(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
情報処理装置と、前記情報処理装置から送信された、印刷データ自身のセキュリティ情報を特定するための情報を含む印刷データを受信し、受信した印刷データを印刷出力する印刷出力手段を備える画像形成装置と、を含む印刷システムであって、
前記情報処理装置は、
前記印刷データに個別に対応付ける、当該印刷データを出力可能とするための印刷開始情報の設定を受け付ける印刷開始情報設定受付手段と、
前記印刷開始情報設定受付手段により前記印刷開始情報の設定を受け付けた前記印刷データを送信先に送信する送信手段と、
を備え、
前記画像形成装置は、
前記送信手段で送信された前記印刷データの一覧を表示する一覧表示手段と、
前記印刷データの一覧において指定された印刷データである第1の印刷データに設定されたセキュリティ情報と、前記第1の印刷データではない他の印刷データに設定されたセキュリティ情報とに基づいて、前記第1の印刷データとともに印刷可能なセキュリティ情報が設定された前記他の印刷データである第2の印刷データを特定する特定手段と、
前記印刷データの一覧において指定された前記第1の印刷データの印刷を可能とすべく、印刷開始情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
を備え、
前記印刷出力手段は、前記入力受付手段において、前記印刷開始情報設定受付手段により既に前記第1の印刷データに個別に対応付けて設定されている、当該第1の印刷データの印刷出力を可能とする前記印刷開始情報の入力を受け付けた場合に、前記第1の印刷データと前記特定手段により特定された前記第2の印刷データとをまとめて印刷出力することを特徴とする印刷システム。
前記第1の印刷データとまとめて印刷可能な、前記特定手段により特定された前記第2の印刷データを、前記一覧表示手段により表示される前記印刷データの一覧において識別表示する識別表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷システム。
前記印刷出力手段は、前記情報処理装置より受信した印刷データにセキュリティ情報を特定するための情報が含まれていない場合には、当該印刷データの出力を直ちに実行すること
を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷システム。
情報処理装置と、前記情報処理装置から送信された、印刷データ自身のセキュリティ情報を特定するための情報を含む印刷データを受信し、受信した印刷データを印刷出力する印刷出力手段を備える画像形成装置と、を含む印刷システムの制御方法であって、
前記情報処理装置において、
情報設定受付手段が、前記印刷データに個別に対応付ける、当該印刷データを出力可能とするための印刷開始情報の設定を受け付ける印刷開始情報設定受付ステップと、
送信手段が、前記印刷開始情報設定受付ステップにより、前記印刷開始情報の設定を受け付けた前記印刷データを送信先に送信する送信ステップと、
を含み、
前記画像形成装置において、
一覧表示手段が、前記送信ステップで送信された前記印刷データの一覧を表示する一覧表示ステップと、
特定手段が、前記印刷データの一覧において指定された印刷データである第1の印刷データに設定されたセキュリティ情報と、前記第1の印刷データではない他の印刷データに設定されたセキュリティ情報とに基づいて、前記第1の印刷データとともに印刷可能なセキュリティ情報が設定された前記他の印刷データである第2の印刷データを特定する特定ステップと、
入力受付手段が、前記印刷データの一覧において指定された前記第1の印刷データの印刷を可能とすべく、印刷開始情報の入力を受け付ける入力受付ステップと、
を含み、
前記印刷出力手段は、前記入力受付ステップにおいて、前記印刷開始情報設定受付ステップにより既に前記第1の印刷データに個別に対応付けて設定されている、当該第1の印刷データの印刷出力を可能とする前記印刷開始情報の入力を受け付けた場合に、前記第1の印刷データと前記特定ステップにより特定された前記第2の印刷データとをまとめて印刷出力することを特徴とする印刷システムの制御方法。
情報処理装置と、前記情報処理装置から送信された、印刷データ自身のセキュリティ情報を特定するための情報を含む印刷データを受信し、受信した印刷データを印刷出力する印刷出力手段を備える画像形成装置と、を含む印刷システムを制御するプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記印刷データに個別に対応付ける、当該印刷データを出力可能とするための印刷開始情報の設定を受け付ける印刷開始情報設定受付手段と、
前記印刷開始情報設定受付手段により前記印刷開始情報の設定を受け付けた前記印刷データを送信先に送信する送信手段として機能させ、
前記画像形成装置を、
前記送信手段で送信された前記印刷データの一覧を表示する一覧表示手段と、
前記印刷データの一覧において指定された印刷データである第1の印刷データに設定されたセキュリティ情報と、前記第1の印刷データではない他の印刷データに設定されたセキュリティ情報とに基づいて、前記第1の印刷データとともに印刷可能なセキュリティ情報が設定された前記他の印刷データである第2の印刷データを特定する特定手段と、
