(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5969050
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月10日
(54)【発明の名称】屋外スイッチング装置のためのデバイス
(51)【国際特許分類】
H01H 33/53 20060101AFI20160728BHJP
H01H 31/02 20060101ALI20160728BHJP
【FI】
H01H33/53 A
H01H31/02 Z
H01H33/53 L
【請求項の数】17
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-552453(P2014-552453)
(86)(22)【出願日】2012年1月19日
(65)【公表番号】特表2015-510661(P2015-510661A)
(43)【公表日】2015年4月9日
(86)【国際出願番号】CA2012000064
(87)【国際公開番号】WO2013106898
(87)【国際公開日】20130725
【審査請求日】2014年12月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】597164909
【氏名又は名称】イドロ−ケベック
【氏名又は名称原語表記】Hydro−Quebec
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(72)【発明者】
【氏名】クートゥル、ピエール
【審査官】
片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】
実開平01−064901(JP,U)
【文献】
特開平05−225845(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 33/53
H01H 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力線の屋外スイッチング装置のためのデバイスであり、前記スイッチング装置は、ケース内に納められており、前記デバイスは、
・太陽光線を遮断することが可能である電気的導電性材料で作られたウォールと、
・前記ケースに対して前記ウォールを、日中のあいだに前記ケースに当たる太陽光線を少なくとも部分的に遮断するポジションに締結固定するための締結固定アッセンブリーを備えており、前記締結固定アッセンブリーは、前記ケースに対して前記ウォールを離間させることにより、前記ウォールと前記ケースの間にエアギャップの範囲を定めるための、絶縁材料で作られた少なくとも一つのスペーサーを有しており、また、
・前記ケースの内側に配置された前記スイッチング装置の回路類に前記ウォールを電気的に接続するための少なくとも一つの電気的コネクターを備えているデバイス。
【請求項2】
前記デバイスは、前記少なくとも一つのスペーサーを含むいくつかのスペーサーを備えている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記ウォールはいくつかのセクションを備えており、前記ウォールの各セクションは、前記スペーサーの少なくとも一つによって前記ケースから離間されている、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記セクションは、前記スイッチング装置を取り囲む筒状形状ウォールを形成するように湾曲されている、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記締結固定アッセンブリーは、複数の湾曲リブを備えており、前記湾曲リブは、前記ウォールの前記セクションがそれらリブから電気的に絶縁されるように前記スペーサーによって前記筒状形状ウォールの前記セクションの内部部分にそれぞれ接続されており、
前記締結固定アッセンブリーはまた、前記デバイスが多関節構造体を形成するように前記リブの端部に接続された複数のヒンジを備えており、前記多関節構造体は、閉じたポジションと、開いたポジションの間で動くことが可能であり、閉じたポジションでは、前記リブを前記ケースと接触させることによって、前記スイッチング装置を取り囲む筒状形状になる、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記少なくとも一つの電気的コネクターのおのおのは、前記スイッチング装置の前記ケースを貫いて装着可能な放射状フィードスルーを備えている、請求項4または5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記少なくとも一つの電気的コネクターのおのおのは、前記スイッチング装置の前記ケースを貫いて装着可能な軸状フィードスルーを備えている、請求項1〜6のいずれか一つに記載のデバイス。
【請求項8】
前記スペーサーのおのおのは、前記筒状形状構造体と前記ウォールの間に径方向に延びている絶縁ロッドを備えている、請求項5に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ウォールの各セクションは、前記筒状形状ウォールの少なくとも一方の側に、末端を有しており、前記末端は、前記筒状形状ウォールの前記側にコロナリングを形成するように湾曲されている、請求項4〜6のいずれか一つに記載のデバイス。
【請求項10】
屋外スイッチング装置と組み合わされる、請求項1〜9のいずれか一つに記載のデバイスであり、前記屋外スイッチング装置の回路類は、前記少なくとも一つの電気的コネクターを介して前記ウォールに接続されたインプットと、前記スイッチング装置に電力供給するためのアウトプットを有している電源を備えている、請求項1〜9のいずれか一つに記載のデバイス。
【請求項11】
屋外スイッチング装置と組み合わされる、請求項1〜9のいずれか一つに記載のデバイスであり、前記スイッチング装置の回路類は、前記少なくとも一つの電気的コネクターを介して前記ウォールに接続されたインプットと、前記電力線の位相の電圧を表す信号を生成するためのアウトプットを有している電圧計を備えている、請求項1〜9のいずれか一つに記載のデバイス。
【請求項12】
前記ウォールは、その上側部分に、前記ウォールの二つの隣接セクションを分離する長手エアギャップを有しており、前記デバイスは、前記長手エアギャップの上方に装着された長手カバーを備えている、請求項3に記載のデバイス。
【請求項13】
