(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記メッセージの固定表示への切り替えは、前記ユーザーインターフェイスを介して前記メッセージを選択し、選択した前記メッセージを前記他ユーザー識別子又は前記自ユーザー識別子から引き離し、前記地図情報又は前記ディスプレイ上の任意の位置に移動することにより行われることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報端末装置。
固定表示された前記メッセージを、前記ユーザーインターフェイスを介して選択し、選択した前記メッセージを前記地図情報上又は前記ディスプレイ上の任意の位置に移動可能であることを特徴とする請求項4記載の情報端末装置。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本実施の形態に係る情報端末装置を用いたメッセージ共有システムを示す模式図である。
【
図2】本実施の形態に係る情報端末装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本実施の形態に係る情報端末装置におけるナビゲーションアプリを示すブロック図である。
【
図4】本実施の形態に係るサーバーを示すブロック図である。
【
図5】本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおける所在位置周辺地図情報取得処理を示すフローチャート図である。
【
図6】本実施の形態に係る情報端末装置における自ユーザー所在位置表示処理を示すフローチャート図である。
【
図7】本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおける所在位置情報登録処理を示すフローチャート図である。
【
図8】本実施の形態に係るサーバーにおけるユーザーDBのデータ構成を示す説明図である。
【
図9】本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおける所在位置情報取得処理を示すフローチャート図である。
【
図10】本実施の形態に係る情報端末装置における他ユーザー所在位置テーブルのデータ構成を示す説明図である。
【
図11】本実施の形態に係る情報端末装置における他ユーザー所在位置表示処理を示すフローチャート図である。
【
図12】本実施の形態に係る情報端末装置における追随メッセージの表示処理を示すフローチャート図である。
【
図13】本実施の形態に係る情報端末装置における追随メッセージの固定メッセージへの切り替え処理を示すフローチャート図である。
【
図14】本実施の形態に係る情報端末装置におけるメッセージ管理テーブルのデータ構成を示す説明図である。
【
図15】本実施の形態に係る情報端末装置における固定メッセージの移動処理を示すフローチャート図である。
【
図16】本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおけるメッセージ登録処理を示すフローチャート図である。
【
図17】本実施の形態に係るサーバーにおけるメッセージDBのデータ構成を示す説明図である。
【
図18】本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおけるメッセージ受信処理を示すフローチャート図である。
【
図19】本実施の形態に係る情報端末装置の画面を示す説明図である。
【
図20】本実施の形態に係る情報端末装置の画面を示す説明図である。
【
図21】本実施の形態に係る情報端末装置の画面を示す説明図である。
【
図22】本実施の形態に係る情報端末装置の画面を示す説明図である。
【
図23】本実施の形態に係る情報端末装置の画面を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る情報端末装置について説明する。なお、本実施の形態に係る情報端末装置は、以下に示す構成に限定されるものではなく、適宜変更が可能である。情報端末装置は、どのような移動体に適用されてもよく、車両用、例えば、自転車、自動二輪車、バギータイプの自動三輪車又は自動四輪車にも適用可能であるし、人、例えば、歩行者、登山者又はランナーが所持する移動体通信端末装置にも適用可能である。
【0018】
(システムの概要)
図1は、本実施の形態に係る情報端末装置を用いたメッセージ共有システムを示す模式図である。
図1に示すメッセージ共有システム10では、自動二輪車11のユーザーが携帯する情報端末装置100は、移動体通信網12を介してサーバー300と通信可能に接続されている。情報端末装置100からサーバー300へ送信されたメッセージ及び所在位置情報を各ユーザーの情報端末装置100の間で相互に共有することができる。
