(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の電極と電気的に接続された前記支持手段、又は前記第2の電極と電気的に接続された前記支持手段を、前記発電プレートの周縁の一部に略沿った形状にて形成した、
請求項1から3のいずれか一項に記載の発電装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る発電装置の実施の形態を詳細に説明する。ただし、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、各実施の形態に係る発電装置の適用対象は任意であるが、例えばコールボタン、リモコン、及び発電靴に適用することが考えられる。以下では、発電装置がコールボタンに適用された場合を例として説明を行う。
【0016】
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、相互に隣接する発電プレート同士が異なる方向に沿って変形可能となるように、支持手段を配置した形態である。
【0017】
(構成)
まず、実施の形態1に係る発電装置の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る発電装置を示す斜視図である。
図2は、
図1の後述する筐体10が開けられた状態を示す図である。
図3は、発電装置の内部構造を示す斜視図である(後述する筐体10を省略)。
図4は、
図3の分解斜視図である。
図5は、
図3の発電装置の側面図である。
図6は、後述する回路基板50の構成を示す回路図である。なお、以下の説明では、
図1のX方向を発電装置の左右方向、
図1のY方向を発電装置の前後方向、
図1のZ方向を発電装置の上下方向とする。また、
図1〜
図5では、図の簡略化のために、後述する回路基板50の図示を省略する(後述する
図7〜
図14についても同様とする)。これら各図に示すように、発電装置1は、
図1に示す筐体10の内部において、
図3〜
図5に示す発電プレート20a〜20dと、支持部30a〜30eと、操作部40(ただし、後述する操作部40の受圧部41は外部に露出される)とを備えている(なお、発電プレート20a〜20dは、相互に区別する必要がない場合には「発電プレート20」と総称する。また、支持部30a〜30eは、相互に区別する必要がない場合には「支持部30」と総称する。)また、発電装置1は、
図1に示す筐体10の外部において、回路基板50を介して音響出力器等(図示省略)と接続されている。
【0018】
(構成−筐体)
筐体10は、発電装置1の構造体であり、発電プレート20a〜20dと、支持部30a〜30eと、操作部40の一部とを外部から保護する保護手段である。
図1、
図2に示すように、筐体10は、例えば樹脂材料、絶縁処理された金属材料等にて形成された略箱状体である。また、この筐体10は、一側面(例えば、上側面等)を開放した略箱形状のベース部11であって、発電プレート20a〜20dと、支持部30a〜30eと、操作部40の一部とを収容するベース部11と、このベース部11をその開放面側から略覆うカバー部12とを備えて構成されており、カバー部12はベース部11に対して嵌合構造や固定具等にて固定されている。
【0019】
また、ベース部11には、第1の固定部11a、第2の固定部11b、及び切欠部11cが設けられている。第1の固定部11aは、発電プレート20a〜20dをベース部11に対して前後方向又は左右方向に沿って移動しないように固定するための固定手段であり、例えばベース部11に対して一体成型により形成されている。第2の固定部11bは、後述する第1の電極31a、後述する第2の電極32a、後述する第1の支持部31、又は後述する第2の支持部32をベース部11に対して前後方向又は左右方向に沿って移動しないように固定するための固定手段であり、例えばベース部11に対して一体成型により形成されている。切欠部11cは、後述する第1の電極31a、又は後述する第2の電極32aを筐体10の外部に引き出すためのものである。この切欠部11cは、筐体10における後述する第1の電極31a、又は後述する第2の電極32aを引き出す側の側面(例えば、
図2に示すベース部11の前側面)において、当該側面における上端部の一部を略凹状として形成されている。
【0020】
また、カバー部12には、押圧部12aと、開口12bとが設けられている。押圧部12aは、後述する回路基板50のマイナス端子51(又は後述する回路基板50のプラス端子52)に対して後述する複数の第1の電極31a(又は後述する複数の第2の電極32a)を容易に接続可能となるように、後述する複数の第1の電極31a(又は後述する複数の第2の電極32a)を押圧することで相互間の隙間をなくすための押圧手段である。この押圧部12aは、カバー部12におけるベース部11の切欠部11cと対向する側面(
図2では、カバー部12の前側面)において、当該側面における下端部の一部を略凸状として形成されている。開口12bは、後述する操作部40の受圧部41を筐体10の外部に露出させるための開口である。
【0021】
(構成−発電プレート)
発電プレート20a〜20dは、当該発電プレート20a〜20dに加えられた外力を電気に変換するものである。
