(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1実施形態について
図1を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る無線通信システムの動作の一例を示す模式図である。同図を参照すると、移動局6aは、図示しない移動体通信網(グローバルにアドレス設定可能なWWAN)の無線基地局7と通信されており、AR位置情報交換機能11、移動体通信網(グローバルにアドレス設定可能なWWAN)の電波1により、他の移動局6aと「位置情報交換」を行なう。
【0036】
移動局6aには、グローバルにアドレス設定可能なWLANに誘導するためのAR(ARのアプリケーション)2が、図示しない移動局6aの画面上に表示されており、このARのアプリケーションは、グローバルにアドレス設定可能なWLANのアクセスポイント8に近づくように移動局6aを誘導する。
【0037】
グローバルにアドレス設定可能なWLANのアクセスポイント8に近づいた移動局6b(移動後の移動局6aを移動局6bと表示している)は、グローバルにアドレス設定可能なWLANの電波3を使って「自動ダウンロード」を行なう。
【0038】
移動局6bには、ローカルにアドレス設定可能なWLANに誘導するためのAR(ARのアプリケーション)4が図示しない移動局6bの画面上に画面上に表示されており、このARのアプリケーションは、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を送受信する2つの移動局6c同士が近づくように誘導する。
【0039】
ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を送受信する2つの移動局6c同士が近づいた場合、その移動局6c同士は、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を使って「アドホック通信」を行なう。
【0040】
上記の動作の説明により、WLANネットワークのエリアの穴を、移動体通信網(無線広域ネットワーク(WWAN))とAR位置情報交換機能11により、WLANネットワーク、WLANネットワークに誘導していくことができ、メインのパケット通信である自動ダウンロードをWLANインタフェースで通信することができる。なお、無線ネットワーク用途選択機能12については後述する。
【0041】
図2は本発明の第1実施形態に係るAR位置情報交換システムの概略構成を示すブロック図である。
【0042】
同図において、総合網101には、AR位置情報データ交換サーバ102、無線基地局103a〜103c及びテレビ電話端末108が接続されている。そして、移動局106a、106b、106cは、アンテナ107a〜107cをそれぞれ介して無線基地局103a〜103cと通信を確立することにより、AR位置情報データ交換サーバ102及びテレビ電話端末108にアクセスすることができる。
【0043】
なお、総合網101としては、例えば、IP(Internet Protocol)網、移動体通信網(無線広域ネットワーク(WWAN))、固定電話網又は専用回線などの通信ネットワークを用いることができる。又、移動局106a、106b、106cとしては、例えば、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)又はPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯情報端末を用いることができる。
【0044】
ここで、AR位置情報データ交換サーバ102は、総合網101を介して移動局106a、106b、106cの現在の位置情報を移動局106a、106b、106cから受信し、それらの移動局106a、106b、106cの位置情報を保持することができる。そして、AR位置情報データ交換サーバ102は、任意の移動局106a、106b、106cの位置情報を他の移動局106a、106b、106cにリアルタイムで送信することができる。
【0045】
そして、移動局106a、106b、106cは、他の移動局106a、106b、106cの位置情報を受信すると、それらの移動局106a、106b、106cの位置情報を自局の表示画面上で地図に重ねて表示することができる。
【0046】
これにより、AR位置情報データ交換サーバ102にて複数の移動局106a、106b、106cの位置情報を管理することができ、集団で移動中などに任意の移動局106a、106b、106c間で位置情報をやり取りすることができる。
【0047】
このため、自分の移動局106a、106b、106c上で自分の現在位置と他人の現在位置とを地図上で確認することができ、自分の位置と他人の位置とが刻々と変化する場合においても、自分と他人との位置関係を容易に把握することができる。
【0048】
例えば、移動局106cの持ち主が見知らぬ場所で待ち合わせをする場合においても、相手の現在位置を自分の現在位置と対比させながら、自分の移動局106cの表示画面上に表示させることができ、待ち合わせた相手を容易に見つけ出すことができる。
【0049】
図3は
図2の移動局106aの概略構成を示すブロック図である。同図において、移動局106aは、アンテナ107aと、アンテナ107aを介して移動体通信網101cに接続を行う無線通信装置111と、移動局106aの現在の位置情報を取得する位置情報センサ機能112と、位置情報センサ機能112により取得された位置情報を記憶する位置情報記憶部113と、移動局106a、106b、106cの現在位置を表示する地図データを記憶する地図データ記憶部114と、移動局106aの位置情報を送信するタイミングや移動局106b、106cの位置情報を受信するタイミングなどの一連のステータスの管理を行うステータス管理制御部115と、移動局106a、106b、106cの位置情報を地図上に表示したり、テレビ電話時の相手の状況を表示したりする表示装置116と、テレビ電話を行うテレビ電話機能117とを含んで構成される。
【0050】
そして、無線通信装置111、位置情報センサ機能112、位置情報記憶部113、地図データ記憶部114、ステータス管理制御部115、表示装置116及びテレビ電話機能117はバス10B1に接続されている。
【0051】
