特許第5968516号(P5968516)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5968516オペレータ構成情報をロードするための方法及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5968516
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月10日
(54)【発明の名称】オペレータ構成情報をロードするための方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20160728BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20160728BHJP
   H04W 8/18 20090101ALI20160728BHJP
【FI】
   H04W48/16
   H04W48/18
   H04W8/18
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-500759(P2015-500759)
(86)(22)【出願日】2013年3月21日
(65)【公表番号】特表2015-511093(P2015-511093A)
(43)【公表日】2015年4月13日
(86)【国際出願番号】CN2013072974
(87)【国際公開番号】WO2013139283
(87)【国際公開日】20130926
【審査請求日】2014年10月31日
(31)【優先権主張番号】201210077953.9
(32)【優先日】2012年3月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512165101
【氏名又は名称】▲華▼▲為▼終端有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI DEVICE CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】郭 利▲剛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲ミン▼江
(72)【発明者】
【氏名】李 斌
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0195700(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0030315(US,A1)
【文献】 特表2009−503961(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01937015(EP,A1)
【文献】 特表2002−537738(JP,A)
【文献】 BT,Discussion Paper on SIM Cards for Multiple Network Access,TSG-SA WG1 #34 S1-061165,2006年10月16日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG1_Serv/TSGS1_34_Paris/Docs/S1-061165.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末において利用されるオペレータ構成情報をロードするための方法であって、
前記端末の取得モジュールが、前記端末のSIMカード情報を読み取るステップと、
前記取得モジュールが、前記端末のネットワーク識別情報を取得するステップであり、前記ネットワーク識別情報が、モバイル・カントリー・コードMCC及びモバイル・ネットワーク・コードMNCを含む、取得するステップと、
前記端末の決定モジュールが、前記MCC及び前記MNCに対応するオペレータ構成情報のグループの数を決定するため、所定の構成ライブラリに問い合わせるステップと、
前記取得モジュールが、前記決定されたオペレータ構成情報のグループの数に従って、前記端末がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということが決定されたときに、前記SIMカード情報から前記端末の2次ネットワーク識別情報を取得するステップであり、前記2次ネットワーク識別情報がグループ識別子GIDを含む、取得するステップと、
前記端末のローディング・モジュールが、前記2次ネットワーク識別情報に従って前記端末に対応する前記オペレータ構成情報の少なくとも2つのグループの1つを取得してロードするステップとを備える方法。
【請求項2】
請求項に記載の方法であって、
前記端末がオペレータ構成情報の1つのグループに対応するということが決定されたときに前記オペレータ構成情報の唯一のグループをロードするステップ
をさらに含む、方法。
【請求項3】
請求項に記載の方法であって、
前記端末がオペレータ構成情報のゼロ個のグループに対応するということが決定されたときにデフォルト構成情報を取得してロードするステップ
をさらに含む、方法。
【請求項4】
取得モジュール、決定モジュール及びローディング・モジュールを備える端末であって、
