(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御手段は、前記入力を受け付け中の表示位置に対して前記仮想キーボードの透過率が前記第1の透過率よりも高い透過率である第2の透過率で表示されるよう制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
前記透過状態変更手段は、前記入力を検知した時に表示される仮想キーボードの透過率である第1の透過率が所定の値よりも低い場合に、前記第1の透過率よりも高い透過率である第2の透過率へ変更することを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
前記表示制御手段は、前記入力画面に表示された内容と前記仮想キーボードの表示が重なる場合に、前記仮想キーボードを透過された状態で表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記表示制御手段は、前記入力画面に表示された内容と前記仮想キーボードの表示が重なる場合に、前記表示が重なる部分が透過された状態で前記仮想キーボードを表示制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記表示制御手段は、前記入力を受け付け中の表示位置に対して前記仮想キーボードが重ならないように表示制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記表示制御手段は、前記仮想キーボードの間隔を調整することによって前記表示位置に重ならないように前記仮想キーボードを表示制御することを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの一例を示すシステム構成図である。
【0018】
本発明の情報処理システムは、好ましくはメインフレーム101、クライアント端末102がLAN(ネットワーク)105を介して接続されて構成される。
【0019】
メインフレーム101は、企業の基幹業務システムなどに用いられる大型のコンピュータシステムである。電源やCPU、記憶装置を始めとするほとんどのパーツが多重化されており、並列処理による処理性能の向上と耐障害性の向上が図られている。「汎用機」「汎用コンピュータ」「大型機」「大型コンピュータ」「サーバ装置」などとも呼ばれる。
【0020】
LAN105を通じて複数のクライアント端末102と接続されており、利用者はクライアント端末102を通じてデータを利用する。データの処理や保存は一般的にはメインフレーム101が行う、いわば中央集権的な構造になっている。
【0021】
クライアント端末102は、メインフレーム101から受け取ったデータを、端末エミュレータ画面として画面に表示するようになっている。本発明における情報処理装置として適用可能である。
【0022】
なお、本システム構成においては、メインフレーム101から受信したデータをクライアント端末102に表示するように説明しているが、クライアント端末102に表示する内容は、メインフレーム101から受信した内容に限ったものではなく、例えばWEBサーバ(不図示)から受信したデータを表示するようにしてもよいし、クライアント端末102の備えるアプリケーションによりクライアント装置102だけで動作できるように構成することもできる。
【0023】
図2は、本発明の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0024】
図2に示すように、情報処理装置(クライアント端末102)では、システムバス200を介してCPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、記憶装置204、入力コントローラ205、音声入力コントローラ206、ビデオコントローラ207、メモリコントローラ208、よび通信I/Fコントローラ209が接続される。
【0025】
CPU201は、システムバス200に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0026】
ROM202あるいは記憶装置204は、CPU201が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本情報処理方法を実現するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムおよび必要な各種データ(データテーブルを含む)を保持している。
【0027】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは記憶装置204からRAM203にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0028】
入力コントローラ205は、キーボード/タッチパネル210などの入力装置からの入力を制御する。入力装置はこれに限ったものでなく、マウスやマルチタッチスクリーンなどの、複数の指でタッチされた位置を検出することが可能なタッチパネルであってもよい。
【0029】
ユーザがタッチパネルに表示されたアイコンやカーソルやボタンに合わせて押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができる。