なお、位置情報センサ機能112としては、例えば、GPSを用いることができる。ここで、GPSを用いた場合、移動局106a、106b、106cの位置は、経度/緯度/高度で表現することができる。又は、位置情報センサ機能112は、移動局106a、106b、106cと通信が確立した無線基地局103a〜103cに固有の基地符号を含むデータに基づいて、移動局106a、106b、106cの現在の位置を特定するようにしてもよい。
【0052】
又、位置情報センサ機能112及びステータス管理制御部115はこれらの機能を実行するプログラムを移動局106aの図示しないコンピュータに実行させることにより実現することができる。
【0053】
そして、位置情報センサ機能112は、移動局106aの位置情報を取得すると、無線通信装置111を介して移動局106aの位置情報を
図2のAR位置情報データ交換サーバ102に送信する。そして、移動局106aのステータス管理制御部115は、AR位置情報データ交換サーバ102から移動局106b、106cの位置情報が配信されると、無線通信装置111を介して移動局106b、106cの位置情報を受信し、位置情報記憶部113に記憶する。
【0054】
そして、ステータス管理制御部115は、移動局106b、106cの位置を含む周辺の地図データを地図データ記憶部114から読み出し、表示装置116に対して移動局106b、106cの位置情報を地図上に表示させる。
【0055】
これにより、自分の移動局106a上で自分の現在位置と他人の現在位置とを地図上で確認することができ、自分が移動中に自分と他人との位置関係を容易に把握することができる。
【0056】
又、ステータス管理制御部115は、利用者からの要求に応じてテレビ電話機能117を呼び出し、テレビ電話端末108とテレビ電話を行わせることにより、表示装置116上に相手の状況を表示させることができる。
【0057】
なお、
図3の例では、移動局106aを例にとって説明したが、移動局106b、106cも同様の構成を持つことができる。
【0058】
図4は、
図2のAR位置情報データ交換サーバ102の概略構成を示すブロック図である。同図において、AR位置情報データ交換サーバ102は、IP網101aに接続するネットワーク接続部121と、移動局106a、106b、106cとアクセスを行うための通信制御を行う通信制御機能122と、AR登録メンバデータベース124の管理を行うARメンバデータベース登録保持機能123と、移動局106a、106b、106cの位置情報の交換サービスを受ける利用者を登録するAR登録メンバデータベース124と、AR位置情報データベース126の管理や検索を行うAR位置情報データベース登録保持検索機能125と、移動局106a、106b、106cの位置情報を格納するAR位置情報データベース126と、地図データを格納する地図データ格納部127と、移動局106a、106b、106cの現在位置の周辺の地図データの検索を行う地図データ検索部128と、AR位置情報データベース126に格納されている移動局106a、106b、106cの位置情報を読み出して移動局106a、106b、106cに配信するための一連のステータスの管理を行うステータス管理制御部129と、移動局106a、106b、106cの位置情報の交換サービスを受ける利用者の認証および課金を行う認証/課金処理部130とを含んで構成される。
【0059】
なお、通信制御機能122は、移動局106a、106b、106cの間で位置情報の交換が行われる場合、個別通信、グループへの情報配信又は一斉同報通信の制御を行うことができる。
【0060】
又、通信制御機能122、ARメンバデータベース登録保持機能123、AR位置情報データベース登録保持検索機能125、地図データ検索部128、ステータス管理制御部129および認証/課金処理部130は、これらの機能を実行するプログラムをAR位置情報データ交換サーバ102内の図示しないコンピュータに実行させることにより実現することができる。
【0061】
そして、ネットワーク接続部121、通信制御機能122、ARメンバデータベース登録保持機能123、AR登録メンバデータベース124、AR位置情報データベース登録保持検索機能125、AR位置情報データベース126、地図データ格納部127、地図データ検索部128、ステータス管理制御部129および認証/課金処理部130はバス10B2に接続されている。
【0062】
そして、通信制御機能122は、移動局106a、106b、106cと通信を行う場合、ネットワーク接続部121を介してIP網101aに接続する。そして、ARメンバデータベース登録保持機能123は、移動局106a、106b、106cの位置情報の交換サービスを受ける利用者が移動局106a、106b、106cから指定されると、移動局106a、106b、106cの位置情報の交換サービスを受ける利用者をAR登録メンバデータベース124に登録する。
【0063】
そして、AR位置情報データベース登録保持検索機能125は、移動局106a、106b、106cの位置情報が移動局106a、106b、106cから送信されると、移動局106a、106b、106cの位置情報をAR位置情報データベース126に格納する。
【0064】
そして、移動局106a、106b、106cの位置情報の配信要求があると、認証/課金処理部130は、その利用者がAR登録メンバデータベース124に登録されているかどうかを確認するとともに、その利用者に対する課金処理を行う。
【0065】
そして、ステータス管理制御部115は、認証/課金処理部130による認証が得られると、要求された移動局106a、106b、106cの位置情報を配信先の移動局106a、106b、106cに配信する。
【0066】
これにより、AR位置情報データ交換サーバ102にて複数の移動局106a、106b、106cの位置情報を管理することができ、移動局106a、106b、106cはAR位置情報データ交換サーバ102を介して他の移動局106a、106b、106cの位置情報を取得することができる。
【0067】
このため、自分の移動局106a、106b、106c上で自分の現在位置と対比させながら他人の現在位置を地図上で確認することができ、自分の位置と他人の位置とが刻々と変化する場合においても、自分と他人との位置関係を容易に把握することができる。
【0068】
