(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
住居用建物には、洗濯機からの排水を流入させる排水口(排水金具71)が洗面所等の床面Fに設けられている。そして、
図7に示されるように、洗濯機に付属する排水用ホース72を排水金具71に直接差し入れて、その下流側の排水管73に洗濯排水を流出させる家庭も少なくない。(
図7(a))。
ところで、洗濯排水は、それ自体が不快な悪臭を発するものではなく、特に築年数の経過した住宅では、洗濯機からの排水が流入する排水金具71、排水管73等には、台所の流し台および便器の排水管に施されるような臭気の遮断のための封水(水トラップ)が行われていなかった。しかし、排水金具71に連結された排水管73は、下流側で他の雑排水の排水管に連結されている。そのため、排水管73の下流側の排水滞留部分等で洗濯排水、食品排水等の有機物の腐敗が生じ、その悪臭が排水管73内を経由して排水用ホース72と排水金具71との隙間から洗面所等に進入し(
図7(b))、住人に不快感を与えることが問題となっていた。
【0003】
これに対し、特許文献1、特許文献2には、床面に開口する排水口内に、封水機能を有する防臭装置(特許文献1:排水トラップ、特許文献2:排水排出ユニット)を設けて臭気の居住空間への逆流を防止することが提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1および特許文献2に提案された防臭装置は、封水機能によって一定の防臭効果を期待することができる。このような特許文献1および特許文献2の防臭装置は、封水部分が流れの抵抗となることから、洗濯機から一気に多量に流れ出る洗濯排水を円滑に通過させるために、封水部分の断面積をある程度大きなものとしている。
しかし、建築時に特許文献1,2に提案された排水トラップ等の取り付けが排水口になされていない、例えば築年数の経過した住宅に排水トラップ等を設けようとする場合には、排水金具71およびこれに連結された排水管73を取り換える必要が有る。この取り換え作業は、排水金具71が床下の排水管73に接着されてこれらを容易に取り外すことができず、かつ取り換え作業の範囲は床上だけでなく床面下にまで及び、不慣れな作業による排水漏れ等の発生を懸念すると、居住者がこれらの防臭装置を設置することが容易ではないという問題がある。
【0006】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、施工業者に依頼することなく居住者が簡便に取り付けることができる洗濯排水流入口用の防臭装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る洗濯排水流入口用の防臭装置は、全体として板状に拡がる床面固定部と、板状の床面固定部の両側の面から突出し内側を洗濯排水用の流路が貫通する筒状の流路形成部と、を有する。床面固定部は、板状に拡がるその端縁を帯状に一周して床面固定部の一方の面に直交する方向に突出する第1押圧部を備える。流路形成部は、第1押圧部が配された側で床面固定部から真っ直ぐに外方に伸びた挿入部と、床面固定部を挟んで挿入部の反対側に配され洗濯機の排水用ホースと連結可能なホース連結部と、を有する。そして、第1押圧部の突出端が、挿入部の開口端よりも床面固定部側に位置する。
【0008】
洗濯排水流入口用の防臭装置は、ホース連結部が、床面固定部の近傍において、その軸
心を挿入部の軸心に一致させかつ床面固定部に直交して伸びていることが好ましい。
洗濯排水流入口用の防臭装置は、木ねじ等で床面に取り付ける構造では、ホース連結部が、その軸心を挿入部の軸心に一致させて床面固定部に直交して伸びるように形成されてもよい。
【0009】
