【実施例】
【0011】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
なお、以下に説明する実施形態においては、本発明を一例として入退室理機能および警備機能を1つの装置として実現したICカードのカード読取装置(カードリーダ)およびそれを用いた認証システムについて説明するが、本発明はそれに限定されるものでなく、いずれか一方の機能のみ有するカードリーダにも適用することができる。
図1は、本実施形態に係る入退室管理機能と警備機能とを有する認証システムを構成するカード読取装置1の外観を示すもので、
図2は、カード読取装置1の概略回路構成図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態のカード読取装置1は、ケース本体11の前面に、「解錠」や「照合」、「許可」、「異常」などの制御状態や処理結果を外部に報知するための表示ランプ12a,12b,12c,12dと、システムを警備状態へ移行させる指令を与えるための操作ボタン13a(警備ボタン13a)、システムを警備解除状態へ移行させる指令を与えるための操作ボタン13b(解除ボタン13b)、内蔵スピーカ14cが発した音を外部へ伝わり易くするための多孔部14、警備中に人感センサなどにより侵入が検知された場合に警備会社の巡回員が現場に赴いてシステムに警備開始(巡回開始)又は警備解除(巡回解除)を実行させる際に操作する操作ボタン13c(巡回ボタン13c)などが設けられている。なお、図示しないが、
図1のカードリーダは、建物の入口のドア近傍の壁面などに設置されて使用される。
【0013】
図2に示すように、カード読取装置1は、ICカードと無線によるデータ送受信を行うアンテナ16bおよび送受信部16a、ケース11の前面に設けられている警備ボタン13a、解除ボタン13b、巡回ボタン13cの各操作ボタンが操作されたか否かをスイッチ検出するための操作部13、13a、13b、13c、これらの操作ボタンスイッチ類からの信号を受けてカードリーダ20内の制御信号を生成したり前記ICカードとの通信処理を行う制御部20およびROM18、RAM19などからなる。
また、制御部20からの制御信号によってケース前面に設けられている表示ランプ12a〜12d(「解錠」「照合」「許可」「異常」の表示)を点灯駆動するためのLEDドライバ回路12、制御状態や信号処理結果に応じた音声や警報音を出力するための音声合成部14aおよびスピーカ(SP)14cを駆動するSPドライバ回路14bなどを備える。
また、制御部20は、本発明のLEDの光らせ方やスピーカ14cから発する音量や音の種類など、構築するシステムに応じた各種設定を行うため制御信号を送信する。
また、カード読取装置1には、外部からのDC9V〜28Vの電源電圧の供給を受けて各回路部の動作に必要な例えば5Vのような内部電源電圧Vccを生成する電源部17を備え
る。
【0014】
本カード読取装置1は、「警備」、「解除」、「巡回」の各操作ボタン13a〜13cが操作されたり、ICカードとの間の通信によりカードが認証された場合などに結果を管理装置(図示せず)へ知らせるための通信等を行う。管理装置は、システムに設けられている
図2のような構成を有する複数のカード読取装置1とデータ通信を行いシステム全体を監視したり、ドアの開閉などの指令を送ったりする機能を有するように構成される。
【0015】
次に、本カード読取装置1の輝度調整および音量調整機能について説明する。
なお、説明簡略のため、本カード読取装置1の各表示部の輝度は3段階(高輝度、中輝度、低輝度)に設定可能であるものとし、又、スピーカの音量は3段階(大、中、小)に設定可能であるものとし、工場出荷時の初期設定において表示部は中輝度、スピーカ音量は中音量に設定されているものとする。
また、輝度調整および音量調整いずれも消灯状態および無音状態への設定は出来ないものとする。
また、輝度調整においては、
図1に示されるように複数の表示部があるが、
図2および以下の説明においては、代表的な例として「異常」を表示する表示部12dについて説明する。
【0016】
まず、ICカード(図示せず)との間の通信によりカードの識別データが読み取られ、このデータ照合の結果、認証されると、本カード読取装置1の各操作が可能となる。
