【文献】
Qualcomm Incorporated,Enabling reporting of ABS resource status for eICIC purposes[online], 3GPP TSG-RAN WG3#70bis R3-110164,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_70bis/Docs/R3-110164.zip>,2011年 1月17日
【文献】
Qualcomm Incorporated,More on resource status report for eICIC[online], 3GPP TSG-RAN WG3#70bis R3-110163,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_70bis/Docs/R3-110163.zip>,2011年 1月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記送信及び無送信パターン決定手段は、前記比率が前記第1の端末の割合が多いことを示すほど、前記基地局装置の無送信の頻度を少なくし、前記比率が前記第1の端末の割合が少ないことを示すほど、前記基地局装置の無送信の頻度を多くするよう定義された複数の送信及び無送信パターンを含むテーブルを備え、前記比率に応じて、前記基地局装置に適用する送信及び無送信パターンを前記テーブルから決定する請求項1に記載のサーバ装置。
前記送信及び無送信パターン決定手段は、前記比率が前記第1の端末の割合が少ないことを示すほど、前記小型基地局装置の無送信の頻度を少なくし、前記比率が前記第1の端末の割合が多いことを示すほど、前記小型基地局装置の無送信の頻度を多くするよう定義された複数の送信及び無送信パターンを含むテーブルを備え、前記比率に応じて、前記小型基地局装置に適用する送信及び無送信パターンを前記テーブルから決定する請求項1に記載のサーバ装置。
前記送信及び無送信パターン決定手段は、前記第1の送信及び無送信パターンと前記第2の送信及び無送信パターンとの両方、またはいずれかを決定する請求項1に記載のサーバ装置。
前記送信手段は、決定された前記第1の送信及び無送信パターンが前回決定された第1の送信及び無送信パターンと異なる場合、前記第1の送信及び無送信パターンと、前記第1の送信及び無送信パターンを適用するセルを識別する識別情報とを含むメッセージを前記基地局装置及び前記小型基地局装置に送信する請求項1に記載のサーバ装置。
前記送信手段は、決定された前記第2の送信及び無送信パターンが前回決定された第2の送信及び無送信パターンと異なる場合、前記第2の送信及び無送信パターンと、前記第2の送信及び無送信パターンを適用するセルを識別する識別情報とを含むメッセージを前記基地局装置及び前記小型基地局装置に送信する請求項1に記載のサーバ装置。
基地局装置のセルにおいてサービスの提供を受けている第1の端末数、及び、前記基地局装置のセル内に存在する全ての小型基地局装置が形成する、前記基地局装置のセルよりも小さいセルにおいてサービスの提供を受けている第2の端末数を管理する端末数管理工程と、
前記第1の端末数及び前記第2の端末数の比率を算出する比率算出工程と、
算出された前記比率に基づいて、前記基地局装置の第1の送信及び無送信パターンと、前記小型基地局装置の第2の送信及び無送信パターンとを決定する送信及び無送信パターン決定工程と、
決定された前記第1の送信及び無送信パターン、及び前記第1の送信及び無送信パターンを適用するセルを識別する識別情報と、決定された前記第2の送信及び無送信パターン、及び前記第2の送信及び無送信パターンを適用するセルを識別する識別情報とを含むメッセージを前記基地局装置及び前記小型基地局装置に送信する送信工程と、
を具備する干渉制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
(一実施の形態)
図4は、本発明の一実施の形態に係る基地局(MeNB及びHeNB)100の構成を示すブロック図である。以下、
図4を用いて基地局100の構成について説明する。
【0017】
QoS情報取得部101は、基地局100のセルがサービスを提供しているUEのQoS情報を取得し、取得したQoS情報をサービスUE数カウント部102に出力する。
【0018】
サービスUE数カウント部102は、QoS情報取得部101から出力されたQoS情報を係数として、サービスの提供を受けているUE数をカウントする。具体的には、(サービスの提供を受けているUE数)=Σ(UExで要求されるQoS)/(基準となるQoS)によってカウントされる。ただし、xは1からUE数である。
【0019】
