(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
遊技球が流下可能な遊技領域内に、遊技球が入賞可能な始動入賞口と、図柄を表示可能な図柄表示部とが設けられているとともに、遊技に係る動作を制御する制御装置と、遊技に係る情報を記憶する記憶手段とを備えており、
前記遊技領域内を流下する遊技球の前記始動入賞口への入賞を検出すると、前記図柄表示部において前記図柄の変動を開始させるとともに、前記変動の開始から所定の図柄変動時間が経過すると前記図柄を所定の確定表示態様で確定表示する一方、
前記図柄の変動表示中に遊技球の前記始動入賞口への入賞を検出すると、当該入賞に係る情報を保留情報として前記記憶手段に記憶するとともに、前記図柄を確定表示する毎に前記保留情報を順次消化するパチンコ機であって、
遊技者により操作可能で、当該操作を前記制御装置により検知可能な入力手段と、前記制御装置による制御のもと前記入力手段の操作を遊技者に要求する操作要求手段とを備えており、
前記制御装置は、前記保留情報について特定の条件が成立しているか否かを判断し、前記保留情報が前記特定の条件の成立した特別な保留情報であると、前記特別な保留情報よりも先に消化する前記保留情報に係る前記図柄の変動表示中に、特定時間にわたって前記操作要求手段により前記入力手段の操作を遊技者に要求し、前記特定時間中に遊技者による前記入力手段の操作を検知すると、前記図柄表示部に操作確認表示を表示するとともに、前記操作確認表示を表示してから前記図柄が確定表示となり、次に消化する前記保留情報に係る変動開始時若しくは変動表示中に、複数の部分表示からなる予告表示の少なくとも1つの前記部分表示を表示し、
更に、前記操作要求手段による前記入力手段の操作の要求、前記入力手段の操作の検知に伴う前記操作確認表示の表示、及び前記部分表示の表示を、前記特別な保留情報よりも先に消化する複数の前記保留情報にわたって繰り返し行うとともに、繰り返す度に前記部分表示の表示数を段階的に増やし、最終的に前記特別な保留情報に係る前記図柄の変動開始時若しくは変動表示中に全ての前記部分表示を表示することを特徴とするパチンコ機。
前記制御装置は、遊技球の前記始動入賞口への入賞の検出に伴い、大当たり状態を生起させるか否かを決定するための大当たり判定用乱数と、前記図柄変動時間を決定するための変動時間決定用乱数とから夫々数値を取得するとともに、当該入賞が前記図柄の変動表示中であると、前記大当たり判定用乱数から取得した数値と前記変動時間決定用乱数から取得した数値とを前記保留情報に含めて前記記憶手段に記憶する一方、
前記特定の条件が成立したか否かの判断に、前記保留情報に係る前記大当たり判定用乱数から取得した数値及び/又は前記保留情報に係る前記変動時間決定用乱数から取得した数値を用いることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態となるパチンコ機について、図面にもとづき詳細に説明する。
【0010】
(パチンコ機の全体的な説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、
図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、
図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
【0011】
当該遊技領域16は、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、遊技領域16に左部における両レール23、24間が遊技球を遊技領域16内へ打ち込むための発射通路13とされている。また、遊技領域16の略中央には、「0」〜「9」の数字からなる装飾図柄を表示するための図柄表示部6が設けられている。さらに、図柄表示部6を囲むように種々の電動役物を備えたセンター部材26が遊技盤2に設置されており、該センター部材26の下部で図柄表示部6の下方となる位置には、後述する保留情報の数を表示する4つの保留表示部20、20・・が設けられている。
【0012】
また、センター部材26の左方には、遊技球が通過可能なゲート部材60が設けられている。さらに、遊技領域16におけるセンター部材26の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口19と、一対の翼片を開閉動作可能に備えたチューリップ式電動役物17と、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置18とが設置されている。加えて、遊技領域16外となる遊技盤2の右下部には、特別図柄を表示するための7セグメント表示器からなる特別図柄表示部61が設けられている。なお、特別図柄表示部61は、前扉4を閉塞したとしても、前扉4の前方にいる遊技者から視認可能な位置に設けられている。
