(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に記載するデバイス、キットおよび方法は、皮膚の機械的もしくは物理的特性を操作することによる、または応力から皮膚を防護することによる、および/または皮膚部位のもしくは該部位付近の、すなわち被験体の皮膚の創傷もしくは処置部位のもしくは該部位に隣接する、皮膚組織の表皮および層に制御可能に応力もしくは歪を負荷することによる、創傷処置または瘢痕および/もしくはケロイドの処置、寛解もしくは予防のためのものを限定ではないが含む、被験体の皮膚部位を処置のためのものであり得る。複数の変形形態によると、それらにより機械的または物理的特性を操作することで、前記皮膚部位での引張または圧縮応力を変調することができる。その皮膚部位での応力を健常皮膚および組織が経験するレベルより低いレベルに低下させることができる。その皮膚部位での応力を健常皮膚および組織が経験するレベルより高いレベルに増加させることができる。組織周囲に一、二または三方向の応力または歪をかけて、その皮膚部位での一、二または三方向の内因性または外因性応力を操作することができる。複数の変形形態によると、本明細書に記載するデバイスおよび方法は、皮膚および/または創傷ならびに周囲組織が経験する応力を低減させてまたは別様に操作して、被験体を処置することができる。前記デバイスは、創傷披裂の発生の予防または低減を助長することもできる。
【0007】
本明細書に記載するデバイス、キットおよび方法に従って、被験体の皮膚または組織の1つ以上の層に適用する、付着させるまたは連結させることができる皮膚処置デバイス、皮膚デバイス、創傷処置デバイス、瘢痕もしくはケロイド処置デバイス、瘢痕もしくはケロイド寛解もしくは予防デバイス、包帯、または包帯剤(本明細書では以後、「包帯剤」、「皮膚デバイス」または「皮膚処置デバイス」と呼ぶ)を提供することができる。
【0008】
瘢痕形成の寛解に加えて、かかる皮膚処置デバイスの他の用途は、限定ではないが、例えば、皮膚関連病態、例えば、アクネ、斑点、酒さ、いぼ、発疹(紅斑、黄斑、紫斑および/または水疱性病態が挙げられるがこれらに限定されない)、乾癬、皮膚刺激/感受性、異疼痛、毛細血管拡張、ポートワイン母斑および他の動静脈奇形ならびに異所性皮膚炎の処置;既存の瘢痕、しわ、妊娠線、ゆるんだもしくはたるんだ皮膚または他の皮膚凹凸の処置または改善;様々な目的での、例えば、手術前準備中に、手術手順中に、例えば薄型組織リトラクタとして、針もしくはカテーテル挿入中に血管を安定させるために、手術後に、皮膚の前処置もしくはプレコンディショニングのための手術前または後に、例えば、瘢痕修正手術、創傷切開、体輪郭矯正の前に、乳房切除皮膚伸展、審美的皮膚処置もしくはリサーフェーシングの際に局所的であろうと、皮下的であろうと、例えばマイクロ波、高周波アブレーション、高密度焦点式超音波、レーザー、赤外、インコンヒーレント光などのエネルギーモダリティーを使用しようと、しなかろうと、体重減少中に、または審美的目的での、皮膚のリフティング、ピンニング、保持、移動;除毛または脱毛;皮膚損傷、例えば、切開部、創傷、慢性創傷、床ずれ、潰瘍(静脈うっ血性潰瘍を含む)の処置および/または閉鎖;創傷披裂、糖尿病性皮膚または創傷病態、の発生の予防または低減、火傷治癒および/または軽減;閉塞または陰圧創傷包帯剤としての機能を果たすこと;切開部または創傷の保護、例えば、割れまたは開口の予防、臍帯切断後の新生児臍の保護を含むことがあり、または含まないことがある。かかる処置は、かかるデバイスと共に皮膚に適用することができる薬物または他の治療薬の使用を含むことがある。前記薬剤としては、抗生物質、抗真菌薬、免疫修飾薬(コルチコステロイドおよび非ステロイド系免疫修飾薬を含む)を挙げることができるが、これらに限定されない。限定されないが、粉末、ゲル、ローション、クリーム、ペースト、懸濁液などのを含めて、任意の様々な製剤での前記薬剤を備えさせることができる。前記デバイスは、例えば、皮膚を伸展させ、薬物をそれに適用することによる、皮膚へのまたは皮膚経由での薬物送達のために使用することもできる。前記デバイスの種々の形状が、種々の体領域のサイズまたは幾何形状に適応できる。前記処置を任意の形(例えば、線状、曲線状、星状)、サイズまたは深さの領域に適用することができ、ならびに頭皮、額、顔(例えば、鼻、瞼、頬、口唇、頤)、耳、首、肩、上腕、前腕、手掌、手背、指、爪床、わきの下、胸部、乳頭、乳輪、背部、腹部、鼠蹊部、臀部、会陰部、陰唇、陰茎、陰嚢、大腿、下腿、足底面、足背面および/または足指をはじめとする(しかしこれらに限定されない)身体の1つ以上の領域に適用することができる。かかるデバイスを本明細書では「包帯剤」、「皮膚デバイス」または「皮膚処置デバイス」とも呼ぶことがある。
【0009】
状況によっては、包帯剤の即時適用、迅速な適用または簡単な適用が所望されることがある。本明細書に記載するデバイス、キットおよび方法は、包帯剤の準備および/または包帯剤の皮膚への適用のためのものであることがあり、ならびにアプリケータ、引張デバイスまたは包帯剤担体、支持体もしくはベースの皮膚デバイスからの分離のためのものであることがある。
【0010】
本明細書に記載するデバイス、キットまたは方法は、パッケージ、担体、支持体、ベース、アプリケータまたは引張デバイスを含むことがあり、これらのそれぞれが、包帯剤を少なくとも一時的に含有する、保持する、担持するもしくは支持することができ;適用するための包帯剤の準備に使用することができ;包帯剤を送達する、配向させるもしくは適用するために使用することができ;応力もしくは歪ませた構成で包帯剤を維持するために使用することができ;包帯剤に応力もしくは歪を負荷するために使用することができ;包帯剤をパッケージ、担体、支持体、ベース、アプリケータもしくは引張デバイスから分離するために使用することができ;および/または包帯剤の適用中もしくは後に、創傷、切開位置もしくは他の処置位置への追加の処置を施すために使用することができ;および/または創傷、切開位置もしくは他の処置位置に圧力をかけるために使用することができる。幾つかの変形形態によると、パッケージおよび/またはアプリケータは、接着ライナーの剥離中または後の包帯剤を構造的に支持する。幾つかの変形形態によると、包帯剤上の接着材がそれ自体にくっつくほど包帯剤が折り曲がらないまたは曲がらないように前記アセンブリを造ることができる。例えば、前記包帯剤の幾つかの変形形態が、包帯剤の一点でまたは一縁に沿って片持ち形状で保持または支持されるとき、該包帯剤は、それら自体の質量または形状のもとで平面から外れて腰折れしない、横方向に変形しないまたは別様に変形しないだろう。
【0011】
本明細書に記載するデバイスおよび方法の一部の他の変形形態において、実質的に硬質の支持構造体を有するまたは包帯剤を構造的に支持するデバイスであって、該デバイスおよび支持構造体の2つの対向する縁部が、軸方向圧縮もしくは横方向変形を生じさせる圧縮荷重の下に置かれたとき、例えば、手の把持力を該デバイス縁部にかけたとき、該デバイスが座屈するまたは折れ曲がる前に、曲げに対する特定の抵抗性もしくは柱強度をもたらすデバイス。例えば、曲げに対する抵抗性は、デバイスおよび支持構造体を圧縮したときにその原寸法の25%圧縮を伴わずに達成されるピーク力と定義することができる。この柱強度または硬度は、デバイスおよび支持体の測定方向によって異なるだろう。一部のさらなる変形形態において、前記ピーク力は、少なくとも約0.02ニュートン毎ミリメートル(N/mm)、約0.03N/mm、約0.05N/mm、約0.1N/mm、約0.15N/mm、約0.2N/mm、約0.3N/mm、約0.4N/mmまたは約0.5N/mmであり得る。一般に平坦なまたは平面状のデバイスと一定の厚みを有する支持構造体とを含むデバイスの幾つかの変形形態では、デバイス/支持構造体の厚さに対して横方向である該デバイス/支持構造体の最短寸法に沿って圧縮力をかけることによってピーク強度を測定することができる。かかる複数の変形形態によると、前記デバイスは、例えば1:1、2:1または3:1より大きい長さ対幅のアスペクト比を有し得る。
【0012】
所与の離隔距離または支持体スパンで2つの外点で単純支持されているアプリケータの中点に横方向の力をかける3点曲げによって、包帯剤歪方向での曲げ抵抗性も測定することができる。例えば、試料の2点間の距離は、おおよそ.75インチであり、約1から1.25ポンドの範囲の力を幅がおおよそ.35インチの試料にかけ、結果として、おおよそ0.05インチのたわみを生じさせることができる。曲げ抵抗性は、座屈が単純支持梁で起こる力を特性づけることによって測定することもできる。例えば、おおよそ.45ポンドの力を、幅がおおよそ.35インチの単純支持試料にかけることができ、おおよそ0.004インチのたわみが生ずる結果となり得る。曲げ抵抗性を、破断または永久変形前の外面の歪によって特徴づけることもできる。支持構造体および試験手順中のたわみの測定を行うことにより、荷重たわみ曲線を生成することができ、支持構造体の屈曲弾性率も計算することができる。幾つかの変形形態において、前記支持構造体は、少なくとも約0.9GPaの屈曲弾性率を含むことができ、その一方で他の実施形態では、前記屈曲弾性率は、少なくとも約1GPa、少なくとも約1.1GPa、少なくとも約1.2GPa、少なくとも約1.3GPa、または少なくとも約1.4GPaである。
【0013】
別の実施例では、7cm幅×19cm長のデバイスを、板紙、支持紙または支持構造体を含む支持構造体を有するように構成することができる。前記支持構造体は、約0.008”から約0.028”以上の範囲の平均厚を有し得る。一部の特定の変形形態において、前記支持構造体は、約0.012”、約0.016”、約0.018”、約0.024”、約0.28”または約0.032”、約0.036”、約0.04”、約0.05”以上の厚さを有し得る。19センチメートル長の長手方向の縁部に沿って、すなわち、デバイスの7cm幅にわたって力をかけると、前記支持構造体は、その7cm幅に沿って25%(すなわち約1.75cm)圧縮、圧潰、腰折れ、座屈または別様の変形を受けて、約3ポンド以上、4ポンド以上または約10ポンド以上のピーク力に達するのに十分な硬度または柱強度をもたらすことができる。幾つかの変形形態において、前記支持構造体は、それを少なくとも一方向または両方向に多少曲げさせる刻み目付与部または低減厚領域を含むことがある。
【0014】
幾つかの変形形態によると、構造的に支持するデバイスは、その長さの一縁部からその長さの対向する縁部(幅の一端部から幅の対向する端部)にわたる要素またはセグメントわたって複数の支持を有することがある;幾つかの変形形態によると、3つ以上の十字要素、例えば、2つの対向縁部に沿って延び、かつ交差するように幅(または長さ)にわたって延びる十字要素、および幅(または長さにわたって)わたって延び、かつ十字要素間で2つの対向する縁部に沿って伸びる1つ以上の十字要素がある場合がある。かかる十字要素は、例えば相対的に可撓性の材料で、互いに連結または接続していることがあり、またはしていないこともある。かかる十字要素は、対向縁部の長さを基準にして約20%以上、約25%以上、または約30%以上、または約35%以上の総計幅を有し得る。幾つかの変形形態によると、対向側部の長さに対して、約20%と100%の間の総計幅を有する1つ以上の十字要素を備えさせることができる。かかる十字要素は、セグメント化されていることがあり、曲げたときにある方向では可撓性をもたらし、別の方向ではその可撓性に比べて硬性をもたらすことができる。
【0015】
前記パッケージおよび/またはアプリケータは、包帯剤を被験体の皮膚に配向させるおよび/または適用するときに包帯剤の構造支持または安定性ももたらすことができる。幾つかの変形形態によると、前記包帯剤およびパッケージは、該創傷デバイスに適用の準備をする、例えば接着ライナーを除去する、前またはした後に創傷に面する位置に予備配向されるように構成されている。幾つかの変形形態によると、前記パッケージまたはアプリケータは、デバイスを片手で被験体の皮膚に配向および/または適用するために使用されるように構成されている。例えば、状況によっては、特に、より長いまたはより大きい包帯剤を使用する場合、パッケージまたはアプリケータが包帯剤を構造的に支持するので、使用者は、準備した包帯剤を片手で有効に保持する、操作するおよび/または適用することができる。幾つかの変形形態によると、前記アセンブリは、支持構造体を含む。包帯剤支持構造体は、被験体に適用すべき包帯剤の背面に、直接的にであるにせよ、間接的にであるにせよ、連結されている構造を意味すると本明細書では定義する。前記支持構造体は、被験体に適用すべき包帯剤より硬質である材料または構造を、少なくとも一部、さらに含むことができる。前記支持構造体は、1つ以上の要素またはセグメントを含むことがある。それは、単一の基板であることがあり、互いにおよび/または前記包帯剤に連結された要素のラミネートまたは複数の要素であることがある。幾つかの変形形態によると、前記包帯剤の長さまたは幅の少なくとも20%、25%、30%、35%または40%が、該包帯剤の長さまたは幅に沿って第一の対向側部から一定の対向側部にわたる1つ以上の支持構造体によって支持される。一部のさらなる変形形態において、前記支持構造体(単数または複数)によって支持される長さまたは幅の百分率は、そのデバイスの全長または全幅にわたって支持の最小平均、例えば、そのデバイス、例えば長さまたは幅、の全寸法にわたって少なくとも20%、25%、30%、35%または40%平均支持である。幾つかの変形形態によると、包帯剤の全面積が支持構造体によって支持される。幾つかの変形形態によると、包帯剤のベース、担体または支持体は、該包帯剤の対向側部間に横方向に延びる少なくとも3つの支持構造体を含むことができる。幾つかの変形形態によると、支持構造体は、相互接続されている部材または要素を含む。幾つかの変形形態によると、ベース、担体または支持体は、それを適用できるように包帯剤に連結されたままである。幾つかの変形形態によると、より大きな構造的支持が包帯剤担体、支持体またはベースに第一の方向でもたらされると同時により大きい可撓性が第二の方向にもたらされ、一方、より低い可撓性が第一の方向にあり、第二の方向へのより小さい構造的支持がもたらされる。幾つかの変形形態によると、1つ以上の支持構造体が第一対向側部の縁部より突出していることがある。幾つかの変形形態によると、1つ以上の支持構造体が、少なくとも一部は、第一の対向側部の端部の少なくとも一部分および一定の対向側部の端部の少なくとも一部分より突出していることがある。幾つかの変形形態によると、支持構造体は、包帯剤の縁部の少なくとも一部分より少なくとも3mm突出していることがある。幾つかの変形形態によると、前記パッケージまたはアプリケータは、被験体の創傷への包帯剤の無菌移行を増進するように構成されている。複数の変形形態によると、前記パッケージまたはアプリケータは、その支持体またはアプリケータを巧みに誘導するまたは操作する能力をもたらすために包帯剤より十分広いもしくは長い、または十分大きい面積を有するので、包帯剤に触れる必要なく無菌適用および/または片手で適用することができる。幾つかの変形形態によると、前記包帯剤担体、支持体またはベースの外縁部から、該ベースで支持された包帯剤または該包帯剤の接着材への距離のマージンを設ける。包帯剤担体、支持体、アプリケータまたはベースを操作するために端部を把持したときに使用者が前記包帯剤または包帯剤接着材に触れるのを防止または阻止するようにかかるマージンを選択することができる。
【0016】
本明細書に記載するデバイス、キットおよび方法は、弾性皮膚処置デバイスに所定の歪を生じさせおよび/またはその歪を維持し、その後、皮膚用接着材を使用してそのデバイスを皮膚表面に貼って、包帯から皮膚表面に概ね平面の(例えば、圧縮)力を伝達することによる、瘢痕および/またはケロイドの処置、寛解または予防のためのものであり得る。
【0017】
幾つかの変形形態では、上面と、下面と、第一縁部と、該第一縁部に対向する第二縁部と、1つ以上の接着領域とを含む、弾性シート構造(例えば、シリコーンポリウレタン、TPE(熱可塑性エラストマー)、合成ゴムまたはコポリエステル材料)を含む包帯剤を提供する。前記包帯剤は、前記接着領域(単数または複数)に剥離可能に付着された第一の剥離ライナーをさらに含むことがある。前記接着領域(単数または複数)は、感圧接着剤を含むことがある。縁部で皮膚張力を低減させるために前記包帯剤を先細にするまたは別様に付形することができる。前記包帯剤は、縁部での皮膚張力を低減させるために、その縁部付近に、改良された接着剤もしくは低減された接着剤を有することもあり、接着剤を有さないこともある。前記包帯剤の複数の部分が歪未負荷であることがあり、それによって、該部分は、包帯剤を適用する皮膚の一定エリアでの歪みを低減させることができる。幾つかの特定の実施例において、前記歪未負荷エリア(単数または複数)は、包帯剤の縁部と歪負荷エリア(単数または複数)の縁部の間に見出される。幾つかのさらなる実施例において、歪未負荷エリアは、このエリアに限定され、適用もしくは使用中は、単一包帯剤の使用中の歪負荷エリア間に見出されない。なおさらなる実施例では、歪未負荷エリアは、歪軸に概ね平行である包帯剤の縁部に沿ったエリアにではなく、歪負荷エリア(単数または複数)の歪軸に交差する包帯剤の縁部に沿ったエリアに限定される。
【0018】
包装デバイス、包帯剤担体、包帯剤支持体、包帯剤ベース、アプリケータおよび/または引張デバイスを提供することができる。前記包装デバイス、包帯剤担体、包帯剤支持体、包帯剤ベース、アプリケータおよび/または引張デバイスを、被験体への適用前に包帯剤に応力および/または歪をかけるように構成することができる。デバイスを使用して、包帯剤に歪を負荷することができ、および/または歪を維持することができる。1つの変形形態では、第一デバイス付着構造、ゾーンまたは領域と;第二デバイス付着構造、ゾーンまたは領域と;該第一デバイス付着構造、ゾーンまたは領域と該第二デバイス付着構造、ゾーンまたは領域の間に分離力を加えるように構成された構造またはメカニズムとを含む、包帯剤を提供する。前記デバイスは、歪ませた構成でその部材またはメカニズムを維持するように構成された剥離可能な係止メカニズム、付着メカニズムまたは接着剤をさらに含むことがある。
【0019】
場合によっては、出血を低減させるために創傷に圧縮力をかけることが望ましい。幾つかの変形形態によると、本明細書に記載するパッケージ、担体、支持体、ベース、アプリケータまたは引張デバイスは、例えば包帯剤を適用中または後に該デバイスを使用して圧縮力をかけさせることにより、出血の低減を助長するためにさらに使用することができる。凝固性添加剤を包帯剤に備えさせることもできる。
【0020】
1つの態様によると、前記パッケージ、担体、支持体、ベース、アプリケータおよび/または引張デバイスには、その操作が容易であるように包帯剤の形態を保持するのに十分な硬度または支持性が少なくとも一方向にあり得る。
【0021】
幾つかの変形形態によると、前記パッケージには、少なくとも一方向に、包帯剤を適用する身体または皮膚の位置の湾曲または外形に合致するように包帯剤を湾曲させるまたは付形することを可能にするのに十分可撓性である。一般に、処置部位に包帯剤を合致させるために用いるパッケージの可撓性を、該処置部位を該包帯剤の適用中に実質的に変形させないように;該包帯剤の適用が、皮膚に対して相対的に平滑もしくは均一である、および/または皮膚の一定のエリアへの均一な、所定の、もしくは相対的に予測できる歪もしくは力をかけるように構成することができる。前記パッケージまたはアプリケータは、可撓性を第一の方向におよびより大きい硬度を別の方向に有することができる。前記パッケージまたはアプリケータは、隣接する要素またはセグメントに対して可撓性を可能にする要素またはセグメントを含むことができる。
【0022】
幾つかの変形形態によると、前記パッケージには、少なくとも一方向に、包帯剤を適用する身体または皮膚の位置の湾曲または外形に合致するように包帯剤を湾曲させるまたは付形することを可能にするのに十分可撓性である。一般に、処置部位に包帯剤を合致させるために用いるパッケージの可撓性を、該処置部位を該包帯剤の適用中に実質的に変形させないように;および/または該包帯剤の適用が、皮膚に対して相対的に平滑もしくは均一である、および/または皮膚の一定のエリアへの均一な、所定の、もしくは相対的に予測できる歪および/もしくは力をかけるように構成することができる。前記パッケージまたはアプリケータは、可撓性を第一の方向におよびより大きい硬度を第二の方向に有することができる。前記第一の方向は、歪負荷方向に対して横向きである、または歪負荷方向に対して横向きである成分を有することがある。前記第二の方向は、歪負荷方向による、または歪負荷方向にある成分を有することがある。前記第一の方向は、前記第二の方向に対して横向きであることもあり、ないこともある。前記パッケージおよびアプリケータは、隣接する要素またはセグメントに対して可撓性を可能にする要素またはセグメントを含むことができる。
【0023】
幾つかの変形形態によると、所望の可撓性、例えば、歪負荷方向に対して横向きの少なくとも1つの成分を有することは、改良片持ち梁曲げモデル、すなわち、湾曲の既知半径、または湾曲の半径の逆数として定義される湾曲を有する円柱形の物体の周囲にそれを巻きつけて、他端から単純支持されている梁の自由端部に力をかけることによって特徴づけることができる。1つの変形形態によると、所定の湾曲を有する物体の周囲に前記パッケージまたはアプリケータを曲げる前記力は、約3ポンド以下であり得る。1つの変形形態によると、前記力は、約0.3ポンド以下であり得る。1つの変形形態によると、半径約2.5インチの所定の湾曲の周囲に曲げる力は、約3ポンド以下であり得る。別の変形形態によると、半径約2.5インチの所定の湾曲の周囲に曲げる力は、約0.3ポンド以下であり得る。
【0024】
幾つかの変形形態に従って、包帯剤が除去可能に付着されている内部表面を有するベースと、最初の閉じた構成のときに該ベースの内部表面と相互接触している内部表面を有するカバーまたは蓋とを含むパッケージ、アプリケータまたは引張デバイスを提供する。幾つかの変形形態によると、前記ベースおよびカバーをそれらの対応する長さに沿って対応する縁部で連結させてブック型構造を形成し、それによって該カバーを該ベースに対して回転させて、そのデバイスを開くことができる。あるいは、前記カバーを前記ベースから持ち上げて除去することができる。複数の変形形態によると、ライナーは、前記カバーに付着されており、該カバーが持ち上げられるとまたは開かれると包帯剤の接着側部を露出させることとなる。
【0025】
幾つかの変形形態によると、前記ブック型構造は、閉じた構成の場合、カバー/蓋、処置デバイスおよびベースをこの相対順序で含む積層構造を含み、一方、開いている構成の場合、前記積層構造の相対順序が、カバー/蓋、ベースそして処置デバイスに変わる。前記処置デバイスは、1つ以上の剥離層も含むことができる。1つの変形形態において、閉じた構成の場合、前記カバー/蓋の第一の表面は、前記処置デバイスの第一の表面と接触しており、前記ベースの第一の表面は、該第一の表面に対向する前記処置デバイスの第二の面と接触しており、一方、開いている構成の場合、前記カバー/蓋の(前記カバー/蓋の第一の表面に対向する)第二の面は、前記ベースの(前記ベースの第一の表面に対向する)第二の面と接触しているが、前記処置デバイスの第一の表面とは接触していない。幾つかの変形形態では、前記カバー/蓋を前記処置デバイスの張力負荷中または後に前記ベースから分離することができる。幾つかの変形形態によると、前記処置デバイスを、前記ブック型構造の曲げ領域に対して、前記ブック型構造に非対称に付着させることができる。場合によっては、前記非対称付着は、包帯剤への張力負荷時に使用者に機械的利点をもたらすことができ、および/または包帯剤に使用する弾性材料の量を最適化することにより製造コストを低減させることができる。他の変形形態では、前記包帯剤または皮膚処置デバイスを、前記ブック型構造の曲げ領域に対して、前記ブック型構造に対称に付着させることができる。
【0026】
別の実施形態では、表面に包帯剤を適用する方法を提供する。幾つかの変形形態によると、前記方法は、包帯剤パッケージを提供する工程を含むことがあり、この包帯剤パッケージは、内部表面と操作部分とを有するベース構造体を含むアプリケータと;被験体の皮膚または創傷に適用されるように構成された第一の表面と、背面とを含む包帯剤であって、該包帯剤の背面が、前記ベース構造体の前記内部表面に除去可能に連結または係留されており、および該第一の表面の向きが前記ベース構造体の前記内部表面から逸れているものである包帯剤と;前記包帯剤の前記第一の表面を除去可能にカバーするように構成されたカバーとを含む。1つの方法は、前記カバーを除去して、包帯剤の第一の表面を露出させる段階;および前記ベース構造体の操作部分を用いて、被験体の創傷または皮膚に前記包帯剤の前記第一の表面を適用する工程を含む。別の変形形態では、創傷を処置するための方法であって、第一の歪未負荷領域と第二の歪未負荷領域の間の弾性包帯の内部領域に歪を負荷する工程、および包帯剤の少なくともその歪が負荷された内部領域を皮膚部位にまたは歪負荷領域および歪未負荷領域両方に付着させる段階を含む方法を提供する。
【0027】
