(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の溝及び前記第2の溝は、それぞれ、前記固定側レールの上面近くの初期回転中心を前記仮想の回転中心とした半径からなる第1曲部と、前記固定側レールの上方に所定間隔離れた2次回転中心を前記仮想の回転中心とした半径からなる第2曲部と、を有し、
前記可動側レールは、前記使用位置から初期回転角度まで前記初期回転中心を中心として回動し、前記初期回転角度から2次回転角度まで前記2次回転中心を中心として回動してなる、
請求項1記載のガイドレールの折畳み装置。
前記可動側レールが前記使用位置から所定角度範囲にある間、前記第1及び第2のピンが前記仮想の中心を半径とする曲部に案内されるように、前記連結部材を前記第1ベースに非回転位置にて固定、保持する固定装置を備えてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載のガイドレールの折畳み装置。
前記固定装置は、前記第2ベース及び前記連結部材の一方に形成された第3の溝と、前記第2ベース及び前記連結部材の他方に摺動自在に支持され、先端側に前記第3の溝に係合される制止ピンとを有し、基端側が前記第2ベース及び前記連結部材の他方から突出し得る突出部を有するガイドロッドと、前記第1ベースに形成され、前記ガイドロッドの突出部が係脱自在に嵌挿される固定用穴と、を有する、
請求項4記載のガイドレールの折畳み装置。
前記第3の溝は、前記固定側レールの上面近くの初期回転中心を前記仮想の中心とした半径からなる第1曲部と、前記固定側レールの上方に所定間隔離れた2次回転中心を前記仮想の中心とした半径からなる第2曲部と、該第2曲部に連続して該第2曲部と反対方向の湾曲する第5曲部と、を有し、
前記可動側レールが前記使用位置から初期回転角度にある状態では、前記制止ピンが前記第1曲部に相対的に案内され、
前記可動側レールが前記初期回転角度から2次回転角度にある状態では、前記制止ピンが前記第2曲部に相対的に案内され、
前記制止ピンが前記第1曲部及び前記第2曲部に相対的に案内される状態では、前記ガイドロッドの突出部が前記固定用穴に嵌挿して、前記第2ベース及び前記連結部材の他方を前記第1ベースに固定、保持し、
前記可動側レールが前記2次回転角度を越えて回動した状態で、前記制止ピンが前記第5曲部に案内されて、前記ガイドロッドの突出部を前記固定用穴から外して、前記第2ベース及び前記連結部材の他方を回動可能とする、
請求項5記載のガイドレールの折畳み装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1記載の折畳み装置は、ガイドレールの断面空間内に納められ、階段の通常通行時にガイドレールの折畳み装置が障害となることは少ないが、可動側レールを折畳み状態から一直線状の延長状態となる使用位置に戻す際、スライド機構により上位側である固定側レールから離れた状態にある下位側の可動側レールを、固定側レールに延長方向に整列した状態で当接し、かつこの状態に固定、保持する必要がある。
【0007】
このため、操作者は、可動側レールを、階段に設置されたガイドレールの保持部材の摺動案内部に沿って持上げて、固定側レールに接続した位置にて、ガイドレールの保持部材及び可動側レールの貫通孔を整列して連結ピンをこれら貫通孔に貫通する作業が必要となるが、比較的重量のある可動側レールを持ち上げつつ上記貫通孔を整列し、この状態を維持しつつ連結ピンを貫通する上記作業は、面倒で操作者に大きな負担を強いることになる。
【0008】
そこで、本発明は、少なくとも2個の溝及びそれに係合するピンにより仮想の回転中心を設定し、該仮想の回転中心により可動側レールを回動し、もってガイドレール内に納めることが可能であると共に折畳み及び延長操作の容易なガイドレールの折畳み装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、固定側レール(3b)及び可動側レール(3a)の断面空間内に配置され、前記可動側レール(3a)を前記固定側レール(3b)に対して回動可能に連結する、ガイドレール(3)の折畳み装置(15,15
2)において、
前記固定側レール(3b)及び前記可動側レール(3a)の一方(例えば3b)に固定された第1ベース(10)と、
前記固定側レール(3b)及び前記可動側レール(3a)の他方(例えば3a)に固定された第2ベース(11)と、
前記第1ベース(10)に支軸(20)により回動自在に連結された連結部材(19)と、
前記第2ベース及び前記連結部材の一方(例えば11)に形成された第1の溝(21)及び第2の溝(22)と、
前記第2ベース及び前記連結部材の他方(例えば19)に設けられた、前記第1の溝(21)にスライド自在に係合される第1のピン(23)と前記第2の溝(22)にスライド自在に係合される第2のピン(24)と、を備え、
前記第1の溝(21)及び前記第2の溝(22)は、それぞれ、前記固定側レールの上部に位置する仮想の回転中心(O1)(O2)を半径とする曲部(21a,22a)(21b,22b)を有し、
