特許第5969053号(P5969053)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5969053アルミニウム合金樹脂複合材及びその調製方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5969053
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月10日
(54)【発明の名称】アルミニウム合金樹脂複合材及びその調製方法
(51)【国際特許分類】
   C25D 11/24 20060101AFI20160728BHJP
   B29C 45/14 20060101ALI20160728BHJP
   B32B 15/08 20060101ALI20160728BHJP
【FI】
   C25D11/24 302
   B29C45/14
   B32B15/08 P
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-557971(P2014-557971)
(86)(22)【出願日】2012年9月26日
(65)【公表番号】特表2015-513611(P2015-513611A)
(43)【公表日】2015年5月14日
(86)【国際出願番号】CN2012082031
(87)【国際公開番号】WO2013123771
(87)【国際公開日】20130829
【審査請求日】2014年10月3日
(31)【優先権主張番号】201210043640.1
(32)【優先日】2012年2月24日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】312013284
【氏名又は名称】シェンチェン ビーワイディー オート アールアンドディー カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】505327398
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】スン,ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ヤンチン
(72)【発明者】
【氏名】グオ,チアン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,リャン
【審査官】 伊藤 寿美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−267334(JP,A)
【文献】 特開2011−021260(JP,A)
【文献】 特開2007−050630(JP,A)
【文献】 特開平06−272085(JP,A)
【文献】 特開2009−041008(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C25D 11/00−11/38
C23F 1/00− 4/04
C23G 1/00− 5/06
B29C 39/00−39/24,
39/38−39/44,
43/00−43/34,
43/44−43/48,
43/52−43/58,
45/00−45/24,
45/46−45/63,
45/70−45/72,
45/74−45/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミニウム合金樹脂複合材を調製する方法であって、
S1:アルミニウム合金基材の表面を陽極酸化処理し、ナノ細孔が形成された酸化物層を表面上に形成するステップと、
S2:ステップS1の結果である前記アルミニウム合金基材を10〜13のpHを有し水酸化物及び可溶性リン酸二水素を含む緩衝液に浸漬し、前記酸化物層の外面にナノ細孔と連通する腐食細孔を形成するステップと、
S3:型内で樹脂をステップS2の結果である前記アルミニウム合金基材の前記表面上に射出成形し、前記アルミニウム合金樹脂複合材を得るステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記リン酸二水素が、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カルシウム、リン酸二水素アンモニウム、及びリン酸二水素アルミニウムからなる群から選択される少なくとも1つを含み、前記水酸化物が、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記緩衝液中で、前記リン酸二水素が50wt%〜99wt%の濃度を有し、前記水酸化物が1wt%〜50wt%の濃度を有する、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記緩衝液中で、前記リン酸二水素が60wt%〜99wt%の濃度を有し、前記水酸化物が1wt%〜40wt%の濃度を有する、請求項に記載の方法。
