(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ネットワークにおいてデータを共有する方法であって、前記ネットワークは、複数の異なるネットワーク・リソース共有プロトコルを使用する複数のネットワーク機器を含み、前記方法は、ファイル・システムを有するプロキシ装置によって実施され、前記方法は、
前記ネットワークを使用するための第1のネットワーク機器の登録の要求を前記第1のネットワーク機器から受信するステップであって、前記プロキシ装置は、前記第1のネットワーク機器から、前記登録の期間中に、前記第1のネットワーク機器によって使用されるオペレーティング・システムのタイプとネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプとの特定を可能にする情報を取得する、前記受信するステップと、
前記第1のネットワーク機器に対して他のネットワーク機器によって共有されるデータへのアクセス権を与えるために、前記プロキシ装置によって使用されるネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプを、前記情報に応じて決定するステップと、
前記決定されたネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプに従って、前記プロキシ装置の前記ファイル・システム内に第1のディレクトリを作成するステップであって、前記第1のディレクトリは、前記第1のネットワーク機器によって共有され、かつ記憶されるデータへの前記プロキシ装置用のアクセス・ポイントとなる、前記作成するステップと、
前記第1のネットワーク機器によって使用される前記オペレーティング・システムと前記ネットワーク・リソース共有プロトコルとに適合した命令を含むアプリケーションを前記第1のネットワーク機器に送信するステップと、
前記第1のネットワーク機器によって前記アプリケーションを実行するステップであって、前記アプリケーションは、前記第1のネットワーク機器の前記ファイル・システム内に、前記第1のネットワーク機器が他のネットワーク機器と共有するデータを記憶できる、前記第1のネットワーク機器用の記憶スペースを含む第2のディレクトリと、前記プロキシ装置の前記ファイル・システムを介して少なくとも1つの他のネットワーク機器によって共有されるデータへのアクセス権を与える第3のディレクトリとを作成する、前記実行するステップと、
を含む、前記方法。
前記方法は、ネットワーク機器を前記ネットワークに接続するステップを含み、前記接続するステップの一部として、前記プロキシ装置は、前記第1のネットワーク機器上に作成された前記第2のディレクトリを、前記プロキシ装置上に作成された前記第1のディレクトリにアタッチし、更に、少なくとも1つの他のネットワーク機器によって共有されるデータへのアクセス権を前記第1のネットワーク機器に与える前記プロキシ装置上の1つまたは複数のディレクトリを前記第3のディレクトリにアタッチする、請求項1に記載の方法。
前記プロキシ装置は、前記第1のネットワーク機器によって使用されるネットワーク・リソース共有プロトコルの前記タイプに適用可能なファイル・アクセス方式を、前記少なくとも1つの他のネットワーク機器によって使用される少なくとも1つのタイプのファイル・アクセス方式に変換し、かつ、前記プロキシ装置は、前記変換されたファイル・アクセス方式を前記少なくとも1つの他のネットワーク機器に送信する、請求項1または2に記載の方法。
ネットワークにおいてデータを共有するプロキシ装置であって、前記ネットワークは、複数の異なるネットワーク・リソース共有プロトコルを使用する複数のネットワーク機器を含み、前記プロキシ装置はファイル・システムを有し、前記プロキシ装置は、
前記ネットワークを使用するための第1のネットワーク機器の登録の要求を前記第1のネットワーク機器から受信するネットワーク・インタフェースであって、前記プロキシ装置は、前記第1のネットワーク機器から、前記登録の期間中に、前記第1のネットワーク機器によって使用されるオペレーティング・システムのタイプとネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプとを特定することを可能にする情報を取得する、前記ネットワーク・インタフェースと、
前記第1のネットワーク機器に対して他のネットワーク機器によって共有されるデータへのアクセス権を与えるために、前記プロキシ装置によって使用されるネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプを、前記情報に応じて決定する処理装置と、
前記決定されたネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプに従って、前記プロキシ装置の前記ファイル・システム内に第1のディレクトリを作成する中央処理装置であって、前記第1のディレクトリは、前記第1のネットワーク機器によって共有され、かつ記憶されるデータへの前記プロキシ装置用のアクセス・ポイントとなる、前記中央処理装置と、
前記第1のネットワーク機器によって使用される前記オペレーティング・システムと前記ネットワーク・リソース共有プロトコルとに適合した命令を含むアプリケーションを前記第1のネットワーク機器に送信するネットワーク・インタフェースと、
を備え、
前記アプリケーションは、前記第1のネットワーク機器によって実行されると、前記第1のネットワーク機器の前記ファイル・システム内に、前記第1のネットワーク機器が他のネットワーク機器と共有するデータを記憶できる、前記第1のネットワーク機器用の記憶スペースを含む第2のディレクトリと、前記プロキシ装置の前記ファイル・システムを介して少なくとも1つの他のネットワーク機器によって共有されるデータへのアクセス権を与える第3のディレクトリとを作成する、前記プロキシ装置。
【背景技術】
【0002】
