特許 5967231 粘着テープ及び後処理テープ付き使い捨ておむつ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】5967231

(24)【登録日】2016年7月15日

(45)【発行日】2016年8月10日

(54)【発明の名称】粘着テープ及び後処理テープ付き使い捨ておむつ

(51)【国際特許分類】

   A61F 13/551 20060101AFI20160728BHJP

   A61F 13/58 20060101ALI20160728BHJP

【ＦＩ】

   A61F13/551 100

   A61F13/58

【請求項の数】2

【全頁数】15

(21)【出願番号】特願2015-10011(P2015-10011)

(22)【出願日】2015年1月22日

(62)【分割の表示】特願2011-12840(P2011-12840)の分割

【原出願日】2011年1月25日

(65)【公開番号】特開2015-110000(P2015-110000A)

(43)【公開日】2015年6月18日

【審査請求日】2015年1月22日

(73)【特許権者】

【識別番号】000122298

【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100116850

【弁理士】

【氏名又は名称】廣瀬 隆行

(74)【代理人】

【識別番号】100165847

【弁理士】

【氏名又は名称】関 大祐

(72)【発明者】

【氏名】越智 守

【審査官】 北村 龍平

(56)【参考文献】

【文献】 特開平０７−１５７７２８（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開平０８−０８４７４６（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００１−１１２８１８（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００４−２９８４５９（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開平０９−０２０３６２（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ａ６１Ｆ １３／１５ − １３／８４

Ａ６１Ｌ １５／１６ − １５／６４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

対象物（１００）に接着される粘着テープであって，
前記粘着テープは，Ｚ状に折り畳まれた状態において，
前記対象物（１００）に接着される基底片（１）と，
前記基底片（１）と連続し，前記基底片（１）に対向する面に粘着層を有する中間片（２）と，
前記中間片（２）と連続し，前記中間片（２）と対向する面に粘着層を有する最上片（３）とに区分され，
前記中間片（２）の長手方向の半分の位置より前記基底片（１）と連続する連結点（６１）側の位置に，前記基底片（１）と前記中間片（２）とを前記中間片（２）の粘着層の保持力と比較してより強固に固着する複数の固着部（２１）が形成されており，
前記複数の固着部（２１）のうちの少なくとも一つは，前記連結点（６１）から所定間隔離れた位置に形成され，各固着部（２１）は間隔を空けて設けられたものであり，
前記中間片（２）及び前記最上片（３）が，引き伸ばされた状態で，前記対象物（１００）をくるむことにより，前記対象物（１００）を丸めた状態に保持する
粘着テープ。

【請求項2】

使い捨ておむつ（１００）の廃棄時に使い捨ておむつを丸めた状態で保持するための後処理テープ（２００）が取り付けられた後処理テープ付き使い捨ておむつであって，
前記後処理テープ（２００）は，Ｚ状に折り畳まれた状態において，
前記使い捨ておむつ（１００）に接着される基底片（１）と，
前記基底片（１）と連続し，前記基底片（１）に対向する面に粘着層を有する中間片（２）と，
前記中間片（２）と連続し，前記中間片（２）と対向する面に粘着層を有する最上片（３）とに区分され，
前記中間片（２）の長手方向の半分の位置より前記基底片（１）と連続する連結点（６１）側の位置に，前記基底片（１）と前記中間片（２）とを前記中間片（２）の粘着層の保持力と比較してより強固に固着する複数の固着部（２１）が形成されており，
前記複数の固着部（２１）のうちの少なくとも一つは，前記連結点（６１）から所定間隔離れた位置に形成され，各固着部（２１）は間隔を空けて設けられたものであり，
前記中間片（２）及び前記最上片（３）が，引き伸ばされた状態で，使い捨ておむつ（１００）をくるむことにより，使い捨ておむつ（１００）を丸めた状態に保持する
後処理テープ付き使い捨ておむつ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は，対象物に接着される粘着テープに関する。具体的に説明すると，本発明の粘着テープは，使い捨ておむつの廃棄時に，使い捨ておむつを丸めた状態で保持するための後処理テープである。また，本発明は，後処理テープが取り付けられた後処理テープ付き使い捨ておむつに関する。

【背景技術】

【0002】

従来から，使い捨ておむつに取り付けられる後処理テープが知られている。後処理テープは，コンパクトに丸められた使用後の使い捨ておむつを，丸めた状態に保持するために，おむつを巻き止める機能を有する。

【0003】

一般的な使い捨ておむつの後処理テープは，おむつに接着する基底片と，基底片に連続する中間片と，中間片に連続する最上片とを有し，各片の連結点において折り返されてＺ状に折り畳まれた状態で，おむつの外面に接着される（特許文献１）。基底片と中間片の間，及び中間片と最上片の間は剥離可能に接着され，基底片とおむつの外面は通常の使用によっては剥離しないように接着されている。しかし，最上片を摘まんで，最上片と中間片を剥離させ，中間片と基底片を剥離させた後に，再び，最上片と中間片を剥離させた方向に力を加えると，基底片が，おむつの外面から剥離してしまうという問題があった。すなわち，後処理テープの基底片は，中間片との連結点側から最も剥離し易くなっており，この連結点側から引っ張られると，容易におむつの外面から剥離してしまう。

