(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の検出手段により検出した前記第1の指標の位置と、前記第2の検出手段により検出した前記第2の指標の位置とから、前記第1の指標と前記第2の指標の間隔を算出し、算出した前記間隔から前記長尺媒体の残量を検出する制御手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
前記データに応じた長尺媒体の長さに対して検出した長尺媒体の残量が不足している場合には、長尺媒体の残量が不足している旨を報せる報知手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【背景技術】
【0002】
剥離紙に粘着シートを仮着した長尺媒体は、長手方向の側縁部にスプロケットやトラクタ等と係合する複数の孔が設けられ、これらの孔にスプロケットやトラクタが係合し、スプロケットやトラクタが回転することによって走行される。スプロケットやトラクタを用いて走行される長尺媒体は、印刷出力の際、ローラによって挟持してローラとの摩擦力で搬送する方式と比べて、斜行することがなく、直線的に安定して走行させることができる。したがって、数メートルと言った長尺媒体を出力するプリンタ等では、位置ずれのないスプロケットやトラクタを用いて走行される長尺媒体が用いられている。
【0003】
このような長尺媒体は、例えば、屋内、屋外、銘板等の図柄や文字を印刷する印刷媒体として用いられている。例えば、サーマルヘッドをヘッドに用いるプリンタ等では、インクリボンの染料が印刷層に転写されて所定の画像が形成される。そして、長尺媒体は、印刷の後、プリンタ内蔵の又は別の切断装置等で所定形状に切り抜かれ、剥離紙を剥離して、所定の場所に貼り付けられる。
【0004】
この種の長尺媒体は、ロール状をなしており、プリンタ等にセットされ、スプロケットやトラクタによって走行される。数メートルの長さで印刷を行う場合において、印刷途中で長尺媒体が無くなると、それまで印刷した長尺媒体が無駄になってしまう。これを防止するため、プリンタ等では、セットしてあるロール状の長尺媒体を取り出して、ロール径を目視によって確認することが行われている。しかしながら、目視による確認では、視覚的に残量を推定するため、正確な残量の把握が困難である。
【0005】
また、セットしてあるロール状の長尺媒体を取り出して目視により残量を確認する場合、残量が足りているとき、改めてロール状の長尺媒体を再セットする必要がある。また、足りない場合には、新品のロール状の長尺媒体をプリンタ等にセットする必要がある。長尺媒体の再セットの作業は、プリンタ等から引き出された長尺媒体をロールに巻き戻す作業となり煩雑である。
【0006】
ところで、プリンタ等にセットされた長尺媒体の残量を視覚的にも容易に確認できる長尺媒体が望まれている。例えば特許文献1では、記録紙の裏面の全長にわたって、残り長さを表示する目盛を付加すること、所定の規則に従って色付け部分を設けて色分けをすること、又は、黒点の間隔を残量が少なくなるにしたがって狭くすることによって、アナログ的に残量を表記することが開示されている。ここで、残り長さを表示する目盛、色分け、黒点は、一般に、印刷で行われる。
【0007】
また、剥離紙に粘着シートを仮着した長尺媒体では、裏面となる剥離紙には全体的に格子等の模様、商品名を示すロゴ等が既に印刷されていることが多く、更に、重複印刷を避けて、残量表示の指標となる目盛、色分け、黒点を印刷することは困難である。残量表示指標が重複印刷された場合には、視認しづらいばかりか、機械的にも検出が困難となる。また、更なる印刷は、コスト高ともなる。
【0008】
また、長尺媒体の長手方向の両側縁部は、粘着シートではなく、剥離紙の剥離面となっていることが多い。剥離面は、シリコンを主材料としていることから、インクが定着しづらく、残量表示指標も印刷しづらい。一方で、印刷層上は、作画領域であり、ここに指標を設けると、作画領域が狭くなってしまう。
【0009】
また、残量表示指標を、印刷ではなく、孔で形成することもできる。しかしながら、目盛を孔で形成するには、スプロケットやトラクタ等と係合する複数の孔の他に、目盛用の領域を、更に長尺媒体の長手方向の両側縁部に設ける必要があり、幅広となり、原反から加工できる長尺媒体の使用効率(取り数)を低下させてしまう。
【0010】
また、特許文献2にも、長尺のウエブに残量を示す指標を付与することが開示されている。特許文献2では、具体的に、第1の指標を等間隔で付与し、第2の指標を、第1の指標の間隔と異なる第2の間隔で付与し、隣接する第1の指標と第2の指標の間隔が媒体の長さに沿って変化することが開示されている。しかしながら、プリンタ等にセットする前に媒体の長さを視認しようとした場合には、隣接する第1の指標と、第2の指標の間隔によって長さを示しているものの視覚的に具体的な残量長さを把握することはできない。例えば、3mの出力物を得たい場合において、プリンタ等にセットしようとしている媒体に示された第1の指標と第2の指標とによって、視覚的に3m以上媒体が残っているか判断することは難しい。
