(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)に示すように、モータ1は、一対のエンドフレーム11,12(即ち第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12)にて保持されたステータ21の内側にロータ31が配置されて構成されている。
【0019】
ステータ21は、円環状のステータコア22と、該ステータコア22に巻装されたコイル23とを備えている。ステータコア22は、鋼板をプレス加工により打ち抜いて形成した複数枚のコアシート24を軸方向に積層してかしめて一体化することにより形成されている。このステータコア22の外周面22aは円筒状をなしている。また、ステータコア22の外周面22aは、軸方向に沿ってその直径が一定となっている。
【0020】
ステータコア22の外周面22aは、樹脂製の被覆部材26にて被覆されている。本実施形態の被覆部材26は、熱収縮フィルムから形成されている。被覆部材26は、薄膜状をなすとともに、一定の厚さを有する。また、被覆部材26は、ステータコア22の周方向に延びる帯状をなしており、本実施形態では、被覆部材26は、帯状の同被覆部材26の始点と終点とが一体化された環状をなしている。そして、被覆部材26の軸方向の長さは、ステータコア22の軸方向の長さと等しく形成されている。この被覆部材26は、ステータコア22に外挿された後に加熱されることにより、収縮してステータコア22の外周面22aに密着している。そして、ステータコア22の外周面22aに装着された被覆部材26は、ステータコア22の外周面22aの全体を被覆している。
【0021】
一対の前記エンドフレーム11,12は、例えばアルミニウムあるいは鋼鉄にて形成されており、略円形の皿状をなしている。第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12の外径はステータコア22の外径よりも大きく形成されている。そして、ステータコア22の軸方向の一端側(
図1(a)において右側)に第1エンドフレーム11が配置されるとともに、同ステータコア22の軸方向の他端側(
図1(a)において左側)に第2エンドフレーム12が配置されている。
【0022】
第1エンドフレーム11は、略円板状の第1フレーム部11aと、該第1フレーム部11aの外周縁から軸方向に立設された円環状の第1保持部11bとを備えている。第1フレーム部11aの径方向の中央部には、第1軸受13が設けられている。また、第1フレーム部11aの外周縁の周方向の複数箇所には、該第1フレーム部11aの外周縁から径方向外側に延設された第1締結部11cが該第1フレーム部11aと一体に形成されている。尚、
図1(a)では、複数の第1締結部11cのうち1つのみを図示している。
【0023】
前記第1保持部11bの外径は、ステータコア22の外径よりも大きく、詳しくは同ステータコア22に装着された被覆部材26の外径よりも大きい。また、第1保持部11bの内径は、ステータコア22の外径よりも小さい。
図1(b)に示すように、この第1保持部11bの先端部には、第1外嵌部11dが形成されている。第1外嵌部11dは、第1保持部11bの先端部において同第1保持部11bの内径を大きくすることにより径方向の厚さが薄く形成された部分であり、円環状をなしている。そして、第1外嵌部11dの内径は、ステータコア22に装着された被覆部材26の外径と略等しく形成されている。また、第1保持部11bの先端部には、第1外嵌部11dの基端の径方向内側となる位置に、第1当接面11eが形成されている。第1当接面11eは、軸方向と直交する平面状をなすとともに、円環状をなしている。
【0024】
図1(a)及び
図1(b)に示すように、上記のような第1エンドフレーム11は、第1外嵌部11dが、被覆部材26を介してステータコア22の軸方向の一端部(
図1(a)において右側の端部)に外嵌された状態でステータコア22の軸方向の一端側に配置されている。即ち、第1外嵌部11dとステータコア22の軸方向の一端部との間に被覆部材26の軸方向の一端部が介在されている。そして、第1外嵌部11dの内周面が被覆部材26の軸方向の一端部に接触している。また、この第1エンドフレーム11においては、第1当接面11eが、ステータコア22の軸方向の一端面(
図1(b)において右側の端面)の外周縁に軸方向から当接するとともに、被覆部材26の軸方向の一端(
図1(b)において右側の端面)に軸方向から当接している。
【0025】
前記第2エンドフレーム12は、略円板状の第2フレーム部12aと、該第2フレーム部12aの外周縁から軸方向に立設された円環状の第2保持部12bとを備えている。第2フレーム部12aの径方向の中央部には、第2軸受14が設けられている。
【0026】
前記第2保持部12bは、その外径及び内径が前記第1保持部11bと等しく形成されている。即ち、第2保持部12bの外径は、ステータコア22の外径よりも大きく、詳しくは同ステータコア22に装着された被覆部材26の外径よりも大きい。また、第2保持部12bの内径は、ステータコア22の外径よりも小さい。また、第2保持部12bの基端部の周方向の複数箇所には、該第2保持部12bの外周面から径方向外側に延設された第2締結部12cが該第2保持部12bと一体に形成されている。第2エンドフレーム12は、この第2締結部12cを、前記第1エンドフレーム11に設けられた第1締結部11cと同数だけ有する。尚、
図1(a)では、複数の第2締結部12cのうち1つのみを図示している。
【0027】
