(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記切離しユニット(58)内の切離し容器(42)を前記捕集トレイ(68)へ引き渡すための引渡し手段(66)を備え、前記引渡し手段(66)は、前記容器(42)が前記切離しユニット(58)から前記捕集トレイ(68)へと移送される間に前記容器(42)を保持するための吸引手段または少なくとも1つの吸引カップを有する保持手段を含み、
前記引渡し手段(66)は、前記シート材料(2)の上の引込み位置と、前記捕集トレイ(68)の直ぐ上の伸長位置との間で可動となっている、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
前記切離しユニット(58)は、剪断要素(65)を支持している上方半型(63)と、下方半型(60)とを備えており、前記下方半型(60)には、前記引渡し手段(66)によって移動される容器(42)の通過のための少なくとも1つの貫通開口(64)が設けられている、請求項6または7記載の装置。
前記容器(42)の縁領域(41)に閉鎖フィルム(22)を溶着することによって前記容器(42)の収容空洞(3)を閉鎖するための、前記切離しユニット(58)の上流側に配置された溶着ユニット(31;131)を備え、
前記装置は、さらに、前記収容空洞(3)を形成するための、前記溶着ユニット(31;131)の上流側に定置された形成ユニット(12)と、前記収容空洞(3)に製品(20)を充填するための、前記形成ユニット(12)と前記溶着ユニット(31;131)との間に置かれた充填ユニットとを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
各容器(42)を前記捕集トレイ(68)の対応する座部(74)へ引き渡すために、前記切離しユニット(58)の下方半型(60)にできている貫通開口(64)の中を前記保持手段(66)が通る、請求項11記載の方法。
前記シート材料(2)は、連続的なストリップとして形作られているか、または、容器(3)の分離群(18;118)を形成するように、前記シート材料(2)のストリップによって前記容器(42)どうしが接合されている、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1および
図2は、収容空洞3の形態を有した複数の収容要素をシート材料2上に形成するための形成装置1を示している。シート材料2は、熱成形可能かつ溶着可能な材料であって、例えばプラスチックのフィルムを含むことができる。シート材料2は、リール4から巻き出され、進行方向F1に沿って進行装置で間欠送りされる。進行装置は、進行方向F1に沿って順番に配置された第1把持器5および第2把持器6を備えている。第1把持器5および第2把持器6は、それぞれ下方把持要素7および上方把持要素8を備えている。下方把持要素7と上方把持要素8の少なくとも一方は、進行方向F1を横切る締付方向Yへ可動となっている。また、下方把持要素7と上方把持要素8は、互いにシート材料2の反対側の部位に配置されている。特に、下方把持要素7と上方把持要素8は、
図1に示す解放位置と、図示しない締付位置との間で互いに相対的に移動可能となっている。その解放位置においては、シート材料2が下方把持要素7からも上方把持要素8からも解放される。また、締付位置においては、シート材料2が下方把持要素7と上方把持要素8との間で締め付けられる。締付位置において、第1把持器5および第2把持器6は、進行方向F1に沿って移動して、形成装置1の内部でシート材料2を移動させることができる。
図示例においては、第1把持器5および第2把持器6によって進行させられるシート材料2が略水平な面を画成している。
【0032】
形成装置1は、第1把持器5の下流側に予熱ステーション9を備えている。この予熱ステーション9は、シート材料2が軟化して容易に熱成形できるようになる温度までシート材料2を加熱するためのものである。予熱ステーション9は、下方プレート10および上方プレート11を備えている。これらの下方プレート10および上方プレート11は、シート材料2が予熱ステーション9内で静止している間にシート材料2を近づけて加熱するために、矢印Y1で示すように進行方向F1を横切る方向に可動となっている。
【0033】
予熱ステーション9(これは、ある種のシート材料2については省略することができる)の下流側には、雄半型13および雌半型14を備えた形成ステーション12が設けられている。雄半型13と雌半型14は、互いに相互作用して、シート材料2上に収容空洞3を(例えば熱成形によって)形成する。雄半型13および雌半型14もまた、シート材料2に向かって、或いはシート材料2から遠ざかって移動するよう、矢印Y2で示すように進行方向F1を横切る方向に可動となっている。
【0034】
形成ステーション12の下流側には、切離し手段15がある。この切離し手段15は、進行方向F1を横切る(例えば進行方向F1と直交する)ラインに沿ってシート材料2を切断できるように当接要素17と協働する、例えばブレード16を備えている。ブレード16と当接要素17は、互いにシート材料2の反対側の部位に定置されている。図示例においては、ブレード16がシート材料2の下に配置されているのに対して、当接要素17はシート材料2の上に定置されている。ブレード16は、円盤の形態を有していてもよく、進行方向F1に対して略平行な回転軸線Rの周りに回転可能となっている。図示しない移動装置がブレード16を、進行方向F1を横切って、さらにとりわけ進行方向F1と直交する方向に移動させる。このブレード16の移動は、回転軸線Rがそれ自体に対して平行に保たれるように行われる。かくして、収容空洞の群18がシート材料2から切り離される。収納空洞の群18の一つが
図3に示されており、この収納空洞の群18は、シート材料2の平坦部分19によって互いに接合された複数の収容空洞3を備えている。
【0035】
形成装置1は、切離し手段15を選択的に作動または作動停止させるための図示しない作動装置をさらに備えている。切離し手段15が作動停止され、即ち稼働していないときには、収容空洞3の連続的なストリップが形成装置1から出て行く。この場合、形成装置1は、連続的なシート材料から、充填されて閉鎖された容器を製造するために、自動化されたライン内に組み込むことができる。従って、形成装置1の下流側に充填ユニットが配置されることとなり、この充填ユニットの後に他の作業ユニットが続く。
【0036】
一方、切離し手段15が作動されるときには、形成装置1は収納空洞の群18を製造する。それらの収納空洞の群18は、他にあり得る自動化された作業を受ける前に、一時的に貯蔵したり、或いは手動で加工したりすることができる。例えば、それらの群18には、所望の製品を手動で充填することができる。この場合、形成装置1は、連続的な製造ライン内に組み込まれることなく、単独で稼働する。
【0037】
図4から
図6は、複数の収納空洞3に対して閉鎖フィルム22を付けるための溶着装置21を示している。それらの収納空洞3は、例えば
図1および
図2に示す形成装置1によって、前もってシート材料2上に形成され、それから所望の製品20を充填されている。
【0038】
閉鎖フィルム22は、プラスチックのフィルムとすることができる。このフィルムは、
図4および
図5に示すように、そのリール23から巻き出され、供給方向F2に沿って間欠送りされる。閉鎖フィルム22が供給方向F2に沿って進行する間、この閉鎖フィルム22は略水平な面を画成する。
【0039】
溶着装置21は、切断手段を含んだ切断ステーション24を備えている。その切断手段は、閉鎖フィルム22に作用して、この閉鎖フィルム22から予め設定された部分を取り除く。切断手段は、支持要素25を備えている。その支持要素25上には、1つないし複数の剪断部材26が取り付けられている。剪断部材26は、閉鎖フィルム22から取り除くことが望まれる部分の形状に対応した裁断輪郭を有している。
図5に示す例においては、支持要素25上に2つの剪断部材26が取り付けられている。それらの剪断部材26は、それぞれの略四辺形の裁断輪郭を有している。
【0040】
切断手段は、当接ベース28をさらに備えている。この当接ベース28は、閉鎖フィルム22の支持要素25とは反対の側に定置され、切断中に剪断部材26と相互作用する。
【0041】
矢印V1で示すように、支持要素25はコラム27に沿ってスライド可能となっている。コラム27は当接ベース28から、供給方向F2を横切って、特にこの供給方向F2と直交して突き出ている。かくして、支持要素25は、
図5に示す休止位置と、図示しない稼働位置との間で移動できるようになっている。その休止位置においては、剪断部材26が閉鎖フィルム22から引き離される。また稼働位置においては、閉鎖フィルム22上に複数の開口29を画成するよう、剪断部材26が当接ベース28と接触して閉鎖フィルム22の複数の部分を取り除く。
【0042】
切断ステーション24は、供給方向F2に沿って切断手段の位置を調節するための調節手段を備えている。この調節手段は、1つないし複数のガイド要素30を備えていてもよい。これらのガイド要素30に沿って、当接ベース28が、コラム27および支持要素25と共に、矢印X1で示すようにスライド可能となっている。ガイド要素30は、供給方向F2と平行に延びている。
【0043】
当接ベース28、コラム27、および支持要素25は、ガイド要素30に沿って、手動で、或いは(例えば、図示しないアクチュエータを備え得る駆動装置によって)自動的に移動できるようになっている。図示しないロック装置によって、調節作業が行われた後で切断手段をガイド要素30に沿った所望の位置に固定することが可能となる。
【0044】
調節手段が設けられている理由については、下記で詳細に開示することとする。
【0045】
溶着装置21は、溶着ステーション31を含む作業ユニットをさらに備えている。その溶着ステーション31によって、収容空洞3を閉鎖するように、シート材料2に対して閉鎖フィルム22を溶着することが可能となる。溶着ステーション31は、シート材料2の進路の一部分102に沿って定置されている。この進路の部分102は、図示例においては、供給方向F2と略直交した搬送方向F3に延びている。
【0046】
方向転換装置によって、閉鎖フィルム22を供給方向F2から搬送方向F3へと転換させることが可能となる。この方向転換装置は、
図4に示した方向転換ローラ32を含む複数のローラを備えている。方向転換ローラ32は、水平面上に置かれると共に供給方向F2に対して45°だけ傾斜した軸線Hの周りに回転可能となっている。
【0047】
図4および
図6に示す結合ローラ33が、方向転換装置の下流側に配置されている。この結合ローラ33によって、閉鎖フィルム22をシート材料2と接触させることが可能となる。
【0048】
閉鎖フィルム22と接触するように配置されたシート材料2は、搬送手段によって、溶着ステーション31を通って間欠送りされる。その搬送手段は、
図1および
図2について開示した第1把持器5および第2把持器6とそれぞれ全く同様の把持器35および別の把持器36を備えている。
【0049】
図6に示すように、溶着ステーション31は、上方プレート37と相互作用する下方プレート34を含んだ結合手段を備えている。下方プレート34上には、シート材料2上につくられた収容空洞3を受け入れるのに適した複数の凹部38ができている。一方、上方プレート37は、
図6に示す加熱溶着要素39および非加熱固定要素40を支持している。
【0050】
上方プレート37および下方プレート34は、
図6に示す引離し位置と、図示しない接触位置との間で、矢印V2で示すように搬送方向F3を横切って可動となっている。その引離し位置においては、下方プレート34と上方プレート37は、シート材料2からも、閉鎖フィルム22からも引き離され、シート材料2と閉鎖フィルム22は搬送方向F3に自由に進行することができる。接触位置においては、シート材料2と閉鎖フィルム22が下方プレート34と上方プレート37との間で締め付けられ、収容空洞3を取り囲む縁領域41に沿って、閉鎖フィルム22をシート材料2に接合させる。特に、加熱溶着要素39は熱と圧力を加え、これらの熱と圧力が、シート材料2に対して閉鎖フィルム22が溶着されることを可能とする。一方、加熱溶着要素39の下流側に配置された非加熱固定要素40は、圧力を加えて、形成されたばかりの溶着部を固定する。
【0051】
以上に開示した場合においては、溶着ステーション31はかくして、閉鎖フィルム22をシート材料2に熱溶着する、即ち熱と圧力の組み合わせ作用のおかげで閉鎖フィルム22をシート材料2と結合させるので、熱溶着ステーションとして作用する。図示しない一実施形態においては、溶着ステーション31は異なる原理に従って稼働することもできる。例えば、溶着ステーション31は、閉鎖フィルム22をシート材料2に接合することを可能とする超音波溶着装置を備えることができる。
【0052】
溶着ステーション31の下流側には、
図1および
図2について開示した切離し手段15と全く相似の切離し手段45が配置されている。切離し手段45が作動されたときには、この切離し手段45は、収容要素の分離群(各収容要素は、製品20を充填されて閉鎖フィルム22の一部分で閉鎖された収容空洞3を備えている)を、シート材料2の連続的なストリップ(これには、連続的な閉鎖フィルム22が既に溶着されている)から切り離すことを可能とする。
【0053】
切断ステーション24に含まれた調節手段によって、閉鎖フィルム22上の所望の位置に開口29を得ることが可能となる。これは、閉鎖フィルム22がシート材料2と結合されるときに、閉鎖フィルム22が存在すべきではないと望まれるシート材料2の予め設定された領域に、開口29の位置が合わされるようにするためである。このことは、
