(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5969187
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】犬、猫、害虫、又は鳥除け装置
(51)【国際特許分類】
A01M 29/06 20110101AFI20160804BHJP
【FI】
A01M29/06
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-209864(P2011-209864)
(22)【出願日】2011年9月26日
(65)【公開番号】特開2013-70632(P2013-70632A)
(43)【公開日】2013年4月22日
【審査請求日】2014年9月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】593127898
【氏名又は名称】有限会社三都工業
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100149560
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 雅哉
(74)【代理人】
【識別番号】100165489
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100152618
【弁理士】
【氏名又は名称】幸丸 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100157381
【弁理士】
【氏名又は名称】椎名 智子
(74)【代理人】
【識別番号】100180817
【弁理士】
【氏名又は名称】平瀬 実
(74)【代理人】
【識別番号】100083068
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 一宣
(74)【代理人】
【識別番号】100137899
【弁理士】
【氏名又は名称】大矢 広文
(72)【発明者】
【氏名】高添 正
【審査官】
坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−190212(JP,A)
【文献】
特開平9−154468(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱と、この柱の上端の螺子部に、回転体を備えた筒部を螺着し、この筒部に設けた本体部を備えた前記回転体を、前記柱に支持し、この回転体の放射方向に取付けた複数の螺孔に複数本の防除杆の螺子部を螺着するとともに、この防除杆には、一個の螺孔を開設し、この一個の螺孔に一個の風受け部の螺子部を、螺着する構成とした犬、猫、害虫、又は鳥除け装置であって、
前記防除杆は、0.5m〜2mの長さを有するとともに、この防除杆は、前記回転体に取付け時、水平状態を確保できるプラスチック、又はステンレス、カーボンファイバーの何れかでなる素材で構成したことを特徴とする犬、猫、害虫、又は鳥除け装置。
【請求項2】
柱と、この柱の上端の螺子部に、回転体を備えた筒部を螺着し、この筒部に設けた本体部を備えた前記回転体を、前記柱に支持し、この回転体の放射方向に取付けた複数の螺孔に複数本の防除杆の螺子部を螺着するとともに、この複数本の防除杆の間に、前記回転体の放射方向に取付けた複数の螺孔に複数本の支持杆を螺着し、この支持杆には、一個の螺孔を開設し、この一個の螺孔に一個の風受け部の螺子部を、螺着する構成とした犬、猫、害虫、又は鳥除け装置であって、
