(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記照射工程が、315〜400ナノメートルのUVA源でまず照射し、次いで、100〜280ナノメートルのUVC源で照射することを含む、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示は、酸官能性(メタ)アクリロイルコポリマーを含む接着剤前駆体組成物を提供し、これは、光架橋剤混合物を用いて架橋したとき、所望の特性を有する感圧性接着剤及び感圧性接着剤物品を提供する。好ましくは、コポリマーは、(メタ)アクリレートコポリマーである。
【0027】
本開示は、更に、a)i)(メタ)アクリル酸エステル、ii)酸官能性エチレン性不飽和モノマー、iii)任意の非酸官能性極性モノマー、iv)任意のビニルモノマー、及びv)任意の多官能性(メタ)アクリレート架橋剤を含む共重合モノマーの酸官能性(メタ)アクリロイルコポリマーと、b)ベンゾフェノン光架橋剤、並びにアントラキノン光架橋剤及び/又はチオキサントン光架橋剤を含む光架橋剤混合物と、c)少なくとも1つのフリーラジカル重合性溶媒モノマーを含む成分とを含む溶質(メタ)アクリロイルコポリマーを含む架橋性シロップ組成物を提供する。
【0028】
本開示は、更に、(メタ)アクリレート接着剤組成物を調製する方法であって、以下:
a)(メタ)アクリロイルモノマー混合物及び光開始剤を提供する工程と、
b)混合物にUVAを照射して、モノマー混合物を部分的に重合させてシロップコポリマーにする工程と、
c)更なる光開始剤、及び任意に多官能性(メタ)アクリレートを添加する工程と、次いで、
d)工程b)又はc)のシロップポリマーを、
i)ベンゾフェノン光架橋剤、並びに
ii)アントラキノン光架橋剤及び/又はチオキサントン光架橋剤を含む光架橋混合物と混ぜ合わせる工程と、
e)混合物にUVAを照射する工程と、
f)混合物にUVCを照射して、コポリマーを更に架橋させる工程と、を含む、方法を提供する。
【0029】
工程e)及びf)は、同時であっても連続していてもよい。
【0030】
本開示は、(メタ)アクリロイルモノマー混合物及び光架橋混合物を含む接着剤前駆体組成物を提供し、これは、光架橋したとき、感圧性接着剤及び感圧性接着剤物品を提供する。本開示は、更に、シロップコポリマー、(メタ)アクリレートモノマー混合物及び光架橋剤混合物を混ぜ合わせる工程と、まずUVAを照射し、後続工程で、UVCを照射する工程とを含む、接着剤組成物を調製する方法を提供する。
【0031】
酸官能性(メタ)アクリレート接着剤コポリマーの調製に有用な(メタ)アクリレートエステルモノマーは、非第三級アルコールの単量体(メタ)アクリルエステルであり、そのアルコールは1〜14個の炭素原子、好ましくは平均で4〜12個の炭素原子を含有する。
【0032】
(メタ)アクリレートエステルモノマーとして用いるのに好適なモノマーの例としては、非第三級アルコール、例えばエタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、3−ヘプタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、イソオクチルアルコール、2−エチル−1−ヘキサノール、1−デカノール、2−プロピルヘプタノール、1−ドデカノール、1−トリデカノール、1−テトラデカノール、シトロネロール、ジヒドロシトロネロール、及びこれらに類するものと、アクリル酸又はメタクリル酸のいずれかとのエステルが挙げられる。一部の実施形態では、2つ又はそれ以上の異なる(メタ)アクリレートエステルモノマーの組み合わせが好適であるが、好ましい(メタ)アクリレートエステルモノマーは、ブチルアルコール又はイソオクチルアルコール、又はこれらの組み合わせと(メタ)アクリル酸とのエステルである。一部の実施形態では、好ましい(メタ)アクリレートエステルモノマーは、2−オクタノール、シトロネロール、ジヒドロシトロネロールなどの再生可能な資源に由来するアルコールを伴う(メタ)アクリル酸のエステルである。
【0033】
一部の実施形態では、(メタ)アクリル酸エステルモノマーは、少なくとも25℃、好ましくは少なくとも50℃のT
gを有する高T
gモノマーを含むことが望ましい。好適な高Tgモノマーは、本発明で有用な好適なモノマーの例を包含し、例えば、t−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、s−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、3,3,5トリメチルシクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、N−オクチルアクリルアミド、及びプロピルメタクリレート、又は組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