上記の式によれば、UExで要求されるQoSの値が基準となるQoSの値以上の場合は1台分以上としてカウントされ、逆に、UExで要求されるQoSの値が基準となるQoSの値より小さい場合は1台分以下としてカウントされる(なお、小数点以下は、切り捨てても切り上げてもよい)。このように、QoSを考慮することにより、より実情に即したUE数をカウントすることができる。なお、サービスの提供を受けているUE数として、具体的には、RRC_CONNECTED状態のUE数をカウントする。カウントされたUE数はメッセージ生成指示部103及びメッセージ生成部105に出力される。
【0020】
メッセージ生成指示部103は、サービスUE数カウント部102から出力されたUE数を監視し、UE数が更新された場合、メッセージ生成部105にUE数報告メッセージの生成を指示する。具体的には、メッセージ生成指示部103には、
図5に示すように、下限閾値(th1)及び上限閾値(th2)の2つの閾値が設定され、UE数が上限閾値(th2)から下限閾値(th1)を下回って変動した場合、またはUE数が下限閾値(th1)から上限閾値(th2)を上回って変動した場合、UE数報告メッセージの生成を指示する。
図5の例では、t1、t2及びt3のタイミングで指示を行う。これにより、頻繁にUE数が変動しても、報告回数を抑制することができる。なお、メッセージ生成指示部103は、メッセージ生成の指示をUE数の更新に基づいて行うのではなく、周期的に行ってもよい。
【0021】
セル識別情報管理部104は、セルの識別情報(セルID)を管理し、UE数がカウントされたセルの識別情報をメッセージ生成部105に出力する。
【0022】
メッセージ生成部105は、メッセージ生成指示部103からメッセージ生成指示が出力された場合、サービスUE数カウント部102から出力されたUE数と、セル識別情報管理部104から出力されたセルの識別情報とを含めてUE数報告メッセージを生成し、生成したUE数報告メッセージをメッセージ送信部106に出力する。
【0023】
メッセージ送信部106は、メッセージ生成部105から出力されたUE数報告メッセージを、基地局を管理するOMC(Operation and Maintenance Center)に送信する。
【0024】
メッセージ受信部107は、OMCから送信されたABSコンフィギュレーションメッセージを受信し、受信したABSコンフィギュレーションメッセージをABSコンフィギュレーション解析部108に出力する。
【0025】
ABSコンフィギュレーション解析部108は、メッセージ受信部107から出力されたABSコンフィギュレーションメッセージを解析し、ABSコンフィギュレーション及びセルの識別情報を取得する。取得されたABSコンフィギュレーション及びセルの識別情報はスケジューリング部109に出力される。
【0026】
スケジューリング部109は、ABSコンフィギュレーション解析部108から出力されたABSコンフィギュレーション及びセルの識別情報に基づいて、該当するセルにおけるABSパターンを決定する。スケジューリング部109は、決定したABSパターンに基づくスケジューリング指示をデータ信号生成部110に出力する。
【0027】
データ信号生成部110は、スケジューリング部109から出力されたスケジューリング指示に基づいて、データ信号を生成し、生成したデータ信号を無線部111に出力する。
【0028】
無線部111は、データ信号生成部から出力されたデータ信号をアンテナ112を介してUEに無線送信する。
【0029】
図6は、本発明の一実施の形態に係るOMC200の構成を示すブロック図である。以下、
図6を用いてOMC200の構成について説明する。
【0030】
メッセージ受信部201は、MeNB及びHeNBから送信されたUE数報告メッセージを受信し、受信したUE数報告メッセージをサービスUE数管理部202に出力する。
【0031】
サービスUE数管理部202は、メッセージ受信部201から出力されたUE数報告メッセージを解析し、サービスの提供を受けているUE数及びセルの識別情報を取得する。取得されたUE数及びセルの識別情報は、UE数比率算出部204に出力される。
【0032】
基地局位置判定部203は、MeNBセルと、そのMeNBセル内に存在するHeNBセルとの位置関係を判定し、判定された位置関係をUE数比率算出部204に出力する。この位置関係の判定方法として、各基地局からOMCに報告されるNR(Neighbor Relation)情報(基地局装置で取得した隣接セルの情報)を用いる方法がある。具体的には、MeNBセルのNR情報にHeNBセルの情報が含まれている場合には、MeNBセルの中にHeNBセルが存在していると判定することができる。また、HeNBセルのNR情報にMeNBセルの情報が含まれている場合にも、同様に、MeNBセルの中にHeNBセルが存在していると判定することができる。
【0033】
また、別の判定方法として、OMCがMeNB及びHeNBの位置情報及びセル範囲情報をデータベースとして保持しており、MeNBセル内に存在するHeNBセルの関係を判定することができる。