【請求項5】
ステップS2が、ステップS1の結果である前記アルミニウム合金を、10〜13のpHを有する前記緩衝液中に複数回浸漬することを含み、各浸漬が1分〜60分間継続し、各浸漬後に前記アルミニウム合金を水で洗浄することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ステップS2が、ステップS1の結果である前記アルミニウム合金を、10〜13のpHを有する緩衝液中に2〜10回繰り返し浸漬することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記ナノ細孔が10〜100nmの平均細孔径を有し、前記腐食細孔が200nm〜2000nmの平均細孔径を有し、前記酸化物層が1μm〜5μmの厚さを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記アルミニウム合金基材の前記表面を陽極酸化処理することが、
10wt%〜30wt%の濃度のHSO溶液中に、陽極として前記アルミニウム合金基材を提供することと、
前記アルミニウム合金基材の前記表面上に1μm〜10μmの厚さの前記酸化物層を形成するために、10℃〜30℃の温度、10V〜20Vの電圧で1分〜40分間、前記アルミニウム合金基材を電気分解することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記樹脂が熱可塑性樹脂である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記熱可塑性樹脂が、非晶性樹脂及びポリオレフィン樹脂を含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記熱可塑性樹脂の100重量部ベースで、前記熱可塑性樹脂が1重量部〜5重量部の流動改良剤を含み、前記流動改良剤が環状ポリエステルを含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記樹脂がフィラーをさらに含み、前記フィラーが繊維フィラー及び粉末無機フィラーのうち少なくとも1つを含み、前記繊維フィラーがガラス繊維、炭素繊維及びポリアミド繊維からなる群から選択される少なくとも1つを含み、前記粉末無機フィラーがシリカ、タルク、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ガラス及びカオリンからなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2012年2月24日に中華人民共和国国家知識産権局に出願した中国特許出願第201210043640.1号に対する優先権及びその利益を主張し、その内容は全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、金属プラスチック成形の分野に関し、特に、アルミニウム合金樹脂複合材を調製する方法及びそれによって得られるアルミニウム合金樹脂複合材に関する。
【背景技術】
【0003】
自動車、家庭電化製品及び工業用機械などの物品を製造する分野では、金属と樹脂を相互にしっかり接合する必要がある。現在、従来の方法では、接着剤を常温又は加熱して使用し、金属と合成樹脂を一体接合する。一つの研究動向は、接着剤を使用せずに、エンジニアリングレジンを高強度でマグネシウム合金、アルミニウム合金、鉄合金、例えばステンレス鋼に直接一体接合することである。
【0004】
ナノ成形技術(NMT)とは、金属と樹脂を一体接合する技術であり、金属樹脂一体成形品を得るように、金属板の表面をナノ成形することによって樹脂を金属板の表面上に直接射出成形することができる。金属と樹脂を効果的に接合するために、低コストかつ高いパフォーマンスで金属樹脂一体成形品を提供するように、NMTは、一般に使用されているインサート成形又は亜鉛−アルミニウム又はマグネシウム−アルミニウムダイカストに取って代わることができる。接合技術と比較して、NMTは製品の全重量を削減し、機械的な構造の優れた強度、速い処理速度、高い生産高、及び多くの外観装飾方法を確実に行うことができ、その結果、車両、IT装置及び3C製品に適用することができる。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、先行技術に存在する問題の少なくとも1つを少なくともある程度まで、特にアルミニウム合金樹脂複合材におけるアルミニウム合金と樹脂の間の結合力が弱いという技術的問題を解決することを目指す。さらに本開示の目的は、アルミニウム合金と樹脂の間の結合力が強力なアルミニウム合金樹脂複合材を調製する方法で、容易に大量生産でき、汚染を軽減する方法を提供することである。