前記取得モジュールが、前記端末のSIMカード情報を読み取り、端末のネットワーク識別情報を取得するよう構成され、前記ネットワーク識別情報はモバイル・カントリー・コードMCC及びモバイル・ネットワーク・コードMNCを含み、
前記決定モジュールは、前記MCC及び前記MNCに対応するオペレータ構成情報のグループの数を決定するため、所定の構成ライブラリに問い合わせるよう構成され、
前記取得モジュールは更に、前記決定されたオペレータ構成情報のグループの数に従って、前記端末がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということが決定されたときに、前記SIMカード情報から前記端末の2次ネットワーク識別情報を取得するように構成されており、前記2次ネットワーク識別情報がグループ識別子GIDを含み、
前記ローディング・モジュールが、前記2次ネットワーク識別情報に従って前記端末に対応する前記オペレータ構成情報の少なくとも2つのグループの1つを取得してロードするように構成されている、
端末。
【請求項5】
請求項に記載の端末であって、
前記ローディング・モジュールが、前記端末がオペレータ構成情報の1つのグループに対応するということが決定されたときに前記オペレータ構成情報の唯一のグループをロードするようにさらに構成されている、
端末。
【請求項6】
請求項に記載の端末であって、
前記ローディング・モジュールが、前記端末がオペレータ構成情報のゼロ個のグループに対応するということが決定されたときにデフォルト構成情報を取得してロードするようにさらに構成されている、
端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、オペレータ構成情報をロードするための方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の急速な発展に伴って、新たなタイプのモバイル・ネットワーク・オペレータ、すなわち、モバイル仮想ネットワーク・オペレータ(Mobile Virtual Network Operator、MVNO、モバイル仮想ネットワーク・オペレータ)が登場している。従来のモバイル・ネットワーク・オペレータ(Mobile Network Operator、MNO、モバイル・ネットワーク・オペレータ)とは異なり、MVNOは、ネットワークを所有せず、MNOのネットワークをリースする。したがって、複数のオペレータ(複数のMVNO、及び/又は少なくとも1つのMNO)が同じネットワークを使用するケースが発生する。別々のオペレータは、ダイヤリング・パラメータ及びネットワーク・パラメータなどのパラメータに関して別々の要件を有するため、オペレータどうしを区別し、オペレータ構成情報を自動的にロードし、1つの端末がさまざまなタイプのオペレータに適合することを確実にすることが、きわめて重要である。
【0003】
従来技術においては、別々のオペレータは一般に、モバイル・カントリー・コード(Mobile Country Code、MCC)及びモバイル・ネットワーク・コード(Mobile Network Code、MNC)によって区別され、そして、対応するオペレータ構成情報がロードされる。MVNOが存在するときには、MVNO及びMNOが同じネットワークを使用する場合、又は複数のMVNOが同じネットワークを共有する場合がある。1つのネットワークは、1つのMCC及び1つのMNCに対応する。したがって端末は、MCC及びMNCに従っては1つのオペレータを決定することができず、ましてや、正しいオペレータ構成情報を自動的にロードすることはできない。その結果、従来技術は、別々のMNOだけは区別することができるが、別々のMVNOを区別すること、又はMNOからMVNOを区別することができず、1つの端末をさまざまなタイプのオペレータに適合させることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態によって解決されることになる技術的な課題は、オペレータ構成情報をロードするための方法及び端末を提供することであり、それによって端末は、オペレータを正しく区別すること、及び正しいオペレータ構成情報を自動的にロードすることが可能になる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の技術的な課題を解決するために、本発明の一実施形態は、オペレータ構成情報をロードするための方法を提供し、該方法は、
端末のネットワーク識別情報を取得する取得ステップであり、該ネットワーク識別情報が、モバイル・カントリー・コードMCC及びモバイル・ネットワーク・コードMNCを含む、取得ステップと、
端末がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということがネットワーク識別情報に従って決定されたときに端末の2次ネットワーク識別情報を取得する取得ステップであり、該2次ネットワーク識別情報がグループ識別子GIDを含む、取得ステップと、
2次ネットワーク識別情報に従って端末に対応するオペレータ構成情報を取得してロードする取得ステップとを含む。
【0006】
端末のネットワーク識別情報を取得する取得ステップは特に、
端末のSIMカード情報を読み取って、MCC及びMNCを含むネットワーク識別情報を取得する取得ステップを含む。
