG系蛍光体において、イットリウムの一部又は全部をLa又はLuに置換したものを用いて用いてもよく、アルミニウムの一部又は全部をIn又はScに置換したものを用いてもよい。
【0030】
光拡散層3中の黄色蛍光体の含有量の下限としては、0.001質量%が好ましく、0.005質量%がより好ましく、0.01質量%がさらに好ましく、0.05質量%が特に好ましい。一方、光拡散層3中の黄色蛍光体の含有量の上限としては、0.5質量%が好ましく、0.4質量%がより好ましく、0.2質量%がさらに好ましく、0.1質量%が特に好ましい。光拡散層3中の黄色蛍光体の含有量が上記下限未満の場合、青色光の減衰効果が十分に得られないおそれがある。逆に、光拡散層3中の黄色蛍光体の含有量が上記上限を超える場合、黄色光が強くなり、色ムラを生じやすくなるとともに、色度の調整が困難になるおそれがある。
【0031】
光拡散剤4のバインダー5の樹脂成分100質量部に対する含有量の下限としては、10質量部が好ましく、20質量部がより好ましく、50質量部がさらに好ましい。一方、光拡散剤4のバインダー5の樹脂成分100質量部に対する含有量の上限としては、500質量部が好ましく、300質量部がより好ましく、200質量部がさらに好ましい。光拡散剤4の含有量が上記下限未満である場合、光拡散性が不十分となり、表面側から出射される光線に色ムラが生じるおそれがある。逆に、光拡散剤4の含有量が上記上限を超える場合、バインダー5によって光拡散剤4を固定する効果が低下する。なお、光拡散シート1が、プリズムシートの表面側に配設される所謂上用光拡散シートとして用いられる場合であれば、下拡散シートに必要とされるような高い光拡散性は必要とされない。それゆえ、光拡散シート1が上拡散シートとして用いられる場合の光拡散剤4の含有量の下限としては、特に限定されないが、10質量部が好ましく、20質量部がより好ましい。また、光拡散シート1が上用光拡散シートとして用いられる場合の光拡散剤4の含有量の上限としては、特に限定されないが、40質量部が好ましく、30質量部がより好ましい。
【0032】
バインダー5は、基材ポリマーを含むポリマー組成物を硬化(架橋等)させることで形成される。バインダー5によって、基材層2の表面全面に光拡散剤4が略等密度に配置固定される。
【0033】
上記基材ポリマーとしては、特に限定されるものではなく、例えばアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミドイミド、エポキシ樹脂、紫外線硬化型樹脂等が挙げられ、これらのポリマーを1種又は2種以上混合して使用することができる。特に、上記基材ポリマーとしては、加工性が高く、塗工等の手段で容易に当該光拡散シート1を形成することができるポリオールが好ましい。また、バインダー5に用いられる基材ポリマー自体は、光線の透過性を高める観点から透明が好ましく、無色透明が特に好ましい。
【0034】
上記ポリオールとしては、例えば水酸基含有不飽和単量体を含む単量体成分を重合して得られるポリオールや、水酸基過剰の条件で得られるポリエステルポリオールなどが挙げられ、これらを単体で又は2種以上混合して使用することができる。
【0035】
水酸基含有不飽和単量体としては、(a)例えばアクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アリルアルコール、ホモアリルアルコール、ケイヒアルコール、クロトニルアルコール等の水酸基含有不飽和単量体、(b)例えばエチレングリコール、エチレンオキサイド、プロピレングリコール、プロピレンオキサイド、ブチレングリコール、ブチレンオキサイド、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、フェニルグリシジルエーテル、グリシジルデカノエート、プラクセルFM−1(ダイセル化学工業株式会社製)等の2価アルコール又はエポキシ化合物と、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸との反応で得られる水酸基含有不飽和単量体などが挙げられる。これらの水酸基含有不飽和単量体から選択される1種又は2種以上を重合してポリオールを製造することができる。
【0036】
また、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸シクロヘキシル、スチレン、ビニルトルエン、1−メチルスチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、酢酸アリル、アジピン酸ジアリル、イタコン酸ジアリル、マレイン酸ジエチル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、エチレン、プロピレン、イソプレン等から選択される1種又は2種以上のエチレン性不飽和単量体と、上記(a)及び(b)から選択される水酸基含有不飽和単量体とを重合してポリオールを製造することもできる。
