(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
帳票の認識領域と認識条件とを含む帳票フォーム定義情報を記憶するクライアント記憶手段と撮像装置とを備える情報処理装置と、前記帳票フォーム定義情報を記憶するサーバ記憶手段を備えるサーバとを含む帳票システムにおける処理方法であって、
前記情報処理装置が、
複数の前記帳票を前記撮像装置で撮像することにより電子データとして取込む取込ステップと、
前記取込ステップにより取込まれた電子データから複数の帳票をそれぞれ識別する帳票フォーム識別情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報が、前記クライアント記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定ステップと、
前記クライアント記憶手段により記憶されている帳票フォーム定義情報に含まれる認識領域と認識条件を用いて、前記取込ステップにより取込まれた電子データに含まれる、前記認識領域に記入された内容が、前記認識条件に適合しているか否かをチェックしてチェック結果を表示するチェック結果表示ステップと、
前記判定ステップにより当該帳票フォーム定義情報が記憶されていないと判定された場合、前記サーバで前記帳票への記入内容のチェックを行わせるべく、前記サーバに前記帳票の電子データを送信する電子データ送信ステップと、
前記サーバで行われた前記帳票への記入内容のチェック結果を受信するチェック結果受信ステップと
を実行し、
前記サーバが、
前記電子データ送信ステップにより送信された帳票の電子データを受信する電子データ受信ステップと、
前記サーバ記憶手段により記憶されている帳票フォーム定義情報に含まれる認識領域と認識条件を用いて、前記電子データ受信ステップにより受信した電子データに含まれる当該帳票の前記認識領域に記入された内容が前記認識条件に適合しているか否かをチェックするサーバ記入不備チェックステップと、
前記サーバ記入不備チェックステップによる前記帳票への記入内容のチェック結果を送信するチェック結果送信ステップと
を実行し、
前記チェック結果表示ステップは、
前記判定ステップにより当該帳票フォーム定義情報が記憶されていないと判定された場合、前記チェック結果受信ステップにより受信された帳票への記入内容のチェック結果を表示し、
前記情報処理装置が、
前記判定ステップによるクライアント記憶手段に記憶されているか否かの判定により、前記取得ステップにより取得された複数の帳票フォーム識別情報のすべての帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報が前記クライアント記憶手段に記憶されていないと判定された場合、前記取得ステップにより取得された帳票フォーム識別情報に基づいて特定される帳票フォーム定義情報を前記サーバからダウンロードせず、
前記判定ステップによるクライアント記憶手段に記憶されているか否かの判定により、前記取得ステップにより取得された複数の帳票フォーム識別情報の少なくとも1つの帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報が前記クライアント記憶手段に記憶されていると判定された場合、前記取得ステップにより取得された帳票フォーム識別情報に基づいて特定される前記クライアント記憶手段に記憶されていない帳票フォーム定義情報を前記サーバからダウンロードするように制御するダウンロード制御ステップ
を実行すること
を特徴とする処理方法。
帳票の認識領域と認識条件とを含む帳票フォーム定義情報を記憶するクライアント記憶手段と撮像装置とを備える情報処理装置と、前記帳票フォーム定義情報を記憶するサーバ記憶手段を備えるサーバとを含む帳票システムで実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
複数の前記帳票を前記撮像装置で撮像することにより電子データとして取込む取込手段と、
前記取込手段により取込まれた電子データから複数の帳票をそれぞれ識別する帳票フォーム識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報が、前記クライアント記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記クライアント記憶手段により記憶されている帳票フォーム定義情報に含まれる認識領域と認識条件を用いて、前記取込手段により取込まれた電子データに含まれる、前記認識領域に記入された内容が、前記認識条件に適合しているか否かをチェックしてチェック結果を表示するチェック結果表示手段と、
前記判定手段により当該帳票フォーム定義情報が記憶されていないと判定された場合、前記サーバで前記帳票への記入内容のチェックを行わせるべく、前記サーバに前記帳票の電子データを送信する電子データ送信手段と、
前記サーバで行われた前記帳票への記入内容のチェック結果を受信するチェック結果受信手段
として機能させ、
前記サーバを、
前記電子データ送信手段により送信された帳票の電子データを受信する電子データ受信手段と、
前記サーバ記憶手段により記憶されている帳票フォーム定義情報に含まれる認識領域と認識条件を用いて、前記電子データ受信手段により受信した電子データに含まれる当該帳票の前記認識領域に記入された内容が前記認識条件に適合しているか否かをチェックするサーバ記入不備チェック手段と、
前記サーバ記入不備チェック手段による前記帳票への記入内容のチェック結果を送信するチェック結果送信手段
として機能させ、
前記チェック結果表示手段は、
前記判定手段により当該帳票フォーム定義情報が記憶されていないと判定された場合、前記チェック結果受信手段により受信された帳票への記入内容のチェック結果を表示し、
前記情報処理装置を、
前記判定手段によるクライアント記憶手段に記憶されているか否かの判定により、前記取得手段により取得された複数の帳票フォーム識別情報のすべての帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報が前記クライアント記憶手段に記憶されていないと判定された場合、前記取得手段により取得された帳票フォーム識別情報に基づいて特定される帳票フォーム定義情報を前記サーバからダウンロードせず、
前記判定手段によるクライアント記憶手段に記憶されているか否かの判定により、前記取得手段により取得された複数の帳票フォーム識別情報の少なくとも1つの帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報が前記クライアント記憶手段に記憶されていると判定された場合、前記取得手段により取得された帳票フォーム識別情報に基づいて特定される前記クライアント記憶手段に記憶されていない帳票フォーム定義情報を前記サーバからダウンロードするように制御するダウンロード制御手段
として機能させること
を特徴とするプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0012】
図1に示すように、本実施形態に帳票システム100は、情報処理装置101、およびサーバ102が、ネットワーク103により通信可能に接続された構成をとる。情報処理装置101は、カメラ等を用いて帳票の画像を取り込み、帳票の記入不備チェックを行う。サーバ102は、帳票の記入不備チェックに必要な記入内容の認識領域と認識条件を帳票フォーム識別情報ごとに管理している。情報処理装置101は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC、およびPDA端末などの持ち運び可能な端末であって、ブラウザまたは帳票システムのアプリケーションがインストールされており、無線通信によりネットワーク103を介して、サーバ102と通信可能である。
【0013】
以下、
図2を用いて、
