(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記装置内共存干渉の干渉状態が変化したことは、UEが、装置内共存干渉が存在しない状態から装置内共存干渉が存在する状態に変化し、及びUEが、装置内共存干渉が存在し且つ干渉抑制対策を実行した状態から、装置内共存干渉が存在しない状態に変化することである
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記干渉されない周波数情報とは、第1の無線技術と他の無線技術が同時に動作する場合、使用し始めた他の無線技術と装置内共存干渉が生じない、第1の無線技術における干渉されない動作周波数及び/または干渉されない動作周波数範囲である
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
前記干渉された周波数情報とは、第1の無線技術と他の無線技術が同時に動作する場合、使用し始めた他の無線技術と装置内共存干渉が生じる、第1の無線技術における干渉された動作周波数及び/または干渉された動作周波数範囲である
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
周波数範囲における下限周波数及び/または上限周波数を報告する前記方法は、具体的な値を報告する方法であり、または、発展型UMTS地上無線アクセスアブソリュート無線周波数チャネル番号(EARFCN)の方法であり、
周波数バンドのインデックス番号によって周波数範囲を報告する方法は、UEとネットワークによって予め約束された周波数情報リストまたはプロトコルにより既定義された周波数情報リストによって、UEが前記リストにおける前記周波数範囲に対応するインデックス番号を検索し、そして第1の無線技術の周波数情報を報告する時にインデックス番号をネットワーク側に知らせる
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
無線技術と知的端末装置の発展に伴い、端末装置ユーザの異なる通信需要をサポートするために、同じ端末装置(UE:User Equipment)に様々な無線技術を統合する必要がある。
図1は、従来技術において同時に3つの無線技術を用いた端末装置の構成を示す図である。
図1に示すように、当該端末装置に、それぞれ長期発展型(LTE:Long Term Evolution)技術を用いたサブモジュール101、IEEE Std 802.11規格に規定された無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Netwprks)技術を用いたサブモジュール102、即ち無線ローカルエリアネットワークステーション(WLAN:Wireless Local Area Netwprks Station)、及びIEEE Std 802.15規格に規定されたブルートゥース(Bluetooth(登録商標))を用いたサブモジュール103を用いる。101、102、103の3つのサブモジュールは、無線技術間のインタフェイス(inter−radio interface)を介して接続され、例えば101サブモジュールと102サブモジュールがL101を介して接続され、102サブモジュールと103サブモジュールがL102を介して接続され、101サブモジュールと103サブモジュールがL103を介して接続され、または、3つのサブモジュールが1つの共通の制御モジュール104に制御され、端末装置の3つのサブモジュールがそれぞれ各無線技術に対応する反対側装置と無線通信し、101と長期発展型基地局(LTE eNB:E−UTRAN NodeB)105がエアインターフェースを介して無線通信し、102と別のWLAN STA106がエアインタフェースを介して無線通信し、103と別のBluetooth107がエアインタフェースを介して無線通信する。
【0003】
同じ端末に様々な無線技術を採用したサブモジュールが設計された場合、端末装置の体積が限られることに鑑み、必ず、2つ以上の無線技術を採用したサブモジュールが同時に設計された端末装置においては、2つ以上の無線技術を採用したサブモジュール間の空間距離が小さく、例えば数センチひいては数ミリしかないことを意味し、かつ当該2つ以上の無線技術に対応するアンテナポート間の空間的隔離度が十分に大きく設計されることができないため、同じ端末装置内の各無線技術を採用したサブモジュールが隣接した周波数帯域で動作している場合、帯域外放射(Out of band emission)、スプリアス放射(Spuriousemission)、受信機ブロッキング(Blocking)などの理由により、その中の1つの無線技術を採用したサブモジュールが信号を送信すると、別の無線技術を採用したサブモジュールが信号を受信することに干渉し、その逆も同様であり、そして従来技術におけるフィルタ技術によりこのような隣接チャネル干渉を除去できず、それによって各無線技術を採用したサブモジュールの通信品質に影響を与え、本分野においてこのような隣接チャネル干渉現象は「装置内共存干渉」(ICO:In−device Coexistence interference)と呼ばれている。
【0004】
図1に示すような端末装置、WLAN−STAとBluetoothは、「産業科学医療(ISM:Industrial Scientific and Medical)」周波数バンドで動作し、周波数範囲が2.4GHz〜2.5GHzであり、WLANチャネル(WLAN Channel)はISM周波数バンドにおける2.4GHz〜2.4835GHz周波数範囲が用いられ、Bluetoothチャネル(Bluetooth Channel)はISM周波数バンドにおける2.4GHz〜2.497GHz周波数範囲が用いられる。LTEの時分割複信(TDD:Time Division Duplex)モードは、周波数範囲が2.3GHz〜2.4GHzである周波数バンド40(Band40)と周波数範囲が2.57GHz〜2.62GHzである周波数バンド38(Band38)で動作している。周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)モードのアップリンク伝送(Uplink Transmission)、即ちUEからeNBへの伝送は、周波数範囲が2.5GHz〜2.57GHzである周波数バンド7(Band7)で動作している。FDDモードのダウンリンク伝送(Downlink Transmission)、即ちeNBからUEへの伝送は、周波数範囲が2.62GHz〜2.69GHzのBand7で動作している。
