(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係る障害物報知システム10が適用された車両12の主要部が車両後側かつ車幅方向外側(車両左側)から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
【0020】
図1に示す如く、本実施形態に係る障害物報知システム10は、ミラー装置としてのドアミラー装置14を一対備えており、ドアミラー装置14は、車両12の右側及び左側のドア12A(フロントサイドドア、車体側)に設置されている。なお、車両12の右側のドアミラー装置14と車両12の左側のドアミラー装置14とは、車両12の車幅方向中央を通る車幅方向に垂直な面に対して対称な構成とされているため、本実施形態では、車両12の左側のドアミラー装置14について説明して、車両12の右側のドアミラー装置14については説明を省略する。
【0021】
ドアミラー装置14は、設置部材としてのステー16を備えており、ステー16がドア12Aの上下方向中間部の車両前側端外側に固定されることで、ドアミラー装置14がドア12Aに設置されている。
【0022】
ステー16には、検知手段としてのセンサ18が設けられており、センサ18は、ドアミラー装置14の車両後側かつ下側と車両後側かつ車幅方向外側とにおける障害物20(
図3〜
図8参照)を検知可能にされている。なお、障害物20は、車両12の走行等の障害になって(特に車両12が衝突する可能性があって)、車両12の乗員(特に運転手)が注意すべき対象であり、ドアミラー装置14の車両後側かつ下側の障害物20は、例えば
図3〜
図5に示すパイロン(特に下記ミラー32の下端よりも高さが低いもの)であり、ドアミラー装置14の車両後側かつ車幅方向外側の障害物20は、例えば
図6〜
図8に示す走行自転車である。センサ18は、車両12の制御装置22(ECU)に電気的に接続されており、制御装置22は、運転手の瞳の位置を車両12の運転席位置や下記ミラー32の鏡面32A角度調整位置等により推定する機能を有している。
【0023】
図2にも示す如く、ステー16の上側には、収容部材(外周部材)としての略直方体形容器状のバイザ24が設けられており、バイザ24内は、車両後側へ開口されている。
【0024】
ステー16の上側には、支持体(図示省略)が支持されると共に、バイザ24内には、支持部材(剛性部材)としての板状のブラケット26が固定されており、支持体がバイザ24の下壁を貫通されてブラケット26を支持することで、ステー16が支持体を介してブラケット26及びバイザ24を支持している。
【0025】
ブラケット26の車両後側には、移動手段としての電動式の鏡面調整装置28が固定されており、鏡面調整装置28は、制御装置22に電気的に接続されて、制御装置22の制御により作動される。
【0026】
鏡面調整装置28の車両後側には、ミラー体30が取付けられており、ミラー体30は、バイザ24の開口部分(車両後側部)に配置されている。ミラー体30には、略矩形平板状のミラー32が設けられており、ミラー32は、表面が車両後側に向けられて、裏側の反射膜の車両後側面が鏡面32Aにされている。ミラー32の車両前側は、ミラーホルダ34によって被覆されており、ミラーホルダ34が鏡面調整装置28に取付けられることで、ミラー体30が鏡面調整装置28に取付けられている。ミラーホルダ34の外周部分には、外周部としてのミラーリム34Aが一体に設けられており、ミラーリム34Aは、ミラー32の外周を被覆している。
【0027】
鏡面調整装置28が作動された際には、ミラー体30がミラー32の中心O(鏡面32A重心)を中心として傾動(移動)されることで、ミラー32の鏡面32A角度が調整されて、運転手のミラー32による視認可能範囲が変更される。
【0028】
ミラーリム34Aには、ミラー32の下側及び車幅方向外側において、それぞれ報知手段としての下インジケータ36及び外インジケータ38が設けられており、下インジケータ36及び外インジケータ38は、ミラー32の外周に沿って長尺にされて、長手方向全体においてミラー32の周縁に接触されている。下インジケータ36及び外インジケータ38は、制御装置22に電気的に接続されており、下インジケータ36及び外インジケータ38は、制御装置22の制御により作動されて、点灯(点滅でもよい)されることで、運転手に警告を報知可能にされている。
【0030】
以上の構成の障害物報知システム10では、
図3の(A)及び(B)に示す如く、特に車両12の後進時に、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ下側における障害物20(例えば運転手がミラー32によって視認できないパイロン)を検知した際には、
図4の(A)及び(B)に示す如く、制御装置22の制御によりミラー32の下側の下インジケータ36が作動されて点灯される。その後、