【0006】
本発明の第1の態様によれば、アルミニウム合金樹脂複合構造体を調製する方法であって、
S1:アルミニウム合金基材の表面を陽極酸化処理し、ナノ細孔が形成された酸化物層を表面上に形成するステップと、
S2:ステップS1の結果であるアルミニウム合金基材を約10〜約13のpHを有する緩衝液に浸漬し、酸化物層の外面に腐食細孔を形成するステップと、
S3:型内で樹脂をステップS2の結果であるアルミニウム合金基材の表面上に射出成形し、アルミニウム合金樹脂複合材を得るステップと、
を含む方法が提供される。
【0007】
本開示の第2の態様によれば、本開示の第1の態様による方法により得られるアルミニウム合金樹脂複合構造体が提供される。
【0008】
本発明の発明者は、驚くべきことに、本開示の実施形態による方法によってアルミニウム合金の表面上に独特の2層空間細孔構造を形成することができ、アルミニウム合金の表面上に酸化アルミニウム層を形成することができ、酸化アルミニウム層は優れた特性のナノ細孔を有することができることを発見した。本開示の実施形態による技術的解決法により、約10〜約100nmの平均細孔径を有するナノ細孔を形成することができ、これは独特の構造を有し、樹脂との良好な連結性を有する。一方、さらなる腐食によって、酸化アルミニウム層の樹脂と接触する外面に腐食細孔を形成することができる。腐食細孔は、ナノ細孔より大きい細孔径を有することができる。本開示の実施形態による技術的解決法により、外面に約200nm〜約2000nmの平均細孔径を有するナノ細孔を形成することができ、これは独特の構造で、樹脂とアルミニウム合金との連結性の強化に寄与する。その後の成形ステップの過程で、樹脂はアルミニウム合金の外面上にある比較的大きい細孔を通して内層の細孔に侵入することができ、これによって成形がさらに容易になる。本開示の実施形態によれば、追加の成分を使用せずにアルミニウム合金を樹脂にぴったり結合することができ、より高い強度を得ることができる。本開示の実施形態によれば、金属基材のサイズ及びアルミニウム合金の外観に及ぼす影響はほとんどなく、加工の過程で発生する熱は比較的小さい。一方、樹脂は、表面上の細孔径の方が大きい状態で、腐食細孔に容易に射出成形することができ、樹脂側には特段の要件はない。本発明の技術的解決法は広範に使用することができ、環境に優しく、大量生産に採用することができる。
【0009】
本開示の実施形態の追加の態様及び利点は、一部については以下に説明され、一部は以下の説明から明らかになるか又は本開示の実施形態を実施することにより習得される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の上記及び他の態様及び利点は、図面と組み合わせた以下の説明を考慮することにより明らかになり、さらに容易に理解されるであろう。
【0011】
図1】本開示の一実施形態により調製した酸化アルミニウム層に2層空間細孔構造が存在することを示す。
図2】実施例1の表面処理1後のアルミニウム合金板表面の走査型電子顕微鏡図を示す。
図3図3a及び図3bは、実施例1の表面処理2後のアルミニウム合金板表面の走査型電子顕微鏡図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の実施形態について詳細に説明する。本明細書で説明する実施形態は説明的で例示的であり、本開示を全体的に理解するために用いられる。実施形態は、本開示を制限するものではないことが想定される。
【0013】
本開示の第1の態様によれば、アルミニウム合金樹脂複合材を調製する方法が提供される。該方法は以下のステップを含む。
【0014】
S1:アルミニウム合金基材の表面を陽極酸化処理し、ナノ細孔が形成された酸化物層、すなわちアルミニウム酸化被膜層を表面上に形成する。
【0015】
本開示の実施形態では、このステップでは、任意選択でステップS1の前に前処理されたアルミニウム合金基材を陽極酸化処理することができ、したがってアルミニウム合金基材の表面上に酸化物層を形成することができ、酸化物層にナノ細孔を形成することができる。本開示の実施形態によれば、陽極酸化処理の方法は当業者には周知である。本開示の実施形態によれば、ステップS1、すなわち陽極酸化処理は、約10wt%〜約30wt%の濃度のHSO溶液中の陽極として、任意選択でこのステップの前に前処理したアルミニウム合金基材を提供することと、アルミニウム合金基材の表面上に約1μm〜約10μmの厚さの酸化物層を形成するために約10℃〜約30℃の温度、約10V〜約20Vの電圧で約1分〜約40分間、アルミニウム合金基材を電気分解することとを含む。