図2は、従来技術においてISM周波数バンドとLTE周波数バンドの分布を示す図である。
図2に示すように、ISM周波数バンドはちょうどLTE TDDモードのBand40、LTE FDDモードのBand7のアップリンク伝送周波数範囲に隣接している。そのため、101サブモジュールはTDDモード且つBand40を用いると、101サブモジュールと102サブモジュール、103サブモジュールがそれぞれ互いに干渉する。101サブモジュールはFDDモード且つBand7を用いると、LTE Band7のアップリンク周波数バンドがISM周波数バンドに隣接しているから、101サブモジュールのアップリンク送信が102サブモジュールまたは103サブモジュールのダウンリンク受信に干渉する。
【0005】
装置内共存干渉が端末装置ユーザの通信品質に影響を与え、ユーザの通信体験を低減させるので、このような装置内共存干渉による様々な無線技術の通信品質に対する影響を抑制するために、ネットワーク側は、LTEを用いたサブモジュールの動作効率、または他の無線サブモジュールの動作効率を変更することにより、LTEを用いたサブモジュールの動作効率と他の無線サブモジュールの動作効率との間の周波数間隔が十分に大きくなるという周波数分割多重の方法を用いてよいし、または、ネットワーク側は、LTEサブモジュールと他の無線サブモジュールの伝送時間を制御することにより、LTEを用いたサブモジュールと他の無線サブモジュールが異なる期間で信号伝送を行うようになるという時分割多重方法を用いてよいし、または、LTEを用いたサブモジュールに近いアップリンクの送信が他の無線サブモジュールのダウンリンクの受信に干渉した場合、ネットワーク側は、LTEを用いたサブモジュールのアップリンクの送信に対してパワー制御を行い、LTEを用いたサブモジュールのアップリンクの送信パウーを一定の制限範囲に制御することができる。上記のどのスキームを用いて装置内共存干渉を解決するかに関わらず、従来技術において、ネットワーク側は、いずれも装置内共存干渉情報を取得できず、それによって装置内共存干渉による悪影響を解決することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これを鑑みて、本発明の主な目的は、干渉情報を報告する方法、システム及び、干渉に関連する周波数情報及び付加的な情報をネットワーク側に報告できるUEを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を実現するために、本発明の技術的スキームは、以下のように実現される。
【0008】
本発明に係る干渉情報の報告を実現する方法は、
ユーザ装置(UE)が、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報、または第1の無線技術の周波数情報及び付加的な干渉情報をネットワーク側に報告するステップ、
または、UEが、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告し、UEが、ネットワーク側からの付加的な情報報告を要求する指示を受信した場合、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告するステップを含む。
【0009】
前記方法において、
前記装置内共存干渉の干渉状態が変化したことは、UEが、装置内共存干渉が存在しない状態から装置内共存干渉が存在する状態に変化し、及びUEが、装置内共存干渉が存在し且つ干渉抑制対策を実行した状態から、装置内共存干渉が存在しない状態に変化することである。
【0010】
前記方法において、
前記第1の無線技術の周波数情報は、干渉されない周波数情報及び/または干渉された周波数情報である。
【0011】
前記方法において、
前記干渉されない周波数情報とは、第1の無線技術と他の無線技術が同時に動作する場合、使用し始めた他の無線技術と装置内共存干渉が生じない、第1の無線技術における干渉されない動作周波数及び/または干渉されない動作周波数範囲である。
【0012】
前記方法において、
前記干渉された周波数情報とは、第1の無線技術と他の無線技術が同時に動作する場合、使用し始めた他の無線技術と装置内共存干渉が生じる、第1の無線技術における干渉された動作周波数及び/または干渉された動作周波数範囲である。
【0013】
前記方法において、さらに、
UEが装置内共存干渉が存在しないことを検出した場合、UEからネットワークに報告される第1の無線技術の周波数情報は、空になるステップを含む。
【0014】
前記方法において、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告する前記ステップは、
UEが、周波数範囲における干渉された周波数範囲の区間の左側しきい値である下限周波数及び/または干渉された周波数範囲の区間の右側しきい値である上限周波数を報告する方法または、周波数バンドのインデックス番号によって干渉された周波数範囲を報告する方法を用いて、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告する。
【0015】
前記方法において、
周波数範囲における下限周波数及び/または上限周波数を報告する前記方法は、具体的な値を報告する方法であり、または、発展型UMTS地上無線アクセスアブソリュート無線周波数チャネル番号(EARFCN)の方法である。
【0016】
周波数バンドのインデックス番号によって周波数範囲を報告する方法は、UEとネットワークが予め約束された周波数情報リストまたはプロトコルにより既定義された周波数情報リストによって、UEが前記リストにおける前記周波数範囲に対応するインデックス番号を検索し、そして第1の無線技術の周波数情報を報告する時にインデックス番号をネットワーク側に知らせる。
【0017】
前記方法において、前記付加的な干渉情報は、
各無線技術が時分割多重(TDM)モードで動作する場合のTDM情報、及び/または現在の利用可能な測定結果、及び/または第1の無線技術のアップリンク伝送が他の無線技術受信に干渉する指示である。
【0018】
前記方法において、
