【実施例1】
【0026】
図1(正面側から見た斜視図),
図2(背面側から見た斜視図)及び
図3(平面図)は、本発明に係るコネクタ装置の第1の例を示す。また、
図4,
図5及び
図6は、夫々、
図3におけるIV−IV線断面, V−V 線断面及びVI−VI線断面を示す。以下の第1の例についての説明においては、便宜上、
図1において上方となる方向を上方もしくは上側というとともに、
図1において下方となる方向を下方もしくは下側といい、さらに、
図4〜6の夫々において右側となる側を正面側というとともに、
図4〜6の夫々において左側となる側を背面側という。
【0027】
図1〜
図6において、本発明に係るコネクタ装置の第1の例を成すコネクタ装置10は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されたハウジング11を備えている。ハウジング11は、コネクタ装置10が実際の使用に供されるときには、図示が省略された配線基板の部品搭載面に配され、それにより、コネクタ装置10の全体が配線基板に固定されたものとされる。
【0028】
ハウジング11には、それが配される配線基板の部品搭載面に直交する方向となる上方に向かって開口する板状部材装着部12が形成されており、板状部材装着部12には、例えば、フレキシブル印刷配線基板が、配線板状部材を成すものとして装着される。また、ハウジング11には、その内部に、各々が弾性導電材料で形成された複数の第1のコンタクト13と複数の第2のコンタクト14とが、ハウジング11の長手方向(正面側から見て左右方向)に沿って、交互に配列配置されて設けられている。
【0029】
複数の第1のコンタクト13の夫々には、ハウジング11が配される配線基板の部品搭載面に設けられた配線端子部に接続される接続端子部13a と、板状部材装着部12に装着される配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板に配列配置された複数の接触端子部のうちの対応するものに夫々接触接続される接点部13bとが設けられている。同様に、複数の第2のコンタクト14の夫々には、ハウジング11が配される配線基板の部品搭載面に設けられた配線端子部に接続される接続端子部14a と、板状部材装着部12に装着される配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板に配列配置された複数の接触端子部のうちの対応するものに夫々接触接続される接点部14bとが設けられている。そして、複数の第1のコンタクト13の夫々の接点部13bと複数の第2のコンタクト14の夫々の接点部14bとは、
図4〜
図6に示されるように、上方に向かって開口する板状部材装着部12に配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板が装着されていないとき、板状部材装着部12の上方の空間内に位置するものとされる。
【0030】
また、コネクタ装置10には、ハウジング11をその上方から、少なくとも板状部材装着部12の大部分を除いて、部分的に覆うシェル部材15が備えられている。シェル部材15は、例えば、弾性金属板材に打抜き屈曲加工が施されて形成された導電性を具えるものとされる。そして、シェル部材15には、ハウジング11が配される配線基板の部品搭載面に設けられた接地接続部に接続される複数の基板取付部16と、板状部材装着部12の一部分を上方から覆うべく板状部材装着部12の上方に突き出た部分に設けられた一対の弾性抑え部17と、コネクタ装置10の背面側において板状部材装着部12の上方の空間内に伸びるものとして設けられた一対の弾性付勢部18とが形成されている。
【0031】
シェル部材15に形成された一対の弾性抑え部17の夫々は、板状部材装着部12に装着された配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板に上方から当接し、そのフレキシブル印刷配線基板をそれに上方からの弾性押圧力を作用させて
板状部材装着部12に向けて押圧して抑える役割を果たす。また、シェル部材15に形成された一対の弾性付勢部18の夫々は、シェル部材15におけるコネクタ装置10の背面側となる部分から伸びる片持ち弾性片を成すものとされており、板状部材装着部12に装着された配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板の先端部にコネクタ装置10の背面側から当接し、そのフレキシブル印刷配線基板をコネクタ装置10の正面側に向かう方向の弾性押圧力を作用させて押圧する役割を果たす。
【0032】
コネクタ装置10をそれからシェル部材15を除去したものとして示す
図7及び
図8にも示されるように、ハウジング11に形成された板状部材装着部12にあっては、それにおける複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の中央部分の正面側端縁部に、そこから上方に向かって突出するものとされて板状部材装着部12に装着された配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板を係止する係止部20が設けられている。板状部材装着部12における複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の中央部分とは、板状部材装着部12における複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の両端部分に挟まれた部分であって厳密な意味での中央及びその周辺を含む。