幾つかの変形形態によると、包帯剤包装アセンブリは、内部表面を有するベース構造体;対向する表面を有するカバー構造体であって、前記ベース構造体に移動可能に連結されているカバー構造体;および被験体の創傷または皮膚に適用されるように構成された第一の表面と背面とを含む包帯剤を含み、前記背面の少なくとも一部分は、前記ベース構造体の前記内部表面に除去可能に連結されており、ならびに前記カバー構造体は、前記対向する表面が前記第一の表面を介して前記包帯剤と相互接触しているおよび前記第一の表面に実質的に平行である第一の位置から、前記対向する表面が前記包帯剤の前記第一の表面から分離されている第二の位置へと移動するように構成されている。複数の変形形態によると、前記包帯剤の前記第一の表面は、接着領域を含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤の前記第一の表面は、該包帯剤の接着領域と相互接触している接着裏当てを含む。複数の変形形態によると、前記カバー構造体の前記対向する表面は、該カバー構造体が前記第一の位置にあるときには前記接着領域を覆い、および該カバー構造体が前記第二の位置にあるときには前記接着領域から分離される、接着裏当てを含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤は、弾性材料を含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤は、前記ベース構造体の前記内部表面に連結された第一付着領域と、前記カバー構造体の前記対向する表面に連結された第二付着領域とを含み、該カバーおよびベースは、該カバーを前記第一の位置から前記第二の位置に移動したときに該包帯剤を歪ませる歪力(straining force)を発揮するように構成されている。複数の変形形態によると、引張構造体(tensioning structure)は、前記包帯剤に対して前記歪力を発揮するように構成されている。複数の変形形態によると、前記引張構造体は、前記第一付着領域での前記包帯剤を前記ベース構造体の前記内部表面に連結させるように構成された第一構造体と、前記第二付着領域での前記包帯剤を前記カバーの対向する表面に連結させるように構成された第二構造体とを含み;前記引張構造体は、前記カバー構造体を、前記ベース構造体を基準にして前記第一の位置から前記第二の位置に移動させたとき、前記第一付着領域と前記第二付着領域の間の前記包帯剤に前記歪力を発揮するように構成されている。複数の変形形態によると、前記包帯剤は、前記カバーが前記第一の位置にあるときに第一の幅を有し、および前記カバーが前記第二の位置にあるときに第二の幅を有し、該第二の幅が該第一の幅より広い。複数の変形形態によると、前記第二の幅は、前記第一の幅より少なくとも20%広い。複数の変形形態によると、前記第二の幅は、前記第一の幅より少なくとも40%広い。複数の変形形態によると、前記ベース構造体は、少なくとも1つの相対的に剛性の要素と少なくとも1つの相対的に可撓性の要素とを含み;該相対的に剛性の要素には、第一の方向に歪力がかけられたときに前記包帯剤を支持するのに十分剛性であり;および該相対的に可撓性の要素は、前記ベース構造体の第二の方向への屈曲を可能にする。複数の変形形態によると、前記少なくとも1つの相対的に剛性の要素は、複数の可撓性の連結された、相対的に剛性の要素を含む。複数の変形形態によると、前記カバー構造体は、少なくとも1つの相対的に剛性の要素、および少なくとも1つの相対的に可撓性の要素を含む。複数の変形形態によると、前記剥離デバイスは、前記包帯剤を被験体の創傷または皮膚に適用した後、前記ベース構造体から該包帯剤が剥離されるように構成されている。複数の変形形態によると、前記ベース構造体は、前記カバー構造体に旋回可能に連結されている。
【0028】
複数の変形形態によると、包帯剤包装アセンブリは、内部表面を有し、少なくとも1つの支持要素および少なくとも1つの可撓性の要素を含むベース構造体;および被験体の創傷または皮膚に適用されるように構成された第一の表面と背面とを含む包帯剤を含み、前記背面の少なくとも一部分が前記ベース構造体の前記内部表面に除去可能に連結されている。幾つかの変形形態によると、前記少なくとも1つの剛性の要素は、前記少なくとも1つの可撓性の要素と互いに連結されている複数の剛性の要素を含む。複数の変形形態によると、カバー構造体は、前記包帯剤の前記第一の表面と相互接触するように構成された対向する表面を含み、該カバー構造体は、該対向する表面が該包帯剤の第一の表面と相互接触している第一の位置から、該カバーが該包帯剤の第一の表面から分離されている第二の位置へと移動するように、前記ベース構造体に移動可能に連結されている。複数の変形形態によると、前記カバー構造体は、前記ベース構造体に旋回可能に連結されている。複数の変形形態によると、前記カバー構造体は、少なくとも1つの支持要素、および該カバー構造体の付形を可能にするのに十分な可撓性のある少なくとも1つの可撓性の要素を含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤の前記第一の表面は接着領域を含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤の前記第一の表面は、該包帯剤の接着領域と相互接触している接着裏当てを含む。複数の変形形態によると、前記カバー構造体の前記対向する表面は、前記第一の位置の接着領域を覆い、および前記第二の位置の接着領域から分離される、接着裏当てを含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤は弾性材料を含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤は、前記ベース構造体の前記内部表面に連結された第一付着領域と、前記カバー構造体の前記対向する表面に連結された第二付着領域とを含み、該カバーおよびベースは、該カバーを前記第一の位置から前記第二の位置に移動したときに該包帯剤を歪ませる歪力を加えるように、構成されている。幾つかの変形形態によると、前記アセンブリは、前記包帯剤に対して前記歪力を発揮するように構成された引張構造体をさらに含む。複数の変形形態によると、前記引張構造体は、前記第一付着領域での前記包帯剤を前記ベース構造体の前記内部表面に連結させるように構成された第一構造体;および前記第二付着領域での前記包帯剤を前記カバーの対向する表面に連結させるように構成された第二構造体を含み;前記引張構造体は、前記カバー構造体を、前記ベース構造体を基準にして前記第一の位置から前記第二の位置に移動させたとき、前記第一付着領域と前記第二付着領域の間の前記包帯剤に前記歪力を発揮するように構成されている。複数の変形形態によると、第一および第二付着領域の間の前記包帯剤は、前記カバーが前記第一の位置にあるときに第一の幅を有し、および前記カバーが前記第二の位置にあるときに第二の幅を有し、該第二の幅が該第一の幅より広い。複数の変形形態によると、前記第二の幅は、前記第一の幅より少なくとも4%広い。複数の変形形態によると、前記第二の幅は、前記第一の幅より少なくとも20%広い。複数の変形形態によると、前記第二の幅は、前記第一の幅より少なくとも40%広い。
【0029】
複数の変形形態によると、被験体の創傷または皮膚に包帯剤を適用する方法は、内部表面を有するベース構造体;対向する表面を有するカバー構造体であって該ベース構造体が移動可能に連結されているカバー構造体;および接着領域を備えている第一の表面と背面とを含む包帯剤を含み;前記背面の少なくとも一部分が、前記ベース構造体の前記内部表面に除去可能に連結されており、および前記カバー構造体の前記対向する表面が、該カバー構造体が第一の位置にあるとき前記接着領域を覆う接着裏当てを含む、包帯剤包装アセンブリを提供する工程;前記カバー構造体を、前記ベース構造体を基準にして、前記対向する表面を前記包帯剤の前記第一の表面から分離し、かつ前記接着裏当てを前記接着領域から分離するように第二の位置に旋回させる工程;前記包帯剤の前記第一の表面を被験体の創傷または皮膚に適用して、その後、該包帯剤を前記ベース構造体から剥離する工程を含む。前記方法の複数の変形形態によると、前記包帯剤の背面の少なくとも一部分は、前記カバー構造体に連結されており、および前記ベース構造体を基準にして前記包帯剤を歪ませるように前記カバー構造体を旋回させる工程をさらに含む。
【0030】
複数の変形形態によると、包帯剤アプリケータは、第一包帯剤付着領域および第二包帯剤付着領域であって、該第一包帯剤付着領域と該第二包帯剤付着領域の間に可変分離距離を含むものである付着領域と、前記第一包帯剤付着領域と前記第二包帯剤付着領域との間の曲げ領域であって、前記可変分離領域を変更するものである曲げ領域とを含み;前記曲げ領域の中央から前記第一包帯剤付着エリアまでの第一の距離は、前記曲げ領域の中央から前記第二包帯剤付着エリアまでの第二の距離とは異なる。
【0031】
複数の変形形態によると、包帯剤引張デバイスは、担体幅を規定する第一担体縁部と第二対向担体縁部とを含む包帯剤担体;前記包帯剤担体を基準にして第一の位置から第二の包帯剤引張位置まで移動するように構成された引張要素;および前記担体に前記第一担体縁部に隣接して連結された第一包帯剤縁部と、前記引張要素に連結された付着要素に連結された第二の包帯剤縁部とを備えている包帯剤を含む包帯剤アセンブリを含み;前記第二包帯剤縁部は、前記引張要素の前記第一の位置では、前記担体幅内の前記第二担体縁部からの第一の距離であり、および前記第二包帯剤縁部は、前記引張要素の前記第二の位置では、前記担体幅内の前記第二担体縁部からの第二の距離であり、前記第一の距離は、第二の距離より大きい。複数の変形形態によると、前記引張要素を前記第一の位置と前記第二の位置との間で移動するとき、前記第一の包帯剤縁部は、前記第二の包帯剤縁部に対して相対的に固定される。
【0032】
幾つかの変形形態によると、包帯剤包装アセンブリは、内部表面を有するベース構造体;対向する表面を有するカバー構造体であって前記ベース構造体に移動可能に連結されているカバー構造体;および被験体の創傷または皮膚に適用されるように構成された第一の表面と背面とを含む包帯剤を含み;前記背面の少なくとも一部分は、前記ベース構造体の前記内部表面に除去可能に連結されており;前記カバー構造体は、前記対向する表面が前記第一の表面を介して前記包帯剤と相互接触している第一の位置から、前記対向する表面が前記包帯剤の前記第一の表面から分離されている第二の位置へと移動し、該第二の位置が、該第一の位置を基準にして少なくとも約180度回転されるように構成されている。複数の変形形態によると、前記包帯剤の前記第一の表面は接着領域を含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤の前記第一の表面は、該包帯剤の接着領域と相互接触している接着裏当てを含む。複数の変形形態によると、前記カバー構造体の前記対向する表面は、該カバー構造体が前記第一の位置にあるときには前記接着領域を覆い、および該カバー構造体が前記第二の位置にあるときには前記接着領域から分離される、接着裏当てを含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤は弾性材料を含む。複数の変形形態によると、前記包帯剤は、前記ベース構造体の前記内部表面に連結された第一付着領域と、前記カバー構造体の前記対向する表面に連結された第二付着領域とを含み、該カバーおよびベースは、該カバーを前記第一の位置から前記第二の位置に移動したときに該包帯剤を歪ませる歪力を発揮するように構成されている。複数の変形形態によると、前記アセンブリは、前記包帯剤に対して前記歪力を発揮するように構成された引張要素をさらに含む。複数の変形形態によると、前記引張構造体は、前記第一付着領域での前記包帯剤を前記ベース構造体の前記内部表面に連結させるように構成された第一構造体と、前記第二付着領域での前記包帯剤を前記カバーの対向する表面に連結させるように構成された第二構造体とを含み;前記引張構造体は、前記カバー構造体を前記ベース構造体を基準にして前記第一の位置から前記第二の位置に移動させたとき、前記第一付着領域と前記第二付着領域の間の前記包帯剤に前記歪力を発揮するように構成されている。複数の変形形態によると、前記包帯剤は、前記カバーが前記第一の位置にあるときに第一の幅を有し、および前記カバーが前記第二の位置にあるときに第二の幅を有し、該第二の幅は、該第一の幅より広い。複数の変形形態によると、前記第二の幅は、前記第一の幅より少なくとも20%広い。複数の変形形態によると、前記第二の幅は、前記第一の幅より少なくとも40%広い。複数の変形形態によると、前記ベース構造体は、少なくとも1つの相対的に剛性の要素と少なくとも1つの相対的に可撓性の要素とを含み、該相対的に剛性の要素には、第一の方向に歪力がかけられたときに前記包帯剤を支持するのに十分剛性であり;および該相対的に可撓性の要素は、前記ベース構造体の第二の方向への屈曲を可能にする。
【0033】
複数の変形形態によると、包帯剤パッケージは、第一担体縁部と、該第一担体縁部に対向する第二担体縁部と、被験体への包帯剤の適用中に該包帯剤を支持するように構成された該第一縁部と該第二縁部の間に延びる支持構造体とを含む包帯剤担体;および第一包帯剤縁部と、該第一包帯剤縁部に対向する第二包帯剤縁部と、背面と、対向する皮膚相互接触面とを含む包帯剤を含み;前記背面の少なくとも一部分は、前記包帯剤担体に除去可能に連結されており;前記第一包帯剤縁部および前記第二包帯剤縁部は、前記第一担体縁部と前記第二担体縁部の間に位置し;ならびに前記第一包帯剤縁部が、該第一包帯剤縁部と前記第一担体縁部の間の第一マージンを規定し、および前記第二包帯剤縁部が、該第二包帯剤縁部と前記第二担体縁部の間の第二マージンを規定し、前記第一マージンおよび前記第二マージンの各々が、少なくとも3ミリメートルの幅を有する。
【0034】
1つの変形形態では、第一支持体;第二支持体;これらの間の主曲げ領域であって主曲げ軸を含む主曲げ領域;および前記第一支持体に付着された第一付着領域と、前記第二支持体に付着された第二付着領域と、第一付着領域から分離されるように構成された第一分離領域と、第二付着領域から分離されるように構成された第二分離領域とを含む、処置デバイスを含む、包帯剤システムを提供する。前記第一分離領域および前記第二分離領域は、穿孔を含むことがある。前記包帯剤システムは、前記穿孔に沿って位置する取っ手要素をさらに含むことがある。前記処置デバイスを、前記主曲げ領域に対して非対称に前記第一支持体および前記第二支持体に付着させることができる。前記第一支持体と前記主曲げ軸との間の第一の距離は、前記第二支持体と前記主曲げ軸との間の第二の距離とは異なることがある。前記包帯剤システムは、前記処置デバイスが前記第一支持体と前記第二支持体との間に位置する閉じた構成をさらに含むこともあり、前記第二支持体が前記第一支持体と前記処置デバイスとの間に位置する閉じた構成を含むこともある。前記第二支持体は、前記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含むことがある。前記副曲げ軸は、前記主曲げ軸に直交することがある。前記第一支持体は、前記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含むことがある。前記第一支持体の少なくとも1つの副曲げ領域を、前記第二支持体の少なくとも1つの副曲げ領域と位置合わせすることができる。前記処置デバイスは、該処置デバイスの接着面に連結された剥離ライナーをさらに含むことがある。前記処置デバイスは、穿孔領域を含むことがある。前記包帯剤システムは、前記穿孔領域に隣接して付着された細長要素をさらに含むことがある。前記細長要素は、前記処置デバイスの穿孔領域より突出していることがある。幾つかの変形形態では、前記細長要素の少なくとも一部分を折り曲げることができ、その折り目は、前記処置デバイスの実質的な長さに沿っているだろう。前記第一支持体および前記第二支持体の少なくとも一方は、前記処置デバイスの中央領域を識別するしるしを含むことある。前記しるしは、凹縁部、インクマーク、エンボス加工または窓を含み得る。前記主曲げ領域は、穿孔されていることもある。前記第一支持体を前記第二支持体および前記処置デバイスから外れるように構成することができ、および前記処置デバイスを歪ませた構成で維持しながらそうすることがあり、またはしないことがある。前記第二支持体は、前記包帯剤システムが閉じた構成ではなく開いている構成であるときに前記処置デバイスに接着するように構成された接着要素を含むことがある。前記第一支持体は、付着された剥離ライナーを含むことがある。前記剥離ライナーを、前記第一支持体における前記第一支持体の外縁部と前記付着された処置デバイスの間に付着させることができる。前記処置デバイスに面する前記第一および/または第二支持体の内部表面は、接着材、例えば接着コーティングまたは接着テープ、を備えていることがあり、該接着材は、前記処置デバイスを該デバイスが伸展され該接着材に接触するような張力負荷状態で維持するように、ならびに/または前記処置デバイスを、前記第一および/もしくは第二支持体に立てかけて維持するように構成されている。
【0035】
別の変形形態では、第一引張部材;第二引張部材;これらの間の主曲げ領域であって主曲げ軸を含む主曲げ領域;および前記主曲げ領域に対して非対称に前記第一引張部材および前記第二引張部材に付着されている処置デバイスを含む、包帯剤システムを提供する。前記処置デバイスは、前記第一引張部材に付着されている第一端部、および第二引張部材に付着されている第二端部を含むことがあり、前記第一引張部材と前記主曲げ軸との間の第一の距離は、前記第二引張部材と前記主曲げ軸との間の第二の距離と異なる。前記包帯剤システムは、前記処置デバイスが前記第一引張部材と前記第二引張部材との間に位置する閉じた構成、および前記第二引張部材が前記第一引張部材と前記処置デバイスとの間に位置する開いている構成をさらに含むことがある。前記第二引張部材は、前記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含むことがある。前記副曲げ軸は、前記主曲げ軸に直交することがある。前記第一引張部材は、前記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含むことがある。前記第一引張部材の少なくとも1つの副曲げ領域を、前記第二引張部材の少なくとも1つの副曲げ領域と位置合わせすることができる。前記処置デバイスは、該処置デバイスの接着面に連結された剥離ライナーをさらに含むことがある。 前記処置デバイスは、穿孔領域を含むことがある。前記包帯剤システムは、前記穿孔領域に隣接して付着された細長要素をさらに含むことがある。前記細長要素は、前記処置デバイスの穿孔領域より突出していることがある、幾つかの変形形態によると、前記細長要素の少なくとも一部分を折り曲げることができ、その折り目は、前記処置デバイスの実質的な長さに沿っているだろう。前記第一引張部材および前記第二引張部材の少なくとも一方は、前記処置デバイスの中央領域を識別するしるしを含むことがある。前記しるしは、凹縁部、インクマーク、エンボス加工または窓を含み得る。前記主曲げ領域は、穿孔されていることがある。前記第一引張部材を前記第二引張部材および前記処置デバイスから外れるように構成することができる。前記第一引張部材を前記第二引張部材および前記処置デバイスから、前記処置デバイスを歪ませた構成で維持しながら外れるように構成することができる。前記第二引張部材は、該包帯剤システムが閉じた構成ではなく開いている構成であるときに前記処置デバイスに接着するように構成された接着要素を含むことがある。前記第一引張部材は、付着された剥離ライナーを含むことがある。前記剥離ライナーを、前記第一引張部材における前記第一引張部材の外縁部と前記付着された処置デバイスの間に付着させることができる。
【0036】
別の変形形態では、第一アプリケータ部材;第二アプリケータ部材;およびこれらの間の主曲げ領域であって主曲げ軸を含む主曲げ領域;および前記第一アプリケータ部材および前記第二アプリケータ部材に付着されている処置デバイスを含み;前記包帯剤システムは、前記処置デバイスが前記第一アプリケータ部材と前記第二アプリケータ部材との間に位置する閉じた構成、および前記第二アプリケータ部材が前記第一アプリケータ部材と前記処置デバイスとの間に位置する閉じた構成を含む、包帯剤システムを提供する。前記第二アプリケータ部材は、前記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含むことがある。前記副曲げ軸は、前記主曲げ軸に直交することがある。前記第一アプリケータ部材は、前記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含むことがある。前記第一アプリケータ部材の少なくとも1つの副曲げ領域を前記第二アプリケータ部材の少なくとも1つの副曲げ領域と位置合わせすることができる。前記処置デバイスは、該処置デバイスの接着面に連結された剥離ライナーをさらに含むことがある。前記処置デバイスは、穿孔領域を含むことがある。前記包帯剤システムは、前記穿孔領域に隣接して付着された細長要素をさらに含むことがある。前記細長要素は、前記処置デバイスの穿孔領域より突出していることがある。前記細長要素の少なくとも一部分を折り曲げることができ、その折り目は、前記処置デバイスの実質的な長さに沿っているだろう。前記第一アプリケータ部材および前記第二アプリケータ部材の少なくとも一方は、前記処置デバイスの中央領域を識別するしるしを含むことがある。前記しるしは、凹縁部、インクマーク、エンボス加工または窓を含み得る。前記主曲げ領域は、穿孔されていることがある。前記第一アプリケータ部材は、前記第二アプリケータ部材および前記処置デバイスから外れるように構成されている。前記第一アプリケータ部材を、前記第二アプリケータ部材および前記処置デバイスから、前記処置デバイスを歪ませた構成で維持しながら外れるように構成することができる。第二アプリケータ部材は、該包帯剤システムが閉じた構成ではなく開いている構成であるときに前記処置デバイスに接着するように構成された接着要素を含むことがある。前記第一アプリケータ部材は、付着された剥離ライナーを含むことがある。前記剥離ライナーを、前記第一アプリケータ部材における前記第一アプリケータ部材の外縁部と前記付着された処置デバイスの間に付着させることができる。
例えば、本発明は、以下の項目を提供する:
(項目1)
包帯剤システムであって、上記包帯剤システムは:
第一支持体、第二支持体、およびこれらの間の主曲げ領域であって、主曲げ軸を含む、主曲げ領域;ならびに
上記第一支持体に付着された第一付着領域と、上記第二支持体に付着された第二付着領域と、上記第一付着領域から分離されるように構成された第一分離領域と、上記第二付着領域から分離されるように構成された第二分離領域とを含む処置デバイス
を含む、包帯剤システム。
(項目2)
上記第一分離領域および上記第二分離領域が穿孔を含む、項目1に記載の包帯剤システム。
(項目3)
上記穿孔に沿って位置する取っ手要素をさらに含む、項目2に記載の包帯剤システム。
(項目4)
上記処置デバイスが、上記主曲げ領域に対して非対称に上記第一支持体および上記第二支持体に付着されている、項目1から3のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目5)
上記第一支持体と上記主曲げ軸との間の第一の距離が、上記第二支持体と上記主曲げ軸との間の第二の距離とは異なる、項目1から4のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目6)
上記処置デバイスが上記第一支持体と上記第二支持体との間に位置する閉じた構成、および上記第二支持体が上記第一支持体と上記処置デバイスとの間に位置する閉じた構成を含む、項目1から5のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目7)
上記第二支持体が、上記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含む、項目1から6のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目8)
上記副曲げ軸が、上記主曲げ軸に直交する、項目7に記載の包帯剤システム。
(項目9)
上記第一支持体が、上記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含む、項目7に記載の包帯剤システム。
(項目10)
上記第一支持体の上記少なくとも1つの副曲げ領域が、上記第二支持体の上記少なくとも1つの副曲げ領域と整列される、項目9に記載の包帯剤システム。
(項目11)
上記処置デバイスが、上記処置デバイスの接着面に連結された剥離ライナーをさらに含む、項目1から10のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目12)
上記処置デバイスが、穿孔領域を含む、項目1から11のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目13)
上記穿孔領域に隣接して付着された細長要素をさらに含む、項目12に記載の包帯剤システム。
(項目14)
上記細長要素が、上記処置デバイスの上記穿孔領域より突出している、項目13に記載の包帯剤システム。
(項目15)
上記細長要素の少なくとも一部分が折り畳まれる、項目13または14のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目16)
上記第一支持体および上記第二支持体の少なくとも一方が、上記処置デバイスの中央領域を識別するしるしを含む、項目1から15のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目17)