【0034】
UE数比率算出部204は、基地局位置判定部203から出力されたMeNBセルと、そのMeNBセル内に存在するHeNBセルとの位置関係に基づいて、各セルにおけるUE数を取得し、MUE数と、HUE合計数との比率を算出する。算出されたUE数の比率はABSコンフィギュレーション決定部205に出力される。
【0035】
ABSコンフィギュレーション決定部205は、
図7に示すような、UE数比率とABSコンフィギュレーションとが対応付けられたABSコンフィギュレーションテーブルを備え、UE数比率算出部204から出力されたUE数の比率に基づいて、MeNB及びHeNBに適用するABSコンフィギュレーションをABSコンフィギュレーションテーブルからそれぞれ決定する。決定されたABSコンフィギュレーションはABSコンフィギュレーションメッセージ生成部206に出力される。なお、ABSコンフィギュレーションは、MeNBセル及びHeNBセルの両方、またはいずれか一方に適用されるものとして決定されてもよい。
【0036】
ここで、
図7に示すABSコンフィギュレーションテーブルは、0が送信、1が無送信をそれぞれ示しており、ABSコンフィギュレーション番号が小さいほどABSが少なく、使用できるリソースが多くなり、逆に、ABSコンフィギュレーション番号が大きいほどABSが多く、使用できるリソースが少なくなる。例えば、
図7において、ABSコンフィギュレーション番号=0は全てのサブフレームを送信することを意味しており、ABSコンフィギュレーション番号=1は8サブフレーム毎に下り送信を止めることを意味している。また、ABSコンフィギュレーション番号=7は3サブフレームから4サブフレーム毎に下り送信を行うことを意味している。
【0037】
また、ABSコンフィギュレーションテーブルは、MeNBセルでサービスの提供を受けているUE数の比率が多いほど、小さいABSコンフィギュレーション番号に対応付けられており、MeNBセルでサービスの提供を受けているUE数の比率が少ないほど、大きいABSコンフィギュレーション番号に対応付けられている。
【0038】
ABSコンフィギュレーションメッセージ生成部206は、ABSコンフィギュレーション決定部205から出力されたABSコンフィギュレーションと、このABSコンフィギュレーションを適用するセルの識別情報とを含めてABSコンフィギュレーションメッセージを生成し、生成したABSコンフィギュレーションメッセージをメッセージ送信部207に出力する。
【0039】
メッセージ送信部207は、ABSコンフィギュレーションメッセージ生成部206から出力されたABSコンフィギュレーションメッセージをMeNB及びHeNBに送信する。ただし、メッセージ送信部207は、前回送信したABSコンフィギュレーションを記憶しておき、今回送信するABSコンフィギュレーションが前回と異なる場合にABSコンフィギュレーションメッセージを送信する。すなわち、今回送信するABSコンフィギュレーションが前回と同じ場合には、ABSコンフィギュレーションメッセージを送信しない。これにより、シグナリング量を低減することができる。
【0040】
次に、
図4に示した基地局100のUE数報告メッセージ送信手順について
図8を用いて説明する。
図8において、ステップ(以下、「ST」という)301では、メッセージ生成指示部103がサービスの提供を受けているUE数の上限閾値及び下限閾値を設定し、ST302では、サービスUE数カウント部102がセル毎にサービスの提供を受けているUE数をカウントする。
【0041】
ST303では、メッセージ生成指示部103が、ST302においてカウントされたUE数がST301において設定された上限閾値又は下限閾値を超えたか否かを判定し、超えたと判定された場合(YES)にはST304に移行し、超えないと判定された場合(NO)にはST302に戻る。
【0042】
ST304では、メッセージ送信部106がUE数報告メッセージをOMCに送信し、UE数報告メッセージ送信手順を終了する。
【0043】
次に、
図6に示したOMC200のABSコンフィギュレーション設定処理の手順について
図9を用いて説明する。
図9において、ST401では、メッセージ受信部201がUE数報告メッセージを受信し、ST402では、サービスUE数管理部202がサービスの提供を受けているUE数及びセル識別情報を取得する。
【0044】
ST403では、UE数比率算出部204が、MUE数と、HUEの合計数との比率を算出し、ST404では、ABSコンフィギュレーション決定部205が、ST403において算出された比率に基づいて、ABSコンフィギュレーションを決定する。
【0045】
