(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5969501
(24)【登録日】2016年7月15日
(45)【発行日】2016年8月17日
(54)【発明の名称】ホースカッティングクリップを備えた流体コネクタ
(51)【国際特許分類】
F16L 25/00 20060101AFI20160804BHJP
F16L 35/00 20060101ALI20160804BHJP
F16L 33/22 20060101ALI20160804BHJP
【FI】
F16L25/00 Z
F16L35/00 Z
F16L33/22
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-546368(P2013-546368)
(86)(22)【出願日】2011年12月21日
(65)【公表番号】特表2014-504700(P2014-504700A)
(43)【公表日】2014年2月24日
(86)【国際出願番号】US2011066443
(87)【国際公開番号】WO2012088251
(87)【国際公開日】20120628
【審査請求日】2014年12月19日
(31)【優先権主張番号】12/977,309
(32)【優先日】2010年12月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390033020
【氏名又は名称】イートン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫
(74)【代理人】
【識別番号】100104145
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 嘉夫
(74)【代理人】
【識別番号】100109690
【弁理士】
【氏名又は名称】小野塚 薫
(74)【代理人】
【識別番号】100135035
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 明夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131266
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼ 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】ウェルズ、マイケル、ポール
【審査官】
渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04405969(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0196252(US,A1)
【文献】
特開2002−340261(JP,A)
【文献】
特開2005−226696(JP,A)
【文献】
特開2010−175076(JP,A)
【文献】
特開平09−324882(JP,A)
【文献】
特表2005−523406(JP,A)
【文献】
特公平2−4838(JP,B2)
【文献】
独国特許出願公開第4139742(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L25/00−25/14
F16L33/00−33/34
F16L35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体カップリング本体部に取付けられたカッティングクリップを有する流体カップリングであって、
前記カッティングクリップは、クリップボディと、該クリップボディから半径方向外側に延びるカッティング端部タブとを備え、
前記クリップボディは、流体カップリング本体部に一体に形成される、前記流体カップリング本体部から半径方向外側に延びる一対の部分の間に配置され、
前記カッティング端部タブは、前記流体カップリングに取付けられたホースの少なくとも内層を切り込んで、前記ホースの導電層に接触することを特徴とする流体カップリング。
【請求項2】
ホースの導電層と流体カップリング本体部との間を電気的に接続する方法であって、
クリップボディと、該クリップボディから半径方向外側に延びるカッティング端部タブと、を有するカッティングクリップを設け、
前記カッティングクリップを前記流体カップリング本体部に取付け、
前記流体カップリング本体部に一体に形成され、前記流体カップリング本体部から半径方向外側に延びる一対の部分の間に前記カッティングクリップを取付け、
内層及び導電層を有するホースを設け、
前記ホースを前記流体カップリングに取付けて、前記カッティング端部タブが前記ホースの前記内層に切り込んで、前記ホースの前記導電層に電気的に接触することを特徴とする方法。
【請求項3】
ホースの導電層と流体カップリング本体部との間を電気的に接続する方法であって、