【0011】
更に、特許文献3にも、長尺のウエブに残量を示す指標を付与することが開示されている。この特許文献3では、具体的に、長尺のシートに多段階のマークを設けて、このマークの組合によるパターンによって残量を示すことが開示されている。多段的なマークの組合によるパターンによって残量を示す場合には、白黒の組合せ、つまり2進数で示されるパターンによって付与することが最も分解能の上げられる方法となる。
【0012】
しかしながら、白黒で示されるパターンで残量表示を行う場合、シートだけで視覚的に残量を把握しようとすると、2進数のパターンをデコードする必要があり、一般ユーザでは残量を把握することが困難である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明を適用した長尺媒体について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.長尺媒体の概要
2.プリンタの説明
3.プリンタの残量検出処理の動作の説明
4.プリンタの搬送エラー検出処理の動作の説明
5.変形例
6.第2の実施例
7.第3の実施例
【0030】
<1.長尺媒体の概要>
図1に示すように、本発明を適用した長尺媒体1は、例えば、サーマルヘッドをプリンタヘッドに用いるプリンタ2に用いられる。このプリンタ2は、例えば、屋内、屋外、銘板等の図柄や文字が印刷されるものであって、長いときには数メートルの長さの画像が印刷される。
【0031】
また、この長尺媒体1は、
図2に示すように、表面3aを印刷層とし、裏面3bに、接着層4が形成された粘着シート3が、接着層4を介して剥離シート5の表面5aに仮着されてなる。この粘着シート3は、
図3に示すように、剥離シート5よりも幅狭に設けられている。したがって、長尺媒体1の長手方向の側縁部1aの両方は、印刷層となる粘着シート3が設けられていない非印刷領域となっている。更に、剥離シート5の裏面5b側には、全体的に格子等の模様、商品名を示すロゴ等が既に印刷されている。なお、剥離シート5の裏面5b側には、ロゴ等が印刷されていなくともよい。
【0032】
図3に示すように、長尺媒体1には、当該長尺媒体1の残量を視覚的及び機械的に把握可能とする目盛り部10が付与されている。この目盛り部10は、目盛指標となる目盛孔11と、長尺媒体1の残量を表示する際の基準位置を示す第1の指標となる第1の指標孔12と、第1の指標との距離が現在の長尺媒体1の残量を示す第2の指標となる第2の指標孔13とを有する。
【0033】
具体的に、目盛孔11は、長尺媒体1の長手方向の側縁部1aの両方に、すなわち、粘着シート3が設けられていない剥離シート5の側縁部の両方(非印刷領域)に、長手方向に向けて等間隔に設けられている。第1の指標孔12は、長手方向の側縁部1aの一方に、長手方向に向けて等間隔に繰り返し付与されている。第2の指標孔13は、長手方向の側縁部1aの一方で第1の指標孔12と同じ側に、等間隔に繰り返し付与されている。
【0034】
このような目盛孔11と第1の指標孔12と第2の指標孔13とは、互いに略平行に設けられている。目盛孔11は、長手方向に向けて直線L1上に設けられている。第1の指標孔12は、目盛孔11と同一直線L1上の目盛孔11,11の間に設けられている。なお、後述のように、第1の指標孔12は、目盛孔11と異なる直線上に設けられていても良い。第2の指標孔13は、第1の指標孔12の列と異なる直線L2上に設けられ、例えば第1の指標孔12の列よりも幅方向の内側に設けられている。
【0035】
更に、目盛孔11と第1の指標孔12と第2の指標孔13とは、長尺媒体1を貫通する貫通孔である。例えば、目盛孔11は、円形状に形成され、第1の指標孔12と第2の指標孔13とは、長孔状に形成されている。更に、目盛孔11は、例えばスプロケット孔であり、後述するプリンタ2のスプロケット20の突起20aに係合される。長尺媒体1は、目盛孔11がスプロケット20の突起20aに係合された状態で、スプロケット20が回転駆動することにより、長手方向に搬送される。
【0036】
更に、第1の指標孔12と第2の指標孔13とは、目盛孔11よりも孔径が小さく設けられている。したがって、第1の指標孔12と第2の指標孔13とは、目盛孔11と形状及び大きさが異なるので、目盛孔11と容易に判別することができる。
【0037】
更に、第1の指標孔12は、複数の目盛孔11の間隔dの整数倍nd(nは整数)の間隔P1で、長尺媒体1の先端1bから終端1cまでの全長Lに亘って繰り返し付与されている。第2の指標孔13は、長尺媒体1の長手方向に対して先端1bから終端1c側に所定の距離ずれた位置から、第1の指標孔12よりも短い間隔P2で繰り返し付与されている。