【0004】

上記従来の課題を解決するために，中間片を基底片の連結点における保持力を補強するための構造を有する後処理テープが提案されている（特許文献２）。特許文献２に開示され技術においては，例えば，中間片を延出させて，中間片の一部をおむつの外面に接着させる。このように，中間片の一部がおむつに接着しているため，最上片と中間片が展開されたのち，再び最上片と中間片を剥離させる方向と同一方向に引っ張られた場合であっても，基底片がおむつから容易に剥離する事態を防止できる。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】特開平７−１５７７２８号公報

【特許文献2】国際公開公報ＷＯ２００１−１３８４２号パンフレット

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

しかしながら，例えば特許文献２に開示された後処理テープは，中間片の中頃において，中間片と基底片が連結しているため，中間片と最上片によってなる展開自由片が，通常のＺ状に折り畳まれる後処理テープより短くなってしまうという問題があった。展開自由片が短いと，おむつを丸めた後に，おむつの腰周り端を越えて，おむつ本体側の外面に展開自由片を接着させにくくなる。従って，従来の後処理テープは，使用後のおむつをコンパクトに丸めた状態で維持するという後処理テープ本来の機能を損なうものであった。

【0007】

このような事態を解消するために，後処理テープを配設する位置をおむつの腹周り端に近づけることが考えられるが，一般的に，おむつの腹周り端は薄い素材で形成されているため，ビニールのような硬い素材で形成された後処理テープが配設されていると，着用者に違和感を与えるという問題がある。また，後処理テープ全体の長さ（特に中間片の長さ）を長くする方法も考えられるが，その全長を長くするにつれて，後処理テープを折り畳んだ状態の全長も長くなってしまうため，着用時において後処理テープが被服に引っ掛かり易くなったり，着用者に違和感を与えたり，おむつの見た目が悪くなってしまうという問題がある。

【0008】

さらに，特許文献２に開示された後処理テープのように，中間片を延出させて後処理テープの剥離を防止する構成では，少なくとも，基底片と中間片を別体として形成する必要があり，その構成が複雑になってしまうという問題があった。また，特許文献２に開示された後処理テープは，その構成が複雑であるため，このような構成を有する後処理テープを製造しようとすると，改めて後処理テープを設計しなおす必要があった。つまり，従来から使用されている単純にＺ状に折り畳まれた後処理テープや，その製造ラインを再利用し，後処理テープの剥離を防止するための処理を施すことができないという問題があった。このことは，後処理テープの製造コストの増加につながる。

【課題を解決するための手段】

【0009】

本発明者は，上記従来技術の問題を解消するために鋭意検討した結果，Ｚ状折り畳まれた後処理テープの基底片と中間片の連結点近傍をより強固に固着させ，中間片及び最上片が引き伸ばされる際の作用点の位置を，基底片と中間片の連結点からずらすことにより，基底片がおむつから剥離する事態を効果的に防止できるという知見を得た。

【0010】

そして，上記知見に基づけば，従来の課題が解決できることに想到し，本発明を完成させた。上記知見に基づく技術的思想は，使い捨ておむつに接着された後処理テープだけでなく，接着された対象物を丸めた状態に保持するための粘着テープに広く適用することができる。具体的に，本発明は，以下の構成を有する。

【0011】

本発明の第１の側面は，対象物を丸めた状態に保持するための粘着テープである。
本発明に係る粘着テープは，Ｚ状に折り畳まれた状態において，基底片１と，中間片２と，最上片３とに区分される。これらの，基底片１，中間片２，及び最上片３は，一体的に形成されることにより連続するものであってもよいし，それぞれ別体として構成され各片が接着されることにより連続するものであってもよい。
基底片１は，対象物１００に接着される片である，
中間片２は，基底片１と連続し，基底片１に対向する面に粘着層を有する片である。
最上片３は，中間片２と連続し，中間片２と対向する面に粘着層を有する片である。
そして，中間片２は，その長手方向の半分の位置より基底片１と連続する連結点側の位置において，中間片２の粘着層の保持力と比較してより強固に基底片１と固着されている。
このようにして形成された粘着テープは，Ｚ状に折り畳まれた状態から，中間片２及び最上片３が，引き伸ばされた状態で，対象物１００をくるむことにより，対象物１００を丸めた状態に保持する。

