(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記送信制御手段は、前記画像送信宛先が指定されていない場合に前記画像送信動作の開始の指示が前記入力デバイスに入力されたとき、前記宛先指定画面を前記表示デバイスに表示させる場合に、アドレス帳に宛先が登録されているとき、前記アドレス帳に登録されている宛先の中から前記画像送信宛先を選択するアドレス帳画面を前記宛先指定画面として前記表示デバイスに表示させ、
前記送信制御手段は、前記画像送信宛先が指定されていない場合に前記画像送信動作の開始の指示が前記入力デバイスに入力されたとき、前記宛先指定画面を前記表示デバイスに表示させる場合に、前記アドレス帳に宛先が登録されていないとき、前記アドレス帳画面ではなく、前記画像送信宛先が直接入力されるための宛先入力画面を前記宛先指定画面として前記表示デバイスに表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像送信装置。
前記送信制御手段は、前記宛先指定画面によって前記画像送信宛先が指定された場合に、前記画像送信宛先が指定されたことを前記表示デバイス上で通知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像送信装置。
前記送信制御手段は、前記指定済宛先表示画面が前記表示デバイスに表示されていない場合であって前記画像送信宛先が指定されていない場合に前記画像送信動作の開始の指示が前記入力デバイスに入力されたとき、前記宛先指定画面を前記表示デバイスに表示させ、
前記送信制御手段は、前記指定済宛先表示画面が前記表示デバイスに表示されている場合であって前記画像送信宛先が指定されていない場合に前記画像送信動作の開始の指示が前記入力デバイスに入力されたとき、前記宛先指定画面を前記表示デバイスに表示させずに、前記画像送信宛先が未だ指定されていないことを前記表示デバイス上で通知することを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載の画像送信装置。
前記送信制御手段は、前記画像に関する設定を実行するための画像設定画面を前記表示デバイスに表示させる場合に、前記指定済宛先表示画面を前記表示デバイスに表示させないことを特徴とする請求項4に記載の画像送信装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の画像送信装置は、利用者が既定の送信先を画像送信動作の宛先として設定するつもりではなく単に画像送信動作の宛先を指定し忘れて画像送信動作の開始を指示した場合に、既定の送信先、すなわち、利用者が想定していない宛先に画像を送信してしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、利用者が想定していない宛先に画像を送信することを防止することができる画像送信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像送信装置は、利用者による操作が入力される入力デバイスと、情報を表示する表示デバイスと、原稿から画像を読み取る読取デバイスと、通信を行うための通信デバイスと、前記読取デバイスによって前記原稿から読み取られた前記画像を前記通信デバイスによって送信する画像送信動作を制御する送信制御手段とを備えており、前記送信制御手段は、前記画像送信動作の宛先である画像送信宛先が指定されている場合に前記画像送信動作の開始の指示が前記入力デバイスに入力されたとき、前記画像送信動作を開始し、前記送信制御手段は、前記画像送信宛先が指定されていない場合に前記画像送信動作の開始の指示が前記入力デバイスに入力されたとき、前記画像送信宛先を指定するための宛先指定画面を前記表示デバイスに表示させることを特徴とする。
【0007】
この構成により、本発明の画像送信装置は、読取デバイスによって原稿から読み取られた画像を通信デバイスによって送信する画像送信動作の宛先である画像送信宛先が指定されていない場合に、画像送信動作の開始の指示が入力デバイスに入力されたとき、画像送信宛先を指定するための宛先指定画面を表示デバイスに表示させるので、画像送信宛先を利用者に確実に指定させることができる。したがって、本発明の画像送信装置は、利用者が想定していない宛先に画像を送信することを防止することができる。
【0008】
また、本発明の画像送信装置は、前記宛先が登録されるアドレス帳を記憶する記憶部を備えており、前記送信制御手段は、前記アドレス帳に登録されている前記宛先の中から前記画像送信宛先を選択するアドレス帳画面を前記宛先指定画面として前記表示デバイスに表示させても良い。
【0009】