【0037】
水酸基含有不飽和単量体を含む単量体成分を重合して得られるポリオールの数平均分子量は1000以上500000以下であり、好ましくは5000以上100000以下である。また、その水酸基価は5以上300以下、好ましくは10以上200以下、さらに好ましくは20以上150以下である。
【0038】
水酸基過剰の条件で得られるポリエステルポリオールは、(c)例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、ペンタエリスリトール、シクロヘキサンジオール、水添ビスフェノールA、ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ハイドロキノンビス(ヒドロキシエチルエーテル)、トリス(ヒドロキシエチル)イソシヌレート、キシリレングリコール等の多価アルコールと、(d)例えばマレイン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、トリメット酸、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸等の多塩基酸とを、プロパンジオール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール中の水酸基数が前記多塩基酸のカルボキシル基数よりも多い条件で反応させて製造することができる。
【0039】
かかる水酸基過剰の条件で得られるポリエステルポリオールの数平均分子量は500以上300000以下であり、好ましくは2000以上100000以下である。また、その水酸基価は5以上300以下、好ましくは10以上200以下、さらに好ましくは20以上150以下である。
【0040】
ポリマー組成物の基材ポリマーとして用いられるポリオールとしては、上記ポリエステルポリオール、及び上記水酸基含有不飽和単量体を含む単量体成分を重合して得られ、かつ(メタ)アクリル単位等を有するアクリルポリオールが好ましい。かかるポリエステルポリオール又はアクリルポリオールを基材ポリマーとするバインダー5は耐候性が高く、当該光拡散シート1の黄変等を抑制することができる。なお、このポリエステルポリオールとアクリルポリオールのいずれか一方を使用してもよく、両方を使用してもよい。
【0041】
なお、上記ポリエステルポリオール及びアクリルポリオール中の水酸基の個数は、1分子当たり2個以上であれば特に限定されないが、固形分中の水酸基価が10以下であると架橋点数が減少し、耐溶剤性、耐水性、耐熱性、表面硬度等の被膜物性が低下する傾向がある。
【0042】
バインダー5は、青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤を含有するのが好ましい。特に、本実施形態では、光拡散剤4が黄色蛍光体を含んでいるため、光拡散層3から出射される黄色光が強くなる傾向がある。それゆえ、バインダー5としては、黄色光を吸収する光吸収剤を含むのが好ましい。なお、バインダー5に含有される光吸収剤は、青色光減衰手段によって生じる色度の変化に応じて適宜選択されてよく、例えば、上記黄色光を吸収する光吸収剤の他、赤色光吸収剤や赤外線吸収剤等が挙げられる。上記黄色光を吸収する光吸収剤としては、例えばキサンテン系、フタロシアニン系、トリフェニルメタン系、アゾ系、キノン系、ポリメチン系等の青色の色素顔料が挙げられる。また、上記赤色光吸収剤としては、例えばフタロシアニン系、アズレニウム系、トリフェニルメタン系、キノン系、ポリメチン系、スクアリウム系等の緑色の色素顔料が挙げられる。さらに、上記赤外線光吸収剤としては、例えばシアニン系、スクアリリウム系、メチン系、ナフトキノン系、キノンイミン系、フタロシアニン系、テトラデヒドロコリン系等の色素顔料が挙げられる。
【0043】
