(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0014】
図1及び
図2を参照して、本発明に係る実施の形態の装置構成を説明する。
図1は、本実施の形態の予約管理システム1を示すブロック図である。
図2は、予約管理装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0015】
図1を参照して、本実施の形態の予約管理システム1を説明する。予約管理システム1は、予約受付サーバ20により受け付けられた顧客の予約情報を予約管理装置10にメール送信し、予約管理装置10が、そのメールを受信して予約情報を認識して管理するシステムである。
【0016】
予約管理システム1は、予約管理装置10と、予約受付サーバ20と、ユーザ端末30と、メールサーバ40と、店長端末50と、を備える。予約管理システム1の各装置は、通信ネットワークNを介して互いに接続されていている。
【0017】
通信ネットワークNは、インターネット等の通信ネットワークであり、有線通信のみならず無線通信のネットワークを含んでよい。
【0018】
予約管理装置10は、レストラン、食堂、居酒屋等の飲食店の店舗に設置された装置である。予約管理装置10の設置店の店員のうち予約管理を担当する店員を店員A1とする。店員A1は、複数人いてもよい。予約管理装置10は、予約受付サーバ20から送信された予約情報のメールを受信して、そのメール内の予約情報を認識して記憶し、店員A1による本予約登録を補助する機能を有する。
【0019】
また、予約管理装置10は、電子レジスタとして、顧客の会計時の売上データを登録する機能を有するものとして説明する。しかし、予約管理装置10が、電子レジスタとしての機能を有しない構成としてもよい。また、予約管理システム1において、複数の店舗が予約受付サーバ20を利用しており、各店舗に予約管理装置が設置されているが、1台の予約管理装置10を代表して説明する。
【0020】
予約受付サーバ20は、予約受付サービスを提供する予約受付会社が所有するサーバ装置である。予約受付サービスは、顧客が利用する店舗の飲食の仮予約の申し込みを、店舗に代わり受け付けるサービスである。本予約は、仮予約後に、予約対象の店舗の店員A1が行う。本予約が完了した時点で予約成立となる。
【0021】
予約受付サーバ20は、複数の店舗の情報を紹介し予約受付を行うWebサイトをユーザ端末30に提供している。各店舗のWebサイトでは、例えば、当該店舗の営業時間、地図、メニュー等の紹介画面と、各店舗の仮予約の予約情報入力を受け付ける予約画面と、が提供される。予約画面で入力される仮予約の予約情報は、来店日時、希望する座席、メニュー、予約した顧客の名前、人数、顧客の電話番号、顧客のメールアドレス、店舗へのメッセージ等の情報である。
【0022】
予約受付サーバ20は、ユーザ端末30から入力された予約情報を含むメールを作成し、予約対象店舗のメールアドレス宛に送信する。予約情報は、例えば、メール内の本文に含められる。メールの件名は、送信元の予約受付サーバ20の予約受付会社が識別可能な文字列とする。
【0023】
また、複数の予約受付サーバ20により、複数の予約受付サービスが提供されるものとする。このため、予約管理システム1において、予約受付サーバ20は、複数台が設けられているものとする。
【0024】
予約受付サーバ20によっては、予約情報をFAXにより受け付けるものがある。予約受付サーバ20は、顧客のFAX通信装置から予約情報の用紙イメージをFAX受信する。予約受付サーバ20には、予約受け付け対象の複数の店舗分のFAX受信用の電話回線が接続されている。各電話回線の電話番号と、各店舗とは、1対1で対応付けられている。顧客がFAX送信する用紙は、例えば、所定の記入フォームが印刷された用紙に顧客が予約情報を記入した用紙である。予約受付サーバ20は、ある1本の電話回線で顧客から予約情報をFAX受信した場合に、FAX受信した用紙イメージの画像データを取得して添付ファイルとしたメールを作成し、作成したメールをFAX受信した電話番号に対応する店舗のメールアドレス宛に送信する。
【0025】
ユーザ端末30は、顧客が所有する情報処理端末である。ユーザ端末30は、PCとするが、これに限定されるものではない。ユーザ端末30は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、タブレットPC等、通信ネットワークNに接続可能な他の端末としてもよい。
【0026】
予約受付サービスは、複数の顧客が利用するものとする。このため、予約管理システム1において、ユーザ端末30は、複数の顧客が使用する複数台が設けられているものとする。この複数台のうちの1台のユーザ端末30、及びその使用者を、顧客U1として代表して説明する。
