特許第5968295号(P5968295)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5968295
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月10日
(54)【発明の名称】粉粒体供給装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 65/48 20060101AFI20160728BHJP
【FI】
   B65G65/48 E
【請求項の数】2
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-257246(P2013-257246)
(22)【出願日】2013年12月12日
(65)【公開番号】特開2015-113210(P2015-113210A)
(43)【公開日】2015年6月22日
【審査請求日】2014年11月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】591250008
【氏名又は名称】株式会社粉研パウテックス
(74)【代理人】
【識別番号】100074147
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 崇
(72)【発明者】
【氏名】岩子 眞由美
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 庄司
【審査官】 大野 明良
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭55−098031(JP,A)
【文献】 特開2012−020878(JP,A)
【文献】 実開昭60−126437(JP,U)
【文献】 実開昭52−128270(JP,U)
【文献】 特開2004−323151(JP,A)
【文献】 特開2005−263377(JP,A)
【文献】 特開2012−224409(JP,A)
【文献】 特開平11−310809(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 65/30−65/48
B65G 31/04
B65G 47/00−47/20
G01G 13/00−13/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部において粉粒体を貯留するホッパと結合するように構成した二重の円筒形胴体からなる粉粒体受容筒(20)と、下部において粉粒体を回転方向に送出する供給盤ディスク(34)を収納配置した円筒形受盤体(26)と、前記供給盤ディスクを回転駆動する駆動部(30)とを備え、
前記供給盤ディスク(34)の中心部に前記駆動部により回転駆動する垂直回転軸(32)を設けて、前記供給盤ディスクの上面に対し半径方向外方に延在する複数の撹拌翼(48)を結合固定し、
前記供給盤ディスク(34)の外周部に、その円周方向に延在する外周段部(36)およびフランジ部(37)と、前記円筒形受盤体(26)に設けた受盤内筒(38)とにより、囲繞形成される粉粒体の環状通路(40)を設け、
前記円筒形受盤体(26)の外周の一部を切除して、前記環状通路(40)と連通する粉粒体の排出口(42)を設けると共に、前記供給盤ディスク(34)と前記撹拌翼(48)との間に、その中心部より放射状に延在する複数の粉粒体の誘導片(45)および前記排出口(42)に対応する前記環状通路(40)の上部を覆うように形成した覆部(46)をそれぞれ設けた仕切板(44)を固定配置した粉粒体供給装置からなり、
前記供給盤ディスク(34)は、その中心部に設けた供給盤ボス部(35)を介して駆動部(30)により回転駆動する垂直回転軸(32)に結合すると共に、前記供給盤ディスク(34)の上面において半径方向外方に延在する複数の攪拌翼(48)および円錐状に上方へ突出するセンターカバー(50)をそれぞれ結合する構成とし