【0030】
この入力装置を用いて各種通信装置で利用可能な通信宛先に対する宛先を入力するようになっている。
【0031】
音声入力コントローラ206は、マイク211からの入力を制御する。マイク211から入力された音声を音声認識することが可能となっている。
【0032】
ビデオコントローラ207は、ディスプレイ212などの外部出力装置への表示を制御する。ディスプレイは本体と一体になったノート型パソコンのディスプレイも含まれるものとする。なお、外部出力装置はディスプレイに限ったものははく、例えばプロジェクタであってもよい。また、前述のタッチ操作により受け付け可能な装置については、キーボード/タッチパネル210からの入力を受け付けることも可能となる。
【0033】
メモリコントローラ208は、外部メモリ213へのアクセスを制御する。外部メモリとしては、ブートプログラム、各種アプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、および各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク)、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等を利用可能である。
【0034】
通信I/Fコントローラ209、ネットワーク214を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信やISDNなどの電話回線、および携帯電話の3G回線を用いた通信が可能である。
【0035】
なお、記憶装置204は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をハードディスク等の記憶装置に限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0036】
また本実施形態における通信端末で行われる各種処理時の一時的なメモリエリアとしても利用可能である。
【0037】
図3は、本発明における情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
【0038】
本発明の情報処理装置102は、仮想キーボード301を表示するディスプレイ装置302を備えている。機能構成としては機能構成として、検知部303、キー監視部304、表示位置判定部305、透過判定部306、および表示制御部307を有している。
【0039】
検知部303は、ユーザから仮想キーボートに対して行われた入力を検知する。キー監視部304は、検知部303によって検知された入力が、仮想キーボードにおけるどのキーが入力されたのかを監視するものである。
【0040】
表示位置判定部305は、画面に表示されている対象(基準)となる領域(例えば画面全体や入力済みの領域や現在入力中の領域など)が表示されている位置を判定するものである。透過判定部306は、仮想キーボードを表示する際にどのように透過するのかを判定するものであり、表示制御部307は、透過判定部307により判定された透過率で仮想キーボードを表示したり、表示位置判定部305によって判定された対象領域に対してソフトウェアキーボードが重ならないように表示したりする制御を行う。
【0041】
図4は、本発明における情報処理装置の現状の動作の一例を示す図である。
【0042】
情報処理装置にエミュレータ画面である画面A401が表示された際に、メンバー402への入力が指示された場合の現状の画面表示について説明する。入力指示がされると、ユーザによるタップなどにより入力を受け付ける状態に切り替わり、仮想キーボードが表示される。本実施形態では、仮想キーボードが表示される例として、画面B411と画面C421を利用して説明する。
【0043】
画面B411では、仮想キーボード413が画面下方に表示され、入力エリアが上方にずれて表示されている。この場合、入力領域であるメンバー412が画面Aのメンバー402よりも上方にずれて表示されることになる。
【0044】
画面C421では、仮想キーボード423が画面中央(所定の位置)に表示されている。この場合、入力領域422は、画面Aのメンバー402と同じ位置に表示されているはずであるが、仮想キーボードが表示されることによって見えない状態となっている。
【0045】
本発明の表示制御方法によれば、このような表示とならないように制御するので、仮想キーボードを利用して入力を行う画面であっても、なるべく入力位置が異ならず、かつ、視認しやすいように表示することができる。
【0046】
図5は、本発明における情報処理装置の動作設定の一例を示す図である。
【0047】
図では、情報処理装置の動作に関する設定の概念図を表現している。このような画面を使ってユーザまたは管理者に設定させ、記憶装置204に記憶させるようにしてもよいし、アプリケーションの動作設定としてあらかじめアプリケーションにプログラミングしておいてもよい。
【0048】
動作設定501は、入力領域表示機能510と仮想キーボード透過表示機能520の2種類の表示を設定することができる。本実施形態では便宜的に「■」を項目が選択された状態、「□」を項目が選択されていない状態である選択ボタン、「◎」を項目が表示された状態「○」を項目が選択されていないラジオボタンとして表示している。なお、これらのボタンを複数選択か可能な選択ボタン(選択ボックス)にするか、いくつかの選択肢からひとつだけ選ぶラジオボタンにするかは、矛盾のない範囲で管理者が自由に設定することが可能で、利用させたくない項目は、本動作設定画面に表示しないようにすることが可能である。