本開示の実施形態によれば、陽極酸化処理用によく知られている任意の装置を本開示に適用することができ、例えば本開示のある実施形態によれば、陽極酸化槽を適用することができる。本開示の実施形態によれば、陽極酸化処理によって形成された酸化物層は、好ましくは約1μm〜約10μm、好ましくは約1μm〜約5μmの厚さを有することができる。本開示の実施形態によれば、酸化物層のナノ細孔は約10nm〜約100nm、好ましくは約20nm〜約80nm、さらに好ましくは約20nm〜約60nmの平均細孔径を有することができる。本開示の実施形態によれば、ナノ細孔は約1μm〜約5μmの深さを有することができる。本発明の発明者は、驚くべきことに、ナノ細孔が存在すると酸化物層と樹脂の間の結合力がさらに強力になることを発見した。
【0016】
S2:ステップS1の結果であるアルミニウム合金基材を約10〜約13のpHを有する緩衝液に浸漬し、酸化物層の外面に腐食細孔を形成する。
【0017】
本開示の実施形態によれば、このステップでは、ステップS1の結果であるアルミニウム合金基材を約10〜約13のpHの緩衝液に浸漬することができ、したがって、ステップS1でアルミニウム合金基材上に形成された酸化物層の外面に腐食細孔を形成することができる。このステップでは、約10〜約13のpHの緩衝液を使用して、ステップS1の結果であるアルミニウム合金基材を処理し、次に酸化物層の外面に腐食細孔を形成することができ、腐食細孔のサイズは通常、ナノ細孔のサイズより大きい。緩衝液のタイプは限定されず、本開示の実施形態によれば、緩衝液は可溶性アルカリ及び可溶性リン酸二水素を含むことができる。本開示の実施形態によれば、可溶性アルカリは強アルカリとすることができる。本開示の実施形態によれば、マイクロメートルレベルの平均細孔径を有する腐食細孔を形成することが好ましい。本開示の実施形態によれば、腐食細孔は最大約200nm〜約2000nm、さらには最大約600nm〜約2000nmの平均細孔径を有することができる。本開示の実施形態によれば、腐食細孔は最大約0.5μm〜約9.5μmの深さを有することができ、腐食細孔はナノ細孔と連通していることが好ましい。次に、腐食細孔を形成したので、以下のステップS3、すなわち成形のステップで、樹脂は射出成形の過程でアルミニウム合金基材の表面にある細孔に十分進入することができ、したがって形成される樹脂層はアルミニウム層基材と結合する。本開示の実施形態によれば、リン酸二水素はリン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素アンモニウム、及びリン酸二水素アルミニウムからなる群から選択される少なくとも1つを含み、可溶性アルカリは水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群から選択される少なくとも1つを含む。次に、リン酸二水素とアルカリの好ましい組み合わせで、形成された腐食細孔は酸化物層の表面に均一な細孔径で一様に分布し、優れた細孔構造とすることができ、それによって樹脂層とアルミニウム合金基材との結合性能を向上させることができ、その結果、アルミニウム合金樹脂複合材の引張強度及び一体結合が向上する。本開示の実施形態によれば、リン酸二水素は約50wt%〜約99wt%の濃度を有し、可溶性アルカリは約1wt%〜約50wt%の濃度を有し、さらに好ましくは、リン酸二水素は約60wt%〜約99wt%の濃度を有し、可溶性アルカリは約1wt%〜約40wt%の濃度を有する。本開示の実施形態によれば、ステップS2はステップS1の結果であるアルミニウム合金を約10〜約13のpHを有する緩衝液に複数回、すなわち2回以上、例えば約2〜約10回繰り返し浸漬することを含み、各浸漬は約1分〜約60分間継続し、各浸漬後にアルミニウム合金を水で洗浄、例えば脱イオン水で洗浄する。本開示の実施形態によれば、洗浄は洗浄する物品を洗浄槽内に配置し、約1分〜5分間放置するのみのことがあり、洗浄する物品を洗浄槽内で約1分〜5分間洗浄することを含んでもよい。
【0018】
S3:型内で樹脂をステップS2の結果であるアルミニウム合金基材の表面上に射出成形し、アルミニウム合金樹脂複合材を得る。
【0019】
本開示の実施形態によれば、このステップでは、ステップS1及びS2の処理後に結果となるアルミニウム合金基材を型に入れることができ、樹脂複合材を型に注入して、アルミニウム合金基材と組み合わせることができ、したがって成形処理後にアルミニウム合金樹脂複合材が形成される。
【0020】
