特許第5967384号(P5967384)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5967384
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月10日
(54)【発明の名称】トレイ式カードコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20160728BHJP
【FI】
   H01R12/71
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-149399(P2014-149399)
(22)【出願日】2014年7月23日
(65)【公開番号】特開2016-25018(P2016-25018A)
(43)【公開日】2016年2月8日
【審査請求日】2015年9月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102500
【氏名又は名称】SMK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089886
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 雅雄
(74)【代理人】
【識別番号】100172096
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 理太
(72)【発明者】
【氏名】江尻 孝一郎
【審査官】 楠永 吉孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−234669(JP,A)
【文献】 特開2000−100521(JP,A)
【文献】 特開平08−203607(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/00 〜12/91
H01R 13/633
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードを収容するカードトレイと、互いに対向する天板部と底板部との間に前記カードトレイが挿入されるトレイ挿入部が形成されたハウジングと、前記トレイ挿入部内に突出するように前記ハウジングに保持された複数のコンタクトと、前記トレイ挿入部の奥側に回転可能に配置された押出しレバーと、該押出しレバーを操作する為の操作部材とを備え、該操作部材により一端を押し込むことにより前記押出しレバーが回転し、該押出しレバーの他端で前記カードトレイを押し出すようにしたトレイ式カードコネクタにおいて、
前記ハウジングには、前記ハウジングの天板部又は底板部より突出した軸用凸部を備え、該軸用凸部の後方に前記押出しレバーを当接させ、該押出しレバーが前記軸用凸部回りに回転するようにし、
前記カードトレイには、後縁部に回避用凹部が形成され、前記カードトレイをトレイ挿入部に挿入した際に前記軸用凸部が前記回避用凹部に回避し、前記ハウジングに占める前記軸用凸部のスペースと前記カードトレイの前記ハウジングに占めるスペースとが重複するようにしたことを特徴とするトレイ式カードコネクタ。
【請求項2】
前記回避用凹部は、前記軸用凸部の突端と前記底板部又は前記天板部との間に挿入される底部を備えた請求項1に記載のトレイ式カードコネクタ。
【請求項3】
前記押出しレバーは、一端側と他端側とが互いに所望の角度で屈曲した形状に形成され、該屈曲部が前記軸用凸部に当接するようにした請求項1又は2に記載のトレイ式カードコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機やスマートフォン等の電子機器にICカードやフラッシュメモリーカード等のカードを接続するためのトレイ式のカードコネクタであって、特には押出しレバーの操作によりカードトレイを取り出し可能なトレイ式カードコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のトレイ式カードコネクタにおいては、カードトレイが挿入されるカード挿入部の奥側に回転可能な押出しレバーを配置し、ハウジング側部に配置された操作部材を押し込み操作することで押出しレバーの一端を押し込み、それにより回転した押出しレバーの他端でカードトレイを押し出すようにした取出し機構付きのものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