図7および
図9に示す形式の容器を得ることが望まれる場合に役立つことができる。
【0054】
図7は、収容本体43を備えた容器42を示す平面図である。その収容本体43は、シート材料2からできていて、収容空洞3を有している。収容本体43は、閉鎖部分44によって閉鎖されている。閉鎖部分44は、閉鎖フィルム22からできていて、収容空洞3を取り囲む縁領域41に沿って収容本体43に接合されている。収容本体3には、縁領域41から突き出た開放タブ46が設けられている。
【0055】
開口29は、閉鎖フィルム22が開放タブ46を部分的にしか覆わないように閉鎖フィルム22上に位置決めされている。この場合、閉鎖フィルム22の無い未被覆領域47を画成することができる。この未被覆領域47は、閉鎖フィルム22の開口29ができている領域に対応している。
【0056】
開放タブ46内には、さらに結合領域48を画成することができる。その結合領域48内において、閉鎖フィルム22がシート材料2と結合される。未被覆領域47は、結合領域48に対して相補的である。
【0057】
開放タブ46が縁領域41に連結されている部位において、シート材料2上に所期の切離し線49ができている。この切離し線49は、例えば、応力を受けたときにシート材料2を所期の切離し線49に沿って折れさせる目的を有した、連続的な、或いは中断された刻み目ないし切れ目を備えている。所期の切離し線49は、シート材料2を形成装置1で(例えば、形成ステーション12内で)加工するときに得ることができる。
【0058】
図8に示すように、容器42は、類似形状の第2の容器42’に対して接合されて、包装ユニット50を形成することができる。この包装ユニット50においては、閉鎖部分44が、第2の容器42’の対応する閉鎖部分44’と接している。これら2つの容器は、それぞれの閉鎖部分の周縁領域に沿って互いに接合されている。2つの容器どうしを分離させるために、消費者は、容器42の開放タブ46と第2の容器42’の開放タブ46’とをつかんで、一方の容器が他方の容器から離れるように2つの開放タブを引っ張る。
【0059】
隣接した2つの容器を互いに分離できるようにするためには、それぞれの開放タブどうしが互いに付着されていないことが必要である。このことは、容器42の未被覆領域47によって、また第2の容器42’の対応した未被覆領域47によって可能とされている。
つまり、未被覆領域47および47’においては、容器の閉鎖フィルム22どうしが互いに接触するようにはなっていない。これにより、容器42が第2の容器42’に対して接合されているにもかかわらず、開放タブ46および46’は互いに付着されないことが保証されている。このことは、例えば、閉鎖部分44および44’を形成する閉鎖フィルム22が熱溶着可能であるのに対して、収容空洞を形成するシート材料2は熱溶着可能ではないという理由で生じ得る。従って、容器42を第2の容器42’に溶着する候補となる熱溶着ステーションは、未被覆領域47および47’を互いに接合させはしない。
【0060】
容器42が第2の容器42’から分離されてしまった後で、消費者は、開放タブ46をつかんでこの開放タブ46を収容空洞3とは反対の側へ引っ張ることで、容器42を開けることができる。かくして、シート材料2は所期の切離し線49に沿って折られるが、閉鎖フィルム22は結合領域48において開放タブ46に接合されたままになっている。閉鎖タブ46にさらに力を及ぼすことで、縁領域41に沿った閉鎖フィルム22の引き剥がし作用によって、かくして消費者は収容本体43から閉鎖フィルム22を取り外すことができる。
【0061】
図9は、シート材料2上にできている収容空洞103を備えた容器142を示している。収容空洞103の外側において、シート材料2上には、このシート材料2の表面52から突き出る突起51がさらに設けられている。その表面52は、シート材料2の別の表面53(この別の表面53から収容空洞103が突き出ている)とは反対の側にある。
【0062】
突起51は、例えば、複合的な包装ユニットを得ることが望まれるときに、容器142を、図示しないもう1つの容器と結合させるのに用いられ得る。この突起51は、形成装置1の形成ステーション12において形成することができる。
【0063】
閉鎖フィルム44上には、突起51のところに位置決めされた開口29ができている。
その結果、突起51は開口29を貫通して閉鎖フィルム44から突き出ている。
【0064】
一実施形態においては、突起51と、
図7に示す開放タブ46との両者が、同じ容器上に存在することができる。
【0065】
図7および
図9に示す形式の容器を製造し始める前に、切断ステーション24において、調節手段へ作用を及ぼすことで、供給方向F2に沿った切断手段の位置が調節される。
かくして、突起51の位置と、或いは開放タブ46を生じさせることを意図したシート材料2の領域の位置と対応する位置において、剪断部材26が閉鎖フィルム44上に開口29を得ることが保証される。
【0066】
作業中(もしかしたら、切断ステーション24に含まれる切断手段の位置を調節した後で)、閉鎖フィルム22が、そのリール23から巻き出され、供給方向F2に沿って間欠送りされる。閉鎖フィルム22は、切断ステーション24の中を通り、そこで開口29が得られる。同時に、シート材料2(その上には収容空洞3ができていて、既に製品20が充填されている)が、搬送方向F3に沿って間欠送りされる。
【0067】
閉鎖フィルム22は、方向転換ローラ32を含む方向転換装置によって供給方向F2から搬送方向F3へと転換された後、収容空洞3を閉鎖するように、溶着ステーション31内でシート材料2上に押し付けられてこのシート材料2に接合される。
【0068】
溶着ステーション31内で閉鎖フィルム22が収容空洞3を閉鎖してしまった後で、切離し手段45は(これが作動されたならば)、閉鎖フィルム22で閉鎖された収容空洞3の分離群を切り離すように、閉鎖フィルム22およびシート材料2を切断する。かくして得られた分離群は、その後、貯蔵され、もしくは手動で加工され、または、次の加工を受けるべきもう1つの場所へとやがて搬送される。
【0069】
図示しない一実施形態において、溶着ステーション31および切断ステーション24は、
図4に示すレイアウトとは異なるレイアウトによって配置することができ、例えば共通の方向に沿って整列させることができる。
【0070】
図4から
図6は、溶着装置21が、収容空洞3がその上にできている連続的なシート材料2を加工する場合の構成を示している。特に、溶着ステーション31によって、閉鎖フィルム22を連続的なシート材料2に接合させることが可能となる。その閉鎖フィルム22は、収容空洞3を閉鎖するように、そのリール23から巻き出される。この構成において、溶着装置21は、例えば
図1および
図2に示す形成装置1の外部に定置された充填ユニットの下流側で、容器の製造ライン内に組み込むことができる。
【0071】
溶着装置21が製造ライン内に組み込まれるときには、その溶着装置21は、大量の容器の工業的製造のために用いられる。
【0072】
或いは、例えば溶着装置21に収容空洞3の分離群を手動で供給することにより、溶着装置21を単独で用いることができる。そのような分離群は、
図3に示す形式の収容空洞の群18に製品20を手動で充填することによって得ることができる。
【0073】
収容空洞3の分離群を欠点を伴うことなく加工するために、溶着装置21は制御手段を備えている。この制御手段は、ある収容空洞3の群を溶着ステーション31が加工している間、次の収容空洞3の群が溶着ステーション31の上流側の予め設定された位置にあって加工されるのを待っているかどうかを確認するためのものである。制御手段は、センサ手段、例えば
図4に示す光電池54を備えている。この光電池54は、収容空洞3の群を溶着ステーション31へ搬送する搬送手段の進路の部分102に沿って配置されている。
センサ手段は、閉鎖フィルム22によって影響されないように、閉鎖フィルム22がシート材料2の近くへ引き寄せられるところである搬送手段の部位の上流側に置くことができる。
【0074】
センサ手段の動作は、
図10を参照して詳細に開示することとする。
図10は、溶着装置21が収容空洞3の分離群を加工するという構成において、
図4に示す溶着装置と全く相似の溶着装置21を描いている。
図10に示す溶着装置21の、
図4から
図6における部分と相似の部分は、同じ参照符号で表示され、詳細に開示はされない。
【0075】
溶着装置21は、入口コンベア98を含む搬送手段を備えている。その入口コンベア98は、製品20の充填された収容空洞3の分離群118を入口方向F5に搬送できるように構成されている。その入口方向F5は、搬送方向F3を横切っていてよい。図示例においては、入口方向F5は搬送方向F3と直交している。かくして、分離群118はある一定の進路に沿って移動するが、この進路は、溶着ステーション31の中を通る部分102の上流側に、入口コンベア98で画成された別の部分122を備えている。この別の部分122は、部分102を横切っており、特に部分102と直交している。
【0076】
入口方向F5は、閉鎖フィルム22がこれに沿って進行する供給方向F2と平行かつ反対向きとすることができる。この場合、溶着装置21は、T字形レイアウトに従って配置されている。
【0077】
入口コンベア98(これはベルト式とすることができる)は、複数の分割要素99を備えることができる。それらの分割要素99は、入口コンベア98上に、それぞれ対応するハウジング100を画成する。各ハウジング100は、単一の分離群118を受け入れるような寸法を有している。各分割要素99は、入口コンベア98に対して固定された棒材を備えている。この棒材は、入口方向F5を横切る、特に入口方向F5と直交する方向に延びている。
【0078】
各分離群118は、図示例において、2列の収容空洞3を備え、各列が8つの収容空洞3を含んでいる。各分離群118は、大きい方の、即ち縦方向の寸法Lと、小さい方の、即ち横方向の寸法Wとを有している。これらの分離群118は、大きい方の寸法Lが入口方向F5を横切る、特に入口方向F5と直交するように、例えば手動で入口コンベア98上に定置される。
【0079】
分離群118が入口方向F5に間欠送りされるように、駆動装置101が入口コンベア98を駆動する。
【0080】
搬送手段は、図示しない移送装置をさらに備えている。この移送装置は、入口コンベア98の最前進位置PAに置かれた分離群118を取り外して、この分離群118を部分102へ移送できるように構成されている。部分102(これは、図示例では直線構成である)に沿って、溶着ステーション31が配置されている。
【0081】
移送装置は、把持器35と、および別の把持器36と同様の移送把持器を備えることができ、或いは最前進位置PAに置かれた分離群118を把持器35へと押し出すのに適した突出し装置を備えることができる。
【0082】
例えば光電池54を備えたセンサ手段は、最前進位置PAにおける分離群118の存在を検出するように、入口コンベア98の進路に沿って定置されている。特に、入口方向F5に沿った入口コンベア98の進路、即ち別の部分122が、搬送方向F3に沿って延びる部分102と交差するところの交差領域内に、センサ手段が定置されている。かくして、センサ手段によって、入口コンベア98上で、搬送方向F3に進行させる準備のできた分離群118を検出することが可能となる。
【0083】
センサ手段は、搬送方向F3に対して、最前進位置PAにある分離群118の前部領域を検出するように位置決めされる。図示例において、センサ手段は、把持器35により近い収容空洞3の付近に定置されている。
【0084】
作業中、オペレータは、既に製品20の充填された収容空洞3の分離群118を、入口コンベア98の対応するハウジング100内に手動で定置する。入口コンベア98は、分離群118を入口方向F5に間欠送りする。取外し装置が、入口コンベア98上で入口方向F5に対する最前進位置PAに配置された分離群118を取り外して、この分離群を搬送方向F3に沿って部分102へと移送する。分離群118はそれから、把持器35によってつかまれ、この把持器35が分離群118を溶着ステーション31へと搬送する。溶着ステーション31においては、分離群118に対して閉鎖フィルム22(これは開口29を有していてもよい)が接合されることとなる。
【0085】
センサ手段は、溶着装置21の稼働を制御する制御ユニットに接続されている。溶着装置21の稼働中に、センサ手段が分離群118の存在を検出したときには、制御ユニットは、溶着ステーション31が規則正しく、即ち間断なく稼働することを可能とする。センサ手段によって絶えず検出される後続の分離群118は、事実上、これらの分離群118が、あたかも収容空洞の連続的なストリップを形成するかのように、間断なく溶着ステーション31へ供給されることを意味する。かくして、溶着装置21は、
図4から
図6を参照して先に開示したように作用することができる。
【0086】
一方、センサ手段が分離群118の存在を検出しないときには、センサ手段に接続された制御ユニットが溶着ステーション31を停止させる。それと同時に、切断ステーション24と、閉鎖フィルム22の当該リール23からの巻き出しも停止される。かくして溶着装置21は、(例えばオペレータによって手動で定置された)分離群118がセンサ手段によって検出されるまで、静止した状態のままである。
【0087】
代替的な実施形態においては、センサ手段が分離群118の存在を検出しないときに、溶着装置21が直ちに停止されることはないような手法で制御ユニットをプログラムすることができる。駆動装置101は、予め設定された時間(その間に、センサ手段が後続の分離群118の存在を検出できるかもしれない)の間だけ、入口コンベア98を動かし続ける。予め設定された時間間隔内において分離群118が全く検出されないときには、溶着装置21が停止される。