図3〜
図5に示すように、発電プレート20a〜20dは、相互に同一の略円板状にて形成されている(例えば、平面形状が直径20〜30mm程度の略円板状にて形成されている等)。また、これら発電プレート20a〜20dは、Z方向に沿って相互に間隔を隔てて並設されている。より具体的には、これら発電プレート20a〜20dの全部が積層状に重合され、且つ、当該発電プレート20a〜20dの相互の重心が並設方向に沿って同一位置に位置するように、これら発電プレート20a〜20dは配置されている。また、これら発電プレート20a〜20dの各々は、圧電素子21と、振動板22とを備えて構成されている。
【0022】
(構成−発電プレート−圧電素子)
圧電素子21は、圧力により変形することで電気を生じる素子である。
図3〜
図5に示すように、圧電素子21は、例えばチタン酸バリウム、ジルコニア等の圧電セラミックス、リチウムタンタレート(LiTaO3)等の圧電単結晶からなる。また、この圧電素子21の平面形状については、例えば、発電プレート20の平面形状と略同一の形状にて形成されている(例えば、平面形状が直径20〜30mm程度であり、厚さが0.3mm程度である略円板状体にて形成されている等)。あるいは、これに限られず、発電プレート20の平面形状よりも小さい形状にて形成されてもよい。
【0023】
ここで、圧電素子21として、若しくは圧電素子21に代えて、外力(歪み、屈曲、若しくは圧縮を生じさせる力を含む)により発電が可能な任意の素材を用いることができ、例えば、イオン導電性高分子の膜(ゲル)の両面に金属(金等)をメッキしたイオン高分子金属複合材料(IPMC:Ionic Polymer−Metal Composite)や、イオン導電性高分子ゲル膜(ICPF:Ionic Conducting Polymergel Film)、あるいは、これらIPMCやICPFを用いた人工筋肉を使用することができる。この点は、後述する他の実施の形態でも同じである。なお、これら圧電素子21や発電が可能な任意の素材を、必要に応じて「発電素子」と総称する。
【0024】
(構成−発電プレート−振動板)
振動板22は、圧電素子21の割れ強度を補強する導電性部材である。
図3〜
図5に示すように、振動板22は、例えば、ステンレス薄板等の可撓性と耐久性を有する鋼材等からなる略円板状体である。また、この振動板22の形状については、例えば、平面形状が発電プレート20と略同一の形状であると共に、厚みが圧電素子21と略同一の厚さにて形成されている(例えば、平面形状が直径20〜30mm程度であり、厚さが0.3mm程度である略円板状体にて形成されている等)。また、この振動板22の2つの側面のいずれか一方には、圧電素子21が当接するように配置されており、当該振動板22に対して接着剤等により接合されている。
【0025】
(構成−支持部)
支持部30a〜30eは、発電プレート20a〜20dを支持する支持手段である。
図3〜
図5に示すように、支持部30は、発電プレート20a〜20dの相互間に設けられていると共に、発電プレート20a〜20dのうち、最上端側の発電プレート20aの上側面及び最下端側の発電プレート20dの下側面に設けられている。また、この支持部30は、隣接する発電プレート20の側面と当接する位置に配置されている。なお、支持部30の詳細については、後述する。
【0026】
(構成−操作部)
操作部40は、発電プレート20a〜20dに対して外力を伝達するための操作手段である。
図1〜
図5に示すように、操作部40は、樹脂材やゴム材等の絶縁材料にて形成されており、発電プレート20a〜20dのうち、最上端側の発電プレート20aに配置されている。また、この操作部40は、受圧部41と、伝達部42とを備えている。ここで、操作部40の形成方法については、例えば、一体成型により形成する方法が該当する。あるいは、これに限られず、受圧部41と、伝達部42とを別体に形成した後、これら受圧部41と、伝達部42とを溶着又は接着剤等にて接続する方法であってもよい。
【0027】
(構成−操作部−受圧部)
受圧部41は、外力を受ける受圧手段である。
図1〜
図5に示すように、受圧部41は、略円板状体にて形成されている。また、この受圧部41の平面形状については、例えば、発電プレート20の平面形状よりも小さな形状にて形成されている(あるいは、発電プレート20の平面形状と略同一であってもよい)。また、この受圧部41は、筐体10の外部に露出されるように、伝達部42の上側面に配置されている。
【0028】
(構成−操作部−伝達部)
伝達部42は、受圧部41を介して受けた外力を発電プレート20a〜20dに伝達するための伝達手段である。
図1〜
図5に示すように、伝達部42は、略円板状体である。また、この伝達部42の平面形状については、例えば、発電プレート20の平面形状と略同一の形状にて形成されている(あるいは、発電プレート20の平面形状よりも大きな形状であってもよい)。また、この伝達部42が最上端側の発電プレート20aの上側面に設けられた支持部30と当接する位置に、当該伝達部42は配置されている。
【0029】
(構成−回路基板)
回路基板50は、発電装置1の各種機能を実現するための電気回路(図示省略)が実装された基板であり、筐体10近傍位置に配置されている。また、