【0049】
入力領域表示機能510は、第1の表示として設定可能であり、仮想キーボードが表示された時に入力エリアが仮想キーボードにより隠れないように仮想キーボードを表示制御する機能である。表示領域511、間隔の設定512、間隔の値513、および表示位置の設定514の各種設定が可能である。
【0050】
表示領域とは、表示画面と仮想キーボードの表示が重なる時に重ならないように表示する時の設定をする項目である。入力済み領域とは、ユーザにより入力された値が表示された領域全てが対象となり、入力中領域とは、現在ユーザが入力している項目に対応する領域を対象とする設定である。
【0051】
間隔の設定512とは、仮想キーボードのキーを表示する間隔を調整するか否かの設定を行うものであって、列の間隔を調整するのか、行の間隔を調整するのかを選択する。この設定は、両方選択することも可能である。行(横)が選択された場合は、例えば「1」キーと「2」キーの間隔を調整することができる。
間隔の値513では、調整する間隔の最大値を設定することができる。この設定により、ユーザにとって、あまりにも異なる場所に仮想キーボードのキーが表示されないようにすることができる。
【0052】
表示位置の設定514では、仮想キーボードのキーの間隔を調整するのではなく、OSによって表示される仮想キーボードの位置を画面の上方/下方にずらして表示するか、画面の左側/右側にずらして表示するかの設定を行う。なお、間隔の設定512と両方選ばれている場合は、ずらして表示された仮想キーボードのキーの間隔が調整されることになる。
【0053】
仮想キーボード透過表示機能520は、第2の表示として設定可能であり、仮想キーボードを透過表示して、入力があった時点で透過率の調整をするというものである。これにより、キーボードのキーと表示内容の両方を見える状態で表示することが可能とするとともに、仮想キーボードにより入力が始まるとキーボードの透過率を下げることでキーボードを見やすく表示することができる。また、その逆に制御することで、入力が始まるとキーボードの透過率を上げることで、入力内容を見やすく表示することができる。
【0054】
図6は、本発明における情報処理装置の第1の表示画面の一例を示す図である。
【0055】
動作設定501で、入力領域表示機能(第1の表示)510で「入力中領域(3)」が選択されていた場合に表示される画面である。
図4に示す画面A401で仮想キーボードが表示される場合に、入力中の領域であるメンバー402が入力領域となっているので、この領域を仮想キーボードが重ならないように表示制御された例である。
【0056】
画面A601では、メンバー602が入力領域となっているので、「Q列」と「A列」の間隔を広く表示し、入力領域と仮想キーボードが重ならないように表示制御されている。間隔603は、間隔の設定512で設定されている内容に従って、列の間隔を調整するのか、行(横)の間隔を調整するのかが決定される。また、その際の間隔は、間隔の値513に設定された大きさを超えないように制御される。
【0057】
画面B611は、画面A601から改行キー604を入力することで次の入力領域(ボリューム通し番号612)に移動した状態の画面である。すなわち、入力領域が移動した場合、移動した表示位置に対して、仮想キーボードが重ならないよう、表示制御が更新される。入力領域の移動は改行キー以外の入力領域を移動する不図示のキーの入力で移動してもよいし、仮想キーボードと重ならない不図示の入力領域であればその不図示の入力領域を直接タップして移動してもよい。
また、画面B611は、ボリューム通し番号612が入力領域となっているので、「A列」と「Shift列」の間の間隔を広く表示し、入力領域と仮想キーボードが重ならないように表示制御されている。
【0058】
仮想キーボード613は、不図示の設定により、表示する際に透過率を変更して表示するようにしてもよいし、入力領域だけ透過率を変更してもよい。
【0059】
図7は、本発明における情報処理装置の第1の表示を行う際のフローチャートである。
【0060】
動作設定501で、入力領域表示機能510が選択された場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【0061】
ステップS701で、画面の入力領域が表示される表示位置を取得して、仮想キーボードの表示が重なるかどうかの判定を行う。入力領域とは、(1)情報処理装置に表示されている画面全体の場合や、(2)ユーザにより入力済みの領域や、(3)ユーザによって現在入力されている領域、のいずれを入力領域として認識するようにすることができる。
【0062】
図4の画面C421を例に説明すると、(1)の場合、表示された画面と仮想キーボードが重なって表示されていると判定される。この場合入力領域の有無にかかわらず仮想キーボードを透過表示する。これによって、入力領域を見ることができる。(2)の場合、「プロジェクト」「グループ」「タイプ」などの入力済み領域と仮想キーボードが重なって表示されていると判定される。(3)の場合、現在入力中の領域であるメンバー422と仮想キーボードが重なって表示されていると判定される。
