(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るラベル貼付システム100を図面に基いて説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係るラベル貼付システム100で用いられるラベル検知用しるしMが印字されたラベルLと商品Tの一例を示す図、
図2は本発明の実施形態に係るラベル貼付システム100の概略図、
図3は
図2に示したラベル貼付システム100の上面図、
図4は本発明の実施形態に係るラベル貼付システム100のラベル貼付装置10と撮像装置20の電気的な構成図を示す。
【0015】
本発明の実施形態に係るラベル貼付システム100は、ラベル貼付装置10と、撮像装置20とを有する。ラベル貼付装置10は、ラベルLを発行するラベル発行装置としてのラベル発行部3を有する。後述するように、本実施形態に係る撮像装置20は、判別部としてのラベル貼付判別部214、および、ラベル内容判別部216を有する。
【0016】
ラベル貼付装置10は、そのラベルLを商品Tに貼付する。撮像装置20は、搬送コンベア1で搬送された商品Tを撮像部27により撮像し、ラベルLの貼付の有無を検知する。撮像部27、ラベル貼付判別部214は、本発明に係るラベル貼付判別手段の一実施形態に相当する。
【0017】
詳細には、ラベル貼付装置10は、ラベルLに、商品Tに関する情報(印字項目)8dと、ラベル検知用しるしMとを印字する。商品Tに関する情報8dは、商品Tの名称、原材料名、内容量、消費期限、保存方法、製造者、値段などの各種情報である。ラベル検知用しるしMは、ラベルLの予め規定された位置に印字されている。ラベル検知用しるしMとしては、
図1に示した■、●などのしるし、記号、マーク、バーコード(1次元コード)、2次元コードなどを採用することができる。ラベル検知用しるしMとしては、商品Tに関する情報(印字項目)8dで用いられている文字以外の記号やマークなどを採用することが好ましい。
つまり、■や●等の簡単な形状のしるしを印字することで、その形状だけを画像上認識できればよいので、簡単な構成で安価な撮像装置と、判別部にすることができる。また、ラベル検知用しるしとして小さな形状の二次元バーコードが印字されることで、画像を撮像することなく、該二次元バーコードを読み取るバーコードリーダーさえ備えることで、ラベルが貼付されているか否かを判断することができるので、安価なシステムでラベル貼付の有無を判断できるようになる。
【0018】
ラベル検知用しるしMは、
図1に示したように、ラベルLの規定位置に印字されている。詳細には、ラベル検知用しるしMは、ラベルLの全領域のうち、商品Tに関する情報8dの印字された領域8e以外の領域の規定位置に印字されている。また、ラベル検知用しるしMは、ラベルLの周縁部8fの規定位置に印字されており、具体的には、ラベルLの右下の角部付近に印字されている。ラベル検知用しるしMの周囲には、他の印字情報と区分するためのセパレータ領域が設けられている。このラベルLは商品Tの規定位置に貼付されている。すなわち、ラベル検知用しるしMは、商品Tの規定位置に位置する。
【0019】
図2、
図3に示したように、上記ラベル貼付装置10および撮像装置20を備えるラベル貼付システム100は、搬送コンベア1、コンソールとしての表示/操作部2、ラベル発行装置としてのラベル発行部3、印字タイミングセンサとしての商品感知センサ4、ラベル貼付手段およびラベル移動手段としてのラベル移動ベルト7、リニアセンサなどのラベル検知用の撮像部27、撮像タイミングセンサとしての商品感知センサ28などを有する。
【0020】
搬送手段としての搬送コンベア1は、モータ(不図示)により回転動作し、商品Tを搬送する。搬送コンベア1は、ベルトコンベア151,152,153、154などを有する。搬送コンベア1により搬送される商品Tは、搬送物とも称される。
【0021】
ベルトコンベア151は、商品Tを、計量エリア(不図示)などからラベル貼付エリア(ラベル貼付位置)161まで搬送するコンベアである。ベルトコンベア152は、ベルトコンベア151の下流側に配置され、ラベル貼付エリア161から商品Tを撮像エリア162まで搬送するコンベアである。ベルトコンベア153は、ベルトコンベア152の下流側に配置され、撮像エリア162から商品Tを商品選別エリア163などへ搬送するコンベアである。
図3に示したように、ベルトコンベア154は、ベルトコンベア153の搬送方向に略直交するように、ベルトコンベア153の下流付近に配置され、ラベルLの貼付に異常状態が検出された商品Tを搬送するコンベアである。
【0022】
撮像装置20によりラベルLの貼付に異常状態が検出された場合、商品排出手段40は、ベルトコンベア153で搬送されている異常検出された商品Tを、ベルトコンベア154側へ押圧して移動させる。
【0023】
各ベルトコンベア151〜154は、2つのローラと、そのローラ間の帯状ベルトと、を有し、商品Tを帯状ベルトの搬送面上に載置する。
【0024】
表示/操作部2は、ベルトコンベア151などの搬送コンベア1の近傍に配置されている。表示/操作部2は、商品登録、搬送される商品の商品データなどの各種情報を操作入力可能な操作入力部と、搬送される商品の商品データなど各種情報を表示する表示部と、を有する。