上述したように、ステップS1の処理前に、アルミニウム合金基材は表面を前処理することができ、それは一般に、表面から目に見える異物を除去するためにメカニカルバニッシング又はメカニカルラッピングをすることと、金属表面に付着しているプロセス油を除去するためにアルミニウム合金基材を脱脂して洗浄することとを含む。前処理は、アルミニウム合金基材の表面をバニッシングすることを含むことが好ましく、例えばさらに約100メッシュ〜約400メッシュのサンドペーパーを使用するか、又は研磨機を使用してアルミニウム合金基材の表面をバニッシングして、ミクロン単位の小さい細孔を生成することを含む。本開示の実施形態によれば、バニッシングしたアルミニウム合金基材はその後、油除去することができ、水で1回目の洗浄をし、アルカリエッチングして、水で2回目の洗浄をし、中和して、水で3回目の洗浄をする。本開示の実施形態によれば、アルミニウム合金基材は、アルミニウム合金基材の表面から油汚れを除去するために、任意の周知の溶媒を使用して超音波によって約0.5時間〜約2時間洗浄し、次にアルミニウム合金を酸性/アルカリ性水溶液に入れ、超音波で再度表面を洗浄することができる。溶媒及び酸性/アルカリ性水溶液のタイプは限定されず、使用する溶媒はエタノール又はアセトンとすることができ、酸性/アルカリ性水溶液は塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどからなる群から選択される少なくとも1つとすることができる。本開示の実施形態によれば、アルミニウム合金基材は、無水エタノールを使用して油除去処理し、表面から油を除去して、次に水を使用して洗浄する。次に、洗浄したアルミニウム合金基材を約40g/Lの濃度で約40℃〜約80℃の温度の水酸化ナトリウム溶液に浸漬して、アルミニウム合金基材を約1〜5分間アルカリエッチングし、脱イオン水を使用して洗浄する。次に、10〜30wt%のHNOを使用してアルミニウム合金基材を中和して、微量のアルカリ性溶液を除去し、脱イオン水を使用して洗浄する。このように、アルミニウム合金基材の表面にミクロン単位のサイズの細孔を形成することができる。本開示の実施形態によれば、細孔径は約1〜10μmとすることができる。
【0021】
本開示で使用するアルミニウム合金に特別な制限はなく、その例は業界標準の1000〜7000シリーズ、又は成形クラスの様々なアルミニウム合金とすることができる。本開示のアルミニウム合金は、様々な形状及び構造の一般に使用されているアルミニウム合金でよく、本開示では制限されていない。アルミニウム合金の様々な形状及び構造は、機械処理で達成することができる。
【0022】
本開示で使用する樹脂に特別な制限はなく、アルミニウム合金と結合することができる任意の樹脂を含むことができ、熱可塑性樹脂が好ましい。本開示の実施形態によれば、熱可塑性樹脂には主剤樹脂とポリオレフィン樹脂の混合物を含むことができる。本開示の実施形態によれば、主剤樹脂は非晶性樹脂を含むことができ、それは両方とも先行技術の高度に結晶質の樹脂よりも優れた表面光沢及び靱性を有し、射出成形材料として使用され、融点が約65℃〜約105℃のポリオレフィン樹脂も使用される。したがって、成形中には特定の金型温度の射出成形を不要とすることができ、その後の焼鈍処理も不要とすることができ、成形プロセスを簡略化することができ、得られた金属樹脂複合材が高い機械的強度及び良好な表面処理特性を確実に有することができ、したがってプラスチック物品の表面装飾の問題を解決し、顧客の多様な要件に応じることができる。
【0023】
本開示の実施形態によれば、多くの実験を通して本発明の発明者が発見したことは、本開示では、非晶性主剤樹脂中で融点が約65℃〜約105℃のポリオレフィン樹脂を使用することにより、金属板の表面にあるナノスケールのマイクロ細孔中の樹脂の流動性を向上させることができ、したがって金属とプラスチックの間の強力な接着力、さらに金属樹脂複合構造体の高い機械的強度を確保することができる。熱可塑性樹脂の100重量部ベースで、主剤樹脂の量は約70重量部〜約95重量部であり、ポリオレフィン樹脂の量は約5重量部〜約30重量部である。
【0024】
本発明の発明者は、樹脂の流動性は熱可塑性樹脂に流動改良剤を用いることによって向上させることができ、したがって金属とプラスチックの間の接着力、さらに樹脂の射出成形性能をさらに向上させることも発見した。熱可塑性樹脂の100重量部ベースで、熱可塑性樹脂はさらに約1重量部〜約5重量部の流動改良剤を含有することが好ましい。流動改良剤は環状ポリカーボネートであることが好ましい。
【0025】
上述したように、本開示で使用する樹脂は非晶性樹脂とすることができる。本開示の実施形態によれば、主剤樹脂はポリフェニレンエーテル(PPO)とポリフェニレンスルフィド(PPS)の混合物を含む。本開示の一実施形態によれば、主剤樹脂中で、ポリフェニレンエーテル対ポリフェニレンスルフィドの重量比は約3:1〜約1:3、好ましくは約2:1〜約1:1である。本開示の実施形態によれば、主剤樹脂はポリフェニレンオキシドとポリアミドの混合物を含む。本開示の一実施形態では、主剤樹脂中でポリフェニレンオキシド対ポリアミドの重量比は約3:1〜約1:3、好ましくは約2:1〜約1:1である。本開示の実施形態によれば、主剤樹脂はポリカーボネートを含み、それは直鎖状ポリカーボネート又は分岐状ポリカーボネートであってもよい。