光拡散層3中の青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤の含有量の下限としては、0.001質量%が好ましく、0.005質量%がより好ましく、0.01質量%がさらに好ましく、0.05質量%が特に好ましい。一方、光拡散層3中の青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤の含有量の上限としては、0.5質量%が好ましく、0.4質量%がより好ましく、0.2質量%がさらに好ましく、0.1質量%が特に好ましい。光拡散層3中の青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤の含有量が上記下限未満の場合、光拡散層3から出射される光線の色度の調整効果が十分に得られないおそれがある。逆に、光拡散層3中の青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤の含有量が上記上限を超える場合、特定の色の光が弱まるおそれがあるとともに、光線透過率が低下し高輝度化の要請に反するおそれがある。
【0044】
また、光拡散層3中の青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤の含有量は、光拡散層3中の黄色蛍光体の含有量に応じて調整されるのが好ましい。具体的には、光拡散層3中の青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤の含有量は、光拡散層3中の黄色蛍光体の含有量以下であることが好ましい。当該光拡散シート1は、光拡散層3中の青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤の含有量を黄色蛍光体の含有量以下とすることによって、好適に色度を調整しつつ高輝度化を促進することができる。
【0045】
なお、バインダー5を形成するためのポリマー組成物は、その他に例えば微小無機充填剤、硬化剤、可塑剤、分散剤、各種レベリング剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、粘性改質剤、抗酸化剤、潤滑剤、光安定化剤等が適宜配合されてもよい。
【0046】
光拡散剤4の屈折率とバインダー5の屈折率との比としては、特に限定されないが、光拡散剤4の屈折率がバインダー5の屈折率よりも大きい方が好ましい。光拡散剤4の屈折率がバインダー5の屈折率よりも大きいことによって、バインダー5から光拡散剤4に入射される光線がバインダー5と光拡散剤4との界面で全反射されるのを防止することができる。それゆえ、かかる構成によれば、光拡散層3に入射した青色光を光拡散剤4に含まれる黄色蛍光体によって効率的に減衰することができる。
【0047】
<製造方法>
当該光拡散シート1の製造方法としては、基材層2を構成するシート体を形成する工程と、このシート体の表面に光拡散層3を積層する工程とを有している。
【0048】
基材層2を構成するシート体を形成する工程としては、特に限定されないが、例えば溶融した熱可塑性樹脂をTダイから押出成形し、続いてその押出成形体を層長手方向及び層幅方向に延伸してシート体を形成する方法が挙げられる。Tダイを用いた周知の押出成形法としては、例えば、ポリッシングロール法やチルロール法が挙げられる。また、シート体の延伸方法としては、例えば、チューブラーフィルム二軸延伸法やフラットフィルム二軸延伸法等が挙げられる。
【0049】
基材層2を構成するシート体の表面に光拡散層3を積層する工程としては、このシート体の表面に光拡散剤4及びバインダー5を含有する塗工液を塗布して乾燥する方法が挙げられる。
【0050】
<利点>
当該光拡散シート1は、青色光減衰手段を有しているので、青色光の出射を抑制することができる。また、当該光拡散シート1は、光拡散層3が光拡散剤4及び光拡散剤4を被覆するバインダー5を含んでいるので、光拡散層3によって光線を略均一に拡散することができる。それゆえ、当該光拡散シート1は、表面側から出射される光線に含まれる青色光を全面に亘って略均一に低減することができる。
【0051】
当該光拡散シート1は、光拡散層3が光拡散機能と青色光減衰機能とを共に有しているので、表面側から出射される光線に含まれる青色光を全面に亘って好適に略均等に低減することができ、ひいては領域毎に色ムラが生じるのを効果的に抑えることができる。詳細には、バックライト光源から出射される光線は、当該光拡散シート1の裏面に対して必ずしも略均等に入射されない場合があり、例えば光源近傍の入射光の光量が光源から離れた位置の入射光の光量よりも比較的多くなるような場合も考えられる。この点、当該光拡散シート1は、光拡散層3が光拡散剤4とバインダー5とを含んでおり、優れた光拡散性を有しているため、光拡散層3に入射された光線は、光拡散層3で好適に拡散及び屈折され、表面側から略均一に出射される。そして、当該光拡散シート1は、このように入射光を略均一に出射する機能を有する光拡散層3に青色光減衰手段を有しているため、光拡散層3から出射される光線は、全面に亘って略均等に青色光が減衰される。