ここで、AR位置情報データ交換サーバ102は、移動局106a、106b、106cの位置情報を配信する場合、地図データ検索部128にて移動局106a、106b、106cの位置を含む周辺の地図データを地図データ格納部127から検索し、移動局106a、106b、106cの位置を含む周辺の地図データを移動局106a、106b、106cの位置情報とともに配信するようにしてもよい。
【0069】
これにより、移動局106a、106b、106cは全国の地図データのうちの必要な部分を必要な時に取得することが可能となり、移動局106a、106b、106cの位置情報を地図上に表示させるために、自分の移動局106a、106b、106c上に膨大な全国の地図データを常に保持する必要がなくなる。このため、移動局106a、106b、106cの携帯性を損なうことなく、自分の現在位置と対比させながら他人の現在位置を地図上で確認することができる。
【0070】
なお、移動局106a、106b、106cの位置情報を他の移動局106a、106b、106cに配信する直前に、移動局106a、106b、106cの位置情報を移動局106a、106b、106cから受信するようにしてもよい。
【0071】
これにより、移動局106a、106b、106cの位置情報を他の移動局106a、106b、106cに配信する際に、移動局106a、106b、106cの最新の位置情報を取得することが可能となり、移動局106a、106b、106cの位置が刻々と変化する場合においても、移動局106a、106b、106cの現在の位置をリアルタイムで確認することができる。
【0072】
又、移動局106a、106b、106cの位置情報を配信する場合、移動局106a、106b、106cからの要求に基づいて配信するようにしてもよいし、予め設定された時間に配信するようにしてもよい。あるいは、移動局106a、106b、106cの位置が更新されるごとに移動局106a、106b、106cの位置情報を配信するようにしてもよい。
【0073】
次に、
図5について説明する。
図5は本発明に係る移動局6の無線ネットワーク用途選択機能12の動作の一例を示す模式図である。なお、同図では移動局6を便宜上端末250と表示する。
【0074】
端末250は、ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワーク220と、グローバルにアドレス指定可能な無線ネットワーク210、230に対して、アプリケーションのために取得された情報、アプリケーションタイプ等に基づいて、アプリケーションのための無線インタフェースに用途選択をつけることができる。
【0075】
アプリケーションタイプは、無線インタフェース用途選択、データ要求等を示しうる、あるいはそれらに関連しうる。端末250はその後、無線インタフェースの用途選択に基づいて、アプリケーションのために適切な無線インタフェースを選択することができる。
【0076】
1つの設計において、端末250は、グローバルにアドレス指定可能なWLAN232(例えば、インフラストラクチャネットワーク230)に接続される場合にWLANインタフェースの用途選択を「自動ダウンロード用」に設定し、ローカルにアドレス指定可能なWLAN222(例えばアドホックネットワーク220)に接続される場合にWLANインタフェースの用途選択を「アドホック通信用」に設定する。
【0077】
WLANインタフェースの用途選択が「自動ダウンロード用」に設定されている場合、アプリケーションは他の無線インタフェースを用いる理由がないのであれば、WLANインタフェースに結合し、グローバルにアドレス指定可能なWLAN232に接続されることができる。
【0078】
WLANインタフェースの用途選択が「アドホック通信用」に設定された場合、ローカルにアドレス指定可能なWLAN222において動作することができるアプリケーションはこの情報を提供しその後ローカルにアドレス指定可能なWLAN222に接続されることができる。
【0079】
インターネット260に接続された遠隔ノード262とデータを交換することができるその他のアプリケーションの場合、又は予め設定した間欠時間において、もし利用可能であれば別の「位置情報交換用」の移動体通信網(グローバルにアドレス設定可能なWWAN)インタフェース212(例えばCDMA(Code Division Multiple Access)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communication)、又はそれ以外の類似の移動体通信網210)がこれらアプリケーションのために選択されることができる。
【0080】
無線インタフェースは、アプリケーションが最初に起動された時にアプリケーションのために選択することができる。アプリケーションは、何れの無線インタフェースが端末250によってサポートされるか、及び何れの無線ネットワークが利用可能であるかを認識できない。アプリケーションは単に無線ネットワークとの接続を要求することができるのみである。
【0081】
WLANインタフェースの用途選択を「アドホック通信用」に設定することによって、端末250がローカルにアドレス指定可能なWLAN222(例えばアドホックネットワーク220)に接続される場合、移動体通信網(グローバルにアドレス指定可能なWWAN)インタフェース212(例えばCDMA、UMTS、GSM(登録商標)、又はそれ以外の類似の移動体通信網210)を、アプリケーションのために選択することができる。これによってその後、アプリケーションがローカルにアドレス指定可能なWLAN222に結合し、ローカルにアドレス指定可能なWLAN外へパケットを送ろうと試み、データ破損に遭遇するシナリオを回避することができる。
【0082】
上記の設計は、ローカルにアドレス指定可能なWLAN222において動作することができるアプリケーションが、起動された場合これらの情報を提供するであろうことを仮定している。これらのアプリケーションはその後、WLANインタフェースの用途選択が「アドホック用」に設定された場合、ローカルにアドレス指定可能なWLAN222に接続されることができる。アプリケーションがローカルにアドレス指定可能なWLAN222において動作可能であることを示す情報は、様々な形式で与えられることができる。
【0083】
