【文献】
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【文献】
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【文献】
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(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のモバイル通信デバイスは、仮想キャリアの周波数範囲を示す仮想キャリア信号の検出により、前記仮想キャリアの周波数範囲で送信されるデータを受信するために自身の受信機を設定するように動作する、
請求項4〜6のいずれか1項に記載のモバイル通信システム。
前記仮想キャリアの帯域幅および/または範囲は、一定間隔で変化し、選択的に、前記仮想キャリアの帯域幅および/または範囲は、サブフレームごとにまたは10のサブフレームごとに変化する、
請求項17に記載のモバイル通信システム。
前記仮想キャリアの帯域幅および/または範囲は、一定間隔で変化し、選択的に、前記仮想キャリアの帯域幅および/または範囲は、サブフレームごとにまたは10のサブフレームごとに変化する、
請求項38に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<従来のネットワーク>
図1は、従来のモバイル通信ネットワークの基本的な機能性を説明している概要図を提供する。
【0017】
前述のネットワークは、コアネットワーク102に接続された複数の基地局101を含む。各基地局は、内ではモバイル端末104に、および、からデータが通信され得るカバレッジエリア(例えば、セル)を提供する。データは、無線ダウンリンクを通じて基地局101からカバレッジエリア103内のモバイル端末104に送信される。データは、無線アップリンクを通じてモバイル端末104から基地局101に送信される。コアネットワーク102は、モバイル端末への、および、からのデータを送り、認証、モバイル端末管理、料金請求等のような機能を提供する。
【0018】
LTEアーキテクチャと定義される3GPPに従って構成されるそれらのモバイル通信システムは、無線ダウンリンク(いわゆるOFDMA)および無線アップリンク(いわゆるSC−FDMA)に対するインターフェースを基にした直交周波数分割多重(OFDM)を用いる。データは、複数の直交サブキャリアのアップリンクおよびダウンリンクで送信される。
図2は、LTEダウンリンクの無線フレーム201を基にしたOFDMを説明している概要図を示す。LTEダウンリンクの無線フレームは、LTE基地局(改良されたノードBとして知られる)から送信され、10ms持続する。ダウンリンクの無線フレームは、10個のサブフレームを備え、各サブフレームは1ms持続する。プライマリ同期信号(PSS)はおよびセカンダリ同期信号(SSS)は、LTEフレームの第1から第6のサブフレームで送信される。プライマリブロードキャストチャネル(PBCH)は、LTEフレームの第1のサブフレームで送信される。PSS、SSS、およびPBCHは、後でより詳細に説明される。
【0019】
図3は、従来のダウンリンクのLTEサブフレームの一例における構造を説明するグリッドを提供する概要図を提供する。サブフレームは、1ms期間中に送信されるいくつかの所定のシンボルを有する。各シンボルは、ダウンリンクの無線キャリアの帯域幅の全域にわたって分散された、いくつかの所定の直交サブキャリアを有する。
【0020】
図3で示されるサブフレームの例は、14のシンボルおよび20MHzの帯域幅にわたって間隔を置いて配置される1200のサブフレームを有する。LTEでデータが送信され得る最も小さい単位は、1のサブフレーム中に送信される12のサブキャリアである。明確にするために、
図3において、各個のリソースエレメントは図示されていない代わりに、サブフレームのグリッドにおける各個のボックスは、1のシンボルで送信される12のサブキャリアに対応する。
【0021】
図3は、4つのLTE端末に対するリソース割当て340、341、342、343を示す。例えば、第1のLTE端末(UE1)に対するリソース割当て342は、12のサブキャリアの5のブロックにまたがって広がっており、第2のLTE端末(UE2)に対するリソース割当て343は12のサブキャリアの6のブロックにまたがって広がっている、等である。
【0022】
制御チャネルデータは、サブフレームの第1のnシンボルを有するサブフレームの制御領域300で送信され、nは3MHzまたは3MHzより大きいチャネル帯域幅に対して1から3の間で変化し得、nは1.4MHzのチャネル帯域幅に対して2から4の間で変化し得る。明確にするために、次の説明は、nの最大値を3とし得る3MHzまたは3MHzより大きいチャネル帯域幅のホストキャリアに関係する。制御領域300で送信されるデータは、物理下り制御チャネル(PDCCH)、物理制御フォーマット指示チャネル(PCFICH)および物理HARQ指示チャネル(PHICH)で送信されるデータを含む。
【0023】
PDCCHは、サブフレームのシンボルが特定のLTE端末に割当てられたサブキャリアを示す制御データを含む。そのため、
図3で示されるサブフレームの制御領域300で送信されたPDCCHデータは、UE1は第1のリソースブロック342を割当てられ、UE2は第2のリソースブロック343が割当てられる、などを示し得る。PCFICHは、制御領域のサイズ(例えば、1から3の間のシンボル)を示す制御データを含み、PHICHは、前に送信されたアップリンクデータがネットワークによってうまく受信されたか否かを示すHARQ(ハイブリッド自動再送要求)データを含む。
【0024】
あるサブフレームにおいて、サブフレームの中央帯310のシンボルは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を含む情報の送信に使われる。この中央帯310は、概して72のサブキャリアの広さ(1.08MHzの送信帯域幅に相当)である。PSSおよびSSSは、LTE端末104にフレーム同期を得ることを許可し、ダウンリンク信号を送信する改善されたNode Bのセル識別を決定する同期信号である。PBCHは、LTE端末がセルにアクセスするために要求するパラメータを含むマスタ情報ブロック(MIB)を含むセルの情報を運ぶ。物理下り共有チャネル(PDSCH)で個のLTE端末に送信された他データは、サブフレームのリソースエレメントの残りのブロックで送信され得る。これらのチャネルのさらなる説明は、次の節で提供される。
【0025】
図3はまた、システム情報を含み、R
344の帯域幅に広がるPDSCHの領域を示す。
【0026】
LTEチャネルにおけるサブキャリアの数は、送信ネットワークの構造に依存して変わり得る。概して、この変動は、1.4MHzチャネル帯域幅内に含まれる72のサブキャリアから20MHzチャネル帯域幅内に含まれる1200のサブキャリアである。当技術分野で周知のように、PDCCH、PCFICHおよびPHICHで送信されるデータは、概して、サブフレームの帯域幅全体にわたって分散される。そのため、従来のLTE端末は、制御領域を受信し復調するために、サブフレームの全帯域幅を受信することができなければならない。
【0027】
<従来のキャンプオン手続き>
図4は、キャリア幅でダウンリンクチャネルを通じて基地局から送信されるダウンリンク通信を復調できるように端末によって追行されるプロセスであるLTEの「キャンプオン」のプロセスを説明する。このプロセスを用いることで、端末は、セルに対するシステム情報を含む通信の一部を識別することができ、そのため、セルに対する設定情報を復調できる。
【0028】
図4を見ても分かるように、従来のLTEキャンプオンの手続きでは、上述のように、端末はまず、キャリアの中央帯310のPSSおよびSSSを用いて基地局と同期する(ステップ400)。
図3を参照して分かるように、中央帯310は帯域幅の幅R310を有し、当該幅は、キャリアの中央(例えば、中央のサブキャリアを占めている)である。
【0029】
