(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記案内体は、前記第1送出手段が送出する光を肉厚方向側に案内すると共に、前記第2送出手段が送出する光を板面方向側に案内する請求項1記載の車両用ミラー装置。
前記第1送出手段と前記第2送出手段との間に設けられ、前記第1送出手段が送出する光と前記第2送出手段が送出する光との前記案内体への入射領域を仕切る仕切体を備えた請求項1〜請求項3の何れか1項記載の車両用ミラー装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1実施形態]
図1には、本発明の車両用ミラー装置が適用された第1実施形態に係る車両用ドアミラー装置10が車幅方向から見た断面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、上方を矢印UPで示している。
【0017】
本実施形態に係る車両用ドアミラー装置10は、意匠体を構成する設置部材としてのステー(図示省略)を備えており、ステーが車両のドア(フロントサイドドア、車体側)の上下方向中間部の車両前側端に固定されることで、車両用ドアミラー装置10がドアの外側に設置されている。また、ステーは、車両用ドアミラー装置10の意匠面を構成している。
【0018】
ステーには、支持体(図示省略)が支持されており、支持体は、ステーの上側に突出されている。
【0019】
図1に示す如く、ステーの上側には、意匠体を構成する収容部材(被覆部材)としての略直方体形容器状のバイザ12が設けられており、バイザ12の車幅方向内側端部の下壁には、支持体が貫通されている。バイザ12内には、支持部材(剛性部材)としての板状のブラケット14が固定されており、ブラケット14の車幅方向内側端部が支持体に支持されることで、ステーが支持体を介してブラケット14及びバイザ12を支持している。また、バイザ12は、車両前側のカバー部12Aと車両後側のリム部12Bとが組合わされて構成されており、バイザ12は、車両用ドアミラー装置10の意匠面を構成している。
【0020】
バイザ12内の車両後側部分には、略直方体状の収容空間16が形成されており、収容空間16は、車両後側へ開口されると共に、車両前側に開放されてバイザ12内に連通されている。バイザ12の車両後側部分には、収容枠18が形成されており、収容枠18は、収容空間16の全周を取囲んでいる。収容枠18は、断面略V字状にされており、収容枠18内は、車両前側に開放されて、バイザ12内に連通されている。
【0021】
バイザ12の下壁には、第1放出部としての開口孔20が貫通形成されており、開口孔20は、収容枠18の車両前側近傍に配置されると共に、バイザ12内を下側に開放している。バイザ12の下部には、第2放出部としての出光孔22が貫通形成されており、出光孔22は、収容枠18の収容空間16側(上側)の側壁に配置されると共に、バイザ12内(収容枠18内)を車両後側かつ上側に開放している。
【0022】
バイザ12内のブラケット14の車両後側には、移動手段としての鏡面調整装置24が固定されており、鏡面調整装置24は、収容空間16内に突出されている。
【0023】
鏡面調整装置24の車両後側には、意匠体を構成するミラー体26が取付けられており、ミラー体26は、バイザ12の収容空間16内に配置されて、車両用ドアミラー装置10の意匠面を構成している。ミラー体26には、略板状のミラーホルダ28が設けられており、ミラーホルダ28が鏡面調整装置24に取付けられることで、ミラー体26が鏡面調整装置24に取付けられている。ミラーホルダ28は、略矩形平板状のミラー30を保持しており、ミラー30の車両前側及び外周全体は、ミラーホルダ28によって被覆されている。ミラー30の鏡面30Aは、車両後側に向けられており、これにより、車両の乗員32(特に運転手、
図2の乗員32の目を参照)がミラー30によって車両後側を視認可能にされている。
【0024】
鏡面調整装置24は、電動又は手動により作動可能にされており、鏡面調整装置24が作動された際には、ミラー体26が傾動(移動)されることで、ミラー30の鏡面30A角度が調整されて、乗員32のミラー30による視認可能範囲が変更される。
【0025】
図2に詳細に示す如く、バイザ12内の下端には、第1送出手段としての照明ランプ34(足元ランプ)が固定されている。照明ランプ34には、反射体としての略半球形容器状の第1筐体36が設けられており、第1筐体36の内面は、光を反射可能にされている。第1筐体36の下側面は、第1送出口38が形成されて開口されており、第1送出口38は、バイザ12の開口孔20に対向されている。
【0026】