【0025】
ラベル発行装置としてのラベル発行部3は、ベルトコンベア151の下方側に設置されている。また、ベルトコンベア151の下方側には、ラベルロール8が設置されており、このラベルロール8には、矩形状のラベルLとしてのラベル用紙が、台紙8aの外側に剥離可能に規定間隔で貼付されている。
【0026】
ラベル発行部3は、ラベルロール8から引き出された台紙8aの外側に貼付されたラベルLに、商品名(名称)、原材料名、内容量、消費期限、保存方法、製造者などの商品Tに関する情報8dと、ラベル検知用しるしMと、を印字して発行する。ラベルLが分離された台紙8aは、台紙巻き取り軸81により巻き取られる。
【0027】
ラベル発行部3は、詳細には、ラベルLに印字を行うサーマルヘッド3aと、プラテンローラ3bと、印字されたラベルLを台紙8aから分離するディスペンサ3cと、を有する。プラテンローラ3bは、モータ(不図示)により駆動回転され、台紙巻き取り軸81は、モータ82により回転駆動されるように構成されている。
【0028】
商品感知センサ4は、発光器4aと受光器4bとを有する。発光器4aと受光器4bは、ベルトコンベア151の搬送路を挟んで対向配置されている。ベルトコンベア151の搬送速度は一定速度に規定されている。発光器4aからの光が、搬送物としての商品Tにより遮られて受光器4bで受光されない時、所定時間経過後に、ラベル発行部3がラベルLへの印字を開始する。
【0029】
ラベル移動ベルト7は、ラベル発行部3により印字発行されたラベルL(ラベル用紙)を、搬送コンベア1に設けられた開口部161aのラベル貼付位置に移送し、商品Tの底部にラベルLを貼付する。詳細には、ラベル移動ベルト7は、ラベルLを無端回動するベルト表面に吸着保持して移送する。ラベルLは、印字面がベルト面に吸着され、粘着面を上側に向けて移送される。
【0030】
撮像タイミングセンサとしての商品感知センサ28は、発光器28aと受光器28bとを有する。発光器28aと受光器28bは、ベルトコンベア152の搬送路を挟んで対向配置されている。
【0031】
撮像部27は、搬送物としての商品Tの規定位置を撮像する。本実施形態では、撮像部27は、CCDラインセンサなどの撮像素子、コードリーダーなどにより構成され、搬送コンベア1の下方で、且つ、搬送方向と直交する方向でベルトコンベア152とベルトコンベア153との間に位置するように配置され、商品Tの底に貼付されたラベルLを検知する。本実施形態では、
図3に示すように、撮像部27と光源(LED照明)6とが一体となっており、搬送手段の下方から商品Tに光を照射し、商品Tの底部の画像データを取得する。
【0032】
図2、
図3に示したように、撮像タイミングセンサとしての商品感知センサ28と撮像部27との間の距離は規定され、ベルトコンベア152の搬送速度は一定速度に規定されている。搬送された商品Tにより発光器28aからの光が遮られて、受光器28bで受光されない時から、商品Tが撮像部27まで移動する所定時間後に、撮像部27は商品Tの撮像を開始する。
【0033】
撮像部27は、詳細には、通過するラベルLの方向と直交する方向に、128ラインなどの画像データを取得できるようにラインセンサが構成されている。1ライン毎の取込時間の間隔は、ベルトコンベア速度に応じて規定される。本実施形態では、1ラインのデータを取得する時間は約1.5ミリ秒である。
【0034】
撮像装置20のCPU21は、商品Tの撮像画像の中にラベル検知用しるしMを検出した場合、その商品Tを良品(ラベルあり)と判断し、撮像画像の中にラベル検知用しるしMを検出しない場合、商品Tを不良品(ラベルなし)と判断する。
【0035】
商品Tが不良品と判断された場合(ラベルが貼付されていない場合)、例えば、
図3に示すように、搬送コンベア1の後段に設置された商品排出手段40により不良品を排除する。商品排出手段40による排出方法としては、プッシャーなどにより商品Tを搬送路外へ排出する、搬送の途中で搬送手段の一部が下方向に傾斜して不良品を搬送コンベア1の下方向に排除する、搬送コンベア1の下流側に設けた仕分け装置により、商品Tを良品と不良品とに仕分ける、などを挙げることができる。
【0036】
次に、
図4を参照しながら、ラベル貼付システム100のラベル貼付装置10、及び、撮像装置20の電気的な構成について説明する。
図4に示した構成要素において、
図1〜
図3を参照しながら説明した構成要素については、同じ符号を付して説明を簡略とする。
【0037】
<ラベル貼付装置10>
ラベル貼付装置10は、上述した表示/操作部2と、ラベル発行装置としてのラベル発行部3、商品感知センサ4、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Random Access Memory)14、通信用インターフェース15、コンベアモータ駆動部16、ラベル貼付手段としてのラベル移動モータ駆動部19、などを有する。ラベル貼付装置10の各構成要素は、電気的に接続されている。
尚、本発明に係るラベル発行装置として、ラベル発行部3と制御部(CPU11)とを有してもよい。
【0038】