【0063】
重なっていない場合(n)は、ステップS708に進み通常の仮想キーボードを表示制御する。重なっている場合(y)は、ステップS702に進み、仮想キーボードの表示位置の表示制御を行うか否かを判定する。表示位置の表示制御を行うか否かは、動作設定501の入力領域表示機能510の選択がなされているかに基づく。
【0064】
ステップS702で表示制御が行わないと判定された場合は、ステップS705に進み、表示制御を行うと判定された場合は、ステップS703に進み表示領域の表示位置を取得する(表示位置取得手段)。表示位置は、表示領域511で設定された領域(入力済みまたは入力中の領域)を判定の対象とする。なお、表示領域511の設定で、画面全体(1)が選択されていた場合は、仮想キーボードの透過表示を行うので、ステップS702では、NOと判定され、ステップS705で透過表示が行われる。
【0065】
ステップS704では表示制御を行う対象となる領域に重なる仮想キーボードの表示位置の位置調整の設定を行う。具体的には、重なる部分の仮想キーボードのキーの表示位置を調整することによって画面を見える状態にする。間隔の設定512にしたがって列の間隔を設定するか、行(横)の間隔を調整するかを決定し、間隔の値513で設定された長さまで表示位置の調整を行う。
列の間隔を調整とは、
図6の間隔603のような上下に間隔をあけるもので、行(横)の間隔とは例えば「O」キーと「P」キーの間隔を調整することを指す。
【0066】
また、仮想キーボードの表示位置の調整は、表示位置の設定514で設定されたように、仮想キーボード全体を上下にずらしたり、左右にずらしたりすることもできる。詳細については後述する。
【0067】
ステップS705では、透過表示する設定がされているかどうかの判定を行う。透過表示すると設定されていた場合は、ステップS707で透過表示の設定(透過状態変更)を行い、設定がされていない場合には、ステップS708に進む。透過表示は、仮想キーボードの透過率を変更したり、画面との重なり具合に応じて部分的に透過したりするものである。詳細については、
図9および
図10で説明する第2の表示520で設定される項目を利用できるものとし、不図示の設定画面で管理者やユーザが設定することが可能なものとする。また、透過率の変更以外にも透過の色を変更したり透過の種類を変更したりして、透過表示を変更するようにしてもよい。
また、異なる透過率のキーボードを表示する方法として、透過率の異なる仮想キーボードを複数用意することも可能である。例えば第2の表示520で設定される項目であれば、透過率の低い仮想キーボードと透過率の高い仮想キーボードを記憶しておき切り替えて表示することにより実現する。第2の表示520で入力に応じて表示を濃くする(透過率:低)が設定されていれば、ステップS707では反対の透過率の高い仮想キーボードを選び設定し、逆に第2の表示520で入力に応じて表示を薄くする(透過率:高)が設定されていれば、ステップS707では反対の透過率の低い仮想キーボードを選び設定され表示される。例えば
図11に示すように仮想キーボードテーブル(仮想キーボード記憶手段)として情報処理装置の記憶部(ROM202など)に記憶される。
透過率を異なるように仮想キーボードを表示する方法に関しては、仮想キーボードの透過率を変更する方法でもよいし、透過率の異なる仮想キーボードを切り替えて表示する方法でもよい。
【0068】
ステップS708において、情報処理装置のCPUは本フローチャートにて決定された調整内容に従って仮想キーボードを画面に表示制御して処理を終了する。
【0069】
図8は、本発明における情報処理装置の仮想キーボードの表示画面の一例を示す図である。
【0070】
図6では、入力領域と仮想キーボードが重ならないようにキーボードの表示間隔を変更するようにしたが、本実施形態では、仮想キーボードを表示する位置を変更する例について説明する。画面A801は入力領域802が半分より上方に表示されているので、画面の表示位置は変えることなく仮想キーボード803は画面の下方に表示している。即ち、入力内容が表示される位置とは反対位置に仮想キーボードが表示される。
具体的には、
図7のステップS703で取得した入力領域がどこにあるかを判定し、判定された入力領域に重ならないように仮想キーボードの表示位置を、表示位置の設定514に従ってずらす制御を行う。
【0071】
同様に画面B811では、入力領域812が半分より下方に表示されているので、画面の表示位置は変えることなく仮想キーボード813を画面の上方に表示している。この際、元のサイズのまま表示できない場合は、縮小表示するようにすればよい。
【0072】
画面C821では、入力領域822が半分より左側(左方)に表示されているので仮想キーボード823(テンキー)は画面の右側(右方)に表示している。
【0073】
画面D811では、入力領域832が半分より右側に表示されているので仮想キーボード833(テンキー)は画面の左側に表示している。
図の例では、「上下にずらす」と「左右にずらす」の両方が選択されているので、上下左右の仮想キーボードがずれて表示されることになる。ここで例えば「上下にずらす」しか選択されていなかった場合には、左右にずれて表示されることはない。
【0074】