上記しるしが、凹縁部、インクマーク、エンボス加工または窓を含む、項目16に記載の包帯剤システム。
(項目18)
上記主曲げ領域が穿孔される、項目1から17のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目19)
上記第一支持体が、上記第二支持体および上記処置デバイスから外れるように構成されている、項目18に記載の包帯剤システム。
(項目20)
上記第一支持体が、上記処置デバイスを歪ませた構成で維持しながら、上記第二支持体および上記処置デバイスから外れるように構成されている、項目19に記載の包帯剤システム。
(項目21)
上記第二支持体が、上記包帯剤システムが閉じた構成ではなく開いている構成であるときに上記処置デバイスに接着するように構成された接着要素を含む、項目1から20のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目22)
上記第一支持体が、付着された剥離ライナーを含む、項目1から21のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目23)
上記剥離ライナーが、上記第一支持体の外縁部と付着された上記処置デバイスの間で上記第一支持体に付着されている、項目22に記載の包帯剤システム。
(項目24)
包帯剤包装アセンブリであって、上記包帯剤包装アセンブリは:
内部表面を有するベース構造体;
対向する表面を有するカバー構造体であって、上記ベース構造体は、上記カバー構造体に移動可能に連結されている、カバー構造体;ならびに
被験体の創傷または皮膚に適用されるように構成された第一の表面と背面とを含む包帯剤
を含み;
上記背面の少なくとも一部分が上記ベース構造体の上記内部表面に除去可能に連結されており;
上記カバー構造体が、上記対向する表面が上記包帯剤の上記第一の表面と相互接触し、かつ上記包帯剤の上記第一の表面に実質的に平行である第一の位置から、上記対向する表面が上記包帯剤の上記第一の表面から分離されている第二の位置へと移動するように構成されている、
包帯剤包装アセンブリ。
(項目25)
上記包帯剤の上記第一の表面が接着領域を含む、項目24に記載のアセンブリ。
(項目26)
上記包帯剤の上記第一の表面が、上記包帯剤の接着領域と相互接触している接着裏当てを含む、項目24に記載のアセンブリ。
(項目27)
上記カバー構造体の上記対向する表面が、上記カバー構造体が上記第一の位置にあるときには上記接着領域を覆い、かつ上記カバー構造体が上記第二の位置にあるときには上記接着領域から分離される接着裏当てを含む、項目25に記載のアセンブリ。
(項目28)
上記包帯剤が弾性材料を含む、項目24に記載のアセンブリ。
(項目29)
上記包帯剤が、上記ベース構造体の上記内部表面に連結された第一付着領域と、上記カバー構造体の上記対向する表面に連結された第二付着領域とを含み、上記カバーおよび上記ベースが、上記カバーを上記第一の位置から上記第二の位置に移動したときに上記包帯剤を歪ませる歪力を発揮するように構成されている、項目28に記載のアセンブリ。
(項目30)
上記包帯剤に対して上記歪力を発揮するように構成された引張構造体をさらに含む、項目29に記載のアセンブリ。
(項目31)
上記引張構造体が:
上記第一付着領域での上記包帯剤を上記ベース構造体の上記内部表面に連結させるように構成された第一構造体と、
上記第二付着領域での上記包帯剤を上記カバーの上記対向する表面に連結させるように構成された第二構造体と
を含み;
上記引張構造体が、上記カバー構造体を、上記ベース構造体を基準にして上記第一の位置から上記第二の位置に移動させたとき、上記第一付着領域と上記第二付着領域の間の上記包帯剤に対して上記歪力を発揮するように構成されている、
項目30に記載のアセンブリ。
(項目32)
上記包帯剤が、上記カバーが上記第一の位置にあるときに第一の幅を有し、かつ上記カバーが上記第二の位置にあるときに第二の幅を有し、上記第二の幅が上記第一の幅より広い、項目31に記載のアセンブリ。
(項目33)
上記第二の幅が、上記第一の幅より少なくとも20%広い、項目32に記載のアセンブリ。
(項目34)
上記第二の幅が、上記第一の幅より少なくとも40%広い、項目32に記載のアセンブリ。
(項目35)
上記ベース構造体が、少なくとも1つの相対的に剛性の要素と少なくとも1つの相対的に可撓性の要素とを含み、上記相対的に剛性の要素は、第一の方向に上記歪力がかけられたときに上記包帯剤を支持するのに十分剛性であり;および上記相対的に可撓性の要素は、上記ベース構造体の第二の方向への屈曲を可能にする、項目28に記載のアセンブリ。
(項目36)
上記少なくとも1つの相対的に剛性の要素が、複数の可撓性の連結された、相対的に剛性の要素を含む、項目29に記載のアセンブリ。
(項目37)
上記カバー構造体が、少なくとも1つの相対的に剛性の要素および少なくとも1つの相対的に可撓性の要素を含む、項目29に記載のアセンブリ。
(項目38)
上記包帯剤を被験体の創傷または皮膚に適用した後、上記ベース構造体から上記包帯剤が剥離されるように構成された剥離デバイスをさらに含む、項目24に記載のアセンブリ。
(項目39)
上記ベース構造体が、上記カバー構造体に旋回可能に連結されている、項目24に記載のアセンブリ。
(項目40)
包帯剤包装アセンブリであって、上記包帯剤包装アセンブリは:
内部表面を有し、かつ少なくとも1つの支持要素および少なくとも1つの可撓性の要素を含むベース構造体;ならびに
被験体の創傷または皮膚に適用されるように構成された第一の表面と背面とを含む包帯剤
を含み、
上記背面の少なくとも一部分が上記ベース構造体の上記内部表面に除去可能に連結されている、包帯剤包装アセンブリ。
(項目41)
少なくとも1つの剛性の要素が、上記少なくとも1つの可撓性の要素と互いに連結されている複数の剛性の要素を含む、項目40に記載のアセンブリ。
(項目42)
上記包帯剤の上記第一の表面と相互接触するように構成された対向する表面を含むカバー構造体をさらに含み、上記カバー構造体は、上記対向する表面が上記包帯剤の上記第一の表面と相互接触している第一の位置から上記カバーが上記包帯剤の上記第一の表面から分離されている第二の位置へと移動するように上記ベース構造体に移動可能に連結されている、項目40に記載のアセンブリ。
(項目43)
上記カバー構造体が、上記ベース構造体に旋回可能に連結されている、項目42に記載のアセンブリ。
(項目44)
上記カバー構造体が、少なくとも1つの支持要素、および上記カバー構造体の造形を可能にするのに十分可撓性である少なくとも1つの可撓性の要素を含む、項目42に記載のアセンブリ。
(項目45)
上記包帯剤の上記第一の表面が、接着領域を含む、項目42に記載のアセンブリ。
(項目46)
上記包帯剤の上記第一の表面が、上記包帯剤の接着領域と相互接触している接着裏当てを含む、項目42に記載のアセンブリ。
(項目47)
上記カバー構造体の上記対向する表面が、上記第一の位置の上記接着領域を覆い、かつ上記第二の位置の上記接着領域から分離される接着裏当てを含む、項目45に記載の包帯剤。
(項目48)
上記包帯剤が弾性材料を含む、項目40に記載のアセンブリ。
(項目49)
上記包帯剤が、上記ベース構造体の上記内部表面に連結された第一付着領域と、上記カバー構造体の上記対向する表面に連結された第二付着領域とを含み、上記カバーおよび上記ベースが、上記カバーを上記第一の位置から上記第二の位置に移動したときに上記包帯剤を歪ませる歪力を発揮するように構成されている、項目48に記載のアセンブリ。
(項目50)
上記包帯剤に対して上記歪力を発揮するように構成された引張構造体をさらに含む、項目49に記載のアセンブリ。
(項目51)
上記引張構造体が:
上記第一付着領域の上記包帯剤を上記ベース構造体の上記内部表面に連結させるように構成された第一構造体;および 上記第二付着領域の上記包帯剤を上記カバーの上記対向する表面に連結させるように構成された第二構造体
を含み、
上記引張構造体が、上記カバー構造体を、上記ベース構造体を基準にして上記第一の位置から上記第二の位置に移動させたとき、上記第一付着領域と上記第二付着領域の間の上記包帯剤に対して上記歪力を発揮するように構成されている、
項目50に記載のアセンブリ。
(項目52)
上記包帯剤が、上記カバーが上記第一の位置にあるときに第一の幅を有し、かつ上記カバーが上記第二の位置にあるときに第二の幅を有し、上記第二の幅が上記第一の幅より広い、項目51に記載のアセンブリ。
(項目53)
上記第二の幅が、上記第一の幅より少なくとも20%広い、項目52に記載のアセンブリ。
(項目54)
上記第二の幅が、上記第一の幅より少なくとも40%広い、項目52に記載のアセンブリ。
(項目55)
被験体の創傷または皮膚に包帯剤を適用する方法であって、上記方法は:
包帯剤包装アセンブリを提供する工程であって、上記包帯剤包装アセンブリは:
内部表面を有するベース構造体;対向する表面を有するカバー構造体であって、上記ベース構造体が上記カバー構造体に移動可能に連結されている、カバー構造体;および接着領域を備えている第一の表面と背面とを含む包帯剤を含み;上記背面の少なくとも一部分は、上記ベース構造体の上記内部表面に除去可能に連結されており、かつ上記カバー構造体の上記対向する表面が、上記カバー構造体が第一の位置にあるとき上記接着領域を覆う接着裏当てを含む、
工程;
上記カバー構造体を、上記ベース構造体を基準にして、上記対向する表面を上記包帯剤の上記第一の表面から分離し、かつ上記接着裏当てを上記接着領域から分離するように第二の位置に旋回させる工程;
上記包帯剤の上記第一の表面を被験体の創傷または皮膚に適用して、その後、上記包帯剤を上記ベース構造体から剥離する工程
を包含する、方法。
(項目56)
上記包帯剤の上記背面の少なくとも一部分が、上記カバー構造体に連結されており、そして上記方法が、上記カバー構造体を、上記ベース構造体を基準にして上記包帯剤を歪ませるように旋回させる工程をさらに包含する、項目55に記載の方法。
(項目57)
包帯剤アプリケータであって、上記包帯剤アプリケータは:
第一包帯剤付着領域および第二包帯剤付着領域であって、上記第一包帯剤付着領域と上記第二包帯剤付着領域との間に可変分離距離を含む、第一包帯剤付着領域および第二包帯剤付着領域と、
上記可変分離領域を変更する、上記第一包帯剤付着領域と上記第二包帯剤付着領域との間の曲げ領域とを含み、
上記曲げ領域の中央から第一包帯剤付着エリアまでの第一の距離が、上記曲げ領域の上記中央から第二包帯剤付着エリアまでの第二の距離とは異なる、
包帯剤アプリケータ。
(項目58)
包帯剤引張デバイスであって、
第一担体縁部と第二対向担体縁部とを含む包帯剤担体であって、上記第一担体縁部と上記第二対向担体縁部とは、それらの間の担体幅を規定する、包帯剤担体;
上記包帯剤担体を基準にして第一の位置から第二の包帯剤引張位置まで移動するように構成された引張要素;および
上記担体に上記第一担体縁部に隣接して連結された第一包帯剤縁部と、上記引張要素に連結された付着要素に連結された第二の包帯剤縁部とを備えている包帯剤を含む包帯剤アセンブリ
を含み;
上記引張要素の上記第一の位置では、上記第二包帯剤縁部が、上記担体幅内の上記第二担体縁部からの第一の距離であり、そして上記引張要素の上記第二の位置では、上記第二包帯剤縁部が、上記担体幅内の上記第二担体縁部からの第二の距離であり、上記第一の距離が上記第二の距離より長い、
包帯剤引張デバイス。
(項目59)
上記引張要素を上記第一の位置と上記第二の位置との間で移動するとき、上記第一の包帯剤縁部が、上記第二の包帯剤縁部に対して相対的に固定される、項目58に記載のデバイス。
(項目60)
包帯剤包装アセンブリであって、上記包帯剤包装アセンブリは:
内部表面を有するベース構造体;
対向する表面を有するカバー構造体であって、上記ベース構造体は、上記カバー構造体に移動可能に連結されている、カバー構造体;および
被験体の創傷または皮膚に適用されるように構成された第一の表面と背面とを含む包帯剤
を含み;
上記背面の少なくとも一部分が上記ベース構造体の上記内部表面に除去可能に連結されており;
上記カバー構造体が、上記対向する表面が上記包帯剤の上記第一の表面と相互接触している第一の位置から、上記対向する表面が上記包帯剤の上記第一の表面から分離されている第二の位置へと移動し、上記第二の位置が上記第一の位置を基準にして少なくとも約180度回転されるように構成されている、
包帯剤包装アセンブリ。
(項目61)
上記包帯剤の上記第一の表面が接着領域を含む、項目60に記載のアセンブリ。
(項目62)
上記包帯剤の上記第一の表面が、上記包帯剤の接着領域と相互接触している接着裏当てを含む、項目60に記載のアセンブリ。
(項目63)
上記カバー構造体の上記対向する表面が、上記カバー構造体が上記第一の位置にあるときには上記接着領域を覆い、かつ上記カバー構造体が上記第二の位置にあるときには上記接着領域から分離される接着裏当てを含む、項目61に記載のアセンブリ。
(項目64)
上記包帯剤が弾性材料を含む、項目60に記載のアセンブリ。
(項目65)
上記包帯剤が、上記ベース構造体の上記内部表面に連結された第一付着領域と、上記カバー構造体の上記対向する表面に連結された第二付着領域とを含み、上記カバーおよび上記ベースが、上記カバーを上記第一の位置から上記第二の位置に移動したときに上記包帯剤を歪ませる歪力を発揮するように構成されている、項目64に記載のアセンブリ。
(項目66)
上記包帯剤に対して上記歪力を発揮するように構成された引張構造体をさらに含む、項目65に記載のアセンブリ。
(項目67)
上記引張構造体が:
上記第一付着領域での上記包帯剤を上記ベース構造体の上記内部表面に連結させるように構成された第一構造体と、
上記第二付着領域での上記包帯剤を上記カバーの対向する表面に連結させるように構成された第二構造体と
を含み;
上記引張構造体が、上記カバー構造体を上記ベース構造体を基準にして上記第一の位置から上記第二の位置に移動させたとき、上記第一付着領域と上記第二付着領域との間の上記包帯剤に上記歪力を発揮するように構成されている、
項目66に記載のアセンブリ。
(項目68)
上記包帯剤が、上記カバーが上記第一の位置にあるときに第一の幅を有し、および上記カバーが上記第二の位置にあるときに第二の幅を有し、上記第二の幅が上記第一の幅より広い、項目67に記載のアセンブリ。
(項目69)
上記第二の幅が、上記第一の幅より少なくとも20%広い、項目68に記載のアセンブリ。
(項目70)
上記第二の幅が、上記第一の幅より少なくとも40%広い、項目68に記載のアセンブリ。
(項目71)
上記ベース構造体が、少なくとも1つの相対的に剛性の要素と少なくとも1つの相対的に可撓性の要素とを含み、上記相対的に剛性の要素は、第一の方向に上記歪力がかけられたときに上記包帯剤を支持するのに十分剛性であり;そして上記相対的に可撓性の要素は、上記ベース構造体の第二の方向への屈曲を可能にする、項目64に記載のアセンブリ。
(項目72)
包帯剤パッケージであって、上記包帯剤パッケージは:
第一担体縁部と、上記第一担体縁部に対向する第二担体縁部と、被験体への包帯剤の適用中に上記包帯剤を支持するように構成された上記第一縁部と上記第二縁部の間に延びる支持構造体とを含む包帯剤担体;および
第一包帯剤縁部と、上記第一包帯剤縁部に対向する第二包帯剤縁部と、背面と、対向する皮膚相互接触面とを含む包帯剤
を含み、
上記背面の少なくとも一部分が、上記包帯剤担体に除去可能に連結されており、上記第一包帯剤縁部および上記第二包帯剤縁部が、上記第一担体縁部と上記第二担体縁部の間に位置し、かつ
上記第一包帯剤縁部が、上記第一包帯剤縁部と上記第一担体縁部の間の第一マージンを規定し、および上記第二包帯剤縁部が、上記第二包帯剤縁部と上記第二担体縁部の間の第二マージンを規定し、上記第一マージンおよび上記第二マージンの各々が、少なくとも3ミリメートルの幅を有する、
包帯剤パッケージ。
(項目73)
包帯剤システムであって、上記包帯剤システムは:
第一引張部材;第二引張部材;これらの間の主曲げ領域であって、主曲げ軸を含む、主曲げ領域;および
上記主曲げ領域に対して非対称に上記第一引張部材および上記第二引張部材に付着されている処置デバイス
を含む、包帯剤システム。
(項目74)
上記処置デバイスが、上記第一引張部材に付着されている第一端部、および第二引張部材に付着されている第二端部を含み、上記第一引張部材と上記主曲げ軸との間の第一の距離が、上記第二引張部材と上記主曲げ軸との間の第二の距離と異なる、項目73に記載の包帯剤システム。
(項目75)
上記処置デバイスが上記第一引張部材と上記第二引張部材との間に位置する閉じた構成、および上記第二引張部材が上記第一引張部材と上記処置デバイスとの間に位置する開いている構成を含む、項目73または74に記載の包帯剤システム。
(項目76)
上記第二引張部材が、上記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含む、項目73から75のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目77)
上記副曲げ軸が上記主曲げ軸に直交する、項目76に記載の包帯剤システム。
(項目78)
上記第一引張部材が、上記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含む、項目76に記載の包帯剤システム。
(項目79)
上記第一引張部材の上記少なくとも1つの副曲げ領域が、上記第二引張部材の上記少なくとも1つの副曲げ領域と整列されている、項目78に記載の包帯剤システム。
(項目80)
上記処置デバイスが、上記処置デバイスの接着面に連結された剥離ライナーをさらに含む、項目73から79のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目81)
上記処置デバイスが、穿孔領域を含む、項目73から80のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目82)
上記穿孔領域に隣接して付着された細長要素をさらに含む、項目81に記載の包帯剤システム。
(項目83)
上記細長要素が、上記処置デバイスの上記穿孔領域より突出している、項目82に記載の包帯剤システム。
(項目84)
上記細長要素の少なくとも一部分が折り畳まれる、項目81に記載の包帯剤システム。
(項目85)
上記第一引張部材および上記第二引張部材の少なくとも一方が、上記処置デバイスの中央領域を識別するしるしを含む、項目73から84のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目86)
上記しるしが、凹縁部、インクマーク、エンボス加工または窓を含む、項目85に記載の包帯剤システム。
(項目87)
上記主曲げ領域が穿孔される、項目73から86のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目88)
上記第一引張部材が、上記第二引張部材および上記処置デバイスから外れるように構成されている、項目87に記載の包帯剤システム。
(項目89)
上記第一引張部材が、上記処置デバイスを歪ませた構成で維持しながら上記第二引張部材および上記処置デバイスから外れるように構成されている、項目88に記載の包帯剤システム。
(項目90)
上記第二引張部材が、上記包帯剤システムが上記閉じた構成ではなく上記開いている構成であるときに上記処置デバイスに接着するように構成された接着要素を含む、項目73から89のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目91)
上記第一引張部材が、付着された剥離ライナーを含む、項目73から90のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目92)
上記剥離ライナーが、上記第一引張部材の外縁部と付着された上記処置デバイスとの間で上記第一引張部材に付着されている、項目91に記載の包帯剤システム。
(項目93)
包帯剤システムであって、上記包帯剤システムは:
第一アプリケータ部材;第二アプリケータ部材;およびこれらの間の主曲げ領域であって、主曲げ軸を含む主曲げ領域;ならびに
上記第一アプリケータ部材および上記第二アプリケータ部材に付着されている処置デバイス
を含み;
上記処置デバイスが上記第一アプリケータ部材と上記第二アプリケータ部材との間に位置する閉じた構成、および上記第二アプリケータ部材が上記第一アプリケータ部材と上記処置デバイスとの間に位置する閉じた構成を含む、
包帯剤システム。
(項目94)
上記第二アプリケータ部材が、上記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含む、項目93に記載の包帯剤システム。
(項目95)
上記副曲げ軸が、上記主曲げ軸に直交する、項目94に記載の包帯剤システム。
(項目96)
上記第一アプリケータ部材が、上記主曲げ軸に平行でない副曲げ軸を含む少なくとも1つの副曲げ領域を含む、項目94に記載の包帯剤システム。
(項目97)
上記第一アプリケータ部材の上記少なくとも1つの副曲げ領域が、上記第二アプリケータ部材の上記少なくとも1つの副曲げ領域と整列されている、項目96に記載の包帯剤システム。
(項目98)
上記処置デバイスが、上記処置デバイスの接着面に連結された剥離ライナーをさらに含む、項目93に記載の包帯剤システム。
(項目99)
上記処置デバイスが、穿孔領域を含む、項目93に記載の包帯剤システム。
(項目100)
上記穿孔領域に隣接して付着された細長要素をさらに含む、項目99に記載の包帯剤システム。
(項目101)
上記細長要素が、上記処置デバイスの上記穿孔領域より突出している、項目100に記載の包帯剤システム。
(項目102)
上記細長要素の少なくとも一部分が折り畳まれる、項目100または101に記載の包帯剤システム。
(項目103)
上記第一アプリケータ部材および上記第二アプリケータ部材の少なくとも一方が、上記処置デバイスの中央領域を識別するしるしを含む、項目93から102のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目104)
上記しるしが、凹縁部、インクマーク、エンボス加工または窓を含む、項目103に記載の包帯剤システム。
(項目105)
上記主曲げ領域が穿孔される、項目93から81のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目106)
上記第一アプリケータ部材が、上記第二アプリケータ部材および上記処置デバイスから外れるように構成されている、項目93から105のいずれか一項 に記載の包帯剤システム。
(項目107)
上記第一アプリケータ部材が、上記処置デバイスを歪ませた構成で維持しながら上記第二アプリケータ部材および上記処置デバイスから外れるように構成されている、項目106に記載の包帯剤システム。
(項目108)
上記第二アプリケータ部材が、上記包帯剤システムが上記閉じた構成ではなく上記開いている構成であるときに上記処置デバイスに接着するように構成された接着要素を含む、項目93から107のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目109)
上記第一アプリケータ部材が、付着された剥離ライナーを含む、項目93から108のいずれか一項に記載の包帯剤システム。
(項目110)
上記剥離ライナーが、上記第一アプリケータ部材の外縁部と上記付着された処置デバイスとの間で上記第一アプリケータ部材に付着されている、項目109に記載の包帯剤システム。
【発明を実施するための形態】
【0038】
瘢痕およびケロイドを処置する以前の試みとしては、外科手術、シリコーン包帯剤、ステロイド、X線照射および凍結療法が挙げられる。これらの技術の各々に欠点がある。おそらく、最も大きな欠点は、第一に、これらがいずれも瘢痕またはケロイドの形成を有効に予防または寛解させない点である。すなわち、これらの技術は、主として、既に十分に定着した後の瘢痕の処置に用いられてきた。
【0039】
創傷付近の外因性および/または内因性応力の負荷軽減は、瘢痕、肥厚性瘢痕またはケロイドの形成を寛解させることができる。損傷の機械的環境は、その損傷に対する組織反応の重要な要因であり得る。この機械的環境には、外因性応力(すなわち、筋肉活動または身体運動により創傷に伝達される応力を含む生理的応力)および内因性応力(すなわち、皮膚の腫脹または収縮に起因して創傷に対して誘導される応力を含む、皮膚自体の物性に由来する皮膚応力)が含まれる。本明細書に記載するデバイス、包帯剤、キットおよび方法は、創傷の機械的環境を含む(しかしこれに限定されない)皮膚の機械的環境を制御または調整することができる。本明細書に記載するデバイス、包帯剤、キットおよび方法は、その機械的環境を制御または調整して、瘢痕および/またはケロイド形成を寛解させることもできる。皮膚の機械的環境としては、応力、歪、または応力と歪の任意の組み合わせを挙げることができる。創傷の機械的環境の制御は、能動的であることもあり、または受動的であることもあり、動的である(例えば、振動応力をかけることによる)こともあり、または静的であることもある。創傷に作用する応力および歪は、皮膚の層、例えば、外側の角質層、表皮および真皮はもちろん、基礎結合組織層、例えば皮下脂肪も巻き込む。本明細書に記載するデバイスおよび方法は、創傷をその機械的環境から防護することができる。用語「防護する」は、創傷が経験する応力の負荷軽減はもちろん、接触、汚染物質およびこれらに類するものに対する物理的バリアをもたらすことも包含することを意図したものである。ここに記載するデバイスおよび方法は、創傷および周囲組織に対する内因性応力および/または外因性応力の負荷軽減により創傷を防護することができる。したがって、ここに記載するデバイスおよび方法は、創傷および周囲組織が経験する応力を健常皮膚および組織が経験する応力より低いレベルに低減させることができる。創傷付近の外因性および/または内因性応力の負荷軽減は、瘢痕、肥厚性瘢痕またはケロイドの形成を寛解させることができる。