【0027】
ユーザ端末30は、表示部、操作部を有する。ユーザ端末30は、通信ネットワークNを介して予約受付サーバ20に接続し、WebサイトのWebページ情報を受信して表示部に表示する。そして、ユーザ端末30は、顧客U1からの操作部を介する入力により、予約受付サーバ20に予約対象店舗の予約情報入力画面を要求して受信し表示部に表示する。そして、ユーザ端末30は、顧客U1からの操作部を介する予約情報の入力を受け付けて、通信ネットワークNを介して予約受付サーバ20に送信する。
【0028】
メールサーバ40は、予約管理装置10用の電子メールのサーバ装置であり、予約管理装置10の店舗のメールアドレス宛のメールを、通信ネットワークNを介して送信元から受信して記憶し、予約管理装置10からの問合せに応じて、記憶しているメールを転送する。また、メールサーバ40は、予約管理装置10から送信されたメールを、通信ネットワークNを介して宛先のメールアドレスに送信する。
【0029】
店長端末50は、予約管理装置10の店舗の店長が所有する情報処理端末である。店長端末50は、PC、携帯電話機、PDA、スマートフォン、タブレットPC等、通信ネットワークNに接続可能な情報処理端末である。店長端末50は、メール送受信機能を有し、通信ネットワークN上のメールサーバ(図示略)を介して予約管理装置10から仮予約の予約情報をメール受信する。
【0030】
次いで、
図2を参照して、予約管理装置10の内部構成を説明する。
図2に示すように、予約管理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、ROM(Read Only Memory)15と、通信部16と、記憶部17と、印刷部18と、ドロア19と、計時部19Aと、を備える。予約管理装置10の各部は、バス19Bを介して互いに接続されている。
【0031】
CPU11は、予約管理装置10の各部を制御する。CPU11は、各種プログラムのうち指定されたプログラムをROM15から読み出してRAM13に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
【0032】
CPU11は、仮予約登録プログラム151に従い、記憶部17に記憶された設定情報テーブル60を用いて、予約受付サーバ20から送信されたメールの予約情報を送信元アドレスに対応する手順で認識して、仮予約の予約情報として記憶して登録する。
【0033】
また、CPU11は、仮予約印刷プログラム152に従い、記憶部17に記憶された予約データベース80の未印刷の仮予約の予約情報を印刷する。
【0034】
また、CPU11は、本予約登録プログラム153に従い、記憶部17に記憶された予約データベース80を用いて、仮予約及び本予約された予約情報の表示、本予約の登録、予約のキャンセルを行う処理である。
【0035】
また、CPU11は、ROM15に記憶された会計処理プログラム(図示略)に応じて、顧客の会計時の会計処理を実行する。会計処理は、操作部12を介して店員からの顧客の飲食したメニュー及びその数量の入力を受け付け、請求金額を算出して表示部14に表示し、操作部12を介して店員A1からの顧客が支払ったお金の金額の入力を受け付け、お釣りを算出し、それらのメニュー、数量、金額の情報を含むレシートを印刷部18で印刷し、ドロア19の引き出し部を開放する。
【0036】
操作部12は、表示部14の画面上に形成されたタッチパネルであり、ユーザからのタッチ入力に応じた操作情報をCPU11に出力する。操作部12は、英数字等の文字、各種機能等のキータッチ入力の受け付けが可能である。また、操作部12は、英数字等の文字、各種機能等のキー入力を受け付ける複数のキーを備える構成としてもよい。
【0037】
RAM13は、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及び各種プログラムを格納するワークエリアを有する。
【0038】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ等の表示パネルを備える表示部であり、CPU11から入力される表示情報に応じて表示パネルに各種表示を行う。
【0039】
ROM15は、各種データ及び各種プログラムを記憶する読み出し専用の半導体メモリである。ROM15には、仮予約登録プログラム151、仮予約印刷プログラム152及び本予約登録プログラム153が記憶されている。
【0040】
通信部16は、通信ネットワークNに通信接続するためのネットワークカード等の通信部である。CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワークNに接続された機器と通信が可能である。
【0041】