洗濯排水流入口用の防臭装置は、床面固定部におけるホース連結部が位置する側に、ホース連結部が伸びた方向に略直交する方向に貫通する固定用孔を有する連結維持部を設けることにより、洗濯機に付属する排水用ホースを結束バンド等で連結してその脱落を防止することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、洗面所等における洗濯排水を流出させる排水口に、施工業者に依頼することなく居住者が簡便に取り付け可能な洗濯排水流入口用の防臭装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は防臭装置1の概要を示す図、
図2は防臭装置1が取り付けられた洗濯排水流入口の正面断面図である。
図1(a)の上半分は平面図(
図1(b)を上から見た図)、下半分は裏面図(
図1(b)を下から見た図)である。
防臭装置1は、流路形成部2および床面固定部3からなる。
流路形成部2は、全体として円筒状であり、軸方向の一方側から他方側に向けて順にホース連結部11、移行部12および挿入部13が連続する。
【0013】
ホース連結部11は、開口から奥に向けて内径が徐々に小さくなっている。ホース連結部11は、その開口部分の内径が、洗濯機に付属する排水用ホース72の排出口81(
図7参照)の開口端の外径よりわずかに大きい。ホース連結部11における移行部12に連続する端の内径は、排水用ホース72の排出口81の開口端の外径よりわずかに小さい。なお、排水用ホース72の排出口81は、洗濯機メーカーによらず同一形状、大きさの円筒形状のものが使用されている。
【0014】
移行部12は、ホース連結部11に連続する側から挿入部13に連続する側に向けて、徐々にその内径が小さくなっている。
挿入部13は、内径および外径のいずれも一定の円筒形状を有し、施工時(床面Fへの取り付け時)に排水金具71内に挿入される部分である。挿入部13の外径は、ホース連結部11および移行部12の外径よりも小さい。
【0015】
床面固定部3は、本体20、第1押圧部21および第2押圧部22からなる。
本体20は、移行部12の外周から径方向外方に拡がる、平面視が円形の肉厚な板状部分である。本体20の外方端は、移行部12等の軸心をその軸心とし挿入部13側に突出する円筒状の第1押圧部21に連続する。第1押圧部21の挿入部13側への突出の程度は、挿入部13の(軸心方向の)長さに比べて小さい。
【0016】
第2押圧部22は、第1押圧部21の内側の近傍において挿入部13側に突出する円筒状の部分である。第2押圧部22の突出の程度(長さ)は第1押圧部21の突出の程度に等しい。したがって、第1押圧部21および第2押圧部22は、いずれも流路形成部2の軸心に直交する同一平面に属する端面23,24を有する。
床面固定部3は、第1押圧部21と第2押圧部22とを径方向につなぐ、流路形成部2の軸心に対して120度間隔で配されたネジ孔設置部26,26,26を備える。ネジ孔
設置部26は、その中心を軸心方向にネジ孔25が貫通する。
【0017】
防臭装置1は、平面視における2つのネジ孔設置部26,26の中間に、ホース連結部11、移行部12および床面固定部3の外面から外方に突出する連結維持部27を有する。連結維持部27は、流路形成部2の軸心に直交する方向に貫通する固定用孔28を備える。
防臭装置1は、ニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、天然ゴム(NR)等のいわゆるゴム、またはシリコンゴム、ウレタンゴム等の弾性体(エラストマー)により製作されるのが好ましい。
【0018】
また、帯電防止剤が加えられたこれらのゴム、弾性体により製作された防臭装置1は、ほこりの吸着を減少させることができる。
次に、洗濯排水流入口への防臭装置1の取り付けについて説明する。
図2を参照して、洗濯機が配置されることが多い洗面所等に設けられた洗濯排水流入口は、床面Fに開口する排水金具71により形成されている。排水金具71は、平板環状のフランジ部74により床面Fに保持され、フランジ部74から床面F内に伸びた円筒状の部分75が排水管73に連結されている。
【0019】