クリップボディと、該クリップボディから半径方向外側に延びるカッティング端部タブと、を有するカッティングクリップを設け、
前記カッティングクリップを前記流体カップリング本体部に取付け、
前記流体カップリング本体部に一体に形成され、前記流体カップリング本体部から半径方向外側に延びる一対の部分の間に前記カッティングクリップを取付け、
内層と、第1導電層と、中間層と、第2導電層と、外層とを有するホースを設け、
前記ホースを前記流体カップリングに取付けて、前記カッティング端部タブが前記ホースの前記内層に切り込んで、前記ホースの前記第1導電層に電気的に接触することを特徴とする方法。
【請求項4】
更に、前記流体カップリング本体部に取付けられるソケットを設けることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
更に、前記ソケットの内面から内側に延びて、前記ホースの外層に切り込む少なくとも1つのカッティングタブを有することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ソケットは、前記ホースの前記外層を切り込んで、前記ホースの第2導電層に接触するのに充分な長さで内面から延びる少なくとも1つの前記カッティングタブを有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ホースの導電層と流体カップリング本体部との間を電気的に接続する方法であって、
クリップボディと、該クリップボディから半径方向外側に延びるカッティング端部タブと、を有するカッティングクリップを設け、
前記カッティングクリップを前記流体カップリング本体部に取付け、
前記流体カップリング本体部に一体に形成され、前記流体カップリング本体部から半径方向外側に延びる一対の部分の間に前記カッティングクリップを取付け、
内層と、第1導電層と、中間層と、第2導電層と、外層とを有するホースを設け、
前記ホースを前記流体カップリング本体部に取付けて、前記カッティング端部タブが前記ホースの前記内層に切り込んで、前記ホースの前記第1導電層に電気的に接触し、
前記流体カップリング本体部に取付けられて、そこから内側に延びるカッティングタブを有するホースソケットを設け、
前記ホースソケットを前記ホースに圧着することで、前記カッティングタブが前記ホースの前記外層を貫通して延びて、前記ホースの前記第2導電層に電気的に接触することを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2010年12月23日に出願された「ホースカッティングリングを備えた流体コネクタ」という名称の米国特許出願第12/977,521号、2010年12月23日に出願された「ホースカッティングブレイドを備えた流体コネクタ」という名称の米国特許出願第12/977,445号及び2010年12月23日に出願された「ホースカッティングクリップを備えた流体コネクタ」という名称の米国特許出願第12/977,309号に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、油圧ポンプ等のシステム装置に接続されるホースは、まず、バーブ(barb)ニップルを有した流体コネクタ等の一種のホースフィッティングに接続される。その次に、通常、流体コネクタは、結合ナットを用いてポンプやバルブブロック等の一種の装置に接続される。ホースがニップル上のバーブに押込まれることにより、このバーブは、ホースの内層を切り込まずに外側に動かすことにより保持力を付与する。編組状、ニット又は螺旋状の鋼線ホース層等の導電性の中間層と電子システムとの間に電気接続する必要がある場合、ジャンパーワイヤは、編み込まれたワイヤの内層から流体コネクタに、又は、直接電子システムに配線する必要がある。これらの従来技術の電気的なジャンパーは、信頼できず、組立てコストが高く、組立て中、もしくは作動中に損傷しやすい。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、クリックボディから延びる少なくとも1つの鋭利な端部タブを有するホースカッティングクリップを含む流体コネクタを説明する。一実施形態において、ホースカッティングクリップは、クリップのボディから延びる少なくとも1つの鋭利な端部タブを有する。導電層を覆う柔軟な層を有する流体搬送ホースが流体コネクタに接続されるとき、ホースカッティングクリップは、カッティング機能を発揮し、接続中にホースの内層が切り込まれてホースの導電層から流体コネクタへ、最終的に、ポンプ等の流体コネクタが取付けられる装置へ、又は、直接的に電気回路への電気通路ができる。本開示のホースカッティングクリップは、ホース内にある種の検知要素を組込だホースに使用するのに特に適し、センサによって生じた信号は、ホースの導電層によって流体継手、すなわち、コネクタを通って装置に伝達することができ、これは、他の制御又は診断システムによる使用を可能にする。