前記印刷データの一覧において指定された前記第1の印刷データの印刷を可能とすべく、印刷開始情報の入力を受け付ける入力受付手段として機能させ、
前記印刷出力手段は、前記入力受付手段において、前記印刷開始情報設定受付手段により既に前記第1の印刷データに個別に対応付けて設定されている、当該第1の印刷データの印刷出力を可能とする前記印刷開始情報の入力を受け付けた場合に、前記第1の印刷データと前記特定手段により特定された前記第2の印刷データとをまとめて印刷出力することを特徴とする印刷システムのプログラム。
印刷データに個別に対応付ける、当該印刷データを出力可能とするための印刷開始情報の設定を受け付ける印刷開始情報設定受付手段と、前記印刷開始情報設定受付手段により、前記印刷開始情報の設定を受け付けた前記印刷データを送信先に送信する送信手段と、を備える情報処理装置から送信された、印刷データ自身のセキュリティ情報を特定するための情報を含む印刷データを受信し、受信した印刷データを印刷出力する印刷出力手段を備える画像形成装置であって、
前記送信手段で送信された前記印刷データの一覧を表示する一覧表示手段と、
前記印刷データの一覧において指定された印刷データである第1の印刷データに設定されたセキュリティ情報と、前記第1の印刷データではない他の印刷データに設定されたセキュリティ情報とに基づいて、前記第1の印刷データとともに印刷可能なセキュリティ情報が設定された前記他の印刷データである第2の印刷データを特定する特定手段と、
前記印刷データの一覧において指定された前記第1の印刷データの印刷を可能とすべく、印刷開始情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
を備え、
前記印刷出力手段は、前記入力受付手段において、前記印刷開始情報設定受付手段により既に前記第1の印刷データに個別に対応付けて設定されている、当該第1の印刷データの印刷出力を可能とする前記印刷開始情報の入力を受け付けた場合に、前記第1の印刷データと前記特定手段により特定された前記第2の印刷データとをまとめて印刷出力することを特徴とする画像形成装置。
印刷データに個別に対応付ける、当該印刷データを出力可能とするための印刷開始情報の設定を受け付ける印刷開始情報設定受付手段と、前記印刷開始情報設定受付手段により、前記印刷開始情報の設定を受け付けた前記印刷データを送信先に送信する送信手段と、を備える情報処理装置から送信された、印刷データ自身のセキュリティ情報を特定するための情報を含む印刷データを受信し、受信した印刷データを印刷出力する印刷出力手段を備える画像形成装置の制御方法であって、
一覧表示手段が、前記送信手段で送信された前記印刷データの一覧を表示する一覧表示ステップと、
特定手段が、前記印刷データの一覧において指定された印刷データである第1の印刷データに設定されたセキュリティ情報と、前記第1の印刷データではない他の印刷データに設定されたセキュリティ情報とに基づいて、前記第1の印刷データとともに印刷可能なセキュリティ情報が設定された前記他の印刷データである第2の印刷データを特定する特定ステップと、
入力受付手段が、前記印刷データの一覧において指定された前記第1の印刷データの印刷を可能とすべく、印刷開始情報の入力を受け付ける入力受付ステップと、
を含み、
前記印刷出力手段は、前記入力受付ステップにおいて、前記印刷開始情報設定受付手段により既に前記第1の印刷データに個別に対応付けて設定されている、当該第1の印刷データの印刷出力を可能とする前記印刷開始情報の入力を受け付けた場合に、前記第1の印刷データと前記特定手段により特定された前記第2の印刷データとをまとめて印刷出力することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
印刷データに個別に対応付ける、当該印刷データを出力可能とするための印刷開始情報の設定を受け付ける印刷開始情報設定受付手段と、前記印刷開始情報設定受付手段により、前記印刷開始情報の設定を受け付けた前記印刷データを送信先に送信する送信手段と、を備える情報処理装置から送信された、印刷データ自身のセキュリティ情報を特定するための情報を含む印刷データを受信し、受信した印刷データを印刷出力する印刷出力手段を備える画像形成装置で実行可能なプログラムであって、
前記画像形成装置を、
前記送信手段で送信された前記印刷データの一覧を表示する一覧表示手段と、
前記印刷データの一覧において指定された印刷データである第1の印刷データに設定されたセキュリティ情報と、前記第1の印刷データではない他の印刷データに設定されたセキュリティ情報とに基づいて、前記第1の印刷データとともに印刷可能なセキュリティ情報が設定された前記他の印刷データである第2の印刷データを特定する特定手段と、
前記印刷データの一覧において指定された前記第1の印刷データの印刷を可能とすべく、印刷開始情報の入力を受け付ける入力受付手段として機能させ、
前記印刷出力手段は、前記入力受付手段において、前記印刷開始情報設定受付手段により既に前記第1の印刷データに個別に対応付けて設定されている、当該第1の印刷データの印刷出力を可能とする前記印刷開始情報の入力を受け付けた場合に、前記第1の印刷データと前記特定手段により特定された前記第2の印刷データとをまとめて印刷出力することを特徴とするプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例について説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態における画像形成システムのシステム構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本発明の画像形成システムは、複合機101、クライアント装置102、LAN103等を備えて構成されている。