【0052】
また、バックライト光源から出射される光線は、一般に各種光学シートや各種光学シートの各層間で反射されながら表面側に出射される。この点、当該光拡散シート1のような略均一に光線を出射することができる部材の表面側から出射された後の光線は、全領域に亘って略均等に透過され、かつ略均等に反射される。それゆえ、当該光拡散シート1が、光線の出射面側を構成する光拡散層3に青色光減衰手段を有することによって、特定の領域から出射した光線が比較的多く光拡散層3側に反射され、光拡散層3を複数回透過することで、この領域の青色光の減衰率が他の領域よりも多くなり、ひいては輝度ムラの発生につながるというおそれを防止することができる。さらに、当該光拡散シート1は、光拡散層3が有する青色光減衰手段によって青色光の出射を抑制することができるので、青色光の出射を抑制するために他の部材、層等を別途設ける必要がなく、液晶表示装置の薄型化を促進することができる。
【0053】
当該光拡散シート1は、青色光減衰手段が青色光により励起されて黄色光を発する黄色蛍光体であることによって、青色光の出射を好適に抑制することができる。
【0054】
当該光拡散シート1は、光拡散剤4が樹脂製のビーズであり、上記青色光減衰手段がこのビーズに含有されているので、このビーズに入射した青色光の一部を減衰させつつ残りの青色光を略均一に拡散させて表面側から出射することができる。従って、当該光拡散シート1は、表面側から出射される青色光を略均一に減衰させることができ、色度の変化を的確に防止することができる。
【0055】
当該光拡散シート1は、バインダー5が、青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤を含んでいるので、青色光以外の可視光を全面に亘って略均等に低減することができ、青色光の減衰に起因した色度の変化を好適に抑制することができる。また、当該光拡散シート1は、光拡散層3が青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤を含有することによって、部品点数の増加を防止し、液晶表示装置の薄型化を促進することができる。
【0056】
また特に、当該光拡散シート1は、光拡散剤4が黄色蛍光体を含み、かつバインダー5が黄色光を吸収する光吸収剤を含んでいるので、黄色蛍光体によって発せられた黄色光を光拡散剤4を被覆するバインダー5に含まれる光吸収剤によって好適に吸収することができる。従って、当該光拡散シート1は、青色光の一部を好適に減衰させるとともに、色度の変化及び輝度の低下を効果的に防止することができる。
【0057】
<バックライトユニット>
当該光拡散シート1は、ランプから発せられる光線を分散させて表面側に導く液晶表示装置用のバックライトユニット(例えば
図5)に用いられる。具体的には、この液晶表示装置用のバックライトユニットは、導光板と、導光板の端面に光線を照射する光源と、導光板の表面に重ねて配設される当該光拡散シート1、当該光拡散シート1の表面側に重ねて配設されるプリズムシートやマイクロレンズシート等の光学シートとを備えている。
【0058】
<利点>
当該液晶表示装置用のバックライトユニットは、当該光拡散シート1が青色光減衰手段を有しているので、青色光の出射を抑制することができる。また、当該液晶表示装置用のバックライトユニットは、当該光拡散シート1の光拡散層3が光拡散剤4及び光拡散剤4を被覆するバインダー5を含有しているので、光拡散層3によって光線を略均一に拡散することができる。それゆえ、当該液晶表示装置用のバックライトユニットは、当該光拡散シート1の表面側から出射される光線に含まれる青色光を全面に亘って略均一に低減することができる。当該液晶表示装置用のバックライトユニットは、光拡散シート1の光拡散層3が有する青色光減衰手段によって青色光の出射を抑制することができるので、青色光の出射を抑制するために他の部材、層等を設ける必要がなく、液晶表示装置の薄型化を促進することができる。
【0059】
[第二実施形態]
<光拡散シート>
図2の光拡散シート11は、基材層2と、基材層2の表面側に積層される光拡散層12と、基材層2の裏面側に積層されるスティッキング防止層13とを有している。光拡散シート11は、基材層2と光拡散層12とスティッキング防止層13との3層構造体として形成されている。光拡散シート11は、
図1の光拡散シート1に換えて、液晶表示装置用のバックライトユニットに備えられる。基材層2については、
図1の光拡散シート1と同様のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0060】