【0012】

本発明は，このように基底片１と中間片２の一部をより強固に固着させることによって，中間片及び最上片が引き伸ばされる際の作用点の位置を，基底片１と中間片２の連結点からずらすことができる。粘着テープが対象物から最も剥離しやすい点は，基底片１と中間片２の連結点であるため，粘着テープが展開される際の作用点の位置をその連結点からずらすことができれば，粘着テープが対象物から剥離する事態を効果的に防止できる。
また，本発明は，基底片１と中間片２の一部を強固に固着させるだけで粘着テープの剥離を防止できるため，中間片と最上片によってなる展開自由片が短くなってしまうことを防止できる。従って，本発明に構成によれば，おむつに取り付けられる粘着テープ本来の機能を損なうこともない。
さらに，本発明は，基底片１と中間片２の一部を強固に固着させるだけで粘着テープの剥離を防止できるため，例えば，従来から使用されている単純にＺ状に折り畳まれた粘着テープの基底片と中間片の一部を強固に固着させることで，本発明を製造できる。従って，従来の粘着テープや，その製造ラインを再利用でき，粘着テープの製造コストを低下させることができる。

【0013】

本発明に係る粘着テープにおいては，中間片２は，長手方向の半分の位置より基底片１と連続する連結点側の所定位置から基底片１との連結点まで，中間片２の粘着層の保持力と比較してより強固に基底片１と固着されていてもよい。

【0014】

このように，基底片１と中間片２が，その連結点にわたり強固に固着されていることにより，基底片１と中間片２の固着された部分が剥離することを防止できる。

【0015】

本発明に係る粘着テープは，中間片２の長手方向の半分の位置より基底片１と連続する連結点側の位置において，中間片２の最上片３と対向する面に重畳するように，中間片２と直交する向きで配設された固着片４を更に有するものであってもよい。この場合において，固着片４の長手方向の長さは，中間片２の短手方向の長さより長い。また，固着片４は，中間片２の最上片３と対向する面と，対象物１００に接着される。これにより，中間片２は，長手方向の半分の位置より基底片１と連続する連結点側の位置において，中間片２の粘着層の保持力と比較してより強固に基底片１と固着されることとしてもよい。

【0016】

このように，基底片１，中間片２，及び最上片３からなる粘着テープ本体の他に，固着片４を形成し，固着片４を中間片２に重畳させて配設することによっても，本発明の課題を達成することができる。すなわち，固着片４を配設することにより，粘着テープが展開される際の作用点を，基底片１と中間片２の連結点からずらすことができる。また，従来の粘着テープの中間片に重畳して固着片４を配設することができるため，従来の粘着テープ及びその製造ラインを再利用することができる。

【0017】

本発明に係る粘着テープにおいては，中間片２は，長手方向の半分の位置より基底片１と連続する連結点側の複数の位置において，中間片２の粘着層の保持力と比較してより強固に基底片１と固着されていてもよい。また，例えば，基底片１と中間片２を強固に固着する複数の固着部２１は，それぞれ異なる保持力を有するものであってもよい。

【0018】

固着部２１が複数形成されていることにより，例えば，基底片１と中間片２の連結点からより遠い位置に形成された固着部２１において基底部１と中間片２が剥離した際に，粘着テープの使用者に対して，基底片１と中間片２が剥離する感覚を与えることができる。つまり，中間片２の粘着層が基底片１から剥離する際の感覚と，固着部２１において中間片２が基底片１から剥離する際の感覚は異なるため，使用者は，固着部２１において中間片２が基底片１から剥離した後は，慎重に，中間片２を基底片１から剥がすようになる。このように，粘着テープを展開させる作業を使用者に慎重に行わせることができれば，結果として，粘着テープが対象物から剥離する事態を防止できる。

【0019】

本発明の第２の側面は，使い捨ておむつ１００の廃棄時に使い捨ておむつを丸めた状態で保持するための後処理テープ２００が取り付けられた後処理テープ付き使い捨ておむつである。
後処理テープ２００は，Ｚ状に折り畳まれた状態において，基底片１と，中間片２と，最上片３とに区分される。これらの，基底片１，中間片２，及び最上片３は，一体的に形成されることにより連続するものであってもよいし，それぞれ別体として構成され各片が接着されることにより連続するものであってもよい。
基底片１は，使い捨ておむつ１００に接着される片である。
中間片２は，基底片１と連続し，基底片１に対向する面に粘着層を有する片である。
最上片３は，中間片２と連続し，中間片２と対向する面に粘着層を有する片である。
そして，中間片２は，長手方向の半分の位置より基底片１と連続する連結点側の位置において，中間片２の粘着層の保持力と比較してより強固に基底片１と固着されている。
このように形成された後処理テープは，中間片２及び最上片３が，引き伸ばされた状態で，使い捨ておむつ１００をくるむことにより，使い捨ておむつ１００を丸めた状態に保持する。

【0020】

このように，本発明は，具体的には，使い捨ておむつの廃棄時に使い捨ておむつを丸めた状態で保持するための後処理テープ２００，及び後処理テープ２００が取り付けられた使い捨ておむつ１００に適用することが好ましい。