この構成により、本発明の画像送信装置は、アドレス帳に登録されている宛先の中から画像送信宛先を利用者に選択させるので、画像送信宛先を利用者に容易に指定させることができる。
【0010】
また、本発明の画像送信装置において、前記アドレス帳画面は、前記画像送信宛先が直接入力されるための宛先入力画面を前記表示デバイスに表示させるためのGUIである宛先入力画面表示用GUIを含んでいても良い。
【0011】
この構成により、本発明の画像送信装置は、アドレス帳に登録されている宛先の中に利用者が画像送信宛先として希望する宛先が存在しない場合に、画像送信宛先を利用者に直接入力させることができる。
【0012】
また、本発明の画像送信装置において、前記送信制御手段は、前記宛先指定画面を前記表示デバイスに表示させる場合に、前記アドレス帳に前記宛先が登録されているとき、前記アドレス帳画面を前記宛先指定画面として前記表示デバイスに表示させ、前記送信制御手段は、前記宛先指定画面を前記表示デバイスに表示させる場合に、前記アドレス帳に前記宛先が登録されていないとき、前記アドレス帳画面ではなく、前記画像送信宛先が直接入力されるための宛先入力画面を前記宛先指定画面として前記表示デバイスに表示させても良い。
【0013】
この構成により、本発明の画像送信装置は、アドレス帳に宛先が登録されていない場合に、アドレス帳画面ではなく、画像送信宛先を利用者に直接入力させる宛先入力画面を表示デバイスに表示させるので、利用者による画像送信宛先の指定の利便性を向上することができる。
【0014】
また、本発明の画像送信装置において、前記送信制御手段は、前記宛先指定画面によって前記画像送信宛先が指定された場合に、前記画像送信宛先が指定されたことを前記表示デバイス上で通知しても良い。
【0015】
この構成により、本発明の画像送信装置は、画像送信宛先が指定されたことを利用者に確実に認識させることができる。
【0016】
また、本発明の画像送信装置において、前記送信制御手段は、現在指定されている前記画像送信宛先を表示するための指定済宛先表示画面が前記表示デバイスに表示されていない場合であって前記画像送信宛先が指定されていない場合に前記画像送信動作の開始の指示が前記入力デバイスに入力されたとき、前記宛先指定画面を前記表示デバイスに表示させ、前記送信制御手段は、前記指定済宛先表示画面が前記表示デバイスに表示されている場合であって前記画像送信宛先が指定されていない場合に前記画像送信動作の開始の指示が前記入力デバイスに入力されたとき、前記宛先指定画面を前記表示デバイスに表示させずに、前記画像送信宛先が未だ指定されていないことを前記表示デバイス上で通知しても良い。
【0017】
この構成により、本発明の画像送信装置は、指定済宛先表示画面が表示デバイスに表示されている場合であって画像送信宛先が指定されていない場合に画像送信動作の開始の指示が入力デバイスに入力されたとき、宛先指定画面を表示デバイスに表示させずに、画像送信宛先が未だ指定されていないことを表示デバイス上で通知するので、指定済宛先表示画面によって利用者に画像送信宛先を指定させることができる。したがって、本発明の画像送信装置は、利用者による画像送信宛先の指定の利便性を向上することができる。
【0018】
また、本発明の画像送信装置において、前記送信制御手段は、前記画像に関する設定を実行するための画像設定画面を前記表示デバイスに表示させる場合に、前記指定済宛先表示画面を前記表示デバイスに表示させなくても良い。
【0019】
この構成により、本発明の画像送信装置は、画像送信宛先が指定されていない場合であって指定済宛先表示画面ではなく画像設定画面を表示デバイスに表示させている場合に、画像送信動作の開始の指示が入力デバイスに入力されたとき、画像送信宛先を指定するための宛先指定画面を表示デバイスに表示させるので、画像送信宛先を利用者に確実に指定させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の画像送信装置は、利用者が想定していない宛先に画像を送信することを防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0023】
まず、本実施の形態に係る画像送信装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)の構成について説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態に係るMFP10のブロック図である。
【0025】