有線及び無線のインタフェースを備えた種々のユーザ民生用機器と家電製品の広範囲にわたる発展に伴って、ホーム・ネットワークという言葉が現在使用され得るが、実際は、ホーム・ネットワーク内のほとんどの機器は相互に通信を行うことはなく、単にインターネットのような外の世界と通信するネットワークを使用しているに過ぎないという意味で、現在のほとんどのホーム・ネットワークは一体化されていない。今日のホーム・ネットワークは、比較的互いに独立して稼働する異種のサービス、(サブ)ネットワーク、及び機器を取り囲んだ複雑な状況にある。ホーム・ネットワークの一部の機器には、大容量記憶デバイスが内蔵されている。また、着脱可能な大容量記憶デバイス(ハード・ディスク、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)キー、メモリ・カード)が、ホーム・ネットワークのほぼ恒久的な部分である「固定された」機器に一時的に接続されることもある。ホーム・ネットワークのユーザは、機器間のネットワーク接続が存在しているにもかかわらず、データが取得される機器にデータを記憶し、データが必要とされる機器にそのデータをコピーしており、あまり注意を払わずにデータの記憶とコピーを行っている。多くの場合、着脱可能な大容量記憶デバイスを用いて、ホーム・ネットワークの機器間でデータの交換を行っており、これは、全く満足感の得られない状況である。
【0003】
ホーム・ネットワークの機器間でのデータ交換の可能性の欠如は、大部分において、ホーム・ネットワークの機器の異種特性に起因する。すなわち、ホーム・ネットワークの機器は、多くの場合、通信プロトコルを使用しておらず、同一のオペレーティング・システムを使用しておらず、プロトコル及び/又はファイル・システムを共有する同一のネットワーク・リソースを使用していない。これらの非互換性の全てによって、特にユーザがデータ通信ネットワーク領域における技術的知識を持たない場合、ホーム・ネットワークの機器間でのデータの共有が困難になり、あるいは、不可能にさえなる。
【0004】
従って、ホーム・ネットワークのようなネットワーク内の異種の機器を更に一体化する必要があり、それによって、ネットワーク機器は、真に、データを通信し、交換し、共有することができ、ホーム・ネットワークのユーザは、ホーム・ネットワークを十分に利用することができる。
【発明の概要】
【0005】
以下、「ファイル・システム」という用語は、ディレクトリ内の単一ファイル、ディレクトリ内への複数のファイル、及び、複数のディレクトリ内と複数のサブディレクトリ内の複数のファイルを意味することがある。
【0006】
本発明は、従来技術の幾つかの不備な点を改善しようとするものである。
【0007】
特に、本発明は、ネットワークにおいてデータを共有する方法であって、ネットワークは、複数の異なるネットワーク・リソース共有プロトコルを使用している複数の機器を含み、上記方法は、ファイル・システムを有するプロキシ装置によって実施され、上記方法は、ネットワークを使用するための第1のネットワーク機器の登録の要求を第1のネットワーク機器から受信するステップであって、プロキシ装置は、第1のネットワーク機器から、登録の期間中に、第1の機器によって使用されているオペレーティング・システムのタイプを表す情報を含むデータを取得する、上記受信するステップと、第1の機器に対して他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与えるために、プロキシ装置が使用すべきネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプを、第1の機器によって使用されているオペレーティング・システムのタイプに応じて特定するステップと、特定されたネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプに従って、プロキシ装置のファイル・システム内に第1のディレクトリを作成するステップであって、第1のディレクトリは、第1の機器によって共有され、かつ記憶されているデータへのプロキシ装置用のアクセス・ポイントになっている、上記作成するステップと、第1の機器によって使用されているオペレーティング・システムとネットワーク・リソース共有プロトコルとに適合した命令を含むアプリケーションを第1の機器に送信するステップと、第1の機器によってアプリケーションを実行するステップであって、アプリケーションは、第1の機器のファイル・システム内に、第1の機器が他のネットワーク機器と共有するデータを記憶できる、第1の機器用の記憶スペースを含んでいる第2のディレクトリを作成し、アプリケーションは、第1の機器のファイル・システム内に、プロキシ装置のファイル・システムを介して少なくとも1つの他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与える第3のディレクトリを作成する、上記実行するステップと、を含む方法を提案する。
【0008】
本発明の変形態様によれば、この方法は、機器をネットワークに接続するステップをさらに含み、この接続するステップの一部として、プロキシ装置は、第1の機器上に作成された第2のディレクトリを、プロキシ装置上に作成された第1のディレクトリにアタッチし、更に、少なくとも1つの他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を第1の機器に与えるプロキシ装置上の1つ以上のディレクトリを第3のディレクトリにアタッチする。
【0009】
本発明の他の変形態様によれば、プロキシ装置は、第1の機器によって使用されているネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプに適用可能なファイル・アクセス方式を、少なくとも1つの他のネットワーク機器によって使用されている少なくとも1つのタイプのファイル・アクセス方式に変換し、かつ、プロキシ装置は、変換されたファイル・アクセス方式を少なくとも1つの他のネットワーク機器に送信する。
【0010】
本発明の更に他の変形態様によれば、プロキシ装置のファイル・システムは仮想ファイル・システムである。
【0011】