前記供給盤ディスク(34)と前記攪拌翼(48)との間に、供給盤ディスク(34)を軸支する供給盤ボス部(35)とセンターカバー(50)とにより保持する中心環状部(44a)と、前記受盤内筒(38)を支持する受盤胴板(27)と外部円筒形胴体(22)とにより挾持する外周環状部(44b)とからなり、前記中心環状部(44a)と外周環状部(44b)とを複数の放射状に配置した誘導片(45)により結合すると共に、粉粒体の排出口(42)に対応する環状通路(40)の上部を覆うように形成した覆部(46)を備えた構成からなる仕切板(44)を形成し、
前記供給盤ディスク(34)の上方に位置する前記粉粒体受容筒(20)の二重からなる円筒形胴体の内面下縁部に、前記供給盤ディスク上における前記環状通路(40)に対する粉粒体の安息角(θ°)を形成する空間領域(H)を設定し得る調圧筒(54)を、上下方向に調整自在に設けることを特徴とする粉粒体供給装置。
【請求項2】
上部において粉粒体を貯留するホッパと結合するように構成した外部円筒形胴体(22)と内部円筒形胴体(24)とからなる粉粒体受容筒(20)と、前記粉粒体受容筒の下部においてその中心部に設けた垂直回転軸(32)に結合されて回転駆動する粉粒体の供給盤ディスク(34)を収納配置する円筒形受盤体(26)とを備え、
前記供給盤ディスク(34)には、その中心部に設けた供給盤ボス部(35)を介して前記垂直回転軸(32)に結合すると共に、前記供給盤ディスクの上面において半径方向外方に延在する複数の撹拌翼(48)および円錐状に上方へ突出するセンターカバー(50)をそれぞれ結合固定し、
前記供給盤ディスク(34)の外周部には、円周方向に延在する外周段部(36)およびフランジ部(37)を設けると共に、前記外周段部と対応して前記粉粒体受容筒(20)の外部円筒形胴体(22)と前記円筒形受盤体(26)とによって支持固定された受盤内筒(38)を設けて、前記外周段部(36)およびフランジ部(37)と前記受盤内筒(38)とにより囲繞形成される粉粒体の環状通路(40)を設け、
前記円筒形受盤体(26)の外周の一部を切除して前記環状通路(40)と連通する粉粒体の排出口(42)を円周方向に等間隔で複数設けると共に、前記供給盤ディスク(34)と前記撹拌翼(48)との間に、供給盤ディスク(34)を軸支する供給盤ボス部(35)とセンターカバー(50)とにより保持する中心環状部(44a)と、前記受盤内筒(38)を支持する受盤胴板(27)と外部円筒形胴体(22)とにより挾持する外周環状部(44b)とからなり、前記中心環状部(44a)と外周環状部(44b)とを複数の放射状に配置した誘導片(45)により結合すると共に、粉粒体の排出口(42)にそれぞれ対応する前記環状通路(40)の上部を覆うように形成した複数の覆部(46)を備えた仕切板(44)を固定配置し、
さらに前記供給盤ディスク(34)の上方に位置する前記粉粒体受容筒(20)の内部円筒形胴体(24)の下縁部に、前記供給盤ディスク(34)上における前記環状通路(40)に対する粉粒体の安息角(θ°)を形成する空間領域(H)を設定し得る調圧筒(54)を、上下方向に調整自在に設けることを特徴とする粉粒体供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホッパに貯留した粉粒体を、回転駆動する供給盤ディスク上に供給しながら、前記供給盤ディスクの外周部に設けた環状通路を介して排出口へ円滑に排出するようにした構成において、供給盤ディスク上における前記環状通路に対する粉粒体の安息角を形成する空間領域を可調整に設定することにより、各種の物性ないし性状変化を有する粉粒体の取り扱いをそれぞれ可能とした、優れた汎用性を備える粉粒体供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、本出願人に係る発明として、例えば、テーブルフィーダ、バイブレーティングフィーダ、スクリューフィーダ、ロータリーフィーダ等の各種粉粒体供給装置において、送出される粉粒体の種類によっては、送出が不可能ないしは非常に困難な場合があり、または送出容器内の収容量の大小により、その重量に基づく底面圧に差が生じることから、時間当りの粉粒体の送出量に非常な差を生じ、従って精密な粉粒体の定量供給は困難であるとの観点から、一般に定量供給の極めて困難な比較的