【0019】
複合機101は、クライアント装置102から送信された印刷データに基づいて、印刷出力処理を行う画像形成装置である。尚、受信した印刷データにセキュリティ印刷の設定がされている場合には、直ちに印刷出力を行わず、一旦後述するHDD304等の記憶装置に記憶し、その後、当該印刷データに対する印刷指示を受け付けると、当該印刷データの印刷処理を実行する。
【0020】
クライアント装置102は、ユーザが使用する情報処理装置であって、各種のアプリケーションプログラムやプリンタドライバがインストールされている。そして、アプリケーションプログラムを用いて編集された文書データに基づき、プリンタドライバを用いて印刷データを作成し、作成した印刷データを指定された複合機101に対して送信する。
【0021】
LAN103は、複合機101とクライアント装置102戸を相互に通信可能に接続するためのネットワークである。接続形態は有線/無線を問わない。以上が、本発明の画像形成システムのシステム構成の一例の説明である。
【0022】
次に、
図2を参照して、
図1のクライアント装置102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成の一例について説明する。
【0023】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、クライアント装置102が実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0024】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0025】
また、205は入力コントローラで、キーボードやポインティングデバイス等の入力装置209からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ装置210等の表示器への表示を制御する。これらは必要に応じて操作者が使用するものである。
【0026】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0027】
208は通信I/F(インタフェース)コントローラで、ネットワーク(例えば、
図1に示したLAN103)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0028】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0029】
本発明を実現するための後述するフローチャートに示す各ステップの処理は、コンピュータで読み取り実行可能なプログラムにより実行され、そのプログラムは外部メモリ211に記録されている。そして、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。また、さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0030】
次に、
図3を参照して、
図1の複合機101のハードウェア構成について説明する。
図3は、
図1の複合機101のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
図3において、316はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部312と接続する一方、LAN(例えば、
図1に示したLAN103)や公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0032】
コントローラユニット316において、301はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。302はRAMで、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
【0033】
303はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。304はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。クライアント装置102から受信したセキュリティ設定がされた印刷データもこのHDD304に記憶されることになる。
【0034】
307は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部308とのインタフェース部である。また、操作部I/F307は、操作部308から入力したキー情報(例えば、スタートボタンの押下)をCPU301に伝える役割をする。
【0035】
305はネットワークインタフェース(ネットワークI/F)で、LAN103等のネットワークに接続し、データの入出力を行う。306はモデムで、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0036】