本発明は、また、ネットワークにおいてデータを共有するプロキシ装置であって、ネットワークは、複数の異なるネットワーク・リソース共有プロトコルを使用している複数の機器を含み、プロキシ装置はファイル・システムを有し、プロキシ装置は、ネットワークを使用するための第1のネットワーク機器の登録の要求を第1のネットワーク機器から受信するネットワーク・インタフェースであって、プロキシ装置は、第1のネットワーク機器から、登録の期間中に、第1の機器によって使用されているオペレーティング・システムのタイプを表す情報を含むデータを取得する、上記ネットワーク・インタフェースと、第1の機器に対して他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与えるために、プロキシ装置が使用すべきネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプを、第1の機器によって使用されているオペレーティング・システムのタイプに応じて特定する処理装置と、特定されたネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプに従って、プロキシ装置のファイル・システム内に第1のディレクトリを作成する中央処理装置であって、第1のディレクトリは、第1の機器によって共有され、かつ記憶されているデータへのプロキシ装置用のアクセス・ポイントになっている、上記中央処理装置と、第1の機器によって使用されているオペレーティング・システムとネットワーク・リソース共有プロトコルとに適合した命令を含むアプリケーションを第1の機器に送信するネットワーク・インタフェースと、を備えており、アプリケーションは、第1の機器によって実行されると、第1の機器のファイル・システム内に、第1の機器が他のネットワーク機器と共有するデータを記憶できる、第1の機器用の記憶スペースを含んでいる第2のディレクトリを作成し、アプリケーションは、第1の機器のファイル・システム内に、プロキシ装置のファイル・システムを介して少なくとも1つの他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与える第3のディレクトリを作成することを特徴とするプロキシ装置に関する。
本発明の更なる利点が、本発明の個別の非限定的な各実施形態の説明を通じて、明らかになるであろう。以下の各図面を参照して各実施形態を説明する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明を実施できる代表的な従来技術のホーム・ネットワークの一例を示している。このホーム・ネットワークは、ユーザの家屋110で実施されている。ADSL(非対称デジタル加入者ライン)1000が、ユーザの家屋を外部のネットワーク、例えば、インターネット100に接続している。従来技術のホーム・ネットワークは、次に述べる機器を備えている。
ゲートウェイ(HGW:Home GateWay)111
ブルーレイ・ディスク・プレーヤ(BD:Blu−ray Disc)113
DLNA(Digital Living Network Alliance)接続機能を有するデジタル・テレビジョン112(DTV:Digital TeleVision)
インターネット・プロトコル・テレビジョン・セット・トップ・ボックス114(IPTV STB)
インターネット・ラジオ115(I−RADIO)
モバイル・パーソナル・コンピュータ117(MPC)
リムーバブル大容量記憶デバイス116(RMSD)
パーソナル・コンピュータ119(PC)
プリンタ118(PRT)
【0014】
これらの機器は、以下の数種類の接続によって相互接続されている。
DB113、IPSTB114及びPC119をHGW111に接続している、有線イーサネット接続1100、1104及び1109
I−RADIO115及びMPC117をHGW111に接続している、無線接続1110、1105及び1107
BD113及びIPSTB114をDTV112に接続している、HDMI接続1101及び1102
RSMD116をMPC117に、PRT118をPC119にそれぞれ接続している、USB接続1106及び1108
【0015】
BD113とIPSTB114は、共に、個別のHDMI接続によってDTV112に接続されており、それによって、BD113とIPSTB114が映像と音声をDTV112に送信することを可能にし、かつDTV112がBD113とIPSTB114の機能(プレー、停止、ポーズ、チャネル変更)を制御することを可能にし、例えば、ユーザはDTVのリモコン(図示せず)でBDプレーヤ113を制御できる。BD113は、イーサネット接続によってHGW111に更に接続されており、それによって、BD113はインターネットにアクセスして、プレーヤ内のブルーレイ・ディスクに関連した映画予告編用BD−Liveコンテンツと追加コンテンツとを提供することが可能になる。IPSTB114は、イーサネット接続1104によってHGW111に接続されており、これを介して、インターネット上のプロバイダからテレビジョン番組、ラジオ番組及びEPG(電子番組ガイド)を受信する。インターネット・ラジオ115は、WiFi接続1105を備えており、これを介して、インターネットからストリーミング音声データを受信する。MPC117はWiFi接続1107を備えており、それによって、HGW111上のWiFiインタフェース1110を介してインターネットにアクセスできる。PC119は、イーサネット接続1109を備えており、それによって、HGW111を介してインターネットにアクセスできる。プリンタ(PRT)118は、USB接続1108を介してPC119に接続されている。DTV112は、イーサネット接続1103を介してHGW111に接続されており、それによって、HGW111を介してインターネットにアクセスして、インターネットからオーディオ・データ及びビデオ・データを受信できる。
【0016】
このように、