(メタ)アクリレートエステルモノマーは、ポリマーを調製するのに使用される100部の総モノマー含量を基準として、85〜99.5重量部の量で存在する。好ましくは、(メタ)アクリレートエステルモノマーは、100部の総モノマー含量を基準として、90〜95重量部の量で存在する。高Tg(メタ)アクリレートモノマーが含まれる場合、コポリマーは、85〜99.5重量部の(メタ)アクリレートエステルモノマー成分のうちの最大30重量部、好ましくは最大20重量部を構成し得る。
【0035】
(メタ)アクリロイルコポリマーは、酸官能性モノマーを更に含み、この場合、酸官能性基それ自体が、カルボン酸等の酸であり得るか、又は一部が、アルカリ金属カルボン酸塩等のその塩であり得る。有用な酸官能性モノマーとしては、エチレン性不飽和カルボン酸、エチレン性不飽和スルホン酸、エチレン性不飽和ホスホン酸、及びこれらの混合物から選択されるものが挙げられるが、これらに限定されない。このような化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸、シトラコン酸、マレイン酸、オレイン酸、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、2−スルホエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルホスホン酸、及びこれらの混合物から選択されるものが挙げられる。
【0036】
入手し易さに起因し、酸官能性コポリマーの酸官能性モノマーは一般に、エチレン性不飽和カルボン酸類、すなわち(メタ)アクリル酸類から選択される。更により強い酸を所望する場合、酸性モノマーとしては、エチレン性不飽和スルホン酸及びエチレン性不飽和ホスホン酸が挙げられる。酸官能性モノマーは一般に、総モノマー100重量部に基づいて、0.5〜15重量部、好ましくは0.5〜10重量部の量で使用される。
【0037】
コポリマーを調製するのに有用な極性モノマーは、若干油溶性かつ水溶性である。本明細書で使用するとき、用語「極性モノマー」は、酸官能性モノマーを含まない。
【0038】
好適な極性モノマーの代表的な例としては、2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート;N−ビニルピロリドン;N−ビニルカプロラクタム;アクリルアミド;モノ−又はジ−N−アルキル置換アクリルアミド;t−ブチルアクリルアミド;ジメチルアミノエチルアクリルアミド;N−オクチルアクリルアミド;2−(2−エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートを含むポリ(アルコキシアルキル)(メタ)アクリレート;ビニルメチルエーテルを含むアルキルビニルエーテル;及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい極性モノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及びN−ビニルピロリドンからなる群から選択されるものが挙げられる。極性モノマーは、総モノマー100重量部に基づいて、0〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の量で存在し得る。
【0039】
使用するとき、(メタ)アクリレートポリマーに有用なビニルモノマーとしては、ビニルエステル(例えば、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル)、スチレン、置換スチレン(例えば、α−メチルスチレン)、ビニルハロゲン化物、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で使用するとき、ビニルモノマーは、酸官能性モノマー、アクリレートエステルモノマー、及び極性モノマーを含まない。そのようなビニルモノマーは一般に、総モノマー100重量部に基づいて、0〜5重量部、好ましくは1〜5重量部で使用される。
【0040】
コーティングされた接着剤組成物の凝集強さを増大させるために、多官能性(メタ)アクリレートが重合性モノマーのブレンドに組み込まれてもよい。多官能性アクリレートは特に、エマルション又はシロップ重合に有用である。有用な多官能性(メタ)アクリレートの例には、ジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレート、及びテトラ(メタ)アクリレート、例えば、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール)ジ(メタ)アクリレート、ポリブタジエンジ(メタ)アクリレート、ポリウレタンジ(メタ)アクリレート、及びプロポキシル化グリセリントリ(メタ)アクリレート、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。多官能性(メタ)アクリレートの量及び同一性は、接着剤組成物の用途に応じて調整される。典型的には、多官能性(メタ)アクリレートは、接着剤組成物の総乾燥重量を基準として5部未満の量で存在する。より詳細には、多官能性(メタ)アクリレートは、接着剤組成物の総モノマー100部に基づいて、0.01〜5部、好ましくは0.05〜1部の量で存在し得る。
【0041】