(光拡散層)
光拡散層12は、光拡散剤14と、光拡散剤14を被覆するバインダー5とを含んでいる。光拡散層12は光拡散剤14を含むことによって、光拡散層12を裏側から表側に透過する光線を均一に拡散させることができる。また、光拡散剤14によって光拡散層12の表面に微細な凹凸が略均一に形成されている。このように光拡散シート11表面に形成される微細な凹凸のレンズ的屈折作用により、光線をより良く拡散させることができる。光拡散層12は、青色光を減衰させる青色光減衰手段を含んでいる。なお、バインダー5については、
図1の光拡散シート1と同様のため、同一符号を付して説明を省略する。また、光拡散層12の平均厚みとしては、
図1の光拡散層3と同様である。
【0061】
光拡散剤14としては、樹脂製のビーズが用いられている。光拡散剤14として用いられるビーズは、光線を拡散させる性質を有する略球状の透明樹脂製粒子である。このビーズの形成材料としては、
図1の光拡散剤4の形成材料と同様である。また、光拡散剤14の平均粒子径及び含有量についても、
図1の光拡散剤4と同様である。
【0062】
光拡散剤14は、上記青色光減衰手段として、青色光を吸収する光吸収剤を含有している。かかる青色光吸収剤としては、例えばインジゴ系色素、キノフタロン系色素、キノン系色素、クマリン系色素、クロロフィル系色素、ジフェニルメタン系色素、スピロピラン系色素、チアジン系色素、トリフェニルメタン系色素等が挙げられる。
【0063】
光拡散層12中の青色光を吸収する光吸収剤の含有量の下限としては、0.001質量%が好ましく、0.005質量%がより好ましく、0.01質量%がさらに好ましく、0.05質量%が特に好ましい。一方、光拡散層12中の青色光を吸収する光吸収剤の含有量の上限としては、0.5質量%が好ましく、0.4質量%がより好ましく、0.2質量%がさらに好ましく、0.1質量%が特に好ましい。光拡散層12中の青色光を吸収する光吸収剤の含有量が上記下限未満の場合、青色光の減衰効果が十分に得られないおそれがある。逆に、光拡散層12中の青色光を吸収する光吸収剤の含有量が上記上限を超える場合、色ムラを生じやすくなるとともに、色度の調整が困難になるおそれがある。
【0064】
光拡散剤14の屈折率とバインダー5の屈折率との比としては、
図1の光拡散シート1と同様である。
【0065】
(スティッキング防止層)
スティッキング防止層13は、バインダー16中にビーズ15が分散されて形成されている。スティッキング防止層13において、ビーズ15は基材層2の裏面に散点的に配設されている。スティッキング防止層13は、ビーズ15が散点的に配設されることによって、ビーズ15に起因して形成される複数の凸部と、ビーズ15が存在しない平坦部とを有している。スティッキング防止層13は、裏面側に配設される導光板や他の光学シート等と上記複数の凸部で当接され、裏面全面で当接されないことによってスティッキングを防止し、液晶表示装置の輝度ムラを抑制することができる。
【0066】
ビーズ15の形成材料としては、
図1の光拡散層3の光拡散剤4として用いられるビーズと同様のものが挙げられる。また、バインダー16は、
図1の光拡散層3のバインダー5と同様の基材ポリマーを含むポリマー組成物を硬化(架橋等)させることで形成される。スティッキング防止層13の平均厚み(ビーズ15が存在しない部分でのバインダー16部分の平均厚み)としては、特に限定されないが、例えば1μm以上10μm以下程度とすることができる。
【0067】
<製造方法>
光拡散シート11の製造方法としては、基材層2を構成するシート体を形成する工程と、このシート体の表面に光拡散層12を積層する工程と、このシート体の裏面にスティッキング防止層13を積層する工程とを有している。
【0068】
基材層2を構成するシート体を形成する工程及びこのシート体の表面に光拡散層12を積層する工程は、
図1の光拡散シート1の製造方法と同様の方法によって行うことができる。
【0069】
上記シート体の裏面にスティッキング防止層13を積層する工程としては、特に限定されるものではないが、例えば(a)バインダー16を構成するポリマー組成物にビーズ15を混合することでスティッキング防止層用塗工液を製造する工程と、(b)このスティッキング防止層用塗工液を上記シート体の裏面に塗布し、乾燥することでスティッキング防止層を積層する工程とを有している。
【0070】
<利点>
当該光拡散シート11は、上記青色光減衰手段として青色光を吸収する光吸収剤が用いられることによって、青色光の出射を好適に抑制することができる。
【0071】