前記ウォールには少なくとも二つの開口が設けられており、前記開口の一つは、他方の開口よりも高い所にあり、前記少なくとも二つの開口を通って空気対流が循環することを可能にしている、請求項1〜11のいずれか一つに記載のデバイス。
【請求項14】
少なくとも二相線を有している電力線のためのタワーであり、フレームと、前記相線のおのおのについて、屋外スイッチング装置と組み合わされてスイッチングモジュールを形成する、請求項1〜13のいずれか一つに記載のデバイスを備えており、各スイッチングモジュールは互いに離間されており、前記タワーはまた、前記フレームに装着され、二つの隣接スイッチングモジュールの間に物理的に配置された少なくとも一つの導電性スクリーンを備えている、タワー。
【請求項15】
前記ウォールの各セクションは、互いから電気的に絶縁されており、前記少なくとも一つの電気的コネクターは、前記ウォールの前記セクションにそれぞれ接続されているいくつかの電気的コネクターを備えている、請求項3,4,5,6,8,9のいずれか一つに記載のデバイス。
【請求項16】
前記ウォールは、互いから電気的に絶縁されており、前記少なくとも一つの電気的コネクターは、前記ウォールの前記セクションにそれぞれ接続されているいくつかの電気的コネクターを備えている、請求項12に記載のデバイス。
【請求項17】
前記長手カバーは、前記ウォールの前記セクションから電気的に絶縁されており、前記少なくとも一つの電気的コネクターは、前記長手カバーに接続されている電気的コネクターを備えている、請求項16に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力線のセグメントの相線をモニターしコントロールするために使用される屋外スイッチング装置に関する。より明確には、本発明は、屋外スイッチング装置を保護するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
この分野で知られた、2007年6月26日に付与された米国特許第7,235,900B1号(クチュール(COUTURE))は、電力線のセグメントの相線のインピーダンスを変えるためのスイッチング装置と方法を説明しており、その相線は、nコンダクターを有している。その装置は、コンダクターのおのおのについて、一つの受動素子と一対の電気機械および電子スイッチを有しており、一対のスイッチは、コンダクターと直列の受動素子を選択的方式で接続および切断することが可能であり、各対のスイッチは、独立してコントロール可能である。装置はまた、相線の現在の動作状態を検知するための検知デバイスと、現在の動作状態にしたがって各対のスイッチをコントロールするためのコントロールデバイスを有している。
【0003】
PCT/CA2008/001185(クチュール(COUTURE))は、WO/2008/154749として公表されており、電気エネルギー伝送線の一部の相線をモニターするための装置と方法を説明している。その装置は、相線のパラメーターのモニター装置を備えている。そのパラメーターは、相線の現在の動作状態を表しており、既知の伝搬速度を有している。装置はまた、パラメーターがしきい値を超える値をとるたびにイベントの検知信号を生成するための、また検知信号が生成されたときの受信日時を格納するためのデバイスを備えている。装置はまた、セクションの末端の地理的な個所を表す信号を送信するためのデバイスと、ひとたび二つの連続検知信号が生成されれば、地理的な個所を表す信号と、その二つの検知信号と関連する受信回数から、そのイベントを地理的に捜し出すためのデバイスを有している。
【0004】
US7,639,460(クチュール(COUTURE))は、電力線の相線上のコンダクターの一つと直列に接続されている真空インタラプタを有しているスイッチング装置を説明している。コントロール可能モーターが、真空インタラプタを選択的に開閉することを可能にする。検知器は、相線の現在の運転状態を表すパラメーターを検知することを可能にし、また、コントローラーは、検知器によって検知されたパラメーターにしたがってコントロール可能モーターをコントロールすることを可能にする。
【0005】
WO2009123781という名で公表されたPCT/US2009/031826(ペトレンコ(PETRENKO))とWO2009/049544という名で公表されたPCT/CN2008/072650(ゴング(GONG))とUS6,018,152(アレア(ALLAIRE)ら)は、着氷防止目的のための、電力線上での使用のためのまた別のデバイスを説明している。ジャングズィジン(Zhang Zhijin)による「さまざまな下位コンダクターの組み合わせの中に走る電流を導くことによる四つのバンドルされたコンダクターの着氷防止の方法および試験」("The Method and Test of De-icing on Four Bundled-conductors by Leading Running Current into Various Sub-Conductors Combinations" by Zhang Zhijin)と題する文献(Zhang Zhijin, Bi Moaqiang, Jiang Xingliang, Huang Haizhou, Hu Jianlin, Sun Ciaxin, "The Method and Test of De-icing on Four Bundled-conductors by Leading Running Current into Various Sub-Conductors Combinations", 14
th International Workshop of Atmospheric Icing Structures, Chongqing, China, May 8-13, 2011)は、バンドルされたコンダクターの着氷防止がさまざまな下位コンダクターの組み合わせの中に走る電流を導くことによってどのように確認および試験されたかを説明している。
【0006】
図1を参照すると、高電圧電力線10の一部に屋外スイッチング装置14が設けられている。各相線A,B,Cには、一対のスイッチング装置14が設けられており、それらは背中合わせに装着されている。それらの複数対のスイッチング装置14は、同じタワー12に配置されており、各対の背中合わせのスイッチング装置14は異なる電位にあり、この電位は、一対の装置14が掛けられている相線A,B,Cの一つである。スイッチング装置14のおのおのは、対応の相線をモニターおよびコントロールするのに必要な回路類を収容しているケーシングを有している。容量性電源および電圧計アンテナ16が、スイッチング装置14の外側において、相コンダクターバンドルに接続されており、したがって、太陽光線および悪天候に晒される。