【0013】
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、遊技球を発射装置10へ供給するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられており、供給皿7は前扉4の開放に伴い、貯留皿8はミドル枠5の開放に伴い夫々機枠3に対して片開き可能となっている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させるためのハンドル9が回動操作可能に設置されている。加えて、供給皿7の前方には、遊技者が任意に押し込み操作可能な押しボタン25が設けられている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられており、前扉4の側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを備えたランプ部材15、15が設けられている。
【0014】
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、払出装置12における払い出し動作を制御する払出制御装置28、及び各制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。また、21は、合成樹脂製のカバー状に形成されたセンターカバーであって、当該センターカバー21の内部には、遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂「大当たり抽選」等)を実行するためのメイン制御装置30(
図4に示す)、図柄表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置50(
図4に示す)、ランプ部材15の点灯/点滅動作等を制御する発光制御装置51(
図4に示す)、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置52(
図4に示す)、及び表示制御装置50や音制御装置52等の動作を統合的に制御するサブ制御装置40(
図4に示す)等が設置されている。尚、22は、パチンコ機1をトランスに接続するためのプラグであり、27は、アースである。
【0015】
次に、パチンコ機1の制御機構について、
図4をもとに説明する。
図4は、パチンコ機1の制御機構を示したブロック図である。
メイン制御装置30には、「大当たり抽選」の実行とともに下記部材の動作を制御するメインCPU32、ROMやRAM等といった記憶手段33、タイマ34、及びインターフェイス35等が搭載されたメイン制御基板31が内蔵されている。そして、該メイン制御基板31は、インターフェイス35を介して、始動入賞口19やチューリップ式電動役物17、大入賞装置18、払出制御装置28、電源装置29、及び特別図柄表示部61等と接続されている。また、メイン制御基板31は、サブ制御装置40内に内蔵されたサブ統合基板41とも電気的に接続されている。
【0016】
記憶手段33には、「大当たり抽選」に使用するcカウンタ(大当たり判定用乱数)、及び主に特別図柄や装飾図柄の変動時間である基本変動パターン(図柄変動パターン)を決定するdカウンタ(変動時間決定用乱数)等の複数のカウンタが内蔵されている。各カウンタは、電源投入時から所定の規則に従って所定の数値の間をごく短時間(たとえば1割込2.000ms)のうちに1ずつ加算しながらループカウントするループカウンタであって、当該カウンタを用いた数値の取得は、乱数からの数値の取得とみなすことができる。また、cカウンタは0〜700(701通り)の間を、dカウンタは0〜30(31通り)の間を夫々ループカウントするようになっている。そして、メインCPU32は、遊技球の始動入賞口19又はチューリップ式電動役物17への入賞検出を契機として、cカウンタ及びdカウンタから夫々1つの数値を取得する(所謂「大当たり抽選」を実行する)。
【0017】
また、記憶手段33には、特別図柄表示部61に表示する特別図柄と、