【0019】
(情報端末装置)
図2は、本実施の形態に係る情報端末装置の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報端末装置100において、移動通信部101は、3G/4Gのような移動体通信網12を介して、基地局とのコール設定、データ通信などを遂行する。
【0020】
GPS受信部102は、人工衛星からGPS信号を受信する。カメラ部103は、写真や動映像を撮影するためのレンズ及び光学素子を含む。入出力部104は、外部機器や人々とのインターフェイスを提供し、マイク105、スピーカ106及びボタン107を含む。
【0021】
タッチスクリーンディスプレイ108は、ユーザーのタッチ入力を受信する。ここでのタッチ入力は、ドラッグジェスチャによるものでもあり、タップジェスチャによるものでもある。タッチスクリーン・コントローラ109は、タッチスクリーンディスプレイ108を介して入力されたタッチ入力を、制御部110に伝達する。
【0022】
電源供給部111は、情報端末装置100に必要な電力を供給するために、バッテリ又は外部電源ソースと連結される。
【0023】
制御部110は、メモリ112に保存されたプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。メモリ112に保存されたプログラムは、その機能によって、複数のモジュールに分類することができるが、移動通信モジュール113、GPSモジュール114、カメラ・モジュール115、動映像再生モジュール116、オーディオ再生モジュール117、電源モジュール118、タッチスクリーン・モジュール119、ユーザーインターフェイス(UI)モジュール120、アプリケーション・モジュール121などに分類される。各モジュールの機能は、その名称から、当業者であるならば、直観的に推論できるであろう。
【0024】
以下、アプリケーション・モジュール121の一つである本実施の形態に係るナビゲーションアプリケーション(以下、ナビゲーションアプリ、又は、アプリと省略する)について、さらに詳細に説明する。
図3は、本実施の形態に係る情報端末装置におけるナビゲーションアプリを示すブロック図である。
【0025】
アプリ200は、複数のモジュールにさらに分類することができ、地図表示モジュール201、自ユーザー位置情報取得モジュール202、自ユーザー表示制御モジュール203、通信制御モジュール204、他ユーザー表示制御モジュール205、追随表示制御モジュール206及び固定表示制御モジュール207に分類される。それぞれの機能については、後述の動作説明において説明する。
【0026】
また、アプリ200は、複数のデータを記憶、利用及び変更する。すなわち、アプリ200は、UIデータ211、地図データ212、ユーザーアイコンデータ213、メッセージ管理テーブル214、自ユーザー所在位置データ215及び他ユーザー所在位置テーブル216を、元々アプリ200の一部として持っているか、例えば後述するサーバーからダウンロードするなどして外部から取得するか、或いは、ユーザーに入力させる。ここで、データを外部から取得する場合、取得先は複数の対象から行ってもよい。例えば、ユーザー情報やメッセージを扱うサーバーと、地図情報を扱うサーバーとで別のものを取得先として用い、得られた情報を情報端末装置100上で組み合わせて使用することもできる。
【0027】
ここで、アプリ200は、情報端末装置100の制御部110が実行する一つのアプリケーションとして説明したが、アプリ200と同等の機能が、他のアプリケーションのモジュールの一つとなっていて、当該他のアプリケーションが、当該モジュールを起動するように構成されていても良い。
【0028】
また、アプリ200は、例えば、スマートフォンのように、情報端末装置100にインストールして、利用することが可能である。
【0029】
(サーバー)
図4は、本実施の形態に係るサーバーを示すブロック図である。サーバー300は、一般的なサーバーと同様に、制御部301、ネットワーク制御部302、電源供給部303、メモリ304及びストレージ305を備えている。
【0030】
制御部301は、メモリ304に保存されたプログラムを実行することにより、各種機能を実現する。メモリ304に保存されたプログラムは、その機能によって、複数のモジュールに分類することができるが、ユーザー管理モジュール311、メッセージ管理モジュール312及び地図情報管理モジュール313を含む。各モジュールの機能については、後述のユースケースにおいて説明する。
【0031】