ST405では、メッセージ送信部207が、ST404において決定されたABSコンフィギュレーションが前回決定されたABSコンフィギュレーションから変更するか否かを判定する。変更する場合(YES)にはST406に移行し、変更しない場合(NO)にはABSコンフィギュレーション設定処理を終了する。
【0046】
ST406では、メッセージ送信部207が、変更されたABSコンフィギュレーションを含むABSコンフィギュレーションメッセージを送信する。
【0047】
次に、MeNBに適用するABSコンフィギュレーションを変更する場合について
図10に示す具体例を挙げて説明する。ここでは、まず、MeNB1セル(M1)でサービスの提供を受けているUEのうち2台がHeNB1(H1)セルに移動し、また、別の3台がHeNB2セル(H2)に移動して、移動した各セルでサービスが提供される場合を想定する。
【0048】
また、ここでは、ABSをMeNBセルにのみ適用するものとする。HeNBセルは、MeNBセルからの干渉を受けるUEに対して、MeNBセルでABSとなる期間のリソースを割り当てることにより干渉を回避する。
【0049】
以下、UE移動後のABSコンフィギュレーション設定手順を
図10に示した番号に沿って説明する。1−(1):MeNB1、HeNB1及びHeNB2はUE数報告メッセージをOMCに送信する。このとき、MeNB1のUE数報告メッセージには、UE数6、セルの識別情報M1が含まれる。また、HeNB1のUE数報告メッセージには、UE数3、セルの識別情報H1が含まれる。また、HeNB2のUE数報告メッセージには、UE数4、セルの識別情報H2が含まれる。
【0050】
OMCでは、UE数報告メッセージに含まれるUE数及びセルの識別情報を対応付けて保持する。
【0051】
1−(2):OMCは、1−(1)において取得したUE数に基づいて、MeNBセルでサービスの提供を受けているUE数と、MeNBセル内に存在するHeNBセルでサービスの提供を受けているUE数との比率を算出する。この比率(x)は、例えば、(MUE数)/(HUE合計数)として求めることができる。この場合、UE移動後の比率(x)は0.85となる。
【0052】
1−(3):OMCは算出された比率に対応するABSコンフィギュレーションを
図7に示したABSコンフィギュレーションテーブルから選択する。比率(x)が0.85の場合、ABSコンフィギュレーションは3又は4が選択されるが、ここでは3が選択されるものとする。なお、
図7のABSコンフィギュレーションテーブルによれば、複数のABSコンフィギュレーションがある範囲の比率に対応付けられているが、いずれのABSコンフィギュレーションを選択するかは任意とする。ただし、前回と同じABSコンフィギュレーションを選択可能であれば、前回と同じABSコンフィギュレーションメッセージを送信する必要がないので、シグナリング量を抑えることができる。
【0053】
1−(4):MeNB1に適用するABSコンフィギュレーションがUE移動前のABSコンフィギュレーション1から3に変更されたため、OMCはMeNB1、HeNB1及びHeNB2にABSコンフィギュレーションメッセージを送信する。各基地局に送信するABSコンフィギュレーションメッセージには、ABSコンフィギュレーション3、セルの識別情報M1が含まれる。
【0054】
各基地局は、OMCからABSコンフィギュレーションメッセージを受信すると次のように動作する。MeNB1は、セルM1でABSコンフィギュレーション3のABSパターンを設定し、設定したABSパターンで下り送信を停止する。
【0055】
また、HeNB1は、セルH1でサービスを提供しているUEのうち、セルM1から干渉を受けているUEがある場合、その干渉を受けているUEへのデータ送信をセルM1でのABS期間のリソースを用いて行う。
【0056】
同様に、HeNB2は、セルH2でサービスを提供しているUEのうち、セルM1から干渉を受けているUEがある場合、その干渉を受けているUEへのデータ送信をセルM1でのABS期間のリソースを用いて行う。
【0057】
このような手順によって、MeNBに適用するABSコンフィギュレーションの変更処理を行う。
【0058】
次に、HeNBに適用するABSコンフィギュレーションを変更する場合について
図11に示す具体例を挙げて説明する。ここでも、まず、MeNB1セル(M1)でサービスの提供を受けているUEのうち2台がHeNB1(H1)セルに移動し、また、別の3台がHeNB2セル(H2)に移動して、移動した各セルでサービスが提供される場合を想定する。
【0059】
また、ここでは、ABSをHeNBセルにのみ適用するものとする。MeNBセルは、HeNBセルからの干渉を受けるUEに対して、HeNBセルでABSとなる期間のリソースを割り当てることにより干渉を回避する。
【0060】
以下、UE移動後のABSコンフィギュレーション設定手順を
図11に示した番号に沿って説明する。
【0061】