はじめに、防臭装置1の床面固定部3における第2押圧部22の径方向内側に、シリコン系、ポリウレタン系その他のコーキング材CMが円環状に、かつ第2押圧部22の端面24よりも若干高く盛られる。床面固定部3は、円形肉厚の本体20に、これの一方の表面から軸心を直交させて突出する円筒状の第2押圧部22が組み合わされたことにより、第2押圧部22の内側にコーキング材CMを収容することを可能としている。
【0020】
続いて、防臭装置1は、床面固定部3の第1押圧部21および第2押圧部22のそれぞれの端面23,24を床面Fに対向させて、挿入部13が排水金具71の中に挿入される。
なお、床面固定部3における第2押圧部22の内径は、排水金具71のフランジ部74の外径よりも十分に大きく、挿入部13の外径は、排水金具71の内径よりも小さい。
【0021】
第1押圧部21および第2押圧部22を床面F側に押し付け、端面23,24が床面Fに接した状態で、3つのネジ孔25,25,25に木ねじ76を挿入してこれをドライバーで床面Fにねじ込み固定する。この作業により、洗濯排水流入口への防臭装置1の取り付けが終了する。
上述したように、防臭装置1は、作業に熟練しない居住者であっても、ドライバー1本で容易に排水金具71の上から床面Fに固定することができる。
【0022】
防臭装置1は、第1押圧部21および第2押圧部22の端面23,24が床面Fに接してこれらの間に隙間を無くし、さらに床面固定部3に盛ったコーキング材CMが、床面固定部3と床面Fとの間および第2押圧部22と排水金具71の開口との間を埋める。防臭装置1が床面Fに取り付けられた後は、洗濯機が置かれた空間S(例えば洗面所の空間)と排水管73内とは、流路形成部2内の流路(空洞)でのみ連通する。
【0023】
防臭装置1のホース連結部11内に洗濯機の排水用ホース72における排出口81が嵌め入れられると、防臭装置1が取り付けられた空間Sと排水管73内とは、排水用ホース72内の経路を除き完全に遮断される。
なお、排水用ホース72は、洗濯後の洗浄液およびすすぎ液をヘッド差のみで洗濯機から排出できるように、一般に洗濯機(洗濯槽)の最も下方に連結されている。一方、防臭装置1のホース連結部11は上方に開口しているので、防臭装置1に連結された排水用ホース72は、その排出口81近傍では略垂直に立ち上がり、その先では下方に折れ曲がって洗濯機まで伸びる。つまり、防臭装置1に連結された排水用ホース72は、防臭装置1近傍で高い位置を経由するので、洗濯機が1度使用された後には、必ず洗濯機と防臭装置1との間にすすぎ水による封水部分が生ずる。
【0024】
上方に開口する流路形成部2を有する防臭装置1は、排水金具71から直接に排水金具71が開口する空間Sに悪臭が進入するのを防止するのに加えて、排水用ホース72内に封水部分が生ずることにより、排水用ホース72から洗濯機内を経由する空間Sへの悪臭の進入を防止することができる。
防臭装置1に設けられた固定用孔28は、結束バンド83、針金等により排水用ホース72の排出口81近くに設けられたフック82と連結して、排水用ホース72のホース連結部11からの脱落を防止するためのものである。
【0025】
図3は他の防臭装置1Bの概要を示す図である。
図3(a)の上半分は平面図、下半分は裏面図である。
防臭装置1Bは、流路形成部2および床面固定部3Bからなる。
流路形成部2は、上述した防臭装置1における流路形成部2と同じである。
床面固定部3Bは、本体20、第1押圧部21Bおよび第2押圧部22からなる。本体20および第2押圧部22は、防臭装置1におけるものと同一である。
【0026】
第1押圧部21Bは、流路形成部2の軸心をその軸心として円筒状に挿入部13側に突出する。第1押圧部21Bは、突出側の端部近傍において、内周面および外周面のいずれも端に近づくに伴い徐々に内径、外径が増加する。第1押圧部21Bの内周面および外周面における第1押圧部21Bの軸心を含む断面の形状は、いずれも軸心側に凸となる湾曲線である。第1押圧部21Bは、第2押圧部22よりも挿入部13側に大きく突出し、その内周面および外周面の突出端側における湾曲は、軸心方向における第2押圧部22の突出側の端面24の位置、またはこの位置よりわずかに本体20側を起点としている。