少量の微粉体、湿潤材料、脱水ケーキ、顔料、染料、その他の付着性粉粒体等に対して、円滑かつ適正にして信頼性の高い粉粒体の定量供給を行うことができる粉粒体の定量送出装置を提案し、特許を得ると共にその実用化を達成した(特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、前記特許文献1に記載の粉粒体の定量送出装置は、図9および図10に示すように、所要の粉粒体が供給される上部容筒1と下部容筒3とからなり、前記上部容筒1と下部容筒3とは中間隔板2で仕切られ、前記中間隔板2には適当数の調圧口4が設けられている。前記下部容筒3の底部は、周壁を形成する固定輪体5と、その底面を形成する水平基盤6とからなり、固定輪体5の一部は排出筒7の上部に連通するように切除部8が形成されている。
【0004】
そして、前記各固定部分を支持する機台9の中央には、上部容筒1内に達する垂直回転軸10が設けられ、上部容筒1内で回転する撹拌羽根11と、下部容筒3内で回転する撹拌体12および回転盤13とが固着されている。前記回転盤13には、前記水平基盤6に近接してそのフランジ底部13aが一体的設けられ、これにより前記回転盤13、フランジ底部13aおよび前記固定輪体5によって環状空間をなす環状通路14が形成される。
【0005】
また、前記固定輪体5の上部から内方へ、適当数の固定翼片15が水平に突設され、この固定翼片15は、撹拌体12との相対作用による撹拌運動と前記環状通路14内に充填される粉粒体に対する掻きならし作用を与える。さらに、固定輪体5の切除部8の上方には、環状通路14の一部を覆うように仕切板16を水平に設けると共に、固定輪体5には切除部8を経て粉粒体を外部へ誘導するゲート17が設けられる。そして、仕切板16の下面と環状通路14の固定輪体5に対し、粉粒体を掻き取るスクレーパ18が回転盤13に設けられる。
【0006】
従って、このように構成された粉粒体の定量送出装置は、上部容筒1に定量排出するための粉粒体を供給し、回転軸10により、上部容筒1内で撹拌羽根11を、下部容筒3内で撹拌体12および回転盤13を、それぞれ同時に回転させると、上部容筒1内の粉粒体は調圧口4を経て、下部容筒3内に一定圧力で連続的に流下送給される。そして、下部容筒3内では、固定輪体5の上部に固定された適当数の固定翼片15と撹拌体12とにより、一様に分散されつつ環状通路14に連続的に充填される。従って、環状通路14内の粉粒体は、回転する回転盤13のフランジ底部13a上でほぼ一定速度で回転移動し、ゲート17の外方面に沿って、固定輪体5の切除部8から外部に誘導され、所望量の連続的定量排出を精密に行うことができるように構成したものである。
【0007】
また、従来において、回転テーブルないしディスクを利用して粉粒体を連続的にかつ定量的に供給する粉粒体供給装置として、種々の構成からなるテーブルフィーダおよびディスクフィーダが提案されている。
【0008】
例えば、撹拌翼を使用することなく貯槽壁への粉体の付着の成長を確実に防止することができ、しかも定量性が良好で、定量導入排出手段の点検およびメンテナンスが容易に遂行できるように構成したテ―ブルフィーダが提案されている(特許文献2参照)。
【0009】
前記特許文献2に記載のテ―ブルフィーダは、粉体の貯槽と、この貯槽内に回転自在に配設された回転テーブルとを備え、前記回転テーブルの外周部と前記貯槽の底部との間には、粉体を導入しそして定量排出することができる定量排出手段が配設されているテーブルフィーダにおいて、前記貯槽は前記回転テーブル上に粉体を排出するための排出間隔をおいて位置付けられ、前記テーブルの直径は前記排出開口の直径より大きく規定されている構成としたものである。
すなわち、このように構成されたテ―ブルフィーダは、撹拌翼を使用することなく貯槽壁への粉体の付着の成長を確実に防止することができ、しかも優れた定量性が確保され、さらには定量導入排出手段の点検およびメンテナンスが容易に遂行できるという効果を奏するものである。
【0010】
また、供給した粉粒体が中心部の周りに回動することなく均等下降し、円形粉体通路に安息角を形成して排出され、粉圧の影響を受けることなく定速定量排出され、かつ供給粉粒体の先入れ先出しを行うように構成したディスクフィーダが提案されている(特許文献3参照)。