図5の(A)及び(B)に示す如く、制御装置22の推定された運転手の瞳の位置に基づく制御により鏡面調整装置28が作動されて、ミラー体30が下側へ傾動されることで、ミラー32の鏡面32Aが下側へ向けられて、乗員(運転手)がミラー32によって障害物20を視認可能にされる。
【0031】
また、
図6の(A)及び(B)に示す如く、特に車両12の進行方向変更時に、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ車幅方向外側における障害物20(例えば運転手がミラー32によって視認できない走行自転車)を検知した際には、
図7の(A)及び(B)に示す如く、制御装置22の制御によりミラー32の車幅方向外側の外インジケータ38が作動されて点灯される。その後、
図8の(A)及び(B)に示す如く、制御装置22の推定された運転手の瞳の位置に基づく制御により鏡面調整装置28が作動されて、ミラー体30が車幅方向外側へ傾動されることで、ミラー32の鏡面32Aが車幅方向外側へ向けられて、運転手がミラー32によって障害物20を視認可能にされる。
【0032】
ここで、上述の如く、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ下側における障害物20を検知して、ミラー体30が下側へ傾動された際には、
図5(A)に示す如く、運転手がミラー32の点灯される下インジケータ36側の領域(少なくともミラー32の中心Oを通る水平線よりも下側の領域)において障害物20を視認できる。
【0033】
しかも、上述の如く、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ車幅方向外側における障害物20を検知して、ミラー体30が車幅方向外側へ傾動された際には、
図8(A)に示す如く、運転手がミラー32の点灯される外インジケータ38側の領域(少なくともミラー32の中心Oを通る鉛直線よりも車幅方向外側の領域)において障害物20を視認できる。
【0034】
このため、下インジケータ36又は外インジケータ38が点灯されずにミラー体30が傾動されるのみである場合と異なり、運転手が障害物20を点灯される下インジケータ36又は外インジケータ38と関連付けてミラー32により視認でき、運転手が障害物20を容易に確認できて、安全性を向上できる。
【0035】
また、上述の如く、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ下側における障害物20を検知した際には、ミラー32の下側の下インジケータ36が点灯されて、ドアミラー装置14の車両後側かつ下側に障害物20が存在することが運転手に報知される。
【0036】
しかも、上述の如く、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ車幅方向外側における障害物20を検知した際には、ミラー32の車幅方向外側の外インジケータ38が点灯されて、ドアミラー装置14の車両後側かつ車幅方向外側に障害物20が存在することが運転手に報知される。
【0037】
このため、運転手がドアミラー装置14(ミラー32)に対する障害物20の方向を認識でき、運転手が障害物20を的確に確認できて、安全性を一層向上できる。
【0038】
また、センサ18が障害物20を検知した際には、下インジケータ36又は外インジケータ38が点灯を開始された後に、ミラー体30が傾動を開始されることで、下インジケータ36又は外インジケータ38が点灯される状態で、ミラー体30が傾動される。このため、ミラー32の点灯される状態の下インジケータ36側又は外インジケータ38側の領域へ障害物20の像(表示)が移動されるため、運転手が障害物20を点灯される状態の下インジケータ36又は外インジケータ38と関連付けてミラー32により視認でき、運転手が障害物20を一層容易に確認できて、安全性を一層向上できる。
【0039】
さらに、センサ18が障害物20を検知してミラー体30が傾動される際(少なくとも途中)には、運転手が障害物20を点灯される下インジケータ36又は外インジケータ38(ミラー32の点灯される下インジケータ36側又は外インジケータ38側の周縁)と交差された状態で視認できる。このため、運転手が障害物20を点灯される下インジケータ36又は外インジケータ38と効果的に関連付けてミラー32により視認でき、運転手が障害物20を一層容易に確認できて、安全性を一層向上できる。
【0040】
また、センサ18が障害物20を検知した後に、ドアミラー装置14(ミラー32)と障害物20とが相対的に移動された際には、制御装置22の制御により鏡面調整装置28が作動されて、ミラー体30が傾動されることで、運転手がミラー32の点灯される下インジケータ36側又は外インジケータ38側の領域において障害物20を視認できる状態が維持される。このため、センサ18が障害物20を検知した後に、ドアミラー装置14と障害物20とが相対的に移動された際でも、運転手が障害物20を容易に確認でき、安全性を一層向上できる。