【図面の簡単な説明】

【0021】

【図1】図１は，本発明が適用された後処理テープ付き使い捨ておむつの例を示す概略斜視図であり，使い捨ておむつを背面から見た状態を示している。

【図2】図２は，使い捨ておむつが，後処理テープによって丸めた状態に保持された例を示す概略斜視図である。

【図3】図３は，本発明の第１の実施形態を説明するための図であり，折り畳まれた状態の後処理テープの厚み方向の断面形状の例を示す概略断面図である。

【図4】図４は，本発明の第１の実施形態の動作例を示す概略図である。

【図5】図５は，本発明の第２の実施形態を説明するための図であり，折り畳まれた状態の後処理テープの厚み方向の断面形状の例を示す概略断面図である。

【図6】図６は，本発明の第３の実施形態を説明するための図であり，折り畳まれた状態の後処理テープの厚み方向の断面形状の例を示す概略断面図である。

【図7】図７は，本発明の第４の実施形態を説明するための図であり，折り畳まれた状態の後処理テープの厚み方向の断面形状の例を示す概略断面図である。

【図8】図８は，本発明の第５の実施形態を説明するための図であり，折り畳まれた状態の後処理テープの厚み方向の断面形状の例を示す概略断面図である。

【図9】図９は，本発明の第６の実施形態を説明するための図であり，折り畳まれた状態の後処理テープの厚み方向の断面形状の例を示す概略断面図である。

【発明を実施するための形態】

【0022】

以下，図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は，以下に説明する形態に限定されるものではなく，以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。

【0023】

以下では，粘着テープ付きの対象物の例として，具体的に，後処理テープ付き使い捨ておむつについて説明する。

【0024】

ただし，粘着テープ，及び粘着テープ付きの対象物は，後処理テープ付き使い捨ておむつには限定されない。粘着テープが取り付けられる対象物には，例えば収納時又は廃棄時に，コンパクトに丸めた状態で保持されることが好ましい物品が含まれる。粘着テープが取り付けられる対象物には，例えば，廃棄時に丸めた状態に保持される使い捨て用のゴミ袋や，収納時に丸めた状態に保持される寝袋が含まれる。

【0025】

なお，本明細書において「裏面」とは，後処理テープが折り畳まれた状態において，使い捨ておむつ側の面（図下方の面）を意味し，「表面」とは，「裏面」と反対側の面（図上方の面）を意味する。

【0026】

（１．使い捨ておむつの全体構成）
使い捨ておむつには，例えば乳幼児や高齢者用のおむつが含まれる。使い捨ておむつは，吸収体と，吸収体の表面を被覆するトップシートと，吸収体の裏面を被覆するバックシートを基本構造とする。このような基本構造を有する使い捨てのおむつには，例えば，予めパンツ型に形成されたパンツ型のおむつや，着用者の胴回りを覆うサイドフラップに固定テープが設けられたテープ型のおむつが含まれる。

【0027】

図１は，本発明が適用された後処理テープ付き使い捨ておむつの例を示す概略斜視図であり，使い捨ておむつを背面から見た状態を示している。図１に示されるように，使い捨ておむつ１００の背面には，後処理テープ２００が折り畳まれた状態で取り付けられている。後処理テープ２００は，一般的に，使い捨ておむつ１００の腰周り伸縮材１０１が配設された位置より下方のおむつ本体１０２の外面に，上下方向に向けて取り付けられる。

【0028】

おむつ本体１０２は，基本的には，吸収体と，吸収体の上面を被覆する液透過性のトップシートと，吸収体の下面を被覆する液不透過性のバックシートから構成され，比較的層が厚くなっている。一方，腰周り伸縮材１０１が配設された位置は，吸収体，トップシート，及びバックシートが形成されておらず，比較的層が薄くなっている。このため，後処理テープ２００は，比較的層の厚いおむつ本体１０２の外面に取り付けられることが好ましい。

【0029】

図２は，使い捨ておむつがコンパクトに丸められ，後処理テープによって丸めた状態に保持された例を示す概略斜視図である。後処理テープ２００は，まず，折り畳まれた状態から，最上片３が摘ままれ，基底片１，中間片２，及び最上片３が，略一直線上となるように展開される。そして，展開された後処理テープ２００は，使い捨ておむつ１００の腰周り端１０３を越え，最上片３に形成された粘着層３ａが，おむつ本体１０２に接着されることにより，使い捨ておむつ１００を丸めた状態に保持する。

【0030】

後処理テープ２００は，基本的には，基底片１が常時おむつ本体１０２の外面に接着されており，基底片１，中間片２，及び最上片３が連続的に形成されることにより後処理テープ２００を構成する。後処理テープ２００は，最上片３が摘まれて引き伸ばされると，中間片２及び最上片３が展開自由片５となる。