当該光拡散シート11は、基材層2の裏面側に、バインダー16中にビーズ15が分散されたスティッキング防止層13を有しているので、当該光拡散シート11と裏面側に配設される導光板やその他光学シートとのスティッキングを防止することができる。
【0072】
[第三実施形態]
<光拡散シート>
図3の光拡散シート21は、基材層2と、基材層2の表面側に積層される光拡散層22と、基材層2の裏面側に積層されるスティッキング防止層13とを有している。光拡散シート21は、基材層2と光拡散層22とスティッキング防止層13との3層構造体として形成されている。光拡散シート11は、
図1の光拡散シート1又は
図2の光拡散シート11に換えて、液晶表示装置用のバックライトユニットに備えられる。基材層2及びスティッキング防止層13については、
図2の光拡散シート11と同様のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0073】
(光拡散層)
光拡散層22は、光拡散剤23と、光拡散剤23を被覆するバインダー24とを含んでいる。光拡散層22は光拡散剤23を含むことによって、光拡散層22を裏面から表面に透過する光線を略均一に拡散させることができる。また、光拡散剤23によって光拡散層22の表面に微細な凹凸が略均一に形成されている。このように光拡散シート21表面に形成される微細な凹凸のレンズ的屈折作用により、光線をより良く拡散させることができる。光拡散層22は、青色光を減衰させる青色光減衰手段を含んでいる。なお、光拡散層22の平均厚みとしては、
図1の光拡散層3と同様である。
【0074】
光拡散剤23は、光線を拡散させる性質を有する粒子であり、無機フィラーと有機フィラーに大別される。無機フィラーとしては、具体的には、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫化バリウム、マグネシウムシリケート、又はこれらの混合物が挙げられる。有機フィラーの具体的な材料としては、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド等が挙げられる。これらの中でも、透明性が高いアクリル樹脂が好ましく、ポリメチルメタクリレート(PMMA)が特に好ましい。
【0075】
光拡散剤23の形状は、特に限定されるものではなく、例えば球状、立方状、針状、棒状、紡錘形状、板状、鱗片状、繊維状などが挙げられ、中でも光拡散性に優れる球状のビーズが好ましい。
【0076】
光拡散剤23の平均粒子径及び含有量については、
図1の光拡散剤4と同様である。
【0077】
バインダー24は、基材ポリマーを含むポリマー組成物を硬化(架橋等)させることで形成される。バインダー24によって、基材層2の表面全面に光拡散剤23が略等密度に配置固定される。バインダー24を形成する基材ポリマーとしては、
図1のバインダー5の基材ポリマーと同様のものが挙げられる。
【0078】
バインダー24は、上記青色光減衰手段として、青色光により励起されて黄色光を発する黄色蛍光体又は青色光を吸収する光吸収剤を含んでいる。
【0079】
上記黄色蛍光体は、青色光の波長(380nm〜500nm)を長波長側(550nm〜610nm)に変換して黄色の光を発する。バインダー24は、入射光の一部をそのまま(青色光のまま)透過させるとともに、黄色蛍光体の波長変換作用によって一部の光を黄色光に変換して透過させる。バインダー24に含まれる黄色蛍光体としては、
図1の光拡散剤4に含まれる黄色蛍光体と同様のものが挙げられる。光拡散層22中の黄色蛍光体の含有量としては、
図1の光拡散層3中の黄色蛍光体の含有量と同様である。また、上記青色光を吸収する光吸収剤としては、
図2の光拡散剤14に含まれる光吸収剤と同様のものが挙げられる。光拡散層22中の青色光を吸収する光吸収剤の含有量としては、
図2の光拡散層12中の青色光を吸収する光吸収剤の含有量と同様である。
【0080】
また、バインダー24は、青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤を含んでいてもよい。バインダー24に含まれる青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤としては、
図1のバインダー5に含まれる光吸収剤と同様である。光拡散層22中の青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤の含有量としては、
図1の光拡散層3中の青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤の含有量と同様である。