【0041】
さらに、ミラー32に上記特許文献1の表示手段による表示情報を表示する必要がない。このため、表示手段を不要にでき、コストを低減できる。
【0042】
[第2実施形態]
図9には、本発明の第2実施形態に係る障害物報知システム50が適用された車両12の主要部が車両後側かつ車幅方向外側(車両左側)から見た斜視図にて示されている。
【0043】
本実施形態に係る障害物報知システム50は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0044】
図9に示す如く、本実施形態に係る障害物報知システム50では、ミラー32の下側部及び車幅方向外側部に、それぞれ区分部としての下表示枠52及び外表示枠54が設けられており、下表示枠52及び外表示枠54は、印刷等により作製されて、運転手が視認可能にされている。下表示枠52及び外表示枠54は、ミラー32外側に開口を有する略U字状に形成されており、下表示枠52及び外表示枠54の長手方向両端部は、それぞれ下インジケータ36及び外インジケータ38の長手方向両端に向けて延伸されている。このため、ミラー32には、下表示枠52によって区分される区分領域としての下区分領域56と、外表示枠54によって区分される区分領域としての外区分領域58と、が設けられており、下区分領域56は、下表示枠52及び下インジケータ36によって囲まれると共に、外区分領域58は、外表示枠54及び外インジケータ38によって囲まれている。
【0045】
ここで、特に車両12の後進時に、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ下側における障害物20(例えば運転手がミラー32によって視認できないパイロン)を検知した際には、制御装置22の制御によりミラー32の下側の下インジケータ36が作動されて点灯される。その後、
図10(A)に示す如く、制御装置22の推定された運転手の瞳の位置に基づく制御により鏡面調整装置28が作動されて、ミラー体30が下側へ傾動されることで、ミラー32の鏡面32Aが下側へ向けられて、運転手がミラー32の下区分領域56において障害物20を視認可能にされる。
【0046】
また、特に車両12の進行方向変更時に、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ車幅方向外側における障害物20(例えば運転手がミラー32によって視認できない走行自転車)を検知した際には、制御装置22の制御によりミラー32の車幅方向外側の外インジケータ38が作動されて点灯される。その後、
図10(B)に示す如く、制御装置22の推定された運転手の瞳の位置に基づく制御により鏡面調整装置28が作動されて、ミラー体30が車幅方向外側へ傾動されることで、ミラー32の鏡面32Aが車幅方向外側へ向けられて、運転手がミラー32の外区分領域58において障害物20を視認可能にされる。
【0047】
このため、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0048】
さらに、センサ18が障害物20を検知してミラー体30が傾動された際には、運転手がミラー32の点灯される下インジケータ36側の下区分領域56又は外インジケータ38側の外区分領域58において障害物20を視認できる。このため、運転手が障害物20をミラー32の下インジケータ36及び下表示枠52内側の下区分領域56又は外インジケータ38及び外表示枠54内側の外区分領域58と関連付けて視認でき、運転手が障害物20を一層容易に確認できて、安全性を一層向上できる。
【0049】
しかも、センサ18が障害物20を検知してミラー体30が傾動される際(少なくとも途中)には、運転手が障害物20を点灯される下インジケータ36側の下表示枠52又は外インジケータ38側の外表示枠54と交差された状態で視認できる。このため、運転手が障害物20を下表示枠52又は外表示枠54と効果的に関連付けてミラー32により視認でき、運転手が障害物20を一層容易に確認できて、安全性を一層向上できる。
【0050】
また、センサ18が障害物20を検知した後に、ドアミラー装置14(ミラー32)と障害物20とが相対的に移動された際には、制御装置22の制御により鏡面調整装置28が作動されて、ミラー体30が傾動されることで、運転手がミラー32の点灯される下インジケータ36側の下区分領域56又は外インジケータ38側の外区分領域58において障害物20を視認できる状態が維持される。このため、センサ18が障害物20を検知した後に、ドアミラー装置14と障害物20とが相対的に移動された際でも、運転手が障害物20を容易に確認でき、安全性を一層向上できる。
【0051】
(変形例)