前記可動側レール(3a)は、一直線状の延長状態にある使用位置から所定回転角度範囲(C1)(C2)において、前記連結部材(19)が前記第1ベース(10)に非回転位置にて保持された状態で、前記第1の溝(21)及び前記第2の溝(22)と前記第1のピン(23)及び第2のピン(24)とがそれぞれ相対移動することにより案内されて前記仮想の回転中心(O1)(O2)を中心として回動し、上記所定回転角度範囲を越えた回転角度で前記支軸(20)を中心として前記連結部材(19)と共に回動してなる、
ことを特徴とするガイドレールの折畳み装置にある。
【0010】
例えば
図4、
図5を参照して、前記第1の溝(21)及び前記第2の溝(22)は、それぞれ、前記固定側レール(3b)の上面(30)近くの初期回転中心(O1)を前記仮想の回転中心とした半径(R1)(R2)からなる第1曲部(21a)(22a)と、前記固定側レール(3b)の上方に所定間隔離れた2次回転中心(O2)を前記仮想の回転中心とした半径(R3)(R4)からなる第2曲部(21b)(22b)と、を有し、
前記可動側レール(3a)は、前記使用位置から初期回転角度(C1)まで前記初期回転中心(O1)を中心として回動し、前記初期回転角度(C1)から2次回転角度(C2)まで前記2次回転中心(O2)を中心として回動してなる。
【0011】
例えば
図6を参照して、前記第1の溝(21)は、前記第2曲部(21b)に連続して前記第2の溝(22)から離れる方向に湾曲する第3曲部(21c)を有し、
前記第2の溝(22)は、前記第2曲部(22b)に連続して該第2曲部と同じ曲率で延びる第4曲部(22c)を有する。
【0012】
前記可動側レール(3a)が前記使用位置から所定角度範囲にある間、前記第1及び第2のピン(23)(24)が前記仮想の中心(O1)(O2)を半径とする曲部(21a,21b)(22a,22b)に相対的に案内されるように、前記連結部材(19)を前記第1ベース(10)に非回転位置にて固定、保持する固定装置(K)を備えてなる。
【0013】
例えば
図9〜
図11を参照して、前記固定装置(K)は、前記第2ベース及び前記連結部材の一方(例えば11)に形成された第3の溝(35)と、前記第2ベース及び前記連結部材の他方(例えば19)に摺動自在に支持され、先端側に前記第3の溝(35)に係合される制止ピン(37)を有し、基端側が前記第2ベース及び前記連結部材の他方(例えば19)から突出し得る突出部(36a)を有するガイドロッド(36)と、前記第1ベース(10)に形成され、前記ガイドロッドの突出部(36a)が係脱自在に嵌挿される固定用穴(40)と、を有する。
【0014】
例えば
図12〜
図15を参照して、前記第3の溝(35)は、前記固定側レール(3b)の上面(30)近くの初期回転中心(O1)を前記仮想の中心とした半径(R5)からなる第1曲部(35a)と、前記固定側レール(3b)の上方に所定間隔離れた2次回転中心(O2)を前記仮想の中心とした半径(R6)からなる第2曲部(35b)と、該第2曲部に連続して該第2曲部と反対方向の湾曲する第5曲部(35c)と、を有し、
前記可動側レール(3a)が前記使用位置から初期回転角度(C1)にある状態では、前記制止ピン(37)が前記第1曲部(35a)に相対的に案内され、
前記可動側レール(3a)が前記初期回転角度(C1)から2次回転角度(C2)にある状態では、前記制止ピン(37)が前記第2曲部(35b)に相対的に案内され、
前記制止ピン(37)が前記第1曲部(35a)及び前記第2曲部(35b)に相対的に案内される状態では、前記ガイドロッド(36)の突出部(36a)が前記固定用穴(40)に嵌挿して、前記第2ベース及び前記連結部材の他方(例えば19)を前記第1ベース(10)に固定、保持し、
前記可動側レール(3a)が前記2次回転角度(C2)を越えて回動した状態で、前記制止ピン(37)が前記第5曲部(35c)に案内されて、前記ガイドロッド(36)の突出部(36a)を前記固定用穴(40)から外して、前記第2ベース及び前記連結部材の他方(例えば19)を回動可能とする。
【0015】
好ましくは、前記第2ベース及び前記連結部材の一方が前記第2ベース(11)であり、
前記第2ベース及び前記連結部材の他方が前記連結部材(19)であり、
前記第1ベースが前記固定側レール(3b)に固定された固定側ベース(10)であり、
前記第2ベースが前記可動側レール(3a)に固定された可動側ベース(11)である。
【0016】
例えば
図16、
図17を参照して、前記固定側レール(3b)及び前記可動側レール(3a)のいずれか一方における下面の前側に、一部が他方に向けて突出する前側倒れ防止板(45)を固定し、
前記固定側レール(3b)及び前記可動側レール(3a)のいずれか他方における下面の裏側に、一部が一方に向けて突出する裏側倒れ防止板(46)を固定し、
前記可動側レール(3a)の使用位置において、前記前側倒れ防止板(45)及び前記裏側倒れ防止板(46)の突出部(45a)(46a)が、それぞれ前記固定側レール(3b)又は前記可動側レール(3a)下面の受け部(45b)(49a)に当接してなる。
【0017】
例えば
図18を参照して、前記固定側レール(3b)及び前記可動側レール(3a)は、同じ形状の型材からなり、
前記固定側レール(3b)及び前記可動側レール(3a)の一方における下部前側の孔部(52