図1(b)に示すように、この第2保持部12bの先端部には、第2外嵌部12dが形成されている。この第2外嵌部12dは、前記第1外嵌部11dと同じ形状をなしている。即ち、第2外嵌部12dは、第2保持部12bの先端部において同第2保持部12bの内径を大きくすることにより径方向の厚さが薄く形成された部分であり、円環状をなしている。そして、第2外嵌部12dの内径は、ステータコア22に装着された被覆部材26の外径と略等しく形成されている。また、第2保持部12bの先端部には、第2外嵌部12dの基端の径方向内側となる位置に、第2当接面12eが形成されている。第2当接面12eは、前記第1当接面11eと同様に、軸方向と直交する平面状をなすとともに、円環状をなしている。
【0028】
図1(a)及び
図1(b)に示すように、上記のような第2エンドフレーム12は、第2外嵌部12dが、被覆部材26を介してステータコア22の軸方向の他端部(
図1(a)において左側の端部)に外嵌された状態でステータコア22の軸方向の他端側に配置されている。即ち、第2外嵌部12dとステータコア22の軸方向の他端部との間に被覆部材26の軸方向の他端部が介在されている。そして、第2外嵌部12dの内周面が被覆部材26の軸方向の他端部に接触している。また、この第2エンドフレーム12においては、第2当接面12eが、ステータコア22の軸方向の他端面(
図1(b)において左側の端面)の外周縁に軸方向から当接するとともに、被覆部材26の軸方向の他端(
図1(b)において右側の端面)に軸方向から当接している。
【0029】
図1(a)に示すように、ステータコア22の軸方向の両側に配置された対をなす第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12においては、複数の第1締結部11cと複数の第2締結部12cとが軸方向に対向している。そして、軸方向に対向する第1締結部11c及び第2締結部12cには、それぞれスルーボルト15が挿通されており、該スルーボルト15によって第1エンドフレーム11と第2エンドフレーム12とが一体化されている。また、スルーボルト15によって一体化された第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12は、ステータコア22を軸方向の両側から挟み込んで保持している(挟持している)。また、スルーボルト15によって第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12が一体化されると、第1当接面11e及び第2当接面12eがステータコア22の軸方向の両端面の外周縁に密着する。
【0030】
前記ロータ31を構成する回転軸32は、円柱状をなすとともに、モータ1の径方向の中央部に配置されている。回転軸32は、前記第1軸受13及び前記第2軸受14によって軸支されている。そして、回転軸32の先端部(
図1(a)において左側の端部)は、第2エンドフレーム12を貫通してモータ1の外部に突出している。また、回転軸32の先端部には、モータ1の回転により駆動される外部装置に同回転軸32を連結するためのジョイント33が設けられている。また、回転軸32の軸方向の略中央部には、磁極を構成する複数の磁石34が外周面に固着されたロータコア35が固定されている。ロータコア35は、ステータコア22の内周面と径方向に対向している。
【0031】
上記のように構成されたモータ1では、モータ1の外部に設けられた電源装置からコイル23に電源が供給されることによりステータ21にて発生される回転磁界に応じて、ロータ31が回転軸32を回転中心として回転される。そして、ロータ31の回転、即ち回転軸32の回転が、ジョイント33から外部装置に伝達される。
【0032】
次に、本実施形態のモータ1の作用を説明する。
ステータコア22は、対をなす第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12によって軸方向の両側から挟み込まれて保持されるため、同ステータコア22を径方向に変形させるような力は発生し難い。また、対をなす第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12は、ステータコア22を軸方向の両側から挟み込んで保持するものである。従って、圧入、焼嵌め等によりステータコア22を有底筒状のモータケースの内周面に固定するために同モータケースの内周面を高精度に形成するときのようには、第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12を高精度に形成しなくてもよい。
【0033】
また、本実施形態のような一対のエンドフレーム11,12によってステータコア22を軸方向から挟み込んで保持する場合、ステータコア22の外周面22aには、一対のエンドフレーム11,12の間からモータ1の外部に露出する部分が生じる。鋼板から形成されたステータコア22の外周面22aがモータ1の外部の空気に直接晒されると、同ステータコア22の外周面22aに錆が発生する虞がある。これについて、本実施形態のモータ1においては、ステータコア22の外周面22aは、樹脂製の被覆部材26にて被覆されているため、当該被覆部材26によってステータコア22の外周面22aがモータ1の外部の空気に直接晒されることが抑制される。
【0034】
