(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記不整合の前記形状は第1の形状であり、前記セクションは、前記不整合の前記第1の形状および前記場所に関連付けられたいくつかの構造体のうちの少なくとも1つに基づく第2の形状を有する、請求項1に記載の方法。
前記不整合の前記形状と前記補修の前記ポリシとに基づいて前記セクションを形成するために除去された前記複合材料層にある前記いくつかの層の前記一部を用いて前記場所の前記モデルを作成する前記工程は、
前記不整合の前記形状と前記補修の前記ポリシとに基づいて前記セクションを形成するために除去された前記複合材料層にある前記いくつかの層の前記一部を用いて前記場所の三次元モデルを作成することを含む、請求項1に記載の方法。
前記不整合の前記形状と前記補修の前記ポリシとに基づいて前記セクションを形成するために除去された前記複合材料層にある前記いくつかの層の前記一部を用いて前記場所の前記モデルを作成する前記工程は、
前記セクションの二次元平面図を作成することを含む、請求項1に記載の方法。
前記不整合の前記形状と前記補修の前記ポリシとに基づいて前記セクションを形成するために除去された前記複合材料層にある前記いくつかの層の前記一部を用いて前記場所の前記モデルを作成する前記工程は、
前記場所における前記複合材料層の三次元モデルを作成することと、
前記セクションを形成するために前記三次元モデルの前記複合材料層にある前記いくつかの層の前記一部を除去して、除去された前記複合材料層にある前記いくつかの層の前記一部を用いて前記場所の前記モデルを形成することと
を含む、請求項1に記載の方法。
複合材料層がある場所の不整合の形状を識別し、前記不整合の前記形状と補修のポリシとに基づいてセクションを形成するために除去された前記複合材料層にあるいくつかの層の一部を用いて前記場所のモデルを作成するように構成されたコンピュータシステムであって、
前記ポリシは少なくとも一つのパラメータを選択する規則を含み、前記パラメータはセクションの可変スカーフ比率のパラメータであって、スカーフ比率の変更によりセクションを形成する際の層の除去を少なくする、コンピュータシステム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
より詳細に図面を参照すると、
図1に示す航空機製造および点検方法100、および
図2に示す航空機200の文脈で、本開示の実施形態を説明することができる。まず
図1を参照すると、例示的実施形態による、航空機製造および点検方法が例示されている。試作中、航空機製造および点検方法100は、
図2の航空機200の仕様および設計102、ならびに材料調達104を含むことができる。
【0017】
生産中、
図2の航空機200のコンポーネントおよび小組立品製造106ならびにシステム統合108が行われる。その後、
図2の航空機200は、稼働112させるために、認可および納品110が行われてよい。顧客による稼働112中、
図2の航空機200は定期保守および点検114が行われるようにスケジュールされるが、この定期保守および点検は、修正、再構成、改修および他の保守や点検を含むことができる。
【0018】
航空機製造および点検方法100のプロセスそれぞれは、システムインテグレータ、サードパーティおよび/もしくはオペレータによって行われ得るまたは実行され得る。これらの例では、オペレータは顧客であってよい。本説明を行う目的で、システムインテグレータには、任意の数の航空機製造業者および主要システム下請け業者が含まれ得るが、これらに限定されない。この場合、サードパーティは、任意の数の納入業者、下請け業者および仕入れ先を、限定しないが含むことができ、オペレータは、航空会社、リース会社、軍需企業、サービス組織などであってよい。
【0019】
ここで
図2を参照すると、例示的実施形態を実装することができる航空機が例示されている。この例では、航空機200は、
図1の航空機製造および点検方法100によって生産され、複数のシステム204および内部206を有する機体202を含んでよい。システム204の例には、推進システム208、電気システム210、油圧システム212および環境システム214のうちの1つまたは複数が含まれる。任意の数のその他のシステムを含むことができる。航空宇宙産業の事例が示されるが、自動車産業などのその他の産業に、さまざまな例示的実施形態を適用することができる。
【0020】
本明細書で具現化される装置および方法を、
図1の航空機製造および点検方法100の段階のうちの少なくとも1つの間に利用することができる。本明細書に使用される場合、列挙されたアイテムと共に使用する場合、「〜のうちの少なくとも1つ」という語句は、列挙されたアイテムのうちの1つまたは複数からなるさまざまな組合せが使用可能であり、かつ列挙された各アイテムが1つだけあればよいことを意味する。例えば、「アイテムA、アイテムBおよびアイテムCのうちの少なくとも1つ」は、例えば、限定しないが、「アイテムA」、または「アイテムAとアイテムB」を含む。この例は、「アイテムAとアイテムBとアイテムC」、または「アイテムBとアイテムC」も含む。
【0021】
1つの例示的な例では、
図1のコンポーネントおよび小組立品製造106において生産されたコンポーネントまたは小組立品は、航空機200が
図1の稼働112の間に生産されたコンポーネントまたは小組立品と同様の方法で製作または製造されてよい。さらに別の例として、いくつかの装置実施形態、方法実施形態またはこれらの組合せを、
図1のコンポーネントおよび小組立品製造106およびシステム統合108といった生産段階中に利用することができる。アイテムに言及する場合の「いくつかの」は、1つまたは複数のアイテムを意味する。例えば、いくつかの装置実施形態は、1つまたは複数の装置実施形態である。いくつかの装置実施形態、方法実施形態またはこれらの組合せを、航空機200が稼働112されている間に、ならびに/または
図1の保守および点検114中に利用することができる。さまざまな例示的実施形態のいくつかを使用することにより、実質的に航空機200の組み立てを促進する、および/または航空機200のコストを低減することができる。
【0022】
例えば、例示的実施形態のうちの1つまたは複数を、コンポーネントおよび小組立品製造106中に適用して複合構造体において見つかることのある不整合を補修することができる。さらに別の例として、例示的実施形態の1つまたは複数を、保守および点検114中に使用して、航空機200の使用中に生じる場合のある不整合を補修することができる。
【0023】
さまざまな例示的実施形態では、さまざまな考慮事項のいくつかが認識かつ考慮される。例えば、限定しないが、さまざまな例示的実施形態では、複合構造体における補修を行う際に、保守員が、セクションを形成するために除去すべき複合材料層にあるいくつかの層の一部の識別を必要とする場合があることが、認識かつ考慮される。このセクションはスカーフとも言う。
【0024】
このセクションは、該当領域を平面図で見た場合にさまざまな層が露出されるような階段状断面を有する場合がある。露出された層は、セクション内の層にパッチを結合するための表面を提供することができる。
【0025】
さまざまな例示的実施形態では、このセクションの形状は不整合を除去または低減するために補修されるべき不整合を包含することが、認識かつ考慮される。さまざまな例示的実施形態では、複合材料層の中で除去されるべき層およびセクションを形成するために除去されるべき各層の量に関する種々のポリシが存在し得ることも、認識かつ考慮される。
【0026】
例えば、さまざまな例示的実施形態では、層の角度または比率が求められる場合があることが、認識かつ考慮される。例えば、セクションは約30対1の比率を要する場合がある。この比率は、複合構造体へ1インチ深く入り込むごとに、その領域は約30インチ広がることとすることを意味する。
【0027】
さまざまな例示的実施形態では、不整合周りの種々の特徴またはその他の構造によりセクションに対する所望の比率を取得することを困難にする場合があることが、認識かつ考慮される。さらに、複合材料の厚さは、所望の比率の取得を困難にすることがある。
【0028】
さまざまな例示的実施形態では、複合材料の構造および厚さにおけるこれらの変化および特徴が、保守員側ではさらなる調査および時間を要する場合があることが、認識かつ考慮される。さまざまな例示的実施形態では、複合材料のさまざまな層に関する情報を容易く見出せないことも、認識かつ考慮される。
【0029】
例えば、航空機のコンピュータ支援設計モデルにおいて、層の識別を見出せる場合がある。層の組成と向き、および層に関するその他の情報を、異なるデータベースまたはレポジトリ内でも見出すことができる。複合材料をレイアップするコンピュータ数値制御型機械のレポジトリ内にこの情報を置くことが可能である。さまざまな例示的実施形態では、この情報を置くことは思ったより時間のかかる場合があることが、認識かつ考慮される。