1)に前側ずれ止め部材(53)を、一部が他方に向けて突出するように嵌合、固定し、他方における下部前側の孔部を、前記前側ずれ止め部材が嵌合し得る挿入孔(52
2)とし、
前記固定側レール(3b)及び前記可動側レール(3a)の他方における下部裏側の孔部に裏側ずれ止め部材(56)を、一部が一方に向けて突出するように嵌合、固定し、一方における下部裏側の孔部を、前記前側ずれ止め部材が嵌合し得る挿入孔(55
1)とし、
前記可動側レール(3a)の使用位置において、前記前側及び裏側ずれ止め部材(53)(56)の突出部が、それぞれ対応する前記挿入孔(52
2)(55
1)に嵌挿してなる。
【0018】
例えば
図19を参照して、前記ガイドレール(3)の上面(30)に形成されたラック固定用溝(57)に嵌合してラック(9)を固定し、
前記固定側レール(3b)及び前記可動側レール(3a)の一方における接合側端面(E2)に臨む前記ラック固定用溝に、前記ラックがない空部(57a)を形成し、他方における前記ラック(9a)を、前記接合側端面(E1)より一部突出(9aP)し、
前記可動側レールの使用位置において、前記突出したラック(9aP)を前記固定用溝の空部(57a)に嵌合してなる。
【0019】
例えば
図1、
図8を参照して、前記ガイドレール(3)は、椅子(5)をガイドして昇降駆動する階段昇降機用ガイドレールであり、
前記ガイドレール(3)は、断面が縦長形状の矩形からなり、縦長方向を上下方向として階段(2)に沿って施設されてなる。
【0020】
なお、上記カッコ内の符号は、図面を参照するためであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に係る本発明によると、連結部材が第1ベースに非回転位置に固定、保持された状態で、第2ベース及び連結部材の一方に形成された第1の溝及び第2の溝が、上記第2ベース及び連結部材の他方に設けられた第1のピン及び第2のピンに案内されて、可動側レールが固定側レールの上部に位置する仮想の回転中心を中心として回転するので、折畳み装置をガイドレールの断面空間内に納めたコンパクトな構成でありながら、干渉することなく、かつ容易に可動側レールを操作して折畳み位置又は使用位置に移動することができる。
【0022】
請求項2に係る本発明によると、可動側レールの使用位置から初期回転角度までは、固定側レールの上面近くの初期回転中心を仮想の中心とするので、可動側レールの自重によるモーメントにより、可動側レールの端面が固定側レールの端面に接合する方向の力を受けて、容易かつ正確に使用位置に戻すことができ、また可動側レールを折畳む方向に移動する際は可動側レール先端のハンドル等により容易に回動操作することができる。また、使用位置にあっては、可動側レールの自重及び椅子等の荷重が、接合部が密着するように作用して、高い信頼性でガイドレールによる運搬等を行うことができる。
【0023】
また、可動側レールの初期回転角度から2次回転角度までは、固定側レールの上方に所定間隔離れた2次回転中心を仮想の中心とするので、可動側レールが固定側レールに干渉することを防止して容易に回動操作することができる。
【0024】
請求項3に係る本発明によると、第1の溝の第3曲部及び第2の溝の第4曲部により、可動側レールを容易に大きく回動し、かつ連結部材の支軸による可動レールの回動に備えることができる。
【0025】
請求項4に係る本発明によると、可動側レールの所定角度範囲までは、連結部材が、固定装置により第1ベースに固定、保持されるので、可動側レールは、仮想の回転中心を中心とする回動を正確かつ確実に行うことができる。
【0026】
請求項5に係る本発明によると、固定手段が、第3の溝、制止ピン、ガイドロッド及び固定用穴からなる簡単な装置からなり、かつ可動側レールの回動角に対応して確実に第2ベース及び連結部材の他方を非回転位置での固定・保持及び回動可能状態に切り換えることができる。
【0027】
請求項6に係る本発明によると、第3の溝は、第1曲部及び第2曲部により、連結部材を非回転位置に確実に保持し、第5曲部により、ガイドピンを固定用穴から外して、第2ベース及び連結部材の他方を確実に回動可能とすることができる。
【0028】
請求項7に係る本発明によると、前記第2ベース及び前記連結部材の一方を第2ベースとし、他方を連結部材とし、かつ第1ベースを固定側レールに固定した固定側ベースとし、第2ベースを可動側レールに固定した可動側ベースとしたので、可動側レールの所定回転範囲において、連結部材をその自重により非回転位置に保持して、可動側レールの折畳み及び延長操作を滑らかにすることができる。
【0029】
請求項8に係る本発明によると、可動側レールにねじり方向の力が作用しても、ガイドレールの使用位置にあっては、前側倒れ防止板及び裏側倒れ防止板がそれぞれガイドレールの下面の受け部に当接して、上記ねじり方向の力を支えることができ、ガイドレールを高い精度に保持することができる。
【0030】
請求項9に係る本発明によると、固定側レール及び可動側レールを型材から形成し、これら型材の下部における前側又は裏側の孔部にそれぞれ前側及び裏側ずれ止め部材を固定すると共に、その対応する孔部を上記ずれ止め部材の挿入孔として、ガイドレールの上下及び左右方向のずれを防止して、ガイドレールを高い精度に保持することができる。