ホースカッティングクリップは、クリップボディから延びる2つの鋭利な端部タブを有するように示されている。ホースカッティングクリップは、ホースが流体コネクタに完全に取付けられたとき、ナイフのようなカッティング機能を発揮する。ホースの内層が少なくとも1つの端部タブによって切り込まれて、カッティングクリップを介してホースの導電層から流体コネクタへの電気通路が形成される。言い換えれば、電気信号は、流体コネクタが取付けられた装置に流体コネクタを介して送られ、又は、流体コネクタが絶縁されている場合、信号は、診断又は制御システム等の電気回路に直接送られる。本開示のホースカッティングクリップは、ホース内にある種の検出要素を組込んだホースに使用するのに特に適し、検出要素は、信号を発生し、信号は、ホースの導電層により、流体コネクタを介して装置に送られ、これにより、他の制御又は診断システムによってホースの寿命又はシステム圧を監視するために使用することが可能になる。ホースの導電層は、通常、鋼製の編組、螺旋形又は編まれた層であるが、他の導電性材料も以下の本開示の教示のように同様に用いることができる。
【0004】
また、第2導電層と、第1導電層を第2導電層から隔てる非導電性中間層とを有するホースに用いられる内側に延びるカッティングタブを有するコネクタソケットを備えた他の実施形態を開示する。カッティングタブは、ホースの外層に切り込み、貫通して第2導電層に接触し、これをわずかに変形させる。これは、第2導電層からソケットへの導電通路を完成させる。ソケットは、絶縁カラーによってコネクタ本体から電気的に絶縁される。流体コネクタ及び取付けられたホースによってより高い流体圧力を取扱う必要がある場合、圧着されたソケットは、ホースニップルに対してホースの外側から更なる締付力を加えるために使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】流体コネクタに取付けられた一実施形態のカッティングクリップの断面図である。
【
図2】一実施形態のカッティングクリップの斜視図である。
【
図3】
図1の一実施形態のカッティングクリップの斜視図である。
【
図4】
図3の流体コネクタに取付けようとしているホースの断面図である。
【
図5】
図4の流体コネクタに取付けられたホースの断面図である。
【
図6】多層ホースが取付けられた流体コネクタの代替実施形態の断面図である。
【
図7】
図6の代替実施形態の流体コネクタに示された代替実施形態のソケットの端面図である。
【
図8】第2代替実施形態のソケットの縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の説明、及び、図面を参照すると、ここに開示されたシステム及び方法への例となる手法が、詳細に示されている。図面は、いくつか考えられる手法を示しているが、必ずしも一定の縮尺ではなく、特定の機構は、本開示をより良く例示及び説明するために、拡大、省略、又は、部分的に破断されている。更に、本明細書の説明は、特許請求の範囲を以下の詳細な説明内の図面及び説明に示される正確な形状及び構造に包括するものではなく、また、限定あるいは制限するものでもない。
【0007】
また、多くの定数が以下の説明に取り入れられる。場合によっては、例示的な定数が提供される。他の場合では、特定の数値が与えられていない。これらの定数の数値は、関連したハードウェアの特性及びそのような互いの特性の相互関係だけではなく、開示されたシステムに関連する環境状態及び作動状態にも依存する。
【0008】
図1−
図3を参照して、流体コネクタ18及びホースカッティングクリップ10の様々な図が示されている。本実施形態のホースカッティングクリップ10は、クリップボディ12と、このクリップボディ12から外側に延びる比較的鋭利な2つの端部タブ14,16とを有している。
図1−
図3に示すように、カッティングクリップ10は、流体コネクタ18の本体に取付けられる。クリップボディ12は、リング状であり、流体コネクタ18に取付けるとき、広げることによってバネ負荷され、流体コネクタ18に確実に係合し、
図3に示されるように、流体コネクタ18の本体に格納することができる。
図5を参照して図示及び説明されるように、ホースの内層が端部タブ14,16によって切り込まれたとき、ホースカッティングクリップ10は、カッティング機能を発揮して、端部タブ14,16がホース40の導電層44に接触し、このホース40の導電層44から流体コネクタ18へ、最終的には流体コネクタ18が取付けられる油圧ポンプ、モータ、バルブボディ等の装置、又は、直接電子回路に取付けられる装置への電気通路を形成する。本開示のホースカッティングクリップ10は、信号を生成するある種の検出要素を組込んだホースに使用するのに特に適し、この信号は、ホース40の導電層によって流体コネクタ18を介して電気回路に伝達され、制御又は診断システムによって使用することが可能になる。ライフセンシングホースは、そのようなシステム(
図4参照)の一例である。
【0009】