また、ステータコア22の外周面22aに周方向に延びるように配置された被覆部材26は、一定の厚さを有する帯状をなしている。従って、被覆部材26を含めたステータコア22の外径寸法(径方向の寸法)が、同被覆部材26によって乱されることが抑制される。例えば、ステータコア22の外周面22aに錆が発生することを防止するために、ステータコア22の表面に粉体塗装を施すことがある。しかしながら、ステータコア22の表面に粉体塗装を施した場合、塗料の厚さが厚くなりやすい上、塗料の厚さも不均一となってしまう。即ち、塗料を含めたステータコア22の外径寸法が乱れてしまう。そして、ステータコア22の外周面に塗装された塗料を介して同ステータコア22の軸方向の両端部に第1エンドフレーム11の第1外嵌部11d及び第2エンドフレーム12の第2外嵌部12dを外嵌すると、第1外嵌部11d及び第2外嵌部12dとステータコア22の軸方向の端部とががたついたり、ステータコア22の軸方向の端部に第1外嵌部11d及び第2外嵌部12dを外嵌し難くなったりする。すると、ステータコア22に対して第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12が径方向に位置ずれする虞が出てくる。対をなす第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12は、ステータコア22の内周面と対向するロータコア35を備えたロータ31を支持している。そのため、第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12の少なくとも一方とステータコア22とが径方向に位置ずれすると、ステータコア22の軸中心と回転軸32の軸中心とが径方向にずれてしまい、ステータコア22に対してロータ31が径方向に位置ずれしてしまう。すると、ステータコア22とロータ31との間のエアギャップの幅がロータ31の回転方向に不均一となったり、ステータコア22がロータ31に接触したりする虞が出てくる。これに対し、本実施形態のモータ1においては、被覆部材26を含めたステータコア22の外径寸法が乱れることが抑制されているため、被覆部材26を介してステータコア22の軸方向の両端部に第1外嵌部11d及び第2外嵌部12dを外嵌したとしても、一対のエンドフレーム11,12とステータコア22とが径方向に位置ずれし難い。
【0035】
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)従来のように有底筒状をなす鉄製のモータケースにてステータコア22を保持するわけではないため、圧入、焼嵌め等によりステータコア22をモータケースの内部に嵌め込まなくても良い。そして、ステータコア22は、一対のエンドフレーム11,12によって軸方向の両側から挟み込まれて保持されるため、同ステータコア22を径方向に変形させるような力は発生し難い。従って、ステータコア22の保持に伴う同ステータコア22の歪みの発生を抑制することができる。その結果、ステータコア22とロータ31との間のエアギャップの幅(径方向の幅)がロータ31の回転方向に不均一となったり、ステータコア22がロータ31に接触したりすることを抑制できる。また、対をなす第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12は、ステータコア22を軸方向の両側から挟み込んで保持するものである。従って、圧入、焼嵌め等によりステータコア22を有底筒状のモータケースの内周面に固定するために同モータケースの内周面を高精度に形成するときのようには、第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12を高精度に形成しなくてもよい。更に、焼嵌めを行わなくてもよいため、対をなす第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12によって安価にステータコア22を保持することができる。
【0036】
また、ステータコア22の外周面22aは、樹脂製の被覆部材26にて被覆されているため、当該被覆部材26によってステータコア22の外周面22aがモータ1の外部の空気に直接晒されることが抑制される。従って、ステータコア22の外周面22aに錆が発生することを抑制できる。
【0037】
(2)ステータコア22の外周面22aに周方向に延びるように配置された被覆部材26は、一定の厚さを有する帯状をなしている。従って、被覆部材26を含めたステータコア22の外径寸法(径方向の寸法)が、同被覆部材26によって乱されることが抑制される。そのため、被覆部材26を介してステータコア22の軸方向の両端部に第1外嵌部11d及び第2外嵌部12dを外嵌したとしても、一対のエンドフレーム11,12とステータコア22とが径方向に位置ずれし難い。その結果、ステータコア22とロータ31との間のエアギャップの幅(径方向の幅)がロータ31の回転方向に不均一となったり、ステータコア22がロータ31に接触したりすることをより抑制できる。また、第1外嵌部11d及び第2外嵌部12dは、被覆部材26を介してステータコア22の軸方向の両端部に外嵌されている。そのため、ステータコア22の外周面22aにおいて、第1外嵌部11dと第2外嵌部12dとの間の部分は、全て被覆部材26によって被覆されている。従って、ステータコア22の外周面22aは、モータ1の外部に直接露出する部分が無くなる。よって、ステータコア22の外周面22aに錆が発生することをより抑制できる。
【0038】
(3)被覆部材26は環状をなしているため、同被覆部材26をステータコア22に外挿するだけで同被覆部材26によって容易にステータコア22の外周面22aを被覆することができる。更に、被覆部材26は熱収縮フィルムであるため、ステータコア22に被覆部材26を外挿した後に同被覆部材26を加熱することで、同被覆部材26を収縮させてステータコア22の外周面22aに容易に密着させて固定することが可能である。従って、被覆部材26にてステータコア22の外周面22aが被覆されたモータ1を容易に製造することができる。
【0039】
(4)第1外嵌部11dが被覆部材26を介してステータコア22の軸方向の一端部に外嵌されるため、第1エンドフレーム11は、ステータコア22に対する径方向の位置ずれが第1外嵌部11dによって抑制される。同様に、第2外嵌部12dが被覆部材26を介してステータコア22の軸方向の他端部に外嵌されるため、第2エンドフレーム12は、ステータコア22に対する径方向の位置ずれが第2外嵌部12dによって抑制される。また、第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12をステータコア22の軸方向の両端部に配置する際、第1外嵌部11d及び第2外嵌部12dによってステータコア22に対する径方向の位置決めを容易に行うことができる。