図1に示した情報処理装置101に適用可能なハードウエア構成の一例について説明する。
【0014】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ212には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。
【0015】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ212からRAM202にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0016】
また、205は入力コントローラで、タッチセンサ210からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ211等の表示器への表示を制御する。なお、
図2では、ディスプレイ211と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて情報処理装置101のユーザが使用するものである。
【0017】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ212へのアクセスを制御する。
【0018】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク103を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0019】
なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ211上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ211上のタッチセンサ210におけるユーザのタッチ操作指示を受付けることを可能とする。
【0020】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ212に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイルや地図データ等も、外部メモリ212に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0021】
209は撮影画像入力コントローラで、撮影画像入力処理部214を介してカメラ215からの入力を制御する。カメラ215から入力された撮影画像を認識することが可能となっている。
【0022】
図3は、情報処理装置101とサーバ102の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
帳票フォーム管理部301は、帳票の帳票フォームごとに、帳票フォーム識別情報と記入内容の認識領域と認識条件とを含む帳票フォーム定義情報を記憶し、帳票フォーム識別情報ごとに情報処理装置101に優先的に記憶させるために用いられる優先情報を管理する機能部である。
【0024】
送信部302は、帳票フォーム管理部301から帳票フォーム識別情報と優先情報を取得し、情報処理装置101に送信する機能部である。
【0025】
受信部303は、送信部302により送信された帳票フォーム識別情報と優先情報を受信する機能部である。
【0026】
一覧表示部304は、利用する可能性の高い帳票フォームを優先的にダウンロードさせるべく、受信部303により受信した優先情報に基づいた順で帳票フォーム識別情報を一覧表示する機能部である。
【0027】
ダウンロード部305は、一覧表示部304により表示された帳票フォーム識別情報をサーバ102に送信し、サーバ102から帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報をダウンロードする機能部である。
【0028】
クライアント記憶部306は、ダウンロード部305によりダウンロードした帳票フォーム定義情報を記憶する機能部である。
【0029】
取込部307は、帳票を電子データとして取込む機能部である。
【0030】
特定部308は、取込部307により取込まれた帳票の電子データから帳票フォーム識別情報を特定する機能部である。
【0031】
判定部309は、特定部308により特定された帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報が、クライアント記憶部306に記憶されているか否かを判定する機能部である。
【0032】
クライアント記入不備チェック部310は、ダウンロード部305によりダウンロードされた帳票フォーム定義情報に含まれる認識領域と認識条件を用いて、取込部307により取込まれた電子データに含まれる帳票の認識領域に記入された内容が認識条件に適合しているか否かをチェックする機能部である。
【0033】
電子データ送信部311は、サーバに帳票の電子データを送信する機能部である。
【0034】
帳票フォーム定義情報送信部312は、情報処理装置から送信された帳票フォーム識別情報を受信し、情報処理装置に対し、帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報を送信する機能部である。
【0035】
電子データ受信部313は、電子データ送信部311により送信された帳票の電子データを受信する機能部である。
【0036】
サーバ記入不備チェック部314は、帳票フォーム管理部301により記憶されている帳票フォーム定義情報に含まれる認識領域と認識条件を用いて、電子データ受信部313により受信した電子データに含まれる帳票の認識領域に記入された内容が認識条件に適合しているか否かをチェックする機能部である。
【0037】
関連帳票ダウンロード部315は、取込部307により、複数の帳票の電子データが取込まれた場合、判定部309により複数の帳票の帳票フォーム識別情報のうち、少なくとも1つの帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報がクライアント記憶部に記憶されていると判定された場合、帳票フォーム定義情報がクライアント記憶部306に記憶されている帳票に関連する帳票として、クライアント記憶部306に記憶されていない帳票の帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報をサーバからダウンロードする機能部である。
【0038】
帳票フォーム識別情報送信部316は、特定部308により特定された帳票フォーム識別情報をサーバに送信する機能部である。
【0039】
帳票フォーム識別情報受信部317は、帳票フォーム識別情報送信部316により送信された帳票フォーム識別情報を受信する機能部である。
【0040】
履歴記憶部318は、帳票フォーム識別情報受信部317により受信した帳票フォーム識別情報の履歴を記憶する機能部である。
【0041】
ダウンロード指定受付部319は、一覧表示部304により表示された帳票フォーム識別情報のうち、ダウンロードする帳票フォーム識別情報の指定を受け付ける機能部である。
【0042】
サーバ帳票フォーム指定部320は、情報処理装置に優先的にダウンロードさせる帳票フォームを指定する機能部である。
【0043】
削除指定受付部321は、一覧表示部304により一覧表示された帳票フォーム識別情報のうち、クライアント記憶部306に記憶された帳票フォーム定義情報を削除する帳票フォーム識別情報の指定を受け付ける機能部である。
【0044】
削除部322は、削除指定受付部321により受け付けた帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報を削除する機能部である。
【0045】
図4は、サーバ102で帳票システム100の設定を行う処理(以下、帳票システム設定処理)の一例を示すフローチャートである。
【0046】
また、