【0081】
なお、バインダー24を形成するためのポリマー組成物は、その他に例えば微小無機充填剤、硬化剤、可塑剤、分散剤、各種レベリング剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、粘性改質剤、潤滑剤、光安定化剤等が適宜配合されてもよい。
【0082】
<製造方法>
光拡散シート21は、
図2の光拡散シート11の製造方法と同様の工程を経て製造することができる。
【0083】
<利点>
当該光拡散シート21は、青色光減衰手段が光拡散層22に含まれるバインダー24に含有されているので、表面側から出射される光線を略均一に拡散させつつ青色光の出射を全面に亘って略均一に抑制することができる。
【0084】
[第四実施形態]
<光拡散シート>
図4の光拡散シート31は、基材層2と、基材層2の表面側に積層される光拡散層32と、基材層2の裏面側に積層されるスティッキング防止層33とを有している。光拡散シート31は、基材層2と光拡散層32とスティッキング防止層33との3層構造体として形成されている。光拡散シート31は、ランプから発せられる光線を分散させて表面側に導く液晶表示装置用のバックライトユニット(例えば
図5)に用いられる。具体的には、当該光拡散シート31は、導光板と、導光板の端面に光線を照射する光源と、導光板の表面に重ねて配設される光拡散シートと、光拡散シートの表面側に重ねて配設されるプリズムシートとを備える液晶表示装置用のバックライトユニットにおいて、このプリズムシートの表面側に配設される上用光拡散シートとして用いられる。基材層2については、
図1の光拡散シート1と同様のため、同一符号を付して説明を省略する。
【0085】
(光拡散層)
光拡散層32は、光拡散剤23と、光拡散剤23を被覆するバインダー5とを含んでいる。光拡散層32は光拡散剤23を含むことによって、光拡散層32を裏面から表面に透過する光線を略均一に拡散させることができる。また、光拡散剤23によって光拡散層32の表面に微細な凹凸が略均一に形成されている。このように光拡散シート31表面に形成される微細な凹凸のレンズ的屈折作用により、光線をより良く拡散させることができる。なお、光拡散剤23については、
図3の光拡散シート21と同様であり、バインダー5については、
図1の光拡散シート1と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。また、光拡散層32の平均厚みとしては、
図1の光拡散層3と同様である。
【0086】
(スティッキング防止層)
スティッキング防止層33は、バインダー34中にビーズ15が分散されて形成されている。スティッキング防止層33において、ビーズ15は基材層2の裏面に散点的に配設されている。スティッキング防止層33は、ビーズ15が散点的に配設されることによって、ビーズ15に起因して形成される複数の凸部と、ビーズ15が存在しない平坦部とを有している。スティッキング防止層33に含まれるビーズ15については、
図2の光拡散シート11と同様のため、同一符号を付して説明を省略する。また、スティッキング防止層33の平均厚み(ビーズ15が存在しない部分でのバインダー34部分の平均厚み)としては、
図2のスティッキング防止層13と同様である。
【0087】
バインダー34は、
図1の光拡散層3のバインダー5と同様の基材ポリマーを含むポリマー組成物を硬化(架橋等)させることで形成される。バインダー34は、青色光吸収手段として、青色光により励起されて黄色光を発する黄色蛍光体又は青色光を吸収する光吸収剤を含んでいる。
【0088】
上記黄色蛍光体は、青色光の波長(380nm〜500nm)を長波長側(550nm〜610nm)に変換して黄色の光を発する。バインダー34は、入射光の一部をそのまま(青色光のまま)透過させるとともに、黄色蛍光体の波長変換作用によって一部の光を黄色光に変換して透過させる。バインダー34に含まれる黄色蛍光体としては、
図1の光拡散剤4に含まれる黄色蛍光体と同様のものが挙げられる。スティッキング防止層33中の黄色蛍光体の含有量としては、
図1の光拡散層3中の黄色蛍光体の含有量と同様である。また、上記青色光を吸収する光吸収剤としては、
図2の光拡散剤14に含まれる光吸収剤と同様のものが挙げられる。スティッキング防止層33中の青色光を吸収する光吸収剤の含有量としては、
図2の光拡散層12中の青色光を吸収する光吸収剤の含有量と同様である。
【0089】
<製造方法>
光拡散シート31は、
図2の光拡散シート11の製造方法と同様の工程を経て製造することができる。
【0090】
<利点>