制御部301は、ストレージ305に格納された複数のデータベース(DB)を管理する。ストレージ305に格納されたデータベースは、ユーザーDB321、メッセージDB322及び地図情報DB323を含み、それぞれのデータ構成については、後述の動作説明において説明する。
【0032】
以下、本実施の形態に係る情報端末装置100及びサーバー300の動作について、さらに詳細に説明する。
【0033】
(地図表示)
(自ユーザー位置情報の取得)
図5は、本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおける所在位置周辺地図情報取得処理を示すフローチャート図である。まず、情報端末装置100側において、自ユーザー位置情報取得モジュール202が、GPS受信部102から情報端末装置100の使用者(以下、自ユーザーと記載する)の所在位置を示す自ユーザー位置情報(例えば、座標)を取得する(S1)。
【0034】
(自ユーザー周辺地図情報の取得、登録)
ここで、
図5を参照して、自ユーザーの所在位置をもとにサーバー300から周辺の地図情報を取得する処理について説明する。まず、情報端末装置100側において、通信制御モジュール204は、自ユーザー位置情報取得モジュール202が取得した自ユーザー所在位置情報をサーバー300へ送信する(S2)。サーバー300側では、地図情報管理モジュール313が、自ユーザー所在位置情報を受信し(S3)、地図情報DB323から対応する所定範囲の地図情報(以下、自ユーザー周辺地図情報と記載する)を読み出す(S4)。読み出した自ユーザー周辺地図情報を情報端末装置100へ送信する(S5)。
【0035】
一方、情報端末装置100側では、通信制御モジュール204が、自ユーザー周辺地図情報を受信し(S6)、地図データ212(
図3参照)として登録する(S7)。
【0036】
次いで、地図表示モジュール201が地図データ212を読み出して(S8)、タッチスクリーンディスプレイ108(
図2参照)に表示する(S9)。その後、処理が終了か否か判定し(S10)、終了でないならば、S1に戻り、自ユーザー周辺地図情報の取得(S1〜S9)を繰り返す。これにより、情報端末装置100の移動、すなわち自ユーザーの自動二輪車11の移動に従って、自ユーザー周辺地図情報がサーバー300から送信され、最新の所在位置情報が地図データ212に登録される。
【0037】
(自ユーザー所在位置表示)
図6は、本実施の形態に係る情報端末装置における自ユーザー所在位置表示処理を示すフローチャート図である。まず、自ユーザー表示制御モジュール203が、自ユーザーの所在位置を示す自ユーザー識別子である自ユーザーアイコンを、ユーザーアイコンデータ213から読み出す(S11)。次に、自ユーザー位置情報取得モジュール202が、GPS受信部102(
図2参照)から自ユーザー所在位置情報を取得し(S12)、自ユーザー所在位置データ(
図3中215)として記憶する。そして、自ユーザー表示制御モジュール203が、地図上の自ユーザー所在位置が示す座標に自ユーザーアイコンを表示する(S13)。次に、処理が終了か否か判定し(S14)、終了でないならば、S12に戻り、自ユーザー所在位置情報の取得(S12)及び自ユーザーアイコンの表示(S13)を繰り返す。これにより、情報端末装置100の移動、すなわち自ユーザーの自動二輪車11の移動に従って、地図上の自ユーザーアイコンの位置が移動する。
【0038】
(自ユーザー所在位置情報の登録)
次に、
図7を参照して、自ユーザーの所在位置をサーバー300に登録する処理について説明する。
図7は、本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおける所在位置情報登録処理を示すフローチャート図である。まず、情報端末装置100側において、通信制御モジュール204は、自ユーザー位置情報取得モジュール202が取得した自ユーザー所在位置情報をサーバー300へ送信する(S21)。サーバー300側では、ユーザー管理モジュール311が、自ユーザー所在位置情報を受信し(S22)、ユーザーDB321へ登録する(S23)。一方、情報端末装置100側では、処理が終了か否か判定し(S24)、終了でないならば、S21に戻り、自ユーザー所在位置情報の送信(S21)を繰り返す。これにより、情報端末装置100の移動、すなわち自ユーザーの自動二輪車11の移動に従って、自ユーザー所在位置情報がサーバー300へ送信され、ユーザーDB321に最新の所在位置情報が登録される。
【0039】