【0030】
したがって、さまざまな例示的実施形態では、不整合を処理するための方法および装置が提供される。一例示的実施形態では、複合材料層がある場所における不整合の形状が識別される。場所のモデルは、不整合の形状と補修のポリシとに基づいてセクションを形成するために除去された複合材料層にあるいくつかの層の一部を用いて作成される。
【0031】
複合材料層のレイアップに関する情報を、不整合の形状と不整合の場所とに基づいて識別することができる。モデルおよびこの情報を使用して、不整合の補修を行うための情報を生成することができる。このタイプの情報をテンプレートと呼ぶことができる。
【0032】
ここで
図3を参照すると、例示的実施形態による補修環境が例示されている。補修環境300は、プラットフォーム302上で補修を行うことが可能な環境の一例である。この例示的な例では、プラットフォーム302は航空機304の形を取ることができる。航空機304は
図2の航空機200の例であってよい。
【0033】
この例示的な例では、航空機304の場所308において不整合306が位置する場合がある。不整合306が存在する場所308に複合材料層310が存在する。不整合306は複合材料層310の層において形状312を有する。
【0034】
不整合306の補修316を行う際に、複合材料層310にあるいくつかの層320の部分318を除去する。いくつかの層320の部分318は不整合306を含むまたは実質的に含む。複合材料層310にあるいくつかの層320の部分318を除去することによって、不整合306を除去および/または低減することができる。このいくつかの層320の部分318の除去により、スカーフと呼ぶことができるセクション314が形成される。
【0035】
パッチ324は、セクション314が形成された後、セクション314に入れられる。パッチ324は、補修316を行う一環としてセクション314に結合される。
【0036】
パッチ324は、複合材料層310の層のいくつかの層320に対応する複合材料のいくつかの層326を有してよい。換言すれば、複合材料層310のうちのいくつかの層320内の層を、いくつかの層320内の層において同じタイプの層とすることができる。さらに、これらの例示的な例では、パッチ324における層の向きはいくつかの層320に対応する場合もある。
【0037】
セクション314を形成するために除去されたいくつかの層320の向きは、さまざまな向きを有する場合がある。いくつかの層320内の各層は、1つまたは複数の特定の性質を取得するために選択される向きを有することができる。例えば、所望の強度、耐久性およびその他の適切な特徴などの性質を提供するために、向きを選択することができる。
【0038】
いくつかの層320内の層の向きによって、さまざまな性質が存在する場合がある。補修316が行われるとき、多くは、パッチ324内のいくつかの層326が、セクション314を形成するために除去された部分318内のいくつかの層320と同じタイプの向きを有することが望ましい。このようにそれぞれの層の向きを合わせることにより、除去される層と同じ性質を取得する。
【0039】
層が除去されるとき、依然残っている元来の層とパッチ324内にある層との間をいくらか重ね合わせることが望ましい。換言すると、パッチ324のいくつかの層326にある各層を、セクション314におけるいくつかの層320内の層と合わせる。さらに、いくつかの層326にある層を、セクション314におけるいくつかの層320にある元来の層と部分的に重ね合わせることができる。よって、これらの例示的な例において、それぞれの層は、除去された層と同じ向き、厚さおよび材料を有する。
【0040】
パッチ324は、除去された部分318の形状330に実質的に対応する形状328を有する。換言すると、形状328は、実質的に形状330と同じ形状であってよい。よって、パッチ324の形状328は、セクション314を形成するために除去されたいくつかの層320と実質的に同じ形状330になるように選択される。
【0041】
このように、パッチ324は、セクション314を形成するために除去された複合材料層310にあるいくつかの層320の部分318と取り替え可能である。パッチ324は不整合306の補修316を行うために所定の位置に結合されてよい。補修316により不整合306は低減または除去される。
【0042】
これらの例示的な例では、いくつかの構造体332を場所308に関連付けることができる。いくつかの構造体332は、場所308を含む、場所308に隣接している、および/または、場所308からやや離れて位置することによって、場所308に関連付けられるように考慮される。その結果、いくつかの構造体332は、セクション314におけるパッチ324の結合に影響を及ぼす、および/またはその結合の影響を受ける。いくつかの構造体332は、セクション314の形成に影響を及ぼす場合がある。
【0043】
これらの例示的な例では、場所308をオペレータ334によって識別することができる。場所308は、場所308を識別するために使用される座標、測定値および/またはその他の情報の形を取ることができる。オペレータ334は、例えば、保守員、技術者、パイロットまたは何らかの他の人であってよいが、これらに限定されない。オペレータ334は場所308をコンピュータシステム336に入力することができる。
【0044】
これらの例示的な例では、コンピュータシステム336はいくつかのコンピュータ338の形を取る。いくつかのコンピュータ338に2つ以上のコンピュータが存在する場合、これらのコンピュータをネットワーク化するかその他の方法で、互いに通信可能とする。例示的な例では、コンピュータシステム336において補修ツール340を実行する。補修ツール340は、ハードウェア、ソフトウェアまたはこれら2つの組合せの形を取ることができる。
【0045】
補修ツール340は、不整合306の場所308および形状312を使用して、複合材料層310の層のうちのいくつかの層320のレイアップ344に関する情報342を識別する。また、情報342はその他の情報も含むことができる。例えば、情報342は、いくつかの層320に加えて、複合材料層310にある他の層に関する情報を含むことができる。別の例示的な例として、情報342はいくつかの構造体332に関する情報を含むことができる。パッチ324を設計、選択および/または製造するために、情報342を使用することもできる。
【0046】
情報342は、プラットフォームデータベース346を使用して識別されてよい。プラットフォームデータベース346は、例えば、航空機データベース348を含むことができるが、これに限定されない。航空機データベース348はモデル350を含む。モデル350は、図示された例の技術データ352を含む。モデル350は、例えば、航空機データベース348内の航空機304のコンピュータ支援設計および/または他のタイプのモデルであってよい。
【0047】
これらの図示された例における技術データ352は、例えば、いくつかの構造体332とレイアップ344とに関する情報、および/またはその他適切なタイプの情報を含むが、これらに限定されない。別の例として、技術データ352は、パッチ324を生成するために使用されるプラットフォーム302に関する情報を含むことができる。
【0048】
これらの例示的な例では、補修ツール340は、場所308のモデル354を作成する。補修ツール340は、モデル354における複合材料層310にあるいくつかの層320の部分318を除去してセクション314を形成する。モデル354は、不整合306の形状312およびポリシ356に基づいて生成される。
【0049】
図示されるように、補修ツール340は形状358を識別し、特に、形状358の1つのパラメータは、不整合306の形状312およびポリシ356に基づく周囲360の構成である。セクション314の形状358は、モデル354におけるセクション314の平面図において周囲360を有する。補修ツール340は、セクション314の奥行きといった、形状358のその他のパラメータを選択することもできる。
【0050】
補修ツール340は、形状358、特に周囲360を選択して、いくつかの構造体332とこれらがセクション314の形成に及ぼす影響とにも基づく形を有することができる。換言すれば、周囲360は、規則的または標準の形状ではなく、不規則な形状を有する場合がある。この不規則な形状を、アメーバ形状またはランダム形状と呼ぶことができる。
【0051】