【0088】
図4から
図6に示すように、溶着装置21が収容空洞3の連続的なストリップを加工することが望まれるときには、センサ手段を無効にすることができる。さらに、入口コンベア98を取り除いたり、作動停止させたりすることがでる。そして、溶着装置21には、
図4に示すように搬送方向F3に沿って搬送される収容空洞3の連続的なストリップを供給することができる。
【0089】
かくして、容器の大量回分(大集団)の製造から、分離群を形成する少量の容器の製造へ、またその逆へと容易に変わることのできる、極めて用途の広い溶着装置21が得られる。
【0090】
切断ステーション24は、容器の連続的な製造ライン内に常設的に組み込まれた溶着装置(この装置には光電池54を含むセンサ手段がない)の内部に挿入することもできる、ということが理解される。一方、光電池54を含むセンサ手段は、閉鎖フィルムに開口をつくらず、従って切断ステーション24のない溶着装置で用いることもできる。
【0091】
図11は、平坦な材料62の一部分59から、容器42を備えた単一の収容要素を切り離すための切離し装置61を概略的に示している。各容器42は、収容空洞3に製品20を充填し、それから閉鎖フィルム22で空洞を閉鎖することによって得られる。その収容空洞3は、例えば形成装置1から形成され、閉鎖フィルム22は、例えば溶着装置21によって付けられる。平坦な材料62は、閉鎖フィルム22と結合されたシート材料2を備えている。平坦な材料62は、略水平な面上に配置されている。下記ですっと詳細に開示されることとなるように、平坦な材料62の部分59は、連続的な形態を有したり、或いは分離された形態を有したりすることができる。平坦な材料62の部分59が連続的な形態を有する場合には、切離し装置61は容器42の連続的なストリップを加工する。また、平坦な材料62の部分59が分離された形態を有する場合には、切離し装置61は容器42の分離群を加工する。
図11に示す場合においては、平坦な材料62の部分59は、連続的な部分である。
【0092】
切離し装置61は、例えばコンベアベルト55を含む搬送手段を備えている。そのコンベアベルト55は、少なくとも一組のプーリ56に巻き掛けられていて、平坦な材料62の部分59を搬送方向F4に進行させる。搬送手段は、一組の搬送把持器57をさらに備えている。これらの搬送把持器57は、コンベアベルト55で搬送される平坦な材料62をつかんで、この平坦な材料62を、剪断ステーション58を備えた作業ユニットへと搬送できるように構成されている。平坦な材料62の対向した2つのストリップをつかむために、搬送把持器57どうしが互いに向かい合って定置されている。
図11においては、平坦な材料62の手前に配置された搬送把持器57だけが見えている。この把持器は、平坦な材料62の背後に配置された搬送把持器57を覆い隠しており、従って後者の把持器は見えていない。
【0093】
搬送把持器57は、把握形態と解放形態との間で可動となっている。その把持形態において搬送把持器57は、平坦な材料62の両側縁をつかんで、この平坦な材料62を搬送方向F4に沿って剪断ステーション58へと間欠送りする。その解放形態において搬送把持器57は、平坦な材料62と係合することなく、この平坦な材料62に対して搬送方向F4と平行に自由に移動することができる。
【0094】
剪断ステーション58は、互いに平坦な材料62の反対側に配置された下方半型60と上方半型63を備えている。下方半型60と上方半型63は、図示しない剪断位置と、
図11に示す非稼働位置との間で、矢印V4で示すように搬送方向F4を横切って可動となっている。非稼働位置において、下方半型60と上方半型63は、平坦な材料62が剪断ステーション58を通って移動できるように、互いに間隔を離される。剪断位置において、下方半型60と上方半型63は、互いに接触し合って、平坦な材料62から容器42を切り離す。
【0095】
下方半型60の中(厚さ方向)には、少なくとも1つの通路64、即ち平坦な材料62から容器42が切り離されてしまった後でこの容器42が通り抜けられる寸法を有した貫通開口ができている。その理由については、下記に開示することとする。
【0096】
上方半型63には、所望の輪郭に沿って配置された剪断ブレード65が設けられており、その輪郭に沿って各容器42が切り抜かれることとなる。上方半型63は、この上方半型63の中(厚さ方向)を貫通する少なくとも1つのステム
(ロッド)66をさらに備えている。各ステム66は、矢印V4で示すように、搬送方向F4を横切って、特にこの搬送方向F4と直交して可動となっている。ステム66のストロークは、上方半型63のストロークよりも大きくなっている。ステム66は、それぞれの下端部を有しているが、それらの下端部には図示しない把持要素、例えば吸引カップを設けることができる。それらの把持要素によって、ステム66で容器42を移動する間、それらの容器42を保持することが可能となる。
【0097】
剪断ステーション58の下で、搬送手段が可動となっている。この搬送手段は、例えば、容器42を受けるように意図された複数の捕集トレイ68を剪断ステーション58へと搬送するためのコンベアベルト67を備えていてよい。コンベアベルト67は、それぞれのプーリ69に巻き掛けられている。それらのプーリ69は、コンベアベルト67を搬送方向F4と平行に移動させる。コンベアベルト67は外面70を有しているが、その外面70上には
位置決め要素71が配置されている。それらの
位置決め要素71は、各捕集トレイ68がコンベアベルト67上に正確に位置決めされることを可能とするように配置されている。
位置決め要素71は、外面70から突き出ると共に、コンベアベルト67に沿って等距離の態様で分散配置されている。図示例において、連続した2つの
位置決め要素71どうしの間の距離は、搬送方向F4における捕集トレイ68の長さと略同じである。
図12に示すように、
位置決め要素71は、細長い要素、例えばコンベアベルト67の幅(この幅は、搬送方向F4を横切って計測される)のかなりの部分に渡って延びる正方形断面や長方形断面の形態を有している。かくして
位置決め要素71は、コンベアベルト67の外面70に(例えば、ネジや接着物質を介して)付着され得るスラットとして形作ることができる。
【0098】
各捕集トレイ68は、コンベアベルト67の上に載せておくのに適した載置面73を有する本体72を備えている。その載置面73は、例えば略平坦とすることができる。本体72内には、複数の座部74ができている。各座部74は、容器42を収容することが意図されている。捕集トレイ68が剪断ステーション58の下にあるとき、容器42は、それらが捕集トレイ68全体を満たすまで、座部74内へと落下させられる。かくして満たされた捕集トレイ68によって、例えば容器42を次の加工領域へと搬送したり、或いは容器42を貯蔵したりするために、容器42をより容易に取り扱うことが可能となる。
【0099】
一実施形態において、捕集トレイ68はディスプレイ・スタンドを備えることもできる。容器42が販売されるべく店舗にある間、これらの容器42がディスプレイ・スタンドの内部に収容される。
【0100】
コンベアベルト67の進路に沿って、
位置決め要素71の通過を検出する検出手段、例えば光電池検出器76を設けることもできる。光電池検出器76は、切離し装置61の稼働を制御する制御ユニットに接続されている。この制御ユニットによって、捕集トレイ68の座部74が容器42のところに配置されるように、コンベアベルト55に対してコンベアベルト67の位置を調節することが可能となる。
【0101】
切離し装置61は、剪断ステーション58の下流側に定置された出口コンベア75をさらに備えている。この出口コンベア75は、搬送方向F4に可動となっており、平坦な材料62から容器42が切り離されてしまった後で、その平坦な材料62を図示しない処分領域へと移動させる。
【0102】
切離し装置61が容器42を切離し始める前に、光電池検出器76が、コンベアベルト67に沿って配置された
位置決め要素71の位置を検出し、この位置を制御ユニットへ伝える。制御ユニットは、搬送要素71の位置を処理し、使用される捕集トレイ68の形式に基づいて座部74の位置を計算する。必要があれば、制御ユニットは、搬送要素71を予め設定された位置(この位置では、対応する容器42が平坦な材料62から切り離されるときに座部74が通路64の下にある)へ移動させるようにコンベアベルト68を動かす。
かくして各容器42は、座部74の内部へ精確に落下することができる。
【0103】
稼働中、コンベアベルト55は、平坦な材料62で互いに接合された容器42を、搬送方向F4に進行させる。
図11に示す場合(この場合、切離し装置61は、容器の製造ライン内に組み込まれて、平坦な材料62の連続的なストリップを加工する)、切離し装置61へ進入する平坦な材料62は、溶着装置21から直接やって来ることができる。
【0104】
平坦な材料62で互いに接合された容器42をコンベアベルト55が進行させる間に、コンベアベルト67上に前もって(例えば手動で)定置されている捕集トレイ68をコンベアベルト67が間欠送りする。
位置決め要素71は、捕集トレイ68がコンベアベルト67上に正確に位置決めされることを保証する。その結果、各座部74が対応する容器42と歩調を合わせた状態となる。
【0105】
コンベアベルト55の出口では、搬送把持器57が、平坦な材料62の両側の縦方向縁部をつかみ、剪断ステーション58内で容器42を間欠送りする。容器42が剪断ステーション58内で静止しているときに、下方半型60および上方半型63が剪断位置に移行される。この剪断位置において、剪断ブレード65が平坦な材料62から単一の容器42を切り離す。容器42が平坦な材料62から切り離される前に、ステム66に固定された把持要素が容器42と係合するように、ステム66が下方へとスライドする。
【0106】
容器42が平坦な材料62から切り離されてしまった後で、その把持要素が容器42を保持したままであるステム66が、下にある捕集トレイ68の対応する座部74へと容器42を移動させるように、さらに下方へと動く。ステム66が容器42を捕集トレイ68の近くへ持って行ったときに、把持要素は座部74内に容器42を解放する。
【0107】
その後、下方半型60と上方半型63とが互いに離れるよう移動し、平坦な材料62(この材料62からは容器42が切り離されてしまっている)が出口コンベア75によって処分領域へと搬送される。捕集トレイ68は、容器42で満たされた後で、コンベアベルト67によって剪断ステーション58から離れるよう移動させられ、それからオペレータによって取り去られる。
【0108】
図13は、
図11に示す切離し装置61と同様の切離し装置161を示している。制御手段によって、切離し装置161が、容器42の連続的なストリップを加工することと、平坦な材料62で互いに接合される予め設定された数の容器42を備える分離群を加工することとの両方が可能となるのであるが、
図13はその制御手段を強調するものである。
【0109】
図13を参照して以下に開示されることとなる制御手段は、
図11に示す切離し装置61が容器42の分離群を加工することを可能とするために当該装置に含ませることもできる、ということが理解される。
【0110】
切離し装置61の各部と相似である切離し装置161の各部は、同じ参照符号で表示され、再び詳細に開示されることはない。
【0111】
制御手段は、剪断ステーション58の上流側にあるコンベアベルト55の進路132に沿って配置されたセンサ手段を備えている。
【0112】
センサ手段は、搬送方向F4に対して剪断ステーション58の直ぐ上流側に定置された、例えば光電池を備える検出器104を備えている。この検出器104は、切離し装置161が始動されて平坦な材料62から容器を切り離し始めたとき、予め設定された位置における最初の容器の分離群の存在を検出するために用いられる。
【0113】
センサ手段は、搬送方向F4に対して剪断ステーション58の上流側に配置された、例えば光電池を含むセンサ105をさらに備えている。このセンサ105は、検出器104の上流側に定置されると共に、検出器104から間隔を離されている。検出器104とセンサ105との間の距離は、搬送方向F4で測った容器の各分離群の長さよりも大きくてよい。センサ105は、ある容器の分離群が剪断ステーション58で加工されるべくセンサ105の下流側へ進出してしまった直後に、次の容器の分離群が剪断ステーション58へ進出させるのに使えるかどうかを検出するために用いられる。
【0114】
切離し装置161は、予め設定された1つないし複数の位置に容器の分離群を停止させるための停止手段をさらに備えている。この停止手段は、切離し装置161が始動されたときに当該装置161へ進入する最初の容器の分離群を、予め設定された位置に停止させるための停止要素を備えている。この停止要素は、停止位置と通過状態との間で可動となっている。その停止位置において、停止要素は、最初の容器の分離群が搬送方向F4に沿って進み続けるのを阻止する。また、通過状態において、停止要素は、最初の容器の分離群の通過を妨げない。図示例において、停止要素は、アクチュエータ106(例えば液圧式や空気圧式のもの)のステムを備えている。停止要素は、センサ105の近くに配置されている。より精確には、停止要素は、搬送方向F4に対してセンサ105の直ぐ下流側に配置されている。
【0115】