図8は、本実施の形態に係るサーバーにおけるユーザーDBのデータ構成を示す説明図である。ユーザーDB321は、ユーザー毎に、例えば、「ユーザーID」、「所在位置」及び「ユーザーアイコン」を含む複数のデータ項目で構成されたレコードを記憶している。ユーザー管理モジュール311は、受信した所在位置情報を、送信元の情報端末装置100のユーザーの「ユーザーID」に対応付け、「所在位置」のデータ項目に記憶する。
【0040】
(他ユーザー所在位置の取得)
次に、
図9を参照して、他ユーザーの所在位置情報をサーバー300から取得する処理について説明する。
図9は、本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおける所在位置情報取得処理を示すフローチャート図である。まず、情報端末装置100側において、通信制御モジュール204は、他の情報端末装置100の使用者(以下、他ユーザーと記載する)の所在位置を示す他ユーザー位置情報の要求をサーバー300へ送信する(S31)。当該要求は、ユーザーIDを含む。サーバー300側では、ユーザー管理モジュール311が、要求を受信し(S32)、ユーザーDB321から対応する他ユーザーの所在位置情報(以下、他ユーザー所在位置情報と記載する)を読み出す(S33)。読み出した他ユーザー所在位置情報を含む応答を情報端末装置100へ送信する(S34)。
【0041】
一方、情報端末装置100側では、通信制御モジュール204が、他ユーザー所在位置情報を含む応答を受信し(S35)、他ユーザー所在位置テーブル216(
図3参照)に登録する(S36)。次いで、処理が終了か否か判定し(S37)、終了でないならば、S31に戻り、他ユーザー所在位置情報の取得(S31〜S36)を繰り返す。これにより、情報端末装置100の移動、すなわち他ユーザーの自動二輪車11の移動に従って、他ユーザー所在位置情報がサーバー300から送信され、最新の所在位置情報が他ユーザー所在位置テーブル216に記憶される。
【0042】
図10は、本実施の形態に係る情報端末装置における他ユーザー所在位置テーブルのデータ構成を示す説明図である。
図10に示すように、他ユーザー所在位置テーブル(
図3中216)は、ユーザー毎に、例えば、「ユーザーID」、「所在位置」及び「ユーザーアイコン」を含む複数のデータ項目で構成されたレコードを記憶している。
【0043】
(他ユーザー所在位置表示)
図11は、本実施の形態に係る情報端末装置における他ユーザー所在位置表示処理を示すフローチャート図である。まず、他ユーザー表示制御モジュール205が、他ユーザーの所在位置を示す他ユーザー識別子である他ユーザーアイコンを、他ユーザー所在位置テーブル216(
図3参照)に記憶された「ユーザーアイコン」の画像ファイル名に基づいて、ユーザーアイコンデータ213(
図3参照)から読み出す(S41)。次に、他ユーザー表示制御モジュール205が、他ユーザー所在位置テーブル216から他ユーザーの所在位置を取得する(S42)。そして、他ユーザー表示制御モジュール205が、地図上の他ユーザーの所在位置が示す座標に他ユーザーのアイコンを表示する(S43)。次に、処理が終了か否か判定し(S44)、終了でないならば、S42に戻り、他ユーザー所在位置情報の取得(S42)及び他ユーザーのアイコンの表示(S43)を繰り返す。これにより、情報端末装置100の移動、すなわち他ユーザーの自動二輪車11の移動に従って、地図上の他ユーザーのアイコンの位置が移動する。
【0044】
(追随メッセージの表示)
図12は、本実施の形態に係る情報端末装置における追随メッセージの表示処理を示すフローチャート図である。まず、情報端末装置100を使用する自ユーザーが自らのメッセージを他ユーザーと共有するためには、タッチスクリーンディスプレイ108を介してメッセージを入力する(S51)。
【0045】
メッセージは、例えばアイコン形式であり、アイコンを選択することにより、メッセージの入力が行われる。なお、メッセージの入力は、タッチスクリーンディスプレイ108以外に、マイク105からの音声入力であっても良い。入力されたメッセージは、「追随メッセージ」と呼ぶ。
【0046】
次いで、追随表示制御モジュール206により、追随メッセージが、地図上に表示された自ユーザーアイコンの近傍に表示される(S52)。
【0047】
追随メッセージは、例えば、アイコン形式で地図上に表示される。アイコン形式の追随メッセージは、追随表示制御モジュール206によって、自ユーザーアイコンと対応付けられる。つまり、
図6を用いて説明したように、自ユーザーの移動に応じて地図上を移動する自ユーザーアイコンに追随して地図上に表示される。
【0048】
より具体的には、自ユーザーアイコンが移動したか否か判定し(S53)、移動したならば、追随メッセージのアイコンを自ユーザーアイコンの近傍に移動する(S54)。
【0049】