【0011】
前記特許文献3に記載のディスクフィーダは、機枠に水平回転テーブルを設け、このテーブル上に間隔を介して内筒を設け、前記内筒の外周に前記テーブル上面に接する外筒を設けて内外管間に粉体通路を形成し、前記通路の外筒外への粉体排出スクレーパを設けてなり、かつ内筒と同心の粉体案内円錐筒を前記内筒の内部に案内腕で固定して設け、前記円錐筒の下部に前記テーブルに接する粉体案内スクレーパを固定して設けた構成としたものである。
すなわち、このように構成されたディスクフィーダは、内筒内に供給される粉体は、前記円錐筒の回りを回動することなく下降し、内筒の下端の間隔から安息角を形成して内筒内の荷重(粉圧)の影響を受けることなく通路内に進出した粉体を回転テーブルによって定速度に定量を連続的に次工程に供給し得るばかりでなく、内筒内では先入れ先出しが行われ、停滞なく定量供給が行われるという効果を奏するものである。
【0012】
さらに、粘着性のある粉体や大きな塊を含んでおり、あるいはスリップし易い粉粒体であっても、安定して排出できる定量供給機としての粉粒体用ディスクフィーダが提案されている(特許文献4参照)。
【0013】
前記特許文献4に記載の粉粒体用ディスクフィーダは、機枠に台盤を設け、台盤の中心部に直立回動軸を設け、前記回動軸の上端部に水平回転テーブルを設け、台盤の外周に直立円筒を立設し、直立円筒の上端にドーナツ形水平円板の外周を接続し、前記水平円板の内周に内筒を設け、前記内筒の下端と前記回転テーブルの上面との間に材料排出間隔を介設し、前記直立円筒の内側に外筒を設け、外筒の下端を前記回転テーブルの上面に摺接して内外筒間に粉粒体通路を形成し、かつ前記回転テーブルの上面に摺接し両端部を内筒の内面に固定した案内スクレーパを設け、前記通路に面した排出口を設け、前記通路に排出スクレーパを設けた構成としたものである。
すなわち、このように構成された粉粒体用ディスクフィーダは、水平回転テーブル上に摺接する案内スクレーパの中央部に固定コーンが無いため、粘着性のある粉体や大きな塊を含む粉粒体でも架橋現象を起こすことなく安定した切り出しが可能であり、また案内スクレーパ上に乗った粉粒体も案内スクレーパ上に設けた回転羽根により回転テーブル上に掻き出すことができ、外筒内面に付着した粉体や粉粒体通路に設けられたスクレーパに引っ掛った大塊等は回転テーブル上に設けられた突起により粉粒体通路を閉塞することなくスムースに払い出され、そして回転テーブルと一体の円錐突起により案内スクレーパの浮き上がりを防止することができるという効果を奏するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特公昭52−043578号公報
【特許文献2】特開平11−180564号公報
【特許文献3】特公平07−090922号公報
【特許文献4】特開2001−029774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
前述した、前記特許文献1に開示される従来の粉粒体供給装置においては、上部容筒として構成されるホッパに貯留した粉粒体を、下部容筒として構成される粉粒体フィーダにおいて定量的に送出するに際し、下部容筒内部における粉粒体の流動性、凝集性、摩耗性等の物性ないし性状の変化に対応して、粉粒体を円滑に送出するための十分かつ適正な調整を行うことができないことから、粉粒体供給装置としての汎用性を十分に高めることが困難とされた。
【0016】
すなわち、今日における各種の産業分野おいては、取り扱う粉粒体の流動性、凝集性、摩耗性等の性状にそれぞれ変化があることから、これらの各種の物性ないし性状変化を有する粉粒体の定量的な供給に対して、円滑にして適正に対応し得る汎用性を備えた粉粒体の供給が要求される。
【0017】