次に警備ボタン13aおよび解除ボタン13bを同時に長押しすると制御部20は、警備状態または警備解除状態を継続させたまま各種設定モードの輝度調整モードへ移行する(設定部22)。
なお、ここで、警備ボタン13aおよび解除ボタン13bを同時に長押して各種設定モードへ移行する構成としたが、例えば、ICカード認証後も継続してICカードを翳して継続通信することにより各種設定モードへ移行する構成としてもよい。
また、警備状態であって各種設定モード中に侵入異常など信号を受信した場合には、各種設定モードを強制終了させて、表示部13およびスピーカ14cは初期設定の中輝度および中音量で異常警報を行う。
【0017】
各種設定モードの輝度調整モードに移行すると、制御部20は、予め設定してある輝度(中輝度)の明るさで点灯させる制御信号をLEDドライバ12に送信し、表示部12dが中輝度の明るさで点灯する。なお、表示部12dがモード移行前から点灯している場合には、中輝度による点灯を継続する。
この点灯状態で、警備ボタン13aが一度押されると制御部20は輝度調整出力アップの信号を受信したと判断して、ROM18等の記憶部に記憶された高輝度データに基づいてLEDドライバへ高輝度出力信号を送信し、表示部12dを中輝度時の点灯よりも明るく点灯させる(光量を増加させる)。
すなわち、警備ボタン13aは輝度調整のための調整出力アップボタンを兼ねている。
【0018】
なお、輝度を低く(光量を小さく)設定したい場合には、輝度調整モードに移行後、解除ボタン13bを一度押すことにより低輝度信号をLEDドライバへ送信する。つまり、解除ボタン13bは輝度調整のための調整出力ダウンボタンを兼ねている。
【0019】
次に、輝度調整を終了させる場合、再度警備ボタン13aおよび解除ボタン12bを長押しすると、制御部20は、輝度調整モードから各種設定モードの音量調整モードへ移行する。音量調整モードに移行すると、制御部20は、予めROM18等の記憶部に記憶されている中音量出力データに基づいて中音量出力信号を音声合成部14aに送信し、SPドライバ14bを駆動させてスピーカ14cから中音量の警報音または音声を出力させる。
この中音量の警報音出力状態で、警備ボタン13aが一度押されると制御部20は音量調整出力アップの信号を受信したと判断して、ROM18等の記憶部に記憶された大音量データに基づいて音声合成部14aへ大音量出力信号を送信し、SPドライバ14bを駆動させてスピーカ14cから中音量の警報音よりも大きい音量で警報音または音声を出力させる。
すなわち、警備ボタン13aは音量調整のための調整出力アップボタンを兼ねている。
【0020】
なお、音量を小さく設定したい場合には、音量調整モードに移行後、解除ボタン13bを一度押すことにより小音量信号を音声合成部14aへ送信し、SPドライバ14bを駆動させてスピーカ14cから中音量の警報音よりも小さい音量で警報音または音声を出力させる。つまり、解除ボタン13bは音量調整のための調整出力ダウンボタンを兼ねている。
【0021】
次に、輝度調整および音量調整が終了し、各種設定モードを終了させる場合には、再度警備ボタン13aおよび解除ボタン12bを長押しすると、制御部20は、各種設定処理モードを終了するとともに、表示部12dの点灯を継続させ、スピーカ14cの音量出力を停止させる(設定部22)。
【0022】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態においては、一例として入退出管理機能と警備機能とを1つの装置として実現したICカードのカードリーダおよびそれを用いた認証システムに適用した場合について説明したが、入退出管理機能または警備機能のいずれか一方の機能のみ有するカードリーダにも適用することができる。
【0023】
また、実施例において、輝度調整を輝度に応じた出力信号送信により調整する構成としたが、LEDドライバ12の増幅率を変化させる構成としてもよいし、抵抗値の異なる接続抵抗を切り替えてLED駆動電流を変化させる構成としてもよい。
また、音量調整を音量に応じた音量出力信号の送信により調整する構成としたが、音声合成部分14aに電子ボリュームが内蔵されている場合には、操作部13の操作により電子ボリュームを変化させる構成としてもよいし、SPドライバ14bの増幅率を変化させる構成としてもよい。