記憶部17は、情報を読み出し及び書き込み可能に記憶するフラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、又は電池でバックアップされたRAM等の不揮発性のメモリである。記憶部17は、後述する設定情報テーブル60、メールデータベース70、予約データベース80を記憶する。
【0042】
印刷部18は、用紙に情報を印刷するサーマルプリンタ等の印刷部である。印刷部18は、CPU11の指示に従い、レシート用の情報をレシートの用紙に印刷する。また、印刷部18は、CPU11の指示に従い、仮予約の予約情報を用紙に印刷可能な構成を有するものとする。
【0043】
ドロア19は、金銭や商品券を格納する引き出し部及びその開放機構を有し、CPU11の指示に従い、開放機構により引き出し部を開放する。ドロア19が開放した引き出し部は、店員が手動で閉める。
【0044】
計時部19Aは、計時回路を備え、計時回路により計時した現在の日時情報をCPU11に出力する。
【0045】
次に、
図3〜
図5を参照して、予約管理装置10の記憶部17に記憶される情報を説明する。
図3は、設定情報テーブル60の構成を示す図である。
図4は、メールデータベース70の構成を示す図である。
図5は、予約データベース80の構成を示す図である。
【0046】
図3に示す設定情報テーブル60は、記憶部17に記憶され、仮予約に関する設定情報のテーブルである。各予約受付サーバ20は、互いに異なるメールアドレスを有する。
【0047】
設定情報テーブル60は、送信元アドレス61と、予約情報62と、認識手順63と、転送アドレス64と、を有する。送信元アドレス61は、各予約受付サーバ20から送信されるメールの送信元アドレスである。予約情報62は、送信元アドレス61のメールの予約情報が本文テキスト内にあるか添付画像内にあるかを示す情報である。
【0048】
認識手順63は、送信元アドレス61のメールの予約情報を認識して取得する手順を識別する情報である。ここでは、認識手順63が、手順1、手順2、画像認識有、画像認識無の4種類ある例を説明するが、これに限定されるものではない。
【0049】
手順1は、メールの本文テキスト内の“■”の次の行から次の“■”の前の行迄に予約情報の各項目のデータがあり、そこから予約情報を抽出する手順を示す。手順2は、メールの本文テキスト内の“:” の次の文字から同じ行の最後の文字迄に予約情報の各項目のデータがあり、そこから予約情報を抽出する手順を示す。画像認識有は、メールの添付画像データをOCR(Optical Character Recognition)処理して予約情報を認識する手順を示す。画像認識無は、メールの添付画像データをそのまま予約情報とする手順を示す。
【0050】
転送アドレス64は、送信元アドレス61のメールの転送先のメールアドレスである。ここでは、転送アドレス64が店長端末50のメールアドレスに設定されているものとするが、これに限定されるものではない。
【0051】
図4に示すメールデータベース70は、記憶部17に記憶され、予約受付サーバ20から予約管理装置10の店舗のメールアドレス宛に送信されたメールのデータを格納するデータベースである。予約管理装置10は、店舗の予約用のメールアドレス宛以外にも、業務連絡用のメールアドレス宛等のメールを受け取れるものとする。
【0052】
メールデータベース70は、メール番号71と、受信日時72と、宛先73と、差出人74と、件名75と、本文76と、画像77と、を有する。
【0053】
メール番号71は、メールデータベース70のレコード毎のメールの識別番号である。メールデータベース70は、1メールの情報が1レコードに記憶される。受信日時72は、メール番号71のメールの受信日時である。宛先73は、メール番号71のメールの宛先である。宛先73は、メール番号71のメールの宛先である。宛先73は、少なくとも予約管理装置10の店舗の予約用のメールアドレスが含まれる。
【0054】
差出人74は、メール番号71のメールの送信元アドレスである。件名75は、メール番号71のメールの件名である。本文76は、メール番号71のメールの本文テキストである。画像77は、メール番号71のメールの添付画像のテキスト化された画像データである。
【0055】
図5に示す予約データベース80は、記憶部17に記憶され、予約受付サーバ20から予約管理装置10の店舗のメールアドレス宛に送信されたメール毎(予約毎)の予約情報のデータベースである。
【0056】
予約データベース80は、受付日時81と、来店日時82と、座席83と、メニュー84と、お名前85と、人数86と、電話番号87と、メールアドレス88と、店舗へのメッセージ89と、印刷済フラグ90と、予約フラグ91と、画像印刷フラグ92と、メール番号93と、を有する。