図9は、サーバ102でシステム設定を行う画面の一例である。情報処理装置101端末内に保存しておくクライアント保存フォーム上限数を入力し、フォームの使用頻度集計するための期間の日数を入力して登録ボタンを押下すると。クライアント保存フォーム上限数および使用頻度集計期間がシステムに保存される。
【0047】
ステップS401において、サーバ102は、帳票システム100の管理者によって行われる帳票システムへのログインを受け付け、ステップS402において、帳票システム設定画面900(
図9)を表示する。なお、この帳票システム設定処理においてユーザインターフェースとなる帳票アプリケーションは、情報処理装置101にインストールされたアプリケーションであってもよいし、ブラウザに表示されるWebアプリケーションなどのアプリケーションであってもよい。
【0048】
ステップS403において、サーバ102は、情報処理装置101に保存しておく帳票フォームの上限値の入力を受け付ける。情報処理装置101のHDDや外部メモリの容量の少ない場合にも、このクライアント保存フォーム上限数901の値を設定しておくことで、情報処理装置101の記憶領域を必要以上に圧迫しないようにできる。ここでは、クライアント保存フォーム上限数901に5が入力されたとする。つまり、情報処理装置101には、最大5つの帳票フォームに関する情報を5つまで記憶することができ、新たに別の帳票フォームに関する情報を記憶する場合は、既に記憶している5つの帳票フォームのうち、いくつかを削除した後、新たな帳票フォームをダウンロードすればよい。
【0049】
ステップS404において、サーバ102は、帳票フォームの使用頻度を算出するための直近日数の入力を受け付ける。このフォーム使用頻度集計期間902の値は、後述する帳票フォームのダウンロード優先順位の決定に用いる。ここでは、フォーム使用頻度集計期間902に30が入力されたとする。つまり、直近の30日間のログを使用頻度算出の対象とする。
ステップS405において、ボタンの押下を受け付ける。
【0050】
キャンセルボタン903が押下された場合は、この帳票システム設定処理を中止する。
【0051】
登録ボタン904が押下された場合は、ステップS406において、クライアント保存フォーム上限数901とフォーム使用頻度集計期間902を外部メモリ212に記憶する。
以上で、
図4の帳票システム設定処理の説明を終了する。
【0052】
図5は、サーバ102から情報処理装置101にフォームダウンロードを行う処理(以下、フォームダウンロード処理)の一例を示すフローチャートである。
【0053】
また、
図8は、情報処理装置101において、サーバ102に記憶されているフォーム定義情報をダウンロードするための画面の一例である。 画面にはフォームIDとそれに対応するフォーム名、商品区分、使用頻度、記入不備チェックにかかったクライアント処理時間の平均、サーバ処理時間の平均を表示する。また、この画面でチェックされているフォームについて、ダウンロードボタンでダウンロードを行う。
【0054】
また、
図11は、サーバ102および情報処理装置101で帳票フォームを管理するテーブルの一例である。フォームテーブル(サーバ)1120には全フォームのフォームID、フォーム名、商品区分、およびフォーム画像のファイル名が保存されており、フォームテーブル(クライアント)1110には、情報処理装置101の外部メモリ212に記憶されているフォームについてのみ保存されている。すなわち、フォームテーブル(サーバ)1120は、帳票フォーム定義情報を記憶するテーブルの一例である。また、フォームテーブル(クライアント)1110は、ダウンロードした帳票フォーム定義情報を記憶するテーブルの一例である。
【0055】
なお、フォームテーブル(サーバ)1120のレコードは、システム管理者が登録しておき、商品区分の値も含め、システム管理者がメンテナンス画面(不図示)を用いてメンテナンスを行う。商品区分に値を設定することにより、後述するステップS504にて作成されるフォームリストビュー1400において、商品区分に値を設定した帳票フォーム識別情報が優先的に表示されるようになる。すなわち、システム管理者がメンテナンス画面を用いて、商品区分の値をメンテナンスする処理は、情報処理装置101に優先的にダウンロードさせる帳票フォームを指定する処理の一例である。
【0056】
また、
図12のフォーム使用ログテーブル1200は、ユーザごとのフォーム使用状況をログとして管理するテーブルの一例である。フォーム使用ログテーブル1200には記入不備チェック処理の開始時刻、ユーザID、使用したフォームID、チェック端末、記入不備チェックの処理時間が記憶されている。
【0057】
また、
図14は、
図11と
図12のテーブルを使用し、ユーザごとのフォーム使用頻度、記入不備チェック処理時間をビューとして作成したフォームリストの一例である。フォームリストビュー1400は、フォームID、フォーム名、商品区分、使用頻度、記入不備チェックの処理時間(情報処理装置101における平均処理時間、サーバ102における平均処理時間)のカラムを持ち、ステップS504において作成される。
【0058】
ステップS501において、情報処理装置101は、帳票システムのユーザによって行われる帳票システムへのログインを受け付ける。なお、このフォームダウンロード処理においてユーザインターフェースとなる帳票アプリケーションは、情報処理装置101にインストールされたアプリケーションであってもよいし、ブラウザに表示されるWebアプリケーションなどのアプリケーションであってもよい。
【0059】
ステップS502において、情報処理装置101は、サーバ102に対して、ユーザによって入力されたユーザIDおよびパスワードを送信すると同時に、フォームリストビューの要求を行う。
【0060】
ステップS503において、サーバ102は、ユーザIDおよびパスワードを受信してログイン処理を行い、フォームリストビューの要求を受け付ける。
【0061】
ステップS504において、サーバ102は、受信したユーザIDを条件にして、フォームテーブル(サーバ)1120(
図11)とフォーム使用ログテーブル1200(
図12)を結合し、受信したユーザIDに対応するフォームリストビュー1400(
図14)を作成する。なお、このビューは、「商品区分(販売強化・空白の順)、使用頻度(降順)、サーバ処理時間(降順)」の条件でソートする。このソートを行うことにより、「販売強化」商品に関する帳票、ログインユーザによる使用頻度が高い帳票、サーバ処理時間が長い帳票情報(帳票フォームおよび帳票チェック定義)が優先してダウンロードされることになる。すなわち、フォームリストビュー1400のソート条件に含まれる情報「商品区分(販売強化・空白の順)、使用頻度(降順)、サーバ処理時間(降順)」が情報処理装置に優先的に記憶させるために用いられる「優先情報」である。
【0062】
すなわち、ステップS504は、記憶された帳票フォーム識別情報の数に従って、優先情報を決定する処理の一例を示すステップである。また、ステップS504は、システム管理者により指定された帳票フォームの帳票フォーム識別情報に従って、優先情報を決定する処理の一例を示すステップである。また、ステップS504は、サーバにおける記入不備チェックの処理時間に応じて、優先情報を決定する処理の一例を示すステップである。
【0063】
ステップS505において、サーバ102は、作成したフォームリストビュー1400と、帳票システム設定画面900で設定したクライアント保存フォーム上限数901を外部メモリ212から取得し、情報処理装置101に送信する。すなわち、ステップS505は、帳票フォーム識別情報と優先情報を取得し、情報処理装置101に送信する処理の一例を示すステップである。
【0064】
ステップS506において、情報処理装置101は、フォームリストビュー1400とクライアント保存フォーム上限数901を受信する。すなわち、ステップS506は、サーバ102から送信された帳票フォーム識別情報と優先情報を受信する処理の一例を示すステップである。
