【実施例1】
【0017】
以下、本発明の実施例1に係る物品選別用受皿を図面に基づき説明する。
まず、この物品選別用受皿の用途について簡単に説明する。
上記物品選別用受皿は、果物や野菜など(物品の一例であり以下では単に農産物という)を、出荷前にその等階級に基づいて選別するために使用される。農産物の選別は、農産物選別設備における次の(1)〜(6)の工程により行われる。すなわち、(1)農産物を物品選別用受皿に載置してコンベヤで搬送する、(2)搬送されている農産物に測定光を側方(または前側方)から照射するとともに、この農産物を透過した測定光(正確には透過光)を上方で計測する、(3)計測された透過光の状態を解析することで、当該農産物の内部品質(熟度や糖度など)を調べる、(4)一方で、当該農産物の外観品質(形状や大きさなど)を調べる、(5)これら内部品質および外観品質から当該農産物の等階級を決定する、(6)決定された等階級に基づいて農産物を仕分ける、という工程である。なお、以下では、この物品選別用受皿の搬送先側を前方とし、搬送元側を後方とする。
【0018】
次に、上記物品選別用受皿の構成について
図1〜
図7に基づき説明する。
図1および
図2に示すように、この物品選別用受皿1は、概略的に、台座となる受皿本体2と、この受皿本体2の上部に装着されて農産物Tを収容するカバー体3と、上記受皿本体2とカバー体3との間に配置されてカバー体3に収容された農産物Tへの衝撃を緩衝する弾性体4とから構成されている。また、上記物品選別用受皿1には、詳しくは後述するが、上記測定光の通路が形成されている。
【0019】
上記受皿本体2は、
図2および
図5に示すように、中央開口20が形成された底面部21と、この底面部21の内周縁(つまり中央開口20の縁)に垂設された内側筒壁部22と、上記底面部21の外周縁に垂設された外側筒壁部23と、この外側筒壁部23の上端の3箇所に垂設された3つの支柱部24と、上記内側筒壁部22から外側筒壁部23に亘って放射状に設けられた複数の補強リブ29とを具備する。これら内側筒壁部22、外側筒壁部23および補強リブ29は、それぞれの上部で弾性体4に当接し得るものである。また、上記外側筒壁部23の外側面には、載置された農産物Tを農産物選別設備に識別させるためのバーコードシール(図示省略)が貼付されている。上記3つの支柱部24は、
図2および
図6に示すように、1つが前方に位置し、2つが後側方に位置する。また、前方の支柱部24と、後側方の両支柱部24との間が、上記測定光を側方(または前側方)から通過させ得る空間となる。さらに、
図2、
図4および
図5に示すように、上記3つの支柱部24の上部には、上記カバー体3が係合され得る切欠き24aが形成されている。なお、上記中央開口20の底面部21側には、前後および左右に十字状の補強材28が設けられている。
【0020】
上記カバー体3は、
図2および
図5に示すように、上記支柱部24の上部に装着される環枠部(外周材の一例である)34と、この環枠部34に外周側が固定されるとともに内周側に農産物Tを収容し得る中央開口30が形成された可撓シート部35とを具備する。上記環枠部34は、上記3つの支柱部24に対応する位置、すなわち、前方および後側方の3つの位置に、3つの支柱部24の切欠き24aにそれぞれ係合し得る3つの係合爪34aを有する。上記可撓シート部35は、弾性材料からなり、
図1〜
図3に示すように、上記中央開口30から外周側(環枠部34側)近く亘って放射状に多数の切り込みを有する。このため、上記可撓シート部35には、可撓性の舌片(弾性舌片である)36が円周方向に多数形成されている。また、隣り合う舌片36は、外周側で連続している。すなわち、これら多数の舌片36は、外周側で環枠部34に固定されるとともに、内周側(中央開口30側)で自由端とされている。言い換えれば、上記多数の舌片36は、中央開口30に農産物Tを収容した際、内周側(中央開口30側)が当該農産物Tに追随して下方へ撓むようにされている。また、上記多数の舌片36のうち、前方および前側方の位置のものと、後方および後側方の位置のものとは長尺36Lにされており、それ以外の位置のものは短尺36Sにされている。