表示/操作部2は、作業者の操作によって、単価、品名、などを入力できると共に、品名、単価などを表示する。
ラベル発行部3は、搬送コンベア1の下方に設けられ、CPU11の制御に基づいてラベルLを発行する。
商品感知センサ4は、商品Tが搬送コンベア1の所定箇所を通過したことを検出する検出器であり、この検出信号を用いることにより、ラベルLへの印字開始を制御する。
【0039】
CPU11は、装置各部を制御プログラムに従って制御する中央処理装置である。CPU11は、制御プログラムを実行することにより、コンピュータとしてのラベル貼付装置10に、本発明に係る機能を実現させる。CPU11の詳細な機能については、後述する。
【0040】
ROM13は、CPU11により実行される制御プログラムや各種のデータを記憶する記憶装置である。
RAM14は、CPU11が各種処理を行う際のワーキングエリアとして用いられる。RAM14は、後述する商品ファイル(商品データ)、ラベル確認ファイル、確認2次元コードファイル、などの設定情報を記憶する記憶装置である。
通信用インターフェース15は、撮像装置20とデータ通信を行うためのインターフェースである。通信用インターフェース15としては、無線通信用インターフェースや有線通信用インターフェースを採用することができる。
コンベアモータ駆動部16は、CPU11による制御により、搬送コンベア1を回転駆動する。ラベル移動モータ駆動部19は、CPU11により、ラベル移動ベルト7を駆動する。ラベル移動ベルト7およびラベル移動モータ駆動部19は、ラベル移動手段およびラベル貼付手段に相当する。
【0041】
<撮像装置20>
撮像装置20は、
図4に示すように、制御部としてのCPU21と、通信用インターフェース22と、RAM23と、フラッシュメモリ24と、PLD(PLD:Programmable Logic Device)25と、光源26と、CCDリニアセンサなどの撮像部27と、商品感知センサ28と、SRAM29と、商品排出手段40と、などを有する。撮像装置20の各構成要素は、電気的に接続されている。
【0042】
通信用インターフェース22は、ラベル貼付装置10とデータ通信を行うためのインターフェースである。通信用インターフェース22としては、無線通信用インターフェースや有線通信用インターフェースを採用することができる。
【0043】
RAM23は、CPU21が各種処理を行う際のワーキングエリアとして用いられる。RAM23は、各種データなどを記憶する書き換え可能な記憶装置である。フラッシュメモリ24は、書き換え可能な記憶装置であり、CPU21により実行される制御プログラムや、各種データを記憶している。
【0044】
PLD25は、CCDリニアセンサなどの撮像部27において取得した画像データに各種信号処理を行う。光源(LED照明)26は、撮像部27による撮像時にラベルLおよび商品Tに光を放射する照明装置である。
【0045】
撮像部27は、ラベルLおよび商品Tを撮像するCCDリニアセンサなどの撮像素子であり、その分解能、撮影タイミング、撮影などはCPU21において制御される。CPU21は、撮像部27で取得した画像データをRAM23やSRAM29に記憶させる。
【0046】
また、後述するように、ラベル検知用しるしMとしてバーコードや2次元コードを採用した場合、撮像部27としては、バーコードリーダーや2次元コードリーダー等の読取装置を採用してもよい。
【0047】
撮像部27は、画像データを取得する際に、ラベル検知用しるしMが印字されている位置、詳細には、商品Tの規定位置に貼付されたラベルL上で、ラベル検知用しるしMが印字されている規定位置、および、そのラベル検知用しるしMの近傍領域を撮像する。
【0048】
商品感知センサ28は、ベルトコンベア152の搬送路の両側の一端に設けられ、ベルトコンベア152上を商品Tが通過したことを検出するとともに、この検出信号を用いて、撮像タイミングを生成するためのCPU21内に設けられたタイマーを起動する。
【0049】
SRAM29は、画像データなどの各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
商品排出手段40は、CPU21の制御により、ベルトコンベア153で搬送されている異常検出された商品T(ラベルの貼付がない商品T)を、ベルトコンベア154側へ押圧して移動させる。
【0050】
CPU21は、撮像装置20全体を制御する。CPU21は、フラッシュメモリ24に記憶されている制御プログラムを実行することにより、コンピュータとしての撮像装置20に本発明に係る機能を実現させる。
【0051】
CPU21は、撮像部27により商品Tを撮像した画像データを基に、その画像データ中のラベル検知用しるしMの有無により、商品TにラベルLが貼付されているか否かを検知する。また、CPU21は、検知の結果を、通信用インターフェース22、及び、通信用インターフェース15を介して、ラベル貼付装置10のCPU11へ送信する。CPU21の詳細な機能については後述する。
【0052】
図5は、本発明の実施形態に係るラベル貼付システム100で用いられる商品ファイル(商品データ)の一例を示す図である。
【0053】
商品ファイル(商品データ)には、商品Tに関する各種情報が関連付けて記憶されている。