【0065】
ステップS507において、情報処理装置101は、フォームダウンロード画面800(
図8)に受信したフォームリストビュー1400を表示する。すなわち、ステップS507は、利用する可能性の高い帳票フォームを優先的にダウンロードさせるべく、受信した優先情報に基づいた順で帳票フォーム識別情報を一覧表示する処理の一例を示すステップである。これにより、利用する可能性の高い帳票フォームを表示し、情報処理装置へのダウンロードを容易にすることができる。
【0066】
ステップS508において、情報処理装置101は、フォームテーブル(クライアント)1110(
図11)を全件検索し、フォームリストビュー1400のレコードのうち、フォームテーブル(クライアント)1110に存在するレコードの場合、削除ボタン801を表示する。フォームテーブル(クライアント)1110に存在するレコードの場合、帳票フォーム画像および当該チェック定義が情報処理装置101の外部メモリに存在し、改めてダウンロードする必要はないため、ダウンロードに使用するチェックボックスは表示せずに削除ボタン801を表示する。同時に、情報処理装置101は、フォームテーブル(クライアント)1110に存在するレコード数をRAM202に記憶しておく。
【0067】
一方、フォームリストビュー1400のレコードのうち、フォームテーブル(クライアント)1110に存在しないレコードの場合、ダウンロードに使用するチェックボックス802を表示する。
【0068】
ステップS509において、情報処理装置101は、クライアント保存フォーム上限数901の数に達するまで、先頭からチェックボックス802にチェックを入れる。具体的には、クライアント保存フォーム上限数901を5、フォームテーブル(クライアント)1110に存在するレコード数を3とすると、残り2つのフォームの情報をダウンロードできるため、先頭から2つのチェックボックスにチェックを入れる。つまり、
図8においては、フォームID「6000」「2000」の2レコードのチェックボックスにチェックを入れる。これにより、利用する可能性の高い帳票フォームを表示し、情報処理装置へのダウンロードを容易にすることができる。
【0069】
ステップS510において、情報処理装置101は、ユーザによるチェックボックスのON・OFFの操作を受け付ける。ユーザが情報処理装置101にダウンロードするフォームにチェックを入れ、ダウンロードしないフォームのチェックを外す。なお、後述するステップS518において、ユーザによってチェックが入れられた帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報はダウンロードし、ユーザによってチェックが外され帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報はダウンロードしない。
【0070】
すなわち、ステップS510は、一覧表示された帳票フォーム識別情報のうち、ダウンロードする帳票フォーム識別情報の指定を受け付ける処理の一例を示すステップである。また、ステップS510は、一覧表示された帳票フォーム識別情報のうち、クライアントに記憶された帳票フォーム定義情報を削除する処理の一例を示すステップである。
【0071】
ステップS511において、情報処理装置101は、フォームダウンロード画面におけるボタンの押下を受け付け、押下されたボタンの判定を行う。
【0072】
キャンセルボタン803が押下された場合は、フォームダウンロード処理を終了する。
【0073】
削除ボタンが押下された場合は、ステップS512に進む。ステップS512において、情報処理装置101は、フォームテーブル(クライアント)1110から、当該フォームレコードを削除する。すなわち、ステップS511は、一覧表示された帳票フォーム識別情報のうち、クライアントに記憶された帳票フォーム定義情報を削除する帳票フォーム識別情報の指定を受け付ける処理の一例を示すステップである。すなわち、ステップS512は、受け付けた帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報を削除する処理の一例を示すステップである。ステップS513において、情報処理装置101は、外部メモリ212から、フォーム画像を削除する。
【0074】
ダウンロードボタン804が押下された場合は、ステップS514に進む。ステップS514において、情報処理装置101は、フォームダウンロード画面800から、チェックボックスがチェックされているレコードのフォームIDを、フォーム情報を取得するフォームIDのリストとして、サーバ102に送信する。
【0075】
ステップS515において、サーバ102は、取得するフォームIDのリストを受信する。すなわち、ステップS515は、情報処理装置101から送信された帳票フォーム識別情報を受信する処理の一例を示すステップである。
【0076】
ステップS516において、サーバ102は、取得するフォームIDのリストを検索キーとして、フォームテーブル1100と記入不備チェックテーブル1300をそれぞれ検索し、フォーム情報とチェック定義情報を取得する。また、フォーム情報におけるフォーム画像の値にはフォーム画像ファイルが記憶されているディレクトリパスが記憶されているため、そのファイルパスを用いて、フォーム画像ファイルを取得する。
【0077】
ステップS517において、サーバ102は、取得したフォーム情報、フォーム画像ファイル。およびチェック定義情報を情報処理装置101に送信する。すなわち、ステップS517は、情報処理装置101に対し、帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報を送信する処理の一例を示すステップである。
【0078】
ステップS518において、情報処理装置101は、フォーム情報、フォーム画像ファイル。およびチェック定義情報を受信する。すなわち、ステップS518は、一覧表示された帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報をサーバ102からダウンロードする処理の一例を示すステップである。
【0079】
ステップS519において、情報処理装置101は、フォームテーブル(クライアント)1110にサーバ102から受信したフォーム情報を追加する。
【0080】
ステップS520において、情報処理装置101は、外部メモリ212にサーバ102から受信したフォーム画像を記憶し、記憶したディレクトリのパスをステップS519でフォームテーブル(クライアント)1110に追加したフォーム情報の「フォーム画像」カラムに記憶する。
【0081】
ステップS521において、情報処理装置101は、記入不備チェックテーブル(クライアント)1310にサーバ102から受信した記入不備チェックレコードを追加する。
【0082】
以上により、
図5のフォームダウンロード処理の説明を終了する。
【0083】
図6は、情報処理装置101がサーバ102から記入不備のチェック結果を取得する処理(以下、記入不備チェック結果取得処理)の一例を示すフローチャートである。
【0084】
また、
図10の記入不備チェック結果画面(不備なし)1010は、情報処理装置101で記入不備チェック結果を表示する画面の一例で、記入不備がないケースである。画面上部に「記入不備はありませんでした」を表示し、その下に帳票撮影画像を表示する。
【0085】
また、
図10の記入不備チェック結果画面(不備あり)1020は、情報処理装置101で記入不備チェック結果を表示する画面の一例で、記入不備があるケースである。画面上部に「記入不備があります」を表示し、その下にステップS615で帳票撮影画像の記入不備箇所1021を赤で塗りつぶした画像を表示する。なお、記入不備箇所1021の表示は、赤による塗りつぶしに限定するものではなく、赤以外の色による塗りつぶし、枠による囲み、点滅、拡大、反転表示など、ユーザによる識別が可能となる表示であればよい。また、識別可能となる表示に限定するものではなく、音声による記入不備箇所の読み上げなど音声による識別方法であってもよい。