図1に示すように、MFP10は、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部11と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部12と、音声を出力するためのスピーカー13と、用紙などの記録媒体への画像の印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター14と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー15と、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク経由で通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部16と、プログラムなどの各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部20と、MFP10全体を制御する制御部30とを備えている。
【0026】
ネットワーク通信部16は、通信を行うための装置であり、本発明の通信デバイスを構成している。
【0027】
記憶部20は、宛先が登録されるアドレス帳21を記憶することができる。
【0028】
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部20に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0029】
制御部30は、記憶部20に記憶されているプログラムを実行することによって、スキャナー15によって原稿から読み取られた画像をネットワーク通信部16によって送信する画像送信動作を制御する送信制御手段31として機能する。
【0030】
図2は、MFP10の操作パネル18の平面図である。
【0031】
図2に示すように、MFP10は、操作部11および表示部12が配置された操作パネル18を備えている。
【0032】
操作部11は、表示部12とともにタッチパネルを構成する位置入力装置11aと、スキャナー15によって原稿から読み取られた画像をプリンター14によって印刷する動作であるコピーを実行するモードに切り替えられるためのコピーボタン11bと、画像送信動作としてのメール送信動作を実行するモードであるメール送信モードに切り替えられるためのメール送信ボタン11cと、コピー、画像送信動作などの各種の動作の実行が停止させられるための停止ボタン11dと、コピー、画像送信動作などの各種の動作の開始の指示が入力されるための開始ボタン11eとを備えている。
【0033】
次に、MFP10の動作について説明する。
【0034】
送信制御手段31は、メール送信ボタン11cが押されると、画像送信動作の宛先である画像送信宛先を利用者に指定させるために、現在指定されている画像送信宛先を表示するための指定済宛先表示画面40(
図3参照。)を表示部12に表示させる。
【0035】
図3は、表示部12に表示される指定済宛先表示画面40の一例を示す図である。
【0036】
図3に示すように、指定済宛先表示画面40は、現在指定されている画像送信宛先を表示する画像送信宛先表示領域41と、アドレス帳21に登録されている宛先の中から画像送信宛先を選択するアドレス帳画面50(
図4参照。)を表示部12にポップアップ表示させるためのGUI(Graphical User Interface)であるアドレス帳ボタン42と、電子メール用の画像送信宛先が直接入力されるための宛先入力画面60(
図5参照。)を表示部12にポップアップ表示させるためのGUIである直接入力ボタン43と、画像に関する設定を実行するための画像設定画面70(
図6参照。)を表示部12に表示させるためのGUIである設定タブ44とを含んでいる。
【0037】
画像送信宛先表示領域41は、現在指定されている画像送信宛先が行毎に表示される表形式になっており、画像送信宛先の表示名が表示される列である宛先列41aと、画像送信宛先の実際の内容である電子メールアドレスが表示される列である詳細列41bと、画像送信宛先表示領域41に同時に表示することができない数の画像送信宛先を画像送信宛先表示領域41に表示するためのスクロールアロー41cとを含んでいる。
【0038】
送信制御手段31は、指定済宛先表示画面40においてアドレス帳ボタン42が押されると、
図4に示すアドレス帳画面50を表示部12にポップアップ表示させる。
【0039】
図4は、表示部12に表示されるアドレス帳画面50の一例を示す図である。
【0040】