図5に示したように、商品ファイル(商品データ)には、商品Tに対して規定された商品番号、商品名、値段、加工日、賞味期限、商品Tのトレー番号、商品Tの添加物データ、商品Tの原材料データ、印字フォーマットデータ(しるし位置情報)、ラベル位置情報、商品Tのラベル検知用しるしの種類、などが関連付けて記憶されている。
【0054】
トレー番号は、商品Tに用いられるトレーの種類を示す。添加物データには、商品Tに含まれる添加物名データが記憶されている。原材料データには、商品Tに含まれる原材料名データが記憶されている。
【0055】
印字フォーマットデータ(しるし位置情報)は、商品Tに関する情報8dのラベルL上の印字位置情報(Xa座標,Ya座標)と、ラベル検知用しるしMのラベルL上の印字位置情報(Xm座標,Ym座標)と、を記憶している。この印字位置情報は、ラベルLを基準とした座標系を採用する。ラベルLを基準とした座標系の原点OLは、
図1に示したように、ラベルLの右辺を通る線と下辺を通る直線との交点などに設定されている。
【0056】
ラベル位置情報は、商品Tに貼付されるラベルLの位置情報(x,y)である。このラベルLの位置情報(x,y)は、商品Tを基準とした座標系を採用する。この商品Tを基準とした座標系の原点OTは、
図1に示したように、商品Tの右辺を通る線と下辺を通る直線との交点などに設定されている。
【0057】
上述したように、ラベル貼付装置10は、ラベルL上の規定された位置(Xm座標,Ym座標)にラベル検出用しるしMを印字する。ラベル貼付装置10は、ラベルLの原点OLが商品Tの規定位置に位置するように、ラベルLが商品T上に貼付する。このため、ラベル検出用しるしMは、商品T上の規定位置に位置する。
【0058】
ラベル貼付装置10は、このラベルL中のラベル検出用しるしMの位置情報、商品Tに対するラベルLの位置情報、商品Tに対するラベル検出用しるしMの位置情報、などを記憶部としてのRAM14に記憶し、必要に応じて上記位置情報を通信用インターフェース15を介して撮像装置20に送信する処理を行う。撮像装置20は、通信用インターフェース22を介して受信した上記位置情報に基いて、商品Tのラベル検出用しるしMが位置する領域、および、その近傍領域を撮像する処理を行う。
【0059】
ラベル検知用しるし種類は、■、●などのしるし、記号、マーク、バーコード(1次元コード)、2次元コード、などを示し、それに対応する番号が記憶されている。
【0060】
図6は、ラベル確認ファイルで用いられるラベル確認ファイルの一例を示す図である。
図6に示したように、ラベル確認ファイルは、ラベル検知用しるしMの種類の一覧を示す。詳細には、ラベル確認ファイルは、整理番号と、各種ラベル検知用しるしMとを関連付けて記憶する。例えば、整理番号No.1には、ラベル検知用しるしMとして「■」が関連付けられ、整理番号No.4には、ラベル検知用しるしMとして2次元コードが関連付けられている。
【0061】
図7は、本発明の実施形態に係るラベル貼付システムで用いられる確認2次元コードファイルの一例を示す図である。この確認2次元コードファイルは、番号と、商品Tに関する情報のうち全て又は一部分のデータを選択するかを示すデータと、を関連付けた表である。
【0062】
CPU11は、2次元コード画像を生成する場合、表示/操作部2から操作信号を受信し、商品Tに関する情報のうち全て又は一部のデータを選択し、選択された情報に基いて2次元コードを生成する。
【0063】
CPU11は、表示/操作部2から選択番号を受信すると、確認2次元コードファイルにおいて、その選択番号の列のうち、「1」に対応する商品Tに関する情報を2次元コードに含め、「0」に対応する商品Tに関する情報を2次元コードに含めないように、2次元コードを生成する。
【0064】
詳細には、CPU11は、例えば、
図7に示した確認2次元コードファイルにおいてNo.1を選択する信号を表示/操作部2から受信すると、確認2次元コードファイルを参照して、「1」に対応する原材料データに基いて、その原材料データを含む2次元コードを生成する。
【0065】
また、CPU11は、確認2次元コードファイルにおいてNo.2を選択する信号を表示/操作部2から受信すると、確認2次元コードファイルを参照して、「1」に対応する添加物データに基いて、その添加物データを含む2次元コードを生成する。このように、ラベル貼付システム100は、ラベルに印字するデータのうち、一部のデータのみを二次元コードに含むようにすることで、つまり、比較的小さい情報量を二次元バーコードに含めることで、面積の小さなバーコードを生成することができる。しかも、添加物データは、商品によって様々異なるデータを含むので、後述のように、ラベル貼付システム100は、添加物データを含む2次元コードを読み取ることにより、ラベルの貼付の有無を検知するとともに、ラベルの印字データに誤りが無いか否かをも確認することができる。
【0066】
図8は、ラベル貼付システム100で用いられるラベル検知用しるしMとしての2次元コードMが印字されたラベルLと、ラベルLが貼付された商品Tの一例を示す図である。
【0067】
ラベル貼付装置10は、