カッティングクリップ10は、流体コネクタ18の本体の上にクリップ留めするか、本体又は永久的に取付けることができ、あるいは、流体コネクタ18の本体に一体に形成することができる。この形態において、1つ以上のカッティングタブ14,16は、本体から延びてホース40の内層42に切り込んで、導電中間層44(
図5参照)に電気的に結合する。
【0010】
流体コネクタ18は、取付延長部分19に結合し、かつ、面取り部24に隣接する六角ナット20を有し、この六角ナット20は、カプラナット31(
図4参照)が締付けられるとき、レンチ等の工具が係合されて、流体コネクタ18を回転しないように保持するようになっている。カプラナット31は、取付延長部分19に回転可能に取付けられている。流体コネクタ18の中心軸に沿って形成された中央通路22は、加圧流体が通って流れることができる通路を与える。環状中間フランジ26は、流体コネクタ18の本体から外側に延び、絶縁カラー36を位置決めする。ホースソケット29は、
図1及び
図3に示されておらず、ホースソケット29とフランジ26との間に配置された絶縁カラー36と共にフランジ26に取付けられて、ホースソケット29を流体コネクタ18から電気的に絶縁する。その後により詳細に説明されるように、絶縁カラー36は、電気的な絶縁が必要でない場合、必要とされない。ホースソケット29は、高圧流体の取扱いに使用するために用いられるオプションパーツである。注意すべきは、ソケット29が使用されて、電気的な絶縁が必要でない場合、絶縁カラー36を省略することができる。また、カプラナット31は、
図1及び
図3に示されておらず、流体コネクタ18をポンプ又はバルブボディ等の他の流体処理装置に取付けるために用いることができる。中間フランジ26は、クリップボディ12の一側でカッティングクリップ10を位置決めし、第1バーブ28は、クリップボディ12の他側で、カッティングクリップ10を位置決めするために役立つ。
【0011】
図4を参照すると、流体コネクタ18の断面図が流体コネクタ18に押込もうとしている流体導通ホース40と共に示されている。ホースソケット29は、絶縁カラー36でコネクタ本体に取付けられる。ホース40は、流体コネクタ18のバーブ部32に取付けられようとしている。ホース40は、内層42、導電中間層44及び耐摩耗外層46で形成されるものとして示されている。内層42及び導電中間層44を形成するために任意の数の層を用いることができ、ホースを形成するために耐摩耗外層46
を用いることができることに留意すべきである。内層42は、PTFE又は他の化学的不浸透性材料で作られるのに対して、導電層44は、通常、編込まれたワイヤであるが、金属箔
、炭素繊維等の導電性材料又は構造を用いることができる。特定の用途のために必要に応じて、他の層を追加することができる。本実施形態のカッティングクリップ10の重要な特徴は、端部タブ14,16がホース40の内層42を切り込むことである。
【0012】
ホースソケット29は、絶縁カラー36に支持されて、取囲み、ホース40がホースニップル32に押込まれた後、ホース40に圧着される。ホースソケット29は、ホース40に圧着力を与えるためにホース40の上に圧着され、ホース40をニップル32に対して、特にニップルのバーブ28に対して押付ける。絶縁カラー36は、平坦な内面を有する従来技術タイプのソケット29を設置及び保持することができる。
図面の図4に示されるように、ソケット29が単一の導電層を有するホース40に使用される場合、
そして、ホース導電層とソケットとの間に導電性を持つことが望ま
れる場合、ホース40の外層46は、ソケット29の内層がホース40の導電層44に
電気的に接続するように、剥ぐことができる。
【0013】
カプラナット31は、六角ナット20と面取り部24との間に配置された円周部で、流体コネクタの本体に回転可能に保持される。カプラナット31は、ポンプ等のある種の油圧装置に形成されたネジ部がネジ部
30に内部でねじ込まれる。
【0014】
面取り部24は、ポンプボディ等の油圧装置に形成された嵌合要素に係合するために形成され、流体用の密封された通路を与える。カプラナット31は、カプラナット31の内面にネジ山が形成されている。ネジ部
30は、ポンプボディ又は他の油圧装置に形成された嵌合ネジ部に係合することができ、この油圧装置では、六角部33によってカップリングナット31が回転され、油圧装置に締付けられて、面取り部24を油圧装置の嵌合要素に引付ける。
【0015】
ホース40は、第1バーブ28等の少なくとも1つのバーブ又はバーブニップル32として
図2に示された複数のホースバーブによって流体コネクタ18に保持される。流体コネクタ18のバーブ部32は、流体コネクタ18のニップルとして当該技術分野において周知のものを構成する。ホース40は、保護用外層46、導電層44、及び、取扱う流体に対して不浸透性材料で作られる内層42の三層を有するように示されている。このホース40は、ホースニップル32のバーブ28、そして、端部タブ14,16を越えて、カッティングクリップ10上に押込まれる。このとき、端部タブ14,16は、内層42を切り込み、導電層44と電気接触状態を作り出す。