【0031】

後処理テープ２００の全長は，例えば，１５０ｍｍ〜２４０ｍｍで形成される。また，後処理テープ２００を形成する基底片１，中間片２，及び最上片３の長手方向の長さは，それぞれ，例えば，３０ｍｍ〜８０ｍｍで形成される。後処理テープ２００の展開自由片５は，使い捨ておむつ１００を丸めた状態に維持することを考慮すると，６０ｍｍ〜１６０ｍｍの長さを有することが好ましい。また，基底片１，中間片２，及び最上片３の長手方向の長さの長さは，後処理テープ２００の全長を等分したものであってもよい。特に，基底片１は６５ｍｍ，中間片２は６５ｍｍ，最上片３は５０ｍｍで，それぞれ形成されていることが好ましい。また，後処理テープ２００を形成する基底片１，中間片２，及び最上片３の厚みは，それぞれ，例えば２０〜２００μｍ，好ましくは４０〜１５０μｍで形成される。また，後処理テープ２００を形成する素材は，おむつに用いられる場合，ポリエチレンテレフタラート（ＰＥＴ）や，ポリプロピレン（ＰＰ）であることが好ましい。

【0032】

（２．後処理テープの構成）
以下，図３から図８を参照して，使い捨ておむつ１００の外面に取り付けられた後処理テープ２００の構成について説明する。後処理テープ２００は，前述の通り薄いフィルム状のテープであるが，図３から図８においては，後処理テープの構成を分り易く示すため，概念的に厚みをもたせて作図を行った。

【0033】

（２−１．第１の実施形態）
図３は，本発明に係る後処理テープ２００の第１の実施形態を示している。第１の実施形態は，基底片１，中間片２，及び最上片３が一体的に連続して形成され，基底片１と中間片２が，これらの長手方向の半分の位置より基底片１と連続する第１の連結点側の位置に形成された固着部２１において強固に固着された実施の形態である。

【0034】

第１の実施例において，後処理テープ２００は，基底片１の一端と中間片２の一端が一体的に連続し，中間片２の他端と最上片の一端が一体的に連続しており，基底片１の他端と最上片３の他端は開放端となっている。基底片１の開放端と最上片３の開放端は，それぞれ，後処理テープ２００の先端に相当する。

【0035】

後処理テープ２００は，基底片１と中間片２の連結点である第１の連結点６１，及び中間片２と最上片３の連結点である第２の連結点６２において折り返される。つまり，後処理テープ２００は，第１の連結点６１において図３のＤ１方向に向かって折り返され，第２の連結点６２において図３のＤ１方向とは反対の方向であるＤ２方向に向かって折り返される。このようにして，後処理テープ２００は，Ｚ状に折り畳み可能となっている。後処理テープ２００は，Ｚ状に折り畳まれると，基底片１の表面と中間片２の裏面，及び中間片２の表面と最上片３の裏面が接する状態となる。

【0036】

図３に示す例では，後処理テープ２００が折り畳まれた状態において，基底片１のおむつを接着する面である裏面，中間片２の基底片１と対向する面である裏面，及び最上片３の中間片２と対向する面である裏面には，それぞれ粘着層１ａ，２ａ，及び３ａが設けられている。一方，後処理テープ２００が折り畳まれた状態において，基底片１の中間片２と対向する面である表面，中間片２の最上片３と対向する面である表面，及び最上片３の表面には，それぞれ離型層１ｂ，２ｂ，及び３ｂが設けられている。

【0037】

以下，第１の実施形態の後処理テープ２００を構成する基底片１，中間片２，及び最上片３について具体的に説明する。

【0038】

（２−１−１．基底片）
基底片１は，使い捨ておむつ１００の外面と直接接着され，後処理テープ２００の基底となる片である。基底片１は，基本的には，中間片２及び最上片３が引き伸ばされて展開した場合でも，使い捨ておむつ１００から剥離することがないように，使い捨ておむつ１００に接着される。ただし，基底片１は，最上片３を中間片２から剥離させる方向と同一方向（Ｄ１方向）への力が加わった場合に，使い捨ておむつ１００から剥離しやすいという問題がある。

【0039】

基底片１は，その表面（中間片２と対向する面）に離型層１ｂが設けられている。基底片１の表面に離型層１ｂが設けられることにより，後処理テープ本体６が展開されるとき，中間片２の裏面に設けられた粘着層２ａが，基底片１の表面から適度に剥がれやすくなる。

【0040】

一方，基底片１の裏面（使い捨ておむつ１００に接着する面）には，粘着層１ａが設けられている。基底片１の裏面は，基本的には，使い捨ておむつから剥離しないことが好ましいため，粘着層１ａは，基底片１の裏面全体にわたって形成されていることが好ましい。

【0041】

粘着層の保持力は，用途に合せて適宜調節可能である。粘着層の保持力は，接着剤の種類や，接着剤を塗布する量を変化させることにより，適宜調節できる。例えば，粘着層の保持力は，粘着力（タック性）の異なる粘着剤を用いたり，粘着剤の塗布量を変化させたりすることで調節できる。また，離型層についても，解離剤の種類や塗布量を変化させることで調節可能である。さらには，粘着剤と解離剤を自由に組み合わせて，接着力（粘着力）を調節することもできる。なお，本発明に用いられる粘着剤の量は，例えば，１０〜１００ｇ／ｍ^２であることが好ましい。