セクション314を形成するために除去されるいくつかの層320にある各層について周囲360の範囲を定めることもできる。これにより、補修ツール340は、除去されるべき各層の周囲360の形状を定めて、いくつかの層320にある別の層と異ならせることができる。この選択によって、層の角度または比率は、セクション314のために選択された周囲360で変化する場合がある。
【0052】
このように、より効率的な形のパッチ324を作成することができる。よって、補修ツール340による形状358の選択により、コンポーネントと取り替えるのではなく補修316が行われることが可能になる。例えば、複合材料層から除去される材料が多すぎる場合、補修316を行わずに、コンポーネントを取り替えるべきである場合がある。不規則な形状では、除去される複合材料の量によって、コンポーネントの取り替えを行わずに補修316が可能になる。
【0053】
例示的な例では、補修316が行われる領域において、不整合が飛び飛びの場所にあり、プライドロップがない場合、形状358の不規則な形状が存在する場合がある。しかしながら、不整合306の長さおよび奥行きは可変であってよい。さらに、さまざまな不整合がさまざまな奥行き、形状および/またはサイズを有する特定の領域内には、複数の不整合が存在する場合がある。これらのタイプの不整合によって、形状358は不規則な形状とされ得る。さらに、プライドロップが場所380において非対称である場合、形状358はまた、不規則な形状を有する場合がある。
【0054】
さらに、補修ツール340は、場所308における複合材料層310内の層の始まりと終わりを識別することもできる。例えば、複合材料層310内のある層は、別の層と同じ高さにある場合がある。
【0055】
また、不規則な形状では、複合材料層310における複合材料の多くが、除去されずに所定の場所に残される場合がある。このように、いくつかの層320の部分318を、円、トラックまたは他の何らかのタイプの形状といった、何らかの規則的な形状を使用する場合と比べてより小さくすることができる。
【0056】
また、不規則な形状では、場所308に関連付けられたいくつかの構造体332を考慮に入れることができる。例えば、円などの形状では、その円がいくつかの構造体332の1つまたは複数を包含する場合を考慮に入れて、いくつかの構造体332をより堅固にする場合がある。不規則な形状では、必要に応じて、周囲360はいくつかの構造体332を排除することができる。
【0057】
ポリシ356はいくつかの規則を含み、そのいくつかの規則を適用するために使用されるデータも含むことができる。ポリシ356はセクション314がどのように作成されるかを定める。ポリシ356は、パッチ324がどのように設計、選択および/または製造されるかも定めることができる。
【0058】
例えば、ポリシ356はセクション314の形状358の規則を提供することができる。例えば、限定しないが、ポリシ356は、どれくらいの層がいくつかの層320内に存在するのか、および、複合材料層310から除去されるいくつかの層320にある各層のサイズを定めることができる。サイズとは、層から除去される層の領域のことである。
【0059】
さらに、ポリシ356は、例えば、限定しないが、スカーフ比率、領域内の可変スカーフ比率および他の適切なタイプの規則といった、パラメータを選択する規則も含むことができる。例えば、30:1のスカーフ比率は通常、補修316に使用される。しかしながら、このタイプの比率は、領域によっては実際的ではない場合がある。よって、スカーフ比率を、セクション314のある部分における30:1から、セクション314の別の部分における20:1に変更することができる。スカーフ比率のこの変更または変化を、可変スカーフ比率と呼ぶ。
【0060】
スカーフ比率の変更により、セクション314を形成する際のいくつかの層320の除去量を少なくすることができる。これにより、セクション314のサイズを小さくすることができる。補修ツール340により、補修ツール340がないと可能でない場合があるような、こういった可変のスカーフィングと、セクション314におけるスカーフィングの良好な視覚化とを可能にすることができる。これらは、以下の
図5〜13に関して記載されたディスプレイにおいて閲覧可能とされる。
【0061】
別の例として、ポリシ356は、いくつかの層320を除去する際に回避すべき領域を識別する規則を含むことができる。これらの領域は、いくつかの構造体332など、回避すべき構造体を含むことができる。これらのタイプの規則によって、セクション314の周囲360は、それらのタイプの領域を回避するときに不規則な形状を有することが可能である。さらに、ポリシ356は、コンポーネントを補修316せずに取り替えるべきである場合も定めることができる。
【0062】
さらに、ポリシ356は、セクション314の断面の比率および/または角度を識別することができる。さらなる例として、ポリシ356は、場所308に関連付けられている場合のあるいくつかの構造体332に基づいて、セクション314の形状358の例外またはさまざまな構成も識別することができる。ポリシ356におけるこれらの規則およびその他の規則を、政府もしくは規制機関の規制、航空機304の製造業者による指針および/または他の何らかの適切なソースのうちの少なくとも1つから生成することができる。
【0063】
補修ツール340はテンプレート362を生成する。テンプレート362は、モデル354を使用して補修ツール340によって生成される。補修ツール340は、テンプレート362を作成する際に他の情報を使用することもできる。例えば、いくつかの層320のレイアップ344に関する情報342を使用してテンプレート362を形成することができる。
【0064】
テンプレート362は、不整合306の補修316の一部またはすべてを行うために、オペレータ334が使用する情報を含むデータ構造である。このデータ構造は、例えば、1つのファイル、いくつかのファイル、データベース、データベース内の記録、または他の何らかの適切なデータ構造であってよい。
【0065】
これらの例示的な例では、不整合306の補修316を行うために、オペレータ334がテンプレート362をコンピュータシステム336上で閲覧することができる。特に、コンピュータシステム336内の表示デバイス366上でテンプレート362を表示することができる。
【0066】
本質的には、不整合306の補修316のための操作を行うために、オペレータ334はテンプレート362を使用する。例えば、テンプレート362は、複合材料層310にあるいくつかの層320の部分318を除去するための情報を提供する。さらに、テンプレート362は、セクション314にパッチ324を形成および/またはパッチ324を取り入れて、場所308における不整合306の補修316を行うための情報を提供することもできる。
【0067】
このように、オペレータ334は、さまざまな例示的実施形態の1つまたは複数を取り入れない現在の補修操作と比較してより短い時間で補修316を行うことができる。このように、不整合306に基づく航空機304の保守操作の時間と費用とを低減させることができる。
【0068】
図3の補修環境300の例示は、さまざまな例示的実施形態を実装可能な方法に対する物理的制限またはアーキテクチャ上の制限を暗示することを意図していない。図示されたコンポーネントに加えておよび/または代えて、他のコンポーネントを使用することができる。いくつかのコンポーネントは不要である場合がある。また、ブロックは、いくつかの機能的なコンポーネントを例示するために提示されている。例示的実施形態において実装されるとき、これらのブロックの1つまたは複数は、さまざまなブロックに合成および/または分割することができる。
【0069】
例えば、さまざま例示的実施形態では、不整合306に加えてさらなる不整合が、場所308または他の場所に存在する場合がある。これらの不整合を不整合306と同じ方法で処理することが可能である。さらに別の例示的な例では、オペレータ334に加えて他のオペレータが存在する場合がある。例えば、オペレータ334が不整合306の位置を定める一方で、別のオペレータがコンピュータシステム336に情報を入力することができる。さらに他の例では、テンプレート362が生成されると、別のオペレータが補修316を行うことができる。さらに別の例示的な例では、オペレータ334はテンプレート362の代わりにモデル354を使用することができる。
【0070】
ここで
図4を参照すると、例示的実施形態による、補修ツールのコンポーネントが例示されている。この図示された例では、補修ツール340のコンポーネントが図示される。
【0071】
この例示的な例では、補修ツール340は、クライアント400、ウェブサーバ402、テンプレートモジュール404および設計システム406を含む。これらコンポーネントのすべてを、