【0007】
図2を参照すると、
図1の従来技術のスイッチング装置14の一つが示されている。日中のあいだ、太陽光線は、スイッチング装置14のケース20に直接当たり、それにより、装置14を加熱する。この熱は、それが収容している電気および電子回路の時期尚早の浸食を引き起こすことがある。そのような形態は、装置14の内部回路類への熱伝達を制限するため、スイッチング装置14のケース20内の断熱を使用することを必要とする。
【0008】
スイッチング装置14には、外部避雷器モジュールおよび容量性アンテナ16が設けられている。アンテナ16は、軸状フィードスルーコネクターおよびワイヤー18を介してスイッチング装置の内部にリンクされている。容量性アンテナ16は、スイッチング装置14への電力を生成するために、また相線の電位を測定するために使用されることが可能である。ワイヤー18を使用することも必要であり、それは、容量性アンテナおよび電圧計をスイッチング装置に接続することが可能であるために、およそ1〜10kVの中間電圧に対して、絶縁されることが可能である。これらのワイヤー18は、紫外線に、また雪と着氷性暴風雨などの悪天候に晒され、それらはワイヤーを損傷させ得る。
【0009】
屋外スイッチング装置のケース内の電気的信号をより効率的に運ぶほかに、屋外スイッチング装置を冷却する必要性があると思われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第7,235,900B1号
【特許文献2】WO/2008/154749
【特許文献3】US7,639,460
【特許文献4】WO2009123781
【特許文献5】WO2009/049544
【特許文献6】US6,018,152
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】"The Method and Test of De-icing on Four Bundled-conductors by Leading Running Current into Various Sub-Conductors Combinations" by Zhang Zhijin (Zhang Zhijin, Bi Moaqiang, Jiang Xingliang, Huang Haizhou, Hu Jianlin, Sun Ciaxin, "The Method and Test of De-icing on Four Bundled-conductors by Leading Running Current into Various Sub-Conductors Combinations", 14th International Workshop of Atmospheric Icing Structures, Chongqing, China, May 8-13, 2011)
【発明の概要】
【0012】
本発明は、前述の必要性に応えるデバイスを提供することを目的とする。
【0013】
本発明は、電力線の屋外スイッチング装置のためのデバイスを提供する。前記スイッチング装置は、ケース内に納められている。前記デバイスは、
・太陽光線を遮断することが可能である電気的導電性材料で作られたウォールと、
・前記ケースに対して前記ウォールを、日中のあいだに前記ケースに当たる太陽光線を少なくとも部分的に遮断するポジションに締結固定するための締結固定アッセンブリーを備えており、前記締結固定アッセンブリーは、前記ケースに対して前記ウォールを離間させることにより、前記ウォールと前記ケースの間にエアギャップの範囲を定めるための、絶縁材料で作られた少なくとも一つのスペーサーを有しており、また、
・前記ケースの内側に配置された前記スイッチング装置の回路類に前記ウォールを電気的に接続するための少なくとも一つの電気的コネクターを備えている。
【0014】
好ましくは、前記少なくとも一つのスペーサーは、いくつかのスペーサーを備えている。
【0015】
好ましくは、前記ウォールはいくつかのセクションを備えており、前記ウォールの各セクションは、前記スペーサーの少なくとも一つによって前記ケースから離間されている。
【0016】
好ましくは、前記セクションは、前記スイッチング装置を取り囲む筒状形状ウォールを形成するように湾曲されている。
【0017】
好ましくは、前記締結固定アッセンブリーは、複数の湾曲リブを備えており、前記湾曲リブは、前記ウォールの前記セクションがそれらリブから電気的に絶縁されるように前記スペーサーによって前記筒状形状ウォールの前記セクションの内部部分にそれぞれ接続されている。前記締結固定アッセンブリーはまた、前記デバイスが多関節構造を形成するように前記リブの端部に接続された複数のヒンジを備えており、前記多関節構造は、閉じたポジションと、開いたポジションの間で動くことが可能であり、閉じたポジションでは、前記リブを前記ケースと接触させることによって、前記装置を取り囲む筒状形状になる。
【0018】
好ましくは、前記少なくとも一つの電気的コネクターのおのおのは、前記スイッチング装置の前記ケースを貫いて装着可能な放射状フィードスルーを備えている。
【0019】
好ましくは、前記少なくとも一つの電気的コネクターのおのおのは、前記スイッチング装置の前記ケースを貫いて装着可能な軸状フィードスルーを備えている。
【0020】
好ましくは、前記スペーサーのおのおのは、前記筒状形状構造体と前記ウォールの間に径方向に延びている絶縁ロッドを備えている。
【0021】
好ましくは、前記ウォールの各セクションは、前記筒状形状ウォールの少なくとも一方の側に、末端を有しており、前記末端は、前記筒状形状ウォールの前記側にコロナリングを形成するように湾曲されている。
【0022】
好ましくは、前記デバイスは、屋外スイッチング装置と組み合わされて使用され、前記屋外スイッチング装置の回路類は、前記少なくとも一つの電気的コネクターを介して前記ウォールに接続されたインプットと、前記スイッチング装置に電力供給するためのアウトプットを有している電源を備えている。
【0023】
好ましくは、前記デバイスは、屋外スイッチング装置と組み合わされて使用され、前記スイッチング装置の回路類は、前記少なくとも一つの電気的コネクターを介して前記ウォールに接続されたインプットと、前記電力線の位相の電圧を表す信号を生成するためのアウトプットを有している電圧計を備えている。