【0031】
請求項10に係る本発明によると、固定側レール及び可動側レールの一方におけるラック固定用溝に、ラックのない空部を形成し、他方におけるラックを一部突出し、ガイドレールの使用位置において、上記ラックの突出部をラック固定用溝の空部に嵌合したので、接合部でのラックの整列性及び連続性を確保して、ガイドレールに案内される椅子などの運搬体が滑らかに上記接合部を通過するように駆動することができる。
【0032】
請求項11に係る本発明によると、ガイドレールは、階段昇降用ガイドレールであり、かつ縦長方向を上下方向として階段に施設できるので、折畳み装置がガイドレールの断面空間内に納められることと相俟って、階段昇降機の機能を良好に保つものでありながら、階段の幅方向スペースに対するガイドレールの割合を小さくして、通常の階段としての機能の低下を最小に納めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面に沿って本発明の実施の形態について説明する。階段昇降機1は、
図1に示すように、階段2の幅方向隅部に沿って施設されたガイドレール3と、該ガイドレールに案内されて昇降する昇降体である椅子5と、からなる。ガイドレール3は、下階(例えば1階)の床面Aに下端側が一部突出し、また上階(例えば2階)の床面Bに上端側が一部突出する。下階側の床面Aは、例えば階段2の通行方向と直交する廊下からなることが多く、上記下階側の突出部3aが通行の邪魔になることが多い。そこで、該下階側の突出部3aが、
図2(B)に示すように折畳み構造からなり、上記廊下の通行に支障とならないことが望まれている。
【0035】
即ち、本階段昇降機1のガイドレール3は、下位側の一部(突出部)が可動側(ガイド)レール3aとなり、その他の上位部分(階段部及び上階側床面側)が固定側(ガイド)レール3bとなり、折畳み装置15により、可動側レール3aは、固定側レール3bに連続して直線に延長した位置[
図1(A)]と、固定側レール3bの上方に折り重ねられる折畳み位置[
図1(B)]とに切換えられる。固定側レール3bは、多数の保持部材6…により階段2及び上階床面Bに固定されており、可動側レール3aは、該ガイドレール3aの先端部に固定された保持部材7により、伸長状態で下階側床面Aに支持されている。なお、可動側レール3aを、下階側突出部に代えて、又は下階側突出部と共に、上階側突出部に設けてもよい。
【0036】
椅子5は、本体5aに収納されたモータにより駆動されるピニオンが、ガイドレール3の上面に配置されたラック9(
図8参照)に噛合して昇降する。該椅子5の使用は、ガイドレール3が
図1(A)に示す一直線状に延長した使用位置に限られ、椅子5は、下階側床面Aと上階側床面Bの間を、椅子に人を乗せて階段2に沿って移動する。椅子5は、不使用状態にあっては、座面8、アームレスト4及び足のせ面14が折畳められる。
【0037】
図2は、可動側レール3aを固定側レール3bに単に連結した場合、干渉して折畳み不能になることを示す図である。固定側レール3bの断面空間内に固定側ベース10’が収納されて固定され、可動側レール3aの断面空間内に可動側ベース11’が収納されて固定され、これら両ベース10’,11’がその上記断面空間内(上面に近い位置)にて支点軸12により回動自在に連結する。
【0038】
図2(A)に示す延長状態にある場合、固定側レール3bと可動側レール3aとは、その端面が接触して直線状態にあり、椅子をガイドして昇降使用することが可能となる。
図2(B)に示すように、上記支点軸12を回動中心にして可動側レール3aを上方に回動しようとすると、支点軸12の上方側で可動側レール3aの端面が固定側レール3bの端面に干渉して、可動側レール3aを回動して折畳むことは不可能である。
【0039】
本発明は、固定側ベース及び可動側ベースをレール断面空間内に配置した状態で、回動中心が両レール3a,3bの上方に位置するように仮想の回転中心軸を作るようにして、上記干渉を防止したものである。以下、
図2〜
図7に沿って、本発明の第1の実施の形態に基づきその原理について説明する。
【0040】
本ガイドレールの折畳み装置15は、
図3(A)(B)に示すように、固定側レール3bには、その断面空間内に収納されて固定側(第1)ベース10がボルト等により一体に固定される。固定側ベース10は、一体に固定された2枚のプレート部材10a,10bからなり、上記レール断面空間内の上部分に支軸部16が形成されている。該支軸部16の間に、1枚のプレート部材からなる連結部材(連結レバー)19が支軸20により回転自在に連結されている。
【0041】