停止手段は、停止装置をさらに備えている。この停止装置は、既にアクチュエータ106の下流側に進出してしまった分離群の後に続く容器の分離群を、剪断ステーション58の上流側の予め設定された位置に停止させるためのものである。停止装置は、液圧式や空気圧式のアクチュエータ・シリンダ107を備えていてよい。このアクチュエータ・シリンダ107は、停止位置と通過位置との間で可動となったステムを有している。
【0116】
アクチュエータ・シリンダ107は、搬送方向F4に沿ってアクチュエータ106の直ぐ下流側に配置することができる。
【0117】
切離し装置161が初めて始動されたときには、剪断ステーション58内やコンベアベルト55に沿っては、容器の分離群が全く存在していない。従って、検出器104は、如何なる容器群も検出することはない。この情報は、センサ手段に接続された制御ユニットへ伝えられる。制御ユニットは、アクチュエータ106に命令して、そのステムを、下方へ動かす、即ちアクチュエータ106の外側へと出てこさせる。かくして、アクチュエータ106のステムが停止位置に定置される。
【0118】
その後、コンベアベルト55が動かされ、このコンベアベルト55上にオペレータによって定置された容器の分離群を搬送方向F4に沿って搬送する。コンベアベルト55は、切離し装置161の全稼働期間中、連続的に動かすことができる。
【0119】
コンベアベルト55で搬送される最初の容器の分離群がセンサ105のところに到達したとき、この容器の分離群の存在をセンサ105が検出する。同時に、最初の容器の分離群は、アクチュエータ106のステムに対して当接し、このステムによって定められる精確な位置に停止する。この位置において、搬送把持器57が最初の容器の分離群をつかみ、アクチュエータ106のステムが通過位置へと引き込まれることにより、搬送把持器57が最初の容器の分離群を剪断ステーション58へ搬送することが可能となる。
【0120】
その後、搬送把持器57によって移動される最初の容器の分離群が検出器104のところに到達して、この容器の分離群の存在を検出器104が検出する。検出器104によって最初の容器の分離群が検出されたという知らせが制御ユニットにあったときに、アクチュエータ106の作動が停止され、その結果、アクチュエータ106のステムが通過位置になったままとなる。一方、アクチュエータ・シリンダ107は作動され、このアクチュエータ・シリンダ107のステムが、その停止位置へと到達するように、アクチュエータ・シリンダ107の外側へと、即ち下方へと移動される。コンベアベルト55によって搬送される2番目の容器の分離群は、アクチュエータ106(そのステムは通過位置にある)の下を通過し、停止位置にあるアクチュエータ・シリンダ107のステムに当たって停止する。2番目の容器の分離群は今や、コンベアベルト55によって搬送される3番目の容器の分離群を停止させる停止要素として作用する。
【0121】
その間に、センサ105は2番目の容器の分離群を検出している。その後、アクチュエータ・シリンダ107のステムをその通過位置へと引き込むことができ、そして2番目の容器の分離群を搬送把持器57でつかんで剪断ステーション58へと搬送することができる。
【0122】
容器の分離群がコンベアベルト55上に定置されてコンベアベルト55で搬送方向F4に逐次搬送され続ける限り、センサ105は、容器の分離群の存在を検出し続け、アクチュエータ・シリンダ107のステムを通過位置に保つ。かくして、容器の分離群は間断なく剪断ステーション58へと進行させられ、剪断ステーション58は、あたかも容器の連続的なストリップと相互作用するかのように容器の分離群を加工する。
【0123】
例えばオペレータがもう容器の分離群をコンベアベルト55上に載せなくなったという理由で、それらの分離群がもはやコンベアベルト55上に逐次定置されないときには、センサ105はもう容器の分離群の存在を検出することはない。従って、アクチュエータ・シリンダ107は、そのステムを停止位置へと移行させるように命じられ、切離し装置61の稼働が一時的に中断される。
【0124】
アクチュエータ・シリンダ107は、コンベアベルト55で移動される後続の容器の分離群が対応するステムに当たってセンサ105で検出される瞬間まで、停止位置のままである。この時点で、アクチュエータ・シリンダ107はステムを通過位置へと引き込み、容器の分離群が剪断ステーション58へと進行させられる。かくして、切離し装置61は再び規則正しく稼働を再開する。
【0125】
要するに、検出器104とアクチュエータ106は、最初の容器の分離群が剪断ステーション58に対する所望の位置において切離し装置161の内部へ導入されることを保証するために、切離し装置161の起動段階にのみ働くのである。一方、センサ105とアクチュエータ・シリンダ107は、全ての容器の分離群が剪断ステーション58へ正確に搬送されることを保証するために、起動時だけでなく、装置の稼働中にも働くのである。
【0126】
最初の容器の分離群が剪断ステーション58の上流側の所望の位置に手動で定置される一実施形態においては、センサ105とアクチュエータ・シリンダ107だけを用いることができ、従って検出器104とアクチュエータ106は取り除くことができる。
【0127】
センサ手段と停止手段は、この場合も手作業を最小限にするために、切離し装置161が信頼性のある態様で容器の分離群を加工することを可能とする。もちろん、切離し装置161は容器の連続的なストリップを加工することもでる。その場合、制御ユニットにとっては、センサ手段の作動を停止(機能を無効化)して、停止手段を恒久的に通過位置に保っておけば足りる。
【0128】
図13について開示したセンサ手段および停止手段は、
図11に示す切離し装置61に設けることもできる。
【0129】
一実施形態において、センサ手段および停止手段は、捕集トレイ68を使用しない切離し装置で用いることができる。
【0130】
図14および
図16は、代替的実施形態による溶着装置81の入口部分を示している。
この溶着装置81は、閉鎖フィルム22の第1のリール78を支持するための第1の支持手段77と、閉鎖フィルム22の第2のリール80を支持するための第2の支持手段79とを備えている。第2のリール80は、予備リールの役を務める。この第2のリール80によって、第1のリール78に巻き付けられた閉鎖フィルム22が無くなるときに、溶着装置81の休止時間を最小限にし、ないしはゼロにまで減少させることすら可能となる。
【0131】
もちろん、第1の支持手段77および第2の支持手段79は、
図4から
図6、および
図10に示す溶着装置21で用いることもできる。
【0132】
閉鎖フィルム22は、公知の巻出し手段を用いて第1のリール78からある一定の面(この面は略水平であってよい)の上にあるように巻き出され、そして図示しない送り装置によって供給方向F12(この方向は略水平とすることができる)に沿って間欠送りされる。
【0133】
第1のリール78の下流側には、切断ステーション124があってよい。この切断ステーション124によって、閉鎖フィルム22上に複数の開口を得ることが可能となる。それらの開口は、後で閉鎖フィルム22が結合されることとなるシート材料2の予め設定された領域を覆われないままにしておくことが意図されている。切断ステーション124は、
図4および
図5について開示した切断ステーション24と同様のものであり、閉鎖フィルム22の所望の位置に開口を得るようにその切断手段の位置を調節するための調節手段を備えることができる。
【0134】
切断ステーション124の設置は任意であり、閉鎖フィルム22に開口を設けることが望まれないならば省略することができる。
【0135】
溶着装置81は、接合手段82を備えている。この接合手段82は、閉鎖フィルム22に取出し手段を接合するために、切断ステーション124の下流側に配置することができる。その取出し手段は、閉鎖フィルム22で閉鎖された閉鎖容器を購入する消費者が、当該容器の、或いは異なる容器の収容空洞に入っている物質を取り出すために用いることができる。
図16および
図19に示すように、取出し手段は、例えば略平坦な形状を有した、スプーン要素83を備えていてもよい。このスプーン要素83を用いることで、ユーザーは、自らが購入した容器に入っているクリーム状の物質を食べることができる。スプーン要素83はプラスチック製である。
【0136】
溶着装置81は、閉鎖フィルム22上にスプーン要素83を定置するための定置手段をさらに備えている。図示例において、定置手段は、閉鎖フィルム22の両側に配置された第1の定置手段108および第2の定置手段109を備えている。これらの第1の定置手段108および第2の定置手段109によって、閉鎖フィルム22上に2列のスプーン要素83を配列することが可能となる。それら2列のスプーン要素83は、閉鎖フィルム22の対称軸線Sに対して対称に配列される。
【0137】
一実施形態において、閉鎖フィルム22上にただ1列の取出し要素83を定置することが望まれるときには、閉鎖フィルム22の片側だけに定置手段を設けることができる。
【0138】
第1の定置手段108と第2の定置手段109は、互いに略同一の構造的構成要素および稼働方式を有している。
【0139】
第1の定置手段108と第2の定置手段109は各々、ばらばらに配置された複数のスプーン要素83で満たされる、それぞれのホッパ110を備えている。このホッパ110から、下にある方向合わせ装置111内へとスプーン要素83が落下する。方向合わせ装置111からは、全てのスプーン要素83が予め設定された向きで出て行く。
【0140】
方向合わせ装置111は、公知の形式のものであるから詳細には説明しないが、振動装置を備えていてもよい。
【0141】
各方向合わせ装置111からは、2列のスプーン要素83が出てくる。それらのスプーン要素83は、各スプーン要素83の把持部分112が、対応するスプーン要素83の取出し部分113よりも前にあるように向きが定められている。
図19に詳細に示す把持部分112は、消費者がつかむのに適しているが、取出し部分113は、容器から所望の製品20を取り出すのに適している。
【0142】
各方向合わせ装置111から出てくるスプーン要素83の組は、次に移送カルーセル114によって受け取られる。この移送カルーセル114は、垂直な回転軸線の周りに回転可能となっている。各移送カルーセル114は、180°の回転の後で、スプーン要素83の組を図示しない搬送装置へと引き渡す。この搬送装置は、例えば1つないし複数の吸引カップや他の吸引要素を備えており、接合手段82を備える作業ステーション内で静止している閉鎖フィルム22上に、スプーン要素83を定置する。
【0143】
図18に示すように、接合手段82は、第1の半型115および第2の半型116を備えている。第1の半型115は閉鎖フィルム22の上に配置されているが、第2の半型116はこのフィルムの下に配置されている。
【0144】
第1の半型115には、突出要素117が設けられている。これらの突出要素117は、接合領域119でスプーン要素83と接触するように、閉鎖フィルム22に向かって突き出ている。第2の半型116もまた、突出要素117と対応する位置に配置された突起要素120を備えている。
【0145】
第1の半型115と第2の半型116は、
図18に示す離間形態と図示しない接触形態との間で、供給方向F12を横切って相互に可動となっている。離間形態において、第1の半型115と第2の半型116は、それら第1の半型115と第2の半型116との間を閉鎖フィルム22が自由に進行できるように、互いに間隔を離されている。接触位置においては、閉鎖フィルム22が、その上に定置されたスプーン要素83と共に、第1の半型115の突出要素117と第2の半型116の突起要素120との間で締め付けられる。突出要素117が、そして、或いは突起要素120もまた、スプーン要素83を接合領域119で閉鎖フィルム22に熱溶着するように加熱される。
【0146】
代替的実施形態において、接合手段82は、超音波溶着によってスプーン要素83を接合領域119で閉鎖フィルム22に接合するための超音波接合手段を備えていてもよい。
【0147】
また、スプーン要素83を閉鎖フィルム22に接着するための接着物質を塗布する手段を備えた接合手段82を用いることも可能である。
【0148】
定置手段と接合手段82によって、閉鎖フィルム22に対してスプーン要素83を自動化された正確な態様で接合させることが可能となる。
【0149】
図15は、溶着装置81の最後の部分を示している。この最後の部分は、
図14および
図16に示す最初の部分の下流側に配置されている。溶着装置81の最後の部分は、接合手段82の下流側に配置されており、入ってくる閉鎖フィルム22(これにはスプーン要素83が既に接合されている)を受け入れる。このフィルムは、供給方向F12に移動する。
【0150】
溶着装置81の最後の部分を、進行方向F12に沿って最初の部分の下流側に配置することによって、閉鎖フィルム22が向きの変化(これはスプーン要素83を分離させてしまうかもしれない)を受けることが避けられる。
【0151】
接合手段82の下流側において、溶着装置81は、溶着によって閉鎖フィルム22をシート材料2と結合させるための結合手段を備えている。そのシート材料2上には既に収容空洞3ができており、それらの収容空洞3は前もって所望の製品を充填されている。
【0152】
結合手段は、
図4および
図6について開示した溶着ステーション31と全く同様の溶着ステーション131を備えている。
【0153】
図4から
図6、および
図10に示す溶着装置21について先に開示したように、溶着装置81もまた、収容空洞3がその上に形成された連続的な形態のシート材料2と、連続的な形態のシート材料2から前もって切り離された収容空洞3の分離群118との両方を加工することができる。
【0154】