【0024】
好ましくは、前記ウォールは、その上側部分に、前記ウォールの二つの隣接セクションを分離する長手エアギャップを有しており、前記デバイスは、前記長手エアギャップの上方に装着された長手カバーを備えている。
【0025】
好ましくは、前記ウォールには少なくとも二つの開口が設けられており、前記開口の一つは、他方の開口よりも高い所にあり、前記少なくとも二つの開口を通って空気対流が循環することを可能にしている。
【0026】
好ましくは、前記ウォールの各セクションは、互いから電気的に絶縁されており、前記少なくとも一つの電気的コネクターは、前記ウォールの前記セクションにそれぞれ接続されているいくつかの電気的コネクターを備えている。
【0027】
好ましくは、前記ウォールは、互いから電気的に絶縁されており、前記少なくとも一つの電気的コネクターは、前記ウォールの前記セクションにそれぞれ接続されているいくつかの電気的コネクターを備えている。
【0028】
好ましくは、前記長手カバーは、前記ウォールの前記セクションから電気的に絶縁されており、前記少なくとも一つの電気的コネクターは、前記長手カバーに接続されている電気的コネクターを備えている。好ましくは、前記長手カバーは湾曲されており、湾曲部分も、前記ウォールの前記セクションから電気的に絶縁されている。
【0029】
本発明はまた、少なくとも二相線を有している電力線のためのタワーに関係している。前記タワーは、フレームと、前記相線のおのおのについて、屋外スイッチング装置と組み合わされてスイッチングモジュールを形成する上述のデバイスを備えている。各スイッチングモジュールは互いに離間されており、前記タワーはまた、前記フレームに装着され、二つの隣接スイッチングモジュールの間に物理的に配置された少なくとも一つの導電性スクリーンを備えている。
【0030】
本発明は、それの好適な実施形態にしたがう非限定的な説明を読むことから、また添付の図面を参照することにより、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】
図1は、先行技術による背中合わせスイッチング装置が設けられた引留鉄塔の部分斜視図である。
【
図2】
図2は、先行技術によるその環境内のスイッチング装置の斜視側面図である。
【
図3A】
図3Aは、その環境内における、本発明の好適な一実施形態によるデバイスの斜視図である。
【
図3B】
図3Bは、その環境内における、部分的に示された、
図3Aのデバイスの平面図である。
【
図4A】
図4Aは、好適な一実施形態による、閉じた形態にあるデバイスの上部斜視図である。
【
図5A】
図5Aは、好適な一実施形態による、開いた形態にあるデバイスの上部斜視図である。
【
図6】
図6は、その環境内における、本発明の好適な一実施形態によるデバイスの部分側面図である。
【
図7A】
図7Aは、本発明の好適な一実施形態によるデバイスのコネクターの分解側面図である。
【
図8A】
図8Aは、その環境内における、本発明の好適な一実施形態によるデバイスの斜視図である。
【
図8B】
図8Bは、その環境内における、部分的に示された、
図8Aのデバイスの平面図である。
【
図9A】
図9Aは、その環境内における、本発明の好ましい実施形態による二つのデバイスの斜視図である。
【
図9B】
図9Bは、その環境内における、部分的に示された、
図9Aのデバイスの平面図である。
【
図10】
図10は、その環境内における、本発明の好適な一実施形態によるデバイスの概略図である。
【
図11】
図11は、その環境内における、本発明の好適な一実施形態によるデバイスの別の概略図である。
【
図12】
図12は、その環境内における、本発明の好適な一実施形態による、電力線のためのタワーの部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
続く説明において、図面中の同様の特徴物には同様の参照数字が付されている。明りょうさを確保するため、いくつかの要素は、前の図中において既に識別されている場合には、いくつかの図中において識別されていないことがある。
【0033】
図3Aを参照すると、デバイス22によって取り囲まれたケース20が示されている。ケース20は、屋外スイッチング装置を取り囲むためのものである。ケース20の機能は、
図1および2のスイッチング装置14に使用されたものと同様である。ケース20はまた、シェルと呼ばれることが可能である。ケース20は、電力線の相線をコントロールおよびモニターするために必要とされる、スイッチング装置のコンポーネントおよび回路類を収容するためのものである。一般にスイッチング装置の一部であるこの内部の回路類および電気的スイッチは、明りょうさの目的のために、
図3Aないし9Dには示されていない。デバイス22は、太陽光線を遮断することが可能である電気的導電性材料で作られたウォール24を有している。その材料は、たとえば金属であってよい。ウォール24はまた、導電性スクリーンまたはアンテナと呼ばれることが可能である。デバイス22は、ケースの内側に配置されたスイッチング装置の回路類にウォール24を電気的に接続するための少なくとも一つの電気的コネクター26を有している。このケースでは、スイッチング装置のケース20には、両方の末端にコロナリング28が設けられている。コロナリング28は、ケース20に電気的に接続されている。コロナリング28の丸み形状は、コロナ放電を回避または少なくとも低減するため、ケース20の周囲の電場の形状を変化させ、それを広げることを好都合に可能にする。デバイス22には、装置のフック32の両側に二枚の長手カバー30が設けられている。カバー30は、天候保護帽子として役立つ。
【0034】
図3Bおよび3Cでは、デバイス22はケース20を取り囲んで示されており、そうしなければ隠れてしまうデバイス22のコンポーネントのいくつかをより良く見せるために、コロナリング28の一つが取り除かれている。長手カバー30の一つはまた、デバイス22がケース20にどのように固定されているかを見せるために取り除かれている。デバイス22は、ケース20に対してウォール24を、日中のあいだにケース20に当たる太陽光線を少なくとも部分的に遮断するポジションに締結固定するための締結固定アッセンブリー34を有している。締結固定アッセンブリー34は、ケース20に対してウォール24を離間させることにより、ウォール24とケース20の間にエアギャップ38の範囲を定めるための、絶縁材料で作られた少なくとも一つのスペーサー36を有している。