端末は、この中央帯を検出し、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix)期間とセルIDを示すPSSおよびSSSを検出する。LTEにおけるPSSおよびSSSは、各無線フレームの第1から第6のサブフレームでのみ送信される。もちろん、異なるシステム、例えばLTE無しのシステムでは、幅310は、キャリア幅の中央でなくてもよく、72のサブキャリアまたは1.08MHzより広くまたは狭くあり得る。同様に、サブフレームは、異なる1サイズまたは複数のサイズであり得る。
【0030】
端末は、中央帯310で運ばれるPBCHを復調し(ステップ401)、PBCHは、特に、Master Information Block(MIB)を含む。MIBは、特に、ダウンリンクキャリアの帯域幅R
320、System Frame Number(SFN)およびPHICHの設定を示す。PBCHで運ばれるMIBを用いることで、端末は、キャリアの帯域幅R
320を認識させられ得る。中央帯310がどこにあるかを端末が知ることによって、端末はダウンリンクキャリアの正確な幅R
320を知る。
【0031】
各サブフレームに対して、端末は、キャリア320の全幅にわたって分散されるPCFICHを復調する(ステップ402)。上述のように、LTEのダウンリンクキャリアは、最大20MHzの幅(1200のサブキャリア)であり、そのため、LTE端末はPCFICHを復調するために、20MHzの帯域幅で通信を受信および復調する性能を有しなければならない。その段階で、20MHzキャリア幅で、端末は、同期およびPBCH復調に関係するステップ400および401の期間中(R
310の帯域幅)よりも大きな帯域幅(R
320の帯域幅)で動作する。
【0032】
端末は、特に、システム情報の通信を識別するために、および個々の割当て許可を識別するために、PHICHの場所を突き止め(ステップ403)、PDCCHを復調する(ステップ404)。割当て許可は、システム情報を検索し、PDSCHにおけるその端末のデータを検索するために、端末によって利用される。システム情報および個々の割当ての両方は、PDSCHで送信され、キャリア幅320内でスケジュールされる。ステップ403および404はまた、キャリア幅の帯域幅R
320全体で動作することを端末に要求する。
【0033】
ステップ402から404において、端末は、サブフレームの制御領域300に含まれる情報を復調する。上述したように、LTEでは、上述の3つの制御チャネル(PCFICH、PHICHおよびPDCCH)は、キャリアの制御領域300にわたって発見され得、制御領域は、上述のように、R320の幅にわたって延長され、各サブフレームの第1の1、2または3のOFDMシンボルを占有する。サブフレームにおいては、制御チャネルは、概して、制御領域300内の全リソースエレメントを使用しないが、全領域にわたってばらまかれるため、LTE端末は、3つの各制御チャネルを復調するために、制御領域300の全体を一度に受信することができなければならない。
【0034】
端末は、システム情報またはこの端末に送信されたデータを含むPDSCHを復調し得る(ステップ405)。
【0035】
上述したように、LTEのサブフレームにおいて、PDSCHは、一般に、PSS、SSSまたはPBCHによって占有される制御領域でもリソースエレメントでもないリソースエレメントの集合を占有する。
図3において示されるリソースエレメントのブロック340、341、342、343におけるデータは、キャリア全体の帯域幅よりも狭い帯域幅を有するが、これらのブロックを復調するために、端末はまず、R320の周波数帯にわたるPDCCHを受信し、PDSCHリソースが復調されるべきであることをPDCCHが示す場合、一度全サブフレームを受信し、PDCCHによって示される関連のある周波数帯のみでPDSCHのみを復調する。例えば、上述のUE1は制御領域300の全体およびリソースブロック342のデータを復調する。
【0036】
<仮想ダウンリンクキャリア>
あるデバイス、MTCデバイス(例えば、上述のスマートメータのような準自律または自律無線通信デバイス)のようなある部類は、相対的に低頻度な間隔での少量のデータの通信によって特徴づけられる通信アプリケーションをサポートし、そのため、従来のLTE端末よりも大幅に簡易であり得る。多くの状況では、キャリア帯域幅の全体にわたるLTEダウンリンクフレームからのデータを受信および処理可能な従来のハイパフォーマンスなLTEの受信部を低い性能である端末に備えることは、少量のデータを通信することのみ必要とするデバイスにとってあまりにも複雑すぎるものであり得る。そのため、これは、LTEネットワークのおける低性能であるMTC型デバイスの広域展開の実用性を限定する。代わりに、端末へ送信され得るデータ量により比例するより単純な受信部を有するMTCデバイスのような低性能端末を提供することが好ましい。以下では、本発明の例において、「仮想キャリア」が、従来のOFDM型ダウンリンクキャリア(例えば、「ホストキャリア」)に挿入される。従来のOFDM型ダウンリンクキャリアで送信されるデータとは違って、仮想キャリアで送信されるデータは、ダウンリンクのOFDMのホストキャリアの全帯域幅を処理する必要なく、受信され復調され得る。その結果、仮想キャリアで送信されるデータは、低減された複雑性の受信部を用いて受信され復調され得る。
【0037】
図5は、本発明の例によるホストキャリアに挿入された仮想キャリアを含むLTEダウンリンクサブフレームを説明している概要図を提供する。
【0038】
従来のLTEダウンリンクサブフレームを踏まえて、第1のnシンボル(nは
図5における3である)は、PDCCHで送信されるデータのようなダウンリンク制御データの送信に対して確保される制御領域300を形成する。しかし、
図5を見ても分かるように、LTEダウンリンクサブフレームの制御領域300の外側は、仮想キャリア501を形成する中央帯310の下部のリソースエレメントの集合を含む。明確にするために、仮想キャリア501は、仮想キャリア501で送信されるデータが、ホストキャリアの残り部分で送信されるデータと論理的に区別されて扱われ得、最初に制御領域300からの全ての制御データを復調せずに復調され得るように、適合される。
図5は、仮想キャリアが中央帯の下部の周波数リソースを占有することを示すが、一般に、仮想キャリアは、中央帯の上部の周波数リソースまたは中央帯を含む周波数リソースのどちらかを二者択一的に占有する。仮想キャリアがホストキャリアのPSS、SSSまたはPBCHによって利用されるいずれかのリソース、または、ホストキャリアで動作するモバイル端末が正しい動作を要求し得、予め決められた所定の位置を発見することを期待し得るホストキャリアによって送信される他のいずれかの信号、が重複して設定される場合、仮想キャリアの信号は、ホストキャリアのこれらの側面が維持されるように構成され得る。
【0039】
図5を見ても分かるように、仮想キャリア501で送信されるデータは、限定された帯域幅にわたって送信される。これは、ホストキャリアの帯域幅より狭いことを提供するいずれかの適切な帯域幅であり得る。
図5に示される例では、仮想キャリアは、2.16MHzの通信帯域幅に相当する12のサブキャリアの12ブロック(例えば、144のサブキャリア)を有する帯域幅にわたって送信される。その結果、仮想キャリアで送信されるデータを受信する端末は、2.16MHzの帯域幅で送信されるデータを受信および処理できる受信機を装備されることのみ必要とする。これは、低性能端末(例えば、MTC型端末)に、単純化された受信機が備えられることを可能にするが、それでも、上述したような、端末に信号が全帯域幅にわたるOFDM信号を受信および処理できる受信部を備えられることを要求する従来的なOFDM型の通信ネットワーク内で動作し得ることを可能にする。
【0040】
上述したように、LTEのようなOFDMに基づくモバイル通信システムにおいて、ダウンリンクデータは、サブフレーム単位でサブフレームの異なるサブキャリアで送信されるように動的に配置される。その結果、サブフレームごとに、ネットワークは、端末に関係するデータを含むシンボルのサブキャリアを信号で伝えなければならない(例えば、ダウンリンク許可信号)。
