【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の目的を達成するために、本発明は以下の技術案を採用する。
【0006】
住宅基礎の上に設置された少なくとも1階の住宅本体を含み、前記住宅本体は壁1、床スラブ2、ドア3及び窓4を備える完全組立、全体打設複合型住宅であって、前記住宅本体の各階はいずれも筋、髓、皮、骨の四大システムからなり、各システムは1つまたは複数の部材を備え、そのうち、
筋システムは、壁1または床スラブ2の張力支持ネットワーク体系を構成するとともに、壁1にドア3及び窓4を取り付けるための空間を予め確保し、垂直方向鉄筋柱部材5と、水平方向鉄筋柱部材6と、鉄筋メッシュ部材7と、第1の屋根トラス梁部材8と、第2の屋根トラス梁部材9と、を備え、
髓システムは、壁1または床スラブ2の張力支持ネットワーク体系を安定化させるとともに、筋システムの部材と皮システムの部材を接続することに用いられ、接続ブロック部材11と、接続ブロック締め具部材14と、屋根下型19と、を備え、
皮システムは、壁1の外断熱層及び内防火層体系を構成するとともに、骨システムが1回打設成型で筋システム、髓システム及び皮システムの部材を接続する場合、打設時の型枠及び支持体系としての役割を果たすものであり、壁板部材20を備え、
骨体系は、壁1または床スラブ2の受圧体系を構成し、高強度自己充填性流動モルタルであり、全体打設技術で壁1と床スラブ2を1回打設成型し、筋システム、髓システム及び皮システムを一体に接続し、複合式スチールメッシュセメント多層構造の耐力層を形成することを特徴とする完全組立、全体打設複合型住宅。
【0007】
上記技術案に基づいて、前記高強度自己充填性流動モルタルは、
スランプが28cm以上であり、且つスランプが1時間ほどでゼロに減衰することと、
流動性が20〜25分間保持されることと、
初期凝結時間が1.5時間であることと、
強度が建物階数に応じて30MPa、35MPa、40Mpa、45MPaの4種に分けられることと、という技術要件を満たす。
【0008】
上記技術案に基づいて、前記接続ブロック部材11及び壁板部材20はいずれも気泡コンクリートブロックであり、前記気泡コンクリートブロックはセメントを基材として基材中にフライアッシユを加えて製造され、軽い建築材料モジュールに属する。
【0009】
上記技術案に基づいて、前記壁1の張力支持ネットワーク体系は、垂直方向鉄筋柱部材5と水平方向鉄筋柱部材6を接合してなる鉄筋トラスを備え、垂直方向鉄筋柱部材5を壁の支持柱とし、水平方向鉄筋柱部材6を大引または上部臥梁とする。
【0010】
隣接する垂直方向鉄筋柱部材5の柱間軸心距離は15〜60cmである。
【0011】
隣接する垂直方向鉄筋柱部材5の上下両端はそれぞれ鉄筋の殺ぎ次ぎで上部臥梁または大引としての水平方向鉄筋柱部材6に接続される。
【0012】
大引としての水平方向鉄筋柱部材6は鉄筋の殺ぎ次ぎで建物の基礎に固定される。
【0013】
ドアまたは窓を取り付ける必要がある位置に、垂直方向鉄筋柱部材5と水平方向鉄筋柱部材6を垂直接続して予め確保したドア取り付け領域33または予め確保された窓取り付け領域44を構成る。
【0014】
鉄筋メッシュ部材7は接続鉄筋で垂直方向鉄筋柱部材5と水平方向鉄筋柱部材6の内外両側に固定される。
【0015】
前記床スラブ2の張力支持ネットワーク体系は、複数の平行に配置された第2の屋根トラス梁部材9を備え、前記第2の屋根トラス梁部材9上に第1の屋根トラス梁部材8を貫装するための切欠き10が設けられる。
【0016】
複数の第1の屋根トラス梁部材8はそれぞれ第2の屋根トラス梁部材9の切欠き10内に貫装され、且つ第1の屋根トラス梁部材8と第2の屋根トラス梁部材9は垂直接続して格子状になる。
【0017】
上記技術案に基づいて、第1の屋根トラス梁部材8と第2の屋根トラス梁部材9が垂直接続して格子状の床スラブ2の張力支持ネットワーク体系を構成した後、屋根下型19は第1の屋根トラス梁部材8及び第2の屋根トラス梁部材9の下部に固定され、屋根ハニカム体系を構成する。
【0018】
上記技術案に基づいて、前記接続ブロック部材11の全体は1つの長方形ブロックであり、その四角にいずれも斜面12が設けられ、ブロック上に少なくとも4つごとの接続ブロック貫通孔13が設けられる。
【0019】
前記接続ブロック締め具部材14の全体はストリップ状であり、その幅が垂直方向鉄筋柱部材5と同じであり、その長さ方向に沿う2つの対向する側面には、そのうちの一方の側面に複数の固定鉄筋17が設けられ、他方の側面の中部にスロープ16が設けられ、スロープ16の幅が接続ブロック部材における斜面12の幅と適応する。