第1の無線技術の周波数情報、または第1の無線技術の周波数情報及び付加的な干渉情報をネットワーク側に報告した後に、前記方法は、さらに、ネットワーク側が報告された周波数情報または周波数情報及び付加的な干渉情報によって決定を行い、そして前記決定をUEに送信するステップを含む。
【0019】
前記方法において、前記決定は、
UEを、装置内共存干渉が生じない、同じセルを覆うセルに切り替え、または、UEが実行している干渉の抑制対策を取り消しまたは停止し、または、UEを、装置内共存干渉が生じない隣セルに切り替え、または、装置内共存干渉が存在する1つまたは複数の補助サービングセル(Scell)を削除し或いは非活性化し、及び/または、装置内共存干渉が存在ぜず且つメインサービングセル(Pcell)とキャリアアグリゲーションを行うことが可能な、削除し或いは非活性化されたScellと異なるセルを覆う1つまたは複数のScellを増加し或いは活性化し、または、使用し始めた、装置内共存干渉が生じる各無線技術にTDMの動作モードを配置し、または、装置内共存干渉が存在する1つまたは複数のScellを削除し或いは非活性化し、及び/または、装置内共存干渉が存在せず且つPcellとキャリアアグリゲーションを行うことが可能な、削除し或いは非活性化されたScellと同じセルを覆う他のScellを増加し或いは活性化し、または、UE内の第1の無線技術のアップリンク伝送パワーを低減し或いは制限することである。
【0020】
前記方法において、付加的な干渉情報を報告するようにUEに指示する前記ステップにおいて、
ネットワーク側は、付加的な干渉情報の報告指示を送信する方式またはUEに測定を配置する方式により、付加的な干渉情報を報告するようにUEに指示し、ここで、付加的な干渉情報の報告指示は、干渉方向の付加的な干渉情報の報告指示であり、またはTDM情報の付加的な干渉情報の報告指示である。
【0021】
本発明に係る干渉情報の報告を実現するシステムは、
装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報、または第1の無線技術の周波数情報及び付加的な干渉情報をネットワーク側に報告することに用いられ、
または、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告し、ネットワーク側からの付加的な情報報告を要求する指示を受信した場合、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告することに用いられるUEと、
付加的な干渉情報を報告するようにUEに指示することに用いられるネットワーク側と、
を含む。
【0022】
前記システムにおいて、
前記ネットワーク側は、さらに、報告された周波数情報、または周波数情報及び付加的な干渉情報によって決定を行い、そして前記決定をUEに送信することに用いられる。
【0023】
本発明に係るUEは、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報、または第1の無線技術の周波数情報及び付加的な干渉情報をネットワーク側に報告することに用いられ、
または、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告し、ネットワーク側からの付加的な情報報告を要求する指示を受信した場合、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告することに用いられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る情報の報告を実現する方法、システム及びUEにおいて、ユーザ装置(UE)は、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報、または第1の無線技術の周波数情報及び付加的な干渉情報をネットワーク側に報告し、または、UEは、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告し、UEは、ネットワーク側からの付加的な情報報告を要求する指示を受信した場合、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告する。これにより、UEが干渉に関連する周波数情報及び付加的な情報をネットワーク側に報告するのを実現し、実現方法は、簡単で柔軟性があり、且つより高い効率を有し、ネットワーク側がUEから報告された周波数情報及び付加的な情報によって、装置内共存干渉に一致する適切な対策を出すことが保証できる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施形態では、UEとは、2つ以上の無線技術が共存するユーザ通信用端末装置であり、携帯電話、スマートフォン、携帯通信装置、パーソナルデータ処理装置(PDA:Personal Digital Assistant)などを含み、2つの無線技術の共存とは、UEの内部において、第1の無線技術を用い、第1の無線通信プロトコル仕様で動作し、且つプロトコルに規定された周波数範囲に信号を送受信する第1の無線送受信機と、第2の無線技術を用い、第2の無線通信プロトコル仕様で動作し、且つプロトコルに規定された周波数範囲に信号を送受信する第2の無線送受信機と、これによって類推されるうちの2つ以上の無線送受信機が存在することである。第1の無線技術の動作周波数範囲と他の無線技術の動作周波数範囲は少なくとも部分的に重なり合い或いは隣接し、ここで、第1の無線技術がLTE技術、ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)技術、IEEE 802.16仕様によるWimax技術などであってよく、前記第1の無線技術の一部の動作周波数またはその高調波周波数とISM周波数範囲が重なり合い或いは隣接し、他の無線技術がWLAN技術、Bluetooth技術、IEEE 802.15.4仕様によるZigbee(登録商標)技術などであってよく、他の無線技術の動作周波数がISM周波数範囲である。
【0027】