図5に示す如くdカウンタの数値と基本変動パターンとを対応づけた基本変動パターン決定テーブルとが記憶されている。この基本変動パターンとは、主に特別図柄及び装飾図柄の変動時間(変動開始から確定表示までの時間)を規定するものである。さらに、記憶手段33には、たとえば特別図柄表示部61において特別図柄が変動表示中に始動入賞口19へ遊技球が入賞したような場合に、当該入賞に伴うcカウンタ及びdカウンタからの取得数値を保留情報として最大4つまで記憶する保留情報記憶領域が設けられている。尚、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数は、後述するようにサブ統合基板41による制御のもと、保留表示部20、20・・で点灯表示されて遊技者に報知される。また、保留情報は、特別図柄及び装飾図柄が確定表示される度に記憶した順番で順次消化され、該消化に伴って新たな保留情報が記憶可能となる。
【0018】
サブ制御装置40には、サブ統合CPU42、記憶手段43、タイマ44、及びインターフェイス45等が搭載されたサブ統合基板41が内蔵されている。該サブ統合基板41は、インターフェイス45を介してメイン制御基板31と電気的に接続されているとともに、表示制御装置50、発光制御装置51、及び音制御装置52と電気的に接続されており、サブ統合CPU42は、後述するようにメイン制御基板31から大当たり抽選に係る信号を受信すると、その信号の内容に応じて各制御装置を制御し、スピーカ14やランプ部材15の動作や、図柄表示部6における装飾図柄の表示動作を制御するようになっている。さらに、サブ統合基板41には、インターフェイス45を介して、押しボタン25、及び保留表示部20等も接続されており、押しボタン25の操作はサブ統合CPU42で検知可能となっている。
【0019】
また、記憶手段43には、図柄表示部6に表示する装飾図柄を記憶する図柄記憶領域(図示せず)と、該装飾図柄の詳細な変動表示態様やキャラクターの動画を用いたキャラクター演出等からなる複数の詳細変動パターン(図柄変動パターン)を記憶した図柄変動パターン記憶領域46とが設けられており、種々の詳細変動パターンが
図6に示す如くメイン制御基板31で決定される基本変動パターンと対応づけて記憶されている。さらに、記憶手段43には、報音パターン記憶領域49が設けられており、図柄表示部6における表示態様等に対応してスピーカ14、14から報音される種々の効果音や楽曲、音声等が記憶されている。
【0020】
尚、各詳細変動パターンにおける装飾図柄の変動態様は、まず装飾図柄が高速で上下方向へスクロールされているように見える高速スクロール変動し、一旦停止表示へ向けて徐々にスクロール速度が下がる低速スクロール変動した後、一旦停止表示を経て確定表示されるといった変動態様をとる。また、変動開始後、装飾図柄は図柄表示部6内の左図柄表示領域6a、右図柄表示領域6c、中図柄表示領域6bの順で一旦停止表示となり、全図柄表示領域6a〜6cで一旦停止表示とされた後、後述の如き停止コマンドの受信をもって全図柄表示領域6a〜6cで装飾図柄が確定表示となる。
【0021】
そして、上記パチンコ機1における基本的な遊技動作について、以下簡略に説明する。
遊技者によってハンドル9が回動操作されると、発射装置10が作動し、発射通路13を介して遊技球が遊技領域16内へ打ち込まれる。そして、遊技領域16内を流下する遊技球が始動入賞口19又はチューリップ式電動役物17へ入賞すると、当該入賞がメインCPU32により検出される。すると、メインCPU32は、入賞検出のタイミングでcカウンタ及びdカウンタから1つの数値を取得するとともに、特別図柄表示部61において特別図柄を変動表示中であるか否か、及び保留情報の有無を確認する。そして、特別図柄表示部61において特別図柄が変動中でなく、且つ、保留情報が1つも存在しない場合、予め記憶手段33に設定されている大当たり判定用テーブルを参照し、今回取得したcカウンタの数値が所定の「大当たり数値(たとえば“0”又は“300”)」であるか否か、すなわち今回の「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であるか否かを判定する。そして、「大当たり抽選」の結果、「大当たり」である(すなわち、大当たり判定用乱数から取得した数値が「大当たり数値」である)と、
図5(b)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す(変動時間決定用乱数から取得した数値をもとに図柄変動時間を決定する)。一方、「大当たり抽選」の結果、「外れ」である(すなわち、大当たり判定用乱数から取得した数値が「大当たり数値」以外の数値である)と、