【0041】
図3を見ても分かるように、従来のダウンリンクLTEサブフレームにおいて、この情報は、サブフレームの第1の1のシンボルまたは複数のシンボル中にPDCCHで送信される。しかし、すでに述べたように、PDCCHで送信される情報は、サブフレームの全帯域幅にわたって広がっており、そのため、縮小した仮想キャリアの帯域幅を受信することしかできない単純化された受信部を有するモバイル通信端末によって受信され得ない。
【0042】
その結果、
図5を見ても分かるように、仮想キャリアの最後のシンボルは、仮想キャリア501のリソースエレメントが割当てられたことを示す制御データの送信に対して割り当てられる仮想キャリアの制御領域502として受信され得る。いくつかの例によれば、仮想キャリアの制御領域502を有するシンボルの数は、例えば3のシンボルに固定される。他の例では、仮想キャリアの制御領域502は、例えば、1から3のシンボルの間でサイズが変化し得る。
【0043】
仮想キャリアの制御領域は、例えば、仮想キャリアの最初のいくつかのシンボルにおいて仮想キャリア内の適切な場所に位置付けられ得る。
図5の例では、これは、第4、第5、第6のシンボルに仮想キャリアの制御領域が位置付けられることを意味し得る。しかし、サブフレームの最後のシンボルにおける仮想キャリアの制御領域の位置を固定することは、利益をもたらす。なぜなら、たとえホストキャリアの制御領域のシンボル数が変化しても、仮想キャリアの制御領域の位置は変化しないためである。これは、仮想キャリアのデータを受信するモバイル通信端末によって引き受けられた処理を単純化する。なぜなら、それらにとって、仮想キャリアの制御領域は、サブフレームの最後のシンボルに常に位置付けられていると知られているので、サブフレームごとに仮想キャリアの制御領域の位置を決定する必要がないためである。
【0044】
さらなる実施形態では、仮想キャリアの制御シンボルは、分けられたサブフレームにおける仮想キャリアのPDSCH送信を参照し得る。
【0045】
いくつかの例では、仮想キャリアは、ダウンリンクサブフレームの中央帯310内に位置付けられ得る。これは、PSS/SSSおよびPBCHによって占有されるリソースが仮想キャリアの領域に含まれ得るが、ホストキャリアPDSCGH領域内には含まれ得ないために仮想キャリアの挿入によって引き起こされるホストキャリアのPDSCHリソースの減少を最小化する。そのため、例えば、期待される仮想キャリアのスループットに依存するため、仮想キャリアの位置は、PSS、SSSおよびPBCHのオーバヘッドを減らすようにホストキャリアまたは仮想キャリアが選択されることにより、中央帯の内側または外側のどちらかに適切に選択され得る。
【0046】
<仮想キャリアの「キャンプオン」手続き>
上述したように、従来のLTE端末がセルにおいてデータの送信および受信を開始し得る前に、まずセルにキャンプオンしなければならない。適合されたキャンプオンプロセスはまた、端末が仮想キャリアでデータを受信し得る前に提供されなければならない。
【0047】
図6は、本発明の例によるキャンプオンプロセスを説明しているフロー図を示す。仮想キャリアのキャンプオンプロセスは、144のサブキャリアの帯域幅を伴う仮想キャリアが1200のサブキャリアの帯域幅を伴うホストキャリアの中に挿入される
図5で示されたサブフレームを参照して説明される。上述のように、ホストキャリアの動作帯域幅以下の動作帯域幅である受信部を有する端末は、ホストキャリアのサブフレームの制御領域にあるデータを復調することができない。しかし、端末の受信部を提供することは、少なくとも12のサブキャリア(例えば、2.16MHz)の12のブロックの動作帯域幅を有し、そして、それは例である仮想キャリア502で送信されるデータを受信し得る。
【0048】
図6の例によれば、最初のステップ400および401は、
図4に示される従来のキャンプオンプロセスと同じであるが、仮想キャリア端末は、後述するように、MIBから追加情報を抽出し得る。両方の端末は、ホストキャリア内の72のサブキャリアの中央帯で運ばれる情報を用いて基地局と同期をとるために、PSS/SSSおよびPBCHを用い得る。しかし、従来のLTE端末は、ホストキャリアの制御領域300を受信および復調し得る受信部を要求するPCFICHの復調ステップ402を実行することによって、プロセスを継続するが、仮想キャリアでデータを受信するためにセルにキャンプオンする端末(以降では「仮想キャリア端末」と呼ぶ)は、代わりにステップ606および607を実行する。
【0049】
本発明のさらなる実施形態では、分割同期およびPBCHの機能性は、ホストキャリアデバイスのステップ400および401という同じ従来の初期のキャンプオンプロセスの再利用とは対照的に、仮想キャリアデバイスに備えられ得る。
【0050】
ステップ606では、仮想キャリア端末は、どの仮想キャリアもホストキャリア内に提供される場合、仮想キャリア特有のステップを用いて仮想キャリアを位置付ける。このステップの多様な可能性の実施形態は、さらに後述される。一旦、仮想キャリア端末が仮想キャリアを位置付けると、それは仮想キャリア内の情報にアクセスし得る。例えば、仮想キャリアが従来のLTEリソース割当て方法を反映する場合、仮想キャリア端末は、例えば、特定の仮想キャリア端末またはシステム情報に対して割当てられた仮想キャリア内のリソースエレメントを示し得る仮想キャリア内の制御位置を復調し得える。例えば、
図7は、サブフレームSF2に対して割当てられた仮想キャリア330内のリソースエレメント350から352のブロックを示す。しかし、従来のLTEプロセス(例えば、ステップ402−404)を追行または繁栄することは仮想キャリア端末に要求されず、これらのステップは、例えば、仮想キャリアのキャンプオンプロセスとは全く別に実装され得る。
【0051】
仮想キャリア端末が、ステップ607の実行時に、LTEのようなステップまたは異なるタイプのステップを追行するかどうかに関わらず、仮想キャリア端末は、ステップ608で割当てられたリソースエレメントを復調し、それによって基地局によって送信されたデータを受信する。ステップ608で復調されたデータは、ネットワーク設定の詳細を含むシステム情報の残りを含み得る。
【0052】
仮想キャリア端末が、ダウンリンクデータを復調し、受信する帯域幅性能を有しておらず、従来のLTEを用いてホストキャリアでそれが送信された場合であっても、初期のLTEステップを再利用する間、それはなお、限定された帯域幅を有するホストキャリア内の仮想キャリアにアクセスし得る。ステップ608はまた、LTEのような作法または異なる作法で実装され得る。例えば、仮想キャリア端末は、仮想キャリアを共有し得、
図7のSF2に示されるように共有している仮想キャリアを管理するために割当てられた許可を有し得る。または、他の例では、仮想キャリア端末は、自己のダウンリンク送信に対して割当てられた全ての仮想キャリアを有し得、または、仮想キャリアは、サブフレームのある数に対してのみ仮想キャリア端末に割当てられ得る。
【0053】
そのため、仮想キャリアのキャンプオンプロセスが提供される柔軟性の程度がある。例えば、従来のLTEステップまたはプロセスの再利用と反映の間のバランスを調整する所定の選択肢があり、それによって、端末の複雑性および新規要素の実装の必要性を低減し、新規の仮想キャリアの特定の側面または実装を追加し、それによって、LTEが広い幅のホストキャリアで設計されたことを考慮して、仮想キャリアの狭い幅の使用の潜在的に最適化する。
【0054】
<ダウンリンク仮想キャリアの検出>
上述のように、仮想キャリア端末は、仮想キャリア送信を受信し復調し得る前に、仮想キャリアを位置付けなければならない。仮想キャリアの存在および位置の決定について、いくつかの選択肢が利用可能であり、それらは、別個にまたは組み合わせて実装され得る。これらの選択肢のいくつかは後述される。
【0055】