図6に示すように、この回路基板50には、マイナス端子51と、プラス端子52と、整流部53と、コンデンサ54と、出力端子55とが実装されている。
【0030】
マイナス端子51と、プラス端子52とは、発電プレート20a〜20dで発生した電流を後述する第1の電極31a及び後述する第2の電極32aを介して取得するための端子であり、マイナス端子51は後述する第1の電極31aと電気的に接続されており、プラス端子52は後述する第2の電極32aと電気的に接続されている。
【0031】
整流部53は、マイナス端子51及びプラス端子52を介して取得された電流(具体的には交流電流)を直流電流に変換したり、あるいは直流電源の陰極又は陽極をどちらに接続しても構わないように調整するための整流手段である。この整流部53は、例えば複数のダイオード53aを有する公知のブリッジ回路を用いて構成されており、マイナス端子51及びプラス端子52と配線を介して電気的に接続されている。
【0032】
コンデンサ54は、整流部53から出力された電流を蓄えるための素子であり、整流部53と配線を介して電気的に接続されている。
【0033】
出力端子55は、コンデンサ54から出力された電流を音響出力器等に出力するための端子であり、コンデンサ54と配線を介して電気的に接続されている。
【0034】
(支持部及び電極の詳細について)
次に、実施の形態1に係る支持部30及び電極の構成等の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
【0035】
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の構成)
まず、支持部30及び電極の構成については、
図3〜
図5に示すように、支持部30は、第1の支持部31と、第2の支持部32とに大別することができる。
【0036】
第1の支持部31と第2の支持部32とは、発電プレート20a〜20dを支持する機能と、当該支持部30に対して外部に発電プレート20a〜20dで発生した電流を引き出す機能とを有するものである。第1の支持部31は、例えば支持部30b、30dが該当し、第2の支持部32は、例えば支持部30a、30c、30eが該当する。
【0037】
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の構成−第1の支持部及び電極の構成)
また、第1の支持部31及び電極の構成については、以下に示す構成が採用されている。具体的には、
図3〜
図5に示すように、第1の支持部31は、第1の支持部31は、第1の電極31aと電気的に接続されており、支持本体31bと、支持本体固定部31cとを備えて構成されている。
【0038】
第1の電極31aは、当該第1の支持部31に対して外部に発電プレート20a〜20dで発生した電流を引き出すための電極である。この第1の電極31aは、略板状体にて形成されており、第1の支持部31に支持されている発電プレート20と当接する位置(又は支持本体31bを介して当接する位置)に配置されている。そして、この第1の電極31aは、筐体10のベース部11における第2の固定部11bに対して固定されており、回路基板50のマイナス端子51と電気的に接続されている。
【0039】
支持本体31bは、第1の支持部31の基礎となる部分であり、略板状体にて形成されている。この支持本体31bの平面形状については任意であるが、第1の支持部31を安価に製造できるように、例えば、発電プレート20の周縁の一部に略沿った形状にて形成されることが好ましい。具体的には、発電プレート20の平面形状が略円形状に形成されている場合には、略円弧状にて形成される(なお、後述する第2の支持部32の支持本体32bの平面形状についても同様とする)。また、この支持本体31bは、第1の支持部31に支持されている発電プレート20と当接する位置(又は第1の電極31aを介して当接する位置)に配置されている。
【0040】
支持本体固定部31cは、筐体10におけるベース部11の第2の固定部11bに取り付けられる部分である。この支持本体固定部31cは、支持本体31bと一体に形成されており、このベース部11に向けて張り出すように配置され、このベース部11の第2の固定部11bに対して固定されている(後述する第2の支持部32の支持本体固定部32cについても同様とする)。
【0041】
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の構成−第2の支持部及び電極の構成)
また、第2の支持部32及び電極の構成については、以下に示す構成が採用されている。具体的には、
図3〜
図5に示すように、第2の支持部32は、第2の電極32aと電気的に接続されており、支持本体32bと、支持本体固定部32cとを備えて構成されている。
【0042】
第2の電極32aは、当該第2の支持部32に対して外部に発電プレート20a〜20dで発生した電流を引き出すための電極であって、第1の電極31aとは極性が異なる電極である。この第2の電極32aは、略板状体にて形成されており、第2の支持部32に支持されている発電プレート20と支持本体32bを介して当接する位置(又は直接当接する位置)に配置されている。そして、第2の電極32aは、筐体10のベース部11における第2の固定部11bに対して固定されており、回路基板50のプラス端子52と電気的に接続されている。