【0086】
ステップS601において、情報処理装置101は、帳票システムのユーザによって行われる帳票システムへのログインを受け付ける。なお、この記入不備チェック結果取得処理においてユーザインターフェースとなる帳票アプリケーションは、情報処理装置101にインストールされたアプリケーションであってもよいし、ブラウザに表示されるWebアプリケーションなどのアプリケーションであってもよい。
【0087】
ステップS602において、情報処理装置101は、カメラ215を用いて記入不備チェックを行う帳票を撮影し、撮影された画像(以下、撮影画像)を外部メモリ212に記憶する。なお、この実施形態においては、情報処理装置101のカメラ215を用いて撮影画像を得るとしたが、デジタルカメラなどを用いて撮影された画像やスキャナーなどを用いてスキャンされた画像を情報処理装置101に取り込むとしてもよい。すなわち、ステップS602は、帳票を電子データとして取込む処理の一例を示すステップである。
【0088】
ステップS603において、情報処理装置101は、変数StartTimeに現在時刻を代入し、RAM202に記憶する。
【0089】
ステップS604において、情報処理装置101は、フォームテーブル(クライアント)1110の全レコードを検索し、「フォーム画像」カラムに記憶されているファイルパスを用いて外部メモリ212から取り出したフォーム画像を順番に撮影画像を比較することで、記入不備チェックを行う帳票フォームの帳票フォーム識別情報を特定する。
【0090】
具体的には、外部メモリ212から取り出したフォーム画像と撮影画像を比較し、所定の値以上の割合で画像が一致した場合、撮影画像は外部メモリ212から取り出したフォーム画像の帳票フォームであると判定し、撮影した帳票の帳票フォーム識別情報は、画像比較で一致したフォーム画像に対応する帳票フォーム識別情報であると特定する。なお、この画像比較に用いる2つの画像は未加工のまま画像を比較してよいし、画像比較の精度を上げるために、輪郭を抽出するなどの画像加工を施した後に画像比較を行うとしてもよい。また、その際、検索結果であるフォームテーブル(クライアント)1110の全レコードのフォームIDをリスト化し、RAM202に記憶しておく。すなわち、ステップS604は、取込まれた帳票の電子データから帳票フォーム識別情報を特定する処理の一例を示すステップである。
【0091】
また、フォームテーブル(クライアント)1110の検索におけるソート順は、「商品区分(販売強化・空白の順)、使用頻度(降順)、サーバ処理時間(降順)」とする。このソートを行うことにより、「販売強化」商品に関する帳票、情報処理装置101における使用頻度が高い帳票、情報処理装置101におけるサーバ処理時間が長い帳票が優先して撮影画像と比較されることになるため、画像比較に要する時間を短縮できる。
【0092】
なお、この実施形態においては、撮影画像とサーバ102から入手したフォーム画像を比較することで、記入不備チェックを行う帳票フォームの特定を行ったが、この方法に限定するものではなく、帳票にフォームIDを示すバーコードや番号を記しておき、撮影画像を解析して撮影画像のフォームIDを特定する方法であってもよい。本実施例においては、撮影画像からフォームID=1000の「ショッピングクレジット申込書」が特定されたとする。
【0093】
ステップS605において、情報処理装置101は、ステップS604にて記入不備チェックを行う帳票フォームを特定できたか否かを判定する。すなわち、ステップS605は、帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報が、情報処理装置101に記憶されているか否かを判定する処理の一例を示すステップである。
【0094】
フォームを特定できた場合は、記入不備チェック処理に必要なフォーム情報は情報処理装置101に存在するため、以降の処理は情報処理装置101で行う。よって、ステップS606において、情報処理装置101は、変数「チェック端末」に「クライアント」を代入し、RAM202に記憶する。ステップS607において、情報処理装置101は、記入不備チェック処理(後述)を行う。すなわち、ステップS607は、ダウンロードされた帳票フォーム定義情報に含まれる認識領域と認識条件を用いて、取込まれた電子データに含まれる帳票の認識領域に記入された内容が認識条件に適合しているか否かをチェックする処理の一例を示すステップである。また、ステップS607は、帳票フォーム定義情報が記憶されていると判定された場合、クライアントにおける記入不備チェックにより帳票への記入内容のチェックを行う処理の一例を示すステップである。
【0095】
フォームを特定できなかった場合は、記入不備チェック処理に必要なフォーム情報は情報処理装置101に存在しないため、以降の処理はサーバ102で行う。よって、ステップS608において、情報処理装置101は、変数「チェック端末」に「サーバ」を代入し、RAM202に記憶する。ステップS609において、情報処理装置101は、ユーザID、撮影画像、比較済フォームIDリストをサーバ102に送信する。ここで、比較済フォームIDリストとは、ステップS604において、RAM202に記憶したフォームテーブル(クライアント)1110の全レコードのフォームIDのリストである。すなわち、ステップS609は、帳票の電子データを送信する処理の一例を示すステップである。
【0096】
ステップS610において、サーバ102は、ユーザID、撮影画像、比較済フォームIDリストを受信する。すなわち、ステップS610は、情報処理装置101から送信された帳票の電子データを受信する処理の一例を示すステップである。
【0097】
ステップS611において、サーバ102は、フォームテーブル(サーバ)1120の全レコードを検索し、「フォーム画像」カラムに記憶されているファイルパスを用いて外部メモリ212から取り出したフォーム画像を順番に撮影画像と比較することで、記入不備チェックを行う帳票フォームを特定する。その際、フォームテーブル(サーバ)1120の検索におけるソート順は、「商品区分(販売強化・空白の順)、受信したユーザIDの使用頻度(降順)、受信したユーザIDのサーバ処理時間(降順)」とする。このソートを行うことにより、「販売強化」商品に関する帳票、ログインユーザによる使用頻度が高い帳票、ログインユーザによるサーバ処理時間が長い帳票が優先して撮影画像と比較されることになるため、画像比較に要する時間を短縮することができる。
【0098】
なお、上記ソートキーの「ユーザIDの使用頻度」および「ユーザIDのサーバ処理時間」は、受信したユーザIDおよび外部メモリ212に記憶されているフォーム使用頻度集計期間902の値を検索条件として、フォーム使用ログテーブル1200を検索し集計することで、当該ユーザが直近の集計期間において使用した頻度(=使用回数/集計期間)およびサーバ処理時間を導出することができる。
【0099】
なお、この実施形態においては、撮影画像とサーバ102から入手したフォーム画像を比較することで、記入不備チェックを行う帳票フォームの特定を行ったが、この方法に限定するものではなく、帳票にフォームIDを示すバーコードや番号を記しておき、撮影画像を解析して撮影画像のフォームIDを特定する方法であってもよい。この方法の場合、ステップS604において既にフォームIDが特定できているため、ステップS609において情報処理装置101からサーバ102に特定されたフォームIDを送信することで、ステップS611において画像比較によるフォームID特定処理は不要になり、フォームID特定に要する時間を短縮できる。
【0100】
ステップS612において、サーバ102は、記入不備チェック処理(