【0057】
受付日時81は、メールによる予約の受付日時であり、ここではメールの受信日時と同じとする。来店日時82は、受付日時81の予約における顧客の来店日時である。座席83は、受付日時81の予約における顧客の座席情報(希望座席の条件)である。メニュー84は、受付日時81の予約における顧客が希望するメニューである。お名前85は、受付日時81の予約における顧客の名前である。人数86は、受付日時81の予約における顧客の人数である。電話番号87は、受付日時81の予約における顧客の電話番号である。店舗へのメッセージ89は、受付日時81の予約における店舗への要望等のメッセージである。
【0058】
印刷済フラグ90は、受付日時81の仮予約の予約情報を印刷したか否かを示すフラグであり、印刷済の場合を1とし、印刷していない場合を0とする。予約フラグ91は、受付日時81の予約の種類を示すフラグであり、仮予約を0とし、本予約を1とし、予約のキャンセルを2とする。
【0059】
画像印刷フラグ92は、受付日時81の仮予約の予約情報を画像印刷するか否かを示すフラグであり、画像印刷する場合を1とし、画像印刷しない場合を0とする。画像印刷する場合は、メールの添付画像の認識手順が画像認識無の場合である。メール番号93は、画像印刷フラグ92の画像印刷対象のメールの識別番号である。
【0060】
次に、
図6〜
図8を参照して、予約管理システム1の予約管理装置10の動作を説明する。
図6は、仮予約登録処理を示すフローチャートである。
図7は、仮予約印刷処理を示すフローチャートである。
図8は、本予約登録処理を示すフローチャートである。
【0061】
先ず、
図6を参照して、予約管理装置10で実行される仮予約登録処理を説明する。仮予約登録処理は、予約受付サーバ20から送信されたメールの予約情報を送信元アドレスに対応する手順で認識して、仮予約の予約情報として記憶して登録する処理である。予約管理装置10において、例えば、電源がオンされたことをトリガとして、CPU11は、ROM15から読み出されて適宜RAM13に展開された仮予約登録プログラム151と協働で、仮予約登録処理を実行する。
【0062】
先ず、CPU11は、通信部16、通信ネットワークNを介してメールサーバ40に問い合わせして、予約管理装置10の店舗のメールアドレス宛の新規メールがあるか否かを判別する(ステップS11)。新規メールがない場合(ステップS11;NO)、CPU11は、計時部19Aの計時情報を用いて、所定のn(n:任意の整数)分待ちし(ステップS12)、ステップS11に移行される。
【0063】
新規メールがある場合(ステップS11;YES)、CPU11は、通信ネットワークN、通信部16を介してメールサーバ40から新規メールを受信し、受信したメールについて通常のメール処理を行う(ステップS13)。ステップS13の通常のメール処理では、添付画像データがある場合にテキスト化され、新規メールの受信日時、宛先、差出人、件名、本文のテキストデータ、添付画像データのテキスト化データが、記憶部17のメールデータベース70の新規のメール番号71のレコードの受信日時72、宛先73、差出人74、件名75、本文76、画像77に追加される。メールデータベース70の各レコードのメールは、メーラーにより閲覧可能となる。
【0064】
そして、CPU11は、記憶部17に記憶されている設定情報テーブル60を参照し、ステップS11で受信された新規メールの送信元アドレスが、予約受付のメールアドレスを示す送信元アドレス61であるか否かを判別する(ステップS14)。予約受付アドレスでない場合(ステップS14;NO)、ステップS11に移行される。予約受付アドレスである場合(ステップS14;YES)、CPU11は、ステップS11で受信された新規メールを既読設定にする(ステップS15)。
【0065】
そして、CPU11は、ステップS11で受信されたメールの送信元アドレス61に対応する予約情報62が本文テキストか否かを判別する(ステップS16)。予約情報62が本文テキストである場合(ステップS16;YES)、CPU11は、予約情報62に対応する認識手順63が手順1であるか否かを判別する(ステップS17)。手順1である場合(ステップS17;YES)、CPU11は、ステップS11で受信されたメールに対応するメールデータベース70の本文76において、“■”の次の行からその次の“■”の前の行までの予約情報の各項目の文字情報を認識して取得する(ステップS18)。
【0066】
手順2である場合(ステップS17;NO)、CPU11は、ステップS11で受信されたメールに対応する本文76において、“:”の次の文字から同じ行の最後の文字までの文字情報を認識して取得する(ステップS19)。
【0067】