【0021】
上記弾性体4は、弾性材料からなり、
図2に示すように、中央開口40が形成された略円板状の基台部(基台である)45と、この基台部45の上面(略水平面である)からブラシ状に鉛直上方へ突出させた多数の丸棒状の緩衝突起(弾性棒材の一例である)46Pからなる緩衝部46と、上記基台部45の下面から下方へ突出させた位置決めリブ49とを具備する。上記基台部45には、中央開口40の縁に面取りされて農産物Tを受け得るテーパ面45tが形成されている。上記位置決めリブ49は、それらの側面を受皿本体2の各補強リブ29の側面に当接させて、受皿本体2に対して弾性体4を位置決めするものである。上記緩衝部46の緩衝突起46Pは、上記中央開口40の縁から放射状に、且つ上記測定光の通過を妨げない位置で前後非対称に配置されている。例えば、
図2および
図6に示すように、緩衝部46は、中央開口40の中心から、前方の支柱部24からに向かう位置と、後側方の両支柱部24およびこれらの間に向かう位置とに配置されている。なお、上記緩衝部46は、基台部45と一体に形成されている。
【0022】
ところで、上記受皿本体2および弾性体4の中央開口20,40は、載置された農産物Tからのごみを下方へ排出するための開口であり、上述したように十字状の補強材28が設けられていることからも、透過光を通過させるものではない。
【0023】
以下、上記物品選別用受皿1の組み立て方法について説明する。
まず、受皿本体2に弾性体4を配置する。具体的には、受皿本体2の各補強リブ29の側面に弾性体4の各位置決めリブ49の側面を当接させ、受皿本体2に対して弾性体4を位置決めする。そして、弾性体4をそのまま受皿本体2に押し込み、弾性体4の基台部45を内側筒壁部22、外側筒壁部23および補強リブ29に当接させる。これにより、弾性体4の緩衝突起46Pが測定光を妨げない位置となるように、弾性体4が受皿本体2に配置される。
【0024】
次に、受皿本体2にカバー体3を装着する。具体的には、受皿本体2の支柱部24の切欠き24aにカバー体3の係合爪34aを係合する。これにより、長尺の舌片36Lの下方に緩衝突起46Pが位置するように、カバー体3が受皿本体2に装着される。このようにして、物品選別用受皿1が組み立てられる。
【0025】
以下、本発明の要旨である上記物品選別用受皿1における緩衝部46の緩衝突起46Pと、これら緩衝突起46Pの上方に位置する長尺の舌片36Lとの関係について詳細に説明する。
【0026】
まず、上記緩衝突起46Pの配置について説明する。
上記緩衝突起46Pは、
図2および
図6に示すように、ブラシ状に、すなわち、複数の列および行に配置されている。上記列は放射状であり、上記行は円弧状である。また、上記放射状の列の間は等しくされている。さらに、上記緩衝突起46Pは、
図1および
図2に示すように、いずれも、長尺の舌片36Lの下方に配置され、形状(長さおよび径)が等しくされている。言い換えれば、緩衝部46は、上方を長尺の舌片36Lで覆われており、同一形状の緩衝突起46Pからなるものである。
【0027】
次に、上記緩衝突起46Pと舌片36との関係について説明する。
ブラシ状に配置された緩衝突起46Pの高さ(長さ)は、
図5に示すように、物品選別用受皿1に農産物Tを載置しない状態において、舌片36と緩衝突起46Pとが接することなく、
図7(a)および(b)に示すように、物品選別用受皿1に農産物Tを載置した状態(舌片36が下方へ撓んだ状態)において、長尺の舌片36Lと緩衝突起46Pとが接するようにされている。
【0028】
上記舌片36は、上述したように、可撓シート部35の中央開口30に農産物Tを収容した際、内周側(中央開口30側)が当該農産物Tに追随して下方へ撓むようにされている。また、