押出しレバー9は、図10に示すように、例えば、金属板をプレス加工することにより形成され、所望の位置に板厚方向に貫通した軸穴91を備え、この軸穴91にハウジング92の底板部に突設された回転軸93を挿入することにより、押出しレバー9がハウジング92に回転可能に支持されている。尚、図中符号94はカードトレイである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−50406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の如き従来の技術では、押出しレバーに形成された軸穴に回転軸を挿入し、回転軸を介してハウジングに押出しレバーを回転可能に支持させる構造であるため、押出しレバーの幅は、回転軸93の直径dに依存し、且つ、強度確保のために軸穴91周りの部分に一定の幅t1,t2を必要とするため、ハウジング92のトレイ挿入部奥側には、図10に示すように、少なくともカード挿抜方向に回転軸直径dに上記一定幅t1,t2加えた分のスペースを必要とし、その分、ハウジング全長が大きくなり、トレイ式カードコネクタの小型化を阻害するという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、押出しレバーを用いたトレイ取出し機構を備えつつ、小型化可能なトレイ式カードコネクタの提供を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、カードを収容するカードトレイと、互いに対向する天板部と底板部との間に前記カードトレイが挿入されるトレイ挿入部が形成されたハウジングと、前記トレイ挿入部内に突出するように前記ハウジングに保持された複数のコンタクトと、前記トレイ挿入部の奥側に回転可能に配置された押出しレバーと、該押出しレバーを操作する為の操作部材とを備え、該操作部材により一端を押し込むことにより前記押出しレバーが回転し、該押出しレバーの他端で前記カードトレイを押し出すようにしたトレイ式カードコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記ハウジングの天板部又は底板部より突出した軸用凸部を備え、該軸用凸部の後方に前記押出しレバーを当接させ、該押出しレバーが前記軸用凸部回りに回転するようにし、前記カードトレイには、後縁部に回避用凹部が形成され、前記カードトレイをトレイ挿入部に挿入した際に前記軸用凸部が前記回避用凹部に回避し、前記ハウジングに占める前記軸用凸部のスペースと前記カードトレイの前記ハウジングに占めるスペースとが重複するようにしたトレイ式カードコネクタにある。
【0008】
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記押出しレバーは、一端側と他端側とが互いに所望の角度で屈曲した形状に形成され、該屈曲部が前記軸用凸部に当接するようにしたことにある。
【0009】
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記回避用凹部は、前記軸用凸部の突端と前記底板部又は前記天板部との間に挿入される底部を備えたことにある。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るトレイ式カードコネクタは、上述したように、カードを収容するカードトレイと、互いに対向する天板部と底板部との間に前記カードトレイが挿入されるトレイ挿入部が形成されたハウジングと、前記トレイ挿入部内に突出するように前記ハウジングに保持された複数のコンタクトと、前記トレイ挿入部の奥側に回転可能に配置された押出しレバーと、該押出しレバーを操作する為の操作部材とを備え、該操作部材により一端を押し込むことにより前記押出しレバーが回転し、該押出しレバーの他端で前記カードトレイを押し出すようにしたトレイ式カードコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記ハウジングの天板部又は底板部より突出した軸用凸部を備え、該軸用凸部の後方に前記押出しレバーを当接させ、該押出しレバーが前記軸用凸部回りに回転するようにし、前記カードトレイには、後縁部に回避用凹部が形成され、前記カードトレイをトレイ挿入部に挿入した際に前記軸用凸部が前記回避用凹部に回避し、前記ハウジングに占める前記軸用凸部のスペースと前記カードトレイの前記ハウジングに占めるスペースとが重複するようにしたことにより、回転軸とカードトレイとが互いにハウジング内に占めるスペースを共有し、且つ、押出しレバーの幅を小さくできるので、ハウジング奥部のスペースを最小限に留めることができ、コネクタの小型化を図ることができる。