【0040】
細胞外部の機械的環境は、該細胞内部の生物学的反応を誘発し、細胞挙動を変化させ得る。細胞は、細胞形質膜中の内在性膜タンパク質であるインテグリン、および細胞内経路を用いて機械的環境の変化を感知し、それらの変化に反応することができる。それらの細胞内経路は、細胞膜に付いている受容体、および機械的な力を感知することができる細胞膜によって開始される。例えば、機械的な力は、サイトカイン、ケモカイン、成長因子、および炎症反応を増加させるまたは誘発することができる他の生物活性化合物の分泌を誘導し得る。かかる分泌は、それらを分泌する細胞内で作用することがあり(イントラクリン)、それらを分泌する細胞に対して作用することがあり(オートクリン)、それらを分泌する細胞の周囲の細胞に対して作用することがあり(パラクリン)、または分泌点から離れた場所で作用することがある(エンドクリン)。イントラクリン干渉は、細胞シグナル伝達を改変し得、その結果として、創傷に対する細胞の動員、創傷における細胞の増殖、および創傷における細胞死をはじめとする細胞挙動および生物学を改変し得る。加えて、細胞外マトリックスに影響を及ぼし得る。
【0041】
上で述べたように、創傷治癒過程は、3期で特徴付けることができる:早期炎症相、増殖相、および再構築。炎症相は、損傷直後に発生し、概して約2日から1週間続く。血液凝固が起こって失血を停止させ、創傷から破壊片、細菌および傷害組織を除去することができる細胞を誘引する因子が放出される。加えて、創傷治癒の増殖相を開始させる因子が放出される。約4日から数週間続く増殖相において、線維芽細胞が成長し、コラーゲンおよびプロテオグリカンを分泌することによって新たな細胞外マトリックスを作る。増殖相の終了時、線維芽細胞はさらに創傷と接触するように作用し得る。再構築相では、ランダムに配向したコラーゲンが皮膚の割線に沿って組織化され、架橋される。もはや必要のない細胞は、アポトーシスを被る。再構築相は、損傷後何週間も、または何か月も、または無期限に継続することがある。瘢痕は、典型的には損傷約6〜8週間後に健常皮膚の破断強度の約75〜80%に達する。一般に、瘢痕は、典型的に三角形の断面を有する。すなわち、瘢痕は、通常、皮膚表面付近(すなわち、角質層および表皮)では体積が最小であり、より深い真皮層に進行するにつれて体積が増加する。
【0042】
創傷治癒過程に共通の起こり得る転帰が3つある。第一に、正常瘢痕を生じさせる結果となり得る。第二に、肥厚性瘢痕またはケロイドの形成などの瘢痕形成の病的増加を生じさせる結果となり得る。第三に、創傷が完全に治癒できず、慢性創傷または潰瘍になる。本明細書に記載するデバイス、キットおよび方法は、任意のタイプの瘢痕の形成を寛解させることができる。加えて、ここに記載するデバイス、キットおよび方法は、様々な創傷サイズに、および異なる皮膚厚に適応させることができ、例えば、該デバイスは、身体の異なるエリアでの使用のために構成することができる。加えて、ここに記載するデバイス、キットおよび方法を、任意のタイプ、例えば身体位置、年齢、人種または病態、の皮膚における瘢痕形成の寛解に適応させることができる。
【0043】
いかなる特定の理論にも拘束されることを望まないが、本発明者らは、創傷治癒過程の増殖相の早期に創傷または切開部に対して作用する機械的歪は、細胞アポトーシスを阻害し得、その結果、細胞およびマトリックスの有意な蓄積をもたらし、したがって、瘢痕形成または肥厚性瘢痕の生成を増加させると考えている。マトリックス過剰形成についての肥厚性瘢痕とケロイドとの根源的類似性にかんがみて、本発明者らは、本明細書に記載するデバイスおよび方法は、創傷または切開部に対して作用し得る少なくとも多少の歪を除荷または中和することにより、ケロイドの予防および処置にも有用であると考えている。この引張歪は、外因性歪および/または内因性歪であることがあり、健常無傷皮膚組織において見出される固有引張力からの歪を含むが、これ限定されない。
【0044】
多数の創傷包帯剤は、創傷包帯剤の適用に先立ち除去する裏当て、接着ライナーおよび/またはパッケージを有する。多くの既存包帯剤は、配向させづらいおよび適用しづらいことがあり、ならびにそれら自体が折れ曲がり、くっつく傾向を有することがある。
【0045】
本明細書に記載するデバイス、キットおよび方法は、限定ではないが、一定の皮膚部位のまたはその付近の、すなわち、被験体の皮膚の創傷または処置部位のまたは該部位に隣接した皮膚組織の表皮およびより深層に制御可能に応力負荷または歪負荷し、それによりその皮膚部位の引張または圧縮応力を低減させることによる創傷部位での瘢痕形成の寛解を含めて、一定の皮膚部位の皮膚を処置することができる(「皮膚処置デバイス」)。前記皮膚部位での応力を健常皮膚および組織が経験するレベルより下のレベルに低減させることができる。周囲組織に一方向、二方向またはそれ以上の方向の応力または歪をかけて、前記皮膚部位に対する一方向、二方向またはそれ以上の方向の内因性または外因性応力を低減させることができる。したがって、本明細書に記載のデバイスおよび方法は、皮膚および/または創傷ならびに周囲組織が経験する応力を低減させて被験体を処置することができる。前記デバイスは、創傷披裂の発生の予防または低減を助長することもできる。
【0046】
本明細書に記載するデバイス、キットおよび方法は、包帯剤用のパッケージおよび/またはアプリケータを提供することができる。1つの変形形態によると、前記パッケージおよび/またはアプリケータは、包帯剤の迅速なまたは容易な準備および/または適用をもたらすように構成されている。本明細書における幾つかの実施例は、包帯剤に予備歪を負荷する引張デバイスとしても作用するパッケージに具体的に言及するが、適用に先立ち予備歪負荷および/または歪負荷されない他の包帯剤を1つ以上の変形形態または実施形態にしたがって提供することできる。前記パッケージは、該パッケージの1つ以上の要素を使用して包帯剤を被験体の皮膚に配置するおよび/または適用する場合、アプリケータとしても動作することができる。
【0047】
本明細書に記載するデバイスキットおよび方法は、包帯剤の準備および/または適用のためのものであり得る。かかる準備としては、例えば、適用前の接着ライナーの除去、包帯剤への歪負荷もしくは張力負荷、適用のための包帯剤の配向および/または包帯剤の一部分への医薬品または他の材料の適用を挙げることができるが、これらに限定されない。
【0048】
裏当て、接着ライナーもしくは剥離ライナー、および/または他のパッケージは、可撓性創傷包帯剤に何らかの構造的安定性をもたらすことができる。しかし、除去されたとき、その可撓性創傷包帯剤は、折り曲がることがあり、それ自体にもしくは使用者にくっつくことがあり、または創傷上の違う位置どりを困難にすることがあるので、多少使いにくい。また、ライナーを引くまたは取り除く動作、および患者に包帯剤を再配向させる動作は、折れ曲がる傾向またははためく傾向を増加させるだろう。さらに、接着材除去中およびその後の再配向中、包帯剤が折れ曲がり、はためくので、使用者は、創傷部位に適用すべき該デバイスの一部分の無菌性を損なう有意な可能性を有する。
【0049】
別の変形形態によると、パッケージまたはアプリケータは、包帯剤を準備した後、および包帯剤を被験体に適用しているときに、その包帯剤を支持するように構成されている。幾つかの変形形態によると、裏当てが、接着ライナーを剥離するときおよび/または剥離した後の包帯剤の構造的支持または安定性をもたらす。幾つかの変形形態によると、包帯剤およびパッケージは、創傷に面する位置に予備配向されるように、すなわち、創傷デバイスを適用のために準備するときおよびした後の即時適用用に、構成されている。幾つかの変形形態によると、前記包装アプリケータは、被験体の皮膚に前記デバイスを配向させるおよび/または適用するために片手で使用されるように構成されている。
【0050】
幾つかの変形形態に従って、前記包装包帯剤担体、支持体、ベース引張デバイスまたはアプリケータ引張デバイスおよび/またはアプリケータは、包帯剤を皮膚に適用した後、適用された包帯剤をそのパッケージおよび/またはアプリケータから分離するための剥離メカニズムを提供する。1つの変形形態によると、例えば、全文そのまま参照により本明細書に援用されている2011年7月17日出願の米国特許仮出願第61/512,340号に示されているように、包帯剤に予歪負荷し、それを包帯剤担体、支持体、ベース引張デバイスまたはアプリケータに連結させることができる。本明細書に記載する1種以上の包帯剤剥離を包帯剤担体、支持体、ベース引張デバイスまたはアプリケータに関して用いることができる。
【0051】
幾つかのさらなる変形形態では、パッケージまたはアプリケータを開くことにより、包帯剤または包帯剤の1つ以上の接着領域をライナーから剥離する、すなわち分離することができる。幾つかの変形形態に従って、カバーと包帯剤に除去可能に付着されているベースとを有するブック型パッケージを提供する。カバーを開くとまたは開くにつれて、ライナーを前記包帯剤の接着材から手作業でまたは自動的に剥離することができる。複数の変形形態によると、ライナーはカバーに付着されており、そのカバーを持ち上げるまたは開くと、包帯剤の接着側部を露出させることとなる。ライナーを除去している間、および/または包帯剤を被験体の皮膚に適用している間、その包帯剤を構造的に支持するように前記ベースを構成することができる。
【0052】
幾つかの変形形態によると、前記パッケージ、引張デバイス、包帯剤担体、支持体、ベースまたはアプリケータは、包帯剤を皮膚に適用する際に創傷、切開位置または他の位置を見えるようにすることができる開口部、窓、または透明もしくは半透明部分をさらに含むことがある。幾つかの変形形態によると、前記窓は、創傷と包帯剤の縁部の間に最適なもしくは望ましい距離が存在するように、および/または包帯剤が皮膚応力の負荷軽減に最適な位置に存在するように、包帯剤の適用をガイドすることができる。
【0053】
幾つかの変形形態によると、前記アプリケータ、引張デバイス、パッケージまたは担体、支持体、またはベースは、様々な身体位置または体輪郭に適用するときに包帯剤の付形を可能にするような様々なまたは可変的な可撓性をもたらすことができる。
【0054】
幾つかの変形形態によると、パッケージまたはアプリケータは、より硬質であり、または少なくとも第一の方向では包帯剤の支えとなるのに十分な柱強度をもたらすが、被験体の湾曲したまたは造形された皮膚表面へのより合致した適用に備えるために、または包帯剤を適用する場合に包帯剤の湾曲または付形を可能にするために、少なくとも第二の方向では可撓性が相対的に大きく、硬質が相対的に小さい。前記第一および第二の方向は、互いに直交していることもあり、またはしていないこともある。幾つかの変形形態によると、パッケージ、アプリケータ、引張デバイスまたは包帯剤担体、支持体またはベースは、十分に硬質でありまたは包帯剤の支えになり、その上、包帯剤の付形を可能にする。幾つかの変形形態によると、ベースおよび/またはカバーを備えていることがある前記担体または支持体は、適用中に包帯剤を十分に支持しながら、パッケージ/アプリケータおよび/または包帯剤の付形を可能にするために、可撓性をもたらす隣接セグメントに柔軟に連結された相対的に硬質の材料のセグメントを含むことがある。幾つかの変形形態によると、セグメントは、可撓性材料、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)材料、または接着材とより薄いより可撓性の基板との複合材によって、隣接セグメントに連結される。あるいは、切り抜き、スロット、溝、刻み目付与部もしくは他の開口部を有する基板、または位置によって基板厚に変動がある基板を製造することにより、セグメントを構造部材として形成することができる。
【0055】
前記パッケージ、アプリケータ、引張デバイスまたは包帯剤担体は、支持体の平面に直交する1つの方向での可撓性をもたらす一方で、該支持体の平面に直交する別の方向での可撓性を制限する要素または機構を有することがある。幾つかの変形形態によると、前記可撓性の要素は、デバイスに歪が負荷されているときには可撓性を制限し、デバイスを皮膚に適用しているときには可撓性にさせることができる。各々の要素が1つ以上の他の要素とは異なる方向での屈曲を可能にし得る。可撓性の要素は、直線状であることもあり、所望の適用または配置位置に応じて付形されていることもある。
【0056】
複数の幾つかの変形形態によると、可撓性の要素は、使用者が包帯剤を歪ませた構成で維持できるように十分に支持する支持要素と兼備される。複数の変形形態によると、歪が負荷された包帯剤を歪ませた構成で維持するための1つ以上の要素、例えば、包帯剤が被験体に適用され、担体、支持体、ベース引張デバイスまたはアプリケータから剥離されるまで該包帯剤を歪ませた構成で固定する固定要素を備えさせることができる。例えば、包帯剤への歪負荷後、該包帯剤を、包帯剤、支持体、ベース引張デバイスもしくはアプリケータの1つ以上の要素または包帯剤アセンブリに、該担体、支持体、ベース引張デバイスもしくはアプリケータまたはアセンブリから剥離されるまで、接着または付着させることができる。
【0057】
幾つかの変形形態によると、前記アプリケータは、さらに、例えば、デバイスを適用している間またはした後に支持構造体を使用して圧縮力をかけさせることにより、出血の低減に役立てるために使用することができる。出血の低減に役立てるために、1つ以上の止血剤または凝固性薬剤を包帯剤に適用すること、または包帯剤と一体化することができる。可能性のある薬剤としては、キトサン、カルシウム負荷ゼオライト、微線維性コラーゲン、セルロース、無水硫酸アルミニウム、硝酸銀、カリウムミョウバン、酸化チタン、フィブリノゲン、エピネフリン、アルギン酸カルシウム、ポリ−N−アセチルグルコサミン、トロンビン、凝固因子(単数または複数)(例えば、II、VII、VII、X、XIII、フォン・ヴィルブランド因子)、凝血原(例えば、没食子酸プロピル)、抗線溶薬(例えば、イプシロンアミノカプロン酸)およびこれらに類するものが挙げられる。幾つかの変形形態では、前記薬剤を凍結乾燥させ、包帯剤に組み込み、血液または他の流体との接触により活性化することができる。幾つかのさらなる変形形態では、包帯剤を被験体に対して使用する前に、活性化薬剤を該包帯剤または処置部位に適用することができる。さらに他の実施例では、包帯剤の適用前に、または包帯剤をカテーテルもしくはチューブによって適用した後に、止血剤を創傷に別途かつ直接適用することができる。前記デバイスは、創傷治癒過程の何らかの態様の助長に有用であり得る1つ以上の他の活性薬剤も含むことがある。例えば、前記活性薬剤は、医薬化合物、タンパク質(例えば、成長因子)、ビタミン(例えば、ビタミンE)、またはこれらの組み合わせであり得る。かかる医薬品のさらなる例としては、様々な抗生物質(セファロスポリン、バシトラシン(bactitracin)、硫酸ポリミキシンB(polyxyxin B sulfate)、ネオマイシン、ポリスポリンを挙げることができるが、これらに限定されない)、消毒薬(例えば、ヨウ素溶液、スルファジアジン銀、クロルヘキシジン)、抗真菌薬(例えば、ナイスタチン)、抗増殖薬(シロシムス、タクロリムス、ゾタロリムス、ビオリムス、パクリタキセル)、成長因子(例えば、VEGF)および他の処置薬(例えば、ボツリヌス中毒毒素)を挙げることができるが、これらに限定されない。もちろん、前記デバイスは、1つより多くの医薬品または薬剤を含むことができ、および前記デバイスは、1つ以上の医薬品または薬剤を送達することができる。
【0058】
1つの変形形態によると、前記アプリケータおよびまたはパッケージは、操作が容易であるために、包帯剤の形態を維持するために実質的に支持性または硬質であり得る。1つの変形形態によると、前記アプリケータは、無菌適用および/または片手で適用することができるように包帯剤より十分広くおよび/または長くあり得、あるいは十分大きい面積を有することがある。複数の変形形態によると、包帯剤用の支持構造体を備えさせる。1つの変形形態によると、支持構造体としてマージンを、包帯剤または包帯剤接着材と該支持構造体の1つ以上の縁部との間に設ける。かかるマージンは、使用者の不注意な接着材との接触のより大きな尤度を伴うまたは生じさせることなく、包帯剤またはその担体、ベースまたは支持体を把持または操作するための支持縁部またはエリアを提供する。
【0059】
幾つかの変形形態に従って、前記パッケージまたはアプリケータを使用して適用前の包帯剤に歪を負荷して、瘢痕またはケロイド形成を寛解するために構成された包帯剤を提供することもできる。
【0060】
皮膚または創傷部位での瘢痕および/またはケロイドの形成を寛解させるために使用することができるデバイスをここに記載する。前記瘢痕は、任意のタイプの瘢痕、例えば、正常瘢痕、肥厚性瘢痕などであり得る。一般に、創傷付近の皮膚表面に除去可能に固定されるようにデバイスを構成することができる。前記デバイスは、皮膚または創傷を内因性応力および/または外因性応力から防護することができる。幾つかの変形形態によると、前記デバイス、例えば、皮膚の弾性特性などを改善するデバイスなどは、皮膚または創傷に対する外因性応力に影響を及ぼすことなく、内因性応力から皮膚または創傷を防護することができる。他の変形形態では、前記デバイスは、創傷に対する内因性応力に影響を及ぼすことなく外因性応力から皮膚または創傷を防護することができる。かかる変形形態は、筋系および周囲皮膚または創傷組織が、例えばボツリヌス毒素またはこれらに類するものの使用により、麻痺してしまっている状況を含むことがある。さらなる他の変形形態では、前記デバイスは、内因性応力と外因性応力両方から皮膚または創傷を防護する。
【0061】
本明細書に記載するデバイスまたは包帯剤は、限定ではないが、一定の皮膚部位のまたはその付近の皮膚組織の表皮およびより深層に制御可能に応力負荷または歪負荷し、それによりその皮膚部位の引張または圧縮応力を低減させることによる創傷部位での瘢痕形成の寛解を含めて、一定の皮膚部位の皮膚を処置することができる。前記皮膚部位での応力を、健常皮膚および組織が経験するレベルより下のレベルに低減させることができる。周囲組織に一、二または三方向の応力または歪をかけて、前記皮膚部位に対する一、二または三方向の内因性または外因性応力を低減させることができる。前記包帯剤の物理的特徴および/または前記包帯剤を適用する方法を、切開部位への歪の印加から皮膚剥離または張力水疱形成(tension blistering)速度に耐えるまたはその速度を低下させるように、さらに構成することもできる。例えば、皮膚表面に適用したときの接着領域の伸展は、その接着領域の下の組織密度を増加させる結果となり得る。これは、その接着領域の緩和の結果として生ずる、その接着領域に直接付着している皮膚組織の概ね平面、接線または平行圧縮の結果であり得る。幾つかの実施例では、この組織圧縮は、包帯の一端を皮膚に接着し、その後、創傷を横に渡して張力を負荷するまたは引き寄せた後、他端をその創傷の反対側に付着させる包帯「ストラッピング」とは対照的に、接着材と直接接触している皮膚の組織剥離および/または水疱形成の危険度を低下させることができる。包帯「ストラッピング」は、適用中に包帯内に張力を生じさせるが、同時に、最初の接着部位に対して相対的に高い組織歪を生じさせ得る。その後、この高い組織歪は、包帯を皮膚の第二の接着部位に付着させると高いピーク応力が包帯下の皮膚に沿って再配分されるので減少する。対照的に、予備歪負荷包帯を皮膚に適用すると、接着領域が所望の位置に適用されるので、あったとしてもわずかな歪しか皮膚に伝達されないまたは生成されないだろう。しかし、予備歪負荷包帯を緩和させると、皮膚の歪(またはピーク歪)は増加されるだろう。したがって、予備歪負荷包帯を用いると、適用手順中の一時的な高い組織歪を避けるまたは別様に低減させることができる。しかし、他の変形形態では、包帯剤をストラッピングにより、または予備歪負荷とストラッピングの併用により、皮膚に適用することもできる。
【0062】
前記包帯剤は、弾性部材、例えば、弾性材料のシートを含むことがある。前記包帯剤の弾性材料は、単一の材料層を含むこともあり、または同じもしくは異なる材料の多数の層を含むこともある。前記材料は、固体、フォーム、格子または織形状をはじめとする任意の様々な形状を有することができる。前記弾性材料は、生体適合性ポリマー、例えば、シリコーン、ポリウレタン、TPE(熱可塑性エラストマー)、合成ゴム、またはコポリエステル材料であり得る。所望の回復性歪を達成するためにおよび経時的な包帯剤の望ましくないクリープ変形量を防止するために十分な耐荷重性を有する包帯剤を提供するために、ポリマーシートの厚さを選択することができる。幾つかの変形形態では、包帯剤全域での厚みは均一でなく、例えば、包帯剤全域での厚みを変動させて、選択された配向および/または位置で剛性、耐荷重性または回復歪を変化させることができる。例示的包帯剤の弾性材料は、約50マイクロメートルから1mm以上、約100マイクロメートルから約500マイクロメートル、約120マイクロメートルから約300マイクロメートル、または幾つかの変形形態では約200マイクロメートルから約260マイクロメートルの範囲の厚さを有し得る。例示的包帯剤は、衣類または対象に不注意にブラシをかけたときの不注意な持ち上がりによる皮膚分離の危険をあまり呈さないであろう約500マイクロメートル以下、400マイクロメートル以下または300マイクロメートル以下の縁厚を有する。幾つかの変形形態において、前記包帯剤を縁部付近で先細にして、厚さを低減させる。先細縁部は、包帯剤の接着材縁部に隣接する皮膚組織に作用するピーク引張力を改善することもできる。これは、皮膚水疱形成または他の張力関連皮膚外傷の危険を低減させることがあり、低減させないこともある。他の変形形態では、前記包帯剤の縁部は、該包帯剤の中央部より厚いことがある。幾つかの形状では、より厚い包帯剤縁部が、均一な厚さの包帯剤と比較して、該包帯剤縁部付近に作用するピーク引張力の位置の相対的内方シフトをもたらし得ると仮定される。前記弾性材料は、60%の工学歪でmmあたり少なくとも0.35ニュートンの幅あたりの荷重、または45%の工学歪でmmあたり少なくとも0.25ニュートンの幅あたりの荷重を有し得る。前記弾性材料は、約45%から60%の工学歪でmmあたり約2ニュートン以下、約45〜60%の工学歪でmmあたり約1ニュートン、約45%から60%の工学歪でmmあたり約0.7ニュートン以下、約45%から60%の工学歪でmmあたり約0.5ニュートン以下の幅あたりの荷重を有し得る。前記システム弾性材料は、0%から60%の工学歪で減少しない幅あたりの荷重、0%から60%の工学歪で線形に増加する幅あたりの荷重プロット、または0%から60%の工学歪で凸状でない幅あたりの荷重プロットを有し得る。前記弾性材料は、約20%から30%の工学歪に歪負荷し、表面に付着させたとき、少なくとも8時間、200kPaから約500kPaの範囲の実施的に一定した応力を維持するように構成された接着材を含むことがある。前記弾性材料は、約20%から30%の工学歪に歪負荷し、表面に付着させたとき、少なくとも8時間、200kPaから約400kPaの範囲の実施的に一定した応力を維持するように構成された接着材を含むことがある。前記実質的に一定した応力は、少なくとも8時間にわたって10%未満しか変動しないこともあり、または少なくとも8時間にわたって5%未満しか変動しないこともある。
【0063】
図示する包帯剤は、約160mmから約60mmの長さおよび/または幅での概ね長方形の形状を有し得るが、他の変形形態での包帯剤は、任意の様々な長さおよび幅を有することができ、任意の様々な他の形を含むことができる。また、前記包帯剤の角は、例えば、角ばっていることもあり、または丸い形であることもある。例示的包帯剤の長さおよび/または幅は、約5mmから約1メートル以上、幾つかの変形形態では約20mmから約500mm、および他の変形形態では約30mmから約50mm、およびさらなる他の変形形態では約50mmから約100mmの範囲であり得る。幾つかの変形形態において、包帯剤の最小寸法(例えば、厚さ)を除いて、包帯剤の最大寸法(例えば、その長さ)のその最大寸法に直交する寸法(例えば、幅)に対する比は、約1:3、約1:2、約1:1、約2:1、約3:1、約4:1 約5:1、約6:1、約7:1、約8:1、約9:1または約10:1以上の範囲であり得る。幾つかの変形形態において、使用している包帯剤の歪軸を、前記最大寸法または前記最大寸法に対する直交寸法を基準にして配向させることができる。幾つかの変形形態では、前記弾性材料によって皮膚に課せられる最終圧縮応力および歪は、その皮膚の引張応力とその包帯剤の弾性材料の引張応力との動的平衡の結果であり得る。典型的に、前記皮膚部位の皮膚は、いずれの組織がその皮膚部位から切除されていようと、いなかろうと、切開部位を伸展する固有張力を含む。前記弾性材料および前記接着領域を、一定の皮膚位置に適用して、包帯剤を特定の張力度まで伸展させ、その後、切開部位に付着させたときにその包帯剤の引張応力が、その切開部位に伝達されてその包帯剤の直ぐ下の組織をその皮膚表面に対する接線軸に沿って圧縮し、その皮膚位置に課せられる応力および歪が、その皮膚位置の弾性材料および/または外面に対して同じく概ね正接または平面である正味のもしくは結果としての配向または軸と、その包帯剤の引張応力の配向または軸に対して同様の軸を有するように、構成することができる。前記包帯剤の張力は、その包帯剤に隣接する皮膚の増加された張力との平衡を維持する張力レベルに緩和することとなる。前記皮膚位置への包帯剤の適用は、包帯剤自体に重ならないまたは巻きつかない包帯剤の配置、例えば、包帯剤の隣接領域だけが相互接続しており、その包帯剤の非隣接領域は相互接続していない配置を含み得る。皮膚に課せられる応力および歪の実際の量は、例えば、個々の人、皮膚位置、皮膚層(例えば、表皮、真皮、または基礎結合組織)の厚さもしくは様々な機械的特性、および/または既存の瘢痕形成度に依存して変わり得る。幾つかのさらなる変形形態では、特定の身体位置、例えば頭皮、額、頬、首、上背、下背、腹部、上胴(鳩尾(breast folds)を含むが、これに限定されない)、肩、上腕、前腕、手掌部、手背、指、大腿、下肢、足背または足底、および/または足指での使用のために創傷処置包帯剤を選択または構成することができる。該当する場合、一部の身体領域、例えば腕および肢、を前、後、内側、側方、近位および/または遠位領域へとさらに線引きすることができる。