一方、可動側レール3aには、その断面空間内に収納されて可動側(第2)ベース11がボルト等により一体に固定されている。可動側ベース11は、所定間隔をあけて一体に固定された2枚のプレート部材11a,11bからなり、それぞれ可動側レール3aに固定されている。該可動側ベース11の上記2枚のプレート部材11aには、それぞれ同形状の第1の溝21及び第2の溝22である2個の長孔が形成されている。上記連結部材(連結レバー)19は、上記2枚のプレート部材11a,11bからなる可動側ベース11に挟まれるように配置され、かつ両側面に突出して第1のピン23及び第2のピン24が植設されている。上記第1のピン23は、上記第1の溝21に係合し、上記第2のピン24は、上記第2の溝22に係合し、それぞれ摺動(スライド)自在に連結され、上記溝21,22の形状、特に2個の溝の曲率半径により、連結部材19に対する可動側ベース11の相対的位置関係が規定される。
【0042】
図4は、
図3に示す延長状態(使用位置)から、可動側レール3aを折畳み方向に回動を開始した初期回転角度C1を示す。可動側ベース11に形成された第1及び第2の溝21,22は、それぞれ同じ初期回転中心O1を中心とする半径R1,R2が描く円弧からなる第1曲部21a,22aを接合側端面E1から離れた側に有する。上記初期回転中心O1は、固定側レール3bの端面E2近傍における上面30の僅か上方に位置する。
【0043】
従って、本折畳み装置15は、
図3に示すように、可動側レール3aの端面E1と固定側レール3bの端面E2とが接触して、可動側レール3aが固定側レール3bに対して一直線状となる延長(展開)した使用位置にあっては、第1及び第2のピン23,24がそれぞれ第1及び第2の溝21,22における第1曲部21a,22aの端に位置している。この状態から、
図4に示すように、可動側レール3aを初期回転角度C1の範囲で持上げて回動すると、連結レバー19は、当接部(ストッパ)26により固定側ベース10に当接した非回転位置に保持された状態で、可動側ベース11は、可動側レール3aと一体に回動する。
【0044】
これにより、第1のピン23及び第2のピン24は、それぞれ第1の溝21及び第2の溝22の第1曲部21a,22aに沿って相対的に移動する。即ち、固定側ベース10に不動(非回転)状態にある連結レバー19の第1及び第2のピン23,24に対して、上記第1及び第2の溝21,22の第1曲部23a,24aが移動し、可動側ベース11と一体の可動側レール3aが前記初期回転中心O1を仮想の回転中心として回動する。
【0045】
該初期回転角度C1の範囲にあっては、可動側レール3aは、固定側レール3bの僅か上方の仮想の初期回転中心O1とするので、延長(使用)状態において、可動側レール3aの自重及び該可動側レールに位置する椅子5の重量によるモーメントが、両端面E1,E2が互に接合するように作用して、安定・保持される。上記初期回転中心O1を中心として上記初期回転角度C1から使用位置に戻す際には、可動側レール3a自体の重量が上記モーメントとして作用し、操作が容易かつ正確となる。また、使用位置から上記初期回転角度C1に回動する際は、可動側レール3aの先端のハンドル32(
図8参照)を持つことによるモーメントに基づき、比較的小さな力で上記初期回転中心O1を中心に容易に操作することができる。
【0046】
また、上記初期回転角度C1の範囲にあっては、可動側レール3aが仮想の初期回転中心O1を中心として回動するので、可動側レール3aの端面E1が固定側レール3bの端面E2と干渉することなく、折畳み方向又は延長方向に回動できる。
【0047】
図5は、
図4に示す初期回転角度C1から更に折畳み方向に可動側レール3aを回動した2次回転角度C2を示す。可動側ベース11に形成された2個の溝21,22は、それぞれ同じ2次回転中心O2を中心とする半径R3,R4が描く円弧からなり、上記第1曲部21a,22aから連続して端面E1方向に延びる第2曲部21b,22bを有する。上記2次回転中心O2は、固定側レール3bの端面E2の上方において上面30から所定間隔離れた、上記初期回転中心O1より更に上方に位置する。
【0048】
該2次回転角度C2にあっても、前記初期回転角度C1と同様に、連結レバー19は、当接部26により固定側ベース10に当接した非回転位置に保持され、可動側ベース11は、可動側レール3aと一体に上記2次回転角度C2まで回動する。これにより、
図5に示すように、不動(非回転)状態にある連結レバー19に設けられた2個のピン23,24が第1及び第2の溝21,22における第2曲部21b,22bに沿って案内され、可動側ベース11と一体の可動側レール3aが、上記2次回転中心O2を仮想の回転中心として上方に回動する。
【0049】
上記初期回転角度C1及び2次回転角度C2からなる所定回転角度範囲にあっては、第1及び第2の溝21,22の第1及び第2曲部21a,21b及び22a,22bにそれぞれピン23,24が相対的に案内されて、初期回転中心O1又は2次回転中心O2を中心に回動するが、この際、連結レバー19は、使用位置に保持される必要がある。本第1の実施の形態にあっては、連結レバー19は、可動ベース11側に延び、その重力による支軸20回りのモーメントが上記使用位置に保持するように作用すると共に、操作者のハンドル32による可動側レール3aに作用する力のかけ具合により、連結レバー19は、上記使用位置に保持される。
【0050】
この状態では、可動側レール3aの端面E1が、固定側レール3bの端面E2から更に離れて可動側レール3aが上方に回動し、上記2次回転角度C2に回転角度が進んでも干渉することはない。
【0051】
図6は、