【0035】
また
図3Bおよび3Cを参照すると、ウォール24は、三つのウォールセクション40によって形成されている。各セクション40はコネクター26に接続されており、それは、スイッチング装置のケース20を貫いて装着された放射状フィードスルー52を有している。
図3Aおよび3Cに示されるように、各ウォールセクション40には、放射状フィードスルー52を有しているコネクター26が設けられている。コネクター26を指すとき、スイッチング装置の内側の配置されている回路類にデバイス22のウォール24を電気的に接続するためのコンポーネントのすべてを指すことを意味している。そのため、示されたケースでは、各コネクター26は放射状フィードスルー52を有している。ウォール24は、一つ、二つまたはいくつかのウォールセクションで作られることが可能であることにまた注目されるべきである。示されたケースでは、ウォール24は、三つのウォールセクション40によって形成されている。ウォール24の各セクション40は、互いから電気的に絶縁されており、電気的コネクター26は、ウォール24のセクション40にそれぞれ接続されている。言いかえれば、各セクション40には、それ独自のコネクター26が設けられている。
図3Aないし3Cに示されたこの実施形態は、ケース20の末端にコロナリング28が配置されているスイッチング装置に特に適している。
【0036】
図3Bおよび3Cに最も良く示されるように、ウォール24は、その上側部分に、ウォール24の二つの隣接セクション40を分離している長手ギャップ58を有している。長手カバー30は、氷や雪や雨がウォール24内に侵入浸入するのを防止するために、ギャップ58の上方に装着されている。電気的導電性カバー30は、好ましくは、絶縁スペーサー36の上に装着されており、それらは、ケース20からウォール24を離間させるために使用されているものと同様なものである。
【0037】
図4Aおよび4Bを参照すると、スイッチング装置はなく、デバイス20が単独で示されている。デバイス22は、いくつかのウォールセクション40と、また、いくつかのスペーサー36を有している。各セクション40は少なくとも一つのスペーサー36を有しており、それにより、デバイスがスイッチング装置のまわりに設置されたとき、各セクションが装置から離間される。このケースでは、ウォール24は、三つのセクション40によって形成されている。セクションは、筒状形状ウォール24を形成するため、装置を取り囲むため、湾曲されている。
【0038】
ウォール24を二つ以上のセクション40に分割することによって、空間またはギャップ39が各セグメント40の間に作り出される。デバイス22が装置の上に設置され、装置が機能状態にあるとき、装置それ自体、または、日中のあいだにウォール24の露出表面に当たる太陽光線のいずれかによって、熱が発生される。装置のケース20とウォール24の内側表面の間の空間38を満たしている加熱空気は、上方へ移動し、二つのセグメント40の間で、デバイスの上部の表面に配置されている空間39から出る。加熱空気のこの運動は、デバイス20の底部に配置されているギャップまたは空間39を通って、また開口56を通って入るより涼しい外気を引き込む対流を作り出す。装置のまわりの空気のこの循環は、それを好都合に冷却し、そのことは、高温環境中で動作するときに起こり得るスイッチング装置の電気および電子部品の摩耗を好都合に低減する。もちろん、他の実施形態において、ただ一つのセクション40で作られたウォール24を有していると考えられることが可能である。この場合、ウォールには少なくとも二つの開口56が設けられ、空気対流が開口を通って循環することを可能にするため、
図4Aに示されるように、一方が他方よりも高いところにある。開口56は、複数の開口、またはウォールの長さに沿って延びているただ一つの長手溝の形態をとることが可能である。開口56はまた、水を排出するのに有用であることに注目されるべきである。
【0039】
図3C,4A,4Bを、また
図5A,5Bを参照すると、締結固定アッセンブリー34は湾曲リブ42を有している。各リブ42は、スペーサー36によって筒状形状ウォール40のセクション40の内部部分に接続されている。認められるように、この構造体では、ウォール24のセクション40は、リブ42から電気的に絶縁されている。リブ42のいくつかは、装置のまわりへのデバイス22の取り付けを簡単にするフランジ48を有しており、それらは保持足とも呼ばれ得る。
図3Cに最も良く示されるように、湾曲リブ42の一方の側は、装置のケーシング20に取り付けまたは固定されており、リブの他方の側には、それに装着されたスペーサー36を設けられている。使用時、ウォール24は、装置から電気的に絶縁され、それにより、異なる電位に浮いていながら、装置を取り囲んでいる。また
図3Cを参照すると、スイッチング装置の一部であるケーシング20の上部に配置されている半円形プレート23にはまた、スペーサー37が設けられており、それらは、この場合、ケーシング20からカバー30を絶縁するために必要とされている。
【0040】
図4A,4B,5A,5Cに戻ると、締結固定アッセンブリー34は、デバイスが多関節構造を形成するようにリブ42の端部に接続された複数のヒンジ44を有しており、その多関節構造は、
図4A,4Bに示されるような、閉じたポジションと、
図5A,5Bに示されるような、開いたポジションの間で動くことが可能である。閉じたポジションでは、多関節構造46は、装置を取り囲む筒状形状になり、リブは、構造体46の内側に配置され、それにより、デバイスがケースのまわりに設置されたとき、リブがケースの外側表面に接触する。閉じたポジションから開いたポジションに動かされることが可能である多関節構造46を有することによって、閉じたものからの動きは、デバイス20がすばやく便利にスイッチング装置のまわりに設置されたり、それから取り除かれたりするのを可能にする。
【0041】
いま
図6を参照すると、デバイスのコネクター26が、より詳細に示されている。この実施形態では、コネクター26は放射状フィードスルー52を有しており、それは、スイッチング装置のケース20を貫いて装着可能である。認められ得るように、放射状フィードスルー52の導電性部分はケース20と接触していない。それは、説明中において後により詳細に説明されるように、スイッチング装置の回路類に接続することになっている。放射状フィードスルー52を使用することは、コネクター26の多くの部分をウォール24内に隠すという利点を有しており、そのことは、そうでなければそれを損傷させ得るであろう太陽光線や雨や雪や氷からそれを保護する。放射状フィードスルー52を使用することの別の利点は、スイッチング装置のまわりからのデバイスの取り外しを容易にすることである。ケース20には、電磁シールドとして作用する電気的導電性シールド54が設けられている。