【0011】
また、本発明において、前記押出しレバーは、一端側と他端側とが互いに所望の角度で屈曲した形状に形成され、該屈曲部が前記軸用凸部に当接するようにしたことにより、押出しレバーが軸用凸部回りで好適に回転できる。
【0012】
更に、本発明において、前記回避用凹部は、前記軸用凸部の突端と前記底板部又は前記天板部との間に挿入される底部を備えたことにより、カードトレイ前縁部の欠損を最小限に留め十分な強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係るトレイ式カードコネクタの一例を示す斜視図である。
図2】同上のカードトレイを引き出した状態の分解斜視図である。
図3図1中のハウジングの分解斜視図である。
図4図3中のハウジング本体を示す平面図である。
図5】同上のシールドカバーを示す斜視図であって、(a)は上面側から(b)は下面側から見た図である。
図6図1中のカードトレイを示す平面図である。
図7】押出しレバーの動作を説明するための図であって、カードトレイ挿入時のシールドカバーの天板部を取り除いた平面図である。
図8図7中のx−x線部分拡大断面図である。
図9】押出しレバーの動作を説明するための図であって、カードトレイ取出し時のシールドカバーの天板部を取り除いた平面図である。
図10】従来のトレイ式カードトレイのトレイ取出し機構を説明する為のシールドカバーを取り除いた状態の部分拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明に係るトレイ式カードコネクタの実施態様を図1図9に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1はICカード等のカード、符号2はトレイ式カードコネクタである。また、本実施例においては、カードトレイ挿抜方向の手前側を前、奥側を後として説明する。
【0015】
トレイ式カードコネクタ2は、カード1を収容するカードトレイ3と、互いに対向する天板部431と底板部421との間にカードトレイ3が挿入されるトレイ挿入部41が形成されたハウジング4と、トレイ挿入部41内に突出するようにハウジング4に保持された複数のコンタクト5,5...とを備え、トレイ挿入部41にカードトレイ3を挿入することにより、カードトレイ3に収容されたカード1の表面に形成された各信号接続用パッド(図示せず)にそれぞれ対応するコンタクト5,5...が接触し、カード1とコネクタが実装される実装基板とを電気的に接続するようになっている。
【0016】
また、このトレイ式カードコネクタ2には、ハウジング4の天板部431又は底板部421より突出した軸用凸部6と、トレイ挿入部41の奥側に回転可能に配置された押出しレバー7と、押出しレバー7を操作する為の操作部材8とを備え、軸用凸部6回りに押出しレバー7を回転動作させることにより押出しレバー7の一端でカードトレイ3を押し出すことができるようにしたトレイ取出し機構を備えている。
【0017】
ハウジング4は、図3に示すように、絶縁性合成樹脂製の底板部421を有するハウジング本体42と、導電性金属製のシールドカバー43とを組み付けることによりトレイ挿入部41が前面に開口した中空箱状に形成され、前面の開口よりカードトレイ3を出し入れするようになっている。
【0018】
ハウジング本体42は、ハウジング4の底板部を構成する底板部421と、底板部421の両側縁部より立ち上げた形状の側壁部422a,422bと、底板部421の後縁より立ち上げた形状の後壁部423とを備え、底板部421、両側壁部422a,422b及び後壁部423によって、上面側が凹んだ形状のトレイ挿入部41が形成され、その上面がシールドカバー43の天板部431によって覆われ、天板部431と底板部421との間にカードトレイ3が挿入されるようになっている。
【0019】
このハウジング本体42の底板部421には、導電性金属板材を打ち抜き・折り曲げ加工することにより形成された複数のコンタクト5,5...がインサート成形により組み込まれ、各コンタクト5,5...の弾性接触片部51がトレイ挿入部41内に突出し、弾性接触片部51先端の接点511がカード1の対応するパッド部と接触するようになっている。
【0020】