【0016】
図面の
図5を参照して、カッティングクリップ10及び取付けられたホース40と共に流体コネクタ18の縦断面図を示す。本実施形態のカッティングクリップ10は、クリップボディ12、及び、このクリップボディ12から外側に延びる比較的鋭利な2つの端部タブ14,16を有する。カッティングクリップ10は、流体コネクタ18の本体に取付けられる。クリップボディ12は、拡張させて、その後、流体コネクタ18の本体上で縮まることにより、バネ負荷されて、流体コネクタ18に確実に係合する。ホースカッティングクリップ10は、ホースがバーブ32上に押込まれて、フランジ26に対して押圧されたときに、ホース40の内層42が端部タブ14,16によって切り込まれるカッティング機能を発揮し、端部タブ14,16がホース40の導電層44に接触して、ホースの内側の導電層から流体コネクタ18へ、最終的に電気回路へ通じる電気通路が形成される。流体コネクタ18は、流体コネクタ18が機械的に、場合により電気的に取付けられる流体装置、例えば、油圧ポンプ、モータ、バルブボディ等の装置、更に、電気回路に取付けられる。本開示のホースカッティングクリップ10は、信号を生成するある種の検知要素を組込んだホースに使用するのに特に適し、その信号は、ホース40によって流体コネクタ18を介して電子装置に伝達され、ライフセンシングホースシステム(図示せず)用の制御又は診断システムによって使用することが可能になる。
【0017】
流体コネクタ18は、レンチ等の締付工具が係合される六角ナット20を有する。流体コネクタ18の中心軸に沿って形成された中央通路22は、加圧流体が流れる通路を与える。円周中間フランジ26は、流体コネクタ18の本体から外側に延びて、絶縁カラー36の位置決めに役立つ。円周中間フランジ26は、カッティングクリップ10をクリップボディ12の一側で位置決めし、一方、第1バーブ28は、クリップボディ12に接して、カッティングクリップ10の他側を位置決めするために役立つ。面取り部24は、ポンプボディ等の油圧装置内に形成された嵌合面に係合するために形成される。ホース40は、第1バーブ28等の少なくとも1つのバーブ、又は、バーブ部32として設けられた多数のホースバーブ等によって流体コネクタ18に保持される。流体コネクタ18のバーブ部32は、流体コネクタ18のニップルとして公知のものを構成している。
【0018】
本実施形態のカッティングクリップ10は、クリップボディ12と、このクリップボディ12から外側に延びる比較的鋭利な2つの端部タブ14,16とを有する。カッティングクリップ10は、クリップボディ12に組込まれた特有のバネ作用によって流体コネクタ18の本体に取付けられている。クリップボディ12は、拡張させて、流体コネクタ18の本体上で収縮することによりバネ負荷されて、流体コネクタ18に確実に係合する。ホースカッティングクリップ10は、ホースがバーブ部32上に押込まれ、フランジ26に対して押圧されることにより、カッティング機能を発揮し、ホース40の内層42が端部タブ14,16によって切り込まれ、端部タブ14,16がホース40の導電層44に電気的に接触し、ホース40の導電層44から流体コネクタ18への電気通路が形成される。本開示のホースカッティングクリップ10は、信号を生成するある種の検知要素を組込んだホースに使用するのに特に適し、その信号は、ホース導電層によって流体コネクタ18、及び、電気回路、又は、ポンプ又はバルブボディ等の油圧装置に伝達され、制御又は診断システムによって使用することが可能になる。
【0019】
流体コネクタ18は、レンチ等の締付工具に係合して、保持される六角ナット20を有する。流体コネクタ18の中心軸に沿って形成された中央通路22は、加圧流体が流れる流路を与える。円周中間フランジ26は、流体コネクタ18の本体から外側に延びて、絶縁カラー36の位置決めに役立つ。円周中間フランジ26は、カッティングクリップ10をクリップボディ12の一側で位置決めし、一方、第1バーブ28は、クリップボディ12に接して、カッティングクリップ10の他側を位置決めするために役立つ。面取り部24は、ポンプボディ等の油圧装置に形成された嵌合面取り面に係合するために形成される。
【0020】
ホース40は、内層42、中間導電層及び耐摩耗外層46で作られたものとして示されている。内層42及び中間導電層44を上回る任意の数の層をホースに用いることができることを理解するべきである。内層42は、PTFE又は他の化学的に不浸透性材料で作ることができ、また、複数の層から構成することができ、一方、導電層44は、通常、編組状、螺旋状、もしくは、編まれた鋼線であるが、金属箔又は炭素繊維等の他の導電性材料又は構造を用いることができる。特定の用途に対して必要に応じて他のホース層を加えることができる。
【0021】