画面の上下で領域を判定するのか左右で判定するのかは、例えば表示される仮想キーボードの種類(803や813のようにキーボードなのか823や824のようにテンキーなのか)によって、変更するようにしてもよい、画面に対して設定しておいてもよい。
【0075】
図9は、本発明における情報処理装置の第2の表示画面の一例を示す図である。
【0076】
動作設定501で、仮想キーボード透過表示機能(第2の表示)520が選択されていた場合の表示画面である。
図4に示す画面A401で仮想キーボードが表示される場合にまず画面B901に表示される仮想キーボード902は表示画面を見ることができるように透過表示される。
【0077】
ユーザ903によるタッチ操作が行われると、画面B911に示す仮想キーボード912のように透過率が変更される。透過率の調整については、動作設定501の第2の表示520に対する設定に基づいて行われる。
【0078】
入力に応じて仮想キーボードの表示を濃くする(透過率を低くする)か、入力に応じて表示を薄くする(透過率を高くする)のかをあらかじめ設定しておけばよい。
【0079】
透過率を低くすると、仮想キーボードが濃く表示されるので、仮想キーボードを見ながら入力したい場合に選択すればよい。また、透過率を高くすると、仮想キーボードが薄く表示されるので、入力画面を見ながら入力したい場合に選択するとよい。
【0080】
また、入力領域904(メンバー)を取得し、その部分だけキーボードの透過率を変更するようにしてもよいし、既に入力された領域に対して仮想キーボードの透過率を変更するようにしてもよい。この場合、入力領域を見やすくする目的であれば、透過率を高くすることが望ましい。
【0081】
図10は、本発明における情報処理装置の第2の表示を行う際のフローチャートである。
【0082】
動作設定501で、仮想キーボード透過表示機能520が選択されていた場合の処理の一例を示すフローチャートである。
【0083】
ステップS1001で、仮想キーボードを透過状態で表示する。ステップS1002では仮想キーボードに対して入力があったかどうか(検知したか)の判定を行う。入力があったかどうかは、仮想キーボードが表示されてから初めて入力されたかどうかを判定する。また、入力途中であっても、所定の時間(元に戻す時間)経過後は、初めて入力があったと判定するようにしてもよい。入力がない場合は、入力があるまでループする。または、仮想キーボードの表示が終了するときにループも終了する。
【0084】
ステップS1003では、動作設定501で行われた透過に対する設定を取得する。具体的には、入力に応じて仮想キーボードの表示を濃くするのか、薄くするのかの設定を取得するものである。なお、ここで、ステップS1002の処理とステップS1003の処理は順番が入れ替わっても構わないものとする。
【0085】
ステップS1004では、ステップS1003で取得した透過設定に従って透過率の調整を行う。また、先に述べたように、入力領域904(メンバー)を取得し、その部分だけキーボードの透過率を変更する場合や、既に入力された領域に対して仮想キーボードの透過率を変更する場合もステップS1003とS1004にて処理される。
【0086】
ステップS1005では、表示位置を調整する設定がされているかどうかの判定を行う。表示位置を調整すると設定されていた場合は、ステップS1007で表示位置調整に関する設定を行い、表示位置を調整するよう設定されていない場合には、ステップS1008に進む。
【0087】
表示位置調整は、仮想キーボードのキーの位置や仮想キーボードを表示する位置を調整するものである。詳細については、
図6〜
図8で説明した、第1の表示510で設定される項目を利用できるものとし、不図示の設定画面で管理者やユーザが設定することが可能なものとする。
【0088】
ステップS1008では、情報処理装置のCPUが本フローチャートにて決定された調整内容に従って仮想キーボードを画面に表示制御して処理を終了する。なお、処理は、仮想キーボードが表示されている間は処理が継続するものであってもよい。
【0089】
以上実施例について説明したが、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0090】
また、本発明におけるプログラムは、各フローチャートにおける処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムである。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0091】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0092】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0093】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0094】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0095】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0096】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0097】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。