また、前記特許文献2ないし4に開示される従来のテーブルフィーダやディスクフィーダにおいては、粉粒体を送出するために従来から提案ないし設けられている構成部材を省略することや複雑な構成とすること等により、取り扱う粉粒体の流動性、凝集性、摩耗性等の性状に対する問題点を解消しようするものであるが、取り扱う粉粒体の物性ないし性状の変化に対応して調整をすることができる手段は設けられていないため、各種の取り扱う粉粒体に対応して、それぞれ円滑にして適正な送出を可能とする汎用性を備えた粉粒体の供給を行うことができないという難点がある。
【0018】
そこで、本発明者等は、前述した従来の粉粒体供給装置における課題ないし問題点を解消すべく、鋭意検討ないし試作を行った結果、粉粒体の物性ないし性状に応じてその適正な送出を行うためには、フィーダの上部に設けられた粉粒体ホッパから供給される粉粒体を、回転駆動する供給盤ディスク上において、その外周部に設けた環状通路を介して順次旋回移送させながら排出口へ送出するに際し、前記回転駆動する供給盤ディスク上に供給される粉粒体を、その物性ないし性状に適合するような粉粒体の安息角を形成し得るように、前記供給盤ディスク上の空間領域を可調整に設定することができるように構成することにより、粉粒体の円滑にして適正な供給と共に定量的な供給を実現することができ、各種の物性ないし性状変化を有する粉粒体の取り扱いをそれぞれ可能とする、優れた汎用性を備える粉粒体供給装置の開発に成功した。
【0019】
すなわち、本発明における粉粒体供給装置においては、上部に粉粒体を貯留するホッパと結合するように構成した外部円筒形胴体と内部円筒形胴体とからなる粉粒体受容筒と、前記粉粒体受容筒の下部においてその中心部に設けた垂直回転軸に結合されて回転駆動する粉粒体の供給盤ディスクを収納配置する円筒形受盤体とを備え、
前記供給盤ディスクには、その中心部に設けた供給盤ボス部を介して前記垂直回転軸に結合すると共に、その上部において半径方向外方に延在する複数の撹拌翼および円錐状に上方へ突出するセンターカバーをそれぞれ結合固定し、
前記供給盤ディスクの外周部には、円周方向に延在する外周段部およびフランジ部を設けると共に、前記外周段部と対応して前記粉粒体受容筒の外部円筒形胴体と前記円筒形受盤体とによって支持固定された受盤内筒を設けて、前記外周段部とフランジ部と前記受盤内筒とにより囲繞された粉粒体の環状通路を形成し、
前記円筒形受盤体の外周の一部には、円筒形受盤体の一部を切除して前記環状通路と連通する粉粒体の排出口を設けると共に、前記供給盤ディスクと前記撹拌翼との間に、粉粒体の誘導片と前記排出口に対応する前記環状通路の上部を覆う覆部とを備えた仕切板を固定配置し、
さらに前記供給盤ディスクの上方に位置する前記粉粒体受容筒の内部円筒形胴体の下縁部に、前記供給盤ディスク上の空間領域を設定し得る調圧筒を上下方向に調整自在に設けることにより、前述した優れた汎用性を備える粉粒体供給装置を得ることができることを突き止めた。
【0020】
従って、本発明の目的は、ホッパに貯留した粉粒体を、回転駆動する供給盤ディスク上に供給しながら、前記供給盤ディスクの外周部に設けた環状通路を介して排出口へ円滑に排出するようした構成において、供給盤ディスク上における前記環状通路に対する粉粒体の安息角を形成する空間領域を可調整に設定することができ、各種の物性ないし性状変化を有する粉粒体の取り扱いをそれぞれ可能とする、優れた汎用性を備える粉粒体供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の粉粒体供給装置は、上部において粉粒体を貯留するホッパと結合するように構成した二重の円筒形胴体からなる粉粒体受容筒(20)と、下部において粉粒体を回転方向に送出する供給盤ディスク(34)を収納配置した円筒形受盤体(26)と、前記供給盤ディスクを回転駆動する駆動部(30)とを備え、
前記供給盤ディスク(34)の中心部に前記駆動部により回転駆動する垂直回転軸(32)を設けて、前記供給盤ディスクの上面に対し半径方向外方に延在する複数の撹拌翼(48)を結合固定し、
前記供給盤ディスク(34)の外周部に、その円周方向に延在する外周段部(36)およびフランジ部(37)と、前記円筒形受盤体(26)に設けた受盤内筒(38)とにより、囲繞形成される粉粒体の環状通路(40)を設け、