図3のコンピュータシステム336内の1つまたは複数のコンピュータ上で実行することができる。
【0072】
この例示的な例では、クライアント400は、グラフィカルユーザインターフェイス410を使用してユーザ入力408を受信する補修ツール340の一部である。クライアント400は、ブラウザアプリケーションまたは他の何らかの適切なアプリケーションであってよい。
【0073】
これらの図示した例において、ユーザ入力408は、グラフィカルユーザインターフェイス410を使用して
図3のオペレータ334によって入力される。いくつかの例では、ユーザ入力408がアプリケーション、コンピュータまたはその他のデバイスによって送信される場合、グラフィカルユーザインターフェイス410を使用せずに、ユーザ入力408をクライアント400に送信することができる。
【0074】
ユーザ入力408は、
図3の補修316を行うために、セクション314の範囲を定めるために使用される情報を含む。また、その情報は、
図3のパッチ324を設計、選択および/または製造するために必要な情報を含むことができる。情報は、例えば、不整合306の場所308および形状312であってよい。さらに、ユーザ入力408は、航空機304の識別およびその他適切な情報を含むことが可能である。このユーザ入力は、テキスト、値、画像および他のタイプの入力の形を取ることができる。
【0075】
この例では、クライアント400はウェブベースのクライアントの形を取ることができる。例えば、クライアント400は、形式およびページを有するウェブページが
図3のコンピュータシステム336内の表示デバイス366上に表示されるブラウザを使用して、実装され得る。グラフィカルユーザインターフェイス410は、ユーザ入力408を受信して、情報をユーザに対して表示する。
【0076】
ユーザ入力408は、補修入力412を形成するためにクライアント400によって、フォーマット化、処理、確認、および/またはその他の方法で処理されてよい。クライアント400は補修入力412をウェブサーバ402に送信する。
【0077】
ウェブサーバ402は、クライアント400といったクライアントから補修入力412を受信する、コンピュータシステム336における処理である。さらに、ウェブサーバ402は、コンピュータシステム336内の他のクライアントまたは同じクライアントから補修入力412を受信することができる。補修入力412はキュー414に置かれる。さらに、ウェブサーバ402は、メッセージ444のステータスキュー416を監視することもできる。そして、ステータスキュー416内のメッセージ444のいずれも、グラフィカルユーザインターフェイス410において表示するためにクライアント400に送信することができる。
【0078】
これらの例示的な例では、テンプレートモジュール404はキュー414で補修入力412を監視する。補修入力412がキュー414で見つかると、補修入力412はテンプレートモジュール404によって処理されて、テンプレート362を生成する。
【0079】
これらの例示的な例では、テンプレートモジュール404は、モデル422にアクセスするための要求420を設計システム406に送信する。モデル422は補修入力412が生成されるプラットフォームのモデルである。要求420が複数あっても、要求420を単一要求と呼ぶこともできる。設計システム406は、例えば、コンピュータ支援設計アプリケーションであってよいが、これに限定されない。例えば、設計システム406は、ダッソーシステムズ社から入手可能なCatiaであってよい。もちろん、入手可能な何らかの設計アプリケーションまたはソフトウェアを使用して、設計システム406を実装することが可能である。
【0080】
テンプレートモジュール404は、モデル422をロードするための要求420を設計システム406に送信する。モデル422がロードされた後、テンプレートモジュール404は、設計システム406にレイアップ情報424を識別するための要求420を送信する。レイアップ情報424は応答426としてテンプレートモジュール404に返される。レイアップ情報424は、
図3のセクション314を形成するために除去された部分318にあるいくつかの層320のレイアップ344に関する情報である。
【0081】
さらに、テンプレートモジュール404は、モデル354を生成するための要求420を設計システム406に送信することができる。モデル354は、不整合306が位置する、
図3の複合材料層310のモデルである。
【0082】
テンプレートモジュール404は、設計システム406に、複合材料層310にあるいくつかの層320の部分318をモデル354から除去するための要求420を送信する。それに応じて、設計システム406はモデル354を修正する。部分318およびいくつかの層320は、場所308内およびポリシ356の使用範囲内で、不整合306の形状312と不整合306の場所とに基づいて識別される。さらに、こういった部分318の除去は、場所308に関連付けられたいくつかの構造体332も考慮に入れることができる。
【0083】
テンプレートモジュール404はその後、モデル354からテンプレート362を作成するための要求420を設計システム406に送信することができる。この例示的な例では、テンプレート362はモデル354の形であってよい。例えば、限定しないが、テンプレート362は、三次元モデル432、二次元平面
図434、被除去部分モデル436、レイアップ情報438、パッチモデル440および/または他の適切なモデルもしくは情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0084】
三次元モデル432は、セクション314を形成するために除去されるいくつかの層320の部分318と複合材料層310とがある場所308のモデルである。換言すると、三次元モデル432は形成されるスカーフのモデルである。これらの例では、二次元平面
図434はセクション314の平面図を提供する。
【0085】
このように、層のレイアップおよび向きを見ることができる。場合によっては、層の向きは二次元平面
図434を示すこともできる。
【0086】
被除去部分モデル436は、セクション314を形成するために除去される複合材料層310にあるいくつかの層320を使用して形成されたモデルである。換言すると、被除去部分モデル436は部分318を示す。このモデルはまた、三次元モデルであってよい。レイアップ情報438は、さまざまな層に関する情報を提供することができる。
【0087】
パッチモデル440は補修を行う際に使用するためのパッチのモデルを含むことができる。これらの例示的な例において、パッチモデル440は、セクション314に取り入れられるパッチ324のモデルであってよい。パッチモデル440は、パッチ324といった、実際のパッチを構築するために使用され得る仮想パッチ442を例示している。
【0088】
その後、テンプレート362が完成すると、図示された例では、テンプレートモジュール404はテンプレート362をレポジトリ446に記憶する。レポジトリ446は、1つもしくは複数の記憶デバイスが存在する1つまたは複数の記憶システムである。レポジトリ446は、クライアント400によるアクセスのためにテンプレート362を記憶することが可能なデータベースまたは他の何らかのレポジトリであってよい。
【0089】
テンプレートモジュール404は、その後、メッセージ444をステータスキュー416に入れる。メッセージ444はテンプレート362が完成したことを示す。
【0090】
ウェブサーバ402はステータスキュー416を監視する。メッセージ444がステータスキュー416で検出されると、ウェブサーバ402はメッセージ444をクライアント400に送信する。メッセージ444はテンプレート362の準備ができたことを示す。メッセージ444は、例えば、テンプレート362の場所を指し示すユニバーサルリソースロケータを含むことができる。ユーザはその後、グラフィカルユーザインターフェイス410上に表示するためにテンプレート362を検索することができる。これらの例では、この検索はレポジトリ446から直接行ってよい。
【0091】
図4の補修ツール340に対して例示されたさまざまなコンポーネントは、
図3のコンポーネントと組み合わせられる、
図3のコンポーネントと共に使用される、またはそれら2つの組合せであってよい。さらに、本図のコンポーネントのいくつかは、
図3のブロック形式で示されるコンポーネントがどれくらい実装され得るかを示す例示的な例であってよい。
【0092】