次に、追随メッセージのアイコンが長押しされたか否か判定する(S55)。長押しされていないならば、S53に戻り、自ユーザーアイコンの移動の判定(S53)及び追随メッセージの移動(S54)を繰り返す。これにより、情報端末装置100の移動、すなわち自ユーザーの自動二輪車11の移動に従って、地図上の自ユーザーアイコンの位置の移動に追随して、追随メッセージのアイコンの位置が移動する。
【0050】
追随メッセージを示すアイコンは、後述の固定メッセージと識別可能に、例えば、アニメーション(例えば、ゆらゆらと揺れる)によって表示することができる。アニメーション表示の手順としては、アニメーションをするのに必要なだけのアイコン画像を作成しておき、繰り返し呼び出して、アイコンを変更していく。
【0051】
(追随メッセージから固定メッセージへの切り替え)
一方、S55において、長押しされたならば、従属メッセージを固定メッセージに切り替える処理に移行する。
図13は、本実施の形態に係る情報端末装置における追随メッセージの固定メッセージへの切り替え処理を示すフローチャート図である。まず、固定表示制御モジュール207が、タッチスクリーンディスプレイ108に指が触れた点である接触点の座標を検出する(S61)。次に、接触点の座標に追随メッセージのアイコンを移動する(S62)。次に、指が離れたか否かを判定する(S63)。離れていないならば、S61に戻り、接触点の座標の検出(S61)及び追随メッセージの移動(S62)を繰り返す。これにより、指の移動に従って、地図上の追随メッセージのアイコンの位置が移動し、地図上の任意の位置に移動することができる。
【0052】
なお、この際、追随メッセージのアイコンを指により移動可能であることが明示的にわかるように、追随メッセージのアイコンをアニメーション(例えば、点滅)で表示することもできる。
【0053】
一方、指が離れたならば、追随メッセージを固定メッセージに切り替える(S64)。追随メッセージの固定メッセージへの切り替えには、メッセージ管理テーブル214(
図3参照)を利用する。
図14は、本実施の形態に係る情報端末装置におけるメッセージ管理テーブルのデータ構成を示す説明図である。メッセージ管理テーブル214は、
図14に示すように、例えば、「タイムスタンプ」、「ユーザー」、「メッセージ」、「位置」及び「種別」を含む複数のデータ項目で構成されたレコードを記憶している。ここで、「種別」は、追随メッセージ及び固定メッセージの種別を示している。
【0054】
このようなメッセージ管理テーブル214によって、地図上に表示可能なメッセージを管理している。追随メッセージから固定メッセージに変更された場合、「種別」を「追随」から「固定」に変更する。また、追随メッセージを指で移動した先の座標を「位置」に登録する。
【0055】
上記説明では、自ユーザーの追随メッセージを固定メッセージに変更する場合について説明したが、後述するようにメッセージを他ユーザーと共有する場合、他ユーザーのユーザーアイコンに追随する追随メッセージを固定メッセージに変更することも、同様の処理により可能である。
【0056】
(固定メッセージの表示及び移動)
固定メッセージの表示は、メッセージ管理テーブル214から種別「固定」の「メッセージ」及び「位置」を読み出し、「位置」が示す地図上の座標に固定メッセージを表示する。
【0057】
固定メッセージを指による操作で移動することができる。
図15は、本実施の形態に係る情報端末装置における固定メッセージの移動処理を示すフローチャート図である。まず、固定表示制御モジュール207が、固定メッセージのアイコンが長押しされたか否か判定する(S70)。長押しされたならば、タッチスクリーンディスプレイ108に指が触れた点である接触点の座標を検出する(S71)。次に、接触点の座標に固定メッセージのアイコンを移動する(S72)。次に、指が離れたか否かを判定する(S73)。離れていないならば、S71に戻り、接触点の座標の検出(S71)及び固定メッセージの移動(S72)を繰り返す。これにより、指の移動に従って、地図上の固定メッセージのアイコンの位置が移動し、地図上の任意の位置に移動することができる。
【0058】
なお、この際、固定メッセージのアイコンを指により移動可能であることが明示的にわかるように、固定メッセージのアイコンをアニメーション(例えば、点滅)で表示することもできる。
【0059】
指が離れたならば、その地点の座標をメッセージ管理テーブル214の「座標」に記録する(S74)。
【0060】
(メッセージの共有)
図16は、本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおけるメッセージ登録処理を示すフローチャート図である。まず、情報端末装置100側において、通信制御モジュール204は、自ユーザーにより入力されたメッセージ(