本変形例では、ミラー32の下表示枠52及び外表示枠54が、ミラー32の下表示枠52位置及び外表示枠54位置を略U字状にハーフミラー部又は反射膜非形成部にされて作製されており、下表示枠52及び外表示枠54は、通常、視認困難(好ましくは視認不能)にされている。
【0052】
ミラー32の裏面には、発光手段(図示省略)が設けられており、発光手段は、下表示枠52及び外表示枠54に対向されている。発光手段は、制御装置22に電気的に接続されており、発光手段が制御装置22の制御により作動されて発光されることで、下表示枠52及び外表示枠54が、点灯(点滅でもよい)されて、運転手に警告を報知可能にされている。このため、下表示枠52及び外表示枠54が報知手段を構成している。
【0053】
ここで、特に車両12の後進時に、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ下側における障害物20(例えば運転手がミラー32によって視認できないパイロン)を検知した際には、制御装置22の制御により、ミラー32の下側において、下インジケータ36が作動されて点灯されると共に、発光手段が発光されて下表示枠52が点灯される。その後、制御装置22の推定された運転手の瞳の位置に基づく制御により鏡面調整装置28が作動されて、ミラー体30が下側へ傾動されることで、ミラー32の鏡面32Aが下側へ向けられて、運転手がミラー32の下区分領域56において障害物20を視認可能にされる。
【0054】
また、特に車両12の進行方向変更時に、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ車幅方向外側における障害物20(例えば運転手がミラー32によって視認できない走行自転車)を検知した際には、制御装置22の制御により、ミラー32の車幅方向外側において、外インジケータ38が作動されて点灯されると共に、発光手段が発光されて外表示枠54が点灯される。その後、制御装置22の推定された運転手の瞳の位置に基づく制御により鏡面調整装置28が作動されて、ミラー体30が車幅方向外側へ傾動されることで、ミラー32の鏡面32Aが車幅方向外側へ向けられて、運転手がミラー32の外区分領域58において障害物20を視認可能にされる。
【0055】
このため、本変形例でも、上記第2実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0056】
さらに、センサ18が障害物20を検知してミラー体30が傾動された際には、運転手がミラー32の点灯される下インジケータ36及び下表示枠52内側の下区分領域56又は外インジケータ38及び外表示枠54内側の外区分領域58において障害物20を視認できる。このため、運転手が障害物20を点灯される下インジケータ36及び下表示枠52又は外インジケータ38及び外表示枠54と関連付けてミラー32により視認できると共に、運転手が障害物20をミラー32の周囲が点灯される下区分領域56又は外区分領域58と関連付けて視認でき、運転手が障害物20を一層容易に確認できて、安全性を一層向上できる。
【0057】
なお、本変形例では、下インジケータ36及び下表示枠52と外インジケータ38及び外表示枠54とを設けた。しかしながら、下インジケータ36を設けずに下表示枠52のみを設けてもよく、また、外インジケータ38を設けずに外表示枠54のみを設けてもよい。
【0058】
さらに、上記第2実施形態(変形例を含む)では、下表示枠52及び外表示枠54を略U字状にした。しかしながら、下表示枠52及び外表示枠54の少なくとも一方の長手方向一端部、長手方向他端部及び長手方向中間部の何れか1つ又は2つを設けなくてもよい。
【0059】
また、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、センサ18をステー16に設けた。しかしながら、センサ18は、バイザ24内や車両12側(車体側)に搭載してもよい。
【0060】
さらに、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、センサ18がドアミラー装置14の車両後側かつ下側と車両後側かつ車幅方向外側とにおける障害物20を検知可能にした。しかしながら、センサ18は、ドアミラー装置14の車両後側かつ下側と車両後側かつ車幅方向外側とにおける障害物20のみならず、ドアミラー装置14の車両前側かつ下側や車両前側かつ車幅方向外側における障害物20等を含むドアミラー装置14の全周における障害物20を検知可能にしてもよい。
【0061】
しかも、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、センサ18は、カメラやミリ波レーダ等、何でもよい。
【0062】
また、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、ドアミラー装置14の車両後側かつ下側における障害物20をパイロンにした。しかしながら、ドアミラー装置14の車両後側かつ下側や車両前側かつ下側等における障害物20は、縁石やブロック等、その他種々のものが考えられる。