本発明の基本的な考え方として、ユーザ装置(UE)は装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報、または第1の無線技術の周波数情報と付加的な干渉情報をネットワーク側に報告し、または、UEは装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告し、UEはネットワーク側からの付加的な情報を報告するように要求する指示を受信した場合、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告することである。
【0028】
以下、図面及び具体的な実施形態により本発明を更に詳細に説明する。
【0029】
本発明は、干渉情報の報告を実現する方法を提供し、
図3が本発明に係る情報の報告を実現する方法を採用した第1の実施形態のフローチャートであり、
図3に示すように、この方法は、以下のステップを含む。
【0030】
ステップ301において、UEが装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報、または第1の無線技術の周波数情報及び付加的な干渉情報をネットワーク側に報告する。
【0031】
具体的には、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことは、UEが、装置内共存干渉が存在しない状態から装置内共存干渉が存在する状態に変化し、及び、UEが、装置内共存干渉が存在し且つ干渉抑制対策を実行した状態から、装置内共存干渉が存在しない状態に変化することを含む。UEが、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを判断する方法は、端末装置UEが、使用し始めた、UE内に共存している各無線技術を採用したサブモジュールの状態によって装置内共存干渉の状態を判断することであり、この使用し始めた、UE内に共存している各無線技術を採用したサブモジュールの状態とは、UEに共存している各無線技術を採用したサブモジュールのON/OFF状態である。
【0032】
UE内の第1の無線技術と他の無線技術が同時にON状態にあり、且つ各無線技術の動作周波数が装置内共存干渉を引き起こすように十分に近いと、UEは、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出したと確定し、または、UE内に装置内共存干渉が存在し且つUEが干渉抑制対策を実行した場合、干渉が生じるある無線技術がOFFになると、UEは、装置内共存干渉の干渉状態が変化したと確定する。
【0033】
UEが装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報、または第1の無線技術の周波数状態及び付加的な干渉情報をネットワーク側に報告する。ここで、当該周波数情報とは、干渉されない周波数情報と干渉された周波数情報のうちの少なくとも1つであり、干渉されない周波数情報とは、第1の無線技術と他の無線技術が同時に動作する場合、使用し始めた他の無線技術と装置内共存干渉が生じない、第1の無線技術の干渉されない動作周波数または干渉されない動作周波数範囲であり、干渉された周波数情報とは、第1の無線技術と他の無線技術が同時に動作する場合、使用し始めた他の無線技術と装置内共存干渉が生じる、第1の無線技術の干渉された動作周波数または干渉された動作周波数範囲である。ここで、ステップ301において、UEは装置内共存干渉が存在しないのを確定した場合、UEからネットワーク側に報告された第1の無線技術の周波数情報は、空になる。
【0034】
第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告する前記ステップは、UEが周波数範囲の下限周波数及び/または上限周波数を報告する方法、または、周波数バンドのインデックス番号によって干渉された周波数範囲を報告する方法を用いて、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告し、ここで、下限周波数は、干渉された周波数範囲の区間の左側しきい値であり、上限周波数は、干渉された周波数範囲の区間の右側しきい値である。
【0035】
前記周波数範囲の下限周波数及び/または上限周波数を報告する前記方法は、具体的な値を報告する方法であり、または発展型UMTS地上無線アクセスアブソリュート無線周波数チャネル番号(EARFCN:E−UTRA Absolute Radio Frequency Channel Number)方法である。
【0036】
前記周波数バンドのインデックス番号によって周波数範囲を報告する前記方法において、UEとネットワークが予め約束された周波数情報リストまたはプロトコルにより既定義された周波数情報リストによって、UEは前記リストにおける前記周波数範囲に対応するインデックス番号を検索し、UEは第1の無線技術の周波数情報を報告する時に、インデックス番号をネットワーク側に知らせる。
【0037】
第1の無線技術がLTE技術とすることを例として説明し、第1の無線技術の周波数情報とは、LTE技術の周波数情報、即ちLTE技術の干渉されない周波数情報または干渉された周波数情報であり、前記LTE技術の周波数情報の推定方法は、
図1に示すようなL101インターフェイス、L103インターフェイスまたは制御モジュール104を介して、端末装置内に使用し始めた、ISM周波数範囲における他の無線技術を採用したサブモジュールが用いている中心周波数、他の無線技術を採用したサブモジュールが用いる送信パワー及びフィルタ特性などのパラメータを取得し、UEが前記パラメータによってLTE技術の周波数情報を推定することである。
【0038】
ここで、LTE技術の干渉された周波数範囲を例として説明し、特定のテスト環境に応じて、LTE技術とBT技術が干渉を生じる周波数範囲、及びLTE技術とWLAN技術が干渉を生じる周波数範囲を与え、その中用いられたパラメータ値がLTE技術、BT技術及びWLAN技術の代表的な値であり、LTE技術がBT技術に干渉する場合、LTE技術の干渉された周波数範囲は、表1に示される。
【0040】
LTE技術がWLAN技術に干渉する場合、LTE技術の干渉された周波数範囲は、表2に示される。
【0042】
BT技術がLTE技術に干渉する場合、LTE技術の干渉された周波数範囲は、表3に示される。
【0044】
WLAN技術がLTE技術に干渉する場合、LTE技術の干渉された周波数範囲は、表4に示される。
【0046】
表1〜表4から分かるように、UEは、他の無線技術のON状況及び用いられた中心周波数などのパラメータによって、LTE技術の干渉された周波数範囲を推定できる。