【0040】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、本第2実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0041】
図2(a)に示すように、本第2実施形態のモータ51に備えられるステータ61は、円環状のステータコア62と、該ステータコア62に巻装されたコイル23とを備えている。ステータコア62は、鋼板をプレス加工により打ち抜いて形成した複数枚のコアシート64を軸方向に積層してかしめて一体化することにより形成されている。ステータコア62を構成するコアシート64のうち、ステータコア62の軸方向の両端部に位置する複数枚ずつの第1コアシート64aは、当該第1コアシート64a間に配置された第2コアシート64bよりも外径が大きく形成されている。そのため、ステータコア62の外周面62aには、円環状の段差凹部62bが形成されている。そして、ステータコア62の外周面62aは、ステータコア62の軸方向の両端部における第1コアシート64aが積層された部分において、円環状(円筒状)をなし、軸方向に沿って直径が一定となっている。更に、ステータコア62の外周面62aは、第2コアシート64bが積層された部分において、円筒状をなし、軸方向に沿って直径が一定となっている。また、段差凹部62bの深さ(即ち、第1コアシート64aの半径と第2コアシート64bの半径の差分)は、後述の被覆部材66の厚さの範囲内の深さとなっている。尚、本実施形態では、第1コアシート64aの枚数よりも第2コアシート64bの枚数の方が多い。
【0042】
ステータ61の外周面62aは、樹脂製の被覆部材66にて被覆されている。本実施形態の被覆部材66は、熱収縮フィルムから形成されている。被覆部材66は、薄膜状をなすとともに、一定の厚さを有する。また、被覆部材66は、ステータコア62の周方向に延びる帯状をなしており、本実施形態では、被覆部材66は、帯状の同被覆部材66の始点と終点とが一体化された環状をなしている。そして、被覆部材26の軸方向の長さは、ステータコア62の外周面に設けられた前記段差凹部62bの軸方向の長さと略等しく形成されている。この被覆部材66は、ステータコア62に装着される前の状態においては、ステータコア62の最大外径(即ち第1コアシート64aの部分における外径)よりもその内径が大きく形成されている。そして、被覆部材66は、ステータコア62に外挿された後に加熱されることにより、収縮してステータコア62の外周面62aに密着する。詳しくは、被覆部材66は、ステータコア62の外周面62aにおいて第2コアシート64bが積層された部分の外周面(即ち段差凹部62bの底面)に密着する。こうして、ステータコア62の外周面62aに装着された被覆部材66は、ステータコア62の外周面62aにおいて第2コアシート64bが積層された部分の外周面全体(即ち段差凹部62bの底面全体)を被覆している。また、ステータコア62の外周面62aに装着された被覆部材66の外周面は、第1コアシート64aの外周面よりも径方向外側に位置している。
【0043】
一対のエンドフレーム71,72(即ち第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72)は、例えばアルミニウムあるいは鋼鉄にて形成されており、略円形の皿状をなしている。そして、ステータコア62の軸方向の一端側(
図2(a)において右側)に第1エンドフレーム71が配置されるとともに、同ステータコア62の軸方向の他端側(
図2(a)において左側)に第2エンドフレーム72が配置されている。
【0044】
第1エンドフレーム71の第1保持部11bの外径は、ステータコア62の外径よりも大きく、詳しくは同ステータコア62に装着された被覆部材66の外径よりも大きい。また、第1保持部11bの内径は、ステータコア62の外径よりも小さい。
【0045】
図2(b)に示すように、第1保持部11bの先端部には、第1嵌合部71aが形成されている。第1嵌合部71aは、第1保持部11bの先端部において同第1保持部11bの内径を大きくすることにより径方向の厚さが薄く形成された部分であり、円環状をなしている。そして、第1嵌合部71aの内径は、ステータコア62の軸方向の両端部における外径、即ちステータコア62の最大外径であって第1コアシート64aにて構成された部分の外径と略等しく形成されている。更に、第1嵌合部71aの軸方向の長さは、ステータコア62の軸方向の一端部(
図2(b)において右側の端部)において第1コアシート64aが積層された部分の軸方向の長さと等しく形成されている。また、第1保持部11bの先端部には、第1嵌合部71aの基端の径方向内側となる位置に、第1当接面11eが形成されている。
【0046】
図2(a)及び
図2(b)に示すように、上記のような第1エンドフレーム71は、第1嵌合部71aが、ステータコア62の軸方向の一端部(
図2(a)において右側の端部)における第1コアシート64aが積層された部分に外嵌された状態でステータコア62の軸方向の一端側に配置されている。即ち、第1嵌合部71aは、ステータコア62の外周面62aにおける軸方向の一端部と嵌合している。そして、第1嵌合部71aは、ステータコア62の軸方向の一端部に位置する複数枚の第1コアシート64aの外周面全体を被覆するとともに、同第1嵌合部71aの内周面は、ステータコア62の軸方向の一端部に位置する複数枚の第1コアシート64aの外周面に接触している。また、この第1エンドフレーム71においては、第1当接面11eが、ステータコア62の軸方向の一端面(