予約情報62が本文テキストでない場合(ステップS16;NO)、CPU11は、予約情報62に対応する認識手順63が画像認識有であるか否かを判別する(ステップS120)。画像認識有である場合(ステップS20;YES)、CPU11は、ステップS11で受信されたメールに対応するメールデータベース70の画像77を読み出して、画像データのイメージに変換し、そのイメージをOCR処理して予約情報の各項目の文字情報を取得する(ステップS21)。ステップS21では、例えば、OCR処理した文字情報から手順1又は手順2と同様の手順で予約情報の各項目が取得される。
【0068】
画像認識無である場合(ステップS20;NO)、CPU11は、ステップS11で受信されたメールに対応するメールデータベース70の受信日時72及びメール番号71を読み出して、予約データベース80の画像印刷フラグ92を1に設定する(ステップS22)。
【0069】
そして、CPU11は、ステップS18,S19,S21又はS22で取得した文字情報を予約データベース80の新規レコードの対応する項目に格納し、そのレコードの予約フラグ91及び印刷済フラグ90に0を設定する(ステップS23)。ステップS23では、ステップS18,S19,S21で取得された受付日時、来店日時、座席、メニュー、お名前、人数、電話番号、メールアドレス、店舗へのメッセージが、順に、受付日時81、来店日時82、座席83、メニュー84、お名前85、人数86、電話番号87、メールアドレス88、店舗へのメッセージ89に格納される。また、ステップS22で取得されたメール番号71は、メール番号93に格納される。また、ステップS22で取得された受信日時72は、受付日時81に格納される。
【0070】
そして、CPU11は、設定情報テーブル60を参照し、ステップS11で受信されたメールの送信元アドレス61に対応する転送アドレス64があるか否かを判別する(ステップS24)。転送アドレス64がない場合(ステップS24;NO)、ステップS11に移行される。
【0071】
転送アドレス64がある場合(ステップS24;YES)、CPU11は、ステップS11で受信されたメールと、対応する予約データベース80の新規レコードの予約情報とを、通信部16、通信ネットワークNを介してステップS24で取得した転送アドレスに転送し(ステップS25)、ステップS11に移行される。
【0072】
次いで、
図7を参照して、予約管理装置10で実行される仮予約印刷処理を説明する。仮予約印刷処理は、予約データベース80の未印刷の仮予約の予約情報を印刷する処理である。予約管理装置10において、例えば、電源がオンされたことをトリガとして、CPU11は、ROM15から読み出されて適宜RAM13に展開された仮予約印刷プログラム152と協働で、仮予約印刷処理を実行する。
【0073】
先ず、CPU11は、記憶部17に記憶された予約データベース80を参照して、印刷済フラグ90が0のレコードを検索する(ステップS31)。そして、CPU11は、ステップS31でレコードが検索されたか否かを判別する(ステップS32)。レコードが検索されていない場合(ステップS32;NO)、ステップS31に移行される。
【0074】
レコードが検索された場合(ステップS32;YES)、CPU11は、ステップS31で検索されたレコードの画像印刷フラグ92が1であるか否かを判別する(ステップS33)。画像印刷フラグ92が0である場合(ステップS33;NO)、CPU11は、ステップS31で検索されたレコードの予約情報の受付日時81〜店舗へのメッセージ89を印刷部18に印刷させる(ステップS34)。
【0075】
画像印刷フラグ92が1である場合(ステップS33;YES)、CPU11は、ステップS31で検索されたレコードのメール番号93のメールデータベース70の画像77を読み出して、画像データのイメージに変換し、このイメージを受付日時81とともに印刷部18に印刷させる(ステップS35)。そして、CPU11は、ステップS31で検索されたレコードの印刷済フラグに1を設定し(ステップS36)、ステップS31に移行される。
【0076】
店員A1は、仮予約印刷処理により印刷された予約情報の用紙を目視により確認し、電話により顧客に連絡して予約を確認し、後述する本予約登録処理を実行し、本予約の登録又は予約のキャンセルの入力を行う。
【0077】
次いで、
図8を参照して、予約管理装置10で実行される本予約登録処理を説明する。本予約登録処理は、仮予約及び本予約された予約情報の表示、本予約の登録、予約のキャンセルを行う処理である。予約管理装置10において、例えば、操作部12を介して店員A1から本予約登録処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、ROM15から読み出されて適宜RAM13に展開された本予約登録プログラム153と協働で、本予約登録処理を実行する。