【0033】
係止部20は、ハウジング11の一部を成すものとして形成されており、例えば、板状部材装着部12に装着された配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板に設けられた係合孔部に係合して、そのフレキシブル印刷配線基板を係止し、それにより、当該フレキシブル印刷配線基板のハウジング11が配された配線基板の部品搭載面に沿う背面側から正面側に向かう向き(第1の向き)の移動を阻止する。さらに、係止部20の先端部分は、背面側に向かって突出する屈曲部を形成しており、それにより、板状部材装着部12に装着されたフレキシブル印刷配線基板に設けられた係合孔部に係合した係止部20は、当該フレキシブル印刷配線基板のハウジング11が配された配線基板の部品搭載面に直交する上方に向かう方向の移動も阻止する。このようにして板状部材装着部12に装着された配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板を係止する係止部20は、当該フレキシブル印刷配線基板の板状部材装着部12からの不所望な離脱を防止する。
【0034】
さらに、ハウジング11に形成された板状部材装着部12にあっては、その複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の両端部分に、板状部材装着部12に装着された配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板に設けられた位置決め係合部に係合してそのフレキシブル印刷配線基板の位置決めを行う係合部21が設けられている。この係合部21も、ハウジング11の一部を成すものとして形成されている。
【0035】
図9及び
図10は、夫々、コネクタ装置10のハウジング11に形成された板状部材装着部12に装着される配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板の一例を成すフレキシブル印刷配線基板30の表面側及び裏面側を示す。フレキシブル印刷配線基板30の表面31は、絶縁皮膜によって全面的に覆われており、また、フレキシブル印刷配線基板30の裏面32には、その一端部に、複数の第1の接触端子部35と複数の第2の接触端子部36とが、交互に配列配置されて設けられていて、裏面32における複数の第1及び第2の接触端子部35及び36が配列配置された一端部以外の部分は、絶縁皮膜によって覆われている。
【0036】
そして、フレキシブル印刷配線基板30における複数の第1及び第2の接触端子部35及び36の配列方向の中央部分に、係合孔部37が透孔を成すものとして形成されており、また、フレキシブル印刷配線基板30における複数の第1及び第2の接触端子部35及び36の配列方向の両端部分には、位置決め係合部38が段部を成すものとして形成されている。
【0037】
このようなフレキシブル印刷配線基板30がコネクタ装置10のハウジング11に形成された板状部材装着部12に装着されたときには、板状部材装着部12に設けられた係止部20が、フレキシブル印刷配線基板30に形成された係合孔部37に嵌合して係合し、それによりフレキシブル印刷配線基板30を係止するとともに、板状部材装着部12に設けられた係合部21が、フレキシブル印刷配線基板30に形成された位置決め係合部38に係合して、フレキシブル印刷配線基板30の位置決めを行う。そして、コネクタ装置10のハウジング11に配列配置された複数の第1のコンタクト13の接点部13bが、フレキシブル印刷配線基板30の裏面32に配列配置された複数の第1の接触端子部35に接触接続され、また、コネクタ装置10のハウジング11に配列配置された複数の第2のコンタクト14の接点部14bが、フレキシブル印刷配線基板30の裏面32に配列配置された複数の第2の接触端子部36に接触接続される。
【0038】
フレキシブル印刷配線基板30がコネクタ装置10のハウジング11に形成された板状部材装着部12に装着される際には、先ず、フレキシブル印刷配線基板30が、表面31が上方に向けられて裏面32が下方に向けられる姿勢をとるものとされ、
図11に示されるように、フレキシブル印刷配線基板30における裏面32の複数の第1及び第2の接触端子部35及び36が配列配置された部分(以下、接触端子配列部という。)を先頭にして、ハウジング11に形成された板状部材装着部12にその斜め上方から近接せしめられる。その際、コネクタ装置10のシェル部材15に設けられた弾性抑え部17が、フレキシブル印刷配線基板30の接触端子配列部によって一旦上方に弾性変位せしめられ、その接触端子配列部が弾性抑え部17の下方に差し込まれる。
【0039】
続いて、フレキシブル印刷配線基板30の接触端子配列部の先端部分が、コネクタ装置10のシェル部材15に形成された弾性付勢部18に当接し、弾性付勢部18を背面側へと押圧する状態におかれる。このとき、弾性付勢部18は、フレキシブル印刷配線基板30のハウジング11が配された配線基板の部品搭載面に沿う正面側から背面側に向かう向き(第1の向きとは逆の第2の向き)の移動を許し、フレキシブル印刷配線基板30は、接触端子配列部の先端部分によって弾性付勢部18を押圧しつつ正面側から背面側に向かう向きに移動せしめられる。その結果、