【0042】
示された二つのスペーサー36はおのおの、絶縁ロッド50を有しており、締結固定アッセンブリー34の筒状形状構造体とウォール40の間に径方向に延びている。絶縁ロッド50には、電気アークの形成を防止するようにウォール24とケース20の間のリーク距離を増大させるため、いくつかのディッシュが設けられている。
【0043】
いま
図7Aないし7Cを参照すると、放射状フィードスルー52を形成するコンポーネントが示されている。放射状フィードスルー52は、二つの部分60,62を有しており、一方60は、ケーシング20の外側に装着するためのものであり、他方62は、ケーシング20の内側に装着するためのものであり、そこに、装置の電気および電子部品が配置されている。このケースでは、碍子64を備えた雄コネクター66が部分60に設けられており、碍子64を備えた雌コネクター74が部分62に設けられている。放射状フィードスルー52はまた、グラウンドスクリーン68とカバー70とポリマー碍子カバー72とOリング76を有している。
【0044】
図8Aを参照すると、デバイス20の別の実施形態が示されている。この実施形態では、筒状形状ウォール24は、少なくとも一方の側の末端において湾曲されており、コロナリング78を形成している。示されたケースでは、各セクション40の末端は、また長手カバー30の末端も、コロナリング78の中に湾曲されている。コロナリング78を有しているため、ケーシング20の一部ではなく、ウォール40の一部は、デバイス22のウォール24の表面を増大させており、コロナリング78は、ケース20から電気的に絶縁されている。デバイス22の一部の場合、コロナリング78は、コロナ放電発生を低減するだけでなく、ウォールセクション40の面積を増大させ、したがって容量性電源回路の一部として使用されたときに電力を発生させるデバイス22の容量を増大させることを可能にする。
【0045】
図8Bないし8Dでは、デバイス22の一方の側のコロナリング78は、そうしないと隠れてしまうデバイス22のコンポーネントをより良く見せるために取り除かれている。
図8Cでは、デバイス22の後方にある長手カバー30も取り除かれている。
図8Aないし8Dを参照すると、コロナリング78は完全に、ウォールセクション40の一部であり、セクション40を形成している金属板は、コロナリング78を形成するように折り曲げられ湾曲されている。あるいは、ウォールセクション40の末端に固定された金属の個別湾曲シートを使用することも考えられることが可能である。長手カバー30は、ウォールセクション40から電気的に絶縁されている。このケースでは、長手カバー30は、絶縁スペーサー36によってケース20から離間されており、ケースを貫いて装着可能でありスイッチング装置の回路類に接続可能であるコネクターを設けることによって、追加ウォールセクションとして使用されることが可能である。
【0046】
図9Aを参照すると、二つのスイッチング装置が、背中合わせ形態で示されている。装置のおのおののケーシングのまわりに一つのデバイス22が設けられている。言いかえれば、各装置には、それ独自のデバイス22が設けられている。示されるように、前方のデバイス22は、少なくとも二つのウォールセクション40によって形成されたウォール24を有している。各ウォールセクション40は、二つの末端、すなわち、両スイッチング装置に共通している接続プレート80の近くに配置されている内側末端と、外側末端を有している。各ウォールセクション40の外側末端は湾曲されており、筒状形状ウォール24の外側にコロナリング78を形成している。デバイス22にはまた、天候保護のための長手カバー30が設けられている。
【0047】
図9Aを、また
図9C,9E,9Fを参照すると、デバイス22は、長手カバー30が取り除かれて示されており、各ウォールセクション40には、コネクター82が設けられている。このケースでは、三つのウォールセクション40の三つの湾曲部はコネクター82に接続されている。コネクター82をウォールセクション40に接続する別の代案が考えられることが可能である。示されたケースでは、コネクター82を終端しているワイヤーは単に湾曲され、ウォールセクション40にスクリューで取り付けられることが可能である。別の代案は、各コネクター82の外側端にあるワイヤーを、対応のウォールセクション40にねじ留めされることが可能であるスクリューに固定して成ることが可能である。
【0048】
図9Aないし9Fに示されるように、コネクター82は軸状フィードスルーパイプ84を有しており、フィードスルーパイプは、スイッチング装置の回路類にセクション40のおのおのの電流および電圧信号を送信することを可能にしており、図面を複雑にしないために回路類は示されていない。三つのウォールセクション40はおのおの、対応のコネクター82に接続されており、電流および電圧信号のリダンダンシーを提供する。この形態の別の利点は、
図9Cに最も良く示されるように、ケーシング20の正面プレートからコネクター82を取り外す必要なく、容易にデバイス22を設置および除去することを可能にすることである。フィードスルー86は、電気相線の四つのコンダクターへの接続のためのものであり、デバイス22の一部ではないことに注目されるべきである。
【0049】
図9Aおよび9Dに戻ると、長手カバー30はまた、湾曲したその外側末端を有している。長手カバー30は、ウォールセクション40から電気的に絶縁されている。各ウォールセクション40に接続されている電気的コネクター82を有していることに加えて、別の電気的コネクター82がまたカバー30に接続されている。GPSアンテナ88とワイヤレスアンテナ89がまた、スイッチング装置に設けられることが可能であり、
図9Dに最も良く示されるように、それらのそれぞれの信号は、軸状フィードスルーパイプ84を通って、ケーシング20の内側の配置されている回路類に中継される。
【0050】