【0043】
支持本体32bは、第2の支持部32の基礎となる部分であり、略板状体にて形成されている。この支持本体32bは、第2の支持部32に支持されている発電プレート20と当接する位置(又は第2の電極32aを介して当接する位置)に配置されている。
【0044】
支持本体固定部32cは、筐体10におけるベース部11の第2の固定部11bに取り付けられる部分であり、このベース部11の第2の固定部11bに対して固定されている。
【0045】
以上のような支持部30及び電極の構成により、従来の発電装置のように、各発電プレート20の圧電素子21にプラス端子及びマイナス端子を接続して、プラス端子(又はマイナス端子)とリード線とを結線する手間を省くことができる。また、第1の支持部31の支持本体31b及び第2の支持部32の支持本体32bを発電プレート20の周縁の一部に沿った形状としているので、発電プレート20の周縁の全部に沿った形状とした場合に比べて、第1の支持部31及び第2の支持部32を安価に製造することができ、且つ発電プレート20を安定して支持することができる。
【0046】
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の材質)
また、第1の支持部31及び第2の支持部32の材質については、例えば、導電性を有し、且つ発電プレート20を変形させるためのスペースを維持できるように、発電プレート20よりも高強度な金属材料(例えば銅、鋼、ステンレス、アルミニウム等)等の導電材料が用いられている。また、第1の電極31a及び第2の電極32aの材質については、例えば金属材料(例えば銅、鋼、ステンレス、アルミニウム等)等の導電材料が用いられている。
【0047】
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の形成方法)
また、第1の支持部31及び第1の電極31a(又は第2の支持部32及び第2の電極32a)の形成方法については任意であるが、第1の支持部31と第1の電極31aとを別体に形成する方法が該当する。あるいは、これに限られず、例えば一枚の銅板等の導電材料を型抜きし、型抜き後の導電材料を曲げ加工を施すことにより一体に形成する方法であってもよい。又は、一体成型により形成する方法であってもよい。
【0048】
(支持部及び電極の詳細について−支持部及び電極の厚さ)
また、支持部30及び電極の厚さの設定については任意であるが、例えば、発電プレート20a〜20dの各々を同じ程度変形させることができるように、第1の支持部31及び第1の電極31aの厚さの合計が第2の支持部32及び第2の電極32aの厚さの合計と同一となるように設定されている。具体的には、第1の支持部31の厚さが0.5mm、及び第1の電極31aの厚さが0.1mmに設定されている。また、第2の支持部32の厚さが0.5mm、及び第2の電極32aの厚さが0.1mmに設定されている。なお、第1の電極31a及び第2の電極32aの厚さの設定については、例えば、
図1に示すように、押圧部12aによって複数の第1の電極31a及び複数の第2の電極32aが均等に押圧されるように、複数の第1の電極31aの厚さの合計と、複数の第2の電極32aの厚さの合計とが等しくなるように設定されることが望ましい。
【0049】
(支持部及び電極の詳細について−支持部の配置について)
また、第1の支持部31及び第2の支持部32の配置については、例えば、操作部40の受圧部41に外力が加えられた場合に、発電プレート20a〜20dのすべてが発電プレート20a〜20dの並設方向に沿って変形可能であり、且つ、相互に隣接する発電プレート20同士が異なる方向に沿って変形可能となるように、第1の支持部31及び第2の支持部32が配置されている。具体的には、
図5に示すように、第1の支持部31は、発電プレート20の側面における略周縁位置に配置されると共に、第2の支持部32は、当該発電プレート20における第1の支持部31側とは反対側の側面における略周縁位置に配置されている(より具体的には、支持部30bは発電プレート20aの下側面における右側の周縁位置に配置され、支持部30aは発電プレート20aの上側面における左側の周縁位置に配置されている)。このような配置により、発電プレート20a〜20dを片持支持することができ、発電プレート20a〜20dを両端支持した場合に比べて、支持部30の設置個数を低減することができる。
【0050】
(発電装置の機能について)
このように構成された発電装置1の機能は以下の通りである。
図7は、実施の形態1に係る発電装置1の起電状況を示す側面図であり、(a)は変形前の状態を示す図であり、(b)は発電装置1が外部から圧縮力を受けて変形した状態を示す図である。
【0051】
図7(b)に示すように、発電装置1が外部から圧縮力を受けた場合の発電プレート20a〜20dの変形については、発電プレート20a、20cは上方向に沿って変形し、発電プレート20b、20dは下方向に沿って変形する。
【0052】