図5に示す2次回転角度C2から更に折畳み方向に可動側レール3aを回動した3次回転角度C3を示す。可動側ベース11に形成された第1の溝21は、上記第2曲部21bから上方に向けて湾曲してUターンするように延びる第3曲部21cを有し、上記第2の溝22は、上記第2曲部22bと同じ曲率で延びる第4曲部22cを有する。
【0052】
該3次回転角度C3にあっても、前記初期回転角度C1及び2次回転角度C2と同様に、連結レバー19は、当接部(ストッパ)26により固定側ベース10に当接した位置に保持され、可動側ベース11は、可動側レール3aと一体に上記3次回転角度C3まで回動する。これにより、
図6に示すように、不動(非回転)状態にある連結レバー19に設けられた第1のピン23が第1の溝21の第3曲部21cに沿うと共に、第2のピン24が第2の溝22の第4曲部22cに沿うように案内されて、可動側ベース11と共に可動側レール3aが立上るように回動する。
【0053】
図7は、
図6に示す3次回転角度C3から更に可動側レール3aの回動が進んで、折畳み状態となる最終回転位置を示す。
図6に示す3次回転角度C3位置にて、第1のピン23は第1の溝21の終端に当接し、第2のピン24は第2の溝22の終端に当接し、可動側レール3aが更に回動しても、ピンと溝との相対移動による可動側ベース11と連結レバー19との相対移動は生じない。従って、可動側ベース11と連結レバー19とは一体となって、可動側レール3aと一体に、連結レバー19の回動中心である支軸20を中心に回動する。そして、可動側レール3aは、固定側レール3bの上方に重なるまで回動して、ガイドレール3は、折畳み状態となって収納される。
【0054】
この際、
図6に示す前記3次回転位置において、第1のピン23が第1の溝21のU字状の第3曲部21cの終端に位置しているため、上記連結レバー19の支軸20を中心に可動側レール3aが回動する際、第1のピン23及び第2のピン24が第1の溝21の第2曲部21b及び第2の溝22の第2曲部22bに沿って移動して、可動側レール3aが落下することを防止される。
【0055】
前記第1の溝21及び第2の溝22は、それぞれ第1曲部21a,22a及び第2曲部21b,22bを有するが、これに限らず、更に多くの仮想の回転中心による曲部を有してもよく、また干渉しない範囲の1個の仮想中心からなる1個の曲部でもよく、更に仮想中心が可動側レールの回動に応じて移動するような曲部でもよい。また、第3曲部21c及び第4曲部22cの形状は、他の形状でもよく、また第3及び第4曲部の両方又は一方がなくてもよい。
【0056】
なお、上述した実施の形態(後述する第2の実施の形態も同様)では、可動側(第2)ベース11に第1及び第2の溝21,22を形成し、連結レバー(部材)19に第1及び第2のピン23,24を設けたが、上記溝及びピンは、相対的な関係であって、可動側ベース11に第1及び第2のピン23,24を設け、連結レバー19に第1及び第2の溝21,22を形成してもよい。即ち、ブロック状の連結レバー19に、貫通する長孔からなる第1及び第2の溝を形成し、2枚のプレートからなる可動側ベース11に亘るように第1及び第2のピン23,24を設けてもよい。また、上記第1及び第2のピンは、棒形状からなる単純なピンに限らず、ローラを被嵌したものでも、溝に摺動自在に案内されるスライダを設けたものでもよい。要は、溝(長孔)にスライド自在に係合するものであれば、どのような形状でもピンと定義する。
【0057】
ついで、
図8〜
図15に沿って、他の実施の形態について説明する。前述した折畳み装置15は、2個のピン23,24及び2個の溝21,22による初期回転中心O1、2次回転中心O2による可動側レール3aの回動時、連結レバー19は支軸20を中心に回動可能状態にあり、可動側レール3aの力のかけ具合で上記支軸20を中心に可動側レールを回動してしまうことがある。本実施の形態は、初期回転及び2次回転時には、連結レバー19が回転しないように自動的に固定する固定装置を付加したものである。従って、可動側レールの折畳み機構は、先の実施の形態と同様なので、同一符号を付して説明を省略する。
【0058】
本階段昇降機1のガイドレール3は、
図8に示すように、正面視(断面)長方形からなり、該長方形の長辺を上下方向にして階段側部に施設される。従って、該ガイドレール3の階段の幅方向に対し、階段昇降機1が占めるスペースは小さくなり、階段昇降機1が階段の通常の通行に際して邪魔になる割合が少ない。ガイドレール3の短辺である上面30にラック9が設置され、階段側の側面に椅子を案内・支持するガイド面が設けられている。ガイドレール3は、その下階側の所定長さが折畳み可能な可動側レール3aとなり、その他の部分が、階段に固定・施設された固定側レール3bとなる。可動側レール3aと固定側レール3bとの接合部分に、本発明に係る折畳み装置15
2に配置されており、該折畳み装置15
2は、ガイドレール3の断面空間内に収納されるようにして配置されている。また、可動側レール3aの先(下)端側面31には可動側レールを回動する際の持ち手となるハンドル32が設置されている。なお、断面長方形からなるガイドレールを、その長辺を上下方向に施設したが、これに限らず、短辺を上下方向に施設したものにも、また断面形状正方形からなるガイドレールにも、本階段昇降機は適用可能である。また、ハンドル32は、どのような形状のものでもよい。