一般的に、多官能性(メタ)アクリレートは、元のモノマー混合物の一部ではなく、任意の工程c)中に更なる光開始剤の添加と共に添加される。
【0042】
好ましくは、(メタ)アクリレート接着剤コポリマーのモノマーは、いずれも、光架橋剤の光吸収能に干渉する任意の置換基を含有しない。このような置換基は、発色性であり、かつ約240〜400nm、好ましくは約290〜350nmの範囲の光を吸収するものであり、非置換モノマーにおける対応する吸収よりも大きい吸光係数を有する。
【0043】
工程b)のポリマーに好適な光開始剤は、有機、有機金属、又は無機化合物であってよいが、実際には有機化合物が最も一般的である。一般的に用いられる有機光開始剤の例としては、ベンゾイン及びその誘導体、ベンジルケタール、アセトフェノン、アセトフェノン誘導体、アントラキノン、アントラキノン誘導体、ベンゾフェノン、及びベンゾフェノン誘導体が挙げられる。一般的に、開始剤又は開始剤混合物は、重合性組成物のわずか約0.001〜約7重量%、好ましくは約0.01〜約5重量%、最も好ましくは約0.1〜約4重量%しか構成しない。
【0044】
プロセスの工程b)は、モノマー混合物(上記光開始剤を含有する)にUVAを照射して前記モノマー混合物を部分的に重合させて、酸官能性(メタ)アクリレートコポリマー及び非重合モノマーを含むシロップコポリマーにすることを含む。「シロップポリマー」は、1つ以上の溶媒モノマー中の溶質ポリマーの溶液を指し、その溶液は、22℃において500〜10.000cPsの粘度を有する。
【0045】
シロップポリマー組成物を光又は熱開始剤を用いて有用なコーティング粘度に重合させ、それを(テープ裏材などの)基材にコーティングして、更に重合させることができる。部分重合は、1つ以上の溶媒モノマー中の酸官能性(メタ)アクリレート溶質コポリマーのコーティング可能な溶液を提供する。一般に、部分重合させた組成物に光架橋剤混合物を添加し、次いで、好適な基材にコーティングし、更に重合させる。別の実施形態では、光架橋剤混合物を重合性モノマーの混合物に添加し、部分的に重合させ、コーティングし、次いで、更に重合させる。
【0046】
モノマー混合物をシロップポリマーに変換する程度は、上記の通り重合媒体の屈折率を測定することによって照射中にモニタすることができる。有用なコーティング粘度は、最大30%まで、好ましくは2〜20%、より好ましくは5〜15%、及び最も好ましくは7〜12%の範囲の変換(即ち、利用可能なモノマーが重合された割合)によって達成される。溶質ポリマーの分子量(重量平均)は、少なくとも100.000、好ましくは、少なくとも500.000である。
【0047】
必要に応じて、シロップポリマー組成物中の溶質ポリマーの分子重量を低減するために、連鎖移動剤を工程a)のモノマー混合物に添加してもよい。連鎖移動剤の添加により、コーティング可能な粘度を維持しながら変換の程度を高くすることが可能になることが見出されている。
【0048】
有用な連鎖移動剤の例としては、四臭化炭素、アルコール、メルカプタン、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられるが、これらに限定されない。存在する場合、好ましい連鎖移動剤は、イソオクチルチオグリコレート及び四臭化炭素である。モノマー混合物は、使用する場合、100重量部の全モノマー混合物を基準として、最高約0.5重量部の、典型的には約0.01〜約0.5重量部の、好ましくは約0.05重量部〜約0.2重量部の連鎖移動剤を更に含んでよい。
【0049】
連鎖移動剤を使用するとき、シロップポリマー組成物は、一般的に、連鎖移動剤が存在しない場合よりも、高い変換度で重合される。変換は、35重量%にもなる場合があるが、一般的には、約25重量%以下である。これにより、一般的により低い分子量を有するコポリマーが生じるが、コーティング可能な粘度は維持される。
【0050】
照射工程b)では、第1の光源は、その照射の大部分が約280〜約500nm、好ましくは約300〜約500nm、より好ましくは約315〜約440nm、最も好ましくは約315〜約400nmで生じるものである。第1の工程の照射は、好ましくは、低フルエンス率、すなわち、約50mW/cm
2未満、より好ましくは約20mW/cm
2未満、最も好ましくは約10mW/mW/cm
2未満で行われる。好適な第1の光源の例は、白熱ランプ及び蛍光ランプである。
【0051】
第1の光源の最大スペクトル出力は、一般的に、約300nm超、好ましくは約310nm超、最も好ましくは約320nm超の波長で生じる。
【0052】
任意の工程c)では、次いで、工程b)のシロップポリマー製品を、更なる光開始剤と混ぜ合わせ、任意にかつ好ましくは、多官能性(メタ)アクリレートと混ぜ合わせ、再度UVA光源を照射して、シロップポリマーを更に重合及び架橋させる。この任意の工程は、多官能性(メタ)アクリレートの添加によって、得られる接着剤の剪断特性を改善することが見出されている。
【0053】
工程d)では、工程b)又はc)のシロップポリマーを、
i)ベンゾフェノン光架橋剤、並びに
ii)アントラキノン光架橋剤及び/又はチオキサントン光架橋剤を含む光架橋混合物と混ぜ合わせ、次いで、工程e)及びf)では、シロップポリマーにUVA及びUVCを照射して、コポリマーを更に架橋させる。照射は、同時であっても連続していてもよい。