例えば情報は、もし利用可能であれば、任意のWLANを用いさせる明確なコマンド、もし利用可能であれば、ローカルにアドレス指定可能なWLANを用いさせる明確なコマンド等の形式であることができる。この情報は又、アプリケーションのためのリンクローカルIPアドレスの使用を許容できることを示すこともできる。
【0084】
別の設計において、ローカルにアドレス指定可能なWLAN222において動作することができないアプリケーションは、起動された場合この情報を提供することができる。これらのアプリケーションはその後、WLANインタフェース用途選択が「自動ダウンロード用」に設定された場合、別の無線インタフェースを用いてグローバルにアドレス指定可能な無線ネットワーク210に接続されることができる。
【0085】
又別の設計において、各アプリケーションは、そのアプリケーションがローカルにアドレス指定可能なWLAN222において動作することができるか否かを示す情報(例えばビット)に関連付けることができる。一般に、ローカルにアドレス指定可能なWLAN222において動作することができるアプリケーションとローカルにアドレス指定可能なWLAN222において動作することができないアプリケーションとは、例えばアプリケーションによって提供される情報、アプリケーションに関連付けられた情報等に基づいて様々な方法で区別することができる。
【0086】
端末250は、様々な方式で、アドホックネットワークに接続していることを判定することができる。端末250は、アドホックネットワークを生成することができ、その後アドホックネットワークに接続していることを知るであろう。端末250は又、アドホックネットワークに参加し、アドホックネットワーク内の他の局によって送信されたビーコンを受信することもできる。
【0087】
ビーコンは、IBSS(Independent Basic Service Set)サブフィールドを含む機能情報フィールドを含む。IBSSサブフィールドは、IBSS内でビーコンを送信する局によって「1」に設定される。従って端末250は、受信したビーコン内のIBSSサブフィールドのコンテンツに基づいて、アドホックネットワークに接続しているかを判定することができる。端末250は又、他の無線インタフェースに関して他の方式で、ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワーク222を識別することもできる。
【0088】
次に、本発明のARアプリケーションの動作の一例について説明する。
図6は本発明のARのアプリケーションの一例のイメージ図である。同図(A)を参照すると、画面例21は、周りの風景を移動局(以下、一例として携帯電話等)のカメラで撮ってARを図示しない携帯電話等の表示装置に表示する場合の画面例である。
【0089】
画面例21上に、例えば、ホットスポットが存在するという表示22を行なうことにより、
図1のグローバルにアドレス設定可能なWLANのアクセスポイント8に近づくように誘導することができる。その後、グローバルにアドレス設定可能なWLANのアクセスポイント8に近づいた移動局6bは、グローバルにアドレス設定可能なWLANの電波3を使って「自動ダウンロード」を行なう。
【0090】
又、画面例21上に、例えば、友達が存在するという表示23を行なうことにより、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を送受信する2つの移動局6c同士が近づくように誘導することができる。その後、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を送受信する2つの移動局6c同士が近づいた場合、その移動局6c同士は、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を使って「アドホック通信」を行なう。
【0091】
同図(B)を参照すると、画面例24は、携帯電話等のアプリケーションでゲーム等を行なっている場合の画面例である。画面例24上に、例えば、宝探しゲームの宝が存在するという表示25を行なうことにより、
図1のグローバルにアドレス設定可能なWLANのアクセスポイント8に近づくように誘導することができる。その後、グローバルにアドレス設定可能なWLANのアクセスポイント8に近づいた移動局6bは、グローバルにアドレス設定可能なWLANの電波3を使って「自動ダウンロード」を行なう。
【0092】
又、画面例24上に、例えば、敵が存在するという表示26を行なうことにより、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を送受信する2つの移動局6c同士が近づくように誘導することができる。その後、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を送受信する2つの移動局6c同士が近づいた場合、その移動局6c同士は、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を使って「アドホック通信」を行なう。
【0093】
上記の動作の説明により、WLANネットワークのエリアの穴を、移動体通信網(無線広域ネットワーク(WWAN))と移動局6a等のAR位置情報交換機能11により、WLANネットワーク、WLANネットワークに誘導していくことができ、メインのパケット通信である自動ダウンロードをWLANインタフェースで通信することができる。
【0094】
図7は「自動ダウンロード」及び「アドホック通信」を使用するアプリケーションとして、メールのアドホック通信を行った場合の移動局6a〜6cの動作の一例を示す模式図である。
【0095】
同図において、グローバルにアドレス設定可能なWLANのアクセスポイント8に近づいた移動局6bは、グローバルにアドレス設定可能なWLANの電波3を使って「自動ダウンロード」を行い、ユーザAのメール1:31、ユーザAのメール2:32、ユーザBのメール1:33、ユーザXのメールN(Nは正の整数):34を受信する。
【0096】
その後、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を送受信する2つの移動局6c同士が近づいた場合、その移動局6c同士は、ローカルにアドレス設定可能なWLANの電波5を使って「アドホック通信」を行い、最初のユーザAは、ユーザAのメール1:31、ユーザAのメール2:32は移動局の内部に保存し、それを除いたユーザBのメール1:33、ユーザXのメールN:34のみを次のユーザに渡す。これらの動作の繰り返しにより、メール等のノンリアルタイムのアドホック通信が可能となる。