図4に示すように、アドレス帳画面50は、アドレス帳21に現在登録されている宛先を表示する宛先表示領域51と、アドレス帳21に現在登録されている宛先の中から利用者が希望する宛先を検索するための検索ワードを入力するためのテキストボックス52と、アドレス帳21に現在登録されている宛先の中からテキストボックス52に入力されている検索ワードを含む宛先を検索するための検索ボタン53と、アドレス帳21への新規の宛先の登録が実行されるための新規登録ボタン54と、画像送信宛先の選択を中止するためのキャンセルボタン55と、宛先表示領域51において選択されている宛先を画像送信宛先として決定するためのOKボタン56とを備えている。
【0041】
宛先表示領域51は、アドレス帳21に現在登録されている宛先が行毎に表示される表形式になっており、宛先の表示名が表示される列である宛先列51aと、宛先の実際の内容である電子メールアドレスが表示される列である詳細列51bと、宛先表示領域51に同時に表示することができない数の宛先を宛先表示領域51に表示するためのスクロールアロー51cとを含んでいる。なお、宛先表示領域51において、選択された宛先は、反転表示される。
【0042】
送信制御手段31は、新規登録ボタン54が押されると、宛先入力画面60(
図5参照。)を表示部12にポップアップ表示させる。すなわち、新規登録ボタン54は、宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示させるためのGUIであり、本発明の宛先入力画面表示用GUIを構成している。
【0043】
送信制御手段31は、
図3に示す指定済宛先表示画面40においてアドレス帳ボタン42が押されて
図4に示すアドレス帳画面50を表示部12にポップアップ表示させた場合、アドレス帳画面50においてキャンセルボタン55またはOKボタン56が押されると、再び
図3に示す指定済宛先表示画面40を表示部12に表示させる。このとき、送信制御手段31は、アドレス帳画面50においてOKボタン56が押された場合、アドレス帳画面50の宛先表示領域51において選択されている宛先を画像送信宛先として、指定済宛先表示画面40の画像送信宛先表示領域41に追加する。
【0044】
なお、送信制御手段31は、宛先表示領域51において宛先が選択されていない場合、OKボタン56をグレーアウトするなどして、OKボタン56が押されることを防止する。
【0045】
送信制御手段31は、
図3に示す指定済宛先表示画面40において直接入力ボタン43が押されると、指定済宛先表示画面40の上に
図5に示す宛先入力画面60をポップアップ表示させる。
【0046】
図5は、表示部12に表示される宛先入力画面60の一例を示す図である。
【0047】
図5に示すように、宛先入力画面60は、電子メールアドレスの表示名を入力するためのソフトウェアキーボードを表示部12に表示させるための表示名ボタン61と、ソフトウェアキーボードによって入力された表示名を表示するためのテキストボックス62と、電子メールアドレスを入力するためのソフトウェアキーボードを表示部12に表示させるためのメールアドレスボタン63と、ソフトウェアキーボードによって入力された電子メールアドレスを表示するためのテキストボックス64と、テキストボックス64に表示されている電子メールアドレスをアドレス帳21に登録するためのアドレス帳登録ボタン65と、電子メール用の画像送信宛先を更に追加するための宛先追加ボタン66と、電子メール用の画像送信宛先の直接入力を中止するためのキャンセルボタン67と、宛先入力画面60において直接入力された電子メールアドレスを電子メール用の画像送信宛先として決定するためのOKボタン68とを備えている。
【0048】
送信制御手段31は、アドレス帳登録ボタン65が押されると、テキストボックス62に表示されている表示名と、テキストボックス64に表示されている電子メールアドレスとの組み合わせをアドレス帳21に登録する。
【0049】
送信制御手段31は、宛先追加ボタン66が押されると、新たな宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示させる。
【0050】
送信制御手段31は、
図3に示す指定済宛先表示画面40において直接入力ボタン43が押されて指定済宛先表示画面40の上に
図5に示す宛先入力画面60をポップアップ表示させた場合、宛先入力画面60においてキャンセルボタン67またはOKボタン68が押されると、宛先入力画面60の表示を終了して、宛先入力画面60の下にあった
図3に示す指定済宛先表示画面40を再び表示部12に表示させる。このとき、送信制御手段31は、宛先入力画面60においてOKボタン68が押された場合、その宛先入力画面60(宛先追加ボタン66が押されて複数の宛先入力画面60がポップアップ表示されていたときには、それぞれの宛先入力画面60)において直接入力された電子メールアドレスを電子メール用の画像送信宛先として、指定済宛先表示画面40の画像送信宛先表示領域41に追加する。