前記防除杆は、0.5m〜2mの長さを有するとともに、この防除杆は、前記回転体に取付け時、水平状態を確保できるプラスチック、又はステンレス、カーボンファイバーの何れかでなる素材で構成したことを特徴とする犬、猫、害虫、又は鳥除け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場、果樹園等に飛来し、或いはその周辺に生息して農作物、播種後の種子、又は果実等に関する、犬、猫、鳥、害虫、或は猪、猿、鹿、熊等であり、犬、猫、鳥等の小害動物、鳥類であって、特に食害する野鳥等を追払う、犬、猫、害虫、又は鳥除け装置(犬、猫、害虫、又は鳥等除け装置)に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の犬、猫、害虫又は鳥除け装置で、特に、鳥除け装置において、回転する棒材、杆体等の細い素材を、旋回して、鳥を威嚇する装置(旋回式鳥除け装置とする)は簡便であり、ネット(ネットでは、このネットと農作物との隙間より、鳥が侵入することが間々発生する)に対して有益性があることから、実用価値がある。
【0003】
この旋回式鳥除け装置としては、例えば、実開昭63−114193号公報の「回転鳥追い装置」の考案がある(文献1)。この考案は、旋回する回転腕の先端に、反射リボンを設けること、また、この回転腕の基端が設けられた回転盤を、電動機、又は風力回転羽で回転する構造である。しかし、この考案では、風力回転羽は、風速計の羽根を模したものであることから、回転腕とは別体の軸及び羽根支持杆を備えた構造となる。従って、構造が複雑となること、また、回転腕は、撓み構造であり、十分な拡散効果は期待できないこと、等の問題が考えられる。次に、同様な考案として、実開昭58−100584号公報の「野鳥追払い装置」の考案がある(文献2)。この考案は、文献1と同じ原理であり、かつ構造の簡略化に役立っている。しかし、この考案は、アームの先端に、風受部を配備する構造である。従って、旋回時(回転時)に、アームへの負担が多くなること、旋回への障害となり、スムースな旋回が期待できないこと、並びに騒音の問題が発生する蓋然性があること、等の改良点がある。さらには、アームの長さに限界があり、初期の目的である、野鳥追払いに対する期待感が持てないと考えられる。
【0004】
また、その他として、特開2003−204751号公報の「鳥害防止」の発明がある(文献3)。この発明は、支柱に回転自在、かつ上下動可能な弾性体でなる糸状材を設けた構造であり、風力等の動力源で、この糸状体を旋回する構造である。この発明では、効果は期待できるが、糸状材の動きが複雑であり、故障の原因となる問題と、その他として、例えば、動きがランダムである特徴はあるが、必ずしも、鳥害防止に有効とは考えられない。この風力で旋回するとしても、垂れ下った糸状体を、如何に確実、かつスムースに旋回できるかは、保証されていないと考えられる。
【0005】
【特許文献1】実開昭63−114193号公報
【特許文献2】実開昭58−100584号公報
【特許文献3】特開2003−204751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記文献1−3では解決できない、下記の特徴を発揮することを意図する。
「イ」 防除杆の水平状態を、確保できる構造を採用することで、例えば、回転時に、この防除杆への負担(防除杆の中心より先端側)を軽減しつつ、スムースな回転(旋回)を可能とすること、
「ロ」 防除杆(犬、猫、害虫、又は鳥除け杆)の基端部近くに、風受け部を設けることで、前記回転時に、この防除杆への負担を軽減しつつ、スムースな回転を可能とすること、
「ハ」 防除杆の長さ(例えば、0.5m〜2m)を確保すること、及び防除杆の先端部の垂れをなくし、回転エリアを確保しつつ、この回転エリアでの空気の乱流を介して、鳥類の嫌がる振動を確保すること、
「ニ」 防除杆を軽量素材で構成し、長さの確保と、この長さゆえの特徴を発揮すること、
「ホ」 各パーツを、
螺着脱自在とすることで、収容の容易化と、故障時において、各パーツ部品を簡易、かつ低コスト、並びに廃材を少なくして取替えること、
また手作業で行えること、
「ヘ」
支持杆に風受け部
を設け、
この支持杆を回転体に配備することで、防除杆に掛かる負担の軽減と、この防除杆のスムースな回転を保証すること、
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、前記「イ」〜「
ホ」を達成できる。
【0008】
請求項1は、
柱と、この
柱の上端の螺子部に
、回転体
を備えた筒部を螺着し、
この筒部に設けた本体部を備えた前記回転体を
、前記