図1の代表的な従来技術のホーム・ネットワークは、相異なるオペレーティング・システム(例えば、ウィンドウズ、リナックス、MacOS)、相異なるデータ通信バス(HDMI、USB、イーサネット)、及び、特に、ホーム・ネットワーク・ユーザによって管理されている場合もあれば管理されていない場合もある、他のネットワーク機器とのファイルの共有を可能にする相異なるネットワーク・リソース共有プロトコル(SMB(Server Message Block)、CIFS(Common Internet File System)、NFS(Network File System))を使用する機器の集合体である。幾つかの機器は互いに通信を行うことができる。すなわち、DTV112は、HDMIを介してBD113及びIPSTB114と通信でき、また、DTV112のDLNA接続機能を使用し、かつPC119上のUPnP(Universal Plug and Play)サーバと通信することによって、イーサネットを介してPC119と通信でき、また、MPC117は、Windowsファイル共有機能を使用して、PC119に接続してそのプリンタPRT118にアクセスできる。しかしながら、ほとんどの機器は、インターネットへのアクセスを得るためにホーム・ネットワーク接続を独自に使用している。ホーム・ネットワークにおける多くの機器は、データ記憶装置を内蔵しているが、その装置に記憶されたデータに対して、他の機器はほとんどアクセスできないままである。更に、ホーム・ネットワークには、例えばHGW111とIPSTB114のように、ホーム・ネットワーク・ユーザの制御の下にはなく、IPTVプロバイダによって制御されるような機器が含まれている。新しい機器が加えられ、古い機器が取り除かれるので、データの共有は、環境を整えるのが厄介であり、管理することが難しい。データ通信に精通しているユーザであれば、幾つかの機器が互いに通信するようにさせることが可能であるが、平均的なユーザにとって、ホーム・ネットワークについての考え方は、ネットワーク内で相互接続されているものの、各々がそれ自身の明確な機能を有する一組の個別の機器に限定されており、従って、そのようなユーザは、機器が互いに通信することにより新たな改善された機能を提供するネットワークの存在を十分に利用できない。
【0017】
図2は、
図1に示されたような代表的な異機種ホーム・ネットワークに基づく本発明の実施形態を示している。このホーム・ネットワークにおいては、ホーム・ゲートウェイに中心的な役割が割り当てられている。ホーム・ゲートウェイは、ホーム・ネットワークにおける中心的な機器であって、ほとんどの機器を相互接続し、利用度が高く、ほとんど常にパワー・オンされている。本発明の特定の一実施形態によれば、ゲートウェイのような常時オン状態の機器が、ホーム・ネットワーク内の機器にデータ共有サービスを提供する、いわゆるプロキシ220のホストを務める。本発明の変形実施形態によれば、プロキシは、ホーム・ネットワークに接続されている他の機器のうちの任意の機器、例えばPC119上に実装される(図示せず)。本発明の更なる変形実施形態によれば、プロキシは、機器221のような専用のプロキシ装置(
図2において点線で示されている)の形態で実装される。どのような変形形態が実施されても、プロキシ装置がホーム・ネットワーク内の各機器に提供するデータ共有サービスの最高利用度を確保するために、常時オン状態を維持する機器にプロキシを実装することが好都合である。本発明によるプロキシ装置は、ホーム・ネットワーク機器間でのデータ共有のためのインタフェースとして使用され、ホーム・ネットワーク機器間でのデータ共有のための中心的なアクセス・ポイントであり、相異なるホーム・ネットワーク機器によって使用される全ての相異なるネットワーク・リソース共有プロトコルを実施し、また、有利なことに、ホーム・ネットワーク機器に特定のソフトウェアのインストールする必要がなく、データの複製を必要とせず、更に、各々のホーム・ネットワーク機器が、有利なことに、本発明により、他のネットワーク機器によって共有されるデータに対して、自己のネットワーク・リソース共有プロトコルに従ってアクセスでき、共有されるデータを、それがあたかも自己のファイル・システムの一部であるかのように「見る」ことができる。共有すべきデータを有するホーム・ネットワーク機器に関し、プロキシ装置は、他のネットワーク機器(以下「共有機器」という)によって共有されているデータを、共有データへのアクセス権が与えられている装置(以下「アクセス機器」という)によって使用されているネットワーク・リソース共有プロトコルの異型(バリアント)に従ってエクスポートする。1つ以上の共有機器によって共有されているデータへのアクセス権をアクセス機器に与えるために、プロキシ装置は、共有データを、アクセス機器によって使用されているネットワーク・リソース共有プロトコルの異型に従ってエクスポートし、プロキシ装置によってアクセス機器に配信されたアプリケーションが、アクセス機器のファイル・システム内にそのエクスポートをマウントする。このアプリケーションは、ホーム・ネットワーク機器のオペレーティング・システムとネットワーク・リソース共有プロトコルとに適合するように構成されている。このアプリケーションは、相異なる形態、例えば、ウェブ・ページに含まれている実行可能なスクリプトの形態で、あるいは、セキュリティーの強化とポータビリティの増大用に(署名される、あるいは、署名されない)Javaアプレットの形態で実施できる。このようにして、共有ネットワーク機器によって共有されているデータは、アクセス機器のファイル・システムにアタッチされてアクセス機器に提示される一方、その共有データを提供する共有機器に記憶されたまま残る。アクセス機器が共有機器によって共有されているデータにアクセスすると、プロキシ装置は、アクセス機器によって使用されているファイル・システムに従って公表されるファイル・アクセス方式を、共有データが物理的に記憶されている共有機器によって使用されているファイル・アクセス方式に変換する。従って、利点として、アクセス機器によって使用されているネットワーク・リソース共有プロトコルに従ってアクセス機器によって公表される、共有ファイルについてのファイル・オペレーションが、必要に応じて(すなわち、共有機器とアクセス機器とが互いに互換性のないネットワーク・リソース共有プロトコルを使用している場合)、共有機器のネットワーク・リソース共有プロトコルによって使用されているファイル・オペレーションに、プロキシ装置によって変換される。