【0020】
隣接する2つの垂直方向鉄筋柱部材5上に、4つごとの接続ブロック締め具部材14を1組として長方形状に分布し、接続ブロック部材11の高さに応じて2つの垂直方向鉄筋柱部材5に固定され、4つの接続ブロック締め具部材14におけるスロープ16はそれぞれブロック部材11の1つの角を固定接続し、接続ブロック部材11の四角の斜面12は接続ブロック締め具部材14のスロープ16に接触し、スロープ16及び接続ブロック締め具部材14の端部15で制限され、接続ブロック部材11を垂直方向鉄筋柱部材5に固定する。
【0021】
上記技術案に基づいて、前記壁板部材20に少なくとも4つの壁板貫通孔21が設けられる。
【0022】
壁板部材20は垂直方向鉄筋柱部材5と水平方向鉄筋柱部材6の内外両側に位置する鉄筋メッシュ部材7上にそれぞれ取り付けられ、ボルトは壁板貫通孔21と接続ブロック貫通孔13を順に通り抜けて接続ブロック部材11とその内外両側の壁板部材20を一体に接続する。
【0023】
完全組立、全体打設複合型住宅の構築方法であって、
建物の基礎工事が完了した後、大引としての水平方向鉄筋柱部材6を壁方向に沿って設置し、且つ鉄筋の殺ぎ次ぎで建物の基礎に固定するステップ1と、
垂直方向鉄筋柱部材5と大引としての水平方向鉄筋柱部材6を垂直接続し、隣接する垂直方向鉄筋柱部材5の柱間軸心距離は15〜60cmであるステップ2と、
垂直方向鉄筋柱部材5のトップエンドを鉄筋の殺ぎ次ぎで上部臥梁としての水平方向鉄筋柱部材6に接続して、鉄筋トラスを構成し、
ドアまたは窓を取り付ける必要がある位置に、垂直方向鉄筋柱部材5と水平方向鉄筋柱部材6を垂直接続して予め確保したドア取り付け領域33または予め確保された窓取り付け領域44を構成するステップ3と、
各々の接続ブロック部材11の四角にそれぞれ1つの接続ブロック締め具部材14を設置するように、予め確保されたドア取り付ける領域33及び予め確保された窓取り付ける領域44以外、あらゆる隣接する2つの垂直方向鉄筋柱部材5及び水平方向鉄筋柱部材6で取り囲まれた空間にいずれも接続ブロック部材11が完全に取り付けられるまで、接続ブロック部材11を4つごとの接続ブロック締め具部材14で隣接する2つの垂直方向鉄筋柱部材5上に組み立てるステップ4と、
2つの鉄筋メッシュ部材7をそれぞれ接続鉄筋で垂直方向鉄筋柱部材5と水平方向鉄筋柱部材6の内外両側に固定し、鉄筋メッシュ部材7、垂直方向鉄筋柱部材5と水平方向鉄筋柱部材6で構成されるトラス体を形成するステップ5と、
壁板部材20を垂直方向鉄筋柱部材5と水平方向鉄筋柱部材6の内外両側に配置し、ボルトが一方の側壁板部材、接続ブロック部材、他方の側壁板部材を順に通り抜けることにより、三者とトラス体を一体に固定するステップ6と、
第1の屋根トラス梁部材8と第2の屋根トラス梁部材9を垂直接続して格子状の空間ネットラックを構成し、該空間ネットラックはすなわち床スラブ2の張力支持ネットワーク体系であるステップ7と、
屋根下型19を第1の屋根トラス梁部材8及び第2の屋根トラス梁部材9の下部に固定し、屋根ハニカム体系を構成するステップ8と、
各部材間のスリットをポインティングし、高強度自己充填性流動モルタルを現場打ちする時のモルタルの漏れを防止するステップ9と、
全体打設技術で壁1と床スラブ2を1回打設成型し、筋システム、髓システム及び皮システムを一体に接続し、複合式スチールメッシュセメント多層構造の耐力層を形成するステップ10と、を含むことを特徴とする完全組立、全体打設複合型住宅の構築方法。
【0024】
上記技術案に基づいて、前記全体打設技術の具体的なステップは、建物の階全体の各壁の現場打ちの均一性を保証するように、高強度自己充填性流動モルタルを主管及び分岐管で、それぞれ共通階の各部屋の四角に輸送し、多点の同時打設を行う。
【0025】
打設速度は、以下の技術的パラメータコントロールで制御され、即ち、時間ごとの打設高さが30cm以内であり、打設時のセメントモルタルの側圧力が安全使用範囲内に確保される。
【0026】
上記技術案に基づいて、住宅本体の階数が2階又はそれ以上である場合、ステップ6で壁板部材20を取り付ける前、まず次の階の垂直方向鉄筋柱部材5のトップエンドに鉄筋の殺ぎ次ぎで上の階の垂直方向鉄筋柱部材5を固定し、且つステップ2〜5を繰り返し、上階壁の鉄筋トラス、接続ブロック締め具部材14、接続ブロック部材11、トラス体を敷設してから、下階壁及び床スラブの構築ステップ6〜10を行う。