【0038】
なお、第1の指標12は、目盛孔11を等間隔で区切るための指標であり、第1の指標12の間隔は必ずしも等間隔で連続して繰返し付与される必要は無く、2種類以上の間隔が交互に繰返し付与されていても良い。
【0039】
第1の指標12は、目盛孔11と同一直線上と把握することができるように設けられていればよく、第2の指標13は、目盛孔11と異なる直線上であることが分るように設けられていれば良い。例えば、目盛孔11と第2の指標13の異なる2直線上に指標の一部が突出するような形状を配置しても良い。
【0040】
更に、隣り合う第1の指標孔12,12によって挟み込まれて区分されたそれぞれの複数の目盛孔11は、長尺媒体1の残量を把握する際の基準となる目盛指標となり、隣り合う目盛孔11の間隔dは、長尺媒体1の単位長さMを示す。このとき、長尺媒体1の先端1b側の第1の指標孔12の内側近傍の目盛孔11は、始端目盛孔11aとなり、終端1c側の第1の指標孔12の内側近傍の目盛孔11は、始端目盛孔11aと対をなす終端目盛孔11bとなる。これら対をなす始端目盛孔11aと終端目盛孔11bとの距離は、長尺媒体1の基準長さを示し、目盛指標となる。これに対して、第1の指標孔12は、一定区間の目盛指標の境界を示す。
【0041】
更に、複数の目盛孔11と複数の第1の指標孔12と複数の第2の指標孔13とは、複数の目盛孔11の間隔dと長尺媒体1の単位長さMとの第1の比と、第1の指標孔12の間隔P1と第2の指標孔13の間隔P2との差とこの差が示す長尺媒体1の長さの変化量との第2の比とが、略同じになるように設けられている。
【0042】
すなわち、長尺媒体1の最も先端1b側の1番目の第2の指標孔13は、長尺媒体1が未使用の状態を示すので、長尺媒体1の最も先端1bに付与された1番目の終端目盛孔11bと一致するように付与されている。そして、2番目からの第2の指標孔13は、長尺媒体1の終端1cに向かうに従って、漸次、始端目盛孔11aに長尺媒体1の長さに沿って一定の長さずつ近づくように付与されている。換言すると、2番目からの第2の指標孔13は、始端目盛孔11aと第2の指標孔13との間隔Hが、長尺媒体1の終端1cに向かうに従って、漸次、長尺媒体1の長さに沿って一定の長さずつ幅狭となるように付与される。
【0043】
次に、第1の指標孔12の間隔P1と第2の指標孔13の間隔P2とについて、具体的な値を用いて説明する。
【0044】
ここでは、
図4乃至
図7に示すように、例えば、長尺媒体1の全長Lを15m(15000mm)とし、目盛孔11の間隔dを10mmとし、この目盛孔11の間隔dが示す長尺媒体1の単位長さMを1m(1000mm)とした場合を例に説明する。すると、目盛孔11の間隔dと長尺媒体1の単位長さMとの第1の比Sは、S=d/M=10/1000=1/100となる。すなわち、複数の目盛孔11からなる目盛指標は、長尺媒体1の長さを1/100スケールで表示している。
【0045】
更に、第1の指標孔12の間隔P1は、長尺媒体1の全長L分の目盛指標を確保する場合、P1≧L×S=15000×1/100=150mm以上必要となる。したがって、第1の指標孔12の間隔P1は、上述したように、目盛孔11の間隔dの整数倍ndの間隔で付与されるので、P1≧n×dより、n>15を満たす必要がある。
【0046】
ここでは、1つの表示区間同士の間隔をdの1ピッチ分とって、n=16としている。すると、第1の指標孔12の間隔P1は、P1=n×dより、P1=160mmとなる。すなわち、第1の指標孔12は、160mmピッチで、隣り合う第1の指標孔12,12によってそれぞれ16個の目盛孔11が挟み込まれるように付与される。
【0047】
そして、上述したように、第1の指標孔12が160mmピッチで付与されるので、長尺媒体1の先端1bから終端1cに向かうに従って、長尺媒体1の長さは、160mmずつ短くなる。したがって、第2の指標孔13は、長尺媒体1の先端1bから終端1cに向かうに従って、隣接する先端1b側の第2の指標孔13よりも始端目盛孔11aに対して、160mmに上記第1の比S、すなわち1/100を乗算した分ずつ近づくように付与される。すなわち、第2の指標孔13の間隔P2は、P2=P1(1−S)となる。よって、第2の指標孔13の間隔P2は、P2=160×(1−(1/100))=158.4mmとなる。
【0048】
したがって、
図4に示すように、長尺媒体1の先端1bの位置においては、第2の指標孔13が長尺媒体1の最も先端1bに付与された1番目の終端目盛孔11bと一致するように配置されている。この第2の指標孔13と一致する終端目盛孔11bは、対となる始端目盛孔11aから終端1c側に15番目の目盛孔11であるので、長尺媒体1には略15mの残量があることを視覚的に把握することができる。
【0049】
更に、