図2(b)において右側の端面)の外周縁に軸方向から当接するとともに、第1嵌合部71aの先端面が被覆部材66の軸方向の一端(
図2(b)において右側の端面)に軸方向から当接している。
【0047】
前記第2エンドフレーム72の第2保持部12bの外径は、ステータコア62の外径よりも大きく、詳しくは同ステータコア62に装着された被覆部材66の外径よりも大きい。また、第2保持部12bの内径は、ステータコア62の外径よりも小さい。
【0048】
図2(b)に示すように、第2保持部12bの先端部には、第2嵌合部72aが形成されている。第2嵌合部72aは、第2保持部12bの先端部において同第2保持部12bの内径を大きくすることにより径方向の厚さが薄く形成された部分であり、円環状をなしている。そして、第2嵌合部72aの内径は、ステータコア62の軸方向の両端部における外径、即ちステータコア62の最大外径であって第1コアシート64aにて構成された部分の外径と略等しく形成されている。更に、第2嵌合部72aの軸方向の長さは、ステータコア62の軸方向の他端部(
図2(b)において左側の端部)において第1コアシート64aが積層された部分の軸方向の長さと等しく形成されている。また、第2保持部12bの先端部には、第2嵌合部72aの基端の径方向内側となる位置に、第2当接面12eが形成されている。
【0049】
図2(a)及び
図2(b)に示すように、上記のような第2エンドフレーム72は、第2嵌合部72aが、ステータコア62の軸方向の他端部(
図2(a)において左側の端部)における第1コアシート64aが積層された部分に外嵌された状態でステータコア62の軸方向の他端側に配置されている。即ち、第2嵌合部72aは、ステータコア62の外周面62aにおける軸方向の他端部と嵌合している。そして、第2嵌合部72aは、ステータコア62の軸方向の他端部に位置する複数枚の第1コアシート64aの外周面全体を被覆するとともに、同第2嵌合部72aの内周面は、ステータコア62の軸方向の他端部に位置する複数枚の第1コアシート64aの外周面に接触している。また、この第2エンドフレーム72においては、第2当接面12eが、ステータコア62の軸方向の他端面(
図2(b)において左側の端面)の外周縁に軸方向から当接するとともに、第2嵌合部72aの先端面が被覆部材66の軸方向の他端(
図2(b)において左側の端面)に軸方向から当接している。
【0050】
図2(a)に示すように、ステータコア62の軸方向の両側に配置された対をなす第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72においては、複数の第1締結部11cと複数の第2締結部12cとが軸方向に対向している。そして、軸方向に対向する第1締結部11c及び第2締結部12cには、それぞれスルーボルト15が挿通されており、該スルーボルト15によって第1エンドフレーム71と第2エンドフレーム72とが一体化されている。また、スルーボルト15によって一体化された第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72は、ステータコア62を軸方向の両側から挟み込んで保持している(挟持している)。また、スルーボルト15によって第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12が一体化されると、第1当接面11e及び第2当接面12eがステータコア22の軸方向の両端面の外周縁に密着する。更に、第1嵌合部71aの先端面と第2嵌合部72aの先端面とが、被覆部材66における第1コアシート64aの外周面よりも径方向外側に突出した部分に軸方向の両側から密着する。
【0051】
次に、本実施形態のモータ51の作用を説明する。
ステータコア62は、対をなす第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72によって軸方向の両側から挟み込まれて保持されるため、同ステータコア62を径方向に変形させるような力は発生し難い。また、対をなす第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72は、ステータコア62を軸方向の両側から挟み込んで保持するものである。従って、圧入、焼嵌め等によりステータコア62を有底筒状のモータケースの内周面に固定するために同モータケースの内周面を高精度に形成するときのようには、第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72を高精度に形成しなくてもよい。
【0052】
また、本実施形態のような一対のエンドフレーム71,72によってステータコア62を軸方向から挟み込んで保持する場合、ステータコア62の外周面62aには、一対のエンドフレーム71,72の間からモータ51の外部に露出する部分が生じる。鋼板から形成されたステータコア62の外周面62aがモータ51の外部の空気に直接晒されると、同ステータコア62の外周面62aに錆が発生する虞がある。これについて、本実施形態のモータ51においては、ステータコア62の外周面62aの軸方向の両端部、即ちステータコア62において第1コアシート64aが積層された部分の外周面は、第1嵌合部71a及び第2嵌合部72aによって被覆されている。そして、ステータコア62の外周面62aにおいて第1嵌合部71aと第2嵌合部72aとの間の部分、即ちステータコア62において第2コアシート64bが積層された部分の外周面は、樹脂製の被覆部材66にて被覆されている。そのため、ステータコア62の外周面62aは、モータ51の外部に直接露出する部分が無い。そして、ステータコア62の外周面62aにおいて第1嵌合部71aと第2嵌合部72aとの間の部分は、被覆部材66によってモータ51の外部の空気に直接晒されることが抑制される。