また、ハウジング本体42には、トレイ挿入部41奥側の一方に片寄せた配置にレバー収容部424を備えるとともに、一方の側壁部422aの内側に棒状の操作部材8をトレイ挿抜方向でスライド移動可能に保持する操作部材保持部425とを備え、レバー収容部424に押出しレバー7が回転動作可能に収容されるとともに、操作部材保持部425に棒状の操作部材8が前後方向で移動可能に収容されている。
【0021】
そして、操作部材8を押し込み方向に動作させることにより、押出しレバー7の一端が押し込まれ、それに伴い、押出しレバー7がハウジング4の天板部431より突出した軸用凸部6の後方に当接した状態で軸用凸部6回りに回転し、押出しレバー7の他端がカードトレイ3の後縁を抜き出し方向に押し出すようになっている。
【0022】
押出しレバー7は、一端側の被押込み部71と他端側の押出し部72とが互いに所望の角度で屈曲した形状に形成されて平面視へ字状を成し、その前面側に屈曲部73が形成され、この屈曲部73が軸用凸部6外周面後側に当接するようになっている。
【0023】
この押出しレバー7は、金属製板材をプレス加工することにより一体に形成され、被押込み部71及び押出し部72にそれぞれ平板状の上面板711,721と上面板711,721の前側縁より垂直下向きに折り曲げた動作面板712,722を備え、上面が両上面板711,721によってへ字状を成すとともに、前面に動作面板712,722が互いに屈曲して配置されその境界部に屈曲部73を成している。
【0024】
そして、この押出しレバー7は、図7図8に示すように、押出し部72の上面板721が後壁部423上に被さり、且つ、押出し部72の動作面板722裏面が後壁部423内面の内側に配置された状態でレバー収容部424に収容され、屈曲部73が軸用凸部6の外周面後側に当接するようになっている。
【0025】
また、押出しレバー7が回転した際には、被押込み部71の上面板711が後壁部423に被さる位置まで移動することにより、後壁部423が押出しレバー7の動作を阻害しないようになっている。
【0026】
また、押出しレバー7には、上面板を切り起こし加工することにより被案内突部74が形成されている。
【0027】
操作部材8は、細長棒状に形成され、前端部に外向きに折り曲げた形状の被押圧部81が一体に形成され、平面視逆L字状を成している。
【0028】
シールドカバー43は、図5に示すように、導電性金属板材をプレス加工することにより一体に形成され、平板状の天板部431と、天板部431の側縁より垂直に折り曲げた形状の側板部432,432と、天板部431の後縁より垂直に折り曲げた後端板部433とを備えている。
【0029】
天板部431には、後方部の前記押出しレバー7収容部と整合させた位置に下向きに突出した軸用凸部6が一体に形成され、シールドカバー43をハウジング本体42と組み付けることにより、軸用凸部6が押出しレバー7の手前側に挿入され、押出しレバー7の屈曲部73が軸用凸部6の外周面に当接するようになっている。
【0030】
軸用凸部6は、天板部431を構成する金属板材を絞り加工することにより天板部431より下向きに突出した円柱状に形成され、天板部431内面から突端61面までの高さ(軸高さ)が天板部431と底板部421との間の距離、即ち、トレイ挿入部41高さより短く形成されている。
【0031】
また、天板部431には、軸用凸部6の周囲に軸用凸部6と同心円弧状の案内溝434が形成され、この案内溝434に押出しレバー7の上面に突出した被案内突部74を案内させることにより、押出しレバー7が軸用凸部6回りの回転軌道より逸脱しないようにしている。
【0032】
カードトレイ3は、図6に示すように、カード1が収容されるトレイ本体31と、トレイ本体31の前端部にフランジ状に固定された前面蓋部32とを備えている。
【0033】
トレイ本体31は、絶縁性合成樹脂材により平板状に形成され、片面側よりカード1が嵌り込む板厚方向に貫通した矩形孔状のカード収容部33を備えている。
【0034】
カード収容部33は、カード1の形状に整合した矩形孔状に形成され、その底側内側縁部に内向きに張り出したカード1支持部331,331を備え、このカード1支持部331,331にカード1の両側縁部を支持させることにより、信号伝達用のパッド部を底側に露出させた状態にカード1を収容できるようになっている。
【0035】
また、トレイ本体31には、後縁部の軸用凸部6に整合させた位置に凹み状の回避用凹部34が形成され、カードトレイ3(トレイ本体31)をトレイ挿入部41に挿入した際に軸用凸部6が回避用凹部34に回避し、ハウジング4に占める軸用凸部6のスペースとカードトレイ3のハウジング4に占めるスペースとが重複するようになっている。