この目的のために、溶着装置81は、図示しない横方向コンベアベルトを含む搬送手段を備えている。その横方向コンベアベルトは、
図10に示すコンベアベルト98と非常に類似しており、進行方向F12を横切る(例えば進行方向F12と直交する)入口方向に分離群118を進行させる。搬送手段は、移送把持器121をさらに備えていてよい。この移送把持器121は、分離群118を、横方向コンベアベルトから、
図10の把持器35と同様の把持器135へと移送するためのものである。
【0155】
溶着ステーション131へ搬送するのに使える分離群118の存在を確認するために、
図10の光電池54を含む制御手段と同様の制御手段がさらに設けられている。
【0156】
溶着装置81が収容空洞3の分離群118を加工するときには、横方向コンベアベルトと制御手段が作動され、溶着装置81の最後の部分が
図10について開示した態様で作用する。
【0157】
一方、溶着装置81が、シート材料2の連続的なストリップ(その上には収容空洞3ができている)を加工するときには、センサ手段と横方向コンベアベルトが無効にされ、シート材料2の連続的なストリップが、進行方向F12に進行させられて間断なく加工される。
【0158】
先の記述において、形成装置と、溶着装置と、切離し装置との両方が、単独で稼働することができ、或いは単一の製造ライン内へ組み込むことができる、ということを何度か説明してきた。
【0159】
図20は、形成装置、溶着装置、および切離し装置が、容器を製造するためのライン内へ組み込まれている構成を示した図式である。形成装置は、
図1および
図2に示す形式のものとすることができる。一方、溶着装置は、
図4から
図6、または
図14から
図19に示す形式のものとすることができる。最後に、切離し装置は、
図11または
図13に示す形式のものとすることができる。
【0160】
形成装置は、この形成装置の稼働を制御する制御ユニットCU1に接続されたユーザー・インターフェイスUI1を有している。同様に、溶着装置が、制御ユニットCU2に接続されたユーザー・インターフェイスUI2を有しているのに対して、切離し装置は、制御ユニットCU3に接続されたユーザー・インターフェイスUI3を有している。
【0161】
3つの制御ユニットCU1、CU2、およびCU3のそれぞれは、PLCを備えることができる。3つのユーザー・インターフェイスUI1、UI2、およびUI3のそれぞれは、選択手段を備えている。この選択手段を用いてオペレータは、対応する装置が、単独で稼働しなければならないか、それとも連続的な製造ライン内へ組み込まれなければならないかを選択することができる。単独稼働状態においては、各装置が収容要素の分離群を加工する。一方、ライン稼働状態においては、各装置が収容要素の連続的なストリップを加工する。
【0162】
選択手段は、各装置について、押しボタンILおよび押しボタンOLを備えていてよい。押しボタンILは、当該装置がラインの一部として稼働することが望まれるときに押され、即ち選択される。押しボタンOLは、当該装置が単独で稼働することが望まれるときに押されて選択される。
【0163】
各ユーザー・インターフェイスUI1、UI2、およびUI3は、制御押しボタンをも備えることができる。それらの制御押しボタンを用いて、オペレータは、対応する装置の稼働を制御することができる。制御押しボタンは、始動(START)キー、停止(STOP)キー、およびリセット(RESET)キーを備えていてよい。始動キーは、対応する装置を起動させるためにオペレータが押すものであり、停止キーは、対応する装置を停止させるためにオペレータが押すものである。そして、リセット・キーは、当該装置に発生してしまった起こり得る異常な稼働状態をリセットするために押されるものである。
【0164】
各ユーザー・インターフェイスUI1、UI2、およびUI3は、対応する装置の稼働状態を(例えば視覚的に)報告するための報告手段をさらに備えている。報告手段は、例えば始動(START)押しボタンに含まれる緑色表示灯を備えていてもよい。この緑色表示灯は、対応する装置が正確に稼働していることを示す。オペレータが始動押しボタンを押して対応する装置を起動させたとき、この押しボタンは、緑色の明かりで光ると共に、この色を、当該装置が稼働し続ける間の全期間に渡って保つ。
【0165】
報告手段は、例えば停止(STOP)押しボタンに含まれる赤色表示灯をさらに備えていてもよい。この赤色表示灯は、故障状態が発生してしまったために当該装置が停止するときに点灯する。赤色表示灯は、オペレータの処置の後で故障が既に直されていて、当該装置が稼働する準備のできているときに消灯に切り替わる。
【0166】
報告手段は、各ユーザー・インターフェイスUI1、UI2、およびUI3に含まれた画面125をさらに備えている。その画面125上には、対応する装置の稼働状況に関してあり得るメッセージが表示される。
【0167】
制御ユニットCU1、CU2、およびCU3は、接続手段を介して互いに接続可能である。その接続手段は、イーサネット・ネットワークやLANネットワークを備えていてもよく、或いは、さらにワイヤレス式のものであってもよい。特に、接続手段は、溶着装置の制御ユニットCU2と形成装置の制御ユニットCU1とを接続するための第1の接続手段126を備えている。接続手段はさらに、溶着装置の制御ユニットCU2と切離し装置の制御ユニットCU3とを接続するための第2の接続手段127を備えている。一実施形態において、
図20に破線で示すように、第2の接続手段127は、切離し装置を溶着装置に接続するのではなく、切離し装置を形成装置に接続することができる。この場合、溶着装置の制御ユニットCU2と切離し装置の制御ユニットCU3は、形成装置の制御ユニットCU1を介して互いに交信する。
【0168】
オペレータが単独稼働状態を選択するならば、形成装置、溶着装置、および切離し装置は、上記で詳細に開示したように、互いに独立して稼働する。この単独稼働状態においては、接続手段の作動が停止(機能が無効化)され、即ち制御ユニットCU1、CU2、およびCU3は互いに連絡を行わない。各制御ユニットは、対応する装置の動作のみを制御する。特に、収容空洞3の分離群118をシート材料2から切り離すように、形成装置の切離し手段15が作動される。溶着装置は、入ってくる収容空洞3の分離群(それらの収容空洞3は、既に所望の製品20を充填されている)を受け入れて、これらの収容空洞3の分離群を閉鎖フィルム22によって閉鎖する。その閉鎖フィルム22は、後で切離し手段45によって切断される。切離し装置は、入ってくる収容空洞3の分離群(これらは閉鎖フィルム22で閉鎖されている)を受け入れ、複数の単一容器42を得るために、それらの入ってくる収容空洞3の分離群を平坦な材料62から切り離す。オペレータは、単一の装置の状況に関するメッセージを、対応する画面125上で読み取ることができ、また単一の装置それぞれの稼働を、対応する始動、停止、およびリセットの各押しボタンを介して制御することができる。
【0169】
単独稼働状態においては、形成装置、溶着装置、および切離し装置を、互いに物理的に異なる場所や空間に置くことができる。製造者は、例えば特定の作業が手動で行われるという理由で、3つの装置全てを所有していなくてもよく、或いは3つの装置全てを同時に使用しなくてもよい。
【0170】
ライン稼働状態が選択されたときには、制御ユニットCU1、CU2、およびCU3が互いに連絡するように、接続手段が作動(接続手段の機能が有効化)される。形成装置の制御ユニットCU1は、シート材料2上につくられた収容空洞3の連続的なストリップが形成装置から出て行くように、切離し手段15の作動を停止させる。連続的なストリップの収容空洞3は、図示しない充填ユニットによって製品20を充填された後で、溶着装置に進入する。この溶着装置は、収容空洞3の連続的なストリップの上に閉鎖フィルム22を密着させる。溶着装置に含まれる切離し手段45は、対応する制御ユニットCU2によって作動を停止されている。充填され閉鎖された収容空洞3の連続的なストリップは、それから切離し装置へと搬送される。切離し装置は、このストリップから容器42を切り離す。
【0171】
3つの制御ユニットCU1、CU2、およびCU3のそれぞれは、対応する装置を他の2つの装置と同期させるための同期手段を備えている。この目的のために、制御ユニットCU1、CU2、およびCU3のそれぞれは、形成装置、溶着装置、および切離し装置が互いに同期した態様で働くことを可能とする情報を、残りの制御ユニットと取り交わすようにプログラムされている。例えば、形成装置が収容空洞3を形成し始めたときには、対応する制御ユニットCU1が、溶着装置の制御ユニットCU2へ稼働開始信号を送信する。この信号に応じて、溶着装置の制御ユニットCU2は、直ちに溶着装置の稼働を開始させる。その結果、形成装置と溶着装置とが同期した態様で働く。一実施形態において、溶着装置は、形成装置に対して制御された遅れを伴って起動することができる。その理由は、シート材料2の上には形成装置と溶着装置との間の中間領域において収容空洞3が形成されているが、このシート材料2が、形成装置の稼働と溶着装置の稼働とを僅かにずらすことを可能にする補償ループを形成することができるからである。
【0172】
さらに、溶着装置が稼働を開始するや否や、切離し装置の制御ユニットCU3は、対応する溶着ステーションを直ちに起動させるように、滞りなく知らせを受ける。これにより、切離し装置と溶着装置とが互いに同期した態様で働くことが保証される。
【0173】
如何なる理由であれ、3つの装置のうちの1つが停止されたときにも、同様の情報交換が発生する。
【0174】
制御ユニットCU1、CU2、およびCU3のそれぞれは、さらに、対応する装置の稼働状況に関する情報、特に、様々な装置に発生する可能性のある障害状態に関する診断情報を、他の2つの制御ユニットと取り交わすようにプログラムされている。これにより、ライン稼働状態において、形成装置の、溶着装置の、および切離し装置の報告手段を互いに調和させることが可能となる。かくして、形成装置で、或いは溶着装置で、或いは切離し装置で故障状態が発生するときには、エラー・メッセージが生成され、このメッセージが3つの画面125の全てに同時に表示される。それと同時に、稼働状態が、対応する装置の停止を決定付けるようなものであるときには、全製造ラインが停止し、3つのユーザー・インターフェイスUI1、UI2、およびUI3の全てで赤色表示灯が点灯する。
【0175】
この状況の一例が
図21に示されている。
図21は、溶着装置において、
図6に示す上方プレート37および/または下方プレート38の過昇温度が検出された状況を示している。溶着装置の制御ユニットCU2は従って、「過昇溶着型温度」として定式化することのできるエラー・メッセージを生成する。このエラー・メッセージは、溶着装置のユーザー・インターフェイスUI2の画面125上に表示される。溶着装置は停止し、対応した停止押しボタンに含まれる赤色表示灯が点灯する。
【0176】
それと同時に、溶着装置の制御ユニットCU2は、形成装置の制御ユニットCU1および切離し装置の制御ユニットCU3に、それぞれ第1の接続手段126および第2の接続手段127によって、溶着ステーションで発生してしまっている故障状態を知らせる。制御ユニットCU1およびCU3は、溶着装置で発生してしまっている問題に関するエラー・メッセージが対応する画面125にも表示されるように、これらの画面125を制御する。同時に、形成装置と切離し装置が停止され、対応するユーザー・インターフェイス上において、停止押しボタンに含まれる赤色表示灯が点灯する。
【0177】
形成装置の、溶着装置の、および切離し装置の報告手段が互いに調和されているという事実のおかげで、オペレータは、自分に一番近い画面125上のエラー・メッセージを読み取ることで、製造ラインの一端から他端までを移動することなく、発生してしまっている問題の形式を同定することができる。
【0178】
必要があれば、オペレータはそれから、故障の発生した装置のところへ行って、問題を解決するのに必要な処置を取ることができる。問題が解決されてしまったときには、対応するエラー・メッセージが3つの画面125の全てからすっかり消える。この時点で、オペレータは、3つのユーザー・インターフェイスUI1、UI2、またはUI3のいずれからでも、リセット・ボタンを押すことにより、3つの装置全てを同時にリセットすることができる。その後、オペレータは、3つのユーザー・インターフェイスUI1、UI2、またはUI3のいずれかの始動押しボタンを押すことにより、製造ライン全体を同時に起動させることができる。
【0179】
以上で示されてきたことから、形成装置、溶着装置、および切離し装置は、それらの装置が単独で働くことも、共通の製造ライン内へと組み込まれるべくそれらの装置どうしの間で調和して働くことも両方できるが故に、卓越した適応性を可能とすることが明らかである。
【0180】
上記の実施形態より以下の発明を把握することができる。
【0181】
[発明1]収容要素(3)の縁領域(41)に閉鎖フィルム(22)を溶着するための溶着ユニット(31;131)を備えた装置において、前記溶着ユニット(31;131)が収容要素(3)の連続的なストリップまたは収容要素(3)の分離群(118)を選択的に加工することを可能とするようにプログラムされた制御ユニット(CU2)を備える、ことを特徴とする装置(21;81)。
【0182】
[発明2]前記溶着ユニット(31;131)が収容要素(3)の連続的なストリップを加工する第1の稼働状態、または前記溶着ユニット(31;131)が収容要素(3)の分離群(118)を加工する第2の稼働状態を選択するためにオペレータによって作動可能な選択手段(IL,OL)を備えた、発明1の特徴を有する装置。