また、上述した発電プレート20a〜20dの変形により、発電プレート20a、20cの下側面及び発電プレート20b、20dの上側面に陰極の電流が起電すると共に、発電プレート20a、20cの上側面及び発電プレート20b、20dの下側面に陽極の電流が起電することにより、各発電プレート20に電圧が発生する。このような各発電プレート20に電圧が発生すると、各発電プレート20と当接されている第1の支持部31である支持部30b、30dに陰極の電流が流れると共に、及び第2の支持部32である支持部30a、30c、30eに陽極の電流が流れる。ここで、支持部30b、30dと電気的に接続された第1の電極31aが回路基板50のマイナス端子51に接続されているので、これら支持部30b、30dに流れた陰極の電流は、当該第1の電極31aを介して回路基板50に流れる。また、支持部30a、30c、30eと電気的に接続された第2の電極32aが回路基板50のプラス端子52に接続されているので、これら支持部30a、30c、30eに流れた陽極の電流は、当該第2の電極32aを介して回路基板50に流れる。そして、この回路基板50に流れた電流は、整流部53によって直流電流に変換されて、コンデンサ54に蓄えられた後、出力端子55を介して音響出力器等に出力される。これにより、発電プレート20a〜20dで発生した電力を、第1の支持部31、第2の支持部32、第1の電極31a、第2の電極32a、及び回路基板50を介して音響出力器等に供給することができる。
【0053】
(効果)
このように実施の形態1によれば、発電プレート20a〜20dの少なくとも一部のうち、少なくとも一つの発電プレート20の側面の一方と当接された第1の支持部31(例えば、支持部30b、30d)を導電材料にて形成し、当該第1の支持部31に対して外部に当該発電プレート20で発生した電流を引き出すための第1の電極31aを当該第1の支持部31と別体に形成すると共に、当該発電プレート20の側面の他方と当接された第2の支持部32(例えば、支持部30a、30c、30e)を導電材料にて形成し、当該第2の支持部32に対して外部に当該発電プレート20で発生した電流を引き出すための第2の電極32aであって、第1の電極31aとは極性が異なる第2の電極32aを当該第2の支持部32と別体に形成したので、従来の発電装置のように、各発電プレート20の圧電素子21にプラス端子及びマイナス端子を接続して、プラス端子(又はマイナス端子)とリード線とを結線する手間を省くことができ、製造性を向上させることができる。
【0054】
また、発電装置1に外力が加えられた場合に、隣接する発電プレート20同士が異なる方向に沿って変形可能となるように、支持部30a〜30eを配置したので、発電プレート20a〜20dを片持支持することができる。これにより、例えば発電プレート20a〜20dを両端支持した場合に比べて、支持部30の設置個数を低減することができ、軽量化及び低コスト化を図ることができる。
【0055】
また、第1の電極31aと電気的に接続された第1の支持部31、及び第2の電極32aと電気的に接続された第2の支持部32を、発電プレート20の周縁の一部に略沿った形状にて形成しているので、発電プレート20の周縁の全部に沿った形状とした場合に比べて、発電プレート20a〜20dの安定した支持を維持しながら、第1の支持部31及び第2の支持部32を安価に製造することができる。
【0056】
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、相互に隣接する発電プレート同士が同じ方向に沿って変形可能となるように、支持手段を配置した形態である。なお、実施の形態1と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
【0057】
(構成)
まず、実施の形態2に係る発電装置の構成について説明する。
図8は、実施の形態2に係る発電装置を示す側面図である。
図8に示すように、実施の形態2に係る発電装置101は、実施の形態1に係る発電システム1の構成要素と同一の構成要素に対して、支持部30a〜30eに代えて支持部30a〜30hとして構成されており、発電モジュール130a〜130dが形成されている(なお、発電モジュール130a〜130dは、相互に区別する必要がない場合には「発電モジュール130」と総称する)。
【0058】
ここで、支持部30及び電極の構成については、
図8に示すように、支持部30は、第1の支持部31と、第2の支持部32とに大別することができ、例えば、第1の支持部31としては、支持部30c、30e、30g、30hが該当し、第2の支持部32としては、支持部30a、30b、30d、30fが該当する。また、この第1の支持部31は、第1の電極31aと電気的に接続されており、支持本体31bと、支持本体固定部31cとを備えて構成されている。また、この第2の支持部32は、第2の電極32aと電気的に接続されており、支持本体32bと、支持本体固定部32cとを備えて構成されている。
【0059】
また、発電モジュール130の構成等の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
【0060】
(発電モジュールの詳細について−発電モジュールの構成)
発電モジュール130a〜130dは、発電装置101における発電機能を構成する構成要素群である。