【0007】
SIM(Subscriber Identity Module、サブスクライバ・アイデンティティ・モジュール)カードは、スマート・カード又は加入者識別カードとも呼ばれ、デジタル携帯電話は、そのようなカードを装備された後にのみ使用されることが可能である。SIMカードは、デジタル携帯電話加入者に関する情報、暗号化されたキー、及び加入者のアドレス帳などのコンテンツを格納するためにコンピュータ・チップを使用し、携帯電話サービス加入者の識別データを格納するスマート・カードである。
【0008】
端末の2次ネットワーク識別情報を取得する取得ステップは特に、
端末のSIMカード情報内のグループ識別子GIDを取得する取得ステップを含む。
【0009】
端末がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということがネットワーク識別情報に従って決定されたときに端末の2次ネットワーク識別情報を取得する取得ステップの前に、該方法は、
MCC及びMNCに対応するオペレータ構成情報のグループの数を決定するためにプリセット構成ライブラリ又は構成ファイルに問い合わせる問合せステップをさらに含む。
【0010】
該方法は、
端末がオペレータ構成情報の1つのグループに対応するということが決定されたときにオペレータ構成情報のその唯一のグループをロードするロードステップをさらに含む。
【0011】
該方法は、
端末がオペレータ構成情報のゼロ個のグループに対応するということが決定されたときにデフォルト構成情報を取得してロードするステップをさらに含む。
【0012】
それに対応して、本発明の一実施形態は、取得モジュール及びローディング・モジュールを含む端末をさらに提供し、
取得モジュールは、端末のネットワーク識別情報を取得するように、及び、端末がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということがネットワーク識別情報に従って決定されたときに端末の2次ネットワーク情報を取得するように構成されており、ネットワーク識別情報は、モバイル・カントリー・コードMCC及びモバイル・ネットワーク・コードMNCを含み、2次ネットワーク識別情報はグループ識別子GIDを含み、
ローディング・モジュールは、2次ネットワーク識別情報に従って端末に対応するオペレータ構成情報を取得してロードするように構成されている。
【0013】
取得モジュールは特に、
端末のSIMカード情報を読み取って、MCC及びMNCを含むネットワーク識別情報を取得するように構成されている第1取得ユニットを含む。
【0014】
取得モジュールは特に、
端末のSIMカード情報内のグループ識別子GIDを取得するように構成されている第2取得ユニットをさらに含む。
【0015】
該端末は、
MCC及びMNCに対応するオペレータ構成情報のグループの数を決定するためにプリセット構成ライブラリに問い合わせるように構成されている決定モジュールをさらに含む。
【0016】
ローディング・モジュールは、端末がオペレータ構成情報の1つのグループに対応するということが決定されたときにオペレータ構成情報のその唯一のグループをロードするようにさらに構成されている。
【0017】
ローディング・モジュールは、端末がオペレータ構成情報のゼロ個のグループに対応するということが決定されたときにデフォルト構成情報を取得してロードするようにさらに構成されている。
【0018】
本発明の実施形態の実装は、下記の有益な効果を有する。
【0019】
本発明の実施形態においては、端末のSIMカード情報内のMCC、MNC、及びGIDを取得することによって、端末がMVNO又はMNO並びに異なるMVNOに対応するかどうかが区別されることが可能であり、端末に対応するオペレータ構成情報が、取得されたMCC、MNC、及びGIDに従って端末のプリセット構成ライブラリから自動的に取得されてロードされることが可能であり、それによって、1つの端末がさまざまなタイプのオペレータに適合され、加入者経験が改善される。
【0020】
本発明の実施形態における、又は従来技術における技術的な解決策をより明確に説明するために、以降では、それらの実施形態又は従来技術を説明する上で必要とされる添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以降の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているにすぎず、当業者なら、それでもなお、創造的な取り組みを伴わずにこれらの添付の図面からその他の図面を導き出し得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明による端末の第1実施形態の概略構造図である。
図2】本発明による端末の第2実施形態の概略構造図である。
図3】本発明による、オペレータ構成情報をロードするための方法の第1実施形態のフローチャートである。