【0097】
図8は、
図1のAR位置情報交換機能11において、
図2のAR位置情報交換システムの位置情報交換処理の一例を示すフローチャートである。同図を参照すると、移動局106aは、利用者のメンバ登録をAR位置情報データ交換サーバ102に要求すると(ステップS101)、AR位置情報データ交換サーバ102のARメンバデータベース登録保持機能123は、移動局106aの位置情報の交換サービスを受ける利用者をAR登録メンバデータベース124に登録する(ステップS111)。
【0098】
そして、移動局106aの位置情報センサ機能112は、移動局106aの位置情報を取得すると、無線通信装置111を介して移動局106aの位置情報をAR位置情報データ交換サーバ102に送信する(ステップS102)。
【0099】
そして、AR位置情報データ交換サーバ102は移動局106aの位置情報を受信すると、同サーバ102内のAR位置情報データベース登録保持検索機能125は、移動局106aの位置情報をAR位置情報データベース126に格納する(ステップS112)。
【0100】
そして、移動局106aは、移動局106bの位置情報の配信要求をAR位置情報データ交換サーバ102に行うと(ステップS103)、同サーバ102内の認証/課金処理部130は、移動局106aからの配信要求を認証するかどうかを判断する(ステップS113)。
【0101】
そして、移動局106aからの配信要求を認証しない場合、AR位置情報データ交換サーバ102は、移動局106aからの配信要求を拒否し(ステップS114)、移動局106aは配信要求を拒否するという通知を受信する(ステップS104)。
【0102】
一方、認証/課金処理部130は、移動局106aからの配信要求を認証する場合、同サーバ102内のAR位置情報データベース登録保持検索機能125はAR位置情報データベース126を検索し、移動局106bの位置情報がAR位置情報データベース126に登録されているかどうかを調べる(ステップS115)。
【0103】
そして、移動局106bの位置情報がAR位置情報データベース126に登録されていない場合(ステップS116)、AR位置情報データ交換サーバ102は、移動局106bの位置情報がないという通知を移動局106aに行うことにより、移動局106aは、移動局106bの位置情報がないという通知を受信する(ステップS105)。
【0104】
一方、移動局106bの位置情報がAR位置情報データベース126に登録されている場合(ステップS116)、AR位置情報データ交換サーバ102は移動局106bの位置情報を配信先の移動局106aに配信する(ステップS117)。
【0105】
そして、移動局106aのステータス管理制御部115は、AR位置情報データ交換サーバ102から移動局106bの位置情報が配信されると、無線通信装置111を介して移動局106bの位置情報を受信し、位置情報記憶部113に記憶する。
【0106】
そして、ステータス管理制御部115は、移動局106bの位置を含む周辺の地図データを地図データ記憶部114から読み出し、表示装置116に対して移動局106bの位置情報を地図上に表示させる(ステップS106)。
【0107】
又、移動局106aの利用者がAR登録メンバデータベース124の登録内容の更新要求をAR位置情報データ交換サーバ102に行うと(ステップS107)、ARメンバデータベース登録保持機能123は、AR登録メンバデータベース124の登録内容を更新する(ステップS118)。
【0108】
図9は、
図1の移動局6aの無線ネットワーク用途選択機能12において、アプリケーションのための無線インタフェースを選択する処理200の一例を示すフローチャートである。
【0109】
同図を参照すると、移動局6aの無線ネットワーク用途選択機能12はアプリケーションからの接続要求を受信する(ステップS202)。ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークとグローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークとが、利用可能な無線ネットワークの中で区別する(ステップS204)。
【0110】
ローカルにアドレス指定可能なWLANとグローバルにアドレス指定可能なWLANとが、これらWLAN内の局又はアクセスポイントからの受信したビーコンに基づいて区別される。
【0111】
無線インタフェースは、ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワーク及びグローバルにアドレス指定可能な無線ネットワーク、アプリケーションのための取得された情報、アプリケーションタイプ等に基づいて用途選択をつける(ステップS206)。アプリケーションタイプは、ある無線インタフェース用途選択又は無線インタフェース要求に関連しうる(ステップS208)。
【0112】
1つの設計において、ローカルにアドレス指定可能なWLAN(例えばIEEE 802.11内のアドホックネットワーク)が利用可能である場合、WLANインタフェースが優先され(例えばローカルにアドレス指定可能なWLANであっても)WLANがそのアプリケーションについて受け入れられることを示す情報に基づいて、「アドホック通信用」のWLANインタフェースがアプリケーションのために選択されうる。
【0113】
グローバルにアドレス指定可能なWLAN(例えばIEEE 802.11内のインフラストラクチャネットワーク)が利用可能である場合、WLANインタフェースの用途選択は「自動ダウンロード用」に設定され、WLANインタフェースの「自動ダウンロード用」の用途選択によって、(例えば、WLANの優先を示す情報がなくても)そのアプリケーションのためにWLANインタフェースが選択されうる。
【0114】
グローバルにアドレス指定可能なWLANが利用可能でない場合、WLANインタフェースの用途選択は「位置情報交換用」に設定され、WLANインタフェースの用途選択が「位置情報交換用」であるために、移動体通信網(無線広域ネットワーク(WWAN))インタフェース(例えばCDMA、UMTS、GSM(登録商標)、又はそれ以外の類似の移動体通信網)がアプリケーションのために選択されうる。