柱に支持し、この回転体の放射方向に取付けた複数の螺孔に複数本の防除杆の螺子部を螺着するとともに、この防除杆には、
一個の螺孔を開設し、この
一個の螺孔に
一個の風受け部の螺子部を
、螺着する構成
とした犬、猫、害虫、又は鳥除け装置であって、
前記防除杆は、
0.5m〜2mの長さを有するとともに、この防除杆は、
前記回転体に取付け時、水平状態を確保できるプラスチック、又はステンレス、カーボンファイバーの何れかでなる素材で構成したことを特徴とする犬、猫、害虫、又は鳥除け装置である。
【0009】
請求項1の発明は、前記「イ」〜「
へ」を達成できる。
【0010】
請求項2は、
柱と、この
柱の上端の螺子部に
、回転体
を備えた筒部を螺着し、
この筒部に設けた本体部を備えた前記回転体を
、前記
柱に支持し、この回転体の放射方向に取付けた複数の螺孔に複数本の防除杆の螺子部を螺着するとともに、この複数本の防除杆の間に、前記回転体の放射方向に取付けた複数の螺孔に複数本の支持杆を螺着し、この支持杆には、
一個の螺孔を開設し、この
一個の螺孔に
一個の風受け部の螺子部を
、螺着する構成
とした犬、猫、害虫、又は鳥除け装置であって、
前記防除杆は、
0.5m〜2mの長さを有するとともに、この防除杆は、
前記回転体に取付け時、水平状態を確保できるプラスチック、又はステンレス、カーボンファイバーの何れかでなる素材で構成したことを特徴とする犬、猫、害虫、又は鳥除け装置である。
【発明の効果】
【0019】
請求項1の発明は、
柱と、
柱の上端の螺子部に
、回転体
を備えた筒部を螺着し、
筒部に設けた本体部を備えた回転体を
、柱に支持し、回転体の放射方向に取付けた複数の螺孔に複数本の防除杆の螺子部を螺着するとともに、防除杆には、
一個の螺孔を開設し、
一個の螺孔に
一個の風受け部の螺子部を
、螺着する構成
とした犬、猫、害虫、又は鳥除け装置であって、
防除杆は、
0.5m〜2mの長さを有するとともに、防除杆は、
回転体に取付け時、水平状態を確保できるプラスチック、又はステンレス、カーボンファイバーの何れかでなる素材で構成したことを特徴とする犬、猫、害虫、又は鳥除け装置である。
【0020】
従って、請求項1の発明は、下記の「イ」〜「
ホ」の効果を有する。
「イ」 防除杆の水平状態を、確保できる構造を採用することで、例えば、回転時に、この防除杆への負担を軽減しつつ、スムースな回転(旋回)が可能となること、
「ロ」 防除杆の基端部近くに、風受け部を設けることで、前記回転時に、この防除杆への負担を軽減しつつ、スムースな回転が可能となること、
「ハ」 防除杆の長さ(例えば、0.5m〜2m)を確保すること、及び防除杆の先端部の垂れをなくし、回転エリアを確保しつつ、この回転エリアでの空気の乱流を介して、鳥類の嫌がる振動を確保できること、
「ニ」 防除杆を軽量素材で構成し、長さの確保と、この長さゆえの特徴を発揮できること、
「ホ」 各パーツを、
螺着脱自在とすることで、収容の容易化と、故障時において、各パーツ部品を簡易、かつ低コスト、並びに廃材を少なくして取替できること、
また手作業でできること、
【0021】
請求項2の発明は、
柱と、
柱の上端の螺子部に
、回転体
を備えた筒部を螺着し、
筒部に設けた本体部を備えた前記回転体を
、柱に支持し、回転体の放射方向に取付けた複数の螺孔に複数本の防除杆の螺子部を螺着するとともに、複数本の防除杆の間に、回転体の放射方向に取付けた複数の螺孔に複数本の支持杆を螺着し、支持杆には、
一個の螺孔を開設し、
一個の螺孔に
一個の風受け部の螺子部を
、螺着する構成
とした犬、猫、害虫、又は鳥除け装置であって、
防除杆は、
0.5m〜2mの長さを有するとともに、防除杆は、
回転体に取付け時、水平状態を確保できるプラスチック、又はステンレス、カーボンファイバーの何れかでなる素材で構成したことを特徴とする犬、猫、害虫、又は鳥除け装置である。
【0022】
従って、請求項
2は、前記「イ」〜「
ホ」の他に、下記の「
へ」の効果を有する。
「ヘ」
支持杆に風受け部
を設け、
この支持杆を回転体に配備することで、防除杆に掛かる負担の軽減と、この防除杆のスムースな回転を保証できること、