【0036】
回避用凹部34は、軸用凸部6の突端61とハウジング4の底板部421との間に挿入される底部341を備えた形状に形成され、回避用凹部34を設けたことによるトレイ本体31後縁部の欠損を最小限に抑えている。
【0037】
前面蓋部32は、筐体開口部に嵌り込む蓋本体321と、蓋本体321の後面に一体に突設された連結部322とを備え、連結部322をトレイ本体31の前端部と連結することによりカードトレイ3の前端部にフランジ状に固定され、トレイ本体31と前面蓋部32とが一体化されている。
【0038】
また、蓋本体321には、一方の側部後面に突出した凸部323が一体に備えられ、蓋本体321の前面に開口したトレイ挿抜方向に向けたピン挿通孔324が操作部材8の位置と連続配置となるように形成され、このピン挿通孔324に操作用ピン35がトレイ挿抜方向に移動可能に収容されている。
【0039】
このように構成されたトレイ式カードコネクタ2では、押出しレバー7を軸用凸部6に当接させ、軸用凸部6回りに回転するようにした構造としたことにより、軸穴を必要とせず、従来例の如く押出しレバーの軸穴周囲に幅を必要としないため、押出しレバー7自体の前後方向幅を小さくできる。
【0040】
また、押出しレバー7の小型化に加え、図7図8に示すように、カードトレイ3(トレイ本体31)をハウジング4のトレイ挿入部41に挿入した際、軸用凸部6が回避用凹部34内に回避し、ハウジング4に占める軸用凸部6のスペースとカードトレイ3のハウジング4に占めるスペースとが重複するようにしたことにより、その分、ハウジング4の前後方向長さを短縮でき、コネクタ全体の小型化を図ることができる。
【0041】
尚、カードトレイ3が誤挿入された場合、例えば、表裏逆に挿入された場合には、回避用凹部34の位置が軸用凸部6と整合せず、トレイ本体31の後縁が軸用凸部6と接触して最後まで挿入できないようになっている。
【0042】
一方、カードトレイ3の引き出しは、棒状のピン材を前端開口よりピン挿通孔324に挿し込み、操作用ピン35の前端を押し込み方向に押圧すると、図9に示すように、操作用ピン35がピン挿通孔324内を移動し、後端側が凸部323の後端より突出し、操作部材8を後方に向けて押し込むにより、押出しレバー7の一端が操作部材8に押し込まれる。
【0043】
そして、押出しレバー7は、後方に後壁部423が配置され、且つ、前面側の屈曲部73が軸用凸部6に当接した状態にあるので、一端が押し込まれると、軸用凸部6回りに回転し、それに伴い押出しレバー7の端部がカードトレイ3の後端縁を押圧し、カードトレイ3を抜け出し方向に押し出すようになっている。
【0044】
尚、上述の実施例では、回避用凹部34に底部341を一体に備えた例について説明したが、底部341を有しない切欠き状に形成してもよい。
【0045】
また、上述の実施例では、軸用凸部6をシールドカバー43の天板部431より突出させた例について説明したが、軸用凸部6をハウジング本体42の底板部421より突出させるようにしてもよい。
【0046】
その場合、回避用凹部34の底部341は、軸用凸部6の突端61と天板部431との間に挿入されるように形成される。
【0047】
尚、上述の実施例では、操作部材8と操作用ピン35とを別々に設けた例について説明したが、操作用ピン35を操作部材8の前端に一体に備えるようしてもよい。その場合、カードトレイ3の挿抜及び押出しレバー7の双方と連動して操作部材8が挿抜方向で移動する。
【符号の説明】
【0048】
1 カード
2 トレイ式カードコネクタ
3 カードトレイ
31 トレイ本体
32 前面蓋部
321 蓋本体
322 連結部
323 凸部
324 ピン挿通孔
33 カード収容部
331 カード支持部
34 回避用凹部
35 操作用ピン
4 ハウジング
41 トレイ挿入部
42 ハウジング本体
421 底板部
422 側壁部
423 後壁部
424 レバー収容部
425 操作部材保持部
43 シールドカバー
431 天板部
432 側板部
433 後端板部
434 案内溝
5 コンタクト
51 弾性接触片部
511 接点
6 軸用凸部
7 押出しレバー
71 被押込み部
72 押出し部
73 屈曲部
74 被案内突部
8 操作部材
81 被押圧部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10