前記円筒形受盤体(26)の外周の一部を切除して、前記環状通路(40)と連通する粉粒体の排出口(42)を設けると共に、前記供給盤ディスク(34)と前記撹拌翼(48)との間に、その中心部より放射状に延在する複数の粉粒体の誘導片(45)および前記排出口(42)に対応する前記環状通路(40)の上部を覆うように形成した覆部(46)をそれぞれ設けた仕切板(44)を固定配置した粉粒体供給装置からなり、
前記供給盤ディスク(34)は、その中心部に設けた供給盤ボス部(35)を介して駆動部(30)により回転駆動する垂直回転軸(32)に結合すると共に、前記供給盤ディスク(34)の上面において半径方向外方に延在する複数の攪拌翼(48)および円錐状に上方へ突出するセンターカバー(50)をそれぞれ結合する構成とし
前記供給盤ディスク(34)と前記攪拌翼(48)との間に、供給盤ディスク(34)を軸支する供給盤ボス部(35)とセンターカバー(50)とにより保持する中心環状部(44a)と、前記受盤内筒(38)を支持する受盤胴板(27)と外部円筒形胴体(22)とにより挾持する外周環状部(44b)とからなり、前記中心環状部(44a)と外周環状部(44b)とを複数の放射状に配置した誘導片(45)により結合すると共に、粉粒体の排出口(42)に対応する環状通路(40)の上部を覆うように形成した覆部(46)を備えた構成からなる仕切板(44)を形成し、
前記供給盤ディスク(34)の上方に位置する前記粉粒体受容筒(20)の二重からなる円筒形胴体の内面下縁部に、前記供給盤ディスク上における前記環状通路(40)に対する粉粒体の安息角(θ°)を形成する空間領域(H)を設定し得る調圧筒(54)を、上下方向に調整自在に設けることを特徴とする。
【0026】
本発明の請求項2に記載の粉粒体供給装置は、上部において粉粒体を貯留するホッパと結合するように構成した外部円筒形胴体(22)と内部円筒形胴体(24)とからなる粉粒体受容筒(20)と、前記粉粒体受容筒の下部においてその中心部に設けた垂直回転軸(32)に結合されて回転駆動する粉粒体の供給盤ディスク(34)を収納配置する円筒形受盤体(26)とを備え、
前記供給盤ディスク(34)には、その中心部に設けた供給盤ボス部(35)を介して前記垂直回転軸(32)に結合すると共に、前記供給盤ディスクの上面において半径方向外方に延在する複数の撹拌翼(48)および円錐状に上方へ突出するセンターカバー(50)をそれぞれ結合固定し、
前記供給盤ディスク(34)の外周部には、円周方向に延在する外周段部(36)およびフランジ部(37)を設けると共に、前記外周段部と対応して前記粉粒体受容筒(20)の外部円筒形胴体(22)と前記円筒形受盤体(26)とによって支持固定された受盤内筒(38)を設けて、前記外周段部(36)およびフランジ部(37)と前記受盤内筒(38)とにより囲繞形成される粉粒体の環状通路(40)を設け、
前記円筒形受盤体(26)の外周の一部を切除して前記環状通路(40)と連通する粉粒体の排出口(42)を円周方向に等間隔で複数設けると共に、前記供給盤ディスク(34)と前記撹拌翼(48)との間に、供給盤ディスク(34)を軸支する供給盤ボス部(35)とセンターカバー(50)とにより保持する中心環状部(44a)と、前記受盤内筒(38)を支持する受盤胴板(27)と外部円筒形胴体(22)とにより挾持する外周環状部(44b)とからなり、前記中心環状部(44a)と外周環状部(44b)とを複数の放射状に配置した誘導片(45)により結合すると共に、粉粒体の排出口(42)にそれぞれ対応する前記環状通路(40)の上部を覆うように形成した複数の覆部(46)を備えた仕切板(44)を固定配置し、
さらに前記供給盤ディスク(34)の上方に位置する前記粉粒体受容筒(20)の内部円筒形胴体(24)の下縁部に、前記供給盤ディスク(34)上における前記環状通路(40)に対する粉粒体の安息角(θ°)を形成する空間領域(H)を設定し得る調圧筒(54)を、上下方向に調整自在に設けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明の請求項1に記載の粉粒体供給装置によれば、回転駆動する供給盤ディスク上に供給される粉粒体は、供給盤ディスク上における環状通路に対する粉粒体の安息角を形成する空間領域を、前記粉粒体の物性ないし性状に適するように可調整に設定することができることにより、前記供給盤ディスクの外周部に設けた環状通路を介して排出口へ円滑に排出することができると共に、粉粒体の定量排出を容易に達成することができる。従って、この種の粉粒体供給装置として、各種の粉粒体の取扱いを円滑かつ適正にして、定量排出を容易に実現できる、極めて汎用性に優れた装置を提供することができる。