当該光拡散シート31は、青色光減衰手段がスティッキング防止層33のバインダー34に含有されているので、当該光拡散シート31と裏面側に配設されるレンズシート等とのスティッキングを防止することができるとともに、青色光減衰手段をスティッキング防止層33の平面方向に略均等に分散させ、青色光を全面に亘って略均等に低減することができる。つまり、当該光拡散シート31は、スティッキング防止層33の平均厚みが他の層(基材層2又は光拡散層32)よりも薄く形成されている。そして、このように薄く形成されたスティッキング防止層33中に青色光減衰手段を含有させた場合、この青色光減衰手段は、スティッキング防止層33の平面方向に分散され易くなる。さらに、スティッキング防止層33は、ビーズ15の含有量が比較的少量とされているため、当該光拡散シート31の裏面側に入射される光線は、バインダー34に分散含有された青色光減衰手段によって全面に亘って略均等に青色光が低減されやすくなる。加えて、当該光拡散シート31は、青色光の出射を抑制するために他の部材、層等を別途設ける必要がなく、液晶表示装置の薄型化を促進することができる。
【0091】
当該光拡散シート31は、上用光拡散シートとして用いられているので、裏面側から略均一に入射される光線に含まれる青色光を全面に亘って略均等に低減させたうえ、表面側から略均一に出射することができる。特に、当該光拡散シート31は、青色光減衰手段がスティッキング防止層33の平面方向に略均一に分散されているので、裏面側から略均一に入射される光線に含まれる青色光を全面に亘って効果的に略均等に低減することができ、かつ青色光が低減された光線を表面側から略均等に出射することができ、領域毎に色ムラが生じるのを効果的に抑えることができる。
【0092】
[その他の実施形態]
なお、本発明の光拡散シート及び液晶表示装置用のバックライトユニットは、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、当該光拡散シートは、基材層が青色光減衰手段を有していてもよい。当該光拡散シートは、このような構成によっても、青色光が低減された光線を光拡散層で略均一に拡散させて表面側から出射することができる。また、このような構成によれば、青色光の出射を抑制するために他の部材、層等を別途設ける必要がなく、液晶表示装置の薄型化を促進することができる。
【0093】
当該光拡散シートは、青色光減衰手段を有する層の表面側に配設される他の層が青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤を含んでいる構成も好ましい。かかる構成としては、例えば(a)スティッキング防止層が青色光減衰手段を有し、基材層又は光拡散層が青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤を含む構成、(b)基材層が青色光減衰手段を有し、光拡散層が青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤を含む構成が挙げられる。また、このような構成を採用する場合、青色光減衰手段としては、黄色蛍光体が用いられるのが好ましい。かかる構成によれば、青色光の減衰に起因した色度の変化を青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤によって好適に抑制するとともに輝度の低下を抑えることができる。同時に、このような構成によれば、部品点数の増加を防止し、液晶表示装置の薄型化を促進することができる。
【0094】
当該光拡散シートは、光拡散層に含有される光拡散剤中に青色光以外の可視光を減衰させる光吸収剤を含んでいてもよい。
【0095】
当該光拡散シートは、第一実施形態では基材層と光拡散層との2層構造体とされ、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態では基材層と光拡散層とスティッキング防止層との3層構造体とされているが、基材層と光拡散層との間又は基材層とスティッキング防止層との間に他の層を有していてもよい。また、当該光拡散シートは、各層間の表面又は裏面にコロナ放電処理、オゾン処理、低温プラズマ処理、グロー放電処理、酸化処理、プライマーコート処理、アンダーコート処理、アンカーコート処理等が施されてもよい。当該光拡散シートは、上記各実施形態の構成を適宜組み合わせて構成することができる。例えば、当該光拡散シートは、青色光減衰手段が光拡散層又は基材層に含まれる場合であっても、上用光拡散シートとして用いられてもよく、青色光減衰手段がスティッキング防止層に含まれる場合であっても、下用光拡散シートとして用いられてもよい。