【0054】
工程d)で用いられる光架橋剤混合物は、ベンゾフェノン光架橋剤と、アントラキノン光架橋剤若しくはチオキサントン光架橋剤のいずれか、又はアントラキノン光架橋剤及びチオキサントン光架橋剤の両方とを含む。
【0055】
ベンゾフェノン光架橋剤は、以下の一般式:
【化1】
(式中、
Wは、−O−、−NH−、又は−S−であり、
Zは、(ヘテロ)ヒドロカルビル有機スペーサー基を表し、好ましくは、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリールからなる群から選択され、所望により、エステル、アミド、ウレタン、及びウレア官能基を含有し、
xは、少なくとも2、好ましくは2〜6であり、
各R
1は、独立して、C
1〜C
12アルキル、C
1〜C
12アルキルオキシ、C
1〜C
12アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ニトリル、及びハロゲン化物から選択され、
nは、0〜4である)の多官能性ベンゾフェノンであってよい。1つの好ましい実施形態では、Wは、−O−であり、Zは、−(CH
2)
2〜12−であり、nは、2である。
【0056】
多官能性ベンゾフェノンの具体例としては、1,5−ビス(4−ベンゾイルフェノキシ)ペンタン、1,9−ビス(4−ベンゾイルフェノキシ)ノナン、及び1,11−ビス(4−ベンゾイルフェノキシ)ウンデカンが挙げられる。
【0057】
別の実施形態では、ベンゾフェノン光架橋剤は、以下の式:
【化2】
(式中、各R
1は、独立して、C
1〜C
12アルキル、C
1〜C
12アルキルオキシ、C
1〜C
12アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ニトリル、及びハロゲン化物から選択される)のモノベンゾフェノンである。
【0058】
一官能性ベンゾフェノンの具体例としては、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、4−メトキシベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、4,4’−ジメチルベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、4−(2−ヒドロキシエチルチオ)−ベンゾフェノン、及び4−(4−トリルチオ)−ベンゾフェノンが挙げられる。
【0059】
アントラキノン光架橋剤は、以下の式:
【化3】
(式中、各R
1は、独立して、C
1〜C
12アルキル、C
1〜C
12アルキルオキシ、C
1〜C
12アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ニトリル、及びハロゲン化物から選択され、nは0〜4である)を有する。
【0060】
有用なアントラキノン光架橋剤の代表的な例としては、アントラキノン、2−メチルアントラキノン、2−t−ブチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2,3−ジメチルアントラキノン、1,2−ジメチルアントラキノン、1−メトキシ−2−メチルアントラキノン、2−アセチルアントラキノン、及び2,6−ジ−t−ブチルアントラキノンが挙げられる。
【0061】
チオキサントン光架橋剤は、以下の式:
【化4】
(式中、各R
1は、独立して、C
1〜C
12アルキル、C
1〜C
12アルキルオキシ、C
1〜C
12アルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ニトリル、及びハロゲン化物から選択され、nは0〜4である)を有する。
【0062】
有用なチオキサントン光架橋剤の代表的な例としては、チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−ドデシルチオキサントン、1−メトキシカルボニルチオキサントン、2−エトキシカルボニルチオキサントン、3−(2−メトキシエトキシカルボニル)−チオキサントン、4−ブトキシカルボニルチオキサントン、3−ブトキシカルボニル−7−メチルチオキサントン、1−シアノ−3−クロロチオキサントン、1−エトキシカルボニル−3−クロロチオキサントン、1−エトキシカルボニル−3−エトキシチオキサントン、1−エトキシカルボニル−3−アミノチオキサントン、1−エトキシカルボニル−3−フェニルスルフリルチオキサントン、1−エトキシカルボニル−3−(1−メチル−1−モルホリノエチル)−チオキサントン、2−メチル−6−ジメトキシメチルチオキサントン、2−メチル−6−(1,1−ジメトキシベンジル)−チオキサントン、2−モルホリノメチルチオキサントン、2−メチル−6−モルホリノメチルチオキサントン、N−アリルチオキサントン−3,4−ジカルボキシイミド、N−オクチルチオキサントン−3,4−ジカルボキシイミド、N−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−チオキサントン−3,4−ジカルボキシイミド、6−エトキシカルボニル−2−メトキシチオキサントン、及び6−エトキシカルボニル−2−メチルチオキサントンが挙げられる。特に好ましくは、2−イソプロピルチオキサントンである。他の好ましいチオキサントンとしては、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−プロポキシチオキサントン、及び4−プロポキシチオキサントンが挙げられる。