【0078】
先ず、CPU11は、記憶部17に記憶された予約データベース80を参照して、各予約の予約情報を含む予約確認画面を表示部14に表示し、操作部12を介して店員A1から入力された入力情報を受け付ける(ステップS41)。ステップS41での入力情報は、予約確認画面の表示する予約情報変更等の操作情報と、本予約開始及び本予約対象の予約選択入力の本予約入力情報と、予約キャンセル開始及び予約キャンセル対象の予約選択入力の予約キャンセル入力情報と、本予約登録処理の終了入力情報と、のいずれかであるものとする。
【0079】
また、仮予約登録済の予約情報は、座席が確定していない。ステップS41で表示される予約確認画面は、例えば、予約確認画面は、仮予約登録済の予約情報及び本予約登録済の予約情報を時系列にスケジュール表示する画面である。また、予約確認画面が、仮予約登録済の予約情報と別に、本予約登録済の予約情報を座席毎に表示する画面としたり、本予約登録済の予約情報を座席毎に時系列にスケジュール表示する画面としてもよい。
【0080】
そして、CPU11は、ステップS41の入力情報が本予約入力情報であるか否かを判別する(ステップS42)。本予約入力情報である場合(ステップS42;YES)、CPU11は、本予約入力された入力情報の選択された予約の予約情報を入力するための本予約画面を表示部14に表示し、操作部12を介して店員A1から入力された入力情報を受け付ける(ステップS43)。ステップS43での入力情報は、店員A1による顧客への予約確認の電話に応じて、予約データベース80の選択された予約のレコードの来店日時82〜店舗へのメッセージ89の変更入力情報等である。例えば、座席83の仮予約の希望座席から、店員A1が予約確定した座席の座席番号に変更する情報である。また、仮予約の予約情報が画像認識により取得された場合に、ステップS43での入力情報は、予約情報の誤認識された文字情報の修正入力情報も含む。また、仮予約の予約情報が画像印刷された場合に、ステップS43での入力情報は、予約情報の空いている項目の文字入力情報も含む。
【0081】
そして、CPU11は、ステップS43の入力情報を予約データベース80の選択された予約のレコードの対応する項目に格納し、このレコードの予約フラグ91に1を設定して本予約登録を行い(ステップS44)、ステップS41に移行される。
【0082】
本予約入力情報でない場合(ステップS42;NO)、CPU11は、ステップS41の入力情報が予約キャンセル入力情報であるか否かを判別する(ステップS45)。予約キャンセル入力情報である場合(ステップS45;YES)、CPU11は、予約キャンセル入力された入力情報の予約データベース80の選択された予約のレコードの予約フラグ91に2を設定して予約キャンセルを行い(ステップS46)、ステップS41に移行される。
【0083】
予約キャンセル入力情報でない場合(ステップS45;NO)、CPU11は、ステップS41の入力情報が本予約処理の終了指示入力情報であるか否かを判別する(ステップS47)。本予約処理の終了指示入力情報である場合(ステップS47;YES)、本予約登録処理を終了する。
【0084】
本予約処理の終了指示入力でない場合(ステップS47;NO)、ステップS41の入力情報が予約確認画面の操作情報であり、CPU11は、ステップS41の入力情報に応じて、予約確認画面を変更し(ステップS48)、ステップS41に移行される。
【0085】
以上、本実施の形態によれば、予約管理装置10において、通信部16を介して自店舗の飲食の予約に関する予約情報を、送信元アドレスに応じて予め設定された形式で含むメールを受信し、CPU11は、記憶部17に記憶された設定情報テーブル60の予約情報62及び認識手順63を用いて、通信部16により受信されたメールの送信元アドレス61に対応する手順で当該メールから予約情報を認識し、当該予約情報を予約データベース80として記憶部17に記憶する。このため、送信元アドレスに対応する形式でメールに含まれる予約情報を容易に認識して管理できる。特に、送信元(予約受付サーバ20)が複数あり、それぞれ予約情報が異なる形式でメールに含められている場合に効果的である。
【0086】
また、CPU11は、認識した予約情報を印刷部18に印刷させる。このため、店員A1は、印刷された仮予約の予約情報を目視により容易に確認でき、印刷された予約情報を確認しつつ本予約の確認のために顧客に容易に電話することができる。
【0087】
また、設定情報テーブル60は、送信元アドレス61に対応して、本文テキストの予約情報62に対応する認識手順63を含む。CPU11は、受信されたメールの送信元アドレスが本文テキストの予約情報62の認識手順63に対応する場合に、当該認識手順63の手順1又は手順2に応じて、当該メールの本文の所定位置から予約情報を認識する。このため、メールの本文テキストから予約情報を容易に認識できる。