図5(a)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。その後、メインCPU32は、「大当たり抽選」の結果(「大当たり」であるか「外れ」であるか)、及び読み出した基本変動パターン(特に変動時間)の種類を示す情報を含んだ開始コマンドを作成するとともに、当該開始コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。また、特別図柄表示部61において特別図柄を所定の態様で変動させるとともに、タイマ34による計時を開始する。そして、読み出した基本変動パターンの変動時間が経過すると、「大当たり抽選」の結果に対応する特別図柄を確定表示させる(「大当たり」の場合には大当たり特別図柄表示態様である“3”又は“7”で、「外れ」の場合には“−”で夫々確定表示させる)とともに、停止信号を含んだ停止コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。
【0022】
一方、特別図柄表示部61において特別図柄を変動表示中であったり、保留情報の有無を確認した際に保留情報が存在した場合には、当該入賞に伴うcカウンタ及びdカウンタからの取得数値を保留情報として保留情報記憶領域に記憶する。このとき、メインCPU32は、当該保留情報に係るcカウンタからの取得数値が「大当たり数値」であるか否かといった結果や、dカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンはどれであるかといったことまでもを記憶することはなく、ただ取得数値のみを記憶する。また、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数が既に最大値に達していると、cカウンタ及びdカウンタからの取得数値を保留情報として記憶せずに削除する。
なお、チューリップ式電動役物17の開閉動作に関しては、ゲート部材60への遊技球の通過をもって、「大当たり抽選」同様の乱数からの数値の取得による「抽選」を実行し、当選した場合にのみチューリップ式電動役物17の翼片を所定の設定時間だけ開動作させるようになっている。
【0023】
一方、サブ統合CPU42では、開始コマンドを受信すると、該開始コマンドに含まれている「大当たり抽選」の結果に応じて最終的に確定表示する装飾図柄を決定するとともに、図柄変動パターン記憶領域46から基本変動パターンに対応する詳細変動パターンを読み出し、タイマ44により計時しながら、読み出した詳細変動パターンにしたがって図柄表示部6における装飾図柄を変動表示させる。そして、停止コマンドの受信に伴い、上記決定した装飾図柄を図柄表示部6に確定表示する。つまり、「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であると、同一の装飾図柄を3つ並べる大当たり装飾図柄表示態様(たとえば“2・2・2”や“7・7・7”)で確定表示させる。また、「大当たり抽選」の結果が「外れ」であると、3つのうち少なくとも1つの装飾図柄が異なる外れ装飾図柄表示態様(たとえば“1・2・3”)で確定表示させる。
また、サブ統合CPU42では、装飾図柄を変動/確定表示するにあたって、対応する効果音や楽曲、音声等を報音パターン記憶領域49から読み出し、スピーカ14、14から報音させる。
【0024】
そして、「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であると、装飾図柄及び特別図柄の確定表示後、メインCPU32は、「大当たり状態」の開始を報知する開始デモ、大入賞装置18の扉部材の所定回数にわたる断続的な開成、及び「大当たり状態」の終了を報知する終了デモからなる「大当たり状態」を生起させる。
一方、「大当たり抽選」の結果が「外れ」であると、装飾図柄及び特別図柄の確定表示後、保留情報が存在する場合には、メインCPU32が、記憶している保留情報のうち最も古い保留情報について、特別図柄の変動を開始する直前に「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であるか否かを判定するとともに図柄変動時間を決定し、開始コマンドを送信する等の上記同様の制御を実行するとともに、当該最も古い保留情報を保留情報記憶領域から削除する。また、保留情報が存在しない場合には、次の始動入賞口19又はチューリップ式電動役物17への遊技球の入賞をもって「大当たり抽選」及びその結果の判定等を実行する。
【0025】
(保留情報の先読みを利用した演出)
ここで、本発明の要部となる保留情報の先読みを利用した演出、すなわち保留情報を先読みした結果、変動時間決定用乱数からの取得数値が特定演出数値である等の特別な保留情報であった場合における演出について説明する。