318は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においてはユーザの認証を行う際に必要となる非接触ICカード(記憶媒体)の読み取り用のカードリーダ319が外部I/F部318に接続されている。そして、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ319によるICカードからの情報読み取りを制御し、該ICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
【0037】
320はイメージバスインタフェース(イメージバスI/F)であり、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
【0038】
310はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。311はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、313はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0039】
317は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行ったりする。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。そして、この画像処理部317は、スキャナ314を駆動して画像読み取りされた画像データを画像処理して、ファイル出力可能な形式(例えば、PDF形式ファイル)に変換し、CPU301と連携して、ネットワークI/F305を介して、外部装置に画像データのファイルを送信することができる。
【0040】
スキャナ314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0041】
プリンタ312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0042】
操作部308は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0043】
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時、また手動でユーザのログアウト処理を行う時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0044】
カードリーダ319は、CPU301からの制御により、非接触ICカードに記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
【0045】
以上のような構成によって、画像形成装置101は、スキャナ314から読み込んだ画像データをLAN103上に送信したり、LAN103から受信した印刷データをプリンタ312で印刷出力したりすることができる。
【0046】
また、スキャナ314から読み込んだ画像データをモデム306により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ312で印刷出力したりすることができる。
【0047】
次に、
図4を参照して、複合機101のCPU301及びクライアント装置102のCPU201によって行われるセキュリティ印刷データ作成、記憶処理について説明する。尚、ステップS401からステップS409の処理はクライアント装置102のCPU201によって、ステップS410からステップS420の処理は複合機101のCPU301によって行われる処理である。
【0048】
クライアント装置102のCPU201は、インストールされているアプリケーションプログラムによる制御に従って、文書データの編集を行う(ステップS401)。そして、アプリケーションプログラムの「印刷メニュー」が指示されることにより入力される印刷指示を受け付けた(ステップS402でYES)と判定すると、プリンタドライバのユーザインタフェース(UI:不図示)をディスプレイ装置210に表示する。
【0049】
そして、その不図示のプリンタドライバのUIを介してセキュリティ印刷設定の入力要求を受け付けると(ステップS403でYES)、ディスプレイ装置210の
図7に示すセキュリティ印刷設定入力画面700を表示する(ステップS404)。
【0050】
ここで、
図7を参照して、セキュリティ印刷設定画面700の構成の一例について説明する。
図7に示す通り、セキュリティ印刷設定画面700は、印刷開始情報入力部701、セキュリティレベル設定部702、まとめ印刷可/不可設定部703、OKボタン704、キャンセルボタン705を備えて構成されている。
【0051】
印刷開始情報入力部701は、複合機101のHDD304に蓄積された印刷データを印刷するために用いる印刷開始情報(例えばパスワードなど)の入力を受け付ける入力部である。セキュリティレベル設定部702は、印刷データのセキュリティレベルの設定を受け付ける設定部である。以後の説明では、設定可能なセキュリティレベルを、セキュリティレベルが高い順に極秘、秘、一般機密の3種類とするが、これ以外の設定を行うような構成にすることも勿論可能である。