図7(a)および(b)に示すように、下方へ撓んだ舌片36のうち長尺のもの36Lは、それらの下面で緩衝突起46Pを外側へ薙ぎ倒して(押し曲げて)いき、これら外側へ薙ぎ倒された(押し曲げられた)緩衝突起46Pの復元力から、上方内側への力、すなわち、収容された農産物Tに対する保持力を得て、当該農産物Tを保持するものである。言い換えれば、ブラシ状に配置された緩衝突起46Pは、下方へ撓んだ舌片36により、最も内周側のものから外周側のものへ次々に薙ぎ倒され、薙ぎ倒された状態からの復元力により、長尺の舌片36Lに上記農産物Tを保持させるものである。なお、上記舌片36は、可撓シート部35の中央開口30に農産物Tを収容し易くするため、
図1および
図5に示すように、物品選別用受皿1に農産物Tを載置しない状態において、内周側が僅かに下方へ撓んだ形状である。
【0029】
また、上記物品選別用受皿1は、より大きな農産物Tが載置されると、より大きな保持力で当該農産物Tを保持するものである。例えば、
図7(a)に示すように、可撓シート部35の中央開口30に小さな農産物Tを収容すると、この農産物Tに追随する舌片36の下方への撓みが小さいので、内周側の緩衝突起46Pだけが、下方へ撓んだ長尺の舌片36Lに薙ぎ倒される。このため、緩衝突起46Pからの復元力が小さく、当然ながら上記小さな農産物Tに対する保持力も小さくなる。これに対して、
図7(b)に示すように、可撓シート部35の中央開口30に大きな農産物Tを収容すると、この農産物Tに追随する舌片36の下方への撓みが大きいので、外周側の緩衝突起46Pまでもが、下方へ撓んだ長尺の舌片36Lに薙ぎ倒される。このため、緩衝突起46Pからの復元力が大きく、当然ながら上記大きな農産物Tに対する保持力も大きくなる。すなわち、上記緩衝部46は、内周側から外周側まで放射状に配置された緩衝突起46Pからなるので、可撓シート部35の中央開口30に収容される農産物Tが大きいほど、より外周側の緩衝突起46Pまで薙ぎ倒されて、より大きな保持力で舌片36に農産物Tを保持させるものである。また、上記緩衝部46は、上述したように緩衝突起46Pが前後非対称に配置されていることで、中心に載置された農産物Tに作用する復元力が前後で異なり、これら復元力が前後で釣り合うように農産物Tを前後に若干ずらすものである。
【0030】
以下、上記物品選別用受皿1の使用方法について説明する。
まず、物品選別用受皿1に農産物Tを載置する。具体的には、可撓シート部35の中央開口30に農産物Tを収容する。すなわち、中央開口30に農産物Tを入れることで、可撓シート部35の舌片36は下方へ撓み、それらのうち長尺の舌片36Lにより、緩衝突起46Pが外側へ薙ぎ倒されていく。このとき、薙ぎ倒された緩衝突起46Pからの復元力が舌片36を介して農産物Tに作用するが、そのまま農産物Tを押し入れて弾性体4のテーパ面45tで受けさせる。これにより、舌片36が農産物Tに追随してさらに下方まで撓み、また、より外周側の緩衝突起46Pまでもが薙ぎ倒されて、大きな保持力で農産物Tが保持される。また、農産物Tを可撓シート部35の中心に入れても、より緩衝突起46Pの数が少なく復元力が小さい前側に農産物Tが若干ずれる。
【0031】
次に、農産物Tが載置された物品選別用受皿1を、図示しないが、農産物選別設備のコンベヤで搬送させる。このコンベヤの上流側では、農産物選別設備により、物品選別用受皿1に貼付されたバーコードシール(図示省略)が読み取られて、当該物品選別用受皿1に載置された農産物Tが識別される。
【0032】
その後、農産物選別設備における内部品質測定装置(図示省略)の光源から、物品選別用受皿1に載置されて搬送されている農産物Tに側方(または前側方)から測定光が照射される。この測定光は、物品選別用受皿1の支柱部24間を通過して農産物Tを透過し、この透過光が上方で上記内部品質測定装置の受光部により計測される。そして、計測された透過光の状態を解析することで、当該農産物Tの内部品質(熟度や糖度など)を調べる。一方で、外観品質測定装置(図示省略)により、当該農産物Tの外観品質(形状や大きさなど)を調べる。これら内部品質および外観品質から当該農産物Tの等階級を決定する。農産物選別設備では、決定した等階級と認識された農産物Tとが関連付けられ、この等階級に基づいて農産物Tが仕分けられる。
【0033】