図12に示されるように、フレキシブル印刷配線基板30に設けられた係合孔部37にハウジング11に形成された板状部材装着部12に設けられた係止部20が嵌合する状態がとられ、フレキシブル印刷配線基板30がその裏面32を板状部材装着部12に対接させて板状部材装着部12上に載置される。その際、
複数の第1のコンタクト13の接点部13b及び複数の第2のコンタクト14の接点部14bが、フレキシブル印刷配線基板30の裏面32により下方、即ち、配線基板の部品搭載面に向かう方向に弾性変位せしめられて、フレキシブル印刷配線基板30を上方、即ち、板状部材装着部12から離隔する方向に押圧し、また、コネクタ装置10のシェル部材15に設けられた弾性抑え部17が自らの弾性によって元の位置に戻り、フレキシブル印刷配線基板30の表面31に当接してフレキシブル印刷配線基板30を上方から板状部材装着部12側へと押圧する。
【0040】
このようにして、フレキシブル印刷配線基板30に設けられた係合孔部37にハウジング11に形成された板状部材装着部12に設けられた係止部20が嵌合した後、シェル部材15に形成された弾性付勢部18が、その弾性力によって、それに接触端子配列部の先端部分を当接させたフレキシブル印刷配線基板30を係止部20に向かう方向に押圧する。それによって、フレキシブル印刷配線基板30が板状部材装着部12上において、背面側から正面側に向かう向きに移動せしめられ、
図13に示されるように、フレキシブル印刷配線基板30における係合孔部37の周囲部分のうちの接触端子配列部の先端部分側の部分が係止部20に係合し、フレキシブル印刷配線基板30が、板状部材装着部12に装着されて、係止部20により係止された状態におかれる。
【0041】
図13に示される状態をもって、板状部材装着部12に装着されたフレキシブル印刷配線基板30を係止する係止部20は、フレキシブル印刷配線基板30の、第1の向きである、ハウジング11が配された配線基板の部品搭載面に沿う背面側から正面側に向かう向きの移動を阻止し、さらに、背面側に向かって突出する屈曲部を形成しているその先端部分によって、フレキシブル印刷配線基板30のハウジング11が配された配線基板の部品搭載面に直交する上方に向かう方向の移動も阻止する。
【0042】
さらにこのとき、板状部材装着部12における複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の両端部分に設けられた係合部21が、フレキシブル印刷配線基板30における複数の第1及び第2の接触端子部35及び36の配列方向の両端部分に形成された位置決め係合部38に係合して、板状部材装着部12に装着されたフレキシブル印刷配線基板30についての位置決めを行う。
【0043】
上述のようにして、板状部材装着部12に装着されて係止部20により係止されるとともに係合部21により位置決めされたフレキシブル印刷配線基板30は、係止部20によって板状部材装着部12からの不所望な離脱が防止される状態におかれる。
【0044】
そして、斯かるもとにおいて、ハウジング11に配列配置された複数の第1のコンタクト13の接点部13bが、フレキシブル印刷配線基板30の裏面32に配列配置された複数の第1の接触端子部35に接触接続され、また、ハウジング11に配列配置された複数の第2のコンタクト14の接点部14bが、フレキシブル印刷配線基板30の裏面32に配列配置された複数の第2の接触端子部36に接触接続される状態が自動的に得られる。それにより、フレキシブル印刷配線基板30の裏面32に配列配置された複数の第1及び第2の接触端子部35及び36が、ハウジング11に配列配置された複数の第1及び第2のコンタクト13及び14を介して、ハウジング11が配された配線基板の部品搭載面に設けられた配線端子に電気的に連結される。
【0045】
板状部材装着部12に装着されて係止部20により係止されるとともに係合部21により位置決めされたフレキシブル印刷配線基板30を、意図的に板状部材装着部12から離脱させるにあたっては、フレキシブル印刷配線基板30を、その接触端子配列部の先端部分によってシェル部材15に形成された弾性付勢部18を押圧しつつ正面側から背面側に向かう方向に移動させて、フレキシブル印刷配線基板30における係合孔部37の周囲部分の係止部20との係合を解除させた後、フレキシブル印刷配線基板30に形成された係合孔部37をそれに嵌合した係止部20から外すべく上方に変位させ、さらに、フレキシブル印刷配線基板30の接触端子配列部を、シェル部材15に形成された弾性抑え部17の下方から引き抜く操作が行われる。このようなフレキシブル印刷配線基板30を意図的に板状部材装着部12から離脱させるための操作は、極めて単純で容易に行うことができるものである。
【0046】
上述のようなコネクタ装置10においては、ハウジング11に形成された板状部材装着部12にフレキシブル印刷配線基板30が装着されると、ハウジング11に配列配置された複数の第1及び第2のコンタクト13及び14が、装着されたフレキシブル印刷配線基板30の裏面32に配列配置された複数の第1及び第2の接触端子部35及び36に夫々接触接続され、さらに、装着されたフレキシブル印刷配線基板30が、板状部材装着部12に設けられた係止部20により確実に係止されて板状部材装着部12からの離脱が防止される状態が自動的に得られる。そして、板状部材装着部12に設けられた係止部20は、変位を生じる必要がないものとされるので、板状部材装着部12に対して固定されたものとすることができ、従って、従来提案されているコネクタ装置が備えるような複数の可動係止手段を備えることは不要とされる。