【0063】
他の有用なベンゾフェノン、チオキサントン、及びアントラキノン発色団は、米国特許第6.235.922号(Heilmannら)に記載されている。
【0064】
光架橋剤混合物は、5〜50重量%のベンゾフェノン光架橋剤と、50〜95重量%のアントラキノン光架橋剤及び/又はチオキサントン光架橋剤とを含む。好ましくは、光架橋剤混合物は、20〜50重量%のベンゾフェノン光架橋剤と、50〜80重量%のアントラキノン光架橋剤及び/又はチオキサントン光架橋剤とを含む。混合物は、任意の単一の光架橋剤よりも優れた接着剤特性を提供することが観察されている。更に、混合物は、少なくとも1つのベンゾフェノン光架橋剤を含有しなければならないことが判明している。混合物は、集合的に353ナノメートルの強いUV吸光度を有することにより、従来のトリアジン架橋剤の性能を模倣する(emulate)と考えられる。参照により本明細書に援用する。
【0065】
放射線活性化可能な光架橋剤混合物は、適切な凝集強さを有するようにポリマーを架橋するのに有効な量であるが、ポリマーが過硬化するほど多くはない量で使用される。用いられる架橋剤の実際の量は、用途、ポリマーの種類、架橋剤の種類、ポリマーからの水素引抜きの容易性、形成されるラジカルの反応性、組成物を放射線に曝露する強度及び長さ、ポリマーの分子量、及び材料の所望の最終特性に依存して変動する。これら指針内で、使用される架橋剤混合物の量は、ポリマーの総重量に基づいて、好ましくは約0.01〜10重量%、より好ましくは約0.1〜5重量%、最も好ましくは約0.1〜1.0重量%である。
【0066】
混合物の光架橋剤はそれぞれ水素引抜き型であるので、得られる接着剤コポリマーは、(メタ)アクリロイルポリマー鎖の側鎖であるか、又はポリマーマトリクスに分散している光架橋剤の残基を有する。残基とは、架橋における光開裂及び水素引抜き反応の副生成物を意味する。例えば、ベンゾフェノンの残基は、対応するベンゾヒドロールであり、これは、ポリマー鎖の側鎖であってもよく、又はポリマーマトリクス中に別々の成分として存在してもよい。同様に、チオキサントンからはチオキサントール残基が生じ、アントラキノンからはアントラキノール残基が生じる。
【0067】
第2の照射工程f)では、接着剤ポリマーにUVC光源を更に照射する。光源は、そのスペクトル出力の大部分が、約200〜280nm、好ましくは約220〜270nm、より好ましくは約240〜260nmに存在するものである。本発明のより好ましい実施では、放射の少なくとも80%が上記範囲内であり、最も好ましくは放射の少なくとも90%が上記範囲内である。
【0068】
第2の光源の最大スペクトル出力は、一般的に、約300nm未満、好ましくは約280nm未満、最も好ましくは約260nm未満で生じる。第2の工程の照射の好適な光源としては、低圧水銀アークランプ、エキシマーランプ、及びエキシマーレーザーが挙げられる。好ましい第2の光源は、低圧水銀アークランプ、特に殺菌性ランプであり、これらランプの出力は本質的に全て、約254nmを中心とする狭周波数帯で生じる。これらランプは、低温で作動するので、感熱性コーティング及び裏材を用いることが可能である。このようなランプは、空気及び水の精製における有効性が工業的に周知である。
【0069】
本発明の第2の工程において有用なフルエンス率は、高くてもよく(20mW/cm
2超)、又は低くてもよい(20mW/cm
2未満)。本発明の好ましい実施では、第2の工程のフルエンス率は、少なくとも2mW/cm
2、より好ましくは少なくとも10mW/cm
2、最も好ましくは少なくとも20mW/cm
2である。場合によっては、最適な効果を得るために複数のランプを提供することが有利である場合もある。あるいは、出力が280nm未満の光源と組み合わせて利用してもよい。第2の工程の照射中、重合反応は、少なくとも実質的に完了し、すなわち、任意の架橋に加えて、好ましくは少なくとも95、より好ましくは97、最も好ましくは99重量%のモノマー変換が達成されて、アクリレートポリマー又はコポリマーの形成が実質的に完了する。
【0070】
光架橋剤の混合物は、集合的に、約260ナノメートルの強いUV吸光度を有し、この波長のUVC照射によって有効に活性化され得ると考えられる。
【0071】
照射の好適な光源としては、低圧水銀アークランプ、エキシマーランプ、及びエキシマーレーザーが挙げられる。好ましい第2の光源は、低圧水銀アークランプ、特に殺菌性ランプであり、これらランプの出力は本質的に全て、約254nmを中心とする狭周波数帯で生じる。これらランプは、低温で作動するので、感熱性コーティング及び裏材を用いることが可能になる。このようなランプは、空気及び水の精製における有効性が工業的に周知である。