このように、本実施例1に係る物品選別用受皿1によると、薙ぎ倒された丸棒状の緩衝突起46Pの復元力により、長尺の舌片36Lに農産物Tを保持させるので、大きな保持力で、すなわち、確実に農産物Tを保持するとともに作業者が農産物Tを取り出し易い適度な保持力で、適切且つ十分に農産物Tを保持することができる。
【0034】
また、農産物Tが大きいほど、より多くの緩衝突起46Pが薙ぎ倒されて、舌片36がより大きな保持力を得るので、農産物Tの大きさに合わせた保持力で農産物Tを保持することができる。
【0035】
さらに、緩衝突起46Pが、基台部45の略水平な上面から鉛直上方に突出しているので、より適切に薙ぎ倒されて、より適切且つ十分に農産物Tを保持することができる。
また、載置された農産物Tは、大きな保持力で保持されていても、舌片36の面およびテーパ面45tのみが接するので、農産物Tを傷付けるおそれを減少させることができる。
【0036】
また、支柱部24および緩衝部46が、測定光を妨げない位置に配置されているので、コンベヤで搬送される農産物Tに、前側方または側方から測定光を照射して、容易に内部品質を調べることができる。
【0037】
また、緩衝突起46Pが丸棒状に形成されることにより、容易に緩衝部46を製造することができる。
また、載置された農産物Tは、大きな保持力で保持されていても、平面視で可撓シート部35の中心から若干ずれた位置に収容されるので、農産物Tを物品選別用受皿1から取り出し易くすることができる。
【実施例2】
【0038】
本実施例2に係る物品選別用受皿1は、上記実施例1に係る物品選別用受皿1に比べて、載置された農産物Tの飛び出しをさらに防止することができるものである。
【0039】
以下、本実施例2に係る物品選別用受皿1について
図8および
図9に基づき説明するが、上記実施例1と異なる基台部45の形状に着目して説明するとともに、上記実施例1と同一の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】
本実施例2に係る物品選別用受皿1の基台部45には、
図8に示すように、撓み代としての空間部45sが内周側から形成されている。すなわち、上記基台部45は、空間部45sからの上部が下方へ撓み得るように構成されている。言い換えれば、上記基台部45は、その上部が、物品選別用受皿1に載置された農産物Tに追随して下方へ撓むとともに、撓んだ状態からの復元力により、当該農産物Tを保持するものである。
【0041】
上記物品選別用受皿1に農産物Tを載置すると、
図9に示すように、実施例1での状態(
図7参照)に加え、基台部45の上部も農産物Tに追随して下方へ撓んで、農産物Tが沈み込み、より低い位置で農産物Tが保持される。
【0042】
このように、本実施例2に係る物品選別用受皿1によると、より低い位置で農産物Tが保持されるので、載置された農産物Tの飛び出しをさらに防止することができる。
【0043】
また、長尺の舌片36Lだけでなく、基台部45の上部も、農産物Tに対する保持力を有するので、より一層適切且つ十分に農産物を保持することができる。
【0044】
さらに、載置された農産物Tは、大きな保持力で保持されていても、長尺の舌片36Lおよび基台部45の上部が接するので、物品選別用受皿1に接する面積が大きく、農産物Tを傷付けるおそれをより減少させることができる。
【実施例3】
【0045】
本実施例3に係る物品選別用受皿1は、上記実施例1および2に係る物品選別用受皿1に比べて、載置された農産物Tをその大きさに関わらず安定して保持することができるものである。
【0046】
以下、本実施例3に係る物品選別用受皿1について
図10〜
図14に基づき説明するが、上記実施例1および2と異なる箇所に着目して説明するとともに、上記実施例1および2と同一の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0047】
本実施例3に係る物品選別用受皿1の受皿本体2は、
図11〜
図13に示すように、支柱部24を具備せず、その代わりに、カバー体3にまで達する外側筒壁部123を具備する。このため、カバー体3が係合され得る切欠き124aは、外側筒壁部123に形成されている。また、中央開口20,40,30が測定光の通路となり得る。