【0051】
なお、送信制御手段31は、宛先入力画面60において電子メールアドレスが直接入力されていない場合、OKボタン68をグレーアウトするなどして、OKボタン68が押されることを防止する。
【0052】
送信制御手段31は、
図4に示すアドレス帳画面50において新規登録ボタン54が押されると、アドレス帳画面50の上に
図5に示す宛先入力画面をポップアップ表示させる。
【0053】
送信制御手段31は、アドレス帳登録ボタン65が押されると、テキストボックス62に表示されている表示名と、テキストボックス64に表示されている電子メールアドレスとの組み合わせをアドレス帳21に登録した後、宛先入力画面60の表示を終了して、宛先入力画面60の下にあった
図4に示すアドレス帳画面50を再び表示部12に表示させる。
【0054】
送信制御手段31は、キャンセルボタン67が押されると、宛先入力画面60の表示を終了して、宛先入力画面60の下にあった
図4に示すアドレス帳画面50を再び表示部12に表示させる。
【0055】
なお、送信制御手段31は、
図4に示すアドレス帳画面50において新規登録ボタン54が押されてアドレス帳画面50の上に
図5に示す宛先入力画面60をポップアップ表示させた場合、宛先入力画面60において宛先追加ボタン66およびOKボタン68は、グレーアウトするなどして押されることができないようになっている。
【0056】
送信制御手段31は、
図3に示す指定済宛先表示画面40において設定タブ44が押されると、
図6に示す画像設定画面70を表示部12に表示させる。
【0057】
図6は、表示部12に表示される画像設定画面70の一例を示す図である。
【0058】
図6に示すように、画像設定画面70は、スキャナー15によって原稿をカラーおよび白黒の何れで読み取るかの設定を実行するためのカラーボタン71と、スキャナー15によって原稿を読み取る解像度の設定を実行するための解像度ボタン72と、スキャナー15によって原稿を読み取る濃度の設定を実行するための濃度ボタン73と、スキャナー15によって読み取る原稿が片面原稿および両面原稿の何れであるかの設定を実行するための片面/両面ボタン74と、指定済宛先表示画面40(
図3参照。)を表示部12に表示させるためのGUIである宛先タブ75とを含んでいる。なお、画像設定画面70は、カラーボタン71、解像度ボタン72、濃度ボタン73および片面/両面ボタン74以外にも、画像に関する設定を実行するためのボタンを含んでいても良い。
【0059】
送信制御手段31は、メール送信ボタン11cが押されてメール送信モードに切り替えられている場合、開始ボタン11eが押されることによって
図7に示す動作を開始する。
【0060】
図7は、メール送信モードである場合に開始ボタン11eが押されたときのMFP10の動作のフローチャートである。
【0061】
図7に示すように、送信制御手段31は、画像送信宛先が指定されているか否かを判断する(S101)。
【0062】
送信制御手段31は、画像送信宛先が指定されているとS101において判断すると、スキャナー15によって原稿から画像を読み取る(S102)。
【0063】
次いで、送信制御手段31は、スキャナー15によって原稿から読み取った画像を、現在指定されている画像送信宛先に、ネットワーク通信部16を介した電子メールによって送信して(S103)、
図7に示す動作を終了する。
【0064】
送信制御手段31は、画像送信宛先が指定されていないとS101において判断すると、指定済宛先表示画面40を表示部12に表示中であるか否かを判断する(S104)。
【0065】
送信制御手段31は、指定済宛先表示画面40を表示部12に表示中であるとS104において判断すると、例えば
図8に示す画像80を指定済宛先表示画面40上にポップアップ表示することによって、画像送信宛先が未だ指定されていないことを通知して(S105)、
図7に示す動作を終了する。
【0066】
なお、送信制御手段31は、
図8に示す画像80を表示する場合、画像80の表示を利用者に認識させ易くするために、所定の音をスピーカー13に出力するようになっていても良い。また、送信制御手段31は、
図8に示す画像80においてOKボタン81が押された場合、画像80の表示を終了して、画像80の下にあった指定済宛先表示画面40を再び表示する。
【0067】
送信制御手段31は、指定済宛先表示画面40を表示部12に表示中ではないとS104において判断すると、アドレス帳21に電子メールアドレスが登録されているか否かを判断する(S106)。
【0068】