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図2-1】第一実施例における回転体の一例であり、三本の防除杆を取付けできる構造の一部欠截の拡大平面図
【
図2-2】第一実施例における回転体の一例であり、四本の防除杆を取付けできる構造の一部欠截の拡大平面図
【
図2-3】第一実施例における回転体の一例であり、五本の防除杆を取付けできる構造の一部欠截の拡大平面図
【
図3】第一実施例における風受け部の一例を示した拡大側面図
【
図4】第一実施例において、防除杆を細い構造とした際に、この防除杆と風受け部との関係を説明する一部欠截の要部の拡大正面図
【
図5】第一実施例における柱と、回転体、及び防除杆との関係を示した拡大断面図
【
図8】第一実施例(他の実施例を含む。以下同じ)における使用状態の一例を示した側面図
【
図9】第一実施例における使用状態の他の一例を示した側面図
【
図10】第一実施例における使用状態のさらに一例を示した側面図
【
図11】第一実施例における使用状態で、設置場所の他の一例を示した側面図
【発明を実施するための形態】
【0028】
1は圃場(稲畑G)に立設される柱で、この柱1の上部には軸受け2(ハブ構造)を介して回転体3が、回転自在、かつ着脱自在に設けられている。この回転体3は、柱1の上部の螺子部に螺着、嵌合される螺子を刻設した筒部300と、この筒部300の上に設けた軸受け2と、この筒部300と軸受け2
とに支持される環状の本体部301とで構成される。この
柱1と回転体3の着脱構造は一例であり、図示しないが、嵌合、差込、遊嵌等の構造もあり得る。そして、この回転体3には、少なくとも三本の螺孔5(取付け部)を設けられている。この螺孔5には、それぞれ防除杆6(杆の他に、板、杆と板の組合せ等である)の螺子部600が螺着されている(取付けられている)。この螺孔5の数は、例えば、
図2−1〜
図2−3に示したように、三本から五本とするが一例である。いずれにしても、バランスよく回転体3が回転できることが必要である。この種の螺着構造では、取付け、取外しが自由であり、防除杆6(パーツ)の交換ができ、例えば、故障、寸法選択・強風時の取替え、収容、形状変更等の際に有効である(その他のパーツも同じ)。そして、この防除杆6は、プラスチック、線材か、又はステンレス、カーボンファイバーでなる、軽量で耐水性と、耐風性を備えた構造とする。その形状は、杆材の他に、板材、螺旋形状、又は節付き杆材等が良い。そして、この防除杆6は、回転体3に取付けた状態において、後述するように、風受け部で、自然の風Wを受けて、回転する際に、この防除杆6とともに、回転体3が回転するとともに、この回転時において、例えば、地面GLに対して、略水平状態に保持されることが必要である。
【0029】
この防除杆6には、自然の風Wを受け入れる(捉える)風受け部7が設けられており、第一実施例と第二実施例では、基端部601近くに、設ける構造とし、前述の如く、回転時に、この防除杆6への負担を軽減しつつ、スムースな回転を図る。また、この防除杆6のブレ防止と、騒音防止等を図る。そして、この防除杆6の長さを、例えば、0.5m〜2mとすることで、回転エリアを確保しつつ、この回転エリアでの空気の乱流を介して、鳥類の嫌がる振動(低周波振動)を確保できる特徴がある。この風受け部7は、プラスチック、枠付き布地か、又はステンレス、カーボンファイバーでなる、軽量で耐水性と、耐風性を備えた構造で、かつ椀形形状とする。その収れん底部7aには、螺子部700を有しており、防除杆6に設けた螺孔602に螺着する。この螺着方式では、取付け、取外しが自由であり、前記防除杆6に準ずる。また、この螺着は一例であり、接着、挾持構造による取付けもあり得る(他のパーツも同じ)。そして、防除杆6が細径の例では、
図4の如く、螺孔602を設ける箇所を太径とすることもあり得る。
【0030】