【0042】

（２−１−２．中間片）
中間片２は，後処理テープ２００が折り畳まれた状態において，基底片１と最上片３の中間に位置する片である。中間片２は，一端において基底片１と連続し，他端において最上片３と連続する。また，中間片２は，最上片３とともに展開自由片５を形成する。

【0043】

中間片２の裏面（基底片１と対向する面）には，粘着層２ａが設けられている。中間片２の裏面に粘着層２ａが設けられていることにより，後処理テープ２００が折り畳まれた状態において，中間片２が基底片１に接着している状態を維持できる。

【0044】

一方，中間片２の表面には，離型層２ｂが設けられている。中間片２の表面に離型層２ｂが設けられることにより，後処理テープ２００が展開されるとき，最上片３の裏面に設けられた粘着層３ａが，中間片２の表面から適度に剥がれやすくなる。

【0045】

また，中間片２は，その長手方向の半分の位置より第１の連結点６１側寄りの位置において，粘着層２ａの保持力と比較してより強固に基底片１と固着されている。なお，「強固に固着する」とは，後処理テープ２００の通常の使用に際し，中間片２の裏面に設けられた粘着層３ａは基底片１の表面から剥離することを前提とした保持力を有するのに対し，強固に固着された固着部２１においては，中間片２の裏面が基底片１の表面から剥離しないことを前提とした保持力で固定されていることを意味する。
第１の実施形態において，中間片２と基底片１が固着された固着部２１は，第１の連結点６１と所定間隔離れて形成されている。固着部２１は，例えば，第１の連結点６１から，１０ｍｍ〜４０ｍｍ，１５ｍｍ〜３５ｍｍ，２０ｍｍ〜３０ｍｍ，又は２５ｍｍ離れて形成されている。例えば，後処理テープ２００の全長が１７５ｍｍで，中間片２の長さが６０ｍｍである場合において，第１の連結点６１からまでの距離は，１２ｍｍであることが好ましい。

【0046】

また，中間片２は，粘着層２ａの保持力より強固な固着部２１によって，基底片１に固着される。固着部２１においては，例えば，ホットメルト接着剤やその他流動性のある接着剤を用いることとしてもよいし，ヒートシールのような熱溶着や超音波溶着により接合されてもよい。また，例えば，固着部２１としては，粘着力（タック性）のがより強固な粘着剤を用いたり，粘着剤の塗布量を増加させたりすることにより，接着強度を上げる方法を採用できる。例えば，固着部２１において中間片２の裏面と接する基底片１の表面部分には離型処理を施さず，その他の部分には離型処理を施すことにより，固着部２１の保持力をその他の部分の保持力より強固なものとすることができる。また，例えば，固着部２１において中間片２の裏面と接する基底片１の表面部分には離型処理を施さず，粘着剤を塗布することとしてもよい。

【0047】

（２−１−３．最上片）
最上片３は，折り畳まれた状態における後処理テープ２００の最上部に位置する片である。最上片３は，中間片２と連続し，中間片２とともに展開自由片５を形成する。また，最上片３は，使い捨ておむつ１００の廃棄時に，おむつの腰周り端１０３を越えて，おむつ本体１０２側の外面に接着される片である。

【0048】

最上片３の裏面には，粘着層３ａが設けられている。最上片３の裏面に粘着層３ａが設けられていることにより，後処理テープ２００が折り畳まれた状態において，最上片３が中間片２に接着している状態を維持できる。また，最上片３の裏面に粘着層３ａが設けられていることにより，使い捨ておむつ１００の廃棄時に，おむつの腰周り端１０３を越えて，おむつ本体１０２側の外面に後処理テープ２００を保持できる。

【0049】

また，中間片２と連続した最上片３の一端とは他端の裏面には，摘み部３１が設けられていることが好ましい。摘み部３１は，後処理テープ本体６を展開する際に，摘まれる部分である。これにより，最上片３を摘まんで，後処理テープ本体６を展開しやすくなる。摘み部３１は，例えば，最上片３の裏面に非粘着性の摘み片を接着させる，最上片３の裏面の一部に粘着層を形成しない，又は最上片３の裏面の一部に離型処理を施すことにより形成される。なお，図３に示される例において，摘み部３１は，最上片３の裏面の一部に離型処理を施すことにより形成される。

【0050】

（２−１−４．後処理テープの動作例）
以下，図４を参照して，後処理テープ２００の動作例について説明する。なお，特に，図４においては，本発明の第１の実施形態の動作例について説明する。

【0051】

図４は，後処理テープ２００の通常の動作例を説明するための概略図である。まず，後処理テープ２００は，図３に示すようなＺ状に折り畳まれた状態から，最上片３がＤ１方向に引っ張られると，最上片３が中間片２から剥離する。次に，後処理テープ２００は，Ｄ１方向とは反対方向であるＤ２方向に引っ張られると，中間片２が基底片１から剥離する。このように，最上片３及び中間片２がそれぞれ剥離され，展開自由片５が形成される。