有利なことに、プロキシは、例えばLinux VFSのような仮想ファイル・システムのトップに構築されており、そのようなファイル・システムが提供する抽象化レイヤを十分に利用できる。このVFSによって、クライアントは、一様なやり方で、相異なるタイプの実際のファイル・システムにアクセスできる。特に、VFSを使用して、例えば、クライアントのアプリケーションが違いに気付くことなく、トランスペアレントにローカルのネットワーク記憶装置にアクセスできる。VFSを使用して、Windows、MacOS及びLinuxの各ファイル・システムにおける違いを克服でき、その結果、アプリケーションが、どのタイプのファイル・システムにアクセスしているのかを知る必要なしに、それらの種類のローカルなファイル・システム上のファイルにアクセスできる。
【0018】
図3は、本発明の特定の一実施形態による、
図2のプロキシ221のような、本発明によるプロキシ装置の実施形態を示している。
【0019】
プロキシ221は、次に述べる要素を備えている。
中央処理装置(CPU)2210
クロック装置2211
ネットワーク・インタフェース2212
不揮発性メモリROM2213、及び
揮発性メモリRAM2214
【0020】
これら全てのコンポーネントは、データ通信バス2215を介して相互接続されている。CPU2210は、ROM2213内のメモリ領域22130に記憶されているプログラムに従って、装置221の機能を制御する。このプログラムには、ホーム・ネットワークへの登録の際に機器に送信される前述のアプリケーションが含まれており、更に、本発明の特定の一実施形態により、ウェブ・インタフェースを提供するウェブ・サーバも含まれており、このウェブ・インタフェースは、機器が、ウェブ・インタフェースを介してホーム・ネットワークに接続し、かつ、データを共有すること、あるいは、データを共有しないことをプロポーズすることを可能にする。クロック装置2211は、プロキシ221の他のコンポーネントに共通のタイミングを提供して、それによって、それらの動作を順序付けし、かつ同期化する。ネットワーク・インタフェース2212は、接続2111を介してホーム・ネットワークに接続されている他の機器、例えば、BD113、DTV112、IPSTB114、I−RADIO115、MPC117、PC119及びHGW111との間でデータの送受信を行う。メモリ領域2213は、メモリ領域22130において本発明の方法を実行する命令を備えている。装置221がパワー・オンされると、CPU2210は、ROM2213のメモリ領域22130に記憶されているプログラム「Prog」をRAMメモリ2214のメモリ領域22140にコピーして、そのコピーしたプログラムを実行する。そのコピーしたプログラムが実行される際、このプログラムは、メモリ領域22143において、その実行に必要な変数のためのメモリ・スペースを割り当てる。この時点で装置221が起動され、接続要求が受信されると、本発明の方法が始動する。RAMメモリ2214のメモリ領域22141から22141+nには、ホーム・ネットワーク機器のエクスポート及びインポートに関連するデータ、例えば、IPアドレスとディレクトリ名のためのスペースが含まれている。
【0021】
装置2214は、プロキシ装置のファイル・システムが実装されるデータ・スペース22142をさらに含んでいる。代替として、このファイル・システムはハード・ディスク・ドライブ上に実装されていてもよい。
【0022】
あるいは、RAM2214の少なくともいくつかの部分がNVRAM(不揮発性RAM)メモリによって実施されてもよく、それによって、RAMメモリのこれらの少なくともいくつかの部分を停電に対しても持続的にするこが可能になるという利点がある。
【0023】
図4には、シーケンス(順序)図によって、
図2のプロキシ220、あるいは、プロキシ221のようなプロキシ装置によって実施される本発明の方法が更に説明されている。本発明の実施は、
図4に示されている各ステップのシーケンス(順序)には限定されない。特に、幾つかのステップは、処理時間を改善するために並列処理できる。
【0024】
この図におけるダブル・フォワード・スラッシュ(「//」)は、このシーケンスにおけるブレークを意味している。このシーケンス図は、ダブル・フォワード・スラッシュによって分割された3つの部分により構成されている。第1の部分において、ホーム・ネットワークの使用を望む、あるいは、ホーム・ネットワーク上の他の機器とのデータの共有を望む第1の機器がプロキシに登録する。第2の部分において、同機器がホーム・ネットワークに接続する。第3の部分において、同機器が他の機器によって共有されているデータにアクセスする。
【0025】
400:最初のステップとして、機器119が、プロキシに対して、ホーム・ネットワークへの登録の要求を送信する。本発明の特定の実施形態によれば、この要求には、共有機器119によって使用されているネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプがどのタイプであるか、例えば、使用されているオペレーティング・システムのタイプがプロキシに判るような情報が含まれている。本発明の変形実施形態によれば、この情報は、登録期間中に、例えば、機器119とのいくつかのデータ交換の間に得られる。後者の変形実施形態には、登録しようとしている機器119が率先して当該要求内の情報を提供する必要がないという利点がある。
【0026】
401:プロキシ221が登録要求を受信すると、プロキシ221は、得られた上述の情報に基づいて、機器119について使用すべきネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプを特定する。更に、このステップの一部として、プロキシ装置221は、プロキシ221のファイル・システムにおいて第1のディレクトリを作成する。この第1のディレクトリは、プロキシ装置に対して、マウント・オペレーションを介する、機器119上に後述のように作成される第2のディレクトリへのアクセス権を与え、この第2のディレクトリにおいて、機器119は共有したいデータを記憶できる。あるいは、機器119は、第2のディレクトリにおいて、他のホーム・ネットワーク機器と共有したいデータへの、いわゆるリンクを記憶でき、それによって、データ・コピーの作成を回避できる。