仮想キャリアの検出を容易にするために、仮想キャリア位置情報が、そのいずれかが存在すれば、より容易に、仮想キャリアを位置付けることができるように、仮想キャリア端末に提供され得る。例えば、そのような位置情報は、1または2以上の仮想キャリアがホストキャリア内に提供されること、またはホストキャリアが現在はいずれの仮想キャリアも提供しないことの明示を有し得る。それはまた、仮想キャリアの帯域幅の、例えば、MHzまたはリソースエレメントのブロックでの明示を有し得る。それに代えて、または、組み合わせて、仮想キャリアの位置情報は、仮想キャリアの周波数および帯域幅の中央を有し得、それによって仮想キャリア端末にいずれかの機能している仮想キャリアの正確な位置および帯域幅が与えられる。各サブフレームでの異なる周波数位置で仮想キャリアが発見された場合には、疑似乱数アルゴリズム(pseudo−random hoping algorithm)に対する例によれば、位置情報は、例えば、疑似乱数のパラメータを示し得る。そのようなパラメータは、開始フレームおよび疑似乱数アルゴリズムに対して用いられるパラメータを含み得る。これらの疑似乱数パラメータを用いることで、仮想キャリア端末は、仮想キャリアがどのサブフレームで発見され得るのかを知ることができる。
【0056】
仮想キャリア端末にほとんど変更を要求しない(従来のLTE端末と比べて)都合の良い実装は、マスタ情報ブロックをすでに運んでいるPBCH、またはホストキャリアの中央帯のMIBに位置情報を含めることである。
図8に示されるように、MIBは、24ビット(DL帯域幅を示す3ビット、システムフレームナンバーまたはSFNを示す8ビット、およびPHICHの設定とみなす3ビット)で構成される。そのため、MIBは、1または2以上の仮想キャリアについての位置情報を運ぶのに用いられ得る10の予備のビットを有する。例えば、
図9は、いくつかの仮想キャリア端末を1の仮想キャリアに指し示すためのMIBおよび位置情報(「LI」)をPBCHが含む例を示す。
【0057】
あるいは、この位置情報は、例えば、PBCHの外側の中央帯に提供され得る。例えば、それは常にPBCHの後および隣接して提供され得る。中央帯であるがPBCHの外側に位置情報を提供することによって、従来のPBCHは、仮想キャリアの利用という目的に対しては変更されなかったが、もしあっても、仮想キャリア端末は、仮想キャリアを検出するために位置情報を容易に発見し得る。
【0058】
仮想キャリアの位置情報は、提供されるとしたら、ホストキャリア上の他の場所に提供され得るが、中央帯にそれを提供することは都合が良い。なぜなら、仮想キャリア端末は、中央帯で動作するように受信機を優先的に設定し得、また仮想キャリア端末は、位置情報を発見するための受信機の設定を調整する必要がないためである。
【0059】
提供される仮想キャリアの位置情報の数に応じて、仮想キャリア端末は、仮想キャリア送信を受信する受信機を調整し得るか、または、それを行う前に、さらなる位置情報を要求し得る。
【0060】
例えば、仮想キャリア端末に、正確な仮想キャリアの周波数範囲としての詳細を明示するかはともかく、仮想キャリアの存在、および/または、仮想キャリアの帯域幅の明示する位置情報が提供される場合、または、仮想キャリア端末に、いずれの位置情報も提供されない場合、仮想キャリア端末は、仮想キャリアについてホストキャリアをスキャンし得る(例えば、いわゆるブラインドサーチプロセスを実行する)。仮想キャリアについてホストキャリアをスキャンすることは、のちに示されるようないくつかの異なる方法に基づき得る。
【0061】
第1の方法によれば、仮想キャリアは、4か所の例に関して
図10における例で説明されるように、ある予め決められた位置にのみ挿入され得る。そして、仮想キャリア端末は、仮想キャリアについて4つの位置L1−L4をスキャンする。仮想キャリア端末が仮想キャリアを検出した場合、それはダウンリンクデータを受信するための仮想キャリアに「キャンプオン」し得る。この方法では、仮想キャリア端末は、例えば、内部メモリを読み込むことによって、前もって可能性のある仮想キャリアの位置を知る必要がある。仮想キャリアの検出は、仮想キャリア上の既知の物理チャネルの復調を試行することによって達成され得る。そのようなチャネルの復調の成功は、例えば、復調されたデータにおける成功した巡回冗長検査(CRC)によって示され、仮想キャリアの成功した位置を示し得る。
【0062】
第2の方法によれば、仮想キャリアは、ホストキャリアをスキャンする仮想キャリア端末が仮想キャリアの存在を識別するための信号を検出し得るように位置信号を含み得る。ありえる位置信号の例が
図11Aから11Dで説明される。
図11Aから11Cの例では、仮想キャリアは、位置信号の場所である周波数範囲をスキャンする端末がこの信号を検出し得るように無作為な位置信号を常に送信する。「無作為な」信号は、いずれの情報もそれ自体としては運ばない信号を含むことになっている、または解釈されることになっておらず、ただ仮想キャリア端末が検出し得る特定の信号およびパターンを含むに過ぎない。これは、例えば、位置信号全体にわたる一連の有効ビット、位置信号にわたって0および1の交互、または他の適切な無作為信号であり得る。位置信号が、リソースエレメントの隣接するブロックででき得る、または、隣接しないブロックで形成され得ることは特筆すべきである。例えば、それは仮想キャリアの頂上におけるリソースエレメントのその他全てのブロックに位置付けられ得る。
【0063】
図11Aの例では、位置信号353は、仮想キャリア330の幅R
330にわたって延長され、常にサブフレーム内の仮想キャリアにおいて同じ位置で発見される。仮想キャリア端末が仮想キャリアのサブフレームにおける位置信号を検索する場所を知っている場合、それはサブフレーム内のこの位置のみをスキャンすることによって位置信号に対するスキャンプロセスを単純化し得る。
図11Bは、このサブフレームの端において、全てのサブフレームは、仮想キャリアのサブフレームの上部端に1つおよび下部端に1つの2つの部分を有する位置信号354を含む類似の例を示す。そのような位置信号は、例えば、仮想キャリア端末が前もって仮想キャリアの帯域幅を知らなかった場合に、仮想キャリア幅の上部および下部の端の確実な検出を容易にし得るため、有益であり得る。
【0064】
図11Cの例では、位置信号355は、第2のサブフレームSF2においてはともかく、第1のサブフレームSF1において提供される。例えば、位置信号は、すべての2つのサブフレームを提供し得る。位置信号の周波数は、スキャン時間の低減とオーバヘッドの低減とのバランスを調整して選択され得る。言い換えると、位置信号がより多くの頻度で提供されればされる程、端末の仮想キャリアの検出にかかる時間が短くなるが、オーバヘッドはよりかかる。
【0065】
図11Dの例では、位置信号は、この位置信号が
図11Aから11Cにおける無作為の信号でなく提供されるが、仮想キャリア端末に対する情報を含む信号である。仮想キャリア端末は、それらが仮想キャリアをスキャンし、信号が、例えば、仮想キャリアの帯域幅またはその他の仮想キャリアに関連する情報(位置情報または位置でない情報)についての情報を含み得る場合に、この信号を検出し得る。この信号を検出した場合、それによって、仮想キャリア端末は、仮想キャリアの存在および位置を検出し得る。
図11Dで示されるように、位置信号は、無作為の位置信号のように、サブフレーム内の異なる位置で発見され得、その位置はサブフレーム単位で変化し得る。
【0066】
<ホストキャリアの制御領域サイズの動的変化>
上述したように、ダウンリンクのサブフレームの制御領域を構成するLTEにおけるシンボル数は、送信される必要がある制御データの量に依存して動的に変動する。概して、この変動は、1から3のシンボルの間である。
図5を参照しても理解できるように、ホストキャリアの制御領域の広さにおける変動は、仮想キャリアにとって利用可能なシンボル数における相違を生じさせ得る。例えば、
図5を見ても分かるように、制御領域が長さにおいて3のシンボルであり、サブフレームに14のシンボルがある場合、仮想キャリアは11のシンボルの長さである。しかし、次のサブフレームにおいて、ホストキャリアの制御領域が1のシンボルに減らされる場合、そのサブフレームにおける仮想キャリアにとっては13のシンボルが利用可能であり得る。