【0064】
皮膚に約10%から約60%以上、他の形状では約15%から約50%、およびさらに他の形状では約20%から約30%または約40%の範囲の応力を課すように包帯剤を構成することができる。望ましい皮膚歪度を達成するために、約20%から約80%以上、あるときは約30%から約60%、および他のときは約40%から約50%または60%の範囲の弾性引張歪を被るように包帯剤を構成することができる。前記包帯剤は、シリコーン、スチレンブロックコポリマー、天然ゴム、フルオロエラストマー、パーフルオロエラストマー、ポリエーテルブロックアミド、熱可塑性エラストマー、熱可塑性ポリウレタン、ポリイソプレン、ポリブタジエンおよびこれらに類するものをはじめとする(しかしこれらに限定されない)任意の様々な弾性材料を含むことができる。前記例示的包帯剤の材料は、約20から約90、約30から約80、約50から約80の範囲のショアーA押込硬度計を有し得る。例示的包帯剤をNUSIL TECHNOLOGY LLC(カリフォルニア州カーピンテリア)によるMED 82−5010−05で作った。適する材料の他の例は、前に全文そのまま参照により本明細書に援用した米国特許出願第11/888,978号に記載されている。
【0065】
前記包帯剤を一定の皮膚位置に適用し、少なくとも部分的にその基礎形状に回復させるとき、該包帯剤における歪の回復レベルまたは平衡レベルは、約4%から約60%以上、他の形状では約15%から約50%、およびさらに他の形状では約20%から約30%または40%の範囲であり得る。回復前に包帯剤にかけた初期工学引張歪と結果として生じた皮膚の工学圧縮歪の間の比は、皮膚タイプおよび位置に依存して変わり得るが、幾つかの実施例では約2:1であり得る。他の実施例では、前記比は、約4:1から約5:4、約3:1から約5:3、または約5:2から約2:1の範囲であり得る。再現性のある測定を助長するために、身体または身体部分の基準位置、例えば解剖学的位置に関してこれらの皮膚歪特性を判定することができる。個々の歪度を工学歪または真歪いずれかとして特徴づけることができるが、他のタイプの歪に基づいて計算または他のタイプの歪から換算してもよく、またはしなくてもよい(例えば、前記歪は45%工学歪に基づくものであり得、それを真歪に換算する)。
【0066】
幾つかのさらなる変形形態によると、前記弾性材料の1つ以上の特性は、該材料の応力/歪曲線の様々な特徴に対応し得る。例えば、前記包帯剤の1つの特定の実施例についての工学および真応力/歪曲線は、約60%工学歪で約1.2MPaの工学応力を呈示する材料を含むが、他の実施例での工学歪は、約900KPaから約3.5MPa、約1MPaから約2.2MPa、約1MPaから約2MPa、約1.1MPaから約1.8MPa、約1.1MPaから約1.5MPa、約1.2MPaから約1.4MPaの範囲であり得る。前記包帯剤から応力の負荷を軽減するまたは応力を軽減すると、前記材料は、約40%工学歪で約380KPaの工学応力を有する材料を構成することができるが、他の実施例では、約40%歪への前記材料の負荷軽減中の工学応力は、約300KPaから約700KPa、約325KPaから約600KPa、約350KPaから約500KPa、または約375KPaから約425KPaの範囲であり得る。前記材料を約30%の工学歪に負荷軽減すると、該材料は、約300KPaの工学歪を呈示するが、他の実施例では、前記材料を約30%歪に負荷軽減したときの工学歪は、約250KPaから約500KPa、約275KPaから約450KPa、約300KPaから約400KPa、または約325KPaから約375KPaの範囲であり得る。約20%の工学歪に負荷軽減すると、前記材料は、約100KPaの工学応力を有し得るが、他の実施例では、約20%での工学応力の負荷軽減は、約50KPaから約200KPa、約75KPaから約150KPa、または約100KPaから約125KPaの範囲であり得る。一部の実施例では、上記の各々の指定工学歪レベルで特定の範囲またはレベルの工学応力を少なくとも達成するように前記材料を構成することができるが、他の実施例では、より低い最大工学歪レベル、例えば約30%または約40%以下のための材料を構成することができる。
【0067】
一部の実施例において、前記応力/歪曲線の一定の部分は、特定の形態を有する。例えば、特定の最大歪レベルについての負荷曲線は、対応する真応力/歪曲線に対して概ね線形であり得る。本明細書に記載する包帯剤を用いる1つの実施例では、約45%の真歪まで、負荷曲線は、概ね線形形状を有した。他の実施例での形状は、負荷曲線の一部分に沿ってのみ線形であることもあり、または負荷曲線全体に沿って曲線を描くこともある。前記負荷曲線が非線形である場合、その負荷曲線は、凸状であることもあり、凹状であることもあり、または両方であることもある。また、一部の実施例では、負荷曲線の接線(すなわち、2つの三角形の間の線)も一般に共直線性であり得る。
【0068】
幾つかの変形形態によると、前記弾性材料は、少なくとも約1MPa、約1.5MPa、約2MPa、約2.5MPa、約3MPa、約3.5MPa、約4MPa、約5MPa、約6MPa、約7MPa、約8MPa、約9MPaまたは少なくとも約10MPa以上の弾性率Eを有する材料を含む。前記材料の弾性率Eは、約10MPa、約9MPa、約8MPa、約7MPa、約6MPa、または約5MPa、または約4MPa以下であり得る。
【0069】
上記の一定の歪レベルでの絶対応力レベルに加えて、該材料は、a)負荷中に特定の歪を達成するための応力とb)負荷軽減中の同じ歪での応力との比を基準にして特徴づけることもできる。例えば、前記材料は、20%、30%および40%歪レベルの各々で少なくとも4:1から約3:2の比を有し得るが、他の実施例での材料は、20%で、30%で、もしくは40%歪レベルのみでこれらの比を呈示することもあり、または20%と30%両方で呈示するが40%では呈示しないことがあり、または30%と40%の両方で呈示するが、20%では呈示しないことがある。他の実施例では、前記歪レベルの1つ、幾つかまたはすべてにおける比が、約3:1から約2:1、または約5:2から約2:1の範囲であり得る。
【0070】
幾つかの実施例では、前記包帯剤の弾性材料を試験条件下、一定した歪で安定した応力レベルを達成するように構成することができ、例えば、前記材料は、特定の期間にわたって、特定の歪レベルで限定された応力緩和量を呈示する。前記期間は、少なくとも約8時間、約12時間、約18時間、約24時間、約36時間、約48時間、約72時間、約4日間、約5日間、約6日間または約1週間以上であり得る。前記歪レベルは、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%または約80%以上であり得る。様々な時間曲線での前記例示的包帯剤の応力を、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間または約8時間以上の期間にわたって顕著な偏差なしに約30%の工学歪で約300KPaの工学応力を維持するように構成することができる。その10%歪、20%歪および40%歪での応力は、より低いこともあり、またはより高いこともある。
【0071】
幾つかの変形形態では、前記弾性材料または前記包帯剤を試験条件下、特定の期間にわたって一定した歪で保持したときに特定の最小応力レベルを維持するように構成することができる。皮膚に対する応力および歪を経時的に維持する裏当て材料の能力を評定するための実施例では、各裏当て材料に毎秒100マイクロメートルの速度で60%まで引張歪を負荷して10分間保持し、その後、毎秒100マイクロメートルで30%の歪まで降下させて9時間保持しながら工学歪を測定した。例えば、例示的包帯剤は、30%の工学歪で約350KPaの工学応力レベルを維持することができる。幾つかの他の実施例での最小応力レベルは、約100KPa、約120KPa、約140KPa、約160KPa、約180KPa、約200KPa、約220KPa、約240KPa、約260KPa、約280KPa、約300KPa、約320KPa、約340KPa、約360KPa、約380KPa、約400KPa、約420KPa、約440KPa、約460KPa、約480KPa、約500KPa、約600KPa、約700KPa、約800KPa、約900KPaまたは約1000KPa以上であり得る。前記一定した歪レベルは、他の形状では異なり、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%または約80%のレベルであり得る。前記包帯剤が応力レベルを維持することができる期間は、少なくとも約2000秒、約3000秒、約4000秒、約5000秒、約6000秒、約7000秒、約8000秒、約9000秒、約10000秒、約20000秒、約30000秒、約40000秒、約50000秒、約60000秒、約70000秒、約24時間、約36時間、約48時間、約72時間、約4日、約5日、約6日、約7日、約10日、約2週間、約1ヶ月以上であり得る。幾つかの変形形態において、前記包帯剤、前記弾性材料および/または前記接着材料は、皮膚表面または試験表面に塗布したとき、特定の期間にわたって歪または応力レベルの約15%未満の変化を呈示するように構成されている。他の実施例において、その変化度は、約12%、約10%、約8%、約6%、約5%、約4%、約3%または約2%未満であり得る。前記応力および歪は、工学応力もしくは歪であることもあり、および/または真応力もしくは歪であることもある。
【0072】
前記使用接着剤は、例えば、シリコーン、アクリル、スチレンブロックコポリマー、ビニルエーテル、ニトリルまたは他のPSAのような、加圧活性化接着剤(PSA)であり得る。他の変形形態では、熱または光硬化性接着剤をはじめとする(しかしこれらに限定されない)非感圧接着剤を使用することができる。感圧接着材は、例えば、ポリアクリレート系、ポリイソブチレン系、シリコーン系感圧接着剤、合成ゴム、アクリルおよびポリイソブチレン(PIB)、ヒドロコロイドおよびこれらに類するもので製造することができる。前記接着材のTピール剥離力およびブラントプローブ粘着力は、標準試験法、例えばASTM D1876およびASTM D2979または他の適切な方法によって測定することができる。幾つかの変形形態において、接着材のTピール剥離力またはブラントプローブ粘着試験値は、少なくとも約50mPa/mmの荷重を少なくとも約24時間、約48時間、約72時間、約1週間、約2週間、約3週間または約4週間以上維持するように構成される。他の変形形態において、前記荷重は、特定の期間にわたって少なくとも約75mPa/mm、約100mPa/mm、約125mPa/mm、または少なくとも約150mPa/mmであり得る。接着度(例えば、Tピール剥離力またはブラントプローブ粘着試験値によって測定したとき)は、皮膚または切開部位に課せられる歪の程度に依存して変わり得、幾つかの変形形態においてこれらの期間は、約10%、約20%、約30%、約40%または約50%以上の平均皮膚歪に基づき得る。幾つかの変形形態において、前記接着材は、少なくとも約150kg/m、約160kg/m、約170kg/m、約180kg/m、約190kg/m、約200kg/m、約210kg/m、約220kg/m、約230kg/m、約240kg/m、約250kg/m、約260kg/m、約270kg/m、約280kg/m、約290kg/m、約300kg/m、約310kg/m、約320kg/m、約330kg/m、約340kg/m、約350kg/m、約400kg/m、約450kg/m、または少なくとも約500kg/m以上のTピール剥離力を有し得る。幾つかのさらなる変形形態において、前記Tピール剥離力は、約1000kg/m、約900kg/m、約800kg/m、約700kg/m、約600kg/m、約500kg/m、約400kg/mまたは約300kg/m以下であり得る。前記接着材のブラントプローブ粘着試験値は、少なくとも約0.50kg、約0.55kg、約0.60kg、約0.65kg、約0.70kgまたは約0.75kg以上であり得、かつ約1kg、約0.9kg、約0.8kg、約0.7kgまたは約0.6kg以下であり得る。前記Tピール剥離力およびブラントプローブ粘着力は、標準試験法、例えばASTM D1876およびASTM D2979または他の適切な方法によって測定することができる。前記デバイスの他の特徴および変形形態は、全文そのまま参照により本明細書に援用されている、2007年8月3日出願の米国特許出願第11/888,978号に記載されている。
【0073】
前記剥離ライナーは、不透明材料と透明材料の両方を含む任意の様々な材料を含むことができる。前記剥離ライナーは、マイラーもしくは紙、または前記デバイスの接着材料(単数もしくは複数)への接着力が低減された任意の他の材料を含むことがある。例えば、シリコーン接着材には、フルオロポリマー処理ポリエステルフィルムを使用することができ、アクリル系感圧接着剤には、シリコーン処理ポリエステルもしくはマイラーフィルムまたはシリコーン処理クラフト紙を使用することができる。前記デバイスが多数の別個の接着領域を有する場合、別個の剥離ライナーを各領域に備えさせることができ、または幾つかの領域を同じ剥離ライナーによってカバーすることができる。
【0074】
本明細書におけるデバイスキットまたは方法に使用することができる包帯剤、アプリケータまたは引張デバイスの例は、限定ではないが、2010年8月11日出願の米国特許出願第12/854,859号に提供されているものを挙げることができ、前記出願の開示は、全文そのまま参照により本明細書に援用されている。
【0075】
前記包装アセンブリ、アプリケータおよび/または引張デバイスは、引張構造体と、包帯剤に剥離可能に付着するように構成された第一の付着部分と、該包帯剤に剥離可能に付着するように構成された第二の付着部分とを含むことがあり、この場合、前記第一付着部分と第二付着部分の間に分離力を加えて該第一および第二付着部分に付着された包帯剤に歪を生じさせるように前記引張構造体を構成することができる。包帯剤および包装アセンブリの第一および第二付着部分に剥離可能に付着するように弾性包帯剤を構成することができ、および該弾性包帯剤は付着構造を備えることができ、または該弾性包帯剤を包装デバイス、アプリケータまたは引張部材の付着構造と一体化することができる。前記引張構造体は、アプリケータデバイスとして作用することができ、または使用者による被験体の皮膚への包帯剤の適用を可能にするように前記引張構造体を構成することができる。
【0076】
包装デバイス、包帯剤アセンブリ、包帯剤担体、支持体、ベース、アプリケータ、張力負荷または歪負荷デバイスの付着構造は、アプリケータ、張力または歪負荷デバイスを包帯剤に付着または連結するために使用される任意の構造を備えることができる。包帯剤は、付着機構または構造を有することもあり、有さないこともある。任意のかかる付着機構が、前記パッケージ、アプリケータ包帯剤および/または引張デバイスの任意の付着構造または該付着構造に対応する構造と一体化されているまたはそれらを備えていることがある。
【0077】
幾つかの変形形態において、前記アセンブリは、パッケージ、アプリケータもしくは引張デバイス、該包帯剤アセンブリの他の付着要素または他の部分からの包帯剤の分離、剥離、除去または取り外しを助長するように構成された1つ以上のメカニズムまたは要素を含むことがあり、本明細書に記載の分離デバイスおよび方法が挙げられるがこれらに限定されない。剥離要素または剥離可能付着構造としては、例えば、ポケットおよびタブ、フックおよびループメカニズム、フック、角度つきの棒、付着構造に付随するまたは連結されている旋回、回転、揺動または滑動機構、接着材、除去可能接着材、接着テープまたは他の接着デバイス、釘、引き綱、タオル掛け形状、滑りピン、摩擦ロック、カムロック、真空もしくは吸引デバイス、スナップコネクタ、カーペットタック、プレス嵌め接続または他の接続、レバー、掛け金、係止部材、バネ部材;あるいは付着構造の引裂き、切断または分離を助長する、他のメカニズム、例えばカッターもしくは引き綱、または他の構造もしくは機構;あるいは包帯剤アセンブリのアプリケータ、パッケージもしくは他の部分および/または付着構造、機構、要素もしくは部分からの包帯剤の除去を可能にする、穿孔された要素もしくは別様に切り離せる構造が挙げることができるが、これらに限定されない。それらは、自己剥離型の掛止めまたはバネ部材であり得る。加圧部材を皮膚処置デバイスに適用するとき、アプリケータを除去する前にそれらを作動させることができる。それらを手作業で作動させることができる。
【0078】
述べたように、幾つかの実施形態では、外力で皮膚処置デバイスに歪を付与するための、および/または皮膚処置デバイスに付与された歪を維持するためのパッケージまたはアプリケータ、引張デバイスおよび/または歪負荷デバイスを提供することができる。前記パッケージ、アプリケータまたは引張デバイスを、旋回または回転して包帯剤に張力を負荷するように構成することができる。幾つかの実施例では、単一の所定のもしくは事前に設定された歪または複数の所定のもしくは事前に設定された歪、または所定最大または最小量の歪を付与および/または維持するように前記歪負荷デバイスを構成することができる。包装アセンブリ、アプリケータまたは引張デバイスに関して本明細書に記載する機構を、包帯剤に歪を負荷するために使用されるいずれのデバイスにおいても使用することができる。歪未負荷形状であると記載するパッケージまたはアプリケータ、張力負荷または歪負荷デバイスは、包帯剤が、該パッケージ、該アプリケータ、張力負荷または歪負荷デバイスに付着されているとき、歪が負荷されていないことがあるまたは相対的に低い歪が負荷されていることがある形状である。歪ませた構成であると本明細書に記載するパッケージ、アプリケータ、張力負荷または歪負荷デバイスは、包帯剤が、該パッケージ、アプリケータ、張力負荷または歪負荷デバイスに付着されているとき、または歪未負荷形状に対して、歪が負荷されているまたは相対的に大きい歪が負荷されている被験体の皮膚に適用されるときの形状である。
【0079】
包装デバイス、アプリケータ、引張デバイス、および対応する付着機構を、包帯剤に対して多方向歪または直交方向の追加の歪をもたらすように構成することができる。
【0080】
前記包装デバイス、アプリケータ、引張デバイスおよび/または付着構造プロファイルは、直線状であることもあり、曲線状であることもあり、または別様に変更されていることもある。例えば、デバイスの要素の形を、皮膚処置デバイスが付着されることとなる被験体の身体のエリアの形に従うように構成することができる。包装デバイス、引張デバイス、アプリケータまたはそれらの要素を、皮膚処置デバイスが被験体の皮膚に配置されることとなる特定の身体位置またはプロファイルについての望ましいプロファイルを有する一定のプロファイルを有するように選択するまたは構成することができる。包装デバイス、アプリケータ、引張デバイスまたはそれらの要素を、被験体の身体プロファイルの一部分に厳密に適合するように選択または構成することができる。前記包装デバイス、アプリケータもしくは引張デバイスおよび/またはそれらの要素もしくはセグメントは、付着されている包帯剤の代替の形またはプロファイルを提供するために曲線状、湾曲可能、可撓性、曲げ可能、展性、変形可能、付形可能または移動可能であり得る。それらは、少なくとも一方向に相対的に湾曲していることがあり、湾曲可能、可撓性、展性、曲げ可能、変形可能、付形可能または移動可能であり得るが、別の方向にはより硬質であり得る。
【0081】
様々な係止、掛止め、固定、付着または戻り止めメカニズムを用いて、歪未負荷、部分的歪負荷、歪ませた構成をはじめとする(しかしこれらに限定されない)様々な形状で前記パッケージ、アプリケータまたは引張デバイスを維持することができる。様々な係止、掛止めまたは戻り止めメカニズムを用いて、部分的歪負荷、歪ませた構成をはじめとする(しかしこれらに限定されない)様々な形状で包帯剤を維持することができる。前記パッケージ、アプリケータ、引張デバイス、または包帯剤を歪み負荷位置に係止することにより、所与の包帯剤の所定の歪を達成することができる。歪の所定量とは、処置部位の形および/またはサイズとは無関係である、歪についてのまたは力のレベルについての所定の絶対百分率であり得る。さらなる例として、歪についてのまたは力のレベルについてのこの絶対百分率は、無縫合創傷閉鎖を達成するための最小の歪または力(例えば、処置部位の切開縁の対向配置を達成するための相対歪または相対力)とは無関係であり得る。さらに、創傷閉鎖を達成するために必要な力は、切開縁の対向配置が達成されるまで歪または力の最終レベルが分からないので、所定の歪または力ではない。
【0082】
図1から5Cを参照して、包帯剤および包装アセンブリ100の変形形態を図解する。包装アセンブリ100は、ブック型アプリケータおよび/または引張デバイス120、包帯剤アセンブリ110を含み、該包帯剤アセンブリ110は、包帯剤130と、該アプリケータおよび/または引張デバイス120から該包帯剤130を剥離するように構成された剥離部150とを備えている。
【0083】
前記包帯剤130は、第一の表面135a上に皮膚接着剤の層135を含む1つ以上の接着領域を伴う弾性シート131を含む。使用する接着剤は、例えば、適する加圧活性化接着剤(PSA)または非感圧接着剤であり得る。
【0084】
包装アセンブリ100、アプリケータもしくは引張デバイス120および/または包帯剤アセンブリ110を、包帯剤130に予備歪を負荷するように、および/または予備歪が負荷された包帯剤130の被験体の皮膚への移行を可能にするように構成することができる。アプリケータおよび/または引張デバイス120はまた、包帯剤130の接着部分の被験体の皮膚および/または創傷部位への適便な無菌移行をもたらすことができる。
【0085】
デバイス120は、カバー121およびベース122を含む。包帯剤アセンブリ110は、包帯剤担体または支持体として動作することができるデバイス120に移動可能に連結または係留されている。カバー121は、概ね平面であり得、および側部123および124を備えていることがあり、これらの側部123および124は、その長さに沿って対応する縁部123a、124a、および対向する端部に縁部121aを有する。包帯剤担体またはベース122は、概ね平面であり得、および側部125および126を備えていることがあり、これらの側部125および126は、その長さに沿って対応する縁部125a、126a、および対向する端部に縁部122aを有する。
【0086】
幾つかの変形形態によると、変形形態に関して本明細書に記載するように被験体に適用するまで付着包帯剤を支持するために、十分に強靭もしくは硬質であるようにまたは付着包帯剤に比べて低い可撓性であるように、カバーおよび/もしくはベース121、122またはそれらの要素もしくはセグメントを造ることができる。かかる材料は、例えば、プラスチック、例えばポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン(PTFEもしくはTEFLON(登録商標))、LDPE、高密度ポリエチレン(HDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、ポリビニルクロリド(PVC)またはアクリル、ナイロンまたは板紙を含み得る。前記要素またはセグメントは、板紙層間に可撓性材料、例えばシリコーン、ポリウレタン、LDPEまたはゴム材料、の層を有する無地漂白サルフェート板紙などの、材料のラミネートであり得る。前記材料は、例えば延性アルミニウムまたはステンレス鋼のような金属であってもよい。前記材料は、箔、リボン、ワイヤーまたは他の形態を含むことがある。
【0087】
カバー121およびベース122は、側部123、125で移動可能に、蝶番式にまたは旋回可能に連結されている。例えば、カバーおよびベース各々にシリコーン、ポリウレタン、低密度ポリエチレンまたはゴム材料などの材料の層をのり付けして、側部123、125でそれらを互いに柔軟に付着させることができる。代替デバイスおよび方法を用いて、カバー121とベース122を連結させてもよい。例えば、様々な複合構造またはラミネートを使用することができる。また、ある選択された領域では可撓性をもたらし他の領域では硬性をもたらす、または第一の方向に相対的もしくは絶対的可撓性をもたらすと共に該第一の方向に対して横向きであり得る第二の方向に相対的もしくは絶対的硬性をもたらす単一の基板から、デバイスを造ることができる。