図12中S51参照)を、サーバー300へ送信する(S81)。サーバー300側では、メッセージ管理モジュール312が、メッセージを受信し(S82)、メッセージDB322へ登録する(S83)。
【0061】
図17は、本実施の形態に係るサーバーにおけるメッセージDBのデータ構成を示す説明図である。メッセージDB322(
図4参照)は、例えば、「タイムスタンプ」、「ユーザーID」、「メッセージ」、「位置」及び「種別」を含む複数のデータ項目で構成されたレコードを記憶している。
【0062】
図18は、本実施の形態に係る情報端末装置及びサーバーにおけるメッセージ受信処理を示すフローチャート図である。まず、情報端末装置100側において、通信制御モジュール204は、他ユーザーのメッセージの要求をサーバー300へ送信する(S91)。当該要求は、ユーザーIDを含む。サーバー300側では、メッセージ管理モジュール312が、要求を受信し(S92)、メッセージDB322から対応する他ユーザーのメッセージを読み出す(S93)。読み出した他ユーザーのメッセージを含む応答を情報端末装置100へ送信する(S94)。
【0063】
一方、情報端末装置100側では、通信制御モジュール204が、他ユーザーのメッセージを含む応答を受信し(S95)、メッセージ管理テーブル214(
図3参照)に登録する(S96)。
【0064】
以上説明したように、
図16及び
図18を参照して説明した手順により、複数の情報端末装置100からのメッセージが、サーバー300を介して、共有される。
【0065】
(画面及び操作の具体例)
図19〜
図23は、本実施の形態に係る情報端末装置の画面を示す説明図である。
図19において、地図表示画面400には、地図上に自ユーザーの所在位置を示す自ユーザーアイコン401が表示されている。また、他ユーザーA〜Dの所在位置を示す他ユーザーアイコン402〜405が表示されている。
【0066】
さらに、地図表示画面400には、地図上に、固定メッセージを示す固定メッセージアイコン406、407が表示されている。また、自ユーザーアイコン401の近傍には、追随メッセージアイコン408が表示されている。さらに、他ユーザーBの所在位置を示す他ユーザーアイコン403の近傍にも、追随メッセージアイコン409が表示されている。
【0067】
地図表示画面400の下端部側には、メッセージメニュー500が表示され、複数のメッセージボタン501〜504が並べられている。例えば、メッセージボタン501を指で触ると、追随メッセージアイコン408が表示される。この処理は、
図12を参照して説明した追随メッセージの入力(
図12中S51)に相当する。
【0068】
また、
図20に示すように、自ユーザーアイコン401及び他ユーザーアイコン402〜405は、自ユーザー及び他ユーザーA〜Dの移動に伴って地図上を移動する。なお、
図20では、ユーザーAを示す他ユーザーアイコン402は、地図表示画面400の外に消えている。固定メッセージアイコン406、407は、特定の位置に対応付けられているので、自ユーザー及び他ユーザーA〜Dが移動しても、地図上で移動しない。
【0069】
また、自ユーザー及び他ユーザーBの移動に従って、追随メッセージアイコン408、409が追随移動していく。この際、追随メッセージアイコン408、409は、ゆらゆらと揺れ動くアニメーションが付加されている。
【0070】
また、
図21に示すように、自ユーザーアイコン401に追随する追随メッセージアイコン408を、自ユーザーが指600で長押しすると、
図13を用いて説明したように、追随メッセージの固定メッセージへの切り替えが行われる。まず、
図22に示すように、指600をタッチスクリーンディスプレイ108(
図2参照)から離さないままでスライド移動すると、その移動に伴って、追随メッセージアイコン408を移動することができる。この状態では、追随メッセージアイコン408を地図表示画面400上で自在に動かすことができる。所望の位置まで追随メッセージアイコン408を移動し、指600を離すと、
図23に示すように、その位置で、追随メッセージアイコン408は、固定メッセージアイコン601に切り替えられる。固定メッセージアイコン601は、ゆらゆらと揺れ動くアニメーションは付加されていないので、追随メッセージアイコン408が固定メッセージアイコン601に置き換わったことを自ユーザーが容易に把握することができる。
【0071】