図4】本発明による、オペレータ構成情報をロードするための方法の第2実施形態のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以降では、本発明の実施形態における添付の図面を参照しながら本発明の実施形態における技術的な解決策を明確にかつ完全に説明する。明らかに、説明されている実施形態は、本発明の実施形態のうちのすべてではなく、一部にすぎない。当業者によって本発明の実施形態に基づいて創造的な取り組みを伴わずに得られるその他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に入る。
【0023】
図1を参照すると、図1は、本発明による端末の第1実施形態の概略構造図である。図1において示されているように、該端末は、取得モジュール10及びローディング・モジュール20を含む。
【0024】
取得モジュール10は、端末のネットワーク識別情報を取得するように、及び、端末がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということがネットワーク識別情報に従って決定されたときに端末の2次ネットワーク識別情報を取得するように構成されており、ネットワーク識別情報は、モバイル・カントリー・コードMCC及びモバイル・ネットワーク・コードMNCを含み、2次ネットワーク識別情報はグループ識別子GIDを含む。
【0025】
具体的には、該端末は、携帯電話、PC(Personal Computer、パーソナル・コンピュータ)、又はデータ・カード(USBモデム、すなわち、ワイヤレス・ネットワーク・カードとも呼ばれる)などの通信デバイスであり得る。この実施形態においては、説明のための一例として携帯電話が使用されている。
【0026】
オペレータ構成情報は、異なるオペレータの異なるパラメータ要件に従って設定される。1つのオペレータは、少なくとも1つの構成パラメータ、たとえば、ダイヤリング・パラメータ又はネットワーク・パラメータを含む構成情報の1つのグループに対応し得る。
【0027】
取得モジュール10は、携帯電話のネットワーク識別情報を取得し、該ネットワーク識別情報は、MCC及びMNCを含む。MCCは、携帯電話が属する国を一意に識別するために使用され、3つの10進数(コーディング範囲:000〜999)によって形成され、たとえば、中国のMCCは460である。MNCは、携帯電話が属するモバイル・ネットワークを識別するために使用され、2つの10進数(コーディング範囲:00〜99)によって形成され、たとえば、チャイナ・モバイルのMNCは00であり、チャイナ・ユニコムのMNCは01である。MCCとMNCの組合せは、異なる従来のMNOを区別し得る。
【0028】
携帯電話がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということがネットワーク識別情報に従って決定されたときには、携帯電話が具体的にどのオペレータに対応するかをMCC及びMNCのみに従って区別することはできない。なぜなら、1つのオペレータは構成情報の1つのグループに対応するためである。この場合、取得モジュール10は、引き続き携帯電話の2次ネットワーク識別情報を取得する必要があり、該2次ネットワーク識別情報は、グループ識別子GID(Group Identifier)を含む。GIDは、携帯電話に対応するオペレータを一意に識別するために使用される。取得モジュール10が携帯電話のGIDを取得した後には、携帯電話に対応するオペレータを決定することができる。結果として、異なるMVNOが区別され得、又はMVNOとMNOとが区別され得る。
【0029】
ローディング・モジュール20は、取得モジュール10によって取得された2次ネットワーク識別情報に従って端末に対応するオペレータ構成情報を取得してロードするように構成されている。
【0030】
具体的には、取得モジュール10によって取得された2次ネットワーク識別情報に従って、ローディング・モジュール20は、携帯電話が具体的にどのオペレータに対応するかを決定でき、携帯電話に対応するオペレータ構成情報を正確に取得でき、並びに、ダイヤリング・パラメータ及びネットワーク・パラメータなどの、オペレータ構成情報内の構成パラメータをロードすることができる。
【0031】
本発明のこの実施形態においては、端末のネットワーク識別情報及び2次ネットワーク識別情報を取得することによって、端末がMVNO又はMNO並びに異なるMVNOに対応するかどうかが区別されることでき、端末に対応するオペレータ構成情報が、取得されたネットワーク識別情報及び2次ネットワーク識別情報に従って端末のプリセット構成ライブラリから自動的に取得されてロードされることができ、それによって、1つの端末がさまざまなタイプのオペレータに適合され、加入者経験が改善される。
【0032】
図2を参照すると、図2は、本発明による端末の第2実施形態の概略構造図である。図2において示されているように、該端末は、取得モジュール10及びローディング・モジュール20を含み、これらは、上述の端末の第1実施形態において提供されている。この実施形態においては、該端末は、決定モジュール30をさらに含む。
【0033】
取得モジュール10は特に、
端末のSIMカード情報を読み取って、MCC及びMNCを含むネットワーク識別情報を取得するように構成されている第1取得ユニット101を含む。
【0034】
具体的には、第1の取得ユニット101は、はじめに携帯電話のSIM(Subscriber Identity Module、加入者・アイデンティティ・モジュール)カード情報を読み取り、そして、MCC及びMNCを含むネットワーク識別情報を取得する。