送信制御手段31は、アドレス帳21に電子メールアドレスが登録されているとS106において判断すると、画像送信宛先を指定するための宛先指定画面として、
図4に示すアドレス帳画面50を表示部12にポップアップ表示する(S107)。なお、送信制御手段31は、アドレス帳画面50において新規登録ボタン54が押された場合には、
図5に示す宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示する。
【0069】
送信制御手段31は、アドレス帳21に電子メールアドレスが登録されていないとS106において判断すると、宛先指定画面として、
図5に示す宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示する(S108)。
【0070】
送信制御手段31は、S107またはS108の処理の後、画像送信宛先が指定されたか否かを判断する(S109)。ここで、送信制御手段31は、アドレス帳画面50においてキャンセルボタン55が押された場合、または、宛先入力画面60においてキャンセルボタン67が押された場合、S109において画像送信宛先が指定されなかったと判断する。また、送信制御手段31は、アドレス帳画面50においてOKボタン56が押された場合、または、宛先入力画面60においてOKボタン68が押された場合、S109において画像送信宛先が指定されたと判断する。
【0071】
送信制御手段31は、画像送信宛先が指定されなかったとS109において判断すると、
図7に示す動作を終了する。
【0072】
一方、送信制御手段31は、画像送信宛先が指定されたとS109において判断すると、表示部12に表示されている画面上に例えば
図9に示す画像90をポップアップ表示することによって、画像送信宛先が指定されたことを通知して(S110)、S102の処理を実行する。
【0073】
なお、送信制御手段31は、
図9に示す画像90を表示する場合、画像90の表示を利用者に認識させ易くするために、所定の音をスピーカー13に出力するようになっていても良い。また、送信制御手段31は、例えば
図7に示す動作を終了する際に、画像90の表示を終了して、画像90の下にあった画面を再び表示する。
【0074】
S110における通知の仕組みについて説明する。
【0075】
図10は、S110における通知の仕組みを説明する図である。
【0076】
図10に示すように、送信制御手段31は、記憶部20上のEntity22に画像送信宛先を登録する(S121)。
【0077】
次いで、送信制御手段31は、S102およびS103において画像送信動作を実行させるためのジョブ32を起動する(S122)。
【0078】
次いで、制御部30のジョブ32は、Entity22から参照した画像送信宛先を設定する(S123)。
【0079】
次いで、ジョブ32は、Entity22から参照した画像送信宛先を制御部30のシステムマネージャー33に通知する(S124)。
【0080】
次いで、システムマネージャー33は、ジョブ32から通知された画像送信宛先を送信制御手段31に通知する(S125)。
【0081】
そして、送信制御手段31は、システムマネージャー33から通知された画像送信宛先に基づいて、表示部12に表示されている画面上に例えば
図9に示す画像90をポップアップ表示することによって、画像送信宛先が指定されたことを通知する。
【0082】
以上に説明したように、MFP10は、スキャナー15によって原稿から読み取られた画像をネットワーク通信部16によって送信する画像送信動作の宛先である画像送信宛先が指定されていない場合に(S101でNO)、画像送信動作の開始の指示が開始ボタン11eに入力されたとき、画像送信宛先を指定するための宛先指定画面としてアドレス帳画面50または宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示させる(S107、S108)ので、画像送信宛先を利用者に確実に指定させることができる。したがって、MFP10は、利用者が想定していない宛先に画像を送信することを防止することができる。
【0083】
MFP10は、宛先指定画面としてアドレス帳画面50を表示部12にポップアップ表示させる(S107)ことによって、アドレス帳21に登録されている宛先の中から画像送信宛先を利用者に選択させるので、画像送信宛先を利用者に容易に指定させることができる。
【0084】
MFP10は、宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示させるための新規登録ボタン54をアドレス帳画面50に含んでいるので、アドレス帳21に登録されている宛先の中に利用者が画像送信宛先として希望する宛先が存在しない場合に、画像送信宛先を利用者に直接入力させることができる。