【0027】
図3に示される防臭装置1Bにおいて説明を省略した部分は、防臭装置1における対応する部分と同一の構成を有し、
図3において防臭装置1におけると同一の符合を付す。
防臭装置1Bの洗濯排水流入口への取り付けは、防臭装置1と同様に行われる。防臭装置1Bは、ネジ孔25,25,25を貫通させた木ねじが床面にねじ込まれるときに、第1押圧部21Bが床面に押し付けられ、第1押圧部21Bは、突出端に近いほど変形し易いためにその内周面(端面)23Bのいずれかの部分が床面に必ず密着する。ネジ孔25,25,25が120度間隔で設けられていることにより木ねじのねじ込みによる内周面(端面)23Bの押圧力の分布(大小)が周方向に生じても、第1押圧部21Bの端面23Bが湾曲していることにより、周方向に途切れることなく端面23Bと床面との密着面を形成させることができる。
【0028】
図4は他の防臭装置1Cの概要を示す図である。
図4(a)の上半分は平面図、下半分は裏面図である。
防臭装置1Cは、流路形成部2Cおよび床面固定部3からなる。
床面固定部3は、防臭装置1における床面固定部3と同じである。
流路形成部2Cは、ホース連結部11C、移行部12Cおよび挿入部13がこの順に連続する。
【0029】
ホース連結部11Cは、床面固定部3の第1押圧部21等が突出する側の反対側において本体から離れて位置する。ホース連結部11Cは、円筒状であってその軸心が床面固定部3における本体20が拡がる方向(面)に対して、開口側が本体20から遠くなるようにわずかに傾いている。ホース連結部11Cは、開口から奥に向けて内径が徐々に小さくなっており、開口部分の内径が、洗濯機の排水用ホース72の排出端の外径よりわずかに大きい。
【0030】
移行部12Cは、ホース連結部11Cに連続する一端から他端に向けて「L」字状に折れ曲がった円筒状の部分である。移行部12Cは、他端においてその軸心が本体20の拡がる方向(面)に直交する。
挿入部13は、内径が一定の円筒形状を有する。
流路形成部2Cは、ホース連結部11C側の開口と挿入部13側の開口との間に、移行部12C内において「L」字状に曲がる内部流路が形成されている。
【0031】
防臭装置1Cの洗濯排水流入口への取り付けは、防臭装置1と同様に行われる。
防臭装置1Cは、排水装置1,1Bと同様に、排水金具の開口から居住空間に臭気が進入することを防止することができる。
図5は他の防臭装置1Dの概要を示す図である。
図5(a)の上半分は平面図、下半分は裏面図である。
【0032】
防臭装置1Dは、流路形成部2および床面固定部3Dからなる。
流路形成部2は、防臭装置1における流路形成部2と同じである。
床面固定部3Dは、本体20、第1押圧部21および複数のリブ29D,…,29D
からなる。
本体20および第1押圧部21は、防臭装置1におけるものと同一である。
【0033】
リブ29Dは、肉厚の板状であり、本体20における第1押圧部21が突出する側において、流路形成部2と第1押圧部21とを最短で結ぶ線上に、本体20に直交して突出する。リブ29Dは、周方向に60度間隔で設けられ、第1押圧部21の近傍まで伸びている。リブ29Dの突出の程度は第1押圧部21よりも小さく、これらの突出の程度の差は、取り付けが予定される排水口の排水金具71におけるフランジ部74の厚さよりも大きい。
【0034】
リブ29Dと第1押圧部21との間には、本体20から円柱状に突出するネジ孔設置部26が設けられている。ネジ孔設置部26の中心にはネジ孔25が貫通している。
防臭装置1Dにおける上述した部分以外の構成は、防臭装置1におけるものと同じであり、
図5において防臭装置1におけるものと同じ符合を付してその説明を省略する。
図6は他の防臭装置1E〜1Hの概要を示す図である。
【0035】