【0115】
本発明の
図1のAR位置情報交換機能11の第2実施形態として、その基本的構成は上記の通りであるが、ネットワーク構成についてさらに工夫している。その構成を
図10に示す。
図10は本発明の第2実施形態に係るAR位置情報交換システムの概略構成を示すブロック図である。
【0116】
図10において、IP網101aには、AR位置情報データ交換サーバ102aおよびテレビ電話端末148が接続され、固定電話通信網101bには、AR位置情報データ交換サーバ102bが接続されている。又、移動体通信網101cには、AR位置情報データ交換サーバ102c、無線基地局143a〜143cが接続されている。
【0117】
そして、移動局146a、146b、146cは、アンテナ147a〜147cをそれぞれ介して無線基地局143a〜143cと通信を確立することにより、AR位置情報データ交換サーバ102a〜102cおよびテレビ電話端末148にアクセスすることができる。
【0118】
なお、移動体通信網101cとしては、例えば、例えばCDMA、UMTS、GSM(登録商標)、又はそれ以外の類似の移動体通信網などを用いることができる。ここで、AR位置情報データ交換サーバ102a〜102cは、IP網101a、固定電話通信網101bおよび移動体通信網101cをそれぞれ介して移動局146a、146b、146cの現在の位置情報を移動局146a、146b、146cから受信し、それらの移動局146a、146b、146cの位置情報を保持することができる。
【0119】
そして、AR位置情報データ交換サーバ102a〜102cは、任意の移動局146a、146b、146cの位置情報を他の移動局146a、146b、146cにリアルタイムで送信することができる。
【0120】
そして、移動局146a、146b、146cは、他の移動局146a、146b、146cの位置情報を受信すると、それらの移動局146a、146b、146cの位置情報を自局の表示画面上で地図に重ねて表示することができる。
【0121】
本明細書で説明した技術は、様々な手段によって実現することができる。例えばこれらの技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせによって実現することができる。
【0122】
ハードウェアによる実現の場合、無線インタフェース選択を実行するために用いられる処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書に示す機能を実行するように設計されたその他の電子ユニット、コンピュータ、又はこれらの組み合わせによって実現することができる。
【0123】
ファームウェア及び/又はソフトウェアによる実現の場合、この技術は、本明細書に示す機能を実行するモジュール(例えば手順、関数等)によって実現することができる。ファームウェア命令及び/又はソフトウェア命令はメモリ内に格納され、プロセッサによって実行される。メモリは、プロセッサ内に実現されるか、プロセッサに外付けで実装されうる。
【0124】
ファームウェア命令及び/又はソフトウェア命令は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)、磁気データ記憶デバイスや光データ記憶デバイス等に格納されることもできる。
【0125】
本明細書で説明する技術を実現する装置は、独立型ユニット、又はデバイスの一部であることができる。デバイスは、(i)独立型集積回路(IC)、(ii)データ及び/又は命令を格納するメモリICを含むことができる1つ又は複数のICのセット、(iii)例えばモバイル局モデム(MSM)のようなASIC、(iv)他のデバイス内に組み込まれることができるモジュール、(v)セルラー電話、無線デバイス、ハンドセット、又はモバイルユニット、(vi)その他、であることができる。
【0126】
本開示における上記記載は、当業者をして、本開示の製造及び利用を可能とするために提供される。本開示への様々な変形例も又、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなくその他の変形例にも適用可能である。従って、本開示は、本明細書で説明された例に限定することは意図されておらず、本明細書に開示された原理及び新規特徴と整合が取れた最も広い範囲と一致するように意図されている。
【0127】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0128】
(付記1) 無線ネットワークを用いて位置情報交換を行い、グローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークがある場所や、ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークがある場所に、移動局を誘導させるためのAR(Augmented Reality:拡張現実感)機能を含む無線通信システムにおける移動局であって、自局の現在の位置情報を送信するAR位置情報送信手段と、他局の位置情報を受信するAR位置情報受信手段と、前記AR位置情報受信手段にて受信された他局の位置情報を地図上に表示するAR位置情報表示手段とを含み、前記AR位置情報受信手段にて受信された他局の位置を含む周辺の地図データを受信する地図データ受信手段をさらに含むことを特徴とする移動局。
【0129】
付記1記載の移動局によれば、移動局の位置情報を地図上に表示させるために、自分の移動端末上に膨大な全国の地図データを常に保持する必要がなくなり、移動端末の携帯性を損なうことなく、自分の現在位置と他人の現在位置とを地図上で確認することができる。
【0130】