図1から5Cに描写されているカバー121および122は、一般に同じサイズおよび形を有するが、他の実施例では、カバー121とベース122が異なるサイズおよび/または形であることもある。カバー121および/またはベース122は、曲げ可能、折り曲げ可能、湾曲可能、可撓性、展性または付形可能であり得、それにより様々な形または湾曲を有する位置への相対的により均一な配置が可能になる。例えば、図解されているカバーおよびベース121、122は、隣接セグメントに対して曲げ可能または移動可能である長さに沿ってセグメント127に各々分割され、それによってその長さに沿ってデバイス120の可撓性が可能になる。幅方向または他の方向での屈曲を低減させる、より硬質の材料でセグメント127を造ることができる。硬性および/または可撓性の方向を変える他の形状を用いてもよい。形状としては、所望の歪レベルを生じさせるおよび/または維持するのに十分である歪を包帯剤に負荷する方向に硬性をもたらす形状を挙げることができる。セグメント127は、セグメントを一緒に相互の位置関係で柔軟に保持する材料、例えばエラストマー、例えばシリコーンによって連結することができる。セグメントまたは他の要素を柔軟に連結させるために他の構成を用いてもよい。カバーおよびベース121、122を連結または結合させる材料は、セグメント127を隣接セグメント127に連結させる材料と連続していることがあり、またはしていないことがあり、ならびにカバーおよびベース121、122の側部のすべてまたは一部分に付着されていることもあり、またはされていないこともある。付着されている様々な構造、例えば、セグメントおよび/またはカバーおよびベースおよび連結要素が、使用者によって操作される包帯剤担体を構造的に支持することができる。前記構造的支持要素、包帯剤担体または裏当ての少なくとも一部分と包帯剤の間のマージンを、本明細書中でさらに説明するように例えば縁部121a、123a、124a、122a、125aおよび/または126aにまたはその付近に設けることができる。幾つかのさらなる実施形態において、カバー121およびベース122を付着させる材料は、開いたもしくは閉じた構成、またはそれらの間の形状に付勢され得る半硬質構造を含み得る。さらに他の変形形態では、1つ以上のピンベースヒンジ継手、カバー121およびベース122の穴に付着されたリング、または球継手をはじめとする(しかしこれらに限定されない)任意の様々な関節によってカバー121とベース122を付着させることができる。
【0088】
図5A〜5Cに例示するとおり、パッケージの構成の変形形態を示す。カバー121およびベース122は、相対的に強靭なまたは剛性の要素、例えば帯板121a、121bおよび帯板122a、122bをそれぞれ含み、これらの帯板は、側部123、125でカバーおよびベース121、122にも柔軟に連結している、例えばシリコーン、ポリウレタン、低密度ポリエチレンまたはゴム材料などの材料のシート128によって付着されている。セグメント127は、複数のセグメント127を互いに連結させる代替の形および構成を有することできる。したがって、様々な程度にまたは多数の方向に曲がるまたは湾曲するようにデバイス120を造ることができる。したがって、特定の解剖学的位置でまたは様々なサイズで用いられるように、あるいは特定の状況または個体のための形状を有するように、デバイスを造ることができる。
【0089】
幾つかの変形形態によると、カバー121および122は各々、包帯剤130の正確な配置のために創傷、切開または他の位置を見えるようにすることができる窓部159をもたらす透明プラスチック、半透明または他の材料で少なくとも一部は造られている。カバー121およびベース122は、同じ材料を含むこともあり、または含まないこともある。弾性シート131および接着層135も、それらを通して見えるようにさせるのに十分透明性であり得る。窓159の境界を作るために材料の複数の部分の上に、より不透明な材料を施すことができる。セグメント127は、包帯剤130に対して創傷の位置もしくは皮膚上の位置を見る、位置決めするおよび/もしくは中央に置くための窓、または包帯剤の最適なもしくは最も有効な歪ゾーン内に創傷を位置決めするための窓を設けるために、透明または半透明であってもよい。境界または他のマーキングは、創傷または切開部の上の適切な位置に包帯剤130を配置するにあたり使用者を補助してもよい。
【0090】
包帯剤アセンブリ110の包帯剤130は、一定の長さを有する第一の側部または縁部133と、一定の長さを有する第二の側部または縁部134とを有する。包帯剤130は、該包帯剤の縁部133、134の長さに沿って包装アセンブリ100に連結されている。デバイス120が閉じているとき、接着層135は、間隙を空けてベース122に面しており、カバー121の内部表面177に付着されている剥離ライナー149によってカバーされている。包帯剤アセンブリ110は、第一の側部143と第二の側部144とを有する付着シート141も備えている。付着シート141が包帯剤130をデバイス120のカバーに連結させ、該デバイス120は、開いているとき、該付着シート141によって該包帯剤130に歪力を加える。幾つかの変形形態によると、付着シート141は、可撓性であるが、包帯剤130に対して相対的に非弾性であり、例えば低密度ポリエチレンで造られたものであり得る。組み立てるとき、付着シート141を包帯剤130および付着シート141の側部134および143で(例えば、シリコーンPSA/アクリル系PSAの組み合わせを用いて)またはその付近でそれぞれ該包帯剤の弾性シート131に結合させる。付着シート141をその側部144でカバー121の付着部分137に連結させ、該付着部分137が該カバー120の長さに沿ってアタッチメント137aのラインまたはエリアを規定する。包帯剤130を該包帯剤130の第一の側部133付近の位置でベース122の第二の側部124に連結させる。然るが故に、弾性シート131は付着部分138で付着しており、この付着部分138がベース122の長さに沿ってアタッチメント138aのラインまたはエリアを規定する。付着シート141をカバー121に付着させるために、多数の結合方法または接着剤、例えば、アクリル系接着剤などの低表面エネルギーPSAを使用することができる。
【0091】
アセンブリ100が、
図1に図解するような閉じた構成であり、
図2に示すような90度開いた形状であるとき、弾性シート131は、緩和されておりまたは歪未負荷であり、弾性シート131は、歪未負荷幅w1を有する。アセンブリ100を(例えば、ベース122に対してカバー121を回転または旋回させることにより)180度にまたは約360度まで開くと、アタッチメント137a、138aのラインまたはエリア間の直交距離が増す。幾つかの変形形態によると、アセンブリを約180度以下に開いて(最小角度変化)、アセンブリ100の干渉なしに包帯剤の適用に対処する。デバイス120を開いたとき、デバイス120は、付着ラインまたはエリア137a、138aまたは対応する付着エリアによって規定される付着領域間に分離力を加える。この力が弾性シートに張力を負荷して歪を生じさせる。包帯剤130への張力負荷および歪付与は、付着ラインまたはエリア137a、138aからw2の間の幅を増加させる。幅の増加、すなわち、w2−w1は、w1の百分率または本明細書に記載の歪率である。歪負荷は、カバー121をベース122から約90度開いたときに始まるとして図解されているが、歪負荷が始まるカバー位置または形状を変えることができる多数の位置または形状でカバー121に包帯剤130を付着させることができる。カバー121の縁部124aまたは側部124は、レバーアームとして動作して機械的利点をもたらすことができ、これは、数ある中でも、該カバー上の包帯剤アセンブリ110のアタッチメント138の位置からカバー121の縁部124aまでの距離はもちろん、包帯剤の張力負荷が発生するベース122に対するカバー121の角度にも依存し得る。加えて、数ある中でも、付着シート141の長さが同じままであり、ベース122への包帯剤アセンブリ110の付着点137が同じままであると仮定すると、カバー121への非弾性付着シート141の付着点138が包帯剤にかけられる歪の量を決めるだろう。
【0092】
1つの変形形態によると、包帯剤130は、1つの縁部で(例えば、ベース122の側部126の縁部134)で実質的に固定されるが、対向端部で固定されない(例えば、縁部133は、歪負荷時、ベース122の縁部125aに対して移動する)ことがある。カバー121が開かれ、包帯剤130に歪が負荷されたとき、歪負荷包帯剤の幅は、包帯剤のエリアがベース122またはカバー122のエリアの上に位置するために、ベース122および/またはカバー121の幅、すなわち包帯剤エリアの外側のベース122および/またはカバー121マージン、より狭いことがある。他の変形形態によると、包帯剤は、両縁部に固定されていることがある。
【0093】
幾つかの変形形態によると、包帯剤は、皮膚に適用されたときにデバイス120による干渉が相対的に少ないようにデバイス120に対して十分に大きい。1つの実施例によると、包帯剤の歪負荷部分の幅は、約10mm、約20mm、約30mm、約40mmまたは約50mmであり得る。他の歪負荷寸法を用いてもよい。他の変形形態によると、包帯剤130の縁部133、134とそれぞれベース122の縁部125a、126a(および/またはカバー121の縁部123a、124a)の各々の間の距離は、約10mm、15mmまたは20mm以下である。幾つかの変形形態によると、包帯剤の縁部136a、136bとベースの縁部122aの間の距離は、約10mm、約15mmまたは約20mm以下である。
【0094】
幾つかの変形形態によると、包帯剤130の縁部133、134、136a、136bは、包帯剤130または接着層135に触る尤度を低減して使用者がベース122の縁部125a、126aおよび/または122aを把持できるように、ベース122の縁部125a、126aおよび/または122aの少なくとも一部分の少なくとも約1.0mm内方にある。幾つかの変形形態によると、包帯剤130の端部136a、136bは、ベース122の端部122aの内方に少なくとも約1.0mmのマージンを有する。幾つかの変形形態によると、包帯剤130の側部133、134および端部136a、136bは、ベース122の側部125、126および端部122aから約10mmのマージンを有する。幾つかの変形形態によると、包帯剤130の側部133、134および端部136a、136bは、ベースの側部125、126および端部122aからそれぞれ約15mmのマージンを有する。包帯剤130の側部133、134または端部136a、136bとベース122の側部125、126および端部122aとの間の各々のマージンは、異なることがある。
図3に図解するように、例えば、マージンm1およびm2は、約3mm以上であり、マージンm3は、約15mmである。例えば、デバイス120を把持するまたは包帯剤130を操作するためにカバー121の縁部を代替的にまたは追加で使用する場合、包帯剤130とカバー121の縁部121a、123aおよび/または124aとの間に同様のマージンを設けることができる。その後、カバー121を開き、接着層135を露出させると、デバイス120を使用して包帯剤130の接着側部を皮膚または創傷部位に配置することができる。
図3および4に示すように、カバー121およびベース122を追加量、例えば、包帯剤130を適用する前の閉じた構成からおおよそ360度まで、互いに対して回転させることができる。開いた、部分的に開いたまたは閉じた位置でデバイスを係止または固定するために、係止メカニズムを場合により備えさせることができる。幾つかの実施例において、前記係止メカニズムは、磁石、フック・アンド・ロック付着構造、スナップ、掛止め、クリップおよびこれらに類するものを含むことがある。
【0095】
アプリケータまたは引張デバイス120を開く前は弾性シート131の接着層135を剥離ライナー149で保護する。剥離ライナー149をカバー121の内部表面177に付着またはのり付けして、カバー121を
図2に示すように開き、ベース122から分離するとき(弾性シート131への歪負荷前)、剥離ライナー149を弾性シート131から引き抜いて弾性層135を露出させる。あるいは、
図6に示すように、カバー121に付着されていない接着層135の上に剥離ライナー149aを設けることができる。デバイス120を開いたとき、包帯剤130に歪を負荷する前に、剥離ライナー149aを弾性シート131から手作業で除去して、接着層135を露出させることができる。
【0096】
包帯剤130に歪を負荷し、ライナー149または149aを剥離した後、包帯剤130を被験体の皮膚の所望の位置に適用することができる。窓159を使用して適正な配置を見えるようにすることができる。使用者は、デバイス120の裏側129に圧力をかけて、弾性シート131上の接着剤を活性化することができ、および/または創傷に圧縮力をかけることができる。あるいは、カバー121を360度回転させると、カバー121の内側177に圧力をかけることができる。被験体に適用したら、剥離構造またはメカニズム150を使用して弾性シート131をパッケージ、アプリケータまたは引張デバイス120から剥離することができる。
【0097】
剥離メカニズム150は、弾性シート131の対向側部133、134上に各々位置するカッター151を含むことができる。各カッター151は、一方の端部153に刃152を含み、脚部154、155が対向する端部157にプルタブまたはタブ156に延びている。刃152は、概ねv形または別の形であり得る鋭い表面を含む。刃は、例えばステンレス鋼、セラミックまたは硬質プラスチックで造られたものであり得る。刃152およびプルタブ156各々が、弾性シート131の端部136a、136bそれぞれおよびベース122の端部122aから盛り上がって延びている。カッター151は、一般切断路162、163(
図5Aに描写)を規定する様式で包帯剤アセンブリ110に付着されており、該一般切断経路162、163に沿ってタブ156により刃152を引いて包帯剤アセンブリ110を切断して包帯剤130を剥離する。幾つかの変形形態では、包帯剤に刻み目を入れることができ、包帯剤を穿孔することができ、または剥離メカニズムにより分離を助長するように別様に構成することができる。
【0098】
図5Bおよび5Cに最も良く示されているように、カッター151の脚部154、155をそれぞれ受け止め、ガイドするためのチューブ164、165が、弾性シート131の側部133に沿って位置する。切断路162がチューブ164とチューブ165の間にあるよう、チューブ164、165を位置づけることができる。チューブ165を切断路162より側部133に近い位置で弾性シート131の接着面135に連結させる、例えばのり付けする。チューブ164を付着シート141によって弾性シート131の背面139に連結させ、付着シート141もまた切断路162より側部133に近い位置で弾性シート131に連結させる。側部133に対して切断路162の内方に延びる付着シート141の自由端部145にチューブ164を連結させる。このようにして、切断路162の内側の弾性シート131に付着させることなく、切断路162の内側にチューブ164を位置づけることができる。これにより、チューブ164および付着シート141と共にカッター151を含む包装アセンブリ100の残部から包帯剤130を剥離することができる。保護部材170をチューブ165の最上部に付着させる、例えばのり付けする。接着層135を被験体の皮膚上に位置決めし、カッター151を作動させるときに刃152から皮膚を保護するために、保護部材170は、切断路162にわたって延びるレッジ171を含む。
【0099】
脚部154、155をそれぞれ受け止め、ガイドするためのチューブ174、175が、弾性シート131の側部134に沿って位置する。切断路163がチューブ174とチューブ175の間にあるよう、チューブ174、175を位置づけることができる。チューブ175を切断路163より弾性シート131の側部134に近い位置で弾性シート131の接着面135に連結させる、例えばのり付けする。チューブ174をエクステンダーシート146によって弾性シート131の背面139に連結させる。側部に対して切断路163の内方に延びるエクステンダーシート146の自由端部147にチューブ174を連結させる。また、チューブ174を切断路163より側部134に近い位置で弾性シート131に連結させる。このようにして、切断路163の内側の弾性シート131に付着させることなく、切断路163の内側にチューブ174を位置づけることができる。これにより、チューブ175およびエクステンダーシート146と共にカッター151を含む包装アセンブリ100の残部から包帯剤130を剥離することができる。保護部材170をチューブ175の最上部に付着させる、例えばのり付けする。接着層135を被験体の皮膚上に位置決めし、カッター151を作動させるときに刃152から皮膚を保護するために、保護部材170は、切断路163にわたって延びるレッジ171を含む。
【0100】
チューブ164、165、174、175の内側をつるつるした材料で、例えばKAPONテープで、被覆することができる。脚部154、155がチューブ164、165、174、175内を容易に滑動して包装アセンブリ100の残部から包帯剤130を円滑に切断できるように、ガイド脚部154、155を例えばHDPEまたはUHMWPEなどの低摩擦材料で造ることができる。
【0101】
包帯剤130に歪を負荷し、接着材135を露出させると、被験体の皮膚に接着側部135で包帯剤130を適用することができる。その後、タブ146を引っ張って切断路162の端から端まで刃152を引くことにより、弾性シートの側部133をアプリケータから剥離させることができる。また、その後、タブ146を引っ張って切断路163の端から端まで刃152を引くことにより、弾性シートの側部134をアプリケータから剥離させることができる。このようにして、弾性シート131をパッケージ100(リリース150を含む)から剥離する。
【0102】
図7から9を参照して、包帯剤および包装アセンブリ200のもう1つの変形形態を図解する。包装アセンブリ200は、アプリケータおよび/または引張デバイス220と、包帯剤230を備えている包帯剤アセンブリ210とを含む。包帯剤230は、皮膚接着剤の層235を含む1つ以上の接着領域を有する弾性シート231を含む。使用する接着材は、例えば、適切な加圧活性化接着剤(PSA)または非感圧接着剤であり得る。
【0103】
包装アセンブリ200、アプリケータもしくは引張デバイス220、および/または包帯剤アセンブリ210を、包帯剤230に予備歪を負荷するようにおよび/またはその予備歪が負荷された包帯剤230の被験体の皮膚への移行を可能にするように構成することができる。アプリケータまたは引張デバイス220もまた、被験体の皮膚および/または創傷部位への包帯剤の接着部分の適便な無菌移行に対処することができる。
【0104】
デバイス220は、カバー221およびベース222を含むことができる。包帯剤アセンブリ210は、デバイス220に移動可能に連結または係留され、包帯剤担体としての役割を果たすことができる。カバー221は、概ね平面であり得、側部223、224と共に、その長さを規定する対応する縁部223a、224a、および対向端部に縁部221aを含み得る。ベース222は、概ね平面であり得、側部225、226と共に、その長さを規定する対応する縁部225a、226a、および対向端部に縁部222aを含み得る。
【0105】
幾つかの変形形態によると、変形形態に関して本明細書に記載するように被験体に適用するまで付着包帯剤を支持するために、十分に強靭もしくは硬質であるようにまたは付着包帯剤に比べて低い可撓性であるように、カバーおよび/もしくはベース221、222またはそれらの要素もしくはセグメントを造ることができる。かかる材料は、例えば、プラスチック、例えばポリプロピレン、ポリカーボネート、PTFE、LDPE、HDPE、UHMWPE、PVCまたはアクリル、ナイロンまたは板紙を含み得る。前記要素またはセグメントは、板紙層間に可撓性材料、例えばシリコーン、ポリウレタン、低密度ドポリエチレンまたはゴム材料、の層を有する無地漂白サルフェート板紙などの、材料のラミネートであり得る。前記金属は、例えば延性アルミニウムまたはステンレス鋼のような金属であってもよい。前記材料は、箔、リボン、ワイヤーまたは他の形態を含むことがある。適用または引張デバイス100について記載するような他の変形形態をデバイス200にも適用することができる。
【0106】
カバー221およびベース222は、カバーおよびベース121、122に関して本明細書に記載したのと同様の様式で側部223、225で移動可能に、旋回可能に、曲げ可能にまたは蝶番式に連結させることができ、ならびにカバーおよびベース121、122と同様の様式で、数ある中でも、セグメント127と同様のセグメント227を用いて、および包帯剤130がデバイス120に付着されている場合と同様の様式でデバイス220に付着され、歪が負荷された包帯剤230を用いて造ることができる。
【0107】
付着されている様々な構造、例えば、セグメントおよび/またはカバーおよびベースおよび連結要素が、使用者によって操作される包帯剤担体を構造的に支持することができる。前記構造的支持要素、包帯剤担体または裏当ての少なくとも一部分と歪負荷または歪未負荷包帯剤の間のマージン、例えば、本明細書において
図3に示す例えばマージンm1、m2、m3など、を縁部221a、223a、224a、222a、225aおよび/または226aにまたはその付近に設けることができる。
幾つかの変形形態によると、カバー221および222は各々、包帯剤230の正確な配置のために創傷、切開または他の位置を見えるようにすることができる窓部259をもたらす透明プラスチック、半透明または他の材料で少なくとも一部は造られている。カバー221およびベース222は、同じ材料を含むこともあり、または含まないこともある。弾性シート231および接着層235も、それらを通して見ることができるほど十分透明であり得る。窓の境界を作るために材料の複数の部分の上に、より不透明な材料を施すことができる。セグメント227は、包帯剤230に対して創傷の位置もしくは皮膚上の位置を見る、位置決めするおよび/もしくは中央に置くための窓、または包帯剤の最適なもしくは最も有効な歪ゾーン内に創傷を位置決めするための窓を設けるために、透明または半透明であってもよい。前記境界または他のマーキングは、創傷または切開部の上の適切な位置に包帯剤を配置するにあたり使用者を援助する。
【0108】
包帯剤アセンブリ210はまた、付着シート241と、付着シート251と、本明細書中でより詳細に説明するようなプルタブ246を含む包帯剤剥離構造またはメカニズム250とを備えている。包帯剤アセンブリ210の包帯剤230は、一定の長さを有する第一の側部233と、一定の長さを有する第二の側部234とを有する。デバイス220が閉じているとき、接着層235は、間隙を空けてベース222に面しており、カバー221の内部表面277に付着されている剥離ライナー249によってカバーされている。
【0109】
付着シート241は、第一の側部243および第二の側部244を有する。付着シート241は、包帯剤230を、該包帯剤230の第二の側部234付近で、デバイス220のカバー221に連結させる。カバー221は、開いているとき、付着シート241によって包帯剤230に歪力を加える。付着シート241をその側部244で、例えばアクリル系接着剤などの低表面エネルギーPSAでの結合により、付着ラインまたはエリア237aとして設けることができる付着点237においてカバー221に連結させる。組み立るとき、例えば、シリコーンPSA/アクリル系PSAの組み合わせを用いて、付着シート241を、該付着シート241の側部243におけるまたはその付近における付着シート241のセクション265で包帯剤230の弾性シート231に結合させる。付着シート251は、第一の側部253および第二の側部254を有する。付着シート251は、包帯剤230を、該包帯剤230の第一の側部233付近で、デバイス220のベース222に連結させる。付着シート251をその側部254で、例えばアクリル系接着剤などの低表面エネルギーPSAでの結合により、付着ラインまたはエリア238aを規定する付着点238においてベース222に連結させる。組み立るとき、例えば、シリコーンPSA/アクリル系PSAの組み合わせを用いて、付着シート251を、該付着シート251の側部253におけるまたはその付近における付着シート251のセクション265で包帯剤の弾性シート231に結合させる。
【0110】
包帯剤230は、その側部233、234に未付着部分または縁部255を有し、該側部233、234における弾性シート231には付着シート241、251がそれぞれない。したがって、未付着部分255では包帯剤230に歪が負荷されない。プルタブ246が各々デバイス220の端部281、282に連結されている。各々のプルタブ246は、最上セクション247および最下セクション248を含む。最下セクション248は、図解するようにベース222またはカバー221に付着されており、一方、最上セクション247は、包帯剤230に隣接するが、付着されていない。
【0111】