メッセージの内容は、特に限定されないが、「GOOD」、「TIRED」、「HOT」、「COLD」のようなユーザーの感情、体調や体感を表すもの、「GAS」、「SPA」、「WC」、「SMOKE」、「STORE」のような施設を表すもの、「CAUTION」、「TRAFFIC」、「RAIN」、「SNOW」、「WIND」、「IC」のような道路の状況や天候を表すもの、「TROUBLE」、「HELP」、「PIT」のようなユーザーの状況を表すものなどが挙げられる。また、文字以外にも、例えば記号やイラストで、或いは、これらと文字とを組合せて、これらの状況を表してもよい。
【0072】
これらのうち、特に、ユーザーの感情、体調、体感、状況などを表すメッセージは、追随メッセージに用いた場合、情報端末装置100において、ユーザーの移動に追随して表示されるので、ユーザーの現在の感情、体調、体感、状況などを容易に把握することができる。例えば、「TIRED(疲れた)」というメッセージを示すアイコンが、ユーザーの所在位置を示すユーザーアイコンに追随して表示されていれば、誰が疲れているのかわかりやすくなる。
【0073】
以上説明したように、本実施の形態に係る情報端末装置100によれば、地図上にユーザーの位置を表す他ユーザーアイコン402〜405によって、互いの所在位置を把握することができると共に、他ユーザーアイコン403の移動に追随する追随メッセージアイコン409により、誰が発言したメッセージであるか容易に把握することができる。
【0074】
また、自ユーザーの追随メッセージアイコン408を、指600で長押しし、スライド移動することにより、追随メッセージを固定メッセージに切り替えることできる。そこで、まず、
図19に示すメッセージメニュー500から所望のメッセージボタンを選んで、追随メッセージアイコン408を表示しておけば、自ユーザーの移動に伴って、自ユーザーアイコン401が地図上を移動するのに追随して、追随メッセージアイコン408が移動するので、自ユーザー自らが入力したアイコンであることを容易に把握することができる。そして、追随メッセージアイコン408を固定メッセージアイコン601に変更することで、容易に固定メッセージを地図上に残すことができ、操作性が向上する。
【0075】
また、他ユーザーBの追随メッセージアイコン409を、指600で長押しし、スライド移動することにより、追随メッセージを固定メッセージに切り替えることできるので、他ユーザーBが移動し、他ユーザーアイコン403が地図表示画面400の範囲外に出る前に、追随メッセージを固定メッセージに変更し、地図上の所望の地点に固定表示することができる。これにより、他ユーザーアイコン403が地図表示画面400から消えた後でも他ユーザーBからのメッセージは固定メッセージとして地図表示画面400内に残しておくことができるため、利便性が向上する。
【0076】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0077】
上記実施の形態では、サーバー300を用いてユーザー間の所在位置及びメッセージの共有を行っているが、複数の情報端末装置100間で通信し、所在位置及びメッセージをやり取りしても良い。
【0078】
また、上記実施の形態では、追随メッセージを固定メッセージに切り替える場合に、固定メッセージを地図表示画面400(
図19〜
図23参照)内の任意の地点に対応付けて、固定メッセージアイコン601(
図23参照)として表示している。しかし、地図をタッチスクリーンディスプレイ108の画面いっぱいではなく、その一部に表示している場合、タッチスクリーンディスプレイ108の画面内の任意の位置(例えば、タッチスクリーンディスプレイ108の外縁部)に固定メッセージアイコンを表示することができる。この場合、地図表示画面400の範囲外に、固定メッセージアイコンを置くことができるので、自ユーザーの好みでメッセージを整理でき、且つ、地図、特に自ユーザーアイコン401の周辺が見やすくなり、利便性が向上する。
【0079】
また、本実施の形態に係る情報端末装置100は、車両用ナビゲーション装置、スマートフォン、タブレット端末等の様々な機器に適用することができる。
【解決手段】情報端末装置は、情報を表示するディスプレイと、メッセージ及び他の情報端末装置の所在位置情報を受信する通信部と、ディスプレイに地図情報を表示させる地図表示部と、ディスプレイに表示された地図情報上の、他の情報端末装置の所在位置情報に対応する位置に、他の情報端末装置のユーザーを示す他ユーザーアイコン402、403、404、405を表示する他ユーザー表示制御部と、他の情報端末装置から受信したメッセージを追随メッセージアイコン409として、他ユーザーアイコン403に対応付け、他の情報端末装置の所在位置情報が更新されたならば、他ユーザーアイコン403及びそれに対応する追随メッセージアイコン409の地図情報上の位置を変更する追随表示制御部と、を具備する。