図7)を行う。すなわち、ステップS612は、帳票フォーム定義情報に含まれる認識領域と認識条件を用いて、受信した電子データに含まれる帳票の認識領域に記入された内容が認識条件に適合しているか否かをチェックする処理の一例を示すステップである。また、ステップS612は、帳票フォーム定義情報が記憶されていないと判定された場合、サーバにおける記入不備チェックにより帳票への記入内容のチェックを行う処理の一例を示すステップである。ここで、
図7の記入不備チェック処理について説明する。
【0101】
図7は、情報処理装置101またはサーバ102で行う記入不備チェック処理の一例を示すフローチャートである。
【0102】
この記入不備チェック処理は、ステップS605の情報処理装置101で行われた判定において、撮影画像がフォームテーブル(クライアント)1110のレコードに存在する場合は、記入不備チェック処理(
図7)は情報処理装置101で行い、存在しない場合は、
図7の記入不備チェック処理はサーバ102で行う。よって、ステップS701〜ステップS712の処理は、情報処理装置101またはサーバ102が行う。
【0103】
また、
図13は、フォームごとの記入不備チェック認識領域および不備チェック方法を管理するテーブルの一例である。
【0104】
記入不備チェックテーブル1300にはフォームID、チェック箇所につけられたチェックID、記入不備チェックの認識条件、記入不備チェック認識領域の起点座標(X、Y)と終点座標(X、Y)が記憶されている。
【0105】
なお、以下においては、「記入不備チェックテーブル1300」の記述は、記入不備チェック処理が情報処理装置101で行われる場合には「記入不備チェックテーブル(クライアント)1310」(
図13)を、記入不備チェック処理がサーバ102で行われる場合には「記入不備チェックテーブル(サーバ)1320」(
図13)を意味する。また、記入不備チェックテーブル(クライアント)1310には、記入不備チェックテーブル(サーバ)1320に無い、記入不備チェック処理結果を記憶するための結果カラム1311が存在するが、
図7の記入不備チェック処理において、結果カラム1311はまだ使用しないため、この時点ではnullである。
【0106】
また、記入不備チェックテーブル(サーバ)1320は、帳票システム100で使用する帳票の定義情報(帳票フォーム識別情報と記入内容の認識領域と認識条件)として、システム管理者によって作成・メンテナンスされるテーブルである。すなわち、記入不備チェックテーブル(サーバ)1320は、帳票の帳票フォームごとに、帳票フォーム識別情報と記入内容の認識領域と認識条件とを含む帳票フォーム定義情報を記憶するテーブルの一例である。
【0107】
ステップS701において、ステップS604またはステップS611で特定した撮影画像のフォームIDを検索キーとして、記入不備チェックテーブル1300を検索し、記入不備チェックレコードを取得する。
【0108】
ステップS702において、変数iに1を代入し、RAM202に記憶する。
【0109】
ステップS703において、記入不備チェックレコードのi番目から、記入不備チェック認識領域の起点(X座標、Y座標)と終点(X座標、Y座標)と記入不備チェック認識条件を取得する。
【0110】
ステップS704において、記入不備チェック認識条件の値について判定する。
【0111】
記入不備チェック認識条件が「必須」の場合は、入力必須の項目であるため、ステップS705において、撮影画像のチェック認識領域に文字や記号が記入されているか否かを判定する。なお、この判定処理は、OCR等による解析技術を用いるが、既知の技術であるため、説明は省略する。
【0112】
文字や記号が記入されている場合は、ステップS706において、チェック結果をRAM202に記憶する変数result[i]に「OK」を代入する。
【0113】
文字や記号が記入されていない場合は、ステップS707において、変数result[i]に「NG」を代入する。
【0114】
記入不備チェック認識条件が「丸囲み」の場合は、複数の選択肢のうち1つを丸印で囲む項目であるため、ステップS708において、撮影画像のチェック認識領域に丸印が記入されているか否かを判定する。この判定処理は、OCR等による解析技術を用いるが、既知の技術であるため、説明は省略する。なお、本実施例では丸印の存在有無を判定しているが、丸印に限定するものではなく、レ点やその他の図形の判定であってもよい。
【0115】
また、上記において、丸印の数を「1つ」としたが、記入不備チェックテーブル1300に「上限値」や「チェック数」カラムを設け、上限値を超えた場合「NG」、印の個数が「チェック数」以外の場合「NG」と判定するとしてもよい。また、記入不備チェックテーブル1300に「桁数」カラムを設け、記入された文字が許可された桁数であれば「OK」、許可されていない桁数であれば「NG」と判定してもよい。また、記入不備チェックテーブル1300に「文字属性」カラムを設け、記入された文字の属性、例えば「数字」「ひらがな」「カタカナ」「英数字」などによって、OK・NGの判定をしてもよい。
【0116】
また、OCR等による解析結果で、記入された文字を認識できなかった場合、「NG」と判定するとしてもよい。また、変数result[i]の値は、「OK」「NG」の2つに限定するものではなく、「不明瞭」「認識不可」「矛盾」などの値を持つとしてもよい。
【0117】
丸印が記入されている場合は、ステップS709において、変数result[i]に「OK」を代入する。
【0118】
丸印が記入されていない場合は、ステップS710において、変数result[i]に「NG」を代入する。
【0119】
ステップS711において、変数iをインクリメントする。ステップS712において、チェックID=iの記入不備チェックレコードが存在するか否かを判定する。存在しない場合は、この記入不備チェック処理を終了し、存在する場合はステップS703に戻る。
【0120】
以上で、
図7の記入不備チェック処理の説明を終了する。この処理によって、撮影画像のフォームIDに対応する記入不備チェックレコードについてのチェック結果が変数result[i]に記憶されたことになる。具体的には、本実施例では、変数result[i]には、[OK、NG、OK、NG、OK]の値が格納されている。
図6の記入不備チェック結果取得処理の説明に戻る。
【0121】
ステップS613において、サーバ102は、ステップS701で取得した記入不備チェックレコードと、ステップS703〜ステップS712でRAM202に記憶したチェック結果変数result[i]の値を記憶不備チェック結果リストとして、情報処理装置101に送信する。
【0122】
ステップS614において、情報処理装置101は、記入不備チェックレコードと記入不備チェック結果リストを受信し、記入不備チェックレコードは記入不備チェックテーブル(クライアント)1310に登録し、記入不備チェック結果リストは変数result[i]としてRAM202に記憶する。
【0123】
ステップS615において、情報処理装置101は、ステップS604またはステップS611で特定した撮影画像のフォームIDを検索キーとして、記入不備チェックテーブル(クライアント)1310を検索し、取得した全レコードのチェックID=iの結果カラム1311に、RAM202に記憶されている変数result[i]の値をそれぞれ登録する。本実施例においては、記入不備チェックテーブル(クライアント)1310のフォームID=1000の5レコードの結果カラム1311にフォームID=1000のチェック結果を示す変数result[i]=[OK、NG、OK、NG、OK]の値が登録される。
【0124】
ステップS616において、情報処理装置101は、現在時刻からステップS603で取得したStartTimeを引いて、処理時間を算出し、RAM202に記憶する。
【0125】