【0026】
本開示の実施形態によれば、ポリオレフィン樹脂は約65℃〜約105℃の融点を有し、好ましくはポリオレフィン樹脂はグラフトポリエチレンとすることができる。融点が約100℃〜約105℃のグラフトポリエチレンをポリオレフィン樹脂として使用できることが好ましい。
【0027】
本開示で使用する樹脂は、さらに他の改質添加剤を含むことができ、添加剤に特別の制限はなく、例えば樹脂はフィラーを含むことができる。フィラーにも特別の制限はなく、フィラーの非限定的例には、繊維フィラー又は粉末無機フィラーがある。繊維フィラーはガラス繊維、炭素繊維及び芳香族ポリアミド繊維からなる群から選択される少なくとも1つでよい。さらに粉末無機フィラーは、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、重硫酸バリウム、タルカムパウダ、ガラス及び粘土からなる群から選択される少なくとも1つでよい。本開示の実施形態によれば、主剤樹脂の100重量部ベースで、繊維フィラーの含量は50〜150重量部であり、粉末無機フィラーの含量は50〜150重量部である。樹脂は水平方向と垂直方向の両方でアルミニウム合金と同様の線膨張率を有する。
【0028】
本開示の実施形態によれば、本開示で使用する樹脂は、主剤樹脂とポリオレフィン樹脂を混合することによって調製することができる。例えば、樹脂は、主剤樹脂とポリオレフィン樹脂を均等に混合し、次に二軸押出機で粒状化することにより調製することができる。
【0029】
本開示の実施形態によれば、流動改良剤及びフィラーを主剤樹脂に添加し、均一に混合することができ、したがって得られた樹脂は水平方向及び垂直方向の両方でアルミニウム合金と同様の線膨張率を有する。
【0030】
本開示の実施形態によれば、射出成形を実行する条件は限定されない。例えば、本開示の一実施形態によれば、射出成形の条件は、型温度が50〜300℃、ノズル温度が200〜450℃、圧力維持時間が1〜50秒、射出圧力が50〜300MPa、遅延時間が1〜30秒、冷却時間が1〜60秒とすることができ、通常、射出する樹脂複合材の量は1〜100gであり、調製した複合材の表面は0.5〜10μmの深さの樹脂層を有する。
【0031】
本開示の調製方法は簡易であり、既存の接着技術と比較した場合、生産プロセスを大幅に簡略化し、生産時間を短縮して、プロセスの複雑性を大幅に軽減する。以上はすべて、本開示のプロセス方法を使用した後に直接射出成形することのみで達成することができる。それと同時に、本開示の調製方法によって調製したアルミニウム合金樹脂複合材は、樹脂層とアルミニウム合金基材との組み合わせを有し、引張剪断強度が向上する。
【0032】
本開示の別の態様によれば、上記方法によって得られるアルミニウム合金樹脂複合材が提供される。本開示の実施形態によれば、アルミニウム合金樹脂複合材はアルミニウム合金基材及び樹脂層を含み、樹脂層を形成する樹脂がナノ細孔及び腐食細孔に充填されている。樹脂は、当技術分野でアルミニウム合金と組み合わせられることが分かっている限り、周知の任意の樹脂である。
【0033】
技術的問題、技術的解決策、及び本開示の有利な効果をさらに明らかにするために、本開示についてその実施例を参照しながらさらに以下で詳細に説明する。本明細書で説明する特定の実施例は、本開示を理解するために使用されているにすぎないことを理解されたい。実施例は、本開示を制限しないものと想定される。実施例及び比較例で使用する原料は市販されており、特段の制限はない。
【0034】
実施例1
この実施例では、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
1.前処理
厚さ1mmの市販のA5052アルミニウム合金板を15mm×80mmの矩形シートに切断し、次にこれを研磨機で研磨して、無水エタノールで洗浄し、次に2wt%のNaOH水溶液に浸漬した。2分後、矩形シートを水で洗浄し、乾燥して前処理したアルミニウム合金板を得た。
【0035】
2.表面処理1:
各アルミニウム合金板を陽極として20wt%のHSO溶液を入れた陽極酸化処理浴に入れ、アルミニウム合金を15Vの電圧で5分間電気分解し、次にアルミニウム合金板をブロー乾燥した。
【0036】
表面処理1後にアルミニウム合金板の断面を金属顕微鏡で観察し、電気分解したアルミニウム合金板の表面に厚さ5μmの酸化アルミニウム層が形成されたことが判明した。表面処理1後にアルミニウム合金板の表面を電子顕微鏡で観察し(図2参照)、酸化アルミニウム層に平均細孔径が約20nm〜約40nmで深さが3μmのナノ細孔が形成されたことが判明した。