【0035】
取得モジュール10は特に、
端末のSIMカード情報内のグループ識別子GIDを取得するように構成されている第2取得ユニット102をさらに含む。
【0036】
具体的には、第2取得ユニット102は、携帯電話のSIMカード情報からGIDを取得する。
【0037】
決定モジュール30は、第1取得ユニット101によって取得されたMCC及びMNCに対応するオペレータ構成情報のグループの数を決定するためにプリセット構成ライブラリに問い合わせるように構成されている。
【0038】
具体的には、携帯電話は、構成ライブラリ又は構成ファイルを形成するためにさまざまなタイプの既存のオペレータ(さまざまなMNO及びさまざまなMVNOを含む)の構成情報を事前に格納しておくことができ、それによって携帯電話は、既存のオペレータに適合する。もちろん、オペレータのサービスが発展するにつれて新たなMNO又はMVNOが登場したときには、その新たなMNO又はMVNOのサービスは、対応するオペレータ構成情報が携帯電話の構成ライブラリ内に追加される限り、携帯電話を交換する必要を伴わずにサポートされることができる。結果として、パーソナライズされたオペレーション・スキームが実装される。
【0039】
MVNO及びMNOが同じネットワークを使用する場合、又は複数のMVNOが同じネットワークを共有する場合があるということに注意されたい。1つのネットワークは、1つのMCC及びMNCに対応し、1つのオペレータは、構成情報の1つのグループに対応するため、1つのMCC及びMNCが、プリセット構成ライブラリ又は構成ファイル内のオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応する場合がある。
【0040】
決定モジュール30は、MCC及びMNCに対応するオペレータ構成情報のグループの数を決定するために、第1取得ユニット101によって取得されたMCC及びMNCに従ってプリセット構成ライブラリに問い合わせる。
【0041】
ローディング・モジュール20は、端末がオペレータ構成情報の1つのグループに対応するということを決定モジュール30が決定したときには、オペレータ構成情報のその唯一のグループをロードするようにさらに構成されている。
【0042】
具体的には、携帯電話がオペレータ構成情報の1つのグループに対応するということを決定モジュール30が決定したときには、それは、その携帯電話に対応するオペレータが従来のMNOであるということ、及びその従来のMNOとの間でネットワークを共有するMVNOは存在しないということを示している。したがって、ローディング・モジュール20は、オペレータ構成情報のその唯一のグループを直接ロードし、携帯電話を正しいオペレータ構成情報に適合させる。
【0043】
ローディング・モジュール20は、端末がオペレータ構成情報のゼロ個のグループに対応するということを決定モジュール30が決定したときには、デフォルト構成情報を取得してロードするようにさらに構成されている。
【0044】
具体的には、携帯電話がオペレータ構成情報のゼロ個のグループに対応するということを決定モジュール30が決定したときには、それは、決定モジュール30が携帯電話の構成ライブラリの検索において、第1取得ユニット101によって取得されたMCC及びMNCに対応するオペレータ構成情報を見つけ出すことができないということを示している。そして、ローディング・モジュール20は、携帯電話のデフォルト構成情報を取得してロードする。この場合が発生するのは、おそらくは、携帯電話に対応するオペレータが既存のオペレータではなく、そのオペレータの構成情報が携帯電話の構成ライブラリ内に事前に格納されていないためである。
【0045】
本発明の実施形態においては、端末のSIMカード情報内のMCC、MNC、及びGIDを取得することによって、端末がMVNO又はMNO並びに異なるMVNOに対応するかどうかが区別されることができ、端末に対応するオペレータ構成情報が、取得されたMCC、MNC、及びGIDに従って端末のプリセット構成ライブラリから自動的に取得されてロードされることができ、それによって、1つの端末がさまざまなタイプのオペレータに適合され、加入者経験が改善される。
【0046】
図3を参照すると、図3は、本発明による、オペレータ構成情報をロードするための方法の第1実施形態のフローチャートである。この方法は、下記を含む。
【0047】
S101:端末のネットワーク識別情報を取得する。
【0048】
具体的には、この端末は、携帯電話、PC、又はデータ・カードなどの通信デバイスであり得る。この実施形態においては、説明のための一例として携帯電話が使用されている。
【0049】
オペレータ構成情報は、異なるオペレータの異なるパラメータ要件に従って設定される。1つのオペレータは、少なくとも1つの構成パラメータ、たとえば、ダイヤリング・パラメータ又はネットワーク・パラメータを含む構成情報の1つのグループに対応する。
【0050】