ステップS617において、情報処理装置101は、ディスプレイ211に撮影画像を表示する。
【0126】
ステップS618において、情報処理装置101は、変数result[i]にNGが存在するか判定する。
【0127】
NGが存在しない場合は、ステップS619において、情報処理装置101は、「記入不備はありませんでした。」のメッセージが記された記入不備チェック結果画面(不備なし)1010を表示する。
【0128】
NGが存在する場合は、ステップS620において、情報処理装置101は、「記入不備があります。」のメッセージが記された記入不備チェック結果画面(不備あり)1020を表示する。
【0129】
ステップS621において、情報処理装置101は、フォームID=撮影画像のフォームID、結果カラム1311=NGを検索キーとして、記入不備チェックテーブル(クライアント)1310を検索し、記入不備チェック認識領域の起点座標(X、Y)と終点座標(X、Y)を取得する。
【0130】
ステップS622において、情報処理装置101は、取得した記入不備チェック認識領域の起点座標(X、Y)と終点座標(X、Y)を対角とする矩形を撮影画像上に描き、赤で塗りつぶす。これにより、記入不備の領域を識別可能に表示することができる。
【0131】
ステップS623において、情報処理装置101は、RAM202から{StartTime/ユーザID/フォームID/チェック端末/処理時間}を取得し、サーバ102に送信する。すなわち、ステップS623は、特定された帳票フォーム識別情報をサーバ102に送信する処理の一例を示すステップである。
【0132】
ステップS624において、サーバ102は、{StartTime/ユーザID/フォームID/チェック端末/処理時間}を受信する。すなわち、ステップS624は、特定された帳票フォーム識別情報を受信する処理の一例を示すステップである。
【0133】
ステップS625において、サーバ102は、受信した{StartTime/ユーザID/フォームID/チェック端末/処理時間}をフォーム使用ログテーブル1200に1つのレコードとして登録する。このフォーム使用ログテーブル1200に記憶された{StartTime/ユーザID/フォームID/チェック端末/処理時間}は、
図5のステップS504におけるフォームリストビュー1400の作成に使用され、情報処理装置に優先的に記憶させるために用いられる優先情報として、フォームダウンロード画面800の「使用回数」「処理時間」部分に表示される。すなわち、ステップS625は、帳票の帳票フォームごとに、帳票フォーム識別情報と記入内容の認識領域と認識条件とを含む帳票フォーム定義情報を記憶し、帳票フォーム識別情報ごとに情報処理装置101に優先的に記憶させるために用いられる優先情報を管理する処理の一例を示すステップである。また、フォーム使用ログテーブル1200は、受信した帳票フォーム識別情報の履歴を記憶するテーブルの一例である。
【0134】
以上で、
図6の記入不備チェック結果取得処理の説明を終了する。この処理によって、撮影画像の記入不備チェックの結果がディスプレイ211に表示されたことになる。
【0135】
〔第2の実施形態〕
次に、複数の帳票を撮影してまとめて不備チェックを行う実施形態について説明する。第1の実施形態では情報処理装置101の外部メモリ212に帳票フォーム定義情報が記憶されている帳票について、情報処理装置101で不備チェックを実施したが、本実施形態では、情報処理装置101の外部メモリ212に帳票フォーム定義情報が記憶されている帳票に続けて撮影された帳票は、外部メモリ212に帳票フォーム定義情報が記憶されている帳票に関連する帳票であるとして、外部メモリ212に記憶されていない帳票フォーム定義情報を情報処理装置101に自動的にダウンロードする。
【0136】
関連する帳票とは、例えば、「住宅ローン申込書」に対する「火災保険申込書」のように、まとめて不備チェックを行うことが想定される帳票のことである。これにより、使用頻度の高い帳票に関連する帳票の帳票フォーム定義情報を自動的にダウンロードさせ、記入不備チェックにかかる処理を効率化することができる。
【0137】
以下、
図15〜17を参照しながら、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成、処理については説明を省略して説明する。
【0138】
なお、第1の実施形態の
図6を
図15に置き換える。また、第1の実施形態のステップと同じ処理については、同じステップ番号を付与し説明を省略する。
【0139】
図15を参照しながら、情報処理装置101の外部メモリ212に帳票フォーム定義情報が記憶されている帳票に続けて撮影された帳票の帳票フォーム定義情報を自動的にダウンロードする仕組みについて説明する。
【0140】
ステップS1501において、情報処理装置101は、カメラ215を用いて記入不備チェックを行う帳票を撮影し、画面に「続けて撮影しますか?」などのメッセージを表示し(不図示)、撮影を続行するか否かユーザに選択させる。ユーザによって、撮影続行が選択された場合、ステップS602に戻る。撮影終了が選択された場合、ステップS1502に進む。
【0141】
ステップS1502において、情報処理装置101は、撮影した帳票数を判定する。1枚の場合は第1の実施形態のケースであるため、S1503にて
図5のステップS603〜S625を実行し、本処理を終了する。複数枚の場合はステップS1504に進み、フォーム自動DL(ダウンロード)フラグに初期値の「OFF」を設定し、RAM202に記憶する。
【0142】
ステップS1505において、情報処理装置101は、フォームテーブル(クライアント)1110の全レコードを検索し、「フォーム画像」カラムに記憶されているファイルパスを用いて外部メモリ212から取り出したフォーム画像を順番に、撮影したすべての帳票画像とそれぞれ比較することで、記入不備チェックを行う帳票の帳票フォーム識別情報を特定する。
【0143】
このステップS1505は、第1の実施形態のステップS604と同様の処理であるが、第1の実施形態のステップS604では撮影した帳票画像は1枚であって、ステップS1505では複数枚である点で異なる。このステップS1505を実行することにより、撮影した複数の帳票画像のうち、情報処理装置101の外部メモリ212に一致するフォーム画像が存在する帳票画像については帳票フォーム識別情報が特定され、情報処理装置101の外部メモリ212に一致するフォーム画像が存在しない帳票画像については帳票フォーム識別情報が特定されないものとする。また、ステップS1505の検索結果であるフォームテーブル(クライアント)1110の全レコードのフォームIDをリスト化し、RAM202に記憶しておく。
【0144】
ステップS1506において、情報処理装置101は、撮影した複数の帳票画像のうち、ステップS1505にて帳票フォーム識別情報を特定でき、かつ、記入不備チェックをまだ行っていない帳票画像の有無を判定する。有る場合は、ステップS606に進み、帳票フォーム識別情報を特定できた帳票画像について、クライアント側における記入不備チェック(ステップS607)を行う。無い場合は、ステップS608に進み、帳票フォーム識別情報を特定できなかった帳票画像について、サーバ側における記入不備チェック(ステップS612)を行う。なお、帳票フォーム識別情報を特定できた帳票画像、または、帳票フォーム識別情報を特定できなかった帳票画像が複数枚存在する場合も、記入不備チェック(ステップS607、ステップS612)は、帳票画像1枚ずつに対して行う。
【0145】
ステップS1507において、情報処理装置101は、フォーム自動DLフラグに「ON」を設定し、RAM202に記憶する。これにより、以降の処理(例えば、ステップS1514)にて、フォーム自動DLフラグの値が「ON」である場合、今回ステップS602にて撮影した複数の帳票画像のうち、少なくとも1枚は情報処理装置101の外部メモリ212に一致するフォーム画像が存在したということがわかる。