幾つかの変形形態によると、付着シート241、245は、可撓性であるが包帯剤230に対して相対的に非弾性であり、および例えば低密度ポリエチレンから造られたものであり得る。材料の長さに沿って引裂き可能であると同時に、他の方向に、特に、該付着シート241の材料の張力負荷方向(包帯剤に張力が負荷される、応力または歪が負荷される方向)に引張強度を与えるように付着シート241、245を製造することができる。かかる材料の一例は、方向付勢粒子を生じさせる押出プロセスによって製造されるLDPEポリマーであり、この製造プロセスの結果、この材料は該粒子の方向に伴って引裂き可能であるが、該粒子に対して横方向には相対的に耐引裂性を有する。プルタブ246は、付着シート241または251におけるノッチで引裂きを開始することができ、それは、ライン262に沿って完了されることとなる。付着シート241、251は、引裂ラインに沿って穿孔が形成されたLDPEなどの材料を追加でまたは代替的に含むことがある。
【0112】
本明細書のアセンブリ100と同様に、アセンブリ200が、閉じた構成であり、
図7に示すような90度開いた形状であるとき、弾性シート231は、緩和されておりまたは歪未負荷であり、弾性シート231は、歪未負荷幅w3を有する。アセンブリ200を(例えば、ベース222に対してカバー221を回転または旋回させることにより)180度にまたは約360度まで開くと、アタッチメント237a、238aのラインまたはエリア間の直交距離が増す。デバイス220を開いたとき、デバイス220は、付着ラインまたはエリア237a、238aまたは対応する付着エリアによって規定される付着領域間に分離力を加える。この力が弾性シート231に張力を負荷して歪を生じさせる。包帯剤230への張力負荷および歪付与は、付着ラインまたはエリア237a、238aから幅w4の間の幅を増加させる。幅の増加(すなわち、幅w4−w3)は、w3の百分率または本明細書に記載の歪率である。歪負荷は、カバー221をベース222から約90度開いたときに始まるとして図解されているが、多数の位置または形状でカバー221に包帯剤230を付着させることができ、歪負荷が始まるときカバー222はこの位置にまたはこの形状であり得る。
【0113】
図8から8Bに示すように、カバー221およびベース222を追加量、例えば、包帯剤230の適用前の閉じた構成からおおよそ360度まで、互いに対して回転させることができる。幾つかの変形形態によると、アセンブリを約180度以下に開いて(最小角度変化)、アセンブリからの干渉なしに包帯剤の適用に対処する。
【0114】
その後、カバー221を開き、接着層235が露出されると、デバイス220を使用して包帯剤230の接着側部を皮膚または創傷部位に配置することができる。カバー221およびベース222を追加量、例えば、包帯剤230を適用する前の閉じた構成からおおよそ360度まで、互いに対して回転させることができる。包帯剤230への歪負荷を始める時点でのカバー221の配向を、例えば包帯剤アセンブリ210のカバー221への付着位置を変えることにより、変えることができる。開いた、部分的に開いたまたは閉じた位置でデバイスを係止または固定するために、係止メカニズムを場合により備えさせることができる。幾つかの実施例において、前記係止メカニズムは、磁石、フック・アンド・ループ付着構造、スナップ、掛止め、クリップおよびこれらに類するものを含むことがある。
【0115】
アプリケータまたは引張デバイス220を開く前は剥離ライナー249で弾性シート231の接着層235を保護する。剥離ライナー249をカバー221の内部表面277に付着して、カバー221を開き、ベース222から分離するとき(弾性シート231への歪負荷前)、剥離ライナー249を弾性シート231から引き抜いて接着層235を先に露出させる。あるいは、
図6に示すように、カバー221に付着されていない接着層235の上に剥離ライナー149aを設けることができる。デバイス220を開いたとき、だが歪負荷前に、剥離ライナー149aを弾性シート231から手作業で除去して、接着層235を露出させることができる。
【0116】
ライナー249または149aを剥離し、包帯剤231に歪を負荷した後、包帯剤230を被験体の皮膚の所望の位置に適用することができる。窓を使用して適正な配置を見えるようにすることができる。使用者は、デバイス220の裏側229に圧力をかけて、包帯剤231上の接着剤を活性化することができ、および/または創傷に圧縮力をかけることができる。あるいは、カバー221を360度回転させると、カバー221の内側277に圧力をかけることができる。被験体に適用したら、剥離メカニズム250を使用して包帯剤230をアプリケータまたは引張デバイス220から剥離することができる。
【0117】
剥離メカニズム250のプルタブ246は、各々、弾性シート231の端部236aから盛り上がって延びている。各剥離プルタブ246は、包帯剤230をデバイスから分離するためにタブ246を引っ張る引裂路262を規定する様式で、包帯剤アセンブリ110に付着されている。路262に沿った引裂きを助長するノッチまたは穿孔を付着シート241、251に施してもよい。
【0118】
包帯剤230を被験体に適用する。その後、タブ246を引っ張って付着シート241、245の路262の端から端まで該タブ246を引くことにより、包帯剤230をデバイス220から剥離させることができる。それにより、プルタブ246に結合している付着シート241、251のセクション245を該付着シートから分離し、それにより、包帯剤230に付着されている付着シートのセクション265を、カバー221およびベース222にそれぞれ付着されている付着シート241および251の残部から分離する。このようして、包帯剤230を、
図9に示すようなパッケージ100の残部から剥離させる。付着シート241、251のセクション265は、
図9に示すようにシリコーンシート231の背面239上に残存し得る。弾性包帯剤230の未付着セクション245には歪が負荷されておらず、ならびに接着層235の接着剤がないだろう(または低減量の接着剤をその上に有するだろう)。したがって、セクション245によって規定される未付着側部または縁部には殆ど応力が生じない。
【0119】
図10から12Bを参照して、包帯剤および包装アセンブリ300を図解する。包装アセンブリ300は、包装デバイスアプリケータ320と、包帯剤330を備えている包帯剤アセンブリ310とを含む。
【0120】
包装デバイスまたはアプリケータ320は、被験体の皮膚への包帯剤330の移行を可能にするように構成されており、被験体の皮膚および/または創傷部位への皮膚処置デバイスの接着部分の適便、迅速または無菌移行にも対処できる。
【0121】
包装デバイスまたはアプリケータ320は、カバー321と、包帯剤アセンブリ310が移動可能に連結または係留されている最下要素である包帯剤担体またはベース322とを含む。カバー321は、概ね平面であり得、側部323、324と共に、その長さを規定する対応する縁部323a、324a、および対向端部に縁部321aを含み得る。ベース322は、概ね平面であり得、側部325、326と共に、その長さを規定する対応する縁部325a、326a、および対向端部に縁部322aを含み得る。
【0122】
幾つかの変形形態によると、カバー321およびベース322は、例えば付着されている包帯剤330に対して、相対的に可撓性の材料で少なくとも一部は造られている。かかる材料は、例えば、カバー121およびベース122に関して本明細書に記載するようなプラスチック、板紙、または材料のラミネート、または金属を含み得る。例えばここで
図1から22Bに示す様々なアプリケータ、引張デバイスまたは包帯剤担体に関して記載するような様式で、前記カバーまたはベースを造ることができる。カバー321およびベース322は、同じ材料を含むこともあり、または含むまないこともある。
【0123】
カバー321およびベース322を側部323、325で移動可能に、旋回可能に、曲げ可能にまたは蝶番式に連結させることができ、また別様に、カバー121およびベース122に関して本明細書に記載するのと同様の様式で造ることができる。包装デバイスまたはアプリケータ320は、窓159、259の使用に関して本明細書に記載するのと同様の様式で包帯剤330の正確な配置のために創傷、切開または他の位置を見えるようにすることができる窓部分359を備えることができる。
【0124】
皮膚包帯剤デバイス330を有する包帯剤アセンブリ310を備えているアセンブリ300を造ることができる。包帯剤アセンブリ310は、
図1から22Bに関して本明細書に記載する様々な剥離および除去構造などの剥離デバイスであり得る包帯剤剥離構造またはメカニズム350も備えている。包帯剤330は、弾性包帯、ガーゼタイプ包帯、親水コロイドをはじめとする(しかしこれらに限定されない)様々な包帯剤材料を含むことができる。様々な構造、例えばセグメントおよび/またはカバーおよびベースおよび連結要素が、使用者によって操作される包帯剤担体を構造的に支持できる。前記構造的支持要素、包帯剤担体または裏当ての少なくとも一部分と包帯剤の間のマージンを、例えば本明細書に記載するように、縁部321a、323a、324a、322a、325aおよび/または326aにまたはその付近に設けることができる。
【0125】
包装デバイスまたはアプリケータ320を用いて組み立てるとき、包帯剤330をベースに連結させる。その第一の側部333に隣接する一定の長さの包帯剤330を、その側部324に隣接するおよびリリース350の外側の一定の長さのベース322に連結させる。また、その第二の側部334に隣接する一定の長さの包帯剤330を、その側部325に隣接するおよびリリース350の外側の一定の長さのベース322に結合させる。シート141、146または241、251に類似した付着シートを使用して、包帯剤330の側部333、334をベース322に付着させることができる。アプリケータ320が開かれているとき、接着層335は、間隙を空けてカバー321およびベース322に面している。
【0126】
変形形態によると、包帯剤330は、皮膚に適用されるときデバイス320による干渉が相対的に少ないように、デバイス320に対して十分大きい。1つの実施例によると、包帯剤の歪負荷部分の幅は、約20mm、約30mm、約40mmまたは約50mmであり得る。他の変形形態によると、包帯剤330の縁部333a、334aとそれぞれベース322の縁部325a、326a(および/またはカバー321の縁部323a、324a)の各々の間の距離は、約10mm、15mmまたは20mm以下である。幾つかの変形形態によると、包帯剤の縁部336a、336bとベースの縁部322aの間の距離は、約10mm、約15mmまたは約20mm以下である。
【0127】
幾つかの変形形態によると、包帯剤330の縁部333、334、336a、336bは、包帯剤330または接着層335に触る尤度を低減して使用者がベース322の縁部325a、326aおよび/または322aを把持できるように、ベース322の縁部325a、326aおよび/または322aの少なくとも一部分の少なくとも約3mm内方にある。幾つかの変形形態によると、包帯剤130の端部336a、336bは、ベース322の端部322aの内方に少なくとも約3mmのマージンを有する。幾つかの変形形態によると、包帯剤330の側部333、334および端部336a、336bは、ベースの側部325、326および端部322aから約10mmのマージンを有する。幾つかの変形形態によると、包帯剤330の側部333、334および端部336a、336bは、ベースの側部325、325および端部322aからそれぞれ約15mmのマージンを有する。包帯剤330の縁部333、334または端部336a、336bとベース322の側部325、326および端部322aとの間の各々のマージンは、異なることがある。
図3に図解するように、例えば、マージンm1およびm2は、約3mm以上であり、マージンm3は、約15mmである。包帯剤330とベース322の縁部322a、325aおよび/または326aとの間に同様のマージンを設けることができる。例えば、デバイス320を把持するまたは包帯剤330を操作するためにカバー321の縁部を代替的にまたは追加で使用する場合、包帯剤330とカバー321の縁部321a、323aおよび/または324aとの間にも同様のマージンを設けることができる。
【0128】
包装デバイスまたはアプリケータ320を開く前は剥離ライナー349により包帯剤330上の接着層335を保護する。剥離ライナー349をカバー321の内部表面377に付着して、カバー321を開きまたはベース322から分離するとき、剥離ライナー349を包帯剤330から引き抜いて接着層335を露出させる。また、剥離ライナー349は、適用前に包帯剤を保護またはカバーする保護ライナーであり得る。例えば、一定の物質もしくは医薬品または他の薬剤を適用する包帯剤を前記ライナーでカバーすることができる。出血の低減に役立てるために、1つ以上の止血剤または凝固性薬剤を包帯剤に適用すること、または包帯剤と一体化することができる。可能性のある薬剤としては、キトサン、カルシウム負荷ゼオライト、微線維性コラーゲン、セルロース、無水硫酸アルミニウム、硝酸銀、カリウムミョウバン、酸化チタン、フィブリノゲン、エピネフリン、アルギン酸カルシウム、ポリ−N−アセチルグルコサミン、トロンビン、凝固因子(単数または複数)(例えば、II、VII、VII、X、XIII、フォン・ヴィルブランド因子)、凝血原(例えば、没食子酸プロピル)、抗線溶薬(例えば、イプシロンアミノカプロン酸)およびこれらに類するものが挙げられる。幾つかの変形形態では、前記薬剤を凍結乾燥させ、包帯剤に組み込み、血液または他の流体との接触により活性化することができる。幾つかのさらなる変形形態では、包帯剤を被験体に対して使用する前に、活性化薬剤を該包帯剤または処置部位に適用することができる。さらに他の実施例では、包帯剤の適用前に、または包帯剤をカテーテルもしくはチューブによって適用した後に、止血剤を創傷に別途かつ直接適用することができる。前記デバイスは、創傷治癒過程の何らかの態様の助長に有用であり得る任意の適切な薬剤であり得る1つ以上の他の薬剤も含むことがある。例えば、前記活性薬剤は、医薬化合物、タンパク質(例えば、成長因子)、ビタミン(例えば、ビタミンE)、またはこれらの組み合わせであり得る。もちろん、前記デバイスは、1つより多くの医薬品または薬剤を含むことができ、および前記デバイスは、1つ以上の医薬品または薬剤を送達することができる。かかる医薬品の例としては、様々な抗生物質(セファロスポリン、バシトラシン(bactitracin)、硫酸ポリミキシンB(polyxyxin B sulfate)、ネオマイシン、ポリスポリンを挙げることができるが、これらに限定されない)、消毒薬(例えば、ヨウ素溶液、スルファジアジン銀、クロルヘキシジン)、抗真菌薬(例えば、ナイスタチン)、抗増殖薬(シロシムス、タクロリムス、ゾタロリムス、ビオリムス、パクリタキセル)、成長因子(例えば、VEGF)および他の処置薬(例えば、ボツリヌス中毒毒素)を挙げることができるが、これらに限定されない。カバー321を多数の様式で抜き取るまたは分離することができる。カバー321を本のカバーのように開くことができる。本明細書におけるデバイス120および220、420、520、620、720、820、920、1020と同様に、剥離ライナー349を分離するのに十分に、おおよそ360度まで要素321、322を回転させることができ、それにより、包帯剤330の露出された接着側部335を、包装デバイスまたはアプリケータ320を使用して皮膚または創傷部位上に配置することが可能になる。幾つかの変形形態によると、アセンブリ300を約180度以下に開いて(最小角度変化)、アセンブリ300の干渉なしに包帯剤の適用に対処する。あるいは、例えば、カバー321が接着剤によってベース322に付着されていることがあり、それを包帯剤330から、または包帯剤330が連結されているベース322から、剥ぎ取ることができる。カバー321自体が、ベース322から剥ぎ取ることができる除去可能または分離可能剥離ライナーであることがある。あるいは、
図6に示すように、カバー321に付着されていない接着層335の上に剥離ライナー149aを設けることができる。デバイスを開いたとき、剥離ライナー149aを包帯剤330から手作業で除去して、接着層335を露出させることができる。そのような場合、カバー321を省くことができる。
図11または12Aおよび12Bに示す位置にデバイス300を開いた後、包帯剤330を被験体の皮膚の所望の位置に適用することができる。窓359を使用して適正な配置を見えるようにすることができる。開いた、部分的に開いたまたは閉じた位置でデバイスを係止または固定するために、係止メカニズムを場合により備えさせることができる。幾つかの実施例において、前記係止メカニズムは、磁石、フック・アンド・ロック付着構造、スナップ、掛止め、クリップおよびこれらに類するもの、ならびに接着剤、または他の接着構造を含むことがある。適切に360度回転させて、ベース322の裏側378またはカバーの内側377に圧縮力をかけることができる。被験体に適用したら、剥離メカニズム350を使用して、包帯剤330を包装デバイスまたはアプリケータ320から剥離することができる。剥離メカニズム350としては、例えばデバイス150および250に関して本明細書に記載するような切断要素または穿孔要素を挙げることができる。剥離メカニズムとしては、さらに、本明細書に記載するおよび
図1から22Bに示す剥離要素を挙げることができる。
【0129】
図13は、デバイス120、220または320、520、620、720、820、920、1020、1120、1220のデバイス要素または機構の代わりに用いることができるデバイス要素または機構を含めて、本明細書における実施形態のいずれかにおいて使用することができる代替パッケージまたはアプリケータ420を図解するものである。
図13は、ナイロンおよび/またはポリエチレンまたは金属などの材料からの単一の基板で造られている、カバー421および包帯剤担体またはベース422を図解するものである。デバイス420を単一の金型から製造することができ、および/またはデバイス420は、基板の切欠き、スロット、溝、刻み目付与部もしくは他の開口部を有することがあり、または位置によって基板厚に変動を有することがある。カバー421およびベース422の各々が、セグメント427などの要素を形成するスロット428を含む。スロット428により、デバイス420の屈曲が可能になり、付着されている包帯剤を適用することとなる被験体の体輪郭にそれを合致させることができる。カバー421とベース422は、基板に形成されている接続機構429によって互いに連結されている。カバー421およびベース422は、コネクタ機構429のおよびしたがってカバー421およびベース422の互いに対する屈曲または移動を可能するために接続機構429に隣接して形成されているスロット430により、互いに対して蝶番式にまたは旋回可能に移動可能である。デバイス100に関して述べたように、他の変形形態では、スロット430は、カバー421およびベース422に比べて低減された厚さをもたらす溝または他の構造を含むことがある。デバイス420は、
図1A〜22Bに関して本明細書に記載するような剥離メカニズムを備えていることがある。デバイス420は、
図1Aから22Bに関して本明細書に記載するデバイスと同じ様式で使用することができ、
図1Aから22Bに関して本明細書に記載するデバイスと同じ様式で包帯剤を付着させることができる。
【0130】
様々な構造、例えばセグメントおよび/またはカバーおよびベースおよび連結要素、スロットおよび溝は、使用者によって操作される包帯剤担体を構造的に支持できることはもちろん、該包帯剤担体に可撓性をもたらすこともできる。前記構造的支持要素、包帯剤担体または裏当ての少なくとも一部分と付着包帯剤の間のマージンを、例えば本明細書にさらに記載するように、縁部421a、423a、424a、422a、425aおよび/または426aにまたはその付近に設けることができる。
【0131】
図14は、
図1Aから22Bに関して本明細書に記載するデバイスのいずれかにおいて使用することができる代替パッケージまたはアプリケータデバイス520を図解するものである。カバー部分521および包帯剤担体またはベース部分522は、ラミネート構造530で造られたものであり得る。ラミネート構造530の第一の層531は、カバー521およびベース522の各々の幅方向にわたって形成されたスロット528を有する板紙または他の支持材料、例えばプラスチック材料または金属を含む。スロット528はセグメント527の構成要素となり、それによって、デバイス520のセグメント527の屈曲が可能になり、付着されている包帯剤を適用することとなる被験体の体輪郭にそれを合致させることができる。第一の層531は、カバー521と、第一の層531に形成されたベース522の間に縦方向にスロット529をさらに含む。第一の層531は、開口部を有するタブ540をさらに含み、該タブ540は、デバイス520の組み立てに際し使用され、そして組み立て後には除去されるため、カバー521およびベース522はスロット529によって分離され、第一の層531によってもはや接続されない。前記ラミネートの第二の層532は、接着材料、例えばPSAアクリル系、ゴムまたはシリコーン接着剤を含む。第二の層532は、約.001から.006の厚さを有することがあり、有さないこともある。材料の可撓性ストリップ534が、デバイス520の長さに沿ってスロット529上に位置し、カバー521とベース522を接続している。カバー521およびベース522は、カバー521およびベース522の互いに対する屈曲または移動を可能にするように、スロット529上の材料のストリップ534によって互いに対して柔軟におよび蝶番式にまたは旋回可能におよび移動可能に連結されている。可撓性ストリップ534は、接着材535で第三の層533に付着されており、該第三の層533は、第一の層531と概ね同様の概要の外形を有する薄い材料、例えば紙またはプラスチックを含み、およびセグメント527をはじめとするデバイス520の構造を一緒に保持する。
【0132】
デバイス520は、剥離メカニズム、包帯剤アタッチメントを備えており、
図1A〜22Bに関して本明細書に記載するのと同じ様式で、デバイスおよびアセンブリにおいて使用することができる。
【0133】
様々な構造、例えばセグメント、接着構造、ラミネート層および/またはカバーおよびベースおよび連結要素、スロットおよび溝は、使用者による操作を助長するために、包帯剤担体を構造的に支持できることはもちろん、該包帯剤担体に可撓性をもたらすこともできる。前記構造的支持要素、包帯剤担体または裏当ての少なくとも一部分と付着包帯剤の間のマージンを、例えば本明細書にさらに記載するように、縁部521a、523a、524a、522a、525aおよび/または526aにまたはその付近に設けることができる。
【0134】
図15Aから15Jを参照して、包帯剤および包装アセンブリ600の変形形態を図解する。包装アセンブリ600は、アプリケータおよび/または引張デバイス620と、包帯剤630を備えている包帯剤アセンブリ610とを含む。包帯剤630は、本明細書に記載するものなどの皮膚用接着剤の層を含む1つ以上の接着領域を有する弾性シート631を含む。
【0135】
図15Aから15Jにおける機構は、
図1Aから22Bに示すデバイスおよびアセンブリのデバイス要素または機構の代わりに用いることができるデバイス要素または機構を含む、本明細書における変形形態のいずれかにおいて使用することができる。
【0136】
包装アセンブリ600アプリケータ、引張デバイス620および/または包帯剤アセンブリ610を、包帯剤630に予備歪を負荷するように、および/または予備歪が負荷された包帯剤630の被験体の皮膚への移行を可能にするように構成することができる。アプリケータまたは引張デバイス620はまた、包帯剤の接着部分の被験体の皮膚および/または創傷部位への適便な無菌移行をもたらすことができる。
【0137】
デバイス620は、カバー621およびベース622を含む。包帯剤アセンブリ610は、包帯剤担体として動作することができるデバイス620に移動可能に連結または係留されている。カバー621は、概ね平面であり得、側部623、624と共に、その長さを規定する対応する縁部623a、624a、および対向端部に縁部621aを含み得る。ベース622は、概ね平面であり得、側部625、626と共に、その長さを規定する対応する縁部625a、626a、および対向端部に縁部622aを含み得る。
【0138】
幾つかの変形形態によると、変形形態に関して本明細書に記載するように、被験体に適用するまで付着包帯剤を支持するために十分に強靭もしくは硬質であるようにまたは付着包帯剤に比べて低い可撓性であるように、カバー621および/もしくはベース622またはそれらの要素もしくはセグメントを造ることができる。アプリケータまたは引張デバイス620、包帯剤630およびパッケージ600の材料および構築は、変形形態に関して本明細書に記載するおよび
図1から22Bに示す包装アセンブリおよび/または包帯剤と同様であり得る。
【0139】
カバー621およびベース622を側部623、624で移動可能に、旋回可能に、曲げ可能にまたは蝶番式に連結させることができる。例えば、シリコーン、ポリウレタン、低密度ポリエチレンまたはゴム材料などの材料の層627をカバーおよびベースの各々にのり付けして、側部623、625でそれらを共に柔軟に付着させることができる。デバイス620を、他のデバイスに関して本明細書に記載するおよび
図1Aから22Bに示すものと同様の様式で造ることができ、ならびに材料、セグメント化、強度および可撓性、見えるようにすること、歪負荷メカニズムおよび剥離ライナー(これらを含むが、これらに限定されない)に関して本明細書に記載するのと同様の様式で造ることができる。
【0140】