【0088】
また、設定情報テーブル60は、送信元アドレス61に対応して、添付画像の予約情報62に対応する認識手順63を含む。CPU11は、受信されたメールの送信元アドレスが添付画像の予約情報62の画像認識有の認識手順63に対応する場合に、当該認識手順63の画像認識有に応じて、当該メールに添付された画像データを画像認識して文字情報としての予約情報を認識する。このため、メールに添付された画像データから予約情報を容易に認識できる。
【0089】
また、設定情報テーブル60は、送信元アドレス61に対応する予約情報の転送アドレス64を含む。CPU11は、通信部16により受信されたメールの送信元アドレスが転送アドレス64に対応する場合に、認識した予約情報を、通信部16を介して当該転送アドレスに送信させる。このため、転送アドレスが送信される店長端末50において予約情報を表示することにより、店長が予約情報を目視により容易に確認できる。
【0090】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROM15を使用した例を開示したが、この例に限定されない。
その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0091】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る予約管理装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0092】
上記実施の形態では、予約管理装置10が、飲食店のサービスとしての飲食の予約の予約情報をメール受信する構成としたが、これに限定されるものではない。予約としては、例えば、医院、治療院等の治療や、スタジオ、施設等の貸し出し等のサービスの予約としてもよい。
【0093】
また、上記実施の形態における予約管理システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0094】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
サービスの予約に関する予約情報を、送信元アドレスに応じて予め設定された形式で含むメールを受信する通信部と、
前記メールから予約情報を認識する手順を示す認識手順情報を送信元アドレスに対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された認識手順情報を用いて、前記通信部により受信されたメールの送信元アドレスに対応する手順で当該メールから予約情報を認識し、当該予約情報を前記記憶部に記憶する制御部と、を備える予約管理装置。
<請求項2>
印刷部を備え、
前記制御部は、前記認識した予約情報を前記印刷部に印刷させる請求項1に記載の予約管理装置。
<請求項3>
前記認識手順情報は、所定の送信元アドレスに対応して、前記メールの本文テキストの予約情報を認識する手順の識別情報を含み、
前記制御部は、前記通信部により受信されたメールの送信元アドレスが本文テキストの予約情報を認識する認識手順情報に対応する場合に、当該認識手順情報に応じて、当該メールの本文の所定位置のテキストから予約情報を認識する請求項1又は2に記載の予約管理装置。
<請求項4>
前記認識手順情報は、所定の送信元アドレスに対応して、前記メールに添付された画像データから予約情報を画像認識する手順の識別情報が含まれ、
前記認識手順情報は、前記通信部により受信されたメールの送信元アドレスが画像データの予約情報を画像認識する認識手順情報に対応する場合に、当該認識手順情報に応じて、当該メールに添付された画像データを画像認識して文字情報としての予約情報を認識する請求項1から3のいずれか一項に記載の予約管理装置。
<請求項5>
前記記憶部は、送信元アドレスに対応する予約情報の転送アドレスを記憶し、
前記制御部は、前記通信部により受信されたメールの送信元アドレスが前記記憶部に記憶された転送アドレスに対応する場合に、前記認識した予約情報を、前記通信部を介して当該転送アドレスに送信させる請求項1から4のいずれか一項に記載の予約管理装置。
<請求項6>
コンピュータを、
サービスの予約に関する予約情報を、送信元アドレスに応じて予め設定された形式で含むメールを受信する通信部、
前記メールから予約情報を認識する手順を示す認識手順情報を送信元アドレスに対応付けて記憶する記憶部、
前記記憶部に記憶された認識手順情報を用いて、前記通信部により受信されたメールの送信元アドレスに対応する手順で当該メールから予約情報を認識し、当該予約情報を前記記憶部に記憶する制御部、
として機能させるためのプログラム。