(付記2) 無線ネットワークを用いて位置情報交換を行い、グローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークがある場所や、ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークがある場所に、移動局を誘導させるためのAR(Augmented Reality:拡張現実感)機能を含むAR位置情報交換システムであって、複数の移動局およびAR位置情報配信装置が前記無線ネットワークを介して接続されており、前記移動局は、前記無線ネットワークを介して自局の現在の位置情報を前記AR位置情報配信装置に送信するAR位置情報送信手段と、前記無線ネットワークを介して他局の位置情報を前記AR位置情報配信装置から受信するAR位置情報受信手段と、前記AR位置情報受信手段にて受信された他局の位置情報を地図上に表示するAR位置情報表示手段とを含み、前記AR位置情報配信装置は、前記無線ネットワークを介して複数の移動局の現在の位置情報を受信する受信手段と、前記受信手段にて受信された複数の移動局の位置情報を保持するAR位置情報保持手段と、前記AR位置情報保持手段に保持される第1の移動局の位置情報を第2の移動局に配信するAR位置情報配信手段とを含み、前記無線ネットワークは、IP網、移動体通信網(無線広域ネットワーク(WWAN))、固定電話網又は専用回線の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とするAR位置情報交換システム。
【0131】
付記2記載のAR位置情報交換システムによれば、様々のエリア内において自分の位置情報と他人の位置情報とを効率よく交換することができ、自分の現在位置と他人の現在位置とを任意の場所で確認することができる。
【0132】
(付記3) 前記移動体通信網(無線広域ネットワーク(WWAN))は、セル方式の携帯電話網、PHSを中継した移動体通信網、業務用移動体通信網、通信衛星を中継した移動体通信網、無線LANを中継した移動体通信網又は無線アドホックネットワークを中継した移動体通信網の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする付記2記載のAR位置情報交換システム。
【0133】
付記3記載のAR位置情報交換システムによれば、様々の機種に対応することを可能としつつ、様々のエリア内において自分の位置情報と他人の位置情報とを交換することができ、自分の現在位置と他人の現在位置とを任意の場所で確認することができる。
【0134】
(付記4) 前記移動局は、自局の現在の位置情報を取得するAR位置情報取得手段をさらに備えることを特徴とする付記2又は3記載のAR位置情報交換システム。
【0135】
付記4記載のAR位置情報交換システムによれば、自分の移動局上で自分の位置情報を取得することができ、自分の移動局の位置情報を他人の移動局の位置情報と交換することが可能となる。
【0136】
(付記5) 前記AR位置情報取得手段はGPSであることを特徴とする付記4記載のAR位置情報交換システム。
【0137】
付記5記載のAR位置情報交換システムによれば、衛星から送信された電波を受信することで、自分の位置情報を計測することができ、自分の移動局上で自分の位置情報を容易に取得することが可能となる。
【0138】
(付記6) 前記通信ネットワークは、前記移動局を特定する識別情報を前記移動局から読み取ることにより、前記移動局の現在の位置を検出するAR位置情報検出手段を備えることを特徴とする付記2から4のいずれか1記載のAR位置情報交換システム。
【0139】
付記6記載のAR位置情報交換システムによれば、通信ネットワーク側に移動局の位置情報を計測させることができ、移動局側にかかる負荷を軽減することを可能としつつ、移動局の現在位置を把握することが可能となる。
【0140】
(付記7) 前記AR位置情報検出手段は、前記移動局と通信が確立した無線基地局に固有の基地符号を含むデータに基づいて前記移動局の現在の位置を検出することを特徴とする付記6記載のAR位置情報交換システム。
【0141】
付記7記載のAR位置情報交換システムによれば、移動局との通信を確立させることにより、移動局の位置情報を計測することができ、移動局の現在位置を容易に把握することが可能となる。
【0142】
(付記8) 前記移動局は、自局の移動局を特定する識別情報を前記AR位置情報検出手段に自立的に送信する識別情報送信手段を備えることを特徴とする付記6記載のAR位置情報交換システム。
【0143】
付記8記載のAR位置情報交換システムによれば、移動局を特定する識別情報を読み取ることで、その移動局の位置を通信ネットワーク側で特定することができ、移動局側にかかる負荷を軽減することを可能としつつ、移動局の現在位置を把握することが可能となる。
【0144】
(付記9) 前記移動局は、前記通信ネットワークを介してテレビ電話を行うテレビ電話をさらに備えることを特徴とする付記2から8のいずれか1記載のAR位置情報交換システム。
【0145】
付記9記載のAR位置情報交換システムによれば、テレビ電話を行う際に、位置情報を地図上に表示するAR位置情報表示手段を用いることが可能となり、テレビ電話を行うための表示画面を移動端末上に別途設けることなく、テレビ電話を行うことが可能となる。
【0146】
(付記10) 無線ネットワークを用いて位置情報交換を行い、グローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークがある場所や、ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークがある場所に、移動局を誘導させるためのAR(Augmented Reality:拡張現実感)機能を含む無線通信システムにおけるAR位置情報配信装置であって、複数の移動局の現在の位置情報を受信する受信手段と、前記受信手段にて受信された複数の移動局の位置情報を保持するAR位置情報保持手段と、前記AR位置情報保持手段に保持される第1の移動局の位置情報を第2の移動局に配信するAR位置情報配信手段とを含み、さらに前記AR位置情報配信装置は、利用可能な無線ネットワークの中でローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークとグローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークとを区別し、前記ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークと前記グローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークとに基づいて無線インタフェースの用途選択をつけ、前記無線インタフェースの用途選択に基づいてアプリケーションのための無線インタフェースを選択するように構成されたプロセッサと、前記プロセッサに接続されたメモリと、を備えることを特徴とするAR位置情報配信装置。