メインCPU32は、cカウンタ及びdカウンタからの取得数値を保留情報として記憶する際、保留情報として記憶するcカウンタからの取得数値が上記「大当たり数値」であるか否か、及びdカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンがどれであるかを一旦参照する。そして、メインCPU32は、cカウンタからの取得数値が上記「大当たり数値」であるか否か(すなわち「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であるか否かと同義であるとも言える)、及びdカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンに加え、当該保留情報が何個目の保留にもとづくものであるかを含んだ予定情報を作成し、サブ統合CPU42へと送信する。
【0026】
一方、サブ統合CPU42では、予定情報を受信すると、受信した予定情報を記憶手段43の予定情報記憶領域47へ記憶するとともに、受信した予定情報が何個目の保留にもとづくものであるかの確認、及び保留表示部20、20・・における表示態様(内蔵されたLEDの点灯/点滅態様であって、基本的には青色で点灯するものとする)を後述の如く変更するか否か、そしてどのように変更するかを決定するための保留表示抽選を実行する。すなわち、サブ統合CPU42が予定情報確認手段53及び演出決定手段54となる。この保留表示抽選の振り分けは
図7に示すような態様となっており、受信した予定情報が4個目の保留にもとづくものであり、且つ、基本変動パターンがD若しくはEである(すなわちメインCPU32において変動時間決定用乱数から取得した数値が特定演出数値である)場合にのみ、所定の確率で該当する保留表示部20(すなわち、4個目の保留表示部20)を特定の態様である赤色で点灯させるようになっている。そして、該当する保留表示部20を赤色で点灯させる場合(特定の条件が成立した場合)にのみ、サブ統合CPU42が特定演出実行手段55となって以下に記載するような遊技者参加型の特定演出を実行し、保留表示部20の表示態様を変更しなかったり、点滅表示としたりする場合には、特定演出を実行しない。なお、特定演出に係る図柄表示部6での各種表示及びスピーカ14、14から報音させる特定楽曲(特定報音パターン)は、記憶手段43の特定演出記憶領域48に記憶されている。また、予定情報を受信した際に、すでに赤色に点灯している保留表示部20が存在するか否かの確認も行っており、すでに赤色に点灯している保留表示部20が存在する場合には、たとえ保留表示抽選で赤色での点灯が選択されたとしても保留表示部20を赤色で点灯させることはなく、当該予定情報に起因して特定演出を開始することもない。
【0027】
以下、
図8〜
図10にもとづき特定演出を具体的に説明する。
まず受信した予定情報に係る保留表示抽選の結果、赤色で点灯させると決定すると、該当する保留表示部20を赤色で点灯させ、当該予定情報に対応する保留情報が特別な保留情報である旨を遊技者に報知する。その後、停止コマンドの受信に伴い、図柄表示部6における左図柄表示領域6a、中図柄表示領域6b、右図柄表示領域6cに所定の態様で装飾図柄を確定表示する(
図8(a))。そして、次に開始コマンドを受信することをもって特別な保留情報よりも3個前の保留情報に係る装飾図柄の変動を開始することになるが、当該変動から特定演出記憶領域48に記憶されている各種表示を利用して図柄表示部6における表示動作を制御することになる。すなわち、開始コマンドの受信に伴い、左・中・右の全図柄表示領域6a〜6cで装飾図柄の変動を開始(
図8(b))から、タイマ44による計時のもと、左図柄表示領域6aに装飾図柄を一旦停止表示するよりも特定時間(たとえば2秒)だけ前となるタイミングで、左図柄表示領域6aの下部に押しボタン25の操作を促す操作要求表示(ここでは、半透明な押しボタンの表示)71を変動表示に重ねて表示するとともに、該操作要求表示71を表示している特定時間の間、押しボタン25の操作を有効とする(
図8(c))。
【0028】
そして、特定時間の間に遊技者による押しボタン25の操作を検知すると、操作要求表示71に代えて操作確認表示(ここでは透明でない押しボタンの表示)72を左図柄表示領域6aの下部に表示するとともに、特定時間の経過をもって所定の装飾図柄を左図柄表示領域6aの中央に一旦停止表示する。その後、今度は右図柄表示領域6cに装飾図柄を一旦停止表示するよりも特定時間だけ前となるタイミングで、右図柄表示領域6cの下部に押しボタン25の操作を促す操作要求表示71を変動表示に重ねて表示するとともに、該操作要求表示71を表示している特定時間の間、押しボタン25の操作を再び有効とする(