【0085】
MFP10は、アドレス帳21に宛先が登録されていない場合に(S106でNO)、アドレス帳画面50ではなく、画像送信宛先を利用者に直接入力させる宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示させる(S108)ので、利用者による画像送信宛先の指定の利便性を向上することができる。
【0086】
なお、MFP10の送信制御手段31は、
図11に示すように、指定済宛先表示画面40を表示部12に表示中ではないとS104において判断すると、画像送信宛先を指定するための宛先指定画面として、
図4に示すアドレス帳画面50のみを表示部12にポップアップ表示する(S107)ようになっていても良い。この場合にも、送信制御手段31は、アドレス帳画面50において新規登録ボタン54が押された場合には、
図5に示す宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示することができる。
【0087】
MFP10は、アドレス帳画面50または宛先入力画面60によって画像送信宛先が指定された場合に(S109でYES)、画像送信宛先が指定されたことを表示部12上で通知するので(S110)、画像送信宛先が指定されたことを利用者に確実に認識させることができる。なお、MFP10は、S110の処理を省略するようになっていても良い。
【0088】
MFP10は、指定済宛先表示画面40が表示部12に表示されている場合(S104でYES)であって画像送信宛先が指定されていない場合(S101でNO)に画像送信動作の開始の指示が開始ボタン11eに入力されたとき、アドレス帳画面50または宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示させずに、画像送信宛先が未だ指定されていないことをポップアップ表示によって表示部12上で通知する(S105)ので、指定済宛先表示画面40によって利用者に画像送信宛先を指定させることができる。したがって、MFP10は、利用者による画像送信宛先の指定の利便性を向上することができる。
【0089】
MFP10は、画像送信宛先が指定されていない場合(S101でNO)であって指定済宛先表示画面40ではなく画像設定画面70を表示部12に表示させている場合(S104でNO)に、画像送信動作の開始の指示が開始ボタン11eに入力されたとき、画像送信宛先を指定するためのアドレス帳画面50または宛先入力画面60を表示部12にポップアップ表示させる(S107、S108)ので、画像送信宛先を利用者に確実に指定させることができる。
【0090】
なお、
図7に示す動作においては、アドレス帳画面50または宛先入力画面60において画像送信宛先が指定された場合(S109でYES)、指定された画像送信宛先に画像を送信する(S103)ようになっているが、
図12に示すように、指定済宛先表示画面40を表示部12に表示させて(S141)、一旦、処理を終了させるようになっていても良い。
【0091】
画像送信動作の開始の指示は、本実施の形態において、ハードウェアである開始ボタン11eに入力されるようになっている。しかしながら、画像送信動作の開始の指示は、
図13および
図14に示すように、表示部12に表示されるボタン161であっても良い。
【0092】
本発明の画像送信装置は、本実施の形態において、スキャナー15によって原稿から読み取られた画像を通信デバイスによって送信する画像送信動作として、ネットワーク通信部16を介した電子メールによる画像送信動作を実行する。しかしながら、本発明の画像送信装置は、電子メールによる画像送信動作以外のネットワーク通信部16を介した画像送信動作を実行しても良い。
【0093】
本発明の画像送信装置は、本実施の形態において、スキャナー15によって原稿から読み取られた画像を通信デバイスによって送信する画像送信動作として、ネットワーク通信部16を介した画像送信動作を実行する。しかしながら、本発明の画像送信装置は、ネットワーク通信部16を介した画像送信動作以外の画像送信動作を実行しても良い。例えば、本発明の画像送信装置は、ネットワーク通信部16を介した画像送信動作に代えて、または、ネットワーク通信部16を介した画像送信動作に加えて、公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行う通信デバイスであるファックスデバイスを介したファックスによる画像送信動作を実行するようになっていても良い。
【0094】
本発明の画像送信装置は、本実施の形態においてMFPであるが、例えばファックス専用機など、MFP以外の画像送信装置であっても良い。