【0047】
例えば、現在のBT技術がLTE技術に干渉し、BT技術が用いる周波数バンドの中心周波数が[2420,2440]にあると、LTE技術の干渉された周波数範囲が[2375,2390]となり、当該周波数バンド範囲に基づき、本実施形態において、UEは、装置内共存干渉の干渉状態が変化したと確定した場合、以下の2つの方法で第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告することができる。
【0048】
方法一については、周波数範囲の下限周波数Flow及び/または上限周波数Fhighを報告する。
【0049】
具体的には、周波数範囲の下限周波数Flow及び/または上限周波数Fhighを報告する方法は、具体的な値を報告する方法またはEARFCNの方法であってよく、ここで、下限周波数FlowとはLTE技術の干渉された周波数範囲の区間の左側しきいであり、上限周波数FhighとはLTE技術の干渉された周波数範囲の区間の右側しきい値であり、EARFCNは0〜65535の整数で、全てのE−UTRAのキャリア周波数を示し、UEとネットワーク側は既に予め周波数間隔を約束した場合、ここで上限周波数または下限周波数のうちの1つを報告するだけでよい。
【0050】
ここで、具体的な値の方式で周波数範囲の下限周波数Flow及び/または上限周波数Fhighを報告する場合、UEは、具体的な下限周波数Flow値2375及び/または具体的な上限周波数Fhigh値2390をネットワーク側に報告することができ、または、
EARFCNの方式で周波数範囲の下限周波数Flow及び/または上限周波数Fhighを報告する場合、LTE技術においてEARFCNの方式の使用方法は、
図5に示すようにE−UTRAチャネル番号リストである。
【0052】
表5においてE−UTRA動作周波数バンド番号は、LTE技術が動作する中心周波数の具体的な周波数バンド番号であり、表5においてNDLとNULは、それぞれダウンリンクとアップリンクのEARFCNであり、表5により、キャリア周波数とEARFCNとの対応関係を得ることができ、具体的な数式は、以下の通りである。
【0053】
FDL=FDL−low+0.1(NDL−NOffs−DL) (1)
FUL=FUL−low+0.1(NUL−NOffs−UL) (2)
ここで、数式(1)にダウンリンクキャリア周波数とダウンリンクEARFCNとの対応関係を示し、数式(2)にアップリンクキャリア周波数とアップリンクEARFCNとの対応関係を示す。
【0054】
本実施形態において、干渉された周波数範囲は、Band40に位置し、表5の最後の行に示すように、この場合にBT技術がLTE技術の受信に干渉し、そのため表5におけるダウンリンク中のBand40に対応するデータを検索し、数式(1)により、報告された周波数範囲の下限周波数Flowの値が39400であり、報告された周波数範囲の上限周波数Fhighの値が39550であることを計算できる。
【0055】
周波数範囲の下限周波数Flow及び/または上限周波数Fhighを報告する方法を用いて第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告する利点は、報告された周波数範囲が動的に変化できる。従って、周波数範囲がより柔軟であり、従来のプロトコルを十分に用いて実現することが可能となり、実行性が高い。
【0056】
方法二については、周波数バンドのインデックス番号によって周波数範囲を報告する。
【0057】
具体的には、前記周波数バンドのインデックス番号によって周波数範囲を報告する前記方法において、プロトコルにより既定義された周波数バンド、またはUEとネットワーク側は、他の無線技術に干渉する可能性がある全ての周波数バンドを分け、そして周波数バンドを番号付け、最後に、周波数バンドリストを作って、UEとネットワーク側に同じ周波数バンドリストが保存されることを保証するように反対側に知らせる。前記番号はインデックス番号であり、前記インデックス番号によって対応する具体的な周波数範囲を検索することができ、例えば、表1〜表4に示すように、前記インデックス番号は表1〜表4における通し番号欄に記載される数字であってよい。異なる周波数範囲に対応するインデックス番号はネットワーク側とUEが既協定されたものであるので、UEは第1の無線技術の周波数情報を報告する場合、インデックス番号をネットワーク側に知らせればよい。通し番号範囲を合理的に設置することにより、ネットワーク側は、さらに、通し番号より具体的な干渉が生じた無線技術及び具体的な干渉方向を知ることができ、例えば、UEがインデックス番号14をネットワーク側に報告すると、ネットワーク側は、周波数バンドリストによって、現在、BT技術の送信がLTE技術の受信に干渉したのを確定できる。
【0058】
周波数バンドのインデックス番号によって周波数範囲を報告する方法を用いて第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告する利点としては、UEからネットワーク側に報告された情報負荷が小さく、効率が高く、即ち少ない情報ビットで多くの情報を伝送し、
または、第1の無線技術の周波数情報を報告する場合、UEがさらに同時に現在の利用可能な付加的な干渉情報を報告することができ、当該付加的な情報が、各無線技術が時分割多重(TDM)方式で動作する場合のTDM情報、及び/または現在の利用可能な測定結果、及び/または第1の無線技術のアップリンク伝送が他の無線技術の受信に干渉する指示を含む、ネットワーク側より決定された必要な、周波数情報以外の情報である。
【0059】
ここで、UEからネットワーク側に報告された付加的な干渉情報がTDM情報である場合、当該TDM情報は、時分割多重伝送の場合の通知情報、及び/またはUE内にLTE技術と共存している他の無線技術の技術タイプとサービスタイプであって、例えば、他の無線技術がBluetooh技術であると、Bluetooh技術の現在のサービスタイプはインターネット電話(VoIP:Voice over Internet Protocol)の音声アプリケーション、及び/またはLTE技術の伝送時間情報及びTDMの周期情報であって、例えば、周期が50msで、LTE技術の伝送時間が20msであり、及び/またはTDMの周期情報とTDM周期におけるLTE伝送時間と非LTE伝送時間の割合情報であって、例えば、1つのTDM周期がLTE伝送時間長+非LTE伝送時間長に等しく、及び/またはUEがプロトコルの規定によってTDM情報表を検索して得たインデックス情報であって、表6に示すように、プロトコルによって規定されたTDM情報表においてUEは実際な共存する無線技術及び現在のサービスタイプによって表を検索し、ネットワークにTDM情報表6におけるインデックス情報を報告する。