図8に示したように、ラベルLに、商品Tに関する情報8dと、ラベル検知用しるしMとしての2次元コードMと、を規定位置に印字し、そのラベルLを商品Tに貼付する。2次元コードMは、上述したように、その商品Tに関する情報8dのうち全部または一部が含まれるように形成されている。
【0068】
図9は、ラベル貼付システム100で用いられるラベル検知用しるしMが印字されたラベルLと商品Tの他の例を示す図である。
図9に示したように、商品Tに関する情報8dが印字された領域8eには、商品Tの値段や識別情報を示すバーコードが印字されている。このように商品Tに関する情報8dを示すバーコードを印字する場合であっても、ラベルLの規定位置にラベル検知用しるしMを印字してもよい。
【0069】
図10は、本発明の実施形態に係るラベル貼付システム100の機能ブロックと搬送コンベア1の一例を示す図である。
図10に示したように、搬送方向上流に、搬送コンベア1上を搬送するトレーの流れ位置を規制するガイドgが設けられている。このガイドgを搬送方向と直交する方向に伸縮させることで、搬送コンベア1上での商品Tの搬送位置を設定することができる。
【0070】
搬送コンベア1の下流側に、撮像部27と光源26とが設けられており、ラベルLの中心と撮像部27の中心とが一致するように、撮像部27が配置されている。つまり、撮像部27は、商品Tに貼付されるラベルLのラベル検知用しるしMの印字位置、およびその近傍領域を高精度に撮像できるように配置されている。
【0071】
図10に示したように、ラベル貼付装置10のCPU11は制御プログラムを実行することにより、コンピュータとしてのラベル貼付装置10に、ラベル印字処理部111、ラベル検知用しるし処理部112、選択部113、チェックサム処理部114、CRC(巡回冗長符号;Cyclic Redundancy Check)処理部115、及び、コード画像生成部116、の機能を実現させる。
【0072】
ラベル印字処理部111は、ラベルLの予め規定された位置に、商品Tに関する情報8dを印字する処理を行う。
ラベル検知用しるし処理部112は、ラベルLの予め規定された位置に、ラベル検知用しるしMを印字する処理を行う。
選択部113は、表示/操作部2から操作信号に基いて、その商品Tに関する情報のうち全て又は一部のデータを選択して選択情報を生成し、その選択情報を記憶部としてのRAM14に記憶させる。
【0073】
チェックサム処理部114は、商品Tに関する情報、又は、選択部113により生成された選択情報に基いて、その情報を加算してチェックサムを算出し、記憶部としてのRAM14にチェックサムと商品番号などとを関連付けて記憶させる。
【0074】
このチェックサムは、2次元コードやバーコードを生成する際に参照される。こうすることで、2次元コードやバーコードに記憶させる情報が比較的小さいサイズとなる。すなわち、ラベル検知用しるしMとして、2次元コードを採用した場合、比較的小さい画像面積の2次元コードとすることができる。
【0075】
CRC処理部115は、商品Tに関する情報、又は、選択部113により生成された選択情報に基いて、巡回冗長検査(CRC)符号化処理を実行して、CRC値を算出し、記憶部としてのRAM14にCRC値と商品番号などとを関連付けて記憶させる。巡回冗長検査(CRC)符号化処理は、上記情報を複数のブロックに分け、ブロック毎に特定の数で割り、その余りをCRC値とする。巡回冗長検査(CRC)符号化処理としては、例えば、CRC32、CRC16などを採用することができる。
このCRC値は、2次元コードやバーコードを生成する際に参照される。こうすることで、2次元コードやバーコードに記憶させる情報が比較的小さいサイズとなる。すなわち、ラベル検知用しるしMとして、2次元コードを採用した場合、比較的小さい画像面積の2次元コードとすることができる。
【0076】
コード画像生成部116は、ラベル検知用しるしMとして、バーコードや2次元コードの画像を生成する。詳細には、コード画像生成部116は、商品Tに関する情報、選択部113により生成された選択情報、チェックサム、CRC値などに基いて、バーコードや2次元コードの画像を生成する。コード画像生成部116は、生成したバーコードや2次元コードの画像をラベル検出用しるし処理部112に出力し、ラベル検出用しるし処理部112によりラベル検知用しるしMとして印刷させる処理を行う。
【0077】
つまり、本実施形態のラベル貼付装置10は、上記バーコードや2次元コードに、ラベルLの印字情報(商品Tに関する情報8d)に対するチェック用情報としてのチェックサム、CRC値などを含めることが可能に構成されている。
【0078】
図10に示したように、撮像装置20の制御部としてのCPU21は、制御プログラムを実行することによりコンピュータとしての撮像装置20に、画像補正情報取得部211、画像補正処理部212、マッチング処理部213、ラベル貼付判別部214、符号抽出部215、及び、ラベル内容判別部216、の機能を実現させる。
【0079】
上述した画像補正情報取得部211と画像補正処理部212は、撮像部27の撮像画像に画像補正処理を施す場合に設ける。撮像画像に画像補正処理を施す必要がない場合、画像補正情報取得部211と画像補正処理部212は設けなくともよい。
【0080】