【0052】
まとめ印刷可/不可設定部703は、後述する処理で、他の印刷データに対する印刷指示を受けた際に、印刷開始情報の入力を行うことなく、他の印刷データとともに作成される印刷データを印刷出力することを許可する/許可しない、というまとめ印刷設定情報を設定する設定部である。
【0053】
OKボタン704は、セキュリティ印刷設定画面700を介して入力された情報を確定し、セキュリティ印刷設定を終了するために用いられるボタンである。キャンセルボタン705は、セキュリティ印刷設定画面700を介して入力された情報をすべてキャンセルし(即ち、セキュリティ印刷設定を行わずに)、処理を終了するために用いられるボタンである。以上が、
図7のセキュリティ印刷設定画面700の構成の説明である。
【0054】
図4の説明に戻る。ステップS404でセキュリティ印刷設定入力画面700をディスプレイ装置に表示した後に、当該画面を介して、セキュリティ印刷設定の入力を受け付ける。そして、セキュリティ印刷設定画面700の印刷開始情報入力部701に入力される印刷開始情報、セキュリティレベル設定部702を用いて入力されるセキュリティレベル、まとめ印刷可/不可設定部703を用いて入力されるまとめ印刷設定情報の入力を受け付ける(それぞれステップS405、ステップS406、ステップS407)。
【0055】
ステップS403でNOと判定した後、または、ステップS407の処理が終了後、クライアント装置102のCPU201は処理をステップS408に進め、アプリケーションプログラムで編集された文書データに基づいて、印刷データを生成する。この印刷データには、セキュリティ印刷設定の入力を受け付けている場合には、その設定も印刷データに含まれるように印刷データが作成されることになる。そして、作成した印刷データを、指定された複合機101に送信する(ステップS409)。
【0056】
複合機101のCPU301は、クライアント装置102から送信された印刷データを受信すると(ステップS410)、受信した印刷データにセキュリティ印刷設定が含まれているか(即ち、セキュリティ印刷設定がされているか)を判定する(ステップS411)。
【0057】
ステップS411の判定処理で、印刷設定がされていない(NO)と判定した場合には、複合機101のCPU301は処理をステップS412に進め、ステップS410で受信した印刷データの印刷処理を実行する。
【0058】
一方、ステップS411の判定処理で、印刷設定がされている(YES)と判定した場合には、複合機101のCPU301は処理をステップS413に進め、ステップS410で受信した印刷データをHDD304(若しくはRAM302)に保存する。そして、その印刷データに含まれる文書名及びユーザ名、印刷開始情報、セキュリティレベル、まとめ印刷設定情報を取得する(それぞれ、ステップS414、ステップS415、ステップS416、ステップS417)。そして、ステップS414〜ステップS417で取得した情報を含む書誌情報データを作成し、HDD304に(若しくはRAM202)に設定されているセキュリティ印刷データリストに追加登録する。この書誌情報データのデータ構成については、
図10を参照して後述する。以上が、複合機101のCPU301及びクライアント装置102のCPU201によって行われるセキュリティ印刷データ作成、記憶処理の説明である。
【0059】
ここで、
図10を参照して、
図4のステップS418で複合機101のCPU301で作成される書誌情報データを記憶管理する、セキュリティ印刷データリスト1000のデータ構成の一例について説明する。
図10に示すセキュリティ印刷データリスト1000は、未印刷のセキュリティ印刷データの書誌情報を記憶するデータテーブルであって、データ項目として印刷データID1001、文書名1002、ユーザ名1003、保存日時1004、印刷開始情報1005、セキュリティレベル1006、まとめ印刷可/不可1007、印刷データ1008等を備えて構成されている。
【0060】
印刷データID1001は、セキュリティ設定がされた未印刷の印刷データを一意に識別するための識別情報が登録されるデータ項目である。セキュリティ印刷データリストに新規にレコードを追加する際に、他のレコードと重複しないID情報が自動的に採番され、登録される。
【0061】
文書名1002は、印刷データを作成するもととなった文書データの文書名が登録されるデータ項目であり、複合機101のCPU301が
図4のステップS414で印刷データから取得した文書名が登録される。ユーザ名1003は、当該印刷データの作成を指示したユーザのユーザ名が登録されるデータ項目であり、複合機101のCPU301が
図4のステップS414で印刷データから取得したユーザ名が登録される。
【0062】
保存日時1004は、印刷データを保存した保存日時が登録されるデータ項目である。尚、保存日時ではなく、クライアント装置102で印刷データが作成された作成日時や、クライアント装置102から印刷データが送信された送信日時等を、この保存日時1004に登録するように構成しても構わない。
【0063】
印刷開始情報1005は、それぞれのレコードで管理される印刷データの印刷を開始するために入力する必要がある印刷開始情報(パスワードなど)が登録されるデータ項目であり、複合機101のCPU301が
図4のステップS415で取得した印刷開始情報が登録される。