【0027】
402:このステップにおいて、プロキシは、機器119にアプリケーションを送信し、このアプリケーションによって、例えば、共有すべきデータを記憶するための上述の第2のディレクトリと、機器119に対して、プロキシ装置を介する、他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与える1つ以上のディレクトリとのような種々のディレクトリを機器119のファイル・システム内に作成できる。このアプリケーションは、機器119のオペレーティング・システムによって実行可能であり、機器119によって使用されるネットワーク・リソース共有プロトコルに適合した命令を含み、従って、機器119のファイル・システム内におけるデータ共有に必要なストラクチャ(ディレクトリ、サブディレクトリ)を作成するようになっている。
【0028】
403:このステップにおいて、機器119は、送信されたアプリケーションを実行する。その結果、上述の第2のディレクトリ(例えば「MyShares」と命名される)が機器119のファイル・システム内に作成され、この第2のディレクトリにおいて、機器119は、他のネットワーク機器と共有したいデータを記憶できる。
【0029】
更に、このアプリケーションは、機器119のファイル・システム内に第3のディレクトリ(例えば「OthersShares」と命名される)を作成し、この第3のディレクトリは、機器119に対して、他の機器によって共有されているデータへのアクセス権を与える。
【0030】
ファイル・システムの分野で使用されている専門用語に従えば、第2のディレクトリは、機器119上のディレクトリであり、上述の目的のために、プロキシにエクスポートされて、プロキシ装置上に作成されている第1のディレクトリ上に、プロキシによってマウントされる。また、プロキシ装置の観点から見れば、第2のディレクトリがプロキシ上にインポートされるとも言える。第3のディレクトリにおいては、1つ以上の他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与える1つ以上のディレクトリが、機器119にエクスポートされる際にマウントされる。
【0031】
説明を簡潔にするために、上述のケースにおいては、共有すべきデータを提供する他の各機器が存在して、プロキシに接続されており、その結果、それらの機器によって共有されているデータへのアクセス権を与える、プロキシ装置上のアクセス・ポイント(ディレクトリ)が存在することが想定されている。
【0032】
404:任意の時点で、プロキシが機器119から接続要求を受信する。
【0033】
405/406:接続要求が受信されると(404)、プロキシ装置221が、機器119上に作成された上述の2番目のディレクトリを、プロキシ装置上に作成されている上述の第1のディレクトリにマウントする(405)、すなわちアタッチする。また、機器119は、機器119のファイル・システム内に作成された上述の第3のディレクトリに、ネットワーク内の任意の他の各機器によって共有されているデータへのアクセス権を機器119に与える、プロキシ装置上のディレクトリを、自動的にマウントする(406)。
【0034】
407:1つ以上の共有データ・ディレクトリが機器119上に、及びプロキシ上にマウントされているので、機器119は、その共有データ・ディレクトリ内のファイル及びディレクトリへのアクセス権を有し、また、機器119は、自己の共有データへのアクセス権を他の各ネットワーク機器に与える。このようなアクセスは矢印407によって例示されており、この矢印407は、別の1つの機器によって共有されているファイルへのアクセス、例えば、読み出し、書き込み等が、ネットワーク・リソース共有プロトコル機器119によって使用されているファイル方式のタイプに従って要求されることを例示している。
【0035】
408:このファイル・アクセス要求を受信したプロキシは、このファイル・アクセス要求を、機器115によって使用されているネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプに適用可能な1つ以上のファイル・アクセス要求に変換する。
【0036】
409:変換されたファイル・アクセス要求は、次に、機器115に送信される。1つのシンプルなファイル・アクセスが、使用されるオペレーションと種々のネットワーク・リソース共有プロトコルとに従って、必要とされるオペレーションを行ういくつかのファイル要求をもたらすことがある。
【0037】
以下、上述のステップについての変形実施形態を説明する。
【0038】
400/404:本発明の特定の実施形態によれば、登録要求と、場合によっては接続要求とが、プロキシ装置上で動作するウェブ・アプリケーションを介して行われ、それによって、ホーム・ネットワーク機器は、ホーム・ネットワークへの登録と接続とが可能になる。このウェブ・アプリケーションの一部分はウェブ・ページであり、このウェブ・ページにおいて、機器を登録/接続したいユーザは、その機器がネットワーク上の他の機器とデータを共有する提案をするか否かを規定でき、もしそうするのであれば、どのようなデータをどのような機器及び/又はどのようなユーザと、どのようなアクセス権で共有するのかを規定できる。
【0039】
402:本発明の特定の変形実施形態によれば、機器119に送信されるアプリケーションは、バッチ・ファイルの形態、あるいは、Javaアプレットのようなダウンロード可能な実行可能プログラムの形態、あるいは、上述のウェブ・アプリケーションのようなウェブ・アプリケーション内のスクリプトの形態である。
【0040】