【0147】
(付記11) 前記利用可能な無線ネットワークは、「アドホック通信用」のローカルにアドレス指定可能な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含むことを特徴とする付記10記載のAR位置情報配信装置。
【0148】
(付記12) 前記プロセッサは、前記アプリケーションによるWLANインタフェースの用途選択を示す情報を取得し、前記アプリケーションのためのWLANインタフェースを選択するように構成されたことを特徴とする付記11記載のAR位置情報配信装置。
【0149】
(付記13) 前記プロセッサは、前記ローカルにアドレス指定可能なWLAN内の局からのビーコンを受信し、前記受信したビーコンに基づいて前記ローカルにアドレス指定可能なWLANを識別するように構成されたことを特徴とする付記11記載のAR位置情報配信装置。
【0150】
(付記14) 前記ローカルにアドレス指定可能なWLANが、IEEE 802.11におけるアドホックネットワークである付記11に記載のAR位置情報配信装置。
【0151】
(付記15) 前記利用可能な無線ネットワークは、自動ダウンロード用のグローバルにアドレス指定可能な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含むことを特徴とする付記10記載のAR位置情報配信装置。
【0152】
(付記16) 前記プロセッサは、前記グローバルにアドレス指定可能なWLANが利用可能である場合、WLANインタフェースの用途選択を自動ダウンロード用に設定し、前記WLANインタフェースの自動ダウンロード用の用途選択によって前記アプリケーションのために前記WLANインタフェースを選択するように構成されたことを特徴とする付記15記載のAR位置情報配信装置。
【0153】
(付記17) 前記グローバルにアドレス指定可能なWLANが、IEEE 802.11におけるインフラストラクチャネットワークである付記15に記載のAR位置情報配信装置。
【0154】
(付記18) 前記プロセッサは、グローバルにアドレス指定可能な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)が利用可能でない場合、WLANの用途選択を位置情報交換用に設定し、前記アプリケーションのために移動体通信網(無線広域ネットワーク(WWAN))インタフェースを選択するように構成されたことを特徴とする付記10記載のAR位置情報配信装置。
【0155】
(付記19) 前記移動体通信網(無線広域ネットワーク(WWAN))インタフェースが、符号分割多元接続(CDMA)か、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)か、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))、又はそれ以外の類似の移動体通信網かであることを特徴とする付記18に記載のAR位置情報配信装置。
【0156】
(付記20) 前記プロセッサは、更にアプリケーションタイプに基づいて、前記無線インタフェースの用途選択をつけるように構成されたことを特徴とする付記10記載のAR位置情報配信装置。
【0157】
(付記21) 前記プロセッサは、前記アプリケーションからの接続要求を受信し、前記接続要求に応答して前記アプリケーションのための前記無線インタフェースを選択するように構成されたことを特徴とする付記10記載のAR位置情報配信装置。
【0158】
(付記22) AR位置情報配信装置と、移動局とを含む無線通信システムにおけるAR位置情報交換方法であって、利用可能な無線ネットワークの中で、ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークとグローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークとを区別することと、前記ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークと前記グローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークに基づいて無線インタフェースの用途選択をつけることと、前記無線インタフェースの用途選択に基づいて、アプリケーションのための無線インタフェースを選択することとを含み、前記無線インタフェースの用途選択をつけることは、グローバルにアドレス指定可能な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)が利用可能である場合、WLANインタフェースの用途選択を自動ダウンロード用に設定することを備え、前記アプリケーションのための無線インタフェースを選択することは、前記WLANインタフェースの自動ダウンロード用の用途選択によって前記アプリケーションのための前記WLANインタフェースを選択することを備えることを特徴とするAR位置情報交換方法。
【0159】
(付記23) 前記無線インタフェースの用途選択をつけることは、前記グローバルにアドレス指定可能な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)が利用可能でない場合、WLANインタフェースの用途選択を位置情報交換用に設定することを備え、前記アプリケーションのための無線インタフェースを選択することは、前記アプリケーションのための移動体通信網(無線広域ネットワーク(WWAN))インタフェースを選択することを特徴とする付記22記載のAR位置情報交換方法。
【0160】
付記10〜23記載の発明によれば、上記AR機能を持つ無線通信システムにおいて、利用可能な無線ネットワークの中でローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークとグローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークとを区別し、前記ローカルにアドレス指定可能な無線ネットワークと前記グローバルにアドレス指定可能な無線ネットワークとに基づいて無線インタフェースの用途選択をつけ、前記無線インタフェースの用途選択に基づいてアプリケーションのための無線インタフェースを選択する技術を提供することが可能となる。