図5に示すように、長尺媒体1の先端1bから略5mの位置においては、第2の指標孔13が、始端目盛孔11aから終端1c側に10番目の目盛孔11と略一致するように配置されている。これにより、長尺媒体1には、略10mの残量があることを視覚的に把握することができる。更に、
図6に示すように、長尺媒体1の先端1bから略15mの位置においては、第2の指標孔13が、始端目盛孔11aと略一致するように配置されている。これにより、長尺媒体1には、残量がなくなったことを視覚的に把握することができる。
【0050】
したがって、本発明を適用した長尺媒体1は、側縁部1aの目盛孔11の間隔dが長尺媒体1の単位長さMを示す目盛指標として設けられているので、目盛孔11と、始端目盛孔11aから第2の指標孔13までの距離を比較することで、長尺媒体1の残量を視覚的に容易且つ正確に把握することができる。
【0051】
更に、本発明を適用した長尺媒体1は、従来から搬送のために設けられているスプロケット孔である目盛孔11を目盛指標とすることで、別途目盛指標を設ける必要がなく、目盛指標を低コストで設けることができ、長尺媒体1のコスト上昇を抑えることができる。更に、本発明を適用した長尺媒体1は、目盛指標を設けても印刷領域が幅狭とならず、印刷領域を広く設けることができる。更に、長尺媒体1では、インクが定着しづらい剥離シート5の表面5aや既に印刷のある剥離シート5の裏面5bに指標を無理に設けることもなくなる。
【0052】
<2.プリンタの説明>
以上のような長尺媒体1は、
図1に示すように、ロール紙のように巻回された状態でプリンタ2に装着される。具体的に、プリンタ2には、装置本体内の収納部(不図示)に、長尺媒体1のロールが回転自在に収納される。ロールから引き出された長尺媒体1は、スプロケット20が両側縁部1aの目盛孔11に係合され、複数のガイドピン(不図示)やガイドローラ(不図示)にガイドされて走行される。プリンタ2には、更に、スプロケット20よりも長尺媒体1の走行方向の上流側において、印刷データに応じて熱エネルギを印加するサーマルヘッド21がプラテン22と対向配置されている。更に、プリンタ2には、インクリボンカートリッジ23が装着され、インクリボン24がサーマルヘッド21とプラテン22との間に介在される。インクリボン24は、サーマルヘッド21とプラテン22との間において重畳され、インクリボン24が長尺媒体1の印刷層に圧接される。長尺媒体1には、サーマルヘッド21によって印刷データに応じて熱エネルギを印加されることによって、インクリボン24の染料が長尺媒体1の印刷層に移行されることによって画像が形成される。
【0053】
更に、スプロケット20よりも下流側には、印刷された長尺媒体1を切断する切断機構25が設けられている。切断機構25は、例えば、長尺媒体1の幅方向に移動するカッタ25aを備え、カッタ25aが長尺媒体1の幅方向に移動すると共に、長尺媒体1が走行することによって、長尺媒体1を所定形状に切断する。
【0054】
また、サーマルヘッド21の上流側又は切断機構25の下流側には、残量検出センサ26が設けられている。残量検出センサ26は、第1の指標孔12を検出する第1の発光部26aと第1の発光部26aから出射された光を検出する第1の受光部26bとが対向配置され、更に、第2の指標孔13を検出する第2の発光部26cと第2の発光部26cから出射された光を検出する第2の受光部26dとが対向配置されている。
【0055】
プリンタ2は、マイコン等の制御部27によって、スプロケット20を駆動するモータ、残量検出センサ26、切断機構25、サーマルヘッド21等を制御する。例えば、制御部27は、長尺媒体1の走行時、残量検出センサ26の第1及び第2の受光部26b,26dの出力の位相差に基づいて、長尺媒体1の残量を算出する。更に、制御部27は、長尺媒体1の残量が印刷データに応じた印刷領域の長さより短いとき、表示部やスピーカを介してユーザに対して長尺媒体の不足を告知する。
【0056】
なお、プリンタ2は、サーマルヘッド21を備えることに限定されるものではなく、長尺媒体1に対して印刷を行うことができればよく、例えば、ヒータやピエゾ素子により発生した圧力でインクを押圧し、押圧されたインクを吐出口より液滴にして長尺媒体1に対して吐出し、長尺媒体1に対して画像や文字を印刷するインクジェット方式のヘッドを備えたプリンタであってもよい。また、インクリボンは、単色であっても、一のリボンに、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック等の染料が面順次に設けられたものであってもよい。
【0057】
<3.プリンタの残量検出処理の動作の説明>
次に、以上のように構成されたプリンタ2の残量検出処理の動作について、
図7のフローチャートを参照して説明する。ここでは、例えば、
図5に示すように、既に先端1bから所定の長さ使用された長尺媒体1の残量を検出する場合を例に説明する。なお、