図4の補修ツール340のコンポーネントの例示は、例示的実施形態を実装可能な方法に対するアーキテクチャ上の制限を暗示することを意図していない。図示されたコンポーネントに加えておよび/または代えて、他のコンポーネントを使用することができる。いくつかのコンポーネントは不要である場合がある。また、ブロックは、いくつかの機能的なコンポーネントを例示するために提示されている。例示的実施形態において実装されるとき、これらのブロックの1つまたは複数は、さまざまなブロックに合成および/または分割することができる。
【0093】
例えば、いくつかの例示的な例では、クライアント400、ウェブサーバ402およびテンプレートモジュール404に対して例示したさまざまなプロセスは、2つ以上のコンピュータ上で実装可能である。さらに他の例示的な例では、設計システム406によって行われるさまざまな操作を、テンプレートモジュール404が代わりに直接行うことができる。もちろん、他のコンポーネントの組合せまたは操作の分割を、例示的実施形態に対して実装することが可能である。さらに他の例示的な例では、テンプレートモジュール404によって行われるさまざまな操作を、設計システム406の一部として統合することができる。
【0094】
図示された例では、クライアント400のみが示される。他の例では、1つまたは複数の追加のクライアントが使用可能であり、ウェブサーバ402に補修入力を送信することができる。別の例示的な例として、三次元モデル432、被除去部分モデル436およびパッチモデル440すべては、3つの異なるモデルでなく、単一モデルであってよい。
【0095】
図5〜13は、グラフィカルユーザインターフェイス410のディスプレイを例示したものである。これらのディスプレイは、
図4のクライアント400においてグラフィカルユーザインターフェイス410によって表示され得るテンプレート362からの情報の例である。さまざまなディスプレイは、
図3の補修316を行うために使用することができる情報を示す。
【0096】
図5を参照すると、例示的実施形態による、翼用スキンパネルのセクションが例示されている。この例示的な例では、ディスプレイ500はクライアント400のグラフィカルユーザインターフェイス410におけるディスプレイの一例である。
【0097】
図示されるように、スキンパネル502は、航空機上の翼と共に使用され、ディスプレイ500に示される。この例示的な例では、セクション504を、スキンパネル502の表面506上で見ることができる。この例では、スキンパネル502はディスプレイ500においてユーザによって操作され得る。例えば、ユーザは、ディスプレイ500内で、スキンパネル502を回転させる、スキンパネル502を拡大する、および/または、スキンパネル502のその他の操作を行うことができる。換言すると、スキンパネル502は三次元物体として表示され、かつ操作可能である。
【0098】
図6を参照すると、例示的実施形態による、複合材料層に関するレイアップ情報が例示されている。この例示的な例では、ディスプレイ600は、
図4のクライアント400のグラフィカルユーザインターフェイス410によって生成可能なディスプレイの一例である。
【0099】
図示されるように、ディスプレイ600はテーブル602を含む。テーブル602は
図4のレイアップ情報424の一例である。
【0100】
テーブル602内のコラム604は、層の名前を識別する。コラム606は層の材料を識別する。コラム608は厚さを識別し、コラム610は層の材料の向きを識別し、コラム612は層のシーケンスを識別する。コラム614はロゼット名を提供する。ロゼット名は層の軸システムの識別である。
【0101】
図7を参照すると、例示的実施形態による、スキンパネルのセクションの二次元平面図が示されている。この例示的な例では、ディスプレイ700は、クライアント400のグラフィカルユーザインターフェイス410におけるディスプレイの別の例である。この例示的な例では、セクション702は、
図5のセクション504の二次元視である。セクション702は、
図5のスキンパネル502の表面506の平面図である。この例示的な例では、セクション702は円形である。
【0102】
図示した例では、
図5〜7の情報は、互いにリンクさせることが可能である。例えば、
図6のディスプレイ600内のテーブル602のエントリの選択によって、グラフィカルユーザインターフェイス410は、テーブル602の選択されたエントリに対応するセクション702内の層が指示されるディスプレイ700を示すことができる。別の例として、セクション702内の層の選択によって、グラフィカルユーザインターフェイス410は、ディスプレイ600を示し、選択された層に対応するエントリを指示することができる。
【0103】
いくつかの異なる方法で指示を行うことができる。例えば、テーブル602におけるエントリに関連付けられたグラフィカルインジケータによって指示を行うことができる。グラフィカルインジケータは、エントリの強調表示、テキストの太字表示、アニメーション、色および/または他の適切なタイプのグラフィカルインジケータのうちの少なくとも1つであってよい。
【0104】
別の例示的な例として、セクション702内の層の選択により、ウィンドまたは他の何らかのグラフィカルユーザインターフェイス要素は、選択された層に対応するテーブル602におけるエントリについての情報のディスプレイ700を示すことができる。いくらかの選択された期間の間、層上でポインタを動かす、または層上でポインタを置いたままにする場合も、このウィンドまたはグラフィカルユーザインターフェイス要素を示すことができる。
【0105】
さまざまなディスプレイとして、
図5、6および7の情報を例示したが、連続させることができる単一表示でこの情報を提示することができる。例えば、単一のウェブページまたはドキュメントとして情報を表示することができる。
【0106】
ここで
図8を参照すると、例示的実施形態による、胴体外板の機尾セクションの1セクションが例示されている。この例示的な例では、ディスプレイ800は、
図4のクライアント400のグラフィカルユーザインターフェイス410におけるディスプレイの一例である。
【0107】
この例示的な例では、胴体外板802が表示されている。この例示的な例では、セクション804を胴体外板802の表面806上で見ることができる。胴体外板802およびディスプレイ800はまた、
図5のスキンパネル502と同様の方法でユーザによって操作可能である。
【0108】
ここで
図9を参照すると、例示的実施形態による、複合材料層に関する情報が図示されている。この例示的な例では、ディスプレイ900は
図4のグラフィカルユーザインターフェイス410におけるディスプレイの一例である。
【0109】
この例示的な例では、ディスプレイ900はテーブル902を含む。テーブル902は、
図4のレイアップ情報424の一例である。テーブル902は
図8の胴体外板802のセクション804の層を識別する。
【0110】
この例示的な例では、コラム904は、セクション804のいくつかの層における層の名前である。コラム906は層の材料を識別する。コラム908は層の厚さを識別し、コラム910はコラムに対して向きを識別し、コラム912は層のシーケンスを識別する。コラム914は層のロゼット名である。
【0111】
図10において、例示的実施形態による、胴体外板の1セクションの二次元平面図が示されている。この例示的な例では、ディスプレイ1000は、
図4のグラフィカルユーザインターフェイス410のディスプレイの一例である。この例では、セクション1002は
図8のセクション804の二次元平面図である。この例では、セクション1002を、
図8の胴体外板802の表面806の平面図として見られる。セクション1002は、胴体外板802に位置することが可能な構造を考慮することができる。この例示的な例に見られるように、セクション1002は不規則な形状1004を有する。こういった状況により、セクション1002は不規則な形状を有することになる。さらに、不規則な形状1004は補修されるべき不整合の形状として考慮され得る。
【0112】
ここで
図11を参照すると、例示的実施形態による、胴体外板の中間部分の1セクションが例示されている。この例示的な例では、ディスプレイ1100は、
図4のクライアント400のグラフィカルユーザインターフェイス410におけるディスプレイの一例である。この例示的な例では、胴体外板1102はディスプレイ1100において表示される。この例示的な例では、セクション1104は胴体外板1102の表面1106上に見られる。同様に、胴体外板1102も、
図5のスキンパネル502および
図8の胴体外板802と同様の方法で、ユーザによって操作可能である。
【0113】
ここで
図12を参照すると、例示的実施形態による、胴体の複合材料層に関するレイアップ情報のディスプレイが例示されている。この例示的な例では、ディスプレイ1200は、
図4のクライアント400のグラフィカルユーザインターフェイス410におけるディスプレイの一例である。