第1筐体36内には、支持部材としての平板状の第1基板(図示省略)が固定されており、第1基板は、上下方向に略垂直に配置されている。第1基板の下側には、第1光源40(例えばランプ)が支持されており、第1光源40は、下側において、第1筐体36の第1送出口38及びバイザ12の開口孔20に対向されている。第1光源40は、点灯されることで、光を主に下側に放射可能にされており、照明ランプ34は、第1光源40からの光を第1筐体36の第1送出口38からバイザ12の開口孔20に向けて送出可能にされている。
【0027】
バイザ12内の下端には、照明ランプ34の車両前側において、第2送出手段としてのインジケータ42が固定されている。インジケータ42には、反射体としての直方体形容器状の第2筐体44が設けられており、第2筐体44の内面は、光を反射可能にされている。第2筐体44の下壁には、第2送出口46が貫通形成されており、第2送出口46は、バイザ12の開口孔20より車両前側部分に対向されている。
【0028】
第2筐体44内には、支持部材としての平板状の第2基板48が固定されており、第2基板48は、上下方向に略垂直に配置されている。第2基板48の下側には、第2光源50(例えばLED)が支持されており、第2光源50は、下側において、第2筐体44の第2送出口46及びバイザ12の開口孔20より車両前側部分に対向されている。第2光源50は、点灯されることで、光を主に下側に放射可能にされており、インジケータ42は、第2光源50からの光を第2筐体44の第2送出口46からバイザ12の開口孔20より車両前側部分に向けて送出可能にされている。なお、第2光源50が放射する光は、照明ランプ34の第1光源40が放射する光と、色を相違されてもよい。
【0029】
照明ランプ34(第1筐体36)及びインジケータ42(第2筐体44)の下側には、案内体としての板状のレンズ52(ライトガイド)が固定されており、レンズ52は、バイザ12の開口孔20、第1筐体36の第1送出口38及び第2筐体44の第2送出口46を閉鎖している。レンズ52は、第1筐体36の車両後側に延伸されると共に、第1筐体36の車両後側において曲げられており(屈曲されており)、レンズ52は、収容枠18内を通過されて、車両後側端部がバイザ12の出光孔22に挿入(嵌入)されている。レンズ52の車両前側端面は、相違手段としての平面状の変更面52Aにされており、変更面52Aは、下側へ向かうに従い車両後側へ向かう方向に傾斜されると共に、第2筐体44の第2送出口46の下側に配置されている。
【0030】
レンズ52は、透明にされて、光を透過(案内)可能にされている。
【0031】
照明ランプ34が第1光源40からの光を第1筐体36の第1送出口38から送出した際には、光が、レンズ52に上側面(板面)から入射されて、レンズ52を肉厚方向側に透過される。このため、光が、レンズ52の下側面(板面)から出射されて、バイザ12の開口孔20を通過されることで、光が開口孔20から下側に放出されて、バイザ12下側の地面が照明される。
【0032】
インジケータ42が第2光源50からの光を第2筐体44の第2送出口46から送出した際には、光が、レンズ52に上側面から入射されて、レンズ52を肉厚方向側に透過されることで、レンズ52の変更面52Aによって車両後側に反射されて、透過経路によってはレンズ52の上側面及び下側面の少なくとも一方に反射されつつレンズ52を板面方向側に透過される。このため、光が、バイザ12の出光孔22を通過されると共に、レンズ52の車両後側端面から出射されることで、光が出光孔22から車両後側かつ上側に放出されて、出光孔22が乗員32に対し点灯表示される。
【0033】
図1に示す如く、照明ランプ34(第1光源40)は、車両の制御装置54に電気的に接続されており、制御装置54には、第1検知手段としての開センサ56が電気的に接続されている。開センサ56は、ドアが開放又はアンロック(ロックを解除)されたことを検知可能にされており、ドアが開放又はアンロックされたことを開センサ56が検知した際には、制御装置54の制御により第1光源40が点灯される。
【0034】
インジケータ42(第2光源50)は、制御装置54に電気的に接続されており、制御装置54には、第2検知手段としての障害物センサ58が電気的に接続されている。障害物センサ58は、車両の周囲の障害物(特にミラー体26より下側の障害物)を検知可能にされており、障害物センサ58が障害物を検知した際には、制御装置54の制御により第2光源50が点灯される(点滅されてもよい)。なお、障害物は、車両の走行やドアの開放等の障害になって(特に走行される車両や開放されるドアが衝突する可能性があって)、乗員32が注意すべき対象である。
【0036】
以上の構成の車両用ドアミラー装置10では、ドアが開放又はアンロックされたことを開センサ56が検知した際に、制御装置54の制御により照明ランプ34の第1光源40が点灯される。このため、照明ランプ34が第1光源40からの光を第1筐体36の第1送出口38から送出することで、光が、レンズ52を肉厚方向側に透過されて、バイザ12の開口孔20を通過される。これにより、光が開口孔20から下側に放出されることで、バイザ12下側の地面が照明されて、ドアを開放して車両に乗降する乗員32が足元を明瞭に視認できる。