画像補正情報取得部211は、撮像部27により商品Tの規定位置を撮像して得られた画像を、搬送コンベア1の載置面の移動速度などに応じて画像補正する際に参照される画像補正情報を取得し、その画像補正情報を画像補正処理部212に出力する。画像補正情報としては、搬送コンベアの速度情報、撮像部27による1ライン毎の取込間隔情報、などを挙げることができる。
【0081】
画像補正処理部212は、撮像部27から出力された撮像画像を、搬送コンベアの速度情報、1ライン毎の取込間隔情報などの画像補正情報に基いて、搬送方向に対応する方向に縮小して、歪みのない補正画像を生成して、マッチング処理部213に出力する。
【0082】
マッチング処理部213は、撮像された画像中にラベル検知用しるしMの有無を判断するためのマッチング処理を行う。詳細には、マッチング処理部213は、撮像部27により撮像された画像(補正画像)と、基準画像として登録されているラベル検知用しるしMを示す画像とを比較し、類似度や評価値などを生成して出力する。
【0083】
また、マッチング処理部213としては、撮像画像と登録画像の各画素値を比較するテンプレートマッチング処理、撮像画像と登録画像の輪郭を抽出して輪郭を比較する輪郭マッチング処理、撮像画像と登録画像の特徴点を抽出しそれぞれの特徴点を比較するパターンマッチング処理、などを採用することができる。マッチング処理部213は、それらの処理を行うことにより、撮像画像と登録画像との類似度を算出する。
【0084】
また、マッチング処理部213として、撮像画像と登録画像との類似度を、SSD(Sum of Squared Difference)、SAD(Sum of Absolute Difference)、正規化相互相関NCC(Normalized Cross Correlation)、などの評価関数を用いて算出してもよい。
【0085】
ラベル貼付判別部214は、マッチング処理部213によるマッチング処理の結果に基いて、画像中にラベル検知用しるしMの有無を判断する。詳細には、ラベル貼付判別部214は、類似度が閾値以上の場合、規定されたラベル検知用しるしMが検出されたと判断し、類似度が閾値より低い場合、ラベル検知用しるしMの不検出によりラベルLが貼付されていない、または、設定されたラベル検知用しるしMでないラベルLが貼付されているなどラベル不良と判別する。
【0086】
符号抽出部215は、ラベル検知用しるしMとしてバーコードや2次元コードを採用した場合、撮像されたバーコードや2次元コードから所定の情報を抽出する。
【0087】
ラベル内容判別部216は、符号抽出部215から抽出された情報と、ラベル貼付装置10で設定された、2次元コードなどに記憶させた情報とを比較し、一致している場合、ラベルLの印字内容が設定した情報と同じであると判別し(ラベル正常状態)、一致しない場合、ラベルLの印字内容が設定した情報と異なる(ラベル異常状態)と判別する。ラベル内容判別部216は、その判別結果をラベル貼付判別部214に出力する。ラベル貼付判別部214は、ラベル内容判別部216からその判別結果に基いて、ラベルLの貼付の有無、および、設定したラベルLの内容の適否を判断し、上記一致しない場合に後述する所定のエラー処理を行う。そして、前記のようにラベルに印字するデータのうち、一部のデータである原材料データや添加物データのように、商品によって含まれるデータが異なり、間違えの蓋然性の高いデータのみを2次元コードが含むので、2次元コードに含まれる全情報量を抑えることができる。また、ラベル貼付システム100は、ラベルに印字されたデータが正しいか否かを判断することができ、加えて、ラベルが貼付されているかをも判断することができる。
【0088】
図11は、本発明の実施形態に係るラベル検知用システムの動作の一例を示すフローチャートである。ラベル貼付システム100の動作の一例を、
図11を参照しながら説明する。
【0089】
ステップS11において、ラベル貼付システム100の初期処理を行う。詳細には、初期処理として、ラベル貼付装置10のCPU11は、表示/操作部2からの信号に基いて、ラベルLに印字する情報の設定、ラベル検知用しるしMの種類の設定、ラベルLの商品Tの貼付位置の設定、ラベルLのラベル検知用しるしMの印字位置の設定、ラベル検知用しるしに含める情報の選択設定、などの処理を行う。CPU11は、これら設定情報を記憶部としてのRAM14を記憶し、通信用インターフェース15を介して撮像装置20に送信する。
撮像装置20は、CPU21が、商品ファイル(商品データ)、ラベル確認ファイル、確認2次元コードファイル、などの設定情報を通信用インターフェース22を介して受信し、その設定情報を記憶部としてのRAM23に記憶する処理を行う。
【0090】
ステップS12において、ラベル貼付装置10では、CPU11が、上記設定情報に基いて、ラベル検知用しるしMを生成する処理を行う。この際、ラベル検知用しるしMとして、バーコードや2次元コードが選択された場合、CPU11は、設定情報に基いて、規定情報を含めたバーコードや2次元コードを生成する処理を行う。
【0091】
ステップS13において、ラベル貼付装置10では、CPU11が、上記ラベル確認ファイル、確認2次元コードファイル、などの設定情報に基いて、商品に関する情報8dと、ラベル検知用しるしMとをラベルLの規定位置に印字する処理を行う。