【0048】
カバー体3の多数の舌片136は、
図10に示すように、全てが同一形状にされている。これら舌片136の長さは、上記実施例1および2に係る長尺の舌片36Lと略同一にされている。
【0049】
弾性体4の緩衝突起146Pは、
図13に示すように、基台部145の中心に対して円周状に配置されている。この円周状の配置とは、円周状に見える配置であり、具体的に説明すると、隣り合う緩衝突起146Pと上記中心とのなす角がいずれも30度未満となる配置である。上記配置は、本実施例3では一例として1重円(1行)を示すが、多重円(複数行)であってもよく、基台部145の中心に対して非対称であってもよい。上記緩衝突起146Pは、全ての舌片136の下方に配置されている。ここで、各舌片136の下方に配置される緩衝突起146Pの数は等しくされており、本実施例3では一例として3本である。また、1つの舌片136の下方に配置される緩衝突起146Pにおける列の間も等しくされている。なお、全ての緩衝突起146Pは、
図12および
図13に示すように、弾性円環板146Cの上面から突出させたものである。すなわち、緩衝部146は、緩衝突起146Pおよび弾性円環板146Cからなり、基台部145に対して着脱自在に構成されている。
【0050】
上記物品選別用受皿1に農産物Tを載置すると、
図14に示すように、少なくとも最も内周側の1重円の緩衝突起146P全てが、全ての舌片136に薙ぎ倒される。このため、全ての舌片136が農産物に対する保持力を得る。すなわち、農産物Tが全周囲から舌片136により保持される。
【0051】
上記物品選別用受皿1の使用方法において、農産物Tの内部品質を調べるための測定光は、側方(または前側方)から照射して下方で計測してもよく、下方から照射して側方または上方で計測してもよい。
【0052】
このように、本実施例3に係る物品選別用受皿1によると、農産物Tが全周囲から舌片136により保持されるので、載置された農産物Tをその大きさに関わらず安定して保持することができる。
【0053】
ところで、上記実施例1〜3では、外周材の一例として環枠部34について説明したが、その形状は環状に限定されず、また、一体物(連続した形状の枠)である必要はない。外周材は、その内側に農産物Tが載置される形状、すなわち、載置された農産物Tを囲う形状であればよい。
【0054】
また、上記実施例1〜3では、緩衝突起46P,146Pが基台部45,145から鉛直上方に突出したものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、緩衝突起46P,146Pは、舌片36L,136の下面から下方に突出したものでもよく、また、舌片36,136および基台部45,145と一体でないものであってもよい。さらに、緩衝突起46P,146Pは、基台部45の上面に対して傾斜させたものであってもよい。
【0055】
さらに、上記実施例1〜3では、上記緩衝突起46P,146Pの配置および高さ(長さ)について説明したが、これらは一例に過ぎない。緩衝突起46Pは、平面視で千鳥状に配置されてもよく、また、それぞれの高さ(長さ)が異なってもよい。なお、緩衝突起46P,146Pの形状は、上記実施の形態で説明した丸棒状に限定されず、横断面が多角形や楕円などであってもよく、つまり棒状であればよい。これら緩衝突起46P,146Pの配置、高さ(長さ)および形状は、農産物Tをより適切且つ十分な保持力で保持するようにされていることが好ましい。
【0056】
また、上記実施例1〜3では、物品の一例として、果物や野菜などの農産物Tについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、物品は、他の食料品など出荷前に検査されて選別されるものであればよい。
【0057】
また、上記実施例1〜3では、農産物Tの内部品質を調べるための測定光についても説明したが、この照射方向および計測方向は一例に過ぎず、農産物Tの種類に応じて適宜選択される。