図5中の2点鎖線は、中途先端1eを示している。
【0058】
ステップS1において、制御部27は、プリンタ2に長尺媒体1が収納されたり、収納された状態で電源等が入れられると、初期化処理を行う。具体的に、制御部27は、スプロケット20を駆動するモータの回転量に応じてカウントアップする長尺媒体1の搬送距離のカウントをリセットする。更に、制御部27は、第1の指標孔12及び第2の指標孔13の孔径のカウントをリセットする。
【0059】
ステップS2において、制御部27は、長尺媒体1を搬送する。具体的に、制御部27は、ロールから引き出された長尺媒体1を、両側縁部1aの目盛孔11に係合されたスプロケット20をモータにより駆動し、複数のガイドピンやガイドローラにガイドさせて走行する。更に、制御部27は、長尺媒体1の搬送距離をカウントアップする。
【0060】
ステップS3において、制御部27は、残量検出センサ26によって、搬送されている長尺媒体1の第1の指標孔12及び第2の指標孔13の検出処理を開始する。
【0061】
ステップS4において、制御部27は、第1の発光部26aと第1の受光部26bとによって、中途先端1eから直近の第1の指標孔12を検出する。このとき、制御部27は、第1の指標孔12の搬送距離と孔径とを検出する。なお、ここで言う孔径とは、第1の指標孔12及び第2の指標孔13が円形状である場合は直径であり、長孔状である場合は長手方向の長さをいう。そして、このような孔径は、第1及び第2の受光部26b,26dの出力の位相に基づいて算出する。
【0062】
更に、中途先端1eから直近の第1の指標孔12を検出した後に、制御部27は、第2の発光部26cと第2の受光部26dとによって、検出した第1の指標孔12よりも終端1c側に直近の第2の指標孔13を検出する。このとき、制御部27は、第2の指標孔13の搬送距離と孔径とを検出する。そして、ステップS5において、制御部27は、第1の指標孔12及び第2の指標孔13の検出を終了する。なお、制御部27は、所定時間又は所定距離搬送しても第1の指標孔12及び第2の指標孔13を検出することができない場合、動作を停止し、表示部やスピーカを介してユーザに対して、正規の長尺媒体1を使用するように告知してもよい。
【0063】
ステップS6において、制御部27は、検出した第1の指標孔12及び第2の指標孔13の位置を算出する。具体的に、制御部27は、検出した第1の指標孔12の搬送距離から第1の指標孔12の孔径の半分の長さを減算して、検出した第1の指標孔12の中心位置における搬送距離を算出する。更に、制御部27は、検出した第2の指標孔13の搬送距離から第2の指標孔13の孔径の半分の長さを減算して、検出した第2の指標孔13の中心位置における搬送距離を算出する。そして、ステップS7において、制御部27は、第1の指標孔12及び第2の指標孔13の中心位置における搬送距離の算出を終了する。
【0064】
ステップS8において、制御部27は、中途先端1eから1番目の第1の指標孔12の中心位置における搬送距離を、1番目の第2の指標孔13の中心位置における搬送距離から減算して、1番目の第1の指標孔12と1番目の第2の指標孔13との間の第1の間隔を算出する。
【0065】
そして、制御部27は、第1の間隔Hから長尺媒体1の残量を検出する。具体的に、目盛指標と長尺媒体1の長さとは、第1の比Sの関係を有している。例えば、目盛指標は、長尺媒体1の1/100スケールで表示されている。したがって、長尺媒体1の残量は、第1の間隔Hと第1の比Sとによって算出することができる。例えば、長尺媒体1の残量は、第1の間隔Hを100倍することで、算出することができる。以上のようにして、プリンタ2は、長尺媒体1の残量を検出する。
【0066】
なお、その後、制御部27は、検出した長尺媒体1の残量と入力された印刷データに応じた印刷領域の長さとを比較する。そして、制御部27は、検出した残量が印刷領域の長さよりも短い場合、動作を停止し、表示部やスピーカを介してユーザに対して、残量不足であることを告知する。また、制御部27は、検出した残量が印刷領域よりも長い場合、長尺媒体1を巻き戻した後、再度搬送を行い、インクリボン24、サーマルヘッド21及びプラテン22を用いて、印刷データに応じた印刷を行い、カッタ25aによって切断データに応じた切断を行う。更に、制御部27は、印刷時においても、ステップS3乃至ステップS8の動作を行い、常に、長尺媒体1の残量の検出を行う。
【0067】
すなわち、本発明を適用した長尺媒体1は、第1の指標孔12と第2の指標孔13とが貫通孔であるので、貫通孔を検出可能な光学センサをプリンタ2に備えるだけで、第1の指標孔12と第2の指標孔13とを容易に検出することができる。したがって、本発明を適用した長尺媒体1は、機械的にも、長尺媒体1の残量を容易に検出することができる。
【0068】
<4.プリンタの搬送エラー検出処理の動作の説明>