図9(a))。そして、また特定時間の間に遊技者による押しボタン25の操作を検知すると、操作要求表示71に代えて操作確認表示72を右図柄表示領域6cの下部に表示するとともに、特定時間の経過をもって所定の装飾図柄を右図柄表示領域6cの中央に一旦停止表示する。最後に、今度は中図柄表示領域6bに装飾図柄を一旦停止表示するよりも特定時間だけ前となるタイミングで、中図柄表示領域6bの下部に押しボタン25の操作を促す操作要求表示71を変動表示に重ねて表示するとともに、該操作要求表示71を表示している特定時間の間、押しボタン25の操作を再び有効とする(
図9(b))。そして、また特定時間の間に遊技者による押しボタン25の操作を検知すると、操作要求表示71に代えて操作確認表示72を中図柄表示領域6bの下部に表示するとともに、特定時間の経過をもって所定の装飾図柄を中図柄表示領域6bの中央に一旦停止表示した(
図9(c))後、停止コマンドの受信をもって左・中・右の全図柄表示領域6a〜6cで装飾図柄を確定表示する。なお、確定表示時において操作確認表示72は表示してもよいし、しなくてもよい。
【0029】
そして、上記3個前の変動表示中に押しボタン25が要求通りに3度操作されている、すなわち全図柄表示領域6a〜6cにおいて操作要求表示71を表示してから特定時間の間に押しボタン25の操作を検知し、操作確認表示72を3つとも表示した場合、次の開始コマンドの受信に伴う特別な保留情報よりも2個前の保留情報に係る装飾図柄の変動を開始する際(開始と同時であってもよいし、開始してから所定の時間の経過後であってもよく、以下同じ)、図柄表示部6中に予告表示75の一部分である第一部分予告表示75aのみを所定時間(たとえば1秒)表示する(
図10(a))。また、第一部分予告表示75aの表示とともに、全体の時間的長さが特定報音時間(たとえば10秒)となっている一連の特定楽曲を読み出し、該特定楽曲の最初からスピーカ14、14による報音を開始する。そして、特定楽曲の報音開始から特定報音時間よりも短い第1報音時間(たとえば1秒)で、スピーカ14、14からの特定楽曲の報音を停止する。すなわち、特定楽曲の一部しか報音されない。また、特定楽曲を報音させるにあたっては、通常の演出時に使用する効果音や楽曲、音声等を消して特定楽曲のみを報音させるようにしてもよいし、通常の演出時に使用する効果音や楽曲、音声等のボリュームを小さく絞り、それらに重ねるようにして比較的大きなボリュームで特定楽曲を報音させてもよい。
【0030】
その後、3個前の保留情報に係る装飾図柄の変動時と同様に、左図柄表示領域6aに装飾図柄を一旦停止表示するよりも特定時間だけ前となるタイミング、右図柄表示領域6cに装飾図柄を一旦停止表示するよりも特定時間だけ前となるタイミング、及び中図柄表示領域6bに装飾図柄を一旦停止表示するよりも特定時間だけ前となるタイミングにおいて、夫々操作要求表示71を表示して押しボタン25の操作を特定時間の間だけ有効にするとともに、特定時間中に遊技者による押しボタン25の操作を検知すると操作要求表示71に代えて操作確認表示72を表示するといった上記動作を繰り返す。
【0031】
そして、2個前の変動表示中に押しボタン25が要求通りに3度操作されていると、次の開始コマンドの受信に伴う特別な保留情報よりも1個前の保留情報に係る装飾図柄の変動を開始する際、図柄表示部6中に予告表示75の一部分である第一部分予告表示75a及び第二部分予告表示75bを所定時間(たとえば1秒)表示する(
図10(b))。また、第一部分予告表示75a及び第二部分予告表示75bの表示とともに、再び特定楽曲を読み出し、該特定楽曲の最初からスピーカ14、14による報音を開始する。そして、今度は、特定楽曲の報音開始から特定報音時間よりも短く、且つ、第1報音時間よりは長い第2報音時間(たとえば5秒)で、スピーカ14、14からの特定楽曲の報音を停止する。
【0032】
さらに、その後、上記同様に、左図柄表示領域6aに装飾図柄を一旦停止表示するよりも特定時間だけ前となるタイミング、右図柄表示領域6cに装飾図柄を一旦停止表示するよりも特定時間だけ前となるタイミング、及び中図柄表示領域6bに装飾図柄を一旦停止表示するよりも特定時間だけ前となるタイミングにおいて、夫々操作要求表示71を表示して押しボタン25の操作を特定時間の間だけ有効にするとともに、特定時間中に遊技者による押しボタン25の操作を検知すると操作要求表示71に代えて操作確認表示72を表示するといった動作を繰り返す。