【0053】
また、第1嵌合部71a及び第2嵌合部72aは、ステータコア62の軸方向の両端部における第1コアシート64aが積層された部分に直接外嵌されている。例えば、ステータコア62の外周面62aに錆が発生することを防止するために、ステータコア62の表面に粉体塗装を施すことがある。しかしながら、ステータコア62の表面に粉体塗装を施した場合、塗料の厚さが厚くなりやすい上、塗料の厚さも不均一となってしまう。即ち、塗料を含めたステータコア62の外径寸法が乱れてしまう。そして、ステータコア62の外周面に塗装された塗料を介して同ステータコア62の軸方向の両端部に第1エンドフレーム71の第1嵌合部71a及び第2エンドフレーム72の第2嵌合部72aを外嵌すると、第1嵌合部71a及び第2嵌合部72aとステータコア62の軸方向の端部とががたついたり、ステータコア62の軸方向の端部に第1嵌合部71a及び第2嵌合部72aを外嵌し難くなったりする。すると、ステータコア62に対して第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72が径方向に位置ずれする虞が出てくる。対をなす第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72は、ステータコア62の内周面と対向するロータコア35を備えたロータ31を支持している。そのため、第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72の少なくとも一方とステータコア62とが径方向に位置ずれすると、ステータコア62の軸中心と回転軸32の軸中心とが径方向にずれてしまい、ステータコア62に対してロータ31が径方向に位置ずれしてしまう。すると、ステータコア62とロータ31との間のエアギャップの幅がロータ31の回転方向に不均一となったり、ステータコア62がロータ31に接触したりする虞が出てくる。これに対し、本実施形態のモータ51においては、ステータコア62において第1嵌合部71a及び第2嵌合部72aが外嵌される部分には、粉体塗装等が施されることはなく、更には、被覆部材66が介在されることもない。即ち、ステータコア62において第1嵌合部71a及び第2嵌合部72aが外嵌される部分の外径寸法が乱れることが抑制されている。従って、ステータコア62の軸方向の両端部に第1嵌合部71a及び第2嵌合部72aを外嵌したとしても、一対のエンドフレーム71,72とステータコア62とが径方向に位置ずれし難い。
【0054】
上記したように、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(3)と同様の効果に加えて以下の効果を有する。
(1)従来のように有底筒状をなす鉄製のモータケースにてステータコア62を保持するわけではないため、圧入、焼嵌め等によりステータコア62をモータケースの内部に嵌め込まなくても良い。そして、ステータコア62は、一対のエンドフレーム71,72によって軸方向の両側から挟み込まれて保持されるため、同ステータコア62を径方向に変形させるような力は発生し難い。従って、ステータコア62の保持に伴う同ステータコア62の歪みの発生を抑制することができる。その結果、ステータコア62とロータ31との間のエアギャップの幅(径方向の幅)がロータ31の回転方向に不均一となったり、ステータコア62がロータ31に接触したりすることを抑制できる。また、対をなす第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72は、ステータコア62を軸方向の両側から挟み込んで保持するものである。従って、圧入、焼嵌め等によりステータコア62を有底筒状のモータケースの内周面に固定するために同モータケースの内周面を高精度に形成するときのようには、第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72を高精度に形成しなくてもよい。更に、焼嵌めを行わなくてもよいため、対をなす第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72によって安価にステータコア62を保持することができる。
【0055】
また、ステータコア62の外周面62aにおいて第1エンドフレーム71と第2エンドフレーム72との間の部分は、樹脂製の被覆部材66にて被覆されているため、当該被覆部材66によってステータコア62の外周面62aがモータ51の外部の空気に直接晒されることが抑制される。従って、ステータコア62の外周面62aに錆が発生することを抑制できる。
【0056】
(2)第1嵌合部71a及び第2嵌合部72aとステータコア62との間に被覆部材66が介在されない。そのため、被覆部材66の厚さや形状に拘わらず、ステータコア22に対して第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72が径方向に位置ずれすることが抑制される。また、第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72によってステータコア62を軸方向の両側から挟み込んで保持した後に、ステータコア62に被覆部材66を装着することが可能となる。従って、組付け順序の自由度が増す。
【0057】
(3)被覆部材66は、ステータコア62の軸方向の両端部に積層された第1コアシート64aの間、即ち段差凹部62bに配置されている。そのため、被覆部材66は、ステータコア62に対する軸方向の移動が第1コアシート64aによって阻止される。従って、ステータコア62に対する被覆部材66の軸方向位置ずれが抑制される。
【0058】