【0052】

このとき，図３に示されているように，中間片２は，固着部２１において基底片１と固着されている。また，固着部２１における保持力は，中間片２の粘着層２ａと基底片１の離型層１ｂの保持力より強固になっている。従って，最上片３がＤ２方向に引っ張られ，中間片２の粘着層２ａが基底片１から剥離しても，その剥離は固着部２１において止まる。従って，後処理テープ２００が展開される際の作用点は，固着部２１となる。このように，後処理テープ２００が展開される際の作用点が，第１の連結点６１ではなく，固着部２１の位置までずれる。従って，展開自由片５が，図４に示されたＤ１方向又はＤ２方向のいずれの方向から引っ張られた場合であっても，固着部２１（作用点）を基準として展開自由片５の引張方向とは反対方側にある部分により，基底片１と使い捨ておむつの保持力を強い状態に維持できる。

【0053】

この状態において，最上片３の裏面に形成された粘着層３ａを，使い捨ておむつ１００の腰周り端１０３を越えて，おむつ本体１０２に接着することにより，後処理テープ２００は，使い捨ておむつ１００を丸めた状態に保持できる。

【0054】

（２−２．第２の実施形態）
次に，図５を参照して，後処理テープ２００の第２の実施形態について説明する。第２の実施形態の説明においては，上述した第１の実施形態と異なる点を中心に説明する。

【0055】

第２の実施形態は，中間片２と基底片１を固着する固着部２１が，中間片２の長手方向の半分の位置より第１の連結点６１側の所定位置Ｐから第１の連結点６１まで形成されている点において，第１の実施形態と異なる。要するに，中間片２は，図４に示される所定位置Ｐから第１の連結点６１までの部分において，基底片１と強固に固着されている。

【0056】

第２の実施形態においても，第１と実施形態において説明した方法と同様に，中間片２と基底片１を強固に固着すればよい。すなわち，固着部２１としては，例えば，ホットメルト接着剤やその他流動性のある接着剤を用いることとしてもよいし，ヒートシールのような熱溶着や超音波溶着により接合されてもよい。また，例えば，固着部２１には，粘着力（タック性）のがより強固な粘着剤を用いたり，粘着剤の塗布量を増加させたりすることにより，接着強度を上げることとしてもよい。また，固着部２１において，中間片２に固着される基底片１の表面部分の界面処理を変更することにより，中間片２と基底片１の接着強度を向上させることができる。例えば，固着部２１において中間片２の裏面と接する基底片１の表面部分には離型処理を施さず，その他の部分には離型処理を施すことにより，固着部２１の保持力をその他の部分の保持力より強固なものとすることができる。また，例えば，固着部２１において中間片２の裏面と接する基底片１の表面部分には離型処理を施さず，粘着剤を塗布することとしてもよい。

【0057】

（２−３．第３の実施形態）
次に，図６を参照して，後処理テープ２００の第３の実施形態について説明する。図６（ａ）は，本発明の第３の実施形態の概略側面図である。また，図６（ｂ）は，本発明の第３の実施形態の概略平面図である。

【0058】

図６に示されるように，本発明の第３の実施形態は，中間片２の長手方向の半分の位置より第１の連結点６１側の位置において，中間片２に重畳するように，中間片２と直交する向きで固着片４が配設されている点において，第１の実施形態と異なる。固着片４の長手方向の長さは，中間片２の短手方向の長さより長い。また，固着片４は，中間片２の最上片３と対向する面に接着する面と，使い捨ておむつ１００の外面に接着する面を有している。このように固着片４が配設されていることにより，中間片２は，その長手方向の半分の位置より基底片１と連続する連結点側の位置において，中間片２の粘着層の保持力と比較してより強固に基底片１に固着される。

【0059】

固着片４は，基底片１，中間片２，及び最上片３と同じ素材で形成されていてもよいし，異なる素材で形成されていてもよい。例えば，固着片４は，ポリエチレンテレフタラート（ＰＥＴ）や，ポリプロピレン（ＰＰ）で形成される。固着片４の裏面（中間片及び対象物と接着される面）には，粘着層（図示しない）が形成されている。従って，固着片４は，中間片２の表面及び使い捨ておむつ１００の外面と直接接着する。

【0060】

このように，中間片２に重畳し，中間片２と直交する向きで，固着片４が配設されていることにより，固着片４が重畳している部分においては，中間片２は，基底片１に強固に固着される。

【0061】

（２−４．第４の実施形態）
次に，図７を参照して，後処理テープ２００の第４の実施形態について説明する。

【0062】

第４の実施形態は，別体として形成された基底片１，中間片２，及び最上片３が接着されることにより，連続して構成された例である。図７に示されるように，第４の実施形態は，基底片１，中間片２，及び最上片３が別体として構成されている点において，第１の実施形態と異なっている。