【0029】
また、本発明の請求項1に記載の粉粒体供給装置によれば、上方から供給される粉粒体を送出する供給盤ディスクとして、その外周部における環状通路の設定を容易化し得ると共に、供給盤ディスク上における前記環状通路に対する粉粒体の安息角を形成する空間領域の設定を容易化することができ、これにより各種の粉粒体の取扱いを可能にすると共に、粉粒体の円滑かつ適正な定量排出を容易に実現することができる。
【0031】
本発明の請求項2に記載の粉粒体供給装置によれば、前述した全ての特徴事項を有する粉粒体供給装置として、比較的簡単な組立て構成により、低コストに製造し得ると共に、メンテナンスも容易であり、特に各種の粉粒体の取扱いに際して、それぞれ所望の定量排出の設定と共に、粉粒体の円滑かつ適正な送出を容易に達成することができる、極めて取扱いの簡便な粉粒体供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明に係る粉粒体供給装置の一実施例を示す要部側面図である。
図2図1に示す粉粒体供給装置の要部縦断面図である。
図3図1に示す粉粒体供給装置の斜視図である。
図4図3に示す粉粒体供給装置の上方部分を水平に切断した要部斜視図である。
図5図3に示す粉粒体供給装置の下方部分を水平に切断した要部斜視図である。
図6図6(a)は図5に示す粉粒体供給装置に使用する調圧部材の上方から見た斜視図、図6(b)は調圧部材の下方から見た斜視図である。
図7図5に示す粉粒体供給装置に使用する仕切板の斜視図である。
図8図8(a)ないし図8(c)は図7に示す粉粒体供給装置に使用する仕切板のそれぞれ変形例を示す説明図である。
図9】従来における粉粒体の定量送出装置の構成を示す縦断面図である。
図10図9に示す粉粒体の定量送出装置のX−X線横断面である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
次に、本発明に係る粉粒体供給装置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0034】
図1ないし図7は、本発明に係る粉粒体供給装置の一実施例を示すものである。図1ないし図3において、参照符号20は、上部において粉粒体を貯留するホッパと結合するように構成した外部円筒形胴体22と内部円筒形胴体24とからなる二重円筒形胴体に形成された粉粒体受容筒を示し、参照符号26は、前記粉粒体受容筒20の下部においてその中心部において駆動部30によって回転駆動する垂直回転軸32に結合される粉粒体の供給盤ディスク34を収納配置した円筒形受盤体を示す。なお、前記円筒形受盤体26は、受盤胴板27と受盤固定底板28とにより形成され、前記供給盤ディスク34を収納配置すると共に、前記受盤固定底板28の底部外側に前記垂直回転軸32を回転駆動する駆動部30が設けられる。
【0035】
前記供給盤ディスク34には、その中心部に設けた供給盤ボス部35を介して前記垂直回転軸32に結合すると共に、その上部において半径方向外方に延在する複数の撹拌翼48および円錐状に上方へ突出するセンターカバー50をそれぞれ結合固定する(図2、3、4参照)。
【0036】
また、前記供給盤ディスク34の外周部には、円周方向に延在する外周段部36およびフランジ部37を設けると共に、前記外周段部36と対応して前記粉粒体受容筒20の外部円筒形胴体22と前記円筒形受盤体26とによって支持固定された受盤内筒38を設けて、前記外周段部36およびフランジ部37と前記受盤内筒38とにより囲繞された粉粒体の環状通路40を形成する(図2図5参照)。
【0037】