尚、本発明の各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態のモータ1において、第1保持部11b及び第2保持部12bを
図3に示す形状としてもよい。
図3に示すモータ101では、ステータコア22の外周面22aを被覆する樹脂製の被覆部材102は、軸方向に弾性圧縮可能な熱収縮フィルムから形成されている。被覆部材102は、薄膜状をなすとともに、一定の厚さを有する。また、被覆部材102は、ステータコア22の周方向に延びる帯状をなしており、
図3に示す例では、帯状の同被覆部材102の始点と終点とが一体化された環状をなしている。更に、被覆部材102の軸方向の長さは、ステータコア22の軸方向の長さと略等しく形成されている。この被覆部材102は、ステータコア22に外挿された後に加熱されることにより、収縮してステータコア22の外周面22aに密着している。
【0059】
また、モータ101に備えられる第1エンドフレーム111は、上記第1実施形態の第1エンドフレーム11と比較すると、第1保持部11bの先端部の形状が異なる。第1エンドフレーム111の第1保持部11bの先端部には、第1外嵌部11d及び第1嵌合部111aが形成されている。第1外嵌部11dの内径は、ステータコア22に装着された被覆部材102の外径と略等しく形成されている。そして、第1保持部11bの先端部において、第1外嵌部11dよりも第1保持部11bの基端部寄りとなる位置で同第1外嵌部11dと軸方向に隣り合う位置に、前記第1嵌合部111aが形成されている。第1嵌合部111aは、第1保持部11bの先端部において同第1保持部11bの内径を大きくすることにより径方向の厚さが薄く形成された部分であり、円環状をなしている。この第1嵌合部111aの内径は、第1外嵌部11dの内径よりも小さく、ステータコア22の外径と略等しく形成されている。また、第1保持部11bの先端部には、第1外嵌部11dの基端の径方向内側となる位置に、第1押圧面111bが形成されている。この第1押圧面111bは、第1嵌合部111aにおける第1保持部11bの先端側の軸方向の端面である。そして、第1押圧面111bは、軸方向と直交する平面状をなすとともに、円環状をなしている。更に、第1保持部11bの先端部には、第1嵌合部111aの基端の径方向内側となる位置に、第1当接面11eが形成されている。
【0060】
また、第1エンドフレーム111と対をなす第2エンドフレーム112は、上記第1実施形態の第2エンドフレーム12と比較すると、第2保持部12bの先端部の形状が異なる。第2エンドフレーム112の第2保持部12bの先端部には、第2外嵌部12d及び第2嵌合部112aが形成されている。第2外嵌部12dの内径は、ステータコア22に装着された被覆部材102の外径と略等しく形成されている。そして、第2保持部12bの先端部において、第2外嵌部12dよりも第2保持部12bの基端部寄りとなる位置で同第2外嵌部12dと軸方向に隣り合う位置に、前記第2嵌合部112aが形成されている。第2嵌合部112aは、第2保持部12bの先端部において同第2保持部12bの内径を大きくすることにより径方向の厚さが薄く形成された部分であり、円環状をなしている。この第2嵌合部112aの内径は、第2外嵌部12dの内径よりも小さく、ステータコア22の外径と略等しく形成されている。また、第2保持部12bの先端部には、第2外嵌部12dの基端の径方向内側となる位置に、第2押圧面112bが形成されている。この第2押圧面112bは、第2嵌合部112aにおける第2保持部12bの先端側の軸方向の端面である。そして、第2押圧面112bは、軸方向と直交する平面状をなすとともに、円環状をなしている。更に、第2保持部12bの先端部には、第2嵌合部112aの基端の径方向内側となる位置に、第2当接面12eが形成されている。
【0061】
そして、第1エンドフレーム111は、被覆部材102を介してステータコア22の軸方向の一端部(
図3において右側の端部)に第1外嵌部11dが外嵌されるとともに、ステータコア22の軸方向の一端部に第1嵌合部111aが直接外嵌された状態でステータコア22の軸方向の一端側に配置されている。同様に、第2エンドフレーム112は、被覆部材102を介してステータコア22の軸方向の他端部(
図3において左側の端部)に第2外嵌部12dが外嵌されるとともに、ステータコア22の軸方向の他端部に第2嵌合部112aが直接外嵌された状態でステータコア22の軸方向の他端側に配置されている。更に、ステータコア22の軸方向の両側に配置された対をなす第1エンドフレーム111及び第2エンドフレーム112は、上記第1実施形態と同様に軸方向に挿通されたスルーボルト15(
図1参照(a))によって一体化されている。また、スルーボルト15によって一体化された第1エンドフレーム111及び第2エンドフレーム112は、ステータコア22を軸方向の両側から挟み込んで保持している(挟持している)。そして、第1外嵌部11dの内周面が被覆部材102の軸方向の一端部に接触するとともに、第2外嵌部12dの内周面が被覆部材102の軸方向の他端部に接触している。また、第1嵌合部111aがステータコア22の外周面22aにおける軸方向の一端部と嵌合するとともに、第2嵌合部112aがステータコア22の外周面22aにおける軸方向の他端部と嵌合している。また、第1当接面11eがステータコア22の軸方向の一端面の外周縁に軸方向から当接して密着するとともに、第2当接面12eがステータコア22の軸方向の他端面の外周縁に軸方向から当接して密着している。更に、第1押圧面111bと第2押圧面112bとが、被覆部材102の軸方向の両端面に接触して同被覆部材102を軸方向に弾性圧縮している。即ち、被覆部材102の軸方向の長さは、第1エンドフレーム111及び第2エンドフレーム112がステータコア22の軸方向の両側に配置された状態において、第1押圧面111bと第2押圧面112bとの間の軸方向の距離よりも長い長さとなっている。