【0064】
セキュリティレベル1006は、それぞれのレコードで管理される印刷データのセキュリティレベルが登録されるデータ項目であり、複合機101のCPU301が
図4のステップS416で取得したセキュリティレベルが登録される。
【0065】
まとめ印刷可/不可1007は、それぞれのレコードで管理される印刷データがまとめ印刷を許容するものであるか否かを示す情報(まとめ印刷情報)を登録するデータ項目であって、複合機101のCPU301が、
図4のステップS417で取得したまとめ印刷情報が登録される。
【0066】
印刷データ1008は、印刷データのバイナリデータが登録されるデータ項目である。複合機101のCPU301は、
図4のステップS413で印刷データをHDD304(若しくはRAM302)に登録する際に、このセキュリティ印刷データリストに新たにレコードを追加し、追加したレコードの印刷データ1008に印刷データを登録する。尚、印刷データをこのセキュリティ印刷データリストの印刷データ1008ではなく、HDD304の他の領域に保存し、そのパス情報を印刷データ1008に登録するように構成することも勿論可能である。
【0067】
以上が、セキュリティ印刷データリスト1000のデータ構成の説明である。
【0068】
次に、
図5を参照して、複合機101のCPU301によって行われるセキュリティ印刷処理の一例について説明する。本図に示す処理を複合機101のCPU301に実行させるためのプログラムはHDD304等に記憶されており、本図に示すセキュリティ印刷処理を実行するに際し、当該プログラムをRAM302にロードし、ロードしてプログラムによる制御に従って、CPU301はセキュリティ印刷処理を実行することになる。
【0069】
複合機101のCPU301は、操作部308のLCD表示部に不図示の初期画面を表示し、ユーザから実行する処理の指示を受け付ける(ステップS501)。ここで受け付ける処理としては、セキュリティ印刷指示の他、FAX送信指示、ファイル送信指示、コピー指示、等があるがこれに限らない。
【0070】
そして、ステップS501で、処理の指示を受け付けたのちに、複合機101のCPU301は、ステップS501で受け付けた指示がセキュリティ印刷の実行指示であるかを判定する(ステップS502)。
【0071】
ステップS502で、セキュリティ印刷以外の指示を受け付けた(NO)と判定した場合には、複合機101のCPU301は処理をステップS503に進め、受け付けた指示に対応する処理を実行する(ステップS503)。その後処理をステップS520に進める。
【0072】
一方、ステップS502でセキュリティ印刷指示を受け付けた(YES)と判定した場合には、複合機101のCPU301は処理をステップS504に進め、印刷データの一覧を含むセキュリティ印刷データ選択画面を操作部308のLCD表示部に表示する。
【0073】
ここで、
図8を参照して、セキュリティ印刷データ選択画面800の構成の一例について説明する。
図8に示す通り、セキュリティ印刷データ選択画面800は、印刷データ選択部801、印刷ボタン802、キャンセルボタン803等を備えて構成されている。
【0074】
印刷データ選択部801は、セキュリティ印刷データリストで管理されている印刷データを選択可能に表示し、印刷実行を行う印刷データの選択指示を受け付けるコントロールである。印刷データに関する情報として、文書名、ユーザ名、保存日時などを表示する。複合機101のCPU301は、これら情報をセキュリティ印刷データリスト1000から取得し表示する。
【0075】
印刷ボタン802は、印刷データ選択部で選択状態になっている印刷データの印刷指示を行うために用いられるボタンである。キャンセルボタン803は、印刷データに対する印刷指示を行うことなく、本図に示す画面の表示を終了するために用いられるボタンである。以上が、セキュリティ印刷データ選択画面の構成の一例の説明である。
【0076】
図5の説明に戻る。ステップS504でセキュリティ印刷データ選択画面800を表示後、印刷データ選択部801に対するユーザの操作指示に従って、印刷対象とする印刷データの指定を受け付ける(ステップS505)。その後、指定を受け付けた印刷データとまとめ印刷を行う他の印刷データ(まとめ印刷データ)を特定するまとめ印刷データ特定処理を行う(ステップS506)。この処理の詳細について、
図6を参照して説明する。
【0077】
図6は、
図5のステップS506のまとめ印刷データ特定処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【0078】
複合機101のCPU301は、
図5のステップS505で指定を受け付けた印刷データのユーザ名、セキュリティレベルを取得する(ステップS601)。そしてその後、セキュリティ印刷データリストで管理されている、ステップS505で指定を受け付けた印刷データ以外の印刷データに対して、ステップS602からステップS609の処理を行うことになる。
【0079】
まず、複合機101のCPU301は、セキュリティ印刷データリストで管理されている印刷データのうち、ステップS603以降の処理を行っていない(未処理の)印刷データを取得する(ステップS602)。そして、その印刷データのまとめ印刷設定情報(セキュリティ印刷データリスト1000中のまとめ印刷可/不可1007に登録されている)を取得する(ステップS603)。