【0061】
LTE技術の伝送時間長情報及びTDMの周期情報、及びTDMの周期情報とTDM周期におけるLTE伝送時間長と非LTE伝送時間長の割合情報について、ここで、これらのTDM情報は、UEがネットワーク側に提案するTDM情報であり、最終のLTE技術と他の無線技術の間のTDM関係であり、即ちLTE技術の伝送時間長と非LTE技術の伝送時間長のタイミング関係であり、ネットワーク側が決定を行う時にUEにより提案されたTDM関係を参照し、ネットワーク側は、さらに自身のポリシーによって最終的に決定を行うと説明すべきである。
【0062】
UEからネットワーク側に報告された付加的な干渉情報は現在の利用可能な測定結果である場合、当該現在の利用可能な測定結果とは、現在の全ての配置された測定タスクにおいて既に測定された測定結果である。
【0063】
UEからネットワーク側に報告された付加的な干渉情報は、第1の無線技術のアップリンク伝送が他の無線技術の受信に干渉する指示である場合、当該指示とは、現在の干渉の具体的な状況がUEの第1の無線技術の送信が他の無線技術の受信に干渉することを意味し、例えば、現在UEが、装置内共存干渉が存在するのを確定した場合、第1の無線技術の周波数情報を報告する時に、UEは、更に、同時に付加的な干渉情報をネットワーク側に報告する方法により、自身の必要な決定を与えるようにネットワーク側に提案し、当該決定がUEの干渉抑制対策とすることに用いられ、UEは、ネットワーク側がTDM方式による決定を与えることを望むと、UEは、TDM情報を付加的な干渉情報として、第1の無線技術の周波数情報とともにネットワーク側に報告する。
【0064】
または、UEは、現在の利用可能な付加的な干渉情報の全体をネットワーク側に送信してネットワーク側からの決定を待つことができる。
【0065】
ステップ302において、ネットワーク側は、報告された周波数情報、または周波数情報及び付加的な干渉情報によって決定を行う。
【0066】
具体的に、ネットワーク側は、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報または第1の無線技術の周波数情報及び付加的な干渉情報によって決定を行い、そして決定をUEに送信する。
【0067】
UEが第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に送信する場合、UEを、装置内共存干渉が生じない同じセルを覆うセルに切り替えるという決定(1)と、UEがキャリアアグリゲーションを行っていると、装置内共存干渉が存在する1つ以上の補助サービングセル(Scell:Secondary Cell)を削除し或いは非活性化し、及び/または、装置内共存干渉が存在せず且つメインサービングセル(Pcell:Primary Cell)とキャリアアグリゲーションを行うことが可能な、削除し或いは非活性化されたScellと同じセルを覆うScellを増加し或いは活性化するという決定(2)と、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報が空であると、UEの内部に装置内共存干渉が存在しないことを示し、ネットワーク側は、この前に行われた干渉抑制対策を取り消すという決定(3)と、うちの少なくとも1つの決定を行うことができる。
【0068】
UEが第1の無線技術の周波数情報及び付加的な干渉情報をネットワーク側に報告する場合、付加的な干渉情報がTDM情報を含むと、ネットワーク側は、UE内に用いられた各無線技術にTDMの動作モードを配置するという決定(1)と、付加的な干渉情報が現在の利用可能な測定結果(例えば隣セルの測定結果)であると、ネットワーク側は、UEを、装置内共存干渉が生じない隣セルに切り替え、または、UEがキャリアアグリゲーションを行っていると、ネットワーク側は、装置内共存干渉が存在する1つ以上のScellを削除し或いは非活性化し、及び/または、装置内共存干渉が存在せずPcellとキャリアアグリゲーションを行うことが可能な、削除し或いは非活性化されたScellと異なるセルを覆うScellを増加し或いは活性化することができるという決定(2)と、付加的な干渉情報が、第1の無線技術のアップリンク伝送が他の無線技術の受信に干渉する指示であると、ネットワーク側は、UEにおける第1の無線技術のアップリンク伝送パワーを低減しまたは制限するという決定(3)と、異なる付加的な干渉情報に対応する決定のうちの少なくとも1つの決定、及び前節に記載される3つの決定を行うことができる。
【0069】
ここで、UEからネットワーク側に報告された第1の無線技術の周波数情報が空であると、ネットワーク側は、この前の干渉抑制対策を取り消す決定を行うと説明すべきである。
【0070】
ステップ303において、ネットワーク側は、決定をUEに送信する。
【0071】
具体的に、ネットワーク側は、決定をUEに送信し、UEは、当該決定を受信した後実行する。
【0072】
図4は、本発明に係る干渉情報の報告を実現する方法を採用した第2の実施形態のフローチャートである。
図4に示すように、当該方法は、以下のステップを含む。
【0073】
ステップ401において、UEは装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側に報告する。
【0074】
具体的には、ステップ301を参照する。
【0075】
ステップ402において、ネットワーク側は、UEから報告された周波数情報によって、決定を行うことができるかどうかを判断し、決定を行うことができない場合、ステップ403を実行し、決定を行うことができる場合、ステップ405を実行する。
【0076】