【0059】
本折畳み装置15
2は、
図9〜
図11に示すように、固定側レール3bに固定された固定側ベース10と、可動側レール3aに固定された可動側ベース11と、固定側ベース10に支軸20により回動自在に連結し、かつ可動側ベース11の間に挟まれるように配置される連結レバー19と、を有する。可動側ベース11には、前述した第1の溝21及び第2の溝22に加え、第3の溝35が形成されている。該第3の溝35は、前記第1及び第2の溝21,22と同様な初期回転中心O1を中心とした半径R5からなる第1曲部35a[
図12(A)参照]及び2次回転中心O2を中心とした半径R6からなる第2曲部35b[
図13(A)参照]を有し、更に第2曲部35bに連続して、該第2曲部と反対方向に湾曲する第5曲部35cを有する。
【0060】
上記連結レバー19は、
図11に詳示するように、上記第1の溝21に係合する第1のピン23と上記第2の溝22に係合する第2のピン24を有する。また、連結レバー19には、ガイドロッド36が該連結レバーの長手方向に摺動(スライド)自在に案内されている。該ロッド36の先端は、連結レバー19から突出して、該突出部に制止ピン37が貫通して固定されており、また前記ロッド36の基端36aは、上記連結レバー19から突出している。上記制止ピン37は、上記第3の溝35に係合して、
図11の矢印方向EFに移動し得る。
【0061】
前記固定側ベース10には、2枚のプレート部材10aの間に挟まるようにブロック39が固定されており、該ブロックには前記ロッド36の基端突出部36aが係脱自在に嵌挿し得る固定用穴40が形成されている。なお、固定側ベース10に、窓10bが図示されているが、これは、上記固定用穴40を示すための図面上の破断部であり、実際には不用である。また、ロッド36及び固定用穴40は、断面円形としたが、これは円形に限らず、矩形等の他の形状でもよい。連結レバー19には、ストッパ(当接部材)26がボルト及びナットにより位置調整自在に設けられており、該ストッパ26は、固定側レール3bの端面E2に当接して、連結レバー19を非回転位置に位置決めする。
【0062】
ガイドレール3の延長(使用)状態から、可動側レール3aを初期回転角度C1までの回動する状態では、
図12に示すように、第1及び第2のピン23,24がそれぞれ第1及び第2の溝21,22の第1曲部21a,22aに相対的に案内されて、可動側レール3aは、初期回転中心O1を仮想の中心として回動する。この際、制止ピン37も、第3の溝37の第1曲部37aに相対的に案内され、上記初期回転中心O1を中心として移動し、ガイドロッド36と連結レバー19との相対移動はない。この状態では、ガイドロッド36の基端突出部36aが固定側ベース10の固定用穴40に係合して、連結レバー19は、ストッパ26が固定側ベース10に当接した非回転位置に固定・保持される。
【0063】
可動側レール3aを更に持上げて、
図13に示すように、2次回転角度C2まで回動する状態では、第1及び第2のピン23,24がそれぞれ第1及び第2の溝21,22の第2曲部21b,22bに案内されて、可動レールは、2次回転中心O2を仮想の中心として回転する。この際、制止ピン37も、第3の溝37の第2曲部37bに案内され、上記2次回転中心O2を中心として移動し、ガイドロッド36と連結レバー19との相対移動はない。従って、この状態でも同様に、ガイドロッド36の基端突出部36aは、固定側ベース10の固定用穴40に係合して、連結レバー19は、非回転位置に固定・保持される。
【0064】
即ち、可動側レール3aを上記初期回転角度C1及び2次回転角度C2で回動している間は、連結レバー19は、非回転位置に固定・保持されて、支軸20を中心に回動することはなく、可動側レール3aが固定側レール3bと干渉することは確実に阻止される。
【0065】
そして、
図14に示すように、可動側レール3aを3次回転角度C3に回動すると、第1のピン24は、第1の溝21の第3曲部21cに案内され、第2のピン24は、第2の溝22の第4曲部22cに案内され、可動側レール3aは、固定側レール3bから離れる方向に移動すると共に上方に向けて回動する。この際、制止ピン37は、第3の溝37の第5曲部37cに案内され、ガイドロッド36が連結レバー19に対して
図11の矢印E方向に移動し、該ガイドロッド36の移動及び可動側レール3a自体の上記離れる方向の移動が相俟って、ガイドロッド36の基端突出部36aが固定用穴40の係合から外れて、上記連結レバー19の非回転位置での固定・保持が解放される。
【0066】
この状態では、
図15に示すように、連結レバー19は、固定側ベース10に対して支軸20による回動が可能となり、かつ第1及び第2のピン23,24は第1の溝21及び第2の溝22の端に保持され、また制止ピン37も第3の溝35の端に保持される。これにより、可動側レール3aは、連結レバー19と共に支軸20を中心にして更に回動して、折畳み位置となる。
【0067】