図6(a)に示される防臭装置1Eは、第1押圧部21Eおよび第2押圧部22Eのそれぞれの突出する端面23E,24Eが、径方向内側よりも外側の突出の程度が大きい傾斜平面となっている。第1押圧部21Eおよび第2押圧部22Eの各端面23E,24Eをこのように傾斜させることにより、木ねじの締め付けによる第1押圧部21Eおよび第2押圧部22Eの床面への押圧力の大小に応じて端面23E,24Eの押圧面積が変化する。これにより、例えば木ねじによる締め付けが三箇所のみによることでマクロの押圧力に周方向の分布が生じても、押圧力の弱い部分では押圧面積が減少しても実質的な密着面積を確保でき、結果として端面23E,24Eと床面との密着性を高めることができる。
【0036】
図6(b)に示される防臭装置1Fは、床面固定部3Fにおける円形の本体20の外周端から挿入部13側に突出する、円筒状の第1押圧部21Fのみを有する。第1押圧部21Fは、第2押圧部22,22Eと共存する前述した第1押圧部21,21B,21Eに比べてその厚さが大きい。第1押圧部21Fの突出側の端面23Fは、径方向外側の突出の程度が内側よりも大きな傾斜平面である。このように傾斜する第1押圧部21Fの端面23Fは、防臭装置1Eにおける傾斜平面である端面23E,24Eと同様の理由により、端面23E,24Eが奏すると同じ効果を奏する。
【0037】
図6(c)に示される防臭装置1Gは、防臭装置1Eにおける円筒状の第1押圧部21Eの外周面にさらに断面が円弧である環状の溝31Gが設けられて一層変形し易くなった第1押圧部21Gを有する。第1押圧部21Gにおける突出側の端面23Gは、防臭装置1Eの第1押圧部21Eと同様に、径方向内側よりも外側の突出の程度が大きな傾斜平面となっている。
【0038】
図6(d)に示される防臭装置1Hは、防臭装置1における第1押圧部21の外周面に断面が「V」字状の環状の溝31Hが設けられた第1押圧部21H、および防臭装置1における第2押圧部22の内周面に断面が「V」字状の環状の溝32Hが設けられた第2押圧部22Hを有する点でのみ、防臭装置1と異なる。
溝31H,32Hは、防臭装置1Hを木ねじにより床面に取り付けるときに、それぞれが第1押圧部21H、第2押圧部22Hの押圧による変形を容易にし、突出する端面23,24と床面との密着を促進する。
【0039】
防臭装置1Hにおいて、溝31H,32Hの断面形状を、応力集中が生じ易い「V」字状を避けて円弧状としてもよい。
上述の実施形態において、ネジ孔設置部26の数を任意に変更できる。
防臭装置1,1B〜1Hにおける床面固定部3,3B,3D,3F、第1押圧部21,21B,21E〜21Hおよび第2押圧部22,22E,22Hの平面視形状は、上述したように円形が好ましいが、少なくとも排水金具71のフランジ部74を、第2押圧部の内側、または第2押圧部を有しない場合には第1押圧部の内側に収容可能であれば、これらの平面視形状を他の形状、例えば多角形、楕円とすることができる。
【0040】
また、第1押圧部21,21B,21E〜21Hおよび第2押圧部22,22E,22Hを筒状と説明したが、これらは防臭装置1,1B〜1Hを床面に固定したときに本体20の挿入部13側とホース連結部11,11Cとを遮断することができる、本体20の外端の周囲を囲むものであれば足り、他の形状を採用することができる。
防臭装置1,1B〜1Hは、洗濯排水流入口への防臭装置1の取り付けが木ねじ76により行われるが、防臭装置1,1C,1Dでは、第1押圧部21の端面23、および第2押圧部23を有するものはその端面24に接着剤を塗布して床面に固定してもよい。
【0041】
防臭装置1,1B〜1Hのそれぞれにおいて独自の形態を有する部分については、他の防臭装置1,1B〜1Hの対応する部分に採用することができる。例えば、防臭装置1Dにおけるリブ29Dを防臭装置1に採用することができ、防臭装置1Bにおける第1押圧部21Bの突出端(端面23B等)の形状を防臭装置1Dの第1押圧部21に採用することができる。
【0042】
その他、防臭装置1,1B〜1H、および防臭装置1,1B〜1Hの各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。