【0037】
また、障害物センサ58が車両の周囲の障害物を検知した際には、制御装置54の制御によりインジケータ42の第2光源50が点灯される。このため、インジケータ42が第2光源50からの光を第2筐体44の第2送出口46から送出することで、光が、レンズ52の変更面52Aによって車両後側に反射されて、レンズ52を板面方向側に透過される。これにより、光が、バイザ12の出光孔22を通過されて、出光孔22から車両後側かつ上側に放出されることで、出光孔22が乗員32に対し点灯表示(警告表示)されて、乗員32が障害物を注意できる。特に、障害物センサ58がミラー体26より下側の障害物を検知する場合には、ミラー体26より下側の出光孔22が点灯表示されることで、ミラー体26より下側に障害物が存在することを乗員32が容易に認識できる。
【0038】
ここで、インジケータ42(第2送出口46)が送出する光がレンズ52の変更面52Aによって反射されることで、照明ランプ34(第1送出口38)が送出する光とインジケータ42(第2送出口46)が送出する光とのレンズ52による案内方向(レンズ52の透過方向)が相違される。
【0039】
このため、照明ランプ34が送出する光とインジケータ42が送出する光とをレンズ52がそれぞれ別々の開口孔20と出光孔22とに案内できて、照明ランプ34とインジケータ42とに対応して別々にレンズ52を設ける必要をなくすことができ、照明ランプ34とインジケータ42とでレンズ52を共用できる。これにより、レンズ52のバイザ12への搭載スペースを小さくでき、バイザ12内の下端のスペースが小さい場合(特にバイザ12の収容枠18内や収容枠18と照明ランプ34との間にインジケータ42を搭載できない場合)でも、照明ランプ34、インジケータ42及びレンズ52をバイザ12内の下端に搭載できる。しかも、レンズ52のコストを低減できる。
【0040】
さらに、上述の如く、インジケータ42が送出する光をレンズ52の変更面52Aが反射する。このため、照明ランプ34が送出する光とインジケータ42が送出する光とのレンズ52による案内方向を簡単な構成で相違させることができる。
【0041】
また、照明ランプ34が送出する光をレンズ52が肉厚方向側に案内すると共に、インジケータ42が送出する光をレンズ52が板面方向側に案内する。このため、照明ランプ34が送出する光とレンズ52が送出する光とのレンズ52による案内方向を大きく相違させることができる。これにより、照明ランプ34が送出する光がレンズ52の板面方向側に案内されてバイザ12の出光孔22から放出されることを抑制できると共に、インジケータ42が送出する光がレンズ52の肉厚方向側に案内されてバイザ12の開口孔20から放出されることを抑制できる。
【0042】
さらに、照明ランプ34の光送出方向(第1送出口38)がバイザ12の出光孔22と対向されないと共に、インジケータ42の光送出方向(第2送出口46)がバイザ12の開口孔20と対向されない。このため、照明ランプ34が送出する光がバイザ12の出光孔22から放出されることを一層抑制できると共に、インジケータ42が送出する光がバイザ12の開口孔20から放出されることを一層抑制できる。
【0043】
[第2実施形態]
図3(A)には、本発明の車両用ミラー装置が適用された第2実施形態に係る車両用ドアミラー装置70の主要部が車幅方向から見た断面図にて示されている。
【0044】
本実施形態に係る車両用ドアミラー装置70は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0045】
図3(A)に示す如く、本実施形態に係る車両用ドアミラー装置70では、照明ランプ34の第1筐体36とインジケータ42の第2筐体44とが一体にされて、反射体としての略半球形容器状の筐体72が構成されており、筐体72の内面は、光を反射可能にされている。筐体72の下側面は、送出口74が形成されて開口されており、送出口74は、バイザ12の開口孔20と開口孔20より車両前側部分とに対向されている。
【0046】
筐体72内には、第1基板(図示省略)及び第2基板48が固定されており、第1基板及び第2基板48は、上下方向に略垂直に配置されている。第1基板の下側及び第2基板48の下側には、それぞれ第1光源40(例えばランプ)及び第2光源50(例えばLED)が支持されており、第1光源40は、下側において、筐体72の送出口74及びバイザ12の開口孔20に対向されると共に、第2光源50は、下側において、筐体72の送出口74及びバイザ12の開口孔20より車両前側部分に対向されている。