図8に示すように、これら発電モジュール130a〜130dの各々は、第1の電極31aと、当該第1の電極31aと電気的に接続された第1の支持部31と、第2の電極32aと、当該第2の電極32aと電気的に接続された第2の支持部32と、当該第1の電極31a及び当該第2の電極32aから電流が引き出される発電プレート20とを有する(より具体的には、発電モジュール130aは、支持部30cと、当該支持部30cと電気的に接続された第1の電極31aと、支持部30aと、当該支持部30aと電気的に接続された第2の電極32aと、当該第1の電極31a及び当該第2の電極32aから電流が引き出される発電プレート20aとを有している)。
【0061】
(発電モジュールの詳細について−支持部の配置について)
ここで、発電モジュール130における第1の支持部31及び第2の支持部32の配置については、例えば、操作部40の受圧部41に外力が加えられた場合に、発電プレート20a〜20dのすべてが発電プレート20a〜20dの並設方向に沿って変形可能であり、且つ、相互に隣接する発電プレート20同士が同一の方向に沿って変形可能となるように、第1の支持部31及び第2の支持部32が配置されている。具体的には、
図8に示すように、第1の支持部31は、発電プレート20の側面における略周縁位置に配置されると共に、第2の支持部32は、当該発電プレート20における第1の支持部31側とは反対側の側面における略周縁位置に配置されている(より具体的には、支持部30cは発電プレート20aの下側面における右側の周縁位置に配置され、支持部30aは発電プレート20aの上側面における左側の周縁位置に配置されている)。
【0062】
この場合において、上述したように、相互に隣接する発電プレート20同士が同じ方向に沿って変形可能であるので、隣接する発電モジュール130の各々の側面のうち、互いに対向する側の側面では極性の異なる電流がそれぞれ発生することになる。このため、例えば、隣接する発電モジュール130同士が当接するように、発電モジュール130a〜130dが配置された場合には、隣接する発電モジュール130間で短絡が生じてしまう。そこで、このような問題を解消するために、
図8に示すように、発電モジュール130a〜130dの相互間において、絶縁部材60a、60bが設けられている(なお、絶縁部材60a、60bは、相互に区別する必要がない場合には「絶縁部材60」と総称する)。
【0063】
絶縁部材60a、60bは、例えば樹脂材やゴム材等の絶縁材料にて形成された略板状体である(又は略シート状体であってもよい)。この絶縁部材60a、60bの平面形状については任意であるが、例えば、絶縁部材60aの平面形状は、第1の支持部31の支持本体31bの平面形状と略同一(又は当該支持本体31bよりも大きな形状)に形成されている。また、絶縁部材60bの平面形状は、第2の支持部32の支持本体32bの平面形状と略同一(又は当該支持本体32bよりも大きな形状)に形成されている。また、この絶縁部材60aは、第1の支持部31における発電プレート20側とは反対側の側面と当接する位置に配置され、この絶縁部材60bは、発電プレート20における第2の支持部32側とは反対側の側面において、当該第2の支持部32と対向する部分と当接する位置に配置されている。
【0064】
また、絶縁部材60a、60bの各々には、絶縁部材固定部(図示省略)が設けられている。絶縁部材固定部は、筐体10におけるベース部11の第2の固定部11bに取り付けられる部分であり、絶縁部材60と一体に形成されている。また、この絶縁部材固定部は、絶縁部材60からこのベース部11に向けて張り出すように配置され、このベース部11の第2の固定部11bに対して固定されている。
【0065】
このような支持部30の配置により、発電プレート20a〜20dを略均一に変形させることができる。また、発電モジュール130a〜130dの相互間に、絶縁部材60a、60bが設けられているので、隣接する発電モジュール130間の電流の流れを遮断することができ、当該隣接する発電モジュール130間で短絡が発生することを防止することができる。
【0066】
(発電モジュールの詳細について−支持部、電極、及び絶縁部材の厚さ)
また、支持部30、電極、及び絶縁部材60の厚さの設定については任意であるが、例えば、発電プレート20a〜20dの各々を同じ程度変形させることができるように、第1の支持部31、第1の電極31a、及び絶縁部材60aの厚さの合計が第2の支持部32、第2の電極32a、及び絶縁部材60bの厚さの合計と同一となるように設定されている。具体的には、第1の支持部31の厚さが0.3mm、第1の電極31aの厚さが0.1mm、及び絶縁部材60aの厚さが0.2mmに設定されている。また、第2の支持部32の厚さが0.3mm、第2の電極32aの厚さが0.1mm、及び絶縁部材60bの厚さが0.2mmに設定される。
【0067】
(発電装置の機能について)
このように構成された発電装置101の機能は以下の通りである。
図9は、実施の形態2に係る発電装置101の起電状況を示す側面図であり、(a)は変形前の状態を示す図であり、(b)は発電装置101が外部から圧縮力を受けて変形した状態を示す図である。
【0068】