2−(1):MeNB1、HeNB1及びHeNB2はUE数報告メッセージをOMCに送信する。このとき、MeNB1のUE数報告メッセージには、UE数6、セルの識別情報M1が含まれる。また、HeNB1のUE数報告メッセージには、UE数3、セルの識別情報H1が含まれる。また、HeNB2のUE数報告メッセージには、UE数4、セルの識別情報H2が含まれる。
【0062】
OMCでは、UE数報告メッセージに含まれるUE数及びセルの識別情報を対応付けて保持する。
【0063】
2−(2):OMCは、2−(1)において取得したUE数に基づいて、MeNBセルでサービスの提供を受けているUE数と、MeNBセル内に存在するHeNBセルでサービスの提供を受けているUE数との比率を算出する。この比率(x)は、例えば、(MUE数)/(HUE合計数)として求めることができる。この場合、UE移動後の比率(x)は0.85となる。
【0064】
2−(3):OMCは算出された比率に対応し、HeNBに適用するABSコンフィギュレーションを
図12に示したABSコンフィギュレーションテーブルから選択する。比率(x)が0.85の場合、ABSコンフィギュレーションは3又は4が選択されるが、ここでは4が選択されるものとする。なお、
図12に示したABSコンフィギュレーションテーブルは、
図7に示したABSコンフィギュレーションテーブルとは、比率とABSコンフィギュレーション番号とが対応する順番が逆になっている。
【0065】
2−(4):HeNBに適用するABSコンフィギュレーションがUE移動前のABSコンフィギュレーション6から4に変更されたため、OMCはMeNB1、HeNB1及びHeNB2にABSコンフィギュレーションメッセージを送信する。各基地局に送信するABSコンフィギュレーションメッセージには、ABSコンフィギュレーション4、セルの識別情報H1,H2が含まれる。
【0066】
各基地局は、OMCからABSコンフィギュレーションメッセージを受信すると次のように動作する。MeNB1は、セルM1でサービスを提供しているUEのうち、セルH1又はセルH2から干渉を受けているUEがある場合、その干渉を受けているUEへのデータ送信をセルH1又はセルH2でのABS期間のリソースを用いて行う。
【0067】
また、HeNB1は、ABSコンフィギュレーション4のABSパターンを設定し、設定したABSパターンで下り送信を停止する。
【0068】
同様に、HeNB2は、ABSコンフィギュレーション4のABSパターンを設定し、設定したABSパターンで下り送信を停止する。
【0069】
このような手順によって、HeNBに適用するABSコンフィギュレーションの変更処理を行う。
【0070】
このように、本実施の形態によれば、OMCは、MeNBセルでサービスの提供を受けるMUE数と、このMeNBセル内に存在する全てのHeNBセルでサービスの提供を受けるHUE数の合計数との比率が対応付けられたABSコンフィギュレーションテーブルを備え、MUE数とHUE合計数との比率を算出し、算出した比率に応じてMeNB又はHeNBに適用するABSコンフィギュレーションをABSコンフィギュレーションテーブルから決定することにより、周辺の基地局に与える干渉を抑制すると共に、ネットワーク全体のスループットの低下を抑制することができる。
【0071】
なお、本実施の形態では、ABSコンフィギュレーションテーブルをMeNB用とHeNB用とに分けて説明したが、
図13に示すように、MeNB用とHeNB用とを1つに統合してもよい。
【0072】
また、本実施の形態では、複数のABSコンフィギュレーションがある範囲の比率に対応付けられている場合、任意のABSコンフィギュレーションを選択するものとして説明したが、MeNBセル及びHeNBセルの両方にABSを適用する場合、MeNBセル及びHeNBセルでそれぞれ異なるABSコンフィギュレーションを選択するようにしてもよい。例えば、MeNBセルに小さい方のABSコンフィギュレーションを選択し、HeNBセルに大きい方のABSコンフィギュレーションを選択する。このように、それぞれ異なるABSコンフィギュレーションを適用することにより、MeNBセルはHeNBから干渉を受けないリソースを確保することができ、HeNBはMeNBから干渉を受けないリソースを確保することができる。
【0073】
また、本実施の形態では、OMCがABSコンフィギュレーションと、このABSコンフィギュレーションを適用するセルの識別情報とを含めたABSコンフィギュレーションメッセージをMeNB及びHeNBに送信するものとして説明したが、ABSコンフィギュレーションの代わりに計40ビットで構成されるABSパターンを送信してもよい。
【0074】
2011年2月10日出願の特願2011−027435の日本出願に含まれる明細書、図面及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。