【0067】
仮想キャリアがLTEホストキャリアに挿入されると、仮想キャリアでデータを受信するモバイル通信端末は、ホストキャリアの制御領域によって使われない利用可能な全てのシンボルをそれらが利用することができる場合、仮想キャリアのサブフレームにおける仮想キャリアのシンボル数を決定するために、各ホストキャリアサブフレームの制御領域におけるシンボル数を決定することができる必要がある。
【0068】
従来、制御領域を形成するシンボル数は、PCFICHの全サブフレームの第1シンボルに示される。しかし、PCFICHは、概して、ダウンリンクLTEサブフレームの全帯域幅にわたって分散され、そのため、仮想キャリアの受信のみ可能な仮想キャリア端末が受信できないサブキャリアで送信される。その結果、ある実施形態では、可能な限り延長され得る制御領域にわたるシンボルは仮想キャリアのnullシンボルとして予め定義される。例えば、仮想キャリアの長さが(m−n)シンボルにセットされ、mはサブフレームのシンボルの合計値であり、nは制御領域のシンボル数の最大値である。従って、リソースエレメントは、どの所定のサブフレームの第nシンボル中にも、仮想キャリアでダウンリンクデータ送信するために割当てられることはない。
【0069】
この実施形態は、実装が単純であるが、スペクトル的には非効率であり得る。なぜなら、サブフレーム中で、ホストキャリアの制御領域がシンボル数の最大値より少ない場合、仮想キャリアにおいて使用されないシンボルがあり得るためである。
【0070】
別の実施形態では、ホストキャリアの制御領域のシンボル数は、仮想キャリア自体に明確に示されている。ホストキャリアの制御領域のシンボル数が一度知られた場合、仮想キャリアのシンボル数は、その数からサブフレームにおけるシンボル数の合計を引くことによって算出され得る。
【0071】
一例では、ホストキャリアの制御領域のサイズの明確な示唆は、仮想キャリアの制御領域におけるある情報ビットによって与えられる。言い換えると、明確な示唆のメッセージは、仮想キャリアの制御領域502における予め定義された位置に挿入される。この予め定義される位置は、仮想キャリアでデータを受信するよう適合された各端末によって知られる。
【0072】
他の例では、仮想キャリアは、ホストキャリアの制御領域におけるシンボル数を示す予め定義された位置の、信号を含む。例えば、予め定義された信号は、予め決められた3ブロックのリソースエレメントの1つで送信され得る。端末がサブフレームを受信すると、それは予め定義された信号をスキャンする。予め定義された信号がリソースエレメントの第1ブロックで発見される場合、これは、ホストキャリアの制御領域が1シンボルを有することを示し、予め定義された信号がリソースエレメントの第2ブロックで発見される場合、これは、ホストキャリアの制御領域は2シンボル有することを示し、予め定義された信号がリソースエレメントの第3ブロックで発見される場合、これは、ホストキャリアの制御領域は3シンボル有することを示す。
【0073】
他の例では、仮想キャリア端末は、ホストキャリアの制御領域のサイズが1シンボルであると推測して、仮想キャリアの復調を最初に試みるよう構成される。これが成功しない場合、仮想キャリア端末は、ホストキャリアの制御領域のサイズが2等であると推定して、仮想キャリア端末が仮想キャリアの復調に成功するまで、仮想キャリアの復調を試みる。
【0074】
<ダウンリンク仮想キャリアの参照信号>
当該技術分野において周知であるように、LTEのようなOFDMベースの通信システムでは、各シンボルのサブキャリアの数は、概して、参照信号の送信のために確保される。参照信号は、サブフレームのチャネル帯域幅およびOFDMシンボルにわたって分散されたサブキャリアで送信される。参照信号は、繰り返しのパターンに構成され、そのため、各サブキャリアで送信されるデータに適用されるチャネル関数を推定するために外挿法および内挿法を用いることにより、受信機によって利用され得る。これらの参照信号はまた、概して、受信信号の強度指標の測定基準、自動周波数制御の測定基準、および自動利得制御の測定基準のような追加的な目的のために利用される。LTEにおける、各サブフレーム内でサブキャリアに位置する参照信号の位置は、予め定義され、そのため、各端末の受信機において知られている。
【0075】
LTEのダウンリンクサブフレームでは、各送信アンテナのポートから参照信号は、概して、全ての第6サブキャリアに挿入される。その結果、仮想キャリアがLTEのダウンリンクサブフレームに挿入される場合、たとえサブキャリアが1リソースブロック(例えば、12のサブキャリア)という最小の帯域幅を有していても、仮想キャリアは少なくともサブキャリアを有するいくつかの参照信号を含み得る。
【0076】
受信機が、サブフレームで送信されるデータを復調するために、全てのシングル参照信号を正確に受信する必要がないように、各サブフレームには提供されるサブキャリアに位置する十分な参照信号がある。しかし、当然のことながら、受信される参照信号が増えれば、受信機は、より精度の良いチャネル応答の推定が可能となり、そのため、概して、サブフレームから復調されるデータに入れ込まれるエラーが少なくなる。その結果、ホストキャリアでデータを受信するLTE通信端末との互換性を保つために、本発明のいくつかの例では、従来のLTEサブフレームにおける参照信号を含み得るサブキャリアの位置は仮想キャリアで確保される。
【0077】
当然のことながら、本発明の例によれば、仮想キャリアのみ受信するように構成される端末は、サブフレームの全帯域幅にわたる各サブフレームを受信する従来のLTE端末と比べて、少ない数のサブキャリアを受信する。その結果、縮小した性能である端末は、精度の低いチャネル推定を生成させ得るより狭い範囲の周波数にわたるより少ない参照信号を受信する。
【0078】
いくつかの例では、単純化された仮想キャリア端末は、チャネル推定を支援するのにより少ない参照シンボルしか要求しない低モビリティを有し得る。しかし、本発明のいくつかの例では、ダウンリンク仮想キャリアは、縮小した性能である端末が生成させ得るチャネル推定の精度向上のために、サブキャリアを運ぶ追加の参照信号を含む。
【0079】
いくつかの例では、サブキャリアを運ぶ追加の参照の位置は、従来のサブキャリアを運ぶ参照信号の位置に対して、整然とちりばめられ、それによって、参照信号を混在させた場合は、存在しているサブキャリアを運ぶ参照信号からのチャネル推定のサンプリング頻度が増加する。これは、仮想キャリアの帯域幅にわたり縮小した性能である端末によって生成されるチャネルの改善されたチャネル推定をもたらす。他の例では、サブキャリアを運ぶ追加の参照信号の位置は、仮想キャリアの帯域幅の端に整然と配置され、それによって、仮想キャリアのチャネル推定の内挿の正確性が向上する。
【0080】
<代替可能な仮想キャリアの構成>
これまでの発明の例は、概して、
図5で例として示されるように、1の仮想キャリアが挿入されたホストキャリアについて説明されてきた。しかし、いくつかの例では、ホストキャリアは
図12で例として示されるように、1以上の仮想キャリアを含み得る。
図12は、ホストキャリア320内に2の仮想キャリアVC1(330)およびVC2(331)が提供される例を示す。この例では、2の仮想キャリアは、疑似乱数アルゴリズムによりホストキャリアの幅内の位置が変化する。しかし、他の例では、2の仮想キャリアのうちの1または両方は、常にホストキャリアの周波数範囲内の同じ周波数範囲で発見され得、および/または、異なるメカニズムにより位置が変化し得る。LTEでは、ホストキャリア内の仮想キャリアの数は、ホストキャリアのサイズによってのみ制限される。しかし、ホストキャリア内の多すぎる仮想キャリアは、従来のLTE端末へデータを送信するために利用可能な帯域幅を過度に制限し得、そのため、オペレータは、例えば、従来のLTEユーザ/仮想キャリアユーザの割合により、ホストキャリア内の仮想キャリアの数を決定し得る。