【0146】
ステップS1508において、情報処理装置101は、クライアント側における記入不備チェック(ステップS607)、または、サーバ側における記入不備チェック(ステップS612)の結果を画面に表示する(
図17)。
【0147】
ステップS1509において、情報処理装置101は、直前にチェックした帳票画像の記入不備チェックの結果に「NG」データが存在しない(記入不備がなかった)ため、「記入不備はありませんでした。」のメッセージが記された記入不備チェック結果画面(不備なし)1710を表示する。
【0148】
ステップS1510において、情報処理装置101は、直前にチェックした帳票画像の記入不備チェックの結果に「NG」データが存在した(記入不備があった)ため、「記入不備はあります。」のメッセージが記された記入不備チェック結果画面(不備あり)1720を表示する。
【0149】
図17の記入不備チェック結果画面(不備なし)1710、記入不備チェック結果画面(不備あり)1720は、
図10の記入不備チェック結果画面(不備なし)1010、記入不備チェック結果画面(不備あり)1020と、「前へボタン1711」「次へボタン1712」が存在するという点で異なる。これは、撮影した帳票画像が複数であり、記入不備チェック結果画面も複数ページ存在するため、「前へボタン1711」「次へボタン1712」の押下を受付けて、記入不備チェック結果画面のページを遷移させることで、複数の帳票画像についての記入不備チェック結果を閲覧することができる。
【0150】
なお、ステップS1509とステップS1510にて表示された、「前へボタン1711」「次へボタン1712」の押下を受付けるまで、情報処理装置101は、ステップS623〜ステップS625、ステップS1511、その先へと進む。これにより、ユーザが記入不備チェック結果画面を確認している間にも、続けて撮影した帳票画像の記入不備チェックを進めることができるため、記入不備チェックにかかる処理を効率化することができる。つまり、記入不備チェック結果画面は、撮影した複数ページ分だけ、情報処理装置101に記憶し、「前へボタン1711」「次へボタン1712」の押下を受付けることにより、複数ページにわたる記入不備チェック結果画面を前後のページへと遷移させる。
【0151】
ステップS1511において、情報処理装置101は、撮影した複数の帳票画像のうち、記入不備チェックを行っていない帳票画像の有無を判定する。有る場合は、ステップS1506に戻り、記入不備チェックを行う。つまり、撮影したすべての帳票画像について、記入不備チェックを完了するまで、ステップS1506〜ステップS1511の処理を繰り返す。無い場合は、本処理を終了する。
【0152】
ステップS1512において、情報処理装置101は、ユーザID、撮影画像、比較済フォームIDリスト、フォーム自動DLフラグをサーバ102に送信する。ここで、比較済フォームIDリストとは、ステップS1505において、RAM202に記憶したフォームテーブル(クライアント)1110の全レコードのフォームIDのリストである。
【0153】
ステップS1513において、サーバ102は、ユーザID、撮影画像、比較済フォームIDリスト、フォーム自動DLフラグを受信する。
【0154】
ステップS1514において、サーバ102は、フォーム自動DLフラグの値を判定し、ONの場合は、今回ステップS602にて撮影した複数の帳票画像のうち、少なくとも1枚は情報処理装置101の外部メモリ212に一致するフォーム画像が存在した、つまり、今、ステップS612にて記入不備チェックを行った帳票は「関連する帳票である」と捉え、ステップS1515に進む。OFFの場合は、今回ステップS602にて撮影した複数の帳票画像のすべてについて、情報処理装置101の外部メモリ212に一致するフォーム画像が存在しなかった、つまり、今、ステップS612にて記入不備チェックを行った帳票は「関連する帳票ではない」と捉え、ステップS613に進む。
【0155】
ステップS1515において、サーバ102は、ステップS611で特定された帳票フォームのフォームIDを検索キーとして、フォームテーブル1100と記入不備チェックテーブル1300をそれぞれ検索し、フォーム情報とチェック定義情報を取得する。また、フォーム情報におけるフォーム画像の値にはフォーム画像ファイルが記憶されているディレクトリパスが記憶されているため、そのファイルパスを用いて、フォーム画像ファイルを取得する。
【0156】
ステップS1516において、サーバ102は、ステップS701で取得した記入不備チェックレコード、ステップS703〜ステップS712でRAM202に記憶したチェック結果変数result[i]の値を含む記憶不備チェック結果リスト、取得したフォーム情報、フォーム画像ファイル、チェック定義情報を情報処理装置101に送信する。
【0157】
ステップS1517おいて、情報処理装置101は、記入不備チェックレコード、記入不備チェック結果リスト、フォーム情報、フォーム画像ファイル、チェック定義情報を受信する。すなわち、ステップS1517は、複数の帳票の帳票フォーム識別情報のうち、少なくとも1つの帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報がクライアントに記憶されていると判定された場合、帳票フォーム定義情報がクライアントに記憶されている帳票に関連する帳票として、クライアントに記憶されていない帳票の帳票フォーム識別情報に対応する帳票フォーム定義情報をサーバ102からダウンロードする処理の一例を示すステップである。これにより、使用頻度の高い帳票に関連する帳票の帳票フォーム定義情報を自動的にダウンロードさせ、記入不備チェックにかかる処理を効率化することができる。
【0158】
ステップS1518おいて、情報処理装置101は、
図5のステップS519〜ステップS521を実行し、フォームテーブル(クライアント)1110にサーバ102から受信したフォーム情報を追加し、記入不備チェックテーブル(クライアント)1310にサーバ102から受信した記入不備チェックレコードを追加する。なお、追加したフォーム情報が、どの帳票に関連する帳票であるかを示すために、ステップS607にて記入不備チェックを行ったフォーム名の値を用いて、フォーム情報の「商品区分」カラムに「(フォーム名」の関連帳票」と設定する。
なお、
図5のステップS507にて表示されるフォームダウンロード画面1600(
図16)において、ステップS1517にてダウンロードした、使用頻度の高い帳票に関連する帳票は「商品区分」の値に含まれるフォーム名の帳票の下に表示し、関連する帳票であることを識別可能に表示する。
【0159】
以上により、利用する可能性の高い帳票フォームを表示し、情報処理装置へのダウンロードを容易にする仕組みを提供することができる。また、撮影画像の帳票フォームを特定する検索おいて、使用頻度の高い帳票フォームを先に処理することで。画像比較に要する時間を短縮できる。
【0160】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0161】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0162】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0163】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0164】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0165】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0166】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。