図3に示されているプロキシ装置の実施例には、本発明を実施する手段が含まれている。特に、CPU2210は、前述の登録要求を受信するステップ400を実施する手段と、前述の特定ステップ401を実施する手段と、前述の作成ステップ401を実施する手段とを提供する。更に、ネットワーク・インタフェース2212は、前述の送信ステップ402を実施する手段を提供する。
【0041】
本発明の一変形実施形態によれば、本発明のプロキシを使用してネットワーク内の他の機器とデータを共有したいネットワークの機器又はユーザ(すなわち、「クライアント」)は、どのデータを共有したいか、及び、どの他の機器又はユーザと共有したいかに応じて、差別化を行う。すなわち、公開共有データと限定共有データとを差別化する。例えば、機器/ユーザXは、ネットワーク内の他の全ての機器/ユーザ{Y,Z}と共有する(すなわち、公開共有)データAを有するが、データBは特定の機器/ユーザYのみと共有される(すなわち、限定共有)。したがって、本発明によれば、機器/ユーザYとZの両者は、Xによって共有されているデータAへのアクセス権を有するが、Yのみが限定共有データBへのアクセス権を更に有しており、YとZは「差別化されたビュー」を有していると言われる。このような差別化ビューのメカニズムは、本発明の原理を使用して実施できる。登録要求期間中に、あるいは、登録が完了すると、機器は、プロキシ装置に対して、各々の個別の共有資源と、それらの意図された共有先とを通知できる。上述のケースを例として、また、
図4を参照図として使用すると、ステップ400において、機器Xは、プロキシに対して、機器Xが、共有すべき公開データと、Yのみと共有すべき限定データとを有していることを通知する。ステップ401において、プロキシは、プロキシのファイル・システム内に2つの「第1の」ディレクトリ、すなわち、Xの公開用ディレクトリとXのY限定用ディレクトリとを作成する。ステップ402において、プロキシは、Xにアプリケーションを送信する。ステップ403において、このアプリケーションは、Xのファイル・システム内に、2つの異なる「第2の」ディレクトリ、すなわち、ディレクトリ「MySharesPublic」とディレクトリ「MySharesRestrictedY」とを作成し、更に、他のネットワーク機器によって共有されているファイルへのアクセス権をXに与える「第3の」ディレクトリ、例えば、「Others_Shares」を作成する。プロキシがXから接続要求404を受信すると、ステップ405/406において、プロキシは、上述の「第2の」ディレクトリ(MySharesPublicとMySharesRestrictedY)をそれぞれの「第1の」ディレクトリ(Xの公開用と、XのY限定用)にマウントし、更に、他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権をXに与えるプロキシ上のディレクトリを、Xのファイル・システム内に作成されている「第3の」ディレクトリ(「Others_Shares」)にマウントする。同様のオペレーションが、機器Yと機器Zについて行われる。しかしながら、YとZとは「差別化ビュー」を有しており。Xによって共有されているデータについて異なるビューを有している。Zの「Others_Shares」においては、XのMySharesPublic内のデータのみが見える。Yの「Others_Shares」においては、XのMySharesPublic内のデータが見え、また、「MySharesRestrictedY」内のデータも見える。
【0042】
図2に示されたネットワークは、本発明を実施できるネットワークの例にすぎない。本発明に適合しつつ、例えば、各々が1つ又は複数のローカル・ネットワークを備えた複数のユーザ家屋から成る他のネットワーク構成も可能である。
図2におけるローカル・ネットワークのアーキテクチャは、機器の数、使用される機器のタイプ、及び/又は、使用されるアプリケーションに従って、異なるものに構成してもよい。更に、装置221について例示されているインタフェースは、イーサネット・インタフェースとして示されているが、本発明は、イーサネット技術の使用に限定されない。
図2においては、本発明によるプロキシ装置の実施形態について、別個の装置221、あるいは、ゲートウェイ211内に実装された装置220のように、2つの選択肢が与えられている。しかしながら、本発明の実施は、ゲートウェイ上での実施、あるいは、スタンドアローン機器としての実施には限定されず、本発明は、ホーム・ネットワークに接続されている任意の機器、例えば、パーソナル・コンピュータ119、あるいは、図示されていないイーサネット・ルーター上において非常に良好に実施できる。
【0043】
図2によって例示されているような装置221及び220以外のタイプのプロキシ装置、例えば、複数のプロセッシング・ユニットを備えた装置も、場合によっては依然として本発明に適合する。あるいは、本発明は、ハードウェア・コンポーネントとソフトウェア・コンポーネントとの組み合わせによって実施され、専用のハードウェア・コンポーネントによって、プロキシ装置のCPUがソフトウェアで実行されるタスクから解放されて、処理速度が向上する。特定の実施形態によれば、本発明は、例えば専用のコンポーネント(例えば、ASIC<Application Specific Integrated Circuit>、FPGA<Field-Programmable Gate Array>、あるいは、VLSI<Very Large Scale Integration>)としてのハードウェアで、あるいは、装置に内蔵された別個の電子部品としてのハードウェアで完全に実施され、あるいは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせの形態で実施される。
(付記)
(付記1)
ネットワークにおいてデータを共有する方法であって、前記ネットワークは、複数の異なるネットワーク・リソース共有プロトコルを使用している複数の機器を含み、前記方法は、ファイル・システムを有するプロキシ装置(220,221)によって実施され、前記方法は、