ホース40が少なくとも第1導電層を有し、導電層とホースソケットとの間に電気接続を作り出すことが望まれる場合、ホースの外層が導電層まで剥がれて、ソケットがホースに圧着されたとき、滑らかな内面を有するソケットが導電層に接触する。この構造は、ホース内の導電層からホースソケットへの電気通路を作り出す。そして、この電気信号は、様々な電気回路によって使用することができる。ホース40,50及びホースソケット29,59のいかなる組合せも、ホース40,50の一つ以上の導電層44,54,58によって伝達される電気信号を導くために用いることができる。
【0022】
ホースが第1導電層及び第2導電層を有する場合、第1導電層は、カッティングクリップのカッティングタブに電気接続でき、第2導電層は、ホースが圧着されるとき、ソケットタブを用いることにより、すなわち、ホースの外層を剥いでソケットに対して露出することにより、ソケットに電気接続することができる。
【0023】
図6を参照して、2つの導電層を有し、本実施形態の流体コネクタ18に完全に取付けられて流体コネクタアセンブリ49を構成する多層ホース50の断面図が示されている。ホース50は、内層52、第1導電層54、中間層56、第2導電層58及び保護外層60を有する。望まれたホースの特性を得るために任意の数のホース層を利用することができることを理解すべきである。
【0024】
ホースソケット59は、絶縁カラー36に保持されて、ホースカップリング18に組み付けられた後、ホースの一部を覆うために延ばされている。そして、ホースソケット59は、ホース上に正確な限界荷重で圧着される。第2導電層に電気接続することが望まれる場合、ホースを覆うホースソケット59の内壁に機械加工、すなわち、パンチ加工を使用して、カッティングタブ62A,62Bが形成さる。ソケット59がホースに圧着されるとき、タブは、ホース50の保護外層60を切り込んで延びて、第2導電層に接触する。
【0025】
ソケット59に圧着する前には、カッティングタブ62A,62Bは、接触するために延ばされているが、ホース50の外層60の中に切り込まない。ソケット59が圧着された後、カッティングタブ62A,62Bは、ホース50の外層60を通って切り込み、外側の導電層58に対して接触及び押圧する。タブ62A,62Bは、タブ62A,62Bが内側に延びるように、ソケット59の外側をパンチすることによって形成される。ソケット59は、絶縁カラー36によってコネクタ本体から絶縁されている。
【0026】
内側の導電層54をコネクタ本体に電気的に接続するために、
図2のカッティン
グクリップ10及び例示のホースソケット59は、前述のように用いることができる。その組合せは、別個の2つの電気信号を診断又は制御システムに与え
るために用いることができる。カッティングクリップ10及び代替実施形態のカッティングタブ62A,62Bを有するソケット59又は従来のソケットのいずれかの組合せと剥がれたホースとは、電気信号をライフセンシングホース等のホースから診断装置又は他の電気回路へ供給するために用いることができる。
【0027】
図面の
図7を参照して、
図6のホースソケット59の端面図が示されている。図示のように、ソケット59が圧着されたとき、カッティングタブ62A,62Bは、ホース50の外層60に穴を開けるために十分な距離に内側に延ばされている。カッティングタブ62A,62Bは、四角形状、又は、尖らせることができ、ソケット59が圧着されたとき、ホース50の外層60に穴を開けられればよい。カッティングタブ62A,62Bは、ソケット59の側壁からパンチ加工することができるので、要求される機能に応じて多種多様の形状を用いることができる。
【0028】
図面の
図8を参照して、高圧ソケット80の第2の代替実施形態の断面図が示されている。ソケット80は、高い流体圧力に適用するために頑丈な設計である。円形状のリング85は、ホース50の外層60の中に切り込み、ホース50の第2導電層58に接触する。これにより、電気通路は、第2導電層58から、流体コネクタ18の本体から電気的に絶縁されたソケット80まで形成される。
【0029】
本開示は、上記の図を参照して具体的に示され、かつ、記載されているが、これらは、本開示を実施するための最良の形態の単なる実例にすぎない。ここに記載された本開示の説明のための様々な代替手段は、以下の請求項に定義された本開示の思想及び技術的範囲から逸脱することなく、本開示を実施する際に用いることができることは、当業者に理解されるであろう。以下の請求項は、本開示の技術的範囲を定義し、また、これら請求項の技術的範囲内の方法及び装置、並びに、それらの均等物は、その範囲に含まれることとする。本開示の説明は、ここに記載された全て新規及び非自明なこれらの要素の組合せを含むことを理解すべきであり、あらゆる新規及び非自明なこれらの要素の組合せに対して、本願又は後願において、特許請求の範囲が提示される。また、上記の図面は例示であり、本願又は後願において、請求項とされる全ての可能な組合せには、唯一の特徴又は要素が必須なわけではない。