【0037】
3.表面処理2
ビーカー中で、5gのNaHPO及び1gのNaOHを含有し、pH=11.8の水溶液100mLを調製した。ステップ(2)後のアルミニウム合金板を炭酸ナトリウム溶液に浸漬し、3分後に取り出して、水を入れたビーカー内に配置して、1分間浸漬した。5サイクルの後、最後に水に浸漬した後にアルミニウム合金板をブロー乾燥した。
【0038】
表面処理2後にアルミニウム合金板の表面を電子顕微鏡で観察し(図3a及び図3b参照)、浸漬したアルミニウム合金板の表面に平均細孔径が600nm〜1000nmで深さが2μmの腐食細孔が形成されたことが判明した。酸化アルミニウム層中に図1に示す構造と同様の二層3次元細孔構造があり、腐食細孔がナノ細孔と連通していることも観察することができる。
【0039】
4.成形
乾燥したアルミニウム合金部片を射出成形用金型に挿入した。ポリフェニルスルフィド(PPS)樹脂及び30wt%のガラス繊維を含有する樹脂複合材を射出成形した。離型及び冷却の後、アルミニウム合金と樹脂の強固な組み合わせであるアルミニウム合金樹脂複合材が得られた。
【0040】
実施例2
この実施例では、以下の例外を除き実施例1の方法と実質的に同じ方法で、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0041】
表面処理2で使用する緩衝液は、10gのNaHPO及び1gのNaOHを含有し、pH=12.1である100mLの水溶液であった。電気分解後に約5μmの厚さを有する酸化アルミニウム被膜の層が形成され、酸化アルミニウム層内にサイズが20〜40nmで深さが3μmのナノ細孔が形成されていることが観察された。さらに、表面処理2後に、浸漬したアルミニウム合金薄膜の表面に、サイズが800〜1200nmで深さが2μmの腐食細孔が形成されていることが観察された。酸化アルミニウム層中に図1に示した構造と同様の二層3次元細孔構造があり、腐食細孔がナノ細孔と連通していることも観察することができる。さらに、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0042】
実施例3
この実施例では、以下の例外を除き実施例1の方法と実質的に同じ方法で、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0043】
表面処理2で使用する緩衝液は、8gのNaHPO及び2gのNaOHを含有し、pH=12.5である100mLの水溶液である。電気分解後に約5μmの厚さを有する酸化アルミニウム被膜の層が形成され、酸化アルミニウム層内に20〜40nmのサイズ及び2μmの深さを有するナノ細孔が形成されていることが観察された。さらに、表面処理2後に、浸漬したアルミニウム合金薄膜の表面に、サイズが800〜1600nmで深さが3μmの腐食細孔が形成されていることが観察された。酸化アルミニウム層中に図1に示した構造と同様の二層3次元細孔構造があり、腐食細孔がナノ細孔と連通していることも観察することができる。さらに、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0044】
実施例4
この実施例では、以下の例外を除き実施例1の方法と実質的に同じ方法で、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0045】
表面処理2で使用する緩衝液は、8gのNaHPO及び3gのNaOHを含有し、pH=12.9である100mLの水溶液である。電気分解後に約5μmの厚さを有する酸化アルミニウム被膜の層が形成され、酸化アルミニウム層内に20〜40nmのサイズ及び0.5μmの深さを有するナノ細孔が形成されていることが観察された。さらに、表面処理2後に、浸漬したアルミニウム合金薄膜の表面に、サイズが1000〜2000nmで深さが4.5μmの腐食細孔が形成されていることが観察された。酸化アルミニウム層中に図1に示した構造と同様の二層3次元細孔構造があり、腐食細孔がナノ細孔と連通していることも観察することができる。さらに、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0046】
実施例5
この実施例では、以下の例外を除き実施例1の方法と実質的に同じ方法で、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0047】