具体的には、ネットワーク側は、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報を受信した場合、当該周波数情報によって、決定を行うことができるかどうかを判断し、決定を行うことができる場合、ステップ405を実行し、周波数情報によって決定を行うことができない場合、ステップ403を実行し、ネットワーク側は、共に7つの決定を行うことができ、ここで、決定1、決定2と決定3は、ネットワーク側がUEから報告された周波数情報によって行うことができる決定であり、決定4〜決定7は、ネットワーク側がUEから報告された周波数情報によって行うことができない決定であり、7つの決定は、具体的に以下の通りである。
【0077】
決定1:決定を行い、UEを、装置内共存干渉が生じない同じセルを覆うセルに切り替えることができる。
【0078】
具体的には、ネットワーク側がUEから報告された装置内共存干渉に関連する周波数バンド情報、ネットワーク側そのものの資源の使用状況、及び通信事業者の運営ポリシーによって、ネットワークにおいてUEの現在のサービングセルの覆う範囲と同じセルが存在し、且つ当該同じセルを覆うセルが干渉されないLTE周波数を用いたときにネットワーク側が干渉抑制決定を行うことができ、当該干渉抑制対策がUEを前記同じセルを覆うセルに切り替え、即ちUEを、装置内共存干渉が生じない同じセルを覆うセルに切り替えると確定する場合、ネットワーク側は、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報によって、決定を行うことができ、ステップ405を実行する。
【0079】
決定2:決定を行い、装置内共存干渉が存在する1つ以上のScellを削除し或いは非活性化し、及び/または、装置内共存干渉が存在せずPcellとキャリアアグリゲーションを行うことが可能な、削除し或いは非活性化されたScellと同じセルを覆うScellを増加し或いは活性化することができる。
【0080】
具体的には、UEの現在の動作状態がキャリアアグリゲーションを行い、即ちUEが同時に1つのPcellと1つ以上のScellに動作すると、ネットワーク側はUEから報告された装置内共存干渉に関連する周波数バンド情報によって、Pcellは装置内共存干渉が存在せず、その中の1つ以上のScellのみは装置内共存干渉が存在するのを確定した場合、ネットワーク側は、干渉抑制決定を行うことができ、当該干渉抑制決定は、装置内共存干渉が存在する1つ以上のScellを削除し或いは非活性化することである。
【0081】
更に、ネットワーク側がキャリアアグリゲーションの配置状況によって、削除し或いは非活性化された前記Scellと同じセルを覆うセルの覆う範囲において、装置内共存干渉が存在せず且つPcellとキャリアアグリゲーションを行うことが可能な、他のセルがあると確定した場合、ネットワーク側は、更に、装置内共存干渉が存在する1つ以上のScellを削除し或いは非活性化する決定を行うとともに、装置内共存干渉が存在せず且つPcellとキャリアアグリゲーションを行うことが可能な他のセルを増加し或いは活性化することができる。この場合、ネットワーク側は、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報によって、決定を行うことができ、ステップ405を実行する。
【0082】
決定3:決定を行い、UEが実行している干渉抑制対策を取り消しまたは停止することができる。
【0083】
具体的に、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報が空であると、現在のUEの内部に装置内共存干渉が存在しないことを示すため、ネットワーク側は、UEが実行している干渉抑制対策を取り消しまたは停止することができる。
【0084】
決定4:UEにおける第1の無線技術のアップリンク伝送パワーを低減しまたは抑制する必要があると、現在、決定を行うことができない。
【0085】
具体的に、ネットワーク側とインタラクティブを行う無線技術は、干渉側のサブモジュールであり、UEにおける干渉側のサブモジュールのアップリンク伝送パワーを低減しまたは抑制することで装置内共存干渉を抑制でき、例えば、ネットワーク側とインタラクティブを行う現在の無線技術が第1の無線技術であり、干渉側のサブモジュールが第1の無線技術、例えばLTE技術であり、LTE技術がFDDの動作モードを用いてBand7で動作し、且つアップリンク伝送パワーを実行していると、装置内に使用を始めたISM周波数バンドによる他の無線技術の受信に干渉し、この場合、ネットワーク側は、アップリンク伝送パワーを制御する干渉抑制の決定を行って、UEのLTE技術のアップリンク伝送パワーを低減することができ、それによって装置内の他無線技術に対するLTE技術の干渉を低減することができる。しかし、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報だけによって、ネットワーク側は、決定を行うことができず、UEの干渉方向を知る必要もある。そのため、UEは、更に付加的な干渉情報をネットワーク側に報告する必要があり、ステップ403を実行する。
【0086】
決定5:UEを、装置内共存干渉が生じない隣セルに切り替える必要があるため、現在、決定を行うことができない。
【0087】
具体的に、ネットワーク側がUEから報告された第1の無線技術の周波数情報、ネットワークの資源使用状況及び通信事業者のポリシーによって、UEを隣セルに切り替えると、装置内の他の無線技術と干渉しないが、UEを隣セルに切り替えると、ネットワーク側がUEの現在のサービングセルの隣セルについての測定結果を知る必要もあり、当該測定結果が隣セルの基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)及び/または基準信号受信パワー(RSRP:Reference Signal Receiving Power)などのパラメータであってよいと確定した場合、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報によって、ネットワーク側は、決定を行うことができず、ネットワーク側は、更にUEの現在のサービングセルの隣セルの測定結果を知る必要があるため、UEは、更に付加的な干渉情報を報告する必要があり、ステップ403を実行する。
【0088】
決定6:装置内共存干渉が存在する1つ以上のScellを削除しまたは非活性化し、及び/または装置内共存干渉が存在せず且つPcellとキャリアアグリゲーションを行うことが可能な、削除しまたは非活性化されたScellと異なるセルを覆う1つ以上のScellを増加しまたは活性化する必要があるため、現在、干渉抑制決定を行うことができない。