【0080】
そして、複合機101のCPU301は、ステップS603で取得したまとめ印刷設定情報を用いて、ステップS602で取得した印刷データがまとめ印刷が許容されている印刷データであるかを判定する(ステップS604)。
【0081】
ステップS604の判定処理でYESと判定した場合には、処理をステップS605に進め、ステップS602で取得した印刷データのユーザ名を取得する。そして、ステップS601で取得したユーザ名と、ステップS605で取得したユーザ名とが一致するかを判定する(ステップS606)。
【0082】
ステップS606の判定処理で一致する(YES)と判定した場合には、処理をステップS607に進め、ステップS602で取得した印刷データのセキュリティレベルを取得する。その後、ステップS607で取得したセキュリティレベルがステップS601で取得したセキュリティレベルより低いかを判定する(ステップS608)。このように構成しているのは、セキュリティレベルの高い印刷データが印刷されたことをユーザが気付かずに、その印刷データが排紙トレイに放置されてしまうことを好適に防ぐためである。
【0083】
ステップS608の判定処理で、ステップS607で取得したセキュリティレベル(即ちステップS602で取得した印刷データのセキュリティレベル)がステップS601で取得したセキュリティレベル(即ち、
図5のステップS505で指定を受け付けた印刷データのセキュリティレベル)よりも低いと判定した場合には、処理をステップS609に進め、まとめ印刷データに追加する。
【0084】
ステップS609の処理終了後、また、ステップS604、ステップS606、ステップS608でNOと判定した場合には、複合機101のCPU301は、ステップS602以降の処理を実行していない印刷データがまだセキュリティ印刷データリストにあるかを判定し、あれば、その印刷データについてステップS602以降の処理を行う。一方、ステップS602以降の処理を実行していない印刷データがないと判定した場合には本図に示す処理を終了する。以上が、
図5のステップS506のまとめ印刷データ特定処理の詳細な説明である。
【0085】
図5の説明に戻る。ステップS506のまとめ印刷データ特定処理を行った後、複合機101のCPU301は、まとめ印刷データとして特定された印刷データがあるか否かを判定する(ステップS507)。この判定処理でYESと判定した場合には、まとめ印刷対象データを識別可能に表示する(ステップS508)。
【0086】
図8の801−1は、
図5のステップS505で指定を受け付けた印刷データを、801−2は、まとめ印刷対象データを示している。複合機101のCPU301は、このように、印刷データの指定を受け付け、その印刷データの印刷実行の指示を受け付けることで、印刷処理が行われるまとめ印刷の対象データについても識別可能に表示することになる。
【0087】
印刷データの選択受付後、
図8の印刷ボタン802に対する押下指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS509)。受け付けていない(NO)と判定した場合には、処理をステップS510に進め、キャンセルボタン803に対する押下指示を受け付けたか否かを判定する。この判定処理で受け付けていない(NO)と判定した場合には、処理をステップS505に進め、印刷データの再指定の受付状態に移行する。一方、受け付けた(YES)と判定した場合には、処理をステップS501に進める。
【0088】
ステップS509の判定処理で、
図8の印刷ボタン802に対する押下指示を受け付けた(YES)と判定した場合には、複合機101のCPU301は処理をステップS511に進め、
図9に示す印刷開始情報入力画面900を操作部308のLCD表示部に表示する。
【0089】
ここで、
図9を参照して、
図5のステップS511において複合機101の操作部308のLCD表示部に表示される印刷開始情報入力画面900の構成の一例について説明する。
【0090】
図9に示す通り、印刷開始情報入力画面900は、印刷開始情報入力受付部901、OKボタン902、キャンセルボタン903が設定されている。
【0091】
印刷開始情報入力受付部901は、印刷データの印刷を開始するために入力する必要がある印刷開始情報の入力を受け付けるコントロールである。OKボタン902は、本画面を介して入力された印刷開始情報を確定させるために用いられるボタンである。キャンセルボタン903は、本画面を介して行われた操作をキャンセルし、本画面の表示を終了させるために用いられるボタンである。
【0092】
以上が、印刷開始情報入力画面900の構成の一例の説明である。
【0093】
図5の説明に戻る。複合機101のCPU301は、
図5のステップS511で操作部308のLCD表示部に印刷開始情報入力画面900を表示後、印刷開始情報入力受付部901に対する印刷開始情報の入力指示を受け付ける(ステップS512)。その後、OKボタン902に対する押下指示を受け付けたかを判定する(ステップS513)。
【0094】
ステップS513の判定処理でOKボタン902に対する押下指示を受け付けていない(NO)と判定した場合には、処理をステップS514に進め、キャンセルボタン903に対する押下指示を受け付けたかを判定する。