図9Eを参照すると、GPSアンテナ88と、ワイヤレスアンテナ89と、電気的導電性カバー30に接続可能なコネクター82がより詳細に示されている。コネクター82は、スイッチング装置の内側の配置されている回路類(この図には示さず)に電気的導電性カバー30を接続するのに必要なすべてのコンポーネントを有することに注目されるべきである。コネクター82は、カバー30に接続可能なワイヤー114を有しており、それはフィードスルーパイプ84を貫通している。このワイヤー114によって送信される電圧信号は高電圧であるので、碍子104が設けられている。ワイヤー114は、絶縁ワイヤー110としてフィードスルーパイプ84から出ており、スイッチング装置の回路類に接続可能である。絶縁ワイヤー106および108は、それぞれ、GPSアンテナ88およびワイヤレスアンテナ89のためのものである。
【0051】
いま
図9Fを参照すると、三つのコネクター82が示されている。各コネクター82はワイヤー116を有しており、それは、デバイスの対応のウォールセクションに接続可能である。ワイヤー116によって送信される電圧信号は高圧電圧であるので、碍子104が使用されている。ワイヤー116は軸状フィードスルーパイプ84を貫通し、絶縁ワイヤー112として出ている。
【0052】
図10を参照すると、スイッチング装置21のケース20のまわりに装着されたデバイスが示される。デバイスのウォールセクション40の一つは、コネクター26で、スイッチング装置21の回路類に接続されている。バンドル軸状フィードスルー86は、スイッチング装置21の内側への電気相線の電気コンダクターの接続のためのものである。この形態では、スイッチング装置21の回路類は電源90を有しており、それは、コネクター26を介してウォール24に接続されたインプットと、アウトプットを有しており、それは、スイッチング装置21に電力供給するために使用されることが可能である。また電源90が、スイッチング装置21のケース20に接続されている。C1は、デバイスの導電性ウォールセクションとスイッチング装置21のケース20の間の容量を表わしている。C2は、導電性ウォールセクション24と他のまわりの素子の間の容量を表わしており、まわりの素子は、グラウンド、アースワイヤー、タワーおよび/または他の相線を含むことが可能である。したがって、デバイスのウォールセクション40は、容量性電源の一部として使用され、ウォールは、容量性アンテナとして作用する。好ましくは、ウォール24は、少なくとも二つのウォールセクション40で作られており、また好ましくは、すべてのウォールセクション40は、スイッチング装置21に電力供給するためのリダンダンシーを提供するため、電源90に接続されている。また、ウォールセクション40の一つまたは二つだけを接続することも考えられることが可能である。
【0053】
いま
図11を参照すると、デバイスが、スイッチング装置21のケース20のまわりに装着されて示されている。このケースでは、スイッチング装置21の回路類は、前記少なくとも一つの電気的コネクター26を介してウォールセクション40の一つに接続されたインプットと、電力線の位相の電圧を表す信号を発生させるためのアウトプットを有している電圧計92を有している。電圧計はまた、スイッチング装置21のケーシング20に接続されている。認められ得るように、デバイスのウォールセクション40は、容量性分圧器の一部であることが可能であり、分圧器は、スイッチング装置21が装着された電力線の電位を差し引くために使用されることが可能である。まさに電源90についてと同じように、ウォール24は、好ましくは、少なくとも二つのウォールセクション40によって形成されており、すべてのセクションは、装置21の電圧を測定するためのリダンダンシーを提供するため、電圧計92に接続されている。もちろん、ウォールセクション40の一つまたは二つだけを接続することも考えられることが可能である。
【0054】
いま
図12を参照すると、電力線のためのタワー94が示されている。電力線は、少なくとも二相線を有しており、このケースでは、三つの線A,B,Cが、碍子を介してタワー94に支持されている。タワー94はフレーム96を有している。相線A,B,Cのおのおのについて、デバイス22が、屋外スイッチング装置21と組み合わされて使用されており、一緒にスイッチングモジュール98を形成している。このケースでは、スイッチングモジュール98は、背中合わせ形態にある。各スイッチングモジュール98は、互いから離間されている。言いかえれば、各相線のスイッチングモジュール98は、互いから離間されている。タワー94はまた、少なくとも一つの導電性スクリーン100を有しており、スクリーンは、フレーム96に装着され、二つの隣接スイッチングモジュール98の間に物理的に配置されている。好ましくは、避雷器モジュール102が、スイッチングモジュール98と組み合わされて使用される。各相線のモジュール98の間にスクリーン100を使用することは、グラウンド電極をより良く定めることを好都合に可能にし、グラウンド電極は、天候状況にしたがって変わり得る。たとえば、グラウンド電極は、雪が地面上にあるかどうかによって、また、地面がぬれているかどうかによって異なる。導電性スクリーン100をスイッチングモジュール98の間に置くことは、グラウンド電極をより良く定め、導電性スクリーン100に面している対応のウォールセクションについて、タワー94の近くの地面上の雪や雨などの要因の影響を低減することをより良く可能にする
認められ得るように、また
図3Aないし12を参照すると、本発明によるデバイス22は、スイッチング装置21のまわりに装着されるためのものである。デバイス22には、ウォール24または導電性スクリーンが設けられており、それは、スペーサー36で装置21に装着されている。好ましくは上部と両側に、ウォール24に開口56を設けることによって、またはそれをセグメント40に細分化または分割することによって、開口56、または隣接セグメント間に配置されたギャップ39のおかげで、対流が発生されることが可能である。この対流は、太陽光線が当たることによるウォール24の加熱、またはスイッチング装置21の加熱のいずれかによって駆動される。ウォール24の内部に引き込まれた外気は、ウォール24とケース20の間の空間38内においてケース20のまわりを循環し、スイッチング装置21とデバイス22の両方を冷却する。
【0055】