【0047】
第1光源40は、点灯されることで、光を主に下側に放射可能にされており、照明ランプ34は、第1光源40からの光を筐体72の送出口74からバイザ12の開口孔20に向けて送出可能にされている。第2光源50は、点灯されることで、光を主に下側に放射可能にされており、インジケータ42は、第2光源50からの光を筐体72の送出口74からバイザ12の開口孔20より車両前側部分に向けて送出可能にされている。
【0048】
照明ランプ34及びインジケータ42の下側(筐体72の下側)には、レンズ52が固定されており、レンズ52は、バイザ12の開口孔20及び筐体72の送出口74を閉鎖している。レンズ52の下側面には、断面三角形状の凹部76が形成されており、凹部76の車両後側面は、変更面52Aにされて、下側へ向かうに従い車両後側へ向かう方向に傾斜されると共に、インジケータ42の第2光源50の下側に配置されている。
【0049】
照明ランプ34が第1光源40からの光を筐体72の送出口74から送出した際には、光が、レンズ52に上側面から入射されて、レンズ52を肉厚方向側に透過される。このため、光が、レンズ52の下側面から出射されて、バイザ12の開口孔20を通過されることで、光が開口孔20から下側に放出されて、バイザ12下側の地面が照明される。
【0050】
インジケータ42が第2光源50からの光を筐体72の送出口74から送出した際には、光が、レンズ52に上側面から入射されて、レンズ52を肉厚方向側に透過されることで、レンズ52の変更面52Aによって車両後側に反射されて、透過経路によってはレンズ52の上側面及び下側面の少なくとも一方に反射されつつレンズ52を板面方向側に透過される。このため、光が、バイザ12の出光孔22を通過されると共に、レンズ52の車両後側端面から出射されることで、光が出光孔22から車両後側かつ上側に放出されて、出光孔22が乗員32に対し点灯表示される。
【0051】
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0052】
さらに、照明ランプ34とインジケータ42とで筐体72が共用されている。これにより、筐体72のバイザ12への搭載スペースを小さくでき、バイザ12内の下端のスペースが小さい場合でも、照明ランプ34、インジケータ42及びレンズ52をバイザ12内の下端に搭載できる。しかも、筐体72のコストを低減できる。
【0053】
[第3実施形態]
図3(B)には、本発明の車両用ミラー装置が適用された第3実施形態に係る車両用ドアミラー装置80の主要部が車幅方向から見た断面図にて示されている。
【0054】
本実施形態に係る車両用ドアミラー装置80は、上記第2実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0055】
図3(B)に示す如く、本実施形態に係る車両用ドアミラー装置80では、照明ランプ34の第1基板とインジケータ42の第2基板48とが一体にされて、支持部材としての平板状の基板82が構成されており、基板82は、筐体72内に固定されている。基板82は、上下方向に略垂直に配置されており、基板82の下側には、第1光源40(例えばLED)及び第2光源50(例えばLED)が支持されている。また、基板82は、遮光性を有している。
【0056】
ここで、本実施形態でも、上記第2実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0057】
さらに、照明ランプ34とインジケータ42とで基板82が共用されている。これにより、基板82を小型化できると共に、基板82のコストを低減できる。
【0058】
[第4実施形態]
図4(A)には、本発明の車両用ミラー装置が適用された第4実施形態に係る車両用ドアミラー装置90の主要部が車幅方向から見た断面図にて示されている。
【0059】
本実施形態に係る車両用ドアミラー装置90は、上記第3実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0060】
図4(A)に示す如く、本実施形態に係る車両用ドアミラー装置90では、筐体72の内面の車両前側端部に、平面状の第2反射面72Bが形成されており、第2反射面72Bは、車両前側へ向かうに従い下側へ向かう方向に傾斜されている。第2反射面72Bは、インジケータ42の第2光源50の車両前側に配置されており、第2反射面72Bの下側には、バイザ12の開口孔20より車両前側部分が配置されている。
【0061】
インジケータ42の第2光源50は、点灯されることで、光を主に車両前側に放射可能にされており、インジケータ42は、第2光源50からの光を、筐体72の第2反射面72Bによって下側に反射されて、筐体72の送出口74からバイザ12の開口孔20より車両前側部分に向けて送出可能にされている。