【0062】
このようにすると、ステータコア22の外周面22aにおける軸方向の両端部に、一対のエンドフレーム111,112の第1嵌合部111a及び第2嵌合部112aが嵌合することで、一対のエンドフレーム111,112に対するステータコア22の径方向の移動を規制することができる。従って、一対のエンドフレーム111,112とステータコア22との径方向の位置ずれを抑制することができる。また、一対のエンドフレーム111,112の第1押圧面111b及び第2押圧面112bは、軸方向の両側から弾性圧縮可能な被覆部材102を軸方向に圧縮するため、当該押圧面111b,112bと被覆部材102とが軸方向に密着する。従って、被覆部材102の軸方向の端面と押圧面111b,112bとの間から水滴等の液体がモータ101の内部に浸入することを抑制できる。
【0063】
尚、
図4に示すように、モータ101において、被覆部材102を軸方向に押圧する第1押圧面111cを、ステータコア22の軸方向の中央部に近づくに連れてステータコア22の外周面22aから遠ざかるようにステータコア22の軸方向に対して傾斜した形状としてもよい。この第1押圧面111cは、被覆部材102の軸方向の一端部を軸方向だけでなく径方向にも圧縮する。同様に、被覆部材102を軸方向に押圧する第2押圧面112cを、ステータコア22の軸方向の中央部に近づくに連れてステータコア22の外周面22aから遠ざかるようにステータコア22の軸方向に対して傾斜した形状としてもよい。この第2押圧面112cは、被覆部材102の軸方向の他端部を軸方向だけでなく径方向にも圧縮する。尚、この場合、被覆部材102は、ステータコア22の径方向にも弾性圧縮可能な樹脂材料から形成される。このようにすると、第1押圧面111c及び第2押圧面112cは、軸方向だけでなく径方向にも被覆部材102を圧縮することになる。従って、被覆部材102の軸方向の端部付近から水等の液体がモータ101の内部に浸入することをより抑制できる。
【0064】
・上記第1実施形態では、被覆部材26は熱収縮フィルムから形成されている。しかしながら、被覆部材26は、熱収縮フィルムに限らず、ステータコア22の外周面22aを被覆できる樹脂材料から形成されるものであればよい。このようにしても、上記第1実施形態の(1)と同様の効果を得ることができる。また、上記第2実施形態の被覆部材66についても同様に、熱収縮フィルムに限らず、ステータコア62の外周面62aを被覆できる樹脂材料から形成されるものであればよい。このようにしても、上記第2実施形態の(1)と同様の効果を得ることができる。
【0065】
・上記各実施形態では、被覆部材26,66は環状をなしている。しかしながら、被覆部材26,66の形状は上記各実施形態の形状に限らない。例えば、被覆部材26は、ステータコア22の周方向に延びる帯状をなし(長手方向の両端部は繋がっていない)、ステータコア22の外周に巻き付けられてもよい。このことは、被覆部材66についても同様である。また、被覆部材26,66は、必ずしも一定の厚さを有するものでなくてもよい。また、樹脂製の複数枚のシート状の被覆部材を、ステータコア22の外周面22a(若しくはステータコア62の外周面62a)に接着して同外周面22a(若しくは外周面62a)全体を同被覆部材によって被覆してもよい。また、被覆部材は、ステータコア22若しくはステータコア62に外挿される円筒状をなす樹脂製のカバーであってもよい。
【0066】
・上記第1実施形態の第1エンドフレーム11は、必ずしも第1外嵌部11dを備えなくてもよい。同様に、第2エンドフレーム12は、必ずしも第2外嵌部12dを備えなくてもよい。また、上記第2実施形態の第1エンドフレーム71は、必ずしも第1嵌合部71aを備えなくてもよい。同様に、第2エンドフレーム72は、必ずしも第2嵌合部72aを備えなくてもよい。
【0067】
・上記第1実施形態では、対をなす第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12は、スルーボルト15によって互いに固定されている。しかしながら、第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12は、ステータコア22を軸方向の両側から挟み込んで保持するのであれば、必ずしもスルーボルト15によって固定されなくてもよい。このことは、上記第2実施形態の第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72についても同様である。
【0068】
・上記第1実施形態では、対をなす第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12は、アルミニウムあるいは鋼鉄にて形成されているが、第1エンドフレーム11及び第2エンドフレーム12を形成する材料は、アルミニウム合金、樹脂等であってもよい。このことは、上記第2実施形態の第1エンドフレーム71及び第2エンドフレーム72についても同様である。
【0069】
・上記第2実施形態では、ステータコア62は、第1コアシート64aと第2コアシート64bとの2種類のコアシートから形成されている。しかしながら、ステータコア62は、第1コアシート64aのみを積層して形成されたものであってもよい。この場合、被覆部材66は、ステータコア62の軸方向の両端部が露出するように同ステータコア62に装着される。
【0070】
・上記第1実施形態では、ステータコア22は、鋼板から形成されたコアシート24を積層して形成されている。しかしながら、ステータコア22は、必ずしも複数枚のコアシート24から形成されなくてもよい。ステータコア22は、鉄又は鉄合金から形成されたものであればよい。このことは、上記第2実施形態のステータコア62についても同様である。