前記円筒形受盤体26の外周の一部には、円筒形受盤体26の一部を切除して前記環状通路40と連通する粉粒体の排出口42を設けると共に、前記供給盤ディスク34と前記撹拌翼48との間には供給盤ディスク34を軸支する供給盤ボス部35とセンターカバー50とにより保持する中心環状部44aと、前記受盤内筒38を支持する受盤胴板27と外部円筒形胴体22とにより挾持する外周環状部44bとからなり、前記中心環状部44aと外周環状部44bとを複数の放射状に配置した誘導片45により結合すると共に、粉粒体の排出口42に対応する環状通路40の上部を覆うように形成した覆部46を備えた仕切板44を固定配置する(図2図5図7参照)。なお、前記排出口42には、前記環状通路40内に指向して、図5に示すように、粉粒体の排出スクレーパ52が設けられる。
【0038】
なお、前記円筒形受盤体26の外周部には、図8(a)、(b)、(c)に示すように、その円周方向に等間隔で複数の排出口42を設けることができると共に、前記各排出口42と対応して前記板仕切板44には、前記各排出口42と対応するように前記板仕切板44の一部に前記環状通路40の上部を覆うように複数の覆部46をそれぞれ設けた構成とすることができる。このように構成することにより、複数の粉粒体の供給先を選択することが可能となり、粉粒体の供給能力、使用または不使用の設定を、個別の排出口42毎に選択可能とし、一台の装置により複数の生産ラインでの適用を可能とすることができる。
【0039】
前述した構成からなる本実施例の粉粒体供給装置においては、前記供給盤ディスク34の上方に位置する前記粉粒体受容筒20の内部円筒形胴体24の下縁部に、前記供給盤ディスク34上における前記環状通路40に対する粉粒体の安息角θ°を形成する空間領域Hを設定し得る調圧筒54を上下方向に調整自在に設ける。すなわち、前記調圧筒54は、その外周に形成したフランジ部55に適宜上下方向に調整可能な調整具56を設けて、前記粉粒体受容筒20の一部に懸吊支持するように構成する〔図2図4図6(a)、(b)参照〕。
【0040】
前述した実施例における本発明に係る粉粒体供給装置は、装置上部に配置される粉粒体を貯留するホッパ(図示せず)から流下する粉粒体を、センターカバー50、攪拌翼48、仕切板44の誘導片45を介して回転駆動する供給盤ディスク34上に受け、前記供給盤ディスク34の外周に設けた環状通路40に案内される。この場合、前記供給盤ディスク34と、その上方における粉粒体受容筒20の内部円筒形胴体24の下縁部に設けた調圧筒54との間に形成される空間領域Hを、粉粒体の物性ないし性状に適合させて最適な隙間となるように調整することにより、粉粒体を環状通路40へ円滑に供給送出することができる。
【0041】
すなわち、本実施例における粉粒体供給装置においては、前記供給盤ディスク34上に流下した粉粒体が、その回転駆動により環状通路40へ供給送出される際に、前記環状通路40上部の供給盤ディスク34上の空間領域Hに形成される粉粒体層のレベルを、供給盤ディスク34の粉粒体に対する送給力と粉粒体の有する安息角θ°との相互作用により一定に保ち、環状通路40に対して粉粒体の嵩密度を一定に保って、連続的に充填供給することができる。
【0042】
そして、本実施例における粉粒体供給装置においては、嵩密度を一定にして環状通路40に連続的に充填供給された粉粒体は、仕切板44の排出口42の上部に形成される覆部46で環状通路40の上部を擦り切ることにより、嵩密度を一定とする正確な矩形断面を有する粉粒体層として、排出口42から連続的に精度良く送出することができる。
【0043】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0044】
20 粉粒体受容筒 22 外部円筒形胴体
24 内部円筒形胴体 26 円筒形受盤体
27 受盤胴板 28 受盤固定底板
30 駆動部 32 垂直回転軸
34 供給盤ディスク 35 供給盤ボス部
36 外周段部 37 フランジ部
38 受盤内筒 40 環状通路
42 排出口 44 仕切板
45 誘導片 46 覆部
48 撹拌翼 50 センターカバー
52 排出スクレーパ 54 調圧筒
55 フランジ部 56 調整具
θ° 安息角 H 空間領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10