図6に示した第二実施例では、無風状態に対応する構造であり、支柱1にソーラーパネル8とバッテリー10を配備する構造であり、この無風状態での防除杆6の回転を図る。また、図示しないが、回転体3、及び/又は、防除杆6の回転で、発電機を回して、バッテリー10に蓄電する構造も可能である。さらに、ソーラーパネル8は、太陽光に追従するハイブリット構造も可能である。尚、この第二実施例においても、主たる構造は、第一実施例と同じであり、風受け部7で、自然の風Wを受けて、防除杆6が回転することは同じである。そして、風Wがないとき(無風状態)において、バッテリー10よりコード11と図示しないモータを利用して、回転体3を回転する構造である。
【0031】
そこで、第一・第二実施例が、風Wを受け防除杆6が回転する一例を説明すると、例えば、
図1の如く、風Wを向かって右から左に向かって吹いている状態では、(a)の位置にある風受け部7が最も受けて、反時計方向への回転Xとなる。勿論、(b)の位置にある風受け部7も一部の風Wを受ける。従って、反時計方向への回転Xの補助となる。一方、(c)の位置にある風受け部7は、風Wの抵抗を受けるが、その背面側7bであり、抵抗の程度は僅少である。以上の動作が繰返され、防除杆6が所定の速さで、水平状態で回転すること、また、この回転が継続することで、前述した効果、(イ)〜(ハ)等が期待できる。尚、図示しないが、必要により、強風時には、停止機構を活用することもあり得る。また、強風時には、少なくとも、防除杆6、及び/又は、風受け部7を取外すことも可能であり、故障・騒音の解消と、人・物的被害の解消等に有効である。尚、第二実施例における無風状態に関しては、前述の通りである。
【0032】
図7に示した第三実施例では、風受け部7を防除杆6に取付けず、回転体3の螺孔5に着脱自在に設けた支持杆6−1に、別に取付ける構造である。そして、この長さ関係を、防除杆6>支持杆6−1とし、この防除杆6への負担の軽減と、スムースな回転、並びに撓み防止と、この防除杆6の小径化等を意図する。この一例では、図示の如く、防除杆6、及び/又は、風受け部7の機能上の確保と、風受け部7への風Wの集積を意図して、間欠的に設ける構造とする。また、図示しないが、防除杆6の水平位置に対して、支持杆6−1、及び/又は、風受け部7を上方、又は下方に設け、この両者の干渉を回避する構造も可能である。その他の構造は、前述の第一・第二実施例に準ずる。この第三実施例は、風受け部7を、支持杆6−1とする構造で、支持杆6−1が防除杆6の代替となる。従って、この支持杆6−1を使用せず、第一実施例の風受け部7付きの防除杆6を使用することも可能であり、この図示しない例では、犬、猫、カラス等の大型動物、鳥に有効と考えられる。また、微風地域の設置とか、微風時に有益と考えられる。
【0033】
図8は、本発明(第一実施例〜第三実施例、又は図示しない、別の実施例)の使用状態で、稲畑Gに設置した一例であり、図示しないが、稲畑Gの広さに対応して、数基設置し、効率的に、犬、猫、害虫、又は鳥除けを図る。また、稲G1との間に空間12を設けて設置し、耕作空間・安全性の確保と、稲G1への悪影響を回避する。また、稲G1間にある鳥、虫、小動物等の死骸に向って、移動する犬、猫等の排除を図る。
【0034】
そして、
図9の例では、防除杆6に、ひらひらなびく紐13を吊下げ、この防除杆6の回転時に、犬、猫、害虫、又は鳥等を、威嚇するとともに、確実かつ瞬時に排除する。また、
図9の例では、防除杆6に、ひらひらなびき、かつ反射するラメ部材15(樹脂製、紙製等のラメ帯、ラメひも、又はラメ短冊等)、又は図示しないラメ紐を吊下げ、この防除杆6の回転時に、前述と同様に威嚇等を図る。さらに、
図10の例では、境界Yからの犬、猫等の侵入防止を図るために、この境界Yに、複数本立設した使用例を示している。
これらの例においても、犬、猫等の侵入防止は前述の例に準ずる。
【0035】
以上の各実施例は、好ましい各例を示したものであり、この各実施例に限定されず、その他の実施例でも、同じ効果と作用を備えた構造は、本発明の範疇である。
【符号の説明】
【0036】
1 柱
2 軸受け
3 回転体
300 筒部
301 本体部
5 螺孔
6 防除杆
6−1 支持杆
600 螺子部
601 基端部
602 螺孔
7 風受け部
7a 底部
7b 背面側
700 螺子部
8 ソーラーパネル
10 バッテリー
11 コード
12 空間
13 紐
15 ラメ部材
G 稲畑
G1 稲
GL 地面
W 風
X 回転
Y 境界