前記ネットワークを使用するための第1のネットワーク機器の登録の要求を前記第1のネットワーク機器から受信するステップ(400)であって、前記プロキシ装置(220,221)は、前記第1のネットワーク機器から、前記登録の期間中に、前記第1の機器によって使用されているオペレーティング・システムのタイプとネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプとを特定することを可能にする情報を取得する、前記受信するステップと、
前記第1の機器に対して他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与えるために、前記プロキシ装置(220,221)が使用すべきネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプを、前記タイプ情報に応じて特定するステップ(401)と、
前記特定されたネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプに従って、前記プロキシ装置(220,221)の前記ファイル・システム内に第1のディレクトリを作成するステップ(401)であって、該第1のディレクトリは、前記第1の機器によって共有され、かつ記憶されているデータへの前記プロキシ装置用のアクセス・ポイントになっている、前記作成するステップと、
前記第1の機器によって使用されている前記オペレーティング・システムと前記ネットワーク・リソース共有プロトコルとに適合した命令を含むアプリケーションを前記第1の機器に送信するステップ(402)と、
前記第1の機器によって前記アプリケーションを実行するステップ(403)であって、前記アプリケーションは、前記第1の機器の前記ファイル・システム内に、前記第1の機器が他のネットワーク機器と共有するデータを記憶できる、前記第1の機器用の記憶スペースを含んでいる第2のディレクトリと、前記プロキシ装置(220,221)の前記ファイル・システムを介して少なくとも1つの他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与える第3のディレクトリとを作成する、前記実行するステップと、
を含むことを特徴とする前記方法。
(付記2)
前記方法は、機器を前記ネットワークに接続するステップ(404)を含んでおり、該接続するステップの一部として、前記プロキシ装置(220,221)は、前記第1の機器上に作成された前記第2のディレクトリを、前記プロキシ装置(220,221)上に作成された前記第1のディレクトリにアタッチし、更に、少なくとも1つの他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を前記第1の機器に与える前記プロキシ装置(220,221)上の1つ以上のディレクトリを前記第3のディレクトリにアタッチすることを特徴とする、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記プロキシ装置(220,221)は、前記第1の機器によって使用されているネットワーク・リソース共有プロトコルの前記タイプに適用可能なファイル・アクセス方式を、前記少なくとも1つの他のネットワーク機器によって使用されている少なくとも1つのタイプのファイル・アクセス方式に変換し、かつ、前記プロキシ装置(220,221)は、前記変換されたファイル・アクセス方式を前記少なくとも1つの他のネットワーク機器に送信することを特徴とする、付記1または2に記載の方法。
(付記4)
前記プロキシ装置(220,221)の前記ファイル・システムは仮想ファイル・システムである、付記1から3のいずれか1つに記載の方法。
(付記5)
ネットワークにおいてデータを共有するプロキシ装置(220,221)であって、前記ネットワークは、複数の異なるネットワーク・リソース共有プロトコルを使用している複数の機器を含み、前記プロキシ装置(220,221)はファイル・システムを有し、前記プロキシ装置は、
前記ネットワークを使用するための第1のネットワーク機器の登録の要求を前記第1のネットワーク機器から受信(400)するネットワーク・インタフェース(2212)であって、前記プロキシ装置(220,221)は、前記第1のネットワーク機器から、前記登録の期間中に、前記第1の機器によって使用されているオペレーティング・システムのタイプとネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプとを特定することを可能にする情報を取得する、前記ネットワーク・インタフェースと、
前記第1の機器に対して他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与えるために、前記プロキシ装置(220,221)が使用すべきネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプを、前記情報に応じて特定(401)する処理装置(2210)と、
前記特定されたネットワーク・リソース共有プロトコルのタイプに従って、前記プロキシ装置(220,221)の前記ファイル・システム内に第1のディレクトリを作成(401)する中央処理装置(2210)であって、該第1のディレクトリは、前記第1の機器によって共有され、かつ記憶されているデータへの前記プロキシ装置用のアクセス・ポイントになっている、前記中央処理装置と、
前記第1の機器によって使用されている前記オペレーティング・システムと前記ネットワーク・リソース共有プロトコルとに適合した命令を含むアプリケーションを前記第1の機器に送信(402)するネットワーク・インタフェース(2212)と、
を備えており、
前記アプリケーションは、前記第1の機器によって実行(403)されると、前記第1の機器の前記ファイル・システム内に、前記第1の機器が他のネットワーク機器と共有するデータを記憶できる、前記第1の機器用の記憶スペースを含んでいる第2のディレクトリと、前記プロキシ装置(220,221)の前記ファイル・システムを介して少なくとも1つの他のネットワーク機器によって共有されているデータへのアクセス権を与える第3のディレクトリとを作成することを特徴とする、前記プロキシ装置。