【0114】
この例では、テーブル1202はディスプレイ1200内に存在する。テーブル1202は
図4のレイアップ情報424の一例である。コラム1204は層の名前を識別し、コラム1206は層の材料を識別する。コラム1208は層の厚さを識別し、コラム1210は層の向きを識別し、コラム1212は層のシーケンスを識別する。コラム1214はエントリそれぞれのロゼット名を含む。
【0115】
ここで
図13を参照すると、例示的実施形態による、胴体外板の1セクションの二次元平面図が例示されている。この例示的な例では、ディスプレイ1300は
図4のクライアント400のグラフィカルユーザインターフェイス410におけるディスプレイの一例である。セクション1302はディスプレイ1300で見られる。セクション1302は、
図11の胴体外板1102の表面1106上のセクション1104の二次元平面図である。セクション1302も不規則な形状を有する。
【0116】
例示的実施形態の例示の目的で、三次元モデル、複合材料層のレイアップ情報および二次元平面図の例示が提示されており、これらの例示は、テンプレートからの情報がユーザに表示可能であるという方法に対する制限を暗示することを意図しない。さらに他の例示的な例では、これらの例示的な例における情報に加えておよび/または代えて、他の情報を表示することができる。例えば、パッチのモデルを表示することができる。さらに他の例示的な例では、セクションを形成するために除去された材料も示すことができる。
【0117】
別の例として、いくつかの例示的実施形態では、上記例において例示された三次元視、二次元視およびテーブルに加えて、断面側面図もディスプレイに含むことができる。これらの断面側面図は、セクションとセクション内に配置され得るパッチとに関する追加情報を含むことができる。例えば、
図6のテーブル602、
図9のテーブル902および
図12のテーブル1202に例示された層に対応する層を提供する断面側面図を含むことが可能である。これらの断面図は、二次元平面図におけるさまざまな断面に対応することができる。セクションそれぞれの周囲の形状によって、2つ以上の断面図があり得る。
【0118】
図5〜13におけるさまざまな例が翼におけるスキンパネルおよび胴体外板のさまざまな部位に関する情報を例示するが、これらのさまざまな例示的実施形態を他の構造体に適用することができる。これらの構造体は、例えば、胴体のフレーム、バルクヘッドおよび/または航空機のその他の構造体を含むことができる。
【0119】
ここで
図14を参照すると、例示的実施形態による、不整合を処理するプロセスのフローチャートが例示されている。このプロセスはコンピュータシステム336において実装可能であり、特に、
図3の補修ツール340によって当該プロセスを行うことができる。
【0120】
プラットフォームにおいて不整合の場所を識別する(操作1400)ことによってプロセスを開始する。これらの例示的な例において、操作1400における識別を、
図4のグラフィカルユーザインターフェイス410のユーザ入力408を受信することによって行うことができる。プロセスではその後、複合材料層がある場所における不整合の形状を識別する(操作1402)。これらの例示的な例では、グラフィカルユーザインターフェイス410に入力されたユーザ入力408によって形状も識別可能である。
【0121】
プロセスではその後、不整合の形状と不整合の場所とに基づいて、複合材料層のレイアップに関する情報を識別する(操作1404)。操作1404では、プラットフォームのCADボトル(cad bottle)、プラットフォームを製造するために使用されるレイアップ情報のデータベース、および/または他の適切なタイプの情報からこの情報は取得可能である。この情報はさまざまな場所にあってよい。補修ツール340はこの情報を受信またはこの情報にアクセスするための要求を送信することができる。
【0122】
プロセスではその後、不整合の形状と補修のポリシとに基づいてセクションを形成するために除去された複合材料層にあるいくつかの層の一部を用いて場所のモデルを作成する(操作1406)。例示的な例では、このポリシは、例えば、
図3のポリシ356であってよい。
【0123】
さらに、モデルを作成する際に、ポリシ356は、場所に関連付けられている場合がある構造体を考慮することができる。これらの構造体のいくつかは、いくつかの層にある層の一部に対して領域の範囲を定める周囲の形状または構成に影響を及ぼす場合がある。さらに、セクションを形成するために除去される各層の周囲および領域の構成はまた、特定の不整合の形状に対してカスタマイズ可能である。
【0124】
プロセスにおいて、場所のモデルと複合材料層のレイアップに関する情報とを使用して、テンプレートを作成する(操作1408)。操作1408において作成されたテンプレートは、
図5〜13のディスプレイなどのディスプレイにおいて、ユーザに表示可能である。その後プロセスは終了する。
【0125】
場所のモデルを作成する際に、不整合の形状に基づいてセクションを形成することに加えて、補修ツール340は、モデルにおいて、セクションに結合させるためのパッチを含ませることもできる。また、セクションを形成するために除去されたいくつかの層の一部も、モデルに含むことができる。いくつかの例示的な例では、除去された複合材料のいくつかの層の一部においてパッチを含むのではなく、特定の実装形態によっては、これらの構造体は別個のモデルに配置可能である。
【0126】
ここで
図15を参照すると、例示的実施形態による、不整合のために除去されたセクションを用いて場所のモデルを作成するプロセスのフローチャートが例示されている。
図15に例示されたプロセスは、
図14の操作1406を実装することができる1つの方法の一例である。
【0127】
これらの例示的な例では、
図15のさまざまな操作を、コンピュータ支援設計システムといった、
図3の補修ツール340によって、または、別のアプリケーションに要求を送信する補修ツール340によって直接行うことができる。
【0128】
プラットフォームのモデルを取得する(操作1500)ことによってプロセスを開始する。プロセスではその後、プラットフォームのモデルを使用して場所のモデルを作成する(操作1502)。場所のモデルはプラットフォームのモデルのセクションを選択することによって作成可能である。このセクションは、これらの例示的な例では三次元セクションである。このセクションは不整合の場所を含む。これらの例示的な例では、操作1502で作成されたモデルを使用して、テンプレート362を作成することができる。
【0129】
プロセスにおいて、不整合の形状に関する情報から不整合の寸法を識別する(操作1504)。寸法は、不整合の形状に関する情報を提供するユーザ入力から識別可能である。この情報は、ユーザによって入力される寸法、写真、図面または他の適切な情報の形を取ることができる。例えば、不整合の写真は、不整合の寸法を識別するために処理可能である。
【0130】
プロセスではその後、その場所にある層から未処理の層を選択する(操作1506)。処理ではその後、ポリシを使用して除去される層の一部を選択する(操作1508)。このポリシは、その部分が包含する領域、および、領域の範囲を定める周囲の形状または構成を識別するための規則を含む。
【0131】
場合によっては、選択された除去される層の一部は、層のいずれの部分の除去も含まない場合がある。例えば、不整合が位置する場所に約70の層があるとき、ポリシは、セクションを形成する層のすべてではなく、それらの層の一部の除去のみを要する場合がある。
【0132】
場所に関連付けられた構造体が選択された部分に影響を及ぼすかどうかに関する判定が行われる(操作1510)。1つまたは複数の構造体が、層から除去するために選択された部分に影響を及ぼす場所に存在する場合、プロセスでは、ポリシを使用して識別される各構造体に基づいてその部分を調整する(操作1512)。ポリシは、構造体の場所、形状および他の適切な情報に基づいて、層から除去するために選択される部分への調整についての規則を提供することができる。
【0133】
次に、プロセスでは層から選択された部分を除去する(操作1514)。プロセスではその後、除去された層を新しい構造体に追加する(操作1516)。このモデル内の新しい構造体は、セクションを形成するために除去される層の一部からなる構造体を表す。
【0134】
別の未処理の層が存在するかどうかに関して判定を行う(操作1518)。別の未処理の層が存在する場合、プロセスは操作1506に戻り、別の未処理の層を選択する。
【0135】