【0063】

第４の実施形態のように，それぞれ別体として形成された基底片１，中間片２，及び最上片３を接着することにより，後処理テープ２００を形成することとしてもよい。第４の実施形態において，基底片１は，中間片２と連続する側の端部が折り返され，折り返された裏面が，中間片２の裏面と接着している。また，中間片２も，最上片３と連続する側の端部が折り返され，折り返された裏面が，最上片３の裏面と接着している。

【0064】

（２−５．第５の実施形態）
次に，図８を参照して，後処理テープの第５の実施形態について説明する。

【0065】

第５の実施形態は，図８に示されるように，中間片２と基底片１を固着する固着部２１が複数形成された例である。図８に示す例においては，中間片２と基底片１は，３箇所において，固着されている。ただし，固着部２１は，２箇所，又は４箇所以上形成されていてもよい。

【0066】

まず，中間片２の長手方向の半分の位置に最も近い位置に，第１の固着部２１ａが形成されている。また，図８に示される所定位置Pから第１の連結点６１までの位置に第３の固着部２１ｃが形成されている。そして，第１の固着部２１ａと第３の固着部２１ｃの間には，第２の固着部２１ｂが形成されている。

【0067】

このように，第１の固着部２１ａが形成されていることにより，後処理テープ２００がＤ２方向に引っ張られた際に，中間片２と基底片１の剥離が，一旦第１の固着部２１ａで止まる。さらに強い力で後処理テープ２００が引っ張られると，第１の固着部２１ａが剥離する。次に，中間片２と基底片１の剥離は，第２の固着部２１ｂにおいて止まる。さらに強い力で後処理テープ２００が引っ張られると，第２の固着部２１ｂが剥離する。そして，中間片２と基底片１の剥離は，最終的に，第３の固着部２１ｃにおいて止まる。

【0068】

このように，固着部２１を複数設け，中間片２と基底片１の剥離を一旦止めることにより，後処理テープ２００を引っ張る使用者の力を弱めることができる。従って，最終的には，最も第１の連結点６１側よりの第３の固着部２１ｃを作用点として，後処理テープ２００を展開させることができる。これにより，効果的に後処理テープ２００が使い捨ておむつ１００から剥離することを防止できる。

【0069】

また，複数の固着部２１は，それぞれ異なる保持力を有するものであってもよい。例えば，図８に示された例においては，第１の固着部２１ａ，第２の固着部２１ｂ，第３の固着部２１ｃの順で，保持力が強くなっている。固着部２１の保持力は，例えば，中間片２と基底片１の固着に用いる接着剤の量や，粘着剤の種類を変化させることにより調節すればよい。図８においては，固着部２１に用いられた接着剤の量により，各固着部２１の保持力を異ならせた例が示されている。つまり，第１の固着部２１ａ，第２の固着部２１ｂ，第３の固着部２１ｃの順で，固着に用いられる接着剤の量を増加させている。

【0070】

（２−６．第６の実施形態）
図９は，後処理テープの第６の実施形態を示す図である。

【0071】

第６の実施形態は，中間片２と基底片１を固着する固着部２１が，中間片２の長手方向の半分の位置より第１の連結点６１側の所定位置Ｐから第１の連結点６１まで形成されている点において，第２の実施形態と共通する。ただし，第６の実施形態は，中間片２と基底片１が固着する固着部２１において，中間片２の裏面に粘着層２ａが形成されていない点で，第２の実施形態と異なる。

【0072】

このように，中間片２の裏面のうち，基底片１と強固に固着される固着部２１には，粘着層２ａを形成しなくてもよい。

【0073】

なお，第６の実施形態では，第２の実施形態を参考に，中間片２と基底片１が固着する固着部２１に粘着層を設けない例を説明したが，第１の実施形態〜第５の実施形態も，第６の実施形態と同様に，中間片２と基底片１が固着する固着部２１に粘着層を設けずに製造することができる。

【0074】

なお，本発明は，上述した後処理テープ，及び後処理テープ付き使い捨ておむつに限定されるものではなく，上記構成を採用可能な粘着テープ，及び粘着テープ付の対象物に広く適用できる。

【産業上の利用可能性】

【0075】

本発明は，使い捨ておむつの廃棄時に使い捨ておむつを丸めた状態で保持するための後処理テープ及び，後処理テープが取り付けられた使い捨ておむつに適用することができる。従って，本発明は，育児及び介護に関する産業において好適に利用し得る。

【符号の説明】

【0076】

１ 基底片
１ａ 粘着層
１ｂ 離型層
２ 中間片
２ａ 粘着層
２ｂ 離型層
３ 最上片
３ａ 粘着層
４ 固着片
５ 展開自由片
２１ 固着部
２１ａ 第１の固着部
２１ｂ 第２の固着部
２１ｃ 第３の固着部
６１ 第１の連結点
６２ 第２の連結点
１００ 使い捨ておむつ（対象物）
１０１ 腰周り伸縮材
１０２ おむつ本体
１０３ 腰周り端
１０４ バックシート
１０５ カバーシート
２００ 後処理テープ（粘着テープ）

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】