【0081】
いくつかの例では、機能している仮想キャリアの数は、従来のLTE端末および仮想キャリア端末の現在の要求に適合するように動的に調整され得る。例えば、仮想キャリア端末が接続されていない場合、またはそれらのアクセスが意図的に制限されている場合、ネットワークは、仮想キャリアのために事前に確保されたサブキャリア内で、LTE端末にデータ送信のスケジューリングを開始するよう構成し得る。このプロセスは、機能している仮想キャリア端末の数が増加し始めると、逆転され得る。いくつかの例では、提供される仮想キャリアの数は、仮想キャリア端末の存在の増加に応じて増加され得る。例えば、ネットワークまたはネットワークエリアに存在する仮想キャリア端末の数が、閾値を超える場合、追加の仮想キャリアがホストキャリアに挿入される。そのため、ネットワークエレメントおよび/またはネットワークオペレータは、適当である場合はいつでも、仮想キャリアを作動させたり、または停止させたりし得る。
【0082】
図5の例として示される仮想キャリアは、144のサブキャリアの帯域幅である。しかし、他の例では、仮想キャリアは、12のサブキャリアから1188のサブキャリア(1200のサブキャリア送信帯域幅のキャリアに対して)の間のいずれかのサイズであり得る。LTEにおいて中央帯は72のサブキャリアの帯域幅を有するため、LTE環境における仮想キャリア端末は、中央帯310を復調し得るように、優先して、少なくとも72のサブキャリア(1.08MHz)の帯域幅の受信機を有し、そのため、72のサブキャリアの仮想キャリアは、使い勝手の良い実装の選択肢を提供し得る。72のサブキャリアを有する仮想キャリアにおいて、仮想キャリア端末は、キャンプオンプロセスを実行する複雑性を低減し得る仮想キャリアにキャンプオンすることに対して受信機の帯域幅を調整する必要はないが、中央帯に関しては、仮想キャリアと同じ帯域幅を有するようにという要求がなく、上述したように、LTEベースの仮想キャリアは、12から1188のサブキャリアのどのサイズでもあり得る。例えば、いくつかのシステムでは、72のサブキャリアより少ない帯域幅を有する仮想キャリアは、仮想キャリア端末の受信機のリソースの無駄と考えられ得るが、別の観点では、従来のLTE端末に対して利用できる帯域幅を増加させることによって、ホストキャリアにおける仮想キャリアの影響を低減させると考えられ得る。そのため、仮想キャリアの帯域幅は、複雑性、リソース活用、ホストキャリアのパフォーマンス、および仮想キャリア端末に対する要求の間の求められるバランスを達成するために調整され得る。
【0083】
<アップリンクの送信フレーム>
これまでのところ、仮想キャリアはダウンリンクに対する適用性について考察されてきたが、いくつかの例では、仮想キャリアはまた、アップリンク中に挿入され得る。LTEのようなモバイル通信システムでは、フレーム構造およびアップリンク中で使用されるサブキャリアの間隔は、ダウンリンク中で使用されるものに相当する(
図2中で例として示されるように)。周波数分割複信(FDD)ネットワークでは、アップリンクおよびダウンリンクの両方は、全てサブフレームで機能しているのに対し、時分割複信(TDD)ネットワークでは、サブフレームは、アップリンク、ダウンリンクのどちらか一方に対し割当てられ得、またはさらにアップリンクおよびダウンリンクの部分に再分割され得る。
【0084】
ネットワーク接続を開始するために、従来のLTE端末は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)でランダムアクセス要求を作成する。PRACHは、アップリンクフレーム中の所定のリソースエレメントのブロックに位置付けられ、その位置は、ダウンリンクで示されるシステム情報の中でLTE端末に示される。
【0085】
その結果、LTE端末から送信される保留中のアップリンクデータがあり、端末がどのアップリンクリソースにもそれをまだ割当てない場合、それは基地局にPRACHランダムアクセス要求を送信し得る。いずれのアップリンクのリソースエレメントのブロックが要求を作成したモバイル端末に割り当てられるべきである場合、基地局で決定がなされる。アップリンクのリソースブロック割当てが、ダウンリンクサブフレームの制御領域で送信される物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)でLTE端末に示される。
【0086】
LTEでは、各モバイル端末からの送信は、連続するリソースブロックの集合を占有するように抑制される。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)に対し、その送信に使用するリソースブロックがチャネル帯域幅内のどこかに位置付けられ得る場合には、基地局から受信されるアップリンクのリソース割当て許可は、その送信に使用するリソースブロックの集合はどれであるかを示し得る。
【0087】
LTEの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)によって使用される第1のリソースは、チャネルの上端および下端の両方に配置され、各PUCCH通信は1のリソースブロックを占有する。サブフレームの第1の半分では、このリソースブロックは1のチャネル端に位置付けられ、サブフレームの第2の半分では、このリソースブロックは反対のチャネル端に位置付けられる。さらなるPUCCHリソースが要求されると、追加のリソースブロックが、チャネル端から内部へ移動するような順次の態様で割当てられる。PUCCH信号は符号分割多重化されるため、LTEアップリンクは同じリソースブロックで多重のPUCCH通信を許容する。
【0088】
<仮想アップリンクキャリア>
本発明の実施形態によれば、上述の仮想キャリア端末はまた、アップリンクデータを送信するための縮小した性能である送信機が備えられ得る。仮想キャリア端末は、縮小した帯域幅にわたってデータを送信するよう構成される。縮小した性能である送信部の提供は、例えば、MTC型のアプリケーションの利用のために縮小した性能で製作されるデバイスの部類を有する縮小した性能である受信部が備えられることによって達成されるそれらと同等の利益をもたらす。
【0089】
ダウンリンク仮想キャリアと同様に、仮想キャリア端末は、縮小した帯域幅の仮想キャリアの帯域幅より広い帯域幅を有するホストキャリア内のサブキャリアの縮小した範囲にわたってアップリンクデータを送信する。これは
図13aで示される。
図13aを見ても分かるように、アップリンクのサブフレーム中のサブフレームのグループは、ホストキャリア1302内に仮想キャリア1301を形成する。その結果、仮想キャリア端末がアップリンクデータを送信する縮小した帯域幅は、仮想アップリンクキャリアを考慮され得る。
【0090】
仮想アップリンクキャリアを実装するために、仮想キャリアを供給する基地局のスケジューラは、仮想キャリア端末に許可された全てのアップリンクリソースエレメントが、仮想キャリア端末の縮小した性能である送信部の縮小した帯域幅の範囲内に収まるサブキャリアであることを保証する。同様に、ホストキャリアを供給する基地局のスケジューラは、概して、ホストキャリア端末に許可された全てのアップリンクリソースエレメントが、仮想キャリア端末によって占有されるサブキャリアの集合の外側に収まるサブキャリアであることを保証する。しかし、仮想キャリアおよびホストキャリアのスケジューラは、一緒に実装される、または情報を共有する方法を有する場合、いくつかのまたは全ての仮想キャリアリソースが仮想キャリアでモバイル端末によって使用され得ないことを、仮想キャリアのスケジューラが示す場合には、ホストキャリアのスケジューラは、サブフレーム中のホストキャリアのモバイル端末に仮想キャリアの領域内からリソースエレメントを割当て得る。
【0091】
仮想キャリアアップリンクが、LTEのPUCCHに対して似たような動作の構造および方法に従う物理チャネルを包含し、物理チャネルのためのリソースがチャネル端にあると想定される場合、仮想キャリア端末に対しては、これらのリソースは、優先的に仮想キャリアの端にあって、ホストキャリアの端ではなくあり得る。これは、仮想キャリアアップリンク送信が、縮小した仮想キャリアの帯域幅内にとどまることを保証し得るため、有利である。