【0033】
そして、1個前の変動表示中に押しボタン25が要求通りに3度操作されていると、次の開始コマンドの受信に伴う特別な保留情報に係る装飾図柄の変動を開始する際、図柄表示部6中に予告表示75の全体、すなわち第一部分予告表示75a、第二部分予告表示75b、及び第三部分予告表示75cを所定時間(たとえば1秒)表示する(
図10(c))。また、予告表示75の全体の表示とともに、再び特定楽曲を読み出し、該特定楽曲の最初からスピーカ14、14による報音を開始する。そして、今度は特定楽曲の全てをスピーカ14、14から報音させる。すなわち、報音開始から特定報音時間でスピーカ14、14からの特定楽曲の報音を停止する。
【0034】
そして、この特別な保留情報に係る装飾図柄の変動パターンに関しては、操作要求表示71や操作確認表示72等を表示することなく、開始コマンドに含まれている基本変動パターンに対応する詳細変動パターンにしたがって図柄表示部6における装飾図柄を変動表示させた後、開始コマンドに含まれている「大当たり抽選」の結果に対応した確定表示態様で各図柄表示領域6a〜6cに装飾図柄を確定表示させ、特定演出を終了する。
【0035】
なお、特定演出中において装飾図柄の変動開始時に予告表示75を表示するにあたり、装飾図柄の変動表示と重ねるようにして表示してもよいし、予告表示75のみを表示したり、予告表示75の周囲に専用の背景表示を表示するような表示演出としてもよい。また、押しボタン25の操作を要求してから特定時間の間に押しボタン25を検知できなかった場合には、それ以降の押しボタン25の操作の要求、及び予告表示75の表示を実行しない。すなわち、特別な保留情報に係る装飾図柄の確定表示までの間、押しボタン25の操作の要求、予告表示75の表示、及び特定楽曲の報音等といった特定演出を中止する。
【0036】
(本実施形態のパチンコ機による効果)
以上のようなパチンコ機1によれば、特定の条件が成立した特別な保留情報が発生すると、その旨を遊技者に報知するとともに、当該特別な保留情報よりも先に消化する保留情報に係る装飾図柄の変動表示中に、遊技者による押しボタン25の操作を要求する操作要求表示71を図柄表示部6に表示する。また、操作要求表示71を表示してから特定時間にわたり押しボタン25の操作を有効とし、その特定時間の間に押しボタン25が操作されると、次に消化する保留情報に係る装飾図柄の変動を開始する際、複数の部分表示を組み合わせてなる予告表示75の一部分を図柄表示部6に表示するという制御を実行する。さらに、予告表示75の一部分の表示とともに、特定楽曲の一部のみをスピーカ14、14から報音させるという制御も実行する。そして、そのような制御を複数の保留情報にわたって保留情報の消化の度に繰り返し、繰り返す度に表示する部分表示の表示数を段階的に増加させるとともに、特定楽曲の報音時間を段階的に長くさせ、最終的に特別な保留情報に係る装飾図柄の変動表示中に、全ての部分表示(すなわち予告表示75の全体)を表示するとともに特定楽曲を最初から最後まで全て報音させるようになっている。したがって、特別な保留情報が発生した旨を報知してから当該特別な保留情報に係る装飾図柄の変動表示までの間に、遊技者が特定時間中に押しボタン25を操作するといった態様で積極的に介入することにより、図柄表示部6で予告表示75が段階的に完成していくとともにスピーカ14、14から徐々に長い時間にわたり特定楽曲が報音されていくといった斬新な演出を提供することができ、ただ単に図柄表示部を見ているしかない従来のパチンコ機と比較すると、遊技性の高いパチンコ機1とすることができる。
【0037】
(本発明の変更例について)
なお、本発明のパチンコ機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、パチンコ機全体の構成は勿論のこと、特定演出に係る構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
【0038】
たとえば上記実施形態のパチンコ機では、保留情報が4個目の保留情報である場合にのみ特定演出を実行するための特定の条件が成立するとしているが、保留情報が3個目の保留情報である場合にも特定演出を実行するための特定の条件が成立し得るように構成することも可能である。その場合、たとえば第一部分予告表示と第二部分予告表示との2つの部分表示からなる予告表示を採用すればよい。
【0039】