次に、プリンタ2の搬送エラー検出処理の動作について、
図8のフローチャートを参照して説明する。ここでは、残量検出処理の動作と同様に、例えば、
図5に示すように、既に先端1bから所定の長さ分が使用された長尺媒体1を例に説明する。
【0069】
ステップS10において、制御部27は、例えば印刷時などに長尺媒体1を搬送する際に、上述した残量検出処理の動作のステップS1乃至ステップS8と同様の動作を行い、残量検出処理を行う。上述した残量検出処理の動作では、第1の指標孔12と第2の指標孔13とを1個ずつ検出して、中途先端1eから長尺媒体1の直近の残量を検出したのに対して、ステップS10において、制御部27は、第1の指標孔12と第2の指標孔13とを複数個ずつ検出して、複数箇所の残量を検出する。例えば、制御部27は、3箇所の残量を検出する。
【0070】
ステップS11において、制御部27は、第1の残量と第2の残量との第1の変化量と、第2の残量と第3の残量との第2の変化量とを算出する。
【0071】
ステップS12において、制御部27は、第1の変化量と第2の変化量とが、一定又は所定の規定内であるか否かを判定する。そして、制御部27は、第1の変化量と第2の変化量とが一定又は所定の規定内ではないと判定した場合、ステップS14に進み、動作を停止し、表示部やスピーカを介してユーザに対して、搬送異常を告知する。なお、制御部27は、搬送異常とともに、正規の長尺媒体1を使用するように告知してもよい。また、制御部27は、第1の変化量と第2の変化量とが一定又は所定の規定内であると判定した場合、ステップS13に進み、搬送を継続し、例えば印刷処理の終了後に搬送を終了する。以上のようにして、プリンタ2は、長尺媒体1の搬送エラーを検出する。
【0072】
したがって、本発明を適用した長尺媒体1は、プリンタ2によって搬送される際に、長尺媒体1の残量の変化量を検出することで、長尺媒体1のジャムを検出することができる。よって、本発明を適用した長尺媒体1は、長尺媒体1の搬送異常として印刷動作を停止させるなどの異常処理を行うことができる。
【0073】
<5.変形例>
なお、長尺媒体1は、ロール状に巻回されたロール紙に限定されるものではなく、ミシン目に沿って交互に折り畳まれたファンフォールド紙であってもよい。
【0074】
更に、長尺媒体1は、粘着シート3を、剥離シート5よりも幅狭に設けることに限定されるものではない。例えば、長尺媒体1は、粘着シート3を剥離シート5と略同じ幅に設け、剥離シート5の全面に粘着シート3を設け、粘着シート3の側縁部に、目盛孔11と第1の指標孔12と第2の指標孔13とを設けるようにしてもよい。
【0075】
更に、目盛孔11と第1の指標孔12と第2の指標孔13とは、上述した形状、大きさ及び間隔に設けることに限定されるものではない。目盛孔11は、プリンタ2のスプロケット20の突起20aに係合可能な形状、大きさ及び間隔であれば、如何なる形状、大きさ及び間隔であってもよい。更に、第1の指標孔12及び第2の指標孔13は、長孔状の他に円形状や矩形状などの他の形状に形成されてもよく、目盛孔11と同じ形状及び大きさであってもよい。更に、第1の指標孔12と第2の指標孔13とは、異なる形状及び大きさであってもよい。
【0076】
更に、第1の指標孔12及び第2の指標孔13は、側縁部1aの一方のみに付与することに限定されるものではなく、両方に付与してもよい。この場合、第1の指標孔12及び第2の指標孔13は、側縁部1aの両側の長手方向で同一の位置に付与することによって、長尺媒体1をスプロケット20の突起20aに結合させてセットする際に、これらの指標が長手方向に対して同一の位置となる目盛孔11を識別する指標としても利用できるので、目盛孔11を段ズレによる斜めにセットすることを防止することができる。
【0077】
更に、第1の指標孔12及び第2の指標孔13は、長尺媒体1の残量が略0mとなる位置まで付与されることに限定されるものではなく、長尺媒体1の残量が所定の長さ、例えば1m残っている位置まで付与するようにしてもよい。更に、第1の指標孔12及び第2の指標孔13は、長尺媒体1の先端1bから付与されることに限定されるものではなく、長尺媒体1の先端1bから終端1c側に所定の位置、例えば10mの位置から付与するようにしてもよい。更に、第1の指標孔12及び第2の指標孔13は、長尺媒体1の先端1bから終端1c側に所定の位置から長尺媒体1の残量が所定の長さ分だけ残っている位置まで付与するようにしてもよい。
【0078】
更に、
図9に示すように、長尺媒体1は、目盛孔11による目盛指標の境目を示す基準マーク14を設けるようにしてもよい。この基準マーク14は、例えば第2の指標孔13と同一直線L2上で第1の指標孔12と一致するように設けられた貫通孔である。長尺媒体1は、基準マーク14を第2の指標孔13と同一直線L2上で第1の指標孔12と一致するように設けることで、目盛指標の境目を容易に把握することができ、更に、第1の指標孔12と第2の指標孔13との間隔を判読する際に、第1の指標孔12の代わりとなり、容易に第1の指標孔12と第2の指標孔13との間隔を把握することができる。