【0047】
また、板状部材装着部12に装着されて係止部20により係止されたフレキシブル印刷配線基板30を、係止部20による係止から解放するにあたっては、当該フレキシブル印刷配線基板30を、それに係止部20に向かう方向の押圧力を作用させているシェル部材15に形成された弾性付勢部18側へと押圧移動させることで足りるので、極めて単純で容易に行うことができる操作によって、フレキシブル印刷配線基板30を、係止部20による係止から解放して、直ちに板状部材装着部12から意図的に離脱せしめられ得る状態におくことができる。
【0048】
これよりして、コネクタ装置10によれば、従来提案されているコネクタ装置が備えるような複数の可動係止手段を備えることが不要とされるもとで、ハウジング11に設けられた板状部材装着部12に装着されたフレキシブル印刷配線基板30に対する係止を確実に行うことができるとともに、極めて単純で容易に行うことができる操作によって、板状部材装着部12に装着されて係止部20により係止されたフレキシブル印刷配線基板30を、係止部20による係止から解放して板状部材装着部12から意図的に離脱させることができることになる。
また、複数の第1のコンタクト13の接点部13b及び複数の第2のコンタクト14の接点部14bがフレキシブル印刷配線基板30を板状部材装着部12から離隔する方向に押圧するのに対して、シェル部材15に形成された弾性抑え部17がフレキシブル印刷配線基板30を板状部材装着部12に向かう方向に押圧して抑えるので、フレキシブル印刷配線基板30において、複数の第1のコンタクト13の接点部13b及び複数の第2のコンタクト14の接点部14bによる押圧力とシェル部材15に形成された弾性抑え部17による押圧力とが相殺され、複数の第1のコンタクト13の接点部13b及び複数の第2のコンタクト14の接点部14bがフレキシブル印刷配線基板30における複数の第1の接触端子部35及び複数の第2の接触端子部36に接触接続された状態が良好に維持される。
【0049】
さらに、コネクタ装置10にあっては、板状部材装着部12に設けられた係止部20がハウジング11の一部を成すものとして形成されるので、係止部20を形成する格別の部材を設けることが不要とされ、コネクタ装置10の構成の簡略化が図られる。
【実施例2】
【0050】
図14(正面側から見た斜視図)及び
図15(背面側から見た斜視図)は、本発明に係るコネクタ装置の第2の例を示す。この本発明に係るコネクタ装置の第2の例も、前述の
図1〜
図6に示される本発明に係るコネクタ装置の第1の例の場合と同様の見方をもって説明される。
【0051】
図14及び
図15において、本発明に係るコネクタ装置の第2の例を成すコネクタ装置40は、
図1〜
図6に示される本発明に係るコネクタ装置の第1の例を成すコネクタ装置10と同様に構成された部分を多々有しており、それらの部分については、
図14及び
図15においてコネクタ装置10と共通の符号が付されて示されていて、重複説明は省略される。
【0052】
コネクタ装置40にあっては、ハウジング11に形成された板状部材装着部12における複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の中央部分の正面側端縁部に、コネクタ装置10における係止部20に代わる係止部41が設けられるとともに、板状部材装着部12における複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の両端部分に、コネクタ装置10における係合部21に代わる係合部42が設けられている。
【0053】
係止部41は、コネクタ装置10における係止部20と同様に、板状部材装着部12から上方に向かって突出して、その先端部分が背面側に向かって突出する屈曲部を形成しており、コネクタ装置10における係止部20と同様の役割を果たすものであるが、コネクタ装置10における係止部20がハウジング11の一部を成すものとして形成されているのに対して、シェル部材15の一部を成すものとして形成されている。即ち、ハウジング11に形成された板状部材装着部12における複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の中央部分の正面側端縁部に設けられた係止部41は、シェル部材15における複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の中央部分の背面側端部から板状部材装着部12の下方を通じて正面側へと伸びているのである。
【0054】
また、係合部42は、コネクタ装置10における係合部21と同様の役割を果たすものであるが、コネクタ装置10における係合部21がハウジング11の一部を成すものとして形成されているのに対して、シェル部材15の一部を成すものとして形成されており、シェル部材15における複数の第1及び第2のコンタクト13及び14の配列方向の両端部分の正面側端縁部から、背面側に突出するものとされている。
【0055】
このように、係止部41及び係合部42の夫々は、シェル部材15の一部を成すものとして形成されていることにより、その強度が向上せしめられることになる。
【0056】
コネクタ装置40における係止部41及び係合部42以外の部分は、コネクタ装置10における対応する部分と同様に構成されている。そして、斯かるコネクタ装置40によっても、前述されたコネクタ装置10により得られる作用効果と同様な作用効果が得られる。