【0092】
ステップS14において、ラベル貼付装置10では、CPU11が、ラベルLを商品Tの規定位置に貼付する処理を行う。
図1に示したように、ラベルLが商品Tの規定された位置に貼付される。ラベル検知用しるしMは、商品Tの規定位置となるように構成される。
【0093】
ステップS15において、撮像装置20では、CPU21が、設定情報に含まれる位置情報を基に、搬送物としての商品TのラベルLの貼付位置、およびその近傍領域を撮像部27により撮像する処理を行う。
【0094】
ステップS16において、撮像装置20では,CPU21が、撮像部27から出力された画像を基に、ラベル検知用しるしMの印字位置と、その近傍領域において、ラベル検知用しるしMを探索し、ラベル検知用しるしMを検知できたか否かを判断し、ラベル検知用しるしMを検出した場合、ステップS18の処理に進み、検出しない場合にステップS17の処理に進む。
【0095】
ステップS17において、撮像装置20では、CPU21が、搬送物としての商品Tが不良品と判断した場合(ラベルが貼付されていない場合)、搬送コンベア1の後段に設置された商品排出手段40により不良品を排除するなどの所定のエラー処理を行う。
【0096】
ステップS18において、撮像装置20では、CPU21が、検出されたラベル検知用しるしMが2次元コード(バーコード)、またはマークであるかを判断する。ラベル検知用しるしMが
図1に示したようなマークである場合、CPU21はステップS21の処理に進み、ラベル検知用しるしMが2次元コード(バーコード)である場合、CPU21はステップS19の処理に進む。
【0097】
ステップS19において、CPU21が、撮像されたバーコードまたは2次元コードを基に、それに含まれる情報(チェック情報など)を抽出し、その抽出した情報とラベル貼付装置10で設定された設定情報とを比較して、一致しているか否かを判別する処理を行う。CPU21は、抽出した情報と設定情報とが一致していないと判断した場合、所定のエラー処理(ステップS20)を行い、それらが一致している場合、所定の正常処理を行う(ステップS21)。
【0098】
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るラベル貼付システム100は、ラベル発行装置としてのラベル発行部3を含むラベル貼付装置10と、撮像装置20と、を有する。ラベル発行部3は、ラベルLにラベル検知用しるしMを印字する処理を行う。搬送手段としての搬送コンベア1は商品Tを搬送する。ラベル搬送手段としてのラベル移動ベルト7およびコンベアモータ駆動部16は、ラベルLを商品Tに貼付する。そして、ラベル貼付判別手段は、搬送手段により搬送された商品Tに貼付されるラベルLに印字されたラベル検知用しるしMを検知し、その商品TにラベルLが貼付されているか否かを判別する。詳細には、撮像装置20は、撮像部27により商品Tを撮像し、商品Tを撮像した画像データを基に、その画像データ中のラベル検知用しるしMの有無により、その商品TにラベルLが貼付されているか否かを検知することができる。
【0099】
すなわち、簡単な構成で、貼付対象である商品TへのラベルLの貼付の有無を容易に判別可能なラベルLを発行することができるラベル発行装置を提供することができる。また、商品Tの規定位置にラベル検知用しるしMが検出されるか否かにより、商品TへのラベルLの貼付の有無を容易に判別することができる撮像装置20を提供することができる。また、上記ラベル発行装置としてのラベル発行部3と撮像装置20とを備えたラベル貼付システム100を提供することができる。また、そのラベル貼付システム100で用いられるラベルLとしてのラベル用紙を提供することができる。
【0100】
また、ラベル発行部(ラベル発行装置)3が、ラベルLの予め規定された位置にラベル検知用しるしMを印字する処理を行い、判別部としてのラベル貼付判別部214が、撮像部27により撮像された画像中の規定された位置に、ラベル検知用しるしMが有るか否かを判別することで、ラベルLの有無を容易に判別することができる。上記判別部では、撮像画像全体でなく、画像中の規定された位置にラベル検知用しるしMがあるか否かを判別することで、処理負荷が小さい。
【0101】
また、本発明の実施形態によれば、ラベル発行装置としてのラベル発行部3は、
図1に示したように、ラベルLの周縁部8fに、ラベル検知用しるしMを印字する処理を行うので、商品Tに関する情報8dが印字された領域8e以外の領域にラベル検知用しるしMが印字される。すなわち、その領域8e内の印字項目の規定位置をずらすことなく、ラベル検知用しるしMを印字したラベルLを発行可能なラベル発行装置を提供することができる。
【0102】
また、ラベルLの地色と、貼付対象の商品Tの色とが同色系であっても、撮像装置20が、ラベル検知用しるしMの検出の有無により、ラベルLの貼付の有無を容易に判別することができる、ラベル貼付システム100を提供することができる。
【0103】
また、本発明の実施形態によれば、ラベル発行装置としてのラベル発行部3は、ラベルLの印字情報に対するチェック用情報としてのチェックサム、CRC値などを含むバーコードまたは2次元コードを、ラベル検知用しるしMとして印字する処理を行う。