包帯剤アセンブリ610は、付着シート641、付着シート651も備えている。付着シート641は、接着構造670、例えばポリイミドフィルムもしくはテープ(例えば、DuPont(商標)によるKAPTON(登録商標))または可剥性接着剤、によって包帯剤の第二の側面634に付着されている第一の側面643を有する。この場合の接着構造は、シリコーン接着剤、シリコーンゲルまたはアクリル系接着剤などの材料で製造された、繰り返し皮膚と接触させても少ない皮膚外傷しかもたらさないように、または柔らかい皮膚接着をもたらすように構成されたKAPTON(登録商標)テープまたは可剥性接着材を挙げることができるが、これらに限定されない。前記接着構造またはKAPTON(登録商標)テープは、付着シートを互いに分離したときに包帯剤に歪を付与するように付着シートに接着することができ、その上、選択された包帯剤材料から剥すことができる材料も含む。
【0141】
図15Jに示すように、付着シート641、および包帯剤の側部634を、接着構造670の同じ側部671に付着させることができ、この場合、付着シート641は包帯剤631に重なっているが付着していない。
【0142】
付着シート641は、例えばアクリル系接着剤などの低表面エネルギーPSAで結合させることによりデバイス620のカバー621に連結されている第二の側部644を有する。付着シート641はまた、接着構造670へのそのアタッチメントとカバー621へのそのアタッチメントの間に刻み目または穿孔681を有することがある。包帯剤に歪を負荷した後、穿孔681は、カバー621とベース622の間の継ぎ目、またはカバー621の内部表面の上にある。
【0143】
付着シート651をその側部654で、例えばアクリル系接着剤などの低表面エネルギーPSAで結合させることにより、ベース622の裏側689に連結させることができる。付着シート651の側部653を、KAPTON(登録商標)または可剥性接着材などの付着構造680によって、および包帯剤630の側部654を付着シート641に付着させる接着構造670と同様の様式で、包帯剤の側部633に付着させることができる。付着シート651は、付着シート651からベース652の裏までの付着ゾーン655に隣接した内側のベースの裏側698に位置するプルタブ688を備えていることがある。
【0144】
カバー621は、開かれているとき、付着シート641によって包帯剤630に歪力を加える。
【0145】
幾つかの変形形態によると、付着シート641、651は、可撓性であるが包帯剤630に対して相対的に非弾性であり、および例えば低密度ポリエチレンから造られたものであり得る。材料の長さに沿って引裂き可能であると同時に他の方向に、特に、該付着シート641の材料の張力負荷方向(包帯剤に張力が負荷される、応力または歪が負荷される方向)に引張強度を与えるように、付着シート641、651を製造することができる。かかる材料の一例は、異方性または方向付勢粒子を生じさせる押出プロセスによって製造されるLDPEポリマーであり、この製造プロセスの結果、この材料は該粒子の方向に伴って引裂き可能であるが、該粒子に対して横方向には相対的に耐引裂性を有する。
【0146】
図15Aは、歪未負荷形状のアセンブリ600を示す。接着テープ683をベース622の内部表面694で露出させる。アプリケータまたは引張デバイス620を開く前は、本明細書における剥離ライナー149aと同様の剥離ライナーによって包帯剤630の弾性シート631上の皮膚用接着剤層を保護することができる。
【0147】
図15Bは、開かれ、歪が負荷された形状のアセンブリ600を示す。
図15Bに示すように、歪負荷時、付着シート上の穿孔681は、カバー621およびベース622の縁部623aおよび625aとそれぞれ整列されている。付着シート641の部分641aが接着テープ683と相互接触して、641a部分をベース622に付着させ、包帯剤630を歪ませた構成で保持する。剥離ライナー645を付着シート641の下面のカバー621のアタッチメントと穿孔681の間に付着させる。ライナー645は、付着シート641のカバー621と相互接続する部分が接着テープ683に接着するのを防止する。
【0148】
カバー621およびベース622は、例えば、カバー621をベース622に連結させる層627における穿孔682により、および穿孔681に沿ってシート641を分離することにより、互いに分離可能であり得る。
図15Cは、カバー621がベース622から分離されているアセンブリ600を示す。ベース622をアプリケータとして使用して、被験体の皮膚に歪負荷包帯剤630を適用することができる。
【0149】
図15Dは、被験体の皮膚に包帯剤630を適用する位置でのベース622の裏側698を図解するものである。示されているように、付着シート651の縁部654を、ベース622の内側694からそれが付着されている裏側698へと巻くことができる。引裂ストリップを付着シート651の付着済み縁部と未付着中央セクションの間に付着させることができる。プルタブ688または引裂ストリップを引っ張って、
図15Eに示すような包帯剤アセンブリの残部からベース622を取り外すことができる。タブ688を引っ張ると、付着シート651の未付着部分651aがベース622から解放される。ベースを除去した後、包帯剤630のKAPTON(登録商標)テープを剥がすことによって付着シート641、651の残存部分を除去することができる。
図15Fは、包帯剤アセンブリの残部の除去後の包帯剤630を示す。
【0150】
図15Gから15Jは、KAPTON(登録商標)テープまたは接着構造670、680および接着シート641、651を包帯剤630から除去したときの包帯剤アセンブリ610の形状を図解するものである。
図15Gおよび15Jは、KAPTON(登録商標)テープまたは接着構造670、680の、それらを包帯剤630の内側から包帯剤630の側部633、634への方向で、または包帯剤歪方向で剥がすときの配向を示す。
図15Hは、包帯剤の側部633を越えて包帯剤の内側から剥がし取った第一の構造670を示す。
図15Iは、包帯剤630から除去した第一の接着構造670を示す。第二の接着構造680を同様の様式で除去することができる。
【0151】
図16Aから16Dは、
図15Aから15Jに関して記載したのと同様の様式でアプリケータまたは引張デバイスから包帯剤アセンブリ710を分離する形状の代替包帯剤アセンブリ710を図解するものである。
図16Aは、第一の接着構造770および第二の接着構造780を図解するものであり、各々接着構造が、包帯剤730に付着シート741、751を付着させるために使用したKAPTON(登録商標)テープまたは可剥性接着構造を含む。
図16Aに示すように、接着構造770、780の未付着端部は、包帯剤730から離れる方向に向いている。
図16Bに示すように、第二の接着構造780は内方に剥がされ、
図16Cでは除去されている。
【0152】
図17Aから17Dは、
図15Aから15Jに関して記載したのと同様の様式でアプリケータまたは引張デバイスから包帯剤アセンブリ810を分離する代替包帯剤アセンブリ形状を図解するものである。
図17Dは、第一の接着構造870および第二の接着構造880を図解するものであり、各々接着構造が、包帯剤830に付着シート841、851を付着させるために使用したKAPTON(登録商標)テープまたは可剥性接着構造を含む。
図17Aおよび17Dに示すように、接着構造870、880を接着長891で包帯剤830に付着させる。追加長892を接着長891の周りに180度巻きつける。追加長892は、容易な利用および除去のために包帯剤830から盛り上がって延びている端部893を有する。
図17Bに示すように、端部893を用いて第一の接着構造870を歪方向に対して幾分か垂直である方向に引っ張って、
図17Cにさらに示すように包帯剤830から付着構造841、851および接着構造870を除去する。
【0153】
図18Aから18Iは、様々な包帯剤および包装アセンブリ900を図解するものである。包装アセンブリ900は、アプリケータおよび/または引張デバイス920と、包帯剤930を備えている包帯剤アセンブリ910とを含む。デバイス920は、カバー921およびベース922を含む。包帯剤アセンブリ910は、包帯剤担体として動作することができるデバイス920に移動可能に連結または係留されている。カバー921は、概ね平面であり得、側部923、924と共に、その長さを規定する対応する縁部923a、924a、および対向端部に縁部921aを含み得る。ベース922は、概ね平面であり得、側部925、926と共に、その長さを規定する対応する縁部925a、926a、および対向端部に縁部922aを含み得る。
【0154】
包帯剤アセンブリ910は、付着シート941および付着シート951も備えている。付着シート941は、接着構造970、例えばKAPTON(登録商標)テープまたは可剥性接着材、によって包帯剤の第二の側部934に付着されている第一の側部943を有する。この場合の接着構造は、シリコーン接着剤、シリコーンゲルまたはアクリル系接着剤などの材料で製造された、繰り返し皮膚と接触させても少ない皮膚外傷しかもたらさないように、または柔らかい皮膚接着をもたらすように構成されたKAPTON(登録商標)テープまたは可剥性接着材を挙げることができるが、これらに限定されない。前記接着構造またはKAPTON(登録商標)テープは、付着シートを互いに分離したときに包帯剤に歪を付与するように付着シートに接着することができ、その上、選択された包帯剤材料から剥すことができる材料も含む。
【0155】
図18Jに示すように、付着シート941、および包帯剤の側部934を、接着構造970の同じ側部971に付着させることができ、この場合、付着シート941は包帯剤931に重なっているが付着していない。付着シート941は、例えばアクリル系接着剤などの低表面エネルギーPSAで結合させることによりデバイス920のカバー921に連結されている第二の側部944を有する。付着シート941はまた、接着構造970へのアタッチメントとカバー921へのアタッチメントの間の未付着領域にプルタブ981を有することがある。包帯剤に歪を負荷した後、穿孔プルタブ981は、カバー921の表面960の内側に、または代替的にカバー921とベース922の間の継ぎ目にある。
【0156】
付着シート951をその側部954で、例えばアクリル系接着剤などの低表面エネルギーPSAで結合させることにより、ベース922の裏側998に連結させる。付着シート951の側部953を、KAPTON(登録商標)または可剥性接着材などの接着構造980によって、および包帯剤930の側部944を付着シート941に付着させる接着構造970と同様の様式で、包帯剤930の側部933に付着させる。付着シート951は、付着シート951からベース952の裏までの付着ゾーン955に隣接した内側のベースの裏側998に位置するプルタブ988を備えていることがある。
【0157】
幾つかの変形形態によると、付着シート941、951は、可撓性であるが包帯剤930に対して相対的に非弾性であり、および例えばLDPEから造られたものであり得る。材料の長さに沿って引裂き可能であると同時に他の方向に、特に、該付着シート941の材料の張力負荷方向(包帯剤に張力が負荷される、応力または歪が負荷される方向)に引張強度を与えるように、付着シート941、951を製造することができる。かかる材料の一例は、異方性または方向付勢粒子を生じさせる押出プロセスによって製造されるLDPEポリマーであり、この製造プロセスの結果、この材料は該粒子の方向に伴って引裂き可能であるが、該粒子に対して横方向には相対的に耐引裂性を有する。
【0158】
カバー921は、開かれているとき、付着シート941によって包帯剤930に歪力を加える。
図18Aは、歪未負荷形状のアセンブリ900を示し、一方、
図18Bは、皮膚に適用することができる、開かれ、歪が負荷された形状のアセンブリ900を示す。
図18Cに示すように、歪負荷時、付着シート941上のタブ981は、カバー921の内部表面上に位置し(折り返され、露出されており)、使用者が利用できる。包帯剤930を適用した後、カバー921およびベース922を除去することができる。
【0159】
カバー921およびベース922は、タブ988を引っ張ると分離し得る。
図18Cは、例えば被験体の皮膚に適用されるときのように包帯剤が下を向いている位置にあるカバーを有するアセンブリを示す。
図18Dに示すように、タブ988を引っ張って、カバー921を残存包帯剤アセンブリ910から剥離させる。
図18Eに示すように、カバー921をデバイス920の残部から除去して第二のプルタブ998を露出させる。
図18Fに示すように、第二のプルタブ998が包帯剤アセンブリ910からベース922を剥離させてしまい、付着シート941、951がベース922に付着していない。
図18Gに示すように、ベース922を取り外し、付着シート941、951の残部および接着構造970、980を
図18Hに示すように包帯剤930から剥がし取ることができ、包帯剤は、
図18Iに示すような形状で皮膚上に残存する。
【0160】
図19Aから19Dを参照して、包帯剤および包装アセンブリ1000の変形形態を図解する。包装アセンブリ1000は、アプリケータおよび/または引張デバイス1020と、包帯剤1030を備えている包帯剤アセンブリ1010とを含む。
図19Aは、アプリケータまたは引張デバイス1020に連結された包帯剤アセンブリ1010を示す。本明細書に記載し、
図1Aから22Bに示す張力負荷およびアプリケータと同様の様式で、引張部材またはアプリケータ1020を造ることができる。
【0161】
デバイス1020は、カバー1021およびベース1022を含む。包帯剤アセンブリ1010は、包帯剤担体として動作することができるデバイス1020に移動可能に連結または係留されている。本明細書に記載するアセンブリと同様の様式で前記包帯剤アセンブリを引張部材またはアプリケータに付着させることができる。包帯剤アセンブリ1010は、付着シート1041および付着シート1051を備えている。付着シート1041は、付着構造970、980に関して記載したような付着構造1070によって包帯剤1030の第二の側部1034に付着されている第一の側部1043を有する。付着シート1041は、例えばアクリル系接着剤などの低表面エネルギーPSAで結合させることによりデバイス1020のカバー1021に連結されている第二の側部1044を有する。付着シート1041はまた、その長さに沿って、接着構造1070へのそのアタッチメントとカバー1021へのそのアタッチメントの間の付着シート1041の未付着部分に縫い綴じられた引き綱1088を有する。チェーンステッチまたはロックステッチをはじめとする(しかしこれらに限定されない)様々なタイプのステッチを用いることができる。包帯剤に歪を負荷した後、引き綱1088は、カバー1021の露出された内側1090にあるか、代替的にカバー1021とベース1022の間の継ぎ目にある。
【0162】
付着シート1051をその側部1054で、例えばアクリル系接着剤などの低表面エネルギーPSAで結合させることにより、ベース1022の裏側に連結させる。付着シート1051の側部1053を、KAPTON(登録商標)テープまたは可剥性接着材などの付着構造1080によって、および包帯剤1030の側部1034を付着シート1041に付着させる接着構造1070と同様の様式で、包帯剤の側部1033に付着させる。付着シート1051は、付着構造1090のアタッチメントとベースの裏のアタッチメントの間に位置する引き綱1098を備えている。引き綱1088、1098の末端は、容易な利用のために、引張部材1020から外に伸びている。
【0163】
図19Aよび19Bは、歪未負荷形状の包帯剤アセンブリ1010を図解するものである。カバー1021は、開かれているとき、付着シート1041によって包帯剤1030に歪力を加える。
図19Cは、歪ませた構成の包帯剤アセンブリ1010を図解するものである。
【0164】
包帯剤に歪を負荷し、適用した後、引き綱1088、1098を引っ張って、付着シート1041、1051の引張デバイス1020に付着されている部分を、付着シート1041、1051の包帯剤1030に付着されている部分から分離する。その後、
図19Dに示すようにアプリケータまたは引張デバイス1020を除去することができる。その後、接着構造1080、1090を剥がし取って、
図19Eに示すように包帯剤から包帯剤アセンブリ1010の残存部分および付着シート1041、1051を除去することができる。
【0165】
図20Aから20Cを参照して、包帯剤担体、引張デバイスまたはアプリケータ1120の変形形態を示す。デバイス1120は、基板1150の平面表面の1つの側部1155に刻み目を入れることにより形成された複数のセグメント1130を含む。一方向以上の方向の刻み目1170を形成することができ、または湾曲したもしくは直線状の1つ以上の形を有する刻み目1170を形成することができる。加えて、両側に刻み目を作って、デバイスの凸および凹両方の付形を可能にする。図解されているように、刻み目1170により、デバイスまたは付着されている包帯剤の付形が可能になる。図解するような刻み目1170をデバイスの平面表面の第一の側部1155に作るが、第二の側部1165には刻み目を入れない。第二の側部1165に力をかけると基板は曲がる。第一の側部1155、基板1150に力をかけてもデバイスは刻み目1170で屈曲しない。刻み目1170に残存する基板は屈曲リミッタとして動作することができ、一方、刻み目1170は屈曲要素として動作する。
【0166】
凹状平面のため凸状包帯剤形が所望される場合、包帯剤を第一の側面1155に付着させることができ、そうすれば基板を曲げたとき、包帯剤は、デバイスを適用することとなる凹状輪郭と合致するような凸形を形成する。凸状体輪郭のため凹状包帯剤形が所望される場合には、包帯剤を基板1150の第二の側部1165に位置づけることができる。そうすれば、基板を曲げたときに、包帯剤は、デバイスを適用することとなる凸状体輪郭と合致するような凹形を形成する。異なる身体位置または体輪郭のために様々な包帯剤裏当てを設けることができる。
【0167】
複数の変形形態によると、前記刻み目は、前記担体、アプリケータまたは引張デバイスのセグメント1127に対して直交することがあり、または直交する成分を有することがある。セグメント1127は、
図1Aから22Bに示すセグメントと同様であり得る。
【0168】
図21Aから21Dを参照して、包帯剤担体、引張デバイスまたはアプリケータ1220の変形形態を示す。デバイス1220は、接着裏当て1260によって連結された複数のフォーム気泡1240を含む。フォーム気泡1240は、包帯剤を適用することとなる被験体の湾曲、プロファイルまたは外形にデバイスが合致するように多方向への屈曲を可能にする複数のセグメント1227を形成する。前記フォームには、包帯剤に歪負荷するために加えらる柱強度、すなわち曲げ抵抗性、を概してもたらす十分な厚さがあり得る。例えば、包帯剤への歪負荷より生ずる圧縮力を最低でも中和することとなる弾性率および適切な厚さを有する材料で造られた裏当てまたは支持体を包帯剤への歪負荷のために設けることができる。例えば、包帯剤アセンブリまたは付着シートの一部分の裏の接着材を用いて、包帯剤歪を固定することができる。包帯剤を固定した後、裏当てまたは支持体を除去することができ、それにより、該包帯剤が適用されることとなる患者の体輪郭の形により大きな程度に合致するように、歪負荷包帯剤の形を益々操作することができる。
【0169】
図解するように、フォームセクション間の分離部1270が、デバイスの付形を可能にする。図解するように分離部1270をデバイスの平面表面の第一の側部1255に形成するが、第二の側部1265には刻み目を入れない。第一の側部1255に力をかけると基板は曲がる。第二の側部1265、基板1250に力をかけてもデバイスは分離部で屈曲しない。分離部に残存する基板は屈曲リミッタとして動作することができ、一方、刻み目は屈曲要素として動作する。
【0170】
凹状平面のため凸状包帯剤形が所望される場合、包帯剤を第一の側面1255に付着させることができ、そうすれば基板を曲げたとき、包帯剤は、デバイスを適用することとなる凹状輪郭と合致するような凸形を形成する。凸状体輪郭のため凹状包帯剤形が所望される場合には、包帯剤を基板1250の第二の側部1265に位置づけることができる。そうすれば、基板を曲げたときに、包帯剤は、デバイスを適用することとなる凸状体輪郭と合致するような凹形を形成する。異なる身体位置または体輪郭のために様々な包帯剤裏当てを設けることができる。
【0171】
図22Aおよび22Bを参照して、包帯剤および包装アセンブリ1500の変形形態を図解する。包装アセンブリ1500は、アプリケータおよび/または引張デバイス1520と、包帯剤1530を備えている包帯剤アセンブリ1510を含む。包装アセンブリ1500、アプリケータまたは引張デバイス1520、および/または包帯剤アセンブリ1510を、包帯剤1530に予備歪を負荷するように構成することができ、および/または予備歪が負荷された包帯剤1530の被験体の皮膚への移行を可能にするように構成することができる。
【0172】
デバイス1520は、カバー1521およびベース1522を含むことができる。包帯剤アセンブリ1510は、デバイス1520に除去可能に連結または係留されており、包帯剤担体としての役割を果たすことができる。カバー1521およびベース1522は、側部1523、1524で移動可能に、旋回可能に、曲げ可能にまたは蝶番式に連結されており、および
図1Aから22Bに記載する、カバーおよびベースに関して記載するものと同様の様式でそれらを造ることができる。包帯剤アセンブリ1510の付着領域1541、1551を、例えば可剥性接着材または除去可能接着構造によって、カバー1521、1522の自由側部1525、1526付近にそれぞれ付着させる。しかし、
図1Aから22Bに関して本明細書に記載する付着シートまたは付着構造を使用してもよい。付着領域1541、1551、およびまたはデバイス1520上への包帯剤1530の位置づけは、それぞれ、カバー1521およびベース1522の側部1523、1524の付着によって規定されるラインに対して対称であり得る。
図22Bに示すように、包帯剤1530にカバー1521で歪を負荷し、ベース1522を開放する。その後、包帯剤1530を被験体の皮膚に適用し、包帯剤1530からデバイス1520を剥がし取る。加えてまたは代替的に、カバー1521およびベース1522を、デバイス1520の基板に形成された穿孔によって、またはカバー1521およびベース1522の側部1523および1524をそれぞれ付着する付着構造1550、例えばテープまたは材料層、に形成された穿孔1551によって分離することができる。
【0173】
幾つかの変形形態によると、場合によりデバイス1520は、包帯剤1530に張力が負荷されて該包帯剤がカバー1521およびベース1522とさらに接触すると包帯剤1530に接着することができる接着コーティングまたは接着テープを、カバー1521および/またはベース1522上に含むことがある。幾つかの変形形態によると、包帯剤1530を張力負荷状態で維持するように、ならびに/またはカバー1521および/もしくはベース1522を背にして維持するように、前記接着材を構成する。前記接着コーティングまたは接着テープをカバー1521および/またはベース1522の側部領域1523、1524に沿って配置することができるが、多くは付着領域1541、1551に隣接して施される。デバイス1520の作動が所望されるまで接着材への包帯剤または他の構造の不注意な接着を低減させるために、剥離ライナーを設けることもできる。
【0174】
複数の変形形態によると、本明細書に記載する様々なアセンブリまたはデバイスは、創傷が閉鎖される前に適用することができる一時的創傷包帯剤を提供することができる。創傷に包帯剤を適用するためのアセンブリ、およびアプリケータ、引張デバイスまたは包帯剤担体、ベースまたは支持体を包帯剤から除去または分離する前にパッケージまたはアプリケータを使用して創傷に圧力をかけるためのアセンブリを構成することができる。下に記載する実施形態のいずれかに関して提供することができるこの変形形態によると、前記パッケージまたはアプリケータは、包帯剤を創傷に適用するときおよび/またはした後、該パッケージまたはアプリケータに圧力をかけることにより創傷に相対的に均一なまたは安定した力を分配するのに十分な硬度を有する。1つの変形形態によると、かかる包帯剤は、例えば本明細書に記載するような、凝固剤または他の薬剤または医薬品を含むことができる。別の変形形態によると、本明細書に記載するようなマージンを、かかるデバイスの包帯剤と該デバイスを操作するために使用される縁部との間に設ける。
【0175】
本明細書に記載するアセンブリまたはデバイスは、包帯剤支持構造体になることもできる。例えば、前記包帯剤支持構造体は、ベース構造体の複数のセグメントを含むことができる。前記包帯剤支持構造体は、少なくとも該包帯剤の第一の側部から該包帯剤の第二の側部へと延びる、少なくとも3つのセグメントを含むことができる。前記包帯剤支持構造体は、互いに連結または形成された複数のセグメント、例えば、
図1Aから22Bに記載するセグメントを含むことができる。本明細書に記載するカバーの複数のセグメントはまた、該カバーを対応するベース構造体に対して360度折り曲げると、包帯剤を支持することができる。
【0176】
本発明の実施形態を参照して本発明を詳細に示し、説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく形態および詳細の様々な変更を加えることができることは当業者には理解されるであろう。上に記載した実施形態のすべてについて、それらの方法の段階を逐次的に行う必要はない。