【0092】
<仮想アップリンクキャリアランダムアクセス>
従来のLTE技術によれば、PRACHは、仮想キャリアに割り当てられるサブキャリア内にあり得ることを保証され得ない。そのため、いくつかの実施形態では、基地局は、仮想アップリンクキャリア内の二次的なPRACHを提供し、その位置は、仮想キャリアでシステム情報を通じて仮想キャリア端末に示され得る。これは、PRACH1303が仮想キャリア1301内に配置される
図13bで例として示される。そのため、仮想キャリア端末は、仮想アップリンクキャリア内の仮想キャリアのPRACHでPRACH要求を送信する。PRACHの位置は、仮想キャリアダウンリンク指示チャネルの中、例えば、仮想キャリアのシステム情報の中で、仮想キャリア端末に示され得る。
【0093】
しかし、他の例では、仮想キャリアのPRACH1303は、
図13cで例として示されるように、仮想キャリアの外側に位置付けられる。これは、仮想キャリア端末別のデータの送信に対する仮想アップリンクキャリア内に余地を残す。仮想キャリアのPRACHの位置は、前述の通りに、仮想キャリア端末に示されるが、ランダムアクセス要求を送信するために、仮想キャリア端末が仮想キャリアのPRACHの周波数にそれらの送信部を再調整する。なぜなら、それが仮想キャリアの外側にあるためである。送信部は、アップリンクリソースエレメントが割り当てられた場合、仮想キャリアの周波数に再調整される。
【0094】
いくつかの例では、仮想キャリア端末は、仮想キャリアの外側のPRACHで送信可能である場合に、ホストキャリアのPRACHの位置は、仮想キャリア端末に示され得る。そして、仮想キャリア端末は、単純に、ランダムアクセス要求を送信するのに従来のホストキャリアのPRACHリソースを利用し得る。このやり方は、より少ないPRACHリソースを割り当てられなければならない場合に有益である。
【0095】
しかし、基地局が、同じPRACHリソースで従来のLTE端末および仮想キャリア端末の両方からランダムアクセス要求を受信している場合、従来のLTE端末からのランダムアクセス要求と仮想キャリア端末からのランダムアクセス要求とを区別するためのメカニズムが基地局に備えられる必要がある。
【0096】
そのため、いくつかの例では、例えば、サブフレームの第1の集合にわたって、仮想キャリア端末に対してPRACHの割当てに利用でき、サブフレームの第2の集合にわたって、従来のLTE端末に対してPRACHの割当てに利用できるよう、時分割割当てが基地局で実装される。その結果、基地局は、サブフレームの第1の集合中に受信されたランダムアクセス要求は仮想キャリア端末から生じ、サブフレームの第2の集合中に受信されたランダムアクセス要求は従来のLTE端末から生じたものと決定し得る。
【0097】
他の例では、仮想キャリア端末および従来のLTE端末の両方が同時にランダムアクセス要求を送信することを防止するメカニズムが提供されない。しかし、ランダムアクセス要求の送信に従来利用されるランダムアクセス予告は、2つのグループに分けられる。第1のグループは仮想キャリアによって排他的に利用され、第2のグループは従来のLTE端末によって排他的に利用される。その結果、どのグループにランダムアクセス予告が属するかを確認することによって、基地局は、簡単に、従来のLTE端末または仮想キャリア端末のどちらから生じたランダム要求かを決定し得る。
【0098】
<アーキテクチャ例>
図14は、本発明の例に従って構成されるLTEモバイル通信システムの一部を示す概要図を提供する。システムは、カバレッジエリア(例えば、セル)内の複数の従来のLTE端末1402および縮小した性能である端末1403へデータを運ぶコアネットワーク1408に接続される適合され改善されたNode B(eNB)1401を含む。従来のLTE端末1402に含まれる送受信部1406の性能と比較した場合に、各縮小した性能である端末1403は、縮小した帯域幅にわたるデータを受信可能な受信部および縮小した帯域幅にわたるデータを送信可能な送信部を含む送受信部1405を有する。
【0099】
適合されたeNB1401は、
図5を参照して説明されるように仮想キャリアを含むサブフレーム構造を用いてダウンリンクデータを送信するように、および
図13bまたは13cを参照して説明されるように仮想キャリアを含むサブフレーム構造を用いてアップリンクデータを受信するように構成される。そのため、縮小した性能である端末1403は、上述のように、アップリンクおよびダウンリンクの仮想キャリアを用いてデータを受信および送信することが可能である。
【0100】
上述したように、縮小した複雑性の端末1403は、アップリンクおよびダウンリンクの仮想キャリアで縮小した帯域幅にわたるデータを受信および送信するため、ダウンリンクデータを受信し復調すること、およびアップリンクデータを符号化し送信する必要のある送受信部1405の複雑性、消費電力、およびコストは、従来のLTE端末で提供される受信部1406と比べて低減される。
【0101】
セル1404内の端末の1つに送信されるべきコアネットワーク1408からのダウンリンクデータを受信すると、適合されたeNB1401は、データが従来のLTE端末1402または縮小した性能である端末1403向けであるかどうかを決定するように構成される。これは、いずれかの適切な技術を用いて達成され得る。例えば、縮小した性能である端末1403向けのデータは、データがダウンリンク仮想キャリアで送信されなければならないことを示す仮想キャリアフラグを含み得る。ダウンリンクデータが縮小した性能である端末1403へ送信されたことを適合されたeNB1401が検出する場合、適合されたeNBに含まれる適合されたスケジューリング部1409は、ダウンリンク仮想で当の縮小した性能である端末にダウンリンクデータが送信されることを保証する。また別の例では、ネットワークは、仮想キャリアが論理的にeNBから独立するように構成される。より詳細には、仮想キャリアは別のセルのようにコアネットワークに出現するよう構成される。コアネットワークの観点から、仮想キャリアは、セルのホストキャリアに対し、物理的に各配置され、またはいずれかの相互作用を有することは知られていない。パケットは、まさしく、いずれかの通常のセルに対してであるかのように、仮想キャリアへ/から届けられる。
【0102】
他の例では、パケットの調査は、適切なキャリア(例えば、ホストキャリアまたは仮想キャリア)へ、または、からの経路を決めるために、ネットワーク内の適した地点で実行される。
【0103】
またさらに別の例では、eNB向けのコアネットワークからのデータは、特定のモバイル端末のために特定の論理ネットワークで通信される。eNBには、どの論理接続がどのモバイル端末と関連付けられているかを示す情報が提供される。また、どのモバイル端末が仮想キャリア端末か、および従来のLTE端末かを示す情報がeNBに提供される。この情報は、仮想キャリア端末が最初は仮想キャリアリソースを用いて接続し得る、という事実から導き出され得る。他の例では、仮想キャリア端末は、接続手続き中は、eNBに対して自身の性能を示すように構成される。その結果、eNBは、モバイル端末が仮想キャリア端末、またはLTE端末のどちらかに基づいて、コアネットワークからのデータを特定のモバイル端末に対応付ける。
【0104】
アップリンクデータの送信のためのリソースのスケジューリング時には、適合されたeNB1401は、リソースがスケジュールされた端末が縮小した性能である端末1403または従来のLTE端末1402であるかどうかを決定するように構成される。いくつかの例では、これは、上述のように仮想キャリアのランダムアクセス要求と従来のランダムアクセス要求とを区別する技術を用いて、PRACHで送信されたランダムアクセス要求を解析することによって達成される。いずれにせよ、適合されたeNB1401で、ランダムアクセス要求が縮小した性能である端末1402によって作成されたと決定された場合に、適合されたスケジューラ1409は、どのアップリンクリソースエレメントの許可も仮想アップリンクキャリア内にあることを保証するように構成される。