【0063】
さらに、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、下インジケータ36及び外インジケータ38をミラーリム34Aに設けた。しかしながら、下インジケータ36及び外インジケータ38は、ミラー32の周囲(外周内側及び外周外側)に設ければよく、例えば、下インジケータ36及び外インジケータ38をバイザ24の開口部分、あるいはミラーリム34A近傍のミラー32裏面等に設けてもよい。
【0064】
また、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、下インジケータ36及び下表示枠52の少なくとも一方と外インジケータ38及び外表示枠54の少なくとも一方とを設けた。しかしながら、下インジケータ36及び下表示枠52の少なくとも一方のみ又は外インジケータ38及び外表示枠54の少なくとも一方のみを設けてもよい。
【0065】
さらに、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、ミラー32の下側に下インジケータ36及び下表示枠52の少なくとも一方を設けると共に、ミラー32の車幅方向外側に外インジケータ38及び外表示枠54の少なくとも一方を設けた。しかしながら、ミラー32周囲の他の部分(例えばミラー32の上側や車幅方向内側)にインジケータ(報知手段)及び表示枠(区分部)の少なくとも一方を設けてもよい。
【0066】
また、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、制御装置22が推定された運転手の瞳の位置に基づき鏡面調整装置28を制御した。しかしながら、制御装置22に電気的に接続される検出手段が運転手の瞳の位置を検出することで、検出手段が検出した運転手の瞳の位置に基づき制御装置22が鏡面調整装置28を制御してもよい。
【0067】
さらに、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)において、制御装置22は、ミラーECUとしてドアミラー装置14内(特にバイザ24内)に配置してもよいし、車両12側(車体側)の制御装置であってもよい。
【0068】
また、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、移動手段を電動式の鏡面調整装置28にして、鏡面調整装置28がミラー32(鏡面32A)を傾動させて移動させた。しかしながら、これに代えて、又は、これと共に、移動手段を電動式の鏡面曲率調整装置にして、鏡面曲率調整装置がミラー32(鏡面32A)の曲率を変更(調整)してミラー32(鏡面32A)を移動させてもよい。
【0069】
この場合、例えば、鏡面曲率調整装置がミラーホルダ34に設けられており、鏡面曲率調整装置がソレノイド又はモータ及びギヤを有する押圧機構等にされてミラー32を車両後側へ押圧することでミラー32を車両後側へ凸状に湾曲させてミラー32の曲率を変更し、又は、鏡面曲率調整装置が圧電素子等にされて変形されることでミラー体30を当該変形と一体に車両後側へ凸状に湾曲させてミラー32の曲率を変更する。
【0070】
これにより、運転手のミラー32による視認可能範囲が拡大されるのみであるため、運転手がミラー32の曲率変更前にミラー32によって視認できていたものをミラー32の曲率変更後にミラー32によって視認できなくなることを防止できる。さらに、鏡面曲率調整装置によるミラー32の曲率変更量を運転手がミラー32によって障害物20を視認可能になる最小限に制御することで、運転手がミラー32によって視認する障害物20の像がミラー32の曲率変更により変化することを抑制できる。
【0071】
しかも、鏡面曲率調整装置がミラー32の曲率を変更するのみでは、運転手がミラー32によって障害物20を視認可能にすることができない場合には、鏡面曲率調整装置がミラー32の曲率を変更するのみならず、鏡面調整装置28がミラー32を傾動させることで、運転手がミラー32によって障害物20を視認可能にすることができる。
【0072】
また、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、障害物報知システム10、50を車両12の右側のドアミラー装置14と車両12の左側のドアミラー装置14とに適用した。しかしながら、障害物報知システム10、50を車両12の右側のドアミラー装置14のみ又は車両12の左側のドアミラー装置14のみに適用してもよい。
【0073】
さらに、上記第1実施形態及び第2実施形態(変形例を含む)では、障害物報知システム10、50をドアミラー装置14に適用した。しかしながら、障害物報知システム10、50を他の車外や車内のミラー装置に適用してもよい。