また、上記実施形態のパチンコ機では、装飾図柄が変動を開始してから確定表示となるまでの間に入力手段の操作を3回行うように構成しているが、装飾図柄が変動を開始してから確定表示となるまでの間に入力手段の操作を1回だけ行うようにしてもよく、装飾図柄の変動表示中におけるどのタイミングにおいてどのような長さの時間だけ、そして何度入力手段の操作を有効とするかについては適宜設計変更可能である。
【0040】
さらに、上記実施形態のパチンコ機では、入力手段の操作要求に対して入力手段が適切に操作された際、次に消化する保留情報に係る装飾図柄の変動を開始する際に予告表示を表示するという構成としているが、入力手段が適切に操作されてから次に消化する保留情報に係る装飾図柄の変動が開始するまでの間に予告表示を表示する(たとえば、上記実施形態において3個前の保留情報に係る変動表示中に押しボタン25が適切に3回操作されたとすると、同じ3個前の保留情報に係る装飾図柄の確定表示直前に第一部分予告表示75aを表示する等)ように構成しても何ら問題はない。
【0041】
さらにまた、上記実施形態のパチンコ機では、図柄表示部に操作要求表示を表示することにより、遊技者に入力手段の操作を促すように構成しているが、たとえば押しボタン25に内蔵されているLEDを点灯/点滅させることにより押しボタン25の操作を促す等、入力手段の操作をどのようにして促すか、すなわち操作要求手段をどの部材で構成するかについては適宜変更可能である。
またさらに、上記実施形態のパチンコ機では、入力手段を押しボタンとしているが、前扉や供給皿、遊技領域内等に備えられたタッチセンサー等、押しボタン以外の他の入力手段であっても何ら問題はない。
【0042】
また、上記実施形態のパチンコ機では、「大当たり抽選」として変動時間決定用乱数から取得した数値にもとづいて特定の条件が成立するか否かを判断しているが、大当たり判定用乱数から取得した数値にもとづいて特定の条件が成立するか否かを判断する(たとえば、大当たり判定用乱数から取得した数値が「大当たり数値」であると、図柄変動時間に拘わらず所定の確率で特定演出を実行する)ように構成してもよい。なお、大当たり判定用乱数からの取得数値と変動時間決定用乱数からの取得数値との組み合わせにより、特定の条件が成立するか否かを判断することも当然可能である。
さらに、予告表示として複数種類設定しておき、どの予告表示を出現させるかを適宜抽選で決定するようにしてもよいし、大当たり判定用乱数からの取得数値や変動時間決定用乱数からの取得数値に応じて、各予告表示の出現率を異ならせるように構成することも可能である。
【0043】
さらにまた、特別な保留情報が発生した際に、発生した時点から現在変動表示中の装飾図柄が確定表示となるまでの図柄変動時間の残り時間を確認し、演出に必要なだけの十分な時間が残っていると判断した場合には、特別な保留情報が発生した変動表示中から特定演出を実行するように構成してもよい。
またさらに、上記実施形態のパチンコ機では、保留表示部を報知手段としており、該保留表示部を通常とは異なる特定の態様で点灯させることにより、特別な保留情報が発生した旨を遊技者に報知するように構成しているが、たとえばスピーカを報知手段とし、スピーカから特定の報知音を報音させる等、別の構成を採用することも可能である。
【0044】
また、上記実施形態では、図柄表示部6とは別に保留表示部20、20・・を設けているが、図柄表示部6において保留数を表示する(すなわち、図柄表示部6が保留表示部としての機能をも有する)ように構成することも可能である。
さらに、上記実施形態では、メイン制御装置とサブ制御装置との2つの制御装置に分けて制御するように構成しているが、メイン制御装置1つで制御するように構成してもよく、メイン制御装置の記憶手段に図柄変動パターン記憶領域や特定演出記憶領域を設けてもよいし、メイン制御装置1つで制御する際には、予定情報等を作成する必要はなく、保留情報のみを用いて特定演出に係る制御を実行すればよい。
【0045】
さらにまた、上記実施形態では、要求通りに入力手段が操作されると、予告表示75の表示と特定楽曲の報音との両方を行うようになっているが、何れか一方のみを行うように構成しても何ら問題はない。また、予告表示75の表示と特定楽曲の報音との両方を行うにあたって、上記実施形態では予告表示75の表示と特定楽曲の報音とを同時に開始するように構成しているが、特定楽曲の報音開始後に予告表示75の表示を開始する等、予告表示75の表示や特定楽曲の報音を夫々どのタイミングで開始するかについては、適宜変更可能である。
加えて、上記実施形態では、特別図柄と装飾図柄との2つの図柄を用いるパチンコ機について説明しているが、特別図柄のみを用いたパチンコ機であれば、図柄表示部に特別図柄を表示するように構成することも可能である。