別の状況では、プロセスにおいて、除去された層に基づいてパッチを作成する(操作1520)。操作1520では、このパッチは、標準のまたは事前に定められたモデルを使用して作成可能である。場合によっては、操作1520は操作1516において形成された構造体に基づいてパッチを作成することを伴う場合がある。特定の実装形態によっては、操作1520におけるパッチの作成は、構造体と同じであるか、同じ一般的形状を有するさまざまなタイプの層を有することができる。その後プロセスは終了する。
【0136】
再び操作1510を参照すると、場所に関連付けられた構造体が選択された部分に影響を及ぼしていない場合、上記のようにプロセスは操作1514に進む。
【0137】
ここで
図16を参照すると、例示的実施形態による、テンプレートを作成するプロセスのフローチャートが例示されている。
図16に例示されたプロセスは、
図14の操作1408を実装することができる1つの方法の一例である。
【0138】
テンプレートのデータ構造を作成する(操作1600)ことによってプロセスを開始する。特定の実装形態によっては、このデータ構造はさまざまな形を取ることができる。例えば、データ構造は、ポータブルドキュメントフォーマットファイル、コンピュータ支援設計アプリケーション用の軽いビューアのドキュメントフォーマット、コンピュータ支援設計アプリケーションファイル、または他の何らかの適切なタイプのデータ構造であってよい。
【0139】
プロセスでは、セクションがある場所のモデルをデータ構造に入れる(操作1602)。操作1602でデータ構造に入れられたモデルは、
図5、8および11のディスプレイで表示されたものと同様のモデルであってよい。
【0140】
このモデルはまた、不整合が存在する場所で作成されるべきセクションに結合されるべきパッチを含むことができる。さらに、このモデルは、セクションを形成するために除去された複合材料層の一部を含むことができる。モデルをデータ構造に入れる際に、特定のデータ構造において使用される場合には、モデルを再フォーマットすることができる。
【0141】
次に、プロセスにおいて、複合材料のレイアップのテーブルを作成する(操作1604)。このテーブルは、例えば、限定しないが、
図6、9および12に例示されたようなテーブルであってよい。
【0142】
セクションの二次元平面図を作成する(操作1606)。この二次元平面図は、
図7、10および13において表示されたものと同様であってよい。セクションの二次元平面図をデータ構造に入れる(操作1608)。その後、セクションの断面側面図とパッチとを作成する(操作1610)。この断面側面図は、場所のモデルとパッチとを使用して作成可能である。セクションの断面側面図およびパッチは、その後データ構造に入れられて(操作1612)、その後プロセスは終了する。
【0143】
図示されているさまざまな実施形態におけるフローチャートおよびブロック図は、例示的実施形態における装置および方法の数通りの可能な実装形態の構造、機能、および操作を示している。この点に関して、これらのフローチャートまたはブロック図における各ブロックは、モジュール、セグメント、機能、および/または操作もしくはステップの一部を表すことができる。例えば、1つまたは複数のブロックは、プログラムコードとして、ハードウェアにおいて、またはプログラムコードとハードウェアの組合せとして実装可能である。ハードウェアにおいて実装されるとき、ハードウェアは、例えば、フローチャートまたはブロック図の1つもしくは複数の操作を行うように製造または構成された集積回路の形を取ることができる。
【0144】
例示的実施形態のいくつかの代替的実装形態では、ブロックに記載された1つまたは複数の機能は、図中に記載の順序を逸脱して現れることがある。例えば、場合によっては、連続して示されている2つのブロックがほぼ同時に実行されること、または時には伴う機能によってはブロックが逆順に実行されることもあり得る。また、フローチャートまたはブロック図に例示されているブロックに加えて他のブロックが追加されることもあり得る。
【0145】
例えば、いくつかの例示的な例では、操作1516および操作1520を、
図15のフローチャートから省くことができる。セクションのみがモデルにおいて所望される場合、これらの操作を省くことができる。別の例として、情報が作成される度に特定の情報をデータ構造に入れるのではなく、最終工程として情報のすべてをデータ構造に入れることができる。さらに、特定の実装形態によっては、さまざまな操作を行う際にマルチタスクまたは複数のコンピュータが存在する場合、一部の操作を並列処理することができる。
【0146】
ここで
図17を参照すると、例示的実施形態による、データ処理システムが例示されている。この例示的な例では、データ処理システム1700は、プロセッサユニット1704、メモリ1706、永続記憶装置1708、通信ユニット1710、入出力(I/O)ユニット1712およびディスプレイ1714の間の通信を提供する通信ファブリック1702を含む。データ処理システム1700は、コンピュータシステム336内のいくつかのコンピュータ338のうちの1つまたは複数のコンピュータを実装するために使用可能なデータ処理システムの一例である。
【0147】
プロセッサユニット1704は、メモリ1706にロード可能なソフトウェアのための命令を実行する働きをする。プロセッサユニット1704は、特定の実装形態によっては、いくつかのプロセッサ、マルチプロセッサコアまたは他の何らかのタイプのプロセッサであってよい。アイテムに関して本明細書で使用される場合、「いくつかの」は、1つまたは複数のアイテムを意味する。さらに、プロセッサユニット1704を、単一のチップ上でメインプロセッサが2次プロセッサと共に存在するいくつかの異種プロセッサシステムを使用して実装することができる。別の例示的な例として、プロセッサユニット1704は、同じタイプの複数のプロセッサを含む対称マルチプロセッサシステムであってよい。
【0148】
メモリ1706および永続記憶装置1708は、記憶デバイス1716の例である。記憶デバイスは、例えば、限定しないが、データ、関数形式のプログラムコードならびに/または一時的なベースおよび/もしくは永続的なベースの他の適切な情報といった情報を記憶できる任意の1つのハードウェアである。記憶デバイス1716は、これらの例では、コンピュータ可読記憶デバイスと呼ばれることもある。メモリ1706は、これらの例では、例えばランダムアクセスメモリ、他の任意の適切な揮発性または不揮発性記憶デバイスであってよい。永続記憶装置1708は、特定の実装によってはさまざまな形を取ってよい。
【0149】
例えば、永続記憶装置1708は、1つまたは複数のコンポーネントもしくはデバイスを含んでよい。例えば、永続記憶装置1708は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書換え可能光ディスク、書換え可能磁気テープ、または上記の何らかの組合せであってよい。また永続記憶装置1708によって使用される媒体は、取外し可能であってよい。例えば、永続記憶装置1708用に取外し可能ハードドライブが使用されてよい。
【0150】
これらの例では、通信ユニット1710は、他のデータ処理システムまたはデバイスとの通信を提供する。これらの例では、通信ユニット1710は、ネットワークインターフェイスカードである。通信ユニット1710は、物理通信リンクおよびワイヤレス通信リンクのいずれかまたは両方を使用することによって通信を提供することができる。
【0151】
入出力ユニット1712は、データ処理システム1700に接続可能な他のデバイスを用いてデータの入出力を可能にする。例えば、入出力ユニット1712は、キーボード、マウスおよび/または他の何らかの適切な入力デバイスによってユーザ入力のための接続を提供することができる。さらに、入出力ユニット1712は、プリンタに出力を送信することができる。ディスプレイ1714は、ユーザに情報を表示するための機構を提供する。
【0152】
オペレーティングシステム、アプリケーションおよび/またはプログラムのための命令は、記憶デバイス1716に置かれてよく、この記憶デバイスは、通信ファブリック1702を通してプロセッサユニット1704と通信している。これらの例示的な例では、命令は、永続記憶装置1708において関数形式である。これらの命令は、プロセッサユニット1704によって実行するためにメモリ1706にロードされてよい。さまざまな実施形態のプロセスは、メモリ1706などのメモリに置くことが可能なコンピュータ実施命令を使用して、プロセッサユニット1704によって行うことができる。
【0153】
これらの命令は、プロセッサユニット1704内のプロセッサによって読み出しかつ実行できるプログラムコード、コンピュータ使用可能プログラムコードまたはコンピュータ可読プログラムコードと呼ばれる。さまざまな実施形態のプログラムコードは、メモリ1706や永続記憶装置1708など、さまざまな物理的なまたはコンピュータ可読記憶媒体で具現化することができる。