【0183】
[発明3]当該装置(21;81)が前記連続的なストリップを加工するときに、当該装置(21;81)の上流側に配置された形成装置(1)の制御ユニット(CU1)に対して、および/または当該装置(21;81)の下流側に配置された切離し装置(61;161)の制御ユニット(CU3)に対して前記制御ユニット(CU2)を接続するために作動可能な接続手段(126,127)をさらに備えた、発明1または2の特徴を有する装置。
【0184】
[発明4]前記接続手段(126,127)は、イーサネット・ネットワーク、LANネットワーク、ワイヤレス接続を含む群から選択される、発明3の特徴を有する装置。
【0185】
[発明5]前記制御ユニット(CU2)は同期手段を備えており、この同期手段は、当該装置(21;81)が前記連続的なストリップを加工するときに、前記溶着ユニット(31;131)を前記形成装置(1)と、および/または前記切離し装置(61;161)と同期させるために作動可能となっている、発明3または4の特徴を有する装置。
【0186】
[発明6]前記制御ユニット(CU2)は、当該装置(21;81)が前記連続的なストリップを加工するときに、対応する装置に生じる可能性のある障害状態に関する診断形式の情報を、前記形成装置(1)の制御ユニット(CU1)と、および/または前記切離し装置(61;161)の制御ユニット(CU3)と取り交わすようにプログラムされている、発明3から5のいずれかの特徴を有する装置。
【0187】
[発明7]当該装置(21;81)の稼働状況についての情報を報告するための報告手段(125)をさらに備えた、発明1から6のいずれかの特徴を有する装置。
【0188】
[発明8]前記報告手段は画面(125)を備えており、前記制御ユニット(CU2)は、当該装置(21;81)が前記連続的なストリップを加工するときに、前記溶着ユニット(31;131)に、前記形成装置(1)に、および/または前記切離し装置(61;161)に生じる可能性のある障害状態に関するメッセージを前記画面(125)上に表示するようにプログラムされている、発明3から6のいずれかの特徴を有する発明7の特徴を有する装置。
【0189】
[発明9]当該装置(21;81)を停止または始動させるためにオペレータによって作動可能な少なくとも1つの制御押しボタン(START,STOP,RESET)をさらに備えた、発明1から8のいずれかの特徴を有する装置。
【0190】
[発明10]前記制御ユニット(CU2)は、当該装置(21;81)が前記連続的なストリップを加工するときに、前記制御押しボタン(START,STOP,RESET)を作動させることが、前記形成装置(1)および/または前記切離し装置(61;161)までをも停止または始動させるようにプログラムされている、発明3から6、または8のいずれかの特徴を有する発明9の特徴を有する装置。
【0191】
[発明11]前記報告手段は、前記少なくとも1つの制御押しボタン(START,STOP,RESET)に含まれる少なくとも1つの表示灯を備えている、発明9が発明7または8の特徴を有する場合における発明9または10の特徴を有する装置。
【0192】
[発明12]前記溶着ユニット(31;131)が収容要素(3)の分離群(118)を加工すべく稼働されるとき、前記溶着ユニット(31;131)の上流側の予め設定された位置に次の収容要素(3)の分離群(118)が存在するかどうかを確認するために作動可能なセンサ手段(54)を備えた、発明1から11のいずれかの特徴を有する装置。
【0193】
[発明13]前記センサ手段(54)は、前記分離群(118)を前記溶着ユニット(31;131)へ搬送するのに適した搬送手段(35,36;98;121,135)の進路に沿って、前記溶着ユニット(31;131)の上流側に配置されている、発明12の特徴を有する装置。
【0194】
[発明14]前記進路は、前記溶着ユニット(31;131)へ達すると共にある一定の搬送方向(F3;F4;F12)に沿って延びる部分(102;132)と、前記搬送方向(F3;F4;F12)を横切る入口方向(F5)に沿って延びる別の部分(122)とを備えている、発明13の特徴を有する装置。
【0195】
[発明15]前記別の部分(122)は、前記部分(102)と略直交している、発明14の特徴を有する装置。
【0196】
[発明16]前記センサ手段(54)は、前記別の部分(122)が前記部分(102)と交差するところの交差領域内に定置されている、発明14または15の特徴を有する装置。
【0197】
[発明17]前記搬送手段(35,36;98;121,135)は、前記別の部分(122)に沿って前記分離群(118)を搬送するための入口コンベア(98)を備えている、発明14から16のいずれかの特徴を有する装置。
【0198】
[発明18]前記入口コンベア(98)は、前記入口方向(F5)と直交する方向で測ったとき、前記分離群(118)の大きい方の寸法(L)に略等しい寸法を有している、発明17の特徴を有する装置。
【0199】
[発明19]前記入口コンベア(98)の外側に複数の分割要素(99)が設けられており、連続した2つの分割要素(99)どうしの間に、単一の分離群(118)を受け入れられるように寸法の決められたハウジング(100)が画成されている、発明17または18の特徴を有する装置。
【0200】
[発明20]前記ハウジング(100)は、前記入口方向(F5)と直交して配置された主寸法と、前記入口方向(F5)と平行に配置された副寸法とを有し、前記副寸法が前記主寸法よりも小さくなっている、発明19の特徴を有する装置。
【0201】
[発明21]前記収容要素(3)がその上にできているシート材料(2)に対して、前記縁領域(41)に沿って前記閉鎖フィルム(22)が溶着されてしまった後で、前記シート材料(2)のある一定の領域(47;51)が前記閉鎖フィルム(22)で覆われないまま残るように、前記閉鎖フィルム(22)のある一定の部分を取り除くための切断ユニット(24;124)を備えた、発明1から20のいずれかの特徴を有する装置。
【0202】
[発明22]前記切断ユニット(24;124)は、前記閉鎖フィルム(22)から前記部分を剪断によって取り除くための少なくとも1つの剪断部材(26)を備えている、発明21の特徴を有する装置。
【0203】
[発明23]前記切断ユニット(24;124)は、前記溶着ユニット(31;131)の上流側に定置されている、発明21または22の特徴を有する装置。
【0204】
[発明24]前記閉鎖フィルム(22)を前記切断ユニット(24;124)を通じてある一定の供給方向(F2;F12)に供給するための供給手段を備えた、発明21から23のいずれかの特徴を有する装置。
【0205】
[発明25]前記供給方向(F2;F12)に沿って前記切断ユニット(24;124)の位置を調整するための調節手段(30)を備えた、発明24の特徴を有する装置。
【0206】
[発明26]収容要素(3)から内容物(20)を取り出すために消費者により使用可能な取出し手段(83)を、前記閉鎖フィルム(22)に対して接合するための、前記溶着ユニット(31;131)の上流側に配置された接合手段(82)を備える、発明1から25のいずれかの特徴を有する装置。
【0207】
[発明27]前記接合手段は、前記取出し手段を前記閉鎖フィルム(22)に溶着するための溶着手段(82)を備えている、発明26の特徴を有する装置。
【0208】
[発明28]前記溶着手段は熱溶着手段(82)を備えている、発明27の特徴を有する装置。
【0209】
[発明29]前記溶着手段は超音波溶着手段を備えている、発明27の特徴を有する装置。
【0210】
[発明30]前記取出し手段(83)は、少なくとも1つのスプーン要素(83)を備えている、発明26から29のいずれかの特徴を有する装置。
【0211】
[発明31]前記閉鎖フィルム(22)上に前記取出し手段(83)を定置するための定置手段(108,109)をさらに備えた、発明26から30のいずれかの特徴を有する装置。
【0212】
[発明32]シート材料(62)の複数の部分から容器(42)を切り離すための切離しユニット(58)を備えた装置において、前記切離しユニット(58)が容器(42)の連続的なストリップまたは容器(42)の分離群を選択的に加工することを可能とするようにプログラムされた制御ユニット(CU3)を備える、ことを特徴とする装置(61;161)。
【0213】
[発明33]前記切離しユニット(58)が容器(42)の連続的なストリップを加工する第1の稼働状態、または前記切離しユニット(58)が容器(42)の分離群を加工する第2の稼働状態を選択するためにオペレータによって作動可能な選択手段(IL,OL)を備えた、発明32の特徴を有する装置。
【0214】
[発明34]当該装置(61;161)が前記連続的なストリップを加工するときに、当該装置(61;161)の上流側に配置された溶着装置(21;81)の制御ユニット(CU2)に対して、および/または前記溶着装置(21;81)の上流側に配置された形成装置(1)の制御ユニット(CU1)に対して前記制御ユニット(CU3)を接続するために作動可能な接続手段(126,127)をさらに備えた、発明32または33の特徴を有する装置。
【0215】
[発明35]前記接続手段(126,127)は、イーサネット・ネットワーク、LANネットワーク、ワイヤレス接続を含む群から選択される、発明34の特徴を有する装置。
【0216】
[発明36]前記制御ユニット(CU3)は同期手段を備えており、この同期手段は、当該装置(61;161)が前記連続的なストリップを加工するときに、前記切離しユニット(58)を前記形成装置(1)と、および/または前記溶着装置(31;131)と同期させるために作動可能となっている、発明34または35の特徴を有する装置。
【0217】
[発明37]前記制御ユニット(CU3)は、当該装置(61;161)が前記連続的なストリップを加工するときに、対応する装置に生じる可能性のある障害状態に関する診断形式の情報を、前記形成装置(1)の制御ユニット(CU1)と、および/または前記溶着装置(31;131)の制御ユニット(CU2)と取り交わすようにプログラムされている、発明34から36のいずれかの特徴を有する装置。
【0218】
[発明38]当該装置(61;161)の稼働状況についての情報を報告するための報告手段(125)をさらに備えた、発明32から37のいずれかの特徴を有する装置。
【0219】
[発明39]前記報告手段は画面(125)を備えており、前記制御ユニット(CU3)は、当該装置(61;161)が前記連続的なストリップを加工するときに、前記切離しユニット(58)に、前記形成装置(1)に、および/または前記溶着装置(31;131)に生じる可能性のある障害状態に関するメッセージを前記画面(125)上に表示するようにプログラムされている、発明34から37のいずれかの特徴を有する発明38の特徴を有する装置。
【0220】
[発明40]当該装置(61;161)を停止または始動させるためにオペレータによって作動可能な少なくとも1つの制御押しボタン(START,STOP,RESET)をさらに備えた、発明32から39のいずれかの特徴を有する装置。
【0221】
[発明41]前記制御ユニット(CU3)は、当該装置(61;161)が前記連続的なストリップを加工するときに、前記制御押しボタン(START,STOP,RESET)を作動させることが、前記形成装置(1)および/または前記溶着装置(31;131)をも停止または始動させるようにプログラムされている、発明34から37、または39の特徴を有する発明40の特徴を有する装置。
【0222】
[発明42]前記報告手段は、前記少なくとも1つの制御押しボタン(START,STOP,RESET)に含まれる少なくとも1つの表示灯を備えている、発明40が発明38または39の特徴を有する場合における発明40または41の特徴を有する装置。
【0223】
[発明43]前記切離しユニット(58)が容器(42)の分離群を加工すべく稼働されるとき、前記切離しユニット(58)の上流側の予め設定された位置に次の容器(42)の分離群が存在するかどうかを確認するために作動可能なセンサ手段(104,105)を備えた、発明32から42のいずれかの特徴を有する装置。
【0224】
[発明44]前記センサ手段(104,105)は、前記分離群を前記切離しユニット(58)へ搬送するのに適した搬送手段(55,57)に沿って、前記切離しユニット(58)の上流側に配置されている、発明43の特徴を有する装置。
【0225】
[発明45]前記センサ手段(104,105)は、第1のセンサ手段(104)と第2のセンサ手段(105)とを備えており、前記第1のセンサ手段(104)は、前記搬送手段(55,57)に沿って前記第2のセンサ手段(105)の下流側に配置されている、発明44の特徴を有する装置。
【0226】
[発明46]前記第1のセンサ手段(104)は、前記第2のセンサ手段(105)からある一定の距離をおいて定置されており、前記距離は前記分離群の縦方向寸法(L)よりも大きい、発明45の特徴を有する装置。
【0227】
[発明47]前記制御ユニット(CU3)は、当該装置(61;161)へ最初に進入する分離群の存在を前記第1のセンサ手段(104)が検出するよう、当該装置(61;161)の起動段階で前記第1のセンサ手段(104)を作動させられるようにプログラムされている、発明45または46の特徴を有する装置。
【0228】
[発明48]前記制御ユニット(CU3)は、前記剪断ユニット(58)へ接近する連続した分離群の存在を前記第2のセンサ手段(105)が検出するよう、当該装置(61;161)の稼働中ずっと前記第2のセンサ手段(105)を作動状態に保てるようにプログラムされている、発明45から47のいずれかの特徴を有する装置。