図9(b)に示すように、発電装置101が外部から圧縮力を受けた場合の発電プレート20a〜20dの変形については、発電プレート20a〜20dは下方向に沿って変形する。
【0069】
また、上述した発電プレート20a〜20dの変形により、発電プレート20a〜20dの下側面に陰極の電流が起電すると共に、発電プレート20a〜20dの上側面に陽極の電流が起電することにより、各発電プレート20に電圧が発生する。このような各発電プレート20に電圧が発生すると、各発電プレート20と当接されている第1の支持部31である支持部30c、30e、30g、30hに陰極の電流が流れると共に、及び第2の支持部32である支持部30a、30b、30d、30fに陽極の電流が流れる。そして、支持部30c、30e、30g、30hと電気的に接続された第1の電極31aが回路基板50のマイナス端子51に接続されているので、これら支持部30c、30e、30g、30hに流れた陰極の電流は、当該第1の電極31aを介して回路基板50に流れる。また、支持部30a、30b、30d、30fと電気的に接続された第2の電極32aが回路基板50のプラス端子52に接続されているので、これら支持部30a、30c、30eに流れた陽極の電流は、当該第2の電極32aを介して回路基板50に流れる。これにより、発電プレート20a〜20dで発生した電力を、第1の支持部31、第2の支持部32、第1の電極31a、第2の電極32a、及び回路基板50を介して音響出力器等に供給することができる。
【0070】
(効果)
このように実施の形態2によれば、発電装置101に外力が加えられた場合に、隣接する発電プレート20同士が同じ方向に沿って変形可能となるように、支持部30a〜30hを配置したので、発電プレート20a〜20dを略均一に変形させることができ、発電効率を向上させることができる。また、第1の電極31aと、当該第1の電極31aと電気的に接続された第1の支持部31(例えば、支持部30c、30e、30g、30h)と、第2の電極32aと、当該第2の電極32aと電気的に接続された第2の支持部32(例えば、支持部30a、30b、30d、30f)と、当該第1の電極31a及び当該第2の電極32aから電流が引き出される発電プレート20とを有する発電モジュール130a〜130dを形成し、発電モジュール130a〜130dの相互間に、絶縁部材60a、60nを設けたので、隣接する発電モジュール130間の電流の流れを遮断することができ、当該隣接する発電モジュール130間で短絡が発生することを防止することができる。
【0071】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0072】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、支持手段を電極として形成しづらい場合であっても、支持手段の電極形成を、従来とは異なる技術により従来と同様に達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
【0073】
(各実施の形態の組み合わせ)
上記実施の形態1、2に示した構成については、同一の実施の形態の構成を複数組み合わせたり、あるいは異なる実施の形態の構成を相互に組み合わせたりすることができる。例えば、
図10、
図11に示すように、実施の形態2に係る発電装置101を複数組み合わせてもよい。具体的には、矩形状の発電プレート20から形成された発電装置101が、十字状に4体配置されている。また、各発電装置101における支持部30a〜30hの配置については、
図11に示すように、4体の発電装置101に共通する操作部40の受圧部41に外力が加えられた場合に、各発電装置101の発電プレート20a〜20dすべてが変形可能となるように、当該支持部30a〜30hが配置されている。このような構成により、発電量を一層向上させることが可能となる。あるいは、実施の形態1に係る発電装置1と実施の形態2に係る発電装置101とをそれぞれ組み合わせてもよい。
【0074】
(発電装置の構成について)
上記実施の形態1では、発電装置1は、筐体10の内部において、発電プレート20a〜20dと、支持部30a〜30eと、操作部40とを備えていると説明したが、これに限られない。例えば、
図12に示すように、発電プレート20a〜20dの一部のみ変形できるように、上述した発電装置1の構成要素に加えて、スペーサ70を備えて構成されてもよい。スペーサ70は、発電プレート20の変形を防止するための変形防止手段である。このスペーサ70は、当該スペーサ70の厚さが発電プレート20間の距離と略同一に形成された略板状体である。また、このスペーサ70の配置については、例えば、発電プレート20における第2の支持部32が設けられている側の側面において、第1の支持部31に対応する位置に、このスペーサ70は配置される(
図12では、発電プレート20aの上側面における支持部30bに対応する位置に配置されている)。あるいは、これに限られず、発電プレート20における第1の支持部31が設けられている側の側面において、第2の支持部32に対応する位置に、このスペーサ70が配置されてもよい。これにより、発電装置1に外力が加えられた場合にも、スペーサ70が設けられた発電プレート20の変形を防止することができ、状況に応じて発電量を調整することができる。