撮像装置20では、商品Tの規定位置からバーコードまたは2次元コードを読み取ることができる否かによりラベルLの貼付の有無を容易に判別することができる。つまり、ラベルLの貼付の有無を容易に判別することができるラベル貼付システム100を提供することができる。
【0104】
また、バーコードまたは2次元コードから抽出されたチェックサムまたはCRC値と、ラベル貼付装置10で設定されたチェックサムまたはCRC値とを比較することで、設定されたラベルLが商品Tに貼付されているか否かを容易に判別することができるラベル貼付システム100を提供することができる。
また、ラベル検知用しるしMとして上記バーコードや2次元コードを採用することで、ラベルLの貼付の有無のチェック(第1のチェック)と、規定の印字項目を印字したラベルが貼付されているか否かのチェック(第2のチェック)とを、短時間で高精度に貼付検査を行うことができるラベル貼付システム100を提供することができる。
【0105】
また、ラベル検知用しるしMとしてバーコードや2次元コードを採用した場合、撮像装置20の撮像部27として、安価なコードリーダーを採用してもよい。こうすることで、撮像部27により画像データを生成することなく、簡単な構造で、安価なラベル貼付システム100を提供することができる。
【0106】
また、商品Tに関する情報のうち、全部または一部分を選択する表示/操作部2および選択部113を設けたので、例えば、商品Tに関する情報のうち一部分の情報を選択した場合、コード化する情報量を小さくすることができる。このため、ラベル発行装置は、ラベル検知用のしるしMとして、比較的小さい面積のバーコードや2次元コードを印字することができる。
すなわち、簡単な構成で、ラベル検知用のしるしMとして比較的小さい面積のバーコードや2次元コードを印字することが可能なラベル発行装置を提供することができる。
【0107】
また、ラベル発行装置が、商品Tに関する全情報(全印字項目)のうち、重要な印字項目のみを含めたバーコードや2次元コードを、ラベル検知用のしるしMとして印字した場合、撮像装置20は、そのラベルLに印字されたバーコードや2次元コードを読み取ることで、少なくとも上記設定された重要な項目がラベルLに印字されているか否かを短時間に判別することができる。
【0108】
また、上述した本発明の実施形態に係るラベル貼付システム100では、ラベル貼付装置10が商品Tの底部にラベルを貼付することができ、撮像装置20が商品Tの下側から商品Tの底面を撮像するので、商品Tを裏返すことなく、ラベルLの貼付の有無を容易に検査することができる。
すなわち、簡単な構成で、商品Tの底部にラベルLを貼付し、そのラベルLの貼付の有無を容易に検査することができるラベル貼付システム100を提供することができる。
【0109】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
【0110】
上記実施形態では、ラベル貼付システム100は、ラベル発行装置(ラベル発行部3)を含むラベル貼付装置10と、撮像装置20とを有していたが、この形態に限られるものではない。例えば、ラベル貼付システム100は、ラベル貼付装置10と、撮像装置20と、判別部を備える制御装置と、を有していてもよい。この制御装置は、ラベル貼付装置10と、撮像装置20とを統括的に制御し、撮像装置20で撮像された画像に応じて、商品TへのラベルLの貼付の有無を判断してもよい。
【0111】
また、上記実施形態では、撮像部27として、CCDリニアセンサやコードセンサを採用したが、これに限られるものではなく、2次元のエリアイメージセンサを採用してもよい。この際、撮像部27により生成された画像に対して画像補正処理を施さずに、マッチング処理部213が、撮像部27により生成された画像(撮像画像)と、登録されているラベル検知用しるしMとに基いて、マッチング処理、比較処理などを施すことにより、撮像画像中に、ラベル検知用しるしMがあるか否かを判別してもよい。
【0112】
上記実施形態では、商品TにラベルLを下貼りした一例を示したが、この形態に限られるものではない。商品TにラベルLを上貼りしてもよいし、商品Tの側面にラベルLを貼付してもよい。上述した例の場合、ラベルLを撮像できるように撮像部を配置する。
【0113】
また、上記実施形態では、搬送手段としてベルトコンベアを用いたが、この形態に限られるものではない。例えば、無端状の平板状のベルトでも良いし、ローラーベルトコンベアでもよい。
【0114】
また、上記実施形態では、ラベル貼付手段として、ラベル移動ベルト7を採用したが、例えば、エアー圧などにより非接触で、ラベルLを搬送物の底部に貼付させる構成であってもよい。
【0115】
また、上記実施形態では、ラベル発行装置(ラベル発行部3)が、商品に関する情報8と、ラベル検知用しるしMとを略同時に印字する処理を行ったが、この形態に限られるものではなく、例えば、ラベルLに対するラベル検知用しるしMのみを、ラベルLの規定位置に事前に印字した形態であってもよく、そのラベル検知用しるしMのみが印字されたラベルLに、商品に関する情報8を印字する形態であってもよい。