【0154】
プログラムコード1718は、コンピュータ可読媒体1720に関数形式で置かれる。このコンピュータ可読媒体1720は、選択的に取外し可能であり、プロセッサユニット1704によって実行するためにデータ処理システム1700にロードされてもよいし、転送されてもよい。プログラムコード1718およびコンピュータ可読媒体1720は、これらの例では、コンピュータプログラム製品1722を形成する。一例では、コンピュータ可読媒体1720は、コンピュータ可読記憶媒体1724またはコンピュータ可読信号媒体1726であってよい。
【0155】
コンピュータ可読記憶媒体1724は、例えば、光学または磁気ディスクを含んでよい。この光学または磁気ディスクは、永続記憶装置1708の一部であるハードドライブなどの記憶デバイスに転送するために、永続記憶装置1708の一部であるドライブもしくは他のデバイス内に挿入される、または置かれる。コンピュータ可読記憶媒体1724は、データ処理システム1700に接続されるハードドライブ、サムドライブまたはフラッシュメモリなどの永続記憶装置の形を取ることもできる。場合によっては、コンピュータ可読記憶媒体1724は、データ処理システム1700から取外し可能でないことがある。
【0156】
これらの例では、コンピュータ可読記憶媒体1724は、プログラムコード1718を伝播または送信する媒体ではなく、プログラムコード1718を記憶するために使用される物理的なまたは有形の記憶デバイスである。コンピュータ可読記憶媒体1724は、コンピュータ可読有形記憶デバイスまたはコンピュータ可読物理記憶デバイスとも呼ばれる。換言すると、コンピュータ可読記憶媒体1724は、人が接触できる媒体である。
【0157】
あるいは、プログラムコード1718は、コンピュータ可読信号媒体1726を使用してデータ処理システム1700に転送することができる。コンピュータ可読信号媒体1726は、例えば、プログラムコード1718を含有する伝播されたデータ信号であってよい。例えば、コンピュータ可読信号媒体1726は、電磁気信号、光信号および/または他の任意の適切なタイプの信号であってよい。これらの信号を、ワイヤレス通信リンク、光ファイバケーブル、同軸ケーブル、ワイヤおよび/または他の任意の適切なタイプの通信リンクといった、通信リンクを介して送信することができる。換言すると、例示的な例では、通信リンクおよび/またはその接続は、物理的であってもよいし、ワイヤレスであってもよい。
【0158】
一部の例示的実施形態では、プログラムコード1718は、データ処理システム1700内で使用するために、コンピュータ可読信号媒体1726によって別のデバイスまたはデータ処理システムから永続記憶装置1708にネットワークを介してダウンロード可能である。例えば、サーバデータ処理システム内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたプログラムコードを、ネットワークを介してサーバからデータ処理システム1700にダウンロードすることができる。プログラムコード1718を提供するデータ処理システムは、プログラムコード1718を記憶かつ送信できるサーバコンピュータ、クライアントコンピュータまたは他の何らかのデバイスであってよい。
【0159】
データ処理システム1700について例示されたさまざまなコンポーネントは、さまざまな実施形態が実装され得る方法にアーキテクチャ上の制限を設けるためのものではない。さまざまな例示的実施形態は、データ処理システム1700について例示されたものに加えた、またはその代わりのコンポーネントを含むデータ処理システムで実装されてよい。
図17に示された他のコンポーネントは、示された例示的な例から可変のものとすることができる。さまざまな実施形態は、プログラムコードを実行できる任意のハードウェアデバイスまたはシステムを使用して実装されてよい。一例として、データ処理システムは、無機的なコンポーネントと統合された有機的なコンポーネントを含んでもよいし、および/または人間を除く有機的なコンポーネントで完全に構成されてもよい。例えば、記憶デバイスを、有機半導体で構成することができる。
【0160】
別の例示的な例では、プロセッサユニット1704は、特定の使用のために製造または構成される回路を有するハードウェアユニットの形を取ることができる。このタイプのハードウェアは、操作を行うように構成される記憶デバイスからプログラムコードをメモリにロードする必要なく操作を行うことができる。
【0161】
例えば、プロセッサユニット1704がハードウェアユニットの形を取る場合、プロセッサユニット1704は、回路システム、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス、またはいくつかの操作を行うように構成された他の何らかの適切なタイプのハードウェアであってよい。プログラマブル論理デバイスでは、デバイスは、いくつかの操作を行うように構成される。デバイスは、後に再構成されてもよいし、いくつかの操作を行うように永続的に構成されてもよい。プログラマブル論理デバイスの例には、例えば、プログラマブル論理アレイ、プログラマブルアレイ論理、フィールドプログラマブル論理アレイ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、および/または他の適切なハードウェアデバイスが含まれる。このタイプの実装形態では、さまざまな実施形態のプロセスがハードウェアユニットで実装されるので、プログラムコード1718を省くことができる。
【0162】
さらに別の例示的な例では、プロセッサユニット1704は、コンピュータおよびハードウェアユニットに見られるプロセッサの組合せを使用して実装されてよい。プロセッサユニット1704は、プログラムコード1718を実行するように構成された、いくつかのハードウェアユニットおよびいくつかのプロセッサを有することができる。この図示された例では、プロセスの一部は、いくつかのハードウェアユニットで実装されてよく、他のプロセスは、いくつかのプロセッサで実装されてよい。
【0163】
別の例では、バスシステムは、通信ファブリック1702を実装するために使用可能であり、またシステムバスや入出力バスなど、1つまたは複数のバスで構成可能である。もちろん、バスシステムに取り付けられたさまざまなコンポーネントまたはデバイスの間のデータ転送に提供する任意の適切なタイプのアーキテクチャを使用して、バスシステムを実装することができる。
【0164】
さらに、通信ユニットは、データを送信し、データを受信し、またはデータを送受信するいくつかのデバイスを含むことができる。通信ユニットは、例えば、モデムもしくはネットワークアダプタ、2つのネットワークアダプタ、またはこれらの何らかの組合せであってよい。さらに、メモリは、例えば、通信ファブリック1702内に存在し得るインターフェイスおよびメモリコントローラハブ内で見られるような、メモリ1706またはキャッシュであってよい。
【0165】
よって、さまざまな例示的実施形態は、不整合を処理するための方法および装置を提供する。例示的実施形態では、不整合の形状は複合材料層がある場所で識別される。複合材料層のレイアップに関する情報は、不整合の形状と不整合の場所とに基づいて識別される。補修のためのポリシにおける不整合の形状に基づき、セクションを形成するために除去された複合材料層にあるいくつかの層の一部を用いて、場所のモデルが作成される。
【0166】
さまざまな例示的実施形態では、セクションのモデル、およびセクションが存在する場所にある複合材料層のレイアップに関する情報が生成可能である。ユーザが種々の場所における情報を探索する必要なく、この情報を作成することができる。さらに、セクションの作成は補修のポリシに基づく。ポリシでは、セクションは、不整合を包含するために選択され得るある標準の形状ではなく、不規則な形状であってよい。
【0167】
例示的実施形態におけるこれらの特徴および他の特徴によって、少ない時間および費用で不整合を処理することができる。材料のレイアップを識別することと、不整合の形状と不整合の補修を行うためのポリシとに合わせたセクションを作成することとを行うことで、時間を節約することができる。
【0168】
さまざまな例示的実施形態についての説明は、例示および説明の目的で提示されており、排他的なものでも、開示された形に実施形態を制限するためのものでもない。選択された1つまたは複数の実施形態は、実施形態の原理、実用的な適用例について最もよく説明するために選ばれかつ述べられており、当業者が、企図された特定の使用に適するような種々の修正を伴う種々の実施形態について本開示を理解することを可能にする。