上記第3の溝35、ガイドロッド36、制止ピン37及び固定用穴40が、連結レバー19を非回転位置に固定・保持する固定装置Kを構成する(
図11参照)。固定装置Kは、上記実施の形態に限らず、可動側レール3aの所定回転角を検出して、ソレノイド等によりピンを固定用穴に係合して、連結レバー19を固定、保持する等の他の装置でもよい。
【0068】
ついで、
図16〜
図20に沿って、ガイドレール3を一直線状の延長した使用位置とした際の固定側レール3bと可動側レール3aとの接合部分について説明する。延長状態にあるガイドレール3に案内されて椅子5が昇降駆動される際、特に椅子5が可動側レール3a上にある場合、
図16に示すように、可動側レール3aには大きなねじれ力Tが作用する。即ち、椅子5上には人が階段側に向かって乗るため、該椅子5から可動側レール3aに階段側に偏倚した力が作用するため、上記ねじれ力Tが作用する。該ねじれ力を支えるため、ガイドレール3の接合側端面E1,E2部分に、前側倒れ防止板45と裏側倒れ防止板46とが、固定側レール3bと可動側レール3aとに分けてそれぞれ設けられており、前側倒れ防止板45により、可動側レール3aの下向き力Fdを支え、裏側倒れ防止板46により可動側レール3aの上向き力Fuを支える。
【0069】
図17に示すように、前側倒れ防止板45は、固定側レール3bの下面47に直接ボルトにより固定されており、その前側(階段側)に端面E2から突出して支え部45aを有しており、かつ裏面側に延びる受け部45bを有している。裏側倒れ防止板46は、可動側レール3aの下面49裏面(壁)側に間座板48を介してボルトにより固定されており、端面E1から突出して支え部46aを有している。
【0070】
可動側レール3aが固定側レール3bに一直線状に接合して延長(使用)状態にあっては、前側倒れ防止板45の支え部45aが可動側レール3aの下面49の受け部49aに直接当接して、前記下向き力Fdを支え、また裏側倒れ防止板46の支え部46aが前側倒れ防止板45の受け部45bに当接して、前記上向き力Fuを支える。裏側倒れ防止板46は、可動側レール3aの折畳み回動時に固定側レール3bの下面47の端面E2近傍での干渉を防止するため、間座板48によりレール下面49から所定間隔離れて配置されている。なお、上記前側倒れ防止板45を可動側レール3aに、上記裏側倒れ防止板46を固定側レール3bに配置してもよく、また両防止板固定側又は可動側レールの一方にまとめて配置してもよい。
【0071】
前記前側倒れ防止板45には、使用状態検知用リミットスイッチ50が配置されている。
図20に、該スイッチ50のカバー50aを取外した状態を示しており、該リミットスイッチ50は、可動側レール3aが一直線状の使用位置になると、裏側倒れ防止板46の先端部を検知して、ガイドレール3が使用位置にあることを検知する。この状態で、階段昇降機1は、昇降駆動可能となる。
【0072】
図18は、ガイドレールの軸線方向に対するズレを防止する機構を示す。ガイドレール3は、固定側レール3bも可動側レール3aも同じアルミ合金の型材からなり、固定側レール3b連結レバーの前側下部の孔部52
1には前側ずれ止め部材53が一部突出して圧入・固定されており、その裏側下部の孔部55
1が挿入孔となる。可動側レール3aの前側下部の孔部52
2は、上記ずれ止め部材53が挿入される挿入孔となり、その裏側下部の孔部55
2には裏側ずれ止め部材56が一部突出して圧入・固定されている。
【0073】
ガイドレール3を一直線状に延長して使用位置にあっては、固定側のずれ止め部材53が可動側の挿入孔52
2に嵌挿され、かつ可動側のずれ止め部材56が固定側の挿入孔55
1に嵌挿されて、ガイドレール3は、左右、上下にずれを防止されて整合される。なお、固定側のずれ止め部材を裏側に配置し、可動側のずれ止め部材を前側に配置してもよく、また両ずれ止め部材を、固定側及び可動側のいずれか一方にまとめて配置してもよい。
【0074】
図19は、ラックの整合を示す図である。ラック9は、ガイドレール3の上面30に形成されたラック用溝57に嵌込まれて固定されている。固定側のラック9bは、端面E1から半ピッチ短くなっており、従ってラック用溝57の端面側に空部57aが形成される。可動側のラック9aは、端面E1から半ピッチ突出して設けられている。
【0075】
ガイドレール3を一直線状の延長した使用位置では、可動側のラック9aの突出部9aPが、固定側のラック用溝57の空部57aに嵌合して、ラック9が左右にずれることなく整合される。これにより、椅子5のピニオンがラック9に噛合して、接合部も滑らかな噛合を保持して通過する。
【0076】
なお、上述した実施の形態は、連結部材(連結レバー)19を回転自在に支持する第1ベース10を固定側レール3bに固定し、第2ベース11を可動側レール3aに固定したが、これを逆にして、第1ベース10を可動側レール3aに固定し、第2ベース11を固定側レール3bに固定してもよい。即ち、上述実施の形態の可動側レール3aを階段に固定した固定側レールとし、固定側レール3bを回動自在に連結しても、同様に機能する。また、階段昇降機1のガイドレールに適用して説明したが、これに限らず、人又は荷物を運搬する運搬装置のガイドレール等の他のガイドレールにも同様に適用可能である。