【0075】
(筐体について)
上記実施の形態1、2では、筐体10のベース部11には、第1の固定部11a、第2の固定部11b、及び切欠部11cが設けられていると説明したが、これに限られない。例えば、筐体10のベース部11に、さらにストッパーが設けられてもよい。ストッパーは、操作部40に外力が加えられた場合における当該操作部40の移動量を制限するための移動制限手段である。このストッパーは、ベース部11の側壁の一部を内側に向けて略凸状に形成されたものであり、操作部40の移動量が所定量に達した場合に当該操作部40と当接する位置に配置される。これにより、発電プレート20a〜20dが過大に変形することを防止でき、発電プレート20a〜20dの破損等を低減することができる。なお、このストッパーの設置位置は、ベース部11に限られず、例えば筐体10のカバー部12であってもよい。
【0076】
(発電プレートについて)
上記実施の形態1、2では、発電プレート20の形状は略円板状体であると説明したが、これに限られず、例えば方形状(例えば三角形、四角形、五角形等)、扇状等にて形成されてもよい。また、上記実施の形態1、2では、発電プレート20の設置数が4体であると説明したが、これに限られず、例えば、2体若しくは3体であってもよく、又は4体以上であってもよい。また、上記実施の形態1、2では、各発電プレート20は振動板22を備えて構成されると説明したが、例えば振動板22を省略してもよい。また、上記実施の形態1、2では、振動板22の側面の一方に圧電素子21が設けられていると説明したが、例えば、振動板22の両側面に圧電素子21が設けられてもよい。
【0077】
また、上記実施の形態1では、発電プレート20a〜20dの全部が積層状に重合され、且つ、当該発電プレート20a〜20dの相互の重心が並設方向に沿って同一位置に位置するように、これら発電プレート20a〜20dは並設されていると説明したが、これに限られない。例えば、発電プレート20a〜20dの一部が積層状に重合されるように、これら発電プレート20a〜20dは並設されてもよい。
【0078】
(操作部について)
また、上記実施の形態1、2では、操作部40は、受圧部41と、伝達部42とを備えていると説明したが、これに限られない。例えば、
図13に示すように、発電プレート20a〜20dがZ方向に沿って振動可能となるように、操作部40は、受圧部41に代えておもり80を備えて構成され、支持部30a〜30hの各々は、発電プレート20に対して固定具又は接着剤等にて接続されてもよい。ここで、おもり80は、発電装置1の固有振動数を調整するものであり、例えば鋼材等にて形成された略方形状体であり(あるいは、略円柱状体、略球形状体であってもよい)、伝達部42に対して固定具等にて接続されている。このような構成により、
図14に示すように、おもり80における上下移動に伴って、発電プレート20a〜20dを変形させることができ、効率的な発電を行うことが可能となる。
【0079】
(回路基板について)
上記実施の形態1、2では、回路基板50は筐体10の外部に設けられていると説明したが、例えば、筐体10の内部に収容されてもよい。
【0080】
(支持部の材質について)
上記実施の形態1、2では、第1の支持部31及び第2の支持部32の材質については、発電プレート20で発生した電流を引き出すことができるように、発電プレート20よりも高強度な金属材料(例えば銅、鋼、ステンレス、アルミニウム等)等の導電材料が用いられていると説明したが、これに限られない。例えば、発電プレート20a〜20dのうち、一部の発電プレート20の圧電素子21にプラス端子及びマイナス端子を接続して、プラス端子(又はマイナス端子)とリード線とを結線することで電流が引き出される場合には、当該発電プレート20を支持している第1の支持部31、又は第2の支持部32は、導電材料以外の材料(例えば樹脂材等の絶縁材料等)にて形成されてもよい。
【0081】
(第1の支持部及び第2の支持部について)
上記実施の形態1、2では、第1の支持部31における支持本体31bの平面形状は、略円弧状にて形成されていると説明したが、これに限られない。例えば、発電プレート20の平面形状が略方形状に形成されている場合には、支持本体31bの平面形状は略方形状にて形成されてもよい(なお、第2の支持部32における支持本体32bの平面形状についても同様とする)。
【0082】
また、上記実施の形態2では、
図8に示すように、第1の支持部31は、発電プレート20の側面における右側の周縁位置に配置され、第2の支持部32は、発電プレート20の側面における左側の周縁位置に配置されていると説明したが、これに限られない。例えば、第1の支持部31及び第2の支持部32は、発電プレート20の側面における左側の周縁位置に配置されてもよい(あるいは、発電プレート20の側面における右側の周縁位置に配置されてもよい)。この場合において、絶縁部材60a、60bの配置については、例えば、絶縁部材60aは、発電プレート20の側面における右側の周縁位置において、当該発電プレート20と当接するように配置される。また、絶縁部材60bは、発電プレート20の側面における左側の周縁位置において、第1の支持部31における発電プレート20側とは反対側の側面と当接するように配置される。