【0072】
有用なフルエンス率は、高くてもよく(20mW/cm
2超)、又は低くてもよい(20mW/cm
2未満)。本発明の好ましい実施では、フルエンス率は、少なくとも2mW/cm
2、より好ましくは少なくとも10mW/cm
2、最も好ましくは少なくとも20mW/cm
2である。場合によっては、最適な効果を得るために複数のランプを提供することが有利である場合もある。あるいは、出力が280nm未満の光源と組み合わせて利用してもよい。照射中、重合反応は、少なくとも実質的に完了し、すなわち、任意の架橋に加えて、好ましくは少なくとも95、より好ましくは97、最も好ましくは99重量%のモノマー変換が達成されて、アクリレートポリマー又はコポリマーの形成が実質的に完了する。
【0073】
照射の工程は、特定のフルエンス率の範囲内でフルエンス率が変動する複数のゾーンを含んでもよい。例えば、照射工程は、200〜280nmの波長範囲内の異なるフルエンス率を有する幾つかのゾーンを含んでもよい。
【0074】
一般的に、各照射工程の総照射線量は、約200〜700ミリジュール/cm
2でなければならない。重合の最高効率及び速度は、照射源の放射特性と、使用される光活性化合物の吸収特性との間の関係によって決定される。放射線の少なくとも約75%は、光架橋混合物による入射放射線の吸収を最大化するために、200〜300nmであることが好ましい。
【0075】
従来のコーティング技術を用いて種々の可撓性及び非可撓性裏材上に接着剤をコーティングして、接着剤コーティングされた材料を製造してよい。可撓性基材は、本明細書では、テープ裏材として従来利用される任意の材料として定義され、又は任意の他の可撓性材料であってよい。例としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート、ポリメチル(メタ)アクリレート(PMMA)、酢酸セルロース、三酢酸セルロース、及びエチルセルロースなどのプラスチックフィルムが挙げられるが、これらに限定されない。フォーム裏材を使用することもできる。非可撓性基材の例としては、金属、金属化ポリマーフィルム、インジウムスズ酸化物でコーティングされたガラス及びポリエステル、PMMAプレート、ポリカーボネートプレート、ガラス、又はセラミックシート材料が挙げられるが、これらに限定されない。接着剤でコーティングされたシート材料は、ラベル、テープ、サイン、カバー、標識インデックス、ディスプレイコンポーネント、タッチパネル等のような接着剤組成物を利用することが従来知られている任意の物品の形態をとることができる。微小複製された表面を有する可撓性の裏材も想到される。
【0076】
上記接着剤組成物は、特定の基材に適合するように修正された、従来のコーティング技術を用い、基材上にコーティングされてよい。例えば、これらの組成物は、ローラーコーティング、フローコーティング、ディップコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティング、ナイフコーティング、及びダイコーティングなどの方法によって各種の固体基材に塗布することができる。これらの種々のコーティング法は、組成物を可変の厚さで基材上に定置することを可能にし、それにより組成物をより広い範囲で使用することを可能にする。コーティング厚さは様々であってよいが、2〜500マイクロメートル(乾燥厚さ)、好ましくは約25〜250マイクロメートルのコーティング厚さが検討される。
【実施例】
【0077】
本発明の目的及び利点を以下の実施例で更に例示する。これらの実施例において列挙される特定の材料及びその量、並びにその他の条件及び詳細は、本開示を過度に制限しないように使用されるべきである。
【0078】
試験方法
剥離力テスト[ASTM D 3330/D 3330M−04]
Mitsubishi Hostaphan(商標)下塗りポリエステルフィルム上にコーティングされた0.5インチ(1.3cm)の2片の接着剤ストリップを、2kgのローラーをテープ上で転がすことによりガラス板に接着させた。テープを180度の角度で剥離するのに必要な力は、90インチ/分(228.6cm/分)及び12インチ/分(30.5cm/分)の圧盤速度にてオンス/0.5インチ(グラム/1.3cm)で測定された。2つのテープサンプルの測定値を平均し、2で割って、オンス/インチ(グラム/センチメートル)でデータを得た。
【0079】
剪断強度テスト[ASTM D−3654/D 3654M 06、PSTC−7]
高温剪断力:Mitsubishi Hostaphan(商標)下塗りポリエステルフィルム上にコーティングされた0.5インチ(1.3cm)の接着剤ストリップを、その接着力でステンレス鋼(SS)基材に接着させ、温度70℃での剪断試験用に1インチ(2.54cm)×0.5インチ(1.3cm)のサンプルが残るように切り取った。2kgの重量を接着部分の上で転がした。500gの荷重を試験用のテープサンプルに貼り付けた。それぞれのサンプルは、破壊及び/又は試験が終了するまで吊るされた。破壊までの時間及び破壊モードを記録した。サンプルは3重に試験され、平均が以下の表に記入された。
【0080】