【0079】
更に、長尺媒体1は、プリンタ2に用いられることに限定されるものではない。
図10に示すように、本発明を適用した長尺媒体1は、切断機構25を備えていないプリンタで印刷された長尺媒体1を切断する切断装置30にも用いることができる。この切断装置30は、プリンタ2からサーマルヘッド21を除いた構成と略同じため、その詳細は省略する。
【0080】
更に、長尺媒体1は、単位長さMを長尺媒体1の長さに応じて設定してもよく、例えば長尺媒体1を長くするのに応じて、単位長さMを長く設定しても良い。このようにすると、目盛孔11の間隔を変えることなく、始端目盛孔11aから終端目盛孔11bにかけて一定区間の長さを保つことができる。このため、始端目盛孔11aから終端目盛孔11bにかけて一定区画の長さを過度に長くすることなく目盛指標を配置することが可能となり、長尺媒体1の残量を目視する際に長尺媒体1の引き出し量を減らし、目視しやすくなる。
【0081】
更に、
図11に示すように、長尺媒体1は、隣り合う第1の指標孔12,12によって挟み込まれて区分されたそれぞれの複数の目盛孔11の、先端1b側から1番目の目盛孔11を始端目盛孔11aに設定し、16番目の目盛孔11を終端目盛孔11bに設定したが、長尺媒体1の全長に応じて、例えば終端目盛孔11bの位置を先端1b側から11番目の目盛孔11に設定しても良い。この場合であれば、第2の指標孔13と一致する終端目盛孔11bは、対となる始端目盛孔11aから終端1c側に10番目の目盛孔11であるので、長尺媒体1には略10mの残量があることを視覚的に把握することができる。
【0082】
更に、
図12に示すように、長尺媒体1は、始端目盛孔11a及び終端目盛孔11bの位置をオフセットして設定してもよい。例えば目盛孔11のうち、長尺媒体1の先端1b側の第1の指標孔12から数えて6番目の目盛孔11を始端目盛孔11aと設定しても良い。この際には第2の指標孔13も始端目盛孔11aに合わせてオフセットし、長尺媒体1の残量が尽きた際に第2の指標孔13が始端目盛孔11aと略一致するように配置すれば残量が尽きたことを視覚的に把握できる。このとき、終端目盛孔11bを先端1b側の第1の指標12の近傍にオフセットして配置することで、先端1b側の第1の指標孔12から第2の指標孔13の距離の距離を比較することで、長尺媒体1の残量ではなく長尺媒体1を何m使用したかを視覚的に把握することができる。
【0083】
更に、
図13に示すように、長尺媒体1は、始端目盛孔11aと終端目盛孔11bを長尺媒体1の終端側1bにオフセットして配置しても良い。例えば始端目盛孔11aを長尺媒体1の先端側の第1の指標孔12から数えて4番目の目盛孔11に合わせてオフセットし、終端孔11bを14番目の目盛孔11に合わせてオフセットする。このようにすると、長尺媒体1の加工の工程上、第1の指標孔12と第2の指標孔13は別工程で付与されるため、始端目盛孔11aと終端目盛孔11bの位置をオフセットさせたほうが加工しやすい場合があるためである。オフセットさせた際は、パッケージや取扱説明書に記載するなど周知の方法で、第1の指標12からオフセットして始端目盛孔11aと終端目盛孔11bが配置されている旨を使用者に知らしめることで、使用者は長尺媒体1の残量を視覚的に把握することができる。
【0084】
更に、
図14に示すように、長尺媒体1は、第1の指標12と第2の指標13とに、フィルム15を貼るようにしてもよい。具体的には、第1の指標12の貫通孔と第2の指標13の貫通孔とを覆うように、フィルム15が貼られる。このようにすると、フィルム15が貼られた第1の指標12及び第2の指標13の領域が、長尺媒体1の他の領域よりも透光性が高くなる。したがって、長尺媒体1は、第1の指標12と第2の指標13とを、残量検出センサ26によって、単なる貫通孔からなる第1の指標12と第2の指標13のときよりも、正確に検知することができる。また、フィルム15は、周囲と色が異なることで、視覚的にも、第1の指標12と第2の指標13を容易に区別することができる。
【0085】
更に、
図15に示すように、長尺媒体1は、第1の指標12と第2の指標13とが貫通孔であることに限定されるものではなく、長尺媒体1の他の領域よりも薄肉やメッシュで形成された透光部16として、長尺媒体1の他の領域よりも透光性が高くなるように設けるようにしてもよい。このようにすると、長尺媒体1は、単なる貫通孔からなる第1の指標12と第2の指標13のときよりも、残量検出センサ26によって、正確に検知することができる。薄肉やメッシュで形成された透光部16も、周囲とは視覚的にも触覚的にも異なるので、第1の指標12と第2の指標13を容易に区別することができる。