【0229】
[発明49]前記第1のセンサ手段(104)は、前記搬送手段(55,57)に沿って前記切離しユニット(58)の直ぐ上流側に定置されている、発明45から48のいずれかの特徴を有する装置。
【0230】
[発明50]前記搬送手段(55,57)に沿って配置された停止手段(106,107)を備え、この停止手段(106,107)は、前記分離群を予め設定された位置に停止させるために前記制御ユニット(CU3)によって操作可能となっている、発明44から49のいずれかの特徴を有する装置。
【0231】
[発明51]前記停止手段(106,107)は、停止要素と、この停止要素を停止位置と通過位置との間で動かすためのアクチュエータ装置とを備えており、前記停止位置において前記停止要素は前記分離群を停止させ、前記通過位置において前記停止要素は前記分離群が通過することを可能とする、発明50の特徴を有する装置。
【0232】
[発明52]前記制御ユニット(CU3)は、前記搬送手段(55,57)に沿って前記停止手段の上流側に配置された前記センサ手段(105)が分離群の不在を検出したときに、前記停止要素を停止位置へ動かすようにプログラムされている、発明51の特徴を有する装置。
【0233】
[発明53]前記アクチュエータ装置はアクチュエータ・シリンダ(106,107)を備えており、前記停止要素は前記アクチュエータ・シリンダ(106,107)のステムである、発明51または52の特徴を有する装置。
【0234】
[発明54]前記アクチュエータ・シリンダ(106,107)は前記搬送手段(55,57)の上に定置されている、発明53の特徴を有する装置。
【0235】
[発明55]前記停止手段(106,107)は、第1の停止手段(106)と第2の停止手段(107)とを備えており、前記第1の停止手段(106)は、前記搬送手段(55,57)に沿って前記第2の停止手段(107)の上流側に配置されている、発明50から54のいずれかの特徴を有する装置。
【0236】
[発明56]前記第1のセンサ手段(104)は、前記搬送手段(55,57)に沿って前記第1の停止手段(106)の下流側に配置されている、発明50が発明45から49のいずれかの特徴を有する場合における発明55の特徴を有する装置。
【0237】
[発明57]前記制御ユニット(CU3)は、当該装置(61;161)へ最初に進入する分離群の存在を前記第1のセンサ手段(104)が検出してしまった後で、前記第1の停止手段(106)が前記分離群の通過を可能とするようにプログラムされている、発明56の、または発明50が発明45から49のいずれかの特徴を有する場合における発明55の特徴を有する装置。
【0238】
[発明58]前記制御ユニット(CU3)は、前記第2のセンサ手段(107)が分離群の不在を検出したときに、前記第2の停止手段(107)を分離群の通過を停止させるための位置に置くようにプログラムされている、発明56もしくは57の、または発明50が発明45から49のいずれかの特徴を有する場合における発明55の特徴を有する装置。
【0239】
[発明59]前記容器(42)を受けるのに適した捕集トレイ(68)を前記切離しユニット(58)へ搬送するための搬送装置(67)を備えた、発明32から58のいずれかの特徴を有する装置。
【0240】
[発明60]前記搬送装置(67)は、各容器(42)を前記捕集トレイ(68)の対応する座部(74)内に受け入れることができるように、前記捕集トレイ(68)を前記切離しユニット(58)に対して予め設定された位置に位置決めするための
位置決め手段(71,76)を備えている、発明59の特徴を有する装置。
【0241】
[発明61]前記
位置決め手段(71,76)は、前記搬送装置(67)から突き出る少なくとも1つの
位置決め要素(71)を備えており、前記捕集トレイ(68)は、前記少なくとも1つの
位置決め要素(71)に当接することを意図されている、発明60の特徴を有する装置。
【0242】
[発明62]前記少なくとも1つの
位置決め要素(71)は、ある一定の搬送方向(F4)を横切って延びる細長い要素であり、前記搬送方向(F4)に沿って前記搬送装置(67)が可動となっている、発明61の特徴を有する装置。
【0243】
[発明63]前記細長い要素は、前記搬送方向(F4)と直交して配置されている、発明62の特徴を有する装置。
【0244】
[発明64]前記搬送装置(67)上に取り付けられた複数の
位置決め要素(71)が設けられており、連続した2つの
位置決め要素(71)どうしの間に、捕集トレイ(68)を受け入れるためのスペースが画成されている、発明61から63のいずれかの特徴を有する装置。
【0245】
[発明65]前記
位置決め手段(71,76)は、前記少なくとも1つの
位置決め要素(71)の通過を検出するための検出手段(76)を備えている、発明61から64のいずれかの特徴を有する装置。
【0246】
[発明66]前記検出手段(76)は前記制御ユニット(CU3)に接続されており、前記制御ユニット(CU3)は、前記検出手段(76)によって受け取られた信号の如何によって前記搬送装置(67)の位置を調整できるようにプログラムされている、発明65の特徴を有する装置。
【0247】
[発明67]前記搬送装置(67)は、前記切離しユニット(58)の下に定置されている、発明59から66のいずれかの特徴を有する装置。
【0248】
[発明68]前記切離しユニット(58)内の切離し容器(42)を前記捕集トレイ(68)へ引き渡すための引渡し手段(66)を備えた、発明59から67のいずれかの特徴を有する装置。
【0249】
[発明69]前記引渡し手段(66)は、前記容器(42)が前記切離しユニット(58)から前記捕集トレイ(68)へと移送される間、前記容器(42)を保持するための保持手段を備えている、発明68の特徴を有する装置。
【0250】
[発明70]前記保持手段は、少なくとも1つの吸引カップを備えている、発明69の特徴を有する装置。
【0251】
[発明71]前記引渡し手段は、少なくとも1つのロッド(66)を備えており、このロッド(66)の一端部に前記保持手段が固定されている、発明69または70の特徴を有する装置。
【0252】
[発明72]前記引渡し手段(66)は、前記シート材料(62)の上の引込み位置と、前記捕集トレイ(68)の直ぐ上の伸長位置との間で可動となっている、発明68から71のいずれかの特徴を有する装置。
【0253】
[発明73]前記切離しユニット(58)は、剪断要素(65)を支持している上方半型(63)と、下方半型(60)とを備えており、前記下方半型(60)には、前記引渡し手段(66)によって移動される容器(42)の通過のための少なくとも1つの貫通開口(64)が設けられている、発明68から72のいずれかの特徴を有する装置。
【0254】
[発明74]閉鎖フィルム(22)を、複数の収容空洞(3)を有したシート材料(2)と結合させるための結合手段(31;131)を備えた装置において、前記閉鎖フィルム(22)が前記シート材料(2)と結合されるときに前記シート材料(2)のある一定の領域(47,51)が前記閉鎖フィルム(22)で覆われないまま残るように、前記閉鎖フィルム(22)のある一定の部分を取り除くための切断ユニット(24;124)を備えた、ことを特徴とする装置。
【0255】
[発明75]前記切断ユニット(24;124)は、前記閉鎖フィルム(22)から前記部分を剪断によって取り除くための少なくとも1つの剪断部材(26)を備えている、発明74の特徴を有する装置。
【0256】
[発明76]前記切断ユニット(24;124)は、前記結合手段(31;131)の上流側に定置されている、発明74または75の特徴を有する装置。
【0257】
[発明77]前記閉鎖フィルム(22)を前記切断ユニット(24;124)を通じてある一定の供給方向(F2;F12)に供給するための供給手段を備えた、発明74から76のいずれかの特徴を有する装置。
【0258】
[発明78]前記供給方向(F2;F12)に沿って前記切断ユニット(24;124)の位置を調整するための調節手段(30)を備えた、発明77の特徴を有する装置。
【0259】
[発明79]前記調節手段は少なくとも1つのガイド要素(30)を備え、このガイド要素(30)に沿って前記切断ユニット(24;124)の支持ベース(28)がスライド可能となっており、前記少なくとも1つのガイド要素(30)は前記供給方向(F2;F12)に沿って延びている、発明78の特徴を有する装置。
【0260】
[発明80]前記調節手段は、前記少なくとも1つのガイド要素(30)に沿って前記支持ベース(28)を移動させるための駆動装置を備えている、発明79の特徴を有する装置。
【0261】
[発明81]前記調節手段は、前記切断ユニット(24;124)を前記供給方向(F2;F12)に沿った所望の位置に固定するためのロック装置を備えている、発明78から80のいずれかの特徴を有する装置。
【0262】
[発明82]前記結合手段は、前記閉鎖フィルム(22)を前記シート材料(2)に溶着するための溶着ユニット(31;131)に含まれている、発明74から81のいずれかの特徴を有する装置。
【0263】
[発明83]収容空洞(3)から内容物(20)を取り出すために消費者により使用可能な取出し手段(83)を、前記閉鎖フィルム(22)に対して接合するための、前記結合手段(31;131)の上流側に配置された接合手段(82)を備える、発明78から82のいずれかの特徴を有する装置。
【0264】
[発明84]前記接合手段は、前記取出し手段を前記閉鎖フィルム(22)に溶着するための溶着手段(82)を備えている、発明83の特徴を有する装置。
【0265】
[発明85]前記溶着手段は熱溶着手段(82)を備えている、発明84の特徴を有する装置。
【0266】
[発明86]前記溶着手段は超音波溶着手段を備えている、発明84の特徴を有する装置。
【0267】
[発明87]前記取出し手段(83)は、少なくとも1つのスプーン要素(83)を備えている、発明83から86のいずれかの特徴を有する装置。
【0268】
[発明88]前記閉鎖フィルム(22)上に前記取出し手段(83)を定置するための定置手段(108,109)をさらに備えた、発明83から87のいずれかの特徴を有する装置。
【0269】
[発明89]前記シート材料(2)から1つないし複数の収容空洞(3)を切り離すための、前記結合手段(31;131)の下流側に定置された切離しユニット(58)をさらに備える、発明84から88のいずれかの特徴を有する装置。
【0270】
[発明90]前記シート材料(2)上に前記収容空洞(3)を形成するための、前記結合手段(31;131)の上流側に定置された形成ユニット(12)を備える、発明84から89のいずれかの特徴を有する装置。
【0271】
[発明91]前記収容空洞(3)に所望の製品(20)を充填するための、前記形成ユニット(12)と前記結合手段(31;131)との間に置かれた充填ユニットを備える、発明90の特徴を有する装置。
【0272】
[発明92]切断ユニット(24;124)において閉鎖フィルム(22)のある一定の部分を取り除くことと、前記閉鎖フィルム(22)を、複数の収容空洞(3)を有したシート材料(2)と結合させることとを含む方法において、前記結合の後で、前記シート材料(2)の予め設定された領域(47,51)が、前記閉鎖フィルム(22)の前記部分が取り除かれている部位のところに位置しているように、前記切断ユニット(24;124)の位置を調節する工程を備えた、ことを特徴とする方法。
【0273】
[発明93]前記調節の後で、前記供給方向(F2;F12)に沿った所望の位置に前記切断ユニット(24;124)を停止させることをさらに含む、発明92の特徴を有する方法。
【0274】
[発明94]前記切断ユニット(24;124)は、前記閉鎖フィルム(22)から前記部分を剪断によって取り除く少なくとも1つの剪断部材(26)を備えている、発明92または93の特徴を有する方法。
【0275】
[発明95]前記閉鎖フィルム(22)で覆われないまま残っている前記シート材料(2)の予め設定された領域は、収容空洞(3)を含む容器(42,42’)を開放するためのタブ(46,46’)を備えている、発明92から94のいずれかの特徴を有する方法。
【0276】
[発明96]前記閉鎖フィルム(22)で覆われないまま残っている前記シート材料(2)の予め設定された領域は、前記シート材料(2)の表面(52)から突き出る突起(51)を備えており、この表面(52)とは反対側の前記シート材料(2)の別の表面(53)から前記収容空洞(3)が突き出ている、発明92から95のいずれかの特徴を有する方法。
【0277】
[発明97]前記閉鎖フィルム(22)は、溶着によって前記シート材料(2)と結合される、発明92から96のいずれかの特徴を有する方法。
【0278】
[発明98]前記閉鎖フィルム(22)が前記シート材料(2)と結合される前に、容器(42)の収容空洞(3)から内容物(20)を取り出すために使用可能な取出し手段(83)を、前記閉鎖フィルム(22)に対して接合する工程が設けられている、発明92から97のいずれかの特徴を有する方法。
【0279】
[発明99]前記取出し手段はスプーン要素(83)を備えている、発明98の特徴を有する方法。
【0280】
[発明100]前記スプーン要素(83)は略平坦である、発明98の特徴を有する方法。
【0281】
[発明101]前記取出し手段(83)はプラスチック製である、発明98から100のいずれかの特徴を有する方法。
【0282】
[発明102]前記取出し手段(83)は、溶着によって前記閉鎖フィルム(22)に接合される、発明98から101のいずれかの特徴を有する方法。