室温剪断力:Mitsubishi Hostaphan(商標)下塗りポリエステルフィルム上にコーティングされた0.5インチ(1.3cm)の接着剤ストリップを、その接着力でステンレス鋼(SS)基材に接着させ、室温剪断試験用に1インチ(2.54cm)×0.5インチ(1.3cm)のサンプルが残るように切り取った。2kgの重量を接着部分の上で転がした。1000gの荷重が試験用のテープサンプルに貼り付けられた。それぞれのサンプルは、破壊及び/又は試験が終了するまで吊るされた。破壊までの時間及び破壊モードを記録した。サンプルは3重に試験され、平均が以下の表に記入された。
【0081】
シロップコポリマーの調製
1クオート(946mL)のジャーに、450gのイソオクチルアクリレート(IOA、90部)、50gのアクリル酸(AA、10部)、及び0.20gの2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン光開始剤(Irgacure(商標)651、Ciba Specialty Chemicals Inc、0.04phr)を充填した。モノマー混合物を窒素で20分間パージし、その後、コーティング可能シロップコポリマーが調製されるまで低強度の紫外線照射に暴露し、その後、0.8g(0.16phr)の光開始剤を更に添加した。
【0082】
接着剤前駆体ポリマーシロップを、表2〜3に示す通り、様々な濃度の光架橋剤と、又は光架橋剤及び1,6ヘキサノジオールジアクリレート(0.08phrを用いる)とブレンドした。次いで、シロップ接着剤前駆体製剤が2mil(約50マイクロメートル)の厚さになるように、Mitsubishi Hostaphan(商標)下塗りポリエステルフィルムを製剤でコーティングし、以下の2つの異なるUV硬化条件で硬化させた:1)UVA光、550mJ/cm
2又は2)UVA光、550mJ/cm
2、次いで殺菌性(GEMS)UVC照射、300mJ/cm
2。剥離及び剪断データを表2〜3に示す。
【0083】
比較目的のために、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン架橋剤を用いる対照実施例も調製し、試験した。上記試験方法に記載したように、これらの接着剤から調製されたテープの剥離接着力及び剪断強度を測定した。
【0084】
【表1】
【0085】
表2のデータに示す通り、0.2% BP+0.08% HDDA、0.2% IPX+0.08% HDDA、又は0.05% BP+0.1% tBA+0.05% IPX+0.08% HDDAのいずれかの組み合わせを使用すると、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジンを用いて得られた値に匹敵する剥離及び剪断値を有する接着剤が得られる。
【0086】
【表2】
【0087】
表3のデータは、高強度UVに曝露することによる接着剤の更なる加工が、接着剤特性を更に改善することを示す。これら条件下で、光開始剤と化学架橋剤(HDDA)との全ての組み合わせで、2−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジンを用いて得られるものに匹敵する、優れた接着剤特性が示された。
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】
表5及び6におけるサンプル用の2−EHA/AAシロップの調製
1クオート(946mL)のジャーに、300gの2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA、90部)、30gのアクリル酸(AA、10部)、0.274gのイソオクチルグリコレート(IOTG、0.09phr)及び0.154gのIrgacure(商標)651(0.05phr)を充填した。モノマー混合物を30分間機械的に振盪し、5分間窒素でパージし、次いで、コーティング可能なシロップが調製されるまで低強度紫外線に曝露した。更に0.48g(0.16phr)のIrgacure(商標)651を、シロップ化後に添加した。シロップの変換は、標準的なシロップ化技術でみられる典型的な8%の変換に対して29%固形分であると決定された。
【0091】
製剤及びコーティングシロップのサンプル
調製したシロップを30gのサンプルに分け、それに様々な架橋剤(例えば、BP、tBA、IPX、HDDA)を表2〜3に指定の通り添加した。24時間機械的に回転させた後、2mil(約50マイクロメートル)の厚さになるように、Mitsubishi Hostaphan(商標)下塗りポリエステルフィルムを製剤でコーティングし、UVA光、(550mJ/cm
2)又はUVA光(550mJ/cm
2)+UVA/UVC(Fusion H電球、100mJ/cm
2×3パス)によって硬化させた。
【0092】
上記試験方法に記載したように、これらの接着剤から調製されたテープの剥離接着力及び剪断強度を測定した。
【0093】
【表5】
c は、破壊の凝集モードを意味する。
【0094】
【表6】
c は、破壊の凝集モードを意味する。
【0095】
本発明を以下の実施形態により説明する:
1.(メタ)アクリレート接着剤組成物を調製する方法であって、
a)(メタ)アクリロイルモノマー混合物及び光開始剤を提供する工程と、
b)前記混合物にUVAを照射して、前記モノマー混合物を部分的に重合させてシロップコポリマーにする工程と、
c)更なる光開始剤、及び任意に多官能性(メタ)アクリレートを添加する工程と、次いで、
d)工程b)又はc)のシロップポリマーを、
i)ベンゾフェノン光架橋剤、並びに
ii)アントラキノン光架橋剤及び/又はチオキサントン光架橋剤を含む光架橋混合物と混ぜ合わせる工程と、
e)前記混合物にUVAを照射する工程と、
f)前記混合物にUVCを照射して、前記コポリマーを更に架橋させる工程と、を含む、方法。
【0096】
2.UVA及びUVCを照射する前記工程が、同時に行われる、実施形態1に記載の方法。
【0097】
3.UVA及びUVCを照射する前記工程が、連続して行われる、実施形態1に記載の方法。
【0098】
4.前記照射工程が、315〜400ナノメートルのUVA源をまず照射し、次いで、100〜280ナノメートルのUVC源を照射することを含む、実施形態3に記載の方法。
【0099】
5.前記光架橋混合物が、
1)5〜50重量%のベンゾフェノン光架橋剤、及び
2)50〜95重量%のアントラキノン光架橋剤又はチオキサントン光架橋剤のいずれか、を含む、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法。
【0100】
6.前記光架橋混合物が、
1)20〜50重量%のベンゾフェノン光架橋剤、及び
2)50〜80重量%のアントラキノン光架橋剤又はチオキサントン光架橋剤のいずれか、を含む、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の方法。
【0101】
7.前記光架橋混合物が、前記(メタ)アクリロイルモノマー混合物に対して0.01〜10重量%含まれる、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の方法。
【0102】
8.前記光架橋混合物が、前記(メタ)アクリロイルモノマー混合物に対して0.1〜5重量%含まれる、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の方法。
【0103】
9.前記光架橋混合物が、ベンゾフェノン光架橋剤及びアントラキノン光架橋剤を含む、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
【0104】
10.前記光架橋混合物が、ベンゾフェノン光架橋剤及びチオキサントン光架橋剤を含む、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の方法。
【0105】
11.前記光架橋混合物が、ベンゾフェノン光架橋剤、チオキサントン光架橋剤、及びアントラキノン光架橋剤を含む、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の方法。
【0106】
12.前記(メタ)アクリロイルモノマー混合物が、総モノマー100重量部に基づいて、
i.85〜99.5重量部の非第三級アルコールの(メタ)アクリル酸エステルと、
ii.0.5〜15重量部の酸官能性エチレン性不飽和モノマーと、
iii.0〜10重量部の非酸官能性エチレン性不飽和極性モノマーと、
iv.0〜5部のビニルモノマーと、
v.0〜5部の多官能性(メタ)アクリレートと、を含む、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の方法。
【0107】
13.前記(メタ)アクリロイルコモノマー混合物が、総モノマー100部に基づいて、0.01〜5部の前記多官能性(メタ)アクリレートを含む、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の方法。
【0108】
14.
a)以下の共重合モノマーユニット:
i)(メタ)アクリル酸エステルモノマー、
ii)酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
iii)任意の非酸官能性極性モノマー、
iv)任意のビニルモノマー、を含む溶質コポリマーと、
b)ベンゾフェノン光架橋剤、並びにアントラキノン光架橋剤及び/又はチオキサントン光架橋剤を含む光架橋剤混合物と、
c)少なくとも1つのフリーラジカル重合性溶媒モノマーを含む成分と、を含む、架橋性シロップ組成物。
【0109】
15.連鎖移動剤を更に含む、実施形態14に記載の架橋性シロップポリマー組成物。
【0110】
16.
a)以下:
i)(メタ)アクリル酸エステル、
ii)酸官能性エチレン性不飽和モノマー、
iii)任意の非酸官能性極性モノマー、
iv)任意のビニルモノマー、及び
v)任意の多官能性(メタ)アクリレート架橋剤、を含む、共重合モノマーの酸官能性(メタ)アクリロイルコポリマーと、
b)前記コポリマーマトリクス中のベンゾフェノン光架橋剤、並びにアントラキノン光架橋剤及び/又はチオキサントン光架橋剤の残基と、を含む(メタ)アクリロイルコポリマーを含む、接着剤組成物。