【0086】
<6.第2の実施例>
次に、本発明を適用した長尺媒体1の第2の実施例となる長尺媒体40について、説明する。
【0087】
図16に示すように、第2の実施例の長尺媒体40は、上述した長尺媒体1において、目盛孔11が、スプロケット孔であったのに対して、スプロケット孔とは別体の貫通孔である。この長尺媒体40の目盛孔41は、長尺媒体40の長手方向の側縁部40aの一方に、長手方向に沿って直線上に等間隔に設けられている以外は、長尺媒体1の目盛孔11と同じ構成を有している。更に、長尺媒体40の第1の指標42は、側縁部40aの一方で目盛孔41と同じ側に、目盛孔41の列よりも内側に直線上に付与される以外は、長尺媒体1の第1の指標孔12と同じ構成を有している。更に、長尺媒体40の第2の指標43は、長尺媒体1の第2の指標孔13と同じ構成を有している。更に、長尺媒体40は、両方の側縁部40a,40aに、目盛孔41の列よりも外側に直線上に等間隔に複数のスプロケット孔44が設けられている。これら目盛孔41、第1の指標42、第2の指標43及びスプロケット孔44は、印刷層となる粘着シート3が設けられていない剥離シート5の側縁部に設けられている。
【0088】
このような第2の実施例の長尺媒体40は、別途目盛孔41を設ける必要があり、上述した長尺媒体1よりも印刷領域が幅狭とはなるが、上述した長尺媒体1と同様に、目盛孔41と、始端目盛孔41a又は第1の指標42から第2の指標孔43までの距離を比較することで、残量を視覚的に容易且つ正確に把握することができる。
【0089】
更に、第2の実施例の長尺媒体40は、上述した長尺媒体1と同様に、第1の指標孔42と第2の指標孔43とが貫通孔であるので、貫通孔を検出可能な光学センサをプリンタ2に備えるだけで、第1の指標孔42と第2の指標孔43とを容易に検出することができ、機械的にも、長尺媒体40の残量を容易に検出することができる。
【0090】
なお、長尺媒体40は、剥離シート5の全面に印刷層となる粘着シート3を設けるようにしてもよい。この場合、目盛孔41、第1の指標42、第2の指標43及びスプロケット孔44は、長尺媒体40の側縁部40a、すなわち粘着シート3の側縁部に設けられる。
【0091】
更に、長尺媒体40は、ローラによって狭持されることで長手方向に搬送されるようにしてもよい。この場合、長尺媒体40は、スプロケット孔44を設ける必要がなく、別途目盛孔41を設ける必要があるが、上述した長尺媒体1と同様に印刷領域が幅狭になることなく、残量を視覚的及び機械的に容易且つ正確に把握することができる。
【0092】
<7.第3の実施例>
次に、本発明を適用した長尺媒体1の第3の実施例となる長尺媒体50について、説明する。
【0093】
図17に示すように、第3の実施例の長尺媒体50は、上述した第2の実施例の長尺媒体40の目盛孔41、第1の指標42及び第2の指標43が貫通孔であるのに対して、これらの指標が印刷されている。具体的に、長尺媒体50は、剥離シート5の全面に印刷層となる粘着シート3が設けられており、目盛孔41に対応する目盛51と第1の指標42に対応する第1の指標52と第2の指標43に対応する第2の指標53とが、粘着シート3の表面3aの側縁部又は剥離シート5の裏面5bの側縁部に印刷されている。目盛51は、例えば、目盛線51cや目盛線51cに対応する残量数値51dである。第1の指標52及び第2の指標53は、例えば、矩形状、円形状、長孔状のマークである。更に、長尺媒体50は、プリンタ2又は切断装置30のローラによって狭持されることで長手方向に搬送される。
【0094】
このような第3の実施例の長尺媒体50は、目盛51、第1の指標52及び第2の指標53が粘着シート3の表面3aの側縁部に印刷される場合、上述した長尺媒体1よりも印刷領域が幅狭となり、剥離シート5の裏面5bの側縁部に印刷される場合、印刷し難いが、上述した長尺媒体1と同様に、目盛51と、始端目盛51a又は第1の指標52から第2の指標53までの距離を比較することで、残量を視覚的に容易且つ正確に把握することができる。
【0095】
更に、第3の実施例の長尺媒体50は、上述した長尺媒体1と同様に、第1の指標52と第2の指標53とが印刷マークであるので、貫通孔を検出可能な光学センサに代えて、印刷マークを検出可能な光学センサをプリンタ2に備えるだけで、第1の指標52と第2の指標53とを容易に検出することができ、機械的にも、長尺媒体50の残量を容易に検出することができる。
【0096】
なお、長尺媒体50は、目盛51の列よりも外側にスプロケット孔を設け、プリンタ2又は切断装置30のスプロケット20によって長手方向に搬送されるようにしてもよい。更に、長尺媒体50は、印刷層となる粘着シート3を剥離シート5よりも幅狭に設け、目盛51と第1の指標52と第2の指標53とを、剥離シート5の表面5a又は裏面5bの側縁部に印刷するようにしてもよい。