【0283】
[発明103]前記取出し手段(83)は、熱溶着によって前記閉鎖フィルム(22)に接合される、発明102の特徴を有する方法。
【0284】
[発明104]前記取出し手段(83)は、超音波溶着によって前記閉鎖フィルム(22)に接合される、発明102の特徴を有する方法。
【0285】
[発明105]前記閉鎖フィルム(22)が前記シート材料(2)と結合されてしまった後に、前記閉鎖フィルム(22)で閉鎖された1つないし複数の収容空洞(42)を、前記シート材料(2)から切り離す工程が設けられている、発明92から104のいずれかの特徴を有する方法。
【0286】
[発明106]前記シート材料(2)は、連続的なストリップとして形作られている、発明92から105のいずれかの特徴を有する方法。
【0287】
[発明107]収容空洞(3)の分離群(18;118)を形成するように、前記シート材料(2)のストリップによって前記収容空洞(3)どうしが接合されている、発明92から105のいずれかの特徴を有する方法。
【0288】
[発明108]リール(78,80)から閉鎖フィルム(22)を巻き出すための巻出し手段と、前記閉鎖フィルム(22)を、複数の収容空洞(3)を有したシート材料(2)と結合させるための結合手段(31;131)とを備えた装置において、収容空洞(3)から内容物(20)を取り出すために消費者により使用可能な取出し手段(83)を、前記閉鎖フィルム(22)に対して接合するための、前記結合手段(31;131)の上流側に配置された接合手段(82)を備える、ことを特徴とする装置。
【0289】
[発明109]前記接合手段は、前記取出し手段(83)を前記閉鎖フィルム(22)に溶着するための溶着手段(82)を備えている、発明108の特徴を有する装置。
【0290】
[発明110]前記溶着手段は熱溶着手段(82)を備えている、発明109の特徴を有する装置。
【0291】
[発明111]前記溶着手段は超音波溶着手段を備えている、発明109の特徴を有する装置。
【0292】
[発明112]前記取出し手段(83)は、少なくとも1つのスプーン要素(83)を備えている、発明108から111のいずれかの特徴を有する装置。
【0293】
[発明113]前記閉鎖フィルム(22)上に前記取出し手段(83)を定置するための定置手段(108,109)をさらに備えた、発明108から112のいずれかの特徴を有する装置。
【0294】
[発明114]前記定置手段は、前記閉鎖フィルム(22)上に2列の取出し手段(83)を定置するための、前記閉鎖フィルム(22)の両側に配置された第1の定置手段(108)および第2の定置手段(109)を備えている、発明113の特徴を有する装置。
【0295】
[発明115]前記定置手段(108,109)は、前記取出し手段(83)を収容するためのホッパ(110)を備えている、発明113または114の特徴を有する装置。
【0296】
[発明116]前記定置手段(108,109)は、予め設定された向きに従って前記取出し手段(83)の向きを合わせるための方向合わせ装置(111)を備えている、発明113から115のいずれかの特徴を有する装置。
【0297】
[発明117]前記定置手段(108,109)は、前記取出し手段(83)を前記方向合わせ装置(111)から前記閉鎖フィルム(22)へと移送するための移動装置(114)を備えている、発明116の特徴を有する装置。
【0298】
[発明118]前記移動装置は移送ホイール(111)を備えている、発明117の特徴を有する装置。
【0299】
[発明119]前記シート材料(2)から1つないし複数の収容空洞(3)を切り離すための、前記結合手段(31;131)の下流側に定置された切離しユニット(58)をさらに備える、発明108から118のいずれかの特徴を有する装置。
【0300】
[発明120]前記シート材料(2)上に前記収容空洞(3)を形成するための、前記結合手段(31;131)の上流側に定置された形成ユニット(12)を備える、発明108から119のいずれかの特徴を有する装置。
【0301】
[発明121]前記収容空洞(3)に製品(20)を充填するための、前記形成ユニット(12)と前記結合手段(31;131)との間に置かれた充填ユニットを備える、発明120の特徴を有する装置。
【0302】
[発明122]リール(78,80)から閉鎖フィルム(22)を巻き出すことと、前記閉鎖フィルム(22)を、複数の収容空洞(3)を有したシート材料(2)と結合させることとを含む方法において、前記結合の前に、収容空洞(3)から内容物(20)を取り出すために使用可能な取出し手段(83)を、前記閉鎖フィルム(22)に対して接合する工程を備えた、ことを特徴とする方法。
【0303】
[発明123]前記取出し手段はスプーン要素(83)を備えている、発明122の特徴を有する方法。
【0304】
[発明124]前記スプーン要素(83)は略平坦である、発明123の特徴を有する方法。
【0305】
[発明125]前記取出し手段(83)はプラスチック製である、発明122から124のいずれかの特徴を有する方法。
【0306】
[発明126]前記取出し手段(83)は、溶着によって前記閉鎖フィルム(22)に接合される、発明122から125のいずれかの特徴を有する方法。
【0307】
[発明127]前記取出し手段(83)は、熱溶着によって前記閉鎖フィルム(22)に接合される、発明126の特徴を有する方法。
【0308】
[発明128]前記取出し手段(83)は、超音波溶着によって前記閉鎖フィルム(22)に接合される、発明126の特徴を有する方法。
【0309】
[発明129]前記閉鎖フィルム(22)が前記シート材料(2)と結合されてしまった後に、前記閉鎖フィルム(22)で閉鎖された1つないし複数の収容空洞(42)を、前記シート材料(2)から切り離す工程が設けられている、発明122から128のいずれかの特徴を有する方法。
【0310】
[発明130]前記シート材料(2)は、連続的なストリップとして形作られている、発明122から129のいずれかの特徴を有する方法。
【0311】
[発明131]収容空洞(3)の分離群(18;118)を形成するように、前記シート材料(2)のストリップによって前記収容空洞(3)どうしが接合されている、発明122から129のいずれかの特徴を有する方法。
【0312】
[発明132]シート材料(62)のある一定の部分から容器(42)を切り離すための切離しユニット(58)と、前記容器(42)を受けるのに適した捕集トレイ(68)を前記切離しユニット(58)へ搬送するための搬送装置(67)とを備え、前記搬送装置(67)は、各容器(42)を前記捕集トレイ(68)の対応する座部(74)内に受け入れることができるように、前記捕集トレイ(68)を前記切離しユニット(58)に対して予め設定された位置に位置決めするための
位置決め手段(71,76)を備えている、ことを特徴とする装置。
【0313】
[発明133]前記
位置決め手段(71,76)は、前記搬送装置(67)から突き出る少なくとも1つの
位置決め要素(71)を備えており、前記捕集トレイ(68)は、前記少なくとも1つの
位置決め要素(71)に当接することを意図されている、発明132の特徴を有する装置。
【0314】
[発明134]前記少なくとも1つの
位置決め要素(71)は、ある一定の搬送方向(F4)を横切って延びる細長い要素であり、前記搬送方向(F4)に沿って前記搬送装置(67)が可動となっている、発明133の特徴を有する装置。
【0315】
[発明135]前記細長い要素は、前記搬送方向(F4)と直交して配置されている、発明134の特徴を有する装置。
【0316】
[発明136]前記搬送装置(67)上に取り付けられた複数の
位置決め要素(71)が設けられており、連続した2つの
位置決め要素(71)どうしの間に、捕集トレイ(68)を受け入れるためのスペースが画成されている、発明133から135のいずれかの特徴を有する装置。
【0317】
[発明137]前記
位置決め手段(71,76)は、前記少なくとも1つの
位置決め要素(71)の通過を検出するための検出手段(76)を備えている、発明133から136のいずれかの特徴を有する装置。
【0318】
[発明138]前記検出手段は光電池検出器(76)を備えている、発明137の特徴を有する装置。
【0319】
[発明139]前記検出手段(76)は、前記検出手段(76)から受け取られた信号の如何によって前記搬送装置(67)の位置を調整するためのプログラム制御装置に接続されている、発明137または138の特徴を有する装置。
【0320】
[発明140]前記搬送装置はコンベアベルト(67)を備えている、発明132から139のいずれかの特徴を有する装置。
【0321】
[発明141]前記搬送装置(67)は、前記切離しユニット(58)の下に定置されている、発明132から140のいずれかの特徴を有する装置。
【0322】
[発明142]前記切離しユニット(58)内の切離し容器(42)を前記捕集トレイ(68)へ引き渡すための引渡し手段(66)を備えた、発明132から141のいずれかの特徴を有する装置。
【0323】
[発明143]前記引渡し手段(66)は、前記容器(42)が前記切離しユニット(58)から前記捕集トレイ(68)へと移送される間、前記容器(42)を保持するための保持手段を備えている、発明142の特徴を有する装置。
【0324】
[発明144]前記保持手段は吸引手段を備えている、発明143の特徴を有する装置。
【0325】
[発明145]前記保持手段は、少なくとも1つの吸引カップを備えている、発明143または144の特徴を有する装置。
【0326】
[発明146]前記引渡し手段は、少なくとも1つのロッド(66)を備えており、このロッド(66)の一端部に前記保持手段が固定されている、発明143から145のいずれかの特徴を有する装置。
【0327】
[発明147]前記引渡し手段(66)は、前記シート材料(2)の上の引込み位置と、前記捕集トレイ(68)の直ぐ上の伸長位置との間で可動となっている、発明142から146のいずれかの特徴を有する装置。
【0328】
[発明148]前記切離しユニット(58)は、剪断要素(65)を支持している上方半型(63)と、下方半型(60)とを備えており、前記下方半型(60)には、前記引渡し手段(66)によって移動される容器(42)の通過のための少なくとも1つの貫通開口(64)が設けられている、発明142から147のいずれかの特徴を有する装置。
【0329】
[発明149]前記容器(42)の縁領域(41)に閉鎖フィルム(22)を溶着することによって前記容器(42)の収容空洞(3)を閉鎖するための、前記切離しユニット(58)の上流側に配置された溶着ユニット(31;131)を備える、発明132から148のいずれかの特徴を有する装置。
【0330】
[発明150]前記収容空洞(3)を形成するための、前記溶着ユニット(31;131)の上流側に定置された形成ユニット(12)を備える、発明149の特徴を有する装置。
【0331】
[発明151]前記収容空洞(3)に製品(20)を充填するための、前記形成ユニット(12)と前記溶着ユニット(31;131)との間に置かれた充填ユニットを備える、発明150の特徴を有する装置。
【0332】
[発明152]複数の容器(42)がその上にできているシート材料(2)の部分を進行させる工程と、前記シート材料(2)から前記容器(42)を切り離す工程とを備えた方法において、 前記切り離しの後で、各容器(42)が、下にある捕集トレイ(68)の対応する座部(74)内へ落下する、ことを特徴とする方法。
【0333】
[発明153]前記捕集トレイ(68)が搬送装置(67)から切離しユニット(58)へと搬送され、前記切離しユニット(58)において前記容器(42)が前記シート材料(2)から切り離される、発明152の特徴を有する方法。
【0334】
[発明154]前記搬送装置(67)に固定された少なくとも1つの
位置決め要素(71)の通過を検出する工程を備え、前記
位置決め要素(71)は、対応する捕集トレイ(68)に対して予め設定された位置に配置されている、発明153の特徴を有する方法。
【0335】
[発明155]前記捕集トレイ(68)は、前記少なくとも1つの
位置決め要素(71)に当接する前縁部を有している、発明154の特徴を有する方法。
【0336】
[発明156]前記少なくとも1つの
位置決め要素(71)の検出位置の如何によって前記搬送装置(67)の位置を調節する工程をさらに備えた、発明154または155の特徴を有する方法。
【0337】
[発明157]各容器(42)が前記捕集トレイ(68)の対応する座部(74)内へと落下する間、保持手段(66)によって各容器(42)が保持される、発明152から156のいずれかの特徴を有する方法。
【0338】
[発明158]各容器(42)が吸気によって保持される、発明157の特徴を有する方法。
【0339】
[発明159]各容器(42)を前記捕集トレイ(68)の対応する座部(74)へ引き渡すために、前記切離しユニット(58)の下方半型(60)にできている貫通開口(64)の中を前記保持手段(66)が通る、発明157が発明153から156のいずれかの特徴を有する場合における発明157または158の特徴を有する方法。
【0340】
[発明160]前記シート材料(2)は、連続的なストリップとして形作られている、発明152から159のいずれかの特徴を有する方法。
【0341】
[発明161]容器(3)の分離群(18;118)を形成するように、前記シート材料(2)のストリップによって前記容器(42)どうしが接合されている、発明152から159のいずれかの特徴を有する方法。