【0062】
レンズ52の変更面52Aは、筐体72の第2反射面72Bの下側に配置されている。このため、インジケータ42が第2光源50からの光を筐体72の送出口74から送出した際には、光が、レンズ52に上側面から入射されて、レンズ52を肉厚方向側に透過されることで、レンズ52の変更面52Aによって車両後側に反射されて、透過経路によってはレンズ52の上側面及び下側面の少なくとも一方に反射されつつレンズ52を板面方向側に透過される。このため、光が、バイザ12の出光孔22を通過されると共に、レンズ52の車両後側端面から出射されることで、光が出光孔22から車両後側かつ上側に放出されて、出光孔22が乗員32に対し点灯表示される。
【0063】
ここで、本実施形態でも、上記第3実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0064】
さらに、インジケータ42の第2光源50から放射された光が、筐体72の第2反射面72Bによってレンズ52の変更面52Aへ向けて反射される。これにより、第2光源50から放射された光を第2反射面72Bによって効果的に変更面52Aに到達させることができ、第2光源50から放射された光の損失を抑制できて、バイザ12の出光孔22を乗員32に対し効果的に点灯表示させることができる。
【0065】
[第5実施形態]
図4(B)には、本発明の車両用ミラー装置が適用された第5実施形態に係る車両用ドアミラー装置100の主要部が車幅方向から見た断面図にて示されている。
【0066】
本実施形態に係る車両用ドアミラー装置100は、上記第3実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0067】
図4(B)に示す如く、本実施形態に係る車両用ドアミラー装置100では、筐体72の内面の車両後側部分に、湾曲面状の第1反射面72Aが形成されており、第1反射面72Aは、略球面状に湾曲されている。
【0068】
照明ランプ34の第1光源40は、筐体72内の基板82の上側に支持されている。第1光源40は、点灯されることで、光を主に車両後側に放射可能にされており、照明ランプ34は、第1光源40からの光を、筐体72の第1反射面72Aによって下側に反射されて、筐体72の送出口74からバイザ12の開口孔20に向けて送出可能にされている。
【0069】
照明ランプ34が第1光源40からの光を筐体72の送出口74から送出した際には、光が、レンズ52に上側面から入射されて、レンズ52を肉厚方向側に透過される。このため、光が、レンズ52の下側面から出射されて、バイザ12の開口孔20を通過されることで、光が開口孔20から下側に放出されて、バイザ12下側の地面が照明される。
【0070】
ここで、本実施形態でも、上記第3実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0071】
さらに、照明ランプ34の第1光源40から放射された光が、筐体72の第1反射面72Aによってバイザ12の開口孔20へ向けて反射される。これにより、第1光源40から放射された光を第1反射面72Aによって効果的に開口孔20に到達させることができ、第1光源40から放射された光の損失を抑制できて、バイザ12下側の地面を効果的に照明することができる。
【0072】
[第6実施形態]
図4(C)には、本発明の車両用ミラー装置が適用された第6実施形態に係る車両用ドアミラー装置110の主要部が車幅方向から見た断面図にて示されている。
【0073】
本実施形態に係る車両用ドアミラー装置110は、上記第3実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0074】
図4(C)に示す如く、本実施形態に係る車両用ドアミラー装置110では、上記第4実施形態と同様に、筐体72の内面の車両前側端部に、第2反射面72Bが形成されており、インジケータ42の第2光源50は、点灯されることで、光を主に車両前側に放射可能にされている。
【0075】
さらに、上記第5実施形態と同様に、筐体72の内面の車両後側部分には、第1反射面72Aが形成されており、照明ランプ34の第1光源40は、筐体72内の基板82の上側に支持されると共に、点灯されることで光を主に車両後側に放射可能にされている。
【0076】
このため、本実施形態でも、上記第4実施形態及び第5実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0077】
[第7実施形態]
図5(A)には、本発明の車両用ミラー装置が適用された第7実施形態に係る車両用ドアミラー装置120の主要部が車幅方向から見た断面図にて示されている。
【0078】
本実施形態に係る車両用ドアミラー装置120は、上記第3実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0079】