【0089】
具体的に、UEの現在の動作状態がキャリアアグリゲーションを行っていること、即ちUEが同時に1つのPcellと1つ以上のScellに動作することであり、ネットワーク側がUEから報告された装置内共存干渉に関する周波数バンド情報によって、Pcellは装置内共存干渉が存在せず、その中の1つ以上のScellだけに装置内共存干渉が存在すると確定した場合、ネットワーク側は、共存干渉が存在する1つ以上のScellを削除しまたは非活性化するという決定を行うことができる。
【0090】
しかし、更に、ネットワーク側がキャリアアグリゲーションの配置状況によって、削除しまたは非活性化された前記Scellの隣セルが装置内の他の無線技術に干渉せず、且つPcellとキャリアアグリゲーションを行うことができると確定した場合、ネットワーク側は、更にUEの現在のサービングセルの隣セルについての測定結果を知った後、決定を行うことができ、当該測定結果が隣セルのRSRQ及び/またはRSRPなどのパラメータであってよく、そのため、この場合にネットワーク側は、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報によって、決定を行うことができず、ネットワーク側は、更にUEの現在のサービングセルの隣セルについての測定結果を知る必要があり、したがって、UEは、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告する必要があり、ステップ403を実行する。
【0091】
決定7:使用し始めた、装置内共存干渉が生じる各無線技術にTDMの動作モードを配置する必要があるため、現在、決定を行うことができない。
【0092】
具体的に、ネットワーク側は、UEに使用し始めた、装置内共存干渉が生じる各無線技術にTDMの動作モードを配置する方法により干渉を抑制することができ、例えば、ある国、例えばインドで通信事業者の周波数資源が極めて少なく、Band40の高周波数バンドのみが利用可能である場合があり、この場合で、UEに使用し始めた、装置内共存干渉が生じる各無線サブモジュールにTDMの動作モードを配置する方法により干渉を抑制することは、回避できない。この場合、UEから報告された第1の無線技術の周波数情報によって、ネットワーク側は、決定を行うことができず、ネットワーク側は、更に現在の装置内に用いられた他の無線技術の技術タイプと用いられた様々な無線技術のサービスタイプ、及び選択可能な用いられた様々な無線技術の推定通信時間などの内容を知る必要があり、したがって、UEは、付加的な干渉情報を報告する必要があり、ステップ403を実行する。
【0093】
ステップ403において、ネットワーク側は、付加的な情報を報告するようにUEに指示する。
【0094】
具体的に、ステップ402の決定4〜決定7に対して、ネットワーク側は、付加的な干渉情報の報告指示をUEに送信することで、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告するようにUEに知らせる。
【0095】
ここで、決定4に対して、ネットワーク側は、干渉方向の付加的な干渉情報の報告指示を送信する方式で、付加的な干渉情報を報告するようにUEに指示することができ、この場合、UEから報告された付加的な干渉情報の内容がUEそのものの干渉方向である。
【0096】
決定5と決定6に対して、ネットワーク側は、UEに測定モードを配置する方式で、付加的な干渉情報を報告するようにUEに指示することができ、この場合、UEから報告された付加的な干渉情報の内容はUEそのものの現在のサービングセルの隣セルの測定結果である。
【0097】
決定7に対して、ネットワーク側は、TDM情報の付加的な干渉情報の報告指示を送信する方式で、付加的な干渉情報を報告するようにUEに指示することができ、この場合、UEから報告された付加的な干渉情報の内容がTDM情報である。
【0098】
ネットワーク側がUEから報告された付加的な干渉情報の内容を知らせた場合、UEは、前記付加的な干渉情報の内容の全体をネットワーク側に送信する。
【0099】
ステップ404において、ネットワーク側からの付加的な情報の報告要求指示を受信した場合、UEは、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告する。
【0100】
具体的には、UEは、ネットワーク側からの付加的な干渉情報の報告指示を受信した場合、当該付加的な干渉情報の報告指示に応じて、ネットワーク側に必要な付加的な干渉情報を確定し、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告する。
【0101】
ステップ405において、ネットワーク側は、決定をUEに送信する。
【0102】
具体的に、ステップ402の決定1と決定2に対して、ネットワーク側は、UEから報告された周波数情報によって行われた決定を、UEに送信し、UEは、決定を受信した後に実行する。
【0103】
上記の方法を実現するために、本発明は、干渉情報の報告を実現するシステムを提供する。
図5は、干渉情報の報告を実現するシステムの構成を示す図である。
図5に示すように、当該システムは、UE51とネットワーク側52を含み、ここで、
UE51は、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報、または第1の無線技術の周波数情報及び付加的な干渉情報をネットワーク側52に報告することに用いれ、
または、UE51は、装置内共存干渉の干渉状態が変化したことを検出した場合、第1の無線技術の周波数情報をネットワーク側52に報告し、ネットワーク側からの付加的な情報報告を要求する指示を受信した場合、付加的な干渉情報をネットワーク側に報告することに用いられ、
前記ネットワーク側52は、付加的な干渉情報を報告するようにUE51に指示することに用いられる。
【0104】
前記ネットワーク側52は、更に、報告された周波数情報、または周波数情報及び付加的な干渉情報によって決定を行い、前記決定をUE51に送信することに用いられる。
【0105】
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、本分野の当業者に対して、本発明の主旨精神と原則以内の、いかなる改修、同等入れ替わり、改良等は、本発明の保護範囲以内に含まれるべきである。