表面処理2で使用する緩衝液は、1gのNaHPO及び1gのNaOHを含有し、pH=10.5である100mLの水溶液である。電気分解後に約5μmの厚さを有する酸化アルミニウム被膜の層が形成され、酸化アルミニウム層内に20〜40nmのサイズ及び4.5μmの深さを有するナノ細孔が形成されていることが観察された。さらに、表面処理2後に、浸漬したアルミニウム合金薄膜の表面に、サイズが300〜600nmで深さが0.5μmの腐食細孔が形成されていることが観察された。酸化アルミニウム層中に図1に示した構造と同様の二層3次元細孔構造があり、腐食細孔がナノ細孔と連通していることも観察することができる。さらに、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0048】
実施例6
この実施例では、以下の例外を除き実施例1の方法と実質的に同じ方法で、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0049】
表面処理2で使用する緩衝液は、5gのKHPO及び2gのKOHを含有し、pH=12.0である100mLの水溶液であった。電気分解後に約5μmの厚さを有する酸化アルミニウム被膜の層が形成され、酸化アルミニウム層内に20〜40nmのサイズ及び2μmの深さを有するナノ細孔が形成されていることが観察された。さらに、表面処理2後に、浸漬したアルミニウム合金薄膜の表面に、サイズが600〜1000nmで深さが3μmの腐食細孔が形成されていることが観察された。酸化アルミニウム層中に図1に示した構造と同様の二層3次元細孔構造があり、腐食細孔がナノ細孔と連通していることも観察することができる。さらに、アルミニウム合金樹脂複合材を調製した。
【0050】
比較例1
1.前処理
厚さ1mmの市販のA5052アルミニウム合金板を15mm×80mmの矩形シートに切断し、次にこれを研磨機で研磨して、無水エタノールで洗浄し、次に2wt%のNaOH水溶液に浸漬した。2分後、矩形シートを水で洗浄し、乾燥して前処理したアルミニウム合金板を得た。
【0051】
2.表面処理:
各アルミニウム合金板を、5wt%の濃度でpH=11.2であるヒドラジン水化物水溶液に浸漬した。50℃で2分後に、アルミニウム合金板を取り出し、脱イオン水で洗浄した。30サイクル後、アルミニウム合金板を取り出し、乾燥炉に入れて60℃で乾燥した。
【0052】
3.成形
乾燥したアルミニウム合金部片を射出成形用金型に挿入した。ポリフェニルスルフィド(PPS)樹脂及び30wt%のガラス繊維を含有する樹脂複合材を射出成形した。離型及び冷却の後、アルミニウム合金と樹脂の強固な組み合わせであるアルミニウム合金樹脂複合材が得られた。
【0053】
比較例2
1.前処理
厚さ1mmの市販のA5052アルミニウム合金板を15mm×80mmの矩形シートに切断し、次にこれを研磨機で研磨して、無水エタノールで洗浄し、次に2wt%のNaOH水溶液に浸漬した。2分後、矩形シートを水で洗浄し、乾燥して前処理したアルミニウム合金板を得た。
【0054】
2.表面処理
各アルミニウム合金板を陽極として20wt%のHSO溶液を入れた陽極酸化処理浴に入れ、アルミニウム合金を15Vの電圧で5分間電気分解し、次にアルミニウム合金板をブロー乾燥した。
【0055】
3.成形
乾燥したアルミニウム合金部片を射出成形用金型に挿入した。ポリフェニルスルフィド(PPS)樹脂及び30wt%のガラス繊維を含有する樹脂複合材を射出成形した。離型及び冷却の後、アルミニウム合金と樹脂の強固な組み合わせであるアルミニウム合金樹脂複合材が得られた。
【0056】
性能試験
アルミニウム合金と樹脂の結合性:実施例1〜6で調製したアルミニウム合金樹脂複合材、及び比較例1〜2を万能材料試験機に固定し、引張試験を実施した。最大負荷より低い試験結果を、アルミニウム合金と樹脂の間の結合力値と見なすことができ、試験結果を表1に要約する。
【表1】
【0057】
表1から、本開示のアルミニウム合金樹脂複合材の樹脂とアルミニウム合金との間の結合が最大1312Nを達成することができ、結合が優れていることが分かる。既存のアルミニウム合金樹脂複合材の樹脂とアルミニウム合金との結合はわずか数十又は数百ニュートンである。本開示のアルミニウム合金樹脂複合材の性能は、既存品と比較して大幅に改良されており、樹脂の成形がさらに容易になっている。本開示のアルミニウム合金は、より強力な強度で樹脂にしっかりと結合するために追加の成分を必要とせず、これは金属基材のサイズ及びアルミニウム合金の外観に対する影響が小さい。それと同時に、より大きい表面で腐食穴へ樹脂を直接射出成形することがさらに容易になる。合成樹脂にも特定の要件がなく、したがって応用範囲が広くなる。さらに、環境汚染がないので、大量生産にさらに適するものとなる。
【0058】
説明的な実施形態を図示し説明してきたが、当業者であれば以上の実施形態は本開示を制限するものとは想定されず、本開示の精神、原理及び範囲から逸脱することなく、実施形態に変更、代替及び修正ができることが理解されるであろう。
図1
図2
図3a
図3b