【0105】
いくつかの例では、ホストキャリア内に挿入される仮想キャリアは、論理的に異なる「ネットワーク内のネットワーク」を提供する手段となり得る。言い換えると、仮想キャリアを通じて送信されるデータは、ホストキャリアネットワークによって送信されるデータと論理的におよび物理的に異なるように扱われ得る。そのため、仮想キャリアは、「覆われた」従来のネットワークであるいわゆる専用メッセージングネットワーク(DWN)を実装する手段となり得、DMNデバイス(例えば、仮想キャリア端末)にメッセージデータを通信する手段となり得る。
【0106】
上述から理解されるであろうが、本発明の実施形態は以下の例を含む。
【0107】
複数のOFDMサブキャリアを用いてデータを通信するように構成されるOFDM無線通信システムにおける送信リソース割当て方法であって、前記方法は以下を含む。
【0108】
第1の型の端末に対して、第1の周波数の幅内の複数のOFDMサブキャリアの第1のグループによって提供される送信リソースを割り当てること。
【0109】
第2の型の端末に対して、第2の周波数の幅内の複数のOFDMサブキャリアの第1のグループによって提供される送信リソースを割り当て、前記第2のグループは前記第1のグループよりも小さく、前記第2の周波数幅は前記第1の周波数幅の中から選択されること。
【0110】
送信制御情報は、前記第1および第2のOFDMサブキャリアのグループを合わせたものに相当する第1の帯域幅にわたる、前記第1の型の端末に対するリソース割当て情報を含むこと。
【0111】
送信制御情報は、前記第2のOFDMサブキャリアのグループに相当する第2の帯域幅にわたる、前記第2の型の端末に対するリソース割当て情報を含むこと。
【0112】
複数のOFDMサブキャリアにわたって、複数のモバイル端末へ、および、からのデータを通信するように構成されるOFDM無線通信システムであって、前記システムは以下を備える。
【0113】
第1の型のモバイル端末に対して、第1の周波数幅内の複数のOFDMサブキャリアの第1のグループによって提供される送信リソースを割当てるように、および第2の型のモバイル端末に対して、第2の周波数幅内の複数のOFDMサブキャリアの第2のグループによって提供される送信リソースを割当てるように、構成されるスケジューリング手段。前記第2のグループは、前記第1のグループよりも小さく、前記第2の周波数幅は前記第1の周波数幅の中から選択される。
【0114】
前記第1および第2のOFDMサブキャリアのグループを合わせたものに相当する第1の帯域幅にわたって前記第1の型の端末に対するリソース割当て情報を有する制御情報を送信するように、および前記第2のOFDMサブキャリアのグループに相当する第2の帯域幅にわたって前記第2の型の端末に対するリソース割当て情報を有する制御情報を送信するように、構成される送信手段。
【0115】
無線ダウンリンクで複数のOFDMを通じて基地局から送信されるデータを受信するための受信部、および無線アップリンクで複数のOFDMを通じて基地局へデータを送信するための送信部を備えるモバイル端末。第1の周波数幅内の複数のOFDMサブキャリアの第1のグループで第1の型のモバイル端末へデータを送信するように、および第2の周波数幅内の複数のOFDMサブキャリアの第2のグループで第2の型のモバイル端末へデータを送信するように、構成される基地局。前記第2のグループは、前記第1のグループよりも小さく、前記第2の周波数幅は前記第1の周波数の中から選択される。前記第1および第2のOFDMサブキャリアのグループを合わせたものに相当する第1の帯域幅にわたって前記第1の型の端末に対するリソース割当て情報を有する制御情報を送信するように、および前記第2のOFDMサブキャリアのグループに相当する第2の帯域幅にわたって前記第2の型の端末に対するリソース割当て情報を有する制御情報を送信するように、構成される基地局。ここで、前記モバイル端末の前記受信部は前記第2の周波数幅にわたる無線ダウンリンクでデータを受信するように制限される。
【0116】
モバイル通信システムにおける使用のためのネットワークエレメントであって、前記ネットワークエレメントは下記の動作が可能である。
【0117】
モバイル通信デバイスへ、および/または、からのデータを通信するための無線アクセスインターフェース、ダウンリンクでホストキャリアを提供する無線アクセスインターフェースを提供すること。前記ホストキャリアは、第1の周波数範囲にわたって複数のリソースエレメントを提供する。
【0118】
モバイル通信デバイスの第1のグループに対するデータを送信すること。前記データは前記第1の周波数範囲にわたって前記複数のリソースエレメント内に分散される。
【0119】
前記無線アクセスインターフェースを通じて仮想キャリアを提供すること。前記仮想キャリアは、前記第1の周波数範囲内でかつ前記第1の周波数範囲よりも小さい第2の周波数範囲内で1または2以上のリソースエレメントを提供する。
【0120】
仮想キャリアを通じてモバイル通信デバイスの第2のグループに対してデータを送信すること。
【0121】
モバイル通信システムにおけるモバイル通信デバイスへの、および/または、からのデータを通信するためのネットワークエレメントの利用方法であって、前記方法は以下を有する。
【0122】
モバイル通信デバイスへの、および/または、からのデータを通信するための無線アクセスインターフェース、ダウンリンクでホストキャリアを提供する無線アクセスインターフェースを提供すること。前記ホストキャリアは、第1の周波数範囲にわたって複数のリソースエレメントを提供する。
【0123】
モバイル通信デバイスの第1のグループに対してデータを送信すること。ここで、前記データは、前記第1の周波数範囲にわたって複数のリソースエレメント内に分散される。
【0124】
無線アクセスインターフェースを通じて仮想キャリアを提供すること。前記仮想キャリアは、前記第1の周波数範囲内でかつ前記第1の周波数範囲よりも小さい第2の周波数範囲内で1または2以上のリソースエレメントを提供する。
【0125】
少なくとも1の仮想キャリアを通じてモバイル通信デバイスの第2のグループに対してデータを送信すること。
【0126】
基地局によって提供されるカバレッジエリア内の複数のOFDMサブキャリアにわたって複数のモバイル端末への、および、からのデータを通信するための基地局。前記基地局は、第1の型のモバイル端末に対して第1の周波数幅内の複数のOFDMサブキャリアの第1のグループによって提供される送信リソースを割当てるように、および第2の型のモバイル端末に対して第2の周波数幅内の複数のOFDMサブキャリアの第2のグループによって提供される送信リソースを割り当てるように構成され、前記第2のグループは前記第1のグループよりも小さく、前記第2の周波数幅は前記第1の周波数幅の中から選択され、および、
【0127】
前記第1および第2のOFDMサブキャリアのグループを合わせたものに相当する第1の帯域幅にわたって前記第1の型の端末に対するリソース割当て情報を有する制御情報を送信し、および前記第2のOFDMサブキャリアのグループに相当する第2の帯域幅にわたって前記第2の型の端末に対するリソース割当て情報を有する制御情報を送信するように、構成される。
【0128】
多様な修正が本発明の例に対してなされ得る。本発明の実施形態は、主として、従来のLTEベースのホストキャリアに挿入される仮想キャリアを通じてデータを送信する縮小した性能である端末について、定義されている。しかし、いずれの適したデバイス、例えば、従来のLTE型端末と同じ性能を有するデバイス、またはさらに優れた性能を有するデバイスであっても説明された仮想キャリアを用いてデータを送信および受信し得ることを理解されたい。
【0129】
さらに、アップリンクまたはダウンリンクの部分集合に仮想キャリアを挿入する一般原則は、いずれの適したモバイル通信技術に適用され得、LTEベースの無線インターフェースを採用するシステムに限定される必要がないことを理解されたい。