図5(A)に示す如く、本実施形態に係る車両用ドアミラー装置120では、筐体72内の基板82が車両前後方向に略垂直に配置されており、基板82は、仕切体として機能して、筐体72内を車両後側部分と車両前側部分とに仕切っている。基板82の車両後側には、照明ランプ34の第1光源40が支持されており、基板82の車両前側には、インジケータ42の第2光源50が支持されている。
【0080】
ここで、本実施形態でも、上記第3実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0081】
さらに、筐体72内が、基板82によって、照明ランプ34(第1光源40)側の車両後側部分とインジケータ42(第2光源50)側の車両前側部分とに仕切られており、基板82は、照明ランプ34が送出する光とインジケータ42が送出する光とのレンズ52への入射領域を仕切っている。
【0082】
このため、照明ランプ34の第1光源40から放射された光がレンズ52の基板82より車両前側に漏洩することを抑制できる。これにより、第1光源40から放射された光がレンズ52の変更面52Aによって車両後側に反射されてレンズ52を板面方向側に透過されることでバイザ12の出光孔22から放出されることを効果的に抑制できる。
【0083】
さらに、インジケータ42の第2光源50から放射された光がレンズ52の基板82より車両後側に漏洩することを抑制できる。これにより、第2光源50から放射された光がレンズ52を肉厚方向側に透過されてバイザ12の開口孔20から放出されることを効果的に抑制できる。
【0084】
また、第1光源40及び第2光源50を支持する基板82が、照明ランプ34が送出する光とインジケータ42が送出する光とのレンズ52への入射領域を仕切っている。このため、構成を簡単にできる。
【0085】
[第8実施形態]
図5(B)には、本発明の車両用ミラー装置が適用された第8実施形態に係る車両用ドアミラー装置130の主要部が車幅方向から見た断面図にて示されている。
【0086】
本実施形態に係る車両用ドアミラー装置130は、上記第7実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0087】
図5(B)に示す如く、本実施形態に係る車両用ドアミラー装置130では、上記第6実施形態と同様に、筐体72の内面の車両前側端部に、第2反射面72Bが形成されており、インジケータ42の第2光源50は、点灯されることで、光を主に車両前側に放射可能にされている。
【0088】
さらに、上記第6実施形態と同様に、筐体72の内面の基板82より車両後側部分には、第1反射面72Aが形成されており、照明ランプ34の第1光源40は、点灯されることで、光を主に車両後側に放射可能にされている。
【0089】
このため、本実施形態でも、上記第6実施形態及び第7実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0090】
なお、上記第1実施形態〜第8実施形態では、本発明の相違手段として、レンズ52に変更面52Aを形成した。しかしながら、本発明の相違手段として、インジケータ42の光送出方向(例えば第2送出口46)をレンズ52の車両前側端面の車両前側に対向させてもよい。この場合でも、インジケータ42の第2光源50からの光が、レンズ52の車両前側端面から入射されて、透過経路によってはレンズ52の上側面及び下側面の少なくとも一方に反射されつつレンズ52を板面方向側に透過される。
【0091】
さらに、上記第1実施形態〜第8実施形態では、照明ランプ34を足元ランプにすると共に、インジケータ42を障害物警告表示(障害物の存在を報知するもの)にした。しかしながら、照明ランプ34及びインジケータ42の少なくとも一方を例えばターンランプや所謂BSM(ブラインド・スポット・モニタリング・システム)等にしてもよい。
【0092】
また、上記第1実施形態〜第8実施形態では、インジケータ42を照明ランプ34の車両前側に配置した。しかしながら、バイザ12の収容枠18内や収容枠18と照明ランプ34との間にインジケータ42を搭載するスペースがある場合には、インジケータ42を照明ランプ34の車両後側に配置してもよい。
【0093】
さらに、上記第1実施形態〜第8実施形態では、開口孔20、出光孔22、照明ランプ34、インジケータ42及びレンズ52をバイザ12に設けた。しかしながら、開口孔20、出光孔22、照明ランプ34、インジケータ42及びレンズ52をステー又はミラー体26に設けてもよい。
【0094】
また、上記第1実施形態〜第8実施形態では、本発明を車両用ドアミラー装置10、70、80、90、100、110、120、130に適用した。しかしながら、本発明を他の車外や車内のミラー装置に適用してもよい。