携帯電話のネットワーク識別情報を取得するS101においては、ネットワーク識別情報は、MCC及びMNCを含む。MCCは、携帯電話が属する国を一意に識別するために使用され、3つの10進数(コーディング範囲:000〜999)によって形成され、たとえば、中国のMCCは460である。MNCは、携帯電話が属するモバイル・ネットワークを識別するために使用され、2つの10進数(コーディング範囲:00〜99)によって形成され、たとえば、チャイナ・モバイルのMNCは00であり、チャイナ・ユニコムのMNCは01である。MCCとMNCの組合せは、異なる従来のMNOを区別することができる。
【0051】
S102:端末がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということがネットワーク識別情報に従って決定されたときには、端末の2次ネットワーク識別情報を取得する。
【0052】
具体的には、携帯電話がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということが、S101において取得されたネットワーク識別情報に従って決定されたときには、携帯電話が具体的にどのオペレータに対応するかをMCC及びMNCのみに従って区別することはできない。なぜなら、1つのオペレータは構成情報の1つのグループに対応するためである。この場合、引き続き携帯電話の2次ネットワーク識別情報を取得するためにS102が実行される必要があり、該2次ネットワーク識別情報は、グループ識別子GIDを含む。該GIDは、携帯電話に対応するオペレータを一意に識別するために使用される。携帯電話のGIDがS102において取得された後には、携帯電話に対応するオペレータが決定されることができる。結果として、異なるMVNOが区別されることができ、又はMVNOとMNOとが区別されることができる。
【0053】
S103:2次ネットワーク識別情報に従って端末に対応するオペレータ構成情報を取得してロードする。
【0054】
具体的には、S102において取得された2次ネットワーク識別情報に従って、携帯電話が具体的にどのオペレータに対応するかがS103において決定されることができ、携帯電話に対応するオペレータ構成情報が正確に取得され、ダイヤリング・パラメータ及びネットワーク・パラメータなど、内部の構成パラメータがロードされる。
【0055】
本発明のこの実施形態においては、端末のネットワーク識別情報及び2次ネットワーク識別情報を取得することによって、端末がMVNO又はMNO並びに異なるMVNOに対応するかどうかが区別されることができ、端末に対応するオペレータ構成情報が、取得されたネットワーク識別情報及び2次ネットワーク識別情報に従って端末のプリセット構成ライブラリから自動的に取得されてロードされることができ、それによって、1つの端末がさまざまなタイプのオペレータに適合され、加入者経験が改善される。
【0056】
図4を参照すると、図4は、本発明による、オペレータ構成情報をロードするための方法の第2実施形態のフローチャートである。この方法は、下記を含む。
【0057】
S201:端末のネットワーク識別情報を取得し、該ネットワーク識別情報は、モバイル・カントリー・コードMCC及びモバイル・ネットワーク・コードMNCを含む。
【0058】
S202:MCC及びMNCに対応するオペレータ構成情報のグループの数を決定するためにプリセット構成ライブラリに問い合わせる。
【0059】
オプション的に、端末がオペレータ構成情報の1つのグループに対応するということが決定されたときには、オペレータ構成情報のその一意のグループがロードされ得る。
【0060】
オプション的に、端末がオペレータ構成情報のゼロ個のグループに対応するということが決定されたときには、デフォルト構成情報が取得されてロードされ得る。
【0061】
S203:端末がオペレータ構成情報の少なくとも2つのグループに対応するということがネットワーク識別情報に従って決定されたときには、端末の2次ネットワーク識別情報を取得し、その2次ネットワーク識別情報は、グループ識別子GIDを含む。
【0062】
S204:2次ネットワーク識別情報に従って端末に対応するオペレータ構成情報を取得してロードする。
【0063】
本発明の実施形態においては、端末のSIMカード情報内のMCC、MNC、及びGIDを取得することによって、端末がMVNO又はMNO並びに異なるMVNOに対応するかどうかが区別されることができ、端末に対応するオペレータ構成情報が、取得されたMCC、MNC、及びGIDに従って端末のプリセット構成ライブラリから自動的に取得されてロードされることができ、それによって、1つの端末がさまざまなタイプのオペレータに適合され、加入者経験が改善される。
【0064】
上記では、本発明の保護範囲を制限するのではなく、本発明の技術的な解決策の例示的な実施形態を提供しているにすぎない。当業者なら、それらの実施形態を実装するためのプロセスのすべて又は一部を理解することができる。本発明の特許請求の範囲に従って作成されるいかなる均等な変形形態も、本発明の範囲に入る。
【0065】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2012年3月22日に中国特許庁に出願された中国特許出願第201210077953.9号に対する優先権を主張するものであり、中国特許出願第201210077953.9号は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4