【0095】
そして、複合機101のCPU301は、ステップS514の判定処理でキャンセルボタン903に対する押下指示を受け付けた(YES)と判定した場合には処理をステップS505に、受け付けていない(NO)と判定した場合には、処理をステップS512に進めることになる。
【0096】
ステップS513の判定処理でYESと判定した場合には、複合機101のCPU301は、ステップS512で印刷開始情報入力画面900の印刷時開始情報入力受付部901で入力を受け付けた印刷開始情報を取得し、入力された印刷開始情報が正しいか、即ち、ステップS505で指定を受け付けた印刷データの印刷開始情報と一致するかを判定する(ステップS515)。
【0097】
ステップS515の判定処理で、入力された印刷開始情報が正しい(YES)と判定した場合には、処理をステップS516に進め、印刷対象となる印刷データ、即ち、ステップS505で指定を受け付けた印刷データ、及び、ステップS506で特定されたまとめ印刷対象の印刷データのセキュリティレベルをもとに、それら印刷データの印刷順序を決定し、決定した印刷順序で印刷データの印刷を実行する。
【0098】
一方、ステップS515の判定処理で、入力された印刷開始情報が正しくない(NO)と判定した場合には、処理をステップS518に進め、LCD表示部に入力された印刷開始情報が誤っている旨の警告表示を行う。その後、ステップS505で指定された印刷データのまとめ印刷可/不可1007を不可とすることで、当該印刷データをまとめ印刷不可の印刷データに設定する(ステップS519)。このような場合、印刷データの作成を行ったユーザ以外が、印刷データの不当に印刷出力しようとしている可能性がある。なので、まとめ対処の印刷データとすることを禁止することで、印刷データに対するセキュリティを高めることを目的としている。当然そのような印刷データの印刷開始情報が適切に入力されない限り印刷が行われることはない。
【0099】
ステップS519の処理終了後、複合機101のCPU301は処理をステップS505に戻す。
【0100】
ステップS503、ステップS517の処理が終了後、複合機101のCPU301は、処理をステップS520に進める。そして、本処理の終了指示を受け付けていない(NO)と判定した場合には、ステップS501に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返し実行することになる。一方、終了指示を受け付けたと判定した場合には本処理を終了する。以上が、複合機101のCPU301によって行われるセキュリティ印刷処理の説明である。
【0101】
本発明では、以上のように構成することにより、同一のユーザが保存した複数のセキュリティ印刷データの印刷処理を行う場合に、個々の印刷データの印刷開始情報を入力する必要がなく、処理の効率化を図ることが出来る。
【0102】
また、印刷開始情報を入力した印刷データよりも高いセキュリティレベルの印刷データが印刷されることがないので、セキュリティレベルが高い印刷データが、ユーザが意図しないタイミングで印刷されることを防止することが可能となる。
【0103】
また、本発明の派生的な効果として、セキュリティレベルが一番高い印刷データ以外の印刷データをまとめ印刷可能のセキュリティ印刷データとして設定しておくと、それぞれのセキュリティ印刷データに対して設定した印刷開始情報を全て覚えておかなくとも、セキュリティレベルの一番高い印刷データの印刷開始情報さえ覚えておけば、それら印刷データの印刷処理を行うことが出来る。
【0104】
これにより、覚えるべきパスワードの数が減るので、比較的長い文字列を印刷開始情報として入力することが可能となり、他者から印刷開始情報を推測されることを好適に防ぐことも可能となる。
【0105】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実
施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0106】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0107】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0108】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0109】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0110】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0111】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0112】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0113】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0114】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0115】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。