さらに、ウォール24が金属などの導電材料で作られているならば、さらにスペーサー36が電気的絶縁材料で作られているならば、デバイス22は、スイッチング装置21に対して所与の電位に「浮かんでいる」。コネクター26の使用は、ウォール24のセグメント40をスイッチング装置21の内部に接続することを可能にする。コネクター26のおかげで、ウォールセクション40からの電圧および電流信号は、ウォールセクション40の電位を測定することにより、スイッチング装置21が掛けられている電力線の電位を差し引く、装置92の適切な電気または電子回路に送信されることが可能である。デバイス22のウォールセクション40はまた、容量性電源90として使用され、装置21による使用のための電力が発生されることが可能である。ウォールセクション40とスペーサー36はまた、スイッチング装置21のまわりのデバイス22の組み立てを容易にするためなど、多関節支持体34に装着されることが可能である。容量性分圧器のグラウンド電極をより良く定めるため、タワー94にグリッドまたはメッシュ100を追加することも考えられることが可能である。
【0056】
もちろん、いくつかの修正が、本発明の範囲を超えることなく、上記装置および方法になされることが可能である。コンポーネントと形態は本発明にすべて必須ではなく、本発明の範囲を定めるために、限定された意味に解釈されてはならないと理解される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 電力線の屋外スイッチング装置のためのデバイスであり、前記スイッチング装置は、ケース内に納められており、前記デバイスは、
・太陽光線を遮断することが可能である電気的導電性材料で作られたウォールと、
・前記ケースに対して前記ウォールを、日中のあいだに前記ケースに当たる太陽光線を少なくとも部分的に遮断するポジションに締結固定するための締結固定アッセンブリーを備えており、前記締結固定アッセンブリーは、前記ケースに対して前記ウォールを離間させることにより、前記ウォールと前記ケースの間にエアギャップの範囲を定めるための、絶縁材料で作られた少なくとも一つのスペーサーを有しており、また、
・前記ケースの内側に配置された前記スイッチング装置の回路類に前記ウォールを電気的に接続するための少なくとも一つの電気的コネクターを備えているデバイス。
[2] 前記少なくとも一つのスペーサーは、いくつかのスペーサーを備えている、[1]に記載のデバイス。
[3] 前記ウォールはいくつかのセクションを備えており、前記ウォールの各セクションは、前記スペーサーの少なくとも一つによって前記ケースから離間されている、[2]に記載のデバイス。
[4] 前記セクションは、前記スイッチング装置を取り囲む筒状形状ウォールを形成するように湾曲されている、[3]に記載のデバイス
[5] 前記締結固定アッセンブリーは、複数の湾曲リブを備えており、前記湾曲リブは、前記ウォールの前記セクションがそれらリブから電気的に絶縁されるように前記スペーサーによって前記筒状形状ウォールの前記セクションの内部部分にそれぞれ接続されており、
前記締結固定アッセンブリーはまた、前記デバイスが多関節構造を形成するように前記リブの端部に接続された複数のヒンジを備えており、前記多関節構造は、閉じたポジションと、開いたポジションの間で動くことが可能であり、閉じたポジションでは、前記リブを前記ケースと接触させることによって、前記装置を取り囲む筒状形状になる、[4]に記載のデバイス。
[6] 前記少なくとも一つの電気的コネクターのおのおのは、前記スイッチング装置の前記ケースを貫いて装着可能な放射状フィードスルーを備えている、[4]または[5]に記載のデバイス。
[7] 前記少なくとも一つの電気的コネクターのおのおのは、前記スイッチング装置の前記ケースを貫いて装着可能な軸状フィードスルーを備えている、[1]〜[6]のいずれか一つに記載のデバイス。
[8] 前記スペーサーのおのおのは、前記筒状形状構造体と前記ウォールの間に径方向に延びている絶縁ロッドを備えている、[5]に記載のデバイス。
[9] 前記ウォールの各セクションは、前記筒状形状ウォールの少なくとも一方の側に、末端を有しており、前記末端は、前記筒状形状ウォールの前記側にコロナリングを形成するように湾曲されている、[4]〜[6]のいずれか一つに記載のデバイス。
[10] 屋外スイッチング装置と組み合わされる、[1]〜[9]のいずれか一つに記載のデバイスであり、前記屋外スイッチング装置の回路類は、前記少なくとも一つの電気的コネクターを介して前記ウォールに接続されたインプットと、前記スイッチング装置に電力供給するためのアウトプットを有している電源を備えている、[1]〜[9]のいずれか一つに記載のデバイス。
[11] 屋外スイッチング装置と組み合わされる、[1]〜[9]のいずれか一つに記載のデバイスであり、前記スイッチング装置の回路類は、前記少なくとも一つの電気的コネクターを介して前記ウォールに接続されたインプットと、前記電力線の位相の電圧を表す信号を生成するためのアウトプットを有している電圧計を備えている、[1]〜[9]のいずれか一つに記載のデバイス。
[12] 前記ウォールは、その上側部分に、前記ウォールの二つの隣接セクションを分離する長手エアギャップを有しており、前記デバイスは、前記長手エアギャップの上方に装着された長手カバーを備えている、[3]に記載のデバイス。
[13] 前記ウォールには少なくとも二つの開口が設けられており、前記開口の一つは、他方の開口よりも高い所にあり、前記少なくとも二つの開口を通って空気対流が循環することを可能にしている、[1]〜[11]のいずれか一つに記載のデバイス。
[14] 少なくとも二相線を有している電力線のためのタワーであり、フレームと、前記相線のおのおのについて、屋外スイッチング装置と組み合わされてスイッチングモジュールを形成する、[1]〜[13]のいずれか一つに記載のデバイスを備えており、各スイッチングモジュールは互いに離間されており、前記タワーはまた、前記フレームに装着され、二つの隣接スイッチングモジュールの間に物理的に配置された少なくとも一つの導電性スクリーンを備えている、タワー。
[15] 前記ウォールの各セクションは、互いから電気的に絶縁されており、前記少なくとも一つの電気的コネクターは、前記ウォールの前記セクションにそれぞれ接続されているいくつかの電気的コネクターを備えている、[3],[4],[5],[6],[8],[9]のいずれか一つに記載のデバイス。
[16] 前記ウォールは、互いから電気的に絶縁されており、前記少なくとも一つの電気的コネクターは、前記ウォールの前記セクションにそれぞれ接続されているいくつかの電気的コネクターを備えている、[12]に記載のデバイス。
[17] 前記長手カバーは、前記ウォールの前記セクションから電気的に絶縁されており、前記少なくとも一つの電気的コネクターは、前記長手カバーに接続されている電気的コネクターを備えている、[16]に記載のデバイス。